JPH10109457A - プリンタ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的簡単な構成で軽い重量の印刷機構部を
移動させることによって、所望の大きさの印刷用紙を選
択して印刷を行うことができるようにすることにより、
製造コストを低減し、しかも保守性を改善する。 【解決手段】 所定の大きさに断裁された印刷用紙を積
載するホッパを搭載する複数の用紙供給部を水平方向も
しくは垂直方向に直線状に、または水平および垂直方向
のマトリックス状に平面状に配置し、印刷機構部を用紙
供給部の配列方向に沿って水平方向または垂直方向、ま
たは水平および垂直の両方向に移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、所定の大きさに断
裁された印刷用紙を積載するホッパを搭載した複数の用
紙供給部を有し、そのうちの１個のホッパから印刷用紙
を１枚ずつ供給して印刷を行うプリンタ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】所定の大きさに断裁された印刷用紙を積
載するホッパを搭載した複数の用紙供給部を有し、その
うちの１個のホッパから印刷用紙を１枚ずつ供給して印
刷を行う構成の従来のプリンタ装置のうち、特開昭６０
−１４８８３７号公報に開示されているものは、複数の
用紙収納トレイを有し、その複数の用紙収納トレイ全体
を移動させて指定された用紙収納トレイを印刷機構部の
位置に対向させることにより、所望の印刷用紙を印刷機
構部に供給する手段を採用している。

【０００３】また、特開平４−５５２６８号公報に開示
されているものは、複数の給紙カセットのうちの指定さ
れた給紙カセットから供給される印刷用紙を受け取って
搬送する給紙ユニットと、この給紙ユニットから供給さ
れる印刷用紙を搬送するガイドベルトとを有し、給紙ユ
ニットをガイドベルトに沿って移動させて指定された給
紙カセットの位置まで移動させて所望の印刷用紙を印刷
機構部に供給する手段を採用している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のプリンタ装置のうち前者の場合は、印刷用紙を搭載し
た複数の重い用紙収納トレイを全部移動させなければな
らないために負荷が重く、このため、駆動用の動力源を
大きくする必要があり、また、関連する機構部品の強度
も強くする必要がある。従って製造コストが高くなると
いう問題点を有している。

【０００５】また後者の場合は、給紙ユニットをガイド
ベルトに沿って移動させなければならないため、機構構
造が複雑であって構成部品の数も多く、従って部品交換
の必要や不具合が発生したときの作業がやり難いため、
保守性が悪いという欠点を有している。

【０００６】本発明の目的は、上述のような従来のプリ
ンタ装置の問題点を解消し、製造コストを低減し、しか
も保守性も改善したプリンタ装置を提供することにあ
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明のプリンタ装置
は、上記の目的を達成するため、印刷機構部を指定され
たホッパの位置まで移動させることにより、所望の印刷
用紙に対して印刷を行うことができるようにしたもので
ある。

【０００８】すなわち、本発明のプリンタ装置は、所定
の大きさに断裁された印刷用紙を積載する１個のホッパ
を搭載して前記印刷用紙を１枚ずつ供給する直線状また
は平面状に配設された複数の用紙供給部と、前記用紙供
給部から供給された前記印刷用紙に対して印刷を行う印
刷機構部と、前記印刷機構部を前記複数の用紙供給部の
うちの選択された一つの用紙供給部の位置に移動させる
移動機構部とを備えたものであり、前記複数の用紙供給
部を水平方向もしくは垂直方向に直線状に、または水平
および垂直方向のマトリックス状に平面状に配設し、そ
れに伴なって前記移動機構部を水平方向もしくは垂直方
向に、または水平および垂直方向の両方向に移動可能と
したものであり、更に、前記複数の用紙供給部に搭載さ
れたホッパのうちの少なくとも２個のホッパに積載する
前記印刷用紙の大きさを異なった大きさの印刷用紙とし
たものであり、更にまた、前記印刷機構部を結合して前
記複数の用紙供給部の配列方向と平行に水平方向または
垂直方向に運動する無端のベルトと、前記印刷機構部の
運動を案内する案内部材とを有する移動機構部を備えた
ものである。

