JPH10110560A - 屋根ユニットの接続部における雨仕舞構造 - Google Patents

屋根ユニットの接続部における雨仕舞構造

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JPH10110560A
JPH10110560A JP26327996A JP26327996A JPH10110560A JP H10110560 A JPH10110560 A JP H10110560A JP 26327996 A JP26327996 A JP 26327996A JP 26327996 A JP26327996 A JP 26327996A JP H10110560 A JPH10110560 A JP H10110560A
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roof
gutter
roof unit
openable
film material
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Application number
JP26327996A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Hatato
龍夫 畑戸
Akira Taga
章 多賀
Ikuo Tatemichi
郁生 立道
Satoshi Fujiwara
智 藤原
Takeshi Nagai
毅 永井
Shiyaku You
妁 姚
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Maeda Corp
Original Assignee
Maeda Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋根ユニットどうしの接続部における雨仕舞
が良好でかつ、前記接続部に集中する雨水を外部に確実
に排出することができる屋根ユニットの接続部における
雨仕舞構造を提供すること。 【解決手段】 互いに隣接する屋根ユニット11,11
の、互いに隣接して下端部が回動自在に連結された開閉
屋根フレーム11a,11aの下端部間に、可撓性を有
する膜材35を設けることによって、屋根ユニット1
1,11どうしの接続部における雨仕舞が良好なものと
なり、また、前記膜材35に貫通穴38を形成し、この
貫通穴38の下方に、樋40を前記屋根ユニット11…
の接続方向に延在するようにして設けることによって、
この樋40から前記雨水を外部に確実に排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開閉屋根等を構成
する屋根ユニットの接続部における雨仕舞構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、室内の運動競技施設用等として、
大規模な固定ドーム式屋根が採用されてきている。この
固定ドーム式屋根の構造形式としては、単層トラスや複
層トラスによる鉄骨トラス構造、ケーブル構造、これら
鉄骨トラス構造およびケーブル構造を組み合わせた構造
のものが知られている。このような固定ドーム式屋根に
おいて、その鉄骨トラスに金属板などによる屋根仕上材
を取付けたり、空気の充填により膨らんだ膜をケーブル
構造により押さえる方式による膜構造の屋根としたもの
がある。
【0003】ところで、前記固定式ドーム屋根は、たと
え膜構造の屋根であっても、閉鎖的な雰囲気になること
は否めない。このため、近年、開閉式の膜屋根構造とし
たものが開発されつつある。この開閉式の膜屋根構造の
フレームとして、例えば、上端部を回動自在に連結した
一対の開閉屋根フレームで構成された屋根ユニットどう
しを、それぞれの開閉屋根フレームの下端部を回動自在
に連結することによってジャバラ状に形成しておき、該
複数の屋根ユニットを走行路に沿って移動させつつ該屋
根ユニットの開閉屋根フレームをその上端部を支点とし
て開閉することによって、屋根を開閉することが考えら
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記屋根ユ
ニットを複数連結して開閉式の膜屋根を構成する場合、
各屋根ユニットの開閉屋根フレームに膜材を張設して屋
根を形成するが、屋根ユニットどうしの接続部、すなわ
ち、互いに隣接する屋根ユニットのそれぞれの開閉屋根
フレームの下端部を回動自在に連結した部分は可動部で
あるうえ、屋根ユニットの接続部ごとに存在し、しかも
この部分には開閉屋根フレームに張設された膜材上を流
れた雨水が集中するので、この部分の雨仕舞を良好なも
のとするとともに、前記集中した雨水を外部に確実に排
出しなければならない。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、屋根ユニットどうしの接続部における雨仕舞が良好
でかつ、前記接続部に集中する雨水を外部に確実に排出
することができる屋根ユニットの接続部における雨仕舞
構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の屋根ユニットの接続部における
雨仕舞構造は、上端部が回動自在に連結された一対の開
閉屋根フレームを有する複数の屋根ユニットが、互いに
隣接するそれぞれの開閉屋根フレームの下端部どうしを
回動自在に連結することによって接続され、前記下端部
どうしが連結された開閉屋根フレームの下端部間には、
