JPH10111371A - 電力供給装置、発電装置、電子機器、電力供給方法および電力供給装置の制御方法 - Google Patents

電力供給装置、発電装置、電子機器、電力供給方法および電力供給装置の制御方法

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JPH10111371A
JPH10111371A JP8263390A JP26339096A JPH10111371A JP H10111371 A JPH10111371 A JP H10111371A JP 8263390 A JP8263390 A JP 8263390A JP 26339096 A JP26339096 A JP 26339096A JP H10111371 A JPH10111371 A JP H10111371A
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理 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発電装置などから入力された交流電力を整流
して供給する電力供給装置において、整流用のダイオー
ドの順方向電圧の損失を防止でき、出力電力の大きな電
力供給装置を提供する。 【解決手段】 整流回路23および24でそれぞれの交
流成分を半波整流して第1および第2のコンデンサ27
および28に充電する。そして、転送用コンデンサ29
によって第2のコンデンサ28に充電された電力を、出
力端22に接続された第1のコンデンサ27に転送す
る。これにより、交流の双方の成分を半波整流と同様に
ダイオードの順方向電圧による損失の少ない高い効率で
整流することができ、さらに、全波整流と同様に双方の
交流成分の電力を整流できるので、より大きな電力を効
率良く出力することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転錘によって電
磁発電機を回転駆動して発電したり、圧電素子を振動さ
せて発電を行うなどの交流発電装置の出力を用いて計時
装置などの処理装置を稼動できる電子機器、発電装置お
よび電力供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】腕時計装置のような小型で携帯に適した
電子機器において、発電装置を内蔵することによって電
池の交換をなくし、あるいは電池自体を無くすことがで
きる携帯型の電子機器が考案され、実用化されている。
図13に、その一例として発電装置1を内蔵した腕時計
装置10の概略構成を示してある。この携帯型電子機器
(腕時計装置)10においては、腕時計装置のケース内
で旋回運動を行う回転錘13と、回転錘13の回転運動
を電磁発電機に伝達する輪列機構18と、電磁発電機1
2を構成するロータ14およびステータ15を備えてお
り、2極磁化されたディスク状のロータ14が回転する
とステータ15の出力用コイル19に起電力が発生し、
交流出力が取り出せるようになっている。さらに、この
携帯型電子機器10は、発電装置1から出力された交流
を整流し、その電力を大容量コンデンサ5に蓄える電力
供給装置20と、この電力供給装置20からの電力によ
って動作する処理装置6を備えている。従って、電池が
なくても処理装置6を継続して動作させることができ、
何時でも何処でも処理装置を使え、さらに、電池の廃棄
などに伴う問題も除くことができる電子機器である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この電池機器の発電装
置1から供給される電力は交流電力であるので、大容量
コンデンサ5に充電し、また、ICなどを備えた処理装
置6の作動電力とするためには整流して直流電力に変換
する必要がある。このため、電力供給装置20は複数の
ダイオード3をブリッジに接続した全波整流を行う整流
回路2を備えている。これらのダイオード3としてシリ
コンダイオードが用いられていると、図14に示すよう
に順方向の電流Ifに対して0.5〜0.6V程度の順
方向電圧Vfが発生する。このため、発電装置1から供
給された電力W1を整流回路2によって整流して得られ
る出力電力W2は、整流回路2を構成するダイオードの
順方向電圧Vfの損失を考慮すると次のようになる。
【0004】 W2 = ηc× W1 ・・・(1) ηc = V2/(V2+2×Vf) ・・・(2) ここでηcは充電時の整流効率、V2は出力電圧であ
り、図13に示した回路においては大容量コンデンサ5
の充電電圧に対応する。
【0005】処理装置6の作動電圧は、ICなどの低電
圧駆動化が進んでいるため、例えば、0.9〜1.0V
程度でスタートさせることが可能である。従って、大容
量コンデンサ5の電圧は1.5〜2V程度に選択されて
おり、これに対し0.5〜0.6V程度の順方向電圧V
fを考慮すると整流効率ηcは、0.6あるいはそれ以
下の値となってしまう。従って、整流効率ηcを向上す
るためには順方向電圧Vfを低減することが望ましい。
【0006】これに対し、半波整流であれば1つのダイ
オードで整流回路を構成できる。従って、順方向電圧V
fによる損失は小さくなり、上記と同程度の順方向電圧
Vfを備えたダイオードを用いた場合は0.7あるいは
それ以上の整流効率ηcを得ることができる。しかしな
がら、半波整流の場合は、交流電力の2成分のうち、一
方の成分しか直流電力として得ることができない。この
ため、電力供給装置から出力できる電力は減少してしま
う。従って、電力供給装置から出力できる電力が減少し
てしまう。
【0007】そこで、本発明においては、整流効率が高
く、さらに、大きな出力電力も得られる電力供給装置を
提供することを目的としている。また、入力端に供給さ
れた電力を高い効率で整流して出力端に提供できるモー
ドに加え、出力端に接続された処理装置の稼働可能な電
圧に合わせて昇圧整流できるモードも備えた電力供給装
置およびその制御方法を提供することも目的としてい
る。さらに、出力端の電圧が上昇した場合でも、より大
きな電力を出力できるモードを選択できる電力供給装置
およびその制御方法を提供することを目的としている。
さらに、本発明の電力供給装置を用いて発電機からの電
力を効率良く出力できる発電装置を提供することを目的
としている。特に、携帯型などの小型で安定した出力が
得られない発電機からの電力を効率良く整流し、安定し
た電力として出力できる電力供給装置および発電装置を
提供することを目的としている。そして、このような高
効率の発電装置を処理装置と共に搭載することにより、
電池の交換なく、いつでも何処でも使用できる携帯に適
した電子機器を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明においては、半波
整流を行ってその電力を蓄電する手段を2つ設け、交流
電力の2つの交流成分のそれぞれを半波整流し、それら
を合成することによってダイオードの順方向電圧による
損失を低減し、さらに、全波整流より効率良く電力を出
力できるようにしている。すなわち、本発明の電力供給
装置は、交流電力が入力される入力端と、交流電力の第
1の交流成分を半波整流して第1の蓄電手段に充電する
第1の整流手段と、交流電力の第2の交流成分を半波整
流して第2の蓄電手段に充電する第2の整流手段と、第
1および第2の蓄電手段の少なくとも一方に接続された
出力端とを有することを特徴としている。本発明の電力
供給装置においては、交流電力の第1の交流成分を半波
整流して第1の蓄電手段に充電し、第2の交流成分を半
波整流して第2の蓄電手段に充電し、第1および第2の
蓄電手段に蓄積された電力を出力することができる。第
1および第2の蓄電手段のそれぞれには1つのダイオー
ドを通して半波整流された電力が充電されるので、ダイ
オードの順方向電圧による損失は全波整流のほぼ半分程
度に低減される。また、第1および第2の蓄電手段に交
流電力の第1および第2の交流成分のそれぞれが半波整
流されて充電されるので、第1および第2の蓄電手段に
蓄積された電力を出力することにより、交流電力の双方
の成分を整流して出力することができ、全波整流より大
きな電力を効率良く出力することができる。
【0009】交流電力の周波数に合わせてスイッチング
を行い、それぞれの交流成分を半波整流して1つの蓄電
手段に充電することも可能である。しかしながら、ユー
ザーの動きや自然界の運動エネルギーなどによって発電
を行う発電装置では、周波数が一定にならないのでスイ
ッチング制御が困難である。また、周波数が高いとスイ
ッチングによる損失も大きくなる。これに対し、本発明
の電力供給装置および電力供給方法においては、それぞ
れの交流成分を第1および第2の蓄電手段に充電するよ
うにしているので、交流の周波数に合わせたスイッチン
グ操作を行わずに双方の交流成分を半波整流して蓄電手
段に蓄えることができる。従って、周波数に伴った制御
は不要であり、電力供給装置を簡易な構成で安価に小型
化できる。また、スイッチングによる損失が少ないので
効率良く交流電力を蓄電手段に充電することができる。
【0010】第1および第2の蓄電手段にそれぞれ充電
された電力を出力端から供給するには、適当なタイミン
グで一方の蓄電手段、例えば第2の蓄電手段の電力を第
1の蓄電手段に転送し、第1の蓄電手段にいったん充電
した後に出力端から出力する方法や、第1および第2の
蓄電手段に対し適当なタイミングで出力端を接続し、そ
れぞれの蓄電手段に充電された電力を出力する方法があ
る。第2の蓄電手段の電力を第1の蓄電手段に転送する
には、出力端と接続された第1の蓄電手段に対し第2の