【０００９】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。

【００１０】図１は本発明の第一の実施形態を示す斜視
図、図２は図１の実施形態の詳細を示す図で、（ａ）は
平面図、（ｂ）はＡ−Ａ線断面図である。

【００１１】図１および図２において、ホッパ５ａ〜５
ｄは、それぞれ用紙供給部７ａ〜７ｄの上に搭載され、
それぞれ所定の大きさに断裁された印刷用紙６を積載す
る。印刷用紙６の大きさは同じ大きさであっても異なっ
た大きさであってもよいが、異なった大きさの印刷用紙
に印刷する必要がある場合は、少なくとも二つのホッパ
に積載する印刷用紙６の大きさを異なった大きさのもの
とする。用紙供給部７ａ〜７ｄは、横１列に直線状に配
設されており、それらのうちの指定されたものから、そ
れに搭載しているホッパ内の印刷用紙６を１枚ずつ印刷
機構部（印刷部）１に供給する。

【００１２】印刷機構部１は、用紙供給部７ａ〜７ｄの
配列方向と平行に配置されている２本のレール２ａおよ
び２ｂに案内されて矢印Ｂ方向に移動可能であり、用紙
供給部７ａ〜７ｄから供給される印刷用紙６に対して印
刷を行う。印刷機構部１は、レール２ａおよび２ｂの間
にそれらと平行に配設されている無端のベルト３に結合
されており、ベルト３は、２個のプーリ４ａおよび４ｂ
に装架されている。従ってプーリ４ａまたは４ｂのいず
れか一方の回転を駆動することにより、ベルト３を介し
て印刷機構部１を矢印Ｂ方向に移動させ、用紙供給部７
ａ〜７ｄのうちの指定された用紙供給部に対向する位置
に移動させることができる。レール２ａおよび２ｂとベ
ルト３とプーリ４ａおよび４ｂとは、移動機構部を構成
している。

【００１３】次に上述のように構成したプリンタ装置の
動作について説明する。

【００１４】本プリンタ装置は、印刷動作を行っていな
いとき、すなわち待機中は、印刷機構部１を用紙供給部
７ａ〜７ｄのうちの特定の用紙供給部に対向する位置
（ホームポジション）に移動させておく。この状態で印
字開始の指令を受けると、その印字開始の指令によって
指定された印刷用紙の大きさが、ホームポジションの用
紙供給部のホッパに積載している印刷用紙の大きさと異
なる場合は、移動機構部を動作させて、印刷機構部１を
指定された大きさの印刷用紙を積載しているホッパを有
する用紙供給部の位置まで移動させる。印字開始の指令
によって指定された印刷用紙の大きさがホームポジショ
ンの用紙供給部のホッパに積載している印刷用紙の大き
さと同じ場合は、移動機構部は動作させない。印刷機構
部１の移動動作が終了すると、印刷機構部１に対向して
いる用紙供給部７ａ〜７ｄを動作させ、用紙供給部７ａ
〜７ｄによってそのホッパに積載している印刷用紙６を
１枚ずつ印刷機構部１に供給させる。用紙供給部７ａ〜
７ｄの用紙排出口の高さと印刷機構部１の用紙挿入口の
高さとが一致しているため、用紙供給部７ａ〜７ｄから
供給された印刷用紙は、印刷機構部１に挿入されてそこ
で印刷が行われる。印刷機構部１における１枚の印刷用
紙に対する印刷が終了すると、印刷済みの印刷用紙が排
出される。引続いて同じ大きさの印刷用紙に対する印刷
がある場合は、再び用紙供給部７ａ〜７ｄから印刷機構
部１に印刷用紙が供給され、印刷機構部１において印刷
が行われる。異なる大きさの印刷用紙に印刷する場合
は、移動機構部を動作させて、印刷機構部１をその大き
さの印刷用紙を積載しているホッパを有する用紙供給部
の位置まで移動させた後、上述の動作を行わせる。一連
の印刷動作が終了すると、印刷機構部１をホームポジシ
ョンに移動させて待機状態に戻る。

【００１５】図３は本発明の第二の実施形態を示す斜視
図である。

【００１６】本実施形態の基本的構成原理は図１の実施
形態と同じであるが、ホッパおよび用紙供給部の配列方
向を垂直方向としたものである。

【００１７】すなわち、ホッパ１５ａ〜１５ｃおよび用
紙供給部１７ａ〜１７ｃは、垂直方向に直線状に配設さ
れており、これに伴って移動機構部のベルト１３と、印
刷機構部１１の運動を案内すシャフト１２ａおよび１２
ｂも、用紙供給部１７ａ〜１７ｃと平行に垂直方向に配
設されている。

