JP2020025267A - 棟内共聴装置の監視システム - Google Patents

棟内共聴装置の監視システム Download PDF

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Abstract

【課題】 棟内共聴装置の伝送路に設置されている増幅装置の監視を行っても監視信号がCATVの幹線上を上っていかない棟内共聴装置の監視システムを提供する。【解決手段】 双方向増幅装置17,19,22,24における増幅ユニットから取り込んだモニタ信号から作成した監視情報を含む通信信号が、制御ユニットで作成されて伝送線路を上っていきゲートウェイ13に送られる。ゲートウェイ13は、インターネット14上のクラウド3に監視情報を送出する。インターネット14に接続されている監視センター2は、クラウド3にアクセスすることにより、監視情報を確認することができる。通信信号は、共聴信号において使用されていない周波数帯域を用いて棟内の伝送路に伝送していることから、通信信号がCATV局に上っていくことなく棟内共聴装置1を構成している増幅ユニットの監視を行うことができる。【選択図】 図1

Description

本発明は、CATV局からの伝送信号などを棟内において分岐・分配したり、棟内から送出された上り信号をCATV局に伝送する棟内共聴装置における増幅ユニットなどを監視する棟内共聴装置の監視システムに関する。
この明細書で云う「棟内共聴装置」とは、ビルや集合住宅,共同住宅などの棟内に設置する共聴装置、および、戸建の建物に設置する共聴装置などの一般的な共聴装置を含んでいる。
棟内共聴装置にCATV(ケーブルテレビジョン)を導入する場合の一例の構成を図21に示す。
図21に示す棟内共聴装置2100は、棟内に設置され、CATV信号伝送ライン中に挿入されている双方向分岐増幅装置2101により分岐された下り方向のCATV信号が、タップオフ(TAP OFF )2102および保安器SBを介して棟内に引き込まれ、双方向増幅装置2105の第1入力端子に入力されると共に、BS/CSアンテナ2103よりのBS−IFあるいはCS−IF信号が、双方向増幅装置2105の第2入力端子に入力される。これらの第1入力端子および第2入力端子に入力された3種類の信号は、それぞれ双方向増幅装置2105により増幅されて出力端子から混合されて出力される。
双方向増幅装置2105の出力は分岐器2106に供給され、分岐器2106において分岐された1つの信号は、分配器2107により複数に分配される。この分配された信号は双方向増幅装置2108により増幅されて、さらに分配器2109により複数に分配される。分配器2109により分配された1つの分配出力は、複数個縦続に接続された直列ユニット2110〜2115に供給される。この直列ユニット2115の終端にはインピーダンス整合用の終端抵抗2116が接続されている。
この直列ユニット2110〜2115は宅内の各部屋等に設けられており、この直列ユニット2110〜2115にはテレビジョン受像機等に接続されるケーブルが接続される。
特開平11−4357号公報
従来の棟内共聴装置2100において、CATV信号の上り方向の伝送帯域は、例えば10〜55MHzとされ、下り方向の伝送帯域は70〜770MHzとされている。また、BS/CS−IFの伝送帯域は1000MHz〜3224MHzとされている。双方向増幅装置2105,2108は、上り信号、下り信号およびBS/CS−IF信号をそれぞれ増幅する複数の増幅器を備えており、上記伝送帯域の各伝送信号の減衰を補償するため、上り信号、下り信号、BS/CS−IF信号をそれぞれ増幅する増幅器により増幅される。そして、上記伝送帯域の各伝送信号をそれぞれ増幅する複数の増幅器は棟内の壁面等に設置される筐体に収納されており、双方向増幅装置2105および双方向増幅装置2108は、それぞれ筐体を備えている。
CATVシステムの幹線に設置されている増幅器などの監視はCATV局で行っているが、保安器SBまでの監視をCATV局が行うこととなっており、保安器SB以降の棟内共聴装置に設置されている増幅器の監視を行う場合は、棟内共聴装置のユーザ側で行うこととされている。この場合、棟内共聴装置に設置されている増幅器の監視を行うには、増幅器内に各種のセンサーを設けて増幅器の動作状態を示すレベルデータなどの監視データを棟内共聴装置内に設けた監視手段に送り監視を行うことが考えられる。
しかしながら、棟内共聴装置は建物毎に設けられており、建物毎に設けられた複数の棟内共聴装置毎に監視手段を設置するのは効率的でないと共に経済的でもないという問題点がある。そこで、監視データを公衆通信網を介して監視手段に伝送できるようにすれば、監視手段が公衆通信網にアクセスすることにより、複数の棟内共聴装置の監視を1つの監視手段で行えることができると考えられる。
また、障害時には現地で系統毎に切り分けながら、不具合機器の特定をおこなっているため、障害を復旧させるには多くの時間を費やすことになる。さらに、双方向増幅装置のレベルを再調整する場合、現地で調整する必要があるが、双方向増幅装置に内蔵されているレベル調整機能はスライドスイッチやボリュームなどを操作して行うため、繁雑な調整作業となり多くの時間が必要であった。交換前と増幅するレベルが同一になるように、作業者が測定器を使用して双方向増幅装置内の各増幅器を再調整をする必要があり、再調整中も伝送信号は停波されてしまうようになる。
さらに、従来の棟内共聴装置2100では、双方向増幅装置2105,2108内の複数の増幅器は一体型の構造になっており、一部の増幅器に不具合が発生した場合でも双方向増幅装置である筐体を交換する必要があるため、すべての信号が停波されてしまう。これを解決するために、筐体内に収納された増幅器において伝送信号の帯域別に増幅器を区別し、区別した増幅器からなる複数の増幅ユニットに分割して、増幅器ユニット毎に交換可能とすることが考えられる。しかしながら、増幅ユニットに不具合が発生した場合は、当該増幅ユニットを交換する間は、当該増幅ユニットに割り当てられた伝送信号が停波してしまうという問題点があった。さらに、交換の際には交換前と増幅するレベルが同一になるよう、作業者による増幅ユニット内の全ての増幅器の設定を行う必要があることから、設定調整中も停波してしまうという問題点があった。
そこで、本発明は、増幅ユニットのモニタ信号を含む監視信号を公衆通信網を介して監視手段に伝送できる棟内共聴装置の監視システムを提供することを目的としている。また、本発明は、無停波で増幅ユニットを交換することができる棟内共聴装置の監視システムを提供することを目的としている。
本発明の実施例の棟内共聴装置の監視システムは、伝送線路に増幅装置が設けられ、公衆通信網に接続可能なゲートウェイを備えている棟内共聴装置の監視システムにおいて、前記増幅装置は、前記伝送線路を伝送される周波数帯域の信号を増幅する増幅ユニットと、前記増幅ユニットと接続されて、前記増幅ユニットにおける設定されたパラメータおよびモニタ信号を前記増幅ユニットから取り込むと共に、前記増幅ユニットにパラメータを設定することができ、さらに、前記増幅ユニットから取り込んだ前記モニタ信号から作成した監視情報を含む通信信号を前記伝送線路に伝送する通信手段を有する制御ユニットとを備え、前記制御ユニットの前記通信手段は、前記通信信号を前記伝送線路において使用されていない周波数帯域を用いて前記伝送線路に伝送しており、前記通信信号は前記伝送線路を上って前記ゲートウェイに供給され、前記ゲートウェイから公衆通信網に送出されて、公衆通信網に接続された監視手段が前記通信信号を受け取ることにより、該監視手段が前記増幅装置における各増幅ユニットの監視を行えるようにしたことを最も主要な特徴としている。
また、本発明の他の実施例の棟内共聴装置の監視システムは、放送信号を含む信号を、棟内における共聴信号として用いることができ、伝送線路に共聴信号を増幅する増幅装置が設けられ、公衆通信網に接続するゲートウェイを備えている棟内共聴装置の監視システムにおいて、前記増幅装置は、前記共聴信号を構成する複数の周波数帯域の信号を、周波数帯域別にそれぞれ増幅する複数の増幅ユニットと、前記複数の増幅ユニットと接続されて、前記複数の増幅ユニットにおける設定されたパラメータおよびモニタ信号を前記複数の増幅ユニットから取り込むと共に、前記複数の増幅ユニットにおける各増幅ユニットにパラメータを設定することができ、さらに、前記複数の増幅ユニットから取り込んだ前記モニタ信号から作成した監視情報を含む通信信号を前記伝送線路に伝送する通信手段を有する制御ユニットとを備え、前記制御ユニットの前記通信手段は、前記通信信号を前記共聴信号において使用されていない周波数帯域を用いて前記伝送線路に伝送しており、前記通信信号は前記伝送線路を上って前記ゲートウェイに供給され、前記ゲートウェイから公衆通信網に送出されて、公衆通信網に接続された監視手段が前記通信信号を受け取ることにより、該監視手段が前記増幅装置における各増幅ユニットの監視を行うようにしたことを最も主要な特徴としている。
さらに、本発明のさらに他の実施例の棟内共聴装置の監視システムは、伝送線路に増幅装置が設けられ、公衆通信網に接続可能なCATV局に接続されている棟内共聴装置の監視システムにおいて、前記増幅装置は、前記伝送路を伝送される周波数帯域の信号を増幅する増幅ユニットと、前記増幅ユニットと接続されて、前記増幅ユニットにおける設定されたパラメータおよびモニタ信号を前記増幅ユニットから取り込むと共に、前記増幅ユニットにパラメータを設定することができ、さらに、前記増幅ユニットから取り込んだ前記モニタ信号から作成した監視情報と前記パラメータの情報とを含む監視信号を前記伝送線路に伝送する通信手段を有する制御ユニットとを備え、前記制御ユニットの前記通信手段は、前記監視信号を前記CATV局へ向かって伝送される上り信号の周波数帯域を用いて前記伝送線路に伝送しており、前記監視信号は前記伝送線路を上って前記CATV局に供給され、前記CATV局から公衆通信網に送出されて、公衆通信網に接続された監視手段が前記監視信号を受け取ることにより、該監視手段が前記増幅装置における各増幅ユニットの監視を行えるようにしたことを最も主要な特徴としている。
さらにまた、本発明のさらに他の実施例の棟内共聴装置の監視システムは、放送信号を含む信号を、棟内における共聴信号として用いることができ、伝送線路に共聴信号を増幅する増幅装置が設けられ、公衆通信網に接続可能なCATV局に接続されている棟内共聴装置の監視システムにおいて、前記増幅装置は、前記共聴信号を構成する複数の周波数帯域の信号を、周波数帯域別にそれぞれ増幅する複数の増幅ユニットと、前記複数の増幅ユニットと接続されて、前記複数の増幅ユニットにおける設定されたパラメータおよびモニタ信号を前記複数の増幅ユニットから取り込むと共に、前記複数の増幅ユニットにおける各増幅ユニットにパラメータを設定することができ、さらに、前記複数の増幅ユニットから取り込んだ前記モニタ信号から作成した監視情報と前記パラメータの情報とを含む監視信号を前記伝送線路に伝送する通信手段を有する制御ユニットとを備え、前記制御ユニットの前記通信手段は、前記監視信号を前記CATV局へ向かって伝送される上り信号の周波数帯域を用いて前記伝送線路に伝送しており、前記監視信号は前記伝送線路を上って前記CATV局に供給され、前記CATV局から公衆通信網に送出されて、公衆通信網に接続された監視手段が前記監視信号を受け取ることにより、該監視手段が前記増幅装置における各増幅ユニットの監視を行うようにしたことを最も主要な特徴としている。
さらにまた、本発明のさらに他の実施例の棟内共聴装置の監視システムは、伝送線路に増幅装置が設けられ、公衆通信網に接続可能なCATV局にゲートウェイを介して接続されている棟内共聴装置の監視システムにおいて、前記増幅装置は、前記伝送線路を伝送される周波数帯域の信号を増幅する増幅ユニットと、前記増幅ユニットと接続されて、前記増幅ユニットにおける設定されたパラメータおよびモニタ信号を前記増幅ユニットから取り込むと共に、前記増幅ユニットにパラメータを設定することができ、さらに、前記増幅ユニットから取り込んだ前記モニタ信号から作成した監視情報を含む通信信号を前記伝送線路に伝送する通信手段を有する制御ユニットとを備え、前記制御ユニットの前記通信手段は、前記通信信号を前記伝送線路において使用されていない周波数帯域を用いて前記伝送線路に伝送しており、前記通信信号は前記伝送線路を上って前記ゲートウェイに供給され、前記ゲートウェイは、前記通信信号を前記CATV局へ向かって伝送される上り信号の周波数帯域を用いる監視信号に変換して前記伝送線路に伝送しており、前記監視信号は前記伝送線路を上って前記CATV局に供給され、前記CATV局から公衆通信網に送出されて、公衆通信網に接続された監視手段が前記監視信号を受け取ることにより、該監視手段が前記増幅装置における各増幅ユニットの監視を行えるようにしたことを最も主要な特徴としている。
さらにまた、本発明のさらに他の実施例の棟内共聴装置の監視システムは、放送信号を含む信号を、棟内における共聴信号として用いることができ、伝送線路に共聴信号を増幅する増幅装置が設けられ、共に公衆通信網に接続可能なCATV局にゲートウェイを介して接続されている棟内共聴装置の監視システムにおいて、前記増幅装置は、前記共聴信号を構成する複数の周波数帯域の信号を、周波数帯域別にそれぞれ増幅する複数の増幅ユニットと、前記複数の増幅ユニットと接続されて、前記複数の増幅ユニットにおける設定されたパラメータおよびモニタ信号を前記複数の増幅ユニットから取り込むと共に、前記複数の増幅ユニットにおける各増幅ユニットにパラメータを設定することができ、さらに、前記複数の増幅ユニットから取り込んだ前記モニタ信号から作成した監視情報を含む通信信号を前記伝送線路に伝送する通信手段を有する制御ユニットとを備え、前記制御ユニットの前記通信手段は、前記通信信号を前記共聴信号において使用されていない周波数帯域を用いて前記伝送線路に伝送しており、前記通信信号は前記伝送線路を上って前記ゲートウェイに供給され、前記ゲートウェイは、前記通信信号を前記CATV局へ向かって伝送される上り信号の周波数帯域を用いる監視信号に変換して前記伝送線路に伝送しており、前記監視信号は前記伝送線路を上って前記CATV局に供給され、前記CATV局から公衆通信網に送出されて、公衆通信網に接続された監視手段が前記監視信号を受け取ることにより、該監視手段が前記増幅装置における各増幅ユニットの監視を行うようにしたことを最も主要な特徴としている。
上記した本発明の棟内共聴装置の監視システムにおいて、
前記交換対象増幅ユニットを交換する際に、前記複数の増幅ユニットの内の交換対象とされる交換対象増幅ユニットと同等の機能を備える復旧ユニットを取り付けて、前記制御ユニットは、前記複数の増幅ユニットに設定されていたパラメータを前記復旧ユニットに設定し、前記交換対象増幅ユニットに替えて前記復旧ユニットを動作させることで、前記交換対象増幅ユニットを交換可能とし、前記交換対象増幅ユニットが交換された際に、前記制御ユニットは、前記復旧ユニットに設定されていたパラメータを交換された交換対象増幅ユニットに設定して、前記復旧ユニットに替えて前記交換された交換対象増幅ユニットを動作させることで、前記復旧ユニットを取り外し可能としている。
また、上記した本発明の棟内共聴装置の監視システムにおいて、
