JPH1011131A - プラントの制御装置 - Google Patents

プラントの制御装置

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JPH1011131A
JPH1011131A JP16008396A JP16008396A JPH1011131A JP H1011131 A JPH1011131 A JP H1011131A JP 16008396 A JP16008396 A JP 16008396A JP 16008396 A JP16008396 A JP 16008396A JP H1011131 A JPH1011131 A JP H1011131A
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plant
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data transmission
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JP16008396A
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Masaya Mizokoshi
正也 溝越
Masataka Adachi
政隆 足立
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Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
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Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラントの監視制御をシステム的に簡素化し
て信頼性の高い適確な監視制御を可能とするプラントの
制御装置を提供すること。 【解決手段】 プロセス量を検出して出力する検出手段
11と、この検出手段よりプロセス量が入力されるプロ
セス入力手段13と、このプロセス入力手段より前記プ
ロセス量が入力される複数のデータ伝送ステーション1
5と、これらのデータ伝送ステーション間をループ状に
接続するネットワーク16と、データ伝送ステーション
よりプロセス量が入力され前記プラントの監視制御を行
う監視制御手段14と、この監視制御手段からの出力を
前記データ伝送ステーションを介して前記プラントの構
成機器に出力するプロセス出力手段13とを備えたプラ
ントの制御装置において、前記プロセス入力手段とプロ
セス出力手段とを同一装置内に収納し且プロセス量の処
理手段132を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種々のプラントに
おけるプラント構成機器のプロセス量を監視制御するプ
ラントの制御装置の改良に関し、特に、プラントの監視
制御をシステム的に簡素化することにより信頼性の高い
的確な監視制御が可能となるプラントの制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図7は、プラントの一例として示す発電
プラントにおけるプラント構成機器のプロセス量を監視
制御する従来の発電プラントの制御装置の一例を示すブ
ロック構成図である。
【0003】図7において、11は、温度検出点に設置
されその温度を検出して出力するための温度測定用の熱
伝対、12は、この熱伝対11と後述のプロセス入出力
部13との間を接続する補償導線ケーブルである。14
は前述のプロセス入出力部13を内蔵し、このプロセス
入出力部13を介して入力されたプロセス量に演算等の
処理を行ない、監視制御に適するデータに変換して出力
する監視制御装置である。15は、上記の監視制御装置
14の出力するデータが入力されるデータ伝送ステーシ
ョンである。16は複数のデータ伝送ステーション15
間を相互に接続し、データ伝送ステーション15より入
力されたデータを相互に授受するネットワークである。
【0004】ここで、熱伝対11は、通常は中央監視制
御室から遠く離れた温度測定現場に点在することが多い
から、このように多数の測定点のプロセス量を監視制御
するには、各々の測定点から中央監視制御室に設置され
た監視制御装置14まで多数の補償導線ケーブル12を