蓄電手段から電荷を転送する補助蓄電手段を用いること
ができる。第1の蓄電手段からの電荷の流出を防止する
ためには、第2の蓄電手段の充電電圧が第1の蓄電手段
の充電電圧より高いときに補助蓄電手段の接続を切り替
えることにより電力を転送可能とする接続手段を用いる
ことが望ましい。この電力供給装置においては、第1の
蓄電手段が主な蓄電手段になるので、第1の蓄電手段の
容量を第2の蓄電手段の容量より大きくしておくことが
望ましい。
【0011】また、出力端に接続された第1の蓄電手段
に対し、第2の蓄電手段の充電電圧が第1の蓄電手段の
充電電圧より高くなったときに第2の蓄電手段を入力端
から切り離して第1の蓄電手段と並列に接続する接続手
段を設けることにより、第2の蓄電手段の電力を第1の
蓄電手段に転送することができる。この場合も、第1の
蓄電手段が主な蓄電手段となるので、第1の蓄電手段の
容量を第2の蓄電手段の容量より大きくしておくことが
望ましい。
【0012】さらに、第1および第2の蓄電手段の充電
電圧の高い方から電力を出力するには、第1および第2
の蓄電手段の充電電圧の高い方に出力端を接続する接続
手段を設けておくことが望ましい。また、第1および第
2の蓄電手段に接続を切り替える際の電力変動を防止す
るためには、出力端と並列に接続された補助蓄電手段を
設け、さらに、接続手段と補助蓄電手段を抵抗成分を介
して接続しておくことが望ましい。
【0013】これら第1および第2の蓄電手段は、第1
および第2の整流手段によって充電されている状態で
は、相互に直列に接続された状態となる。従って、各々
の蓄電手段の充電電圧を計測することが難しい。そこ
で、本発明においては、接続手段に、第1の蓄電手段の
第1の充電電圧と、第1および第2の蓄電手段が直列に
接続された合成電圧を抵抗分割して得られた第2の充電
電圧とを比較する比較手段を設けることにより、第1お
よび第2の充電電圧を比較するのと等価の結果が得られ
るようにしている。均等な2つの抵抗を用いて合成電圧
を分割すれば、第1および第2の充電電圧を直に比較す
るのと等しい結果が得られ、また、不均等に抵抗分割す
ることにより、バイアスを設けた比較結果が得られる。
第2の蓄電手段から第1の蓄電手段に電荷を転送する場
合は、バイアスを設けた方が電荷の転送効率が高く、ま
た、転送頻度を低減できる。また、第1および第2の蓄
電手段に対し出力端を切り替えて接続する場合も、バイ
アスを設けた方が接続の切替頻度を低減できる。
【0014】さらに、本発明の電力供給装置は、第1お
よび第2の蓄電手段を備えているので、第1および第2
の蓄電手段の少なくともいずれかに出力端を並列に接続
する第1のモード、いわゆるW(ダブル)半波整流モー
ドと、第1および第2の蓄電手段を出力端に対し直列に
接続する第2のモード、いわゆる昇圧整流モードとを実
現可能な接続手段を設けることが可能である。この接続
手段によって、入力端の電圧(入力電圧)が所定の値よ
り低いときに第2のモードを選択して、処理装置を稼働
できる高い電圧の出力を得ることができる。また、出力
端の電圧(出力電圧)が所定の値を越えて昇圧整流の方
が電力を出力できる場合は、第2のモードを選択するよ
うにすることができる。
【0015】このような電力供給装置の制御は、次のよ
うなステップを備えた制御方法によって実現可能であ
り、マイコンなどを用いて電力供給回路の制御を行う場
合は次のステップを備えたソフトウェアを格納したRO
Mなどのコンピュータに読み取り可能な媒体によって提
供することができる。
【0016】1.第1および第2の蓄電手段の少なくと
もいずれかに出力端を並列に接続する第1のステップ。
【0017】2.第1および第2の蓄電手段を出力端に
直列に接続する第2のステップ。
【0018】そして、入力端の電圧が所定の値より低い
ときに第2のステップを選択することにより入力端の電
圧が小さなときでも昇圧することにより処理装置を早く
起動することができる。また、出力端の電圧が所定の値
より高いときに第2のステップを選択することにより、
出力端に接続された充電装置の電圧が高くなったときで
も大きな電力を供給することができる。
【0019】本発明の電力供給装置の入力端に、回転型
や振動型などの交流電力を供給可能な発電手段を接続す
ることにより、整流効率が高く、出力電力の大きな発電
装置を提供することができる。従って、本発明の電力供
給装置を採用することにより、その出力端に接続された
処理装置に対し効率良く安定した電力を供給することが
できる。このため、処理装置と共に本発明の発電装置を
搭載することにより、何時でも何処でも計時装置などの
処理装置の機能を発揮させられる携帯に適した電子機器
を提供できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態〕以下に図面を参照して本発明をさ
らに詳しく説明する。図1に本発明に係る発電装置を備
えた腕時計装置などの電子機器の概要を示してある。本
例の電子機器10は、発電装置1と、この発電装置1か
ら入力された交流電力を整流して計時処理などの処理装
置6に供給する電力供給装置20を備えている。処理装
置6は、時計部を駆動したりアラーム処理を行うなどの
計時処理の他にラジオ、ページャあるいパソコンなどの
機能を備えているものであってももちろん良い。また、
発電装置1は、先に図13に基づき説明したような回転
錘の運動エネルギーを電気エネルギーに変換可能な回転
型の電磁発電機を備えた発電装置や、圧電素子を振動し
て発電を行う発電装置などの交流電力を供給可能な装置
を接続することができる。これらの発電装置1、電力供
給装置20および処理装置6などは平面的に重なる様に
配置されており、電子機器全体の小型化が図られてい
る。
【0021】本例の電力供給装置20は、入力端21に
入力された発電装置1からの交流電力を整流して出力端
22から処理装置6に供給するために、第1および第2
の整流回路23および24を備えている。それぞれの整
流回路23および24は、半波整流を行うダイオード2
5および26と、このダイオード25および26で整流
された電力を蓄積する第1および第2のコンデンサ27
および28を備えている。第1の整流回路23のダイオ
ード25は、接地された電位Vddの側の入力端子21
aから第1のコンデンア27を介して他方の端子21b
に向かって電流の流れる方向が順方向となるように接続
されている。従って、第1のコンデンサ27には、電圧
Vddよりマイナス側の第1の交流成分が半波整流さ
れ、充電される。一方、第2の整流回路24のダイオー
ド26は、反対側の端子21bから第2のコンデンサ2
8を介して接地側の端子21aに電流が流れる方向が順
方向となっており、第2のコンデンサ28には、電圧V
ddよりプラス側の第2の交流成分が半波整流され充電
される。本例の電力供給装置20においては、第1およ
び第2の整流回路23および24のダイオード25およ
び26が接地電位Vddの側の入力端子21aに接続さ
れている。このため、それぞれの整流回路23および2
4の第1および第2のコンデンサ27および28におい
ては、第1のコンデンサ27のマイナス極側と、第2の
コンデンサのプラス極側が入力端子21bの側に共に接
続される。もちろん、ダイオード25および26の接続
位置は本例に限定されることはなく、ダイオード25お
よび26を入力端子21bの側に接続しても良く、ある
いは、ダイオード25および26をそれぞれの別の入力
端子21aあるいは21bの側に接続しても良い。
【0022】本例の電力供給装置20は、上記のような
第1および第2の整流回路23および24を備えている
ので、交流電力の第1および第2の交流成分がダイオー
ド25あるいは26によってそれぞれ整流され、コンデ
ンサ27および28に充電される。従って、各々のコン
デンサ27および28に充電される電力は1つのダイオ
ード25あるいは26によって整流された電力なので、
ダイオード25あるいは26による順方向電圧Vfの損
失は図13に示した全波整流のほぼ半分に低減でき、整
流効率ηcを向上できる。さらに、通常の半波整流では
第1あるいは第2の交流成分の一方の電力のみが出力さ
れるのに対し、本例の電力供給回路20はコンデンサ2
7および28に第1および第2の交流成分が整流された
電力を蓄積することができる。従って、本例の電力供給
装置20は、これらのコンデンサ27および28の電力
を出力端22から出力することにより、第1および第2
の交流成分の双方の電力を処理装置6に供給することが
可能であり、全波整流より大きな電力を効率良く供給す
ることができる。なお、本例の腕時計装置10は、高電
圧側Vddが接地されて基準電圧となっている。このた
め、以下においては、出力電圧として低電圧側を参照
し、電圧値は簡単のため全て絶対値で示すこととする。
【0023】本例の電力供給装置20は、第1のコンデ
ンサ27と並列に出力端22を接続し、第2のコンデン
サ28に充電された電力を第1のコンデンサ27に転送
することにより、第1および第2のコンデンサ27およ
び28に充電された電力を出力できるようにしている。
このため、本例の電力供給装置20は、第2のコンデン
サ28から第1のコンデンサ27に電力を転送する転送
用コンデンサ29と、この転送コンデンサ29の接続切
り替えを行う接続回路30を備えている。接続回路30
は、転送コンデンサ29の接続を切り替えるためのスイ
ッチSW11、SW12、SW21およびSW22と、
予め設定された周期で複数のパルス信号φc1、φaお
よびφbを出力する制御回路31と、これらのパルス信
号によってスイッチSW11〜SW22を制御する制御
信号φ1およびφ2を生成する接続切替回路32と、第
