JP2005020343A - 双方向catvにおける上り信号監視制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】上り帯域における伝送障害等の有無を「上り信号の伝送経路毎(幹線毎)に」監視でき、伝送障害等が発生した場合には、早急に対処し、被害範囲を最小限に抑え、かつ、短時間で復旧させることができる上り信号監視制御システムを提供する。
【解決手段】上り信号の分岐出力手段(上りスイッチ13)と、入力ソースの切替手段(RF切替システム15)と、当該切替手段に対し指令を発して入力ソースの切替動作を制御する上り監視制御装置17と、測定器16とを有し、上り信号が幹線毎にまとめられた状態で個別に伝送されるように構成し、上り信号が上りスイッチ13によって分岐され、RF切替システム15を介して測定器16にも入力されるように構成し、測定器16による入力信号の測定結果が上り監視制御装置17に取り込まれるように構成した。
【選択図】 図1
【解決手段】上り信号の分岐出力手段(上りスイッチ13)と、入力ソースの切替手段(RF切替システム15)と、当該切替手段に対し指令を発して入力ソースの切替動作を制御する上り監視制御装置17と、測定器16とを有し、上り信号が幹線毎にまとめられた状態で個別に伝送されるように構成し、上り信号が上りスイッチ13によって分岐され、RF切替システム15を介して測定器16にも入力されるように構成し、測定器16による入力信号の測定結果が上り監視制御装置17に取り込まれるように構成した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、双方向サービスが実施されるCATVシステムにおいて、上り帯域における伝送障害の有無を自動的に監視し、障害が発生した場合には、短時間内に対処し、障害による悪影響を最小限に抑えることができる上り信号監視制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネット接続サービスや、インターネット電話などの双方向サービスが実施されるCATVシステムにおいては、ネットワーク管理上の問題から、「1ノード当たり約500世帯」という数字を目安として、加入者端末が接続されている。このように多数の端末から上り信号が送信され、経路毎に集められて伝送されるシステムにおいては、流合雑音による伝送障害が問題となる。
【0003】
流合雑音による伝送障害の中には、多数の端末からの微弱な雑音が偶発的に重合することによって発生し、瞬時に解消されるような軽微な障害のほか、増幅器をはじめとする中継機器内部の故障や、同軸ケーブルの接続不全に起因して発生し、管理者が現場に人員を派遣して、修理、交換等の物理的な措置を講じない限り解消されないような重大な伝送障害もある。
【0004】
現在の双方向CATVシステムにおいては、上記のような伝送障害に備えるため、光送受信器、幹線増幅器、及び、延長増幅器等の中継機器にステータスモニタ(STM)という装置を搭載し、それらの中継機器を通過する際の上り信号レベルを管理者側においてチェックすることによって、伝送路の状態を把握し、伝送障害の有無を監視するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、伝送路は、多数の分岐点が形成され、数段階に枝分かれした複雑なものとなっており、STMを使って伝送路のすべてを監視しようとしても、困難である場合が多い。
【0006】
この点について具体的に説明すると、STMは、送信中の上り信号のレベルを示す信号(レベル信号)を、ヘッドエンドに常駐する管理者からの要求に応じて、ヘッドエンド側へ送信するようになっており、管理者は、伝送路上に網羅的に配置された各STMからそれぞれ送られてくるレベル信号をチェックすることによって、伝送路上の各中継機器における上り信号のレベルを把握することができるが、管理者がモニタを覗いて、レベル信号を一つずつチェックしてくという作業が必要となるため、STMの設置台数があまりに多いと、すべての信号をチェックし終わるまでにかなりの時間を要することになり、十分な監視を行うことができないという問題がある。
【0007】
また、STMは高価な装置であるため、棟内増幅器等を含め、伝送路上のすべての中継機器に搭載するとなると、経済的な負担が大きく、現実的ではない。
【0008】
このようなことから、STMを使用した従来の監視システムは、光送受信器と幹線増幅器のみ(或いは、これらと延長増幅器のみ)にSTMを搭載して運用されている。従って、STMが搭載された中継機器において問題が発生した場合には、障害が発生していることが判明した時点から短時間内に、その原因となる中継機器を特定することができるが、STMが搭載されていない中継機器(例えば、棟内増幅器など)において問題が発生した場合には、加入者からのカスタマーコールを受けるまで、管理者において伝送障害が発生している事実を把握していなかったり、また、障害発生の判明後、現場へ赴いて、可能性のあるすべての中継機器を一つ一つ点検して、障害を引き起こしている中継機器を探し出さなければならない。
【0009】
この場合、復旧までにかなりの時間を要することになり、また、システムが復旧されるまでの間、多数の加入者において、上り帯域を利用したサービスを受けることができなくなってしまう。
【0010】
本発明は、このような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、上り帯域における伝送障害等の有無を「上り信号の伝送経路毎(幹線毎)に」監視でき、伝送障害等が発生した場合には、早急に対処し、被害範囲を最小限に抑え、かつ、短時間で復旧させることができる上り信号監視制御システムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の上り信号監視制御システムは、双方向CATVシステムにおいて好適に用いることができるものであって、上り信号の分岐出力手段と、入力ソースの切替手段と、当該切替手段に対し指令を発して入力ソースの切替動作を制御する上り監視制御装置と、測定器とを有し、上り信号が、幹線毎にまとめられた状態で個別にヘッドエンドまで伝送されるように構成するとともに、上り信号が前記分岐出力手段によって分岐され、前記入力ソースの切替手段を介して測定器にも入力されるように構成し、前記測定器による入力信号の測定結果が、前記上り監視制御装置に取り込まれるように構成されていることを特徴としている。
【0012】
尚、前記分岐出力手段は、入力信号を出力するメイン出力端子と、上り信号を分岐させるための分岐回路と、分岐された上り信号を出力する分岐出力端子と、入力信号の伝送と停止を切り替える開閉スイッチとを有し、前記開閉スイッチが、メイン出力端子と分岐回路の間に配置され、上り監視制御装置の制御下において動作するように構成されていることが好ましい。
【0013】
