JPH10112817A

JPH10112817A - 電子機器及びビデオカメラ

Info

Publication number: JPH10112817A
Application number: JP8263946A
Authority: JP
Inventors: Yoshitaka Otonomiya; 義隆音之宮
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1996-10-04
Filing date: 1996-10-04
Publication date: 1998-04-28

Abstract

(57)【要約】【課題】外装パネルの穴から機器本体内に水滴が侵入
するのを防止する。【解決手段】ＶＴＲ部２の機器本体３の側面外周をサ
イドパネル５で被い、このサイドパネル５の外面で、且
つ、係止孔１１が開口する部分にサイドパッド７を略密
着状態で配置し、このサイドパッド７の内面側に多数の
リブ壁１５ａ，１５ｂ，１５ｃを設け、このリブ壁１５
ａ，１５ｂ，１５ｃの方向を一部領域については垂直方
向のもの１５ｂと水平方向に対して斜め方向のもの１５
ｃとから構成し、前記リブ壁１５ａ，１５ｂ，１５ｃの
適所には水滴を流下させるための切欠部１６を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、外装パネルの穴か
ら機器本体内に水滴が侵入するのを極力防止する電子機
器及びビデオカメラに関する。

【０００２】

【従来の技術】ビデオカメラ等の電子機器の機器本体内
には電子基板等の防水の必要がある部品が内蔵されてい
る。従って、外装パネルに水滴等の水分が付着する状況
下、例えば野外で使用される可能性のある電子機器には
ある程度の防滴構造が要求される。

【０００３】図４には従来のビデオテープレコーダ着脱
型のビデオカメラが示されている。図４において、ビデ
オカメラは、カメラ部２０とＶＴＲ部２１とから成り、
カメラ部２０とＶＴＲ部２１とは着脱自在に構成されて
いる。ＶＴＲ部２１の機器本体２２内には電子基板等の
防水の必要がある部品が内蔵されており、この機器本体
２２の外周はサイドパネル２３等の外装パネルで被われ
ている。このサイドパネル２３はネジ２４で機器本体２
２に固定されている。サイドパネル２３の上部前方には
サイドパッド２５が取り付けられており、このサイドパ
ッド２５に撮影者の耳を当てることによって耳を保護し
ている。

【０００４】図５にはこのサイドパッド２５付近の詳し
い構成が示されている。図５において、サイドパッド２
５には表示パネル用逃げ穴２６，ネジ逃げ穴２７等が設
けられていると共にサイドパッド２５の内面側には係止
爪２８が複数箇所に設けられている。サイドパネル２３
にはこの各係止爪２８に対応する箇所に係止孔２９がそ
れぞれ形成されている。又、サイドパネル２３は通常エ
ンジニアリングプラスチック材にて形成されるため、内
面側には構造上及び強度確保のためにリブ壁３０が設け
られている。このリブ壁３０は水平方向のものと垂直方
向のものとから格子状に構成され、このリブ壁３０がサ
イドパネル２３の外面に接触することによってサイドパ
ッド２５はサイドパネル２３に略密着状態で配置されて
いる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成によれば、サイドパネル２３とサイドパッド２
５間が完全な密着状態ではないので、サイドパネル２３
やサイドパッド２５に水滴等が付着すると、この水滴が
サイドパネル２３とサイドパッド２５との間に侵入す
る。すると、この侵入した水滴がリブ壁３０の格子状空
間に溜まりやすく、このように水滴が溜まった状態だと
ビデオカメラの傾き具合等によってサイドパネル２３の
係止孔２９等の穴より内部に水滴が侵入する可能性が高
いという問題がある。

【０００６】そこで、本発明は、外装パネルの穴から機
器本体内に水滴が侵入するのを極力防止できる電気機器
及びビデオカメラを提供することを課題とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
の本発明の電気機器は、防水の必要がある部品を内蔵す
る機器本体の外周を外装パネルで被い、この外装パネル
の外面で、且つ、穴が開口する部分に取付け部品を略密
着状態で配置し、この取付け部品の内面側には多数のリ
ブ壁を設け、このリブ壁の方向を少なくとも一部領域に
ついては水平方向以外の方向に延びるように設定し、前
記リブ壁の適所には水滴を流下させるための切欠部を設
けたものである。

