JPH10114519A - イットリウムアルミニウムガーネット粉末の製造方法 - Google Patents

イットリウムアルミニウムガーネット粉末の製造方法

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JPH10114519A
JPH10114519A JP8244058A JP24405896A JPH10114519A JP H10114519 A JPH10114519 A JP H10114519A JP 8244058 A JP8244058 A JP 8244058A JP 24405896 A JP24405896 A JP 24405896A JP H10114519 A JPH10114519 A JP H10114519A
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ions
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urea
aluminum garnet
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Takakimi Yanagiya
高公 柳谷
Hideki Yagi
秀喜 八木
Moriteru Imagawa
盛輝 今川
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KOUNOSHIMA KAGAKU KOGYO KK
Konoshima Chemical Co Ltd
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KOUNOSHIMA KAGAKU KOGYO KK
Konoshima Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 YイオンとAlイオンとを含む酸性水溶液
に、YイオンとAlイオンとの合計濃度の0.1〜2.
0倍の濃度の硫酸イオンを含有させ、YイオンとAlイ
オンとの合計濃度の10倍以上でかつ硫酸イオン濃度の
12倍以上の尿素を添加し、70〜100℃で尿素を加
水分解してYAG前駆体を沈澱させる。沈澱の洗浄を繰
り返し、沈澱中の無関係陰イオン濃度を2000ppm
以下に低下させた後に乾燥・仮焼して、YAG原料粉末
とする。 【効果】 シリカ等の焼結助剤無しで、緻密で均一かつ
透光性に優れたYAG焼結体を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】本発明は、イットリウムアルミニウ
ムガーネット(Y3Al512:YAG)粉末の製造方法
に関する。本発明で製造したYAG粉末はYAG焼結体
の原料となり、例えばサファイア代替窓材、ボンティン
グキャピラリー、レーザー発振子、放電ランプ用エンベ
ロープ、装飾品等の製造に用いる。
【0002】
【従来技術】透光性YAGセラミックスの製造方法とし
ては、これまでにホットプレスによるもの(米国特許:
3767,745)や、酸化物微粉末のボールミル混合
・CIP成形による直接焼結法(特開平3−21896
3号)が開示されている。ホットプレス法は、装置が高
価なうえ量産性に乏しく、またセラミックスの最大の特
徴の一つである複雑形状品の製造が困難であるという欠
点を有する。酸化物微粉末混合法では透光性の良い焼結
体が得られるメリットはあるが、反応性を増すと共に、
混合時の比重差に基づくイットリアとアルミナの分離を
抑制するため、イットリアの超微粉体を用いている。こ
のためイットリアとアルミナを別々に製造する必要があ
るうえ、超微粉体を用いるため成形密度が低い。成形密
度が低いため、焼結時の収縮が大きく、寸法精度が要求
される用途には適用が困難である。さらに量産法として
押し出し成形や射出成形を適用した場合、成形圧力が高