また、前記上り監視制御装置は、伝送障害が生じていないときには、短い時間間隔をおいて入力ソースの切替動作を繰り返し実行させて、幹線毎に伝送された上り信号が、順次測定器に入力されるよう、前記入力ソースの切替手段を制御し、伝送障害が発生した場合には、障害が発生した幹線を特定するとともに、前記開閉スイッチを動作させて、その幹線から伝送された上り信号が、当該分岐出力手段のメイン出力端子から出力されないよう、前記分岐出力手段を制御するように構成されていることが好ましい。
【0014】
更に、幹線の基端部から加入者端末までの伝送路上に配置されている中継機器の内部、又は、それらの中継機器に近接した場所に配置されているゲートユニットの内部に、上り信号の伝送と停止を切り替えるゲートスイッチが備えられ、前記ゲートスイッチが、上り監視制御装置の制御下において動作するように構成されていることが好ましい。
【0015】
また、前記上り監視制御装置は、伝送障害が発生した場合には、前記ゲートスイッチの切替動作を順番に実行していき、その都度取得した信号レベルの測定結果から、障害の原因となっている中継機器、又は、伝送路上における障害の発生場所を特定するように構成されていることが更に好ましい。
【0016】
そして、本発明の上り信号監視制御方法は、伝送障害が発生していないときには、幹線毎にまとめられた状態で伝送された上り信号を、入力ソースの切替手段から短い時間間隔をおいて順番に出力させてその信号レベルを測定し、その測定結果を継続的に情報処理することによって、上り帯域における伝送路上の障害の有無を監視し、伝送障害が発生した場合には、障害が発生した幹線を特定するとともに、その幹線から伝送された上り信号が、ヘッドエンドのモデムへ伝送されない状態となるよう制御することを特徴としている。
【0017】
尚、この上り信号監視制御方法においては、伝送障害が発生した場合に、幹線の基端部から加入者端末までの伝送路上に配置されている中継機器の内部、又は、それらの中継機器に近接した場所に配置されているゲートユニットの内部に備えられているゲートスイッチを遠隔的に操作して、上り信号の伝送と停止の切り替えを行うとともに、その都度上り信号のレベルを測定することにより、障害の原因となっている中継機器、又は、伝送路上における障害の発生場所を特定するように構成することが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿って本発明の好適な実施形態について説明する。図1は、本発明に係る上り信号監視制御システムが適用された双方向CATVシステムの系統図である。
【0019】
この双方向CATVシステムにおいて、ある集合住宅に居住する加入者Aの端末12へCATV放送サービスが提供される場合、放送信号(下り信号)は、まず放送信号送信システム1から、ヘッドエンド側の光送受信器2に供給され、光信号に変換された後、光ケーブル3を介して幹線側の光送受信器4に送信される。
【0020】
そして、光送受信器4において受信された光信号は、ここで再び電気信号に変換され、同軸ケーブル5(幹線を構成する同軸ケーブル5a、分岐線を構成する同軸ケーブル5b、引込線を構成する同軸ケーブル5cなど)、及び、各種の中継機器(幹線分岐増幅器6、タップオフ7、延長増幅器8など)を経て、加入者Aの居住する集合住宅9へ供給され、更に、集合住宅9の内部に配設された棟内伝送路(同軸ケーブル5d、棟内増幅器10、分配器11など)を介して加入者Aの端末12まで伝送される。
【0021】
一方、インターネット接続サービス、インターネット電話などの双方向サービスが提供される場合、上り信号は、加入者Aの端末12から、下り信号と同一の経路を反対の方向に、即ち、棟内伝送路、引込線、分岐線、各種中継機器、幹線、幹線側光送受信器4、光ケーブル3を経て、ヘッドエンド側光送受信器2へと伝送され、そしてこのヘッドエンド側の光送受信器2から、上り信号出力用の同軸ケーブル5e、及び、上りスイッチ13(上り信号の分岐出力手段)を経てインターネットモデム14へと伝送されるようになっている。
【0022】
ここで、この双方向CATVシステムを構成する各要素について、それぞれ詳細に説明する。
【0023】
ヘッドエンド側光送受信器2は、下り帯域の電気信号を光信号に変換して光ケーブル3に出力し、また、受信した上り帯域の光信号については、これを電気信号に変換して、上り信号出力用の同軸ケーブル5eに出力するように構成されている。一方、幹線側光送受信器4は、受信した下り帯域の光信号を電気信号に変換して、幹線を構成する同軸ケーブル5aに出力し、また、入力された上り帯域の電気信号については、これを光信号に変換して光ケーブル3に出力するようになっている。
【0024】
この種の双方向CATVシステムにおいては、通常、1つの幹線側光送受信器4につき(つまり、1ノード当たり)、4本の幹線(同軸ケーブル5a)が接続され、それら4本の幹線の先には、合計で約500世帯の端末12が接続されている。
【0025】
双方向サービスが提供される場合、各端末12からの多数の上り信号は、幹線毎に集められて、幹線側光送受信器4に入力されることになる。具体的には、多数の上り信号は、分配器11やタップオフ7などの中継機器を経るたびに、次第に合流を重ね、最終的には、ある1本の幹線に接続されているすべての端末12からの上り信号が、その幹線に集められることになる。
【0026】
そして、4本の幹線から1つの幹線側光送受信器4に入力された4つの上り信号は、周波数変換によって1つの上り信号にまとめられ、光ケーブル3を介してヘッドエンド側光送受信器2に伝送される。
【0027】
1つのヘッドエンド側光送受信器2には、上り信号出力用の同軸ケーブル5eが4本接続されており、光ケーブル3を介して伝送された上り信号は、ここで再び元の4つの上り信号(幹線毎に集められた4つの上り信号)に分割されて、それら4本の同軸ケーブル5eに、個別に出力される。
【0028】
このように、幹線を構成する同軸ケーブル5aと、上り信号出力用の同軸ケーブル5eとは、1対1の関係となっており、幹線側光送受信器4に接続されている幹線の数と同数(例えば、36個の幹線側光送受信器4が存在する場合には、最大で144本)の同軸ケーブル5eがヘッドエンド側光送受信器2にも接続され、上り信号は、経由した幹線毎にまとめられた状態で、ヘッドエンド側光送受信器2から、上りスイッチ13を経てインターネットモデム14へと個別に伝送されるようになっている。
【0029】
上りスイッチ13は、入力された上り信号をメイン出力端子からインターネットモデム14側へ出力するように構成されているほか、各経路上に分岐回路21が配置されており、入力信号(上り信号)を分岐して、分岐出力端子から出力できるようになっている。そして、分岐出力された各上り信号は、経由した幹線毎にまとめられた状態で、RF切替システム15(入力ソースの切替手段)へと個別に伝送される。
【0030】
また、上りスイッチ13内の各経路上には、分岐回路21に隣接して、上り監視制御装置17の制御下において動作する開閉スイッチ22が配置されており、各経路における上り信号の伝送と停止を切り替えることができるようになっている。
【0031】
