JPH10111528A - 回転操作部材のロック機構 - Google Patents

回転操作部材のロック機構

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JPH10111528A
JPH10111528A JP28325696A JP28325696A JPH10111528A JP H10111528 A JPH10111528 A JP H10111528A JP 28325696 A JP28325696 A JP 28325696A JP 28325696 A JP28325696 A JP 28325696A JP H10111528 A JPH10111528 A JP H10111528A
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JP
Japan
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lock pin
lock
operation member
locking
groove
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JP28325696A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Irie
秀幸 入江
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成で小型化が可能な回転操作部材のロ
ック機構を提供すること。 【解決手段】ロックピン(73)を、セレクトレバー
(4)のロックが解除される第2の位置から操作部材が
ロックされる第1の位置へ向かう方向における延長線と
操作部材の回転軸(O)とが、互いに同一平面内で鋭角
に交差する様に支持した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、所定の回転軸を
中心として回転操作される回転操作部材において、使用
者による誤操作や不用意な操作を防止する目的で回転操
作部材の位置を固定するロック機構に関する。
【0002】
【従来の技術】使用者自身の手で保持して使用される装
置においては、装置を手で保持した状態で、各種操作が
行えるように、手指で握られるグリップ部の近傍に操作
部材を設置している。例えば、カメラにおいては、カメ
ラボディの一端部に突出形成されたグリップ部上部でグ
リップ部を握る指が容易に届く位置に、レリーズ動作や
撮影モードの変更等の各種操作を行う回転操作部材が設
けられている。
【0003】また、使用者による誤操作や不用意な操作
を防止すべく、回転操作部材の位置を固定するロック機
構を備えたものが知られている。このようなロック機構
においては、例えば、回転操作部材あるいは装置本体側
の何れか一方に係止用の溝を複数個設ける一方、他方側
には、ピン部材とこのピン部材を係止用の溝に挿入、退
避させるピン移動部材とを設け、操作部材を任意に係止
できるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、使用者自身
の手で保持して使用される装置の場合、装置全体の小型
化の目的で、回転操作部材に連動する機械的な構成を極
力減らし、導電性材料で形成されたブラシや所定の導通
パターンが形成されたコード板などの電装基板を装置内
側から操作部材に装着して、内蔵された制御回路により
回転操作部材の位置や操作量を電気的に検出し、その操
作に応じて装置を動作させている。また、前述の電装基
板は、抜け止め用の押さえ部材と兼用化され、操作部材
は電装基板により装置本体から脱落することなしに装置
本体に取り付けられている。
【0005】このような回転操作部材にロック機構を設
ける場合、ピン部材及びピン移動部材は電装基板と干渉
しない位置に配置する必要があるが、電装基板には、ブ
ラシや導電パターンが形成されるばかりでなく、抜け止
めの役割もあるため、ある程度の大きさが必要となって
小型化できない。このため、従来技術においては、操作
部材自体を大型化して、ピン部材およびピン移動部材を
電装基板よりも外側の離れた位置に設置していた。
【0006】しかしながら、回転操作部材を大型化する
と、回転軸を中心として半径方向で対称に寸法を拡大し
なけらばならず、操作部材の外寸法が著しく大きくなっ
てしまい、操作性を悪化させるという問題があった。ま
