JPH10114857A - 低分子量ポリフェニレンエーテル樹脂を含む結晶性ポリマーブレンド - Google Patents

低分子量ポリフェニレンエーテル樹脂を含む結晶性ポリマーブレンド

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JPH10114857A
JPH10114857A JP9208748A JP20874897A JPH10114857A JP H10114857 A JPH10114857 A JP H10114857A JP 9208748 A JP9208748 A JP 9208748A JP 20874897 A JP20874897 A JP 20874897A JP H10114857 A JPH10114857 A JP H10114857A
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ppe
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polyphenylene ether
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Gim Fun Lee Jr
ジム・ファン・リー,ジュニア
James Joseph Scobbo Jr
ジェームス・ジョセフ・スコッボ,ジュニア
John Bennie Yates Iii
ジョン・ベニー・イェイツ,ザ・サード
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General Electric Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PPE/ポリプロピレン以外のPPEブレン
ドまたはPPEのTgよりも高いTmを有する結晶性樹
脂を含有するPPEブレンドの耐熱性の向上。 【解決手段】 ポリフェニレンエーテル樹脂の固有粘度
が約0.30dl/gm 未満であるポリフェニレンエーテル
樹脂と結晶性樹脂のブレンドが提供される。このブレン
ドはこれより大きい固有粘度を有するポリフェニレンエ
ーテルを含有する組成物より上昇された熱変形温度を有
する。このブレンドは更に相容化剤試薬、耐衝撃性改良
剤および強化用充填剤を含有することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】ポリフェニレンエーテル(以後「PPE」
と言及する)は比較的高いガラス転位温度(Tg)、良
好な延性および高い強度を有する非晶質樹脂として一般
に特徴づけられている。PPEの高いTgは当然の結果
としてこの樹脂のほぼTgに及ぶ温度範囲に亘りPPE
に優れた寸法安定性をもたらす。しかし、残念ながら、
PPEは特に芳香族炭化水素溶媒に対するその化学抵抗
性並びにその溶融流れに限界がある。他方、結晶性樹脂
はその結晶融点(Tm)を越えて適当な加工温度に加熱
されるとき、特に加工温度におけるPPEの粘度と比較
して、非常に低い粘度(即ち、高い溶融流れ)を有する
ことで一般に特徴づけられている。加えて、結晶性樹脂
は多くの溶媒に対するその化学抵抗性で広く知られてい
る。
【0002】PPEの化学抵抗および溶融流れを向上す
るためにPPEと各種の結晶性樹脂との多くのブレンド
が今までに着手されている。例えば、米国特許;4,3
15,086;4,600,741;4,923,92
4;4,978,715;5,089,566はPPE
とポリアミド樹脂および/またはポリエステル樹脂との
組成物に係わる。更に、米国特許;4,373,06
4;4,584,334;4,945,018;4,9
72,021;5,166,264はPPEとポリオレ
フィン樹脂とのブレンドに係わる。
【0003】結晶性樹脂の一つの重大な欠陥はそのTg
を越えているがなおそのTmより低い温度に対する抵抗
性に乏しいことである。例えば、ポリアミド6,6(ナ
イロン−6,6としても知られる)は約70℃の乾式T
gおよび約257℃の乾式Tmを有している。約25℃
で測定したポリアミド6,6試験サンプルのモジュラス
は約3300mPaであるが、同じサンプルの約100
℃において測定したモジュラスは約350mPaであ
る。約210℃のTgを有するPPE(例えば、ポリ
(2,6−ジメチルフェニレンエーテル)樹脂)は25
℃で約2500mPaのモジュラスを有するが約200
℃まではこの同じモジュラスを実質的に維持する。PP
Eをポリアミドに配合してポリアミド連続相とPPE分
散相を有するブレンドとすると、ポリアミドのTgを越
える温度に対するポリアミドの抵抗を増強または強化す
ることになろう。この強化はブレンド中に使用されるP
PEのTgか特定のポリアミド樹脂のTmのいずれか低
い方までは有効であろう。このポリアミド中におけるP
PEの強化の現象はR.R.GallucciのPolyphenylene Ethe
r-Polyamide Blends、SPE 44th Annual Technical Conf
erence & Exhibit、48頁(1986)に言及されてい
るように良く知られている。
【0004】PPEのTgが結晶性樹脂のTmより低い
(例えばPPE/ポリアミド6,6のブレンドの如き)
組成物においては、PPEのTgを下げれば理論的には
ブレンド全体の耐熱性が低下するはずである。例えば、
PPEとポリアミド6,6の1:1重量比では66ps
iで測定した熱変形温度(HDT)は約202℃であ
る。PPEをポリスチレン樹脂で希釈してポリスチレ
ン:PPE:ポリアミド6,6の重量比を0.5:0.