可撓性を有する膜材が設けられ、前記膜材の一部には貫
通穴が形成され、この貫通穴の下方には、樋が前記屋根
ユニットの接続方向に延在するようにして設けられてい
るものである。
【0007】前記屋根ユニットはその長さ方向両端部
が、平行離間して設けられた走行レールに支持されて該
走行レール上を走行するが、屋根ユニットどうしは、互
いに隣接するそれぞれの開閉屋根フレームの下端部どう
しを、前記走行レール上を走行する走行体に回動自在に
連結することによって接続される。また、屋根ユニット
を構成する一対の開閉屋根フレームの上面には膜材を張
設するとともに、開閉屋根フレームの上端部の連結部に
も、該連結部を覆うようにして膜材を設ける。
【0008】前記下端部どうしが連結された開閉屋根フ
レームの下端部間に、可撓性を有する膜材を設ける場
合、前記それぞれの開閉屋根フレームの下端部に、該開
閉屋根フレームの長さ方向に延在して設けられた鉄骨材
間に設ける。前記膜材としては、例えば、蛇腹状に形成
した可撓性を有するネオプレンゴムや、可撓性を有する
ステンレス薄板等が挙げられるが、これに限定されるも
のではない。
【0009】また、前記膜材の一部に貫通穴を形成する
場合、該膜材の、前記屋根ユニットの長さ方向における
端部に形成するのが望ましいが、それ以外の部分に形成
してもよいし、貫通穴の個数は1個でもよいし、複数個
でもよい。さらに、この貫通穴の下方に設けられる樋
は、例えば横断面コ字状に形成された長尺なもので、そ
の側壁には横抜きドレインを接続する。
【0010】請求項1の屋根ユニットの接続部における
雨仕舞構造にあっては、下端部どうしが連結された開閉
屋根フレームの下端部間に、可撓性を有する膜材が設け
られているので、この膜材によって屋根ユニットどうし
の接続部が覆われて該接続部における雨仕舞が良好なも
のとなる。また、前記膜材の一部に貫通穴が形成され、
この貫通穴の下方に、樋が前記屋根ユニットの接続方向
に延在するようにして設けられているので、前記屋根ユ
ニットに降った雨水は、膜材上を流れ、前記貫通穴を通
って前記樋に流入するので、この樋から前記雨水が外部
に確実に排出される。
【0011】請求項2の屋根ユニットの接続部における
雨仕舞構造は、請求項1において、前記膜材を、前記屋
根ユニットの長さ方向中央部から両端部側に向けて下方
に傾斜するように設け、該膜材の両端部に前記貫通穴を
形成し、これら貫通穴の下方に、それぞれ前記樋を設け
たものである。
【0012】前記膜材を、前記屋根ユニットの長さ方向
中央部から両端部側に向けて下方に傾斜するように設け
るには、前記開閉屋根フレームの下端部に、該開閉屋根
フレームの長さ方向に延在する取付板を設け、この取付
板に前記膜材の縁部をその中央部が高くなるようにして
固定すればよい。なお、前記膜材の傾斜の度合い、つま
り雨勾配は、1/50程度に設定するのが望ましい。
【0013】請求項2の屋根ユニットの接続部における
雨仕舞構造にあっては、前記屋根ユニットに降った雨水
は、膜材の中央部から2分されて両端部側に流れ、該両
端部に形成された貫通穴を通って前記樋に流入し、この
樋から前記雨水が外部に確実に排出されるので、前記雨
水が効率的に排出される。この屋根ユニットの接続部に
おける雨仕舞構造は、前記屋根ユニットの長さが短い場
合に適している。
【0014】請求項3の屋根ユニットの接続部における
雨仕舞構造は、上端部が回動自在に連結された一対の開
閉屋根フレームを有する複数の屋根ユニットが、互いに
隣接するそれぞれの開閉屋根フレームの下端部どうしを
回動自在に連結することによって接続され、前記下端部
どうしが連結された開閉屋根フレームの下端部間には、
可撓性を有する膜材が設けられ、前記膜材は、水平方向
に対して傾斜する傾斜面をその傾斜方向を互いに逆にし
て、複数交互にかつ前記屋根ユニットの長さ方向に連続
してなる波形状の波面を有し、この波面の底部には貫通
穴が形成され、前記膜材の下方には、第1樋が前記屋根
ユニットの長さ方向に延在し、かつ水平方向に対して傾
斜して設けられ、この第1樋と前記貫通穴とが接続パイ
プによって接続され、さらに、前記第1樋の下流側の端
部には第2樋が前記屋根ユニットの接続方向に延在する
ようにして設けられているものである。
【0015】前記第1樋は例えばパイプ状に形成し、こ
の第1樋を膜材の下方に設ける場合、例えば前記屋根ユ
ニットどうしの連結部に複数のブラケットを垂設し、該
ブラケットの下端部に前記第1樋を固定すればよい。ま
た、この第1樋には、傾斜(雨勾配)を付けておくが、
この雨勾配は、第1樋の中央部から両端部に向けて下方
に傾斜するようなものでもよいし、第1樋の一方の端部
から他方の端部に向けて下方に傾斜するようなものでも
よい。また、前記第1樋の下流側の端部に設けられる第
2樋は、例えば横断面コ字状に形成された長尺なもの
で、その側壁には横抜きドレインを接続する。なお、前
記膜材の波面を構成する傾斜面の傾斜の度合い、つまり
雨勾配は、1/50程度に設定するのが望ましく、ま
た、前記第1樋の雨勾配は1/100程度に設定するの
が望ましい。
【0016】請求項3の屋根ユニットの接続部における
雨仕舞構造にあっては、下端部どうしが連結された開閉
屋根フレームの下端部間に、可撓性を有する膜材が設け
られているので、この膜材によって屋根ユニットどうし
の接続部が覆われて該接続部における雨仕舞が良好なも
のとなる。また、波形状の波面を有する膜材の底部に形
成された複数の貫通穴のそれぞれと、第1樋とがそれぞ
れ接続パイプによって接続され、この第1樋の下流側の
