JPH1011123A - 旋削ncデータの加工領域及び加工方法決定システム - Google Patents

旋削ncデータの加工領域及び加工方法決定システム

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JPH1011123A
JPH1011123A JP16636096A JP16636096A JPH1011123A JP H1011123 A JPH1011123 A JP H1011123A JP 16636096 A JP16636096 A JP 16636096A JP 16636096 A JP16636096 A JP 16636096A JP H1011123 A JPH1011123 A JP H1011123A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工プログラムの作成時間を短縮し、人的ミ
スを削減することができる旋削NCデータの加工領域と
加工方法決定システムを提供する。 【解決手段】 この発明にかかる旋削NCデータの加工
領域決定システムは、素材形状と部品形状とに囲まれる
加工領域を抽出する加工領域抽出手段と、加工領域から
端面領域を抽出し、加工領域を端面領域と第1の領域と
に分割する端面領域抽出手段と、第1の領域を形成する
線分の第1の交点から第1の領域内のみを通り所定方向
におろした直線と第1の領域の他の線分との第2の交点
を求める交点探索手段と、第1の交点と第2の交点とを
結ぶ第1の分割線分で第1の領域を分割する第1の分割
手段と、第1の分割手段で分割された領域をこの領域を
形成する線分の交点を通り第1の分割線分と交わる方向
の第2の分割線分によって分割する第2の分割手段とを
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は旋削用のNCデー
タを自動生成する旋削NCデータの加工領域決定システ
ム及び計算機上で素材形状と部品形状を入力して素材形
状と部品形状に囲まれた領域を加工領域として分割し、
分割された各々の領域に加工属性を付加して旋削用のN
C加工プログラムを作成する加工方法決定システムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】NC工作機械で素材形状から、これから
加工しようとする部品形状を加工するためにはNCデー
タを作成するための加工プログラムが必要である。従来
この加工プログラムを作成するには部品形状、素材形
状、ある部分を加工するための工具とその領域、工具を
走査させる方向、加工条件等多くの入力情報が必要であ
った。従来の加工プログラムの作成方法は、加工領域の
分割、その分割された加工領域への工具の割り当てと工
具を走査させる方向等の加工条件を作業者が自分自身で
計算して決定し、それらを作業者自身が加工プログラム
に入力していた。近年これらの処理を自動化したシステ
ムが使われており、その方法も種々研究、発明され、一
部実用もされている。特開平4−137006号公報に
おいては、形状要素毎に識別子を付加して、この識別子
に基づいて複数の形状要素グループに分割して加工工程
データを作成する方法が述べられている。また、特開平
2−216504号公報においては、形状に含まれるく
ぼみ形状を抽出する方法が述べられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の旋
削NCデータの加工領域及び加工方法決定システムにお
いては、特開平4−137006号公報に示された方法
では、加工プログラム作成、形状入力の際に付加する情
報が多く、簡単な形状であれば実用的であるが形状が複
雑になると作業者の労力はあまり軽減されず、人的ミス
を引き起こしやすいという課題があった。また、特開平
2−216504号公報に示された自動的に加工領域を
抽出し分割する方法では、適応できる形状が簡単なもの
に限られている。また、実用化されているシステムの大
半は、くぼみ形状を入力する際にはくぼみの指定をしな
ければならなかったり、くぼみの奥にさらにくぼみ形状
がある場合には、回転主軸に垂直に分割すべき部分と水
平に分割すべき部分の混在する場合などは、NC加工に
適した分割ができず、熟練者の知識と経験に頼らざるを
得ないという課題があった。
【0004】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、加工プログラム作成に際し
て加工領域分割、加工方法、加工する方向、工具の選択
等の自動決定を行うことにより、形状データに付加情報
を設定する必要をなくし、作業者が指定する項目を削減
する。このことにより加工プログラムの作成時間を短縮
し、人的ミスを削減することができる旋削NCデータの
加工領域と加工方法決定システムを得ることを目的とす
る。また、この発明は、複雑な部品形状を加工するため
にNC工作機械で加工するのに適した加工領域の分割を
行い、非熟練者が加工プログラムを作成することが可能
な旋削NCデータの加工領域と加工方法決定システムを
得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる旋削N
Cデータの加工領域決定システムは、複数の線分または
曲線分で囲まれている素材形状と複数の線分または曲線
分で囲まれている部品形状とに囲まれる回転軸を軸とし
て旋削加工される加工領域を抽出する加工領域抽出手段
と、この加工領域から複数の線分または曲線分で囲まれ
ている端面領域を抽出し、加工領域を端面領域と第1の
領域とに分割する端面領域抽出手段と、この第1の領域