くなりニーダーやスクリューの摩耗による汚染が増加
し、良質のセラミックスが得られない。
【0003】また単一相YAG微粉末の製造方法として
は、これまでにゾルゲル法や水酸化物沈澱法等が報告さ
れているが、透光性焼結体が得られる程度の焼結性は有
していない。これは前駆体沈澱粒子がゲル状の微細なも
のであるため、乾燥凝集による仮焼時の粒子同士の焼き
付きや粒成長が著しく、一次粒子の分散性が低下するた
めである。この点を改善した例として、硫酸塩の直接分
解法(特開昭59−207555号)や硫酸添加尿素法
(特開平2−92817号)が開示されている。しかし
ながら硫酸塩の直接分解法では、分解生成する亜硫酸ガ
スによる大気汚染の問題が深刻であり、また回収処理す
るとしてもそのコストは膨大なものとなる。さらに硫酸
根を大量に含むため、その分解焼成温度を高くせざるを
得ず、一次粒子の成長が著しく、マグネシアやシリカか
らなる焼結助剤なしでは良好な透光性焼結体が得られな
い。同様に、硫酸添加尿素法によって得られる粉末も焼
結活性に乏しく、焼結助剤としてシリカの添加を必要と
していた。
【0004】焼結助剤として用いられるマグネシアは、
透光性アルミナの焼結助剤としてよく知られているよう
に、焼成中における蒸発が著しく焼結体表面と内部との
組織が不均一になると共に、蒸発したマグネシアによる
焼結炉の汚染が著しいという欠点を有する。また、シリ
カでは適正添加量の制御が非常に困難で、適正値を外れ
た場合、粒界相が生じたり、三重点に異相(Y2Si2
7等)が生成したりする。これらの問題は、均一性や焼
結活性の乏しい粉末を、焼結助剤を用いて緻密化させる
ために生じるものである。
【0005】
【発明の課題】本発明の課題は、焼結助剤を用いること
なく透光性焼結体が得られる、均一性並びに焼結性に優
れたイットリウムアルミニウムガーネット粉末の製造方
法を提供することにある。
【0006】
【発明の構成】本発明は、イットリウムイオンとアルミ
ニウムイオンとを含む酸性水溶液を尿素で中和して沈澱
を生成させ、得られた沈澱を仮焼してイットリウムアル
ミニウムガーネット微粉末を製造する方法において、前
記の酸性水溶液に、イットリウムイオンとアルミニウム
イオンとの合計量に対して、モル比で0.1〜2.0倍量
の硫酸イオンを含有させ、金属イオン濃度の10倍以上
かつ硫酸イオン濃度の12倍以上の濃度に尿素を添加
し、70℃〜100℃で尿素を加水分解することにより
沈澱を生成させ、沈澱を冷却した後に、沈澱中の無関係
陰イオン濃度が2000wtppm以下となるまで洗浄
し、この後沈澱を乾燥し、次いで仮焼することを特徴と
する。
【0007】好ましくは沈澱中の無関係陰イオン濃度が
1500wtppm以下となるまで洗浄し、より好まし
くは洗浄と濾過の、繰り返しの回数を6回以上として、
沈澱中の無関係陰イオン濃度が1000wtppm以下
となるまで洗浄する。またこの明細書では陰イオン濃度
はwtppm単位で示すものとし、無関係陰イオンはY
イオンやAlイオンのカウンターイオンの硝酸イオンや
塩素イオン等を意味するものとする。洗浄は原則として
水洗で、これ以外に水−メタノールや水−エタノール等
を用いて良く、無関係陰イオンを溶解する溶媒を用いる
もので有れば良い。
【0008】
【発明の作用と効果】発明者は前記課題を解決するため
に、特開平2−92817号に開示されている硫酸添加
尿素法の改良を進め、仮焼により一次粒子となる前駆体
の粒子状沈澱に着目した。そして1個1個の沈澱粒子に
含まれるイットリウムとアルミニウムとの比率をYAG
組成の3:5に近づけると共に、仮焼時の二次粒子成長
を抑制し、結果として仮焼後に単分散に近い粒子を得る
方法を見い出した。
【0009】本発明の特徴はイットリウムイオンとアル
ミニウムイオンとを含む酸性水溶液を尿素で中和して沈
澱を生成させ、得られた沈澱を仮焼してイットリウムア
ルミニウムガーネット微粉末を製造する方法において、