た、回転操作部材の大型化に伴って、ピン駆動部材もま
た、回転軸からより離れた位置に設けなけらばならない
ので、ロック機構を含めた回転操作部材が占有する装置
内の空間もまた大きくなるという問題があった。
【0007】本発明は、上述した従来技術の課題に鑑み
てなされたものであり、回転操作部材の操作性を損なう
ことなく、かつ、装置内の占有空間の少ない回転操作部
材のロック機構を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明による操作部材のロック機構は、操作部材と、こ
の操作部材を所定の回転軸回りに回転自在に支持する支
持部と、前記操作部材の前記支持部に対向する部位に形
成された係止溝と、この係止溝に対して進退自在に支持
されたロックピンと、このロックピンの先端部を前記係
止溝に挿入して前記操作部材を係止する第1の位置と前
記ロックピンの先端部を前記係止溝から退避させて前記
操作部材の係止を解除する第2の位置とに進退させるロ
ックピン移動部材とから構成される操作部材のロック機
構において、前記ロックピンは、前記第2の位置から前
記第1の位置へ向かう方向における延長線と前記回転軸
とが互いに同一平面内で鋭角に交差する様に、前記支持
部に支持されていることを特徴としている。
【0009】このようにロックピンが支持されているの
で、係止溝の形成位置を、より回転軸に近づけて形成で
き、回転操作部材の小型化が図れて操作性が向上すると
共に、ロックピン移動部材をより回転操作部材に接近さ
せて配置できるので、装置内のロック機構および操作部
材が占有する空間を小さくすることがきる。
【0010】ここで、ロックピンは、係止溝と対向する
一端部とは反対側の他端部に形成されたフランジ部を有
し、ロックピン移動部材は、所定方向に移動操作される
操作部と、この操作部から延出形成され、ロックピンの
進退方向に対して垂直な面を有する腕部と、この腕部に
形成された溝であって、ロックピンのフランジ部が挿入
されて、操作部の所定方向の移動に伴ってロックピンを
第1の位置および第2の位置の間を移動させると共にロ
ックピンの進退と直交する方向におけるロックピンと腕
部との相対位置の変化を許容する逃げ溝とを有した構成
としても良い。
【0011】このような構成によれば、ロックピン移動
部材が操作されると、腕部に設けられた逃げ溝の作用に
より、ロックピンは、腕部に対して相対移動するととも
に、第1の位置及び第2の位置間を進退し、ロックピン
の進退方向に制約されずに、ロックピン移動部材の設置
位置を自由に設定できる。
【0012】さらに、ロックピン移動部材は、ロックピ
ンを第1の位置から第2の位置へ移動させる際に操作さ
れる方向に沿って延ばした延長線と前記回転軸とが鋭角
に交差する様に、前記支持部に支持された構成としても
よい。このように構成することで、ロックピン移動部材
の操作方向の延長線と回転操作部材の回転軸との間の距
離は、支持部から離れる程広くなるので、ロックピン移
動部材を回転操作部材の操作に干渉させることなしに回
転操作部材に接近させて配置しやすくなり、装置内のロ
ック機構および操作部材が占有する空間を小さくするこ
とがきる。
【0013】係止溝は、操作部材の支持部に対向する部
位に前記回転軸回りに複数個形成された構成としてもよ
い。このような構成によれば、回転操作部材を回転軸回
りの複数の位置にて任意にロックできる。
【0014】また、操作部材と前記支持部の一方側に設
けられ、常時、操作部材と支持部の他方側に当接する様
に付勢された可動片と、操作部材と前記支持部の他方側
において回転軸に対して係止溝と対称な位置に設けら
れ、可動片が嵌入する嵌入溝とからなるクリックストッ
プ機構を設けてもよい。この様なクリックストップ機構
を設けた構成によれば、係止溝の回転軸回りにおける位
置をロックピンの位置に合致させて停止でき、ロックピ
ンの係止溝への進退動作を確実に行わせることができる
とともに、使用者の操作感を向上させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる回転操作
部材とそのロック機構の実施形態を説明する。図1は本
発明の一実施形態を示すカメラの外観斜視図である。カ
メラボディ1の一端部には、使用者が右手でカメラを容
易に保持できる様に、グリップ部2が突出形成されてい
る。カメラボディ1の上部外装を構成する上飾り板5に
は、肩部5aが平面状に形成されており、グリップ2の
上部に臨む位置には、台座50がグリップ部2の上部に