を形成する線分または曲線分の第1の交点から第1の領
域内のみを通り所定方向におろした直線と第1の領域の
他の線分または曲線分との第2の交点を求める交点探索
手段と、この第1の交点と第2の交点とを結ぶ第1の分
割線分で第1の領域を分割する第1の分割手段と、この
第1の分割手段で分割された領域をこの領域を形成する
線分または曲線分の交点を通り第1の分割線分と交わる
方向の第2の分割線分によって分割する第2の分割手段
とを備えている。ここで、曲線分とは、円弧等始点と終
点とを有する曲線と定義する。
【0006】また、複数の線分または曲線分で囲まれて
いる素材形状と複数の線分または曲線分で囲まれている
部品形状とに囲まれる回転軸を軸として旋削加工される
加工領域を抽出する加工領域抽出手段と、この加工領域
から複数の線分または曲線分で囲まれている端面領域を
抽出し、加工領域を端面領域と第1の領域とに分割する
端面領域抽出手段と、この第1の領域を形成する線分ま
たは曲線分の第1の交点から第1の領域内のみを通り所
定方向におろした直線と第1の領域の他の線分または曲
線分との第2の交点を求める交点探索手段と、この第1
の交点と第2の交点とを結ぶ第1の分割線分で第1の領
域を分割する第1の分割手段と、この第1の分割手段で
分割された領域をこの領域を形成する線分または曲線分
の交点を通り第1の分割線分と交わる方向の第2の分割
線分によって分割する第2の分割手段とを備え、この第
2の分割手段で分割された領域を交点探索手段と第1の
分割手段の組み合わせ及び第2の分割手段のいずれか一
方または両方によって分割する。
【0007】また、第1の分割線分及び第2の分割線分
のいずれか一方または両方は、加工方法及び加工方向の
いずれか一方または両方の加工属性に応じた方向に生成
された線分である。さらに、第1の分割線分及び第2の
分割手段での第2の分割線分のいずれか一方は回転軸に
垂直におろした線分で、他方は回転軸に水平な線分であ
る。また、交点探索手段における第1の交点は、第1の
領域の所定方向の線分に含まれている。さらに、交点探
索手段における第1の交点は、第1の領域の加工方法及
び加工方向のいずれか一方または両方の加工属性に応じ
た方向の線分に含まれている。
【0008】この発明にかかる旋削NCデータの加工方
法決定システムは、第2の分割手段で分割された領域に
加工方法及び加工方向のいずれか一方または両方の加工
属性を設定する加工属性設定手段を設けている。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は本実施の形態の加工領域を示した
図である。図において、z軸の正方向を旋削加工するた
めの回転主軸の方向、x軸をz軸に対して垂直な方向と
する。図2は本実施の形態の旋削NCデータの加工領域
と加工方法の決定システムのブロック図である。図にお
いて、1は外部からデータ等の情報を入力する入力部、
2は入力部1から入力された素材形状、部品形状等のデ
ータの情報を格納する形状データメモリ、3は入力部1
から入力された領域抽出、領域分割、加工属性判定等の
規則に関する情報を格納する規則データメモリ、4は入
力部1から入力された工具形状、材質、用途、使用方
向、識別インデックス等の情報を格納する工具データメ
モリである。
【0010】5は形状データメモリ2に格納された素材
形状、部品形状のデータを基に図1に示したような素材
形状と部品形状に囲まれた領域を加工領域として抽出す
る加工領域抽出部、6は加工領域抽出部5によって抽出
された加工領域を、規則データメモリ3に格納されてい
る規則情報及び部品形状に付加されている加工属性に基
づいて加工領域を分割し、分割された領域を加工属性に
応じて統合する加工領域分割・統合部、7は加工領域分
割・統合部6によって分割された各々の加工領域に対し
て、加工領域の形状データ、規則データメモリ3に格納
されている規則データ、そして、工具データメモリ4に
格納されている工具データから加工方法・加工方向等を
決定し、加工属性を付加する加工属性設定部、8はこれ
らの各種データの情報を外部に出力する出力部である。
【0011】次に動作について説明する。図3は本実施
の形態の動作を示すフローチャートである。図4〜図1
7は本実施の形態の旋削NCデータの加工領域を示した
図である。図において、lxは素材形状の各要素(以下
で説明する)、exは部品形状の各要素を示すものとす
る。本実施の形態では、図1に示したような素材形状と
部品形状を入力とした場合を例として動作を説明する。
また、各ステップにおいて変更された形状データ等は逐
次形状データメモリ2に格納されるものとする。はじめ
に、入力部1から素材形状、部品形状を入力し、図4に
示すように、これらの形状を囲む線分のベクトル(以下
要素と呼ぶ)を形状データとして形状データメモリ2に
格納する。(ステップS1)なお、形状データの各要素
は図4に示すように矢印の始点を各要素の始点、矢印の
終点を各要素の終点とし、全て時計周りに始点から終点
に向かうように並べられるものとする。この際、入力部
1から入力された形状ではなく、あらかじめ形状データ
メモリ2に蓄積されている形状を用いてもよい。また、
各要素は線分だけに限定するものではなく、曲線分でも
よい。ここで、曲線分とは、円弧等始点と終点とを有す
る曲線と定義する。
【0012】次に、入力部1から入力された素材形状及
び部品形状から加工するための加工領域を抽出する。ま
ず、図5に示すように加工される部材が工作機械の保持
装置に取り付けられるための領域ICを求め、この領域
ICと素材形状とが重複する領域を加工不可能領域とす