延々と敷設する必要があった。
【0005】また、補償導線ケーブル12を節約するこ
とを目的として、図の下部に示すように、監視制御装置
14からプロセス入出力部13を分離し、これを測定現
場に設置し、プロセス入出力部13から監視制御装置1
4までは光ケーブル17等により接続する方法も採られ
ていた。
【0006】そして、ネットワーク16の図示右側に接
続された2つのデータ伝送ステーション15,15に対
しては入力される矢印のみを示してその他の部分は省略
したが、監視制御装置14は機能別に分散化され、デー
タ伝送ステーション15,15を介してネットワーク1
6に相互接続されて互いにデータの授受を行い、必要に
応じて監視制御装置14からプロセス入出力部13を介
して現場側プラント機器である例えば電磁弁19等に制
御演算結果を出力し、発電プラントの監視制御を行って
いた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近の
発電プラントにおいては、監視制御を行う必要のあるプ
ロセス量の点数が多くなる傾向にあるのみならず、それ
らの重要度も増してきている。また、プロセス量の検出
点も一か所にまとまることなく散在している場合が多く
なり、従来の方式にしたがって監視制御を行うと、監視
制御装置14の数は増加する一方であった。
【0008】そこで、監視制御装置14の数を減らそう
とすると、1台の監視制御装置14に組み込まなければ
ならないプロセス入出力部13の数を多くする必要があ
るがこの様にすると、万一監視制御装置14に故障が発
生した場合には、組み込まれている全てのプロセス入出
力部13に入力されているプロセス量の監視制御が不能
になってしまう危険性がある。
【0009】また、プロセス入力量の中には、例えば熱
電対からの入力のように、1点毎に室温補正等の入力処
理が必要なものもあり、従来、この様な場合の入力処理
は、監視制御装置14側で行っていた。したがって、監
視制御を必要とする点数が多くなると監視制御装置14
を作動させるためのプログラムの量も増加するから、中
央演算装置の処理速度が遅くなり、制御性が低下する原
因となっていた。
【0010】さらに、監視の対象によっては、プロセス
量のデータの値だけでは十分な監視ができないこともあ
り、この様な場合には、監視員が現場まで行って直接現
場の状況を目視により確認したり、プラント構成機器の
異常音などを自分の耳により確認する必要があり、監視
制御装置14による十分な監視とは言えない状況であっ
た。
【0011】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、プラントの監視制御をシステム的
に簡素化して信頼性の高い適確な監視制御を可能とする
プラントの制御装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の請求項1の発明は、プラントの構成機器の
検出点に設置されそのプロセス量を検出して出力する検
出手段と、この検出手段に接続され検出手段より出力さ
れたプロセス量が入力されるプロセス入力手段と、この
プロセス入力手段に接続されプロセス入力手段を介して
前記プロセス量が入力される複数のデータ伝送ステーシ
ョンと、これらの複数のデータ伝送ステーション間をル
ープ状に相互接続するネットワークと、前記複数のデー
タ伝送ステーションの中の少なくとも1つのデータ伝送
ステーションに接続され前記プロセス量が入力されて前
記プラントの監視制御を行う監視制御手段と、前記プラ
ントの構成機器に接続され前記監視制御手段からの出力
を前記データ伝送ステーションを介して前記プラントの
構成機器に出力するプロセス出力手段とを備えたプラン
トの制御装置において、前記プロセス入力手段と前記プ
ロセス出力手段とを同一装置内に収納すると共に前記プ
ロセス入力手段に入力された前記プロセス量に対して処
理を加えるプロセス量の処理手段を設けたことを特徴と
する。
【0013】上記構成によれば、プロセス量の検出手段
から入力されるプロセス量の入力処理をプロセス入出力
手段内で実行できるから監視制御手段側の演算回路は不
要となりシステム的に簡素化される。また、プロセス入
出力手段から直接データ伝送ステーションを介してネッ
トワークに接続可能とすると共に演算結果をプロセス入
出力手段から現場側のプラント構成機器に直接出力でき
るようにしたから、プロセス量の監視のみを行なう場合