交換対象とされる少なくとも1台の交換対象増幅ユニットを交換する際に、前記複数の増幅ユニットと同等の機能を備える複数の復旧増幅ユニットを少なくとも備える復旧ユニットを取り付けて、前記制御ユニットは、前記複数の増幅ユニットに設定されていたパラメータを保存して、前記複数の復旧増幅ユニットにそれぞれ設定し、前記交換対象増幅ユニットを含む前記複数の増幅ユニットに替えて前記複数の復旧増幅ユニットを動作させることで、前記交換対象増幅ユニットを交換可能とし、前記交換対象増幅ユニットが交換された際に、前記制御ユニットは、前記保存されたパラメータを交換された交換対象増幅ユニットを含む前記複数の増幅ユニットにそれぞれ設定して、前記複数の復旧増幅ユニットに替えて前記交換された交換対象増幅ユニットを含む前記複数の増幅ユニットを動作させることで、前記復旧ユニットを取り外し可能としている。
さらに、上記した本発明の棟内共聴装置の監視システムにおいて、前記復旧ユニットは、さらに、復旧制御ユニットを備えており、前記交換対象増幅ユニットを交換する際に、前記制御ユニットは、前記保存されたパラメータを前記復旧制御ユニットに書き込み、該復旧制御ユニットは、書き込まれたパラメータを前記複数の復旧増幅ユニットにそれぞれ設定し、交換対象増幅ユニットが交換された際に、前記制御ユニットは、前記保存されたパラメータを交換された交換対象増幅ユニットを含む前記複数の増幅ユニットにそれぞれ設定している。
さらにまた、上記した本発明の棟内共聴装置の監視システムにおいて、公衆通信網に送出された前記監視情報および前記複数の増幅ユニットに設定されたパラメータが、公衆通信網に接続されているクラウドに保存されている。
さらにまた、公衆通信網に接続された前記監視手段は、前記パラメータを変更する変更手段を備え、前記クラウドにアクセスすることにより前記監視情報および前記パラメータを確認できると共に、該変更手段で変更されたパラメータが公衆通信網を介して前記棟内共聴装置に送られて、前記棟内共聴装置においては、前記変更されたパラメータを該当する増幅装置の前記制御ユニットに送り、前記制御ユニットは前記変更されたパラメータを該当する増幅ユニットに設定している。
本発明の棟内共聴装置の監視システムは、増幅ユニットから取り込んだモニタ信号を含む監視信号を、公衆通信網に送出して公衆通信網に接続された監視手段に送っていることから、監視信号を公衆通信網を介して監視手段に伝送できるようになる。これにより、監視手段が公衆通信網にアクセスすることにより、複数の棟内共聴装置の監視を1つの監視手段で行えることが可能となる。
また、少なくとも1台の交換対象の増幅ユニットに設定されていたパラメータを復旧ユニットに設定して動作状態に切り換え、交換対象の増幅ユニットを交換して、復旧ユニットに設定されていたパラメータあるいは保存されていたパラメータを交換した増幅ユニットに設定するようにしたので、停波させることなく増幅ユニットを交換することができると共に、交換後において作業者が増幅ユニットの再設定を行う必要をなくすことができる。
本発明の第1実施例である棟内共聴装置の監視システムの構成を示す図である。 本発明の実施例の監視システムにかかる棟内共聴装置における双方向増幅装置のハードウェア構成を示す正面図である。 本発明の実施例の監視システムにかかる棟内共聴装置における双方向増幅装置のメインボードの構成を示す表面図および裏面図である。 本発明の実施例の監視システムにかかる棟内共聴装置における双方向増幅装置において、制御ユニットと各増幅ユニットとの接続状態を示す機能ブロック図である。 本発明の実施例の監視システムにかかる棟内共聴装置における双方向増幅装置の入力と出力を切り換える構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施例の監視システムにかかる棟内共聴装置における双方向増幅装置の制御ユニットの構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施例の監視システムにかかる棟内共聴装置における双方向増幅装置の復旧ユニットの構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施例の監視システムにかかる棟内共聴装置における双方向増幅装置の第1増幅ユニットの構成を示す機能ブロック図である。 本発明の第1実施例の棟内共聴装置の監視システムにおける監視センターの構成を示す機能ブロック図である。 本発明の第1実施例の棟内共聴装置の監視システムにおけるゲートウェイの構成を示す機能ブロック図である。 本発明の第1実施例の棟内共聴装置の監視システムにおける双方向増幅装置の詳細構成を示す機能ブロック図である。 本発明の第1実施例の棟内共聴装置の監視システムにおける双方向増幅装置においてマルチホップ通信を行うための構成を示す機能ブロック図である。 本発明の第2実施例である棟内共聴装置の監視システムの構成を示す図である。 本発明の第3実施例である棟内共聴装置の監視システムの構成を示す図である。 本発明の第2実施例および第3実施例の監視システムにかかる棟内共聴装置の双方向増幅装置の構成を示す図である。 本発明の第4実施例である棟内共聴装置の監視システムの構成を示す図である。 本発明の第5実施例である棟内共聴装置の監視システムの構成を示す図である。 本発明の第4実施例および第5実施例の監視システムにかかる棟内共聴装置のゲートウェイの構成を示す機能ブロック図である。 本発明の監視システムにかかる棟内共聴装置における双方向増幅装置の他の実施例の入力と出力を切り換える構成を示す機能ブロック図である。 本発明の監視システムにかかる棟内共聴装置において、増幅ユニットを交換する場合の手順を示すフローチャートである。 従来の棟内共聴装置の監視システムの構成を示す図である。
<第1実施例>
本発明の第1実施例である棟内共聴装置の監視システムの構成を図1に示す。
本発明にかかる「棟内共聴装置」には、ビルや集合住宅,共同住宅などの建物に設置する共聴装置、および、戸建の建物に設置する共聴装置などの棟内に設置される共聴装置が含まれているものとする。
図1に示す本発明の第1実施例の監視システム0は、棟内に設置される棟内共聴装置1の監視を行うシステムとされている。本発明にかかる棟内共聴装置1は、屋上などに設置されたBS・CSアンテナ10と混合器12とゲートウェイ13とを備え、混合器15と双方向増幅装置17と分岐・分配器18と双方向増幅装置19と分岐・分配器20とが縦続接続された伝送線路と、双方向増幅装置22と分岐・分配器23とが縦続接続された第1系統と、双方向増幅装置24と分岐・分配器25とが縦続接続された第2系統とから構成されている。伝送線路で伝送される伝送信号は、伝送に伴う減衰および分配や分岐されることで減衰され、この減衰を補償するために、双方向増幅装置17,19,22,24が設けられている。
棟内共聴装置1には、CATV局1010から幹線に設置されている増幅装置や分岐・分配装置などの幹線機器1011を介してCATV信号の伝送ライン中に挿入されている分岐・分配装置などにより分岐されたCATV信号の下り信号(以下、「CATV下り信号」という)がタップオフ(TAP OFF )1012および保安器1013を介して棟内に引き込まれている。そして、保安器1013までのメンテナンスはCATV局1010が行うが、保安器1013以降のメンテナンスは加入者が行うこととされている。
棟内共聴装置1では、第2入力端子にゲートウェイ13が接続されている混合器12の第1入力端子にBS・CSアンテナ10よりのBS・CS−IF信号が入力され、混合器12の出力端子は混合器15の第2入力端子に接続されている。棟内共聴装置1に入力されたCATV下り信号は、混合器15の第1入力端子に入力され、混合器15の第1入力端子に入力されたCATV下り信号および第2入力端子に入力されたBS・CS−IF信号が混合されて共聴信号とされて出力端子から出力される。
なお、図1に示す棟内共聴装置1においては、CATV下り信号とBS・CS−IF信号とが混合されて共聴信号とされているが、本発明においてはこれに限ることはなく、地上デジタル放送信号を受信するUHFアンテナを棟内共聴装置1に設けて、UHFアンテナで受信された地上デジタル放送信号とBS・CS−IF信号とを混合して共聴信号としてもよい。
混合器15の出力端子から出力された共聴信号は双方向増幅装置17に入力されて所定のレベルになるよう増幅される。双方向増幅装置17の出力は分岐・分配器18に供給され、分岐・分配器18において複数に分岐・分配される。分岐・分配器18を通過した共聴信号は、双方向増幅装置19に入力されて所定のレベルになるよう増幅される。双方向増幅装置19の出力は分岐・分配器20に供給され、分岐・分配器20において複数に分岐・分配される。分岐・分配器20を通過した共聴信号は、さらに、分岐・分配器21で第1系統と第2系統の共聴信号に分配される。第1系統に分配された共聴信号は、双方向増幅装置22に入力されて所定のレベルになるよう増幅されて、双方向増幅装置22の出力は分岐・分配器23に供給されて複数に分岐・分配される。分岐・分配器23で分岐・分配された共聴信号は宅内の各部屋等に設けられている直列ユニットにそれぞれ供給され、直列ユニットにはテレビジョン受像機等に接続されるケーブルが接続される。また、第2系統に分配された共聴信号は、双方向増幅装置24に入力されて所定のレベルになるよう増幅されて、双方向増幅装置24の出力は分岐・分配器25に供給されて複数に分岐・分配される。分岐・分配器25で分岐・分配された共聴信号は宅内の各部屋等に設けられている直列ユニットにそれぞれ供給され、直列ユニットにはテレビジョン受像機等に接続されるケーブルが接続される。
また、第1系統の直列ユニットから送出された上り信号は分岐・分配器23を介して双方向増幅装置22で所定のレベルになるよう増幅されて、分岐・分配器21に供給される。さらに、第2系統の直列ユニットから送出された上り信号は分岐・分配器25を介して双方向増幅装置24で所定のレベルになるよう増幅されて、分岐・分配器21に供給される。分岐・分配器21から出力された上り信号は、分岐・分配器20−双方向増幅装置19−分岐・分配器18−双方向増幅装置17の経路で上っていき、混合器15を介して保安器1013に入力される。保安器1013を通過した上り信号は、タップオフ1012、CATVの幹線および幹線機器1011を介してCATV局1010に上っていき受信される。
上記したように、共聴信号は、CATV下り信号とCATV信号の上り信号(以下、「CATV上り信号」という)およびBS・CS−IF信号から構成され、双方向増幅装置17,19,22,24は後述するように、CATV下り信号を増幅する増幅ユニットとCATV上り信号を増幅する増幅ユニットおよびBS・CS−IF信号を増幅する増幅ユニットを有している。それぞれの増幅ユニットの供給電圧および供給電流や温度などの機器の状態情報と、入力レベル、出力レベル、C/Nなどの伝送信号の状態情報からなる動作データは周期的にモニタされている。モニタされたモニタ信号は、動作データにモニタされた増幅ユニット特有の一意の識別情報(以下、「ID」という)を付加して構成されており、モニタ信号は変調されて共聴信号では使用されていない周波数帯域の通信信号になって棟内共聴装置1内の幹線を上っていき、混合器15と混合器12を介してゲートウェイ13に供給される。例えば、通信信号はFSK(frequency shift keying)信号とされている。ゲートウェイ13は、棟内共聴装置1とインターネット14との間でデータの送受を行える機能を有しており、通信信号をベースバンド信号であるモニタ信号に戻してTCP(Transmission Control Protocol )やHTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secure)によりモニタ信号をインターネット14上のクラウド3に送出することができる。モニタ信号はクラウド3に保存される。ゲートウェイ13は、例えば携帯電話網やWi−Fiなどの無線でインターネット14に接続されるが有線でインターネット14に接続してもよい。インターネット14上には監視センター2が有線あるいは無線で接続されている。これにより、監視センター2はクラウド3にアクセスすることにより、クラウド3上のアプリケーションによりID別にグラフ化されたモニタ信号を表示器上で監視できる。IDでは、双方向増幅装置17,19,22,24の各増幅ユニットを識別できると共に、増幅ユニット内の各増幅器の入力レベルを調整する入力レベル調整部と出力レベルを調整する出力レベル調整部をそれぞれ識別することができる。また、クラウド3上のアプリケーションによりモニタ信号が解析されて、モニタ信号に異常があった際には、異常情報を表示器上に表示して監視することができる。異常情報により、いずれかの増幅ユニットに不具合が生じる予兆が見られた場合は、当該増幅ユニットを有している棟内共聴装置1が設置されている建物に要員を派遣して事前に当該増幅ユニットを交換することができ、障害の発生を予防することができるようになる。これにより、監視センター2は、棟内共聴装置1における双方向増幅装置17,19,22,24の各増幅ユニットを周期的に監視することができる。さらに、ゲートウェイ13はモニタ信号に加えて、双方向増幅装置17,19,22,24の各増幅ユニットに設定されているパラメータの情報もクラウド3に送っており、監視センター2はクラウド3に格納されたパラメータを変更することにより、インターネット14およびゲートウェイ13を介して変更されたパラメータを増幅ユニットに設定することができる。パラメータには上記IDが付加されており、割り当てられた周波数帯域の信号を所定レベルで出力するように増幅ユニットに設定されるパラメータである。
本発明にかかる棟内共聴装置1では、増幅ユニットは無停波で交換することができる。以下、その説明を行う。
本発明の監視システムにかかる棟内共聴装置1における双方向増幅装置17,19,22,24のハードウェア構成を説明するが、双方向増幅装置19,22,24は双方向増幅装置17と同じ構成とされているため、双方向増幅装置17を代表として、そのハードウェア構成を示す正面図を図2に示す。
双方向増幅装置17は金属製または合成樹脂製のケース50を備えており、ケース50はケース本体部50aと蓋部50bとから構成されており、図2では蓋部50bをケース本体部50aから開けた状態を示している。ケース本体部50aは、前面が開口された直方体状とされており、制御ユニット51と第1増幅ユニット52と第2増幅ユニット53と第3増幅ユニット54と、これらのユニットに電源を供給する電源ユニット55がメインボード57上に取り付けられて内部に収納されている。蓋部50bは、このケース本体部50aの開口を閉塞しており、蝶番により開閉自在にケース本体部50aに取り付けられている。例えば、第1増幅ユニット52はCATV上り信号を増幅する増幅ユニットとされ、第2増幅ユニット53はCATV下り信号を増幅する増幅ユニットとされ、第3増幅ユニット54はBS・CS−IF信号を増幅する増幅ユニットとされている。
ここで、メインボード57の構成を説明する。図3(a)にメインボード57の表面の構成を示し、図3(b)にメインボード57の裏面の構成を示す。