端部に第2樋が設けられているので、前記屋根ユニット
に降った雨水は、膜材上を流れ、前記貫通穴を通って前
記第1樋に流入してこの第1樋を流れ、さらに、この第
1樋から第2樋に流入するので、この第2樋から外部に
確実に排出される。
【0017】この屋根ユニットの接続部における雨仕舞
構造は、膜材を波形状に形成したので、この膜材の両端
部の高さを等しくすることができ、また、膜材の下方に
第1樋を設けたので、この第1樋に小さい勾配を付ける
ことで、雨水を外部に排出することができる。したがっ
て、前記屋根ユニットの長さが長い場合に適したものと
なる。
【0018】請求項4の屋根ユニットの接続部における
雨仕舞構造は、上端部が回動自在に連結された一対の開
閉屋根フレームを有する複数の屋根ユニットが、互いに
隣接するそれぞれの開閉屋根フレームの下端部どうしを
回動自在に連結することによって接続され、前記下端部
どうしが連結された開閉屋根フレームのうちの一方の開
閉屋根フレームの下端部には、前記屋根ユニットの長さ
方向に延在する第1樋の一方の縁部が取付けられ、この
第1樋の他方の縁部は、前記屋根ユニットが開くに伴っ
て回転移動して、該屋根ユニットが開いた際に、他方の
開閉屋根フレームの下端部に密接するように構成され、
前記第1樋の下流側の端部には、第2樋が前記屋根ユニ
ットの接続方向に延在するようにして設けられているも
のである。
【0019】前記第1樋は、例えば鉄パイプを半割りに
した半割りパイプで形成し、この第1樋の他方の縁部に
は第1パッキン材を取付け、一方、前記他方の開閉屋根
フレームの下端部には、第2パッキン材を取付け、前記
屋根ユニットが開いた際に、第1パッキ材が第2パッキ
ン材に圧接して密着するようにする。また、前記第1樋
の下流側の端部に設けられる第2樋は、例えば横断面コ
字状に形成された長尺なもので、その側壁には横抜きド
レインを接続する。さらに、前記第1樋に雨勾配を付け
るには、例えば、第1樋の内面に勾配を付けてもよい
し、屋根ユニット自体を若干傾斜させることによって勾
配を付けてもよい。
【0020】請求項4の屋根ユニットの接続部における
雨仕舞構造にあっては、屋根ユニットを開くと、第1樋
の他方の縁部が前記他方の開閉屋根フレームの下端部に
密接することによって、互いに隣接する開閉屋根フレー
ム間に第1樋が掛け渡されるので屋根ユニットの接続部
における雨仕舞が良好なものとなる。
【0021】また、屋根ユニットを開いた状態におい
て、屋根ユニットに降った雨水は、前記第1樋に流入し
てこの第1樋を流れ、さらに、この第1樋から第2樋に
流入するので、この第2樋から外部に確実に排出され
る。
【0022】請求項5の屋根ユニットの接続部における
雨仕舞構造は、請求項1〜4のいずれかにおいて、前記
屋根ユニットを構成する一対の開閉屋根フレームの上端
部の連結部に、該連結部を覆うようにして可撓性を有す
る膜材が設けられているものである。該膜材を設ける場
合、前記それぞれの開閉屋根フレームの上端部に、該開
閉屋根フレームの長さ方向に延在して設けられた鉄骨材
間に設ける。前記膜材としては、例えば、蛇腹状に形成
した可撓性を有するネオプレンゴムや、可撓性を有する
ステンレス薄板等が挙げられるが、これに限定されるも
のではない。
【0023】請求項5の屋根ユニットの接続における雨
仕舞構造にあっては、屋根ユニットを構成する一対の屋
根フレームの上端部の連結部に、可撓性を有する膜材を
設けることによって、可動部である前記連結部からの雨
漏りが防止される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の屋
根ユニットの接続部における雨仕舞構造の実施の形態例
について説明するが、その前に、複数の屋根ユニットを
接続することによって構成される開閉式膜屋根の構造に
ついて説明する。開閉式膜屋根は、図1および図2に示
すように、互いに平行に配設されたアーチ状をなす2本
の走行レール10,10と、該走行レール10,10に
走行自在にかつ順続して設けられた複数の屋根ユニット
11…からなる開閉屋根12,12とを備えて構成され
ている。
【0025】前記走行レール10,10は、互いに平行
に配設されたアーチ状をなす2本のキールトラス13上
に設けられている。したがって、開閉屋根12,12の
下方には柱のない大きな空間を形成でき、各種、イベン
ト、運動競技を行なう施設の膜屋根構造として最適なも
のとなる。前記複数の屋根ユニット11…からなる開閉
屋根12,12は、前記走行レール10,10の長手方
向中央部の両側に配設されている。したがって、開閉屋
根12,12は、走行レール10の中央部を起点して開
閉するようになっている。
【0026】なお、上記では、走行レール10,10の
長手方向中央部を境として、2つの開閉屋根12,12
を配設し、これら開閉屋根12,12によって、中央部
から両側に開閉可能に構成したが、走行レール10に開
閉屋根を一つだけ配設し、一方の側から他方の側に向け
て、開閉するように構成してもよい。
【0027】前記屋根ユニット11は、図3および図4
に示すように、横断面視略三角形状をなすもので、前記
走行レール10の長さ方向において前後に配置された一
対の開閉屋根フレーム11a,11aを備えて構成され
ている。前記一対の開閉屋根フレーム11a,11a
は、その左右両側に配置された一対の開閉ユニット1
4,14と、これら開閉ユニット14,14間に所定間
隔をもって配置された複数の開閉体21…と、前記開閉
ユニット14,14間に、前記開閉体21を貫通して架