RF切替システム15は、多数の入力端子のうち、選択された1つの端子から入力された信号のみを出力できるように構成されている。具体的には、RF切替システム15は、同一の構成に係る多数(本実施形態においては13個)のRF切替器19(19a、19b、19c、…)によって構成されており、1つのRF切替器19は、多数(本実施形態においては12個)の入力端子と1つの出力端子を有し、いずれかの入力端子に入力された信号を1つだけ選択して、出力端子から出力させることができるようになっている。
【0032】
そして、このRF切替システム15においては、上位となる1つのRF切替器19aの入力端子に、下位となる他のRF切替器19(19b、19c、…)の出力端子がそれぞれ接続される構成となっている。従って、このRF切替システム15は、上位のRF切替器19a、及び、下位のRF切替器19(19b、19c、…)をそれぞれ操作することによって、下位のすべてのRF切替器19の入力端子(即ち、RF切替システム15のすべての入力端子)のうち、いずれかの入力端子から入力された信号を1つだけ選択して、上位のRF切替器19aの出力端子から出力させることができる。
【0033】
このように、RF切替システム15は、各RF切替器19を操作することによって、出力させるべき信号の入力ソースを任意に選択できるようになっている。
【0034】
そして、このRF切替システム15から選択出力された信号は、信号レベルの測定器16(スペクトラム・アナライザ)に入力される。この測定器16による上り信号レベルの測定結果は、上り監視制御装置17によって常時取り込まれるようになっており、本実施形態に係る双方向CATVシステムは、かかる構成により、上り帯域における伝送障害等の有無を「上り信号の伝送経路毎(幹線毎)に」監視できるようになっている。以下この点について、詳細に説明する。
【0035】
上り監視制御装置17は、RF切替システム15に対して指令を発して、入力ソースの切替動作を制御し、RF切替システム15から出力されるべき(即ち、測定器16に入力されるべき)上り信号の選択の切り替えを行うようになっている。この切替動作は、短い時間間隔をおいて(例えば、1分毎に)繰り返し実行され、幹線毎の上り信号(或いは、それらの中で「予め特定されたグループ」の中のすべての上り信号)が、順番に出力され、測定器16に入力されるようになっている(監視モード)。
【0036】
例えば、144本の幹線を有する双方向CATVシステムにおいて、ある幹線からの上り信号は、その幹線の番号に対応した番号の入力端子(RF切替システム15の入力端子)に入力されるように構成されている場合、まず、第1番の入力端子から入力された信号(即ち、第1番の幹線を経由して伝送された上り信号)が1分間出力され、次に、第2番の入力端子から入力された信号が1分間出力される。このような入力ソースの切り替えを順番に実行していくと、144分後には、すべての幹線からの上り信号が順番に出力されることになる。
【0037】
尚、ここでは、RF切替システム15における入力ソースの切り替えの間隔を「1分間」に設定した場合について説明したが、必ずしもこれには限定されず、ネットワークの規模(幹線数、端末の接続数)等に応じて任意の時間を設定することができる。
【0038】
この入力ソースの切り替えが繰り返し実行されると、測定器16には、いずれかの幹線からの上り信号が常時入力されることになり、その結果、各幹線からの上り信号は、周期時間(この例においては144分)毎に測定器16に入力され、レベル測定が行われることになる。
【0039】
そして、その測定結果は、常時上り監視制御装置17に取り込まれるようになっており、上り監視制御装置17は、その測定結果から、流合雑音の有無、乃至は、その信号の状態を把握し、伝送障害の有無を判定する。尚、伝送障害の有無の判定は、次のような手順で行われる。
【0040】
まず、上り監視制御装置17は、基準レベル(管理者により予め設定された「信号レベルの基準値」)と、測定結果(信号レベルの測定値)とを比較し、「測定値が基準レベルを超えている時間」を計算する。その結果、それが基準時間(管理者により予め設定された「時間の基準値」)よりも長い場合には、「その伝送路上に異常がある」と判定され、短ければ「異常なし」と判定される。尚、この「基準レベル」及び「基準時間」は、ネットワークの規模、運用時の便宜上の事情等を考慮して、任意に設定することができる。
【0041】
このように、本実施形態の双方向CATVシステムにおいては、上り信号が幹線毎にまとめられて伝送され、それらの信号が個別に、順番に測定器16に入力され、その信号レベルの測定結果が上り監視制御装置17に常時取り込まれ、信号の状態が把握されるように構成されているので、上り帯域における伝送障害等の有無を「上り信号の伝送経路毎(幹線毎)に」監視することができる。
【0042】
更に、この双方向CATVシステムは、いずれかの伝送路の上り帯域において伝送障害等が発生した場合には、早急に対処し、被害範囲を最小限に抑え、かつ、短時間で復旧させることができるようになっている。以下この点について詳細に説明する。
【0043】
前述の通り本実施形態においては、上り帯域における伝送障害等の有無が、上り信号の伝送経路毎(幹線毎)に監視されるようになっており、しかもこの監視は、上り監視制御装置17によって、昼夜を問わず常に行われるので、夜間等に伝送障害が発生したような場合でも、その事実を短時間内に把握し、更に、その伝送障害が生じている伝送路(幹線)を特定することができる。
【0044】
上り監視制御装置17は、伝送障害が発生していることを発見した場合、まず、上りスイッチ13を制御して、障害が発生している伝送路とインターネットモデム14との接続を切り、その伝送路における上り帯域の信号の伝送を一時停止させる。具体的には、上りスイッチ13内に配置されている開閉スイッチ22を動作させて、接続状態から切断状態に切り替え、障害が生じている伝送路からの上り信号が上りスイッチ13のメイン出力端子から出力されないような状態(インターネットモデム14に入力されないような状態)とする。
【0045】
伝送障害の発生に対してこのような対処を行うと、切断された伝送路に属するすべての端末12において、上り帯域を利用したサービスを受けることができなくなってしまうが、障害が生じていない他の伝送路への悪影響を回避することができる。
【0046】
そして、上り監視制御装置17は、「伝送障害が発生している事実」及び「障害が発生している伝送路においては上り帯域を利用したサービスが一次的に停止されている旨」を伝えるテロップを下り信号(放送信号)に乗じて送信するよう、放送信号送信システム1に対して指令を発する。尚、このテロップ送信と併せて、或いは、テロップ送信の代わりに、Eメール送信を行うことによって、加入者に対し「伝送障害が発生している事実」等の情報を伝達するように構成することもできる。
【0047】
次に、上り監視制御装置17は、障害が発生していると認められる伝送路上に配置されている増幅器(幹線増幅器6、延長増幅器8、棟内増幅器10など)のうち、伝送障害の原因となっている増幅器を特定するための調査を行う。
【0048】