には、監視制御手段は不要となるのでシステム的に簡素
化され、データの信頼性は向上する。さらに、一般のプ
ラントの場合でも、プログラム量が軽減されるから演算
の処理速度は速くなり、制御性の向上につながる。
【0014】請求項2の発明は、プラントの構成機器の
検出点に設置されそのプロセス量を検出して出力する検
出手段と、この検出手段に接続され検出手段より出力さ
れたプロセス量が入力されるプロセス入力手段と、この
プロセス入力手段に接続されプロセス入力手段を介して
前記プロセス量が入力される複数のデータ伝送ステーシ
ョンと、これらの複数のデータ伝送ステーション間をル
ープ状に相互接続するネットワークと、前記複数のデー
タ伝送ステーションの中の少なくとも1つのデータ伝送
ステーションに接続され前記プロセス量が入力されて前
記プラントの監視制御を行う監視制御手段と、前記プラ
ントの構成機器に接続され前記監視制御手段からの出力
を前記データ伝送ステーションを介して前記プラントの
構成機器に出力するプロセス出力手段とを備えたプラン
トの制御装置において、前記プロセス入力手段と前記プ
ロセス出力手段とを同一装置内に収納すると共に前記プ
ロセス入力手段に入力された前記プロセス量に対して処
理を加えるプロセス量の処理手段と入力された前記プロ
セス量の異常を検出し検出信号を前記データ伝送ステー
ションに入力する入力信号異常検出手段とを設けたこと
を特徴とする。
【0015】上記構成によれば、プロセス量の検出手段
から入力されるプロセス量の警報監視がプロセス入出力
手段内で処理できるから監視制御手段側の警報監視回路
は不要となり、システム的に簡素化される。また、プロ
セス入出力手段から直接ネットワークに警報信号を告知
することができるから、プロセスデータの警報監視は各
々のプロセス入出力手段において独自に実現されるため
個々のデータの信頼性が向上する。
【0016】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、プロセス入力手段とプロセス出力手
段とを収納した装置をデータ伝送ラインにより相互にル
ープ状に接続したことを特徴とする。
【0017】上記構成によれば、各々のプロセス入出力
手段のデータは各プロセス入出力手段相互間で共有化し
て使用されるから、監視制御のシステム構成を簡素化す
ることが可能となりデータの信頼性が向上する。
【0018】請求項4の発明は、プラントの構成機器の
検出点に設置されそのプロセス量を検出して出力する検
出手段と、この検出手段に接続され検出手段より出力さ
れたプロセス量が入力されるプロセス入力手段と、この
プロセス入力手段に接続されプロセス入力手段を介して
前記プロセス量が入力される複数のデータ伝送ステーシ
ョンと、これらの複数のデータ伝送ステーション間をル
ープ状に相互接続するネットワークと、前記複数のデー
タ伝送ステーションの中の少なくとも1つのデータ伝送
ステーションに接続され前記プロセス量が入力されて前
記プラントの監視制御を行う監視制御手段と、前記プラ
ントの構成機器に接続され前記監視制御手段からの出力
を前記データ伝送ステーションを介して前記プラントの
構成機器に出力するプロセス出力手段とを備えたプラン
トの制御装置において、前記プロセス入力手段とプロセ
ス出力手段とをデータ伝送ラインにより相互にループ状
に接続したことを特徴とする。
【0019】上記構成によれば、プロセス入力手段とプ
ロセス出力手段とを分散させて配置するから、監視制御
の危険の分散を計ることができ信頼性が向上する。
【0020】請求項5の発明は、請求項1、請求項2ま
たは請求項4の発明において、プラント構成機器の近傍
に、前記プラント構成機器の発生音が入力される収音手
段を設置すると共に、監視制御手段の出力が入力されプ
ラント機器音を再生するプラント機器音再生手段を設
け、前記収音手段の出力をプロセス入力手段に入力し前
記監視制御手段を介して前記プラント構成機器の発生音
を前記プラント機器音再生手段により再生させることを
特徴とする。
【0021】上記構成によれば、プラント監視のための
検出点の近傍において、検出点から発生する監視機器の
動作音を、監視制御の間常時聴取することができるから
監視員はより一層適確な監視制御が可能となる。
【0022】請求項6の発明は、請求項1、請求項2ま
たは請求項4の発明において、プラント構成機器のプロ
セス量を計測して計測値を表示するプロセス量指示計測
