JP2019058144A - 痩身用食品及び外用剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、優れた痩身効果を有する痩身用食品組成物及び痩身用外用剤組成物を提供する。【解決手段】 ニガキ科アフリカマンゴノキ属植物またはその抽出物及びヒバマタ科ヒバマタ属海藻またはその抽出物を含有する痩身用食品組成物及び痩身用外用剤組成物。【選択図】 なし

Description

本発明は、ニガキ科アフリカマンゴノキ属植物またはその抽出物及びヒバマタ科ヒバマタ属海藻またはその抽出物を含有する優れた痩身効果のある痩身用食品組成物及び痩身用外用剤組成物に関する。
現代日本では食生活の欧米化や日常の生活様式の変化により、肥満の人が増えている。肥満とは脂肪組織、及び種々の臓器に過剰に脂肪が蓄積した状態である。特に内臓周辺に脂肪が蓄積した内臓脂肪型肥満はコレステロール値や血糖値が高くなりやすく、糖尿病をはじめとする生活習慣病や動脈硬化など各種疾患のリスクを高めることが知られている。肥満の予防解消はこれら疾患からのリスクを軽減し、外見上の問題だけでなく、身体への負担を軽減することにもつながる。
肥満の予防解消は、エネルギー摂取と消費のバランス改善が必要である。一方で、健康食品等の飲食物を摂取することや外用剤を塗布することにより、手軽に十分な痩身効果を有する痩身用食品組成物及び外用剤組成物が求められている。
これまで痩身効果を有する成分の探索や検討が盛んに行われてきており、例えばヨモギ抽出組成物は、脱共役蛋白質誘発促進剤として、肥満防止効果があることが知られている(特許文献1)。また、パセリ抽出物を配合する身体用組成物は、セルライト解消効果やむくみ解消効果に優れていることが知られている(特許文献2)。
一方近年、スーパーフードと呼ばれる食品が注目されており、例えばアフリカで薬草として食されているアフリカマンゴノキは、体重やコレステロール減少効果があることが見出されている(特許文献3)。また、ヒバマタは、ヨーロッパにて食されている珍しい海藻であり、その海藻又はその抽出物を含有する飲食物及び外用剤に痩身効果があることが開示されている(特許文献4、5)。
しかし、未だ十分な痩身効果を有する痩身用食品組成物及び外用剤組成物は得られていない。
特開2013−216606号公報 特開平9−221409号公報 US7537790B2 特開2003−160505号公報 特開2005−170836号公報
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、優れた痩身効果を有する痩身用食品組成物及び痩身用外用剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者は上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、ニガキ科アフリカマンゴノキ属植物またはその抽出物とヒバマタ科ヒバマタ属海藻またはその抽出物とを併用することにより、極めて優れた痩身効果を得られることを見出し、本発明を完成することに至
った。
即ち、本発明は、ニガキ科アフリカマンゴノキ属植物またはその抽出物及びヒバマタ科ヒバマタ属海藻またはその抽出物を含有する痩身用食品組成物及び痩身用外用剤組成物を提供する。本発明の食品組成物は、錠剤、粉末剤、顆粒剤、カプセル剤、ドリンク剤、ゼリーにより提供されることが好ましく、本発明の外用剤組成物は、クリーム、ペースト剤、ジェル、軟膏、ローション、乳液、パック、パウダー、ハップ剤により提供されることが好ましい。
本発明の痩身用食品組成物及び痩身用外用剤組成物は、優れた痩身効果を発揮することができる。
また、本発明の痩身用食品組成物及び痩身用外用剤組成物は、植物原料や海藻原料に由来し、安全及び手軽に摂取、または使用することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の痩身用食品組成物及び痩身用外用剤組成物は、ニガキ科アフリカマンゴノキ属植物またはその抽出物及びヒバマタ科ヒバマタ属海藻またはその抽出物を含有するものである。
