JP4386387B2 - テント及び移動式のテント装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、互いに平行で間隔を空けて配置される複数の取付部材に取り付けられるテント及びこのようなテントと取付部材と車輪とを有するテント装置に関するものであり、特に移動式のテントとして好都合に利用される。
【0002】
【従来の技術】
屋外の資材置き場等に設置されているテントは、雨避けとして使用されるように、通常山形やアーチ型の骨組みに屋根を形成するように張られていて、雨水が溜まることなく傾斜面から流れ落ちる形状になっている。しかしながら、このような形状にテントを張るテント装置では、骨組みとこれに張られたテントが上方に突出しているため、不安定で転倒しやすいという問題があった。
【0003】
特に、骨組を多数並列させてそれぞれの骨組みに車輪をつけてレール上を移動させるようにした移動式のテント装置では、図8に示すように、骨組10a及び車輪3をレール10の方向に2列にして幅bを持たせた構造にしても、一方の車輪が浮き上がり他方の車輪が転がって転倒し易く、車輪間隔bを狭くして転倒を防止できる構造が難しいという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は従来技術における上記問題を解決し、テントに排水機能を持たせつつ、転倒を確実に防止し、特に移動式テントに好都合に利用されるテント及びテント装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、請求項1の発明は、長さ方向にほぼ水平で一直線状の連続したテント取付部を備えていて互いに平行で開閉可能にされた間隔を空けて配置される複数の取付部材に取り付けられるテントにおいて、
前記テント取付部に被せられて連続して取り付けられる被取付部と、前記テント取付部に取り付けられたときに前記被取付部の間に形成される底部分であって前記長さ方向の中心に近い範囲内の上側位置から前記長さ方向の両端の下側位置まで下向きに傾斜した底部分とを有し、前記上側位置から前記下側位置の方向に前記底部分の垂れ下がる寸法が大きくなるように下方に垂れ下がる形状に形成されていることを特徴とする。
【0006】
請求項2 の発明は、長さ方向にほぼ水平で一直線状の連続したテント取付部を備えていて互いに平行で開閉可能にされた間隔を空けて配置される複数の取付部材に取り付けられたテントと前記取付部材と車輪とを有するテント装置において、
前記取付部材は、前記テントが取り付けられた前記テント取付部と該テント取付部の前記長さ方向の外側に設けられ前記車輪が取り付けられた張出部とを備えていて、
前記テントは、前記テント取付部に被せられて連続して取り付けられる被取付部と、前記テント取付部に取り付けられたときに前記被取付部の間に形成される底部分であって前記長さ方向の中心に近い範囲内の上側位置から前記長さ方向の両端の下側位置まで下向きに傾斜した底部分とを有し、前記上側位置から前記下側位置の方向に前記底部分の垂れ下がる寸法が大きくなるように下方に垂れ下がる形状に形成されていて、
前記車輪は前記長さ方向に直角な幅方向に転がり移動が可能なように前記張出部に取り付けられていて固定構造物から支持されている、
ことを特徴とする。
【0007】
請求項3の発明は、上記に加えて、前記取付部材は、前記張出部の前記幅方向への倒れに対して復元力を与えるように前記車輪と前記固定構造物との接触部より下方に設けられた復元用部材を有することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1乃至図3は本発明を適用したテント及び移動式のテント装置の構成例を示す。そのうちの図1は、テント1を開いたときの状態を上から見た斜視図であり、図2はテント装置の全体配置の側面及び平面状態を示す。図3(a)はテント装置の取付部材2の左半分の断面状態を示し、その中の太い二点鎖線及び細い二点鎖線は、それぞれテント1の開及び閉時の取付部材2の間の中央部の断面形状を示す。図3(b)〜(d)及び(e)〜(g)は、それぞれテント開及び閉時の(a)の▲1▼〜▲3▼の断面状態を示す。なお、実際には、テント閉時にはそれぞれの取付部材2がほぼ接触するが、(e)〜(g)では、図を分かりやすくするために少し開いた状態を示している。
【0009】
テント1は、互いに平行で開いているときに間隔Dを空けて配置される複数の取付部材として図1、2の例では多数の取付部材2に取り付けられるように形成されている。そして、取付部材2が長さ方向であるX方向にほぼ水平で一直線状のテント取付部として上梁21のテント取付部21aを備えていて、テント1は、テント取付部21aに取り付けられるようにX方向にほぼ水平で一直線状の被取付部としての頂部11と、テント取付部21aに取り付けられたときに頂部11の間に形成される底部分である谷部12と備えている。
