JPH10110251A - 振動抑制装置 - Google Patents

振動抑制装置

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Publication number
JPH10110251A
JPH10110251A JP26630396A JP26630396A JPH10110251A JP H10110251 A JPH10110251 A JP H10110251A JP 26630396 A JP26630396 A JP 26630396A JP 26630396 A JP26630396 A JP 26630396A JP H10110251 A JPH10110251 A JP H10110251A
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JP
Japan
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electromagnet
steel plate
distance
electromagnets
steel sheet
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Application number
JP26630396A
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English (en)
Inventor
Kazumichi Kato
一路 加藤
Akira Yamamoto
山本  明
Shukichi Shutoku
修吉 酒徳
Kyoji Murakishi
恭次 村岸
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温雰囲気にあっても、冷却装置等の特別な
装置を必要とせず、鋼板を振動させることなくメッキ厚
を均一にする。 【解決手段】 鋼板1は、ローラ2から上方に向かっ
て、振動を生じた状態で引き上げられてくる。電磁石セ
ンサ4は、鋼板1までの距離を示す信号を出力する。コ
ントローラ5は、信号に対して所定の信号処理を施し、
信号に含まれる脈流的な信号を無くすような励磁信号を
生成し、該励磁信号によって電磁石3の吸引力を制御す
る。この結果、上下方向に張設状態にある鋼板1は、電
磁石3によって、図面右側または左側に引っ張られ、図
示しないノズル付近の鋼板1の位置が一定となり、均一
なメッキ厚が得られる。電磁石3は、無機絶縁材料で構
成されているので、400℃以上の耐熱性を有してい
る。このため、高温下でも、電磁石としての性能を失う
ことなく、高温雰囲気で長期間の使用が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、製鉄設備の表面
処理ライン等の高温雰囲気において、その走路を走行す
る帯板状の鋼板の振動を抑制するとともに、位置を検出
することにより、均一な表面とする振動抑制装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】製鉄設備の圧延ラインから生成された帯
板状の鋼板に表面処理を施す溶融亜鉛メッキラインにお
いては、溶融亜鉛槽から引き上げられた鋼板を走行させ
ながら、加圧空気または加圧ガスをスリット状の噴出口
を有する噴出ノズルから噴出させ、過剰な溶融亜鉛メッ
キを吹き落とし、所要のメッキ厚とすることが行われて
いる。
【0003】ところで、上記表面処理過程においては、
鋼板は安定に静止しているわけでなく、走路面に対して
振動しながら走行しているため、噴出ノズルと鋼板との
距離が変動する。この結果、噴射力が変動し、メッキ厚
が不均一となり、品質の劣化を招くことがある。そこ
で、従来、特開平5−245522号、特開平5−24
5523号に記載されているように、鋼板の走行路を挟
んで対向する一対もしくは複数の電磁石と、鋼板の走行
位置を検出する位置検出器とを設け、位置検出器によっ
て検出された鋼板の位置のずれ量に応じて、各電磁石を
励磁し、吸引力を相互に切り換えることにより、鋼板の