メインボード57にはプリント配線が表面および裏面に施されているが省略して示している。メインボード57の表面には図3(a)に示すように、上部の一側に復旧ユニット接続端子51aとされるメス型のコネクタと、電源端子57bとされるメス型のコネクタとが設けられている。また、制御ユニット51が取り付けられる部位にコネクタ51c、コネクタ51d、コネクタ51e、コネクタ51fの4つのメス型のコネクタが設けられており、これらの4つのコネクタに制御ユニット51の裏面に設けられている4つのオス型のコネクタを装着することにより、メインボード57に制御ユニット51が装着される。コネクタ51cは、通信信号(ID+モニタ信号、ID+パラメータ信号)を入出力するRF(高周波)端子を含んでおり、コネクタ51dは第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54の各増幅器(後述するAmp1〜Amp6)の入出力レベルをモニタするための入力信号および出力信号を分岐した分岐出力がそれぞれ伝送される例えば5本のRFラインに接続されたRF端子を含んでおり、コネクタ51eは第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54の状態をモニタする電圧、電流、温度などのセンサーからのアナログのセンサー信号がそれぞれ入力される端子を含んでおり、コネクタ51fは通信バスに接続される端子を含んでいる。制御ユニット51には、いずれかのコネクタを介して電源が供給される。
また、第1増幅ユニット52が取り付けられる部位にコネクタ52a、コネクタ52b、コネクタ52cの3つのメス型のコネクタが設けられており、これらの3つのコネクタに第1増幅ユニット52の裏面に設けられている3つのオス型のコネクタを装着することにより、メインボード57に第1増幅ユニット52が装着される。コネクタ52aは、第1増幅ユニット52から出力されるCATV上り信号が供給されるRF端子を含んでおり、コネクタ52bは通信バスに接続される端子を含んでおり、コネクタ52cは第1増幅ユニット52に入力されるCATV上り信号が供給されるRF端子を含んでいる。また、第1増幅ユニット52からの分岐出力およびセンサー信号は、コネクタ52bの端子に供給される。なお、第1増幅ユニット52に設定されるあるいは設定されているパラメータは、コネクタ52bにおける通信バスを通じて入出力することができる。第1増幅ユニット52には、いずれかのコネクタを介して電源が供給される。
また、第2増幅ユニット53が取り付けられる部位にコネクタ53a、コネクタ53b、コネクタ53cの3つのメス型のコネクタが設けられており、これらの3つのコネクタに第2増幅ユニット53の裏面に設けられている3つのオス型のコネクタを装着することにより、メインボード57に第2増幅ユニット53が装着される。コネクタ53aは、第2増幅ユニット53に入力されるCATV下り信号が供給されるRF端子を含んでおり、コネクタ53bは通信バスに接続される端子を含んでおり、コネクタ53cは第2増幅ユニット53から出力されるCATV下り信号が供給されるRF端子を含んでいる。また、第2増幅ユニット53からの分岐出力およびセンサー信号は、コネクタ53bの端子に供給される。なお、第2増幅ユニット53に設定されるあるいは設定されているパラメータは、コネクタ53bにおける通信バスを通じて入出力することができる。第2増幅ユニット53には、いずれかのコネクタを介して電源が供給される。
なお、第3増幅ユニット54が取り付けられる部位にコネクタ54a、コネクタ54b、コネクタ54cの3つのメス型のコネクタが設けられており、これらの3つのコネクタに第3増幅ユニット54の裏面に設けられている3つのオス型のコネクタを装着することにより、メインボード57に第3増幅ユニット54が装着される。コネクタ54aは、第3増幅ユニット54に入力されるBS・CS−IF信号が供給されるRF端子を含んでおり、コネクタ54bは通信バスに接続される端子を含んでおり、コネクタ54cは第3増幅ユニット54から出力されるBS・CS−IF信号が供給されるRF端子を含んでいる。また、第3増幅ユニット54からの分岐出力およびセンサー信号は、コネクタ54bの端子に供給される。なお、第3増幅ユニット54に設定されるあるいは設定されているパラメータは、コネクタ54bにおける通信バスを通じて入出力することができる。第3増幅ユニット54には、いずれかのコネクタを介して電源が供給される。
さらに、電源ユニット55が取り付けられる部位にコネクタ55aの1つのメス型のコネクタが設けられており、このコネクタに電源ユニット55の裏面に設けられている1つのオス型のコネクタを装着することにより、メインボード57に電源ユニット55が装着される。コネクタ55aには電源ユニット55から供給される複数の動作用電圧が供給され、制御ユニット51ないし第3増幅ユニット54の各ユニットを動作させるよう供給される。
メインボード57の裏面には図3(b)に示すように高周波リレーや電子スイッチから構成される後述するSW1−1〜SW1−4およびSW2−1〜SW2−4のスイッチが設けられている。制御ユニット51が取り付けられる部位の裏面に設けられたSW1−1とSW2−1は、復旧ユニット56の入力と出力とを切り換えるスイッチである。第1増幅ユニット52が取り付けられる部位の裏面に設けられたSW1−2とSW2−2は、第1増幅ユニット52の入力と出力とを切り換えるスイッチである。第2増幅ユニット53が取り付けられる部位の裏面に設けられたSW1−3とSW2−3は、第2増幅ユニット53の入力と出力とを切り換えるスイッチである。同様に、第3増幅ユニット54が取り付けられる部位の裏面に設けられたSW1−4とSW2−4は、第3増幅ユニット54の入力と出力とを切り換えるスイッチである。これらのスイッチについては後述する。
双方向増幅装置17は、図2,図3に示すハードウェア構成により、制御ユニット51と第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54とは図4に示すように通信バス17−1により相互に接続される。
図4に示すように双方向増幅装置17における制御ユニット51は、マイクロコントローラー(MCU)100とインタフェース(IF)104aと通信I/F105を少なくとも備えている。第1増幅ユニット52はMCU134と増幅部52−1とを少なくとも備えており、第2増幅ユニット53もMCU154と増幅部53−1とを少なくとも備えており、第3増幅ユニット54もMCU164と増幅部54−1とを少なくとも備えている。そして、MCU100,134,154,164のI/OはそれぞれRS485のインタフェースをそなえており、相互に通信バス17−1により接続されている。これにより、制御ユニット51はシリアルの半二重通信で、第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54とパラメータを通信バス17−1を通じて設定することができると共に、第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54に設定されているパラメータを通信バス17−1を通じて取り込むことができる。
制御ユニット51の通信I/F105は、制御ユニット51に取り込んだ第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54に設定されていたID付きのパラメータと、前記したモニタ信号とを共聴信号では使用されていない周波数帯域(例えば、920MHz)の通信信号に変調してゲートウェイ13に送出している。また、I/F104aはUART(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)のインタフェースとされ、パーソナルコンピュータ(PC)と接続することができる。PCを接続すると、PCからI/F104aを介して第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54の初期設定を行うことができる。
ここで、例えば第3増幅ユニット54に不具合が生じるおそれあるいは不具合が生じて第3増幅ユニット54を交換する交換対象の増幅ユニットとした場合の手順を説明する。なお、運用状態においては、制御ユニット51に設けられた切換スイッチ51bは運用側へ切り換えられており、制御ユニット51は第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54にそれぞれ設定されているパラメータを読み出して保存している。このパラメータには上記IDが付加されており、第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54のそれぞれが所定レベルで割り当てられた信号を出力するようにパラメータが設定されている。
・手順1:ケース本体部50aから蓋部50bを開けて、用意した交換対象とされる第3増幅ユニット54の機能を有する復旧ユニット56を蓋部50bの内面に取り付ける。蓋部50bの内面には、復旧ユニット56を着脱自在に取り付けるフックなどの取付部が設けられている。
・手順2:メインボード57上の復旧ユニット接続端子51aと、復旧ユニット56の復旧ユニット接続端子56aとをケーブルで接続する。
・手順3:次いで、制御ユニット51の切換スイッチ51bを運用側から復旧側へ切り換える。復旧ユニット接続端子51aは制御ユニット51に接続されており、復旧ユニット接続端子51aと復旧ユニット接続端子56aとは、例えばRS485ポートの端子とされ、シリアルの半二重通信を行う。これにより、復旧ユニット56はRS−485の通信バスで制御ユニット51に接続され、制御ユニット51は復旧ユニット56のIDから種別を判定して、第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54の内の交換対象とされる第3増幅ユニット54に対応すると判断する。そして、制御ユニット51は保存されていた交換対象とされる第3増幅ユニット54に設定されていたパラメータを、復旧ユニット56に送って、復旧ユニット56に当該パラメータを設定する。次いで、制御ユニット51は復旧ユニット56に対応する交換対象とされる第3増幅ユニット54に接続されていたBS・CS−IF信号の入力と出力とが交換対象とされる第3増幅ユニット54から復旧ユニット56に接続されるよう自動的に切り換えられる。これにより、交換対象とされる第3増幅ユニット54に割り当てられていたBS・CS−IF信号は、復旧ユニット56に入力されて所定レベルになるよう増幅されて出力されるようになる。
・手順4: 入力と出力とが切り離された交換対象とされる第3増幅ユニット54を新たな第3増幅ユニット54に交換する。
・手順5:制御ユニット51の切換スイッチ51bを復旧側から運用側へ切り換える。制御ユニット51は交換された第3増幅ユニット54のIDから種別を判定して、交換対象とされる第3増幅ユニット54が交換されたと判断する。次いで、制御ユニット51は復旧ユニット56に設定されていたパラメータを読み出して交換された第3増幅ユニット54に送って、第3増幅ユニット54に当該パラメータを設定する。さらに、制御ユニット51は復旧ユニット56に接続されていた入力と出力とが交換された第3増幅ユニット54に接続されるよう自動的に切り換える。これにより、BS・CS−IF信号は交換された第3増幅ユニット54に入力されて所定レベルになるよう増幅されて出力されるようになる。
・手順6:制御ユニット51の復旧ユニット接続端子51aと、入力と出力とが切り離された復旧ユニット56の復旧ユニット接続端子56aとを接続していたケーブルを取り外すと共に、蓋部50bの内面から復旧ユニット56を取り外す。次いで、蓋部50bを閉めてケース本体部50aの開口を閉塞する。
以上の手順1〜手順6を行うことにより、交換対象とされる第3増幅ユニット54に割り当てられていたBS・CS−IF信号を停波させることなく、交換対象とされる第3増幅ユニット54を交換することができる。また、第1増幅ユニット52あるいは第2増幅ユニット53を交換する場合も、上記した手順1〜手順6と同様の手順を行うことにより、第1増幅ユニット52あるいは第2増幅ユニット53に割り当てられていたCATV上り信号あるいはCATV下り信号を停波させることなく、第1増幅ユニット52あるいは第2増幅ユニット53を交換することができる。
以上の説明では、交換対象の増幅ユニットを不具合が生じるおそれがある増幅ユニットとしたが、本発明にかかる棟内共聴装置1においてはこれに限ることはなく、交換対象の増幅ユニットを、メンテンナンスや耐用年数に該当する増幅ユニット、グレードアップする増幅ユニットとすることができる。
また、電源ユニット55に不具合が生じるおそれあるいは不具合が生じている場合や、メンテンナンスや耐用年数に該当していたり、グレードアップする場合の電源ユニット55を交換する場合を説明する。まず、用意した電源ユニット55の機能を有する図示しない復旧電源ユニットを蓋部50bの内面に取り付け、メインボード57上の電源端子57bと、復旧電源ユニットの電源端子とを電源ケーブルで接続する。これにより、電源ユニット55と復旧電源ユニットとが並列に運転するようになり、電源ユニット55を取り外しても、復旧電源ユニットから双方向増幅装置17の各ユニットに電源が供給されるようになる。そこで、電源ユニット55を取り外して新しい電源ユニット55をメインボード57に装着する。これにより、復旧電源ユニットを取り外しても交換された電源ユニット55から双方向増幅装置17の各ユニットに電源が供給されるようになり、復旧電源ユニットを取り外すことができるようになる。そして、復旧電源ユニットを取り外した蓋部50bを閉めてケース本体部50aの開口を閉塞することにより、電源ユニット55の交換は終了するようになる。
<双方向増幅装置>
次に、本発明の監視システムにかかる棟内共聴装置1における双方向増幅装置17,19,22,24の各部の接続状態を説明するが、双方向増幅装置19,22,24は双方向増幅装置17と同じ構成とされているため、双方向増幅装置17を代表としてその各部の接続状態を示す機能ブロック図を図5に示す。
図5に示すように、復旧ユニット56の入力と出力とは、メインボード57の裏面に設けられたスイッチSW1−1で入力が、スイッチSW2−1で出力が切り換えられ、第1増幅ユニット52の入力と出力とは、メインボード57の裏面に設けられたスイッチSW2−2で入力が切り換えられ、スイッチSW1−2で出力が切り換えられ、第2増幅ユニット53の入力と出力とは、メインボード57の裏面に設けられたスイッチSW1−3で入力が切り換えられ、スイッチSW2−3で出力が切り換えられ、第3増幅ユニット54の入力と出力とは、メインボード57の裏面に設けられたスイッチSW1−4で入力が切り換えられ、スイッチSW2−4で出力が切り換えられている。SW1−1〜SW1−4およびSW2−1〜SW2−4は、リレーや電子スイッチからなり制御ユニット51の切換スイッチ51bを切り換えた際に自動的に切り換えられる。また、制御ユニット51は、第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニットおよび復旧ユニット56に設定されているパラメータを読み出して保存すると共に、第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニットおよび復旧ユニット56に所定のパラメータを書き込んで設定することができる。
SW1−1〜SW1−4およびSW2−1〜SW2−4の切換について説明すると、蓋部50bに取り付けられた復旧ユニット56が第1増幅ユニット52に対応していると制御ユニット51が判断した場合に切換スイッチ51bを復旧側に切り換えると、SW1−1およびSW2−1の可動接点1aが固定接点1bに切り換えられ、同時に、SW1−2およびSW2−2の可動接点2aが固定接点2cに切り換えられるが、SW1−3、SW1−4およびSW2−3,SW2−4は切り換えられない。これにより、SW2−2に入力されたCATV上り信号はSW2−2の固定接点2cから出力されてSW2−1の固定接点1bに入力されて復旧ユニット56により所定レベルに増幅される。そして、復旧ユニット56により所定レベルに増幅された上り信号はSW1−1の固定接点1bから出力されてSW1−2の固定接点2cに入力されてSW1−2から出力される。すなわち、CATV上り信号の入力と出力から第1増幅ユニット52が切り離されて、上り信号の入力と出力は復旧ユニット56に接続されるようになる。