設された4本の鉄骨材18…とを備えて構成されてい
る。
【0028】前記開閉ユニット14は、図4に示すよう
に、上端部が回動自在に連結された一対の開閉フレーム
16,16と、該開閉フレーム16,16間に伸折可能
に架設され、伸折することによって前記開閉フレーム1
6,16をその上端部を支点として開閉可能とする繋ぎ
材17とを備えている。また、前記開閉ユニット14…
は、互いに隣接する開閉ユニット14,14の、互いに
隣接する開閉フレーム16,16の下端部を走行車輪2
2に回動自在に連結することによって接続されている。
【0029】前記走行車輪22は、前記キールトラス1
3上に設けられた走行レール10上を転動しながら走行
するもので、先頭の走行車輪22が駆動車輪とされてい
る。先頭の走行車輪22を駆動させるには、該走行車輪
22にモータ等を搭載して該モータによって直接駆動す
るようにしてもよいし、該走行車輪にワイヤ等を連結し
てこのワイヤ等をモータに連結して、間接的に駆動する
ようにしてもよい。
【0030】また、前記繋ぎ材17は、一対のアーム1
7a,17aで構成され、該アーム17a,17aの一
端部は前記開閉ユニット14の開閉フレーム16,16
の下端部にそれぞれ第1ヒンジ部23,23によって回
動自在に連結され、該アーム17a,17aの他端部ど
うしは第2ヒンジ部24によって回動自在に連結されて
いる。前記第2ヒンジ部24は、前記繋ぎ材17のアー
ム17a,17aを一直線上に伸ばした際における前記
第1ヒンジ部23,23どうしを結ぶ直線から下方に離
間した位置に偏心するように配置されており、また、該
アーム17a,17aのそれぞれの他端部には、繋ぎ材
17を一直線上に伸ばした際に互いに当接して該繋ぎ材
17をほぼ一直線状に保持する当接板25,25が設け
られている。
【0031】そして、上記開閉ユニット14は、前記各
アーム17a,17aが第1ヒンジ部23,23を支点
として上下方向に回動しつつ第1ヒンジ部23,23ど
うしが接離するとともに、第2ヒンジ部24が上下方向
に移動することによって、繋ぎ材17を第2ヒンジ部2
4から折り畳んで開閉するようになっている。また、開
閉ユニット14の開閉フレーム16,16が開いている
状態では、繋ぎ材17に開閉フレーム16,16から圧
縮力が作用した場合、第2ヒンジ部24が若干下方に移
動して繋ぎ材17が第2ヒンジ部24から下方に若干折
れ曲がって前記当接板25,25が互いに当接して突っ
張った状態に保持され、これによって、開閉フレーム1
6,16を開いた状態に保持することができる。
【0032】前記開閉体21は、図5に示すように、上
端部が回動自在に連結された一対の開閉フレーム21
a,21aによって構成されている。また、開閉体21
…は、互いに隣接する開閉体21,21の互いに隣接す
るそれぞれの開閉フレーム21a,21aの下端部どう
しを回動自在に連結することによって、接続されてい
る。
【0033】前記4本の鉄骨材18…は、図3および図
4に示すように、前記一対の開閉ユニット14,14間
において、上下に2本ずつ架設されており、上側の2本
の鉄骨材18,18の端部は開閉ユニット14の開閉フ
レーム16,16の上端部に固定され、また、下側の2
本の鉄骨材18,18の端部は開閉ユニット14の開閉
フレーム16,16の下端部に固定されている。また、
前記上側の2本の鉄骨材18,18の中途部には、図5
に示すように、前記開閉体21の開閉フレーム21a,
21aの上端部が固定され、前記下側の2本の鉄骨材1
8,18の中途部には、前記開閉体21の開閉フレーム
21a,21aの下端部が固定されている。なお、前記
上下に離間する鉄骨材18,18間には、図3に示すよ
うに、複数のラチス材20が該鉄骨材18,18に対し
て斜めに架設されている。
【0034】そして、上記のように構成された屋根ユニ
ット11では、走行車輪22を走行レール上を走行させ
ることによって、開閉ユニット14,14が開閉体21
…とともに開閉し、これによって、一対の開閉屋根フレ
ーム11a,11aがその上縁部を軸として開閉するよ
うになっている。
【0035】また、前記屋根ユニット11は、前記開閉
ユニット14の繋ぎ材17が伸びることによって、開閉
ユニット14を開いた状態に保持しているが、該開閉ユ
ニット14を閉じ始める際には、前記繋ぎ材17を若干
上方に折曲する必要がある。このため、前記開閉ユニッ
ト11には、前記繋ぎ材17を折曲する機構が設けられ
ている。
【0036】すなわち、前記開閉ユニット14の前側の
開閉フレーム16の下端部には、図4に示すように、押
圧部26が設けられている。この押圧部26は開閉フレ
ーム16,16が閉じる際に後述する被押圧部27に当
接して、該被押圧部27を押圧するもので、開閉フレー
ム16の下端部を板カム状に形成することによって構成
されている。この板カム状に形成された押圧部26は、
開閉フレーム16,16が閉じるに伴って、前下方に向
けて回転移動して、開閉フレーム16,16が完全に閉
じる直前で、前記被押圧部27に当接して、これを上方
から押圧するようになっている。
【0037】一方、前記開閉ユニット14の後側の開閉
フレーム16の下端部に第1ヒンジ部23によって回動
自在に連結された前記繋ぎ材17の端部には、被押圧部
27が設けられている。この被押圧部27は、前記押圧
部26が設けられた開閉フレーム16が閉じることによ
って、該押圧部26に押圧されるもので、繋ぎ材17の
端部から前記押圧部に向けて延出されることによって形
成され、その先端面が前記押圧部26によって押圧され
