JP2021059404A - 媒体積載装置、処理装置、記録システム - Google Patents
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Abstract
【課題】積載部を昇降方向に案内する案内部が歪んでしまうと、積載部が昇降する際に積載部の姿勢が一時的に変化してしまい、積載部上に積載された媒体の整列性が乱れる虞がある。【解決手段】媒体積載装置は、媒体を積載する積載部と、積載部を昇降方向に昇降させる昇降機構と、積載部の基端側に位置し、積載部の昇降時に積載部をガイドする複数の案内部と、を備え、複数の案内部は、第1案内部と、第1案内部に対し、昇降方向と交差する方向である第1方向に間隔を空けて設けられる第2案内部と、を含み、積載部は、第1案内部に接して従動回転する少なくとも一つの第1従動ローラーと、第2案内部に接して従動回転する少なくとも一つの第2従動ローラーと、を有し、少なくとも一つの第1従動ローラーと少なくとも一つの第2従動ローラーは、昇降方向において異なる位置であるとともに、第1方向において第1案内部及び第2案内部を挟む位置に設けられる。【選択図】図10
Description
本発明は、媒体を積載する媒体積載装置、並びに前記媒体積載装置を備える処理装置及び前記処理装置を備える記録システムに関する。
媒体を積載する積載部を備える媒体積載装置は、一例として、プリンター等の記録装置で記録の行われた媒体を積載する為に用いられる。またその様な媒体積載装置が備える積載部は、媒体が積載されていくに従って下降し、積載部上での媒体積載量を確保できる様に構成される場合がある。特許文献1にはその様な媒体積載装置の一例が開示されている。
積載部を昇降方向に案内する案内部が歪んでしまうと、積載部が昇降する際に積載部の姿勢が一時的に変化してしまい、積載部上に積載された媒体の整列性が乱れる虞がある。
上記課題を解決する為の、本発明の媒体積載装置は、媒体を積載する積載部と、前記積載部を昇降方向に昇降させる昇降機構と、前記積載部の基端側に位置し、前記積載部の昇降時に前記積載部をガイドする複数の案内部と、を備え、複数の前記案内部は、第1案内部と、前記第1案内部に対し、前記昇降方向と交差する方向である第1方向に間隔を空けて設けられる第2案内部と、を含み、前記積載部は、前記第1案内部に接して従動回転する少なくとも一つの第1従動ローラーと、前記第2案内部に接して従動回転する少なくとも一つの第2従動ローラーと、を有し、少なくとも一つの前記第1従動ローラーと少なくとも一つの前記第2従動ローラーは、前記昇降方向において異なる位置であるとともに、前記第1方向において前記第1案内部及び前記第2案内部を挟む位置に設けられることを特徴とする。
以下、本発明を概略的に説明する。
第1の態様に係る媒体積載装置は、媒体を積載する積載部と、前記積載部を昇降方向に昇降させる昇降機構と、前記積載部の基端側に位置し、前記積載部の昇降時に前記積載部をガイドする複数の案内部と、を備え、複数の前記案内部は、第1案内部と、前記第1案内部に対し、前記昇降方向と交差する方向である第1方向に間隔を空けて設けられる第2案内部と、を含み、前記積載部は、前記第1案内部に接して従動回転する少なくとも一つの第1従動ローラーと、前記第2案内部に接して従動回転する少なくとも一つの第2従動ローラーと、を有し、少なくとも一つの前記第1従動ローラーと少なくとも一つの前記第2従動ローラーは、前記昇降方向において異なる位置であるとともに、前記第1方向において前記第1案内部及び前記第2案内部を挟む位置に設けられることを特徴とする。
第1の態様に係る媒体積載装置は、媒体を積載する積載部と、前記積載部を昇降方向に昇降させる昇降機構と、前記積載部の基端側に位置し、前記積載部の昇降時に前記積載部をガイドする複数の案内部と、を備え、複数の前記案内部は、第1案内部と、前記第1案内部に対し、前記昇降方向と交差する方向である第1方向に間隔を空けて設けられる第2案内部と、を含み、前記積載部は、前記第1案内部に接して従動回転する少なくとも一つの第1従動ローラーと、前記第2案内部に接して従動回転する少なくとも一つの第2従動ローラーと、を有し、少なくとも一つの前記第1従動ローラーと少なくとも一つの前記第2従動ローラーは、前記昇降方向において異なる位置であるとともに、前記第1方向において前記第1案内部及び前記第2案内部を挟む位置に設けられることを特徴とする。
本態様によれば、前記積載部の昇降時に前記積載部をガイドする複数の案内部を有し、複数の前記案内部は、第1案内部と、前記第1案内部に対し、前記昇降方向と交差する方向である第1方向に間隔を空けて設けられる第2案内部と、を含み、前記積載部は、前記第1案内部に接して従動回転する少なくとも一つの第1従動ローラーと、前記第2案内部に接して従動回転する少なくとも一つの第2従動ローラーと、を有するので、前記案内部を一つのみ設けるとともにこの一つの案内部を挟む様に従動ローラーを設ける構成に比して、前記案内部に歪みが生じた場合の前記積載部の昇降の際の安定性を向上できる。
加えて、前記第1方向において前記第1案内部と前記第2案内部との間のスペースに、前記積載部の昇降に関する機構を配置することができ、装置の大型化を抑制できる。
加えて、前記第1方向において前記第1案内部と前記第2案内部との間のスペースに、前記積載部の昇降に関する機構を配置することができ、装置の大型化を抑制できる。
第2の態様は、第1の態様において、前記第1方向における、前記第1案内部と前記第2案内部との間の位置に、前記積載部の通過を検知する為の検知部を備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記第1方向における、前記第1案内部と前記第2案内部との間の位置に、前記検知部を備えることで、装置の大型化を抑制できる。
第3の態様は、第2の態様において、前記検知部は、前記積載部に設けられた接触部と接して、第1揺動方向及びその反対の第2揺動方向に揺動する第1レバー状部材を有し、前記第1レバー状部材は、第1押圧部材の押圧力により前記第1揺動方向及び前記第2揺動方向のいずれかに揺動する傾向が付与され、前記第1押圧部材の押圧力は、前記第1レバー状部材が中立姿勢から前記第1揺動方向に揺動すると、前記第1揺動方向に作用し、前記第1レバー状部材が前記中立姿勢から前記第2揺動方向に揺動すると、前記第2揺動方向に作用することを特徴とする。
本態様によれば、前記第1押圧部材の押圧力は、前記レバー状部材が中立姿勢から前記第1揺動方向に揺動すると、前記第1揺動方向に作用し、前記レバー状部材が前記中立姿勢から前記第2揺動方向に揺動すると、前記第2揺動方向に作用する構成であり、即ち一つの前記第1押圧部材によって前記第1レバー状部材を前記第1揺動方向と前記第2揺動方向のいずれにも揺動させることができ、部品点数の削減により低コスト化を図ることができる。
第4の態様は、第3の態様において、前記接触部は、前記検知部と接触するとともに第1退避方向及びその反対の第2退避方向に揺動する第2レバー状部材を有し、前記第2レバー状部材は、第2押圧部材の押圧力により基準姿勢に維持され、前記第1レバー状部材は、第1腕部と、前記第1腕部に対し所定角度を成す第2腕部とを有し、前記第2レバー状部材が前記第1レバー状部材に対し前記積載部の上昇方向に位置し、且つ、前記第1レバー状部材が前記第2揺動方向の揺動限度にある状態で、前記積載部が下降方向に移動すると、前記第1レバー状部材の前記第2腕部に対し前記第2レバー状部材が当接し、前記第2レバー状部材が前記第1レバー状部材を前記第1揺動方向に揺動させ、前記第2レバー状部材が前記第1レバー状部材に対し前記積載部の下降方向に位置し、且つ、前記第1レバー状部材が前記第1揺動方向の揺動限度にある状態で、前記積載部が上昇方向に移動すると、前記第1レバー状部材の前記第1腕部に対し前記第2レバー状部材が当接し、前記第2レバー状部材が前記基準姿勢を維持しつつ前記第1レバー状部材を前記第2揺動方向に揺動させ、前記第2レバー状部材が前記第1レバー状部材に対し前記積載部の上昇方向に位置し、且つ、前記第1レバー状部材が前記第1揺動方向の揺動限度にある状態で、前記積載部が下降方向に移動すると、前記第1レバー状部材の前記第1腕部に対し前記第2レバー状部材が当接し、前記第2レバー状部材が前記第2退避方向に揺動しつつ前記第1腕部を乗り越え、前記第2レバー状部材が前記第1レバー状部材に対し前記積載部の下降方向に位置し、且つ、前記第1レバー状部材が前記第2揺動方向の揺動限度にある状態で、前記積載部が上昇方向に移動すると、前記第1レバー状部材の前記第2腕部に対し前記第2レバー状部材が当接し、前記第2レバー状部材が前記第1退避方向に揺動しつつ前記第2腕部を乗り越えることを特徴とする。
