JPH10110280A - ガスバリヤ性フイルムをラミネートした金属板およびそ の製造方法 - Google Patents
ガスバリヤ性フイルムをラミネートした金属板およびそ の製造方法Info
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- JPH10110280A JPH10110280A JP30075596A JP30075596A JPH10110280A JP H10110280 A JPH10110280 A JP H10110280A JP 30075596 A JP30075596 A JP 30075596A JP 30075596 A JP30075596 A JP 30075596A JP H10110280 A JPH10110280 A JP H10110280A
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- gas
- barrier film
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】化学薬品、食品、脱硫装置、浄化槽などに用い
る貯蔵容器または処理装置の金属板が、貯蔵物から発生
するガスによって腐蝕するのを防ぐこと。 【解決手段】金属板1表面をポリシラザン2aを焼成し
てセラミックス化したガスバリヤ膜2で被覆し、さらに
その表面が、ETFE、あるいはPFAあるいはFEP
あるいはPCTFEあるいはECTFEからなる弗素樹
脂フィルム3を積層したガスバリヤ性フィルムをラミネ
ートした金属板および該金属板の製造方法。
る貯蔵容器または処理装置の金属板が、貯蔵物から発生
するガスによって腐蝕するのを防ぐこと。 【解決手段】金属板1表面をポリシラザン2aを焼成し
てセラミックス化したガスバリヤ膜2で被覆し、さらに
その表面が、ETFE、あるいはPFAあるいはFEP
あるいはPCTFEあるいはECTFEからなる弗素樹
脂フィルム3を積層したガスバリヤ性フィルムをラミネ
ートした金属板および該金属板の製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】容器類、特に化学薬品、食品
または脱硫装置の貯蔵容器または処理装置に用いる金属
板で、その腐蝕を防止したもの。
または脱硫装置の貯蔵容器または処理装置に用いる金属
板で、その腐蝕を防止したもの。
【0002】
【従来技術】従来、化学薬品、食品、浄化槽、脱硫装置
の貯蔵容器または処理装置に用いる金属板、たとえば、
鋼板、ステンレス鋼板、亜鉛鋼板、琺瑯鋼板は食品、糞
尿、化学薬品から排出するガスあるいは酸によって腐蝕
するという問題点を有している。ガス以外の腐蝕につい
ては、金属板表面に弗素樹脂フィルムまたはコーティン
グを行なうことによって防止できるが、弗素樹脂はガス
バリヤ性を有しないため、上記問題点は解決できなかっ
た。
の貯蔵容器または処理装置に用いる金属板、たとえば、
鋼板、ステンレス鋼板、亜鉛鋼板、琺瑯鋼板は食品、糞
尿、化学薬品から排出するガスあるいは酸によって腐蝕
するという問題点を有している。ガス以外の腐蝕につい
ては、金属板表面に弗素樹脂フィルムまたはコーティン
グを行なうことによって防止できるが、弗素樹脂はガス
バリヤ性を有しないため、上記問題点は解決できなかっ
た。
【0003】
【発明の解決しようとする課題】化学薬品、食品、脱硫
装置、浄化槽などに用いる貯蔵容器または処理装置の金
属板が、貯蔵物から発生するガスによって腐蝕するのを
防ぐこと。
装置、浄化槽などに用いる貯蔵容器または処理装置の金
属板が、貯蔵物から発生するガスによって腐蝕するのを
防ぐこと。
【0004】
【技術的手段】金属板1表面をポリシラザンを焼成して
セラミックス化したガスバリヤ膜2で被覆し、さらにそ
の表面が、ETFE、あるいはPFAあるいはFEPあ
るいはPCTFEあるいはECTFEからなる弗素樹脂
フィルムを積層したガスバリヤ性フィルムをラミネート
した金属板および該金属板の製造方法。
セラミックス化したガスバリヤ膜2で被覆し、さらにそ
の表面が、ETFE、あるいはPFAあるいはFEPあ
るいはPCTFEあるいはECTFEからなる弗素樹脂
フィルムを積層したガスバリヤ性フィルムをラミネート
した金属板および該金属板の製造方法。
【0005】
【第1、第2、第3発明の実施の形態】以下、図1〜▲
a▼▲b▼▲c▼に記載された第1発明について説明す
る。図1▲a▼は弗素樹脂フィルム3の断面図を示す。
弗素樹脂としては、ETFE(エチレン・テトラ・フル