前記の酸性水溶液にはイットリウムイオンとアルミニウ
ムイオンとの合計量に対するモル比で0.1〜2.0倍量
の硫酸イオンを含有させ、金属イオン濃度の10倍以上
でかつ硫酸イオン濃度の12倍以上の濃度で尿素を添加
する。この溶液を70℃〜100℃に加熱して尿素の加
水分解を進めることにより沈澱を生成させた後に冷却
し、沈澱中の無関係陰イオン濃度が2000wtppm
以下、より好ましくは1500wtppm以下,さらに
好ましくは1000wtppm以下となるまで十分に洗
浄し、乾燥、仮焼する。この製造方法では、組成並びに
粒子径が均一で、二次粒子径が小さく、単分散粒子に近
いYAG微粉末が得られる。この微粉末はYAG焼結体
の原料となる。
【0010】ここで尿素濃度を金属イオン濃度の10倍
以上とするのは、沈澱粒子の粒度分布を鋭くするためで
ある。これよりも尿素濃度が少ないと沈澱生成が遅く、
沈澱初期に生じた沈澱と後期に生じた沈澱とで粒径の違
いが大きくなる。このため、仮焼後の成形体の均一性、
特にポア分布の均一性が低下する。また尿素濃度を硫酸
イオン濃度の12倍以上とするのは、粒子状沈澱1個1
個に含まれるイットリウムとアルミニウムの比率をYA
G組成の3:5に近づけるためである。沈澱生成のメカ
ニズムは、まずアルミニウム塩の沈澱が生成し、次いで
このアルミニウム塩の沈澱を被覆するようにイットリウ
ム塩の沈澱が生成する。ここで尿素濃度が硫酸イオン濃
度の12倍未満では、イットリウム沈澱中に含まれる硫
酸量が極端に増加し、アルミニウム塩を被覆せずに単独
で存在するイットリウム塩の沈澱が生成する。この結
果、仮焼後の成形体中にイットリアの高濃度部分がラン
ダムに生じて均一な焼結が起こらなくなり、最終的に緻
密な焼結体が得られなくなる。尿素濃度には特に上限は
ないが、多ければそれだけ効果があがるというものでは
なく、不経済なため適度に使用するのがよい。
【0011】沈澱中の無関係陰イオンとしては、アルミ
ニウムイオンやイットリウムイオンのカウンターイオン
として溶液中に導入した塩素イオンや硝酸イオン等が挙
げられ、硫酸イオンは含まない。これらの無関係陰イオ
ンの量が粒子状沈澱に対して2000wtppmを超え
ると、仮焼時に粒子同士の焼き付き、二次粒子成長が促
進され、焼結性が低下する。なぜ二次粒子成長が促進さ
れるのかは定かでないが、無関係陰イオンによって高温
においての仮焼時に液相が生じたり、粒子表面での物質
移動即ち表面拡散が促進されるためであろう。2000
wtppm以下でこれらの影響は減少し、1500wt
ppm以下でさらに減少し、1000wtppm以下で
きわめて小さくなる。無関係陰イオンは仮焼や焼結に必
要のないものであり、さらに好ましくは100wtpp
m以下、最も好ましくは10wtppmまで洗浄して除
く。
【0012】本発明のYAG粉末を用いれば、シリカや
マグネシア等の焼結助剤を添加することなく、直線光透
過率の良好なYAG焼結体を製造できる。本発明では、
焼結助剤を添加しないためY2Si27等の異相や粒界
相の生成がなく、また焼結過程での助剤の蒸発による焼
結体の表面と内部との微細構造の違いがなく、均一な組
織の焼結体が得られる。以下に実施例を説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。
【0013】
【実施例】
【0014】
【実施例1】硝酸イットリウム水溶液と硝酸アルミニウ
ム水溶液とをYAG組成となるように混合し、水を加え
て、YAG換算で0.008mol/LITTERの酸性水溶
液25LITTERとした。これにモル比で金属イオンの合計
濃度の14.5倍量の尿素並びに1.2倍量の硫酸(濃硫
酸として添加)をそれぞれ添加し、90℃に加熱して攪
拌下6時間反応させた。反応後35℃まで冷却し、濾過
と水洗のサイクルを6回繰り返した後に150℃で12
時間乾燥した。得られた沈澱中の硝酸イオン濃度は96