本態様によれば、イレギュラーな状態で前記第2レバー状部材が前記第1レバー状部材に当接した場合であっても、前記第2レバー状部材及び前記第1レバー状部材の破損を抑制できる。なお、その詳細については後に図面に基づき説明する。
第5の態様は、第1から第4の態様のいずれかにおいて、前記第1方向は、前記積載部に積載される媒体の排出方向に対して反対方向に沿っており、前記第2従動ローラーは、前記第1従動ローラーに対して前記積載部の上昇方向に位置することを特徴とする。
本態様によれば、前記第1従動ローラー及び前記第2従動ローラーにより、前記積載部に働くモーメントによる前記積載部の回転を抑制できる。なお、その詳細については後に図面に基づき説明する。
第6の態様に係る処理装置は、媒体に処理を行う処理部と、前記処理部によって処理された媒体を積載する、第1から第5の態様のいずれかに係る媒体積載装置とを備えたことを特徴とする。
本態様によれば、処理装置において、上述した第1から第5の態様のいずれかの作用効果が得られる。
本態様によれば、処理装置において、上述した第1から第5の態様のいずれかの作用効果が得られる。
第7の態様に係る記録システムは、媒体に記録を行う記録ユニットと、前記記録ユニットで記録が行われた前記媒体を受け入れて処理を行う、第6の態様に係る処理装置とを備えたことを特徴とする。
本態様によれば、記録システムにおいて、上述した第6の態様の作用効果が得られる。
本態様によれば、記録システムにおいて、上述した第6の態様の作用効果が得られる。
以下、本発明を具体的に説明する。
各図において示すX−Y−Z座標系は直交座標系であり、X軸方向が装置奥行き方向を示し、Y軸方向が装置幅方向を示し、Z軸方向が鉛直方向であって装置高さ方向を示している。尚、図1では紙面のうら面からおもて面に向かう方向が+X方向であり、紙面のおもて面からうら面に向かう方向が−X方向である。また、図3、図4では紙面のおもて面からうら面に向かう方向が+X方向であり、紙面のうら面からおもて面に向かう方向が−X方向である。また、図10〜図14では紙面のおもて面からうら面に向かう方向が+Y方向であり、紙面のうら面からおもて面に向かう方向が−Y方向である。
各図において示すX−Y−Z座標系は直交座標系であり、X軸方向が装置奥行き方向を示し、Y軸方向が装置幅方向を示し、Z軸方向が鉛直方向であって装置高さ方向を示している。尚、図1では紙面のうら面からおもて面に向かう方向が+X方向であり、紙面のおもて面からうら面に向かう方向が−X方向である。また、図3、図4では紙面のおもて面からうら面に向かう方向が+X方向であり、紙面のうら面からおもて面に向かう方向が−X方向である。また、図10〜図14では紙面のおもて面からうら面に向かう方向が+Y方向であり、紙面のうら面からおもて面に向かう方向が−Y方向である。
<<<記録システムの概略>>>
図1に示す記録システム1は、一例として、図1の右方から左方に向かって順に記録ユニット2と、中間ユニット3と、第1ユニット5と、第1ユニット5に対して着脱可能な処理装置或いは処理ユニットとしての第2ユニット6とを備えている。
図1に示す記録システム1は、一例として、図1の右方から左方に向かって順に記録ユニット2と、中間ユニット3と、第1ユニット5と、第1ユニット5に対して着脱可能な処理装置或いは処理ユニットとしての第2ユニット6とを備えている。
記録ユニット2は、搬送される媒体に記録を行う。中間ユニット3は、記録後の媒体を記録ユニット2から受け入れて第1ユニット5に受け渡すものであり、主として媒体を反転させる機能、媒体の乾燥を促進させる機能を果たす。第1ユニット5には、受け入れた媒体に乾燥処理を施す乾燥部50と、記録ユニット2における記録後の媒体を束にして端を綴じる端綴じ処理を行う端綴じ部42が設けられている。第2ユニット6には、記録ユニット2における記録後の媒体の束の中央を綴じて折り、冊子体にする中綴じ折り機構70が設けられている。
以下、記録ユニット2、中間ユニット3、第1ユニット5、第2ユニット6の順に詳しく説明する。
以下、記録ユニット2、中間ユニット3、第1ユニット5、第2ユニット6の順に詳しく説明する。
<<<記録ユニットについて>>>
記録ユニット2は、媒体に記録を行う記録部としてのラインヘッド20を備えるプリンター部10と、スキャナー部11を備える複合機として構成されている。本実施形態においてラインヘッド20は、液体の一例であるインクを媒体に吐出して記録を行う、所謂インクジェット式の記録ヘッドとして構成されている。
プリンター部10の下部には、複数の媒体収容カセット12を備えるカセット収容部14が設けられている。媒体収容カセット12に収容された媒体Pが、実線で示される給送経路21を通ってラインヘッド20による記録領域に送られて、記録動作が行われる。ラインヘッド20による記録後の媒体は、ラインヘッド20の上方に設けられる記録後排出トレイ13に媒体を排出するための経路である第1排出経路22か、中間ユニット3に媒体を送るための経路である第2排出経路23か、のいずれかに送られる。
記録ユニット2は、媒体に記録を行う記録部としてのラインヘッド20を備えるプリンター部10と、スキャナー部11を備える複合機として構成されている。本実施形態においてラインヘッド20は、液体の一例であるインクを媒体に吐出して記録を行う、所謂インクジェット式の記録ヘッドとして構成されている。
プリンター部10の下部には、複数の媒体収容カセット12を備えるカセット収容部14が設けられている。媒体収容カセット12に収容された媒体Pが、実線で示される給送経路21を通ってラインヘッド20による記録領域に送られて、記録動作が行われる。ラインヘッド20による記録後の媒体は、ラインヘッド20の上方に設けられる記録後排出トレイ13に媒体を排出するための経路である第1排出経路22か、中間ユニット3に媒体を送るための経路である第2排出経路23か、のいずれかに送られる。
図1において、第1排出経路22を破線で示し、第2排出経路23を一点鎖線で示している。第2排出経路23は記録ユニット2の+Y方向に延設され、媒体を隣接する中間ユニット3の受入経路30に受け渡す。
また、記録ユニット2は、図1において二点鎖線で示される反転用経路24を備え、媒体の第1面への記録後に、媒体を反転して第2面への記録を行う両面記録が可能に構成されている。尚、給送経路21、第1排出経路22、第2排出経路23、及び反転用経路24のそれぞれには、媒体を搬送する手段の一例として、図示を省略するローラー対が一対以上配置されている。
記録ユニット2には、記録ユニット2における媒体の搬送や記録に係る動作を制御する制御部25が設けられている。尚、記録システム1は、記録ユニット2、中間ユニット3、第1ユニット5、及び第2ユニット6が互いに機械的及び電気的に接続されて、記録ユニット2から第2ユニット6まで媒体を搬送可能に構成されている。尚本実施形態における制御部25は、記録ユニット2に接続された中間ユニット3、第1ユニット5、及び第2ユニット6における各種動作の制御を行うことができる。
記録ユニット2は操作部19を備え、操作部19から、記録ユニット2、中間ユニット3、第1ユニット5、及び第2ユニット6での各種処理に関する種々の設定、及び実行指令を入力することができるように構成されている。また操作部19は表示パネル(不図示)を備えており、この表示パネルに、各種情報を表示できる様に構成されている。
尚、記録システム1に外部コンピューター(不図示)が接続されている場合には、この外部コンピューターにおいて、操作部19で行う各種設定や実行指令と同様の各種設定や実行指令を行うことが出来る。
尚、記録システム1に外部コンピューター(不図示)が接続されている場合には、この外部コンピューターにおいて、操作部19で行う各種設定や実行指令と同様の各種設定や実行指令を行うことが出来る。
<<<中間ユニットについて>>>
続いて中間ユニット3について説明する。図1に示される中間ユニット3は、記録ユニット2から受け入れた媒体を第1ユニット5に受け渡す。中間ユニット3は、記録ユニット2と第1ユニット5との間に配置されている。記録ユニット2の第2排出経路23を搬送された媒体は、受入経路30から中間ユニット3に受け入れられて、第1ユニット5に向けて搬送される。尚、受入経路30は、図1において実線で示されている。
続いて中間ユニット3について説明する。図1に示される中間ユニット3は、記録ユニット2から受け入れた媒体を第1ユニット5に受け渡す。中間ユニット3は、記録ユニット2と第1ユニット5との間に配置されている。記録ユニット2の第2排出経路23を搬送された媒体は、受入経路30から中間ユニット3に受け入れられて、第1ユニット5に向けて搬送される。尚、受入経路30は、図1において実線で示されている。
