JP5454866B2 - 冊子の頁捲り装置 - Google Patents

冊子の頁捲り装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5454866B2
JP5454866B2 JP2009098276A JP2009098276A JP5454866B2 JP 5454866 B2 JP5454866 B2 JP 5454866B2 JP 2009098276 A JP2009098276 A JP 2009098276A JP 2009098276 A JP2009098276 A JP 2009098276A JP 5454866 B2 JP5454866 B2 JP 5454866B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
page
booklet
vacuum pad
uppermost
vacuum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009098276A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009279925A (ja
Inventor
透暢 石岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2009098276A priority Critical patent/JP5454866B2/ja
Priority to US12/429,577 priority patent/US7714221B2/en
Publication of JP2009279925A publication Critical patent/JP2009279925A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5454866B2 publication Critical patent/JP5454866B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B42BOOKBINDING; ALBUMS; FILES; SPECIAL PRINTED MATTER
    • B42DBOOKS; BOOK COVERS; LOOSE LEAVES; PRINTED MATTER CHARACTERISED BY IDENTIFICATION OR SECURITY FEATURES; PRINTED MATTER OF SPECIAL FORMAT OR STYLE NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; DEVICES FOR USE THEREWITH AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; MOVABLE-STRIP WRITING OR READING APPARATUS
    • B42D9/00Bookmarkers; Spot indicators; Devices for holding books open; Leaf turners
    • B42D9/04Leaf turners
    • B42D9/06Leaf turners having an arm reset after each operation
    • B42D9/065Leaf turners having an arm reset after each operation magnetically or pneumatically actuated