器の近傍に、前記プロセス量指示計測器の表示値が入力
される画像入力手段を設置すると共に、監視制御手段の
出力が入力され前記プロセス量指示計測器の画像を再生
する画像再生手段を設け、前記画像入力手段の出力をプ
ロセス入力手段に入力し前記監視制御手段を介して前記
プロセス量指示計測器の表示を前記画像再生手段により
再生させることを特徴とする。
【0023】上記構成によれば、プラント監視のための
検出点の計測器指針の振れを、監視制御の間任意の時点
で監視することができるから、監視員はより一層適確な
監視制御が可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施の形
態の一例を示すプラントの制御装置のブロック構成図で
あり、図7と同一部分には同一符号を付したので、それ
らの詳細な説明は省略する。
【0025】図1において、11は熱電対、12は補償
導線ケーブルである。13はプロセス入出力部で、それ
らの詳細を後述するディジタルフィルタ131、近似値
変換処理回路132、スケール変換処理回路134およ
び加算器135から構成される。133はその詳細を後
述する測温抵抗体である。14は監視制御装置、15は
データ伝送ステーション、16はネットワーク、19は
電磁弁である。
【0026】熱電対11の出力は、補償導線ケーブル1
2を介してプロセス入出力部13に入力され、後述する
ように、このプロセス入出力部13によって入力処理さ
れてデータ伝送ステーション15に出力される。そし
て、このデータ伝送ステーション15を介してネットワ
ーク16により相互接続されて互いにデータの授受が行
われ、必要に応じて監視制御装置14からプロセス入出
力部13を介して現場側に設置されたプラントの構成機
器である例えば電磁弁19等に制御演算結果を出力させ
てこれを制御する。
【0027】ところで、一般に熱電対11の出力を入力
して使用するようなプラントの制御装置においては、検
出点毎に入力処理装置として下記のような演算回路(内
部ロジック回路)が必要となる。
【0028】すなわち、熱電対11の出力は熱起電力に
よる電圧値であるために、検出点の温度と室温との温度
差が電圧値として現れる。そこで、まずこの熱起電力値
は、プロセス入出力部13に入力された後、ディジタル
信号としてディジタルフィルタ131を通りノイズ処理
され、さらに近似値変換処理回路(リニアライズ処理回
路)132を通り非直線性であった熱起電力値がデータ
補正され出力されて加算器135に入力される。
【0029】一方、室温のデータは、測温抵抗体133
の室温に応ずる抵抗値がプロセス入出力部13に入力さ
れた後、ディジタル信号としてディジタルフィルタ13
1を通りノイズ処理され、さらにスケール変換処理回路
134を通り熱起電力値側の値に換算されて出力され
る。
【0030】そして、検出点の実温度を算出するために
加算器135に入力され、加算器135により上記の熱
起電力値に加算された後、加算値はデータ伝送ステーシ
ョン15に出力される。
【0031】このように本実施の形態によれば、熱電対
11からの入力処理はプロセス入出力部13内で処理で
きるので、従来の監視制御装置14側の演算回路(内部
ロジック回路)は不要となり、プロセス入出力部13か
ら直接データ伝送ステーション15を介してネットワー
ク16に接続することができ、演算結果をプロセス入出
力部13から現場側のプラント構成機器である電磁弁1
2等に直接出力することができる。
【0032】したがって、上記のようにプロセス量の入
力処理がプロセス入出力部13内で実行することができ
且つプロセス量の監視のみを行なう場合には、監視制御
装置14は不要となるのでシステム的に簡素化され、デ
ータの信頼性が向上する。また、一般のプラントの制御
装置の場合でも、プログラム量が軽減されるから中央演
算装置の処理速度が速くなり、制御性の向上につなが
る。
【0033】図2は、本発明の第2の実施の形態の一例
を示すプラントの制御装置のブロック構成図であり、図
1と同一部分には同一符号を付しそれらの詳細な説明は
省略する。
【0034】図2において、11は熱電対、12は補償
導線ケーブル、13はプロセス入出力部で、ディジタル
フィルタ131、近似値変換処理回路132、スケール
変換処理回路134および加算器135から構成され
る。133は測温抵抗体、14は監視制御装置、15は
データ伝送ステーション、16はネットワーク、19は