【0010】
この谷部12は、X方向の中心である中心線O−Oの位置に近い範囲内の上側位置として本例では中心線O−Oと谷部12との交点になる上位置P1 から谷部12のX方向の両端の下側位置である下位置P2 まで下向きとして上下Z方向の下向きのZ1 方向に傾斜している。
【0011】
テント装置は、本例では大型の移動式テント装置になっていて、上記テント1と前記取付部材2と車輪3とを有する。取付部材2は、主として図3に示す如く、テント1が取り付けられた前記テント取付部21aと、車輪3が取り付けられるようにテント取付部21aのX方向の外側に設けられた張出部として、本例では上梁21の両端の延長部からなる張出部21bとを備えている。なお、全部の取付部材2の上梁21の張出部が車輪3を介してレール10で支持されるが、図1では張出部21bの部分を両側の一か所だけに示している。
【0012】
車輪3は、図4(a)にも示す如く、X方向に直角な幅方向であるY方向に転がり移動が可能なように前記張出部21bに取り付けられていて、固定構造物として本例では後述する倉庫100からレール10等を介してレール10で支持されている。
【0013】
取付部材2は、張出部21bのY方向への倒れに対して復元力を与えるように、本例では、車輪3とレール10との接触部であるレール表面10fの位置より下方に設けられた復元用部材を有する。そのため本例では、取付部材2をテント取付部21aから下向きのトラス構造にして、上梁21に取り付けらた斜材22及びこれに取り付けられた下梁23を復元用部材としている。上下梁21、23及び斜材22には、それぞれ角材及び主としてパイプが用いられている。なお、上下梁はパイプ等であってもよく、又、斜材は角材等であってもよい。又、復元用部材としては、トラス構造に代えて、I形や角形等の断面を持つ他の適当な構造用材料を用いることができる。
【0014】
このような取付部材2に対して、テント1は、詳細図示を省略しているが、取付部材2の上梁21に被せられこれに縫い付けるように取り付けられていて、下方に垂れ下がった形状になっている。テントを開いたときには、前記中心線O−Oのテント中心部分13がある程度の張力で張られた状態になっている。
【0015】
又本例では、テントのばたつきを規制する規制部材として、両端の下位置P2 の部分から近い一定範囲の所にテント1にある程度の重みをつけるように塩ビ管等の適当な重さのパイプ状の重り14が取り付けられている。なお、重り14は谷部12の全てに設けられるが、図1では1つだけを図示し他のものを省略している。
【0016】
このように重り14を設けることにより、テント中心部分13の張力による張りと両端側部分の重り14による張りとにより、谷部12が中央から両端に傾斜して変化する垂れ下がり形状を維持することになる。そして、テント1の風によるばたつきも防止される。
【0017】
なお、重り14は必ず必要であるというものではなく、風当たりの弱い場所や結露防止用に屋内に設置されるテント等では重り14を省略することが可能である。又、重り14に代えて、テントの両端の側部が開閉可能で一定形状を保つようにその部分に固体の棒状のものを取り付けるようにしてもよい。又、重り14はパイプ状のものに限らず、吊り下げたもの等他の適当な形状のものにされてもよい。
【0018】
本例のテント装置は、図2に示す如く、X方向の長さLとY方向の全幅Bとで形成された一定範囲の水平面であるL×Bの範囲を覆うように設けられている。このようなテント装置は、固定式又は移動開閉式で小形から大形まで各種の形状や大きさのものとして製造されるが、本例の装置は、前記の如く大形でテントが開閉する移動式のテント装置である。
【0019】
この装置では、Y方向に取付部材2が多数組配設されていて、テント1が開いて張られたときの取付部材2のテント1の開間隔Dは1.6mであり、長さLは約16mで全幅Bは約60mである。そして、テント1は、開いているときには16m×60mの範囲を覆う大サイズのものであり、X方向の両側の既設の倉庫100から張り出した屋根200の間の通路部分300の上方を開閉可能に覆うように設けられている。
【0020】
そのため、テント装置支持用の固定トラス400及びその支持フレーム500が両側の倉庫100の壁面101から張り出すように設けられている。図2(b)の上部にはそれぞれテント収納スペース600及びテント開閉用のウインチ等の機械類を配置する装置スペース700が設けられている。これらのスペースの上方には図示していないがテント1と同様な形状の固定テントが取り付けられている。