この調査は、幹線増幅器6、延長増幅器8、及び、ゲートユニット20をそれぞれ順番に遠隔操作して、上り帯域の信号の伝送を停止させ、その際の上り信号レベルの変化をチェックすることによって行われる。
【0049】
具体的には、幹線増幅器6、延長増幅器8、及び、ゲートユニット20には、上り監視制御装置17から放送信号送信システム1を介して送信されるパイロット信号を受けて、上り帯域の信号の伝送と停止を切り替えるゲートスイッチがそれぞれ内蔵されており、障害が発生していると認められる伝送路上において、光送受信器4に最も近い場所に位置する幹線増幅器6から、加入者端末12に最も近い場所に位置するゲートユニット20まで順番に、上り信号の伝送/停止の切り替えと、その際のレベルチェックを行っていく。
【0050】
このとき、ある増幅器又はゲートユニット20において、上り信号の伝送を停止させたときに伝送障害が解消した(つまり、信号レベルが通常値に復帰した)という場合、その増幅器又はゲートユニット20よりも加入者端末12側に位置するいずれかの増幅器が伝送障害の原因となっている、ということが判る。また、伝送状態から停止状態への切り替えの前後において、信号レベルに変化が見られない場合、その増幅器又はゲートユニット20よりも加入者端末12側には、伝送障害の原因となっている増幅器は存在しない、ということが判る。
【0051】
このようなロジックに則って、前述のような調査を順番に行っていくことにより、伝送障害の原因となっている中継機器、又は、伝送路上における障害の発生位置を特定することができる。
【0052】
尚、この調査の際に実行される上り信号のレベルチェックは、測定器16による測定結果に基づき、上り監視制御装置17によって行われる。
【0053】
前述したように、伝送障害が発見された場合、上りスイッチ13内の開閉スイッチ22が動作して、まずは障害が発生している伝送路とインターネットモデム14との接続が切られることになるが、上り信号が分岐される分岐回路21が、開閉スイッチ22よりも上流側(光送受信器2側)に位置している(即ち、開閉スイッチ22が、メイン出力端子と分岐回路21の間に位置している)ので、上り信号は、開閉スイッチ22の状態の如何に拘わらず、分岐回路21から分岐されてRF切替システム15側へ出力されることになる。また、RF切替システム15は、伝送障害が発生した場合には、上り監視制御装置17からの指令を受けて、監視モード(短い時間間隔で入力ソースの切り替えを繰り返すモード)から、固定モードへとシフトし、特定された伝送路(障害が生じている伝送路)の上り信号のみを測定器16へ出力するようになっている。
【0054】
従って、障害の原因となる増幅器の調査の際、ゲートスイッチの切り替えによって生じ得る信号レベルの変化は、測定器16によって計測することができる。
【0055】
そして、以上のような調査を実行することによって、障害の原因となる増幅器が特定されたら、その増幅器(或いはそれに隣接配置されているゲートユニット20)に内蔵されているゲートスイッチを停止状態に維持したまま、上りスイッチ13内の開閉スイッチ22を動作させて、障害が発生した伝送路とインターネットモデム14との接続を復旧させ、一時停止されていた上り信号の伝送を再開させる。
【0056】
そうすると、障害が生じた伝送路に接続されている多数の端末12うち、障害の原因として特定された増幅器を経由せずに接続されている端末12については、上り帯域を利用した双方向サービスが再開されることになる。
【0057】
上り監視制御装置17は、障害の原因として特定された増幅器に関する情報(設置場所、伝送路上の位置等)を画面上に表示して、管理者へ通知する。その後、管理者がその現場に赴いて、具体的な措置(例えば、ケーブル接続の点検、動作不良のテスト、修理、交換など)を講じることによって伝送障害が完全に解決された場合、パイロット信号を発信して、停止状態のゲートスイッチを接続状態に切り替える。これにより、すべての端末12に対して、双方向サービスが再開される。
【0058】
尚、流合雑音等によって伝送障害が発生した場合、基準値を超える過大な信号が伝送路上を流れてしまう可能性があり、そのような過大な信号がインターネットモデム14に入力されると、インターネットモデム14は、機能停止状態となってしまうことがある(いわゆる「フリーズ」)。このような場合には、インターネットモデム14の電源を一旦落とし、再度電源を投入して再起動(モデムのリセット)する必要がある。
【0059】
従来のCATVシステムにおいては、管理者がこの作業(モデムのリセット)を手動で行っていたが、本実施形態においては、インターネットモデム14がフリーズしているかどうかが、上り監視制御装置17によって常時監視され、フリーズしていることが発見された場合、上り監視制御装置17から接点制御装置18に指令が発せられ、この接点制御装置18によって、フリーズしているインターネットモデム14のリセットが自動的に行われるようになっている。
【0060】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明に係る双方向CATVの上り信号監視制御システムは、上り帯域における伝送路上の障害の有無が「上り信号の伝送経路毎(幹線毎)に」自動的かつ継続的に監視されるようになっており、伝送障害が生じた場合には、短時間内に対処し、障害による悪影響を最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る監視システムが導入された双方向CATVシステムの系統図。
【符号の説明】
1:放送信号送信システム、
2:ヘッドエンド側光送受信器、
3:光ケーブル、
4:幹線側光送受信器、
5,5a〜5e:同軸ケーブル、
6:幹線増幅器、
7:タップオフ、
8:延長増幅器、
9:集合住宅、
10:棟内増幅器、
11:分配器、
12:端末、
13:上りスイッチ、
14:インターネットモデム、
15:RF切替システム、
16:測定器、
17:上り監視制御装置、
18:接点制御装置、
19,19a〜19c:RF切替器、
20:ゲートユニット、
21:分岐回路、
22:開閉スイッチ、
【発明の属する技術分野】
本発明は、双方向サービスが実施されるCATVシステムにおいて、上り帯域における伝送障害の有無を自動的に監視し、障害が発生した場合には、短時間内に対処し、障害による悪影響を最小限に抑えることができる上り信号監視制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネット接続サービスや、インターネット電話などの双方向サービスが実施されるCATVシステムにおいては、ネットワーク管理上の問題から、「1ノード当たり約500世帯」という数字を目安として、加入者端末が接続されている。このように多数の端末から上り信号が送信され、経路毎に集められて伝送されるシステムにおいては、流合雑音による伝送障害が問題となる。
【0003】
流合雑音による伝送障害の中には、多数の端末からの微弱な雑音が偶発的に重合することによって発生し、瞬時に解消されるような軽微な障害のほか、増幅器をはじめとする中継機器内部の故障や、同軸ケーブルの接続不全に起因して発生し、管理者が現場に人員を派遣して、修理、交換等の物理的な措置を講じない限り解消されないような重大な伝送障害もある。
