JPH10109927A - 浴用組成物 - Google Patents

浴用組成物

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JPH10109927A
JPH10109927A JP8282992A JP28299296A JPH10109927A JP H10109927 A JPH10109927 A JP H10109927A JP 8282992 A JP8282992 A JP 8282992A JP 28299296 A JP28299296 A JP 28299296A JP H10109927 A JPH10109927 A JP H10109927A
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JP
Japan
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extract
acerola
bath
oil
bath composition
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Application number
JP8282992A
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English (en)
Inventor
Masahito Saito
雅人 齋藤
Hideaki Niwase
英明 庭瀬
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】皮膚に対し刺激性がなく、皮膚のきめ、色、艶
等の状態を著しく改善し、美肌作用に優れた浴用組成物
を提供する。 【解決手段】アセロラの果実より抽出したエキスを配合
することを特徴とする浴用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚に対し刺激性
がなく、皮膚のきめ、色、艶等の状態を著しく改善し、
美肌作用に優れた浴用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の浴用組成物は、その成分として硫
酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、塩化ナトリウム等
のいわゆる無機塩類を主成分とし、これに香料、油分、
色素等の補助成分が適宜配合されている。そして入浴時
の気分を爽快にし、血行を促進させ、新陳代謝を高める
として、多種多様のものが上市されている。しかしなが
ら、現在の浴用組成物は、皮膚のきめ、色、艶等の状態
を著しく改善させる、いわゆる美肌作用効果を得るには
不充分といった問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、皮膚に対し
刺激性がなく、皮膚のきめ、色、艶等の状態を著しく改
善し、美肌作用を有する浴用組成物を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らはこ
れらの問題点を解決するために、鋭意研究した結果、ア
セロラの果実を圧搾抽出し、ろ過して得られたエキスま
たはそのエキスを乾燥したものを浴用剤に配合したとこ
ろ、皮膚に対し刺激性がなく、皮膚のきめ、色、艶等美
肌作用という優れた効果を有する浴用組成物を得ること
に至り、本発明を完成した。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成の詳細につい
て説明する。
【0006】本発明に用いられるアセロラ(Malpighia
glabra Linne)は、西インド諸島原産の高さ3〜5メ
ートルの常緑の灌木で、開花後、直径1〜3cmの小さ
なさくらんぼに似た赤い実をつける。このアセロラの果
実は、多量のアスコルビン酸を含むことから、加工され
て食品素材として利用されている。一方、果実から抽出
したエキスを化粧品に配合することは、特開平2−20
0610号公報で明らかにされている。しかし、浴用剤
における効果について知られていない。
【0007】本発明に係るアセロラエキスとは、アセロ
ラの果実の圧搾液を一般水、冷水、熱水、エタノール、
グリセリン、プロピレングリコール等のような親水性溶
媒を用いて抽出し、ろ過した液、または必要に応じそれ
を濃縮したものである。また、このエキスをそのまま乾
燥させたものでもよく、また、必要に応じて賦型剤、す
なわち乳糖、デキストリン、シクロデキストリン、硫酸
ナトリウム、食塩等のバインダーやビルダーを加えて、
必要に応じ乾燥させ、扱い易くしたものでもよい。
【0008】このようにして得られるアセロラの果実よ
り抽出したエキス(以下、アセロラエキスと略する)を
配合した本発明に係る浴用組成物は、当該抽出物に含ま
れている美肌作用を有するアスコルビン酸をはじめ、フ
ルーツ酸といわれている酒石酸、リンゴ酸などの有機
酸、および保湿作用を有するグルコース、フルクトース
等の糖類及びタンパク質等が、相乗的に皮膚に作用し合
って皮膚の機能を亢進する。
【0009】本発明で用いるアセロラの果実からのエキ
スの抽出例を以下に示す。まず、アセロラの果実を圧搾
し、圧搾液を得る。これを減圧濃縮し、オリをろ過し、