この場合、SW1−3、SW2−3は切り換えられないことから、SW1−3に入力されたCATV下り信号は固定接点3bから出力されて第2増幅ユニット53により所定レベルに増幅される。そして、SW2−3の固定接点3bに出力されてSW2−3から出力される。同様に、SW1−4、SW2−4は切り換えられないことから、SW1−4に入力されたBS・CS−IF信号は固定接点4bから出力されて第3増幅ユニット54により所定レベルに増幅される。そして、SW2−4の固定接点4bに出力されてSW2−4から出力される。
また、蓋部50bに取り付けられた復旧ユニット56が第2増幅ユニット53に対応していると制御ユニット51が判断した場合に切換スイッチ51bを復旧側に切り換えると、SW1−1およびSW2−1の可動接点1aが固定接点1cに切り換えられ、同時に、SW1−3およびSW2−3の可動接点3aが固定接点3cに切り換えられるが、SW1−2、SW1−4およびSW2−2,SW2−4は切り換えられない。これにより、SW1−3に入力されたCATV下り信号はSW1−3の固定接点3cから出力されてSW1−1の固定接点1cに入力されて復旧ユニット56により所定レベルに増幅される。そして、復旧ユニット56により所定レベルに増幅された下り信号はSW2−1の固定接点1cから出力されてSW2−3の固定接点3cに入力されてSW2−3から出力される。すなわち、CATV下り信号の入力と出力から第2増幅ユニット53が切り離されて、下り信号の入力と出力は復旧ユニット56に接続されるようになる。
この場合、SW1−2、SW2−2は切り換えられないことから、SW2−2に入力されたCATV上り信号は固定接点2bから出力されて第1増幅ユニット52により所定レベルに増幅される。そして、SW1−2の固定接点2bに出力されてSW1−2から出力される。同様に、SW1−4、SW2−4は切り換えられないことから、SW1−4に入力されたBS・CS−IF信号は固定接点4bから出力されて第3増幅ユニット54により所定レベルに増幅される。そして、SW2−4の固定接点4bに出力されてSW2−4から出力される。
さらに、蓋部50bに取り付けられた復旧ユニット56が第3増幅ユニット54に対応していると制御ユニット51が判断した場合に切換スイッチ51bを復旧側に切り換えると、SW1−1およびSW2−1の可動接点1aが固定接点1dに切り換えられ、同時に、SW1−4およびSW2−4の可動接点4aが固定接点4cに切り換えられるが、SW1−2、SW1−3およびSW2−2,SW2−3は切り換えられない。これにより、SW1−4に入力されたBS・CS−IF信号はSW1−4の固定接点4cから出力されてSW1−1の固定接点1dに入力されて復旧ユニット56により所定レベルに増幅される。そして、復旧ユニット56により所定レベルに増幅されたBS・CS−IF信号はSW2−1の固定接点1dから出力されてSW2−4の固定接点4cに入力されてSW2−4から出力される。すなわち、BS・CS−IF信号の入力と出力から第3増幅ユニット54が切り離されて、BS・CS−IF信号の入力と出力は復旧ユニット56に接続されるようになる。
この場合、SW1−2、SW2−2は切り換えられないことから、SW2−2に入力されたCATV上り信号は固定接点2bから出力されて第1増幅ユニット52により所定レベルに増幅される。そして、SW1−2の固定接点2bに出力されてSW1−2から出力される。同様に、SW1−3、SW2−3は切り換えられないことから、SW1−3に入力されたCATV下り信号は固定接点3bから出力されて第2増幅ユニット53により所定レベルに増幅される。そして、SW2−3の固定接点3bに出力されてSW2−3から出力される。
<制御ユニット>
次に、本発明の監視システムにかかる棟内共聴装置1における双方向増幅装置が備えている制御ユニット51の構成を示す機能ブロック図を図6に示す。
図6に示す制御ユニット51は、MCU100と通信I/F105と測定部106とアナログ−デジタル変換器(A/D)107とを備え、通信I/F105と測定部106とA/D107とはMCU100のバス108に接続されている。MCU100はマイクロコントローラーであり、MCU100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、I/O104を備え、これらをバス108で接続して構成されている。CPU101は、ROM102に記憶された制御処理プログラムを実行することにより、制御ユニット51が上記した制御処理を行うようにMCU100が動作する。この場合、制御ユニット51に取り込まれた増幅ユニットに設定されたパラメータおよびモニタ信号はRAM103の領域に設定されテンポラリメモリに格納される。また、電源投入時には、CPU101がROM102に格納されている初期設定プログラムを実行して初期状態とする。通信I/F105は、各増幅ユニットからのモニタ信号から作成した監視情報を通信信号に変調してゲートウェイ13に送り出している。また、MCU100のI/O104には運用と復旧を切り換える切換スイッチ51bと復旧ユニット接続端子51aとが接続されていると共にRS485ポートを介して通信バス17−1に接続されている。また、復旧ユニット接続端子51aは復旧ユニット56の復旧ユニット接続端子56aと接続される端子であり、例えばRS485ポートの端子を含んでいる。
測定部106には5本のRFラインが接続されており、第1増幅ユニット52の入力と出力を分岐した分岐出力と、第2増幅ユニット53および第3増幅ユニット54の入力を分岐した分岐出力と、双方向増幅装置の出力を分岐した分岐出力からなる分岐出力1〜5のRF信号が各RFラインから入力されている。測定部106では、CPU101の制御の基で分岐出力1〜5のアナログのRF信号を受信して、各分岐出力における各チャンネル毎のレベルを検出してデジタルのレベル信号としている。また、A/D107は、第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54における電圧、電流、温度等の図示しないセンサーからのアナログのセンサー信号を、CPU101の制御の基で取り込んでデジタル信号に変換している。測定部106のデジタルのレベル信号とデジタルのセンサー信号とは、CPU101の制御の基でMCU100においてID付きのモニタ信号とされて、テンポラリメモリ領域に格納される。そして、通信I/F105においてモニタ信号から作成された監視情報がパケット化されて通信信号が作成され、通信信号がゲートウェイ13に送られるようになる。
<復旧ユニット>
次に、本発明の監視システムにかかる棟内共聴装置1に用意されている復旧ユニット56の構成を示す機能ブロック図を図7に示す。
図7に示す復旧ユニット56は、MCU110と複数のセンサー56−2を備える増幅部56−1とを備えている。MCU110はマイクロコントローラーであり、MCU110は、CPU111、ROM112、RAM113、I/O114を備え、これらをバス117で接続して構成されている。CPU111は、ROM112に記憶された復旧処理プログラムを実行することにより、復旧ユニット56が上記した復旧処理を行うようにMCU110が動作する。この場合、増幅部56−1に設定されるパラメータはRAM113の領域に設定されたテンポラリメモリに格納される。また、電源投入時には、CPU111がROM112に格納されている初期設定プログラムを実行して復旧ユニット56を初期化する。増幅部56−1における入力と出力の分岐信号は復旧ユニット接続端子56aを介して制御ユニット51に送られる。また、復旧ユニット56における電圧、電流、温度等の複数のセンサー56−2からのセンサー信号は復旧ユニット接続端子56aを介して制御ユニット51に送られる。復旧ユニット接続端子56aは制御ユニット51の復旧ユニット接続端子51aと接続される端子であり、例えばRS485ポートの端子を含んでおり、復旧ユニット接続端子51aと接続されると、制御ユニット51は、復旧ユニット56の増幅部56−1に入力されたRF信号を所定レベルで出力するように設定するパラメータを送れると共に復旧ユニット56に設定されているパラメータを取り込むことができる。復旧ユニット接続端子56aおよびI/O114を介して取り込まれたパラメータは、CPU111の制御の基で増幅部56−1の所定部に設定される。
<増幅ユニット>
次に、本発明の監視システムにかかる棟内共聴装置1における双方向増幅装置の増幅ユニットの構成を示す機能ブロック図を示す。ここでは、第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54の機能ブロック図が同じ構成とされることから、代表として第1増幅ユニット52の機能ブロック図を図8に示している。
図8に示す第1増幅ユニット52は、MCU130と複数のセンサー52−2を備える増幅部52−1とを備えている。MCU130はマイクロコントローラーであり、MCU130は、CPU131、ROM132、RAM133、I/O134を備え、これらをバス137で接続して構成されている。CPU131は、ROM132に記憶された増幅処理プログラムを実行することにより、第1増幅ユニット52が上記した増幅処理を行うようにMCU130が動作する。この場合、増幅部52−1に設定されるパラメータはRAM133の領域に設定されたテンポラリメモリに格納される。また、電源投入時には、CPU131がROM132に格納されている初期設定プログラムを実行して第1増幅ユニット52を初期化する。増幅部52−1における入力と出力の分岐信号は第1増幅ユニット52から制御ユニット51に送られる。また、第1増幅ユニット52における電圧、電流、温度等の複数のセンサー52−2からのセンサー信号は制御ユニット51に送られる。I/O134は、例えばRS485インタフェースを備え通信バス17−1に接続される。これにより、通信バス17−1に接続されている制御ユニット51は、第1増幅ユニット52に入力されたRF信号を所定レベルで出力するように設定するパラメータを送れると共に第1増幅ユニット52に設定されているパラメータおよび第1増幅ユニット52の動作データを取り込むことができる。通信バス17−1およびI/O134を介してを介して取り込まれたパラメータは、CPU131の制御の基で増幅部52−1の所定部に設定される。
<監視センター>
次に、本発明の棟内共聴装置1の監視システム0における監視センター2の構成を示す機能ブロック図を図9に示す。
図9に示す監視センター2は、MCU140と入力装置145と表示器146と広域通信I/F147とを備え、入力装置145はI/O144に接続され、表示器146と広域通信I/F147はMCU140のバス148に接続されている。広域通信I/F147は、インターネット14などの公衆通信網に接続可能な通信インタフェースである。MCU140はマイクロコントローラーであり、MCU140は、CPU141、ROM142、RAM143、I/O144を備え、これらをバス148で接続して構成されている。CPU141は、ROM142に記憶された監視プログラムを実行することにより、クラウド3にアクセスする。これにより、クラウド3上のアプリケーションにより双方向増幅装置17,19,22,24のそれぞれにおいてID別にグラフ化されたモニタ信号が表示器176に表示され、表示内容を視認することで双方向増幅装置17,19,22,24のそれぞれにおける第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54を監視できる。また、クラウド3上のアプリケーションによりモニタ信号が解析されて、モニタ信号に異常があった際には、CPU141の制御の基で双方向増幅装置17,19,22,24のそれぞれにおいて異常情報を表示器176上に表示して監視することができる。異常情報により、双方向増幅装置17,19,22,24のそれぞれにおいて、いずれかの増幅ユニットに不具合が生じる予兆がCPU141の制御の基で見られた場合は、その旨を棟内共聴装置の管理者にメール送信したり、当該増幅ユニットを有している棟内共聴装置1が設置されている建物に要員を派遣して事前に当該増幅ユニットを交換することができ、障害の発生を予防することができるようになる。これにより、監視センター2は、棟内共聴装置1における双方向増幅装置17,19,22,24の第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54を周期的に監視することができる。
また、電源投入時には、CPU141がROM142に格納されている初期設定プログラムを実行して各部の初期設定が行われる。
監視センター2では、CPU141の制御の基で表示器146に表示された双方向増幅装置17,19,22,24における第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54の動作状態を見ながら、I/O144に接続されたキーボード等の入力装置145を用いて、任意の増幅ユニットのパラメータを変更することができる。変更されたパラメータは、CPU141の制御の基でインターネット14およびゲートウェイ13を介して棟内共聴装置1に送られる。棟内共聴装置1では、パラメータに付加されたパラメータが変更された増幅ユニットのIDに応じて該当する双方向増幅装置が受け取って、IDに応じた増幅ユニットに変更されたパラメータが設定される。このように、監視センター2では、双方向増幅装置17,19,22,24における第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54に設定されているパラメータを遠隔制御で調整することができる。また、インターネット14に接続可能な監視プログラムがインストールされているタブレットやスマートフォンでも、クラウド3にアクセスすることにより、双方向増幅装置17,19,22,24における第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54の監視を行えると共に、双方向増幅装置17,19,22,24における第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54に遠隔制御でパラメータを調整することができる。
<ゲートウェイ>
次に、本発明にかかる棟内共聴装置におけるゲートウェイ13の構成を示す機能ブロック図を図10に示す。
図10に示すゲートウェイ13は、MCU170と入力装置175と表示器176と広域通信I/F177と通信I/F178とを備え、入力装置175はI/O174に接続され、表示器176と広域通信I/F177と通信I/F178はMCU170のバス179に接続されている。広域通信I/F177は、インターネット14などの公衆通信網に接続可能な通信インタフェースである。MCU170はマイクロコントローラーであり、MCU170は、CPU171、ROM172、RAM173、I/O174を備え、これらをバス179で接続して構成されている。CPU171は、ROM172に記憶されたゲートウェイ処理プログラムを実行することにより、以下に説明するゲートウェイ処理を実行する。