【0004】
現在の双方向CATVシステムにおいては、上記のような伝送障害に備えるため、光送受信器、幹線増幅器、及び、延長増幅器等の中継機器にステータスモニタ(STM)という装置を搭載し、それらの中継機器を通過する際の上り信号レベルを管理者側においてチェックすることによって、伝送路の状態を把握し、伝送障害の有無を監視するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、伝送路は、多数の分岐点が形成され、数段階に枝分かれした複雑なものとなっており、STMを使って伝送路のすべてを監視しようとしても、困難である場合が多い。
【0006】
この点について具体的に説明すると、STMは、送信中の上り信号のレベルを示す信号(レベル信号)を、ヘッドエンドに常駐する管理者からの要求に応じて、ヘッドエンド側へ送信するようになっており、管理者は、伝送路上に網羅的に配置された各STMからそれぞれ送られてくるレベル信号をチェックすることによって、伝送路上の各中継機器における上り信号のレベルを把握することができるが、管理者がモニタを覗いて、レベル信号を一つずつチェックしてくという作業が必要となるため、STMの設置台数があまりに多いと、すべての信号をチェックし終わるまでにかなりの時間を要することになり、十分な監視を行うことができないという問題がある。
【0007】
また、STMは高価な装置であるため、棟内増幅器等を含め、伝送路上のすべての中継機器に搭載するとなると、経済的な負担が大きく、現実的ではない。
【0008】
このようなことから、STMを使用した従来の監視システムは、光送受信器と幹線増幅器のみ(或いは、これらと延長増幅器のみ)にSTMを搭載して運用されている。従って、STMが搭載された中継機器において問題が発生した場合には、障害が発生していることが判明した時点から短時間内に、その原因となる中継機器を特定することができるが、STMが搭載されていない中継機器(例えば、棟内増幅器など)において問題が発生した場合には、加入者からのカスタマーコールを受けるまで、管理者において伝送障害が発生している事実を把握していなかったり、また、障害発生の判明後、現場へ赴いて、可能性のあるすべての中継機器を一つ一つ点検して、障害を引き起こしている中継機器を探し出さなければならない。
【0009】
この場合、復旧までにかなりの時間を要することになり、また、システムが復旧されるまでの間、多数の加入者において、上り帯域を利用したサービスを受けることができなくなってしまう。
【0010】
本発明は、このような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、上り帯域における伝送障害等の有無を「上り信号の伝送経路毎(幹線毎)に」監視でき、伝送障害等が発生した場合には、早急に対処し、被害範囲を最小限に抑え、かつ、短時間で復旧させることができる上り信号監視制御システムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の上り信号監視制御システムは、双方向CATVシステムにおいて好適に用いることができるものであって、上り信号の分岐出力手段と、入力ソースの切替手段と、当該切替手段に対し指令を発して入力ソースの切替動作を制御する上り監視制御装置と、測定器とを有し、上り信号が、幹線毎にまとめられた状態で個別にヘッドエンドまで伝送されるように構成するとともに、上り信号が前記分岐出力手段によって分岐され、前記入力ソースの切替手段を介して測定器にも入力されるように構成し、前記測定器による入力信号の測定結果が、前記上り監視制御装置に取り込まれるように構成されていることを特徴としている。
【0012】
尚、前記分岐出力手段は、入力信号を出力するメイン出力端子と、上り信号を分岐させるための分岐回路と、分岐された上り信号を出力する分岐出力端子と、入力信号の伝送と停止を切り替える開閉スイッチとを有し、前記開閉スイッチが、メイン出力端子と分岐回路の間に配置され、上り監視制御装置の制御下において動作するように構成されていることが好ましい。
【0013】
また、前記上り監視制御装置は、伝送障害が生じていないときには、短い時間間隔をおいて入力ソースの切替動作を繰り返し実行させて、幹線毎に伝送された上り信号が、順次測定器に入力されるよう、前記入力ソースの切替手段を制御し、伝送障害が発生した場合には、障害が発生した幹線を特定するとともに、前記開閉スイッチを動作させて、その幹線から伝送された上り信号が、当該分岐出力手段のメイン出力端子から出力されないよう、前記分岐出力手段を制御するように構成されていることが好ましい。
【0014】
更に、幹線の基端部から加入者端末までの伝送路上に配置されている中継機器の内部、又は、それらの中継機器に近接した場所に配置されているゲートユニットの内部に、上り信号の伝送と停止を切り替えるゲートスイッチが備えられ、前記ゲートスイッチが、上り監視制御装置の制御下において動作するように構成されていることが好ましい。
【0015】
また、前記上り監視制御装置は、伝送障害が発生した場合には、前記ゲートスイッチの切替動作を順番に実行していき、その都度取得した信号レベルの測定結果から、障害の原因となっている中継機器、又は、伝送路上における障害の発生場所を特定するように構成されていることが更に好ましい。
【0016】
そして、本発明の上り信号監視制御方法は、伝送障害が発生していないときには、幹線毎にまとめられた状態で伝送された上り信号を、入力ソースの切替手段から短い時間間隔をおいて順番に出力させてその信号レベルを測定し、その測定結果を継続的に情報処理することによって、上り帯域における伝送路上の障害の有無を監視し、伝送障害が発生した場合には、障害が発生した幹線を特定するとともに、その幹線から伝送された上り信号が、ヘッドエンドのモデムへ伝送されない状態となるよう制御することを特徴としている。
【0017】
尚、この上り信号監視制御方法においては、伝送障害が発生した場合に、幹線の基端部から加入者端末までの伝送路上に配置されている中継機器の内部、又は、それらの中継機器に近接した場所に配置されているゲートユニットの内部に備えられているゲートスイッチを遠隔的に操作して、上り信号の伝送と停止の切り替えを行うとともに、その都度上り信号のレベルを測定することにより、障害の原因となっている中継機器、又は、伝送路上における障害の発生場所を特定するように構成することが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿って本発明の好適な実施形態について説明する。図1は、本発明に係る上り信号監視制御システムが適用された双方向CATVシステムの系統図である。
【0019】
この双方向CATVシステムにおいて、ある集合住宅に居住する加入者Aの端末12へCATV放送サービスが提供される場合、放送信号(下り信号)は、まず放送信号送信システム1から、ヘッドエンド側の光送受信器2に供給され、光信号に変換された後、光ケーブル3を介して幹線側の光送受信器4に送信される。