中間ユニット3において、媒体を搬送する搬送経路は二つある。一つ目の搬送経路は、受入経路30から図1において点線で示す第1スイッチバック経路31を経て、合流経路33に搬送される経路である。二つ目の経路は、受入経路30から図1において二点鎖線で示す第2スイッチバック経路32を経て、合流経路33に搬送される経路である。
第1スイッチバック経路31は矢印A1方向に媒体を受け入れた後、矢印A2方向に媒体をスイッチバックさせる経路である。第2スイッチバック経路32は矢印B1方向に媒体を受け入れた後、矢印B2方向に媒体をスイッチバックさせる経路である。
第1スイッチバック経路31は矢印A1方向に媒体を受け入れた後、矢印A2方向に媒体をスイッチバックさせる経路である。第2スイッチバック経路32は矢印B1方向に媒体を受け入れた後、矢印B2方向に媒体をスイッチバックさせる経路である。
受入経路30は、分岐部35において第1スイッチバック経路31と第2スイッチバック経路32とに分岐している。分岐部35には、媒体の送り先を第1スイッチバック経路31と第2スイッチバック経路32とのいずれかに切り換える不図示のフラップが設けられている。
また、第1スイッチバック経路31と第2スイッチバック経路32は合流部36において合流している。したがって、媒体が受入経路30から第1スイッチバック経路31または第2スイッチバック経路32のいずれに送られても、共通の合流経路33を経て第1ユニット5に媒体を受け渡すことができる。
中間ユニット3は、記録ユニット2からラインヘッド20による直近の記録面を上にした状態で媒体を受入経路30に受け入れるが、合流経路33において媒体は湾曲反転されて、直近の記録面が下を向いた状態になる。
したがって、直近の記録面が下を向いた状態の媒体が、中間ユニット3の+Y方向から第1ユニット5の第1搬送経路43に受け渡される。
尚、受入経路30、第1スイッチバック経路31、第2スイッチバック経路32、及び合流経路33のそれぞれには、媒体を搬送する手段の一例として、図示を省略するローラー対が一つ以上配置されている。
したがって、直近の記録面が下を向いた状態の媒体が、中間ユニット3の+Y方向から第1ユニット5の第1搬送経路43に受け渡される。
尚、受入経路30、第1スイッチバック経路31、第2スイッチバック経路32、及び合流経路33のそれぞれには、媒体を搬送する手段の一例として、図示を省略するローラー対が一つ以上配置されている。
記録ユニット2において、複数の媒体に連続して記録を行う場合、中間ユニット3に入った媒体は、第1スイッチバック経路31を通る搬送経路と、第2スイッチバック経路32を通る搬送経路と、に交互に送られる。このことによって、中間ユニット3における媒体搬送のスループットを高めることができる。
また、本実施形態のラインヘッド20のように、媒体に対して液体、具体的にはインクを吐出して記録を行う構成である場合、後段の第1ユニット5や第2ユニット6で処理を行う際に媒体が湿っていると、記録面が擦れたり、媒体の整合性が不良となったりすることがある。
記録後の媒体を、記録ユニット2から中間ユニット3を介して第1ユニット5に受け渡すことにより、記録後の媒体が第1ユニット5に送られるまでの搬送時間を長くとり、第1ユニット5或いは第2ユニット6に到達するまでに、媒体をより乾燥させることができる。
記録後の媒体を、記録ユニット2から中間ユニット3を介して第1ユニット5に受け渡すことにより、記録後の媒体が第1ユニット5に送られるまでの搬送時間を長くとり、第1ユニット5或いは第2ユニット6に到達するまでに、媒体をより乾燥させることができる。
<<<第1ユニットについて>>>
続いて、「処理装置」としての第1ユニット5について説明する。図1に示される第1ユニット5は、−Y方向の下方に中間ユニット3から媒体を受け入れる受け入れ部41を備えている。中間ユニット3の合流経路33を搬送される媒体は、受け入れ部41から第1ユニット5内に入り、第1搬送経路43に受け渡される。
続いて、「処理装置」としての第1ユニット5について説明する。図1に示される第1ユニット5は、−Y方向の下方に中間ユニット3から媒体を受け入れる受け入れ部41を備えている。中間ユニット3の合流経路33を搬送される媒体は、受け入れ部41から第1ユニット5内に入り、第1搬送経路43に受け渡される。
第1ユニット5は、受け入れ部41から受け入れた媒体に対し処理を行う乾燥部50と、受け入れ部41から受け入れた媒体に対し、或いは乾燥部50で処理された媒体に対して処理を行う端綴じ部42と、を備えている。
第1ユニット5は、受け入れ部41から受け入れた媒体を端綴じ部42に送る第1搬送経路43と、第2分岐部D2で第1搬送経路43から分岐して媒体を乾燥部50に送る第2搬送経路44と、を備えている。第2分岐部D2には、媒体の送り先を第1搬送経路43と第2搬送経路44との間で切り換える不図示のフラップが設けられている。
第1ユニット5は、受け入れ部41から受け入れた媒体を端綴じ部42に送る第1搬送経路43と、第2分岐部D2で第1搬送経路43から分岐して媒体を乾燥部50に送る第2搬送経路44と、を備えている。第2分岐部D2には、媒体の送り先を第1搬送経路43と第2搬送経路44との間で切り換える不図示のフラップが設けられている。
端綴じ部42は、例えば媒体の片側の角部や媒体の片側の一辺など、媒体の端部を綴じる端綴じ処理を行う構成部である。端綴じ部42は、一例としてステープラーを備えて構成されている。
乾燥部50は、媒体に乾燥処理を施す構成部である。本実施形態において、乾燥部50は、媒体を加熱することにより媒体を乾燥させる。乾燥部50の詳細な構成は後で説明するが、乾燥部50による乾燥処理後の媒体は、端綴じ部42、または第2ユニット6に設けられる中綴じ折り機構70のいずれかに送られる。
乾燥部50は、媒体に乾燥処理を施す構成部である。本実施形態において、乾燥部50は、媒体を加熱することにより媒体を乾燥させる。乾燥部50の詳細な構成は後で説明するが、乾燥部50による乾燥処理後の媒体は、端綴じ部42、または第2ユニット6に設けられる中綴じ折り機構70のいずれかに送られる。
また、第1ユニット5は、受け入れ部41から受け入れた媒体にパンチ処理を行うパンチ処理部46を備えている。パンチ処理部46は、第1ユニット5に受け入れられた媒体が通る第1搬送経路43の、受け入れ部41に近い位置に設けられており、第1搬送経路43の上流でパンチ処理を実行可能に構成されている。尚、受け入れ部41から受け入れた媒体に対し、パンチ処理部46によるパンチ処理は施されても施されなくてもよい。
受け入れ部41から受け入れた媒体は、図1に示される第1搬送経路43を通って処理トレイ48、或いは後述する第2ユニット6へ送ることができる。処理トレイ48において媒体は、搬送方向の後端を揃えて処理トレイ48にスタックされる。所定の枚数の媒体Pが処理トレイ48にスタックされたら、媒体Pの後端に対し、端綴じ部42による端綴じ処理を行うことができる。第1ユニット5は、+Y方向に媒体を排出する第2排出部62を備えている。尚、第1ユニット5は、第2排出部62の他、後述する第1排出部61及び第3排出部63を備え、これらからも媒体を排出可能に構成されている。
端綴じ部42で処理された媒体は、不図示の排出手段によって第2排出部62から第1ユニット5の筐体外に排出され、そして媒体積載装置39を構成する「積載部」としての第1トレイ40に載置される。
第1トレイ40は、第1ユニット5から+Y方向に突出して設けられている。本実施形態において第1トレイ40は、ベース部40aと延長部40bを備え、延長部40bはベース部40aに収納可能に構成されている。
第1トレイ40は、第1ユニット5から+Y方向に突出して設けられている。本実施形態において第1トレイ40は、ベース部40aと延長部40bを備え、延長部40bはベース部40aに収納可能に構成されている。
また、第1搬送経路43には、第2分岐部D2の下流の第3分岐部D3で第1搬送経路43から分岐する第3搬送経路45が接続されている。第3分岐部D3には、媒体の送り先を第1搬送経路43と第3搬送経路45との間で切り換える不図示のフラップが設けられている。
第1ユニット5の上部には、上部トレイ49が設けられている。第3搬送経路45は、第3分岐部D3から前述した第3排出部63まで連なり、第3搬送経路45を搬送された媒体は、不図示の排出手段によって第3排出部63から上部トレイ49に排出される。つまり、受け入れ部41から受け入れた媒体は、端綴じ部42を経由せずに、上部トレイ49に排出することができる。
