JPH10109993A - アルキルハロゲノシランの製造法 - Google Patents

アルキルハロゲノシランの製造法

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JPH10109993A
JPH10109993A JP9147034A JP14703497A JPH10109993A JP H10109993 A JPH10109993 A JP H10109993A JP 9147034 A JP9147034 A JP 9147034A JP 14703497 A JP14703497 A JP 14703497A JP H10109993 A JPH10109993 A JP H10109993A
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selenium
compound
tellurium
copper
silicon
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JP9147034A
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English (en)
Inventor
Matthias-Sven Steiner
マテイアス−スフエン・シユタイナー
Bruno Dipl Chem Dr Degen
ブルノ・デゲン
Gebhard Dipl Chem Dr Wagner
ゲプハルト・バグナー
Elke Dipl Chem Dr Licht
エルケ・リヒト
Manfred Dipl Chem Dr Schulze
マンフレート・シユルツエ
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Bayer AG
Original Assignee
Bayer AG
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table
    • C07F7/02Silicon compounds
    • C07F7/08Compounds having one or more C—Si linkages
    • C07F7/12Organo silicon halides
    • C07F7/16Preparation thereof from silicon and halogenated hydrocarbons direct synthesis

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルキルハロゲノシランの製造法。 【解決手段】 ケイ素、セレン又はテルル促進剤及び銅
触媒の物理的混合物をアルキルハライドと反応させるこ
とを含んでなるアルキルハロゲノシランの製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、ケイ素及び少なくとも1つの促
進剤の他に、銅、銅を含む少なくとも1つの化合物、及
びこれらの組み合わせ物を触媒として含む接触物(co
ntact mass)を、アルキルハライドと反応さ
せることによる、アルキルハロゲノシランの製造法に関
する。
【0002】広く使用されているメチルクロロシランの
製造法は、粉砕したケイ素と塩化メチルの、触媒として
の銅の存在下における直接的反応である。この反応は
「ロチョウ(Rochow)反応」として同業者には公
知であり、米国特許第2380995号に記述されてい
る。
【0003】ジクロロキメチルシラン(ジ)が主成分を
構成するメチルクロロシランの混合物はこの方法で得ら
れる。メチルトリクロロシラン(トリ)も、更なる生成
物例えばトリメチルクロロシラン(モノ)、テトラメチ
ルシラン(TMS)、メチル水素ジクロロシラン(Me
H)、及び高沸点のメチルクロロジシラン(PS)と同
様に、更に生成する。
【0004】この合成法が発見されて以来、ジクロロジ
メチルシランの合成を行う方法を改善し且つその割合を
増大させるという、即ちジクロロジメチルシランの合成
をできる限り選択的に行うという目的で、多くの努力が
払われてきた。
【0005】これは、従来原料の純度の基準に注目する
ことにより、また促進剤を選択的に使用することにより