ゲートウェイ13では、通信信号で用いている通信規格 (プロトコル)と、インターネット14上のクラウド3に接続するプロトコル(HTTPSあるいはTCP)との相互変換を行っている。双方向増幅装置17,19,22,24における制御ユニット51からゲートウェイ13に送られた通信信号は、CPU171の制御の基でID付きのモニタ信号やID付きのパラメータに復調されてRAM173のテンポラリメモリ領域に格納される。CPU171の制御の基で所定時間毎にID付きのモニタ信号およびID付きのパラメータがRAM173から読み出されて所定のプロトコルの書式に変更されてパケット化され、インターネット14上のクラウド3に送出される。
また、ゲートウェイ13はクラウド3に格納されているパラメータが変更されたかを尋ねるリクエストを送る。クラウド3は、格納されているパラメータが変更されている場合は、リクエストに応えて変更されたID付きのパラメータをゲートウェイ13に送る。ゲートウェイ13はCPU171の制御の基で変更されたID付きのパラメータをRAM173に格納して、IDから識別した双方向増幅装置にパラメータを変更するコマンドと変更されたID付きのパラメータを送る。双方向増幅装置の制御ユニット51では、CPU101の制御の基で送られたID付きのパラメータから該当する増幅ユニットを識別して、当該増幅ユニットに変更されたパラメータを設定する。
<双方向増幅装置の詳細>
次に、本発明の第1実施例の棟内共聴装置の監視システム双方向増幅装置の詳細構成を示す機能ブロック図を図11に示す。ここでは、双方向増幅装置17と双方向増幅装置19,22,24の構成が同じ構成とされることから、代表として双方向増幅装置17の詳細構成を示す機能ブロック図を図11に示している。
図11に示すように双方向増幅装置17は、制御ユニット51と第1増幅ユニット52と第2増幅ユニット53と第3増幅ユニット54とを備えている。制御ユニット51ではCPU101が制御処理プログラムを実行することにより実現される設定部51−1と、I/O104におけるI/F104aと通信I/F105と測定部106とA/D107とが示されている。また、第1増幅ユニット52の増幅部52−1と第2増幅ユニット53の増幅部53−1と第3増幅ユニット54の増幅部54−1の構成だけが示され、他の構成は省略されている。
図11に示す双方向増幅装置17においては、図4に示すように制御ユニット51と第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54とが通信バス17−1により相互に接続されている。
端子201はCATV上り信号が出力されると共にCATV下り信号が入力される端子であり、端子202はBS・CS−IF信号、あるいは、CATV上り信号が出力されると共にCATV下り信号およびBS・CS−IF信号が入力される端子である。入力切換スイッチ210は、端子201にCATV下り信号が入力され、端子202にBS・CS−IF信号が入力された時に、端子201側に切り換えて第1フィルタ(Fil1)にCATV下り信号を供給し、端子202にCATV下り信号およびBS・CS−IF信号が入力された時に、端子202側に切り換えて第3フィルタ(Fil3)で分波されたCATV下り信号をFil1に供給している。Fil1は、CATV下り信号を分波して第2増幅ユニット53の増幅部53−1に供給し、第2分岐器(Sp2)から供給された所定レベルに調整されたCATV上り信号を分波して入力切換スイッチ210に供給する。入力切換スイッチ210では、端子201側に切り換えられている時は所定レベルに調整されたCATV上り信号を端子201から出力し、端子202側に切り換えられている時はCATV上り信号をFil3に供給して、Fil3を通じて所定レベルに調整されているCATV上り信号が端子202から出力される。
端子203は、棟内共聴装置1における直列ユニットから送出されたCATV上り信号が入力されると共に、所定レベルに調整されたCATV下り信号およびBS・CS−IF信号が出力される端子である。端子203に入力されたCATV上り信号は、第5分岐器(Sp5)を通過して第4フィルタ(Fil4)に供給されて分波され、第2フィルタ(Fil2)に供給される。Fil2は、CATV上り信号を分波して第1増幅ユニット52の増幅部52−1に供給する。増幅部52−1は、入力レベル調整部211と第1分岐器(Sp1)と第1増幅器(Amp1)と出力レベル調整部212と第2増幅器(Amp2)とSp2とが縦続接続されて構成されている。そして、Sp1で分岐されたAmp1の入力信号を分岐した分岐出力1と、Sp2で分岐されたAmp2の出力信号を分岐した分岐出力2とは測定部106に送られて入力レベルと出力レベルが検出されて、第1増幅ユニット52のIDが付加されて制御ユニット51内に格納される。この入力レベルと出力レベルが所定の値となるように、入力レベル調整部211および出力レベル調整部212に、設定部51−1からI/F104aおよび通信バス17−1を介してパラメータA,Bがそれぞれ設定される。パラメータA,Bは上記したように監視センター2において遠隔制御により調整することができる。また、制御ユニット51のI/F104aにPCを接続することにより、PCからパラメータA,Bを調整することもできる。これにより、所定レベルに調整されたCATV上り信号がSp2に供給されるようになる。
Fil1で分波されたCATV下り信号は、第2増幅ユニット53の増幅部53−1に供給される。増幅部53−1は、入力レベル調整部213と第3分岐器(Sp3)と第3増幅器(Amp3)と出力レベル調整部214と第4増幅器(Amp4)とが縦続接続されて構成されている。そして、Sp3で分岐されたAmp3の入力信号を分岐した分岐出力3と、Sp5で分岐されたFil4からの出力信号を分岐した分岐出力4とは測定部106に送られて各チャンネル毎の入力レベルと出力レベルが検出されて、第2増幅ユニット53のIDが付加されて制御ユニット51内に格納される。この各チャンネル毎の入力レベルと出力レベルが所定の値となるように、入力レベル調整部213および出力レベル調整部214に、設定部51−1からI/F104aおよび通信バス17−1を介してパラメータC,Dがそれぞれ設定される。パラメータC,Dは上記したように監視センター2において遠隔制御により調整することができる。また、制御ユニット51のI/F104aにPCを接続することにより、PCからパラメータC,Dを調整することもできる。これにより、所定レベルに調整されたCATV下り信号が端子203から出力されるようになる。
Fil3で分波されたBS・CS−IF信号は、第3増幅ユニット54の増幅部54−1に供給される。増幅部54−1は、入力レベル調整部215と第4分岐器(Sp4)と第5増幅器(Amp5)と出力レベル調整部216と第6増幅器(Amp6)とが縦続接続されて構成されている。そして、Sp4で分岐されたAmp5の入力信号を分岐した分岐出力5と、Sp5で分岐されたFil4からの出力信号を分岐した分岐出力4とは測定部106に送られて各チャンネル毎の入力レベルと出力レベルが検出されて、第2増幅ユニット53のIDが付加されて制御ユニット51内に格納される。この各チャンネル毎の入力レベルと出力レベルが所定の値となるように、入力レベル調整部215および出力レベル調整部216に、設定部51−1からI/F104aおよび通信バス17−1を介してパラメータE,Fがそれぞれ設定される。パラメータE,Fは上記したように監視センター2において遠隔制御により調整することができる。また、制御ユニット51のI/F104aにPCを接続することにより、PCからパラメータE,Fを調整することもできる。これにより、所定レベルに調整されたBS・CS−IF信号が端子203から出力されるようになる。
なお、入力レベル調整部211,213,215および出力レベル調整部212,214,216はアッテネータ、イコライザ、ゲインコントロール回路、チルト回路などのレベルや周波数特性を調整可能な回路を組み合わせて構成することができ、いずれの回路も電子制御により調整可能とされている。
測定部106には、第1増幅ユニット52の入力と出力を分岐した分岐出力1,2と、第2増幅ユニット53および第3増幅ユニット54の入力を分岐した分岐出力3,5と、双方向増幅装置の出力を分岐した分岐出力4からなる分岐出力1〜5のRF信号が入力される。そして、各分岐信号における各チャンネル毎のレベルを検出してデジタルのレベル信号としている。また、A/D107は、第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54における電圧、電流、温度等の図示しないセンサーからのセンサー信号を取り込んでデジタル信号に変換している。測定部106から出力されるデジタルのレベル信号とA/D107から出力されるデジタルのセンサー信号とは、ID付きのモニタ信号とされる。そして、通信I/F105においてモニタ信号から作成された監視情報がパケット化されて通信信号が作成され、通信信号がゲートウェイ13に送られるようになる。
ところで、通信信号は双方向増幅装置17,19,22,24のそれぞれから発信されてゲートウェイ13まで上っていくが、その際に双方向増幅装置17,19を通過するようになる。しかしながら、双方向増幅装置17,19においては図11に示すように共聴信号では使用されていない周波数帯域(例えば、920MHz)の通信信号が通る経路がないことから減衰してしまうようになり、ゲートウェイ13まで届かない恐れがある。そこで、本発明にかかる棟内共聴装置1においては、通信信号をマルチホップ通信により双方向増幅装置17,19において減衰しないようにしている。
双方向増幅装置17,19,22,24におけるマルチホップ通信を行うための構成を示す機能ブロック図を図12に示す。図12では、双方向増幅装置の構成を省略して示している。
図12において、Aは図11に示す入力切換スイッチ210とFil3との接続点であるA点に接続され、Bは同様にFil3とFil4との接続点であるB点に接続される。端子203に入力された通信信号は、Sp5およびFil4を通過してB点に至り、通信信号抽出フィルタ220により通信信号のみが抽出されて制御ユニット51の通信I/F105に供給される。通信I/F105では、供給された通信信号のレベルが調整されると共に、通信I/F105で作成された通信信号と共に通信I/F105から送出される。送出された通信信号は通信信号抽出フィルタ221を通過してA点に至る。そして、Fil3を通じて端子202から出力される。
このように、マルチホップ通信を行うことにより通信信号は減衰することなく双方向増幅器を通過してゲートウェイ13まで上っていくようになる。
<第2実施例>
次に、本発明の第2実施例である棟内共聴装置の監視システムの構成を図13に示す。
図13に示す本発明の第2実施例の監視システム0−2は、棟内に設置される棟内共聴装置1−2の監視を行うシステムとされている。第1実施例の監視システム0では、ゲートウェイ13がTCPやHTTPSにより通信信号で送られてきたモニタ信号や各増幅ユニットに設定されているパラメータの情報をインターネット14上のクラウド3に送出していたが、第2実施例の監視システム0−2では、CATV局1010がCATV上り信号の周波数帯域で送られてきたモニタ信号や各増幅ユニットに設定されているパラメータの情報をインターネット14上のクラウド3に送出している。このため、第2実施例の監視システム0−2では、ゲートウェイ13を省略してCATV局1010に通信部モデム1010aを設けるようにしており、後述するように棟内共聴装置1−2における双方向増幅装置17−2,19−2,22−2,24−2にも通信部モデム1010aと同じ機能の通信部モデムがそれぞれ設けられている。双方向増幅装置17−2,19−2,22−2,24−2において、通信部モデムは制御ユニット51に設けられ、当該双方向増幅装置における機器の状態情報および伝送信号の状態情報からなるモニタ信号と、各増幅ユニットに設定されているパラメータの情報を、例えばFSK変調してCATV上り信号の周波数帯域の監視信号として伝送線路に送出している。送出された監視信号を含むCATV上り信号は、伝送線路を上っていき保安器1013、タップオフ1012および幹線機器1011を介してCATV局1010に到達し、監視信号はCATV局1010に設けた通信部モデム1010aにより復調される。
通信部モデム1010aで復調された監視信号は、CATV局1010がTCPやHTTPSによりインターネット14上のクラウド3に送出する。監視信号はクラウド3に保存され、クラウド3上のアプリケーションによりモニタ信号が解析されて、モニタ信号に異常があった際には、異常情報を表示器上に表示して監視することができる。図示していないが、インターネット14上には監視センターを接続することができ、監視センターはクラウド3に格納されたパラメータを変更することにより、インターネット14およびCATV局1010を介して変更されたパラメータを棟内共聴装置1−2に送出し、棟内共聴装置1−2内の該当する双方向増幅装置における増幅ユニットに設定することができる。この場合、CATV局1010は監視センターから受信したパラメータの情報を通信部モデム1010aにおいてCATV下り信号の周波数帯域でCATV下り信号と共に棟内共聴装置1−2に向けて送出し、棟内共聴装置1−2内の該当する双方向増幅装置における通信部モデムは、CATV下り信号に含まれているパラメータの情報を復調して、制御ユニット51の制御の基で各増幅ユニットに設定している。
なお、CATV局1010では、CMTS(Cable Modem Termination System:ケーブルモデム終端システム)がインターネット接続を行っており、CMTSはヘッドエンドとも呼ばれる。また、機器の状態情報はそれぞれの増幅ユニットの供給電圧および供給電流や温度などの情報であり、伝送信号の状態情報は入力レベル、出力レベル、C/Nなどの情報であり、いずれも制御ユニット51が双方向増幅装置内の複数の増幅ユニットから取り込んでいる。
さらに、第1実施例の監視システム0にかかる棟内共聴装置1においては、通信信号が共聴信号では使用されていない周波数帯域とされて、各増幅ユニットで増幅されないことから、通信信号をマルチホップ通信により双方向増幅装置において減衰しないようにしている。しかし、第2実施例の監視システム0−2ではCATV上り信号の周波数帯域によりモニタ信号やパラメータの情報を含む監視信号が送られ、監視センターが設定するパラメータの情報はCATV下り信号の周波数帯域で送られることから、第2実施例の監視システム0−2ではマルチホップ通信の構成を省略することができる。
<第3実施例>
次に、本発明の第3実施例である棟内共聴装置の監視システムの構成を図14に示す。
図14に示す本発明の第3実施例の監視システム0−3は、棟内に設置される棟内共聴装置1−2の監視を行うシステムとされている。第1実施例の監視システム0では、ゲートウェイ13がTCPやHTTPSにより通信信号で送られてきたモニタ信号や各増幅ユニットに設定されているパラメータの情報をインターネット14上のクラウド3に送出していたが、第3実施例の監視システム0−3では、第2実施例の監視システム0−2と同様に、CATV局1010がCATV上り信号の周波数帯域で送られてきたモニタ信号や各増幅ユニットに設定されているパラメータの情報をインターネット14上のクラウド3に送出している。このため、第3実施例の監視システム0−3では、ゲートウェイ13を省略してCATV局1010に本来備えられているCMTS1010bの機能を利用している。そして、第3実施例の監視システム0−3においては、第2実施例の監視システム0−2と同様の棟内共聴装置1−2の構成とされ、双方向増幅装置17−2,19−2,22−2,24−2にはそれぞれ通信部モデムが設けられている。双方向増幅装置17−2,19−2,22−2,24−2において、通信部モデムは制御ユニット51に設けられ、当該双方向増幅装置における機器の状態情報および伝送信号の状態情報からなるモニタ信号と、各増幅ユニットに設定されているパラメータの情報とに、CMTSが扱える変調を施してCATV上り信号の周波数帯域の監視信号として伝送線路に送出している。送出された監視信号を含むCATV上り信号は、伝送線路を上っていき保安器1013、タップオフ1012および幹線機器1011を介してCATV局1010に到達し、CATV局1010に備えられているCMTS1010bにより復調される。