第1搬送経路43には、第1分岐部D1で第1搬送経路43から分岐し、第1合流部G1で第1搬送経路43に再び合流する重ね経路64が設けられている。重ね経路64は、媒体を二枚重ねて乾燥部50または端綴じ部42に送る重ね処理部47を構成する。先行して搬送される先行媒体を重ね経路64に送り、第1搬送経路43を搬送される後続媒体と先行媒体を第1合流部G1で合流させることにより、先行媒体と後続媒体とを重ねて第1合流部G1より下流に搬送することができる。尚、重ね処理部47は、重ね経路64を複数設け、三枚以上の媒体を重ねて下流に送る構成としてもよい。
第1ユニット5において、重ね処理部47は、乾燥部50に対し鉛直下方に位置するとともに、乾燥部50、端綴じ部42、及び重ね処理部47が、鉛直方向から見て、すなわち上面から見て重なる部位を有する。尚、乾燥部50及び重ね処理部47のみ、または端綴じ部42及び重ね処理部47のみが重なる構成でもよい。
乾燥部50、端綴じ部42、及び重ね処理部47がこのような位置関係で配置されることにより、装置の水平方向寸法の増大を抑制して装置の小型化を実現できる。
乾燥部50、端綴じ部42、及び重ね処理部47がこのような位置関係で配置されることにより、装置の水平方向寸法の増大を抑制して装置の小型化を実現できる。
尚、第1ユニット5において、第1搬送経路43、第2搬送経路44、及び第3搬送経路45のそれぞれには、媒体を搬送する手段の一例として、図示を省略するローラー対が一対以上配置されている。
続いて、第1ユニット5に設けられた乾燥部50について説明する。
乾燥部50は、媒体の乾燥処理を行う乾燥処理部としてのヒートローラー対51と、ヒートローラー対51を含み、媒体を周回搬送可能なループ状搬送経路52と、を備えている。第1搬送経路43から分岐した第2搬送経路44は、ヒートローラー対51の上流でループ状搬送経路52に合流しており、第2搬送経路44に設けられた搬送ローラー対68によって媒体を送り、ループ状搬送経路52に導入することができる。
乾燥部50は、媒体の乾燥処理を行う乾燥処理部としてのヒートローラー対51と、ヒートローラー対51を含み、媒体を周回搬送可能なループ状搬送経路52と、を備えている。第1搬送経路43から分岐した第2搬送経路44は、ヒートローラー対51の上流でループ状搬送経路52に合流しており、第2搬送経路44に設けられた搬送ローラー対68によって媒体を送り、ループ状搬送経路52に導入することができる。
ヒートローラー対51は、本実施形態では下方のローラーが不図示の駆動源により駆動される乾燥駆動ローラーであり、上方のローラーが乾燥駆動ローラーの回転に従動回転する乾燥従動ローラーである。乾燥駆動ローラーは、不図示のヒーターにより加熱され、これにより乾燥駆動ローラーが発熱し、媒体の乾燥が行われる。但し、ヒートローラー対51を構成するローラーのうち少なくとも一方が加熱される構成であればよく、双方が加熱される構成であっても良い。
但し、中間ユニット3から送られる媒体は、直近の記録面が下を向いた状態で、第1ユニット5の受け入れ部41から第1搬送経路43を経由して第2搬送経路44に入る。そして媒体は、直近の記録面が下を向いた状態でヒートローラー対51にニップされる。したがってヒートローラー対51のうち、加熱されるローラーが、媒体の直近の記録面に接触するローラーであることが好ましい。
乾燥部は、ループ状搬送経路52を備えており、ループ状搬送経路52において媒体を周回搬送可能に構成されているので、媒体を複数回、周回搬送することにより、ヒートローラー対51による乾燥処理を複数回施すことができる。したがって、媒体をより確実に乾燥させることができる。
また、ループ状搬送経路52を備えることにより、例えば、ヒートローラー対51を搬送経路に複数設ける場合に比して、装置のコストアップを抑制できるとともに、消費電力を抑制できる。
また、ループ状搬送経路52を備えることにより、例えば、ヒートローラー対51を搬送経路に複数設ける場合に比して、装置のコストアップを抑制できるとともに、消費電力を抑制できる。
記録システム1において、ヒートローラー対51による加熱は、記録ユニット2に設けられた制御部25によって制御される。制御部25は、条件に応じてヒートローラー対51の加熱を制御することができる。条件としては、例えば媒体の種別や剛性、厚み、坪量等の他、記録ユニット2における記録時に媒体に吐出されたインクの吐出量、媒体への記録が両面記録か片面記録か、乾燥する際の温度や湿度等の環境条件等が挙げられる。
これらの条件に応じてヒートローラー対51による加熱を制御することにより、媒体をより適切に乾燥することができる。ヒートローラー対51による加熱の制御は、例えば、加熱の有無、加熱する場合の温度、加熱する場合に余熱を行うか否か、ヒートローラー対51の加熱を開始するタイミング等が挙げられる。
これらの条件に応じてヒートローラー対51による加熱を制御することにより、媒体をより適切に乾燥することができる。ヒートローラー対51による加熱の制御は、例えば、加熱の有無、加熱する場合の温度、加熱する場合に余熱を行うか否か、ヒートローラー対51の加熱を開始するタイミング等が挙げられる。
また、ヒートローラー対51において、一方の乾燥従動ローラーはバネ等の不図示の押圧手段により他方の乾燥駆動ローラーに対して押圧されており、押圧手段による押圧力を変更可能に構成することができる。押圧手段による押圧を変更する押圧力変更手段(不図示)を制御部25で制御することにより、ヒートローラー対51におけるニップ圧を調整することができる。ヒートローラー対51におけるニップ圧は、条件に応じて変更することが好ましい。条件としては、ヒートローラー対51による加熱を制御する場合と同様の条件を用いることができる。
ループ状搬送経路52には、第4搬送経路59が接続されている。第4搬送経路59は、第1搬送経路43に第2合流部G2で合流し、ヒートローラー対51による乾燥処理後の媒体を第1搬送経路43に戻す経路である。
また、ループ状搬送経路52には、第5搬送経路60が接続されている。第5搬送経路60は、第1排出部61に連なる経路であり、ヒートローラー対51による乾燥処理後の媒体を第2ユニット6に向けて送り出す経路である。
そして第1ユニット5は、乾燥部50で処理された媒体を第1排出部61に送る第1状態と、乾燥部50で処理された媒体を端綴じ部42に送る第2状態と、を切り換え可能な切り換え部材としての切換フラップ(不図示)を備えている。
また、ループ状搬送経路52には、第5搬送経路60が接続されている。第5搬送経路60は、第1排出部61に連なる経路であり、ヒートローラー対51による乾燥処理後の媒体を第2ユニット6に向けて送り出す経路である。
そして第1ユニット5は、乾燥部50で処理された媒体を第1排出部61に送る第1状態と、乾燥部50で処理された媒体を端綴じ部42に送る第2状態と、を切り換え可能な切り換え部材としての切換フラップ(不図示)を備えている。
尚、乾燥部50は、ループ状搬送経路52を有しない構成とすることも可能である。
また、本実施形態においては、媒体を外部から加熱することにより媒体を乾燥させる乾燥部50について説明したが、乾燥部50は、例えば媒体に対して風を当てることにより媒体を乾燥させる構成とすることも可能である。
また、本実施形態においては、媒体を外部から加熱することにより媒体を乾燥させる乾燥部50について説明したが、乾燥部50は、例えば媒体に対して風を当てることにより媒体を乾燥させる構成とすることも可能である。
<<<第2ユニットについて>>>
続いて第2ユニット6について説明する。
第2ユニット6は、第1ユニット5の第1トレイ40の下側において、第1ユニット5に対して着脱可能に設けられている。
第1ユニット5の第1排出部61から第2ユニット6に受け渡された媒体は、搬送経路69を搬送されて、中綴じ折り機構70に送られる。中綴じ折り機構70は、媒体を積載する積載部としてのスタック部71を備え、このスタック部71に積載された媒体束を中綴じ位置で綴じた後、中綴じ位置で折って冊子体にすることができる。
続いて第2ユニット6について説明する。
第2ユニット6は、第1ユニット5の第1トレイ40の下側において、第1ユニット5に対して着脱可能に設けられている。
第1ユニット5の第1排出部61から第2ユニット6に受け渡された媒体は、搬送経路69を搬送されて、中綴じ折り機構70に送られる。中綴じ折り機構70は、媒体を積載する積載部としてのスタック部71を備え、このスタック部71に積載された媒体束を中綴じ位置で綴じた後、中綴じ位置で折って冊子体にすることができる。
符号69は、搬送経路であり、搬送経路69を経由して中綴じ折り機構70に媒体が搬送される。符号75は、中綴じ折り機構70を構成するスタック部71に媒体を送り込む送りローラー対である。符号72は、スタック部71に送り込まれた媒体を綴じる綴じ機構である。符号73は、媒体を折りつつ排出する折りローラー対である。