るようになっている。
【0038】したがって、前記被押圧部27は、開閉フ
レーム16が閉じることによって押圧部26が所定量回
転移動してきた際に、該押圧部26が上方から当接し、
この押圧部26によって押圧され、これによって、第1
ヒンジ部23を支点として半時計方向に回転し、繋ぎ材
17の一方のアーム17aを第1ヒンジ部23を支点と
して上方に持ち上げるようになっている。そして、前記
一方のアーム17aが上方に持ち上げられると、繋ぎ材
17が第2ヒンジ部24から折曲するようになってい
る。よって、前記各開閉ユニット14は、その繋ぎ材1
7がその前の開閉ユニット14が折り畳まれる直前に、
その押圧部26によって被押圧部27を介して若干折曲
されることによって、折り畳むきっかけを与えられるよ
うになっている。
【0039】また、前記屋根ユニット11の開閉屋根フ
レーム11a,11aの上面には、図4および図6に示
すように、膜材30,30が張設されている。この膜材
30は、ポリカーボネイトで形成された透明なもので、
その上縁部は、前記開閉屋根フレーム11aの上側の鉄
骨材18に固定された縁挿入部材31に挿入固定されて
いる。この縁挿入部材31は、前記開閉屋根フレーム1
1の長さ方向に長尺なもので、下方に開口する挿入部3
1aと、上方に開口する挿入部31bとを有しており、
挿入部31aに前記膜材30の上縁部が挿入固定されて
いる。
【0040】また、前記開閉屋根フレーム11aの下端
部には、下側の鉄骨材18から上方に所定間隔をもっ
て、横フレーム32が固定されている。この横フレーム
32は、開閉フレーム11aの長さ方向に長尺なもの
で、前記下側の鉄骨材18に対して若干斜めに設けられ
ている。また、該横フレーム32には、上方に開口する
縁挿入部33が形成されており、この縁挿入部33に
は、前記膜材30の下縁部が挿入固定されている。さら
に、前記屋根ユニット11の頂部には、該頂部における
雨漏りを防止するための膜材34が設けられている。こ
の膜材34はネオプレンゴムで形成された断面円弧状の
もので、その縁部は前記縁挿入部材31の挿入部31b
に挿入固定されている。
【0041】次に、上記構成の開閉式膜屋根における屋
根ユニット11,11どうしの接続部の雨仕舞構造につ
いて説明する。すなわち、互いに隣接する屋根ユニット
11,11の、互いに隣接する開閉屋根フレーム11
a,11aの下端部間には、図6および図7に示すよう
に、膜材35が該下端部間を覆うようにして設けられて
いる。この膜材35はジャバラ状のもので、可撓性を有
するネオプレンゴムで形成されている。
【0042】また、前記膜材35は前記屋根ユニットの
長さ方向中央部から両端部側に向けて下方に傾斜するよ
うに設けられている。すなわち、図6〜図8に示すよう
に、前記開閉屋根フレーム11aの下端部に設けられた
前記横フレーム32の背面には、縁挿入部材37が設け
られている。この縁挿入部材37は下方が開口した長尺
なもので、その中央部を前記屋根ユニットの長さ方向中
央部と一致させ、該中央部から両端部側に向けて傾斜下
方に傾斜するようにして取付けられている。なお、縁挿
入部材37は、前記互いに隣接する開閉屋根フレーム1
1a,11aのそれぞれに設けられている。
【0043】そして、前記開閉屋根フレーム11a,1
1aの下端部に設けられた縁挿入部材37,37には、
前記膜材35のそれぞれの縁部が挿入固定され、これに
よって、該膜材35はその長さ方向中央部から両端部側
に向けて下方に傾斜するように設けられている、つま
り、中央部から両端部側に向けて下方に傾斜するような
雨勾配が付けられている。なお、この膜材35の雨勾配
は、1/50程度に設定されている。
【0044】また、前記膜材35のそれぞの端部には、
図6および図8に示すように、それぞれ貫通穴38が形
成されている。この貫通穴38は、前記膜材35の端部
を下方に垂れ下げることによって形成されたものであ
り、また、前記縁挿入部材37の端部には、膜材片39
の上縁部が挿入され、下端部が下方に垂れ下げられてい
る。前記貫通穴38の下方には樋40が設けられてい
る。この樋40は、前記屋根ユニット11…の接続方向
に延在する横断面略コ字状の長尺なもので、前記走行レ
ール10の側部に固定されている。また、前記樋40に
は雨勾配が付けられており、その下流側の端部の側壁に
は横抜きドレイン41が接続され、該横抜きドレイン4
1は、前記走行レール10のウエブ材を貫通して外部に
延出されている。
【0045】そして、上記のように構成された屋根ユニ
ットの接続部の雨仕舞構造においては、互いに隣接する
屋根ユニット11,11の、互いに隣接する開閉屋根フ
レーム11a,11aの下端部間に、上記のようにして
膜材35が設けられているので、この膜材35によって
屋根ユニット11,11どうしの接続部が覆われて該接
続部における雨仕舞が良好なものとなる。
【0046】また、前記膜材35の端部に貫通穴38が
形成され、この貫通穴38の下方に、樋40が屋根ユニ
ット11…の接続方向に延在するようにして設けられて
いるので、前記屋根ユニット11に降って膜材35上に
集中する雨水は、膜材35の勾配に沿って該膜材35上
を流れ、さらに、貫通穴38を通って前記樋40に流入
し、この樋40から前記横抜きドレイン41に流出する
ので、該雨水を外部に確実に排出することができる。
【0047】また、前記膜材35は、その長さ方向中央
部から両端部側に向けて下方に傾斜するように雨勾配が
付けれているので、膜材35に集中した雨水は、膜材3