達成されてきた。ヨ−ロッパ特許第223447号によ
れば、この関連で公知の促進剤は、元素状形の又は化合
物形の亜鉛、錫及び燐である。揮発性の燐化合物も亜鉛
及び随時錫に加えて促進剤として使用できることは、ヨ
−ロッパ特許第391133号から公知である。
【0006】過去においては、ジ−化合物の収率の向上
に及び生成選択率の改善に力点が置かれた。しかしなが
ら、副生物の分布も、経済的な理由から重要である。現
代の接触物は,例えば塩化メチル−アルキルハロゲノシ
ラン混合物中で起こる望ましくない分解過程の指数であ
るMeH含量が高すぎるという欠点を持つ。
【0007】それゆえに本発明の目的は、MeHの低割
合が特色のアルキルハロゲノシランの製造法を提供する
ことである。更に目的はアルキルハロゲノシランを高選
択率でまた良好な生成速度で製造することである。
【0008】驚くことに今回、これらの目的はセレン及
び/又はテルル及び/又はセレン及び/又はテルルを含
む少なくとも1つの化合物を促進剤として使用すること
によって達成される事が発見された。
【0009】それゆえに本発明は、ケイ素及び少なくと
も1つの促進剤の他に、銅、銅を含む少なくとも1つの
化合物、及びこれらの組み合わせ物を触媒として含む接
触物(contact mass)を、アルキルハライ
ドと反応させることによる、但しセレン及び/又はテル
ル及び/又はセレン及び/又はテルルを含む少なくとも
1つの化合物を促進剤として使用する、アルキルハロゲ
ノシランの製造法に関する。この促進剤は、ケイ素に及
び/又は銅に及び/又は銅を含む化合物に添加でき、即
ちそれは物理的に混合してよく、或いは銅に合金にして
もよい。促進剤は好ましくはケイ素と及び/又は銅と及
び/又は銅を含む化合物と物理的に混合される。
【0010】これに関連して、セレン及び/又はセレン
を含む化合物の使用は好適である。
【0011】元素状セレンは、そのすべての公知の改変
形で使用でき、また単結晶形でも使用できる。本発明の
意味において使用できるセレンを含む化合物の例は、式
Se22,SeF2,SeF4,SeF6,Se2Cl2
SeCl2,SeCl4,Se2Br2,SeBr2,Se2
Br4,Se22,SeO22,SeOF2,SeOCl
2,SeOBr2及び/又はSeOF4の化合物を包含す
る。
【0012】セレンは最も好ましくは元素状形で又はS
eOCl,SeCl及びSe2Clの形で使用さ
れ、SeOClの使用は最も特に好適である。
【0013】セレンの酸化物例えばSeOも、セレン
化水素と同様に使用できる。
【0014】使用されるセレンを含む化合物は、公知の
方法でその場で生成させてもよい。
【0015】セレンは、元素Al,Zn,Sn,Si,
Cu,Fe,Ca,Ti,Au及び/又はAgを含有す
るセレンを含む固体化合物、例えば式Al2Se3,Fe
Se,Fe7Se8,Fe3Se4,Fe2Se3,FeSe
2,TiSe,TiSe2,Cu2Se,Cu3Se,Cu
Se,CaSe,SiSe,ZnSe,SnSe,Sn
2Se2,Sn2Se3,SnSe2,Ag2Se又はAu2
Seの化合物の形でも使用できる。
【0016】この関連で、元素Al,Zn,Sn,S
i,Cu,Fe,Ca及び/又はTiを含有するセレン
を含む化合物は好適である。
【0017】更なる具体例において、セレン及び/又は
セレンを含む化合物は、反応に対する触媒として必要と
される銅及び/又は銅を含む化合物に添加でき且つそれ
と合金にでき、及び/又はそれと物理的に混合できる。
これに関連して、合金にする添加は、好ましくは銅の製
造中又はその精練中に行われる。
【0018】セレン及び/又はセレンを含む化合物は、
セレンとして計算して、好ましくはケイ素に関し1〜3
000ppmの量で使用される。
【0019】元素状形の又はテルルを含む化合物形のテ
ルルも促進剤として使用できる。
【0020】本発明で使用しうるテルルを含む化合物
は、式 TeX2,(但しX=Cl,Br,I);TeX4(但し
X=F,Cl,Br,I);の化合物であり、またTe
、酸化物、テルル酸(II)及び(IV)アルカリ
金属,テルル酸金属又はTeClと有機配位子との付
加生成物である。
【0021】好適に使用されるテルルを含む化合物は、
例えばテルル酸(II)及び(IV)アルカリ金属,例
えばMTeCl3(但しM=Na,K,Cs,Rb)及