<<<媒体積載装置について>>>
続いて第1ユニット5が備える媒体積載装置39について図2以降を参照して説明する。
図2は媒体積載装置39において第1トレイ40を昇降させる構成の全体を示した図であり、第1トレイ40に対し−X方向寄りに位置する昇降ガイド77Aと、第1トレイ40に対し+X方向寄りに位置する昇降ガイド77Bと、を備えている。昇降ガイド77A、77Bは、Z軸方向に延設された第2ガイドフレーム90を基体とし、この第2ガイドフレーム90に複数の構成要素が組み付けられて成る。
続いて第1ユニット5が備える媒体積載装置39について図2以降を参照して説明する。
図2は媒体積載装置39において第1トレイ40を昇降させる構成の全体を示した図であり、第1トレイ40に対し−X方向寄りに位置する昇降ガイド77Aと、第1トレイ40に対し+X方向寄りに位置する昇降ガイド77Bと、を備えている。昇降ガイド77A、77Bは、Z軸方向に延設された第2ガイドフレーム90を基体とし、この第2ガイドフレーム90に複数の構成要素が組み付けられて成る。
昇降ガイド77A、77Bには、駆動ベルト76がZ軸方向に沿って設けられており、この駆動ベルト76により、第1トレイ40が上昇方向及び下降方向に牽引される。尚、本実施形態において第1トレイ40の上昇方向は+Z方向であり、下降方向は−Z方向である。またX軸方向は第1トレイ40の幅方向である。また−Y方向は後述する第1方向となる。
昇降ガイド77A、77Bのうち昇降ガイド77Aの下側にはモーターを含む昇降機構78が設けられており、この昇降機構78により、駆動ベルト76が駆動される。尚、昇降ガイド77Aと昇降ガイド77Bとの間には伝達軸79が設けられており、この伝達軸79により、昇降機構78の動力が昇降ガイド77Bの側に伝達される。
昇降ガイド77A、77Bのうち昇降ガイド77Aの下側にはモーターを含む昇降機構78が設けられており、この昇降機構78により、駆動ベルト76が駆動される。尚、昇降ガイド77Aと昇降ガイド77Bとの間には伝達軸79が設けられており、この伝達軸79により、昇降機構78の動力が昇降ガイド77Bの側に伝達される。
第1トレイ40は、図5から図7に示すフレームユニット80に固定される。図5及び図6に示す様にフレームユニット80はX軸方向の両側にベルト把持部84を有しており、このベルト把持部84が、上述した駆動ベルト76を把持する。
尚、フレームユニット80の構成については、後に詳述する。
尚、フレームユニット80の構成については、後に詳述する。
以下、昇降ガイド77A、77Bのうち、昇降ガイド77Aの構成について説明するが、昇降ガイド77Bについても、昇降ガイド77Aと同様な構成を有している。
図3及び図4に示す様に、第2ガイドフレーム90は、+Y方向の端部に、Z軸方向に延びる第3案内部90aを一体に有し、また−Y方向の端部に、Z軸方向に延びる第4案内部90bを一体に有している。第3案内部90a及び第4案内部90bは、いずれもX−Z平面に平行な板状部である。尚、本実施形態において第2ガイドフレーム90は、金属板材の曲げ加工により形成される。
図3及び図4に示す様に、第2ガイドフレーム90は、+Y方向の端部に、Z軸方向に延びる第3案内部90aを一体に有し、また−Y方向の端部に、Z軸方向に延びる第4案内部90bを一体に有している。第3案内部90a及び第4案内部90bは、いずれもX−Z平面に平行な板状部である。尚、本実施形態において第2ガイドフレーム90は、金属板材の曲げ加工により形成される。
第2ガイドフレーム90において第3案内部90aと第4案内部90bの間には、Z軸方向に延びる第1ガイドフレーム89が取り付けられている。第1ガイドフレーム89は、+Y方向の端部に、Z軸方向に延びる第1案内部89aを一体に有し、また−Y方向の端部に、Z軸方向に延びる第2案内部89bを一体に有している。第1案内部89a及び第2案内部89bは、いずれもX−Z平面に平行な板状部である。尚、本実施形態において第1ガイドフレーム89は、金属板材の曲げ加工により形成される。
フレームユニット80を構成する第2サイドフレーム82には、図4、図5、図8に示す様に第1従動ローラー91と第2従動ローラー92とが取り付けられている。図4に示す様に第1従動ローラー91は、第1案内部89aと第3案内部90aとの間に挟まれており、第2従動ローラー92は、第2案内部89bと第4案内部90bとの間に挟まれている。
尚、第1サイドフレーム81にも、同様に第1従動ローラー91と第2従動ローラー92とが取り付けられている。
尚、第1サイドフレーム81にも、同様に第1従動ローラー91と第2従動ローラー92とが取り付けられている。
第2従動ローラー92は、第1従動ローラー91に対して+Z方向に位置している。
図4において時計回り方向が第1トレイ40の自重の作用で回転しようとする方向であり、従って通常、第1従動ローラー91は第1案内部89aに押圧された状態となり、第2従動ローラー92は第2案内部89bに押圧された状態となる。この様な構成により、第1トレイ40に働くモーメントによる第1トレイ40の回転を抑制できる。
そして第1従動ローラー91は、第1トレイ40の昇降に応じて第1案内部89aに接触しつつ従動回転する。同様に第2従動ローラー92は、第1トレイ40の昇降に応じて第2案内部89bに接触しつつ従動回転する。
図4において時計回り方向が第1トレイ40の自重の作用で回転しようとする方向であり、従って通常、第1従動ローラー91は第1案内部89aに押圧された状態となり、第2従動ローラー92は第2案内部89bに押圧された状態となる。この様な構成により、第1トレイ40に働くモーメントによる第1トレイ40の回転を抑制できる。
そして第1従動ローラー91は、第1トレイ40の昇降に応じて第1案内部89aに接触しつつ従動回転する。同様に第2従動ローラー92は、第1トレイ40の昇降に応じて第2案内部89bに接触しつつ従動回転する。
以上説明したように媒体積載装置39は、媒体を積載する積載部としての第1トレイ40と、第1トレイ40を昇降方向に昇降させる昇降機構78と、第1トレイ40の基端側つまり−Y方向に位置し、第1トレイ40の昇降時に第1トレイ40をガイドする複数の案内部と、を備えている。この複数の案内部は、第1案内部89aと、第1案内部89aに対し、第1方向つまり−Y方向に間隔を空けて設けられる第2案内部89bと、を含んでいる。
また第1トレイ40は、第1案内部89aに接して従動回転する第1従動ローラー91と、第2案内部89bに接して従動回転する第2従動ローラー92と、を有し、第1従動ローラー91と第2従動ローラー92は第1トレイ40の昇降方向において異なる位置であるとともに、第1方向つまり−Y方向において第1案内部89a及び第2案内部89bを挟む位置に設けられる。
また第1トレイ40は、第1案内部89aに接して従動回転する第1従動ローラー91と、第2案内部89bに接して従動回転する第2従動ローラー92と、を有し、第1従動ローラー91と第2従動ローラー92は第1トレイ40の昇降方向において異なる位置であるとともに、第1方向つまり−Y方向において第1案内部89a及び第2案内部89bを挟む位置に設けられる。
この様な構成により、第1案内部89a及び第2案内部89bをいずれか一方のみ設ける構成、つまり案内部を一つのみ設けるとともにこの一つの案内部を挟む様に従動ローラーを設ける構成に比して、案内部に歪みが生じた場合の第1トレイ40の昇降の際の安定性を向上できる。加えて、第1方向つまり−Y方向において第1案内部89aと第2案内部89bとの間のスペースに、第1トレイ40の昇降に関する機構を配置することができ、装置の大型化を抑制できる。
尚、本実施形態では案内部は第1案内部89a及び第2案内部89bの2つを設けたが、これに限られず、3つ以上設けても良い。また本実施形態において従動ローラーは第1従動ローラー91と第2従動ローラー92の2つを設けたが、従動ローラーは案内部の数に応じて更に設けても良い。また、それぞれの従動ローラーはZ軸方向に複数設けても良く、例えば第1従動ローラー91をZ軸方向に沿って複数設けたり、第2従動ローラー92をZ軸方向に沿って複数設けたりしても良い。
続いてフレームユニット80の構成について詳説する。尚、特に説明しない限り、本実施形態においてフレームユニット80を構成する各フレームは全て金属板材により形成されている。
図7〜図9に示す様にフレームユニット80は、−X方向の昇降ガイド77Aにガイドされる第2サイドフレーム82と、+X方向の昇降ガイド77Bにガイドされる第1サイドフレーム81と、第2サイドフレーム82と第1サイドフレーム81とを連結するセンターフレーム83と、を備えている。