突出形成されている。
【0016】この台座50上には、撮影時に操作される
レリーズボタン3と、レリーズボタン3を囲んで回動自
在なセレクトレバー4とがそれぞれ設置されている。セ
レクトレバー4には、詳細は後述するが、不用意な回動
操作がなされない様に、セレクトレバー4の位置を係止
するロック機構が設けられている。
【0017】また、肩部5aには、カメラの各種撮影モ
ードや撮影枚数等を表示する液晶表示パネル6が取り付
けられるとともに、セレクトレバー4の近傍の位置に
は、セレクトレバー4の係止を解除する際に操作される
ロックピン移動部材7が設置されている。
【0018】図2は、カメラボディ1のグリップ部2の
周辺部を拡大した上面図である。また、図3及び図4
は、図2中のA−A’線による断面を示した断面図であ
り、図3はセレクトレバー4をロックした状態を、図4
はセレクトレバー4のロックを解除した状態をそれぞれ
示している。以下、図2乃至図4を参照しながら説明す
る。
【0019】レリーズボタン3およびセレクトレバー4
は、前述した様に、上飾り板5の肩部5aに一体形成さ
れた台座50上に取り付けられている。台座50は、グ
リップ部2の上部に進出するとともに、肩部5aの上面
に対して斜め上方に突出形成されている。
【0020】図3に示すように、台座50の中央部に形
成された円形の取付孔51には、セレクトレバー4の胴
部40が挿入されている。また、胴部40の底面には、
取付孔51の開口径よりも若干大きな直径で形成された
円板状の補強板80が、ネジ81及びネジ孔41により
ネジ止め固定されている。補強板80は、胴部40に取
付孔51の中心軸Oに対して垂直に取り付けられた円板
状の部材であり、中心軸Oと垂直な台座50の裏面54
に当接し、セレクトレバー4が台座50から脱落しない
ように台座に押さえる押さえ部材としての機能し、セレ
クトレバー4は、取付孔51の中心軸O(以下回転中心
軸Oという)回りに回転自在に支持されている。
【0021】また、補強板80の装置内部側に向いた面
上には、導電ブラシ83が取り付けられており、不図示
の基板と当接している。そして、セレクトレバー4と一
体に補強板80上の導電ブラシ83が回転することで、
セレクトレバー4の位置に対応して不図示の基板上の導
通状態が変化し、回転中心軸O回りにおけるセレクトレ
バー4の位置が電気的に把握できるように構成されてい
る。また、セレクトレバー4の上部には、レリーズボタ
ン3が収まる取付凹部42が形成され、この取付凹部4
2の底面には、さらに、回転中心軸Oに沿った貫通孔4
3が形成されている。
【0022】レリーズボタン3は、円盤状の皿部3a
と、この皿部3aの中心から延出した軸部3bと、皿部
の円周に沿って90度毎の位置に軸部3bと平行方向に
延出形成された3つの係止爪3Cとが一体形成されてい
る。レリーズボタン3の軸部3bは、直径寸法が徐々に
変化したコイルスプリング31に挿通され、さらにセレ
クトレバー4の挿通孔43及び補強板80の貫通孔80
bに挿通されると共に、コイルスプリング31の付勢力
によって3つの係止爪3C(図中では、断面の関係上、
1つのみ図示)がセレクトレバー4の係止部44にそれ
ぞれ係止して、レリーズボタン3が取付凹部42から離
脱ないように保持されている。このような構成により、
レリーズボタン3は、コイルスプリング31の付勢力に
抗して押圧されると、回転中心軸Oの方向に沿ってセレ
クトレバー4に対して所定量分降下し、押圧を解除する
と元の状態に復元する。
【0023】さらに、レリーズボタン3の軸部3bの先
端部は、補強板80の貫通孔80bを貫通して突出し、
不図示の可動スイッチ片と当接しており、レリーズボタ
ンの押圧量に応じて可動スイッチ片の導通状態が2段階
に変化するように構成されている。そして、カメラボデ
ィ1内の制御回路(図示せず)は、可動スイッチ片の導
通状態に応じて、例えば、レリーズボタンの押圧量がレ
リーズボタン3の最大移動量の約半分程度の半押し状態
である場合は、測光及び焦点調節動作を実行し、押圧量
がほぼ最大移動量となる全押し状態の場合には、絞りお
よびシャッタを駆動して撮影動作を行う。
【0024】また、セレクトレバー4には、セレクトレ
バー4が所定位置にて自動的に係止され、通常の操作時
よりも若干強い操作力を与えることで係止が解除され
る、いわゆるクリックストップ機構が設けられている。
以下、その構成について説明する。
【0025】図3に示す様に、セレクトレバー4の先端