Description

本発明は、例えば、冊子発行機に搭載されて冊子の頁を自動的に捲る冊子の頁捲り装置に関する。
近時、冊子には、高付加価値化の一環として高い曲げ剛性の頁を持つものが登場してきている。例えば、個人情報を偽変造させないようにセキュリティ保護層を付与したID頁や、高密度記録ができるICチップを内蔵したプラスチックシート状の頁などを持つ冊子である。さらには、ICチップが無線タイプであり、非接触で情報の読み取り、書き込みができる冊子もある。この冊子の中には、不正規な読み取り、書き込みから記録情報を保護するため、その表紙・裏表紙に電波遮蔽機能を持たせたものがある。このタイプの冊子にあっては、表紙をめくった状態でのみ読み取り、書き込みを受け付けるようになっている。
ところで、一般的な冊子の頁捲り装置は、冊子の低い曲げ剛性を前提に、冊子に座屈変形を起こさせ、捲りローラで頁をかき上げ、捲りローラの上に頁を跳ね上がらせることで、頁を捲っている。
しかしながら、上述した高剛性の頁を持つ冊子を捲ろうとしても、捲りローラと最上頁との間の摩擦力と、最上頁とその下の頁との間の摩擦力との差が、高剛性頁を座屈変形せしめる条件に入らなくなってしまう。
また、捲りローラをより摩擦係数の高いものに変更した場合には、冊子に座屈変形せしめることが可能になるが、この場合には、高剛性頁の弾性変形範囲を超えて頁に塑性変形や曲げ破断を起こしたり、内蔵したICチップを応力破壊させてしまう虞がある。
そこで、従来においては、捲りローラを冊子の小口に当接させ、捲りローラを回転させつつ捲りローラを持ち上げることで、高剛性頁を座屈変形させずに捲ることができるようにしたものが考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−144756号公報
しかしながら、この方式では、高剛性頁の小口位置を精度よく把握し、捲りローラを精度よく当接させないと、かき上げを失敗してしまう。
また、冊子を構成する頁は、冊子の綴じ目を固定端とする片持ちハリ構造のため、捲り直しを繰り返すうちに、頁の小口が浮き上がるなどして、さらに小口位置がばらつき、捲り動作の不安定要素が増大してしまう。
また、従来の一般中紙頁に混じって複数の高剛性頁が存在する冊子の場合は、高剛性頁の捲り動作、一般中紙頁の捲り動作の繰り返しによって、小口位置の浮き上がりばらつきが加速度的に増大し、捲り動作の不安定要素も同様に増大する。
このように高剛性頁が複数ある冊子においては、捲りローラを用いた方式では、安定した冊子捲りの実現が難しかった。
ところで、積層した枚葉体を上方から1枚ずつ分離して運搬する方法として、真空パッドによる負圧吸引方式がよく知られている。
この方式では、媒体の剛性に依存することがないので、高剛性頁が複数ある冊子においても有利である。
真空パッド自体も、媒体の性質に合わせて様々なものがある。媒体を持ち上げたときに重心まわりの回転を許容できるように、首振りできる回転支点を持っているものや、真空パッド自体が変形(ゴム材質やベローズ状形状)可能なものがある。
しかしながら、この負圧吸引方式を単に冊子の頁捲り装置に適用した場合には、冊子の頁をその綴じ目を中心にして90度以上回動させて持ち上げなければ捲ることができず、真空パッドの移動量が大きく必要になる。このため、従来の座屈変形を利用した捲り装置と同じ搬送レイアウトに納めることが困難になるという問題があった。
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、真空パッドの移動量を大きくすることなく、頁捲りを行なうことができるようにした冊子の頁捲り装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、冊子を頁捲り位置に搬送する搬送手段と、この搬送手段によって頁捲り位置に搬送された前記冊子の最上頁を真空吸着する真空パッドと、この真空パッドを移動させて前記冊子の最上頁をその綴じ目を中心として開く方向に所定角度持ち上げる駆動手段と、前記所定角度持ち上げられた最上頁の下部側に進入する当接用ローラ部と、この当接用ローラ部が前記最上頁の下部側に進入したのち、前記真空パッドの真空吸着を解除して前記真空パッドを前記最上頁から退避する方向に移動させるとともに、前記冊子を前記第1の方向に搬送して前記最上頁を前記当接用ローラ部に当接させて開帳するように制御する制御手段とを具備することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、冊子を頁捲り位置に搬送する搬送手段と、この搬送手段によって頁捲り位置に搬送された前記冊子の最上頁を真空吸着する真空パッドと、この真空パッドを移動させて前記冊子の最上頁をその綴じ目を中心として開く方向に所定角度持ち上げる駆動手段と、前記所定角度持ち上げられた最上頁の下部側に進入する第1の当接用ローラ部及びこの第1の当接用ローラ部の冊子搬送方向上流側に設けられる第2の当接用ローラ部と、前記冊子を搬送方向に搬送する搬送時に前記第1の当接用ローラ部が前記最上頁の下部側に進入したのち、前記真空パッドの真空吸着を解除して前記真空パッドを前記最上頁から退避する方向に移動させるとともに、前記冊子を搬送方向にさらに搬送して前記最上頁の裏面側を前記第1の当接用ローラ部に当接させて開帳するように制御する制御手段とを具備し、前記制御手段は、前記冊子の最上頁の裏面側が開帳された後、前記冊子を逆方向に搬送する逆方向搬送時に前記最上頁を頁捲り位置に位置させ、この頁捲り位置に送られた前記最上頁の裏面側を前記真空パッドによって吸着し、この真空パッドを移動させて前記最上頁を前記冊子の綴じ目を中心に閉じる方向に所定角度回動させて持ち上げ、この所定角度回動持ち上げられた前記最上頁の下部側に前記第2の当接用ローラ部を進入させ、この第2の当接用ローラ部の進入後、前記真空パッドの真空吸着を解除して前記真空パッドを前記最上頁から退避する方向に移動させるとともに、前記冊子を逆方向に搬送して前記最上頁の表面側を前記第2の当接用ローラ部に当接させて閉帳するように制御することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、冊子を頁捲り位置に搬送する搬送手段と、この搬送手段によって頁捲り位置に搬送された前記冊子の最上頁を真空吸着する真空パッドと、この真空パッドを移動させて前記冊子の最上頁をその綴じ目を中心として開く方向に所定角度持ち上げる駆動手段と、前記所定角度持ち上げられた最上頁の下部側に進入する第1の当接用ローラ部及びこの第1の当接用ローラ部の冊子搬送方向上流側に設けられる第2の当接用ローラ部と、前記冊子を搬送方向に搬送する搬送時に前記第1の当接用ローラ部が前記最上頁の下部側に進入したのち、前記真空パッドの真空吸着を解除して前記真空パッドを前記最上頁から退避する方向に移動させるとともに、前記冊子を搬送方向にさらに搬送して前記最上頁の裏面側を前記第1の当接用ローラ部に当接させて開帳するように制御する制御手段と、前記開帳された最上頁の頁番号を検出する検出手段とを具備し、前記制御手段は、前記検出手段によって検出された頁番号が前記最上頁の頁番号と異なる場合には、前記開帳動作をやり直すように制御し、かつ、前記冊子の最上頁の裏面側が正しく開帳された後は、前記冊子を逆方向に搬送する逆方向搬送時に前記最上頁を頁捲り位置に位置させ、この頁捲り位置に送られた前記最上頁の裏面側を前記真空パッドによって吸着し、この真空パッドを移動させて前記最上頁を前記冊子の綴じ目を中心に閉じる方向に所定角度回動させて持ち上げ、この所定角度回動持ち上げられた前記最上頁の下部側に前記第2の当接用ローラ部を進入させ、この第2の当接用ローラ部の進入後、前記真空パッドの真空吸着を解除して前記真空パッドを前記最上頁から退避する方向に移動させるとともに、前記冊子を逆方向に搬送して前記最上頁の表面側を前記第2の当接用ローラ部に当接させて閉帳するように制御することを特徴とする。
本発明によれば、真空パッドの移動量を大きくすることなく、捲りを行なうことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態である冊子の頁捲り装置を示す構成図である。
図中1は冊子Tを搬送する搬送路で、この搬送路1には冊子Tの搬送方向に沿って所定間隔を存して搬送手段としての複数個の搬送ローラ2a〜2d、及び冊子Tを光学的に検知する検知センサ4a〜4dが配設されている。搬送ローラ2a,2dの上面部には、ピンチローラ2a′,2d′が転接され、搬送ローラ2b,2cは、頁捲り位置5に配置されている。搬送ローラ2a〜2dは、図5に示す搬送ローラ駆動モータ26によって回転駆動されるようになっている。
搬送ローラ2b,2cの上部側には当接送り機構20A、20Bがそれぞれ配設されている。頁捲り位置5の上部側には後述する真空パッド10aによって吸着されて持ち上げれる頁を光学的に検知する頁持ち上げ検知センサ19が設けられている。また、当接送り機構20Bの近傍には捲られた頁の頁番号を検出する検出手段としての頁番号検出センサ24が設けられている。上記した検知センサ4a〜4d、頁持ち上げ検知センサ19及び頁番号検出センサ24は、図5に示すように信号回路を介して制御手段としての制御部40に接続されている。
一方、当接送り機構20Aは、第2の当接用ローラ部としてのピンチローラ21aを備えている。ピンチローラ21aは、図2にも示すようにシャフト6に取り付けられ、このシャフト6にはピンチローラ21aの近傍に位置して羽根車22aが取り付けられている。この羽根車22aは周面部に柔軟性を有する叩き板を複数枚放射状に配設し、回転時に叩き板を冊子Tに当接させて、捲ろうとする頁の下部側の頁を叩き落とすようになっている。
図2は、ピンチローラ21aと羽根車22aの駆動系を示す。
シャフト6は支持ブラケット7によって回転自在に支持され、その一端部側は支持ブラケット7から外方に突出されている。このシャフト6の突出部には駆動ベルト8を介してピンチローラ駆動モータ(図5に示す)9に接続され、このピンチローラ駆動モータ9の駆動により、ピンチローラ21a及び羽根車22aが正逆方向に回転駆動されるようになっている。