電磁弁である。
【0035】本実施の形態は、図1に示した第1の実施
の形態に断線検出コンパレータおよび異常値検出コンパ
レータを追加することにより警報監視機能を付加し、監
視制御装置14側で行っていた警報監視をプロセス入出
力部13内で行うようにしたもので、プロセス入出力部
13内に追加した136が断線検出コンパレータであ
り、137が異常値検出コンパレータである。
【0036】断線検出コンパレータ136は、熱電対1
1が現場側で断線した場合には、熱起電力値がスケール
オーバとなることから、熱電対11から入力される熱起
電力値が測定レンジ以外となった場合に信号を出力し
て、この信号を熱電対断線警報として検出し、データ伝
送ステーション15を介してネットワーク16に伝送す
る。
【0037】また、異常値検出コンパレータ137は、
熱電対11の近似値変換処理回路132によりデータ処
理された熱起電力値と測温抵抗体133のスケール変換
処理回路134により熱起電力値側の値に換算された熱
起電力値との加算熱起電力値が加算器135から入力さ
れ、この加算熱起電力値が予め定められた規定値を逸脱
した場合に信号を出力して、この信号を検出点温度異常
警報として検出し、データ伝送ステーション15を介し
てネットワーク16に伝送する。
【0038】このように本実施の形態によれば、熱電対
11等の警報監視がプロセス入出力部13内で処理でき
るので、監視制御装置14側の警報監視回路(内部ロジ
ック回路)は不要となり、プロセス入出力部13から直
接ネットワーク16に警報信号を告知することができ
る。これにより、プロセスデータの警報監視は、各々の
プロセス入出力部13において独自に実現されるため個
々のデータの信頼性が向上する。
【0039】図3は、本発明の第3の実施の形態の一例
を示すプラントの制御装置の概念を示すブロック構成図
であり、図1,図2と同一部分には同一符号を付しそれ
らの詳細な説明は省略する。
【0040】図3において、13はプロセス入出力部、
14は監視制御装置、15はデータ伝送ステーション、
16はネットワークである。
【0041】18は複数のプロセス入出力部13を、複
数のデータ伝送ステーション15の中の1つを含めて相
互にループ状に接続するデータ伝送ラインであり、プロ
セス入出力部13に関するプロセス量の入出力は全て省
略してある。
【0042】プラントにおける現場の監視制御箇所は、
既に述べたように、各現場に点在している場合が多い。
そのため一般に、プロセス入出力部13も各監視制御箇
所の近傍に点在させて配置した方が経済的である。
【0043】そこで、図3に示す本発明の第3の実施の
形態においては、第1の実施の形態または第2の実施の
形態を備えたプロセス入出力部13の各々を各現場に点
在させて配置し、これらのプロセス入出力部13をデー
タ伝送ライン18により相互にループ状に接続する。
【0044】このような構成とすることにより、各プロ
セス入出力部13は、ネットワーク16によりループ状
に接続されることになるから、各々のプロセス入出力部
13のデータは、全てのプロセス入出力部13にて使用
することが可能となる。したがって、各プロセス入出力
部13の入出力点数は軽減されることになり、同じ様な
回路は共通に使用できるようになるので、各プロセス入
出力部13の内部ロジック回路も簡略化することが可能
となる。
【0045】このように本実施の形態によれば、各々の
プロセス入出力部13のデータは、各プロセス入出力部
13相互間で共有化して使用されるので監視制御のシス
テム構成を簡素化することができ、データの信頼性が向
上する。
【0046】図4は、本発明の第4の実施の形態の一例
を示すプラントの制御装置の概念を示すブロック構成図
であり、図1、図2、図3と同一部分には同一符号を付
しそれらの詳細な説明は省略する。
【0047】図4において、11は熱電対、12は補償
導線ケーブル、14は監視制御装置、15はデータ伝送
ステーション、16はネットワーク、18はデータ伝送
ライン、19は電磁弁である。
【0048】13aおよび13bは、それぞれプロセス
入力部およびプロセス出力部で、第3の実施の形態にお
けるプロセス入出力部13を入力部と出力部とに分割し
たものである。
【0049】図4に示す本発明の第4の実施の形態にお
いては、第3の実施の形態における各々のプロセス入出
力部13を、プロセス入力部13aとプロセス出力部1