び/又は例えばRbTeCl5,CsTeCl5,K2
eCl6,RbTeCl6,CsTeCl6であり、また
TeClと有機配位子との付加生成物、例えばチオ尿
素付加生成物TeCl2[SC(NH22]並びに元素
状テルルを包含する。
【0022】本発明の意味において、金属テルルの例
は、Al2Te3,Cu2Te,Ag2Te,AuTe,Z
nTe並びにテルル酸アルカリ金属/アルカリ土類金属
又はTe/Se合金を含む。
【0023】元素状形のテルル又はCsTeCl5,R
bTeCl6,CsTeCl6,TeCl2[SC(N
22],Al2Te3,Cu2Te,ZnTe及びTe
Cl4形のテルルを含む化合物の使用は特に適当であ
る。
【0024】テルルは酸素を含む化合物形、例えばTe
でも使用できる。
【0025】他の具体例においては、触媒として使用さ
れる銅及び/又は銅を含む化合物にテルル及び/又はセ
レンがド−プされる。テルル及び/又はセレンを触媒と
物理的に混合することも可能である。合金化及び物理的
混合の組み合わせも可能である。
【0026】これに関連して、ド−プは好ましくは銅の
製造中又はその精練中に行われる。
【0027】テルル及び/又はテルルを含む化合物は、
テルルとして計算して、好ましくはケイ素に関し1〜3
000ppmの量で使用される。
【0028】ロチョウ合成に通常使用されるすべての銅
触媒は、本発明の意味において、銅を含む化合物(触
媒)として使用できる。次のものは例として列挙でき
る:部分的に酸化された銅(Cu/Cu2O/Cu
O)(米国特許第4500724号)、金属銅及びCu
2O/CuOの混合物(独国特許公報第3501085
号)、Cu2Cl、CuCl(米国特許第4762
940号)、ギ酸Cu(米国特許第4487950号)
など。構成分Cu、Cu2O及び/又はCuOを含ん
でなる部分的に酸化された銅は好適に使用される。この
関連で好適に使用される部分的に酸化された銅は好まし
くは次の組成を有する:Cu:0〜30重量%、Cu
2O:30〜90重量%及びCuO:10〜60重量
%、但しすべての成分の合計は100%。本触媒、即ち
銅及び/又は銅を含む化合物は、好ましくはケイ素に関
して、0.05〜10重量%、最も好ましくは0.1〜
7重量%の量で使用される。
【0029】本発明の意味において、純度95%又はそ
れ以上のケイ素がケイ素として使用できる。純度98%
又はそれ以上のケイ素は好適である。用いるケイ素の粒
径は所望により選択できるが、好ましくは50〜500
ミクロンである。
【0030】次のものもケイ素として使用しうる:米国
特許第5015751号による原子状化ケイ素、及びヨ
−ロッパ特許第610807号による構造的に最適化さ
れたケイ素、或いはヨ−ロッパ特許第673880号又
はヨ−ロッパ特許第522844号により製造されるケ
イ素。
【0031】特別な種類のケイ素、例えば独国特許公報
第4037021号又はヨ−ロッパ特許第685428
号に記述されているものも、使用できる。
【0032】すべての通常のC〜Cアルキルハライ
ド、例えばハライドがF,Cl,Br,Iであるメチル
ハライド、ハライドがF,Cl,Br,Iであるエチル
ハライド、ハライドがF,Cl,Br,Iであるn−又
はi−プロピルハライド、ハライドがF,Cl,Br,
Iであるn−又はi−ブチルハライド、ハライドがF,
Cl,Br,Iであるn−又はi−ペンチルハライド、
ハライドがF,Cl,Br,Iであるn−又はi−ヘキ
シルハライド、ハライドがF,Cl,Br,Iであるn
−又はi−ヘプチルハライド、ハライドがF,Cl,B
r,Iであるn−又はi−オクチルハライドを含むもの
は本発明の意味においてアルキルハライドとして使用で
きるが、塩化メチルは好適である。
【0033】本発明の1つの具体例においては、促進剤
セレン及び/又はテルル及び/又はセレン及び/又はテ
ルルを含む少なくとも1つの化合物の他に、他の公知の
促進剤が使用される。亜鉛又は亜鉛化合物、アルミニウ
ム又はアルミニウム化合物、錫又は錫化合物、燐又は燐
化合物、硫黄又は硫黄化合物(例えば独国特許公報第1
953231号、7ペ−ジによる)、或いはインジウム
又はインジウム化合物、それ自体又は他の1つ又はそれ
以上との組み合わせ物は促進剤として好適である。
【0034】酸化物、ハライド、合金などは、例えば元
素Zn,Al,Sn,P,S及び/又はInの化合物と
して適当である。
【0035】促進剤物質は、使用するならば、好ましく
は次の量で添加される。
【0036】 −錫 ケイ素1000000部当たり5〜200部及び/又は −亜鉛 ケイ素1000000部当たり10〜10000部及び/又は −アルミニウム ケイ素に関して0.01〜1%及び/又は −燐 ケイ素1000000部当たり20〜2500部及び/又は −インジウム ケイ素1000000部当たり20〜2500部 −硫黄 ケイ素1000000部当たり5〜2000部。
【0037】上述した促進剤物質Sn,Zn,Al,
P,In及び/又はSの量は、用いるケイ素中に、合金
添加物として存在できる量を含む(例えば米国特許第5
049343号、米国特許第4946978号、WO特
許第94/00799号)。錫、アルミニウム、燐又は
亜鉛は、それぞれ独立に或いは他の1つ又はそれ以上と
組み合わせて、元素状形で又は化合物形で好適に使用さ
れる。
【0038】本方法は、普通ロチョウ合成に通常使用さ
れる温度及び圧力の範囲内で行われる。
【0039】280〜390℃の温度及び1〜10バ−
ルの圧力は好適である。
【0040】本明細書で使用される術語、接触物とは、
ケイ素及び触媒としての銅及び/又は銅を含む少なくと
も1つの化合物、並びに少なくとも1つの促進剤の物理
的混合物として定義される。
【0041】接触物は、未処理で、又は適当に予備処理
して、又は予備成形して、反応に対する反応器に供給で
きる。この主の方法は例えばボ−ルヘ−ベ(Voorh
oeve),「有機ハロシラン類−シリコ−ンへの前駆
体」、エルセビア(Elsevier)出版、1967
年、129ペ−ジに記述されている。
【0042】本発明のある好適な具体例においては、揮
発性のセレン及び/又はテルル化合物を使用する場合、
そのような揮発性化合物の所望量を、短い間隔のバッチ
式で又は連続式でアルキルハライドに添加し、接触物上
を連続的に通過させる。バッチ式で運転する試みの場
合、その使用量は用いる接触物の量に適合せしめる。連
続式運転では、それは新しいケイ素、触媒の量に且つ随
時使用される付加促進剤に有利に適合させることがで
き、これを続いて反応器に連続的に供給する。揮発性の
セレン及び/又はテルル化合物の最適な分布は気相がゆ
えに保証される。
【0043】その量はケイ素に関して1〜3000pp
m、好ましくは10〜500ppmである。このデ−タ
は使用される各セレン又はテルル化合物のセレン又はテ
ルルの含量に関するものである。
【0044】本発明の更なる具体例において、固体又は
揮発しにくいセレン及び/又はテルル化合物、並びに元
素状セレン及び/又はテルルは、好ましくはケイ素と又
は触媒と直接混合される。
【0045】更に、本発明の方法は直接合成に対する定
義された工程技術に限定されはしない。即ち、反応はバ
ッチ式又は連続式で行うことができ、また流動床、撹拌
床及び固定床で行いうる。
【0046】次の実施例に示されるように、セレン及び
/又はテルル及び/又はセレン及び/又はテルルを含む
少なくとも1つの化合物を用いる利点は、MeHの割合
がかなり減ぜられること、及び他の促進剤との組み合わ
せにおいて製造速度及び選択率がかなり改善されること
である。
【0047】次の実施例は、本発明を更に詳細に例示す
るが、決してそれを限定するものと理解すべきではない
(パ−セントのデ−タは重量%を示す)。
【0048】
【実施例】本発明の触媒の、ロチョウ合成における使用
に関して、螺旋形撹拌機を備えたガラス製の撹拌床反応
器(内径=30mm)中で次の実験を行った。用いるケ
イ素は、少なくとも98.8%の純度と71〜160ミ
クロンの粒径分布を有した。
【0049】接触物はケイ素40g、銅触媒3.2g及
びZnO0.05gの物理的混合物からなり、使用前に
成形により均質にした。
【0050】圧力2バ−ルの塩化メチルを、ガラスフリ
ットを通して下から接触物中に通過させた。塩化メチル
の導入量を一定に保ち、すべての場合に約1.8l/時
とした。誘導期を経た後、接触物中300℃において定
常実験期を確立した。これらの条件下に、単位時間当た
りに生成する粗シランの量を決定した。個々の成分をガ
スクロマトグラフィ−で決定した。
【0051】それぞれの場合に示す値は、それぞれ4回
の測定の平均値である。各試験は少なくとも1回再現さ