5:1とすると、熱変形温度は約140℃まで低下す
る。これはポリスチレンがPPEのTgを約147℃に
低下する結果であると考えられる。
【0005】結晶性樹脂のTmがPPEのTgよりかな
り高いと、逆に、Tmを更に上昇させても組成物のHD
Tを直線的に上昇することにはならない。例えば、ポリ
アミド6,6は約257℃のTmを有しそして1:1の
重量比のPPE:ポリアミド6,6のブレンドのHDT
は約202℃である。これに対して、ポリアミド4,6
のTmは約287℃であるが、しかし1:1の重量比の
PPE:ポリアミド4,6のブレンドの熱変形温度は約
206℃である。
【0006】PPEのTgが結晶性樹脂のTmより高い
組成物(例えばPPE/ポリアミド11またはPPE/
ポリアミド12のようなブレンド)では、66psiで
測定した熱変形温度は約160−164℃である。これ
らのブレンドでは、温度が対応する融点(ポリアミド1
1のTmは約192℃であり、ポリアミド12のTmは
約175℃である)に近づくと、結晶性樹脂連続相が軟
化し従って熱変形温度が減少する。この理論に従えば、
PPEのTgは組成物の耐熱性に著しいマイナスの影響
を与えることなくポリアミド連続相のTm付近まで低下
することができよう。
【0007】米国特許4,972,021では、PPE
が約0.30dl/gm 未満の固有粘度を有するPPEとポ
リプロピレンのブレンドは、PPEが約0.30dl/gm
より高い固有粘度を有する同じ組成物よりも高い熱変形
温度を有することが見出されている。ポリプロピレンの
Tmは約165℃であり、この温度はPPEのTgより
も低く、その結果上記に説明した強化理論に基づけば、
PPEのTgがポリプロピレンのTmより高く止まって
いる限りは、ポリプロピレンのTmがPPE/ポリプロ
ピレン組成物における熱変形温度を支配するはずであ
る。固有粘度約0.30のPPEのTgは約207℃で
あり、固有粘度約0.18のPPEのTgは約185℃
である。PPEが約0.30dl/gm 未満の固有粘度を有
するPPE/ポリプロピレンのブレンドの熱変形温度の
上昇は完全には理解されていないが、しかしポリプロピ
レンの結晶化度が比較的低分子量のPPEにより或態様
で影響を受けた結果であると考えられる。米国特許4,
972,021に述べられている効果はそれ故にPPE
/ポリプロピレンのブレンドまたはおそらく結晶性樹脂
のTmがPPEのTgより低いようなPPE/結晶性樹
脂のブレンドのみに限定されるものと予測されるであろ
う。その結果、他のPPEブレンドまたはPPEのTg
よりも高いTmを有する結晶性樹脂を含有するPPEブ
レンドの耐熱性を向上することは今だに長年探求されて
きた目的のままである。
【0008】発明の要約 PPEのガラス転位温度(Tg)より高い結晶融点(T
m)を有する結晶性樹脂を含有するPPEブレンドの耐
熱性を向上する目的が図らずもクロロホルム中で測定し
て約0.30dl/gm 未満の固有粘度を有するPPE樹脂
を含む組成物により達成された。本発明の好ましい具体
例では、結晶性樹脂はポリアミド、ポリエステルおよび
ポリアリーレンスルフィドからなる群から選ばれ、結晶
性樹脂はPPEのガラス転位温度を越える融点を有して
いる。本発明の別の好ましい具体例では、結晶性樹脂は
約210℃を越える融点を有している。組成物は更に、
耐衝撃性改良剤、強化用充填剤、強化用繊維、処理助
剤、熱安定剤、酸化安定剤、電磁改良剤、難燃化剤、着
色剤、中和剤、造核剤および相容化剤を含有することが
できる。
【0009】発明の詳細な記述 PPE自体は、式(I)
【0010】
【化1】
【0011】の構造単位を複数含んでなる既知の重合体
である。ここに、上記式中の各構造単位に対して、各Q
1 は個々にハロゲン、第一または第二低級アルキル(例
えば、7個までの炭素原子を含有するアルキル)、フェ
ニル、ハロアルキル、アミノアルキル、炭化水素オキシ
またはハロ炭化水素オキシ(但し、少なくとも2つの炭
素原子がハロゲン原子と酸素原子を分離している)であ
り、そして各Q2 は個々に水素、ハロゲン、第一または
第二低級アルキル、フェニル、ハロアルキル、炭化水素
オキシまたはQ1 に対して定義したようなハロ炭化水素
オキシである。好ましくは、各Q1 はアルキルまたはフ
ェニル、特にC1-4 アルキルであり、そして各Q2 は水
素である。
【0012】PPEにはホモポリマーとコポリマーの両
者が含まれる。好ましいホモポリマーは2,6−ジメチ
ル−1,4−フェニレンエーテル単位を含有するもので
ある。好適なコポリマーには例えばこのような単位を
2,3,6−トリメチル−1,4−フェニレンエーテル
単位と組み合わせて含有するようなランダムコポリマー
が含まれる。また、ビニルモノマーあるいはポリスチレ
ンのようなポリマーをグラフトさせて調製されたような
分子部分を含有するPPE、並びに低分子量ポリカーボ
ネート、キノン、複素環式化合物あるいはホルマールの
ようなカップリング剤を既知の方法で2つのPPE鎖の
ヒドロキシ基と反応させてより高分子量のポリマーとさ
れたカップリングされたPPEも包含される。
【0013】上記したところからすれば、本発明におい
て使用することが考えられるPPEには、構造単位ある
いは付属的な化学的特徴の変化に拘わらず、現在知られ
ているものの全てが含まれることが当業者に明らかであ
ろう。PPEは一般に、25℃のクロロホルム中で測定
して、しばしば約0.35dl/gm 未満、好ましくは約
0.10−0.30dl/gm の範囲、そしてより好ましく
は約0.15−0.25dl/gm の範囲の固有粘度を有す
る。
【0014】本発明の組成物の成分Bとして使用するの
に適したポリエステルは式(II)
【0015】
【化2】
【0016】の構造単位を含むものを含む。ここに、上
記式中の各R1 は個々に二価の脂肪族、脂環式または芳
香族炭化水素あるいはポリオキシアルキレン基あるいは
これらの混合物であり、そして各A1 は個々に二価の脂
肪族、脂環式または芳香族基あるいはこれらの混合物で
ある。式(II)の構造を含有する適当なポリエステルの
例にはポリ(アルキレンジカルボキシレート)、エラス
トマー性ポリエステル、液晶ポリエステル、ポリアリー
レートおよびポリエステルコポリマー(例えばコポリエ
ステルカーボネートやポリエステルアミド)である。ま
た、比較的低濃度のジエポキシあるいは多エポキシ化合
物で処理されたポリエステルも含まれる。また、例えば
3個またはそれ以上のヒドロキシル基を含有するグリコ
ールや三官能性あるいは多官能性のカルボン酸のような
分岐剤が導入された分岐されたポリエステルを使用する
ことも可能である。ポリエステルを三官能性または多官
能性のエポキシ化合物例えばトリグリシジルイソシアヌ
レートで処理することも分岐ポリエステルの製造に使用
できる。更に、組成物の最終用途によっては、ポリエス
テル上に種々の濃度の酸およびヒドロキシル末端基を有
することが時には望ましいことがある。
