JPH10111420A - 光導波路装置 - Google Patents

光導波路装置

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JPH10111420A
JPH10111420A JP26725196A JP26725196A JPH10111420A JP H10111420 A JPH10111420 A JP H10111420A JP 26725196 A JP26725196 A JP 26725196A JP 26725196 A JP26725196 A JP 26725196A JP H10111420 A JPH10111420 A JP H10111420A
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JP
Japan
Prior art keywords
optical
core
transmission line
diffraction grating
optical waveguide
Prior art date
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Pending
Application number
JP26725196A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomokane Hirose
智財 広瀬
Tadashi Enomoto
正 榎本
Hiroshi Suganuma
寛 菅沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 曲率半径の小さいコアによって形成された光
回路は伝送損失が大きくなり、曲率半径の大きいコアに
よって光回路を形成すると、広いスペースが必要となる
問題があった。 【解決手段】 基板1の上に石英を主成分とするコア
と、コアを囲むクラッドとを備えた光回路2、3が形成
された光導波路装置において、コアの屈曲部7の外方近
傍に光の反射素子4を設けて、屈曲部7で放射された信
号光を再びコアに戻すものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光伝送機能を有す
る曲率半径の小さい光導波路を有する光導波路装置の構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光ファイバ通信技術の進展にとも
ない、ネットワークの複雑化や信号波長の多重化などが
進行し、システム構成は高度化しつつある。このような
光通信システムでは、光回路素子の重要性が増大してい
る。
【0003】光回路素子の一つとしての光導波路装置
は、小型で挿入損失が小さいこと等の利点を有してい
る。例えば、図5に示すように、基板1に設けられた光
分岐回路2と、光分岐回路2に信号光をガイドする光伝
送路3とからなる光導波路装置が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、このような
光分岐回路2と光伝送路3とからなる光導波路装置が直
線状に接続して構成されたのでは、光伝送路3の入力端
と、光分岐回路2の出力端が基板1の辺1−3および1
−2に配置されるため、接続箇所が2つに分かれ、また
アクセス回路との接続性がよくない場合がある。そこ
で、配線用の光ファイバ5を用いる等の手段が講ぜられ
た。
【0005】一方、図6に示すように、光分岐回路2の
出力側と光伝送路3の入力側とを一つの辺1−2に配置
させるには、伝送路3をU字形に曲げなければならな
い。ところで、伝送損失を増加させない最小の曲率半径
Rは略30mmであり、このような曲率半径を設けるた
めに基板1が大きくなるという問題があった。
【0006】そこで本発明の目的は、かかる問題を解決
して、小型で、またアクセス回路との接続性の良い光導
波路装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる光導波路
装置は、基板上にコアと、コアを囲むクラッドとを備え
た石英を主成分とする光回路が形成された光導波路装置
において、コアの屈曲部の近傍で、かつ、コアにそって
光の反射素子が設けられたことを特徴とする。この発明
によれば、コアの中を伝送する光信号が曲率半径の小さ
い屈曲部でその一部が屈曲部外方に放射されることにな
っても、放射光は反射素子によって再びコアに戻される
ので、実質上、伝送損失が増加することはない。
【0008】本発明における反射素子は、基板上に設け
られた酸化ゲルマニウムを含む高屈折率領域に紫外光を
照射して形成された回折格子を用いてもよく、このよう
にすれば、構造が簡単であり、広いスペースを必要とし
ない。
【0009】本発明における光導波路装置の構成は、光
回路の入力端および出力端が基板の一つの辺に配置する