振動およびC反りを抑制する装置が開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の振動
抑制装置では、表面処理ラインにおいて、特に、溶融亜
鉛メッキ槽付近の走路面を走行中の帯板状の振動を抑制
しようとしても、電磁石が有機絶縁材料によって構成さ
れているため、溶融亜鉛メッキ槽の輻射熱に耐えられな
いという問題があった。したがって、有機絶縁材料によ
って構成された電磁石を使用するためには、冷却装置を
新たに設置しなければならず、設置用の空間が必要にな
るという問題があった。
【0005】そこで、位置検出器のみを溶融亜鉛メッキ
槽付近に設置し、これに対して、電磁石を熱の影響を受
けない所に設置し、溶融亜鉛メッキ槽付近の鋼板の動き
を離れたところに設置した電磁石により制御することが
考えられる。しかしながら、この方法では、鋼板の高い
振動数に対して、電磁石による効果が低減し、逆に発振
してしまう場合があり、振動が大きくなり、メッキ厚が
不均一になるという問題がある。
【0006】この発明は、上述した事情に鑑みてなされ
たもので、高温雰囲気にあっても、冷却装置等の特別な
装置を必要とせず、鋼板を振動させることなく、メッキ
厚を均一にすることができる振動抑制装置を提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、請求項1記載の発明においては、無機絶縁材
料から構成され、走行する鋼板の走路面に対して所定の
間隔を空けて配置される電磁石と、前記鋼板に対して、
前記電磁石と反対側に電磁石に対向する位置に配設さ
れ、非接触式で前記鋼板までの距離を検出する位置検出
手段と、前記位置検出手段によって検出された距離に基
づいて、前記鋼板までの距離が一定となるように、前記
電磁石の励磁電流を制御する制御手段とを具備すること
を特徴とする。
【0008】また、請求項2記載の発明においては、請
求項1記載の振動抑制装置において、前記電磁石および
前記位置検出手段を前記鋼板の幅方向に複数設けたこと
を特徴とする。
【0009】また、請求項3記載の発明においては、無
機絶縁材料から構成され、走行する鋼板の走路面の両側
に、該走路面に対して所定の間隔を空けて対向配置され
る一対の電磁石と、前記一対の電磁石のいずれか一方の
内部に組み込まれ、非接触式で前記鋼板までの距離を検
出する位置検出手段と、前記位置検出手段によって検出
された距離に基づいて、前記鋼板までの距離が一定とな
るように、前記電磁石の励磁電流を制御する制御手段と
を具備することを特徴とする。
【0010】また、請求項4記載の発明においては、請
求項3記載の振動抑制装置において、前記一対の電磁石
および前記位置検出手段を前記鋼板の幅方向に複数設け
たことを特徴とする。
【0011】また、請求項5記載の発明においては、無
機絶縁材料から構成され、走行する鋼板の走路面の両側
に、該走路面に対して所定の間隔を空けて対向配置され
る一対の電磁石と、前記一対の電磁石のいずれか一方の
内部に組み込まれ、非接触式で前記鋼板までの距離を検
出する第1の位置検出手段と、前記鋼板に所定の処理を
施す処理手段の近傍で、前記鋼板の走路面に対して所定
の間隔を空けて配置され、非接触式で前記鋼板までの距
離を検出する第2の位置検出手段と、前記第1の位置検
出手段および前記第2の位置検出手段によって検出され
た距離に基づいて、前記鋼板までの距離が一定となるよ
うに、前記電磁石の励磁電流を制御する制御手段とを具
備することを特徴とする。
【0012】また、請求項6記載の発明においては、請
求項5記載の振動抑制装置において、前記一対の電磁
石、前記第1の位置検出手段および前記第2の位置検出
手段を前記鋼板の幅方向に複数設けたことを特徴とす
る。
【0013】また、請求項7記載の発明においては、無
機絶縁材料から構成され、走行する鋼板の走路面の両側
に、該走路面に対して所定の間隔を空けて対向配置され
る一対の電磁石と、前記一対の電磁石の内部に組み込ま
れ、非接触式で前記鋼板までの距離を検出する一対の位
置検出手段と、前記一対の位置検出手段によって検出さ
れた距離に基づいて、前記鋼板までの距離が一定となる
ように、前記電磁石の励磁電流を制御する制御手段とを