【0017】ポリエステルの少なくとも幾分かが例えば
カルボン酸基のような求核基を含有することが好まし
い。場合によっては、酸反応性種の使用により、酸末端
基の数を典型的には約30マイクロ当量/グラム未満に
減少することが望ましい。他の場合には、ポリエステル
が例えば約5−250マイクロ当量/グラムまたはより
好ましくは約20−70マイクロ当量/グラムといった
比較的高いカルボン酸末端基濃度を有することが望まし
い。
【0018】上記式(II)のR1 基は例えばC2-10アル
キレン基、C6-10脂環式基、C6-20芳香族基またはアル
キレン基の炭素原子数が約2−6そして最も頻繁には2
または4であるポリオキシアルキレン基でありうる。上
記式(II)のA1 基は最もしばしばp−またはm−フェ
ニレンまたはこれらの混合物である。この類のポリエス
テルにはポリアルキレンテレフタレート、ポリアルキレ
ンナフタレートおよびポリアリーレートが含まれる。ポ
リエステルは当業界で既知であり例えば以下の米国特許
に例示されている。2,465,319;2,720,
502;2,727,881;2,822,348;
3,047,539;3,671,487;3,95
3,394;4,128,526。
【0019】ポリアルキレンテレフタレート例えばポリ
エチレンテレフタレート(通常「PET」と略され
る)、ポリシクロヘキシルジメタノールテレフタレート
(通常「PCT」と略される)およびポリブチレンテレ
フタレート(通常「PBT」と略される)が本発明に適
当なポリエステルの例である。更に適当なポリエステル
には、例えばポリ(ブチレン−2,6−ナフタレート)
(通常「PBN」と略される)およびポリ(エチレン−
2,6−ナフタレート)(通常「PEN」と略される)
を含めたポリ(アルキレン−2,6−ナフタレート)の
ようなポリアルキレンナフタレートが含まれる。約38
0℃未満の融点を有しそして芳香族ジオール、脂肪族ま
たは芳香族ジカルボン酸および芳香族ヒドロキシカルボ
ン酸から誘導された反復単位を含む液晶ポリエステルも
有用である。有用な液晶ポリエステルの例は米国特許
4,664,972および5,110,896に記載さ
れたものである。ポリエステルの各種の混合物も時には
非常に適している。
【0020】各種のポリエステルはその対応するガラス
転位温度(Tg)および融点(Tm)によって区別する
ことができる。一般に液晶ポリエステルのTgおよびT
mはナフタレートタイプのポリエステルのTgおよびT
mより高い。一般にナフタレートタイプのTgおよびT
mはテレフタレートタイプのポリエステルのTgおよび
Tmより高い。従って、液晶タイプまたはナフタレート
タイプのポリエステルを使って得られたPPEアロイは
テレフタレートタイプのポリエステルを使った場合より
もより高い温度抵抗を要求する用途に典型的に良く適し
ている。テレフタレートタイプのポリエステルを使った
PPEアロイはこのポリエステルのTgおよびTmが比
較的低いために一般に加工がより容易である。それ故、
利用されるポリエステルまたはポリエステルのブレンド
の選択はPPE−ポリエステルアロイに対する最終的に
使用される用途により要求される所望の特性プロフィー
ルによって一部は決定される。
【0021】ポリエステルは式(III)
【0022】
【化3】
【0023】の構造単位を含むことができる。ここに、
上記式中R1 は既に定義の通りである。R2 はポリオキ
シアルキレン基でありそしてA2 は通常はトリメリト酸
から誘導される3価の芳香族基であって式(IV)
【0024】
【化4】
【0025】の構造を有する。このようなポリマーおよ
びその調製法は例えば米国特許4,544,734;
4,556,705および4,556,688に記載さ
れている。本発明の組成物が遭遇する高い押出および成
形温度ではポリエステルが加水分解による劣化を受ける
傾向があるので、ポリエステルが実質的に水を含まない
ことが好ましい。ポリエステルは他の成分との混合前に
予め乾燥することができる。より普通には、ポリエステ
ルは予備乾燥せずに使用されそして押出機を真空排気す
ることによって揮発性物質を除去している。
【0026】一般にポリエステルはフェノールと1,
1,2,2−テトラクロロエタンの60:40重量比混
合物中30℃での固有粘度(IV)によって測定して約
20,000−70,000の範囲の数平均分子量を有
する。本発明に使用することができるナイロンとしても
知られるポリアミドには当業界で知られるポリアミドお
よびポリアミドコポリマーの何れもが含まれる。このよ
うなポリアミドの例は次の群から選ばれたモノマーの重
合により調製されるものである。
【0027】(i)アミノ基とカルボン酸基との間に少
なくとも2個の炭素原子を含むモノアミノ−モノカルボ
ン酸。 (ii)(i)の環状即ちラクタム構造体。 (iii )実質的に等モル割合の、アミノ基間に少なくと
も2個の炭素原子を含有するジアミンと、ジカルボン
酸。
【0028】(iv)モノアミノモノカルボン酸、ラクタ
ム、ジアミンおよびジカルボン酸の種々の組合せ。 ここに、用語「実質的に等モル」割合とは厳格に等モル
の割合と、得られるポリアミドの粘度を安定化するため
の慣用技術に使用されている厳格な等モル割合から若干
逸脱した割合の両方が含まれる。これらモノマーの割合
のバランスは酸対アミンの末端基比を制御するために調
節することもできる。ジカルボン酸は例えばエステルあ
るいは酸クロライドのようなその官能性誘導体の形態で
使用することができる。
【0029】ポリアミドの調製に有用な前述したモノア
ミノモノカルボン酸またはそのラクタムの例には、アミ
ノ基とカルボン酸基との間に2−16個の炭素原子を含
有する化合物が含まれ、ラクタムの場合には炭素原子に
より−CO−NH−基を含有する環が形成される。モノ
アミノモノカルボン酸およびラクタムの特定の例にはア
ミノカプロン酸、ブチロラクタム、ヒバロラクタム、カ
プロラクタム、カプリルラクタム、エネンソラクタム
(enentholactam )、ウンデカノラクタム、ドデカノラ
クタムおよび3−および4−アミノ安息香酸を掲げるこ
とができる。
【0030】ポリアミドの調製に使用するのに適するジ
アミンには直鎖および分岐鎖のアルキル、アリールおよ
びアルカリールジアミンが含まれる。これらジアミンの
例にはトリメチレンジアミン、テトラメチレンジアミ
ン、ペンタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン(しばしばこれが好まし
い)、トリメチルヘキサメチレンジアミン、m−フェニ
レンジアミンおよびm−キシリレンジアミンがある。ア
ミノ基を2個より多く有するモノマーも各種の分岐ポリ
アミド物質を製造するのに使用できる。
【0031】ジカルボン酸は式(V)
【0032】
【化5】
【0033】で表すことができる。ここに、上記式中の
Yは少なくとも2個の炭素原子を含有する二価の脂肪族