る。そして、この加工不可能領域を素材形状から除去
し、部品形状に統合して図6に示すように部品形状を更
新する。(ステップS2) 次に、形状データメモリ2に格納されている部品形状を
構成する各々の形状要素に各加工属性を設定する。この
加工属性は各要素をどのような加工具でどのように加工
するか等を示したもので、例えば外径加工する部位(以
下、外径加工部位と呼ぶ)、内径加工する部位(以下、
内径加工部位と呼ぶ)、端面加工する部位(以下、端面
加工部位と呼ぶ)、逆端面加工する部位(以下、逆端面
加工部位と呼ぶ)の4つの属性に分類する。図1に示し
た形状の場合には、図7に示すように、e2〜e18に
は外径加工部位、e1には逆端面加工部位、e19〜e
23には端面加工部位、e24〜e26には内径加工部
位の情報を付加する。(ステップS3)本実施の形態で
は、加工属性を4つに分類したが、これは特に4つに限
定するものではない。そして、図8に示すように、各加
工属性が付加された素材形状と部品形状に囲まれた領域
を加工領域Sとして抽出する。(ステップS4)なお、
加工領域Sの各要素は図8に示すように、全て時計と反
対周りに始点から終点に向かうように並べられるものと
する。
【0013】加工領域Sが抽出された後に、抽出された
加工領域Sを回転主軸に対して垂直方向に加工する領域
と水平方向に加工する領域とに分割する。はじめに、図
9に示したように加工領域Sから端面加工、逆端面加工
をする領域S0(図9に示した場合には、端面加工領域
S0のみが分割される)を分割し、領域S0と他の領域
S1〜S3とに分割する。そして、端面領域S0以外の
領域S1〜S3に対して、図10に示したように加工領
域を加工面から垂直(外径加工部位の場合には、回転主
軸に垂直)におろされた線分(以下、分割線分と呼ぶ)
で分割していき、その後、図11に示すように、垂直線
分に垂直な方向の線分で分割していく。(後で詳しく説
明する。)(ステップS5)
【0014】次に、規則データメモリ3に格納されてい
る規則に関する情報に基づいて各要素に加工方法、加工
する方法、どのような工具を使用するか等の情報を付加
する。例えば、工具データメモリ4に格納されている工
具データの一部、もしくはすべてを使用工具の候補とし
て与え、その工具情報、各加工領域要素の形状データ、
そして、NC加工プログラマの経験、知識をもとに作成
した加工方法決定規則等に基づいて細分化した加工領域
の統合、加工方向の変更、あるいは加工方法を溝加工領
域、穴開け加工領域、倣い加工領域等に変更したり、そ
の加工方法に対応した工具を決定する。(ステップS
6)
【0015】次に、規則データメモリ3に格納されてい
る規則に関する情報に基づいてz軸に垂直方向・水平方
向に分割された加工領域要素を統合する。例えば、「加
工方法が同じ、かつ加工領域要素が隣接、かつ同じ工具
である加工領域要素は加工領域を統合する」という規則
を採用する場合には、この規則に当てはまる加工領域要
素を抽出し統合する。(ステップS7) 最後に、以上の領域形状、加工方法、加工方向、使用工
具等を付加された加工領域データを基に旋削NCデータ
の作成を行う。(ステップ8)
【0016】次に、ステップS5での加工領域の分割方
法の詳細を説明する。はじめに、図8に示した加工領域
Sを構成する形状要素に関して各形状要素に付加された
加工属性の中から端面加工部位及び逆端面加工部位の加
工属性が付加された形状要素を全て抽出する。この場
合、e19〜e23が端面加工部位の加工属性であるの
でe19〜e23を抽出する。次に、端面加工部位の属
性が付加されている形状要素の中から最もz座標値の大
きい始終点Pzmaxを持つ要素を抽出し、図12に示
すように、そのz座標値を通りz軸に垂直な直線ltを
生成する。そして、この直線ltと端面加部位の加工属
性が付加された形状要素e19〜e23とから構成され
る領域を端面領域S0として抽出し、他の形状要素と直
線ltとで構成される閉領域S1、S2、S3を抽出す
ることにより、図13に示すように加工領域Sを領域S
0〜S3に分割する。同様にして、逆端面加工領域を抽
出して、分割する。(図8に示した領域には逆端面加工
領域は存在しない。)
【0017】この後、加工属性設定部7において、領域
S1の中から加工属性を付加されている形状要素(以
下、部品形状要素という)を抽出し、この部品形状要素
に付加されている加工属性の種類を抽出して領域S1の
他の全要素にその属性を付加する。同様にして、領域S
2、S3に対しても加工属性の付加を行う。領域S1の
場合、形状要素e3〜e18に外径加工部位の属性が付
加されているので、他の形状要素加工部位に外径加工部
位の属性を付加する。同様にして、領域S2には内径加
工部位の属性、領域S3には端面加工部位の属性、領域
S0には端面加工部位の属性を付加する。
【0018】ここで、領域S1に注目して、抽出された
加工領域S1を回転主軸に対して水平方向に加工する領
域と垂直方向に加工する領域とに分割する方法を説明す
る。はじめに、垂直方向に加工する領域に分割する方法
を説明する。まず、図14に示すように領域S1を構成
する各形状要素の終点からx軸の負の方向に垂直に直線
(以下、分割線分と呼ぶ)を生成し、垂直方向の領域を
切り出す。ただし、領域の切り出しの際には、分割線分
が領域S1のみを通り初めて領域S1の形状要素と交わ
る点まで分割線分を生成する。そして、その分割線分と
領域S1の形状要素で囲まれる領域を1つの領域として
抽出する。もし、分割線分が領域S1以外の領域を通る
場合には、その分割線分の生成を中止する。1つ垂直方