支持ブラケット7には冊子Tの搬送をガイドするガイド体20aが一体的に取り付けられている。支持ブラケット7は平行リンク機構23aによって支持され、平行リンク機構23aは、平行リンク駆動モータ(図5に示す)25によって正逆方向に回動されるようになっている。平行リンク機構23aの回動により、ガイド体20aはピンチローラ21a及び羽根車22aとともに、搬送ローラ2bに近接する搬送位置とこの搬送位置の左斜め上方の待機位置との間で移動されるようになっている。
なお、当接送り機構20Bは、上記した当接送り機構20Aと同様に構成されてる。即ち、ガイド体20b、ピンチローラ(第1の当接用ローラ部)21b、羽根車22b、平行リンク機構23bを備え、ガイド体20b、ピンチローラ21b、羽根車22bを搬送ローラ2cに近接する搬送位置とこの搬送位置の右斜め上方の待機位置との間で移動させるようになっている。
また、上記した頁捲り位置5には捲り吸着機構10が設けられている。
以下、図3を用いて捲り吸着機構10について説明する。
この捲り吸着機構10は、搬送路1を介して上下に配置される上部側及び下部側の各真空パッド10a,10bを備えている。下部側の真空パッド10bは、吸引口を上向きにして取り付けられており、直上に搬送されてきた冊子Tの下面側と対向するようになっている。上部側の真空パッド10aは支持台車15に取り付けられている。真空パッド10a,10bには、負圧供給回路11を介してポンプ12が接続されている。負圧供給回路11中には、負圧によって吸い込まれた空気の中の塵を分離するフィルタ14、負圧を切り替える動作弁13、分岐管31a〜31cが配設されている。
動作弁13が開放されると、真空パッド10a,10bに負圧が発生し、冊子Tが対向すると真空パッド10a,10bに吸引される。この真空パッド10a,10bの吸引力W[N]は、下式で求まる。
W=0.1×P×A/S
P: 真空圧力(ゲージ圧)[−kPa]
A: 真空パッド面積 [cm
S: 安全率
一方、支持台車15の前後面部には上下に位置して案内輪15a、15bがそれぞれ設けられている。支持台車15の前後方向にはそれぞれガイド板16が配設され、支持台車15の案内輪15a、15bは、ガイド板16のカム溝16a,16bに嵌め込まれている。
また、下部側の案内輪15aは、駆動手段としての駆動用リンク板17の溝部17aにも嵌め込まれている。駆動リンク板17は駆動シャフト17cに接続され、駆動シャフト17cはガイド板16,16間に掛け渡されている。駆動シャフト17cの一端部側には手回しノブ26aが取り付けられ、他端部側には駆動プーリ27、駆動ベルト28を介して駆動リンク板駆動モータ29が接続されている。
また、上部側の案内輪15bの軸は、バネ18を介してフック部18aに接続され、支持台車15は上方に向かって弾性的に付勢されている。
駆動リンク板駆動モータ29が駆動されると、駆動ベルト28、駆動プーリ27を介して駆動シャフト17cが回転されて駆動リンク板17が正逆方向(左右方向)に回動される。この回動により、案内輪15a、15bはガイド板16の二つのカム溝16a、16bに沿って案内されて、支持台車15を移動させる。
なお、駆動リンク板17は、支持台車15を移動させる前の初期状態では、12時方向を指しており、支持台車15に支持される真空パッド10aは上方待機位置に待機されている。
図4は、冊子Tの頁捲り位置5とガイド板16のカム溝16a,16bに沿って動くパッドの支持台車15の軌跡を示すものである。
M1は、頁捲り開始位置における冊子Tの綴じ目位置、M2は、逆頁捲り開始位置における冊子Tの綴じ目位置である。Pnは案内輪15aの中心位置、Qnは案内輪15bの中心位置である。
支持台車15は、案内輪15a,15bの中心位置Pn,Qnの2点で位置と方向が決められ、真空パッド10aは支持台車15に連動して移動する。即ち、ガイド板16のカム溝16a、16bにおけるP1〜P2間およびQ1〜Q2間は、M1を中心とする円弧なので、その間、真空パッド10aは、M1を中心に冊子Tの最上頁の綴じ目を回転中心とした持ち上がり動作と合致して動くことになる。
逆頁捲りにおいても、M2を中心として、ガイド板16のカム溝16a、16bの形状および真空パッド10aの動きも対称になる。
また、P0〜P2間は、P1〜P2を対称展開した曲線を滑らかにつなぐ円弧で形成される一方で、Q0〜Q2間は、ガイド板16のカム溝16bの対象軸方向に直線状に後退するように形成されている。
よって、支持台車15はそれまでの傾斜を減らせてゆき、案内輪15a,15bの中心位置がP0,Q0になると、垂直に戻り、真空パッド10aの上方待機位置(初期位置)となる。
駆動軸(回転中心)17cまわりで案内輪15aを動かす駆動リンク板17は、このとき12時方向を指し、時計回り、反時計回りで、支持台車15を対称に動かすことができる。これにより、真空パッド10aの頁捲り動作における最大退避位置と逆頁捲り動作の捲り開始位置が対応することで、コンパクトな範囲で、頁捲り、逆頁捲りができることになる。
なお、冊子Tの厚み、冊子Tの綴じ方、冊子T内の高剛性頁の配置、あるいは搬送動作による頁捲り開始位置のばらつきによって、実際の冊子Tの綴じ目位置と、M1およびM2位置はずれることがある。冊子Tの最上頁持ち上げ動作においては、真空パッド10aの軌跡が理想どおりならず、ずれることになるが、持ち上げ角度が45度未満と小さいこと、冊子Tと真空パッド10a、10bとの間で釣り合いを取るよう動ける遊びがあることを理由に、あまり問題にならない。この遊びは、真空パッド10の弾性変形、冊子1綴じ目近傍の弾性変形による。
図5は、上記した頁捲り装置の駆動制御系を示すブロック図である。
上記したように検知センサ4a〜4d、頁持ち上げ検知センサ19、及び頁番号検出センサ24は信号回路を介して制御手段としての制御部40に接続されている。そして、この制御部40には制御回路を介して上記したピンチローラ用、平行リンク用、搬送ローラ用、駆動リンク板用の各駆動モータ9,25,26,29、及び動作弁13が接続され、ピンチローラ21a、21b、羽根車22a、22b、平行リンク機構23a,23b、搬送ローラ2a〜2d、駆動リンク板17及び真空パッド10a,10bの駆動が検知信号に基づいて制御されるようになっている。
次に、冊子Tの頁捲り動作について図6〜図15を参照して説明する。
冊子Tは搬送ローラ2aの矢印方向の回転により、搬送路1に沿って右方向に搬送される。この搬送により、冊子Tが検知センサ4bまで搬送されて検知されると、制御部40はピンチローラ21aと羽根車22aとを矢印方向に回転させるとともに、平行リンク機構23aを動作させる。平行リンク機構23aの動作により、図6に示すように、可動ガイド20aがピンチローラ21a及び羽根車22aとともに待機位置から搬送位置に移動され、搬送ローラ2bとピンチローラ21aとにより冊子Tをさらに右方向に挟持搬送する。この搬送により、冊子Tが検知センサ4cによって検知されると、搬送ローラ2bとピンチローラ21aとが既定パルス数だけ逆転され、冊子Tが逆送りされ所定の頁捲り開始位置5で停止される。こののち、図7に示すように、平行リンク機構23aが冊子搬送方向とは逆方向に動作されて可動ガイド20aがピンチローラ21a及び羽根車22aとともに、搬送位置から待機位置に移動される。
一方、このときには、動作弁13が動作されて真空パッド10a、10bに負圧が発生し、冊子Tの下面側が下部側の真空パッド10bによって吸着保持される。さらに、このときには、駆動リンク板駆動モータ29が動作されて図7に示すように、駆動アーム板17が時計方向に回動し、上部側の真空パッド10aが冊子Tの最上頁Taに接触されて最上頁Taを吸着する。こののち、駆動アーム板17が逆方向(反時計方向)に回動されて真空パッド10aが最上頁Taを吸着したまま、ガイド板16のカム溝16aの軌跡に沿って上方へ移動する。これにより、冊子Tの最上頁Taは、真空パッド10aとの吸着状態を変えることなく、冊子Tの綴じ目Tbを回転中心として持ち上げられる。冊子Tの最上頁Taは、冊子Tの綴じ目Tbまわりに持ち上げられるだけで、曲げ変形力などは一切与えられないので、その頁の剛性は捲り動作に関係がなくなる。
このように、冊子Tの最上頁Taが持ち上げられて所定位置まで持ち上げられると、頁持ち上げ検知センサ19によって検知される。この検知に基づいて制御部40により、図8に示すように、可動ガイド20bが回転するピンチローラ21b及び羽根車22bとともに待機位置から搬送位置に移動される。このとき、冊子Tの最上頁Taの持ち上げにつられて浮き上がった下部側の複数の頁は羽根車22bの叩き板で叩き落され、最上頁Taのすぐ下の頁上にピンチローラ21bが進入する。
こののち、制御部40によって動作弁13が閉じられ、真空パッド10aの吸引が停止される。ついで、図9に示すように駆動リンク板17が初期状態の時計12時方向に戻されて真空パッド10aを上方待機位置へ戻す。こののち、搬送ローラ2cとピンチローラ21bとの回転により、冊子Tが右方向に挟持搬送され、冊子検知センサ4dで検知されることにより停止される。これにより、冊子Tの最上頁Taがピンチローラ21bに当接される。
このとき、駆動リンク板17は初期状態から反時計方向に回動され、図10に示すように捲り上げた冊子Tの最上頁Taの捲り倒し動作範囲から退避するように真空パッド10aを移動させる。また、このとき、既に冊子Tの右端は、搬送ローラ2dとピンチローラ2d′とで挟持されて搬送可能状態となり、可動ガイド20bは待機状態に戻される。この状態から搬送ローラ2dが回転され、捲り上げられた冊子Tの最上頁Taは、付近に干渉する部品がない状態で、図11に示すように完全に捲り倒される。よってここでも、その頁の剛性にまったく依存せずに、動作を完了させることができる。
なお、この搬送の際には、頁番号検出センサ24によって冊子Tの開かれた頁Ta上に記録してある頁番号がスキャンされる。このスキャン情報は制御部40に送信され、制御部40では、送信されたスキャン情報に基づいてプログラム通り捲り動作が行われているか否かを判断し、プログラム通り捲り動作が行われていなと判断された場合には、捲り動作をやり直す。