具備することを特徴とする。
【0014】また、請求項8記載の発明においては、請
求項7記載の振動抑制装置において、前記一対の電磁石
および前記一対の位置検出手段を前記鋼板の幅方向に複
数設けたことを特徴とする。
【0015】この発明では、位置検出手段は、前記鋼板
に対して、非接触式で前記鋼板までの距離を検出する。
制御手段は、位置検出手段によって検出された距離に基
づいて、前記鋼板までの距離が一定となるように、走行
する鋼板の走路面に対して所定の間隔を空けて配置され
た電磁石の励磁電流を制御する。電磁石は、無機絶縁材
料から構成されているので、高温雰囲気にあっても、冷
却装置等の特別な装置を必要とせず、鋼板を振動させず
にメッキ厚を均一にすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
A.第1実施形態 図1は、本発明の第1実施形態による振動抑制装置の構
成を示す概念図である。図において、1は、図示せぬ溶
融亜鉛槽からローラ2によって引き上げられ、上下方向
に張設された状態で走行する鋼板である。次に、電磁石
3は、鋼板1の片側に所定の間隔を空けて配設されてい
る。電磁石センサ4は、鋼板1を挟んで上記電磁石3に
対応する位置に所定の間隔を空けて配設されており、鋼
板の変位(振動)を検出し、コントローラ5に供給す
る。コントローラ5は、電磁石センサ4から供給される
鋼板1の変位(振動)が最も小さくなるよう、電磁石3
を励磁するための励磁信号を生成し、電磁石3の吸引力
を制御する。
【0017】上記電磁石3は、無機絶縁材料で構成され
ており、無機絶縁電線を所定のターン数巻回し、無機絶
縁薄葉材でテーピング保護したコイルをヨークにはめ込
み、無機ワニスで処理し、ヨークとコイルを一体化させ
ることにより得られる。上記無機絶縁材料は、無機絶縁
電線、無機ワニス、無機絶縁薄葉材等を指し、これら
は、各々、400℃以上の耐熱性を有している。無機絶
縁電線の導体には、通常用いられる銅では耐酸化性、ア
ルミニウムでは強度、ニッケルでは導体抵抗が高いとい
う問題があるので、ニッケルメッキ銅、ニッケルクラッ
ド銅およびステンレスクラッド銅等の耐熱性を有する銅
系の複合導体が好ましい。
【0018】また、無機絶縁電線の絶縁層には、ポリボ
ロシロキサン、ポリカルボシラン、ポリシラスチレン、
ポリシラザン、ポリチタノカルボロシラン系およびオル
ガノシロキサンのうち1種類を使った樹脂、もしくはこ
れらの物質のうち2種類以上を混合してなる樹脂と、無
機充填剤とを溶剤に溶解または分散させたセラミック系
絶縁体が用いられる。無機ワニスには、酸化マグネシウ
ム、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化カルシウム、酸
化ホウ素、シリカ、マイカ、タルク等の酸化物系セラミ
ックのうちの1つ、もしくはこれら酸化物系セラミック
のうち、2種類以上が混合されたワニスが用いられる。
また、無機絶縁薄葉材には、ガラス繊維、シリカ繊維、
アルミナ繊維、マイカテープが単独もしくはこれらの材
料を複数組み合わせて用いられる。
【0019】上述した構成において、鋼板1は、ローラ
2から上方に向かって、振動を生じた状態で引き上げら
れてくる。電磁石センサ4は、鋼板1までの距離を示す
信号を出力する。コントローラ5は、信号に対して比
例、積分、微分等の信号処理を施し、信号に含まれる脈
流的な信号を無くすように、電磁石3の励磁信号を生成
し、該励磁信号によって電磁石3の吸引力を制御する。
この結果、上下方向に張設状態にある鋼板1は、電磁石
3によって、図面右側または左側に引っ張られ、図示し
ないノズル付近の鋼板1の位置が一定となり、均一なメ
ッキ厚が得られる。電磁石3は、無機絶縁材料で構成さ
れているので、400℃以上の耐熱性を有しているの
で、絶縁システムとしても400℃以上の耐熱性が期待
でき、400℃の高温下でも、電磁石としての性能を失
うことなく、高温雰囲気で長期間の使用が可能となる。
【0020】B.第2実施形態 次に、図2は、本発明の第2実施形態による振動抑制装
置の構成を示す概念図である。なお、図1に対応する部
分には同一の符号を付けて説明を省略する。図2におい
て、一対の電磁石3a、3bが鋼板1を挟んで対向する
ように配設されている。そして、一方の電磁石3aに
は、鋼板1の変位(振動)を検出する電磁石センサ4が
内蔵されている。電磁石3a、3bは、前述したよう
に、無機絶縁材料で構成されており、無機絶縁電線を所
定のターン数巻回し、無機絶縁薄葉材でテーピング保護
したコイルをヨークにはめ込み、無機ワニスで処理し、
ヨークとコイルを一体化させることにより得られる。コ
ントローラ5aは、電磁石センサ4から供給される鋼板
1の変位(振動)が最も小さくなるよう、電磁石3a、
3bを励磁するための励磁信号を生成し、該励磁信号に
よって電磁石3a、3bの吸引力を制御する。
【0021】上述した構成において、鋼板1は、ローラ
2から上方に向かって、振動を生じた状態で引き上げら
れてくる。電磁石センサ4は、鋼板1までの距離を示す
信号を出力する。コントローラ5aは、信号に対して比
例、積分、微分等の信号処理を施し、信号に含まれる脈
流的な信号を無くすように、電磁石3a、3bの励磁信
号を生成し、該励磁信号によって電磁石3a、3bの吸
引力を制御する。この結果、上下方向に張設状態にある
鋼板1は、電磁石3a、3bによって、図面右側または
左側に引っ張られ、図示しないノズル付近の鋼板1の位
置が一定となり、均一なメッキ厚が得られる。電磁石3
a、3bは、無機絶縁材料で構成されているので、40
0℃以上の耐熱性を有しているので、絶縁システムとし
ても400℃以上の耐熱性が期待でき、400℃の高温
下でも、電磁石としての性能を失うことなく、高温雰囲
気で長期間の使用が可能となる。
【0022】C.第3実施形態 次に、図3は、本発明の第3実施形態による振動抑制装
置の構成を示す概念図である。なお、図2に対応する部
分には同一の符号を付けて説明を省略する。図3におい
て、電磁石3a、3bは、上述した第2実施形態と同様
に、鋼板1を挟んで対向するように配設されている。電
磁石センサ4aは、他方の電磁石3aに内蔵され、電磁
石センサ4bは、図示しないノズルの近傍で、鋼板1の
同一面側に並行に配設されている。
【0023】電磁石3a、3bは、前述したように、無
機絶縁材料で構成されており、無機絶縁電線を所定のタ
ーン数巻回し、無機絶縁薄葉材でテーピング保護したコ
イルをヨークにはめ込み、無機ワニスで処理し、ヨーク
とコイルを一体化させることにより得られる。コントロ
ーラ5bは、電磁石センサ4a、4bから供給される鋼
板1の変位(振動)が最も小さくなるよう、電磁石3
a、3bを励磁するための励磁信号を生成し、電磁石3
a,3bの吸引力を制御する。
【0024】上述した構成において、鋼板1は、ローラ
2から上方に向かって、振動を生じた状態で引き上げら
れてくる。電磁石センサ4a、4bは、鋼板1までの距
離を示す信号を出力する。コントローラ5bは、信号に
対して比例、積分、微分等の信号処理を施し、信号に含
まれる脈流的な信号を無くすように、電磁石3a、3b
の励磁信号を生成し、該励磁信号によって電磁石3a、
3bの吸引力を制御する。この結果、上下方向に張設状
態にある鋼板1は、電磁石3a、3bによって、図面右
側または左側に引っ張られ、図示しないノズル付近の鋼
板1の位置が一定となり、均一なメッキ厚が得られる。
電磁石3a、3bは、無機絶縁材料で構成されているの
で、400℃以上の耐熱性を有しているので、絶縁シス
テムとしても400℃以上の耐熱性が期待でき、400
℃の高温下でも、電磁石としての性能を失うことなく、
高温雰囲気で長期間の使用が可能となる。
【0025】D.第4実施形態 次に、図4は、本発明の第4実施形態による振動抑制装
置の構成を示す概念図である。なお、図2または図3に
対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。
図において、電磁石3a、3bは、上述した第2実施形
態または第3実施形態と同様に、鋼板1を挟んで対向す
るように配設されている。電磁石3a、3bには、各
々、電磁石センサ4c、4dが内蔵されている。
【0026】電磁石3a、3bは、前述したように、無
機絶縁材料で構成されており、無機絶縁電線を所定のタ
ーン数巻回し、無機絶縁薄葉材でテーピング保護したコ