向の領域を切り出す毎にS1を更新し、更新されたS1
に対して上記の垂直な領域を分割する処理を行ってい
く。そして、図15に示すように、最終的に垂直方向に
分割する領域が存在しなくなるまで垂直方向領域を切り
出していく。
【0019】次に、図16に示すように、領域S1から
垂直方向に分割する領域を全て切り出した後、領域S1
の各形状要素の始点からz軸に水平に分割線分を生成
し、水平方向に分割する。以上の処理を行うことで、図
17に示すように、領域S1は領域S11〜S18に分
割される。これらの分割された加工領域は、これ以上z
軸に対して垂直方向にも水平方向にも分割されることが
ない加工領域である。本実施の形態では、はじめに、分
割線分をx軸の負の方向に生成させて領域を分割し、そ
の後、z軸に水平な分割線分を生成させてさらに領域を
分割する方法を説明したが、これは、領域S1の加工属
性が外径加工部位であるので、このような方向の分割線
分を生成させたが、加工属性が内径加工属性の場合に
は、最初に生成させる分割線分の方向をx軸の正の方
向、端面加工属性の場合にはz軸の正の方向、逆端面加
工属性の場合にはz軸の負の方向にし、これらで領域が
分割された後に生成させる分割直線は最初に生成させた
分割直線の方向に対して垂直方向にとるようにする。ま
た、分割線分方向は特にこれらの方向に限定するもので
はなく、z軸に対して垂直あるいは水平な方向でなくて
もよい。
【0020】本実施の形態では、素材形状と部品形状を
システムに入力すれば、素材形状と部品形状に囲まれる
加工領域を自動的に抽出し、回転主軸に対して垂直方向
に加工する領域と水平方向に加工される領域が混在する
加工領域を適切な加工方法、加工方向を割り当てられる
領域に適切にかつ自動的に分割し、分割された加工領域
に対して加工方法、加工方向等の加工属性を自動的に設
定することができるため、人手により加工属性を入力す
る必要や加工領域を分割する必要が無く加工プログラム
を作成することができるため、加工プログラムの作成時
間を短縮し、人的ミスを削減する効果がある。
【0021】実施の形態2.図18は本実施の形態の動
作の一部を示したフローチャートである。実施の形態1
では、加工領域の要素の全ての終点に対して分割線分を
生成し、加工領域をz軸に対して垂直・水平方向に分割
していたが、本実施の形態は、加工領域のある特定の方
向を持った要素の終点に対してのみ分割線分を生成し、
加工領域をz軸に対して垂直・水平方向に分割してい
く。本実施の形態の加工領域の分割方法を図19に示し
た加工領域形状の場合を例に説明する。なお、この加工
領域の加工属性は外径加工部位とし、この加工領域を構
成する形状要素(線分、円弧等)の集合をL(l1、l
2、...、l17)とし、l16、l17を素材形状
要素、他を部品形状要素とする。また、各要素の方向を
時計と反対周りの方向とする。
【0022】ここで、加工領域をz軸に対して垂直方向
・水平方向の加工領域に分割する際の前提条件を説明す
る。前提1)領域Lは素材形状の要素を少なくとも1つ
有する。(ここでは、l16、l17) 前提2)領域Lは部品形状の要素を少なくとも1つ有す
る。また、これらの要素は順番にならんでいるものとす
る。(ここでは、l1、l2、...、l15) 前提3)領域Lの素材形状の要素が複数存在するときは
l16、l17のように、これらの要素は連続してお
り、素材形状の要素の列の途中で部品形状の要素が現れ
ることはないものとする。これらの前提条件は実施の形
態1に示したような加工領域の抽出方法を行えば、明ら
かに全てを満足する。
【0023】次に、本実施の形態で使用する用語の説明
をする。図20に示すように、方向ベクトルの始点から
終点に向かう方向に対して右側の領域をR領域、左側の
領域をL領域と呼ぶことにする。また、図21に示すよ
うに、z軸を回転主軸の方向に、x軸をz軸に対して垂
直な方向とし、以下のように第1〜第4の方向を定義す
る。原点に対してz≧0、x≧0の方向を第1の方向、
原点に対してz≦0、x≧0の方向を第2の方向、原点
に対してz≦0、x≦0の方向を第3の方向、原点に対
してz≧0、x≦0の方向を第4の方向。ここで、各方
向はx軸及びz軸において重複する方向を生じる。例え
ば、図21(b)に示すように、x=0、z≧0の方向
は、第1、第4の両方の方向を示すことになる。さら
に、図22に示すように、逆端面加工部位を加工するた
めのz軸の正の方向を逆端面加工方向、内径加工部位を
加工するためのx軸の正の方向を内径加工方向、端面加
工部位を加工するためのz軸の負の方向を端面加工方
向、外径加工部位を加工するためのx軸の負の方向を外
径加工方向と定義する。
【0024】本実施の形態は、実施の形態1のステップ
S5の加工領域分割以外は実施の形態1と同様であるの
で説明は省略する。以下、加工領域の分割方法を説明す
る。はじめに、実施の形態1でのステップS5に示した
のと同様にして端面領域、逆端面領域を抽出し、他の領
域と分割する。加工領域を垂直に分割する場合には、分
割される領域の加工属性が外径加工部位、内径加工部位
の場合のは、分割される領域は元の加工領域に対してz
軸の正の側あるいは負の側のいずれかの領域が分割され
る。(分割される領域の加工属性が端面加工部位、逆端
面加工部位の場合のは、分割される領域は元の加工領域
に対してx軸の正の側あるいは負の側のいずれかの領域
が分割される。)以下、外径加工部位の属性が付加され
ている領域の場合を説明する。はじめに、分割される領
域が元の加工領域に対してz軸の負の側の領域である場
合の分割方法を説明する。
【0025】まず、領域Lを構成する要素の中から素材