【０００８】また、他の本発明のビデオカメラは、防水
の必要がある部品を内蔵する機器本体の側面外周をサイ
ドパネルで被い、このサイドパネルの外面で、且つ、穴
が開口する部分にサイドパッドを略密着状態で配置し、
このサイドパッドの内面側には多数のリブ壁を設け、こ
のリブ壁の方向を少なくとも一部領域については水平方
向以外の方向に延びるよう設定し、前記リブ壁の適所に
は水滴を流下させるための切欠部を設けたものである。

【０００９】従って、外装パネル（サイドパネル）と取
付け部品（サイドパッド）との間に水滴が侵入すると、
この侵入した水滴が水平ではないリブ壁を伝って下方へ
と流れ、リブ壁の適所に設けられた切欠部より落下する
ため、水滴がリブ壁で囲まれる空間に溜まることがな
い。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図１から図３には本発明の一実施形
態が示されており、この実施形態では本発明をビデオカ
メラに適用した場合が示されている。

【００１１】図２にはビデオテープレコーダ連結型のビ
デオカメラの概略側面図が示されている。図２におい
て、ビデオカメラは、カメラ部１とＶＴＲ部（ビデオテ
ープレコーダ部）２とから成り、カメラ部１とＶＴＲ部
２とは着脱自在に構成されている。このＶＴＲ部２は、
図３にも詳しく示すように、その機器本体３が略長方形
状を有し、この機器本体３の底面後方にはコネクタボッ
クス部４が突設されている。機器本体３内にはビデオテ
ープの記録・再生手段を構成するべく電子基板等の防水
の必要がある部品が多数内蔵されている。機器本体３の
側面外周は外装パネルであるサイドパネル５で被われ、
それ以外の外周も他の外装パネルで被われている。上記
サイドパネル５はネジ６で機器本体３に固定されてい
る。サイドパネル５の上部前方には取付け部品であるサ
イドパッド７が取り付けられており、このサイドパッド
７に撮影者の耳が当てられて耳の保護がなされる。

【００１２】図１（ａ），（ｂ）には、このサイドパッ
ド７付近の詳しい構成が示されている。図１（ａ），
（ｂ）において、サイドパッド７はエンジニアリングプ
ラスチック材にて形成され、略偏平長方形状を有してい
る。サイドパッド７には表示パネル用逃げ穴８，ネジ逃
げ穴９等が設けられていると共に、サイドパッド７の内
面側には係止爪１０が複数箇所に設けられている。サイ
ドパネル５にはこの各係止爪１０に対応する箇所に穴で
ある係止孔１１がそれぞれ形成されている。

【００１３】また、サイドパネル５の内面側には構造上
及び強度確保のために多数のリブ壁１５ａ，１５ｂ，１
５ｃが突設されている。このリブ壁１５ａ，１５ｂ，１
５ｃは一部領域を除いては水平方向のもの１５ａと垂直
方向のもの１５ｂとから正格子状に構成され、一部領域
については水平方向以外の方向、即ち、水平方向に対し
て斜め方向のもの１５ｃと垂直方向のもの１５ｂとから
変形格子状に構成されている。この多数のリブ壁１５
ａ，１５ｂ，１５ｃがサイドパネル５の外面に接触する
ことによってサイドパッド７はサイドパネル５に略密着
状態で配置されている。又、前記リブ壁１５ａ，１５
ｂ，１５ｃの適所には水滴を流下させるための切欠部１
６が設けられている。具体的には、切欠部１６は斜め方
向のリブ壁１５ｃと交叉する垂直方向のリブ壁１５ｂの
上部分や、垂直方向のリブ壁１５ｂと交叉する斜め方向
のリブ壁１５ｃの手前部分や、水平方向のリブ壁１５ａ
の垂直リブ寄り部分に設けられている。即ち、リブ壁１
５ａ，１５ｂ，１５ｃで囲まれた格子状空間に入った水
滴がその格子状空間より流下するべく設けられている。

