JPH04298702A - 光回路及びその特性調節方法 - Google Patents

光回路及びその特性調節方法

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JPH04298702A
JPH04298702A JP4505091A JP4505091A JPH04298702A JP H04298702 A JPH04298702 A JP H04298702A JP 4505091 A JP4505091 A JP 4505091A JP 4505091 A JP4505091 A JP 4505091A JP H04298702 A JPH04298702 A JP H04298702A
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JP
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core portion
waveguide
refractive index
light
optical circuit
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JP4505091A
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Inventor
Yoshinori Hibino
善典 日比野
Toshimi Kominato
俊海 小湊
Akihiro Takagi
章宏 高木
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に光通信用部品分野
で利用される平面型光回路及びその特性調節方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】石英ガラス基板やシリコン基板上に形成
可能な石英系ガラス導波路は、その組成が石英系ガラス
ファイバと殆ど等しいので、光ファイバとの整合性が良
く、実用的な導波形光部品の実現手段として研究開発が
進められている。石英系光導波路は、シリコン基板上に
アンダークラッド層を堆積し、更に、コア層を堆積し、
その後エッチングし、オーバークラッド層を堆積して製
造されている。
【0003】石英系導波路は、損失が低い、安定性が高
い、加工性が良い等の特徴があり、光合分岐回路等の受
動型部品を構成するうえでは非常に有用である。最近で
は、その特性を生かして、より高機能高集積化した平面
型光回路の作製が進められている。その中で、光の位相
を利用した光回路は電子回路では実現できにくい回路可
能にするので重要性が高い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、光の位相を利
用した高機能高集積化光回路では、光の位相が導波路の
屈折率と光路長に強く依存するので、作製上の微細な屈
折率や導波路形状の変動が素子特性に大きく影響する。 従って、高集積光回路において、生産性を向上させるた
めには、製作上の微小な変動を修正する必要があり、局
所的に屈折率が制御できる光回路が望まれていた。
【0005】また、局所的屈折率制御の応用として、波
長選択素子等として有用なグレーティングがある。この
グレーティングは、導波路において屈折率又は導波路構
造を周期的に変化させることによって特性の波長を選択
的に反射するものである。従来まで、グレーティングを
作製するには導波路中にガラスのエッチングによって凹
凸の周期構造を形成することが一般的であった。この場
合、エッチングによって効率的にグレーティングを得る
には、光の波長程度のピッチで且つピットと同程度の深
さを有する凹凸の周期構造を形成する必要があった。
【0006】ところが、従来のエッチング技術でそのよ
うな精巧な凹凸の周期構造を作製するのは容易ではなか
った。特に、選択する波長が短くなればなるほど、凹凸
の周期間隔を狭くする必要があるため、その作製は一層
困難となっていた。また、通常、周期構造は導波路上部
にエッチングされるので選択波長に偏波依存性がある欠
点があった。
【0007】また、平面型光回路を構成する重要な要素
として、マッハツェンダー(Mach−Zehnder
)干渉計がある。このマッハツェンダー干渉計(以下、
MZ干渉計と言う)は、二つの方向性結合器と、その方
向性結合器を結ぶ二本の導波路からなる光回路であり、
光スイッチや光分波器を構成する上で欠かすことのでき
ない部品である。しかし、MZ干渉計では、僅かな屈折
率や導波路形状の変動が素子特性に大きく影響する。従
って、MZ干渉計を用いた光回路において生産性を向上
させるに為には、作製上の微小な変動を修正する必要が
あったが、従来では困難であり、効果的な調節方法が望
まれていた。
【0008】一方、最近の導波路の屈折率制御に関する
研究により、GeO2を添加した石英系光ファイバに紫
外線を照射すると、そのコアの屈折率が3×10−5程
度変化したことがB.Maloらにより報告されている
(B.Malo, et al.,Opt.Lett.