本発明の痩身用組成物は、経口で摂取することが痩身効果の観点から望ましく、さらに手軽に摂取できる観点からも、食品組成物が好ましい。
本発明において「痩身」とは、体重の減少及び体重の維持を含む、体重の増加を抑制することや、ウエストやヒップなどの体の寸法の維持及び減少を含む、寸法の増加を抑制することを意味するものである。
(1)ニガキ科アフリカマンゴノキ属植物またはその抽出物
本発明で用いるニガキ科アフリカマンゴノキ属植物またはその抽出物とは、ニガキ科(Simaroubaceae)アフリカマンゴノキ属(Irvinga gabonensis)に属する植物の幹や茎、葉、果実、果皮及び/又は種子等の各種部位、好ましくは種子及び/又は果実、またはそれらから得られる抽出物であれば特に限定されず、例えば、アフリカマンゴノキ(Irvinga gabonensis)の種子又は果実、またはそれらから得られる抽出物である。
ニガキ科アフリカマンゴノキ属植物は、その各種部位を未乾燥のまま、または乾燥させた後、そのままで、あるいは、破砕または粉砕後に使用することができる。
(2)ヒバマタ科ヒバマタ属海藻またはその抽出物
本発明で用いるヒバマタ科ヒバマタ属海藻またはその抽出物とは、ヒバマタ科(Fucaceae)ヒバマタ属(Fucus)に属する海藻の藻体の任意の部分(特に葉状体)、またはそれらから得られる抽出物であれば特に限定されず、例えば、ヒバマタ(Fucus distichus)の藻体の任意の部分(特に葉状体)、またはそれらから得られる抽出物である。
ヒバマタ科ヒバマタ属海藻は、その藻体の任意の部分(特に葉状体)を未乾燥のまま、または乾燥させた後、そのままで、あるいは、破砕または粉砕後に使用することができる。
(3)抽出方法
各抽出物を得る方法としては、例えば植物の幹や茎、葉、果実、果皮及び/又は種子等の各種部位(特に種子)、藻類の任意の部分(特に葉状体)、あるいはその破砕物を抽出溶媒に浸漬して抽出する方法(溶媒抽出法)や超臨界状態下にて抽出する方法(超臨界抽出法)、圧搾して圧搾液を得る方法(圧搾法)などが挙げられる。また、市販品を用いることもできる。
溶媒抽出法における抽出溶媒としては特に制限はなく、水や、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールなどの低級1価アルコール;プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、グリセリンなどの多価アルコール;酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル類;アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル類;クロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素類;ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサンなどの炭化水素類が挙げられる。これらの抽出溶媒は1種を単独で用いてもよいし、2種以上の混合溶媒を用いてもよい。水、低級1価アルコール、多価アルコール、エステル類、ケトン類、エーテル類が好適に用いられ、特に水、エタノール、1,3−ブチレングリコールが好適に用いられ、水がより好適に用いられる。
また、抽出溶媒に浸漬する条件としては特に制限はなく、例えば抽出対象の植物を20〜40℃の抽出溶媒中に1時間〜7日間、浸漬するという条件が挙げられる。
超臨界抽出法にて抽出する場合、そのときに用いる超臨界流体は特に限定されないが、例えば水や二酸化炭素等があげられる。
また、得られた抽出液や圧搾液に対し熱風乾燥、減圧乾燥、噴霧乾燥又は凍結乾燥などの乾燥処理を行い、乾燥物としてもよい。
本発明においては痩身効果の観点から、前記植物、前記海藻の抽出物を使用することが好ましい。
(4)痩身用食品組成物
本発明の痩身用食品組成物は、ニガキ科アフリカマンゴノキ属植物またはその抽出物及びヒバマタ科ヒバマタ属海藻またはその抽出物を含有する、すなわち、これらを併用することを特徴とする。
本発明の痩身用食品組成物におけるニガキ科アフリカマンゴノキ属植物またはその抽出物とヒバマタ科ヒバマタ属海藻またはその抽出物との割合としては、適宜選択され得るが、痩身効果がより優れるという観点から、抽出物(ニガキ科アフリカマンゴノキ属植物及び/又はヒバマタ科ヒバマタ属海藻を用いる場合は、これらから得られる抽出物として換算)の乾燥物の重量比で9:1〜1:9が好ましく、8:2〜2:8がより好ましい。
本発明の痩身用食品組成物としては、上述のようにして得たニガキ科アフリカマンゴノキ属植物またはその抽出物及びヒバマタ科ヒバマタ属海藻またはその抽出物の混合物をそのまま食品組成物としても良いし、ニガキ科アフリカマンゴノキ属植物またはその抽出物及びヒバマタ科ヒバマタ属海藻またはその抽出物に、食品分野で慣用の賦形剤、増量剤、甘味料、香料、着色料などの添加剤を配合し、製剤化して食品組成物としても良い。本発明において使用可能な賦形剤、増量剤としては例えば、マルチトール、セルロース、デキストリン、マルトデキストリン、シクロデキストリン、ステアリン酸カルシウム、イヌリン、炭酸マグネシウム、二酸化ケイ素、沈降シリカ、ラクトース、デンプン、水、アルコール、グリセリン、ハチミツなどが挙げられる。本発明において使用可能な甘味料としては例えば、アスパルテーム、L‐フェニルアラニン、キシリトール、D-ソルビトール、グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノース、スクラロース、マルトース、キシロース、マルチトール、マンニトール、エリスリトール、ソルビトール、サッカリン、サ
ッカリンナトリウム、アスセルファムカリウム、ステビア抽出物、カンゾウ抽出物、ハチミツ、ミラクリン、モネリンなどが挙げられる。本発明において使用可能な香料としては例えば、ジャコウ、シベット、カストリウム、アンバーグリス等の天然動物性香料、アニス精油、アンゲリカ精油、イランイラン精油、イリス精油、ウイキョウ精油、オレンジ精油、カナンガ精油、カラウェー精油、カルダモン精油、グアヤクウッド精油、クミン精油、黒文字精油、ケイ皮精油、シンナモン精油、ゲラニウム精油、コパイババルサム精油、コリアンデル精油、シソ精油、シダーウッド精油、シトロネラ精油、ジャスミン精油、ジンジャーグラス精油、杉精油、スペアミント精油、西洋ハッカ精油、大茴香精油、チュベローズ精油、丁字精油、橙花精油、冬緑精油、トルーバルサム精油、バチュリー精油、バラ精油、パルマローザ精油、桧精油、ヒバ精油、白檀精油、プチグレン精油、ベイ精油、ベチバ精油、ベルガモット精油、ペルーバルサム精油、ボアドローズ精油、芳樟精油、マンダリン精油、ユーカリ精油、ライム精油、ラベンダー精油、リナロエ精油、レモングラス精油、レモン精油、ローズマリー(マンネンロウ)精油、和種ハッカ精油等の植物性香料、その他合成香料などが挙げられる。本発明において使用可能な着色料としては例えば、赤キャベツ色素、赤米色素、アカネ色素、アナトー色素、イカスミ色素、ウコン色素、エンジュ色素、オキアミ色素、柿色素、カラメル、金、銀、クチナシ色素、コーン色素、タマネギ色素、タマリンド色素、スピルリナ色素、ソバ全草色素、チェリー色素、海苔色素、ハイビスカス色素、ブドウ果汁色素、マリーゴールド色素、紫イモ色素、紫ヤマイモ色素、ラック色素、タール色素、ベニバナ色素、アントシアニン色素、ルチンなどが挙げられる。
また、本発明の痩身用食品組成物は、痩身のために使用される公知の素材を配合することもできる。このような素材としては、例えば、ブドウ種子抽出物、キノコキトサン、乳酸菌、イヌリン、イソマルトデキストリン等が例示される。
本発明の痩身用食品組成物の剤形としては特に制限されないが、例えば錠剤、粉末剤、顆粒剤、カプセル剤、ドリンク剤、ゼリーなどが挙げられ、本発明においては錠剤が好適である。また、ニガキ科アフリカマンゴノキ属植物またはその抽出物及びヒバマタ科ヒバマタ属海藻またはその抽出物を通常の飲食品、例えばクッキーなどの菓子類、スープ類、飲料などの種々の飲食品に配合したものであっても良い。
本発明の痩身用食品組成物におけるニガキ科アフリカマンゴノキ属植物またはその抽出物及びヒバマタ科ヒバマタ属海藻またはその抽出物の含有量としては特に限定されるものではないが、製剤化する場合、剤形や摂取回数、配合する賦形剤や添加剤の種類などに応じて適宜選択され得る。例えばいずれも抽出物を用いた錠剤の場合、ニガキ科アフリカマンゴノキ属植物の抽出物とヒバマタ科ヒバマタ属海藻の抽出物の総含有量が乾燥物として0.1〜50質量%という量が好適であり、1〜40質量%という量がより好適である。
本発明の効果を得るために有効なニガキ科アフリカマンゴノキ属植物またはその抽出物とヒバマタ科ヒバマタ属海藻またはその抽出物の総量は、例えば抽出物(ニガキ科アフリカマンゴノキ属植物及び/又はヒバマタ科ヒバマタ属海藻を用いる場合は、これらから得られる抽出物として換算)の乾重量として通常成人1日当たり100〜1500mg、好ましくは300〜1200mgである。
この範囲の量を1日1〜3回、食前に摂取するのが好ましく、1日1回夕食前に摂取するのがより好ましい。製剤化する場合は摂取量、摂取回数、剤形に応じた摂取形態とすればよい。
(5)痩身用外用剤組成物
本発明の痩身用外用剤組成物は、ニガキ科アフリカマンゴノキ属植物またはその抽出物及びヒバマタ科ヒバマタ属海藻またはその抽出物を含有する、すなわち、これらを併用す
ることを特徴とする。
本発明の痩身用外用剤組成物におけるニガキ科アフリカマンゴノキ属植物またはその抽出物とヒバマタ科ヒバマタ属海藻またはその抽出物との割合としては、適宜選択され得るが、痩身効果がより優れるという観点から、抽出物(ニガキ科アフリカマンゴノキ属植物及び/又はヒバマタ科ヒバマタ属海藻を用いる場合は、これらから得られる抽出物として換算)の乾燥物の重量比で9:1〜1:9が好ましく、8:2〜2:8がより好ましい。
本発明の痩身用外用剤組成物には、上記各種成分の他に、通常の外用剤において使用される公知の機能性成分、例えば、保湿剤、エモリエント剤、血行促進剤、細胞賦活化剤、抗酸化剤、抗炎症剤、抗菌剤、美白剤、過酸化物抑制剤などを配合することができる。例えば、グリセリン、ブチレングリコール、尿素、アミノ酸類などの保湿剤;スクワラン、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ホホバ油、シリコン油などのエモリエント剤;ビタミンE類、トウガラシチンキなどの血行促進剤;核酸などの細胞賦活化剤;ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ジブチルヒドロキシアニソール(BHA)、酢酸トコフェロール、アスコルビン酸類などの抗酸化剤;グリチルリチン、アラントインなどの抗炎症剤;ヒノキチオール、塩化ベンザルコニウム、クロルヘキシジン塩、パラヒドロキシ安息香酸エステルなどの抗菌剤;アスコルビン酸、アルブチンなどの美白剤; スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)などの過酸化物抑制剤等の種々の公知物質等を配合することができる。また、オウゴンエキス、イチョウエキス、シャクヤクエキス、胎盤抽出物、乳酸菌培養抽出物などの植物・動物・微生物由来の各種抽出物なども自由に添加して使用することができる。また、痩身のために使用される公知の素材を配合することもできる。このような素材としては、例えば、ブドウ種子抽出物、キノコキトサン、乳酸菌、イヌリン、イソマルトデキストリン等が例示される。
本発明の外用剤組成物とは、外用可能な剤であって、その剤型は特に制限がなく、例えば、クリーム(ゲルクリームを含む)、ペースト剤、ジェル、軟膏、ローション、乳液、パック、パウダー、ハップ剤などが例示でき、好ましくは、乳液、クリーム、ペースト剤、ジェル、軟膏、特に好ましくはクリーム、ペースト剤、ジェル、軟膏である。
また、本発明の外用剤組成物には、その剤型化のために界面活性剤、油脂類などの基材成分や、必要に応じて溶媒、増粘剤、防腐剤、等張化剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、キレート剤、香料、着色料などの種々の添加剤を併用できる。溶媒としては例えば水やエタノール、プロパノール、プロピレングリコール、1,3‐ブチレングリコール、グリセリンなどのアルコール類を用いることができる。外用剤に本発明の痩身用組成物を適用する場合、皮膚刺激性の低いエタノールや1,3‐ブチレングリコールなどを用いることが好適である。上記の界面活性剤としては、特に限定されるものではないが、一般的な非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤を用いることができる。例えば、高級アルコールのアルキレンオキサイド付加物、高級アルキルアミンのアルキレンオキサイド付加物、高級脂肪酸アミドのアルキレンオキサイド付加物、多価アルコールの脂肪酸エステル、硬化ひまし油のアルキレンオキサイド付加物、ポリエチレングリコールソルビタンアルキルエステル、ステロールなどのアルキレンオキサイド付加物等の非イオン界面活性剤;アルキル硫酸ナトリウム、アルキロイルメチルタウリンナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム等の陰イオン界面活性剤;塩化アルキルピリジニウム、塩化ジステアリルジメリルアンモニウム等の陽イオン界面活性剤;アミノプロピオン酸ナトリウム、アルキルポリアミノエチルグリシンなどの両性界面活性剤が挙げられる。そして、これらのうち1種または2種以上の界面活性剤を選択して使用することができる。
本発明において使用可能な基材成分としては、特に限定されるものではないが、例えば
、オリーブ油、ツバキ油、アボカド油、マカデミアナッツ油、杏仁油、ホホバ油、スクワラン、スクワレン、馬油など、一般的に知られている油脂類を挙げることができる。
本発明において使用可能な増粘剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルアクリルアミド、ポリエチレングリコール、およびこれらの各種誘導体;ヒドロキシアルキルセルロースなどのセルロース類およびその誘導体;デキストラン、ゼラチン、アラビアガム、トラガントガムなどのガム類;カルボキシビニルポリマーなどの水溶性高分子などが挙げられる。
本発明において使用可能な防腐剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、パラヒドロキシ安息香酸エステル、パラオキシ安息香酸塩とその誘導体、フェノキシエタノール、ヒノキチオール、塩化ベンザルコニウム、クロルヘキシジン塩などが挙げられる。
本発明において使用可能な等張化剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウムなどの無機塩類が挙げられる。
本発明において使用可能な紫外線吸収剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、パラアミノ安息香酸、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤などが挙げられる。
本発明において使用可能なキレート剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、エチレンジアミン四酢酸、フィチン酸、クエン酸およびこれらの水溶性塩などが挙げられる。
本発明の痩身用外用剤組成物におけるニガキ科アフリカマンゴノキ属植物またはその抽出物及びヒバマタ科ヒバマタ属海藻またはその抽出物の含有量としては特に限定されるものではないが、製剤化する場合、剤形や使用回数、配合する賦形剤や添加剤の種類などに応じて適宜選択され得る。例えばいずれも抽出物を用いたクリームの場合、ニガキ科アフリカマンゴノキ属植物の抽出物とヒバマタ科ヒバマタ属海藻の抽出物の総含有量が乾燥物として0.01〜30質量%という量が好適である。
本発明の効果を得るために有効なニガキ科アフリカマンゴノキ属植物またはその抽出物とヒバマタ科ヒバマタ属海藻またはその抽出物の総量は、例えば抽出物(ニガキ科アフリカマンゴノキ属植物及び/又はヒバマタ科ヒバマタ属海藻を用いる場合は、これらから得られる抽出物として換算)の乾重量として通常成人1日当たりウエストとヒップに使用する場合、1〜1000mgである。
この範囲の量をクリームの場合1日1回1〜5g、入浴後にウエストとヒップにマッサージしながら塗擦するのが好ましく、製剤化する場合は塗擦量、剤形に応じた使用形態とすればよい。
(1)食品組成物の製造
1−1.原料の製造
〈製造例1〉アフリカマンゴノキ(ニガキ科アフリカマンゴノキ属植物)抽出物
アフリカマンゴノキ(Irvingia gabonensis)の種子を50g採取し、圧搾した。これを濾過し、得られた圧搾液を噴霧乾燥して乾燥粉末状のアフリカマンゴノキ抽出物を4.8g得た。
〈製造例2〉ヒバマタ(ヒバマタ科ヒバマタ属海藻)抽出物
ヒバマタ(Fucus Distichus)の葉状体50gを採取し、500mLの精製水に30℃で5時間、浸漬した。これを濾過し、得られた抽出液から水を減圧留去し
た後、凍結乾燥して乾燥粉末状のヒバマタ抽出物を3.6g得た。
〈比較製造例1〉ヨモギ抽出物
ヨモギ(Artemisia princeps)の葉を50g採取し、500mLの精製水に30℃で5時間、浸漬した。これを濾過し、得られた抽出液から水を減圧留去した後、凍結乾燥して乾燥粉末状のヨモギ抽出物を5.2g得た。
〈比較製造例2〉パセリ抽出物
パセリ(Petroselium saticum)の葉と茎を50g採取し、500mLの精製水に30℃で5時間、浸漬した。これを濾過し、得られた抽出液から水を減圧留去した後、凍結乾燥して乾燥粉末状のパセリ抽出物を2.9g得た。
1−2.食品組成物(錠剤)の製造
〈実施例1〉
製造例1で得られたアフリカマンゴノキ抽出物を25g、製造例2で得られたヒバマタ抽出物を75g、賦形剤としてマルチトール100g及びセルロース100gを混合した。これを打錠機にて打錠して1粒300mgの錠剤を得た。
〈実施例2、3、比較例1〜7〉
表1の組成に変えたこと以外は、実施例1と同様にして錠剤を得た。
1−3.外用剤組成物(ゲルクリーム)の製造
〈実施例4〉
ゲル化剤(SEPIGEL 305:SEPPIC社)4g、ワセリン2g、オリーブ油2gを80℃で加温させて溶解し、A成分とした。製造例1で得られたアフリカマンゴノキ抽出物0.25gと製造例2で得られたヒバマタ抽出物0.75gに精製水を適量加えて溶解させ、C成分とした。1,3−ブチレングリコール3g、精製水残量、防腐剤適量を80℃で加温させて溶解し、B成分とした。なお精製水残量とは、ゲルクリームの全量を100gに調製するための量を意味する。続いて、B成分をA成分に撹拌しながら徐々に加え乳化した。その乳化した溶液を冷却しながら撹拌し、40℃でC成分を添加し、35℃で調製を終了した。
〈実施例5,6、比較例8〜14〉
表2の組成に変えたこと以外は、実施例4と同様にして外用剤を得た。
(2)評価
2−1.食品組成物(錠剤)
2−1−1.試験方法
実施例及び比較例の食品組成物について、以下の使用方法にて痩身効果の試験を行った。
試験は30歳代〜50歳代の健常な日本人男女計70名を被験者とした。BMIが22以上30未満の者を対象とした。体重減少の治療を受けている者、ハーブ薬を含む医薬品を服用中の者、妊娠・授乳・妊娠を計画している者、その他、医師が適さないと認めた者は除外した。ランダムに7人ずつ選択し、10グループに分けた。その10グループに表1に示した10種類の錠剤をそれぞれ摂取させた。摂取期間は12週間で、被験者は、各グループとも毎日1回、夕食前に、実施例に記した錠剤4錠(有効成分の合計含有量が400mg)を摂取した。
試験開始前と試験終了後とで試験対象者の体重を測定し、各グループの7名の体重変化の平均値を算出して評価した。なお、被験者には、上述のとおり錠剤を毎日、定時に摂取
することを除いて、それまでの食生活、喫煙量及び運動などの日常生活を変えることのない様にした。なお、試験期間中、体調の異常を訴えたものはいなかった。
2−1−2.試験結果
各グループの試験前後の測定結果を表1に示す。
Figure 2019058144
体重変化の平均値は、アフリカマンゴノキ抽出物単独(比較例2)の場合0.7Kgの減少、ヒバマタ抽出物単独(比較例3)の場合0.6Kgの減少で、単独で使用した場合では変化は少ないものであった。
これに対し、アフリカマンゴノキ抽出物とヒバマタ抽出物を併用した場合、体重変化の平均値は、実施例1では2.0Kg減少、実施例2では2.2Kg減少、実施例3では2.1Kg減少し、それぞれを単独で使用した場合と比較して、痩身効果が著しく向上していることが明らかとなった。
2−2.外用剤組成物(ゲルクリーム)
2−2−1.試験方法
実施例及び比較例の外用剤について、以下の使用方法にて痩身効果の試験を行った。
試験は30歳代〜50歳代の健常な日本人男女計70名を被験者とした。BMIが22以上30未満の者を対象とした。体重減少の治療を受けている者、ハーブ薬を含む医薬品を服用中の者、妊娠・授乳・妊娠を計画している者、その他、医師が適さないと認めた者は除外した。ランダムに7人ずつ選択し、10グループに分けた。その10グループに表2に示した10種類の外用剤をそれぞれ使用させた。使用期間は12週間で、被験者は、各グループとも毎日1回、入浴後に、実施例に記した外用剤を手のひらに2g取り、マッサージしながら塗擦して、これを3ヶ月間続けた。試験開始前と試験終了後とで試験対象者のウエスト及びヒップの寸法を測定し、各グループの7名のウエスト変化及びヒップ変化の平均値を算出して評価した。なお、被験者には、上述のとおり外用剤を毎日、定時に使用することを除いて、それまでの食生活、喫煙量及び運動などの日常生活を変えることのない様にした。なお、試験期間中、体調の異常を訴えたものはいなかった。
2−2−2.試験結果
各グループの試験前後の測定結果を表2に示す。
Figure 2019058144
ウエスト変化及びヒップ変化の平均値は、アフリカマンゴノキ抽出物単独(比較例9)の場合それぞれ0.3cm及び0.1cmの減少、ヒバマタ抽出物単独(比較例10)の場合それぞれ0.7cm及び0.8cmの減少で、単独で使用した場合では変化は少ないものであった。
これに対し、アフリカマンゴノキ抽出物とヒバマタ抽出物を併用した場合、体重変化の
平均値は、実施例4では2.8cm及び2.9cm減少、実施例5では3.0cm及び2.5cm減少、実施例6では2.5cm及び2.7cm減少し、それぞれを単独で使用した場合と比較して、痩身効果が著しく向上していることが明らかとなった。
本発明の痩身用食品組成物及び痩身用外用剤組成物は、優れた痩身効果を発揮し、安全及び手軽に摂取、または使用することができるため、体重及び寸法の減少のための有効な手段を提供できる。

Claims (4)

  1. ニガキ科アフリカマンゴノキ属植物またはその抽出物及びヒバマタ科ヒバマタ属海藻またはその抽出物を含有する痩身用食品組成物。
  2. ニガキ科アフリカマンゴノキ属植物またはその抽出物及びヒバマタ科ヒバマタ属海藻またはその抽出物を含有する痩身用外用剤組成物。
  3. 錠剤、粉末剤、顆粒剤、カプセル剤、ドリンク剤、ゼリーである、請求項1に記載の痩身用食品組成物。
  4. クリーム、ペースト剤、ジェル、軟膏、ローション、乳液、パック、パウダー、ハップ剤である、請求項2に記載の痩身用外用剤組成物。
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