プログラム通り捲り動作が行われたと判断された場合には、冊子Tは後工程に送られて処理され、この処理後、逆送りされて再度、図11に示すように頁捲り位置5に送られる。この状態から図12に示すように真空パッド10aが頁Taを吸着して持ち上げ、この持ち上げられた頁Taが頁持ち上げセンサ19によって検知されると、図13に示すように可動ガイド20aがピンチローラ21a及び羽根車22aとともに右方向に移動して頁Taの下部側に進入する。こののち、図14に示すように搬送ローラ2b、2c,2dの矢印方向の回転によって、冊子Tは左方向に搬送され、頁Taがピンチローラ21aに当接し閉じる方向に回動される。さらに冊子Tが図15に示すように左方向に搬送されることにより、頁Taが閉じる方向に回動されて閉じられ、頁閉じ動作を終了する。この頁閉じ動作時には、閉じる方向に大きく回動する頁Taが当接しないように真空パッド10aは待機位置から右方向下方に退避される。
上記したように、この実施の形態によれば、真空パッド10aの吸着により頁Taを持ち上げて捲るため、捲くる頁Taに一切の変形負荷を与えることがなく、頁の剛性や摩擦係数等の特性によらず、捲り、逆捲りができる。
また、真空パッド10aによって持ち上げた頁Taの下部側にピンチローラ21a(或いは21b)を進入させてこのピンチローラ21a(或いは21b)に頁Taを当接させて開帳するため、真空パッド10aによる頁Taの少ない持上量で、即ち、真空パッド10aの少ない移動量で開帳でき、従来の座屈変形を利用した頁捲り装置と同等のレイアウト内での配置が可能となる。
また、真空パッド10aの捲り動作における最大退避位置と逆捲り動作の捲り開始位置とが対応するため、コンパクトな範囲で、頁の捲り、逆捲りが可能となる。
さらに、開かれた頁の頁番号を検出センサ24によって検出し、その検出結果が所定の頁番号でない場合には、再度、捲り動作をやり直すため、正確な捲り動作が可能となる。
図16〜図22は、本発明の第2の実施の形態である頁捲り装置を示すものである。
なお、上記した実施の形態で示した部分と同一部分については同一番号を付してその詳細な説明は省略する。
図16及び図17は、冊子の表紙の捲り動作を示し、図18及び図19は、中紙の捲り動作を示し、図20及び図21は、中紙の捲り戻し動作を示すものである。
この第2の実施の形態では、当接送り機構20A,20Bにそれぞれ持上保持ガイド35が設けられている。上部側の真空パッド10aの吸着によって持ち上げられた頁が誤って落下された場合には、この落下する頁を持上保持ガイド35によって保持できるようになっている。
また、当接送り機構20Bには頁番号検出センサ24が一体的に設けられ、この頁番号検出センサ24は当接送り機構20Bとともに移動するようになっている。頁番号検出センサ24は冊子Tの番号を読み取る場合には、冊子Tに向かって移動する必要があるが、当接送り機構20Bに一体化されて移動するため、頁番号検出センサ24を移動させるための機構を別途専用に必要とすることがなくコンパク化が図られている。
さらに、上、下部の真空パッド10a,10bには図22に示すような負圧発生機構36が接続されている。即ち、上部側の真空パッド10aにはフィルタ37、圧力計38、第1の電磁弁39、フィルタ40を介して真空ポンプ42が接続されている。真空ポンプ42には消音器43が接続されている。下部側の真空パッド10bはフィルタ44、第2の電磁弁45を介して上記第1の電磁弁39の上流側に接続されている。
図22(a)は、上下の真空パッド10a,10bに吸引力が発生した状態を示し、図22(b)は、第1の電磁弁39が切り替わって上下の真空パッド10a,10bの吸引力が消失した状態を示し、図22(c)は、第1及び第2の電磁弁39,45が切り替わって上部側の真空パッド10aに吸引力が発生し、下部側の真空パッド10bの吸引力が消失した状態を示している。
次に、冊子Tの表紙Taの捲り動作を図16及び図17に基づいて説明する。
冊子Tが図16(a)に示すように、頁捲り開始位置5に搬送されると下部側の真空パッド10bによって吸着保持され、ついで、上部側の真空パッド10aが下方に移動されて冊子Tの表紙Taに接触して吸着保持する。こののち、上部側の真空パッド10aが図16(b)に示すようにカム溝16a,16bに沿って上方に移動して表紙Taを持ち上げる。そして、表紙Taが所定位置まで持ち上げられると、当接送り機構20Bが図16(c)に示すように移動されて表紙Taの下部側に進入してする。この進入後、搬送ローラ2cとピンチローラ21bとにより冊子Tが挟持されて図17(a)に示すように搬送される。この冊子Tの搬送時には、図22に示す第1及び第2の電磁弁39,45の動作が制御されて上下の真空パッド10a,10bの吸着が解除されるが、この吸着の解除タイミングは異にされている。即ち、冊子Tの搬送が開始されて冊子Tが、所定距離h1搬送されると、下部側の真空パッド10bの吸着が解除され、この解除後、冊子Tがさらに距離h2搬送されると、上部側の真空パッド10aの吸着が解除される。すなわち、上部側の真空パッド10aは、表紙Taをぎりぎりまで長く吸着保持して羽根車22b側に落下するのを防止するようにしている。また、このとき、羽根車22bの回転により表紙Taが誤って掻き落とされた場合には、持上保持ガイド35によって受け止められ、羽根車22bに巻き込まれることを防止できるようになっている。
上部側の真空パッド10aは吸引解除後、図17bに示すように上方の待機位置に復帰する。冊子Tは搬送ローラ2cとピンチローラ21bとによりさらに挟持搬送され、表紙Taはピンチローラ21bに当接されて図17(c)に示すように捲られる。
次に、中紙Tbの捲り動作について図18及び図19に基づいて説明する。
表紙Taが開かれた冊子Tが図18(a)に示すように、頁捲り開始位置5に位置すると、下部側の真空パッド10bによって吸着保持されるとともに、上部側の真空パッド10aが下方に移動されて冊子Tの最上部の中紙Tcに接触されて吸着保持する。こののち、上部側の真空パッド10aが図18(b)に示すようにカム溝16a,16bに沿って上方に移動して、中紙Tcを持ち上げる。このとき中紙Tcが駆動シャフト17cに当接して撓み、下部側の中紙Tdと分離される。中紙Tcが所定位置まで持ち上げられると、当接送り機構20Bが図18(c)に示すように移動されて中紙Tcの下部側に進入するとともに、羽根車22bの回転によって下部側の中紙Tdが叩き落とす。こののち、搬送ローラ2cとピンチローラ21bとにより冊子Tが挟持されて図19(a)に示すように搬送される。この搬送時には上記した表紙の捲り時と同様に、上部側の真空パッド10aは、中紙Tcをぎりぎりまで長く吸着保持して羽根車22側に落下するのを防止する。また、このとき、羽根車22の回転により中紙Tcが誤って掻き落とされた場合には、持上保持ガイド35によって受け止めて羽根車22に巻き込まれることを防止する。
上部側の真空パッド10(a)は吸引解除後、図19(b)に示すように上方の待機位置に復帰する。冊子Tは搬送ローラ2cとピンチローラ21bとによりさらに挟持搬送され、中紙Tcはピンチローラ21bに当接されて図19(c)に示すように捲られる。
次に、中紙Tcの捲り戻し動作について図20及び図21に基づいて説明する。
中紙Tdが開かれた冊子Tが図20(a)に示すように、頁捲り開始位置5に搬送されると、下部側の真空パッド10bによって吸着保持されるとともに、上部側の真空パッド10aが下方に移動されて開かれた状態にある中紙Tdの上面部に接触して吸着保持する。こののち、上部側の真空パッド10aは図20(b)に示すようにカム溝16a,16bに沿って上方に移動して、中紙Tdを持ち上げる。このとき中紙Tdは駆動シャフト17cに当接して撓み、下部側の中紙Tcと分離される。中紙Tdが所定位置まで持ち上げられると、当接送り機構20Aが図20(c)に示すように移動されて中紙Tdの下部側に進入するとともに、羽根車22aの回転によって下部側の中紙Tcが叩き落とされる。
このとき、羽根車22aの回転により中紙Tdが誤って掻き落とされた場合には、持上保持ガイド35によって受け止められ、羽根車22aに巻き込まれることが防止される。こののち、冊子Tは図21(a)に示すように搬送ローラ2c,2dとピンチローラ21b,2d′とにより挟持されて左方向に搬送される。この搬送時には上記した表紙捲り時と同様に、上部側の真空パッド10aは、中紙Tdをぎりぎりまで長く吸着保持して羽根車22側に落下するのを防止する。
上部側の真空パッド10aは吸引解除後、図21(b)に示すように上方の待機位置に復帰する。冊子Tは搬送ローラ2bとピンチローラ21aとによりさらに挟持搬送され、中紙Tcはピンチローラ21aに当接されて図21(c)に示すようにられる捲り戻される。
図23は、本発明の第3の実施の形態である頁捲り装置を示すものである。
なお、上記した実施の形態で示した部分と同一部分については同一番号を付してその詳細な説明は省略する。
頁捲り装置を内蔵する冊子発行装置などでは、頁捲り装置によって所定の頁まで捲られた冊子を印刷ユニットなどに搬送してその頁に印刷などの処理を施すようになっている。
即ち、冊子発行装置などでは、所定頁を開いた冊子、或るいは閉じたままの冊子を捲り装置内の搬送路を介して前後の処理ユニットに搬送する(受け渡し搬送する)必要がある。
従来においては、頁捲り位置の上部側に搬送用の上ガイド板を設け、この上ガイド板を頁の捲り動作時には邪魔にならないように退避させ、冊子の受け渡し搬送時には、頁端が反り返っていたり、冊子自体が閉じようとするクセを持っていたりする冊子であっても良好に搬送できるように上ガイドを復帰させてその搬送をガイドするようにしている。
しかしながら、上ガイドを用いた場合には、部品点数が増大しコストが高くなるという問題があった。
この第3の実施の形態では、上ガイドを用いることなく、冊子を良好に受け渡し搬送できるようにしている。
即ち、この第3の実施の形態では、図23(a)に示すように、装置右側から頁Teが開かれた状態で搬送されてくる冊子Tを出口側の当接送り機構20Bのピンチ動作で搬送し、頁捲り位置5で一旦停止する。こののち、入口側の当接送り機構20Aに受け渡しする前に、図23(b)に示すように出口側の当接送り機構20Bを退避させるとともに、上側の真空パッド10aを下降させて上に反り返った状態の頁Teを押さえ付けて上ガイドと同等の働きを持たせる。こののち、入口側の当接送り機構20Aによって頁Teをピンチしてから上側の真空パッド10aを上方に移動させて待機位置に復帰させる。この復帰後、当接送り機構20Aのピンチ動作によって、冊子Tを装置の左側に搬送する。この搬送により冊子Tが当接送り機構20Aを通過(センサ4bで検知)すると、当接送り機構20Aは待機位置に復帰する。