オロエチレン・コポリマー)あるいはPFA(テトラフ
ルオロエチレンパーフルオロ・アルキルビニルエーテル
・コポリマー)あるいはFEP(テトラフルオロエチレ
ンヘキサフルオロブロピレン・コポリマー)が用いられ
る。
a▼▲b▼▲c▼に記載された第1発明について説明す
る。図1▲a▼は弗素樹脂フィルム3の断面図を示す。
弗素樹脂としては、ETFE(エチレン・テトラ・フル
オロエチレン・コポリマー)あるいはPFA(テトラフ
ルオロエチレンパーフルオロ・アルキルビニルエーテル
・コポリマー)あるいはFEP(テトラフルオロエチレ
ンヘキサフルオロブロピレン・コポリマー)が用いられ
る。
【0006】図1▲b▼は金属板1の表面にガスバリア
膜2が形成された時点の断面図である。
膜2が形成された時点の断面図である。
【0007】第2の発明の製法は、第1に、金属板1の
表面にポリシラザンを厚さ0.5〜10μ望ましくは
0.5〜2μ塗布し、第2に、該ポリシラザンを150
〜500℃に加熱して焼成し、ポリシラザンをセラミッ
クス化して、ガスバリヤ膜2を形成する。ポリシラザン
の構造式は表1に示す。
表面にポリシラザンを厚さ0.5〜10μ望ましくは
0.5〜2μ塗布し、第2に、該ポリシラザンを150
〜500℃に加熱して焼成し、ポリシラザンをセラミッ
クス化して、ガスバリヤ膜2を形成する。ポリシラザン
の構造式は表1に示す。
【表1】
【0008】ポリシラザンは転化可能セラミックス前駆
体である。形成されたガスバリヤ膜2はガスの金属板1
への浸透を防ぐ。第3に、ガスバリヤ膜2表面に厚さ
0.5〜10μ望ましくは0.5〜2μの弗素樹脂フィ
ルム3を200℃内外で熱融着する。
体である。形成されたガスバリヤ膜2はガスの金属板1
への浸透を防ぐ。第3に、ガスバリヤ膜2表面に厚さ
0.5〜10μ望ましくは0.5〜2μの弗素樹脂フィ
ルム3を200℃内外で熱融着する。
【0009】なお、金属板1としては鉄板、鋼板、亜鉛
鋼板、SUS鋼板、琺瑯鉄板、などが用いられる。この
ようにして得られた本発明ラミネート金属板は、ガスバ
リヤ膜2のガスバリヤ性と、弗素樹脂フィルム3と耐久
性とが相俟って金属板3の腐蝕を防止する。
鋼板、SUS鋼板、琺瑯鉄板、などが用いられる。この
ようにして得られた本発明ラミネート金属板は、ガスバ
リヤ膜2のガスバリヤ性と、弗素樹脂フィルム3と耐久
性とが相俟って金属板3の腐蝕を防止する。
【0010】第3発明は第1発明の弗素樹脂フィルム3
の弗素樹脂としてPCTFE(ポリクロロ・トリフルオ
ロエチレン)、あるいはECTFE(クロロ・トリフル
オロエチレン−エチレン共重合樹脂)を用いたものであ
る。効果としては第1発明と同質であるが、耐久性が一
段と向上する。
の弗素樹脂としてPCTFE(ポリクロロ・トリフルオ
ロエチレン)、あるいはECTFE(クロロ・トリフル
オロエチレン−エチレン共重合樹脂)を用いたものであ
る。効果としては第1発明と同質であるが、耐久性が一
段と向上する。
【0011】(第4発明の実施の形態)第4発明は図2
▲a▼▲b▼に示すように第1に、弗素樹脂フィルム3
表面にポリシラザン2aを厚さ0.5〜10μ望ましく
は0.5〜2μ塗布し、
▲a▼▲b▼に示すように第1に、弗素樹脂フィルム3
表面にポリシラザン2aを厚さ0.5〜10μ望ましく
は0.5〜2μ塗布し、
【0012】第2に、該ポリシラザン2aを150〜5
00℃に加熱焼成してセラミックス化し、ガスバリヤ膜
2を弗素樹脂フィルム3表面に形成して、弗素樹脂フィ
ルム3とガスバリヤ膜2とからなる複合フィルム2−3
とし、第3に前記複合フィルム2−3を金属板1に接着
する、工程を有するものである。効果としては第1発明
と異ならないので、説明は省略する。
00℃に加熱焼成してセラミックス化し、ガスバリヤ膜
2を弗素樹脂フィルム3表面に形成して、弗素樹脂フィ
ルム3とガスバリヤ膜2とからなる複合フィルム2−3
とし、第3に前記複合フィルム2−3を金属板1に接着
する、工程を有するものである。効果としては第1発明
と異ならないので、説明は省略する。
【0013】
【効果】 ▲a▼ 本発明ラミネート金属板はフッ素樹脂フィルム
の物性の高さと、ガスバリヤ膜2のガスバリヤ性が相俟
って金属板の腐蝕が防止できる。 ▲b▼ 金属板1またはフッ素樹脂フィルム3に塗布し
たポリシラザン2aを焼成してセラミックス化したガス
バリヤ膜2を形成するので、強度が大きく、ガスバリヤ
性の高い被膜が得られる。
の物性の高さと、ガスバリヤ膜2のガスバリヤ性が相俟
って金属板の腐蝕が防止できる。 ▲b▼ 金属板1またはフッ素樹脂フィルム3に塗布し