CMTS1010bで復調された監視信号は、CMTS1010bのインターネット接続の機能を利用してTCPやHTTPSによりインターネット14上のクラウド3に送出する。監視信号はクラウド3に保存され、クラウド3上のアプリケーションによりモニタ信号が解析されて、モニタ信号に異常があった際には、異常情報を表示器上に表示して監視することができる。図示していないが、インターネット14上には監視センターを接続することができ、監視センターはクラウド3に格納されたパラメータを変更することにより、インターネット14およびCATV局1010を介して変更されたパラメータを棟内共聴装置1−2に送出し、棟内共聴装置1−2内の該当する双方向増幅装置における増幅ユニットに設定することができる。この場合、CMTS1010bが、パラメータの情報をCATV下り信号の周波数帯域で棟内共聴装置1−2に向けて送出し、棟内共聴装置1−2内の該当する双方向増幅装置における通信部モデムは、CATV下り信号に含まれているパラメータの情報を復調して、制御ユニット51の制御の基で各増幅ユニットに設定している。
さらに、第1実施例の監視システム0にかかる棟内共聴装置1においては、通信信号が共聴信号では使用されていない周波数帯域とされて、各増幅ユニットで増幅されないことから、通信信号をマルチホップ通信により双方向増幅装置において減衰しないようにしている。しかし、第3実施例の監視システム0−3ではCATV上り信号の周波数帯域によりモニタ信号やパラメータの情報を含む監視信号が送られ、監視センターが設定するパラメータの情報はCATV下り信号の周波数帯域で送られることから、第3実施例の監視システム0−3ではマルチホップ通信の構成を省略することができる。
<第2,3実施例にかかる監視システムにおける双方向増幅装置の詳細>
前記した第2実施例の監視システム0−2および第3実施例の監視システム0−3にかかる棟内共聴装置1−2の双方向増幅装置の構成を説明するが、双方向増幅装置17−2と双方向増幅装置19−2,22−2,24−2の構成が同じ構成とされることから、代表として双方向増幅装置17−2の構成を代表として説明する。図15に、双方向増幅装置17−2の詳細構成を示す機能ブロック図を示す。
図15に示すように双方向増幅装置17−2は、制御ユニット51と第1増幅ユニット52と第2増幅ユニット53と第3増幅ユニット54とを備えている。制御ユニット51ではCPU101が制御処理プログラムを実行することにより実現される設定部51−1と、I/O104におけるI/F104aと通信部モデム109と測定部106とA/D107とが示されている。また、第1増幅ユニット52の増幅部52−1と第2増幅ユニット53の増幅部53−1と第3増幅ユニット54の増幅部54−1だけが示され、他の構成および増幅部52−1,53−1,54−1の構成は省略して示している。
図15に示す双方向増幅装置17−2においては、図4に示すように制御ユニット51と第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54とが通信バス17−1により相互に接続されている。
端子201はCATV上り信号が出力されると共にCATV下り信号が入力される端子であり、端子202はBS・CS−IF信号、あるいは、CATV上り信号が出力されると共にCATV下り信号およびBS・CS−IF信号が入力される端子である。入力切換スイッチ210は、端子201にCATV下り信号が入力され、端子202にBS・CS−IF信号が入力された時に、端子201側に切り換えて第1フィルタ(Fil1)にCATV下り信号を供給し、端子202にCATV下り信号およびBS・CS−IF信号が入力された時に、端子202側に切り換えて第3フィルタ(Fil3)で分波されたCATV下り信号をFil1に供給している。Fil1は、CATV下り信号を分波して第2増幅ユニット53の増幅部53−1に供給し、第2分岐器(Sp2)から供給された所定レベルに調整されたCATV上り信号を分波して入力切換スイッチ210に供給する。入力切換スイッチ210では、端子201側に切り換えられている時は所定レベルに調整されたCATV上り信号を端子201から出力し、端子202側に切り換えられている時はCATV上り信号をFil3に供給して、Fil3を通じて所定レベルに調整されているCATV上り信号が端子202から出力される。
端子203は、棟内共聴装置1における直列ユニットから送出されたCATV上り信号が入力されると共に、所定レベルに調整されたCATV下り信号およびBS・CS−IF信号が出力される端子である。端子203に入力されたCATV上り信号は、第5分岐器(Sp5)を通過して第4フィルタ(Fil4)に供給されて分波され、第2フィルタ(Fil2)に供給される。Fil2は、CATV上り信号を分波して第1増幅ユニット52の増幅部52−1に供給する。増幅部52−1では、第1増幅器の入力信号を分岐した分岐出力1と第2増幅器の出力信号を分岐した分岐出力2とが測定部106に送られ、増幅部53−1では、第3増幅器の入力信号を分岐した分岐出力3が測定部106に送られ、増幅部54−1では、第5増幅器の入力信号を分岐した分岐出力5が測定部106に送られ、Sp5で分岐された出力信号を分岐した分岐出力4が測定部106に送られる。測定部106では、送られた入力レベルと出力レベルが検出され、入力レベルと出力レベルとが所定の値になるように、設定部51−1から設定部51−1からI/F104aおよび通信バス17−1を介して増幅部52−1,53−1,54−1にパラメータAないしパラメータFを設定する。
双方向増幅装置17−2において、制御ユニット51に設けられた通信部モデム109の出力側は、I/F104aおよび通信バス17−1を介することで等価的に、Fil2と増幅部52−1との間に設けられた第11分岐器(Sp11)に接続され、通信部モデム109の入力側は、I/F104aおよび通信バス17−1を介することで等価的に、Fil1と増幅部53−1との間に設けられた第10分岐器(Sp10)に接続されている。通信部モデム109には、A/D107からの第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54における電圧、電流、温度等のセンサー信号と測定部106からのレベル信号とからなるモニタ信号と、設定部51−1で設定されたパラメータの情報とが供給され、通信部モデム109はこのモニタ信号とパラメータの情報に所定の変調を施してCATV上り信号の周波数帯域の監視信号として出力している。モニタ信号とパラメータの情報を含む監視信号はSp11でCATV上り信号と混合されて増幅部52−1に入力され、所定レベルに増幅されて端子201あるいは端子202から監視信号を含むCATV上り信号が伝送線路へ送出される。
また、監視センターから送られてきたパラメータの情報が含まれるCATV下り信号は、Sp10で分岐されて通信部モデム109に入力される。入力されたCATV下り信号に含まれているパラメータの情報は通信部モデム109で復調され、設定部51−1を介して増幅部52−1,53−1,54−1にパラメータAないしパラメータFが設定される。
<第4実施例>
次に、本発明の第4実施例である棟内共聴装置の監視システムの構成を図16に示す。
図16に示す本発明の第4実施例の監視システム0−4は、棟内に設置される棟内共聴装置1−4の監視を行うシステムとされている。第1実施例の監視システム0では、ゲートウェイ13がTCPやHTTPSにより通信信号で送られてきたモニタ信号や各増幅ユニットに設定されているパラメータの情報をインターネット14上のクラウド3に送出していたが、第4実施例の監視システム0−4では、後述するゲートウェイ13−4が通信信号をCATV上り信号の周波数帯域の監視信号に変換してCATV局1010へ送出し、CATV局1010がCATV上り信号の周波数帯域で送られてきたモニタ信号や各増幅ユニットに設定されているパラメータの情報を含む監視信号をインターネット14上のクラウド3に送出している。このため、第4実施例の監視システム0−4では、CATV局1010に棟内用モデム1010cを設けるようにしており、棟内共聴装置1−4ではゲートウェイ13とは異なる構成の後述するゲートウェイ13−4が設けられている。また、棟内共聴装置1−4における双方向増幅装置17,19,22,24は、第1実施例の監視システム0にかかる棟内共聴装置1の双方向増幅器17,19,22,24と同じ構成とされて、通信信号のマルチホップ通信を行っている。
ゲートウェイ13−4は、通信信号をベースバンドのモニタ信号とパラメータの情報にして、棟内用モデム1010cが扱える変調(例えば、FSK変調)を施してCATV上り信号の周波数帯域の監視信号として上り信号と共に伝送線路に送出している。ゲートウェイ13−4から送出された監視信号を含む上り信号は、伝送線路を上っていき保安器1013、タップオフ1012および幹線機器1011を介してCATV局1010に到達し、監視信号はCATV局1010に設けられた棟内用モデム1010cにより復調される。棟内用モデム1010cで復調された監視信号は、CATV局1010がTCPやHTTPSによりインターネット14上のクラウド3に送出する。監視信号はクラウド3に保存され、クラウド3上のアプリケーションによりモニタ信号が解析されて、モニタ信号に異常があった際には、異常情報を表示器上に表示して監視することができる。インターネット14上には監視センター2が接続されており、監視センター2はクラウド3に格納されたパラメータを変更することにより、インターネット14およびCATV局1010を介して変更されたパラメータを棟内共聴装置1−4に送出し、棟内共聴装置1−4内の該当する双方向増幅装置における増幅ユニットに設定することができる。この場合、CATV局1010は監視センターから受信したパラメータの情報を棟内用モデム1010cにおいてCATV下り信号の周波数帯域でCATV下り信号と共に棟内共聴装置1−4に向けて送出し、棟内共聴装置1−4内のゲートウェイ13−4がCATV下り信号に含まれているパラメータの情報を通信信号に変換して、変換した通信信号を伝送線路に送出している。通信信号を受信した双方向増幅装置は、前述した通り通信信号で送られたパラメータの情報を、制御ユニット51の制御の基で各増幅ユニットに設定している。なお、CATV局1010では、CMTSがインターネット接続を行っており、CMTSはヘッドエンドとも呼ばれる。
<第5実施例>
次に、本発明の第5実施例である棟内共聴装置の監視システムの構成を図17に示す。
図17に示す本発明の第5実施例の監視システム0−5は、棟内に設置される棟内共聴装置1−4の監視を行うシステムとされている。第1実施例の監視システム0では、ゲートウェイ13がTCPやHTTPSにより通信信号で送られてきたモニタ信号や各増幅ユニットに設定されているパラメータの情報をインターネット14上のクラウド3に送出していたが、第5実施例の監視システム0−5では、第4実施例の監視システム0−4と同様に、後述するゲートウェイ13−4が通信信号をCATV上り信号の周波数帯域の監視信号に変換してCATV局1010へ送出し、CATV局1010がCATV上り信号の周波数帯域で送られてきたモニタ信号や各増幅ユニットに設定されているパラメータの情報を含む監視信号をインターネット14上のクラウド3に送出している。このため、第5実施例の監視システム0−5では、CATV局1010に本来備えられているCMTS1010bの機能を利用しており、棟内共聴装置1−4ではゲートウェイ13とは異なる構成の後述するゲートウェイ13−4を備えている。そして、第5実施例の監視システム0−5の棟内共聴装置においては、第4実施例の監視システム0−4と同様の棟内共聴装置1−4と同様の構成とされて、通信信号のマルチホップ通信を行っている。
ゲートウェイ13−4は、通信信号をベースバンドのモニタ信号とパラメータの情報にして、CMTS1010bが扱える変調を施してCATV上り信号の周波数帯域の監視信号としてCATV上り信号と共に伝送線路に送出している。ゲートウェイ13−4から送出された監視信号を含むCATV上り信号は、伝送線路を上っていき保安器1013、タップオフ1012および幹線機器1011を介してCATV局1010に到達し、CATV局1010に備えられているCMTS1010bにより復調される。CMTS1010bで復調された監視信号は、CMTS1010bのインターネット接続の機能を利用してTCPやHTTPSによりインターネット14上のクラウド3に送出する。監視信号はクラウド3に保存され、クラウド3上のアプリケーションによりモニタ信号が解析されて、モニタ信号に異常があった際には、異常情報を表示器上に表示して監視することができる。インターネット14上には監視センター2が接続されており、監視センター2はクラウド3に格納されたパラメータを変更することにより、インターネット14およびCATV局1010を介して変更されたパラメータを棟内共聴装置1−4に送出し、棟内共聴装置1−4内の該当する双方向増幅装置における増幅ユニットに設定することができる。この場合、CMTS1010bが、パラメータの情報をCATV下り信号の周波数帯域で棟内共聴装置1−4に向けて送出し、棟内共聴装置1−4内のゲートウェイ13−4がCATV下り信号に含まれているパラメータの情報を通信信号に変換して、この変換した通信信号を伝送線路に送出している。通信信号を受信した双方向増幅装置は、前述した通り通信信号で送られたパラメータの情報を、制御ユニット51の制御の基で各増幅ユニットに設定している。
<第4,5実施例にかかる監視システムにおけるゲートウェイの詳細>
ゲートウェイ13−4の詳細構成を示す機能ブロック図を図18に示す。
図18に示すゲートウェイ13−4は、保安器1013へ向けてCATV上り信号が出力されると共に保安器1013からのCATV下り信号が入力される端子181と、双方向増幅装置17側からのCATV上り信号が入力されると共にCATV下り信号が双方向増幅装置17側に向かって出力される端子184とを有している。端子181は第13フィルタ(Fil13)に接続され、Fil13は端子181に入力されたCATV下り信号を分波して第14分岐器(Sp14)に出力すると共に、Fil13に入力されたCATV上り信号を端子181に出力する。また、端子184は第14フィルタ(Fil14)に接続され、Fil14は端子184に入力されたCATV上り信号を分波して第13分岐器(Sp13)に出力すると共に、端子184に入力された通信信号を分波して第15分岐器(Sp15)に出力し、さらに、Fil14に入力されたCATV下り信号を端子184に出力する。Fil14とFil13とのCATV上り信号が伝達される経路にはSp13が設けられ、Fil13とFil14とのCATV下り信号が伝達される経路にはSp14とSp15とが縦続接続されて設けられている。