図24及び図25は、本発明の第4の実施の形態である頁捲り装置を示すものである。
なお、上記した実施の形態で示した部分と同一部分については同一番号を付してその詳細な説明は省略する。
冊子Tは、表紙側から捲った場合の近傍頁のほかにも、裏表紙側から捲った場合の近傍頁にも処理を加えたい場合がある。これを連続で行おうとすると、従来の方法では、
(1)一旦、冊子を冊子投入部に返却搬送し、操作者に裏表紙を上にして再度、投入してもらう。
(2)中紙の捲り動作をひたすら繰り返し、所定の裏表紙近傍頁まで捲る。
等の作業が必要であった。
しかしながら、(1)の方法では、操作者を煩わせ、(2)の方法では、冊子の頁数が大きくなるほど処理時間が膨大になるという問題があった。
これらの問題を解決するには、表紙の近傍頁での処理後、開いた冊子を一旦折り畳んで閉じ、捲り装置と連接された冊子反転装置で冊子を反転(裏表紙を上にする)した後、再び捲り装置で裏表紙から捲り動作を行なえばよい。
反転装置は、例えば、搬送されてくる冊子を保持する冊子保持板を備え、この冊子保持板を回転機構により180度回転させることにより冊子を反転させるようになっている。開いた冊子の折畳装置は、反転装置同様、捲り装置と搬送路で連結配置してもよい。
しかしながら、捲り装置自身で冊子の折り畳みができれば、利便性が向上する上、冊子発行機を大型化せずに済む。
この第4の実施の形態では、捲り装置自身で冊子の折り畳みができるようになっている。
次に、冊子Tの表紙Taの折り畳み動作について図24及び図25に基づいて説明する。
表紙Taが開かれた冊子Tが図24(a)に示すように、頁捲り開始位置5に搬送されると、上部側の真空パッド10aが下方に移動して開かれた状態にある表紙Taの上面部に接触して吸着保持する。このとき、下部側の真空パッド10bによる吸着保持は解除された状態にある。こののち、上部側の真空パッド10aは図24(b)に示すようにカム溝16a,16bに沿って上方に移動して、表紙Taを持ち上げる。表紙Taが所定位置まで持ち上げられると、当接送り機構20Bが図24(c)に示すように移動されて表紙Taの下部側に進入する。こののち、搬送ローラ2a,2bとピンチローラ2a′,21aとにより冊子Tが右方向に挟持搬送されるとともに、上部側の真空パッド10aの吸着が解除される。この解除後、上部側の真空パッド10aは図25(a)に示すように上方の退避位置に退避する。冊子Tは図25(b)に示すように搬送ローラ2cとピンチローラ21bとによりさらに右方向に挟持搬送され、表紙Taはピンチローラ21bに当接されて下方に回動し、図21(b)に示すように折り畳まれる。
図26及び図27は、本発明の第5の実施の形態である頁捲り装置を示すものである。
なお、上記した実施の形態で示した部分と同一部分については同一番号を付してその詳細な説明は省略する。
上記した第4の実施の形態では、反転装置を捲り装置とは別個に設けたが、この第5の実施の形態では、捲り装置の一部を変更することで、捲り装置単体で冊子の反転動作を行うことができるようにしている。
即ち、第5の実施の形態では、頁め捲り位置5の下部側に搬送コンベア46を設けている。搬送コンベア46はプーリ等の駆動伝達部品46a、46b間に掛け渡されている。搬送コンベア46の表面にはその走行方向に連続的に凸凹部46aが形成され、これら凸凹部46aに冊子Tの端部を係合させて搬送できるようになっている。即ち、上部側にピンチローラ等を配設することなく、冊子Tの搬送が可能となっている。
搬送コンベア46の駆動源は、搬送ローラ2a、2dの駆動源から伝達してもよいし、別個の専用の駆動源でもよい。また、この第5の実施の形態では、冊子Tの反転動作時には下部側の真空パッド10bは使用しない。
次に、冊子Tの反転動作について説明する。
冊子Tが図26(a)に示すように頁捲り開始位置5に搬送されてくると、上部側の真空パッド10aが下方に移動されて冊子Tの綴じ目部側の上面部に接触して吸着保持する(このとき、下部側の真空パッド10bの吸着保持は解除されている)。こののち、上部側の真空パッド10aが図26(b)に示すようにカム溝16a,16bに沿って上方に移動して、冊子Tを持ち上げる。そして、冊子Tが所定位置まで持ち上げられると、当接送り機構20Bが図26(c)に示すように移動されて冊子Tの下部側に進入する。この進入後、図27(a)に示すように搬送ベルト46が走行されて冊子Tが搬送されるとともに、上部側の真空パッド10aの吸着が解除されて退避位置に退避される。冊子Tは搬送ベルト46の走行により徐々に立ち上がり、図27(b)に示すように90度を超えて倒れ始めたのち、図27(c)に示すように180度反転されることになる。
このように、捲り装置によって冊子Tを反転できるため、反転装置を別途専用に必要とすることがなく、冊子発行機の小型化が可能となる。
図28は、真空パッドの変形例を示すものである。
この真空パッド50はパッド自体がジャバラ状に構成されている。
真空パッド50は冊子Tの表紙Taを吸着したのち、図29に示すように上方に移動されて表紙Taを持ち上げるが、このとき、自分自身が弾性変形して頁Taの持ち上げに伴う傾きを吸収できるようになっている。
図30は、真空パッド10aの他の保持機構を示すものである。
図30では真空パッド10aが回転支点51a,51bを介して保持材52に保持されている。
真空パッド10aは冊子Tの表紙Taを吸着したのち、図31に示すように上方に移動されて表紙Taを持ち上げるが、このとき、回転支点51aを中心にして回動し、表紙Taの持ち上げに伴う傾きを吸収できるようになっている。
なお、冊子Tの頁を持ち上げる部材としては、真空パッドに限られるものではなく、粘着盤や粘着ローラ等を用いるようにしてもよく、さらに、歯ブラシ状の部材で、カギ状に冊子Tの小口に刺し込んで、頁を引っ掛けて持ち上げるようにしてもよい。
また、持ち上げられた頁を捲り倒す部材としては、頁の表面に傷をつけない材質、形状、表面粗さであれば、どのようなものを用いてもよい。ただし、図32に示すように捲り倒す部材52の差込位置(高さ)Hは、冊子Tの閉じ目から小口までの距離をLとした場合、L以下とする。
また、捲り倒す部材52は、図32に示すように、持ち上げられた頁の下部側に自ら移動して進入してもよいし、図33に示すように、捲り倒し部材53を固定的に設け、冊子Tを搬送することにより、持ち上げられた最上頁を捲り倒し部材53を当接させるようにしてもよい。
図34〜図37は、真空パッド10aによって持ち上げられた最上頁Taから下部側の頁を羽根車22を用いないで掻き落とす機構をそれぞれ示すものである。
図34に示すものは、真空パッド10aによって持ち上げられた頁の下部側の頁にエアーノズル54によってエアーを吹き付けて払い落とすものである。
図35に示すものは、吸着パッド10aを複数備え、これら吸着パッド10aを相互に微小変動させて最上頁に振動を付与することにより、下部側の頁を払い落とすものである。
図36に示すものは、回転ローラ56を備え、この回転ローラ56を持ち上げられた最上頁の直下に押し当てて回転させることで下部側の頁を座屈させながら掻き落とすものである。
図37に示すものは、歯ブラシ状の部材57を備え、この歯ブラシ状の部材57を振動させながら冊子Tの頁端に押し当ててその頁問に刺し込んで下部側の頁を下方に落とし込むものである。
図38〜図41は、最上頁Taが持ち上げられた冊子Tを搬送ローラとピンチローラの組み合わせによることなく搬送する搬送機構をそれぞれ示すものである。
図38に示す搬送機構は、下部側の真空パッド10bを搬送ベルト58に取り付け、真空パッド10bによって冊子Tを吸着保持した状態で搬送ベルト58を走行させて冊子Tを搬送するものである。
図39に示す搬送機構は、冊子Tの両端部をグリップ爪59で挟持してグリップ爪59を移動させることにより冊子Tを搬送するものである。
図40に示す搬送機構は、冊子Tの両端部に搬送ローラ60に当接させ、これら搬送ローラ60を回転させて冊子Tを搬送するものである。
図41に示す搬送機構は、多孔ベルト62を備え、この多孔ベルト62の下面側に吸引チャンバー63を設け、吸引チャンバー63によるエアーの吸引により多孔ベルト62
上に負圧を発生させる。これにより冊子Tを多孔ベルト62上に保持し、多孔ベルト62の走行により冊子Tを搬送するものである。
なお、上記した頁の持上機能、頁の開き機能、下頁の掻落機能、冊子の搬送機能は、その全部を別個に用意しなくても、合併して実現できる機能であってもよい。
たとえば、図42は頁の持上機能と、頁の開き機能を合併して実現できる要素として、吸引胴体65を用いた例である。
吸引胴体65は真空ポンプ42に接続され、内部が負圧で胴面65aの表面には多数の小孔が穿設されている。胴面65aは同軸でお互いに回動できるケース体65b内に収納され、その下部側がケース体65bの開口部65dを介して外部に露出されている。ケース体65bには、その開口部65dの両側部に位置して小ローラ65dが設けられている。
冊子Tが図42(a)に示すように吸引胴体65の下部側に対向すると、冊子Tの最上頁が小孔を介して吸引される。この状態から吸引胴体65が図42(b)に示すように上方に振られると、小ローラ65cが冊子Tの最上頁に沿って移動してケース体65bが回転し、新たに露出する胴面65aが連れまわり、最上頁Taが持ち上げられる。最上頁Taが持ち上げられた後、図42(c)に示すように冊子Tが搬送され、最上頁Taは胴面65a上の接触位置を変えながら吸着保持されて捲り倒されることになる。
なお、上記した図22で示した真空ポンプ42と真空パッド10aを接続するチューブの途中に、真空レギュレータ69を挿入し、制御部40と接続すれば、真空度合を制御することができる。
例えば、頁番号検知センサ24によって得られた現頁情報と、予めプログラムされた、頁ごとの最適な真空度情報を照らし合わせ、その頁に最適な真空度で真空パッド10aによる吸着力を与えることができる。