部45側には、円筒状の有底の孔46が形成されてい
る。孔46には、コイルスプリング47を介してボール
48が挿入されており、コイルスプリング47により、
ボール48は台座50の受け部53における先端部45
側の面53aに常時当接するように付勢されて、孔46
の穿孔方向に沿って移動可能な可動片となっている。台
座50の受け部53は、補強板80が当接している裏面
54と同様に、回転中心軸Oと垂直な面で構成され、セ
レクトレバー4の底面と対向している。
【0026】図5は、図2におけるセレクトレバー4を
取り除いた状態を示した上面図である。受け部53にお
いて、ボール48が当接する領域を規定する面53a
は、受け部53の他の領域の面よりも、中心軸O方向で
若干低く形成され、その円周方向に沿って、所定の円周
距離分ずつ離間した5箇所に、谷の稜線が回転中心軸O
に向かうV字状の切欠溝(以下V字溝という)55a乃
至55eが、それぞれ形成されている。本実施形態にお
いては、図5中、a乃至eで示した各V字溝55a乃至
55eの5箇所の位置の何れかにボール48が嵌入し
て、セレクトレバー4が位置決めされるように構成され
ている。なお、以下位置a乃至eをクリック停止位置と
いう。
【0027】前述の不図示の制御回路は、導電ブラシ8
3と対向して接触している基板(図示せず)の導通状態
を検出することににより、セレクトレバー4の位置を把
握しており、セレクトレバー4の位置に対応した動作モ
ードを選択して実行する様に構成されている。
【0028】不図示の制御回路は、例えば、セレクトレ
バー4がクリック停止位置aにある場合は、レリーズボ
タン3が全押し状態となってもレリーズ動作を禁止する
レリーズ動作禁止モード、クリック停止位置bにある場
合は、1コマ分の撮影のみを行うワンショットモード、
クリック停止位置cにある場合は、レリーズボタン3の
全押し状態が維持されている間はレリーズ動作とフィル
ム1コマ分の巻き上げ動作を交互に繰り返し行う連続撮
影モード、クリック停止位置dにある場合は、レリーズ
ボタン3が全押しされてから2秒後にレリーズ動作が実
行される2秒セルフタイマーモード、クリック停止位置
eにある場合は、レリーズボタン3が全押しされてから
10秒後にレリーズ動作が実行される10秒セルフタイ
マーモードをそれぞれ実行する。
【0029】また、回転中心軸Oを挟んで、セレクトレ
バー4の先端部45とは反対側の裏面には、後述するロ
ック機構のロックピン73が挿入される5つの凹形状の
有底係止溝(以下、単に係止溝という)49a乃至49
eが形成されている。図6にて破線で示すように、これ
ら5つの係止溝49a乃至49eは、クリックストップ
機構を構成するV字溝55a〜55eとセレクトレバー
4の回転中心軸Oに対して対称な位置にそれぞれ形成さ
れており、各クリック停止位置a乃至eにて、係止溝4
9a乃至49は、ロックピン73の先端部73cと対向す
る位置に位置するように構成されている。例えば、セレ
クトレバー4がクリック位置aに位置している時、係止
溝49aは、ロックピン73の進退位置に対向した位置
にくるように構成されている。なお、図3及び図4にお
いては、断面の関係上、係止溝49c及びV字溝55c
が示されている。
【0030】次に、ロックピン73を移動してセレクト
レバー4の位置の固定及び固定解除を行うロックピン移
動部材7とロックピン73とについて説明する。まず、
ロックピン移動部材7は、図3に示す様に、肩部5aに
形成された貫通孔51から肩部5aに対して垂直に突出
する操作部70と、この操作部70に対して傾斜して延
出する平板状の腕部71を有している。操作部70は、
一端が肩部5aの裏面に固着された板バネ74による付
勢力により、貫通孔51から突出する方向に常時付勢さ
れている。すなわち、ロックピン移動部材7は、肩部5
aの上面の法線C方向に移動可能に支持されている。
【0031】図7は、ロックピン移動部材7の外観斜視
図である。腕部71の中央部は、その延出方向に沿って
切欠溝71aが形成されて、その先端部は2又に分かれ
てU字のような形状をしている。一方、ロックピン73
は、その直径が切欠溝71aの幅よりも若干小さい直径
を有する棒状の円柱部材で、その一端部側には、腕部7
1の肉厚分よりも若干広い間隔をおいて、2つのフラン
ジ73aおよび73bが形成されている。
【0032】図7に示す様に、2つのフランジ73aお
よび73bの間の部分は、腕部71の切欠溝71a内に