形状に隣接する部品形状の形状要素を抽出する。必ず1
つもしくは2つの部品形状要素が抽出される。(ステッ
プST1)この例の場合には、l16とl17が素材形
状であるので、これらに隣接するl1とl15の2つの
部品形状要素を抽出する。次に、抽出された部品形状要
素の始終点の中から分割線分を生成するための検査開始
要素を抽出する。抽出する検査開始要素は、外径加工部
位の属性が付加されている場合には、ステップST1で
抽出された部品要素の中から最小のz座標値を持つ要素
を抽出する。(内径加工部位の属性が付加されている場
合には、最大のz座標値を持つ要素を、端面加工部位の
場合は最大のx座標を持つ要素を、逆端面加工部位の場
合は最小のx座標値を持つ要素を抽出する)そして、そ
の要素を垂直に分割する加工領域を切り出す際の分割線
分生成の検査開始要素とする(ステップST2)。この
例の場合には、l1である。
【0026】次に、検査開始要素から順に形状要素の列
を順方向に進みながら各々の形状要素に対して以下の処
理を行う。形状要素線分の方向ベクトル(円弧等の場
合、複数個の直線線分の集合で近似して、その方向ベク
トルとする)の方向が図21で定義された第4の方向で
あるかを調べる。(ステップST3) 形状要素線分の方向ベクトルの方向が第4の方向である
場合には、実施の形態1で説明した分割線分の生成と同
様にして、その形状要素の終点からx軸の負の方向に分
割線分をおろし、その分割線分が領域Lのみを通り形状
要素と初めて交わる点(この交点を分割線分の終点とす
る)まで分割線分を生成して、その分割線分を境として
領域Lを分割し、領域Lから分割された領域を除き領域
Lを更新する。(ステップST4)
【0027】分割線分の開始点を提供した形状要素の次
の要素から順方向に領域Lの形状要素の列をたぐり、分
割線分のR領域に存在する形状要素と分割線分で形成さ
れる線分の閉ループを元の加工領域Lに対してz軸の負
側の垂直に分割される加工領域として抽出する。そし
て、抽出された加工領域の形状要素を始終点で連続とな
り、かつ順方向の方向になるように並べかえる。このと
き、分割線分によって形成される要素には素材形状の加
工属性を付加する。また、元の加工領域Lに対しても形
状要素を始終点で連続となり、かつ順方向の方向になる
ように並べかえる。このとき、分割線分によって形成さ
れる要素には部品形状の加工属性を付加する。(ステッ
プST5)
【0028】以上で元の加工領域Lに対してz軸の負側
の垂直に分割される領域Ll1が1つ抽出される。この
加工領域を構成する形状要素の集合をLl1として形状
データメモリ2に格納する。またLをLからLl1を除
いた形状要素の集合に更新して形状データメモリ2に格
納する。(ステップST6) 形状要素線分の方向ベクトルが図21で定義された第4
の方向でない場合には、その形状要素からは分割線分を
生成せず、順方向に形状要素の列をたぐり次の形状要素
に検証の対象を移す。(ステップST7) この処理を領域Lの全構成要素に対して順方向に形状要
素の列をたぐりながら、領域Lを構成する要素の中の他
の素材形状要素に到達するまで続ける。(ステップST
8) この時点で、元の加工領域Lに対してz軸の負側に垂直
に分割される領域の抽出を終了する。
【0029】この例の場合には、検査開始要素l1から
第4の方向の形状要素を領域Lの要素の列を順方向に調
べていくと、l1が第4の方向の形状要素に該当する。
しかし、l1からは分割線分を生成できないので、次の
要素に検証の対象を移す。次に、該当する要素はl2で
あるので、l2から図23に示すように分割線分をおろ
していき、領域Ll1を分割する。l8以降の要素に関
しては、第4の方向の要素がないので処理を終了する。
よって、領域Lは図24に示すように更新され、領域L
と垂直に分割された加工領域Ll1に分割される。
【0030】次に分割される領域が元の加工領域に対し
てz軸の正の側の領域である分割方法を説明する。この
分割方法のフローチャートは基本的には図18と同じで
あり、図18のステップST3の「第4の方向」を「第
3の方向」にし、ステップST5の「R領域」を「L領
域」に変更したものである。ただし、本実施の形態で
は、先に説明したz軸の負の側の領域を分割した場合と
は反対に、図25に示すように、時計回りの方向を順方
向とし、各要素の方向ベクトルは順方向の向きにとるこ
ととする。まず、領域Lを構成する要素の中から素材形
状に隣接する部品形状の形状要素を抽出する。必ず1つ
もしくは2つの部品形状要素が抽出される。(ステップ
ST1)この例の場合には、l16とl17が素材形状
であるので、これらに隣接するl1とl15の2つの部
品形状要素を抽出する。次に、抽出された部品形状要素
の始終点の中から外径加工部位の属性が付加されている
場合、最大のz座標値を持つ要素を抽出する。そして、
その要素を垂直に分割する加工領域を切り出す際の分割
線分生成の検査開始要素とする。この例の場合l15で
ある。(ステップST2)
【0031】次に、検査開始要素から順に形状要素の列
を順方向に進みながら各々の形状要素に対して以下の処
理を行う。形状要素線分の方向ベクトルの方向が図21
で定義された第3の方向であるかを調べる。(ステップ
ST3) 形状要素線分の方向ベクトルの方向が第3の方向である
場合には、実施の形態1で説明した分割線分の生成と同
様にして、その形状要素の終点からx軸の負の方向に分
割線分をおろし、その分割線分が領域Lのみを通り形状
要素と初めて交わる点(この交点を分割線分の終点とす
る)まで分割線分を生成して、その分割線分を境として