【0020】
そして、光送受信器4において受信された光信号は、ここで再び電気信号に変換され、同軸ケーブル5(幹線を構成する同軸ケーブル5a、分岐線を構成する同軸ケーブル5b、引込線を構成する同軸ケーブル5cなど)、及び、各種の中継機器(幹線分岐増幅器6、タップオフ7、延長増幅器8など)を経て、加入者Aの居住する集合住宅9へ供給され、更に、集合住宅9の内部に配設された棟内伝送路(同軸ケーブル5d、棟内増幅器10、分配器11など)を介して加入者Aの端末12まで伝送される。
【0021】
一方、インターネット接続サービス、インターネット電話などの双方向サービスが提供される場合、上り信号は、加入者Aの端末12から、下り信号と同一の経路を反対の方向に、即ち、棟内伝送路、引込線、分岐線、各種中継機器、幹線、幹線側光送受信器4、光ケーブル3を経て、ヘッドエンド側光送受信器2へと伝送され、そしてこのヘッドエンド側の光送受信器2から、上り信号出力用の同軸ケーブル5e、及び、上りスイッチ13(上り信号の分岐出力手段)を経てインターネットモデム14へと伝送されるようになっている。
【0022】
ここで、この双方向CATVシステムを構成する各要素について、それぞれ詳細に説明する。
【0023】
ヘッドエンド側光送受信器2は、下り帯域の電気信号を光信号に変換して光ケーブル3に出力し、また、受信した上り帯域の光信号については、これを電気信号に変換して、上り信号出力用の同軸ケーブル5eに出力するように構成されている。一方、幹線側光送受信器4は、受信した下り帯域の光信号を電気信号に変換して、幹線を構成する同軸ケーブル5aに出力し、また、入力された上り帯域の電気信号については、これを光信号に変換して光ケーブル3に出力するようになっている。
【0024】
この種の双方向CATVシステムにおいては、通常、1つの幹線側光送受信器4につき(つまり、1ノード当たり)、4本の幹線(同軸ケーブル5a)が接続され、それら4本の幹線の先には、合計で約500世帯の端末12が接続されている。
【0025】
双方向サービスが提供される場合、各端末12からの多数の上り信号は、幹線毎に集められて、幹線側光送受信器4に入力されることになる。具体的には、多数の上り信号は、分配器11やタップオフ7などの中継機器を経るたびに、次第に合流を重ね、最終的には、ある1本の幹線に接続されているすべての端末12からの上り信号が、その幹線に集められることになる。
【0026】
そして、4本の幹線から1つの幹線側光送受信器4に入力された4つの上り信号は、周波数変換によって1つの上り信号にまとめられ、光ケーブル3を介してヘッドエンド側光送受信器2に伝送される。
【0027】
1つのヘッドエンド側光送受信器2には、上り信号出力用の同軸ケーブル5eが4本接続されており、光ケーブル3を介して伝送された上り信号は、ここで再び元の4つの上り信号(幹線毎に集められた4つの上り信号)に分割されて、それら4本の同軸ケーブル5eに、個別に出力される。
【0028】
このように、幹線を構成する同軸ケーブル5aと、上り信号出力用の同軸ケーブル5eとは、1対1の関係となっており、幹線側光送受信器4に接続されている幹線の数と同数(例えば、36個の幹線側光送受信器4が存在する場合には、最大で144本)の同軸ケーブル5eがヘッドエンド側光送受信器2にも接続され、上り信号は、経由した幹線毎にまとめられた状態で、ヘッドエンド側光送受信器2から、上りスイッチ13を経てインターネットモデム14へと個別に伝送されるようになっている。
【0029】
上りスイッチ13は、入力された上り信号をメイン出力端子からインターネットモデム14側へ出力するように構成されているほか、各経路上に分岐回路21が配置されており、入力信号(上り信号)を分岐して、分岐出力端子から出力できるようになっている。そして、分岐出力された各上り信号は、経由した幹線毎にまとめられた状態で、RF切替システム15(入力ソースの切替手段)へと個別に伝送される。
【0030】
また、上りスイッチ13内の各経路上には、分岐回路21に隣接して、上り監視制御装置17の制御下において動作する開閉スイッチ22が配置されており、各経路における上り信号の伝送と停止を切り替えることができるようになっている。
【0031】
RF切替システム15は、多数の入力端子のうち、選択された1つの端子から入力された信号のみを出力できるように構成されている。具体的には、RF切替システム15は、同一の構成に係る多数(本実施形態においては13個)のRF切替器19(19a、19b、19c、…)によって構成されており、1つのRF切替器19は、多数(本実施形態においては12個)の入力端子と1つの出力端子を有し、いずれかの入力端子に入力された信号を1つだけ選択して、出力端子から出力させることができるようになっている。
【0032】
そして、このRF切替システム15においては、上位となる1つのRF切替器19aの入力端子に、下位となる他のRF切替器19(19b、19c、…)の出力端子がそれぞれ接続される構成となっている。従って、このRF切替システム15は、上位のRF切替器19a、及び、下位のRF切替器19(19b、19c、…)をそれぞれ操作することによって、下位のすべてのRF切替器19の入力端子(即ち、RF切替システム15のすべての入力端子)のうち、いずれかの入力端子から入力された信号を1つだけ選択して、上位のRF切替器19aの出力端子から出力させることができる。
【0033】
このように、RF切替システム15は、各RF切替器19を操作することによって、出力させるべき信号の入力ソースを任意に選択できるようになっている。
【0034】
そして、このRF切替システム15から選択出力された信号は、信号レベルの測定器16(スペクトラム・アナライザ)に入力される。この測定器16による上り信号レベルの測定結果は、上り監視制御装置17によって常時取り込まれるようになっており、本実施形態に係る双方向CATVシステムは、かかる構成により、上り帯域における伝送障害等の有無を「上り信号の伝送経路毎(幹線毎)に」監視できるようになっている。以下この点について、詳細に説明する。
【0035】
上り監視制御装置17は、RF切替システム15に対して指令を発して、入力ソースの切替動作を制御し、RF切替システム15から出力されるべき(即ち、測定器16に入力されるべき)上り信号の選択の切り替えを行うようになっている。この切替動作は、短い時間間隔をおいて(例えば、1分毎に)繰り返し実行され、幹線毎の上り信号(或いは、それらの中で「予め特定されたグループ」の中のすべての上り信号)が、順番に出力され、測定器16に入力されるようになっている(監視モード)。
【0036】
例えば、144本の幹線を有する双方向CATVシステムにおいて、ある幹線からの上り信号は、その幹線の番号に対応した番号の入力端子(RF切替システム15の入力端子)に入力されるように構成されている場合、まず、第1番の入力端子から入力された信号(即ち、第1番の幹線を経由して伝送された上り信号)が1分間出力され、次に、第2番の入力端子から入力された信号が1分間出力される。このような入力ソースの切り替えを順番に実行していくと、144分後には、すべての幹線からの上り信号が順番に出力されることになる。