図7〜図9に示す様にフレームユニット80は、−X方向の昇降ガイド77Aにガイドされる第2サイドフレーム82と、+X方向の昇降ガイド77Bにガイドされる第1サイドフレーム81と、第2サイドフレーム82と第1サイドフレーム81とを連結するセンターフレーム83と、を備えている。
装置の組立の際には、昇降ガイド77Aに対して第2サイドフレーム82を取り付ける。次いで、第1サイドフレーム81に対してセンターフレーム83をねじ固定により連結してフレームサブユニットを構成し、その状態の第1サイドフレーム81を昇降ガイド77Bに対して取り付ける。その後、フレームサブユニットのセンターフレーム83と第2サイドフレーム82とを密着させた状態で、接続フレーム85を図9に示す様に差し込み、これによりフレームサブユニットのセンターフレーム83と第2サイドフレーム82とを仮固定する。その後、ねじ固定により、フレームサブユニットのセンターフレーム83と第2サイドフレーム82とを連結する。フレームユニット80は上記の様な構成及び組み立て作業により、作業性が容易となる。
次に、図5に示す様にフレームユニット80に対して第1トレイ40がねじ固定される部位には、補強フレーム87、88がねじ固定されており、これによりフレームユニット80の変形が抑制される。
補強フレーム87、88のうち、補強フレーム87には、被検出部87aが一体的に形成されている。被検出部87aは、不図示の光学センサーを横切る位置に設けられており、即ち被検出部87aは第1トレイ40が昇降方向の所定位置を通過したことを検知する手段を構成する。被検出部87aが補強フレーム87に一体に形成されていることで、部品点数の削減及び取り付け工程の省略ができ、装置全体の低コスト化に資すことができる。
補強フレーム87、88のうち、補強フレーム87には、被検出部87aが一体的に形成されている。被検出部87aは、不図示の光学センサーを横切る位置に設けられており、即ち被検出部87aは第1トレイ40が昇降方向の所定位置を通過したことを検知する手段を構成する。被検出部87aが補強フレーム87に一体に形成されていることで、部品点数の削減及び取り付け工程の省略ができ、装置全体の低コスト化に資すことができる。
第2サイドフレーム82に対し−X方向には、図5、図7〜図9に示す様に取り付けフレーム86がねじ固定されており、この取り付けフレーム86には、図8〜図10に示す様に第2レバー状部材94が設けられている。
第2レバー状部材94は、揺動軸94aを中心に図10の時計回り方向及び反時計回り方向に揺動可能であるとともに、第2レバー状部材94のばね掛け部94bと取り付けフレーム86のばね掛け部86aとの間に掛けられた「第2押圧部材」としての第2押圧ばね97のばね力により、図10の基準姿勢に維持されている。尚、第2押圧ばね97は、本実施形態では引っ張りコイルばねである。また本実施形態において第2レバー状部材94の基準姿勢は、X軸方向に沿った姿勢である。尚、第2押圧ばね97は、取り付けフレーム86を構成するフレーム部位86b(図10参照)に引っ掛け穴を形成して引っ掛けても良い。
第2レバー状部材94は、揺動軸94aを中心に図10の時計回り方向及び反時計回り方向に揺動可能であるとともに、第2レバー状部材94のばね掛け部94bと取り付けフレーム86のばね掛け部86aとの間に掛けられた「第2押圧部材」としての第2押圧ばね97のばね力により、図10の基準姿勢に維持されている。尚、第2押圧ばね97は、本実施形態では引っ張りコイルばねである。また本実施形態において第2レバー状部材94の基準姿勢は、X軸方向に沿った姿勢である。尚、第2押圧ばね97は、取り付けフレーム86を構成するフレーム部位86b(図10参照)に引っ掛け穴を形成して引っ掛けても良い。
一方、第1トレイ40の昇降領域において所定位置には、図10に示す様に第1トレイ40の通過を検知する為の検知部である第1レバー状部材93が設けられている。第1レバー状部材93は、図4に示す様にY軸方向において第1案内部89aと第2案内部89bとの間に位置しており、この様な第1レバー状部材93の配置によって、装置の大型化を抑制できる。
第1レバー状部材93は、揺動軸93c(図15参照)を中心に図10の時計回り方向及び反時計回り方向に揺動可能であるとともに、第1レバー状部材93のばね掛け部93eと第2ガイドフレーム90のばね掛け部90cとの間に掛けられた「第1押圧部材」としての第1押圧ばね96のばね力を受ける。第1押圧ばね96は、本実施形態では引っ張りコイルばねである。尚、第1押圧ばね96は、第2ガイドフレーム90を構成するフレーム部位90d(図10参照)に引っ掛け穴を形成して引っ掛けても良い。
第1レバー状部材93は、第1腕部93aと、この第1腕部93aに対し所定角度を成す第2腕部93bとを有している。
また第1レバー状部材93は被検出部93dを有し、この被検出部93dが、第1レバー状部材93の揺動動作により、センサー部95に差し掛かる状態(図12参照)と、センサー部95から外れる状態(図10参照)とを取り得る様になっている。第1レバー状部材93の揺動動作は、第1トレイ40つまり第2レバー状部材94の移動によって生じるので、これによりセンサー部95の状態に基づき、第1トレイ40が第1レバー状部材93の配置位置に対して上昇方向にあるのか、或いは下降方向にあるのかを検知することができる。
第1レバー状部材93は、第1腕部93aと、この第1腕部93aに対し所定角度を成す第2腕部93bとを有している。
また第1レバー状部材93は被検出部93dを有し、この被検出部93dが、第1レバー状部材93の揺動動作により、センサー部95に差し掛かる状態(図12参照)と、センサー部95から外れる状態(図10参照)とを取り得る様になっている。第1レバー状部材93の揺動動作は、第1トレイ40つまり第2レバー状部材94の移動によって生じるので、これによりセンサー部95の状態に基づき、第1トレイ40が第1レバー状部材93の配置位置に対して上昇方向にあるのか、或いは下降方向にあるのかを検知することができる。
第1レバー状部材93は、第1押圧ばね96のばね力により、図10の時計回り方向及び反時計回り方向のいずれかに揺動する傾向が付与される。具体的には、第1レバー状部材93は図11に示す姿勢を中立姿勢とし、第1押圧ばね96のばね力つまり押圧力は、第1レバー状部材93が図11に示す中立姿勢から時計回り方向に揺動すると、この時計回り方向に作用し、逆に図11に示す中立姿勢から反時計回り方向に揺動すると、この反時計回り方向に作用する。即ち一つの第1押圧ばね96によって第1レバー状部材93を図10の時計回り方向と反時計回り方向のいずれにも揺動させることができ、部品点数の削減により低コスト化を図ることができる。
ここで、第1レバー状部材93及び第2レバー状部材94の揺動方向について、図15を参照して説明する。
図15では、左方向が+Z方向であり、第1トレイ40の上昇方向となる。また、右方向が−Z方向であり、第1トレイ40の下降方向となる。
矢印R1は、図15における第1レバー状部材93の時計回り方向の揺動方向であり、以下ではこれを第1揺動方向R1と称する。また矢印R2は、図15における第1レバー状部材93の反時計回り方向の揺動方向であり、以下ではこれを第2揺動方向R2と称する。尚、図10は、第1レバー状部材93が第2揺動方向R2の揺動限度にある状態を示し、図11は第1レバー状部材93が中立姿勢にある状態を示し、図13は第1レバー状部材93が第1揺動方向R1の揺動限度にある状態を示している。
また図15において矢印W1は、図15における第2レバー状部材94の反時計回り方向の揺動方向であり、以下ではこれを第1退避方向W1と称する。また矢印W2は、図15における第2レバー状部材94の時計回り方向の揺動方向であり、以下ではこれを第2退避方向W2と称する。
尚、図15では第1レバー状部材93は中立姿勢にあり、第2レバー状部材94は基準姿勢にある。
図15では、左方向が+Z方向であり、第1トレイ40の上昇方向となる。また、右方向が−Z方向であり、第1トレイ40の下降方向となる。
矢印R1は、図15における第1レバー状部材93の時計回り方向の揺動方向であり、以下ではこれを第1揺動方向R1と称する。また矢印R2は、図15における第1レバー状部材93の反時計回り方向の揺動方向であり、以下ではこれを第2揺動方向R2と称する。尚、図10は、第1レバー状部材93が第2揺動方向R2の揺動限度にある状態を示し、図11は第1レバー状部材93が中立姿勢にある状態を示し、図13は第1レバー状部材93が第1揺動方向R1の揺動限度にある状態を示している。