1および第2のコンデンサ27および28の充電電圧V
s1およびVs2を比較する比較回路33を備えてい
る。
【0024】本例の比較回路33は、第1のコンデンサ
27の充電電圧Vs1と、第2のコンデンサ28の充電
電圧Vs2を比較するコンパレータ34を備えており、
その出力信号φvが接続切替回路32の制御信号として
供給されるようになっている。このコンパレータ34の
反転入力には充電電圧Vs1が入力され、非反転入力に
第1および第2のコンデンサ27および28の両端の電
圧を抵抗R1およびR2によって分割した電圧が入力さ
れている。上述したように、本例の電力供給装置20に
おいては、第1および第2のコンデンサ27および28
が直列な状態で接続されており、第2のコンデンサ28
の充電電圧Vs2を直に計測するためには複雑な回路が
必要となる。そこで、本例においては、充電電圧Vs1
およびVs2の平均電圧を充電電圧Vs1と比較するこ
とにより、充電電圧Vs2およびVs1を直に比較した
のと同じ結果が得られるようにしている。また、この方
法によると、充電電圧Vs1およびVs2の和を抵抗分
割する抵抗R1およびR2の値に差を設けることによ
り、充電電圧Vs1およびVs2を比較する際に適当な
バイアスを設定することが可能である。従って、充電電
圧Vs2が充電電圧Vs1より適当に高くなった後に転
送コンデンサ29の切替動作を開始することにより、転
送コンデンサ29から電荷が効率良く第1のコンデンサ
27に転送できるようにすることができる。
【0025】本例の比較回路33は、さらに、コンデン
サ27および28の両端に電圧をサンプリングする回路
をオンオフできるスイッチSW41と、第1のコンデン
サ27の出力電圧をコンパレータ34の作動電源として
供給する回路をオンオフできるスイッチSW42を備え
ている。これらのスイッチSW41およびSW42は、
定期的に短時間、高レベルとなるサンプリング信号φc
1によってオンされるようになっており、比較回路33
で消費される電力を必要最小限にできるようにしてい
る。
【0026】本例の接続切替回路32は、比較回路33
のコンパレータ出力φvおよびパルス信号φaおよびφ
bから、転送コンデンサ29を第1のコンデンサ27の
側に接続するためのスイッチSW11およびSW12を
制御する制御信号φ1と、転送コンデンサ29を第2の
コンデンサ28の側に接続するためのスイッチSW21
およびSW22を制御する制御信号φ2が生成される。
本例の接続切替回路32は、Dタイプフリップフロップ
(D−FF)35と、この非反転出力Qによってパルス
信号φbを制御信号φ2として出力するアンドゲート3
6と、反転出力Q(バー)あるいはパルス信号φaを制
御信号φ1として出力するオアゲート37を備えてい
る。D−FF35のデータ入力Dにはコンパレータ出力
φvが入力されており、クロック入力CLにはサンプリ
ング信号φc1が入力されている。コンパレータ出力φ
vは、第2のコンデンサ28の充電電圧Vs2が第1の
コンデンサ27の充電電圧Vs1より大きくなると高レ
ベルになる。従って、サンプリング時に充電電圧Vs2
が充電電圧Vs1より大きくなると、アンドゲート36
がオンしパルス信号φbが制御信号φ2として供給され
る。これと共に、オアゲート37に入力されている反転
出力Q(バー)が低レベルとなるので高レベルに維持さ
れていた制御信号φ1がパルス信号φaによって制御さ
れる。
【0027】本例の電力供給回路20の動作を図2に示
したフローチャートおよび図3に示したタイミングチャ
ートに基づき説明する。本例の電力供給回路20におい
ては、図2のフローチャートに示すように、ステップS
T1において、比較回路33によって第1のコンデンサ
27の充電電圧Vs1および第2のコンデンサ28の充
電電圧Vs2とが比較され、充電電圧Vs2が充電電圧
Vs1より高くなると、ステップST2において転送コ
ンデンサ29を用いて第2のコンデンサ28の電力が第
1のコンデンサ27に転送される。一方、充電電力Vs
2が充電電力Vs1に達しない場合は、ステップST3
において転送は行われず、第1および第2のコンデンサ
27および28は、それぞれの整流回路23および24
によって充電される。ステップST1において充電電圧
Vs2およびVs1の比較する際は、上述したように、
バイアスを設けて、効率良く転送ができる程度まで充電
電圧V2が上昇した後に転送を行うようにしても良い。
【0028】このように、本例の電力供給装置20にお
いては、第1のコンデンサ27が出力端22に接続され
ており、このコンデンサ27に第2のコンデンサ28の
電力を転送するようにしている。従って、第1および第
2のコンデンサ27および28に容量の等しいコンデン
サを採用する必要はなく、第1のコンデンサ27はメイ
ンコンデンサとして容量の大きなものを採用し、第2の
コンデンサ28は、サブコンデンサとして容量の小さな
ものを採用することができる。第2のコンデンサ28の
容量が小さければ充電電圧Vs2は上昇しやすく、効率
良く電力を転送することができる。また、第1のコンデ
ンサ27の容量が大きければ、転送用コンデンサ29が
接続されても充電電圧Vs1の変動は少なく、出力端2
2に安定した電圧を供給できる。また、転送用コンデン
サ29の電圧に対して充電電圧Vs1が上昇しないので
転送効率も高く保てる。
【0029】このような制御を実現するために、本例の
電力供給装置20においては、図3のタイミングチャー
トに示したような制御信号が用意されている。パルス信
号φaおよびφbは、いずれか一方がオフの間に他方が
オンになる転送コンデンサの接続切り替え用のパルス信
号であり、同時にオンすることがないようになってい
る。パルス信号φc1は、サンプリング用の信号であ
り、定期的に高レベルになる。メインコンデンサである
第1のコンデンサ27に多少の電力が残った状態で時刻
t1に発電装置1が発電を開始すると、第1および第2
の整流回路23および24によってそれぞれの交流成分
が整流してコンデンサ27および28に充電される。第
2のコンデンサ28の容量は第1のコンデンサ27に対
して小さくしてあるので充電電圧Vs2の方が急激に上
昇する。
【0030】時刻t2にサンプリング信号φc1がオン
になったときは、充電電圧Vs2がVs1に達していな
いので、比較回路33のコンパレータ出力φvは低レベ
ルに保持されたままとなる。従って、接続切替回路32
においては、アンドゲート36はオフ状態であり制御信
号φ2は低レベルである。一方、オアゲート37から高
レベルの制御信号φ1が出力される。従って、転送用コ
ンデンサ29は、第1のコンデンサ27の側に接続され
た状態で保持され、第2のコンデンサ28からの電力の
転送は行われない。もちろん、制御信号φ1およびφ2
を反転させ、転送用コンデンサ29を第2のコンデンサ
28の側に接続したまま保持しても良い。
【0031】時刻t3に次のサンプリング信号φc1が
供給され、このときに充電電圧Vs2がVs1を越えて
いると、コンパレータ出力φvは高レベルとなる。従っ
て、D−FF35はクロック入力CLに入力されている
サンプリング信号φc1によってコンパレータ出力φv
をラッチし、時刻t4に非反転出力Qが高レベルとなり
反転出力Q(バー)が低レベルとなる。これによってオ
アゲート37からはパルス信号φaが制御信号φ1とし
て出力され、制御信号φ1は低レベルになる。このた
め、スイッチSW11およびSW12はオフとなり、転
送用コンデンサ29は、第1のコンデンサ27から切り
離される。一方、アンドゲートも時刻t4にオープン
し、時刻t5にパルス信号φbが現れて制御信号φ2が
高レベルになる。従って、スイッチSW21およびSW
22はオンとなり、転送用コンデンサ29が第2のコン
デンサ28に接続される。第2のコンデンサ28の充電
電圧Vs2は転送用コンデンサ29の電圧Vs1より高
いので第2のコンデンサ28によって転送用コンデンサ
29が充電される。時刻t6にパルス信号φbが低レベ
ルになると制御信号φ2も低レベルになりスイッチSW
21およびSW22がオフとなる。従って、転送用コン
デンサ29は第2のコンデンサ28からきりはなされ
る。さらに、時刻t7にパルス信号φaが高レベルにな
るので、これによって制御信号φ1が高レベルになる。
従って、スイッチSW11およびSW12がオンし、転
送用コンデンサ29が第1のコンデンサ27の側に接続
される。転送用コンデンサ29は、第2のコンデンサ2
8によって電圧Vs2まで充電されているので、第1の
コンデンサ27の側に接続されることによって転送用コ
ンデンサ29の電荷が第1のコンデンサ27に転送され
る。このような操作を繰り返すことにより、第2のコン
デンサ28の電荷を第1のコンデンサ27に転送するこ
とができる。
【0032】時刻t8に次のサンプリング信号φc1が
出力される。この段階でも充電電圧Vs2がVs1より
高いのでコンパレータ出力φvは高レベルとなり、D−
FF35にラッチされる。出力信号φvは高レベルであ
るのでD−FF35の出力は変化しない。従って、転送
用コンデンサ29を用いた電力の転送が引き続き行われ
る。時刻t9のサンプリング信号φc1によって充電電
圧Vs1およびVs2がサンプリングされたときに充電
電圧Vs2が充電電圧Vs1を下回っていると、コンパ
レータ出力φvは低レベルとなる。従って、D−FF3
5はサンプリング信号φc1によってこれをラッチし、
時刻t10に出力が反転する。これによって、アンドゲ
ート36は閉じ、オアゲート37からは高レベルの信号
が出力される。従って、転送用コンデンサ29は、第1
のコンデンサ28の側に接続された状態に保持され、電