【0037】
尚、ここでは、RF切替システム15における入力ソースの切り替えの間隔を「1分間」に設定した場合について説明したが、必ずしもこれには限定されず、ネットワークの規模(幹線数、端末の接続数)等に応じて任意の時間を設定することができる。
【0038】
この入力ソースの切り替えが繰り返し実行されると、測定器16には、いずれかの幹線からの上り信号が常時入力されることになり、その結果、各幹線からの上り信号は、周期時間(この例においては144分)毎に測定器16に入力され、レベル測定が行われることになる。
【0039】
そして、その測定結果は、常時上り監視制御装置17に取り込まれるようになっており、上り監視制御装置17は、その測定結果から、流合雑音の有無、乃至は、その信号の状態を把握し、伝送障害の有無を判定する。尚、伝送障害の有無の判定は、次のような手順で行われる。
【0040】
まず、上り監視制御装置17は、基準レベル(管理者により予め設定された「信号レベルの基準値」)と、測定結果(信号レベルの測定値)とを比較し、「測定値が基準レベルを超えている時間」を計算する。その結果、それが基準時間(管理者により予め設定された「時間の基準値」)よりも長い場合には、「その伝送路上に異常がある」と判定され、短ければ「異常なし」と判定される。尚、この「基準レベル」及び「基準時間」は、ネットワークの規模、運用時の便宜上の事情等を考慮して、任意に設定することができる。
【0041】
このように、本実施形態の双方向CATVシステムにおいては、上り信号が幹線毎にまとめられて伝送され、それらの信号が個別に、順番に測定器16に入力され、その信号レベルの測定結果が上り監視制御装置17に常時取り込まれ、信号の状態が把握されるように構成されているので、上り帯域における伝送障害等の有無を「上り信号の伝送経路毎(幹線毎)に」監視することができる。
【0042】
更に、この双方向CATVシステムは、いずれかの伝送路の上り帯域において伝送障害等が発生した場合には、早急に対処し、被害範囲を最小限に抑え、かつ、短時間で復旧させることができるようになっている。以下この点について詳細に説明する。
【0043】
前述の通り本実施形態においては、上り帯域における伝送障害等の有無が、上り信号の伝送経路毎(幹線毎)に監視されるようになっており、しかもこの監視は、上り監視制御装置17によって、昼夜を問わず常に行われるので、夜間等に伝送障害が発生したような場合でも、その事実を短時間内に把握し、更に、その伝送障害が生じている伝送路(幹線)を特定することができる。
【0044】
上り監視制御装置17は、伝送障害が発生していることを発見した場合、まず、上りスイッチ13を制御して、障害が発生している伝送路とインターネットモデム14との接続を切り、その伝送路における上り帯域の信号の伝送を一時停止させる。具体的には、上りスイッチ13内に配置されている開閉スイッチ22を動作させて、接続状態から切断状態に切り替え、障害が生じている伝送路からの上り信号が上りスイッチ13のメイン出力端子から出力されないような状態(インターネットモデム14に入力されないような状態)とする。
【0045】
伝送障害の発生に対してこのような対処を行うと、切断された伝送路に属するすべての端末12において、上り帯域を利用したサービスを受けることができなくなってしまうが、障害が生じていない他の伝送路への悪影響を回避することができる。
【0046】
そして、上り監視制御装置17は、「伝送障害が発生している事実」及び「障害が発生している伝送路においては上り帯域を利用したサービスが一次的に停止されている旨」を伝えるテロップを下り信号(放送信号)に乗じて送信するよう、放送信号送信システム1に対して指令を発する。尚、このテロップ送信と併せて、或いは、テロップ送信の代わりに、Eメール送信を行うことによって、加入者に対し「伝送障害が発生している事実」等の情報を伝達するように構成することもできる。
【0047】
次に、上り監視制御装置17は、障害が発生していると認められる伝送路上に配置されている増幅器(幹線増幅器6、延長増幅器8、棟内増幅器10など)のうち、伝送障害の原因となっている増幅器を特定するための調査を行う。
【0048】
この調査は、幹線増幅器6、延長増幅器8、及び、ゲートユニット20をそれぞれ順番に遠隔操作して、上り帯域の信号の伝送を停止させ、その際の上り信号レベルの変化をチェックすることによって行われる。
【0049】
具体的には、幹線増幅器6、延長増幅器8、及び、ゲートユニット20には、上り監視制御装置17から放送信号送信システム1を介して送信されるパイロット信号を受けて、上り帯域の信号の伝送と停止を切り替えるゲートスイッチがそれぞれ内蔵されており、障害が発生していると認められる伝送路上において、光送受信器4に最も近い場所に位置する幹線増幅器6から、加入者端末12に最も近い場所に位置するゲートユニット20まで順番に、上り信号の伝送/停止の切り替えと、その際のレベルチェックを行っていく。
【0050】
このとき、ある増幅器又はゲートユニット20において、上り信号の伝送を停止させたときに伝送障害が解消した(つまり、信号レベルが通常値に復帰した)という場合、その増幅器又はゲートユニット20よりも加入者端末12側に位置するいずれかの増幅器が伝送障害の原因となっている、ということが判る。また、伝送状態から停止状態への切り替えの前後において、信号レベルに変化が見られない場合、その増幅器又はゲートユニット20よりも加入者端末12側には、伝送障害の原因となっている増幅器は存在しない、ということが判る。
【0051】
このようなロジックに則って、前述のような調査を順番に行っていくことにより、伝送障害の原因となっている中継機器、又は、伝送路上における障害の発生位置を特定することができる。
【0052】
尚、この調査の際に実行される上り信号のレベルチェックは、測定器16による測定結果に基づき、上り監視制御装置17によって行われる。
【0053】
前述したように、伝送障害が発見された場合、上りスイッチ13内の開閉スイッチ22が動作して、まずは障害が発生している伝送路とインターネットモデム14との接続が切られることになるが、上り信号が分岐される分岐回路21が、開閉スイッチ22よりも上流側(光送受信器2側)に位置している(即ち、開閉スイッチ22が、メイン出力端子と分岐回路21の間に位置している)ので、上り信号は、開閉スイッチ22の状態の如何に拘わらず、分岐回路21から分岐されてRF切替システム15側へ出力されることになる。また、RF切替システム15は、伝送障害が発生した場合には、上り監視制御装置17からの指令を受けて、監視モード(短い時間間隔で入力ソースの切り替えを繰り返すモード)から、固定モードへとシフトし、特定された伝送路(障害が生じている伝送路)の上り信号のみを測定器16へ出力するようになっている。
【0054】
従って、障害の原因となる増幅器の調査の際、ゲートスイッチの切り替えによって生じ得る信号レベルの変化は、測定器16によって計測することができる。