また図15において矢印W1は、図15における第2レバー状部材94の反時計回り方向の揺動方向であり、以下ではこれを第1退避方向W1と称する。また矢印W2は、図15における第2レバー状部材94の時計回り方向の揺動方向であり、以下ではこれを第2退避方向W2と称する。
尚、図15では第1レバー状部材93は中立姿勢にあり、第2レバー状部材94は基準姿勢にある。
以下、各レバー状部材の動作について説明する。
図10は、第2レバー状部材94が第1レバー状部材93に対し第1トレイ40の上昇方向つまり+Z方向に位置し、且つ、第1レバー状部材93が第2揺動方向R2の揺動限度にある状態を示している。この状態では、第2レバー状部材94の移動領域に対して、第1レバー状部材93の第2腕部93bが突出した状態となっている。
この状態から、第1トレイ40が下降方向つまり−Z方向に移動すると、第1レバー状部材93の第2腕部93bに対し第2レバー状部材94が当接し、そしてその状態から第1トレイ40つまり第2レバー状部材94が更に下降方向に移動すると、第2レバー状部材94が第1レバー状部材93を第1揺動方向R1に揺動させる。この様子は、図10から図11への変化で示される。
図10は、第2レバー状部材94が第1レバー状部材93に対し第1トレイ40の上昇方向つまり+Z方向に位置し、且つ、第1レバー状部材93が第2揺動方向R2の揺動限度にある状態を示している。この状態では、第2レバー状部材94の移動領域に対して、第1レバー状部材93の第2腕部93bが突出した状態となっている。
この状態から、第1トレイ40が下降方向つまり−Z方向に移動すると、第1レバー状部材93の第2腕部93bに対し第2レバー状部材94が当接し、そしてその状態から第1トレイ40つまり第2レバー状部材94が更に下降方向に移動すると、第2レバー状部材94が第1レバー状部材93を第1揺動方向R1に揺動させる。この様子は、図10から図11への変化で示される。
第1押圧ばね93のばね力は、第1レバー状部材93が図10に示す姿勢から図11に示す中立姿勢に変化するまでは、第1レバー状部材93が第2揺動方向R2に揺動する傾向を付与する。しかしながら第2レバー状部材94によって第1レバー状部材93が中立姿勢から更に第1揺動方向R1に揺動すると、第1押圧ばね93のばね力が、第1レバー状部材93に対し、第1揺動方向R1に揺動する傾向を付与する。これにより第1レバー状部材93は、第2レバー状部材94によって押されずとも、図11から図12への変化で示す様に第1揺動方向R1の揺動限度まで揺動する。
図12は、第2レバー状部材94が第1レバー状部材93に対し第1トレイ40の下降方向に位置し、且つ、第1レバー状部材93が第1揺動方向R1の揺動限度にある状態を示している。この状態では、第2レバー状部材94の移動領域に対して、第1レバー状部材93の第1腕部93aが突出した状態となっている。
この状態から、第1トレイ40が上昇方向つまり+Z方向に移動すると、第1レバー状部材93の第1腕部93aに対し第2レバー状部材94が当接し、そしてその状態から第1トレイ40つまり第2レバー状部材94が更に上昇方向に移動すると、第2レバー状部材94が第1レバー状部材93を第2揺動方向R2に揺動させる。この様子は、図12から図11への変化で示される。
この状態から、第1トレイ40が上昇方向つまり+Z方向に移動すると、第1レバー状部材93の第1腕部93aに対し第2レバー状部材94が当接し、そしてその状態から第1トレイ40つまり第2レバー状部材94が更に上昇方向に移動すると、第2レバー状部材94が第1レバー状部材93を第2揺動方向R2に揺動させる。この様子は、図12から図11への変化で示される。
第1押圧ばね93のばね力は、第1レバー状部材93が図12に示す姿勢から図11に示す中立姿勢に変化するまでは、第1レバー状部材93が第1揺動方向R1に揺動する傾向を付与する。しかしながら第2レバー状部材94によって第1レバー状部材93が中立姿勢から更に第2揺動方向R2に揺動すると、第1押圧ばね93のばね力が、第1レバー状部材93に対し、第2揺動方向R2に揺動する傾向を付与する。これにより第1レバー状部材93は、第2レバー状部材94によって押されずとも、図11から図10への変化で示す様に第2揺動方向R2の揺動限度まで揺動する。
以上説明した動作は、各レバー状部材の正常動作である。第1押圧ばね96のばね力と第2押圧ばね97のばね力は、上記の正常動作が成立する大きさに設定されている。
しかしながら例えば、装置に衝撃が加わったりする等の理由により、図12に示す状態つまり第1レバー状部材93が第1揺動方向R1の揺動限度にある状態で、図13に示す様に第2レバー状部材94が+Z方向に移動してしまう場合がある。これは異常状態であって、仮に第2レバー状部材94が固定的に設けられた状態で、第1トレイ40つまり第2レバー状部材94が図13に示す状態から−Z方向に移動すると、第1レバー状部材93は図13の状態から更に第1揺動方向R1に動けないので、第2レバー状部材94、或いは第1腕部93aが破損してしまう虞がある。逆の場合つまり図10に示す状態から第2レバー状部材94が第2腕部93bよりも−Z方向に移動してしまった場合も同様である。
しかしながら例えば、装置に衝撃が加わったりする等の理由により、図12に示す状態つまり第1レバー状部材93が第1揺動方向R1の揺動限度にある状態で、図13に示す様に第2レバー状部材94が+Z方向に移動してしまう場合がある。これは異常状態であって、仮に第2レバー状部材94が固定的に設けられた状態で、第1トレイ40つまり第2レバー状部材94が図13に示す状態から−Z方向に移動すると、第1レバー状部材93は図13の状態から更に第1揺動方向R1に動けないので、第2レバー状部材94、或いは第1腕部93aが破損してしまう虞がある。逆の場合つまり図10に示す状態から第2レバー状部材94が第2腕部93bよりも−Z方向に移動してしまった場合も同様である。
しかしながら本実施形態では、第2レバー状部材94は揺動可能であるので、以下の動きによって第2レバー状部材94或いは第1レバー状部材93の破損を回避できる。
具体的には、図13に示す様に第2レバー状部材94が第1レバー状部材93に対し第1トレイ40の上昇方向つまり+Z方向に位置し、且つ、第1レバー状部材93が第1揺動方向R1の揺動限度にある状態で、第1トレイ40が下降方向つまり−Z方向に移動すると、第1レバー状部材93の第1腕部93aに対し第2レバー状部材94が当接し、第2レバー状部材94が図14に示す様に第2退避方向W2に揺動しつつ第1腕部93aを乗り越えることができる。
また逆の場合も同様に、図示は省略するが、第2レバー状部材94が第1レバー状部材93に対し第1トレイ40の下降方向つまり−Z方向に位置し、且つ、第1レバー状部材93が第2揺動方向R2の揺動限度にある状態で、第1トレイ40が上昇方向に移動すると、第1レバー状部材93の第2腕部93bに対し第2レバー状部材94が当接し、第2レバー状部材94が第1退避方向W1に揺動しつつ第2腕部93bを乗り越えることができる。
以上により、イレギュラーな状態で第2レバー状部材94が第1レバー状部材93に当接した場合であっても、第2レバー状部材94或いは第1レバー状部材93の破損を回避できる。
具体的には、図13に示す様に第2レバー状部材94が第1レバー状部材93に対し第1トレイ40の上昇方向つまり+Z方向に位置し、且つ、第1レバー状部材93が第1揺動方向R1の揺動限度にある状態で、第1トレイ40が下降方向つまり−Z方向に移動すると、第1レバー状部材93の第1腕部93aに対し第2レバー状部材94が当接し、第2レバー状部材94が図14に示す様に第2退避方向W2に揺動しつつ第1腕部93aを乗り越えることができる。
また逆の場合も同様に、図示は省略するが、第2レバー状部材94が第1レバー状部材93に対し第1トレイ40の下降方向つまり−Z方向に位置し、且つ、第1レバー状部材93が第2揺動方向R2の揺動限度にある状態で、第1トレイ40が上昇方向に移動すると、第1レバー状部材93の第2腕部93bに対し第2レバー状部材94が当接し、第2レバー状部材94が第1退避方向W1に揺動しつつ第2腕部93bを乗り越えることができる。
以上により、イレギュラーな状態で第2レバー状部材94が第1レバー状部材93に当接した場合であっても、第2レバー状部材94或いは第1レバー状部材93の破損を回避できる。
尚、記録システム1においては、中間ユニット3や第2ユニット6を省略しても良い。またその際、記録ユニット2と第1ユニット5をそれぞれ独立したユニットとしても良いし、記録ユニット2と第1ユニット5を一体化しても良い。また、記録ユニット2に対し直接、媒体積載装置39を搭載しても良い。