イルをヨークにはめ込み、無機ワニスで処理し、ヨーク
とコイルを一体化させることにより得られる。コントロ
ーラ5cは、電磁石センサ4c、4dから供給される鋼
板1の変位(振動)が最も小さくなるよう、電磁石3
a、3bを励磁するための励磁信号を生成し、電磁石3
a,3bの吸引力を制御する。
【0027】上述した構成において、鋼板1は、ローラ
2から上方に向かって、振動を生じた状態で引き上げら
れてくる。電磁石センサ4c、4dは、鋼板1までの距
離を示す信号を出力する。コントローラ5cは、信号に
対して比例、積分、微分等の信号処理を施し、信号に含
まれる脈流的な信号を無くすように、電磁石3a、3b
の励磁信号を生成し、該励磁信号によって電磁石3a、
3bの吸引力を制御する。この結果、上下方向に張設状
態にある鋼板1は、電磁石3a、3bによって、図面右
側または左側に引っ張られ、図示しないノズル付近の鋼
板1の位置が一定となり、均一なメッキ厚が得られる。
電磁石3a、3bは、無機絶縁材料で構成されているの
で、400℃以上の耐熱性を有しているので、絶縁シス
テムとしても400℃以上の耐熱性が期待でき、400
℃の高温下でも、電磁石としての性能を失うことなく、
高温雰囲気で長期間の使用が可能となる。
【0028】E.第5実施形態 図5は、本発明の第5実施形態による振動抑制装置の構
成を示す概念図である。なお、図1ないし図4に対応す
る部分には同一の符号を付けて説明を省略する。図にお
いて、鋼板1の一方には、電磁石3-1、3-2、……、3
-nが鋼板1の副方向にn組設けられている。そして、上
記電磁石3-1〜3-nには、各々、鋼板1の変位を検出す
る電磁石センサ4-1、4-2、……、4-nが内蔵されてい
る。この場合、図示しないコントローラは、電磁石セン
サ4-1〜4-nから供給される鋼板1の変位(振動)が最
も小さくなるように、電磁石3-1〜3-nを励磁するため
の励磁信号を生成し、電磁石3-1〜3-nの吸引力を制御
する。
【0029】上述した構成において、鋼板1は、ローラ
2から上方に向かって、振動を生じた状態で引き上げら
れてくる。電磁石センサ4-1〜4-nは、鋼板1までの距
離を示す信号を出力する。図示しないコントローラは、
信号に対して比例、積分、微分等の信号処理を施し、信
号に含まれる脈流的な信号を無くすように、電磁石3-1
〜3-nの励磁信号を生成し、該励磁信号によって電磁石
3-1〜3-nの吸引力を制御する。この結果、上下方向に
張設状態にある鋼板1は、電磁石3-1〜3-nによって、
図面右側または左側に引っ張られ、図示しないノズル付
近の鋼板1の位置が一定となり、鋼板1の振動およびC
反りを低減することができので、均一なメッキ厚が得ら
れる。電磁石3-1〜3-nは、無機絶縁材料で構成されて
いるので、400℃以上の耐熱性を有しているので、絶
縁システムとしても400℃以上の耐熱性が期待でき、
400℃の高温下でも、電磁石としての性能を失うこと
なく、高温雰囲気で長期間の使用が可能となる。
【0030】なお、第5実施形態では、電磁石3-1〜3
-nおよび電磁石センサ4-1〜4-nを鋼板1の一方に配設
するようにしたが、これに限らず、第1ないし第4実施
形態に示す電磁石および電磁石センサの構成で、鋼板1
の副方向に複数設けるようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明によれ
ば、振動を抑制するための電磁石を無機絶縁材料で構成
するようにしたため、高温雰囲気にあっても、冷却装置
等の特別な装置を必要とせず、鋼板を振動させることな
くメッキ厚を均一にすることができるという利点が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態による振動抑制装置の
構成を示す概念図である。
【図2】 本発明の第2実施形態による振動抑制装置の
構成を示す概念図である。
【図3】 本発明の第3実施形態による振動抑制装置の
構成を示す概念図である。
【図4】 本発明の第4実施形態による振動抑制装置の
構成を示す概念図である。
【図5】 本発明の第5実施形態による振動抑制装置の
構成を示す概念図である。
【符号の説明】