領域Lを分割し、領域Lから分割された領域を除き領域
Lを更新する。(ステップST4)
【0032】分割線分の開始点を提供した形状要素の次
の要素から順方向に領域Lの形状要素の列をたぐり、分
割線分のL領域に存在する形状要素と分割線分で形成さ
れる線分の閉ループを、元の加工領域に対してz方向の
正の方向の加工領域として抽出する。そして、抽出され
た加工領域の形状要素は始終点で連続となり、かつ順方
向の方向になるように並べかえる。このとき、分割線分
によって形成される要素には素材形状の加工属性を付加
する。また、元の加工領域Lに対しても形状要素を始終
点で連続となり、かつ順方向の方向になるように並べか
える。このとき、分割線分によって形成される要素には
部品形状の加工属性を付加する。(ステップST5)
【0033】以上で元の加工領域Lに対してz軸の正側
の垂直に分割される領域Lr1が1つ抽出される。この
加工領域を構成する形状要素の集合をLr1として形状
データメモリ2に格納する。またLをLからLr1を除
いた形状要素の集合に更新して形状データメモリ2に格
納する。(ステップST6) 形状要素線分の方向ベクトルが図21で定義された第3
の方向でない場合には、その形状要素からは分割線分を
生成せず、順方向に形状要素の列をたぐり次の形状要素
に検証の対象を移す。(ステップST7) この処理を領域Lの全構成要素に対して順方向に形状要
素の列をたぐりながら、領域Lを構成する要素のうち素
材形状要素に到達するまで続ける。(ステップST8) この時点で、元の加工領域Lに対してz軸の正側に垂直
に分割される領域の抽出を終了する。この例の場合に
は、領域Lは図26に示すように更新され、領域Lと垂
直に分割された加工領域Lr1に分割される。
【0034】次に、垂直に分割する領域がすべて抽出さ
れた後に、領域Lを水平方向に分割する方法について説
明する。図27は基本的なフローチャートを示した図で
ある。まず、領域Lを構成する要素の始点のx座標値
が、領域Lを構成する要素の始点の中で2番目に大きい
値である点を抽出する。(ステップST1) ステップST1で抽出した点から領域Lのみを通り、他
の形状要素の交点までz軸に水平に分割線分を生成す
る。そして、この分割線分で領域Lを分割する。(ステ
ップST2)
【0035】次に、分割線分よりx座標値が大きい側の
領域に存在する形状要素と分割線分で形成される線分の
閉ループを加工領域として抽出する。(ステップST
3)分割線分よりx座標値が大きい側に抽出された加工
領域の形状要素を始終点で連続となるように並べ替え、
抽出された加工領域に含まれる分割線分には部品形状の
加工属性を付加し、分割線分よりx座標値が小さい側の
加工領域の分割線分には素材形状の加工属性を付加す
る。以上で水平に分割される領域が1つ抽出され、この
加工領域を構成する形状要素の集合をLh1として形状
データメモリ2に格納する。また、LをLからLh1を
除いた形状要素の集合に更新して形状データメモリ2に
格納する。(ステップST4) これらの処理を領域Lの全構成要素に対して集合Lが空
集合になるまで続ける。(ステップST5)この時点
で、元の加工領域を水平方向に分割する領域の抽出を終
了する。この例の場合には、図24に示すように分割さ
れる。以上で更新されてきた領域Lの加工領域要素への
分割を終了する。
【0036】本実施の形態では、図19に示したような
外径加工部位の加工属性が付加された領域を例にして、
加工領域を、加工部位に基づき定義された線分の向きに
対して垂直方向に分割し、その後、加工領域を水平方向
に分割する方式を説明したが、内径加工部位、端面加工
部位、逆端面加工部位の付加された加工領域に関して
も、分割線分を生成させるための基準となる方向ベクト
ルの方向及び図22で定義される方向に分割線分の生成
方向を変え、上記の外径加工部位の領域分割と同様の処
理を行うことにより加工領域要素に分割することができ
る。
【0037】本実施の形態は、素材形状と部品形状をシ
ステムに入力すれば、素材形状と部品形状に囲まれる加
工領域を自動的に抽出し、回転主軸に対して垂直方向に
加工する領域と水平方向に加工される領域が混在する加
工領域を、その加工領域に割り当てられた加工属性を基
に領域の分割方向を決定し、適切な加工方法、加工方向
を割り当てられる領域に適切にかつ自動的に分割し、分
割された加工領域に対して加工方法、加工方向等の加工
属性を自動的に設定することができるため、人手により
加工属性を入力する必要や加工領域を分割する必要が無
く加工プログラムを作成することができるため、加工プ
ログラムの作成時間を短縮し、人的ミスを削減する効果
がある。
【0038】実施の形態3.図29は本実施の形態の加
工領域を示した図である。本実施の形態では、実施の形
態2において分割された領域をさらに加工方法、加工属
性等から決められる方向に分割していく。そして、分割
された領域の各々がこれ以上分割されることのない領域
まで分割されるまで、回転主軸に対して水平方向に加工
する領域と垂直方向に加工する領域に分割することを繰
り返していく。
【0039】実施の形態2において垂直に分割された加
工領域に対して、上記と同様な処理を行い加工領域を分
割する方法を説明する。まず、図28に示したように、
実施の形態2の垂直に分割された加工領域Ll1、Lr
1を構成する形状要素の加工属性を決定し、その後、実
施の形態2のステップST5で説明したのと同様にして
領域を分割していく。さらに、分割された領域に対して
も加工属性を適切に変更して加工領域ごとの垂直分割線
分の生成方向を決定し、領域を分割していく。
【0040】実施の形態2の垂直に分割された加工領域