0wtppmであった。
【0015】この沈澱を1200℃で空気雰囲気で3時
間仮焼することにより、TEMないしSEMで観察した
ところ平均一次粒子径0.2μm、平均二次粒子径0.3
μmのYAG焼結体原料の微粉末が得られた。得られた
YAG原料粉末2gを、直径20mmの金型を用いて1
00kgf/cm2の圧力で一次成形した後、1.5To
n/cm2の圧力でCIP成形し、1700℃の温度に
て3時間真空焼結した。焼結体の比重は、アルキメデス
法による比重測定で、4.55g/cm2であり、理論密
度に達していた。この焼結体は透光感を有しており、両
面を鏡面研磨した後の状態で、1.5mmの試料厚みに
おける波長600nmでの光直線透過率は73.8%で
あった。
【0016】前記の結果より、焼結助剤を添加すること
なくして硫酸添加尿素法により、透光性に優れたYAG
焼結体の製造が可能であることが明らかとなった。
【0017】
【実施例2〜4】YAG原料粉末の調製操作は実施例1
と同様にして行い、沈澱の洗浄を繰り返し沈澱に含まれ
る硝酸イオン濃度を変化させた。この場合の、硝酸イオ
ン濃度と1200℃仮焼後の二次粒子径、並びに170
0℃真空焼結後の焼結体の密度と透過率とを表1に示
す。
【0018】
【表1】 表1 陰イオン濃度と焼結体透過率 洗浄回数 硝酸イオン 二次粒径 焼結密度 直線透過率 (wtppm) (μm) (g/cm2) (%)* 比較例1 1 5400 2.0 4.41 0 比較例2 2 3800 1.0 4.50 1 比較例3 3 2360 0.6 4.55 5 実施例2 4 1940 0.4 4.55 53.1 実施例3 5 1200 0.3 4.55 72.4 実施例4 6 960 0.3 4.55 73.8 *直線透過率の測定波長は600nm.
【0019】表1から、沈澱中の硝酸イオン濃度が焼結
体の透過率に大きな影響を及ぼすことが明らかで、硝酸
イオンの影響は沈澱の洗浄を繰り返すことにより減少す
る。表1の比較例3と実施例2との対比から明らかなよ
うに、硝酸イオン濃度が2000wtppm以下で透過
率は著しく増加する。なお硝酸アルミニウムと硝酸イッ
トリウムに変えて塩化物塩を用いた場合にも同様の結果
が得られ、直線透過率を高めるためのキーポイントは沈
澱中の無関係陰イオン濃度、即ち硝酸イオンや塩素イオ
ン濃度を2000wtppm以下にすることで、より好
ましくは1500wtppm以下とし、これは5回以上
の洗浄と濾過の繰り返しに対応し、最も好ましくは10
00wtppm以下とし、これは6回以上の洗浄と濾過
の繰り返しに対応する。
【0020】
【実施例5〜9】塩化イットリウム水溶液と塩化アルミ
ニウム水溶液をYAG組成となるように混合し、水を加
えて、YAG換算で0.0007mol/LITTERの酸性
水溶液25LITTERとした。これに尿素並びに硫酸アンモ
ニウムを種々の濃度で添加し、100℃に加熱して攪拌
下2時間反応させた。反応後、35℃まで冷却し、濾過
と水洗とを7回繰り返した後に150℃で12時間乾燥
した。
【0021】得られた沈澱を1100℃で3時間空気雰
囲気で仮焼後に、実施例1と同様に成形し、1650℃
で20時間真空中にて焼結した。焼結体の密度や光直線
透過率を測定した。反応時の硫酸イオン濃度や尿素の影
響を、表2(実施例)と表3(比較例)に示す。なお沈
澱中の無関係陰イオン濃度(7回洗浄後乾燥前)は、実
施例では何れも500wtppm以下であった。
【0022】表2から明らかなように、高い直線透過率
が得られるのは、硫酸イオン濃度とYとAlの合計イオ
ン濃度の比が1.0〜1.8に限られ、この範囲を一般化
して、硫酸イオン濃度をYとAlの合計イオン濃度の
1.0〜2.0倍とした。例えば表3の硫酸イオン濃度/
(Y+Al濃度)が0.2〜0.6の試料(比較例4〜
8)では、何れも不透光な焼結体しか得られなかった。
【0023】次に尿素濃度がYイオンとAlイオンの合