【００１４】次に、上記構成の作用を説明する。天候が
雨のときに野外で撮影を行う場合などにはサイドパネル
５やサイドパッド７に水滴等が付着する。すると、サイ
ドパネル５とサイドパッド７間が完全な密着状態ではな
いので、上記水滴がサイドパネル５とサイドパッド７と
の間に侵入する。図１（ｂ）にて矢印にて示すように、
この侵入した水滴が斜め方向のリブ壁１５ｃがある格子
状空間に入ると、斜め方向のリブ壁１５ｃを伝って下方
へと流れ、リブ壁１５ｂ，１５ｃの適所に設けられた切
欠部１６より流下等し、さらに最下端のリブ壁１５ａの
切欠部１６より外に排出される。又、切欠部１６のある
正格子状空間に入った水滴も切欠部１６より流下等して
最下端のリブ壁１５ａの切欠部１６より外に排出され
る。即ち、水滴がリブ壁１５ａ，１５ｂ，１５ｃで囲ま
れる格子状空間に溜まることがなく、ビデオカメラの傾
き具合等によってサイドパネル５の係止孔１１等の穴よ
り内部に水滴が侵入する可能性が非常に低い。

【００１５】尚、上記実施形態においては、リブ壁１５
ａ，１５ｂ，１５ｃを設けたサイドパッド７の一部領域
についてのみリブ壁１５ａ，１５ｂ，１５ｃの方向を水
平方向以外の方向に延びるよう設定したが、全ての領域
についてそのように設定しても良い。又、全てのリブ壁
１５ａ，１５ｂ，１５ｃの格子状空間に対して水滴を流
下させる切欠部１６を設けても良いが、実際上は構造上
及び強度上の問題を考慮して決定される。

【００１６】尚、上記実施形態においては、本発明のビ
デオカメラのサイドパッド７に適用した場合を示した
が、ビデオカメラの他の取付け部品に適用することもで
きる。又、上記実施形態においては、本発明をビデオカ
メラに適用した場合を示したが、外装パネルの穴から機
器本体内に水滴が侵入するのを防止したいあらゆる電子
機器に適用することができる。

【００１７】

【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、防水
の必要がある部品を内蔵する機器本体の外周を外装パネ
ルで被い、この外装パネルの外面で、且つ、穴が開口す
る部分に取付け部品を略密着状態で配置し、この取付け
部品の内面側には多数のリブ壁を設け、このリブ壁の方
向を少なくとも一部領域については水平方向以外の方向
に延びるように設定し、前記リブ壁の適所には水滴を流
下させるための切欠部を設けたので、外装パネルの穴か
ら機器本体内に水滴が侵入するのを極力防止できるとい
う効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）はサイドパネルとサイドパッドの分解斜
視図、（ｂ）はサイドパッドの内面図（実施形態）。

【図２】ビデオカメラの概略側面図（実施形態）。

【図３】ビデオカメラのＶＴＲ部の側面図（実施形
態）。

【図４】ビデオカメラの概略側面図（従来例）。

【図５】サイドパネルとサイドパッドの分解斜視図（従
来例）。

【符号の説明】

３…機器本体、５…サイドパネル（外装パネル）、７…
サイドパッド（取付け部品）、１１…係止孔（穴）、１
５ａ，１５ｂ，１５ｃ…リブ壁、１６…切欠部。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】防水の必要がある部品を内蔵する機器本
体の外周を外装パネルで被い、この外装パネルの外面で、且つ、穴が開口する部分に取
付け部品を略密着状態で配置し、この取付け部品の内面側には多数のリブ壁を設け、この
リブ壁の方向を少なくとも一部領域については水平方向
以外の方向に延びるように設定し、前記リブ壁の適所に
は水滴を流下させるための切欠部を設けた、ことを特徴とする電子機器。
【請求項２】防水の必要がある部品を内蔵する機器本
体の側面外周をサイドパネルで被い、このサイドパネルの外面で、且つ、穴が開口する部分に
サイドパッドを略密着状態で配置し、このサイドパッドの内面側には多数のリブ壁を設け、こ
のリブ壁の方向を少なくとも一部領域については水平方
向以外の方向に延びるよう設定し、前記リブ壁の適所に
は水滴を流下させるための切欠部を設けた、ことを特徴とするビデオカメラ。