【0055】
そして、以上のような調査を実行することによって、障害の原因となる増幅器が特定されたら、その増幅器(或いはそれに隣接配置されているゲートユニット20)に内蔵されているゲートスイッチを停止状態に維持したまま、上りスイッチ13内の開閉スイッチ22を動作させて、障害が発生した伝送路とインターネットモデム14との接続を復旧させ、一時停止されていた上り信号の伝送を再開させる。
【0056】
そうすると、障害が生じた伝送路に接続されている多数の端末12うち、障害の原因として特定された増幅器を経由せずに接続されている端末12については、上り帯域を利用した双方向サービスが再開されることになる。
【0057】
上り監視制御装置17は、障害の原因として特定された増幅器に関する情報(設置場所、伝送路上の位置等)を画面上に表示して、管理者へ通知する。その後、管理者がその現場に赴いて、具体的な措置(例えば、ケーブル接続の点検、動作不良のテスト、修理、交換など)を講じることによって伝送障害が完全に解決された場合、パイロット信号を発信して、停止状態のゲートスイッチを接続状態に切り替える。これにより、すべての端末12に対して、双方向サービスが再開される。
【0058】
尚、流合雑音等によって伝送障害が発生した場合、基準値を超える過大な信号が伝送路上を流れてしまう可能性があり、そのような過大な信号がインターネットモデム14に入力されると、インターネットモデム14は、機能停止状態となってしまうことがある(いわゆる「フリーズ」)。このような場合には、インターネットモデム14の電源を一旦落とし、再度電源を投入して再起動(モデムのリセット)する必要がある。
【0059】
従来のCATVシステムにおいては、管理者がこの作業(モデムのリセット)を手動で行っていたが、本実施形態においては、インターネットモデム14がフリーズしているかどうかが、上り監視制御装置17によって常時監視され、フリーズしていることが発見された場合、上り監視制御装置17から接点制御装置18に指令が発せられ、この接点制御装置18によって、フリーズしているインターネットモデム14のリセットが自動的に行われるようになっている。
【0060】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明に係る双方向CATVの上り信号監視制御システムは、上り帯域における伝送路上の障害の有無が「上り信号の伝送経路毎(幹線毎)に」自動的かつ継続的に監視されるようになっており、伝送障害が生じた場合には、短時間内に対処し、障害による悪影響を最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る監視システムが導入された双方向CATVシステムの系統図。
【符号の説明】
1:放送信号送信システム、
2:ヘッドエンド側光送受信器、
3:光ケーブル、
4:幹線側光送受信器、
5,5a〜5e:同軸ケーブル、
6:幹線増幅器、
7:タップオフ、
8:延長増幅器、
9:集合住宅、
10:棟内増幅器、
11:分配器、
12:端末、
13:上りスイッチ、
14:インターネットモデム、
15:RF切替システム、
16:測定器、
17:上り監視制御装置、
18:接点制御装置、
19,19a〜19c:RF切替器、
20:ゲートユニット、
21:分岐回路、
22:開閉スイッチ、
Claims (7)
- 双方向CATVシステムに適用される上り信号監視制御システムであって、
上り信号の分岐出力手段と、入力ソースの切替手段と、当該切替手段に対し指令を発して入力ソースの切替動作を制御する上り監視制御装置と、測定器とを有し、
上り信号が、幹線毎にまとめられた状態で個別にヘッドエンドまで伝送されるように構成するとともに、上り信号が前記分岐出力手段によって分岐され、前記入力ソースの切替手段を介して測定器にも入力されるように構成し、
前記測定器による入力信号の測定結果が、前記上り監視制御装置に取り込まれるように構成されていることを特徴とする、上り信号監視制御システム。 - 前記分岐出力手段は、入力信号を出力するメイン出力端子と、上り信号を分岐させるための分岐回路と、分岐された上り信号を出力する分岐出力端子と、入力信号の伝送と停止を切り替える開閉スイッチとを有し、
前記開閉スイッチが、メイン出力端子と分岐回路の間に配置され、上り監視制御装置の制御下において動作するように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の上り信号監視制御システム。 - 前記上り監視制御装置は、伝送障害が生じていないときには、短い時間間隔をおいて入力ソースの切替動作を繰り返し実行させて、幹線毎に伝送された上り信号が、順次測定器に入力されるよう、前記入力ソースの切替手段を制御し、
伝送障害が発生した場合には、障害が発生した幹線を特定するとともに、前記開閉スイッチを動作させて、その幹線から伝送された上り信号が、当該分岐出力手段のメイン出力端子から出力されないよう、前記分岐出力手段を制御するように構成されていることを特徴とする、請求項2に記載の上り信号監視制御システム。 - 幹線の基端部から加入者端末までの伝送路上に配置されている中継機器の内部、又は、それらの中継機器に近接した場所に配置されているゲートユニットの内部に、上り信号の伝送と停止を切り替えるゲートスイッチが備えられ、
前記ゲートスイッチが、上り監視制御装置の制御下において動作するように構成されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の上り信号監視制御システム。 - 前記上り監視制御装置は、伝送障害が発生した場合には、前記ゲートスイッチの切替動作を順番に実行していき、その都度取得した信号レベルの測定結果から、障害の原因となっている中継機器、又は、伝送路上における障害の発生位置を特定するように構成されていることを特徴とする、請求項4に記載の上り信号監視制御システム。
- 伝送障害が発生していないときには、幹線毎にまとめられた状態で伝送された上り信号を、入力ソースの切替手段から短い時間間隔をおいて順番に出力させてその信号レベルを測定し、その測定結果を継続的に情報処理することによって、上り帯域における伝送路上の障害の有無を監視し、
伝送障害が発生した場合には、障害が発生した幹線を特定するとともに、その幹線から伝送された上り信号が、ヘッドエンドのモデムへ伝送されない状態となるよう制御することを特徴とする、上り信号監視制御方法。 - 伝送障害が発生した場合には、幹線の基端部から加入者端末までの伝送路上に配置されている中継機器の内部、又は、それらの中継機器に近接した場所に配置されているゲートユニットの内部に備えられているゲートスイッチを遠隔的に操作して、上り信号の伝送と停止の切り替えを行うとともに、その都度上り信号のレベルを測定することにより、障害の原因となっている中継機器、又は、伝送路上における障害の発生位置を特定することを特徴とする、請求項6に記載の上り信号監視制御方法。
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