通信信号はSp15で分岐されて通信I/F183に入力され受信される。そして、受信された通信信号はMCU170の制御の基でベースバンドのパラメータの情報とモニタ信号とに復調される。MCU170はベースバンドに復調されたパラメータの情報とモニタ信号とを棟内用モデム182に渡し、棟内用モデム182は渡されたパラメータの情報とモニタ信号とを、CATV局1010で受信できる信号に変調すると共にCATV上り信号の周波数帯域の監視信号としてSp13に出力する。Sp13では、Fil14からのCATV上り信号に棟内用モデム182からのCATV上り信号の周波数帯域の監視信号が混合され、監視信号を含むCATV上り信号はFil13から端子181に出力され、端子181からCATV局1010へ向けて送出される。棟内用モデム182では、CATV局1010に設けられた棟内用モデム1010cあるいはCMTS1010bが扱える監視信号にして出力するようにしている。
また、Sp14で分岐されたパラメータの情報が含まれているCATV下り信号は棟内用モデム182に入力されて受信される。そして、MCU170の制御の基で受信されたCATV下り信号からパラメータの情報を抽出してベースバンドの信号にする。MCU170はベースバンドとされたパラメータの情報を通信I/F183に渡し、通信I/F183は渡されたパラメータの情報を、例えば、920MHzの通信信号にしてSp15に出力する。Sp15では、Fil13からのCATV下り信号に通信I/F183からの通信信号が混合され、通信信号とCATV下り信号はFil14から端子184に出力され、端子184から双方向増幅装置17へ向けて送出される。
<双方向増幅装置の他の実施例>
次に、本発明の各実施例の棟内共聴装置の監視システムにおける棟内共聴装置にかかる双方向増幅装置の他の実施例を説明する。双方向増幅装置の他の実施例ではすべての双方向増幅装置が同じ構成とされているため、双方向増幅装置17の他の実施例を代表としてその各部の接続状態を示す機能ブロック図を図19に示す。以下の説明においては、蓋部50bの内側に復旧ユニット1056が取り付けられている。
双方向増幅装置17の他の実施例においては、図19に示すように、復旧ユニット1056は、第1増幅ユニット52と同じ機能を備える第1増幅ユニット1052と第2増幅ユニット53と同じ機能を備える第2増幅ユニット1053と第3増幅ユニット54と同じ機能を備える第3増幅ユニット1054との3台の増幅ユニットと制御ユニット1051とを備えている。また、スイッチSW1−1〜SW1−4に替えてスイッチSW1001が、スイッチSW2−1〜SW2−4に替えてスイッチSW1002がメインボード57の裏面に設けられていると共に、制御ユニット1051には、復旧ユニット接続端子56aが設けられている。なお、第1増幅ユニット52,第2増幅ユニット53および第3増幅ユニット54は、上記した構成とされている。
双方向増幅装置17の本体の端子202は、前述したようにBS・CS−IF信号だけが入力、あるいは、CATV下り信号およびBS・CS−IF信号が入力されると共に所定レベルに調整されたCATV上り信号が出力される端子であるが、ここでは、端子202にCATV下り信号およびBS・CS−IF信号が入力されると共にCATV上り信号が出力されるとしている。また、端子203はCATV上り信号が入力されると共に、所定レベルに調整されたCATV下り信号およびBS・CS−IF信号が出力される端子である。そして、復旧ユニット1056の端子1202は、CATV下り信号およびBS・CS−IF信号を入力できると共にCATV上り信号を出力できる端子であり、端子1203はCATV上り信号を入力できると共に、所定レベルに調整されたCATV下り信号およびBS・CS−IF信号を出力できる端子である。
復旧ユニット1056の端子1202と双方向増幅装置17の本体の端子202との入力/出力は、メインボード57の裏面に設けられたスイッチSW1001の可動接点a1と固定接点a2,a3とで切り換えられる。また、復旧ユニット1056の端子1203と双方向増幅装置17の本体の端子203との入力/出力は、メインボード57の裏面に設けられたスイッチSW1002の可動接点d1と固定接点d2,d3とで切り換えられる。SW1001およびSW1002は、リレーや電子スイッチからなり制御ユニット51の切換スイッチ51bを切り換えた際に自動的に切り換えられる。また、制御ユニット51は、第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54に設定されているパラメータを読み出して保存しており、制御ユニット1051は、復旧ユニット1056の第1増幅ユニット1052ないし第3増幅ユニット1054に所定のパラメータをそれぞれ書き込んで設定することができる。
第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54の内の1台あるいは複数台を交換する際に行われるSW1001およびSW1002の切換について説明すると、切換スイッチ51bを復旧側に切り換えると、SW1001の可動接点a1が固定接点a2から固定接点a3に切り換えられ、SW1002の可動接点d1が固定接点d2から固定接点d3に切り換えられる。これにより、SW1002の可動接点d1に入力されたCATV上り信号はSW1002の固定接点d3から出力され、復旧ユニット1056の第1増幅ユニット1052に入力されて所定レベルに増幅される。そして、第1増幅ユニット1052により所定レベルに増幅された上り信号はSW1001の固定接点a3に入力されてSW1001の可動接点a1から出力される。すなわち、CATV上り信号の入力と出力から第1増幅ユニット52が切り離されて、CATV上り信号の入力と出力は復旧ユニット56の第1増幅ユニット1052に接続されるようになる。切り離された第1増幅ユニット52は、メインボード57から取り外して交換可能となる。
また、SW1001の可動接点a1に入力されたCATV下り信号およびBS・CS−IF信号はSW1001の固定接点a3から出力され、復旧ユニット1056内で分波されたCATV下り信号は第2増幅ユニット1053に入力されて所定レベルに増幅され、分波されたBS・CS−IF信号は第3増幅ユニット1054に入力されて所定レベルに増幅される。そして、第2増幅ユニット1053により所定レベルに増幅されたCATV下り信号および第3増幅ユニット1054により所定レベルに増幅されたBS・CS−IF信号は、SW1002の固定接点d3に入力されてSW1002の可動接点d1から出力される。すなわち、CATV下り信号およびBS・CS−IF信号の入力と出力から第2増幅ユニット53および第3増幅ユニット54が切り離されて、CATV下り信号およびBS・CS−IF信号の入力と出力は復旧ユニット1056の第2増幅ユニット1053および第3増幅ユニット1054にそれぞれ接続されるようになる。切り離された第2増幅ユニット53および第3増幅ユニット54は、それぞれメインボード57から取り外して交換可能となる。
ここで、双方向増幅装置17の他の実施例において交換対象の増幅ユニットを復旧ユニット1056を利用して交換する場合の手順を、図20に示すユニット交換処理のフローチャートを参照して説明する。なお、運用状態においては、本体の制御ユニット51に設けられた切換スイッチ51bは運用側へ切り換えられており、制御ユニット51は本体の第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54にそれぞれ設定されているパラメータを読み出して保存している。このパラメータには上記IDが付加されており、第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54のそれぞれが所定レベルで割り当てられた信号を出力するようにパラメータが設定されている。ここでは、第3増幅ユニット54を交換対象とした場合を例に挙げて説明する。なお、交換対象の増幅ユニットは、不具合が生じるおそれがある増幅ユニットや、メンテンナンスや耐用年数に該当する増幅ユニット、グレードアップする増幅ユニットとされる。また、交換対象の増幅ユニットは1台に限らず複数台の増幅ユニットとすることができる。
ケース本体部50aから蓋部50bを開けて、復旧ユニット1056を蓋部50bの内面に取り付け、メインボード57上の復旧ユニット接続端子51aと、復旧ユニット接続端子1056aとをケーブルで接続する。これにより、復旧ユニット1056の端子1202および端子1203がスイッチSW1001,SW1002にそれぞれ接続されると共に、本体の制御ユニット51と復旧ユニット1056の制御ユニット1051とが相互にデータの受け渡しを行えるように接続される。ここで、ユニット交換処理が開始され、図20に示すフローチャートのステップS40にて、本体の制御ユニット51は復旧ユニット接続端子51aおよび復旧ユニット接続端子1056aを介して、正しい復旧ユニット1056が接続されたかを確認する。この場合、復旧ユニット接続端子51aと復旧ユニット接続端子1056aとは、例えばRS485ポートの端子とされ、シリアルの半二重通信を行う。また、蓋部50bの内面には、復旧ユニット1056を着脱自在に取り付けるフックなどの取付部が設けられている。正しい復旧ユニット1056が接続されたことが確認されると、ステップS41に進み、本体の制御ユニット51は、MCU100は保存されている第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54に設定されているそれぞれのパラメータを、RS−485の通信バスで接続された復旧ユニット1056の制御ユニット1051に書き込む。復旧ユニット1056の制御ユニット1051は、書き込まれたパラメータを読み出して、復旧ユニット1056の第1増幅ユニット1052ないし第3増幅ユニット1054に対応する当該パラメータをそれぞれ書き込んで設定する。これにより、第1増幅ユニット1052ないし第3増幅ユニット1054は、本体の第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54と同様の所定の増幅動作が可能となる。ここで、ユーザは制御ユニット51の切換スイッチ51bを運用側から復旧側へ切り換える(ステップS42)。
これにより、ステップS43にてSW1001およびSW1002が本体の制御ユニット51により復旧側へ自動的に切り換えられて、SW1001の可動接点a1が固定接点a3を介して復旧ユニット1056の端子1202に接続され、SW1002の可動接点d1が固定接点d3を介して復旧ユニット1056の端子1203に接続される。すなわち、CATV上り信号、CATV下り信号およびBS・CS−IF信号の入力と出力とが双方向増幅装置17側から復旧ユニット1056側に接続されるよう自動的に切り換えられる。これにより、CATV上り信号、CATV下り信号およびBS・CS−IF信号は、復旧ユニット1056の第1増幅ユニット1052ないし第3増幅ユニット1054に入力されて所定レベルになるよう増幅されて出力されるようになる。そして、交換対象の第3増幅ユニット54から入力と出力とが切り離されることから、交換対象の第3増幅ユニット54をメインボード57から取り外すことができるようになる。ステップS44では、入力と出力とが切り離された交換対象の第3増幅ユニット54をメインボード57上において交換したか否かが判断され、交換したと判断された場合はステップS45へ進むが、交換されないと判断された場合は、交換されるまで待機される。
ユーザが交換対象の第3増幅ユニット54を交換して、ステップS44においてYESと判断されるとステップS45に進み、本体の制御ユニット51のMCU100は、保存されている第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54のそれぞれのパラメータを読み出して、本体の第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54に対応する当該パラメータをそれぞれ書き込んで設定する。これにより、第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54は、所定の増幅動作が可能となる。ここで、ユーザは本体の制御ユニット51の切換スイッチ51bを復旧側から運用側へ切り換える(ステップS46)。これにより、ステップS47にてSW1001およびSW1002が本体の制御ユニット51により運用側へ切り換えられて、SW1001の可動接点a1が固定接点a2を介して双方向増幅装置17の端子202に接続され、SW1002の可動接点d1が固定接点d2を介して双方向増幅装置17の端子203に接続される。これにより、CATV上り信号、CATV下り信号およびBS・CS−IF信号の入力と出力とが復旧ユニット1056側から双方向増幅装置17側に接続されるよう自動的に切り換えられる。すなわち、CATV上り信号、CATV下り信号およびBS・CS−IF信号は、双方向増幅装置17内の第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54に入力されて所定レベルになるよう増幅されて出力されるようになる。そして、復旧ユニット1056から入力と出力とが切り離されることから、復旧ユニット1056の復旧ユニット接続端子1056aと本体の復旧ユニット接続端子51aとの接続を解除することができるようになる。ステップS48では、入力と出力とが切り離された復旧ユニット1056の復旧ユニット接続端子1056aと本体の復旧ユニット接続端子51aとを接続しているケーブルを取り外したか否かが判断され、取り外したと判断された場合はユニット交換処理は終了する。また、取り外されないと判断された場合は、取り外されるまで待機されてユニット交換処理は終了する。
以上説明したユニット交換処理では、本体の制御ユニット51の切換スイッチ51bを運用側から復旧側へ切り換えることにより、交換対象の増幅ユニットを含む復旧ユニット1056の第1増幅ユニット1052ないし第3増幅ユニット1054にパラメータが設定されて正常な動作状態になる。同時に、SW1001およびSW1002が本体の制御ユニット51により制御されて、交換対象を含む双方向増幅装置17側の第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54の入力および出力が切り離される。そして、交換対象の増幅ユニットを交換して制御ユニット51の切換スイッチ51bを復旧側から運用側へ戻すことにより、復旧ユニット1056に替えて交換された交換対象の増幅ユニットを含む第1増幅ユニット52ないし第3増幅ユニット54にパラメータが設定されて正常な動作状態になる。同時に、SW1001およびSW1002が本体の制御ユニット51により制御されて、復旧ユニット1056の全ての増幅ユニットの入力および出力が切り離される。これにより、交換対象の増幅ユニットに割り当てられていたCATV上り信号、CATV下り信号あるいはBS・CS−IF信号を停波させることなく、交換対象の増幅ユニットを交換することができる。また、交換後において作業者が交換された交換対象の増幅ユニットの設定を行う必要をなくすことができる。なお、双方向増幅装置の他の実施例においては、スイッチの数を2つに減らすことができると共に、スイッチの制御も簡略化することができるようになる。
なお、復旧ユニット1056に制御ユニット1051を設けることに替えて、制御ユニット1051の動作も本体の制御ユニット51が行うようにしてもよい。また、復旧ユニット1056の構成は、増幅部56−1が3台設けられると共に復旧ユニット接続端子56aに替えて復旧ユニット接続端子1056aが設けられる構成を除いて図7に示す復旧ユニット56の構成を同様とされているので、復旧ユニット1056の詳細な構成は省略する。
以上の説明において、CATVにはMATV(Master Antenna Television)が含まれており、本発明にかかる棟内共聴装置において、共聴信号はCATV信号と衛星放送信号とを混合した信号や、地上デジタル放送信号と衛星放送信号とを混合した信号、さらに、FM放送信号を混合した信号とすることができ、少なくとも放送信号を含む信号とされている。
本発明の実施例にかかる棟内共聴装置の監視システムにおいて、棟内共聴装置にはCATV下り信号やBS・CS−IF信号がそれぞれ入力されると説明したが、CATV下り信号とBS・CS−IF信号とを混合した信号が入力されてもよい。また、ゲートウェイはクラウドに送ると説明したが、クラウドを省略して監視センターに監視情報やパラメータの情報を直接送るようにしてもよい。
本発明の実施例にかかる棟内共聴装置の監視システムでは、建物毎に設けられた棟内共聴装置のそれぞれから増幅ユニットのモニタ信号を含む監視信号を公衆通信網に送出することができる。そうすると、監視センターが公衆通信網にアクセスして公衆通信網を介して監視信号を取り込むことにより、複数の棟内共聴装置のそれぞれの監視を1つの監視手段で行えることができるようになる。
本発明にかかる「棟内共聴装置」には、ビルや集合住宅,共同住宅などの建物に設置する共聴装置、および、戸建の建物に設置する共聴装置などの棟内に設置される共聴装置が含まれているが、双方向増幅装置や分岐・分配器の数は上記説明した数に限らず、棟内の規模や設備等に応じた任意の数とすることができる。
0,0−2,0−3,0−4,0−5 監視システム、1,1−2,1−4 棟内共聴装置、2 監視センター、3 クラウド、10 BS・CSアンテナ、12 混合器、13 ゲートウェイ、13−4 ゲートウェイ、14 インターネット、15 混合器、17,19,22,24 双方向増幅装置、17−1 通信バス、18,20,21,23,25 分岐・分配器、50 ケース、50a ケース本体部、50b 蓋部、51 制御ユニット、51−1 設定部、51a 復旧ユニット接続端子、51b 切換スイッチ、51c コネクタ、51d コネクタ、51e コネクタ、51f コネクタ、52−2 センサー、52 増幅ユニット、52−1 増幅部、52a コネクタ、52b コネクタ、52c コネクタ、53 増幅ユニット、53−2 増幅部、53a コネクタ、53b コネクタ、53c コネクタ、54 増幅ユニット、54−1 増幅部、54a コネクタ、54b コネクタ、54c コネクタ、55 電源ユニット、55a コネクタ、56 復旧ユニット、56−1 増幅部、56−2 センサー、56a 復旧ユニット接続端子、57 メインボード、57b 電源端子、101,111,131,141,171 CPU、102,112,132,142,172 ROM、103,113,133,143,173 RAM、104,114,134,144,174 I/O、104a I/F、105 通信I/F、106 測定部、107 A/D、108,117,137,148,179 バス、109 通信部モデム、110,130,140,170 MCU、145 入力装置、146 表示器、147 広域通信I/F、175 入力装置、176 表示器、181 端子、182 棟内用モデム、183 通信I/F、184 端子、201 端子、202 端子、203 端子、210 入力切換スイッチ、211,213,215 入力レベル調整部、212,214,216 出力レベル調整部、220,221 通信信号抽出フィルタ、1010 CATV局、1010a 通信部モデム、1010b CMTS、1010c 棟内用モデム、1011 幹線機器、1012 タップオフ、1013 保安器、1202 端子、1203 端子、1056a 復旧ユニット接続端子、2100 棟内共聴装置、2101 双方向分岐増幅装置、2103 BS/CSアンテナ、2105,2108 双方向増幅装置、2106 分岐器、2107,2109 分配器、2110〜2115 直列ユニット、2116 終端抵抗

Claims (11)

  1. 伝送線路に増幅装置が設けられ、公衆通信網に接続可能なゲートウェイを備えている棟内共聴装置の監視システムにおいて、
    前記増幅装置は、
    前記伝送線路を伝送される周波数帯域の信号を増幅する増幅ユニットと、
    前記増幅ユニットと接続されて、前記増幅ユニットにおける設定されたパラメータおよびモニタ信号を前記増幅ユニットから取り込むと共に、前記増幅ユニットにパラメータを設定することができ、さらに、前記増幅ユニットから取り込んだ前記モニタ信号から作成した監視情報を含む通信信号を前記伝送線路に伝送する通信手段を有する制御ユニットとを備え、
    前記制御ユニットの前記通信手段は、前記通信信号を前記伝送線路において使用されていない周波数帯域を用いて前記伝送線路に伝送しており、前記通信信号は前記伝送線路を上って前記ゲートウェイに供給され、前記ゲートウェイから公衆通信網に送出されて、公衆通信網に接続された監視手段が前記通信信号を受け取ることにより、該監視手段が前記増幅装置における各増幅ユニットの監視を行えるようにしたことを特徴とする棟内共聴装置の監視システム。
  2. 放送信号を含む信号を、棟内における共聴信号として用いることができ、伝送線路に共聴信号を増幅する増幅装置が設けられ、公衆通信網に接続可能なゲートウェイを備えている棟内共聴装置の監視システムにおいて、
    前記増幅装置は、
    前記共聴信号を構成する複数の周波数帯域の信号を、周波数帯域別にそれぞれ増幅する複数の増幅ユニットと、
    前記複数の増幅ユニットと接続されて、前記複数の増幅ユニットにおける設定されたパラメータおよびモニタ信号を前記複数の増幅ユニットから取り込むと共に、前記複数の増幅ユニットにおける各増幅ユニットにパラメータを設定することができ、さらに、前記複数の増幅ユニットから取り込んだ前記モニタ信号から作成した監視情報を含む通信信号を前記伝送線路に伝送する通信手段を有する制御ユニットとを備え、
    前記制御ユニットの前記通信手段は、前記通信信号を前記共聴信号において使用されていない周波数帯域を用いて前記伝送線路に伝送しており、前記通信信号は前記伝送線路を上って前記ゲートウェイに供給され、前記ゲートウェイから公衆通信網に送出されて、公衆通信網に接続された監視手段が前記通信信号を受け取ることにより、該監視手段が前記増幅装置における各増幅ユニットの監視を行えるようにしたことを特徴とする棟内共聴装置の監視システム。
  3. 伝送線路に増幅装置が設けられ、公衆通信網に接続可能なCATV局に接続されている棟内共聴装置の監視システムにおいて、
    前記増幅装置は、
    前記伝送路を伝送される周波数帯域の信号を増幅する増幅ユニットと、
    前記増幅ユニットと接続されて、前記増幅ユニットにおける設定されたパラメータおよびモニタ信号を前記増幅ユニットから取り込むと共に、前記増幅ユニットにパラメータを設定することができ、さらに、前記増幅ユニットから取り込んだ前記モニタ信号から作成した監視情報と前記パラメータの情報とを含む監視信号を前記伝送線路に伝送する通信手段を有する制御ユニットとを備え、
    前記制御ユニットの前記通信手段は、前記監視信号を前記CATV局へ向かって伝送される上り信号の周波数帯域を用いて前記伝送線路に伝送しており、前記監視信号は前記伝送線路を上って前記CATV局に供給され、前記CATV局から公衆通信網に送出されて、公衆通信網に接続された監視手段が前記監視信号を受け取ることにより、該監視手段が前記増幅装置における各増幅ユニットの監視を行えるようにしたことを特徴とする棟内共聴装置の監視システム。
  4. 放送信号を含む信号を、棟内における共聴信号として用いることができ、伝送線路に共聴信号を増幅する増幅装置が設けられ、公衆通信網に接続可能なCATV局に接続されている棟内共聴装置の監視システムにおいて、
    前記増幅装置は、
    前記共聴信号を構成する複数の周波数帯域の信号を、周波数帯域別にそれぞれ増幅する複数の増幅ユニットと、
    前記複数の増幅ユニットと接続されて、前記複数の増幅ユニットにおける設定されたパラメータおよびモニタ信号を前記複数の増幅ユニットから取り込むと共に、前記複数の増幅ユニットにおける各増幅ユニットにパラメータを設定することができ、さらに、前記複数の増幅ユニットから取り込んだ前記モニタ信号から作成した監視情報と前記パラメータの情報とを含む監視信号を前記伝送線路に伝送する通信手段を有する制御ユニットとを備え、
    前記制御ユニットの前記通信手段は、前記監視信号を前記CATV局へ向かって伝送される上り信号の周波数帯域を用いて前記伝送線路に伝送しており、前記監視信号は前記伝送線路を上って前記CATV局に供給され、前記CATV局から公衆通信網に送出されて、公衆通信網に接続された監視手段が前記監視信号を受け取ることにより、該監視手段が前記増幅装置における各増幅ユニットの監視を行えるようにしたことを特徴とする棟内共聴装置の監視システム。
  5. 伝送線路に増幅装置が設けられ、公衆通信網に接続可能なCATV局にゲートウェイを介して接続されている棟内共聴装置の監視システムにおいて、
    前記増幅装置は、
    前記伝送線路を伝送される周波数帯域の信号を増幅する増幅ユニットと、
    前記増幅ユニットと接続されて、前記増幅ユニットにおける設定されたパラメータおよびモニタ信号を前記増幅ユニットから取り込むと共に、前記増幅ユニットにパラメータを設定することができ、さらに、前記増幅ユニットから取り込んだ前記モニタ信号から作成した監視情報を含む通信信号を前記伝送線路に伝送する通信手段を有する制御ユニットとを備え、
    前記制御ユニットの前記通信手段は、前記通信信号を前記伝送線路において使用されていない周波数帯域を用いて前記伝送線路に伝送しており、前記通信信号は前記伝送線路を上って前記ゲートウェイに供給され、前記ゲートウェイは、前記通信信号を前記CATV局へ向かって伝送される上り信号の周波数帯域を用いる監視信号に変換して前記伝送線路に伝送しており、前記監視信号は前記伝送線路を上って前記CATV局に供給され、前記CATV局から公衆通信網に送出されて、公衆通信網に接続された監視手段が前記監視信号を受け取ることにより、該監視手段が前記増幅装置における各増幅ユニットの監視を行えるようにしたことを特徴とする棟内共聴装置の監視システム。
  6. 放送信号を含む信号を、棟内における共聴信号として用いることができ、伝送線路に共聴信号を増幅する増幅装置が設けられ、公衆通信網に接続可能なCATV局にゲートウェイを介して接続されている棟内共聴装置の監視システムにおいて、
    前記増幅装置は、
    前記共聴信号を構成する複数の周波数帯域の信号を、周波数帯域別にそれぞれ増幅する複数の増幅ユニットと、
    前記複数の増幅ユニットと接続されて、前記複数の増幅ユニットにおける設定されたパラメータおよびモニタ信号を前記複数の増幅ユニットから取り込むと共に、前記複数の増幅ユニットにおける各増幅ユニットにパラメータを設定することができ、さらに、前記複数の増幅ユニットから取り込んだ前記モニタ信号から作成した監視情報を含む通信信号を前記伝送線路に伝送する通信手段を有する制御ユニットとを備え、
    前記制御ユニットの前記通信手段は、前記通信信号を前記共聴信号において使用されていない周波数帯域を用いて前記伝送線路に伝送しており、前記通信信号は前記伝送線路を上って前記ゲートウェイに供給され、前記ゲートウェイは、前記通信信号を前記CATV局へ向かって伝送される上り信号の周波数帯域を用いる監視信号に変換して前記伝送線路に伝送しており、前記監視信号は前記伝送線路を上って前記CATV局に供給され、前記CATV局から公衆通信網に送出されて、公衆通信網に接続された監視手段が前記監視信号を受け取ることにより、該監視手段が前記増幅装置における各増幅ユニットの監視を行えるようにしたことを特徴とする棟内共聴装置の監視システム。
  7. 前記交換対象増幅ユニットを交換する際に、前記複数の増幅ユニットの内の交換対象とされる交換対象増幅ユニットと同等の機能を備える復旧ユニットを取り付けて、前記制御ユニットは、前記複数の増幅ユニットに設定されていたパラメータを前記復旧ユニットに設定し、前記交換対象増幅ユニットに替えて前記復旧ユニットを動作させることで、前記交換対象増幅ユニットを交換可能とし、前記交換対象増幅ユニットが交換された際に、前記制御ユニットは、前記復旧ユニットに設定されていたパラメータを交換された交換対象増幅ユニットに設定して、前記復旧ユニットに替えて前記交換された交換対象増幅ユニットを動作させることで、前記復旧ユニットを取り外し可能としたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の棟内共聴装置の監視システム。
  8. 交換対象とされる少なくとも1台の交換対象増幅ユニットを交換する際に、前記複数の増幅ユニットと同等の機能を備える複数の復旧増幅ユニットを少なくとも備える復旧ユニットを取り付けて、前記制御ユニットは、前記複数の増幅ユニットに設定されていたパラメータを保存して、前記複数の復旧増幅ユニットにそれぞれ設定し、前記交換対象増幅ユニットを含む前記複数の増幅ユニットに替えて前記複数の復旧増幅ユニットを動作させることで、前記交換対象増幅ユニットを交換可能とし、前記交換対象増幅ユニットが交換された際に、前記制御ユニットは、前記保存されたパラメータを交換された交換対象増幅ユニットを含む前記複数の増幅ユニットにそれぞれ設定して、前記複数の復旧増幅ユニットに替えて前記交換された交換対象増幅ユニットを含む前記複数の増幅ユニットを動作させることで、前記復旧ユニットを取り外し可能としたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の棟内共聴装置の監視システム。
  9. 前記復旧ユニットは、さらに、復旧制御ユニットを備えており、
    前記交換対象増幅ユニットを交換する際に、前記制御ユニットは、前記保存されたパラメータを前記復旧制御ユニットに書き込み、該復旧制御ユニットは、書き込まれたパラメータを前記複数の復旧増幅ユニットにそれぞれ設定し、交換対象増幅ユニットが交換された際に、前記制御ユニットは、前記保存されたパラメータを交換された交換対象増幅ユニットを含む前記複数の増幅ユニットにそれぞれ設定することを特徴とする請求項8に記載の棟内共聴装置の監視システム。
  10. 公衆通信網に送出された前記監視情報および前記複数の増幅ユニットに設定されたパラメータが、公衆通信網に接続されているクラウドに保存されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の棟内共聴装置の監視システム。
  11. 公衆通信網に接続された前記監視手段は、前記パラメータを変更する変更手段を備え、前記クラウドにアクセスすることにより前記監視情報および前記パラメータを確認できると共に、該変更手段で変更されたパラメータが公衆通信網を介して前記棟内共聴装置に送られて、前記棟内共聴装置においては、前記変更されたパラメータを該当する増幅装置の前記制御ユニットに送り、前記制御ユニットは前記変更されたパラメータを該当する増幅ユニットに設定することを特徴とする請求項10に記載の棟内共聴装置の監視システム。
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