Ll1、Lr1は、実施の形態2で述べた前提1)、前
提2)、前提3)をすべて満たすので、加工領域をz軸
に対して垂直方向・水平方向の加工領域に分割する前述
の方法を用いることができる。この場合、分割線分はz
軸に垂直もしくは水平に生成されていることと、分割さ
れて元の加工領域から切り出された加工領域を構成する
形状要素は分割線分のL領域、R領域のいずれか1方に
しか存在せず、分割線分を含む直線をまたいで存在する
ことはないことに注目すれば、分割された加工領域Ll
1、Lr1は図22に示したいずれかの加工属性に分類
することができる。
【0041】この加工属性を分類し加工部位を決定する
方法を説明する。まず、生成された分割線分がz軸に対
して垂直か水平かを検証する。その後、その分割線分に
よって分割された領域が元の加工領域に対してz方向の
正、負いずれの方向にあるか、また、x方向の正、負い
ずれの方向に存在しているのかを検証すれば唯一のパタ
ーンを得ることができる。分割線分がz軸に対して垂直
に生成され、分割された領域が分割線分に対してz方向
の負の側の領域に分割されている場合には端面加工部
位、分割線分がz軸に対して垂直に生成され、分割され
た領域が分割線分に対してz方向の正の側の領域に分割
されている場合には逆端面加工部位、また、分割線分が
z軸に対して水平に生成され、分割された領域が分割線
分に対してx方向の正の側の領域に分割されている場合
には内径加工部位、分割線分がz軸に対して水平に生成
され、分割された領域が分割線分に対してx方向の負の
側の領域に分割されている場合には外径加工部位と定め
る事ができる。
【0042】図28に示したように分割された領域Ll
1、Lr1の場合には、領域Ll1に関して上記の加工
部位決定方法を適用すると、図28に示すように領域L
l1を分割した分割線分lbは、z軸に対して垂直に生
成され、分割された領域がこの分割線分lbに対してz
方向の負の側の領域であるので、この領域Ll1の加工
属性は端面加工部位の属性と決定される。よって、領域
Ll1の垂直分割線分の生成方向をz方向の負の方向と
する。また、領域Lr1に関して上記の加工部位決定方
法を適用すると、図28に示すように領域Lr1を分割
した分割線分lcは、z軸に対して垂直に生成され、分
割された領域がこの分割線分lcに対してz方向の正の
側の領域であるので、この領域Lr1の加工属性は逆端
面加工部位の属性と決定される。よって、領域Lr1の
垂直分割線分の生成方向をz方向の正の方向とする。こ
のようにして、分割された領域に対して加工属性を決定
し、分割線分の生成させる方向を得ることができる。図
29は元の加工領域Lの加工領域要素への全ての分割が
終了した加工領域を示した図である。図29に示すよう
に、領域Llu2は元の加工領域Lから垂直方向に分割
された領域Ll1から、さらに内径加工部位としての分
割領域として分割された加工領域要素である。
【0043】本実施の形態では、分割された各々の領域
に対して分割の方向を適宜変更して分割を繰り返すこと
により、幾重にもくぼんだ形状に対して再帰的に分割処
理を行え、複雑な部品形状を加工するためにNC工作機
械で加工するのに適した加工領域の分割を行え、非熟練
者が加工プログラムを作成することができる効果があ
る。
【0044】
【発明の効果】この発明は以上説明したように構成され
ているので、以下に示すような効果を奏する。本発明の
旋削NCデータの加工領域及び加工方法決定システム
は、素材形状と部品形状をシステムに入力すれば、素材
形状と部品形状に囲まれる加工領域を自動的に抽出し、
回転主軸に対して垂直方向に加工する領域と水平方向に
加工される領域が混在する加工領域を適切な加工方法、
加工方向を割り当てられる領域に適切にかつ自動的に分
割し、分割された加工領域に対して加工方法、加工方向
等の加工属性を自動的に設定することができるので、人
手により加工属性を入力する必要や加工領域を分割する
必要も無く加工プログラムを作成することができるた
め、加工プログラムの作成時間を短縮し、人的ミスを削
減することができる。
【0045】また、分割された各々の領域に対しても分
割の方向を適宜変更して分割を繰り返すことにより、垂
直方向に加工される領域と水平方向に加工される領域が
混在するような加工領域に対して領域分割するので、複
雑な部品形状を加工するためにNC工作機械で加工する
のに適した加工領域の分割を行え、非熟練者が加工プロ
グラムを作成することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の加工領域を示した
図。
【図2】 本発明の実施の形態1の旋削NCデータの加
工領域と加工方法の決定システムを示したブロック図。
【図3】 本発明の実施の形態1の旋削NCデータの加
工領域と加工方法の決定システムの基本動作を示すフロ
ーチャート。
【図4】 本発明の実施の形態1の形状データを示した
図。
【図5】 本発明の実施の形態1の加工不可能領域を示
した図。
【図6】 本発明の実施の形態1の形状データを示した
図。
【図7】 本発明の実施の形態1の形状データを示した
図。
【図8】 本発明の実施の形態1の加工領域を示した
図。
【図9】 本発明の実施の形態1の加工領域を示した
図。
【図10】 本発明の実施の形態1の加工領域を示した
図。
【図11】 本発明の実施の形態1の加工領域を示した
図。
【図12】 本発明の実施の形態1の加工領域を示した
図。
【図13】 本発明の実施の形態1の加工領域を示した
図。
【図14】 本発明の実施の形態1の加工領域を示した
図。