たポリシラザン2aを焼成してセラミックス化したガス
バリヤ膜2を形成するので、強度が大きく、ガスバリヤ
性の高い被膜が得られる。
【図1】▲a▼ 弗素樹脂フィルム3の断面図、 ▲b▼ 第1〜第3発明の第2工程時点の断面図、 ▲c▼ 本発明金属板の断面図、
【図2】▲a▼ 第4発明の第2工程時点の断面図、 ▲b▼ 第3工程時点の断面図、
1:金属板、2:ガスバリヤ膜、2a:ポリシラザン、
3:弗素樹脂フィルム、2−3:複合フィルム。
3:弗素樹脂フィルム、2−3:複合フィルム。
Claims (4)
- 【請求項1】 金属板1表面をポリシラザンを焼成して
セラミックス化したガスバリヤ膜2で被覆し、さらにそ
の表面が、ETFE、あるいはPFAあるいはFEPあ
るいはPCTFEあるいはECTFEからなる弗素樹脂
フィルムを積層したガスバリヤ性フィルムをラミネート
した金属板。 - 【請求項2】 第1に金属板1の表面にポリシラザンを
厚さ0.5〜10μ望ましくは0.5〜2μ塗布し、 第2に、該ポリシラザンを150〜500℃に加熱焼成
してセラミックス化して、ガスバリヤ膜2を形成し、 第3に該ガスバリヤ膜2の表面にETFE、あるいはP
FAあるいはFEPからなる弗素樹脂被膜を熱融着す
る、ガスバリヤ性フィルムをラミネートした金属板の製
造方法。 - 【請求項3】 第1に金属板1の表面にポリシラザンを
厚さ0.5〜10μ望ましくは0.5〜2μ塗布し、 第2に、該ポリシラザンを150〜500℃に加熱焼成
して、セラミックス化し、ガスバリヤ膜2を形成し、 第3に該ガスバリヤ膜2の表面にPCTFEあるいはE
CTFEを弗素樹脂とした弗素樹脂フィルム3を熱融着
した、ガスバリヤ性フィルムをラミネートした金属板の
製造方法。 - 【請求項4】 第1に、弗素樹脂フィルム3表面にポリ
シラザン2aを厚さ0.5〜10μ 望ましくは0.5
〜2μ塗布し、 第2に、該ポリシラザン2aを150〜500℃に加熱
焼成してセラミックス化し、ガスバリヤ膜2を弗素樹脂
フィルム3表面に形成して、複合フィルム2−3とし、 第3に、前記複合フィルム2−3を金属板1に接着す
る、ガスバリヤ性フィルムをラミネートした金属板の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30075596A JPH10110280A (ja) | 1996-10-08 | 1996-10-08 | ガスバリヤ性フイルムをラミネートした金属板およびそ の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30075596A JPH10110280A (ja) | 1996-10-08 | 1996-10-08 | ガスバリヤ性フイルムをラミネートした金属板およびそ の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10110280A true JPH10110280A (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=17888714
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30075596A Pending JPH10110280A (ja) | 1996-10-08 | 1996-10-08 | ガスバリヤ性フイルムをラミネートした金属板およびそ の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10110280A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009527604A (ja) * | 2006-02-23 | 2009-07-30 | クラリアント・インターナシヨナル・リミテッド | スケーリング及び腐食を防止するためのポリシラザンを含有するコーティング剤 |
-
1996
- 1996-10-08 JP JP30075596A patent/JPH10110280A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009527604A (ja) * | 2006-02-23 | 2009-07-30 | クラリアント・インターナシヨナル・リミテッド | スケーリング及び腐食を防止するためのポリシラザンを含有するコーティング剤 |
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