または芳香族基である。脂肪族酸の例はセバシン酸、オ
クタデカン二酸、スベリン酸、グルタル酸、ピメリン酸
およびアジピン酸である。カルボン酸基を2個より多く
有するモノマーも各種の分岐ポリアミド物質を製造する
ために利用できる。
【0034】本発明に使用するのに適したポリアミドは
任意の既知の方法で製造できる。ポリアミドは線状或い
は分岐構造を有することができ、また線状構造および分
岐構造の混合物であることができる。ポリアミドは実質
的な割合でアミン末端基を含有することが好ましい。ア
ミノ末端基濃度が少なくとも約40meq/g であるポリア
ミドが特に有用である。多くの場合、アミン対酸の末端
基比が約1であるか或いは1より大きいことが好まし
い。しかし、カルボン酸で支配的に終端されているポリ
アミドを使用することも本発明の範囲内である。
【0035】結晶性ポリアミドは溶剤抵抗性の理由から
しばしば好ましいとされるが、しかし結晶性ポリアミド
と非晶質ポリアミドのブレンドを使用することができ
る。ポリアミドの典型的な例には例えばナイロン−6
(ポリカプロラクタム)、ナイロン−6,6(ポリヘキ
サメチレンアジパミド)、ナイロン−11、ナイロン−
12、ナイロン−6,3、ナイロン−6,4、ナイロン
−6,10、ナイロン−6,12並びにテレフタル酸お
よび/またはイソフタル酸およびトリメチルヘキサメチ
レンジアミンから誘導されたポリアミド、アジピン酸お
よびm−キシリレンジアミンから誘導されたポリアミ
ド、アジピン酸、アゼライン酸および2,2−ビス(p
−アミノフェニル)プロパンまたは2,2−ビス(p−
アミノシクロヘキシル)プロパンから誘導されたポリア
ミドおよびテレフタル酸および4,4′−ジアミノジシ
クロヘキシルメタンから誘導されたポリアミドが含まれ
る。上述したポリアミドまたはそのプレポリマーそれぞ
れの2種以上の混合物および/またはコポリマーも本発
明の範囲内である。好ましいポリアミドはナイロン−
6、ナイロン−4,6、ナイロン−6,6、ナイロン−
11およびナイロン−12であり、最も好ましいのはナ
イロン−6,6とナイロン−6である。
【0036】本発明に使用されるポリアリーレンスルフ
ィド樹脂(以後「PPS」と言及する)はアリーレン基
を硫黄原子で分離して含有している既知のポリマーから
誘導される。好ましいポリアリーレンスルフィド樹脂に
は例えばポリ(p−フェニレンスルフィド)および置換
されたポリフェニレンスルフィドのような各種のポリフ
ェニレンスルフィドを包含する。代表的なPPSポリマ
ーは式(VI)
【0037】
【化6】
【0038】の構造式を有する反復単位を少なくとも7
0モル%、好ましくは、少なくとも90モル%含む。前
記の反復単位の量が70モル%未満だと、熱抵抗性が幾
分制限を受ける可能性がある。PPSの反復単位の他の
30モル%或いはそれ未満、好ましくは10モル%或い
はそれ未満は次式(VII )
【0039】
【化7】
【0040】の構造を有するものでよい。ここに、上記
式中、R21、R22、R23およびR24は個々に水素、ハロ
ゲン、アルキル、フェニル、アルコキシ、アリールオキ
シ、ニトロ、アミノおよびカルボキシル基からなる群か
ら選ばれる。本発明に使用されるPPSは線状、分岐ま
たは硬化ポリマーあるいはこれらの混合物でよい。比較
的低分子量の線状PPSは例えば米国特許3,354,
129の明細書中に開示されている方法により調製する
ことができる。比較的高分子量を有する線状PPSは例
えば米国特許3,919,177の明細書中に開示され
ている方法によって調製することができる。分岐PPS
は米国特許4,749,163に開示されているように
例えば1,3,5−トリクロロベンゼンのような分岐剤
を使用することにより調製することができる。米国特許
第3,354,129;3,919,177および4,
749,163の方法によって調製されたポリマーの重
合度は重合後に酸素雰囲気中であるいは例えば過酸化物
のような架橋剤の存在下で硬化することにより更に増大
することができる。
【0041】PPSは官能化してもあるいは官能化しな
くてもよい。PPSが官能化される場合には、その官能
基には限定されないがアミノ、カルボン酸、金属カルボ
キシレート、ジスルフィド、チオおよび金属チオレート
基等を含むことができる。PPS中に官能基を導入する
一つの方法は米国特許4,769,424に見ることが
でき、これにはハロゲン置換されたPPS中に置換され
たチオフェノールを導入することが開示されている。別
の方法は所望の官能性基を含有するクロロ置換芳香族化
合物を硫化アルカリ金属およびクロロ芳香族化合物と反
応させて導入することに係わる。三番目の方法はPPS
と所望の官能性基を含有するジスルフィドとの反応を典
型的には溶融状態でまたはクロロナフタレンのような適
当な高沸点溶媒中で行うことに係わる。
【0042】PPS特にポリ(p−フェニレンスルフィ
ド)樹脂は好ましくはエポキシ基またはその他の求電子
種と反応する分子部分を有するのが好ましい。こうした
PPSに対して適当な反応性の基には例えばアミノ、チ
オフェノールおよび酸基が含まれる。ブレンドが得られ
る限りにおいては、本発明に使用されるPPSの溶融粘
度は特に制限されないが、PPS自体の強靱性の観点か
ら見れば少なくとも約100ポイズの溶融粘度が好まし
く、そして射出成形性の観点から見れば約10,000
ポイズ以下の溶融粘度が好ましい。
【0043】本発明に使用されるPPSは特開平3−2
36,930号公報、特開平1−174,562号公
報、特開平1−299,872号公報および特開平3−
236,931号公報に見られるように、脱イオン水に
樹脂を浸漬したりあるいは典型的には塩化水素酸、硫
酸、燐酸または酢酸のような酸で処理することにより、
望ましくない汚染性のイオンを除去するために処理して
もよい。或製品用途に対しては、PPS中の不純物レベ
ルが極めて低いことが好ましい。不純物レベルは通常P
PSサンプルを燃焼させた後に残留する灰分重量%とし
て表される。典型的にはPPSの灰分が約1重量%未満
であるのが望ましく、灰分値が約0.5重量%未満であ
るのが好ましく、そして灰分値が約0.1重量%未満な
のが最も好ましい。
【0044】本発明においては、結晶性樹脂は一般に連
続相となるのに十分な量で存在し、一方PPE相は結晶
性樹脂相内に分散されている。結晶性樹脂対PPEの重
量比は広く変動しうるが、しかし一般には少なくとも2
5:75好ましくは少なくとも35:65である。より
多い量で結晶性樹脂を含有するブレンドも非常に有用で
ある。
【0045】本発明の組成物はまたPPEと結晶性樹脂
に対する相容化剤を含有することが好ましい。適当な相
容化剤はPPEと結晶性樹脂との相容性に影響を与える
ものである。相容性の意味にはブレンドの成分(即ち、
PPEおよび結晶性樹脂)間での粗大な相分離を極小化
することを含む。改善された相容性の表れには、層間剥
離に対する抵抗性、増大された引張および/または衝撃