ことが好ましく、このようにすれば接続箇所が一つとな
り、アクセス回路との接合処理が簡単となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の光導波路にかかわる実施の形態を詳細に説明す
る。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符
号を付し、重複する説明を省略する。
【0011】図1は、シリコン等の基板1の上に、コア
およびクラッドからなる光信号をガイドする光伝送路3
と、入力された光信号を8分割する光分岐回路2が形成
され、光伝送路3の入力側、および光分岐回路2の出力
側は一つの辺1−2に配置された光導波路装置の構成を
示す図であ。一つの辺1−2に入力端と出力端が配置さ
れているため、屈曲部7を設けることが必要となり、ま
た光導波路装置を小型化するためには屈曲部7の曲率を
小さくしなければならない。一方、屈曲部7の曲率を伝
送損失に許容される最小半径の30mmより小さくする
と放射モードが発生して伝送損失が増加する。
【0012】そこで、屈曲部7の外方近傍に、光伝送路
3にそって反射素子4を配置して、外方に放射された信
号光を再びコアに戻すものである。すなわち、光ファイ
バ5から基板1の光伝送路3に入射された光信号は、光
分岐回路2で8分割されて、リボン型光ファイバ等の多
心の光ファイバ6へ出射される。ここで、屈曲部7は放
射モードが発生しない30mmの曲率半径より小さい半
径で曲げられているので、伝送された信号光の一部は放
射される。
【0013】しかるに、図2に示すように、屈曲部7の
近傍には酸化ゲルマニウムを含む高屈折率領域14が設
けられ、高屈折率領域14に紫外光を照射して形成され
た回折格子9が配置されている。光伝送路3を伝搬して
きた信号光は、その一部が屈曲部7の近傍において、回
折格子9の法線方向と角度Φで放出されるが、回折格子
9によって角度Φで反射され、再び光伝送路3に戻され
る。したがって、光伝送路3に曲率半径の小さい屈曲部
7を設けても、伝送損失の増大を抑制することができ
る。
【0014】上記の光導波路とアクセス回路とを正確、
かつ容易に接続するために結合部材8が用いられる。結
合部材8は細長い基板の上には、長方形の基板1に設け
られた光伝送路3の入力端および光分岐回路2の出力端
と同一寸法、同一間隔のコアおよびクラッドが形成さ
れ、細長基板の一方の端面には光ファイバ5および6が
固着されている。
【0015】図1に示した光導波路装置は光分岐回路2
の出力端と、光伝送路の入力端とが基板1の一つの辺1
−2に配置されているので、基板1と結合部材8とを接
続するだけでアクセス回路と連結することができる。
【0016】図1は反射素子4が伝送路3の近傍に適用
される場合を示したが、同様の方法によって光分岐回路
2の近傍に適用することもできる。
【0017】次に、図3の工程図にしたがって光導波路
装置の製造方法を説明する。先ず、シリコン基板10の
上に火炎バーナ20によってSiO2を主成分とするガラス
微粒子の下部クラッド層11−0を形成する(図3
(a))。この時、ガラス微粒子は屈折率を下げる B2O
3と屈折率を上げるP2O5を若干加えて、透明ガラス化す
るときの温度を下げるようにしている。
【0018】次いで、火炎バーナ20によって下部クラ
ッド層11−0の上に、GeO2をドープしたSiO2にB2O3
P2O5を若干加えたガラス微粒子からなる高屈折率層12
−0を形成した(図3(b))後、下部クラッド層11
−0および高屈折率層12−0を堆積した基板10を1
000℃に加熱して、透明なガラス体の下部クラッド層
11および高屈折率層12を得る(図3(c))。
【0019】次に、高屈折率層12の上にレジスト膜を
設け、リソグラフィ技術によってパーターニングしてコ
ア13および高屈折率領域14を形成する(図3
(d))。
【0020】コア13および高屈折率領域14の上に火
炎バーナ20によってSiO2を主成分とし、B2O3、P2O5
若干加えたガラス微粒子からなる上部クラッド層15−
0を形成した(図3(e))後、上部クラッド層15−
0を堆積した基板10を1000℃に加熱して、透明な
ガラス体の上部クラッド層15を得る(図3(f))。
【0021】最後に、高屈折率領域14の部分に、位相
格子法によって紫外光を照射して屈折率の縞からなる回
折格子9を形成する(図3(g))。
【0022】図4は、基板10の上に設けられた高屈折
率領域14に紫外光の干渉縞を照射して回折格子9を形
成する方法を示す図であり、格子が所定間隔Λ´で配列
された位相格子30の表面の法線方向に対して紫外光を
角度θで照射して干渉させている。そのため、高屈折率
領域14における干渉縞の間隔Λは、 Λ=Λ´ となる。したがって、高屈折率領域14には、異なる屈
折率を有する干渉縞が間隔Λを周期とした回折格子9が
形成さる。
【0023】図2に示すように、角度Φで回折格子9に