【0021】
テント1及び取付部材2のY方向の両端には、図5に示すような形状のテント開閉用の先端構造体4及び後端構造体5が設けられている。屋根200とテント1との間隔部分には雨除け用に陣笠800が被せられている。図1に示すテント1の両端の下位置P2 の部分の下には、図示していないがY方向に樋が敷設されている。そのため、テント1の両端のP2 位置の部分を上戸のように窄めて排水口15にしている。
【0022】
図4乃至図6はテントを開閉可能にするための構造部分を示す。
車輪3は、前記の如く上梁21の両端部分の張出部21bに取り付けられていて、張出部21bに形成されたケース31、これに支持された軸32、これに回転自在に装着されたローラ33、等によって構成されている。ローラ33は、前記レール10上にこれを抱えるように乗せられている。ケース31のうち車輪3の走行方向であるY方向の一方側には、テント1を閉めるときの取付部材2の位置を定めるためのストッパー34が取り付けられている。
【0023】
又、必要に応じて、車輪3及び取付部材2のレール10からの浮き上がりを阻止する押さえ板900が設けられる。この場合、取付部材2の上梁21が直線状であるため、このように押さえ板の取り付けが容易になる。
【0024】
レール10は、テント支持用の固定トラス400の先端部をなす角材401に取り付けられていて、図2に示すようにY方向にテント収納スペース600の端まで敷設されている。又、先行端構造体4、5にも同じ構造の車輪3が取り付けられている。
【0025】
先端構造体4は、図5に示す如く、本例では約1mの間隔でX方向に平行に配置された2本の横梁41、これらを両端でY方向に結合した縦梁42、これらに取り付けられレール10に乗っている前記車輪3のローラ33、縦梁42からブラケット43を介して下方に設けられたワイヤクランプ部44、等で構成されている。ワイヤクランプ部44は、ナットで締め付けて後述するテント開閉用のワイヤ62を先端構造体4に掛止する装置である。なお、ワイヤクランプ部44を除けば、先後端構造体4、5は同じものである。
【0026】
テントの開又は閉は、先端構造体4をY1 方向又はY2 方向に移動させることによって行われる。この移動機構6は、図6に示す如く、エンドレスワイヤ式になっていて、装置スペース700に設置され図示しないウインチのモータで回転可能にされた駆動側ワイヤドラム61、これに巻き付けられると共にその両端から繰り出されているエンドレスのワイヤ62、これを反転及びガイドする従動側ワイヤドラム63、先端構造体4に取り付けられこれとワイヤ62とを固定する前記ワイヤクランプ部44、ワイヤ62の中間部分を適当な間隔でガイドするように上梁21の張出部21bに車輪3と並設されている図示しないシーブ、等によって構成されている。
【0027】
以上のようなテント及びテント装置は次のように使用されてその作用効果を発揮する。
前記の如く本例のテント装置は移動式になっていて、図6に示す如く、テント1を開くときには、駆動側ワイヤドラム61を矢印で示す開方向に左回転させ、エンドレスワイヤ62のうち上側のワイヤ62aを繰り出すと共に下側のワイヤ62bを巻き取り、ワイヤ62aを図において右から左に引っ張り、ワイヤクランプ部44を介して先端構造体4をその方向に動かし、図3(e)〜(g)のように寄せられた取付部材2を順次引っ張って行き、それぞれの間隔を開いてテント1を開いて行く。テント1を全開すると、図1、図2、図3(b)〜(d)及び図6の状態になる。
【0028】
テント1を閉じるときには、駆動側ワイヤドラムを上記の反対に右回転させる。このときには、先端構造体4が左から右の方向に動き、取付部材2を車輪3のストッバー34を接触させつつ取付部材2を寄せて行き、後端構造体5をテント収納スペース600の端まで移動させ、取付部材2及びテント1をテント収納スペース600内に収納する。
【0029】
テント1は、図1に示すように開かれた状態では、そのテント中心部分13が張られていて、その懸垂線状の中心になる上位置P1 から下位置P2 まで図示のように山形になった谷部12が形成される。その結果、テント1の何れかの場所に落下した雨等の水は、谷部12に入ってこの部分を流れ落ち、排水口15からその下で受けている図示しない樋に流される。谷部12は、雨水等が確実に流れるように、本例では1/10程度の勾配を持つように形成されている。なお、図1のようなテントの形状は、重り14によって良好に形成され維持される。
【0030】