計濃度の10倍未満(表3の比較例9,11,12)で
は不透光な焼結体となる。このことから、尿素濃度はY
イオンとAlイオンの合計濃度の10倍以上必要であ
る。なお表2の実施例9では、尿素を大過剰に添加して
も直線透過率の高い焼結体が得られたが、尿素を大過剰
に添加することは無駄であり、特に好ましいものではな
い。尿素は硫酸の12倍以上の量が必要で、この比を1
0とした表3の比較例10,13では、他の条件が好ま
しいにもかかわらず、不透光な焼結体しか得られなかっ
た。尿素濃度が、1) YイオンとAlイオンの合計濃度
の10倍以上,2) 硫酸濃度の12倍以上の2つの条件
の内、一方しか充さない場合、不透光な焼結体しか得ら
れなかった(表3の比較例10,13)。従って尿素濃
度は上記の2つの条件を充す必要がある。
【0024】
【表2】 表2 硫酸や尿素添加量と透過率 尿素/(Y+Al) 硫酸/(Y+Al) 尿素/硫酸 焼結密度 直線透過率 (モル比) (モル比) (モル比) (%) (%) * 実施例5 12.0 1.0 12.0 4.55 67.1 実施例6 20.0 1.0 20.0 4.55 70.2 実施例7 18.0 1.5 12.0 4.55 68.5 実施例8 36.0 1.8 20.0 4.55 73.3 実施例9 200.0 1.5 133.0 4.55 72.1 *直線透過率の測定波長は600nm.
【0025】
【表3】 表3 比較例 尿素/(Y+Al) 硫酸/(Y+Al) 尿素/硫酸 焼結密度 直線透過率 (モル比) (モル比) (モル比) (%) (%) * 比較例4 2.0 0.2 10.0 4.45 0 比較例5 2.5 0.2 12.5 4.48 0 比較例6 4.0 0.2 20.0 4.51 0 比較例7 5.0 0.6 8.3 4.52 0 比較例8 7.5 0.6 12.5 4.51 0 比較例9 8.0 1.0 8.0 4.55 5 比較例10 10.0 1.0 10.0 4.55 3 比較例11 9.0 1.5 6.0 4.51 0 比較例12 9.0 1.8 5.0 4.51 0 比較例13 18.0 1.8 10.0 4.55 5 *直線透過率の測定波長は600nm.

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イットリウムイオンとアルミニウムイオ
    ンとを含む酸性水溶液を尿素で中和して沈澱を生成さ
    せ、得られた沈澱を仮焼してイットリウムアルミニウム
    ガーネット微粉末を製造する方法において、 前記の酸性水溶液に、イットリウムイオンとアルミニウ
    ムイオンとの合計量に対して、モル比で0.1〜2.0倍
    量の硫酸イオンを含有させ、 金属イオン濃度の10倍以上かつ硫酸イオン濃度の12
    倍以上の濃度に尿素を添加し、70℃〜100℃で尿素
    を加水分解することにより沈澱を生成させ、 沈澱を冷却した後に、沈澱中の無関係陰イオン濃度が2
    000wtppm以下となるまで洗浄し、 この後沈澱を乾燥し、次いで仮焼することを特徴とす
    る、イットリウムアルミニウムガーネット粉末の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 沈澱中の無関係陰イオン濃度が1500
    wtppm以下となるまで洗浄することを特徴とする、
    請求項1のイットリウムアルミニウムガーネット粉末の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 洗浄と濾過を6回以上行い、沈澱中の無
    関係陰イオン濃度を1000wtppm以下とすること
    を特徴とする、請求項2のイットリウムアルミニウムガ
    ーネット粉末の製造方法。
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