入射した信号光が、角度Φで反射されて光伝送路3に戻
されるので、干渉縞の間隔Λは各干渉縞から反射される
信号光が同一位相となるように選択される。
【0024】また、干渉縞の屈折率差を大きくして反射
効率を向上させるために、回折格子9を形成する前に、
20〜400気圧のもとで光屈折率領域14に水素を添
加する。高屈折率領域14に水素が添加されると、高屈
折率領域14の部分にドープされている酸化ゲルマニウ
ムが還元され易くなり、GeやSiと結合している酸素
が一部取り除かれる現象が発生する。結合酸素が一部取
り除かれたGeやSiが結合しあえば、酸素欠損型の欠
陥が新たに生じることとなり、酸素欠損型の欠陥が増大
して、紫外光の露光領域における屈折率変化が大きくな
る。
【0025】
【実施例】図3に示した火炎堆積法および反応性イオン
エッチングにより、石英基板上に図1に示した8分割の
光分岐回路2、光伝送路3及び光反射素子4からなる光
導波路装置を形成した。コアおよび高屈折率領域にはGe
O2をドープしたSiO2にB2O3とP2O5を若干加えて比屈折率
差Δn=0.3%とした。光分岐回路2および光伝送路
3のコア径は8×8μm、光伝送路3の屈曲部7には夫
々光反射素子4を設けた。回折格子9は、水素添加処理
をした後、位相格子法によって形成した。
【0026】このように作製された光導波路の大きさ
は、図6に示した従来の導波路装置に較べて、長さが4
5mm、幅が20mm小さくすることができた。また、
波長1.55μmでの伝送損失の増加は0.3dB以下
であった。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、コアの曲率半径を小さ
くした場合でも、小型の光導波路装置を実現できる効果
がある。屈曲部の外方近傍に反射素子が設けられている
ので伝送損失の増加を抑制することができる。このた
め、本発明の反射素子として、屈曲部の近傍に形成され
た回折格子を用いるようにすれば、構造が簡単であり、
広いスペースを必要としない。
【0028】また、基板の一つの面に入力端および出力
端を配置することとすると、アクセス回路との接合が簡
単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の光導波路装置の構成を示す図であ
る。
【図2】本実施形態に係わる反射素子の作用効果を説明
するための図である。
【図3】本実施形態に係わる光導波路装置の製造方法を
説明する工程図である。
【図4】反射素子の製造方法を説明する図である。
【図5】従来の光導波路装置の構成を示す図である。
【図6】従来の光導波路装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1、10・・・基板、1−2、1−3・・・基板の一つの辺、
2・・・光回路、3・・・光伝送路、4・・・光反射素子、5、
6・・・光ファイバ、7・・・屈曲部、8・・・結合部材、9・・・
回折格子、11・・・下部クラッド層、11−0・・・下部ク
ラッド用ガラス微粒子層、12・・・高屈折率層、12−
0・・・高屈折率部材用ガラス微粒子層、13・・・コア、1
4・・・高屈折率領域、15・・・上部クラッド層、15−0
・・・上部クラッド層用微粒子層、20・・・火炎バーナ、2
1・・・火炎、30・・・位相格子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上にコアと、コアを囲むクラッドと
    を備えた石英を主成分とする光回路が形成された光導波
    路装置において、 前記コアの屈曲部外方の近傍で、かつ、前記コアにそっ
    て光の反射素子が設けられたことを特徴とする光導波路
    装置。
  2. 【請求項2】 前記反射素子は、基板上に設けられた酸
    化ゲルマニウムを含む高屈折率領域に紫外光を照射して
    形成された回折格子であることを特徴とする請求項1に
    記載の光導波路装置。
  3. 【請求項3】 前記光回路の入力端および出力端が前記
    基板の一つの辺に配置されたことを特徴とする請求項1
    に記載の光導波路装置。
JP26725196A 1996-10-08 1996-10-08 光導波路装置 Pending JPH10111420A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023174434A (ja) * 2022-05-25 2023-12-07 采▲ぎょく▼科技股▲ふん▼有限公司 分光計

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023174434A (ja) * 2022-05-25 2023-12-07 采▲ぎょく▼科技股▲ふん▼有限公司 分光計
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