3bとに分割し、分割したプロセス入力部13aとプロ
セス出力部13bとをそれぞれ現場における最適の場所
に配置し、これらのプロセス入力部13aとプロセス出
力部13bとをデータ伝送ライン18により相互にルー
プ状に接続する。
【0050】プラントにおける現場の監視制御は、一般
に、入力部と出力部とではそれぞれ異なる内容の機能を
有している。例えば上記のように、入力部においては、
プロセス量の取り込みや警報監視等が主体であり、出力
部においては、入力データを基に制御演算された結果
を、現場のプランと構成機器である例えば電磁弁19等
に出力し、これを制御してプロセス量の調整を行うこと
が主体となる。
【0051】このように本実施の形態によれば、プロセ
ス入力部13aとプロセス出力部13bとを分散させて
配置するため監視制御の危険の分散を計ることができ、
信頼性が向上する。
【0052】図5は、本発明の第5の実施の形態の一例
を示すプラントの制御装置のブロック構成図であり、図
1,図2,図3,図4と同一部分には同一符号を付しそ
れらの詳細な説明は省略する。
【0053】図5において、13はプロセス入出力部、
14は監視制御装置、15はデータ伝送ステーション、
16はネットワークである。
【0054】20は、プラントの現場に設置され監視の
対象となる発音体例えば発電機、電動機或いは蒸気ター
ビン等のプロセス量(発生音)の検出点であり、21
は、検出点20の近傍に設けられた収音マイクロホォン
である。23は制御監視装置14に接続されたスピーカ
ーである。
【0055】通常、プラントの現場のプロセス量を集中
監視制御する中央監視制御室側の監視制御装置14は、
現場の検出点20から遠く離れているのが普通である
が、監視の対象によってはプロセス量のデータの値だけ
では十分な監視ができない場合がある。このような場合
には、検出点20の近傍に、収音マイクロホォン21を
設置し、検出点20からの発生音を上記の収音マイクロ
ホォン21により電気信号に変換してプロセス入出力部
13に入力する。さらにデータ伝送ステーション15、
ネットワーク16およびデータ伝送ステーション15を
介して中央監視制御室側の監視制御装置14により受信
すると共に、ここで音声信号に再変換し、中央監視制御
室に設けたスピーカー23により発生音を再生して監視
員が検出点20からの発生音を聴取できるようにする。
【0056】このように本実施の形態によれば、検出点
20の近傍において、検出点20から発生する動作音
を、監視制御の間常時聴取することができるから、監視
員はより一層適確な監視制御が可能となる。
【0057】図6は、本発明の第6の実施の形態の一例
を示すプラントの制御装置のブロック構成図であり、図
1,図2,図3,図4,図5と同一部分には同一符号を
付しそれらの詳細な説明は省略する。
【0058】図6において、13はプロセス入出力部、
14は監視制御装置、15はデータ伝送ステーション、
16はネットワーク、20は検出点である。
【0059】25は、検出点20に設置した計測器の指
針の映像が入力される超小型カメラであり、26は、監
視制御装置14に接続されたモニターである。
【0060】上記の図5に示した第5の実施の形態とは
別に、検出点20に設置した計測器の指針の正面に超小
型カメラ25を設け、検出点20の計測器指針の映像
を、超小型カメラ25に入力し電気信号に変換してプロ
セス入出力部13に入力する。さらにデータ伝送ステー
ション15、ネットワーク16およびデータ伝送ステー
ション15を介して中央監視制御室側の監視制御装置1
4により受信すると共にこの監視制御装置14により映
像信号に再変換し、中央監視制御室に設けたモニター2
6によって再生した計測器指針の映像により監視員が検
出点20の計測器指針の振れを監視できるようにする。
【0061】このように本実施の形態によれば、検出点
20の計測器指針の振れを、監視制御の間任意の時点で
監視することができるから、監視員はより一層適確な監
視制御を行うことが可能となる。
【0062】
【発明の効果】以上、本発明について詳細に説明した
が、本発明によれば、プラントの制御装置におけるプロ
セス量の監視制御において、従来装置における監視制御
装置側の演算回路(内部ロジック回路)を省略すること
ができるので、プロセス入出力用の制御回路が不要とな
り、監視制御装置のプログラム量が軽減される。
【0063】また、各々のプロセス入出力部において