テント1が取り付けられた取付部材2の上梁21のテント取付部21aはほぼ水平な一直線状になっていてテント1の頂部11もそのように形成されているので、テントはこの位置から山形やアーチ形に上に出ることがない。そのため、取付部材2の安定性がよい。その結果、上梁21の張出部21bに車輪3を取り付けてレール3上を走行させるときにも、取付部材2の転倒による走行障害が発生しない。
【0031】
この場合、本例の移動式のテント装置では、取付部材2として上梁に斜材22と下梁23を取り付けて下向きトラスを形成させ、それによって取付部材2の安定性を維持することにより、車輪3をY方向には1組だけ取り付け、取付部材2の幅を最小にしている。その結果、テントを閉じたときの収納スペースを最小にすることができる。
【0032】
図7(a)は、この状態における取付部材の安定性の説明図である。
Y方向の車輪3のローラ33を1個だけにすると、そのローラ33は一輪車になってレール10とQの位置で紙面に直角なローラの幅方向に線接触するため、取付部材2の安定性がなくなるが、その下方にトラスを形成させているので、全体の重心を上梁21より十分下のG点まで下げることができる。その結果、取付部材2が傾いてその重心が距離sだけ移動したときに、レール10で支持されるQ点との間に矢印のような復元モーメントM=Wsが発生し、取付部材2の転倒が確実に防止される。Wはトラスの重量である。
【0033】
なお本例では、上梁21をそのまま延長して張出部21bにしてこれに車輪3を取り付けているが、上梁21をテント取付部21aまでにして、張出部をこれから上に上げ、上梁21が車輪のローラ33とレール10との接触部より低い位置になるようにして、取付部材2の重心Gを更に下げて、その復元力を大きくしたりトラスの深さを浅くしてその材料を節約するようにしてもよい。
【0034】
本例のテント装置では、上梁21の長さが長いので、テント取付部21aをトラス構造にすることにより、そのX方向のたわみを十分小さくすることができるという効果がある。又、取付部材2を寄せてテント1を閉めたときに、テントのばたつきを防止できる効果もある。
【0035】
なお、取付部材2をこのようなトラス構造にしない場合には、図7(b)のように車輪3又はローラ33を間隔dだけ離して2組又は2個設けることになる。しかしその場合でも、取付部材2の上にテント及びその支持材がないため、間隔dを十分小さくしても、取付部材2の安定性を得ることができる。即ち、図8に示す従来のテント取付用の骨組10aの間隔bを大幅に短縮し、テントを閉じたときのテントの収納スペースを大幅に減少させることができる。
【0036】
【発明の効果】
以上の如く本発明によれば、請求項1の発明においては、テントが、互いに平行で間隔を空けて配置される複数の取付部材のテント取付部であって長さ方向にほぼ水平で一直線状のテント取付部に取り付けられる被取付部を備えているので、取付部材を従来のように山形やアーチ形にする必要がなく、その安定性を良くすることができる。
【0037】
一方、テントの被取付部が山形等でなく一直線状であるため、被取付部の間隔を離してテントを張っても、それらの間の部分が一直線状より上に上がることはない。従って、この状態では、被取付部の間に形成される底部分に雨水等が溜まることになる。
【0038】
これに対して、この底部分を、長さ方向の中心に近い範囲内の上側位置から長さ方向の両端の下側位置まで下向きに傾斜させているので、この底部分は、テントの被取付部より下の位置にはなるがその長さ方向に中心に近い範囲内の位置から両端側に下に下がった山形を形成する。
【0039】
その結果、底部分が山形で下り傾斜の溝のような形状になり、テント上の何処かの場所に雨水等が落下したときに、それらはこの底部分に溜まることなく両端に流れ落ちる。その結果、テントは、被取付部自体を山形にすることなく、従ってテントの取付部材を山形にすることなくその安定性を良くしつつ、排水機能を保有することになる。この場合、底部分の上側位置を中心に近い範囲内の位置にしているので、上側位置から両方の下側位置までの勾配をほぼ同じにすることができるため、勾配を小さくし、テントの材料を節減することができる。
【0040】
請求項2の発明においては、テント装置がテントと取付部材と車輪とを有し、テントを上記のような作用効果を持つ構成にしていると共に、取付部材を、テントが取り付けられ長さ方向にほぼ水平で直線状のテント取付部と、車輪が取り付けられるようにテント取付部の長さ方向の外側に設けられた張出部とを備えた構成にし、更に、車輪を、長さ方向に直角な幅方向に転がり移動が可能なように張出部に取り付けて固定構造物から支持される構成にしているので、テントを取付部材のうちのテント取付部に取り付け、テントが開閉してもこれと干渉しない張出部に取り付けられた車輪により、取付部材を固定構造部の上で移動させ、取付部材の間隔を伸縮させてテントを開閉することができる。