5の中央部から2分されて両端部側に流れ、該両端部に
形成された貫通穴38,38を通って前記樋40に流入
し、この樋40から前記横抜きドレイン41を介して外
部に確実に排出されるので、雨水を効率的に排出するこ
とができる。
【0048】なお、本例では、前記膜材35をジャバラ
状のネオプレンゴムで形成したが、これに代えて、図9
に示すように、可撓性を有するステンレス薄板で形成し
てもよい。このステンレス薄板で膜材35を形成する場
合、横断面が滑らかな円弧状の長尺なものに形成し、か
つ、屋根ユニット11が開閉する際に膜材35が弾性的
に滑らかに伸曲するような厚さに設定する。このよう
に、膜材35をステンレス薄板で形成すれば、前記ネオ
プレンゴムで形成したものに比べ、耐候性に優れ、長寿
命のものとなる。
【0049】図10および図11は、本発明の屋根ユニ
ットの接続部における雨仕舞構造の第2実施形態例を示
すものである。この例においては、互いに隣接する屋根
ユニット11,11の、互いに隣接する開閉屋根フレー
ム11a,11aの下端部間に設けられた膜材45が、
水平方向に対して傾斜する傾斜面46…をその傾斜方向
を互いに逆にして、複数交互にかつ前記屋根ユニット1
1の長さ方向に連続してなる波形状の波面47を有して
構成されている。
【0050】前記構成の膜材45のそれぞれの縁部は縁
挿入部材48に挿入固定されている。この縁挿入部材4
8は、側面視において波形に形成され、かつ下方が開口
した長尺なものであり、前記開閉屋根フレーム11の下
端部にに取付けられている。また、前記膜材45の波面
47の複数の底部には、それぞれ貫通穴50が形成され
ている。
【0051】一方、前記膜材45の下方には、第1樋5
1が設けられている。この第1樋51は、屋根ユニット
11の長さ方向に延在するパイプ状のもので、その中央
部から端部側に向けて下方に傾斜するように、雨勾配が
付けられている。また、前記第1樋51は、前記開閉屋
根フレーム11の下端部の連結部に取付けられたブラケ
ット52の下端部に取付けられて吊持されている。な
お、前記膜材45の波面47の傾斜の度合い、つまり雨
勾配は、1/50程度に設定するのが望ましく、また、
前記第1樋51の雨勾配は1/100程度に設定するの
が望ましい。
【0052】そして、前記膜材45の各貫通穴50に
は、それぞれ接続パイプ53の上端部が接続されてお
り、該接続パイプ53の下端部は、前記第1樋51に接
続されて該第1樋51内に開口している。なお、前記接
続パイプ53は、第1樋51の中央部側に位置するもの
ほどその長さが短く設定されている。また、前記第1樋
51の端部にはそれぞれ第2樋54が屋根ユニット11
…の接続方向に延在するようにして設けられている。こ
の第2樋54は、横断面コ字状に形成された長尺なもの
で、その側壁には図示しない横抜きドレインが接続され
ている。
【0053】上記構成の屋根ユニットの接続部における
雨仕舞構造においては、互いに隣接する屋根ユニット1
1,11の、互いに隣接する開閉屋根フレーム11a,
11aの下端部間に、上記のようにして膜材45が設け
られているので、この膜材45によって屋根ユニット1
1,11どうしの接続部が覆われて該接続部における雨
仕舞が良好なものとなる。
【0054】また、前記膜材45の底部に形成された複
数の貫通穴50のそれぞれと、第1樋51とがそれぞれ
接続パイプ53によって接続され、この第1樋51の下
流側の端部に第2樋54が設けられているので、前記屋
根ユニット11に降った雨水は、膜材45の傾斜面46
を流れ、底部に形成された貫通穴50を通って第1樋5
1に流入してこの第1樋51を流れ、さらに、この第1
樋51から第2樋54に流入し、この第2樋54から横
抜きドレインに流出するので、該雨水を外部に確実に排
出することができる。また、前記膜材45が波形状に形
成されているので、膜材45の両端部の高さを等しくす
ることができ、また、この膜材45の下方に第1樋51
を設けたので、この第1樋51に小さい勾配を付けるこ
とで、雨水を外部に排出することができる。したがっ
て、前記屋根ユニット11の長さが長い場合に適したも
のとなる。
【0055】図12および図13は、本発明の屋根ユニ
ットの接続部における雨仕舞構造の第3実施形態例を示
すものである。この例においては、互いに隣接する屋根
ユニット11,11の、互いに隣接する開閉屋根フレー
ム11a,11aのうち一方の開閉屋根フレーム11a
の下端部には、屋根ユニット11の長さ方向に長尺な第
1樋60が取付けられている。すなわち、前記一方(右
側)の開閉フレーム11aの下側の鉄骨材18には、ブ
ラケット61が固定されており、このブラケット61に
第1樋60の一方の縁部が取付けられている。
【0056】前記第1樋60は、鉄パイプを半割りにし
た半割りパイプで形成されており、この第1樋60の他
方の縁部には、第1パッキン材62が取付けられてい
る。一方、他方(左側)の開閉屋根フレーム11aの下
側の鉄骨材18には、該鉄骨材18の長さ方向に延在す
る凸条63が固定されており、この凸条63には第2パ
ッキン材64が取付けられている。
【0057】そして、前記第1樋60は、屋根ユニット
11が開くに伴って開閉屋根フレーム11a,11aの
連結部を中心として回転移動し、該屋根ユニット11が
開いた際に、その縁部に設けられた前記第1パッキン材
62が、前記第2パッキン材64に密接するようになっ
ている。なお、前記第1樋60には、雨勾配が付けられ
ているが、この雨勾配は第1樋60の内面に勾配を付け
るか、あるいは、屋根ユニット11自体を若干傾斜させ
ることによって付けられている。
【0058】また、前記第1樋60の下流側の端部に
は、第2樋65が屋根ユニット11の接続方向に延在す
るようにして設けられている。この第2樋65は、横断
面コ字状に形成された長尺なもので、その側壁には図示
しない横抜きドレインが接続されている。
【0059】上記構成の屋根ユニットの接続部における
雨仕舞構造においては、屋根ユニット11を図12に示
す閉状態から図13に示すように開くと、第1樋60の
他方の縁部に設けられた第1パッキン材62が、左側の
開閉屋根フレーム11aの下端部に設けられた第2パッ
キン材64に密接することによって、互いに隣接する開
閉屋根フレーム11a,11a間に第1樋60が掛け渡
されるので、屋根ユニットの接続部における雨仕舞が良
好なものとなる。
【0060】また、前記第1樋60の下流側の端部に、
第2樋65が設けられているので、屋根ユニット11を
開いた状態において、屋根ユニット11上に降った雨水
は、前記第1樋60に流入してこの第1樋60を流れ、
さらに、この第1樋60から第2樋65に流入し、この
第2樋65から横抜きドレインに流出するので、該雨水
を外部に確実に排出することができる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
の屋根ユニットの接続部における雨仕舞構造は、互いに
隣接する屋根ユニットの、互いに隣接して下端部が回動
自在に連結された開閉屋根フレームの下端部間に、可撓
性を有する膜材を設けたものであるから、この膜材によ
って屋根ユニットどうしの接続部が覆われて該接続部に
おける雨仕舞が良好なものとなる。
【0062】また、前記膜材の一部に貫通穴を形成し、
この貫通穴の下方に、樋を前記屋根ユニットの接続方向
に延在するようにして設けたので、屋根ユニットに降っ
た雨水は、膜材上に流れて、前記貫通穴を通って前記樋
に流入するので、この樋から前記雨水を外部に確実に排
出することができる。
【0063】請求項2の屋根ユニットの接続部における
雨仕舞構造は、請求項1において、前記膜材を、前記屋
根ユニットの長さ方向中央部から両端部側に向けて下方
に傾斜するように設け、該膜材の両端部に前記貫通穴を
形成し、これら貫通穴の下方に、それぞれ前記樋を設け
たものであるから、屋根ユニットに降った雨水は、該膜
材の中央部から2分されて両端部側に流れ、該両端部に
形成された貫通穴を通って前記樋に流入し、この樋から
前記雨水が外部に確実に排出されるので、前記雨水を効
率的に排出することができる。
【0064】請求項3の屋根ユニットの接続部における
雨仕舞構造は、互いに隣接する屋根ユニットの、互いに
隣接して下端部が回動自在に連結された開閉屋根フレー
ムの下端部間に、可撓性を有する膜材を設けたものであ
るから、この膜材によって屋根ユニットどうしの接続部
が覆われて該接続部における雨仕舞が良好なものとな
る。
【0065】また、前記膜材を屋根ユニットの長さ方向
に連続してなる波形状の波面を有する構成とし、この波
面の底部に貫通穴を形成し、これら貫通穴のそれぞれ
と、第1樋とをそれぞれ接続パイプによって接続し、こ
の第1樋の下流側の端部に第2樋を設けたものであるか
ら、屋根ユニットに降った雨水は、膜材を流れて貫通穴
を通って前記第1樋に流入してこの第1樋を流れ、さら
に、この第1樋から第2樋に流入するので、この第2樋
から前記雨水を外部に確実に排出することができる。
【0066】さらに、この屋根ユニットの接続部におけ
る雨仕舞構造は、膜材を波形状に形成したので、この膜
材の両端部の高さを等しくすることができ、また、膜材
の下方に第1樋を設けたので、この第1樋に小さい勾配
を付けることで、雨水を外部に排出することができる。
したがって、前記屋根ユニットの長さが長い場合に適し
たものとなる。
【0067】請求項4の屋根ユニットの接続部における
雨仕舞構造は、互いに隣接する屋根ユニットの、互いに
隣接して下端部が回動自在に連結された開閉屋根フレー
ムのうちの一方の開閉屋根フレームの下端部に、前記屋
根ユニットの長さ方向に延在する第1樋の一方の縁部を
取付け、この第1樋の他方の縁部が、前記屋根ユニット
が開くに伴って回転移動して、該屋根ユニットが開いた
際に、他方の開閉屋根フレームの下端部に密接するよう
に構成したものであるから、屋根ユニットを開くと、互
いに隣接する開閉屋根フレーム間に第1樋が掛け渡され
るので屋根ユニットの接続部における雨仕舞が良好なも
のとなる。
【0068】また、前記第1樋の下流側の端部に、第2
樋を前記屋根ユニットの接続方向に延在するようにして
設けたので、屋根ユニットを開いた状態において、屋根
ユニットに降った雨水は、前記第1樋に流入してこの第
1樋を流れ、さらに、この第1樋から第2樋に流入する
ので、この第2樋から前記雨水を外部に確実に排出する
ことができる。
【0069】請求項5の屋根ユニットの接続部における
雨仕舞構造は、請求項1〜4のいずれかにおいて、前記
屋根ユニットを構成する一対の開閉屋根フレームの上端
部の連結部に、該連結部を覆うようにして可撓性を有す
る膜材を設けたものであるから、可動部である前記連結
部からの雨漏りを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の屋根ユニットの接続部における雨仕舞
構造が適用される開閉式膜屋根の一例を示すもので、そ
の全閉状態を示す概略斜視図である。
【図2】同、開閉式膜屋根の全開状態を示す概略斜視図
である。
