JPH10109121A - パンチプレスにおけるシリンダ装置 - Google Patents

パンチプレスにおけるシリンダ装置

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JPH10109121A
JPH10109121A JP26613796A JP26613796A JPH10109121A JP H10109121 A JPH10109121 A JP H10109121A JP 26613796 A JP26613796 A JP 26613796A JP 26613796 A JP26613796 A JP 26613796A JP H10109121 A JPH10109121 A JP H10109121A
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hydraulic cylinder
cylinder
punch press
punch
piston rod
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JP26613796A
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Masato Takatsu
正人 高津
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Amada Co Ltd
Amada Engineering Center Co Ltd
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Amada Co Ltd
Amada Engineering Center Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パンチプレスにおけるパンチを打撃するため
の油圧シリンダのストロークの高速化及び移動の高速化
を図る。 【解決手段】 パンチプレス1におけるパンチPを打撃
するための油圧シリンダ49にバルブ73を介して圧油
を供給および排出することにより、前記油圧シリンダ4
9のピストンロッド85のストロークを制御する。前記
バルブ73の給油側に複数の小径の管路71を介して圧
油を供給することにより大容量の圧油を供給でき且つホ
ースの追従性が向上するので油圧シリンダ49の高速移
動が可能となる。前記バルブ73の排油側から大径の管
路79を介して圧油を排出するため大容量の圧油が作動
するが、この大径の管路79内のサージ圧はダンパ81
により抑制され、油圧シリンダ49のピストンロッド8
5のストロークの高速化が図られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パンチプレスにお
けるシリンダ装置に関し、特にパンチプレスにおけるパ
ンチを打撃するための油圧シリンダのストロークの高速
化及び前後左右方向への移動を高速化せしめるためのシ
リンダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、油圧駆動式のパンチプレス101
においては、図7に示されているように、ラムシリンダ
103(油圧シリンダ)のピストンロッド105の下端
にはラム107がラムピン109を介して連結されてお
り、前記ラム107の下端には所定位置のパンチPを打
圧するストライカ111が固定されている。
【0003】又、複数のパンチPが装着されたパンチブ
ロック113の下方には各パンチPに相対向する位置に
複数のダイDを装着したダイブロック115が設けられ
ている。
【0004】ラムシリンダ103に装着されたストライ
カ111の位置がパンチブロック113の所望のパンチ
Pに位置決めされ、前記ラムシリンダ103のピストン
ロッド105が下降すると、ピストンロッド105の下
端に装着されたラム107がラムガイド112にガイド
されながら下降してストライカ111が下降するので、
前記ストライカ111によりパンチPが打圧され、この
パンチPとダイDとの協働により、板材等のワークWに
パンチングあるいは成形が行われる。
【0005】前記ラムシリンダ103には油圧供給源か
らの圧油がサーボバルブ117により切り換えられてラ
ムシリンダ103の動圧側(又は背圧側)へ供給され、
前記ラムシリンダ103の背圧側(又は動圧側)の圧油
が前記サーボバルブ117を経て前記油圧供給源へ排出
される。
【0006】なお、前記サーボバルブ117の給油側の
Pポートには油圧供給源から圧油を供給する管路119
が連結され、前記サーボバルブ117の排油側のTポー
トには油圧供給源へ排油する管路121が連結されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のパン
チプレス101のシリンダ装置においては、ラムシリン
ダ103のピストンロッド105のストロークを高速に
作動するには前記各管路119,121の直径を大きく
して圧油の供給及び排出容量を大きくする必要がある。
しかし、管路の径が大きくなると、管路の重量が増大す
ることや管路の追従性が低下することから移動時の抵抗
が大きくなるためにラムシリンダ103を高速で移動す
ることが難しいという問題点があった。
【0008】また、圧油が大容量であるとピストンロッ
ド105のストロークを切り換えるときにサージ圧が発
生しやすくなる。換言すれば前記サーボバルブ117を
切り換えるときにサージ圧が発生するという問題点があ
った。
【0009】なお、ピストンロッド105のストローク
の高速化及びラムシリンダ103の移動の高速化を図る
にはシリンダ装置の軽量化を図る必要がある。
【0010】本発明は叙上の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的はパンチプレスにおけるパンチを
打撃するための油圧シリンダのストロークの高速化及び
移動の高速化を図るようにしたパンチプレスにおけるシ
リンダ装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明のパンチプレスにおけるシリ
ンダ装置は、パンチプレスにおけるパンチを打撃するた
めの油圧シリンダにバルブを介して圧油を供給および排
出すると共に、前記バルブの給油側に圧油を供給すべく
複数の小径の管路を連結し、前記バルブの排油側に圧油
を排出すべく大径の管路を連結し、この大径の管路にサ
ージ圧を抑制するダンパを介設してなることを特徴とす
るものである。
【0012】したがって、複数の小径の管路を使用して
いるので管路の追従性が良好であり、油圧シリンダが移
動するときの抵抗が大径の管路を使用する場合より小さ
くなるため油圧シリンダの高速移動が可能となる。
【0013】また、油圧シリンダのピストンロッドのス
トロークの高速化を図るために大容量の圧油が作動して
も、前記バルブの排油側の大径の管路にはダンパが設け
られているので、ピストンロッドのストロークの切り換
え時によるサージ圧の衝撃は解消され、油圧シリンダの
ピストンロッドのストロークの高速化が図られる。
【0014】請求項2によるこの発明のパンチプレスに
おけるシリンダ装置は、請求項1のパンチプレスにおけ
るシリンダ装置において、前記油圧シリンダのうちのシ
リンダ本体の一方側に給油側の複数の小径の管路と排油
側の大径の管路を設けると共に、シリンダ本体の他方側
にバルブを設けてなることを特徴とするものである。
【0015】したがって、管路,バルブ,シリンダ本体
間の容積が小さく応答性が良好となる。
【0016】請求項3によるこの発明のパンチプレスに
おけるシリンダ装置は、請求項1,2のパンチプレスに
おけるシリンダ装置において、前記ダンパが前記大径の
管路に対してほぼ垂直方向に設けてなることを特徴とす
るものである。
【0017】したがって、ダンパのピストンを上下動す
るようダンパがほぼ垂直方向に連結されているので高速
応答時にピストンのカジリが生じにくくなるため、油圧
シリンダのピストンロッドのストロークの高速化が可能
となる。
【0018】請求項4によるこの発明のパンチプレスに
おけるシリンダ装置は、請求項1,2,3のパンチプレ
スにおけるシリンダ装置において、前記油圧シリンダの
うちのシリンダ本体を左右方向へ移動自在に設け、この
シリンダ本体を左右方向へ走行せしめるべく前記シリン
ダ本体に回転駆動手段により回転駆動されるボールネジ
を直接螺合してなることを特徴とするものである。
【0019】したがって、油圧シリンダには前記ボール
ネジに螺合するためのナット部材等のネジ部を設けるの
ではなく、前記ボールネジをシリンダ本体に設けられた
ネジ部に直接螺合しているので軽量化につながり、パン
チプレスの高速化に寄与する。
【0020】請求項5によるこの発明のパンチプレスに
おけるシリンダ装置は、請求項1,2,3,4のパンチ
プレスにおけるシリンダ装置において、前記油圧シリン
ダに装着されたピストンロッドの先端にストライカを取
り付けてなることを特徴とするものである。
【0021】したがって、ラムを設けないので軽量化に
なり、油圧シリンダのピストンロッドのストロークの高
速化に寄与する。
【0022】請求項6によるこの発明のパンチプレスに
おけるシリンダ装置は、請求項1,2,3,4,5のパ
ンチプレスにおけるシリンダ装置において、前記油圧シ
リンダにおけるピストンロッド側と反対側の壁面にスラ
イダプレートを設け、このスライダプレートを介して前
記油圧シリンダをフレームの壁面に滑動自在に設けてな
ることを特徴とするものである。
【0023】したがって、油圧シリンダが移動するとき
に前記スライダプレートを介してフレームの壁面を円滑
に滑動するため高速化に寄与する。また、前記スライダ
プレートはシリンダ本体におけるピストンロッド側と反
対側の壁面に設けられているので、パンチング加工等の
作業時にピストンロッドに生じる衝撃力等の負荷が前記
フレームに吸収される。
【0024】請求項7によるこの発明のパンチプレスに
おけるシリンダ装置は、パンチプレスにおけるパンチを
打撃するための油圧シリンダを設け、この油圧シリンダ
におけるピストンロッド側と反対側の壁面にスライダプ
レートを設け、このスライダプレートを介して前記油圧
シリンダをフレームの壁面に滑動自在に設けてなること
を特徴とするものである。
【0025】したがって、油圧シリンダが移動するとき
は前記スライダプレートを介してフレームの壁面を円滑
に滑動する。また、パンチング加工等の作業時にピスト
ンロッドに生じる衝撃力等の負荷は、シリンダ本体にお
けるピストンロッド側と反対側の壁面に設けたスライダ
プレートを経てフレームに吸収される。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明のパンチプレスにお
けるシリンダ装置の実施の形態の例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0027】図5及び図6を参照するに、本実施例に係
わるパンチプレス1は、立設された門型形状の本体フレ
ーム3を備えており、この本体フレーム3は下部フレー
ム5と上部フレーム7とがサイドフレーム9をもって一
体化されている。
【0028】前記上部フレーム7内にはY軸方向へ延伸
して複数のガイドレール11が設けられ、このガイドレ
ール11に複数のガイド部材13を介してパンチブロッ
クフレーム15がY軸方向へ移動自在に設けられてい
る。このパンチブロックフレーム15はC形状の連結部
材17を介してダイブロックフレーム19と一体的に設
けられ、パンチブロックフレーム15内には複数配設さ
れたパンチP(図1)を備えたパンチブロック21が着
脱自在に設けられ、ダイブロックフレーム19には前記
パンチブロック21のパンチPと相対向して下方に複数
のダイD(図1)を備えたダイブロック23が着脱自在
に設けられている。
【0029】前記ダイブロックフレーム19の下面はガ
イド部材25を介して下部ベース27上にY軸方向へ延
伸して敷設されたガイドレール29上に乗り、前記ダイ
ブロックフレーム19及びパンチブロックフレーム15
は前記連結部材17により一体的にY軸方向へ移動自在
に設けられている。
【0030】前記一体的に設けられたパンチブロックフ
レーム15とダイブロックフレーム19をY軸方向へ移
動させる駆動系としては、パンチブロックフレーム15
にY軸方向へ螺合したボールネジ31が設けられ、この
ボールネジ31の片側にY軸駆動モータ33が連結さ
れ、このY軸駆動モータ33は本体フレーム3に固着さ
れている。
【0031】上記構成により、Y軸駆動モータ33を駆
動せしめるとボールネジ31は回転し、パンチブロック
フレーム15はガイド部材13によりガイドレール11
に沿ってY軸方向へ移動される。なお、パンチブロック
フレーム15とダイブロックフレーム19は一体的に設
けられているため、ダイブロックフレーム19もガイド
部材25によりガイドレール29に沿ってY軸方向へ移
動される。
【0032】図6を参照するに、前記本体フレーム3の
両側にはフロントテーブル35とリアテーブル37が設
けられている。前記フロントテーブル35上に加工すべ
きワークWが載置され、このワークWがフロントテーブ
ル35からリアテーブル37へ向けてX軸方向へ移動さ
れるよう構成されている。
【0033】前記フロントテーブル35には両側にX軸
方向へ延伸して敷設されたLMガイドレール39上にガ
イド部材(図示省略)を介してフロントキャレッジ41
がX軸方向へ走行自在に設けられている。例えば、この
フロントキャレッジ41はX軸方向へ延伸して設けられ
たボールネジ(図示省略)に螺合され、このボールネジ
は駆動モータ(図示省略)に連結されている。
【0034】さらに、前記フロントキャレッジ41には
フロントテーブル35上に搬入されたワークWを把持す
るフロントクランパ43が設けられている。
【0035】一方、前記リアテーブル37には前記フロ
ントテーブル35のフロントキャレッジ41及びフロン
トクランパ43と同様の構造であるリアキャレッジ45
及びリアクランパ47が設けられている。
【0036】上記構成により、フロントテーブル35上
に搬入されたワークWは、フロントクランパ43に把持
され、X軸方向へフロントキャレッジ41にて移動さ
れ、パンチプレス1に設けられたパンチブロック21お
よびダイブロック23がY軸方向へ移動され、所望のパ
ンチP及びダイDがワークWの所望の加工位置へ位置決
めされる。そしてパンチPとダイDとの協働によりワー
クWにパンチング加工が施される。
【0037】さらに、前記フロントキャレッジ41のフ
ロントクランパ43に把持されているワークWの前方側
は、リアテーブル37上のリアキャレッジ45のリアク
ランパ47に把持され、その後にワークWはフロントク
ランパ43から開放される。フロントクランパ43によ
って把持されていたためにパンチング加工できなかった
ワークWの部分はリアキャレッジ45の移動により行わ
れる。
【0038】次に、パンチPを打撃する油圧シリンダ4
9およびこの油圧シリンダ49を前後左右へ移動する油
圧シリンダ装置について詳細を説明する。
【0039】図4を参照するに、パンチブロックフレー
ム15の内部には、シリンダキャリア51がガイドレー
ル53にガイド部材(図示省略)を介してY軸方向と同
方向のV軸方向へ移動自在に設けられており、このシリ
ンダキャリア51内にはパンチPを打撃するアクチュエ
ータである油圧シリンダ49が、X軸方向と同方向のU
軸方向へ延伸して設けられたガイドレール55にガイド
部材(図示省略)を介してU軸方向へ移動自在に設けら
れている。
【0040】なお、前記シリンダキャリア51をV軸方
向へ移動せしめる駆動部材としては、前記シリンダキャ
リア51にネジ部57を設け、このネジ部57を前記パ
ンチブロックフレーム15内にV軸方向へ延伸して設け
られたボールネジ59に螺合させ、このボールネジ59
の端末にY軸駆動モータ61が連結され、このV軸駆動
モータ61は前記パンチブロックフレーム15の一側に
固定されている。
【0041】また、前記油圧シリンダ49をU軸方向へ
駆動するための駆動部材としては、前記油圧シリンダ4
9のシリンダ本体63にネジ部65を設け、このネジ部
65を前記シリンダキャリア51内にU軸方向へ延伸し
て設けたボールネジ67に螺合させ、このボールネジ6
7の端末にチェーンC及びスプロケットS等の伝達手段
を介してU軸駆動モータ69の出力軸に連結されてい
る。このU軸駆動モータ69は前記シリンダキャリア5
1の一側に固定されている。
【0042】上記構成により、V軸駆動モータ61の駆
動によりボールネジ59が回転し、このボールネジ59
に螺合したシリンダキャリア51がV軸方向へ移動さ
れ、一方、U軸駆動モータ69の駆動によりボールネジ
67が回転し、このボールネジ67に螺合した油圧シリ
ンダ49がU軸方向へ移動される。
【0043】なお、前記油圧シリンダ49には前記ボー
ルネジ67に螺合するためのナット部材を設けるのでは
なく、前記ボールネジ67をシリンダ本体63に設けら
れたネジ部65に直接螺合しているので軽量化につなが
り、パンチプレス加工の高速化に寄与する。
【0044】したがって、油圧シリンダ49はU,V軸
方向へ移動することができ、パンチブロックフレーム1
5に複数配設されたパンチPの中で所望するパンチPの
直上に油圧シリンダ49が位置決めされ、油圧シリンダ
49により所望のパンチPを打撃して、ダイDとの協働
によりワークWにパンチング加工が施される。
【0045】次に、油圧シリンダ49を駆動する油圧機
構の詳細について説明する。
【0046】図3を参照するに、油圧供給源(図示省
略)から大容量の圧油を供給するために2本の小径の管
路71がサーボバルブ73のPポートに連結され、この
Pポートを経て前記サーボバルブ73の切換えにより油
圧供給源からの圧油が油圧シリンダ49の動圧側75
(又は背圧側77)に供給される。一方、前記油圧シリ
ンダ49の背圧側77(又は動圧側75)の圧油はサー
ボバルブ73の切換えによりサーボバルブ73のTポー
トへ排出される。このTポートには油圧シリンダ49か
らの圧油を排出する1本の大径の管路79が連結されて
いる。この大径の管路79は圧油内に生じたサージ圧を
抑制するダンパ81を介して前記油圧供給源へ再び排出
される。
【0047】より具体的には、図1および図4を参照す
るに、油圧シリンダ49のシリンダ本体63の壁面にP
ポートが設けられており、このPポートには2本の小径
のホース71(管路)が合流するように連結されている
(図4紙面上で垂直方向に2本の小径のホース71が設
けられている)。
【0048】また、図2に示されるように油圧シリンダ
49のシリンダ本体63の内部にはPポートの油路83
が設けられており、このPポートの油路83はシリンダ
本体63の側壁に取付られたサーボバルブ73のPポー
トに連結されている。
【0049】本実施の形態の例ではPポートに2本の小
径のホース71が連結されているが、2本には限定され
ず複数の小径のホース71をPポートに合流するように
連結することができる。
【0050】以上のように、油圧シリンダ49のピスト
ンロッド85のストロークの高速化を図るためには大容
量の圧油を油圧シリンダ49に供給する必要があるが、
1本の大径のホースを前記Pポートに連結することによ
り大容量の圧油を供給する場合では、油圧シリンダ49
をU,V軸方向へ移動するときに大径のホースでは追従
性が大幅に低下するために移動時の抵抗が大になる。
【0051】しかし、本発明では複数の小径のホース7
1を使用するので油圧シリンダ49が移動するときの抵
抗が大径のホースを使用する場合より小さくなる。その
ために油圧シリンダ49のU,V軸方向への高速移動が
可能となる。
【0052】また、図2に示されるように油圧シリンダ
49のシリンダ本体63の内部にはTポートの油路87
が設けられており、このTポートの油路87は前記サー
ボバルブ73のTポートに連結されている。
【0053】なお、サーボバルブ73はPポートからの
圧油を動圧側油路A(又は背圧側油路B)を介して油圧
シリンダ49の動圧側75(又は背圧側77)に供給す
るよう連結されており、油圧シリンダ49の背圧側77
(又は動圧側75)の圧油を背圧側油路B(又は動圧側
油路A)を介してTポートの油路87に排出するよう連
結されている。
【0054】また、油圧シリンダ49のピストンロッド
85のストロークの高速化を図るためにシリンダ本体6
3のTポートには大容量の圧油を排出すべく大径のホー
ス79が連結されている。大容量の圧油が移動するため
にピストンロッド85のストロークを切り換えるときに
サージ圧が発生する。換言すれば前記サーボバルブ73
を切り換えるときにサージ圧が発生する。しかし、前記
大径のホース79には圧油に生じたサージ圧の発生を抑
制するためのダンパ81が介設されているので、サージ
圧の衝撃は解消される。
【0055】また、本実施の形態の例ではダンパ81は
ダンパ内部のピストン81P(図3参照)が上下動する
ようほぼ垂直方向に設けられているので前記ピストン8
1Pのカジリが生じにくくなり、そのために油圧シリン
ダ49のピストンロッド85のストロークの高速化を図
ることが可能となる。ちなみに前記ダンパ81のピスト
ン81Pが横方向へ作動するようにダンパ81を前記大
径のホース79に連結した場合は、前記ダンパ81のピ
ストン81Pの自重により高速応答時には前記ピストン
81Pのカジリが生じ易くなる。
【0056】また、図2を参照するに、前記油圧シリン
ダ49のピストンロッド85の先端には、ストライカ8
9が直接的に固定されている。したがって、従来のよう
にラムを設けないので軽量化になり、油圧シリンダ49
のピストンロッド85のストロークの高速化と油圧シリ
ンダ49のU,V軸方向への移動の高速化に寄与する。
【0057】また、前記油圧シリンダ49のシリンダ本
体63の上壁面にはスライダプレート91が設けられて
おり、シリンダ本体63は前記スライダプレート91を
介して上部フレーム7の下面に当接し且つ滑動自在に設
けられている。したがって、油圧シリンダ49がU,V
軸方向に移動するときには前記油圧シリンダ49がスラ
イダプレート91を介して上部フレーム7の壁面を円滑
に滑動するのでU,V軸方向への移動の高速化を図るこ
とになる。
【0058】さらに、前記スライダプレート91がシリ
ンダ本体63におけるピストンロッド85側と反対側の
壁面に設けられているので、パンチング加工等の作業時
にはピストンロッド85に生じる衝撃力等の負荷が上部
フレーム7に吸収される。
【0059】さらに、上述したようにストライカ89が
ピストンロッド85の先端に直接的に固定されているの
で、従来のようなピストンロッド85とラムとを連結す
るためのラムピンが不要であるため、従来のラムピンの
ようなガタが生じない。
【0060】したがって、ピストンロッド85の慣性力
が小さくなることと、前述したようにパンチング加工等
の作業時の油圧シリンダ49の負荷が上部フレーム7に
吸収されるために油圧シリンダ49の剛性が向上すると
いう理由から、ピストンロッド85の高速制御が可能と
なり下降端精度が向上するので成形加工精度が向上す
る。
【0061】なお、この発明は前述した実施の形態の例
に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりそ
の他の態様で実施し得るものである。本実施の形態の例
ではパンチプレスとして一軸移動式のパンチプレスを例
にとって説明したがその他のパンチプレスであっても構
わない。
【0062】
【発明の効果】以上のごとき実施の形態の例から理解さ
れるように、請求項1の発明によれば、複数の小径の管
路を使用しているので管路の追従性が良好であり、油圧
シリンダが移動するときの抵抗が大径の管路を使用する
場合より小さくなるため油圧シリンダの高速移動が可能
となる。
【0063】また、油圧シリンダのピストンロッドのス
トロークの高速化を図るために大容量の圧油が作動して
も、前記バルブの排出側の大径の管路にはダンパを設け
ているので、ピストンロッドのストロークの切り換え時
によるサージ圧の衝撃を解消でき、油圧シリンダのピス
トンロッドのストロークの高速化を図ることができる。
【0064】請求項2の発明によれば、管路,バルブ,
シリンダ本体間の容積が小さくなり応答性が良好とな
る。
【0065】請求項3の発明によれば、ダンパのピスト
ンを上下動するようダンパがほぼ垂直方向に連結されて
いるので高速応答時のピストンのカジリが生じにくくな
るため、油圧シリンダのピストンロッドのストロークの
高速化を図ることができる。
【0066】請求項4の発明によれば、油圧シリンダを
移動せしめるボールネジをシリンダ本体に直接螺合して
いるので油圧シリンダの軽量化につながり、高速加工に
寄与できる。
【0067】請求項5の発明によれば、ラムを設けない
ので軽量化になり、油圧シリンダのピストンロッドのス
トロークの高速化に寄与できる。
【0068】請求項6の発明によれば、油圧シリンダが
移動するときに前記スライダプレートを介してフレーム
の壁面を円滑に滑動するため高速化に寄与できる。ま
た、前記スライダプレートはシリンダ本体におけるピス
トンロッド側と反対側の壁面に設けられているので、パ
ンチング加工等の作業時にピストンロッドに生じる衝撃
力等の負荷を前記フレームで吸収できる。
【0069】請求項7の発明によれば、油圧シリンダが
移動するときは前記スライダプレートを介してフレーム
の壁面を円滑に滑動するので高速加工に寄与できる。ま
た、パンチング加工等の作業時にピストンロッドに生じ
る衝撃力等の負荷はスライダプレートを介してフレーム
に吸収できるので、油圧シリンダの剛性が向上すること
からピストンロッドの高速制御が可能となり、下降端精
度が向上するので成形加工精度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の主要部を示し、シリンダ装置の側面図
である。
【図2】図1における矢視II−II線断面図である。
【図3】本発明の油圧シリンダの油圧作動管の回路図で
ある。
【図4】本発明のパンチブロックフレームおよびシリン
ダキャリア並びに油圧シリンダの駆動機構を示す平面図
である。
【図5】本発明のパンチプレスの正面図である。
【図6】本発明の実施の形態の例を示し、パンチプレス
とワークのクランパを示した平面配置図である。
【図7】従来例に係わるパンチプレスのシリンダ装置を
概略的に示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 パンチプレス 3 本体フレーム 7 上部フレーム 15 パンチブロックフレーム 19 ダイブロックフレーム 21 パンチブロック 23 ダイブロック 31 ボールネジ 33 Y軸駆動モータ 35 フロントテーブル 37 リアテーブル 41 フロントキャレッジ 43 フロントクランパ 45 リアキャレッジ 47 リアクランパ 49 油圧シリンダ 51 シリンダキャリア 59 ボールネジ 61 V軸駆動モータ 63 シリンダ本体 65 ネジ部 67 ボールネジ 69 U軸駆動モータ 71 管路(小径のホース) 73 サーボバルブ 75 動圧側 77 背圧側 79 管路(大径のホース) 81 ダンパ 85 ピストンロッド 89 ストライカ 91 スライダプレート

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パンチプレスにおけるパンチを打撃する
    ための油圧シリンダにバルブを介して圧油を供給および
    排出すると共に、前記バルブの給油側に圧油を供給すべ
    く複数の小径の管路を連結し、前記バルブの排油側に圧
    油を排出すべく大径の管路を連結し、この大径の管路に
    サージ圧を抑制するダンパを介設してなることを特徴と
    するパンチプレスにおけるシリンダ装置。
  2. 【請求項2】 前記油圧シリンダのうちのシリンダ本体
    の一方側に給油側の複数の小径の管路と排油側の大径の
    管路を設けると共に、シリンダ本体の他方側にバルブを
    設けてなることを特徴とする請求項1記載のパンチプレ
    スにおけるシリンダ装置。
  3. 【請求項3】 前記ダンパが前記大径の管路に対してほ
    ぼ垂直方向に設けてなることを特徴とする請求項1,2
    記載のパンチプレスにおけるシリンダ装置。
  4. 【請求項4】 前記油圧シリンダのうちのシリンダ本体
    を左右方向へ移動自在に設け、このシリンダ本体を左右
    方向へ走行せしめるべく前記シリンダ本体に回転駆動手
    段により回転駆動されるボールネジを直接螺合してなる
    ことを特徴とする請求項1,2,3記載のパンチプレス
    におけるシリンダ装置。
  5. 【請求項5】 前記油圧シリンダに装着されたピストン
    ロッドの先端にストライカを取り付けてなることを特徴
    とする請求項1,2,3,4のいずれか一つに記載のパ
    ンチプレスにおけるシリンダ装置。
  6. 【請求項6】 前記油圧シリンダにおけるピストンロッ
    ド側と反対側の壁面にスライダプレートを設け、このス
    ライダプレートを介して前記油圧シリンダをフレームの
    壁面に滑動自在に設けてなることを特徴とする請求項
    1,2,3,4,5のいずれか一つに記載のパンチプレ
    スにおけるシリンダ装置。
  7. 【請求項7】 パンチプレスにおけるパンチを打撃する
    ための油圧シリンダを設け、この油圧シリンダにおける
    ピストンロッド側と反対側の壁面にスライダプレートを
    設け、このスライダプレートを介して前記油圧シリンダ
    をフレームの壁面に滑動自在に設けてなることを特徴と
    するパンチプレスにおけるシリンダ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110252880A (zh) * 2019-07-29 2019-09-20 范东海 一种建筑模板用锥销连续冲孔装置
CN110252879A (zh) * 2019-07-29 2019-09-20 范东海 一种建筑模板用锥销冲孔装置
CN117046953A (zh) * 2023-08-11 2023-11-14 南皮县伟达五金制造有限公司 一种可调节冲头方位的气动冲床

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