れた。すべての定量的デ−タは用いるケイ素に関して与
えられる。
【0052】実施例 1 本実施例は、ロチョウ合成において、接触物に添加した
セレンの効果を示す。この場合セレンは元素状セレンと
して添加した。使用したケイ素は次の主な不純物を含ん
だ。Al:0.22%,Ca:0.064%,Fe:
0.40%,Ti:0.030%。導入量及び得られた
結果を下表1に示す。
【0053】
【表1】
【0054】1)MeH:メチル水素ジクロロシランM
eHSiCl;ジ:ジクロロジメチルシランMe
iCl;トリ/ジ(トリクロロメチルシランMeSi
Cl/ジクロロジメチルシランMeSiCl);
パ−セント(重量%)でのデ−タは得られた単量体に関
して示される。
【0055】セレンを接触物に添加した場合、MeHの
割合は対比できる収率でかなり減少することが示され
る。
【0056】実施例2 本実施例は、ロチョウ合成において、接触物に添加した
セレン及び錫の組み合わせ物の効果を示す。この場合セ
レン及び錫は元素状金属の形で添加した。使用したケイ
素は次の主な不純物を含んだ。Al:0.22%,C
a:0.053%,Fe:0.45%,Ti:0.02
5%。導入量及び得られた結果を下表2に示す。
【0057】
【表2】
【0058】1)MeH:メチル水素ジクロロシランM
eHSiCl;ジ:ジクロロジメチルシランMe2
iCl;トリ/ジ(トリクロロメチルシランMeSi
Cl/ジクロロジメチルシランMe2SiCl);
パ−セント(重量%)でのデ−タは得られた単量体に関
して示される。
【0059】セレン及び錫の組み合わせ添加により、比
較し得る選択率において、収率は増大し、単量体混合物
中のMeHの割合は半減した。
【0060】実施例3 本実施例は、ロチョウ合成において、接触物に添加した
セレン及び燐の組み合わせ物の効果を示す。この場合セ
レンは元素状金属の形で添加し、燐はCu3Pの形で添
加した。ケイ素は実施例2と同じ物を使用した。導入量
及び得られた結果を下表3に示す。
【0061】
【表3】
【0062】1)MeH:メチル水素ジクロロシランM
eHSiCl;ジ:ジクロロジメチルシランMe2
iCl;トリ/ジ(トリクロロメチルシランMeSi
Cl/ジクロロジメチルシランMe2SiCl);
パ−セント(重量%)でのデ−タは得られた単量体に関
して示される。
【0063】燐の存在下において、セレンの効果は収率
を増大させることであった。MeHの割合は1%以下ま
で低下した。
【0064】実施例4 本実施例は、ロチョウ合成において、接触物に添加した
セレン及びアルミニウムの組み合わせ物の効果を示す。
この場合セレンは元素状金属の形で添加し、アルミニウ
ムはCu9Alの形で添加した。ケイ素は実施例2と
同じ物を使用した。導入量及び得られた結果を下表4に
示す。
【0065】
【表4】
【0066】1)MeH:メチル水素ジクロロシランM
eHSiCl;ジ:ジクロロジメチルシランMe2
iCl;トリ/ジ(トリクロロメチルシランMeSi
Cl/ジクロロジメチルシランMe2SiCl);
パ−セント(重量%)でのデ−タは得られた単量体に関
して示される。
【0067】アルミニウムの存在下において、セレンの
効果は収率を増大させることであった。MeHの割合は
促進剤のない接触物に比べて低下した。
【0068】実施例5 本実施例は、接触物に添加したセレン、錫及び燐の組み
合わせ物のロチョウ合成の結果に対する効果を示す。こ
の場合セレン及び錫は元素状金属の形で添加し、燐はP
Clの形で添加した。ケイ素は実施例2と同じ物を使
用した。導入量及び得られた結果を下表5に示す。
【0069】
【表5】
【0070】1)MeH:メチル水素ジクロロシランM
eHSiCl;ジ:ジクロロジメチルシランMe2
iCl;トリ/ジ(トリクロロメチルシランMeSi
Cl/ジクロロジメチルシランMe2SiCl);
パ−セント(重量%)でのデ−タは得られた単量体に関
して示される。
【0071】表5は、3つの促進剤の組み合わせにより
収率及び選択率の両方が良好な値になることを示す。M
eHの割合は促進剤のない接触物に比べて非常に低かっ
た。
【0072】本発明の特徴及び態様は以下の通りであ
る。
【0073】1.ケイ素、促進剤及び触媒の物理的混合
物をアルキルハライドと反応させることを含んでなる、
但し促進剤がセレン、テルル、セレンを含む少なくとも
