JPH10112552A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH10112552A
JPH10112552A JP8281777A JP28177796A JPH10112552A JP H10112552 A JPH10112552 A JP H10112552A JP 8281777 A JP8281777 A JP 8281777A JP 28177796 A JP28177796 A JP 28177796A JP H10112552 A JPH10112552 A JP H10112552A
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JP
Japan
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light
insulating film
photo
conductivity type
semiconductor device
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JP8281777A
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English (en)
Inventor
Hiroki Hozumi
宏紀 保積
Haruyuki Ito
春志 伊藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のフォトダイオードと集積回路とを同一
チップ内に作る場合において、入射光の多重反射による
光の漏れを防止することにより、多重反射に起因する複
数のフォトダイオード間のクロストークを低減すること
のできる半導体装置を提供する。 【解決手段】 p型半導体基板3とその上に互いに分離
して形成されたn- 型エピタキシャル成長層4a、4b
とによりそれぞれフォトダイオード1a、1eを構成す
る。n- 型エピタキシャル成長層4a、4b間のn-
エピタキシャル成長層4cの上方の層間絶縁膜9上に遮
光体2を形成するとともに、n- 型エピタキシャル成長
層4c上の絶縁膜6と層間絶縁膜9との間に光反射体7
を形成する。光反射体7と層間絶縁膜9との界面には凹
凸8を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置に関
し、特に、受光用のフォトダイオードを有する半導体装
置に適用して、好適なものである。
【0002】
【従来の技術】コンパクトディスクプレーヤーなどの光
ディスクプレーヤーの光学ピックアップ用受光素子は、
一般に、ディスク面によって反射されたレーザビームを
受光してRF信号を出力するだけでなく、レーザビーム
をディスクの溝に追随させるためのトラッキングエラー
信号や、レーザビームの焦点をディスク面に合わせるた
めのフォーカスエラー信号を出力する機能を持つ。その
ため、この受光素子は複数に分割された構造をとる必要
がある。
【0003】このような受光素子のパターンの一例を図
9に示す。図9に示すように、この受光素子は、6個の
フォトダイオードa、b、c、d、e、fを有する。こ
こで、フォトダイオードa、b、c、d、e、fの出力
をそれぞれA、B、C、D、E、Fとすると、この受光
素子を用いた光学系では、図10に示すように、3本の
レーザビームL1、L2、L3を照射し、A+B+C+
DでRF信号を、(A+C)−(B+D)でフォーカス
エラー信号を、E−Fでトラッキングエラー信号を出力
する。
【0004】ところで、受光素子は光信号を電流信号に
変換する素子であるから、受光素子単体では、出力信号
が微小電流信号であり、ノイズに弱く、出力インピーダ
ンスが高い。このため、後段の信号処理ICまでの信号
線を低ノイズ設計にしなければならず、その設計が非常
に複雑になる。この問題を避けるために、受光素子と後
段の信号処理ICとを、図11に示すように一体化し
て、安定した信号を出力する技術が、近年盛んに研究さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、1チップ内
に受光素子とICとを作る場合には、受光素子をICの
ウェーハプロセスで作る必要がある。このため、受光素
子の最適設計を行うのが難しく、受光素子自体の特性は
受光素子単体の場合より劣ってしまう。以下、この問題
について詳細に説明する。
【0006】図10の光学系では、中心のレーザビーム
L1でRF信号とフォーカスエラー信号とを得るととも
に、両側のレーザビームL2、L3でトラッキングエラ
ー信号を得るので、フォトダイオードa、b、c、d、
e、f間のクロストークが大きいと、トラッキングエラ
ー信号にフォーカスエラー信号が混入するなどの問題が
生じた。
【0007】単体の受光素子では、図12に示すよう
に、高不純物濃度のp+ 型半導体基板101上にn-
半導体層102、103が設けられていて、n- 型半導
体層102とp+ 型半導体基板101とにより一つのフ
ォトダイオードが構成され、n- 型半導体層103とp
+ 型半導体基板101とによりもう一つのフォトダイオ
ードが構成されている。この場合、n- 型半導体層10
2、103は高不純物濃度のp+ 型アイソレーション領
域104で分離されているので、フォトダイオード間の
クロストークは小さい。
【0008】しかしながら、ICのウェーハプロセスで
は、トランジスタなどの集積素子の特性を向上させるた
めに、図13に示すように、低不純物濃度のp型半導体
基板111が用いられ、その上に受光素子を構成するた
めのn- 型半導体層112、113が形成されている。
その結果、これらのn- 型半導体層112、113の間
に高不純物濃度のp+ 型アイソレーション領域114が
設けられていても、光入射によりp型半導体基板111
内で発生した浮遊キャリア(電子・正孔対)は寿命が長
く、各フォトダイオード間のクロストークが大きくなっ
てしまう。
【0009】そこで、このようなフォトダイオード間の
クロストークを低減するために、次のような方法が本出
願人により提案されている(特開平7−183563号
公報)。すなわち、図14に示すように、p型半導体基
板121上にn- 型エピタキシャル成長層122が形成
されている。このn- 型エピタキシャル成長層122中
には、p+ 型アイソレーション領域123が選択的に設
けられていて、これによってn- 型エピタキシャル成長
層122は複数の部分に分割されている。p+型アイソ
レーション領域123によって分割された部分のn-
エピタキシャル成長層122a、122bとp型半導体
基板1とによりそれぞれフォトダイオードが構成されて
いる。この場合、これらのn- 型エピタキシャル成長層
122a、122bの間の部分に、p+ 型アイソレーシ
ョン領域123を介して設けられたn- 型エピタキシャ
ル成長層122cにより、浮遊キャリア吸い込み領域が
構成されている。この浮遊キャリア吸い込み領域は正電
源VCCに接続され、p型半導体基板121内で発生した
浮遊キャリアを吸収する。これにより、フォトICに設
けられたフォトダイオード間のクロストークの問題はか
なり改善された。
【0010】しかしながら、クロストークの原因は上述
のような浮遊キャリアによるものだけではないことが最
近の研究で明らかになってきた。以下、そのうちの一つ
について説明する。図15はフォトICの受光部の平面
図を示し、図16は図15のXVI−XVI線に沿った
拡大断面図を示す。
【0011】図15および図16に示すように、これま
でのフォトICの受光部においては、n- 型エピタキシ
ャル成長層122上に絶縁膜124および所定形状の層
間絶縁膜125が順次形成されている。浮遊キャリア吸
い込み領域を構成するn- 型エピタキシャル成長層12
2cの上方の層間絶縁膜125上に、配線材料からなる
遮光体126が設けられている。さらに、半導体基板の
上面の全体はオーバーコート127で覆われている。ま
た、遮光体126はコンタクト部128で下層配線(図
示せず)にコンタクトしており、n- 型エピタキシャル
成長層122cと電気的に接続されている。この場合、
遮光体126によって、フォトICの上方からの入射光
がn- 型エピタキシャル成長層122cに入射するのが
防止され、そのため、入射光によるノイズを低減するこ
とができる。
【0012】しかしながら、本発明者の知見によれば、
遮光体126の存在によって、次のような問題が生じ
る。すなわち、例えば、フォトダイオードaに入射した
光の一部が遮光体126の下面とn- 型エピタキシャル
成長層122の上面とで多重反射して、絶縁膜124お
よび層間絶縁膜125中を伝わり、隣接するフォトダイ
オードeに到達して光検出されてしまう。このことが浮
遊キャリアによらないクロストークの原因の一つになっ
ている。
【0013】したがって、この発明の目的は、複数のフ
ォトダイオードと集積回路とを同一チップ内に作る場合
において、入射光の多重反射による光の漏れを防止する
ことにより、多重反射に起因する複数のフォトダイオー
ド間のクロストークを低減することのできる半導体装置
を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明による半導体装置は、第1導電型の半導体
基体と、第1導電型の半導体基体上に互いに分離して設
けられた複数の第2導電型の半導体層と、複数の第2導
電型の半導体層のうちの少なくとも一対の互いに隣接す
る第2導電型の半導体層の間の部分の上方の層間絶縁膜
上に設けられた入射光を遮蔽する遮光体とを有し、第1
導電型の半導体基体と複数の第2導電型の半導体層とに
より複数のフォトダイオードが構成されている半導体装
置において、複数の第2導電型の半導体層のうちの少な
くとも一対の互いに隣接する第2導電型の半導体層の間
の部分と遮光体との間での多重反射による光の漏れを防
止するための手段を有することを特徴とするものであ
る。
【0015】この発明において、多重反射による光の漏
れを防止するための手段は、典型的には、少なくとも一
対の互いに隣接する第2導電型の半導体層の間の部分の
表面と遮光体との間に設けられた遮光体である。
【0016】この発明の一実施形態においては、多重反
射による光の漏れを防止するための手段は、少なくとも
一対の互いに隣接する第2導電型の半導体層の間の部分
の表面と層間絶縁膜との間に設けられた光反射体であ
る。この光反射体と層間絶縁膜との界面には好適には凹
凸が設けられる。層間絶縁膜と遮光体との界面に凹凸が
設けられることもある。また、光反射体は互いに平行に
設けられた複数のパターンからなるものであってもよ
い。さらに、少なくとも一対の互いに隣接する第2導電
型の半導体層の間の部分の表面に設けられた絶縁膜と光
反射体との界面、光反射体と層間絶縁膜との界面および
層間絶縁膜と遮光体との界面のうちの少なくとも一つの
界面の少なくとも一部に反射防止膜が設けられることも
ある。この反射防止膜は典型的にはバリアメタルからな
る。
【0017】この発明の一実施形態においては、受光感
度の向上の観点から、複数の第2導電型の半導体層のそ
れぞれの上部に第1導電型の半導体層が設けられる。こ
の第1導電型の半導体層は第1導電型の半導体基体と構
造的または電気的に接続される。
【0018】上述のように構成されたこの発明による半
導体装置によれば、複数の第2導電型の半導体層のうち
の少なくとも一対の互いに隣接する第2導電型の半導体
層の間の部分の表面と遮光体との間での多重反射による
光の漏れを防止するための手段を有することにより、入
射光の一部が互いに隣接する第2導電型の半導体層の間
の部分の表面と遮光体との間で多重反射することに起因
するフォトダイオード間のクロストークを低減すること
ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態
においては、同一または対応する部分には同一の符号を
付す。
【0020】まず、この発明の第1の実施形態によるフ
ォトICについて説明する。図1はこのフォトICの受
光部を示す平面図である。図1に示すように、この第1
の実施形態によるフォトICの受光部においては、6個
のフォトダイオード1a、1b、1c、1d、1e、1
fが設けられており、それらの上方から照射される光を
検出することができるようになっている。また、フォト
ダイオード1a、1b、1cおよび1dの周辺部並びに
フォトダイオード1a、1dとフォトダイオード1eと
の間の部分およびフォトダイオード1b,1cとフォト
ダイオード1fとの間の部分を覆うように遮光体2が設
けられており、上方から照射される光を遮蔽することが
できるようになっている。この遮光体2は例えば2層目
のAl膜により形成される。
【0021】図2は図1のII−II線に沿った拡大断
面図である。図2に示すように、このフォトICにおい
ては、p型半導体基板3上にn- 型エピタキシャル成長
層4が形成されている。このn- 型エピタキシャル成長
層4中には、p+ 型アイソレーション領域5が選択的に
設けられていて、これによってn- 型エピタキシャル成
長層4は複数の部分に分割されている。また、p+ 型ア
イソレーション領域5によって分割された部分のn-
エピタキシャル成長層4a、4bとp型半導体基板3と
によりそれぞれフォトダイオード1a、1eが構成され
ている。この場合、これらのn- 型エピタキシャル成長
層4a、4bの間の部分にp+ 型アイソレーション領域
5を介して設けられたn- 型エピタキシャル成長層4c
により、浮遊キャリア吸い込み領域が構成されている。
【0022】n- 型エピタキシャル成長層4の上面には
例えば酸化シリコン(SiO2 )からなる絶縁膜6が形
成されている。n- 型エピタキシャル成長層4cの上方
の絶縁膜6上に光反射体7が設けられている。この光反
射体7は例えば1層目のAl膜により形成される。光反
射体7の上面は、製造工程中の熱処理により形成された
例えばヒロック(Hillock) やイオン注入などにより形成
された凹凸8を有している。光反射体7の全面は層間絶
縁膜9で覆われている。この層間絶縁膜9上に上述の遮
光体2が形成されている。この遮光体2は光反射体7よ
りも面積が広く、光反射体7を覆うような形状で形成さ
れている。さらに、これらの絶縁膜6、層間絶縁膜9お
よび遮光体2を含む半導体基板の上面はオーバーコート
10で覆われている。
【0023】ここで、光反射体7は接続孔(図示せず)
を通じてn- 型エピタキシャル成長層4cにコンタクト
している。また、遮光体2も同様にして光反射体7にコ
ンタクトしている。遮光体2は正電源VCCに接続され
る。したがって、浮遊キャリア吸い込み領域であるn-
型エピタキシャル成長層4cは、光反射体7と遮光体2
とを介して正電源VCCに接続される。
【0024】以上のように構成されたこの第1の実施形
態によるフォトICによれば、フォトICの受光部に入
射光が照射された場合において、例えば、フォトダイオ
ード1aに照射された入射光の一部が層間絶縁膜9の内
部に侵入したとしても、この層間絶縁膜9に侵入した入
射光の一部は、層間絶縁膜9と光反射体7との界面に設
けられた凹凸8で乱反射され、減衰される。そのため、
隣接する他方のフォトダイオード1eに漏れる光の量を
大幅に減少させることができるので、これらの互いに隣
接するフォトダイオード間のクロストークを低減するこ
とができる。浮遊キャリア吸い込み領域であるn- 型エ
ピタキシャル成長層4cにより浮遊キャリアを吸い込む
ことができ、それによるクロストークを低減することが
できることは従来と同様である。
【0025】次に、この発明の第2の実施形態によるフ
ォトICについて説明する。この第2の実施形態による
フォトICの受光部の平面図は図1と同様であり、ま
た、図2に対応する断面図は図3に示すとおりである。
【0026】図3に示すように、この第2の実施形態に
よるフォトICにおいては、光反射体7は絶縁膜6に形
成された接続孔6aを通じてn- 型エピタキシャル成長
層4cにコンタクトしている。この接続孔6aは光反射
体7の長辺に沿って延びており、その幅は光反射体7の
幅より短い。その他の構成は、第1の実施形態によるフ
ォトICと同様である。
【0027】以上のように構成されたこの第2の実施形
態によるフォトICによれば、フォトICの受光部に入
射光が照射された場合において、例えば、フォトダイオ
ード1aに照射された入射光の一部が遮光体2の下方の
絶縁膜6の内部と層間絶縁膜9の内部とに侵入したとし
ても、層間絶縁膜9の内部に侵入した光は第1の実施形
態と同様に凹凸8により乱反射され、減衰される。ま
た、遮光体2の下方の絶縁膜6の内部に侵入した光は、
光反射体7の下面とn- 型エピタキシャル成長層4の上
面とで多重反射しながら、絶縁膜6の内部を隣接する他
方のフォトダイオード1eに向かって伝搬するが、接続
孔6aに埋め込まれた部分の光反射体7の側面に入射し
た時点で全反射される。すなわち、接続孔6aに埋め込
まれた部分の光反射体7がミラーとしてはたらくため、
一方のフォトダイオード1aに照射された入射光の一部
が隣接する他方のフォトダイオード1eに漏れるのを有
効に防止することができる。そのため、第1の実施形態
によるフォトICと同様の利点を得ることができる。
【0028】次に、この発明の第3の実施形態によるフ
ォトICについて説明する。この第3の実施形態による
フォトICの受光部の平面図は図1と同様であり、ま
た、図2に対応する断面図は図4に示すとおりである。
【0029】図4に示すように、この第3の実施形態に
よるフォトICにおいては、遮光体2は層間絶縁膜9に
形成された接続孔9aを通じて光反射体7にコンタクト
している。接続孔9aは光反射体7の長辺に沿って延び
ており、その幅は光反射体7の幅より短い。その他の構
成は第2の実施形態によるフォトICと同様である。
【0030】以上のように構成されたこの第3の実施形
態によるフォトICによれば、フォトICの受光部に入
射光が照射された場合において、例えば、フォトダイオ
ード1aに照射された入射光の一部が層間絶縁膜9およ
び絶縁膜6の内部に侵入するが、層間絶縁膜9の内部に
侵入した光は、接続孔9aに埋め込まれた部分の遮光体
2の側面に入射した時点で全反射される。また、絶縁膜
6の内部に侵入した光は第2の実施形態と同様に、接続
孔6aに埋め込まれた部分の光反射体7の側面に入射し
た時点で全反射される。すなわち、接続孔9aに埋め込
まれた部分の遮光体2の側面と接続孔6aに埋め込まれ
た部分の光反射体7の側面とがミラーとしてはたらくた
め、入射光の一部が、一方のフォトダイオード1aから
隣接する他方のフォトダイオード1eに伝搬し、漏れる
のを防ぐことができ、第1の実施形態と同様の利点を得
ることができる。
【0031】次に、この発明の第4の実施形態によるフ
ォトICについて説明する。この第4の実施形態による
フォトICの受光部の平面図は図1と同様であり、ま
た、図2に対応する断面図は図5に示すとおりである。
【0032】図5に示すように、この第4の実施形態に
よるフォトICにおいては、第1の実施形態において光
反射体7が設けられていた部分に、例えば、1層目のA
l膜などにより形成された細長いパターン11a、11
b、11c、11d、11eが互いに平行に配置され
た、すだれ状のパターン11が設けられている。その他
の構成は第1の実施形態によるフォトICと同様であ
る。
【0033】以上のように構成されたこの第4の実施形
態によるフォトICによれば、フォトICの受光部に入
射光が照射された場合において、例えば、フォトダイオ
ード1aに照射された入射光の一部が遮光体2の下方の
絶縁膜6の内部と層間絶縁膜9の内部とに侵入したとし
ても、この侵入した入射光の一部はすだれ上のパターン
11で乱反射され、減衰される。そのため、一方のフォ
トダイオード1aから隣接する他方のフォトダイオード
1eに漏れる光の量を大幅に減少させることができ、第
1の実施形態によるフォトICと同様の利点を得ること
ができる。
【0034】次に、この発明の第5の実施形態によるフ
ォトICについて説明する。この第5の実施形態による
フォトICの受光部の平面図は図1と同様であり、ま
た、図2に対応する断面図は図6に示すとおりである。
【0035】図6に示すように、この第5の実施形態に
よるフォトICにおいては、遮光体2と層間絶縁膜9と
の界面に凹凸12が設けられている。この凹凸12の段
差は、典型的には、第1の実施形態におけるヒロックな
どによる凹凸8の段差と比べて、大きい。この凹凸12
は、フォトICの製造工程において層間絶縁膜9を形成
する時または層間絶縁膜9を形成した後に例えばイオン
注入などにより形成される。その他の構成は第1の実施
形態によるフォトICと同様である。
【0036】以上のように構成されたこの第5の実施形
態によるフォトICによれば、フォトICの受光部に入
射光が照射された場合において、入射光の一部が層間絶
縁膜9の内部に侵入したとしても、この層間絶縁膜9の
内部に侵入した入射光の一部は凹凸12で乱反射され、
減衰される。そのため、一方のフォトダイオード1aか
ら隣接する他方のフォトダイオード1eに漏れる光の量
を大幅に減少させることができるので、第1の実施形態
と同様の利点を得ることができる。
【0037】次に、この発明の第6の実施形態によるフ
ォトICについて説明する。この第6の実施形態による
フォトICの受光部の平面図は図1と同様であり、ま
た、図2に対応する断面図は図7に示すとおりである。
【0038】図7に示すように、この第6の実施形態に
よるフォトICにおいては、光反射体7と絶縁膜6との
界面、光反射体7と層間絶縁膜9との界面および遮光体
2と層間絶縁膜9との界面にそれぞれ反射防止膜13、
14、15が設けられている。これらの反射防止膜1
3、14、15はバリアメタルから形成されている。こ
のバリアメタルとしては、例えばTi、TiN、TiO
Nなどからなる単層膜または積層膜が用いられ、その膜
厚は好適には50〜150nmの範囲である。その他の
構成は第1の実施形態によるフォトICと同様である。
【0039】以上のように構成されたこの第6の実施形
態によるフォトICによれば、フォトICの受光部に入
射光が照射された場合において、入射光の一部が、遮光
体2の下方の部分の絶縁膜6の内部と層間絶縁膜9の内
部とに侵入したとしても、この遮光体2の下方の部分の
絶縁膜6の内部に侵入した入射光の一部は反射防止膜1
3において吸収され、その光の量は減少する。また、層
間絶縁膜9の内部に侵入した入射光の一部も反射防止膜
14、15において吸収され、その光の量は減少する。
そのため、一方のフォトダイオード1aから、隣接する
他方のフォトダイオード1eに到達する光の量を大幅に
減少させることができるので、第1の実施形態と同様の
利点を得ることができる。
【0040】次に、この発明の第7の実施形態によるフ
ォトICについて説明する。この第7の実施形態による
フォトICの受光部の平面図は図1に示す図と同様であ
り、また、図2に対応する断面図は図8に示すとおりで
ある。
【0041】図8に示すように、この第7の実施形態に
よるフォトICにおいては、n- 型エピタキシャル成長
層4a、4bのそれぞれの上部にp型半導体層16a、
16bが設けられている。これらのp型半導体層16
a、16bはp型半導体基板3と電気的または構造的に
互いに接続されている。この場合、p型半導体基板3お
よびp型半導体層16a、16bとn- 型エピタキシャ
ル成長層4a、4bとによりそれぞれフォトダイオード
が構成されている。その他の構成は第1の実施形態によ
るフォトICと同様である。
【0042】以上のように構成されたこの第7の実施形
態によるフォトICによれば、第1の実施形態と同様の
利点を得ることができるだけでなく、さらに、フォトダ
イオードの受光面積が実効的に広くなっているため、受
光感度を高くすることもできる。
【0043】以上、この発明の実施形態について具体的
に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定され
るものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の
変形が可能である。
【0044】例えば、上述の第6の実施形態における反
射防止膜13、14、15の膜厚の範囲はあくまでも例
に過ぎず、必要に応じてこれとは異なる膜厚で形成して
もよい。また、上述の第1から第7の実施形態における
遮光体2や光反射体7にAlを用いたのはあくまでも例
に過ぎず、光を遮光することのできる金属であれば、必
要に応じて別の種類の金属を用いてもよい。
【0045】また、上述の第1から第7の実施形態にお
いては、この発明をフォトICに適用した場合について
説明したが、この発明は例えばCCDに適用することも
可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による半
導体装置によれば、複数の第2導電型の半導体層のうち
の少なくとも一対の互いに隣接する第2導電型の半導体
層の間の部分の表面と遮光体との間での多重反射による
光の漏れを防止するための手段を有していることによ
り、複数のフォトダイオードと集積回路とを同一チップ
内に作る場合において、入射光の多重反射による光の漏
れを防止することにより、多重反射に起因する複数のフ
ォトダイオード間のクロストークを低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態によるフォトICの
受光部を示す平面図である。
【図2】図1のII−II線に沿っての拡大断面図であ
る。
【図3】この発明の第2の実施形態によるフォトICの
受光部を示す断面図である。
【図4】この発明の第3の実施形態によるフォトICの
受光部を示す断面図である。
【図5】この発明の第4の実施形態によるフォトICの
受光部を示す断面図である。
【図6】この発明の第5の実施形態によるフォトICの
受光部を示す断面図である。
【図7】この発明の第6の実施形態によるフォトICの
受光部を示す断面図である。
【図8】この発明の第7の実施形態によるフォトICの
受光部を示す断面図である。
【図9】従来の受光素子の受光面におけるフォトダイオ
ードのパターンを示す平面図である。
【図10】従来の受光素子の受光面にレーザビームが照
射された状態を示す平面図である。
【図11】受光素子と信号処理回路とを同一チップに作
ったフォトICの構成を示す略線図である。
【図12】従来の単体の受光素子を示す断面図である。
【図13】従来のフォトICの受光部の断面図である。
【図14】従来のフォトICの受光部の断面図である。
【図15】従来のフォトICの受光部の平面図である。
【図16】図15のXVI−XVI線に沿っての拡大断
面図である。
【符号の説明】
1a、1b、1c、1d、1e、1f・・・フォトダイ
オード、2・・・遮光体、3・・・p型半導体基板、
4、4a、4b、4c・・・n- 型エピタキシャル成長
層、5・・・p+ 型アイソレーション領域、6・・・絶
縁膜、7・・・光反射体、8、12・・・凹凸、9・・
・層間絶縁膜、13、14、15・・・反射防止膜

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体基体と、 上記第1導電型の半導体基体上に互いに分離して設けら
    れた複数の第2導電型の半導体層と、 上記複数の第2導電型の半導体層のうちの少なくとも一
    対の互いに隣接する第2導電型の半導体層の間の部分の
    上方の層間絶縁膜上に設けられた入射光を遮蔽する遮光
    体とを有し、 上記第1導電型の半導体基体と上記複数の第2導電型の
    半導体層とにより複数のフォトダイオードが構成されて
    いる半導体装置において、 上記複数の第2導電型の半導体層のうちの上記少なくと
    も一対の互いに隣接する第2導電型の半導体層の間の部
    分の表面と上記遮光体との間での多重反射による光の漏
    れを防止するための手段を有することを特徴とする半導
    体装置。
  2. 【請求項2】 上記多重反射による光の漏れを防止する
    ための手段は、上記少なくとも一対の互いに隣接する第
    2導電型の半導体層の間の部分の表面と上記遮光体との
    間に設けられた遮光体であることを特徴とする請求項1
    記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 上記多重反射による光の漏れを防止する
    ための手段は、上記少なくとも一対の互いに隣接する第
    2導電型の半導体層の間の部分の表面と上記層間絶縁膜
    との間に設けられた光反射体であることを特徴とする請
    求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 上記光反射体と上記層間絶縁膜との界面
    に凹凸が設けられていることを特徴とする請求項3記載
    の半導体装置。
  5. 【請求項5】 上記光反射体は互いに平行に設けられた
    複数のパターンからなることを特徴とする請求項3記載
    の半導体装置。
  6. 【請求項6】 上記層間絶縁膜と上記遮光体との界面に
    凹凸が設けられていることを特徴とする請求項3記載の
    半導体装置。
  7. 【請求項7】 上記少なくとも一対の互いに隣接する第
    2導電型の半導体層の間の部分の表面に設けられた絶縁
    膜と上記光反射体との界面、上記光反射体と上記層間絶
    縁膜との界面および上記層間絶縁膜と上記遮光体との界
    面のうちの少なくとも一つの界面の少なくとも一部に反
    射防止膜が設けられていることを特徴とする請求項3記
    載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 上記反射防止膜はバリアメタルからなる
    ことを特徴とする請求項7記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 上記複数の第2導電型の半導体層のそれ
    ぞれの上部に第1導電型の半導体層が設けられているこ
    とを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 上記第1導電型がp型であり、上記第
    2導電型がn型であることを特徴とする請求項1記載の
    半導体装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005286093A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Sanyo Electric Co Ltd 光半導体集積回路装置
CN111989784A (zh) * 2018-04-18 2020-11-24 浜松光子学株式会社 受光元件以及受光元件的制造方法

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