特性のような改善された物理的特性および/または静止
または低剪断条件下におけるブレンド成分相間の安定化
されたモルホロジーが含まれる。
【0046】相容化剤の役割は樹脂成分(即ち、PPE
および結晶性樹脂)間に反応を生起させるものと考えら
れる。PPE成分とその他の樹脂成分との間のこれらの
反応生成物は、使用される相容化剤次第で、種々の樹脂
成分間のブロックコポリマー、グラフトコポリマーおよ
びブロックコポリマーとグラフトコポリマーの混合物並
びにランダムコポリマー即ち乱雑に混合されたコポリマ
ーであることができる。本発明の組成物では種々のコポ
リマーの構造形成が可能である。こうしたコポリマーの
存在は改善された延性並びに溶融ブレンドに加えられる
静止または低剪断速度条件下で観察される安定化された
モルホロジーによって示されるものと思われる。こうし
た反応生成物(即ち、コポリマー)を含まない組成物は
モルホロジーの安定性に乏しく、これは溶融状態に於け
る低い剪断速度条件下において分散された相の粒度が増
大しそして分散された粒子が容易に凝集することを意味
する。
【0047】PPEブレンドに対して多くの相容化剤が
当業界で知られており、例えば米国特許4,135,0
86;4,824,915;5,001,201;5,
041,504;5,212,255;5,122,5
78;5,132,373および5,247,006に
例示されている。適当な相容化剤の選択は一部は組成物
中に使用される結晶性樹脂および結晶性樹脂上に存在す
る利用しうる潜在的な反応性基による。例えば、ポリア
ミド樹脂はアミン末端基を含むから、PPE/ポリアミ
ドブレンドに対しては無水物またはカルボン酸分子部分
を含有する相容化剤がしばしば好ましい。一方、ポリエ
ステルはカルボン酸末端基を含有するので、これらのP
PEブレンドに対してはエポキシおよび/またはオルト
エステル基を含有する相容化剤が効果的な相容化剤の中
にはいる。更に、ポリアリーレンスルフィドはカルボン
酸およびアミンの反応性部位を有すると考えられるの
で、これらの基に対して反応性の分子部分を含む相容化
剤がPPE/ポリアリーレンスルフィドブレンドを相容
化するのに有用である。
【0048】相容化剤を最初にPPEに予備−結合させ
て官能化された即ち相容化用のPPEを調製することが
できる。相容化剤を結晶性樹脂に接触させる前に官能化
されたPPEを調製することにより、潜在的な副反応ま
たは競合反応の極小化を達成できる。官能化されたPP
Eは溶液で調製でき、例えば米国特許4,642,35
8;4,732,937;4,746,708;4,8
59,739;4,927,894;4,994,52
5;5,001,201;5,041,504;5,1
15,042;5,135,983;5,159,07
5および5,264,496に例示されている。別の方
法としては、官能化は溶融反応によって達成することが
でき、例えば米国特許4,654,405;4,75
5,566;4,808,671;4,888,39
7;4,693,620;5,059.646および
5,247,006に例示されている。殆どの場合、P
PEの全部は官能化されず、従って用語「官能化され
た」の使用は実際には、PPEを結晶性樹脂と相容化す
るのに有効な、官能化されたPPEと官能化されていな
いPPEの混合物を意味する。一般に、官能化試薬の有
効量はPPEの量に基づいて、約8重量%まで、好まし
くは約0.05−約4重量%である。最も好ましい具体
例においては、官能化試薬の量はPPEの量に基づいて
約0.1−約3重量%の範囲である。
【0049】相容化剤の有用な例には次の(i)および
(ii)を双方有する化合物が包含される。 (i)炭素−炭素二重結合または炭素−炭素三重結合 (ii)カルボン酸、無水物、アミド、イミド、エステ
ル、エポキシ、アミノ、オルトエステル、ヒドロキシル
およびカルボン酸アンモニウム塩からなる群の少なくと
も一員。その例示的な化合物には、無水マレイン酸、フ
マル酸、マレイミド例えばN−フェニルマレイミドおよ
び1,4−フェニレン−ビス−メチレン−ビスマレイミ
ド、マレイン酸ヒドラジド、メチルナジックアンヒドリ
ド(methylnadic anhydride )、脂肪油(例えば大豆
油、シナきり油、あまに油、ゴマ油)、不飽和カルボン
酸例えばアクリル酸、クロトン酸、メタクリル酸および
オレイン酸、不飽和アルコール例えばアリルアルコール
およびクロチルアルコール、不飽和アミン例えばアリル
アミンおよび不飽和酸のトリアルキルアミン塩例えばフ
マル酸トリエチルアンモニウムおよびフマル酸トリ−n
−ブチルアンモニウムが含まれる。このような代表的な
試薬は米国特許4,315,086;4,755,56
6および4,888,397に記載されている。
【0050】非重合体の脂肪族ポリカルボン酸もまた官
能化されたPPEの調製に有用である。この群の種に含
まれるのは式(VIII)
【0051】
【化8】
【0052】によって表される脂肪族ポリカルボン酸、
酸エステルおよび酸アミドである。ここに、上記式中R
は炭素原子数2−20好ましくは2−10の線状または
分岐鎖の飽和脂肪族炭化水素であり、RI は水素または
炭素原子数1−10、好ましくは1−6そして最も好ま
しくは1−4のアルキル、アリール、アシルまたはカル
ボニルジオキシ基からなる群から選ばれそして特に好ま
しくは水素であり、各R IIは個々に水素または炭素原子
数1−20好ましくは1−10のアルキルまたはアリー
ル基からなる群から選ばれ、各RIIIおよびRIV は個々
に本質的に水素または炭素原子数1−10、好ましくは
1−6、最も好ましくは1−4のアルキルまたはアリー
ルからなる群から選ばれ、mは1に等しく、(n+s)
は2以上であって好ましくは2または3に等しく、nお
よびsはそれぞれ0以上であり、(ORI )はカルボニ
ル基に対してαまたはβ位にあり、そして少なくとも2
つのカルボニル基が2−6個の炭素原子で分離されてい
る。RI、RII、RIIIおよびRIVは、それぞれ炭素原子
数が6未満の時にはアリールになり得ないことは自明で
あろう。
【0053】適当なポリカルボン酸の例はクエン酸、リ
ンゴ酸およびアガリシン酸であり、例えば無水物および
水和された酸のようなこれらの各種の商業的形態のもの
を含む。ここで有用な酸エステルの例には例えばクエン
酸アセチルおよびクエン酸モノ−および/またはジ−ス
テアリル等が含まれる。ここに有用な適当な酸アミドに
は例えばN,N′−ジエチルクエン酸アミド、N,N′
−ジプロピルクエン酸アミド、N−フェニルクエン酸ア
ミド、N−ドデシルクエン酸アミド、N,N′−ジドデ
シルクエン酸アミドおよびN−ドデシルリンゴ酸アミド
が含まれる。前述したポリカルボン酸の誘導体も本発明
の実施に使用するのに適している。適当な官能化化合物
は米国特許4,315,086;4,755,566お
よび5,000,897に見ることができる。
【0054】オルトエステル含有化合物は本発明におけ