1つの化合物、テルルを含む少なくとも1つの化合物、
セレン及びテルルの両方を含む少なくとも1つの化合
物、及びこれらの組み合わせ物からなる群の1員であ
り、そして触媒が銅、銅を含む少なくとも1つの化合
物、及びこれらの組み合わせ物からなる群の1員であ
る、アルキルハロゲノシランの製造法。
【0074】2.該セレンがその元素状金属形であり、
そして該セレンを含む少なくとも1つの化合物がSeO
Cl,SeCl及びSe2Clの少なくとも1つ
である、上記1の方法。
【0075】3.該セレンを含む少なくとも1つの化合
物が、更にAl,Zn,Sn,Si,Cu,Fe,Ca
及びTiの1つ又はそれ以上を含む、上記1の方法。
【0076】4.該セレン、又はセレンを含む化合物、
或いはこれらの組み合わせ物が、該物理的混合物中にセ
レンとして計算して、ケイ素に関し1〜3000ppm
の量で存在する、上記1の方法。
【0077】5.該テルルが元素状金属の形であり、該
テルルを含む少なくとも1つの化合物がCsTeC
5,RbTeCl6,CsTeCl6,TeCl2[SC
(NH22],Al2Te3,Cu2Te及びTeCl4
少なくとも1つである、上記1の方法。
【0078】6.該テルル、又はテルルを含む化合物、
或いはこれらの組み合わせ物が、該物理的混合物中にテ
ルルとして計算して、ケイ素に関し1〜3000ppm
の量で存在する、上記1の方法。
【0079】7.該固体混合物が錫、亜鉛、燐、硫黄、
アルミニウム、又はインジウムを更なる促進剤として、
それぞれ単独で或いは他との1つ又はそれ以上との組み
合わせで、且つその元素状金属、その化合物、又はこれ
ら両方の形で更に含んでなる、上記1の方法。
【0080】8.該銅を含む少なくとも1つの化合物が
Cu及びCu2O又はCuOを含んでなる部分的に酸
化された銅である、上記1の方法。
【0081】9.セレン、テルル、或いはセレン、テル
ル、又はその両方を含む少なくとも1つの化合物、或い
はこれらの組み合わせ物を、該銅に、該銅を含む少なく
とも1つの化合物に、或いはこれらの両方に添加する、
上記1の方法。
【0082】10.該アルキルハライドが塩化メチルで
ある、上記1の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゲプハルト・バグナー ドイツ51519オーデンタール・アカーシユ トラーセ31 (72)発明者 エルケ・リヒト ドイツ51381レーフエルクーゼン・アムゾ ネンハング23 (72)発明者 マンフレート・シユルツエ ドイツ42799ライヒリンゲン・フアザネン シユトラーセ4

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケイ素、促進剤及び触媒の物理的混合物
    をアルキルハライドと反応させることを含んでなる、但
    し促進剤がセレン、テルル、セレンを含む少なくとも1
    つの化合物、テルルを含む少なくとも1つの化合物、セ
    レン及びテルルの両方を含む少なくとも1つの化合物、
    及びこれらの組み合わせ物からなる群の1員であり、そ
    して触媒が銅、銅を含む少なくとも1つの化合物、及び
    これらの組み合わせ物からなる群の1員である、アルキ
    ルハロゲノシランの製造法。
  2. 【請求項2】 該セレンがその元素状金属形であり、そ
    して該セレンを含む少なくとも1つの化合物がSeOC
    ,SeCl,及びSe2Clの少なくとも1つ
    である、請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 該固体混合物が錫、亜鉛、燐、硫黄、ア
    ルミニウム、又はインジウムを更なる促進剤として、そ
    れぞれ単独で或いは他との1つ又はそれ以上との組み合
    わせで、且つその元素状金属、その化合物、又はこれら
    両方の形で更に含んでなる、請求項1の方法。
  4. 【請求項4】 該銅を含む少なくとも1つの化合物がC
    及びCu2O又はCuOを含んでなる部分的に酸化
    された銅である、請求項1の方法。
  5. 【請求項5】該アルキルハライドが塩化メチルである、
    請求項1の方法。
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