ろ液を得る。これにプロピレングリコールあるいはエタ
ノ−ルなどの親水性の溶媒を加え、冷所に7〜10日間
放置して、熟成させ、ろ過してエキスを得る。このよう
にして得られるエキスには、アスコルビン酸や、グルコ
ース、フルクトース等の糖類及びタンパク質などが含ま
れている。また、このエキスは、そのままの状態で、あ
るいは乳糖などの賦型剤を加えた状態で、凍結乾燥また
は熱風乾燥し粉末化することも可能である。
【0010】本発明におけるアセロラエキスの配合量
は、上記のようにろ過して得たエキスをそのまま乾燥さ
せたものとしては、当該浴用組成物の総量に対して、
0.001重量%(以下、wt%と略する)以上であ
り、30wt%以下が効果の発現性や原価の点から好ま
しい。特に0.005〜15wt%が好ましい。
【0011】本発明におけるアセロラエキスとともに配
合する他の浴用剤成分としては、通常使用できるものな
ら、本発明の目的を達成する範囲で全て使用できるが、
効能、効果に応じて以下の物質から適宜選択できる。
【0012】1)無機塩類 塩化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウ
ム、ホウ砂、硫酸ナトリウム、硫化ナトリウム、硫化カ
リウム、硝酸ナトリウム、硝酸カルシウム、硫酸アンモ
ニウム、チオ硫酸ナトリウム、リン酸水素カルシウム、
塩化カリウム、塩化アンモニウム、リン酸ナトリウム、
次亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸カルシウム、硫黄、セス
キ炭酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、海水乾燥物等。
【0013】2)無機酸類 無水ケイ酸、メタケイ酸、ホウ酸等。
【0014】3)有機酸類 安息香酸、クエン酸、フマル酸、酒石酸、リンゴ酸、サ
リチル酸等。
【0015】4)油脂類 オリーブ油、大豆油、アーモンド油、ひまし油、やし
油、パーム油、タートル油、ヌカ油、ホホバ油、ミンク
油、卵黄油、スクワラン、アボガド油、ラノリン、流動
パラフィン、白色ワセリン等。
【0016】5)粘結剤類 カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロ
ース、カゼイン、ぺクチン、デンプン、アルギン酸ナト
リウム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、ローカストビーンガム、カラギナン、寒天、カルボ
キシビニルポリマー等。
【0017】6)多価アルコール類 グリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール、ポ
リエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール
等。
【0018】7)香料類 ラベンダー油、ジャスミン油、ローズ油、レモン油、オ
レンジ油、ハッカ油、タイム油、ショウブ油、ウイキョ
ウ油、スギ油、ヒバ油、ヒノキ油、バラ油、ユーカリ
油、カンファー、ペパーミント油、スペアミント油、ゲ
ラニオール、ミカン油、トウヒ、シトロネロール等の天
然及び合成香料等。
【0019】8)植物粉砕物及び生薬類 レモンの皮、海藻、ヒノキ、ヒバ、米ヌカ、シュウブ、
ショウキョウ、カンゾウ、チンピ、トウヒ、ユズ、トウ
キ、ニンジン、ハッカ、ケイヒ、ウバイ、ヨモギ、ドク
ダミ、モモノハ、カミツレ、アロエ、ジャスミン、ロー
ズヒップ、ラベンダー、グァバ、オウゴン、クコ、レイ
シ、ニワトコ、アシタバ、ウコギ、ゴボウ等の粉砕物及
びその抽出液等。
【0020】さらに、本発明に係る浴用組成物は、上記
のもの以外にも、必要に応じてその他の成分として、乳
糖、牛乳、練乳や、チタン、タルク等の無機顔料、殺菌
剤、界面活性剤、ビタミン類や、無水珪酸、合成珪酸ア
ルミニウム等の流動化剤及び医薬品、医薬部外品並びに
化粧品用タール系色素等を適宜配合できる。
【0021】本発明に係る浴用組成物は常法により、散
剤、顆粒剤、錠剤等種々の剤形とすることができる。
【0022】本発明に係る浴用組成物の使用量は、一般
の200l浴槽当たり通常25〜30gである。
【0023】
【実施例】以下、実施例及び比較例に基づき本発明を詳
細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0024】[アセロラ抽出物の製造方法]実施例に用
いたアセロラエキスの製法を、以下に示す。アセロラの
果実500gを5lの釜に入れ、その上に重さ50kg
の磁器製の多孔質板を乗せ、圧搾液を得た。これにエタ
ノ−ルを2l加え、冷所に10日間放置して、熟成さ
せ、ろ過してエキスを得た。このエキスを減圧濃縮し乾
燥させて約50gの乾燥エキス(アセロラ抽出物A)を
得た。また、別途同様にして得ろ過エキスにデキストリ
ン50g、シクロデキストリン200gを添加して減圧
濃縮し、乾燥させて、約275gの乾燥エキス(アセロ
ラ抽出物B)を得た。
【0025】実施例1 表1に示した浴用剤の組成でアセロラ抽出物Aを含有す
るもの(実施例1)、含有しないもの(比較例1)を調
整し、比較評価した。製法は通常の浴用組成物の方法に
準じた。
【0026】
【表1】