力の転送は終了する。
【0033】このように、本例の電力供給装置20にお
いては、2つの交流成分の双方が半波整流され、その電
力がそれぞれ別のコンデンサ27および28に充電され
る。従って、整流用のダイオードの順方向電圧の損失は
全波整流のほぼ半分まで低減することができる。また、
整流用のダイオードの順方向電圧を低減できるので、順
方向電圧が多少高くとも逆リーク電流が小さく漏れ損失
を抑えることができるシリコンダイオードを整流素子と
して採用することができ、この点でも損失の少ない電力
供給装置20を提供できる。
【0034】また、交流成分の双方がそれぞれ別のコン
デンサ27および28に充電されるようになっているの
で、交流成分によってスイッチを切り替える必要はな
く、スイッチング操作なしでそれぞれの交流成分をコン
デンサに蓄積することができる。さらに、本例の電力供
給装置20は、交流電力の周波数が変動してもその電力
をコンデンサ27および28に充電することができる。
このため、携帯型の電子機器に搭載され、安定した周波
数が得られない交流発電機からの電力であっても効率よ
く整流しコンデンサに充電することができる。このよう
に、本例の電力供給装置20においては、周波数に関係
なく交流を効率良く整流することができ、また、スイッ
チングなどによる電力の損失も防止することができるの
で、入力端21に供給された交流電力を効率良くコンデ
ンサ27および28に蓄積することができる。このよう
な2つの交流成分の双方を別個に半波整流して個別のコ
ンデンサに充電する整流方法を以下においてはW(ダブ
ル)半波整流と呼ぶことにする。
【0035】本例の電力供給装置20においては、さら
に、第2のコンデンサ28に充電された電力を第1のコ
ンデンサ27に転送用コンデンサ29を介して転送でき
るようにしている。従って、第1および第2のコンデン
サ27および28に充電された電力を出力端22から出
力することができる。このため、本例の電力供給装置2
0を用いることにより、全波整流より大きな電力を高い
効率で出力することが可能であり、発電装置1と組み合
わせることにより給電効率の高い発電装置を提供するこ
とができる。また、本例の電力供給装置20は、入力さ
れた交流電力を効率良く出力端の処理装置6に提供でき
ると共に、第1のコンデンサ27を充電し、発電装置1
から電力が供給されないときは第1のコンデンサ27が
放電した電力で処理装置を稼働させることができる。さ
らに、処理装置6で消費され、第1のコンデンサ27の
電圧が低下したときは、転送用コンデンサ29を用いて
第2のコンデンサ28の側からも処理装置6あるいは第
1のコンデンサ27に電力を供給することも可能であ
る。従って、回転錘などを用いてユーザあるいは自然界
の運動エネルギーを電気エネルギーに変換できる発電装
置1を提供できる。さらに、本例の電力供給装置20お
よび処理装置6を搭載することにより、いつでも何処で
も機能を発揮できる携帯に適した電子機器10を提供す
ることができる。
【0036】〔第2の実施の形態〕図4に、本発明に係
る異なった電力供給装置20を搭載した電子機器10の
概要を示してある。本例の電子機器10は、電力供給装
置20の出力端22に、さらに大きな電力を蓄積できる
大容量コンデンサ9を接続してあり、その出力電圧を電
圧制御装置8によって昇圧あるいは降圧して処理回路6
に供給できるようになっている。従って、出力端22の
出力電圧V2が所定の値V0以上であれば、その電圧V
0を電圧制御装置8で昇圧して稼働可能な電圧で処理装
置6に供給することが可能であり、発電装置1の起電圧
が低いときでも処理装置6をスタートできるようにして
いる。さらに、本例の電子機器10は、大容量コンデン
サ9が未充電の際でも電圧制御装置8に所定の電圧を供
給できるように大容量コンデンサ9と直列にスタートア
ップ用のダイオード7aと、このダイオード7aをバイ
パスするスイッチ7bが接続されている。このバイパス
スイッチ7bは大容量コンデンサ9の充電電圧と電圧制
御装置8に入力される電圧を監視する制御回路7cによ
って制御されており、大容量コンデンサ9の充電電圧が
所定の値に達するまではダイオード7aの順方向電圧に
よってスタート用の電圧V0を確保し、大容量コンデン
サ9の充電電圧が高くなればダイオード7aをスイッチ
7bによってバイパスしてダイオード7aの順方向電圧
による損失なく充電された電力を処理装置6に供給でき
るようにしている。大容量コンデンサ9を充電しながら
処理装置が起動するためのスタートアップシステムは、
抵抗や容量などの回路素子を用いて構成することができ
る。
【0037】また、電圧制御装置8は、降圧機能も備え
ているので、大容量コンデンサ9が充電されて電圧が高
くなれば、電圧制御装置8によって降圧して処理装置6
に電力を供給し、大容量コンデンサ9の電力が無駄に消
費されるのを防止できるようにしている。また、降圧す
ることにより大容量コンデンサ9の充電電圧の上限を高
くすることが可能であり、大容量コンデンサ9に蓄積可
能な電力を増加することができる。
【0038】本例の電力供給装置20は、上記の例と同
様に、第1の整流回路23と第2の整流回路24を備え
ており、第2のコンデンサ28に蓄積された電力を第1
のコンデンサ27に転送するために転送用コンデンサ2
9を用いている。このため、上述した電力供給装置と共
通する部分については同じ符号を付して説明を省略す
る。本例の接続回路30は、転送用コンデンサ29の接
続を切り替えるスイッチSW11、SW12、SW21
およびSW22に加え、第1のコンデンサ27および第
2のコンデンサ28を出力端22に対し直列および並列
に切り替えて接続するスイッチSW31を備えている。
さらに、転送用コンデンサ29を切り替えるためのスイ
ッチSW12およびSW22を同時にオンすることによ
り、第1および第2のコンデンサ27および28を出力
端22に直列に接続できるようにしている。
【0039】本例の接続回路30は、第1および第2の
コンデンサ27および28の接続切り替えを制御回路3
1から出力されたスタート信号φsによって行えるよう
になっている。このため、制御回路31には入力端21
の入力電圧V1と、出力端22の出力電圧V2が入力さ
れている。接続回路30は、スタート信号φsによって
それぞれのスイッチSW11〜SW31に供給される信
号を切り替える直並切替回路40を備えている。本例の
直並切替回路40は、パルス信号φaをスイッチSW1
1およびSW12に制御信号φ1として供給するための
オアゲート41と、パルス信号φbをスイッチSW21
の制御信号φ21として供給するためのアンドゲート4
2と、パルス信号φbをスイッチSW22の制御信号φ
22として供給するためのオアドゲート43と、スター
ト信号φsを反転してスイッチSW31の制御信号φ3
として出力するためのインバータ44を備えている。こ
れらのオアゲート41および43にはスタート信号φs
が入力されており、また、アンドゲート42には反転し
たスタート信号φsが入力されている。従って、直並切
替回路40からは、スタート信号φsが高レベルのとき
は、高レベルの制御信号φ1およびφ22と、低レベル
の制御信号φ21およびφ3が出力される。このため、
第1および第2のコンデンサ27および28は出力端2
2に対し直列に接続され、入力端21に入力された電圧
が2倍に昇圧されて出力端22から出力される。従っ
て、本例の電力供給装置20は、スタート信号φsが高
レベルのときは昇圧整流を行って、その電力を出力端2
2から大容量コンデンサ9に供給することができる。
【0040】一方、スタート信号φsが低レベルのとき
は、制御信号φ3が高レベルになるのでスイッチSW3
1がオンとなる。このため、第1および第2のコンデン
サ27および28が出力端22に対し並列に接続され
る。さらに、制御信号φ1としてパルス信号φaが出力
され、制御信号φ21およびφ22としてパルス信号φ
bが出力される。このため、上記の電力供給装置20と
同様に第2のコンデンサ28から第1のコンデンサ27
に電力が転送される。従って、本例の電力供給装置20
においては、スタート信号φsが低レベルのときはW半
波整流を行って、その電力を出力端22から大容量コン
デンサ8に供給することができる。
【0041】図5および図6に、W半波整流を行った場
合の出力電力Wdと、昇圧整流を行った場合の出力電力
Wuを出力端の電圧V2に対して示してある。また、全
波整流を行った場合の出力電力Waと、半波整流を行っ
た場合の出力電力Whも合わせて示してある。図5は、
発電装置1の動きの大きく電磁発電機12を駆動する回
転錘13の旋回角が大きな場合に得られる出力電力の変
化を示し、図6は、発電装置1の動きの小さく回転錘1
3の旋回角が小さな場合に得られる出力電力の変化を示
してある。図5および図6から判るように、W半波整流
によって得られる電力Wdは、全波整流によって得られ
る電力Waおよび半波整流によって得られる電力Whよ
り全領域で大きくなっている。従って、本例の電力供給
装置20を採用してW半波整流を行うことにより、発電
装置1から供給された電力を効率良く整流し、大きな出
力電力を得ることができる。
【0042】一方、昇圧整流によって得られる電力Wu
と比較すると、動きの大きな場合および小さな場合にお
いて、所定の電圧を越えると昇圧整流を行った方が高い
出力を得られることが判る。出力電力が大きくなると2
次側の充電装置が充電されて出力電圧V2が高くなるの
で、これに対してさらに電力を効率良く供給するために
は整流後に得られる電圧が高い方が望ましいためであ
る。すなわち、昇圧整流を行う場合は、整流回路内で直