例えば、冊子Tの中紙において、紙繊維が荒くて頁面での空気流入がし易い場合、複数枚の頁を一緒に吸引してしまう不具合があるが、上記の方法によって、適切な吸着力を付与することで、不具合を防止することができる。
具体的には、真空パッド10aのパッド径が10mm、真空度60kPa程度だと、半紙相当の中紙では上記した理由で複数枚吸引され易いが、真空レギュレータ69の制御によって真空度をその半分程度にすると、複数枚の誤吸着はほとんどなくなる。
なお、真空圧の発生源の実施例としては、真空ポンプ42に限られることなく、コンプレッサーによる正圧の吹出近傍の負圧発生を利用した真空発生器(エジェクター)と、その真空度の可変手段であってもかまわない。
図43〜図50は、様々な状態で搬送されてくる冊子を処理する場合を示すものである。
冊子の構造や、捲る頁は様々であるが、図43(a)に示すように左側を閉じ目とする冊子Tの表紙Taを捲ることを正規処理とする。
また、開いた冊子Tの各頁上には、上下非対称位置、形状で、頁番号を意味付けする記号が設けられており、頁番号検知センサ24で検知するものとする。
図43は、冊子Tが正規の状態で投入された場合に処理を示すものである。
冊子Tが図43(a)に示すように投入されて、図43(b)に示すように頁捲り位置5に至ると、図44(c)に示すように、頁捲り位置5で真空パッド10aにより右捲り動作を行い、図43(d)で示すように頁番号検知センサ24で頁番号を読み取る。読み取られた値と制御部40が指定した捲り頁と一致すれば、正常終了となる。
複数枚捲り等をして、読取値が違っていた場合は、正規の捲り頁になるまで捲り戻し動作をする。
図44は冊子Tが表裏を反転して投入された場合の処理を示すものである。
冊子Tが図44(a)に示すように投入されて、図44(b)に示すように頁捲り位置5に至ると、図44(c)に示すように、正規投入時の場合と同様に真空パッド10aで右捲りを行うが、閉じ目側を吸着して持ち上げようとするので、上部側の真空パッド10aと下部側の真空パッド10bとの引っ張り合いになる。
ここで、複数の真空パッド10a,10bは、以下の関係になっている。
Σspfp<ΣSqFq
sおよびS:持ち上げ動作の回転支点と各真空パッドの距離
fおよびF:真空パッドの吸引力
なお、小文字は上吸着真空パッド、大文字は下吸着真空パッドを示す。
上吸着真空パッドは1〜pまで、下吸着真空パッドは1〜qまで存在
この関係にあれば、上部側の真空パッド10aと下部側の真空パッド10bの引っ張り合いの結果、必ず上部側の真空パッド10aが冊子Tから外れる。
この場合には、制御部40は投入された冊子Tの閉じ目が右側にあると判断し、図44(d)に示すように左捲り動作を行い、図44(e)に示すように頁番号を読み取る。
頁番号が読めれば、頁番号検知センサ24の読取位置と番号読取位置が正しいので、冊子Tは上下反転したものでないと制御部40で判断する。
このように判断された後は、二つの方法で処理される。
第1の方法は、図45(a)に示すように、冊子Tの開いた頁を折り畳んだのち、図45(b)に示すように冊子Tを反転して、図43(b)で示した工程に戻り、それ以降の工程を引き継ぐ。
第2の方法は、図46(a)に示すように中紙Tcの捲り戻しと、図46(b)に示す頁番号読取を繰り返し、正規の捲り頁まで動作する。この第2の方法では頁数が多い場合には、時間が長くかかる。
図47は冊子Tが上下を反転して投入された場合の処理を示すものである。
即ち、冊子Tが図47(a)に示すように投入されて、図47(b)に示すように頁捲り位置5に至ると、図47(c)に示すように、正規投入時の場合と同様に真空パッド10aで右捲りを行うが、閉じ目側を吸着して持ち上げようとするので、上部側の真空パッド10aと下部側の真空パッド10bとの引っ張り合いになる。この場合には、上記したように必ず上部側の真空パッド10aが冊子Tから外れ、制御部40は投入された冊子Tの閉じ目が右側にあると判断し、図47(d)に示すように左捲り動作を行い、図47(e)に示すように頁番号を読み取る。このとき、冊子Tは上下が反転しているため、頁番号検知センサ24の読取位置と番号読取位置がずれてしまうため、頁番号が読めない。このため、制御部40は、冊子Tが上下反転していると判断し、図48(a)に示すように冊子Tの頁を折り畳み、その後上下を反転させる。
この冊子Tの上下の反転には、図48(b)に示すように垂線軸を中心にして反転する方法と、図48(c)に示すように投入軸を中心にして反転する方法とがあるが、どちらの方法でもよい。ただし、図48(b)に示す方法と図48(c)に示す方法とでは、反転させた後の姿勢がそれぞれ違うため、図48(b)に示す方法で反転させた場合には、図43(c)の工程に戻してそれ以降の工程を引き継ぎ、図48(c)に示す方法で反転させた場合には、図45(b)の工程を介して図43(c)の工程に戻してそれ以降の工程を引き継ぐ。
図49は冊子Tがその表裏、上下が反転されて投入された場合の処理を示すものである。
即ち、冊子Tが図49(a)に示すように投入されて、図49(b)に示すように頁捲り位置5に至ると、図49(c)に示すように、頁捲り位置5で右捲り動作を行い、図43(d)で示すように頁番号検知センサ24で頁番号を読み取る。このとき、冊子Tは上下が反転しているため、頁番号検知センサ24の読取位置と番号読取位置がずれた状態となり頁番号が読めない。このため、制御部40は、冊子Tが上下反転していると判断し、図50(a)に示すように冊子Tの頁を折り畳み、その後上下を反転させる。
この冊子Tの上下の反転には、図50(b)に示すように垂線軸を中心にして反転する方法と、図50(c)に示すように投入軸を中心にして反転する方法とがあるが、どちらの方法でもよい。ただし、図50(b)に示す方法と図50(c)に示す方法とでは、反転させた後の姿勢がそれぞれ違うため、図50(b)に示す方法で反転させた場合には、図45(b)の工程を介して図43(c)の工程に戻してそれ以降の工程を引き継ぎ、図50(c)に示す方法で反転させた場合には、図43(c)の工程に戻してそれ以降の工程を引き継ぐ。
以上の方法によれば、冊子Tがどのような状態で投入されても、正規のめくり処理まで、自動で完了させることができる。
なお、上記の方法以外にも、冊子Tの表裏、上下を識別するのに、別途専用に設けたセンサ類を用いてもかまわない。例えば、冊子の表紙の全体の画像を取り込んでその表裏、上下を識別させ、各反転動作を行なうようにしてもよい。
その他、この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせても良い。
本発明の一実施の形態である冊子の頁捲り装置を示す構成図。 図1の頁捲り装置のピンチローラ及び羽根車さらにその駆動系を示す斜視図。 図1の頁捲り装置の真空パッド及びその駆動系を示す斜視図。 図3の真空パッドの移動軌跡を示す図。 図1の頁捲り装置の駆動制御系を示すブロック図。 図1の頁捲り装置の頁捲り位置に冊子が搬送された状態を示す図。 図6の捲り位置に搬送された冊子の最上頁が真空パッドによって持ち上げられた状態を示す図。 図7の真空パッドによって持ち上げられた最上頁の下部側にピンチローラが進入された状態を示す図。 図8の最上頁の下部側にピンチローラが進入された状態から冊子が搬送される状態を示す図。 図9の冊子の搬送により最上頁がピンチローラに当接して捲り倒される状態を示す図。 図10の最上頁が完全に捲り倒された状態を示す図。 図11で完全に捲り倒された最上頁が真空パッドによって逆捲り方向に持ち上げられた状態を示す図。 図12で持ち上げられた最上頁の下部側にピンチローラが進入された状態を示す図。 図13で最上頁の下部側に進入されたピンチローラに最上頁が当接する状態を示す図。 図14でピンチローラに当接された最上頁が逆捲り方向に大きく回動された状態を示す図。 本発明の第2の実施の形態である冊子の頁捲り装置による表紙の捲り動作を示す図。 図16の頁捲り装置による表紙の捲り動作を示す図。 図16の頁捲り装置による中紙の捲り動作を示す図。 図16の頁捲り装置による中紙の捲り動作を示す図。 図16の頁捲り装置による中紙の捲り戻し動作を示す図。 図16の頁捲り装置による中紙の捲り戻し動作を示す図。 図16の頁捲り装置の真空パッドの負圧発生回路を示す図。 本発明の第3の実施の形態である冊子の頁捲り装置による冊子の受け渡し搬送を示す図。 本発明の第4の実施の形態である冊子の頁捲り装置の動作を示す図。 図24の頁捲り装置の動作を示す図。 本発明の第5の実施の形態である冊子の頁捲り装置の動作を示す図。 図24の頁捲り装置の動作を示す図。 真空パッドの変形例を示す図。 図28の真空パッドの動作状態を示す図。 真空パッドの他の保持機構を示す図。 図30の保持機構の動作状態を示す図。 冊子の持ち上げられた頁を当接させる当接部材を示す図。 冊子の持ち上げられた頁を当接させる他の当接部材を示す図。 冊子の持ち上げられた頁の下部側の頁を掻き落とす掻落部材の第1の他の例を示す図。 冊子の持ち上げられた頁の下部側の頁を掻き落とす掻落部材の第2の他の例を示す図。 冊子の持ち上げられた頁の下部側の頁を掻き落とす掻落部材の第3の他の例を示す図。 冊子の持ち上げられた頁の下部側の頁を掻き落とす掻落部材の第4の他の例を示す図。 頁が持ち上げられた冊子を搬送する搬送機構の第1の他の例を示す図。 頁が持ち上げられた冊子を搬送する搬送機構の第2の他の例を示す図。 頁が持ち上げられた冊子を搬送する搬送機構の第3の他の例を示す図。 頁が持ち上げられた冊子を搬送する搬送機構の第4の他の例を示す図。 冊子の頁を持ち上げて捲り倒す機構を示す図。 正規投入された冊子の捲り動作を示す図。 表裏反転投入された冊子の捲り動作を示す図。 表裏反転投入された冊子の捲り動作を示す図。 表裏反転投入された冊子の捲り動作を示す図。 上下反転投入された冊子の捲り動作を示す図。 上下反転投入された冊子の捲り動作を示す図。 表裏、上下反転投入された冊子の捲り動作を示す図。 表裏、上下反転投入された冊子の捲り動作を示す図。
T…冊子、2a〜2d…搬送ローラ(搬送手段)、5…頁捲り位置、10a、10b…真空パッド、15…支持台車、15a、15b…案内輪、16…ガイド板、16a、16b…カム溝、17…駆動リンク板(駆動手段)、21a,21b…ピンチローラ(第1及び第2の当接用ローラ部)、24…頁番号検出センサ(検出手段)、40…制御手段。