挿入され、ロックピン73は、腕部71の傾斜面71b
に対して直交する方向に突出し、かつ、切欠溝71aの
方向(図7中の方向R)に沿って摺動可能に支持されて
いる。
【0033】すなわち、ロックピン73と腕部71と
は、ロックピンの進退方向(直線S方向であって矢印S
U及び矢印SDの方向)と垂直な方向において、相対位
置の変化が許容された構造となっていて、腕部71が上
下移動すると、ロックピン73の進退方向と垂直な方向
において、ロックピン73は、切欠溝71aの方向Rに
沿って移動して、この方向に加わる力を逃がすととも
に、ロックピン73を直線S方向で進退移動させるよう
に構成されている。このように、腕部71の切欠溝71
aを設けることにより、ロック操作部材7をロックピン
73の進退方向に影響されずに自由に配置できる。さら
に、ロックピン73の先端部73cは半球面状に形成さ
れ、台座50の受け部53に形成された案内孔52に挿
通し、台座50の受け部53より突出している。
【0034】再び、図3および図4に戻って、ロックピ
ン73の配置に関して説明する。案内孔52は、ロック
ピン73が補強板80の移動領域や不図示の基板と干渉
せずに、外縁部80e近傍位置に形成され、ロックピン
73の長手方向と一致する移動方向を図3中の直線Sに
沿う方向に規制する機能を有しており、結局、ロックピ
ン73は、セレクトレバー4の回転中心軸Oに対し、図
4に示すロック解除状態から図3に示すロック位置へ向
かう方向における延長線(図3及び図4中、矢印SU方
向にのびる延長線)と回転軸Oとが、互いに同一平面
(図3及び図4の紙面)上で鋭角な角度αで交わる様に
配置されている。
【0035】したがって、ロックピン73の先端部73
Cは、案内孔52を通って、SU方向に進出するにつれ
て、回転中心軸Oに近づいて受け部53に突出し、ロッ
クピン73と回転中心軸Oとのなす角αが大きくなるほ
ど、あるいは、補強板80と受け部53との回転中心軸
O方向における距離が大きくなるほど、先端部73Cの
受け部53上での突出位置は、押さえ部材80の外縁部
80e近傍位置よりも回転中心軸Oに近づく傾向とな
る。すなわち、ロックピン73及びこのロックピンが挿
入される係止溝49a乃至49eは、受け部53上の
面、すなわち、操作部材の移動方向を含む面において、
押さえ部材80の外縁部80e近傍位置よりも回転中心
軸Oに近づいた位置に設けることができ、セレクトレバ
ー4の回転中心軸O回りの寸法を必要最小限に抑えるこ
とができる。
【0036】ここで、比較例として、ロックピン73が
進退する移動方向がセレクトレバー4の回転中心軸Oと
平行であった場合を仮定してみる。この場合、ロックピ
ン73は、補強板80外縁部80e近傍位置から回転中
心軸Oに平行に延出することになるから、単純に考えて
も、外縁部80eから受け面53までのロックピン73
の長さをLとすると、ロックピン先端部73cの位置が
本実施形態の場合よりもL・sinα分だけ回転中心軸
Oよりも離れてしまい、これに伴って、セレクトレバー
4は大きくせざるを得なくなる。
【0037】さらに、本実施形態においては、ロックピ
ン移動部材7の移動方向が法線Cに沿い、この法線Cに
おいて、ロックピン73をセレクトレバー4の係止溝4
9から退避させる方向に延びる法線(図3および図4中
のCD方向の法線)と中心軸Oと角度βの鋭角をなして
交差する様に配置されている。すなわち、ロックピン移
動部材7の移動方向は、回転中心軸Oに対して、ロック
ピン73をロック位置からロック解除位置へ移動させる
際に操作される方向(図3および図4中の矢印SD方
向)に沿って延ばした延長線と前記中心軸とが鋭角に交
わる様に配置されている。
【0038】すなわち、回転中心軸O、直線S、法線C
の交差によって形成される三角形を考えると、回転中心
軸Oの辺と直線Sの辺とがなす角が鋭角の角度α、回転
中心軸Oの辺と法線Cの辺とがなす角が鋭角の角度βと
なる。そして、ロックピン移動部材7の腕部71の傾斜
面71bが、操作部70の上下移動をロックピン73の
案内孔52の案内方向(矢印SDおよびSU方向)の移
動に変換する機能を持たせるためには、傾斜面71bの
操作部70に対する傾斜角δが鋭角である事が条件とな
る。角度δは、δ=α+βで表せるから、結局、角度
α、角度β及び角度α+βはいずれも鋭角となる。
【0039】このようなロックピン移動部材7の配置
は、要するに、セレクトレバー4の回転軸Oと操作部7
0の操作方向を示す法線Cとの間隙が肩部5aから上方