列に接続される個々のコンデンサの充電電圧が低くなる
ので充電効率が高くなり、出力電圧が高くなるとダイオ
ードの順方向電圧による損失を差し引いても出力電力を
大きくできるからである。従って、本例においては、大
容量コンデンサ9の充電電圧があるレベルを越えてさら
に充電を行う場合は、電力供給装置20において昇圧整
流を行うことが適していることが判る。
【0043】また、入力端21の入力電圧V1が低い場
合は、大容量コンデンサ9に直列に接続されているスタ
ートアップ用のダイオード7aの順方向電圧を利用して
処理装置6が起動するのに必要な電圧V0以上の電圧を
電圧制御装置8に供給することができる。従って、電力
供給装置20の側で電圧V0以上に昇圧して出力端22
から供給することにより早期に処理装置6を起動でき
る。このため、本例の電力供給装置20においては、図
7にフローチャートで示すように、入力電圧V1が低い
ときは昇圧整流を行い、入力電圧V1が高くなるとW半
波整流に移行し、さらに、出力電圧V2が高くなると再
び昇圧整流に移行するようにしている。まず、ステップ
ST11において、入力電圧V1を第1の基準電圧V0
1と比較する。この第1の基準電圧V01は、出力電圧
V2として電圧制御装置8の最小電圧V0を確保できる
電圧である。従って、入力電圧V1が第1の基準電圧V
01より低いときは、出力電圧を高くするためにステッ
プST13に移行し、スタート信号φsを高レベルにし
て昇圧整流を行う。一方、入力電圧V1が第1の基準電
圧V01以上の場合は、さらに、ステップST12にお
いて、出力電圧V2を第2の基準電圧V02と比較す
る。第2の基準電圧V02は、図5および6で示したよ
うに、出力電圧V2に対しより大きな出力電力W2を出
力するために整流方法をW半波整流から昇圧整流に切り
替える基準電圧である。この基準電圧V02は発電装置
1の動きの大小によって最適な値は異なるが本例におい
ては平均的な電圧をとって基準電圧V02としている。
ステップST12において、出力電圧V2が基準電圧V
02以上であれば、再びステップST13において昇圧
整流を行う。また、入力電圧V1が基準電圧V01を越
えており、出力電圧V2が基準電圧V02に達していな
ければ、ステップST14において、効率よく電力を整
流して出力できるW半波整流を行う。このようなW半波
整流を行うモード(モード1)と、昇圧整流を行うモー
ド(モード2)を切り替える制御は、論理回路や、マイ
クロプログラムなどで制御されるマイクロプロセッサな
どの制御機構を制御回路31に用意することにより実現
できる。また、制御用のプログラムは、ROMなどの制
御機構に読み取り可能な媒体に収納して提供することが
できる。さらに、基準電圧V01あるいはV02の値
は、ROMなどに設定されたデータを書き換えることで
調整することが可能であり、電子機器の用途あるいは固
体差などを加味して決定することができる。
【0044】図8に、本例の電力供給装置20の制御回
路31から供給されるパルス信号と、これらのパルス信
号から直並切替回路40によって生成される制御信号を
示してある。発電装置1が発電を開始した当初の時刻t
11においては、発電装置1から得られる入力電圧V1
は低い。このため、スタート信号φsは高レベルとなっ
ており、直並切替回路40からは高レベルの制御信号φ
1およびφ22と、低レベルの制御信号φ21およびφ
3が供給され、第1および第2のコンデンサ27および
28が直列に接続される。従って、電力供給装置20
は、昇圧整流を行う回路構成となり、入力電圧V1が約
2倍に昇圧されて出力される。このため、入力電圧V1
に対し高い出力電圧V2を出力できるので、入力電圧V
1が低くても電圧制御装置8に対し高い電圧、例えば、
基準電圧V0を越える電圧を供給することが可能であ
り、処理装置6を稼働状態(即スタート状態)にするこ
とができる。しかしながら、第1および第2のコンデン
サ27および28が直列に接続された昇圧整流では、ダ
イオード25および26の双方の順方向電圧による損失
が発生するので、整流効率は図13に基づき説明した従
来の電圧制御装置と同程度になってしまう。
【0045】時刻t12に、入力電圧V1が基準電圧V
01を越えると、制御回路31から供給されるスタート
信号φsが低レベルになる。従って、制御信号φ3は高
レベルになってスイッチSW31がオンする。これによ
って、第1のコンデンサ27が出力端22に対し並列に
接続され、第2のコンデンサ28は、転送用コンデンサ
29を介して電力を転送するW半波整流のモードに移行
する。直並切替回路40からは、パルス信号φaが制御
信号φ1として出力され、パルス信号φbが制御信号φ
21およびφ22として出力される。従って、上記の図
3に基づき説明したのと同じ手順で第2のコンデンサ2
8から転送用コンデンサ29を介して第1のコンデンサ
27に電力が転送される。
【0046】W半波整流によって出力端22から大容量
コンデンサ9に電力が供給されて充電が進むと時刻t1
3に充電電圧が基準電圧V02を越えるようになる。上
述したように、本例の電力供給装置20は、この時点で
スタート信号φsを再び高レベルにして昇圧整流を開始
する。これによって、大容量コンデンサ9の電圧に対し
適当な出力電圧V2を確保できるので、電圧の上昇した
大容量コンデンサ9に対しさらに効率良く充電を行うこ
とができる。
【0047】このように、本例の電力供給装置20にお
いては、交流電力を整流して効率良く供給できるW半波
整流に加え、W半波整流を行う第1および第2の整流回
路23および24を用いて昇圧整流を行えるようにして
いる。W半波整流を行うと、図5および図6に示したよ
うに全波あるいは半波整流を行った場合よりも高い出力
を得ることが可能である。特に、処理装置に給電する場
合や、充電が進んでいない大容量コンデンサなどの充電
装置に給電する場合においては、昇圧整流よりも大きな
電力を供給することができる。さらに、本例の電力供給
装置20は、昇圧整流も可能なので、入力電圧が低いと
きは昇圧して出力電圧を確保し、また、出力電圧が高く
なったときも昇圧整流に切り替えて、広い出力電圧範囲
にわたって発電装置1から大きな電力を出力することが
できる。このため、上記の例と同様に、本例の電力供給
装置20を介して発電装置1からの電力を供給すること
により、効率よく給電できる発電装置を構成することが
可能であり、また、処理装置6と共に搭載することによ
り、いつでも何処でも機能を発揮できる携帯に適した電
子機器10を提供することができる。
【0048】〔第3の実施の形態〕図9に、本発明に係
る異なった電力供給装置20を搭載した電子機器10の
概要を示してある。本例の電子機器10は、電力供給装
置20の入力端21に図13に示した発電装置と同様の
発電装置1が接続されており、出力端22に計時機能な
どを備えた処理装置6が接続されている。電力供給装置
20は、第1の整流回路23と第2の整流回路24を備
え、第1および第2のコンデンサ27および28にそれ
ぞれの交流成分を蓄積可能となっており、上記の電力供
給装置と同様にW半波整流を行えるようになっている。
従って、上述した例の電力供給装置と共通する部分につ
いては、同じ符号を付して説明を省略する。
【0049】本例の電力供給装置20は、第1および第
2のコンデンサ27および28に蓄積された電力を一方
のコンデンサに転送する代わりに、出力端22を充電電
圧の高くなったコンデンサの側に接続して、その電力を
出力できるようにしている。このため、本例の電力供給
装置20は、出力端22の接続を切り替える接続回路3
0を備えている。本例の接続回路30は、出力端22の
接続を切り替える機能を備えており、そのためのスイッ
チSW11、SW12、SW21、SW22としては、
図1あるいは図4に基づき説明した、それぞれのコンデ
ンサ27あるいは28に転送用コンデンサを切り替えて
接続するスイッチの配置をそのまま使用することができ
る。また、本例の電力供給装置20は、第1および第2
のコンデンサ27および28を出力端22に対し直列に
接続して昇圧整流が可能なようにも構成されており、そ
のために図4で説明したものと同様のスイッチSW31
が配置されている。
【0050】これらのスイッチSW11〜SW31を制
御するために、本例の接続回路30は、幾つかのパルス
信号を出力する制御回路31と、第1のコンデンサの充
電電圧Vs1と第2のコンデンサの充電電圧Vs2を比
較する比較回路33と、出力端22の接続を切り替える
接続切替回路32と、さらに、第1および第2のコンデ
ンサ27および28の直列および並列の接続切替を行う
直並切替回路40を備えている。本例の制御回路31に
は、入力電圧V1が入力されており、この値に基づき、
図7に示したようなロジックで第1および第2のコンデ
ンサ27および28の接続を制御するスタート信号φs
が出力される。さらに制御回路31からは、サンプリン
グのタイミングを指示する第1のクロック信号φc1
と、この第1のクロック信号φc1の組み合わせてスイ
ッチの操作用の制御信号を生成するための第2のクロッ
ク信号φc2が出力され、比較回路33および接続切替
回路32に供給されている。
【0051】本例の比較回路33は、図1に基づき説明
した回路と同様であり、第1のコンデンサ27の充電電
圧Vs1を、抵抗分割して求められた第2のコンデンサ
28の充電電圧Vs2と比較し、その結果が、コンパレ
ータ34の出力信号φvとして得られるようになってい
る。本例の比較回路33においては、コンパレータ34
の作動電源が出力端22と同じポイントから、すなわ
ち、第1または第2のコンデンサ27または28の出力
側から得られており、安定した電源でコンパレータ34