る別の好適な具体例を代表するものである。PPEと結
晶性樹脂との間の相容性をもたらすためにオルトエステ
ルを使用すること自体は例えば米国特許5,231,1
97に例示されているように当業界で知られている。特
に好ましいオルトエステル化合物には式(IX)および
(X)
【0055】
【化9】
【0056】を有する化合物が含まれる。オルトエステ
ル官能性のPPEはヒドロキシ末端基を含有するPPE
をオルトエステルで官能化されたハロトリアジンで溶液
−キャッピングすることにより調製できる。オルトエス
テル官能性分子部分を有するPPEは好ましくはPPE
を少なくとも一種のグラフト可能なエチレン性不飽和オ
ルトエステルモノマーと共に溶融押出することにより調
製される。官能性オルトエステルモノマーは一般式(X
I)
【0057】
【化10】
【0058】によって表すことができる。ここに、上記
式中R14、R15、R16、J、K、pおよびC*は既に定
義されており、R13はC1-6アルキレン基であり、そし
てWは式(XII)
【0059】
【化11】
【0060】によって表されるグラフト可能な不飽和基
である。ここに、上記式中各R11は水素、またはC1-8
基或いはその置換誘導体、またはアリール基或いはその
置換誘導体、またはオルトエステルに対して不活性な任
意の他の基でよい。mの値は1以上でよい。R12は式
(XIII)
【0061】
【化12】
【0062】の中の一つでよい。本発明に使用すること
ができるオルトエステルモノマーの例には4−アクリロ
イルオキシメチル−2−メトキシ−2−メチル−1,3
−ジオキソラン、4−メタクリロイルオキシメチル−2
−メトキシ−2−メチル−1,3−ジオキソラン、4−
アクリロイルオキシメチル−2−メトキシ−2−フェニ
ル−1,3−ジオキソランおよび4−(2−メトキシ−
2−メチル−1,3−ジオキソラニル)メチルビニルベ
ンジルエーテル類の異性体混合物が含まれる。各種の有
用なオルトエステル物質の調製方法およびそのPPEと
の反応については米国特許5,132,373;5,1
42,049;5,171,866;5,153,29
0および5,212,255に見ることができる。
【0063】好ましくは、エチレン性不飽和オルトエス
テルモノマーは式(XIV)
【0064】
【化13】
【0065】を有する。別の好ましいエチレン性不飽和
オルトエステルモノマーは式(XV)
【0066】
【化14】
【0067】によって表される。エチレン性不飽和オル
トエステルモノマーによりオルトエステル官能性のPP
Eを溶融調製する際に開始剤を使用することが時に有利
である。また、オルトエステルおよびその他の成分に対
して実質的に不活性な滑剤少なくとも一種を使用するこ
とも時には有利である。滑剤の存在は官能化されたPP
Eの製造並びにこれから相容化されたブレンドを調製す
るのに必要とされる溶融処理温度を低下する。その結
果、ゲルの生成が最小となる。適当な滑剤は当業者に明
らかであろうが、一般には、これらは高い滑性を持った
固体または比較的低融点の固体またはオイルである。
【0068】本発明の組成物はまた樹脂組成物に対して
相容化剤ではない耐衝撃性改良剤少なくとも一種を含有
することができる。耐衝撃性改良剤にはアルケニル芳香
族化合物およびジエンのエラストマー性ブロック(典型
的にはジブロック、トリブロックまたはラジアルテレブ
ロック)コポリマーを含む。最も頻繁には、少なくとも
一つのブロックはスチレンから誘導されそして少なくと
も一つのブロックはブタジエンおよびイソプレンの少な
くとも一つから誘導される。特に好ましいのはポリスチ
レンブロックおよびジエン誘導ブロックを含みそして脂
肪族不飽和が水素添加により選択的に除去されたトリブ
ロックおよびジブロックコポリマーである。また、種々
のコポリマーの混合物も時には有用である。耐衝撃性改
良剤の重量平均分子量は典型的には約50,000−3
00,00の範囲である。このタイプのブロックコポリ
マーはShell Chemical CompanyからKRATONという登録商
標で市販されており、例えば等級D1101;D1102;G1650;G1
651;G1652;G1701;G1702 が含まれる。
【0069】他の適当な耐衝撃性改良剤はコア−シェル
タイプのグラフトコポリマーである。一般に、これらは
主に共役ジエンからなるゴム質コアまたは主に架橋アク
リレートからなるゴム質コアと、この上に重合された、
モノアルケニルアレーンおよび/またはアクリルモノマ
ー単独、または好ましくはこれらと他のビニルモノマー
との組合せから誘導された一つ以上のシェルを有する。
コア−シェルコポリマーは例えばRohm and Haas Compan
yからEXL-3330;EXL-3691;EXL-2600;EXL-2607;EXL-2647;
EXL-3386;EXL-3607 の品名でペレットまたは粉末の形態
で広く市販されており、そして米国特許3,808,1
80;4,034,013;4,096,202;4,
180,494および4,292,233に記載されて
いる。前述した耐衝撃性改良剤の種々の混合物も時には
有用である。耐衝撃性改良剤が一種使用されるとき、一
般にその存在量は耐衝撃性改良剤を含まない同じ組成物
と比較して物理的特性例えば組成物の延性を改善するの
に有効な量である。改善された延性は耐衝撃性の増大ま
たは引張破断時伸びの増大により示される。一般に、耐
衝撃性改良剤は組成物の全重量に基づいて約1−約20
重量%の範囲で使用される。好ましい範囲は組成物の全
重量に基づいて約3−約15重量%であり、そして最も
好ましい範囲は組成物の全重量に基づいて約5−約12
重量%である。使用される耐衝撃性改良剤の正確な量お
よびタイプあるいは組合せは一部は最終のブレンド組成
物に必要とされる要件によろう。
【0070】本発明の組成物はまた酸化防止剤、難燃
剤、滴下抑制剤、結晶化造核剤、染料、顔料、着色剤、
強化剤、充填剤、安定剤、静電防止剤、可塑剤および滑
剤からなる群から選ばれる少なくとも一種の添加剤を有
効量含むこともできる。これらの添加剤はその効果的な
添加量およびその導入方法と同様に当業界に知られてい
る。添加剤の効果的な量は広く変動するが、しかし通常
は全組成物の重量に基づいて約50重量%以上までの量
で存在する。
【0071】本発明の組成物の調製は通常緊密なブレン
ドの形成条件下で諸成分を溶融配合することによりなさ
れる。このような条件にはしばしば単軸スクリューまた
は二軸スクリュータイプの押出機あるいは組成物に剪断
力を加えることのできる類似の混合装置における混合を
含む。組成物中の揮発性の不純物を除去するために押出
機内のベント口を介して溶融物に真空を加えることがし
ばしば有利である。本発明の組成物はフード下の自動車
用途における電気コネクタ用のハウジングの如き成形物
品の製造に有用であり、そしてその他の種々の成形物品
の製造に有用である。
【0072】全ての成分を最初に処理装置に加えること