(図3中、CU方向)へ離れるほど広がることを意味し
ている。ここで、セレクトレバー4は、肩部5aの上面
に対して斜め上方に突出形成された台座50上に設けら
れ、操作者の手指によるセレクトレバー4の操作領域
(回転中心軸O回りで、セレクトレバー4を移動操作さ
せるのに必要な空間)は、肩部5aから回転中心軸O方
向に沿ってある程度上方の離れた位置にある。したがっ
て、肩部5aと台座50との境界周辺部(台座50の付
け根の部分)は、セレクトレバー4の操作に干渉しない
空間が比較的大きくとりやすく、ロックピン移動部材7
をよりセレクトレバー4に近づけて配置できる。
【0040】ここで、比較例として、ロックピン移動部
材7の移動方向を、回転中心軸Oまたはロックピン73
の案内方向である直線Sに沿う方向(図3中の矢印SU
及びSD方向の双方向)とした場合を仮定すると、セレ
クトレバー4の回転軸Oとの間隙が全く変化しないか、
あるいは、肩部5aから上方へ離れるほど近づくため、
ロックピン移動部材7は、セレクトレバー4の操作領域
と干渉しないようにするために、よりセレクトレバー4
から離れた位置に設ける必要が生じ、装置内部を占有す
る空間が拡大する。
【0041】このように、セレクトレバー4の回転中心
軸Oを法線Cに対して傾斜させることにより、傾斜させ
ない場合と比較して、セレクトレバー4やロック機構を
構成するロックピン73及びロックピン移動部材7を相
互により近い位置に集めて配置でき、操作部材及びロッ
ク機構の小型化及び装置内を占める空間の縮小化が図れ
る。
【0042】次に、本実施形態のロック機構の動作につ
いて説明する。クリック停止位置においては、係止溝4
9a乃至49のいずれか1つがロックピン73の先端部
73cと対向する位置にある。操作部70に外力を加え
ない状態下では、板バネ74が操作部70は貫通孔51
から突出する方向に付勢しているので、ロックピン73
は、腕部71を介してセレクトレバー4へ向かう方向に
付勢されることになり、図3に示す様に、ロックピン7
3の先端部73cが挿入孔52から突出して、セレクト
レバー4側の係止溝49a乃至eの何れか1つに挿入さ
れ、セレクトレバー4の位置をロックする第1の位置に
位置する。
【0043】セレクトレバー4のロック解除を行うべ
く、ロックピン移動部材7の操作部70を板バネ74の
付勢力に抗して押圧すると、図4の様に、操作部70が
降下すると共に、腕部71の傾斜面71bも操作部70
の降下方向に沿って平行に降下する。ロックピン73
は、案内孔52により、その移動方向は直線Sに沿う方
向のみに規制されているので、結局、ロックピン73
は、切欠溝71aに案内されて傾斜面71bを操作部7
0側に向かって摺動するとともに、案内孔52に案内さ
れて、矢印SD方向に移動し、先端部73cが案内孔5
2内に埋没して、ロック解除状態である第2の位置に位
置する。そして、ロックピン移動部材7を押圧している
間は、セレクトレバー4はロックが解除された状態を維
持して任意に回転操作可能となる。
【0044】なお、ロックピン73の先端部73cを一
旦、案内孔52内に退避させた後、セレクトレバーを次
のクリック位置に満たない若干量分回転操作操作したの
ちに、ロックピン移動部材7の押圧を中止した場合で
も、ロックピン73の先端部73cは、板ばね74の付
勢作用により矢印SU方向(案内孔52から突出する方
向)に付勢されて、セレクトレバー4の係止溝と係止溝
同士の間にある裏面部分に常時当接した状態となってい
るので、セレクトレバー4が最も近いクリック停止位置
に達した時点で、ロックピン73がそのクリック停止位
置に対応する係止溝に嵌入してセレクトレバー4の位置
が直ちにロックされて、1クリックストップの移動範囲
内でロックが実行され、不用意な回転操作が最小限に抑
えられる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ロックピンは、前記第2の位置から前記第1の位置へ向
かう方向における延長線と前記軸とが互いに同一平面内
で鋭角に交差する様に、前記支持部に支持されているの
で、操作部材における係止溝を、操作部材が回転する軸
に近づけて形成でき、回転操作部材の小型化が図れて操
作性が向上する。
【0046】また、操作部材の小型化に伴って、ロック
ピン移動部材を操作部材により接近させて配置でき、装
置内のロック機構及び操作部材が占有する空間を小さく
できるので、操作部材の操作性と装置内の占有空間の省