は、それらの回路構成を各検出点毎に独立して構成させ
たり、構成要素単位に分散化させることができるので、
個々の故障がプラントシステム全般に影響を及ぼすこと
がなく、データを共有化することも可能となる。
【0064】さらに、現場の検出点における状況を中央
の監視制御室内部に再現することにより、従来の監視制
御では欠落していた監視対象のリアルタイムによる状況
把握を行うことができる。
【0065】以上のことから、プラントの制御装置の構
成要素は簡素化され、各構成要素の故障要因は軽減さ
れ、監視性能の向上を図ることが可能となり、信頼性の
高い適確な監視制御が行えるプラントの制御装置を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の一例を示すプラン
トの制御装置のブロック構成図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の一例を示すプラン
トの制御装置のブロック構成図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態の一例を示すプラン
トの制御装置の概念を示すブロック構成図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態の一例を示すプラン
トの制御装置の概念を示すブロック構成図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態の一例を示すプラン
トの制御装置のブロック構成図である。
【図6】本発明の第6の実施の形態の一例を示すプラン
トの制御装置のブロック構成図である。
【図7】プラントの一例として示す発電プラントにおけ
るプラントの構成機器のプロセス量を監視制御する従来
の発電プラントの制御装置の一例を示すブロック構成図
である。
【符号の説明】
11 熱電対 12 補償導線ケーブール 13 プロセス入出力部 13a プロセス入力部 13b プロセス出力部 131 ディジタルフィルタ 132 近似値変換処理回路 133 測温抵抗体 134 スケール変換処理回路 135 加算器 136 断線検出コンパレータ 137 異常値検出コンパレータ 14 監視制御装置 15 データ伝送ステーション 16 ネットワーク 17 光ケーブル 18 データ伝送ライン 19 電磁弁 20 プロセス量の検出点 21 収音マイクロフォン 23 スピーカー 25 超小型カメラ 26 モニター

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラントの構成機器の検出点に設置され
    そのプロセス量を検出して出力する検出手段と、この検
    出手段に接続され検出手段より出力されたプロセス量が
    入力されるプロセス入力手段と、このプロセス入力手段
    に接続されプロセス入力手段を介して前記プロセス量が
    入力される複数のデータ伝送ステーションと、これらの
    複数のデータ伝送ステーション間をループ状に相互接続
    するネットワークと、前記複数のデータ伝送ステーショ
    ンの中の少なくとも1つのデータ伝送ステーションに接
    続され前記プロセス量が入力されて前記プラントの監視
    制御を行う監視制御手段と、前記プラントの構成機器に
    接続され前記監視制御手段からの出力を前記データ伝送
    ステーションを介して前記プラントの構成機器に出力す
    るプロセス出力手段とを備えたプラントの制御装置にお
    いて、前記プロセス入力手段と前記プロセス出力手段と
    を同一装置内に収納すると共に前記プロセス入力手段に
    入力された前記プロセス量に対して処理を加えるプロセ
    ス量の処理手段を設けたことを特徴とするプラントの制
    御装置。
  2. 【請求項2】 プラントの構成機器の検出点に設置され
    そのプロセス量を検出して出力する検出手段と、この検
    出手段に接続され検出手段より出力されたプロセス量が
    入力されるプロセス入力手段と、このプロセス入力手段
    に接続されプロセス入力手段を介して前記プロセス量が
    入力される複数のデータ伝送ステーションと、これらの
    複数のデータ伝送ステーション間をループ状に相互接続
    するネットワークと、前記複数のデータ伝送ステーショ
    ンの中の少なくとも1つのデータ伝送ステーションに接