【００１８】本実施形態の動作は、第一の実施形態と同
じである。

【００１９】図４は本発明の第三の実施形態を示す斜視
図である。

【００２０】本実施形態の基本的構成原理も図１おおび
図２の実施形態と同じであるが、ホッパおよび用紙供給
部の配置を水平および垂直方向のマトリックス状に平面
状に配設したものである。

【００２１】すなわち、ホッパ２５ａ〜２５ｈおよび用
紙供給部２７ａ〜２７ｈは、水平方向および垂直方向の
マトリックス状に配設されており、これに伴って移動機
構部のベルト２３ａおよび２３ｂは、用紙供給部２７ａ
〜２７ｈと平行にそれぞれ水平方向および垂直方向に配
設されている。また、印刷機構部２１の水平運動を案内
するレール２２ａおよび２２ｂと、垂直運動を案内する
シャフト２２ｃおよび２２ｄも、ベルト２３ａおよび２
３ｂと平行にそれぞれ水平方向および垂直方向に配設さ
れている。

【００２２】本実施形態の動作は、印刷機構部２１の移
動動作を水平方向または垂直方向または両者の方向に行
う以外は、第一の実施形態と同じである。

【００２３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のプリンタ
装置は、所定の大きさに断裁された印刷用紙を積載する
ホッパを搭載する複数の用紙供給部を水平方向もしくは
垂直方向に直線状に、または水平および垂直方向のマト
リックス状に平面状に配置し、印刷機構部を用紙供給部
の配列方向に沿って水平方向または垂直方向、または水
平および垂直の両方向に移動させるようにすることによ
り、比較的簡単な構成で軽い重量の印刷機構部を移動さ
せることによって所望の大きさの印刷用紙を選択して印
刷を行うことが可能となるため、製造コストを低減し、
しかも保守性を改善することができるという効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第一の実施形態を示す斜視図である。

【図２】図１の実施形態の詳細を示す図で、（ａ）は平
面図、（ｂ）はＡ−Ａ線断面図である。

【図３】本発明の第二の実施形態を示す斜視図である。

【図４】本発明の第三の実施形態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１・１１・２１ 印刷機構部（印刷部） ２ａ・２ｂ・２２ａ・２２ｂ レール ３・１３・２３ａ・２３ｂ ベルト ４ａ・４ｂ プーリ ５ａ〜５ｄ・１５ａ〜１５ｃ・２５ａ〜２５ｈ ホッ
パ ６ 印刷用紙 ７ａ〜７ｄ・１７ａ〜１７ｃ・２７ａ〜２７ｈ 用紙
供給部 １２ａ・１２ｂ・２２ｃ・２２ｄ シャフト

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 所定の大きさに断裁された印刷用紙を積
   載する１個のホッパを搭載して前記印刷用紙を１枚ずつ
   供給する直線状または平面状に配設された複数の用紙供
   給部と、前記用紙供給部から供給された前記印刷用紙に
   対して印刷を行う印刷機構部と、前記印刷機構部を前記
   複数の用紙供給部のうちの指定された一つの用紙供給部
   の位置に移動させる移動機構部とを備えることを特徴と
   するプリンタ装置。
2. 【請求項２】 前記複数の用紙供給部を水平方向に直線
   状に配設したことを特徴とする請求項１記載のプリンタ
   装置。
3. 【請求項３】 前記複数の用紙供給部を垂直方向に直線
   状に配設したことを特徴とする請求項１記載のプリンタ
   装置。
4. 【請求項４】 前記複数の用紙供給部を水平方向および
   垂直方向にマトリックス状に平面状に配設し、前記印刷
   機構部を水平方向および垂直方向に移動させる前記移動
   機構部を設けたことを特徴とする請求項１記載のプリン
   タ装置。
5. 【請求項５】 前記複数の用紙供給部に搭載されたホッ
   パのうちの少なくとも２個のホッパに積載する前記印刷
   用紙の大きさを異なった大きさの印刷用紙としたことを
   特徴とする請求項１記載または請求項２または請求項３
   または請求項４記載のプリンタ装置。
6. 【請求項６】 前記印刷機構部を結合して前記複数の用
   紙供給部の配列方向と平行に水平方向または垂直方向に
   運動する無端のベルトと、前記印刷機構部の運動を案内
   する案内部材とを有する移動機構部を備えることを特徴
   とする請求項１記載または請求項２または請求項３また
   は請求項４または請求項５記載のプリンタ装置。