【0041】
この場合、取付部材のテント取付部が長さ方向にほぼ水平で一直線状になっているので、従来のテント装置のように山形やアーチ形に上に高くなった部分がないため、取付部材の安定性が良い。その結果、移動式テント装置において取付部材を車輪で支持するときでも、取付部材の間隔を広くすることなくその転倒を防止することができる。その結果、テントを閉めたときのテントの占める面積を小さくし、テントを開閉時のそれぞれの用途に適したものにすることができる。
【0042】
請求項3の発明においては、取付部材が、張出部の幅方向への倒れに対して復元力を与えるように、車輪と固定構造物との接触部より下方に設けられた復元用部材を有するので、取付部材の張出部を1個の車輪で一点支持状態にすることができる。その結果、取付部材の幅を最小にしてテントを閉めたときのテントの占有面積を最小にし、テントの使用条件を最適なものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したテントの開状態の斜視図である。
【図2】(a)及び(b)は本発明を適用したテント装置の全体配置の側面図及び平面図である。
【図3】(a)は上記テント装置の取付部材の左半分の側面図、(b)〜(d)及び(e)〜(g)はそれぞれテント開及び閉時の(a)の▲1▼〜▲3▼の断面図である。
【図4】(a)及び(b)は上記テント装置の車輪部分の断面図及び側面図である。
【図5】(a)及び(b)は上記テント装置の先頭材の平面図及び側面図である。
【図6】上記テント装置の移動機構の概略を示す説明図である。
【図7】(a)は取付部材の安定性の説明図で、(b)は復元用部材を備えない取付部材の車輪の説明図である。
【図8】従来の移動式テント装置のテント取付部材の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 テント
2 取付部材
3 車輪
10 レール(固定構造物)
11 頂部(被取付部)
12 谷部(底部分)
21 上梁(テント取付部)
21a テント取付部
21b 張出部
22 斜材(復元用部材)
23 下梁(復元用部材)
100 倉庫(固定構造物)
400 固定トラス(固定構造物)
D 間隔
O 長さ方向の中心
P1 上位置(上側位置)
P2 下位置(下側位置)
X 長さ方向
Y 幅方向
Z1 下向き
Claims (3)
- 長さ方向にほぼ水平で一直線状の連続したテント取付部を備えていて互いに平行で開閉可能にされた間隔を空けて配置される複数の取付部材に取り付けられるテントにおいて、
前記テント取付部に被せられて連続して取り付けられる被取付部と、前記テント取付部に取り付けられたときに前記被取付部の間に形成される底部分であって前記長さ方向の中心に近い範囲内の上側位置から前記長さ方向の両端の下側位置まで下向きに傾斜した底部分とを有し、前記上側位置から前記下側位置の方向に前記底部分の垂れ下がる寸法が大きくなるように下方に垂れ下がる形状に形成されていることを特徴とするテント。 - 長さ方向にほぼ水平で一直線状の連続したテント取付部を備えていて互いに平行で開閉可能にされた間隔を空けて配置される複数の取付部材に取り付けられたテントと前記取付部材と車輪とを有するテント装置において、
前記取付部材は、前記テントが取り付けられた前記テント取付部と該テント取付部の前記長さ方向の外側に設けられ前記車輪が取り付けられた張出部とを備えていて、
前記テントは、前記テント取付部に被せられて連続して取り付けられる被取付部と、前記テント取付部に取り付けられたときに前記被取付部の間に形成される底部分であって前記長さ方向の中心に近い範囲内の上側位置から前記長さ方向の両端の下側位置まで下向きに傾斜した底部分とを有し、前記上側位置から前記下側位置の方向に前記底部分の垂れ下がる寸法が大きくなるように下方に垂れ下がる形状に形成されていて、
前記車輪は前記長さ方向に直角な幅方向に転がり移動が可能なように前記張出部に取り付けられていて固定構造物から支持されている、
ことを特徴とするテント装置。 - 前記取付部材は、前記張出部の前記幅方向への倒れに対して復元力を与えるように前記車輪と前記固定構造物との接触部より下方に設けられた復元用部材を有することを特徴とする請求項2に記載のテント装置。
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