ができ、さもなくばある種の添加剤を互いにまたは主要
なポリマー成分である、PPE、相容化剤化合物および
結晶性樹脂の一つと予め反応または予め配合させること
ができる。結晶性樹脂との配合に先立ち、PPEを最初
に代表的な相容化剤試薬の少なくとも一つで官能化する
ことによりある種の特性例えば衝撃強さおよび伸びが時
として向上されるようである。この処理には別々の押出
機を使用することができるが、こうした組成物の調製は
また種々の成分の添加に適応するように長さに沿って多
くの供給口を有する単一の押出機を使用することもでき
る。また、時には融解物の排気(大気圧または真空)を
可能にするために供給口の間の各セクションに少なくと
も1個のベント口を使用すると有利である。当業者であ
れば余計な実験を加えることなく配合時間および温度並
びに成分の添加個所および順序を調節することができる
であろう。
【0073】本発明が少なくとも一種の結晶性樹脂との
PPEブレンド、特に少なくとも約210℃の融点を有
する少なくとも一種の結晶性樹脂とのPPEブレンドの
耐熱性を向上する方法を提供することは明らかであろ
う。この方法は約0.30dl/gm 未満の固有粘度を有す
るPPEを、PPEのガラス転位温度より高い結晶融点
を有する少なくとも一種の結晶性樹脂と混合することに
係わる。PPE相は分散相であることが好ましい。
【0074】実施例 表1および2の組成物は配合中溶融物に10−20イン
チHgの真空を加え、約275−300℃の温度で、We
rner-Pfleiderer 二軸スクリュー押出機で押し出した。
得られた組成物を温度設定約275−300℃および金
型温度約80−110℃を使用してToshiba の射出成形
機により成形した。また組成物のサンプルを、ASTM D25
6 に従ったノッチ付きアイゾット衝撃強さ(NI)(試
料サイズ2.5インチ×0.5インチ×0.125イン
チ使用)、ASTM D3763に従ったDynatup 強度(ダート落
下試験による破壊までのエネルギー;4インチ直径×
0.125インチのディスク使用)、ASTM D790 に従っ
た曲げモジュラスおよび曲げ強さ(試料サイズ6インチ
×0.5インチ×0.25インチ使用)、ASTM D648に
従った66psi の負荷の下における熱変形温度(試料サ
イズ6インチ×0.5インチ×0.25インチ使用)、
ASTM Dに従った加熱垂れ下がりおよびASTM D638 に従っ
た引張降伏および引張破断時伸び、の測定にかけた。
【0075】次の実施例に使用した物質は以下の通りで
あった。 PPE−無水物:GE Plastics から入手される、ポリ
(2,6−ジメチルフェニレンエーテル)樹脂をトリメ
リト酸無水物酸クロリドと反応させて得られた、クロロ
ホルム中25℃で測定して約0.46dl/gm の固有粘度
を有する無水物で官能化されたPPE。
【0076】PPE−エポキシ:GE Plastics から入手
される、ポリ(2,6−ジメチルフェニレンエーテル)
樹脂をメシチル−グリシドキシル−クロロシアヌレート
と反応させて得られた、クロロホルム中25℃で測定し
て約0.40dl/gm の固有粘度を有するエポキシで官能
化されたPPE。 PPE−0.25:GE Plastics から入手される、クロ
ロホルム中25℃で測定して約0.25dl/gm の固有粘
度を有するポリ(2,6−ジメチルフェニレンエーテ
ル)樹脂。
【0077】PPE−0.28:GE Plastics から入手
される、クロロホルム中25℃で測定して約0.28dl
/gm の固有粘度を有するポリ(2,6−ジメチルフェニ
レンエーテル)樹脂。 PPE−0.46:GE Plastics から入手される、クロ
ロホルム中25℃で測定して約0.46dl/gm の固有粘
度を有するポリ(2,6−ジメチルフェニレンエーテ
ル)樹脂。
【0078】HDPE:Soltex Polymer Co.からFORTIF
LEXという品名で等級B54-25H-96 として入手される高密
度ポリエチレン。 PET−1:フェノール:1,1,2,2−テトラクロ
ロエタンの1:1重量比混合物中30℃で測定して約
0.59の固有粘度IVを有するポリエチレンテレフタ
レート樹脂。
【0079】PET−2:フェノール:1,1,2,2
−テトラクロロエタンの1:1重量比混合物中30℃で
測定して約0.72の固有粘度IVを有するポリエチレ
ンテレフタレート樹脂。 TDP:亜燐酸トリデシル。 添加剤:全量で1.6重量%添加されたヒンダードフェ
ノール、チオ化合物、ポリ(α−オレフィン)滑剤、タ
ルクおよびポリテトラフルオロエチレンの混合物。
【0080】本発明の幾つかの具体例を例示するために
以下に実施例を示す。しかし、これらの実施例は如何な
る観点においても本発明を限定するものではない。別段
の記載のない限り、%は全て全組成物の合計重量に基づ
く重量%である。 表1 試料番号 PPE−0.25 50 0 50 0 50 0 PPE−0.46 0 50 0 50 0 50 HDPE 50 50 50 50 50 50 KG−1652 10 10 5 5 10 10 TDP 0 0 0 0 3 3特性 HDT 318 269 271 224 278 259 NI:ft-lb/in 5.8 9.3 1.8 1.5 1.8 5.7 引張降伏強さ:psi 6000 5100 6000 3600 6200 4900 曲げモジュラス:Kpsi 205 169 249 179 248 203 表1に例示されたデータにより気付かれるように、分子
量のより高いPPEを使用して製造された同じ組成物に
比べて、高密度ポリエチレンと低分子量のPPEとのブ
レンドはより高いHDT、引張降伏強さおよび曲げモジ
ュラスを有している。それぞれエラストマー性ブロック
コポリマー10部を含有する試料1および2のHTD
を、それぞれエラストマー性ブロックコポリマーを5部
しか含まない試料3および4のHDTと比較すれば、更
に、エラストマーの含有量の多い試料程高いHDTを有
することが実証される。エラストマー性ブロックコポリ
マーはPPEを可塑化することが知られておりそしてP
PEのTgを更に低下することが予測されることからす
ると、これらの結果もまた予想外である。亜燐酸トリデ
シル3部を含む試料5および6は試料1および2と比べ
て低いHDTを示しているが、しかしそれでもより低い
IVのPPEを含有する試料5はより高いIVのPPE
を含有する試料6より高いHTDをなお保持している。
【0081】 表2 試料番号 PPE−無水物 22.5 22.5 PPE−0.46 22.5 0 PPE−0.28 0 22.5 PA−6,6 45 45 KG−1702 10 10特性 HDT 365 382 加熱垂れ下がり:400°F、mm 21.7 15.4 NI:ft-lb/in 11 9.2 曲げモジュラス:Kpsi 285 324 引張降伏強さ:psi 8605 9294 表2に例示された実施例により気付かれるように、0.