    続され前記プロセス量が入力されて前記プラントの監視
    制御を行う監視制御手段と、前記プラントの構成機器に
    接続され前記監視制御手段からの出力を前記データ伝送
    ステーションを介して前記プラントの構成機器に出力す
    るプロセス出力手段とを備えたプラントの制御装置にお
    いて、前記プロセス入力手段と前記プロセス出力手段と
    を同一装置内に収納すると共に前記プロセス入力手段に
    入力された前記プロセス量に対して処理を加えるプロセ
    ス量の処理手段と入力された前記プロセス量の異常を検
    出し検出信号を前記データ伝送ステーションに入力する
    入力信号異常検出手段とを設けたことを特徴とするプラ
    ントの制御装置。
  3. 【請求項3】 プロセス入力手段とプロセス出力手段と
    を収納した装置をデータ伝送ラインにより相互にループ
    状に接続したことを特徴とする請求項1または請求項2
    記載のプラントの制御装置。
  4. 【請求項4】 プラントの構成機器の検出点に設置され
    そのプロセス量を検出して出力する検出手段と、この検
    出手段に接続され検出手段より出力されたプロセス量が
    入力されるプロセス入力手段と、このプロセス入力手段
    に接続されプロセス入力手段を介して前記プロセス量が
    入力される複数のデータ伝送ステーションと、これらの
    複数のデータ伝送ステーション間をループ状に相互接続
    するネットワークと、前記複数のデータ伝送ステーショ
    ンの中の少なくとも1つのデータ伝送ステーションに接
    続され前記プロセス量が入力されて前記プラントの監視
    制御を行う監視制御手段と、前記プラントの構成機器に
    接続され前記監視制御手段からの出力を前記データ伝送
    ステーションを介して前記プラントの構成機器に出力す
    るプロセス出力手段とを備えたプラントの制御装置にお
    いて、前記プロセス入力手段とプロセス出力手段とをデ
    ータ伝送ラインにより相互にループ状に接続したことを
    特徴とするプラントの制御装置。
  5. 【請求項5】 プラント構成機器の近傍に、前記プラン
    ト構成機器の発生音が入力される収音手段を設置すると
    共に、監視制御手段の出力が入力されプラント機器音を
    再生するプラント機器音再生手段を設け、前記収音手段
    の出力をプロセス入力手段に入力し前記監視制御手段を
    介して前記プラント構成機器の発生音を前記プラント機
    器音再生手段により再生させることを特徴とする請求項
    1、請求項2または請求項4記載のプラントの制御装
    置。
  6. 【請求項6】 プラント構成機器のプロセス量を計測し
    て計測値を表示するプロセス量指示計測器の近傍に、前
    記プロセス量指示計測器の表示値が入力される画像入力
    手段を設置すると共に、監視制御手段の出力が入力され
    前記プロセス量指示計測器の画像を再生する画像再生手
    段を設け、前記画像入力手段の出力をプロセス入力手段
    に入力し前記監視制御手段を介して前記プロセス量指示
    計測器の表示を前記画像再生手段により再生させること
    を特徴とする請求項1、請求項2または請求項4記載の
    プラントの制御装置。
JP16008396A 1996-06-20 1996-06-20 プラントの制御装置 Pending JPH1011131A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003177802A (ja) * 2001-12-10 2003-06-27 Hitachi Ltd プラント制御システム
JP2012014388A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Yamatake Corp 機器監視機能を有するプロセス管理システム

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JP2003177802A (ja) * 2001-12-10 2003-06-27 Hitachi Ltd プラント制御システム
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