【0027】評価方法は、10人に対し、入浴中の感
触、入浴後の感触および一週間連用した後の皮膚の状態
についての感触で評価した。40℃のお湯を浴槽に約2
00l入れ、実施例1、比較例1の組成からなる浴用組
成物をそれぞれ30gを投入し、10分間入浴した。そ
れぞれの評価項目について5段階で評価を行い、非常に
良い5点、良い4点、普通3点、変化なし2点、悪い1
点の点数を記入しその平均を取った。その結果を、表2
に示す。
【0028】
【表2】
【0029】表2から明らかのように実施例1は、比較
例1に比べ全ての項目について、優れていた。また、本
評価中、刺激や腫れ、アレルギー等の問題は生じなかっ
た。
【0030】実施例2 表3に示した浴用剤の組成でアセロラ抽出物Bを含有す
るもの(実施例2)、含有しないもの(比較例2)を調
整し、比較評価した。製法は通常の浴用組成物の方法に
準じた。
【0031】
【表3】
【0032】評価方法は、表4に示した評価項目に対
し、10人に入浴後の感触および一週間連用した後の皮
膚の状態についての感触で評価した。それぞれの評価項
目について5段階で評価を行い、非常に良い5点、良い
4点、普通3点、変化なし2点、悪い1点の点数を記入
しその平均を取った。その結果を、表4に示す。
【0033】
【表4】
【0034】表4から、明らかの様に実施例2は、比較
例2に比べ全ての項目について優れている。また、本評
価中、刺激や腫れ、アレルギー等の問題は生じなかっ
た。
【0035】実施例3 アセロラ抽出物Bを表5に示す実施例3の様に配合し、
通常の製法に準じて浴用組成物を作成した。同様にして
アセロラ抽出物Bを配合しないものを比較例3とし、ま
た、浴槽に何も添加しない淡水浴を比較例4として比較
評価した。40℃のお湯を浴槽に約200l入れ、淡水
浴(比較例4)はそのまま、実施例3、比較例3は各々
30gずつ投入し、10分間入浴した。。評価方法は実
施例2と同様に行い、結果を表6に示す。数値はパネラ
ー10名の平均値である。
【0036】
【表5】
【0037】
【表6】
【0038】表6から、明らかの様に実施例3は、比較
例3、比較例4に比べ全ての項目について優れている。
また、本評価中、刺激や腫れ、アレルギー等の問題は生
じなかった。
【0039】実施例4 表7の組成から成る配合より常法に従い、バブルバスを
作成した。
【0040】
【表7】
【0041】実施例5 表8の組成から成る配合より常法に従い、浴用組成物を
作成した。
【0042】
【表8】
【0043】上記実施例4〜5の組成からなる浴用組成
物を各々10名の被験者が1ケ月間利用した結果、皮膚
のきめ、色、艶等に対する改善効果がみられた。また、
利用中に刺激等の不快感も感じなかった。
【0044】
【発明の効果】以上より、本発明の浴用組成物は、従来
の浴用組成物に比べ、皮膚のきめ、色、艶等の皮膚の健
康状態に対し改善効果の優れた、有用なる浴用組成物を
提供することは明らかである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アセロラの果実より抽出したエキスを配
    合することを特徴とする浴用組成物。
JP8282992A 1996-10-03 1996-10-03 浴用組成物 Pending JPH10109927A (ja)

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JP8282992A JPH10109927A (ja) 1996-10-03 1996-10-03 浴用組成物

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JP8282992A JPH10109927A (ja) 1996-10-03 1996-10-03 浴用組成物

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ID=17659815

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JP8282992A Pending JPH10109927A (ja) 1996-10-03 1996-10-03 浴用組成物

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006090935A1 (ja) * 2005-02-28 2006-08-31 Nichirei Foods Inc. アセロラ果実由来ペクチンおよびその用途

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006090935A1 (ja) * 2005-02-28 2006-08-31 Nichirei Foods Inc. アセロラ果実由来ペクチンおよびその用途
JPWO2006090935A1 (ja) * 2005-02-28 2008-07-24 株式会社ニチレイフーズ アセロラ果実由来ペクチンおよびその用途
JP4782104B2 (ja) * 2005-02-28 2011-09-28 株式会社ニチレイフーズ アセロラ果実由来ペクチンおよびその用途

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