が作動するようになっている。
【0052】接続切替回路32は、コンパレータ出力信
号φvをラッチし、その結果に基づき第1および第2の
クロック信号φc1およびφc2を組み合わせて出力端
22の接続方法を切り替えられる信号φ1’およびφ
2’を生成できるようになっている。このため、2つの
D−FF35aおよび35bが用いられている。D−F
F35aには、コンパレータ出力信号φvがデータ入力
Dに接続され、第1のクロック信号φc1がクロック入
力CLに接続されている。従って、クロック信号φc1
のタイミングで出力信号φvの結果がラッチされて非反
転出力Qおよび反転出力Q(バー)から出力される。第
2のD−FF35bには、第1のD−FF35aの非反
転出力Qがデータ入力Dに接続され、さらに、第2のク
ロック信号φc2がクロック入力CLに接続されてい
る。第2のクロック信号φc2は第1のクロック信号φ
c1よりタイミングが遅れた信号であり、第2のD−F
F35bの非反転出力Qおよび反転出力Q(バー)から
は第1のD−FF35aの出力と同じ出力が遅延して出
力される。
【0053】本例の接続切替回路32は、さらに、第1
および第2のD−FF35aおよび35bの非反転出力
Qのアンドをとって接続切替用の信号φ2’を出力する
アンドゲート38bと、第1および第2のD−FF35
aおよび35bの反転出力Q(バー)のアンドをとって
接続切替用の信号φ1’を出力するアンドゲート38a
を備えている。コンパレータ出力信号φvは、第2のコ
ンデンサの充電電圧Vs2が第1のコンデンサの充電電
圧Vs1より高くなったときに高レベルになる。このた
め、本例の接続切替回路32からは、充電電圧Vs2が
充電電圧Vs1より高くなると、クロック信号φc1の
タイミングで信号φ1’が低レベルになり、次にクロッ
ク信号φc2のタイミングで信号φ2’が高レベルにな
る。また、充電電圧Vs1が充電電圧Vs2より高くな
ると、逆に、クロック信号φc1のタイミングで信号φ
2’が低レベルになり、次にクロック信号φc2のタイ
ミングで信号φ1’が高レベルになる。従って、先に図
1または図4で説明した切替用のパルス信号φaおよび
φbに対応した信号を比較結果である信号φvによって
得ることができる。
【0054】本例の直並切替回路40は、図4に示した
回路と同一の構成が採用されており、信号φ1’をスイ
ッチSW11およびSW12に制御信号φ1として供給
するためのオアゲート41と、信号φ2’をスイッチS
W21の制御信号φ21として供給するためのアンドゲ
ート42と、信号φ2’をスイッチSW22の制御信号
φ22として供給するためのオアドゲート43と、さら
に、スタート信号φsを反転してスイッチSW31の制
御信号φ3として出力するためのインバータ44を備え
ている。これらのオアゲート41および43にスタート
信号φsが入力されており、また、アンドゲート42に
は反転したスタート信号φsが入力されているのも同様
である。従って、本例の直並切替回路40からは、スタ
ート信号φsによって上述した例と同じ過程で制御信号
がそれぞれ出力される。
【0055】図10に、本例の電力供給装置20におけ
るそれぞれの制御信号の様子をタイミングチャートを用
いて示してある。まず、時刻t21においては、入力電
圧V1が低く、いずれのコンデンサ27および28にも
十分な電力が蓄えられていない。従って、発電装置1が
発電するとすぐに処理装置6が稼働を開始できるような
即スタートモードになっており、スタート信号φsが高
レベルになっている。このため、直並切替回路40から
高レベルの制御信号φ1およびφ22と、低レベルの制
御信号φ21およびφ3が出力され、コンデンサ27お
よび28が直列に接続されて昇圧整流が行われる。従っ
て、出力電圧V2としては充電電圧Vs1およびVs2
の和が得られ、処理装置6を稼働するために必要な電圧
を確保することができる。
【0056】時刻t22に、発電装置1の起電圧が上昇
して入力電圧V1が基準電圧V01を越えると、即スタ
ートモードが解除され、スタート信号φsが低レベルに
なる。これによって、制御信号φ3が低レベルになって
スイッチSW31がオンし、W半波整流がスタートす
る。この段階では、第1および第2のコンデンサ27お
よび28の充電電圧Vs1およびVs2がほぼ等しくな
っている。従って、本例においては、充電電圧Vs2を
求めるために抵抗分割するR1およびR2の比率に差を
持たせ、充電電圧Vs2にバイアスを設け、時刻t22
以前のサンプリング時におけるコンパレータ出力φvを
低レベルとしている。このため、時刻t22において
は、信号φ1’が高レベル、φ2’が低レベルとなって
いる。これにより、制御信号φ1が高レベル、制御信号
φ21およびφ22が低レベルとなり、スイッチSW1
1およびSW12がオンし、スイッチSW21およびS
W22がオフとなる。従って、出力端22は第1のコン
デンサ27の側に接続され、第1のコンデンサ27を介
して電力が出力される。一方、第2のコンデンサ28
は、出力端22から切り離されるので、一方の交流成分
が半波整流された電力で充電され、充電電力Vs2が上
昇する。
【0057】時刻t23にサンプリング用のクロック信
号φc1が高レベルになると、比較回路33によって充
電電圧Vs1とVs2が比較される。第2のコンデンサ
28の充電電圧Vs2が第1のコンデンサ27の充電電
圧Vs1より大きくなっていると、コンパレータ出力φ
vは高レベルになる。従って、D−FF35aがクロッ
ク信号φc1の立ち下がり(時刻t24)でこれをラッ
チし、出力QおよびQ(バー)が反転する。これによ
り、信号φ1’が低レベルになり、直並切替回路40か
ら出力される制御信号φ1が低レベルになる。従って、
出力端22が第1および第2のコンデンサ27および2
8の両方から切り離された状態になる。
【0058】時刻t25に第2のクロック信号φc2が
オンになると、その立ち下がりでD−FF35bが前段
のD−FF35aの出力がラッチされる。この結果、信
号φ2’が高レベルになり、直並切替回路40を通して
高レベルの制御信号φ21およびφ22が出力される。
従って、スイッチSW21およびSW22がオンにな
り、出力端22は第2のコンデンサ28の側に接続され
る。従って、出力端22からは第2のコンデンサ28を
介して電力が供給される。第1のコンデンサ27は出力
端22から切り離されるので、一方の交流成分を半波整
流した電力によって充電され、充電電力Vs1が上昇す
る。次のサンプリングのタイミングの時刻t26には、
充電電圧Vs1とVs2との大小関係が代わっていない
ので、コンパレータ出力φvは高レベルとなり、これを
ラッチして上記と同様の制御信号φ1およびφ21、φ
22が継続して出力される。
【0059】時刻t27の次のサンプリングタイミング
において、第1のコンデンサ27の充電電圧Vs1が第
2のコンデンサ28の充電電圧Vs2以上になっている
と、コンパレータ出力φvは、低レベルのままとなる。
従って、時刻t28にD−FF35aがコンパレータ出
力φvをラッチして出力QおよびQ(バー)が反転す
る。このため、制御信号φ21およびφ22は低レベル
になり、スイッチSW21およびSW22がオフとなっ
て出力端22は第2のコンデンサ28から切り離され
る。そして、時刻t29に、第2のクロック信号φc2
が高レベルになるとこれによってD−FF35bが前段
のD−FF35aの出力をラッチし、出力QおよびQ
(バー)が反転する。このため、制御信号φ1が高レベ
ルになり、スイッチSW11およびSW12がオンとな
って出力端22は充電電圧Vs1が上昇した第1のコン
デンサ27の側に接続される。
【0060】このようにして、本例の電力供給装置20
においては、それぞれに半波整流された電力が充電され
ている第1および第2のコンデンサ27および28の電
圧の高い方に出力端22を切り替えて接続し、それぞれ
のコンデンサ27および28に蓄電された電力を出力端
22から処理装置6に供給できるようにしている。ま
た、図10に示したタイミングチャートでも判るよう
に、充電電圧の高くなったコンデンサの側から充電電圧
の低いコンデンサに向かって電流が流れてしまわないよ
うに、出力端22を各コンデンサ27および28からい
ったん切り離してから他方のコンデンサに接続するよう
にしている。従って、この間に継続して処理装置6に電
力を供給できるように出力端22に補助コンデンサ49
を並列に接続し、この補助コンデンサ49から処理装置
6に電力を供給できるようにしている。また、この補助
コンデンサ49に電荷が一時的に蓄えられるので、電圧
が低下したコンデンサから電圧の高いコンデンサに切り
替えられる際の電圧差を緩和する能力も備えている。さ
らに、本例の電力供給装置20においては、出力端22
に直列に抵抗48を接続してあり、これによっても電圧
の急激な変動を緩和し、安定した電力を処理装置6に給
電できるようにしている。また、本例の電力供給装置2
0においては、第1および第2のコンデンサ27および
28は回路的に等価であり、それぞれの容量を大きく
し、電力供給装置20のトータルの充電容量を大きくす
ることも可能である。もちろん、いずれか一方のコンデ
ンサの容量を小さくしておくことも可能である。
【0061】このように、本例の電力供給装置20は、
上述した電力供給装置と同様にW半波整流が可能であ
り、各コンデンサ27および28にはダイオードの順方
向電圧による損失が少ない電力が充電されるので整流効
率を高くできる。そして、それぞれのコンデンサ27お
よび28に交流の各成分の電力が充電され、その電力を
出力端22から処理装置6に供給することができるの