【図15】 本発明の実施の形態1の加工領域を示した
図。
【図16】 本発明の実施の形態1の加工領域を示した
図。
【図17】 本発明の実施の形態1の加工領域を示した
図。
【図18】 本発明の実施の形態2の旋削NCデータの
加工領域と加工方法の決定システムの基本動作を示すフ
ローチャート。
【図19】 本発明の実施の形態2の加工領域を示した
図。
【図20】 本発明の実施の形態2の領域を定義した
図。
【図21】 本発明の実施の形態2の方向を定義した
図。
【図22】 本発明の実施の形態2の加工方向を定義し
た図。
【図23】 本発明の実施の形態2の加工領域を示した
図。
【図24】 本発明の実施の形態2の加工領域を示した
図。
【図25】 本発明の実施の形態2の加工領域を示した
図。
【図26】 本発明の実施の形態2の加工領域を示した
図。
【図27】 本発明の実施の形態2の旋削NCデータの
加工領域と加工方法の決定システムの基本動作を示すフ
ローチャート。
【図28】 本発明の実施の形態2の加工領域を示した
図。
【図29】 本発明の実施の形態3の加工領域を示した
図。
【符号の説明】
1 入力部 2 形状データメモリ 3 規則データメモリ 4 工具データメモリ 5 加工領域抽出部 6 加工領域分割・統
合部 7 加工属性設定部 8 出力部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の線分または曲線分で囲まれている
    素材形状と複数の線分または曲線分で囲まれている部品
    形状とに囲まれる回転軸を軸として旋削加工される加工
    領域を抽出する加工領域抽出手段と、前記加工領域から
    複数の線分または曲線分で囲まれている端面領域を抽出
    し、前記加工領域を端面領域と第1の領域とに分割する
    端面領域抽出手段と、前記第1の領域を形成する線分ま
    たは曲線分の第1の交点から前記第1の領域内のみを通
    り所定方向におろした直線と前記第1の領域の他の線分
    または曲線分との第2の交点を求める交点探索手段と、
    前記第1の交点と前記第2の交点とを結ぶ第1の分割線
    分で前記第1の領域を分割する第1の分割手段と、前記
    第1の分割手段で分割された領域をこの領域を形成する
    線分または曲線分の交点を通り前記第1の分割線分と交
    わる方向の第2の分割線分によって分割する第2の分割
    手段とを備えたことを特徴とする旋削NCデータの加工
    領域決定システム。
  2. 【請求項2】 複数の線分または曲線分で囲まれている
    素材形状と複数の線分または曲線分で囲まれている部品
    形状とに囲まれる回転軸を軸として旋削加工される加工
    領域を抽出する加工領域抽出手段と、前記加工領域から
    複数の線分または曲線分で囲まれている端面領域を抽出
    し、前記加工領域を端面領域と第1の領域とに分割する
    端面領域抽出手段と、前記第1の領域を形成する線分ま
    たは曲線分の第1の交点から前記第1の領域内のみを通
    り所定方向におろした直線と前記第1の領域の他の線分
    または曲線分との第2の交点を求める交点探索手段と、
    前記第1の交点と前記第2の交点とを結ぶ第1の分割線
    分で前記第1の領域を分割する第1の分割手段と、前記
    第1の分割手段で分割された領域をこの領域を形成する
    線分または曲線分の交点を通り前記第1の分割線分と交
    わる方向の第2の分割線分によって分割する第2の分割
    手段とを備え、前記第2の分割手段で分割された領域を
    前記交点探索手段と前記第1の分割手段の組み合わせ及
    び前記第2の分割手段のいずれか一方または両方によっ
    て分割することを特徴とする旋削NCデータの加工領域
    決定システム。
  3. 【請求項3】 第1の分割線分及び第2の分割線分のい
    ずれか一方または両方は、加工方法及び加工方向のいず
    れか一方または両方の加工属性に応じた方向に生成され
    た線分であることを特徴とする請求項1または請求項2
    記載の旋削NCデータの加工領域決定システム。
  4. 【請求項4】 第1の分割線分及び第2の分割線分のい
    ずれか一方は回転軸に垂直におろした線分で、他方は回
    転軸に水平な線分であることを特徴とする請求項3記載
    の旋削NCデータの加工領域決定システム。
  5. 【請求項5】 交点探索手段における第1の交点は、第
    1の領域の所定方向の線分に含まれていることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか1項記載の旋削NCデータ
    の加工領域決定システム。
  6. 【請求項6】 交点探索手段における第1の交点は、第
    1の領域の加工方法及び加工方向のいずれか一方または
    両方の加工属性に応じた方向の線分に含まれていること
    を特徴とする請求項5記載の旋削NCデータの加工領域
    決定システム。
  7. 【請求項7】 第2の分割手段で分割された領域に加工
    方法及び加工方向のいずれか一方または両方の加工属性
    を設定する加工属性設定手段を設けたことを特徴とする
    請求項1〜6のいずれか1項記載の旋削NCデータの加
    工方法決定システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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