1 鋼板 2 ローラ 3 電磁石 3a,3b 電磁石(一対の電磁石) 4 電磁石センサ(位置検出手段) 4a 電磁石センサ(第1の位置検出手段) 4b 電磁石センサ(第2の位置検出手段) 4c,4d 電磁石センサ(一対の位置検出手段) 5,5a,5b,5c コントローラ(制御手段) 3-1〜3-n 電磁石(複数の電磁石) 4-1〜4-n 電磁石センサ(複数の位置検出手段)
フロントページの続き (72)発明者 村岸 恭次 三重県伊勢市竹ケ鼻町100 神鋼電機株式 会社伊勢製作所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機絶縁材料から構成され、走行する鋼
    板の走路面に対して所定の間隔を空けて配置される電磁
    石と、 前記鋼板に対して、前記電磁石と反対側に電磁石に対向
    する位置に配設され、非接触式で前記鋼板までの距離を
    検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段によって検出された距離に基づいて、
    前記鋼板までの距離が一定となるように、前記電磁石の
    励磁電流を制御する制御手段とを具備することを特徴と
    する振動抑制装置。
  2. 【請求項2】 前記電磁石および前記位置検出手段を前
    記鋼板の幅方向に複数設けたことを特徴とする請求項1
    記載の振動抑制装置。
  3. 【請求項3】 無機絶縁材料から構成され、走行する鋼
    板の走路面の両側に、該走路面に対して所定の間隔を空
    けて対向配置される一対の電磁石と、 前記一対の電磁石のいずれか一方の内部に組み込まれ、
    非接触式で前記鋼板までの距離を検出する位置検出手段
    と、 前記位置検出手段によって検出された距離に基づいて、
    前記鋼板までの距離が一定となるように、前記電磁石の
    励磁電流を制御する制御手段とを具備することを特徴と
    する振動抑制装置。
  4. 【請求項4】 前記一対の電磁石および前記位置検出手
    段を前記鋼板の幅方向に複数設けたことを特徴とする請
    求項3記載の振動抑制装置。
  5. 【請求項5】 無機絶縁材料から構成され、走行する鋼
    板の走路面の両側に、該走路面に対して所定の間隔を空
    けて対向配置される一対の電磁石と、 前記一対の電磁石のいずれか一方の内部に組み込まれ、
    非接触式で前記鋼板までの距離を検出する第1の位置検
    出手段と、 前記鋼板に所定の処理を施す処理手段の近傍で、前記鋼
    板の走路面に対して所定の間隔を空けて配置され、非接
    触式で前記鋼板までの距離を検出する第2の位置検出手
    段と、 前記第1の位置検出手段および前記第2の位置検出手段
    によって検出された距離に基づいて、前記鋼板までの距
    離が一定となるように、前記電磁石の励磁電流を制御す
    る制御手段とを具備することを特徴とする振動抑制装
    置。
  6. 【請求項6】 前記一対の電磁石、前記第1の位置検出
    手段および前記第2の位置検出手段を前記鋼板の幅方向
    に複数設けたことを特徴とする請求項5記載の振動抑制
    装置。
  7. 【請求項7】 無機絶縁材料から構成され、走行する鋼
    板の走路面の両側に、該走路面に対して所定の間隔を空
    けて対向配置される一対の電磁石と、 前記一対の電磁石の内部に組み込まれ、非接触式で前記
    鋼板までの距離を検出する一対の位置検出手段と、 前記一対の位置検出手段によって検出された距離に基づ
    いて、前記鋼板までの距離が一定となるように、前記電
    磁石の励磁電流を制御する制御手段とを具備することを
    特徴とする振動抑制装置。
  8. 【請求項8】 前記一対の電磁石および前記一対の位置
    検出手段を前記鋼板の幅方向に複数設けたことを特徴と
    する請求項7記載の振動抑制装置。
JP26630396A 1996-10-07 1996-10-07 振動抑制装置 Pending JPH10110251A (ja)

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