Claims (6)

  1. 冊子を頁捲り位置に搬送する搬送手段と、
    この搬送手段によって頁捲り位置に搬送された前記冊子の最上頁を真空吸着する真空パッドと、
    この真空パッドを移動させて前記冊子の最上頁をその綴じ目を中心として開く方向に所定角度持ち上げる駆動手段と、
    前記所定角度持ち上げられた最上頁の下部側に進入する当接用ローラ部と、
    この当接用ローラ部が前記最上頁の下部側に進入したのち、前記真空パッドの真空吸着を解除して前記真空パッドを前記最上頁から退避する方向に移動させるとともに、前記冊子を搬送して前記最上頁を前記当接用ローラ部に当接させて開帳するように制御する制御手段と
    を具備することを特徴とする冊子の頁捲り装置。
  2. 冊子を頁捲り位置に搬送する搬送手段と、
    この搬送手段によって頁捲り位置に搬送された前記冊子の最上頁を真空吸着する真空パッドと、
    この真空パッドを移動させて前記冊子の最上頁をその綴じ目を中心として開く方向に所定角度持ち上げる駆動手段と、
    前記所定角度持ち上げられた最上頁の下部側に進入する第1の当接用ローラ部及びこの第1の当接用ローラ部の冊子搬送方向上流側に設けられる第2の当接用ローラ部と、
    前記冊子を搬送方向に搬送する搬送時に前記第1の当接用ローラ部が前記最上頁の下部側に進入したのち、前記真空パッドの真空吸着を解除して前記真空パッドを前記最上頁から退避する方向に移動させるとともに、前記冊子を搬送方向にさらに搬送して前記最上頁の裏面側を前記第1の当接用ローラ部に当接させて開帳するように制御する制御手段とを具備し、
    前記制御手段は、前記冊子の最上頁の裏面側が開帳された後、前記冊子を逆方向に搬送する逆方向搬送時に前記最上頁を頁捲り位置に位置させ、この頁捲り位置に送られた前記最上頁の裏面側を前記真空パッドによって吸着し、この真空パッドを移動させて前記最上頁を前記冊子の綴じ目を中心に閉じる方向に所定角度回動させて持ち上げ、この所定角度回動持ち上げられた前記最上頁の下部側に前記第2の当接用ローラ部を進入させ、この第2の当接用ローラ部の進入後、前記真空パッドの真空吸着を解除して前記真空パッドを前記最上頁から退避する方向に移動させるとともに、前記冊子を逆方向に搬送して前記最上頁の表面側を前記第2の当接用ローラ部に当接させて閉帳するように制御することを特徴とする冊子の頁捲り装置。
  3. 冊子を頁捲り位置に搬送する搬送手段と、
    この搬送手段によって頁捲り位置に搬送された前記冊子の最上頁を真空吸着する真空パッドと、
    この真空パッドを移動させて前記冊子の最上頁をその綴じ目を中心として開く方向に所定角度持ち上げる駆動手段と、
    前記所定角度持ち上げられた最上頁の下部側に進入する第1の当接用ローラ部及びこの第1の当接用ローラ部の冊子搬送方向上流側に設けられる第2の当接用ローラ部と、
    前記冊子を搬送方向に搬送する搬送時に前記第1の当接用ローラ部が前記最上頁の下部側に進入したのち、前記真空パッドの真空吸着を解除して前記真空パッドを前記最上頁から退避する方向に移動させるとともに、前記冊子を搬送方向にさらに搬送して前記最上頁の裏面側を前記第1の当接用ローラ部に当接させて開帳するように制御する制御手段と、
    前記開帳された最上頁の頁番号を検出する検出手段と
    を具備し、
    前記制御手段は、前記検出手段によって検出された頁番号が前記最上頁の頁番号と異なる場合には、前記開帳動作をやり直すように制御し、かつ、前記冊子の最上頁の裏面側が正しく開帳された後は、前記冊子を逆方向に搬送する逆方向搬送時に前記最上頁を頁捲り位置に位置させ、この頁捲り位置に送られた前記最上頁の裏面側を前記真空パッドによって吸着し、この真空パッドを移動させて前記最上頁を前記冊子の綴じ目を中心に閉じる方向に所定角度回動させて持ち上げ、この所定角度回動持ち上げられた前記最上頁の下部側に前記第2の当接用ローラ部を進入させ、この第2の当接用ローラ部の進入後、前記真空パッドの真空吸着を解除して前記真空パッドを前記最上頁から退避する方向に移動させるとともに、前記冊子を逆方向に搬送して前記最上頁の表面側を前記第2の当接用ローラ部に当接させて閉帳するように制御することを特徴とする冊子の頁捲り装置。
  4. 前記搬送手段は、搬送ローラを備え、
    前記当接用ローラ部は、前記搬送ローラに接離されるピンチローラであることを
    特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の冊子の頁捲り装置。
  5. 前記真空パッドは、前記冊子の搬送路を介して上下に配置され、前記頁捲り位置に搬送されてきた冊子はその下面側が下部側の真空パッドによって吸着保持され、最上頁側が上部側の真空パッドによって吸着されて持ち上げられることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の冊子の頁捲り装置。
  6. 前記駆動手段は駆動リンク板を有し、
    前記上部側の真空パッドは案内輪を有する支持台車によって支持され、
    前記駆動リンク板の回動により、前記支持台車の案内輪をガイド板のカム溝に沿って移動させることにより、前記上部側の真空パッドを吸着位置と退避位置との間で移動させることを特徴とする請求項5記載の冊子の頁捲り装置。
JP2009098276A 2008-04-25 2009-04-14 冊子の頁捲り装置 Expired - Fee Related JP5454866B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009098276A JP5454866B2 (ja) 2008-04-25 2009-04-14 冊子の頁捲り装置
US12/429,577 US7714221B2 (en) 2008-04-25 2009-04-24 Booklet page turning apparatus