以上の様に本明細書では、記録システム1とは、独立したユニットの集合体である場合と、一つのユニットで構成される場合と、のいずれであっても良い意味である。
以上の様に本明細書では、記録システム1とは、独立したユニットの集合体である場合と、一つのユニットで構成される場合と、のいずれであっても良い意味である。
尚、本発明は上記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
1…記録システム、2…記録ユニット、3…中間ユニット、5…第1ユニット、6…第2ユニット、10…プリンター部、11…スキャナー部、12…媒体収容カセット、13…記録後排出トレイ、14…カセット収容部、18…環境情報取得部、19…操作部、20…ラインヘッド、21…給送経路、22…第1排出経路、23…第2排出経路、24…反転用経路、25…制御部、30…受入経路、31…第1スイッチバック経路、32…第2スイッチバック経路、33…合流経路、35…分岐部、36…合流部、39…媒体積載装置、40…第1トレイ、40a…ベース部、40b…延長部、41…受け入れ部、42…端綴じ部、43…第1搬送経路、44…第2搬送経路、45…第3搬送経路、46…パンチ処理部、47…重ね処理部、48…処理トレイ、49…上部トレイ、50…乾燥部、51…ヒートローラー対、52…ループ状搬送経路、59…第4搬送経路、60…第5搬送経路、61…第1排出部、62…第2排出部、63…第3排出部、64…重ね経路、65…第2トレイ、66…規制部、67…ガイド部、68…搬送ローラー対、69…搬送経路、70…中綴じ折り機構、71…スタック部、72…綴じ機構、73…折りローラー対、75…送りローラー対、76…駆動ベルト、77A、77B…昇降ガイド、78…昇降機構、79…伝達軸、80…フレームユニット、81…第1サイドフレーム、82…第2サイドフレーム、83…センターフレーム、84…ベルト把持部、85…接続フレーム、86…取り付けフレーム、86a…ばね掛け部、87…補強フレーム、87a…被検出部、88…補強フレーム、89…第1ガイドフレーム、89a…第1案内部、89b…第2案内部、89c…開口部、90…第2ガイドフレーム、90a…第3案内部、90b…第4案内部、90c…ばね掛け部、91…第1従動ローラー、92…第2従動ローラー、93…第1レバー状部材、93a…第1腕部、93b…第2腕部、93c…揺動軸、93d…被検出部、93e…ばね掛け部、94…第2レバー状部材、94a…揺動軸、94b…ばね掛け部、95…センサー部、96…第1押圧ばね、97…第2押圧ばね、P…媒体、M…媒体束、C…中央部、D1…第1分岐部、D2…第2分岐部、D3…第3分岐部、G1…第1合流部、G2…第2合流部
Claims (7)
- 媒体を積載する積載部と、
前記積載部を昇降方向に昇降させる昇降機構と、
前記積載部の基端側に位置し、前記積載部の昇降時に前記積載部をガイドする複数の案内部と、を備え、
複数の前記案内部は、第1案内部と、
前記第1案内部に対し、前記昇降方向と交差する方向である第1方向に間隔を空けて設けられる第2案内部と、を含み、
前記積載部は、前記第1案内部に接して従動回転する少なくとも一つの第1従動ローラーと、前記第2案内部に接して従動回転する少なくとも一つの第2従動ローラーと、を有し、
少なくとも一つの前記第1従動ローラーと少なくとも一つの前記第2従動ローラーは、前記昇降方向において異なる位置であるとともに、前記第1方向において前記第1案内部及び前記第2案内部を挟む位置に設けられる、
ことを特徴とする媒体積載装置。 - 請求項1に記載の媒体積載装置において、前記第1方向における、前記第1案内部と前記第2案内部との間の位置に、前記積載部の通過を検知する為の検知部を備える、
ことを特徴とする媒体積載装置。 - 請求項2に記載の媒体積載装置において、前記検知部は、前記積載部に設けられた接触部と接して、第1揺動方向及びその反対の第2揺動方向に揺動する第1レバー状部材を有し、
前記第1レバー状部材は、第1押圧部材の押圧力により前記第1揺動方向及び前記第2揺動方向のいずれかに揺動する傾向が付与され、
前記第1押圧部材の押圧力は、前記第1レバー状部材が中立姿勢から前記第1揺動方向に揺動すると、前記第1揺動方向に作用し、前記第1レバー状部材が前記中立姿勢から前記第2揺動方向に揺動すると、前記第2揺動方向に作用する、
ことを特徴とする媒体積載装置。 - 請求項3に記載の媒体積載装置において、前記接触部は、前記検知部と接触するとともに第1退避方向及びその反対の第2退避方向に揺動する第2レバー状部材を有し、
前記第2レバー状部材は、第2押圧部材の押圧力により基準姿勢に維持され、
前記第1レバー状部材は、第1腕部と、前記第1腕部に対し所定角度を成す第2腕部とを有し、
前記第2レバー状部材が前記第1レバー状部材に対し前記積載部の上昇方向に位置し、且つ、前記第1レバー状部材が前記第2揺動方向の揺動限度にある状態で、前記積載部が下降方向に移動すると、前記第1レバー状部材の前記第2腕部に対し前記第2レバー状部材が当接し、前記第2レバー状部材が前記第1レバー状部材を前記第1揺動方向に揺動させ、
前記第2レバー状部材が前記第1レバー状部材に対し前記積載部の下降方向に位置し、且つ、前記第1レバー状部材が前記第1揺動方向の揺動限度にある状態で、前記積載部が上昇方向に移動すると、前記第1レバー状部材の前記第1腕部に対し前記第2レバー状部材が当接し、前記第2レバー状部材が前記基準姿勢を維持しつつ前記第1レバー状部材を前記第2揺動方向に揺動させ、
前記第2レバー状部材が前記第1レバー状部材に対し前記積載部の上昇方向に位置し、且つ、前記第1レバー状部材が前記第1揺動方向の揺動限度にある状態で、前記積載部が下降方向に移動すると、前記第1レバー状部材の前記第1腕部に対し前記第2レバー状部材が当接し、前記第2レバー状部材が前記第2退避方向に揺動しつつ前記第1腕部を乗り越え、
前記第2レバー状部材が前記第1レバー状部材に対し前記積載部の下降方向に位置し、且つ、前記第1レバー状部材が前記第2揺動方向の揺動限度にある状態で、前記積載部が上昇方向に移動すると、前記第1レバー状部材の前記第2腕部に対し前記第2レバー状部材が当接し、前記第2レバー状部材が前記第1退避方向に揺動しつつ前記第2腕部を乗り越える、
ことを特徴とする媒体積載装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の媒体積載装置において、前記第1方向は、前記積載部に積載される媒体の排出方向に対して反対方向に沿っており、
前記第2従動ローラーは、前記第1従動ローラーに対して前記積載部の上昇方向に位置する、
ことを特徴とする媒体積載装置。 - 媒体に処理を行う処理部と、
前記処理部によって処理された媒体を積載する、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の媒体積載装置と、
を備えた処理装置。 - 媒体に記録を行う記録ユニットと、
前記記録ユニットで記録が行われた前記媒体を受け入れて処理を行う、請求項6に記載の処理装置と、
を備えた記録システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019183591A JP2021059404A (ja) | 2019-10-04 | 2019-10-04 | 媒体積載装置、処理装置、記録システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019183591A JP2021059404A (ja) | 2019-10-04 | 2019-10-04 | 媒体積載装置、処理装置、記録システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2021059404A true JP2021059404A (ja) | 2021-04-15 |
Family
ID=75379544
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019183591A Pending JP2021059404A (ja) | 2019-10-04 | 2019-10-04 | 媒体積載装置、処理装置、記録システム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2021059404A (ja) |
-
2019
- 2019-10-04 JP JP2019183591A patent/JP2021059404A/ja active Pending
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