【図3】同、一つの屋根ユニットを示す斜視図である。
【図4】同、開閉式膜屋根を示す側面図である。
【図5】同、開閉体を示す側面図である。
【図6】本発明の屋根ユニットの接続部における雨仕舞
構造の一例を示すもので、その要部の斜視図である。
【図7】同、要部の側面図である。
【図8】同、要部の正面図である。
【図9】同、膜材の形状が異なるものを示す要部の側面
図である。
【図10】本発明の屋根ユニットの接続部における雨仕
舞構造の第2例を示すもので、その要部の断面図であ
る。
【図11】同、要部の正面図である。
【図12】本発明の屋根ユニットの接続部における雨仕
舞構造の第3例を示すもので、屋根ユニットを閉じた状
態の要部の断面図である。
【図13】同、屋根ユニットを開いた状態の要部の断面
図である。
【符号の説明】
11 屋根ユニット 11a 開閉屋根フレーム 34,35,45 膜材 38 貫通穴 40 樋 46 傾斜面 47 波面 50 貫通穴 51 第1樋 53 接続パイプ 54 第2樋 60 第1樋 65 第2樋
フロントページの続き (72)発明者 藤原 智 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内 (72)発明者 永井 毅 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内 (72)発明者 姚 妁 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端部が回動自在に連結された一対の開
    閉屋根フレームを有する複数の屋根ユニットが、互いに
    隣接するそれぞれの開閉屋根フレームの下端部どうしを
    回動自在に連結することによって接続され、 前記下端部どうしが連結された開閉屋根フレームの下端
    部間には、可撓性を有する膜材が設けられ、 前記膜材の一部には貫通穴が形成され、この貫通穴の下
    方には、樋が前記屋根ユニットの接続方向に延在するよ
    うにして設けられていることを特徴とする屋根ユニット
    の接続部における雨仕舞構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の屋根ユニットの接続部に
    おける雨仕舞構造において、 前記膜材は、前記屋根ユニットの長さ方向中央部から両
    端部側に向けて下方に傾斜するように設けられ、該膜材
    の両端部には前記貫通穴が形成され、これら貫通穴の下
    方に、それぞれ前記樋が設けられていることを特徴とす
    る屋根ユニットの接続部における雨仕舞構造。
  3. 【請求項3】 上端部が回動自在に連結された一対の開
    閉屋根フレームを有する複数の屋根ユニットが、互いに
    隣接するそれぞれの開閉屋根フレームの下端部どうしを
    回動自在に連結することによって接続され、 前記下端部どうしが連結された開閉屋根フレームの下端
    部間には、可撓性を有する膜材が設けられ、 前記膜材は、水平方向に対して傾斜する傾斜面をその傾
    斜方向を互いに逆にして、複数交互にかつ前記屋根ユニ
    ットの長さ方向に連続してなる波形状の波面を有し、こ
    の波面の底部には貫通孔が形成され、 前記膜材の下方には、第1樋が前記屋根ユニットの長さ
    方向に延在し、かつ水平方向に対して傾斜して設けら
    れ、この第1樋と前記貫通穴とが接続パイプによって接
    続され、 さらに前記第1樋の下流側の端部には第2樋が前記屋根
    ユニットの接続方向に延在するようにして設けられてい
    ることを特徴とする屋根ユニットの接続部における雨仕
    舞構造。
  4. 【請求項4】 上端部が回動自在に連結された一対の開
    閉屋根フレームを有する複数の屋根ユニットが、互いに
    隣接するそれぞれの開閉屋根フレームの下端部どうしを
    回動自在に連結することによって接続され、 前記下端部どうしが連結された開閉屋根フレームのうち
    の一方の開閉屋根フレームの下端部には、前記屋根ユニ
    ットの長さ方向に延在する第1樋の一方の縁部が取付け
    られ、 この第1樋の他方の縁部は、前記屋根ユニットが開くに
    伴って回転移動して、該屋根ユニットが開いた際に、他
    方の開閉屋根フレームの下端部に密接するように構成さ
    れ、 前記第1樋の下流側の端部には、第2樋が前記屋根ユニ
    ットの接続方向に延在するようにして設けられているこ
    とを特徴とする屋根ユニットの接続部における雨仕舞構
    造。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の屋根ユ
    ニットの接続部における雨仕舞構造において、 前記屋根ユニットを構成する一対の開閉屋根フレームの
    上端部の連結部には、該連結部を覆うようにして可撓性
    を有する膜材が設けられていることを特徴とする屋根ユ
    ニットの接続部における雨仕舞構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002339497A (ja) * 2001-05-15 2002-11-27 Bunka Shutter Co Ltd ルーフ装置
JP2009250529A (ja) * 2008-04-07 2009-10-29 Panasonic Corp 換気用ベントキャップ

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