スペース化が両立できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を適用したカメラを示す外
観斜視図である。
【図2】図1におけるカメラを部分的に拡大した上面図
である。
【図3】本発明の一実施形態によるロック動作時の断面
図である。
【図4】本発明の一実施形態によるロック解除時の断面
図である。
【図5】図2中のセレクトレバー4を取り除いた状態を
示す拡大上面図である。
【図6】本発明の一実施形態の拡大上面図である。
【図7】本発明の一実施形態ロック機構を示す外観斜視
図である。
【符号の説明】
1 カメラ本体 2 グリップ部 3 レリーズボタン 4 セレクトレバー 40 胴部 45
先端部 49a〜49e 係止溝 5 上飾り板 5a 肩部 50 台座 52 案内孔 53 受け部 55a〜55e V字溝 6 液晶表示パネル 7 ロックピン操作部材 70 操作部 71 腕部 71a 溝 71b 傾斜面 73 ロックピン 73a、73b フランジ 80 補強板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】操作部材と、この操作部材を所定の回転軸
    回りに回転自在に支持する支持部と、前記操作部材の前
    記支持部に対向する部位に形成された係止溝と、この係
    止溝に対して進退自在に支持されたロックピンと、この
    ロックピンの先端部を前記係止溝に挿入して前記操作部
    材を係止する第1の位置と前記ロックピンの先端部を前
    記係止溝から退避させて前記操作部材の係止を解除する
    第2の位置とに進退させるロックピン移動部材とから構
    成される操作部材のロック機構において、 前記ロックピンは、前記第2の位置から前記第1の位置
    へ向かう方向における延長線と前記回転軸とが互いに同
    一平面内で鋭角に交差する様に、前記支持部に支持され
    ていることを特徴とする回転操作部材のロック機構。
  2. 【請求項2】前記ロックピンは、前記係止溝と対向する
    一端部とは反対側の他端部に形成されたフランジ部を有
    し、前記ロックピン移動部材は、所定方向に移動操作さ
    れる操作部と、この操作部から延出形成され、前記ロッ
    クピンの進退方向に対して垂直な面を有する腕部と、こ
    の腕部に形成された溝であって、前記フランジ部が挿入
    されて、前記操作部の前記所定方向の移動に伴ってロッ
    クピンを前記第1の位置および第2の位置の間を移動さ
    せると共に前記ロックピンの進退と直交する方向におけ
    る前記ロックピンと前記腕部との相対位置の変化を許容
    する逃げ溝とを有することを特徴とする請求項2に記載
    の回転操作部材のロック機構。
  3. 【請求項3】前記ロックピン移動部材は、前記ロックピ
    ンを前記第1の位置から前記第2の位置へ移動させる際
    に操作される方向に沿って延ばした延長線と前記回転軸
    とが鋭角に交わる様に、前記支持部に支持されているこ
    とを特徴とする請求項2に記載の回転操作部材のロック
    機構。
  4. 【請求項4】前記係止溝は、前記操作部材の前記支持部
    に対向する部位に前記回転軸回りに複数個形成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の回転操作部材のロ
    ック機構。
  5. 【請求項5】前記操作部材と前記支持部の一方側に設け
    られ、常時、前記操作部材と前記支持部の他方側に当接
    する様に付勢された可動片と、前記操作部材と前記支持
    部の他方側において前記回転軸に対して前記係止溝と対
    称な位置に設けられ、前記可動片が嵌入する嵌入溝とか
    らなるクリックストップ機構を設けたことを特徴とする
    請求項1に記載の回転操作部材のロック機構。
JP28325696A 1996-10-04 1996-10-04 回転操作部材のロック機構 Pending JPH10111528A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014048625A (ja) * 2012-09-04 2014-03-17 Ricoh Co Ltd 電子機器

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