で、全波整流より高い電力を出力することが可能にな
る。このため、本例の電力供給装置20を用いることに
より、上記の例と同様に給電効率の高い発電装置を提供
することができ、また、生活のエネルギーや自然エネル
ギーを効率良く電力に変換していつでも何処でも機能を
発揮できる電子機器を提供することができる。
【0062】〔第4の実施の形態〕図11に、本発明に
係る異なった電力供給装置20を搭載した電子機器10
の概要を示してある。本例の電子機器10も電力供給装
置20の入力端21に図13に示した発電装置と同様の
発電装置1が接続されており、出力端22に計時機能な
どを備えた処理装置6が接続されている。また、本例の
電力供給装置20も第1の整流回路23と第2の整流回
路24を備えており、第1および第2のコンデンサ27
および28にそれぞれの交流成分を蓄積可能となってい
る。従って、上記の電力供給装置と同様にW半波整流を
行うことができる。なお、上述した例の電力供給装置な
どと共通する部分については、同じ符号を付して説明を
省略する。
【0063】本例の電力供給装置20は、第1のコンデ
ンサ27に出力端22が接続されており、第1のコンデ
ンサ27に対し第2のコンデンサ28を並列に繋いで第
2のコンデンサ28に充電された電力を第1のコンデン
サ27に転送できるようにしている。このため、本例の
電力供給装置20は、第2のコンデンサ28を第2の整
流回路24から切り離し、第1のコンデンサ27と並列
に接続可能な接続回路30を備えている。本例の接続回
路30は、上述した例の接続回路とほぼ同様であり、第
2のコンデンサ28を第1のコンデンサ27の側に接続
するためのスイッチSW11およびSW12と、第2の
コンデンサ28を第2の整流回路24に接続するための
スイッチSW21およびSW22と、これらのスイッチ
を制御するためのクロック信号を出力する制御回路31
と、スイッチを制御するための制御信号φ1およびφ2
を生成する接続切替回路32と、第1および第2のコン
デンサ27および28の充電電圧Vs1およびVs2を
比較する比較回路33を備えている。比較回路33の構
成は、上述した例と同様であり、比較した結果はコンパ
レータ出力φvで接続切替回路32に供給される。
【0064】本例の接続切替回路32は、コンパレータ
出力φvをクロック信号φc1 でラッチし、リセット入
力に接続されている第2のクロック信号φc2でリセッ
トされるまで出力信号QおよびQ(バー)を出力するD
−FF35によって構成されている。そして、D−FF
35の非反転出力Qが制御信号φ1としてスイッチSW
11およびSW12に供給されており、反転出力Q(バ
ー)が制御信号φ2としてスイッチSW21およびSW
22に供給されている。従って、図12にタイミングチ
ャートを用いて示すように、時刻t31にクロック信号
φc1でサンプリングされたときに、第2のコンデンサ
28の充電電圧Vs2が第1のコンデンサ27の充電電
圧Vs1よりも高くなっていれば、高レベルのコンパレ
ータ出力φvが出力される。これにより、時刻t32に
クロック信号φc1の立ち下がりでD−FF35が信号
φvがラッチされ、高レベルの制御信号φ1と低レベル
の制御信号φ2が出力される。このため、スイッチSW
11およびSW12がオンし、SW21およびSW22
がオフする。従って、第2のコンデンサ28が第1のコ
ンデンサ27に並列に接続される。このとき、第2のコ
ンデンサ28の充電電圧Vs2の方が第1のコンデンサ
27の充電電圧Vs1より高くなっているので第2のコ
ンデンサ28から第1のコンデンサ27の側に電荷が転
送される。時刻t33に第2のクロック信号φc2が入
力されて立ち下がると、D−FF35はリセットされ、
制御信号φ1は低レベルに、また、制御信号φ2は高レ
ベルになる。従って、第2のコンデンサ28は第2の整
流回路24の側に接続され、W半波整流が開始される。
このように本例の電力供給装置20においても、上述し
た例と同様にダイオードによる順方向電圧の損失の影響
を低減することが可能であり、高い整流効率で交流電力
を第1および第2のコンデンサ27および28に蓄える
ことができる。そして、それぞれのコンデンサ27およ
び28に蓄えられた電力を上述したように第1のコンデ
ンサ27に転送することにより出力端22から処理装置
6に供給することができる。
【0065】本例の電力供給装置20においては、第2
のコンデンサ28自体を整流回路から切り離して第1の
コンデンサ27と接続できるようにしてあるので、転送
用のコンデンサは不要である。また、出力端22は第1
のコンデンサ27に接続されたままにしてあるので出力
端22の側にも補助コンデンサを設ける必要がない。従
って、簡易で安価な構成でW半波整流が可能であり、そ
れぞれのコンデンサ27および28に充電された電力を
出力端22から処理装置6に供給できる小型の電子機器
10を実現することができる。しかしながら、本例の電
力供給装置20においては、第2のコンデンサ28を直
に回路切替して第1のコンデンサの側に接続している。
従って、第2のコンデンサ28が第1のコンデンサ27
に充電している間は、第2の整流回路24で整流された
電力を蓄えることができず、出力電力は若干低下する。
このため、本例の電力供給装置20においては、第2の
クロックφc2によって強制的に第2のコンデンサ28
の接続を第2の整流回路24の側に戻し、整流された電
力を第2のコンデンサ28で蓄えられるようにしてい
る。従って、第2のコンデンサ28から第1のコンデン
サ27へは短時間に電荷を転送することが望ましく、そ
のためには、第2のコンデンサの充電電圧Vs2を第1
のコンデンサの充電電圧Vs1に対し十分高くしておく
ことが望ましい。そこで、本例の電力供給装置20にお
いては、第2のコンデンサ28の容量を第1のコンデン
サ27に対し十分に小さくし、電力の転送速度を速くで
きるようにしている。また、第1のコンデンサ27が本
例の電力供給装置20においてはメインのコンデンサに
なるので処理装置6に対し継続して電力を供給するため
に十分な容量を備えていることが望ましい。
【0066】以上に説明したように、本発明の電力供給
装置は、圧電素子を用いた振動型の発電装置や、図13
に示したロータおよびステータを備えた回転型の電磁式
の発電装置などから供給された交流電力を効率良く整流
することが可能であり、さらに、交流電力の双方の成分
を整流して出力することが可能である。従って、発電装
置が発電した電力を少ない損失で処理装置や大容量コン
デンサなどの充電装置に供給することができる。このた
め、処理装置と共に本発明の電力供給装置あるいは発電
装置を搭載することにより、ユーザの動きなどを捉えて
発電を行い安定した起電力が得られない電子機器におい
ても、発電装置から供給された電力を有効に活用するこ
とができる。従って、電池なしで様々な環境下において
長時間、継続して処理装置を稼働させることが可能な電
子機器を提供することができる。本発明の電子機器は、
上記で説明した腕時計装置に限定されることなく、その
他の携帯型、あるいは車両搭載型などの電子機器として
利用でき、何時でも何処でも処理装置の機能を発揮でき
る電子機器を実現することができる。例えば、本発明は
上記の例で説明した時計機能を備えた電子機器に加え、
ページャー、電話機、無線機、補聴器、万歩計、電卓、
電子手帳などの情報端末、ICカード、ラジオ受信機な
どの電力を消費して動作する様々な処理装置と共に搭載
し電子機器を構成することが可能である。
【0067】なお、本発明が上述した幾つかの回路例に
限定されないことはもちろんである。例えば、それぞれ
の例で説明した接続回路は、その他の例においても適用
することができ、電力供給装置が搭載される電子機器の
用途や目的、あるいは処理装置の機能などに応じて適当
に組み合わせることが可能である。さらに、同等の機能
を有する他の回路あるいはプログラム制御などを採用す
ることももちろん可能である。また、各スイッチとして
バイポーラあるいあユニポーラのトランジスタスイッチ
を用いることも可能であり、電力供給装置をIC化して
提供したり、あるいは処理装置と共に同一の半導体基板
に搭載するなど様々なバリエーションが可能である。
【0068】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の電力供
給装置は、交流電力のそれぞれの成分を半波整流してい
ったんコンデンサなどの蓄電手段に充電し、転送用のコ
ンデンサを用いたり、あるいは、コンデンサを直に接続
することにより一方の蓄電手段に電力を集めて蓄電手段
の電力を出力端から出力できるようにしている。あるい
は、出力端の接続をそれぞれの蓄電手段に切り替えて電
力を出力できるようにしている。従って、ダイオードの
順方向電圧Vfによる損失は半波整流程度に低減するこ
とができ、高い整流効率が得られる。これと共に、全波
整流と同様に双方の交流成分を整流して出力することが
できる。このため、本発明により、整流効率が高く、全
波整流以上の電力を出力可能な電力供給装置を提供する
ことができる。従って、本発明の電力供給装置を用いて
腕時計装置などに内蔵される小型の発電装置からの電力
を効率良く充電装置に充電でき、また、処理装置に供給
することができる。さらに、本発明の発電装置を処理装
置や充電装置と共に搭載することにより、様々な環境下
で継続して処理装置を稼働できる携帯型に適した電子機
器を提供することができ、電池の有無などに係わらず、
何時でも、どこでも処理装置の機能を十分に発揮させら
れる電子機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電力供給装置
を備えた電子機器の概略構成を示す図である。
【図2】図1に示す電力供給装置の制御方法を示すフロ
ーチャートである。
【図3】図1に示す電力供給装置を構成するスイッチを
操作する制御信号などを示すタイミングチャートであ
る。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る電力供給装置
を備えた電子機器の概略構成を示す図である。
【図5】図4に示す電力供給装置から出力可能な電力を
出力電圧に対して示すグラフであり、他の整流方法と共
に示してある。
【図6】図4に示す電力供給装置から出力可能な電力を
出力電圧に対して示すグラフであり、発電装置の回転錘
の旋回角が小さなときに出力可能な電力を示す図であ
る。
【図7】図4に示す電力供給装置の制御方法を示すフロ
ーチャートである。
【図8】図4に示す電力供給装置を構成するスイッチを
操作する制御信号などを示すタイミングチャートであ
る。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係る電力供給装置
を備えた電子機器の概略構成を示す図である。
【図10】図9に示す電力供給装置を構成するスイッチ
を操作する制御信号などを示すタイミングチャートであ
る。
【図11】本発明の第4の実施の形態に係る電力供給装
置を備えた電子機器の概略構成を示す図である。
【図12】図11に示す電力供給装置を構成するスイッ
チを操作する制御信号などを示すタイミングチャートで
ある。
【図13】従来の発電装置を備えた腕時計装置の概略構
成を示す図であり、ロータおよびステータを備えた電磁
式の回転型の発電装置を備えたものを示す図である。
【図14】ダイオードの順方向電圧の特性を示すグラフ
である。
【符号の説明】
1・・発電装置 5・・大容量コンデンサ 6・・処理装置 7a・・スタートアップ用ダイオード 7b・・バイパススイッチ 7c・・スタートアップ用の制御回路 10・・携帯用電子機器 12・・電磁発電機 13・・回転錘 20・・電力供給装置 21・・入力端 22・・出力端 23・・第1の整流回路 24・・第2の整流回路 25・・第1のダイオード 26・・第2のダイオード 27・・第1のコンデンサ 28・・第2のコンデンサ 29・・転送用コンデンサ 30・・接続回路 31・・制御回路 32・・接続切替回路 33・・比較回路 34・・コンパレータ 35・・フリップフロップ 40・・直並切替回路 SW11、SW12、SW21、SW22、SW31・
・コンデンサの接続切り替え用スイッチ Vs1、Vs2・・コンデンサの充電電圧 R1、R2・・充電電圧検出用の抵抗

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電力が入力される入力端と、 前記交流電力の第1の交流成分を半波整流して第1の蓄
    電手段に充電する第1の整流手段と、 前記交流電力の第2の交流成分を半波整流して第2の蓄
    電手段に充電する第2の整流手段と、 前記第1および第2の蓄電手段の少なくとも一方に接続
    された出力端とを有することを特徴とする電力供給装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記出力端は前記第
    1の蓄電手段に接続されており、前記第2の蓄電手段か
    ら前記第1の蓄電手段に電荷を転送する補助蓄電手段を
    有することを特徴とする電力供給装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記第2の蓄電手段
    の充電電圧が前記第1の蓄電手段の充電電圧より高いと
    きに前記補助蓄電手段の接続を切り替えることにより電
    力を転送可能とする接続手段を有することを特徴とする
    電力供給装置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記第1の蓄電手段
    の容量が前記第2の蓄電手段の容量より大きいことを特
    徴とする電力供給装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記出力端は前記第
    1の蓄電手段に接続されており、前記第2の蓄電手段の
    充電電圧が前記第1の蓄電手段の充電電圧より高くなっ
    たときに前記第2の蓄電手段を前記入力端から切り離し
    て前記第1の蓄電手段と並列に接続する接続手段を有す
    ることを特徴とする電力供給装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記第1の蓄電手段
    の容量が前記第2の蓄電手段の容量より大きいことを特
    徴とする電力供給装置。
  7. 【請求項7】 請求項1において、前記第1および第2
    の蓄電手段の充電電圧の高い方に前記出力端を接続する
    接続手段を有することを特徴とする電力供給装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記出力端と並列に
    接続された補助蓄電手段を有することを特徴とする電力
    供給装置。
  9. 【請求項9】 請求項7において、前記接続手段と前記
    補助蓄電手段が抵抗成分を介して接続されていることを
    特徴とする電力供給装置。
  10. 【請求項10】 請求項3、5または7のいずれかにお
    いて、前記接続手段は、前記第1の蓄電手段の第1の充
    電電圧と、前記第1および第2の蓄電手段が直列に接続
    された合成電圧を抵抗分割して得られた第2の充電電圧
    とを比較する比較手段を備えていることを特徴とする電
    力供給装置。
  11. 【請求項11】 請求項10において、前記第2の充電
    電圧は、前記合成電圧を不均等に分割して得られた電圧
    であることを特徴とする電力供給装置。
  12. 【請求項12】 請求項1において、前記第1および第
    2の蓄電手段の少なくともいずれかに前記出力端を並列
    に接続する第1のモードと、前記第1および第2の蓄電
    手段を前記出力端に対し直列に接続する第2のモードと
    を備えた接続手段を有することを特徴とする電力供給装
    置。
  13. 【請求項13】 請求項12において、前記接続手段
    は、前記入力端の電圧が所定の値より低いときに前記第
    2のモードを選択することを特徴とする電力供給装置。
  14. 【請求項14】 請求項12において、前記接続手段
    は、前記出力端の電圧が所定の値より高いときに前記第
    2のモードを選択することを特徴とする電力供給装置。
  15. 【請求項15】 請求項1に記載の電力供給装置と、 前記入力端に前記交流電力を供給可能な発電手段とを有
    することを特徴とする発電装置。
  16. 【請求項16】 請求項1に記載の電力供給装置と、 前記入力端に前記交流電力を供給可能な発電手段と、 前記出力端からの直流電力によって動作する処理装置と
    を有することを特徴とする電子機器。
  17. 【請求項17】 交流電力の第1の交流成分を半波整流
    して第1の蓄電手段に充電し、前記交流電力の第2の交
    流成分を半波整流して第2の蓄電手段に充電し、前記第
    1および第2の蓄電手段に蓄積された電力を出力するこ
    とを特徴とする電力供給方法。
  18. 【請求項18】 請求項17において、前記第2の蓄電
    手段から前記第1の蓄電手段に補助蓄電手段で電荷を転
    送し、前記第1の蓄電手段から電力を出力することを特
    徴とする電力供給方法。
  19. 【請求項19】 請求項18において、前記第2の蓄電
    手段の充電電圧が前記第1の蓄電手段の充電電圧より高
    いときに前記補助蓄電手段の接続を切り替えて電力を転
    送することを特徴とする電力供給方法。
  20. 【請求項20】 請求項17において、前記第2の蓄電
    手段の充電電圧が前記第1の蓄電手段の充電電圧より高
    くなったときに前記第2の蓄電手段を前記交流電力から
    切り離して前記第1の蓄電手段と並列に接続し、前記第
    1の蓄電手段から電力を出力することを特徴とする電力
    供給方法。
  21. 【請求項21】 請求項17において、前記第1および
    第2の蓄電手段の充電電圧の高い方から電力を出力する
    ことを特徴とする電力供給方法。
  22. 【請求項22】 入力された交流電力の第1の交流成分
    を半波整流して第1の蓄電手段に充電し、第2の交流成
    分を半波整流して第2の蓄電手段に充電し、前記第1お
    よび第2の蓄電手段に蓄えられた電力を出力端に供給す
    る電力供給装置の制御方法であって、次のステップを有
    することを特徴とする電力供給装置の制御方法。 1.前記第1および第2の蓄電手段の少なくともいずれ
    かに前記出力端を並列に接続する第1のステップ。 2.前記第1および第2の蓄電手段を前記出力端に直列
    に接続する第2のステップ。
  23. 【請求項23】 請求項22において、前記入力端の電
    圧が所定の値より低いときに前記第2のステップを選択
    することを特徴とする電力供給装置の制御方法。
  24. 【請求項24】 請求項22において、前記出力端の電
    圧が所定の値より高いときに前記第2のステップを選択
    することを特徴とする電力供給装置の制御方法。
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