15,953(1990))。
【0009】本発明は、上記従来技術に鑑みてなされた
ものであり、可視又は紫外光照射により、屈折率を効果
的且つ局所的に調節し、生産性を向上させた光回路及び
その特性調節方法を提供することを目的とする。更に、
本発明の他の目的は、可視又は紫外線照射による屈折率
変化を応用したMZ干渉計、グレーティングを有する光
回路及びその特性調節方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成する本
発明の光回路の特性調節方法は平面基板上に石英系ガラ
スを素材として作製された光が伝搬するコア部と、該コ
ア部の周りに形成された該コア部よりも屈折率の低いク
ラッド部からなる光導波路により構成された光回路にお
いて、紫外領域の光に敏感なドーパントを前記コア部に
添加し、前記コア部に可視又は紫外領域のレーザ光を照
射することによって該導波路の屈折率を調節することを
特徴とするか、或いは、平面基板上に石英系ガラスを素
材として作成された光が伝搬するコア部と、該コア部の
周りに形成された該コア部よりも屈折率の低いクラッド
部とからなる光導波路より構成された二つの方向性結合
器と、該方向性結合器を結ぶ2本の導波路からなる光回
路において、少なくとも片方の前記導波路の前記コア部
に紫外線に敏感なドーパントを添加し、前記コア部に可
視又は紫外領域のレーザ光を照射して前記コア部の屈折
率を調節することを特徴とする。
【0011】また、上記目的を達成する本発明の光回路
の構成は、上述した特性調節により特性が調整されるこ
と特徴とするか、或いは、平面基盤上に石英系ガラスを
素材として作製された光が伝搬するコア部と、該コア部
の周りに形成された該コア部よりも屈折率の低いクラッ
ド部からなる光導波路により構成された光回路において
、紫外領域の光に敏感なドーパントを前記コア部に添加
し、干渉させた可視又は紫外領域のレーザ光を該導波路
に照射することによって形成した屈折率変調型グレーテ
ィングを有することを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明は、紫外線に敏感なドーパントを添加し
た石英ガラス系導波路に紫外又は可視領域の発振波長を
有するレーザを光回路に照射し、光回路を構成する石英
系ガラス導波路の屈折率を局所的に調節することを主要
な特徴とし、また、本発明の他の特徴は、この局所的屈
折率調節法の重要な応用として、レーザ光を何らかの方
法で干渉させ、石英ガラス導波路に照射し、屈折率変調
型グレーティングを光回路中に作製することを特徴とす
る。
【0013】従って、屈折率調節の原理は、紫外線に敏
感なドーパントを添加した石英系ガラスにおいて屈折率
が紫外又は可視領域のレーザ光により変化することに基
づいている。この屈折率変化は、ドーパントが紫外領域
に吸収帯を有するために生じるものである。また、グレ
ーティングは、干渉したレーザ光を導波路に照射するこ
とによって干渉光強度に従って導波路のコアの屈折率を
周期的に変化させることにより形成される。グレーティ
ングの選択波長は、レーザ光の干渉縞と導波路の角度を
変えることによって調節される。
【0014】屈折率調節の為に用いるレーザは、紫外領
域に発振波長を有するものに限らず、可視領域に発振波
長を有するレーザも使用可能である。可視領域のレーザ
によっても、2光子吸収により、紫外領域のレーザと同
様の変化を誘起するからである。本発明で使用可能なレ
ーザとしては、例えば、He−Cdレーザ、N2レーザ
、各種エキシマレーザ、Arイオンレーザ、Nd:YA
Gレーザの第2次、第3次、第4次高周波等、紫外、可
視領域の波長を有するものが使用できる。
【0015】図1にMZ干渉計の位相が調節できる原理
を示す。図1中、1a,1bは方向性結合器、2a,2
bは二つの方向性結合器1a,1bを結ぶ導波路である
。導波路2a,2bの両端をそれぞれポートa1,a2
,b1,b2とする。ここでは、簡単のために、MZ干
渉計の二つの方向性結合器1a,1bは、同一のものと
し、その方向性結合器1a,1bの結合長をL0とした
【0016】ここで、可視又は赤外光レーザを照射して
、片方の導波路2aの方向性結合器1a,1bの間にお
ける導波路長ΔL1の部分(図中、斜線部分)において
、屈折率がΔn変化したとする。その後、波長λの光が
このMZ干渉計のポートa1から導波路2aに入射した
とすると、この光は方向性結合器1a,1bで、導波路
2aから導波路2bへと分岐し、ポートa2,b2から
出力する。この場合、ポートb2のポートa2に対する
出力比Ib/(Ia+Ib)は次式で表される。 Ib/(Ia+Ib)=cos2(πΔnΔL1/λ)
sin2(πLO/LC(λ))…(1) 但し、LC
(λ)は方向性結合器1a,1bの完全結合長である。
【0017】この(1) 式から明らかなように次式(
2) を満たすときに、出力が反転する。 λ=ΔnΔL1   …(2) 波長1.3μmにおいてΔnが3×10−5変化したと
すると、ΔL1の値として3.3cmの値が得られる。 従って、MZ干渉計を構成する導波路長が充分であれば
MZ干渉計の特性を調節することができる。
【0018】ここで、屈折率変化の為に用いるレーザの
波長は、導波路に添加するドーパントにより変化する。 ドーパントとして、GeO2を使用する場合には、屈折
率変化は波長245nmのGeO2に関連した吸収に起
因するので、レーザは波長245nm付近に発振波長を
有するものが使用できる。可視域のレーザでも2光子吸
収により、同様な変化を誘起するからである。従って、
He−Cdレーザ、N2レーザ、各種のエキシマレーザ
、Arイオンレーザ、Nd:YAGレーザの第2次、第
3次、第4次高周波等、紫外、可視領域の波長を有する
レーザが使用可能である。
【0019】
【実施例】以下、本発明について、図面に示す実施例を
参照して詳細に説明する。図2に本発明の第一の実施例
を示す。本実施例は、GeO2を添加した石英系光導波
路によりMZ干渉計を構成したものである。同図に示す
ように、このMZ干渉計では通常の方法で、シリコン基
板4上にGeO2を添加した石英系ガラス導波路2c,
2dが形成されている。導波路2c,2dのコアは、矩
形であり、サイズは7×7μmである。コアとクラッド
の屈折率差は0.75%とした。
【0020】導波路2c,2dの間には二個の方向性結
合器1c,1dが配置されており、これらの方向性結合
器1c,1dは、結合率が波長1.3μmでほぼ50%
となるように調節した。MZ干渉計の長さとしては、二
個の方向性結合器1c,1dの中心間の距離であるとす
ると、本実施例では3cmであった。また、導波路2c
,2dの両端には、それぞれ入出力用の光ファイバ3a
,3b,3c,3dが接続されている。
【0021】作製したMZ干渉計に波長488nmのA
rイオンレーザを伝搬させ、照射前後の特性変化を調べ
た。Arイオンレーザは光ファイバ3aから導入した。 Arイオンレーザの入射パワーは1W、照射時間は30
分とした。 波長488nmでは方向性結合器1c,1dの結合率は
ほぼ零であるから、Arイオンレーザの光は、導波路2
cだけを伝搬して、導波路2cに屈折率変化を誘起する
。この場合、屈折率変化の生じる長さΔL1としてはM
Z干渉計の導波路全長(3cm)であると考えられる。
【0022】MZ干渉計の特性は、波長1.55μmの
半導体レーザを光ファイバ3aから導入して調べた。そ
の結果、Arイオンレーザ照射前では、ファイバ3c,
3dの出力比(I3d/(I3c+I3d))は、0.
95であったが、照射後はその出力比が0.85に変化
したことが確認された。このように、本実施例では、A
rイオンレーザ照射により、導波路の屈折率を変化させ
て、MZ干渉計の出力を調節することが可能できた。
【0023】次に、本発明の第二の実施例について、図
3を参照して詳細に説明する。本実施例は、石英系導波
路においてエキシマレーザによりMZ干渉計の特性を変
化させたものである。また、本実施例のMZ干渉計は非
対称型であり、周波数又は波長分波器として動作する。 即ち、シリコン基板4a上にはGeO2を添加した石英
ガラス導波路2e,2fが通常の方法で形成され、導波
路2eは導波路2fより長くなっている。ここで、導波
路2e,2fの光路長差ΔL2は1cmとして、周波数
10GHz間隔で入射光を分波できるように設計した。 導波路2e,2fのコアは矩形であり、サイズは8×8
μmである。コアとクラッドの屈折率差は0.25%と
した。導波路2e,2fの両端には、それぞれ入出力用
の光ファイバ3e,3f,3g,3hが接続されている
。シリコン基板4a上面には、エキシマレーザ光の照射
領域を制限する遮蔽用の金属膜5が置かれている。この
金属膜5は、導波路2fを部分的に露出する窓部を有し
ている。
【0024】導波路2e,2fの間には2個の方向性結
合器1e,1fが配置され、これら方向性結合器1e,
1fでは、結合率が波長1.55μmでほぼ50%とな
るように調整した。短い導波路2fの二つの方向性結合
器1e,1fの中心間距離を5cmとした。
【0025】作製したMZ干渉計に上部より波長245
μmのKrFエキシマレーザ光を照射し、照射前後の特
性変化を調べた。KrFエキシマレーザ光は、エキシマ
レーザ6から出射され、ミラー7及びレンズ8a,8b
を介して、遮蔽用の金属膜5の窓部を通じて導波路2f
に照射された。従って、エキシマレーザ光は導波路2f
だけに屈折率変化を誘起する。KrFエキシマレーザ光
は繰り返し10kHz,エネルギー1mJのものを用い
た。照射領域は、50μm×10mmであった。
【0026】本実施例のMZ干渉計の特性を調べるため
に、中心波長1.55μmの電流掃引型半導体レーザを
光ファイバ3eから光回路に導入した。本実施例では、
エキシマレーザの照射中にMZ干渉計の特性変化をモニ
ターすることができる。図4は、20分照射後における
光ファイバ3gからの出力の周波数依存性を照射前と比
較して示す。図4に示すように1.55μm付近の信号
光における周波数選択位置がエキシマレーザ照射により
調節されていることが判る。このように、本実施例では
、エキシマレーザ照射により、MZ干渉計の特性を調節
することが可能できた。
【0027】尚、上記実施例において、導波路に添加さ
れるGeO2の濃度に関しては、MZ干渉計の長さによ
り調節が可能であるので、特に制限されるものではない
。 また、上記実施例では、ドーパントとしてGeO2を用
いたが、その他にも、TiO2,Ce2O3等の紫外領
域に吸収を有し、紫外線に敏感なドーパントを使用して
もよい。
【0028】図5に本発明の第三の実施例を示す。本実
施例は、干渉させたエキシマレーザ光を石英系ガラス導
波路に照射することにより、導波路中に波長1.55μ
m用のグレーティングを形成したものである。即ち、シ
リコン基板14上には通常の方法により、GeO2を添
加した石英系ガラス導波路が作製されている。この導波
路のコアは矩形であり、サイズは7μm×7μmである
。コアとクラッドの屈折率差は0.75%とした。
【0029】このような導波路付きのシリコン基板14
に、エキシマレーザ1から出射した波長245nmのK
rFエキシマレーザをハーフミラー2及び全反射ミラー
3a,3bよりなる干渉光学系により干渉させて照射し
た。KrFエキシマレーザには、繰り返し10Hz,エ
ネルギー密度100mJのものを用いた。照射した導波
路の長さは10mmとし、照射時間は20分とした。グ
レーティングの選択波長を決めるために、レーザの干渉
縞と導波路の角度を変えてグレーティングを作製した。
【0030】グレーティングの特性を調べるため、中心
波長1.55μmのLEDをファイバから光回路に導入
し、測定にはスペクトルアナライザーを用いた。その結
果、角度25°の時にグレーティングの選択波長が1.
55μmになり、グレーティングの反射率は90%であ
った。また、本実施例で作製されたグレーティングでは
偏波依存性が殆ど観測されなかった。このように、干渉
させたエキシマレーザの照射により、波長選択特性を有
するグレーティングを形成することができた。
【0031】図6に本発明の第四の実施例を示す。本実
施例は、スリットを用いて干渉させたArイオンレーザ
光の照射により、GeO2の添加した石英系ガラス導波
路に波長1.3μm用のグレーティングを作製したもの
である。即ち、シリコン基板14a上には通常の方法に
より、GeO2を添加した石英系ガラス導波路が作製さ
れている。この導波路のコアは矩形であり、サイズは8
μm×8μmである。コアとクラッドの屈折率差は0.
25%とした。
【0032】このような導波路付きのシリコン基板14
aに、Arイオンレーザ15から出射したArイオンレ
ーザ光を対物レンズ17に通過させ、スリット16で干
渉させて照射した。Arイオンレーザ光の波長は488
nm、出力は15W、照射時間は30分とした。特性に
ついては、第三の実施例と同様な方法により調べた。そ
の結果、波長1.3μm帯で反射率85%、選択波長幅
20GHz(0.05nm)であった。このように、本
実施例では、スリットを用いて干渉させたArイオンレ
ーザ光の照射により、狭帯域のグレーティングを形成す
ることができた。
【0033】図7は本発明の第五の実施例を示すもので
ある。本実施例では、石英系光導波路中にArイオンレ
ーザを導波路に伝搬させることにより、グレーティング
を作製したものである。同図に示すように、シリコン基
板14b上には通常の方法により、GeO2を添加した
石英系ガラス導波路型MZ干渉計が作製されている。こ
の導波路のコアは矩形であり、サイズは7μm×7μm
である。コアとクラッドの屈折率差は0.75%とした
【0034】このような導波路付きのシリコン基板14
aに、Arイオンレーザ15aから出射したArイオン
レーザ光を対物レンズ18を通して導入した。Arイオ
ンレーザ光の波長は488nm、出力は0.2W、照射
時間は30分とした。本実施例では、導波路において入
射したレーザ光と、入射側と反対の端面でフレネル反射
(反射率4%程度)した光が干渉することにより、屈折
率変調を誘起し、グレーティングを形成した。特性につ
いては第三の実施例と同様な方法により調べた。その結
果、選択波長488nmで反射率95%であった。この
ように、本実施例では、フレネル反射を利用したArイ
オンレーザ光の伝搬により、高効率なグレーティングを
形成することができた。
【0035】また、本実施例では、シリコン基板14a
の端面に誘電体ミラーを蒸着又は全反射ミラーを設置す
ることで作製効率を向上させることが可能である。
【0036】尚、上記実施例では、導波路に添加される
GeO2の濃度に関しては、導波路の長さにより調節が
可能であるから、特に制限するものではない。また、以
上の実施例では、ドーパントとして、GeO2を使用し
たが、その他にも、TiO2,CeO3など紫外領域に
吸収帯を有し、紫外線に敏感なドーパントが使用できる
ものである。
【0037】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて具体的に説明し
たように本発明は、導波路のコア部に紫外線に敏感なド
ーパントを添加して、この導波路に可視又紫外光レーザ
を照射してコアの屈折率を局所的に且つ精密に調節する
ことができる。従って、本発明によれば、従来の光回路
作製法の変更を必要とせず、位相特性を調節した光回路
を効果的且つ簡便に提供することが出来る。また、本発
明は、既に作製された光回路を対象として実施できるの
で、規格外の出力特性の回路を所望の特性に変更するこ
とが出来、光回路の生産性が向上する。更に、本発明に
よるグレーティング作製法では、偏波依存性がなく、任
意の選択波長を有するグレーティングを光回路中に簡便
に作製することが出来、新機能光回路を安価に提供する
ことが出きる。また、本発明は、MZ干渉計の出力特性
を効果的且つ簡便に調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光回路に係る原理図である。
【図2】本発明の第一の実施例に係る対称型MZ干渉計
の構成図である。
【図3】本発明の第二の実施例に係る非対称型MZ干渉
計の構成図である。
【図4】本発明の第二の実施例で測定したレーザ照射に
よるMZ干渉計の特性変化を示すグラフである。
【図5】本発明の第三の実施例に係る光回路の構成図で
ある。
【図6】本発明の第四の実施例に係る光回路の構成図で
ある。
【図7】本発明の第五の実施例に係るMZ干渉計の構成
図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d,1e,1f  方向性結合器
2a,2b,2c,2d,2e,2f  導波路3a,
3b,3c,3d,3e,3f,3g,3h  光ファ
イバ 4,4a  シリコン基板 5  遮蔽用の金属膜 6  エキシマレーザ 7  ミラー 8a,8b  レンズ 11  エキシマレーザ 12  ハーフミラー 13a,13bは全反射ミラー 14,14a,14b  シリコン基板15,15a 
 Arイオンレーザ 16  スリット 17,18  対物レンズ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  平面基板上に石英系ガラスを素材とし
    て作製された光が伝搬するコア部と、該コア部の周りに
    形成された該コア部よりも屈折率の低いクラッド部から
    なる光導波路により構成された光回路において、紫外領
    域の光に敏感なドーパントを前記コア部に添加し、前記
    コア部に可視又は紫外領域のレーザ光を照射することに
    よって該導波路の屈折率を調節することを特徴とする光
    回路の特性調節方法。
  2. 【請求項2】  平面基板上に石英系ガラスを素材とし
    て作成された光が伝搬するコア部と、該コア部の周りに
    形成された該コア部よりも屈折率の低いクラッド部とか
    らなる光導波路より構成された二つの方向性結合器と、
    該方向性結合器を結ぶ2本の導波路からなる光回路にお
    いて、少なくとも片方の前記導波路の前記コア部に紫外
    線に敏感なドーパントを添加し、前記コア部に可視又は
    紫外領域のレーザ光を照射して前記コア部の屈折率を調
    節することを特徴とする光回路の特性調節方法。
  3. 【請求項3】  請求項1又は請求項2の方法で特性が
    調節されたこと特徴とする光回路。
  4. 【請求項4】  平面基盤上に石英系ガラスを素材とし
    て作製された光が伝搬するコア部と、該コア部の周りに
    形成された該コア部よりも屈折率の低いクラッド部から
    なる光導波路により構成された光回路において、紫外領
    域の光に敏感なドーパントを前記コア部に添加し、干渉
    させた可視又は紫外領域のレーザ光を該導波路に照射す
    ることによって形成した屈折率変調型グレーティングを
    有することを特徴とする光回路。
JP4505091A 1991-02-07 1991-03-11 光回路及びその特性調節方法 Withdrawn JPH04298702A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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