28のIVのPPEを含有する試料8は、このより低い
IVのPPE物質の代わりに0.46のIVのPPEを
含有する同じ組成物と比較したときに、より高いHD
T、加熱垂れ下がり、曲げモジュラスおよび引張降伏強
さを有している。PPE相のTgが組成物中に使用され
ているポリアミド6,6の融点より低いので、これらの
結果は予想外である。PPEのTgがこれらのブレンド
の熱的特性を支配するべきであるから、IVの低下は熱
的特性を減少させると予測される筈である。
【0082】 表3 試料番号 10 11 12 PPE−エポキシ 20 20 30 30 PPE−0.46 20 0 10 0 PPE−0.28 0 20 0 10 PET−1 50 50 0 0 PET−2 0 0 50 50 KD−1102 10 10 10 10 添加剤 あり あり あり あり特性 HDT 284 299 295 334 NI23℃:ft-lb/in 1.6 2.7 1.7 2.0 NI−30℃:ft-lb/in 1.1 1.7 1.0 1.3 Dynatup23℃:ft-lb 10 36 35 33 Dynatup−30℃:ft-lb 6 27 13 23 引張降伏強さ:psi 7800 8100 7300 7600 表3に例示されたデータは比較的に低いIVのPPEを
含有するPPE/ ポリエステルブレンドに対して得ら
れる予想外の結果の一部を実証するものである。試料1
0を試料9と比較しそして試料12を試料11と比較す
ることにより分かるとおり、低いIVのPPEを含有す
る試料(即ち、試料10および12)に対してHDT特
性が予想外により高くなっているのみならず、より高い
IVのPPEを含有するブレンド(即ち、試料9および
11)に比較してより低いIVのPPEを使用した場合
に衝撃強さもまた予想外に増大している。
【0083】上記の実施例は本発明の或具体例を例示す
るために呈示したものである。従って、これらの実施例
は如何なる観点においても本発明を限定するものではな
い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェームス・ジョセフ・スコッボ,ジュニ ア アメリカ合衆国、ニューヨーク州、スリン ガーランズ、ウォールナット・レーン、 209番 (72)発明者 ジョン・ベニー・イェイツ,ザ・サード アメリカ合衆国、ニューヨーク州、グレン モント、コランバイン・ドライブ、85番

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)約0.30dl/gm 未満の固有粘度
    を有するポリフェニレンエーテル樹脂を含む分散された
    相および(b)前記ポリフェニレンエーテル樹脂のガラ
    ス転位温度より高い結晶融点を有する結晶性樹脂を含む
    連続相を含んでなる熱可塑性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 結晶性樹脂の融点が少なくとも約210
    ℃である請求項1記載の熱可塑性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 結晶性樹脂がポリエステル樹脂、ポリア
    ミド樹脂およびポリアリーレンスルフィド樹脂からなる
    群から選ばれる請求項2記載の熱可塑性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 結晶性樹脂がポリブチレンテレフタレー
    ト、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンナフタ
    レート、ポリエチレンナフタレート、ポリアミド−6,
    6、ポリアミド−6、ポリ(p−フェニレンスルフィ
    ド)および液晶ポリエステルの樹脂からなる群から選ば
    れる請求項3記載の熱可塑性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 更に相容化剤を含む請求項1記載の熱可
    塑性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 更に、耐衝撃性改良剤、強化用充填剤、
    非エラストマー性金属塩、流れ促進剤、難燃化剤、滴下
    抑制剤、染料、顔料、着色剤、安定剤、静電防止剤、結
    晶造核剤、可塑剤、非強化用充填剤および滑剤からなる
    群から選ばれる添加剤を少なくとも1種含む請求項1記
    載の熱可塑性樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 (a)約0.30dl/gm 未満の固有粘度
    を有するポリフェニレンエーテル樹脂を含む分散された
    相、(b)前記ポリフェニレンエーテル樹脂のガラス転
    位温度より高い結晶融点を有する結晶性樹脂を含む連続
    相および(c)ポリフェニレンエーテル樹脂と結晶性樹
    脂とからなり、前記結晶性樹脂の結晶融点が前記ポリフ
    ェニレンエーテル樹脂のガラス転位温度より高い、コポ
    リマーを含んでなる熱可塑性樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 ポリフェニレンエーテル樹脂と少なくと
    も1種の結晶性樹脂とのブレンドの熱抵抗性を増大する
    ための方法において、約0.30dl/gm 未満の固有粘度
    を有するポリフェニレンエーテル樹脂を、前記ポリフェ
    ニレンエーテル樹脂のガラス転位温度より高い結晶融点
    を有する少なくとも1種の結晶性樹脂と混合することか
    らなる方法。
  9. 【請求項9】 少なくとも1種の結晶性樹脂が少なくと
    も約210℃の融点を有する請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 ポリフェニレンエーテル樹脂が分散相
    である請求項9記載の方法。
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