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008115890 2008-04-25
JP2008115890 2008-04-25
JP2009098276A JP5454866B2 (ja) 2008-04-25 2009-04-14 冊子の頁捲り装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009279925A JP2009279925A (ja) 2009-12-03
JP5454866B2 true JP5454866B2 (ja) 2014-03-26

Family

ID=41213714

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009098276A Expired - Fee Related JP5454866B2 (ja) 2008-04-25 2009-04-14 冊子の頁捲り装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7714221B2 (ja)
JP (1) JP5454866B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5185179B2 (ja) * 2009-03-31 2013-04-17 株式会社東芝 頁捲り装置
JP5454874B2 (ja) 2009-06-24 2014-03-26 株式会社東芝 冊子の頁捲り装置
JP5433359B2 (ja) * 2009-09-17 2014-03-05 株式会社東芝 冊子の頁捲り装置
EP2368822B1 (en) * 2010-03-26 2013-10-23 Kabushiki Kaisha Toshiba Booklet handling apparatus and booklet handling method
JP5649385B2 (ja) * 2010-09-10 2015-01-07 株式会社東芝 冊子の頁捲り装置及び冊子の頁捲り方法
KR101337116B1 (ko) 2010-09-08 2013-12-05 가부시끼가이샤 도시바 책자의 페이지 넘김 장치
JP5631672B2 (ja) * 2010-09-08 2014-11-26 株式会社東芝 冊子の頁捲り装置
JP6045115B2 (ja) * 2011-10-12 2016-12-14 株式会社コスモグラフ ページめくり読取装置およびフィーダ装置
CN109649035A (zh) * 2018-12-27 2019-04-19 湖南中天云科电子有限公司 电子证照的翻页装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6337975A (ja) * 1986-08-01 1988-02-18 Hitachi Ltd 通帳類取扱い装置
JPH02127088A (ja) * 1988-11-07 1990-05-15 Nec Corp 通帳自動処理装置
JPH0339297A (ja) * 1989-07-07 1991-02-20 Nec Corp 通帳表紙めくり機構
US5233900A (en) * 1990-05-30 1993-08-10 Fitzgerald Stephen P Music page turner
JPH06305278A (ja) 1993-04-26 1994-11-01 Sharp Corp 書籍頁捲り装置
DE19537742A1 (de) 1995-10-10 1997-04-17 Torsten Huebler Verfahren und Druckmaschine zum Bedrucken von Vorder- und/oder Rückseite einzelner Blätter eines Produkts in Buch- oder Heftform
JP2005144756A (ja) 2003-11-12 2005-06-09 Toshiba Corp 通帳類捲り装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009279925A (ja) 2009-12-03
US20090266224A1 (en) 2009-10-29
US7714221B2 (en) 2010-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5454866B2 (ja) 冊子の頁捲り装置
JP5454874B2 (ja) 冊子の頁捲り装置
KR101090011B1 (ko) 책자 취급 장치 및 책자 취급 방법
JP5185179B2 (ja) 頁捲り装置
JP5433359B2 (ja) 冊子の頁捲り装置
JP5631672B2 (ja) 冊子の頁捲り装置
JP5134641B2 (ja) 冊子の折り畳み装置、及び冊子発行装置
JP4536646B2 (ja) 用紙折り装置及び用紙後処理装置
JPH11349188A (ja) 通帳類取扱装置
JP3900964B2 (ja) 用紙後処理装置及び画像形成システム
JP6835189B2 (ja) 搬送装置、記録装置、記録システム
JP5075935B2 (ja) 冊子発行装置
JP5075936B2 (ja) 冊子発行装置
JP2021187567A (ja) 供給装置、処理装置、制御方法及びプログラム
JP4588619B2 (ja) 用紙折り装置及び用紙後処理装置
CN114104831B (zh) 后处理装置
JP2013028177A (ja) 冊子の折り畳み装置、及び冊子発行装置
JP5649385B2 (ja) 冊子の頁捲り装置及び冊子の頁捲り方法
JP4766684B2 (ja) 用紙搬送装置
JP6611175B2 (ja) 自動連続画像彫刻装置及び方法
JP4346415B2 (ja) 製本機用本身供給装置
JP2021059404A (ja) 媒体積載装置、処理装置、記録システム
JP2010215320A (ja) 給紙装置
JP2019182653A (ja) 媒体処理装置、後処理装置、媒体搬送装置
JP2000063002A (ja) 通帳類取扱装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120301

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130910

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131203

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20131205

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20131212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131225

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5454866

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees