JP3206786B2 - 中ぐり加工機及びその制御方法 - Google Patents

中ぐり加工機及びその制御方法

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JP3206786B2
JP3206786B2 JP28381393A JP28381393A JP3206786B2 JP 3206786 B2 JP3206786 B2 JP 3206786B2 JP 28381393 A JP28381393 A JP 28381393A JP 28381393 A JP28381393 A JP 28381393A JP 3206786 B2 JP3206786 B2 JP 3206786B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、数値制御を応用し、ワ
ークの両側から加工を行う中ぐり加工機及びその制御方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ワークの両側から加工を行う中ぐ
り加工機には、図14に示すように、フレームFに固定
した主軸ユニットMに対し、接離自在な治具ユニットJ
とテールストックユニットTをそれぞれの油圧シリンダ
1 ,C2 によって送るものがあり、また、図15に示
すように、フレームFにワークを保持する治具ユニット
Jを固定し、それぞれのネジ棒B1 ,B2 によって該治
具ユニットJに対し接離自在な両側の数値制御主軸ユニ
ットM1 ,M2 でワークの穴の中ぐり加工を行うものが
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記図14に示すもの
では、各油圧シリンダC1 ,C2 のシリンダエンドにお
いて中ぐり加工を行うため、加工深さの調整が困難であ
り、送り及び戻しの速度が低く(例えば、一般的送り速
度がボールネジ送りで20m/min、油圧送りで5m/mi
n) 、このため、サイクルタイムが長く、位置確認のた
めに多くのリミットスイッチを必要とするという欠点が
ある。また、図15に示すものでは、装置が大型にな
り、コスト高になるという問題点があった。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に鑑
み、加工深さの調整を容易に行うことができ、サイクル
タイムが短く、リミットスイッチを削減し、装置を小型
化することができ、コストが低い中ぐり加工機及びその
制御方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の本発明は、中ぐり加工をするため
の主軸ユニットをフレーム上面の一端に固定し、ワーク
を支持する治具ユニットと、該治具ユニットを挟んで前
記主軸ユニットに対向させたテールストックユニットと
をフレーム上に摺動可能に配置し、前記治具ユニットを
ネジ棒によって駆動し摺動させる中ぐり加工機におい
て、前記治具ユニットとテールストックユニットとを接
離自在に結合する結合手段と、該テールストックユニッ
トを前記フレーム上の所定位置で位置決め固定する位置
決め固定手段とを設け、前記結合手段には、前記ネジ棒
に対し平行にして前記治具ユニットとテールストックユ
ニットとにそれぞれ固定した両油圧シリンダと、該両油
圧シリンダに係合するそれぞれのピストンを固着した共
通ロッドとを備え、該共通ロッドを介して前記両油圧シ
リンダを結合したことにある。請求項2に記載の本発明
の要旨は、中ぐり加工をするための主軸ユニットをフレ
ーム上面の一端に固定し、ワークを支持する治具ユニッ
トと、該治具ユニットを挟んで前記主軸ユニットに対向
させたテールストックユニットとをフレーム上に摺動可
能に配置し、前記治具ユニットをネジ棒によって駆動し
摺動させる中ぐり加工機において、前記治具ユニットと
テールストックユニットとを接離自在に結合する結合手
段と、該テールストックユニットを前記フレーム上の所
定位置で位置決め固定する位置決め固定手段とを設け、
前記位置決め固定手段には、前記フレーム側に設けた位
置決めシリンダと、該位置決めシリンダの位置決めピン
の出動作で該位置決めピンが嵌入されるテールストック
ユニット側の位置決め穴とを備え、該位置決め穴には摺
動自在に外向きに付勢され内面保護のための保護部材を
設けたことにある。 請求項3に記載の本発明の要旨は、
中ぐり加工をするための主軸ユニットをフレーム上面の
一端に固定し、ワークを支持する治具ユニットと、該治
具ユニットを挟んで前記主軸ユニットに対向させたテー
ルストックユニットとをフレーム上に摺動可能に配置
し、前記治具ユニットをネジ棒によって駆動し摺動させ
る中ぐり加工機の制御方法において、前記治具ユニット
とテールストックユニットとをそれぞれの油圧シリンダ
を介して接離自在に結合し、加工工程の所定期間中は該
テールストックユニットを前記フレーム上の所定位置で
固定し、ネジ棒を使わない高精度の送りを行う時には油
圧シリンダを使用し、ネジ棒を使う高速送りの時には油
圧シリンダを補助的に作動させることにある。
【0006】
【作用】本発明に係る中ぐり加工機は、治具ユニットと
テールストックユニットとを接離自在に結合する結合手
段と、該テールストックユニットをフレーム上の所定位
置で位置決め固定する位置決め固定手段とを設け、ネジ
棒を使用することにより、治具ユニットとテールストッ
クユニットとを結合手段で結合した状態にて一緒に早送
り及び早戻しを能率よく行い、高い精度を要する送りを
行う時には、位置決め固定手段でテールストックユニッ
トをフレーム上の所定位置で位置決め固定し、治具ユニ
ットのみを送って高い精度の加工を行い、加工精度の向
上とサイクルタイムの短縮を可能にし、また、結合手段
には、治具ユニットとテールストックユニットとにそれ
ぞれネジ棒に対し平行にして固定した両シリンダと、該
両シリンダに係合するそれぞれのピストンを固着した共
通ロッドとを備え、該共通ロッドを介して前記両シリン
ダを結合したことにより、省スペース及びコスト低減を
可能にし、位置決め固定手段には、フレームに固定した
位置決めシリンダと、該位置決めシリンダの位置決めピ
ンの出動作で該位置決めピンが嵌入されるテールストッ
クユニット側の位置決め穴とを備えることにより、一層
高い精度の加工を可能にし、該位置決め穴には摺動自在
に外向きに付勢され内面保護のための保護部材を設けた
ことにより、位置決めが確実になる。本発明に係る中ぐ
り加工機の制御方法は、治具ユニットとテールストック
ユニットとをそれぞれの油圧シリンダを介して接離自在
に結合し、加工工程の所定期間中は該テールストックユ
ニットを前記フレーム上の所定位置で固定し、ボールネ
ジを使わない高精度の送りを行う時には油圧シリンダを
使用し、ボールネジを使う高速送りの時には油圧シリン
ダを補助的に作動させることにより、加工精度の向上と
サイクルタイムの短縮を可能にする。
【0007】
【実施例】本発明の実施例に係る中ぐり加工機につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。この実施例に
使用される中ぐり加工機は、図1に示すように、中ぐり
加工を行うための主軸ユニット1をフレーム2上の一端
に固定し、該フレーム2上に共通ベッド3を設け、ワー
ク6を支持する治具ユニット4と、該治具ユニット4を
挟んで主軸ユニット1に対向させたテールストックユニ
ット5とを該共通ベッド3上に摺動可能に配置し、治具
ユニット4をボールネジ棒7の回転駆動によって摺動さ
せる。
【0008】そしてこの加工機は、治具ユニット4とテ
ールストックユニット5とを接離自在に結合する結合手
段9を構成する両油圧シリンダ10,11と、該テール
ストックユニット5をフレーム2上の所定位置で位置決
め固定する位置決め固定手段14を構成する位置決めシ
リンダ15及びこれに係合する穴部材16とを設けた点
に特徴がある。
【0009】主軸ユニット1は、フレーム2に固定した
主軸用ベッド20上に主軸ヘッド21を固定し、該主軸
ヘッド21に備えた主軸22及び逆転軸23(図11参
照)にそれぞれの水平なラインバー24,25を取付け
るとともにその外側に複数の浅穴加工刃具26を取付
け、図示しない主軸側モータによって、各ラインバー2
4,25及び浅穴加工刃具26が回転駆動され、各ライ
ンバー24,25に取付けた複数の中ぐり刃具28(図
11参照)によりワーク6の加工穴6aの中ぐり加工を
行うようになっている。
【0010】共通ベッド3は、図2及び図4に示すよう
に、左右の主支持部34,35の上端に形成した平らな
摺動案内面34a及び断面が山形をした山形摺動案内面
35aと、これらの両摺動案内面34a,35aに背向
する下向きのそれぞれのクランプ受面34b,35bと
を備え、左右の主支持部34,35の間にボールネジ棒
7及び両油圧シリンダ10,11を収容するための収容
空間36を形成している。
【0011】また、共通ベッド3は、図7及び図8に示
すように、両端寄りの位置に設けた軸受け支持部37,
37に軸受け38,38を配置し、該軸受け38によっ
て前後方向に沿ってボールネジ棒7を水平に支持し、一
端に横向きに固定したサーボモータ39にカップリング
40を介してボールネジ棒7を連結してある。
【0012】治具ユニット4は、図7に示すように、共
通ベッド3の両摺動案内面34a,35aに沿って前後
方向(X−X方向)に摺動可能な下方テーブル42と、
その上において、あり42aとあり溝43a(図2参
照)との関係によって左右方向(Y−Y方向)に摺動可
能に載置した上方テーブル43とを備え、該上方テーブ
ル43上の所定位置にワーク6を保持する。
【0013】また、治具ユニット4は、図7に示すよう
に、下方テーブル42の下部にボールネジナット44を
回転拘束状態にて取付け、該ボールネジナット44をボ
ールネジ棒7に螺合させ、サーボモータ39の回転駆動
によってボールネジ棒7が回転すると、ボールネジナッ
ト44を介して前後方向(X−X方向)に直線移動す
る。
【0014】そして、治具ユニット4にはカッタリリー
フ46(図4及び図5参照)を設けてある。このカッタ
リリーフ46は、下方テーブル42の一方の側面にブラ
ケット47を介してストップショックアブソーバ48を
取付け、他方の側面にリリーフシリンダ49を固着し、
ストップショックアブソーバ48に備えた受け部材50
の先端及びリリーフシリンダ49の出入りロッド49a
の先端を上方テーブル43の対応する側面に対向させて
ある。
【0015】テールストックユニット5は、共通ベッド
3の両摺動案内面34a,35aに沿って前後方向(X
−X方向)に摺動可能なテールストックテーブル52上
にテールヘッド53(図1及び図11参照)を備え、主
軸ユニット1側の各ラインバー24,25に対向したテ
ール嵌合部54を該テールヘッド53に設け、その外側
に複数の浅穴加工刃具55を取付け、この浅穴加工刃具
55がテール側の図示しないモータによって回転駆動さ
れる。
【0016】結合手段9は、図1、図4及び図9に示す
ように、治具ユニット4の下方テーブル42及びテール
ストックテーブル52に固着したそれぞれの油圧シリン
ダ10,11と、共通ロッド57と、該共通ロッド57
の両端に固定されそれぞれ対応する油圧シリンダ10,
11内で摺動可能なピストン58,59とを備え、これ
らを介して治具ユニット4とテールストックユニット5
とを接離自在に結合している。共通ロッド57は、図5
及び図6に示すように、治具ユニット4側の部分57a
と、テールストックユニット5側の部分57bとを中間
位置のジョイント60によって長さ調整可能に連結して
ある。
【0017】位置決め固定手段14は、図4及び図5に
示すように、共通ベッド3の左右両側でフレーム2に固
定したシリンダブラケット62,62によって支持した
左右の位置決めシリンダ15,15と、図6及び図9に
示すように、テールストックテーブル52の左右両側に
固着した穴部材16,16と、テールストッククランプ
64,64とを備え、該穴部材16には、該位置決めシ
リンダ15の作動により出入りする位置決めピン15a
の出動作で該位置決めピン15aが嵌入される位置決め
穴17を設け、該位置決め穴17内に摺動自在に収納さ
れ圧縮ばね18によって外向きに付勢された保護部材1
9を設け、該位置決め穴17内の内面が該保護部材19
により保護されている。
【0018】保護部材19は、図9に示すように、内端
にフランジ状の抜け止め片19aを一体に備え、位置決
め穴17内に形成した段差面17aに該抜け止め片19
aが当たって抜け止めされている。そして、穴部材16
には、エア配管を接続し、該エア配管を通じてエアブロ
ーすることにより、位置決めピン15a及び位置決め穴
17を清掃できるようになっている。
【0019】テールストッククランプ64は、テールス
トックテーブル52の左右外面に、それぞれのブラケッ
ト65を介してクランプシリンダ66、66(図6参
照)を固定し、図9に示すように、テールストックテー
ブル52の四隅に明けた透孔52aに、円板形頭部68
aを有する各クランプシャフト68を挿通させ、各クラ
ンプシャフト68の先端に刻設した雄ネジ68bにクラ
ンプピース70を螺着し、基端を該クランプシャフト6
8の首部外周に嵌合させたクランプレバー71を設け、
左右各一対のクランプレバー71の先端を対応するクラ
ンプシリンダ66の摺動ロッド67の突出した両端にピ
ン接合して構成してある。
【0020】そして、テールストッククランプ64は、
各クランプシリンダ66の作動によって、クランプレバ
ー71を右方向に回すと、クランプピース70が上昇
し、共通ベッド3のクランプ受面34bをその上面で押
圧してクランプし、クランプレバー71を逆方向に回す
とクランプを解除するようになっており、他方のクラン
プ受面35bに対応する側のテールストッククランプ6
4も同様である。
【0021】結合手段9を構成する両油圧シリンダ1
0,11及び位置決めシリンダ15は、図示しないそれ
ぞれのシリンダ用切換弁を介して圧油源に接続されてお
り、それぞれに適合した圧力に調整した油圧により、所
定の作動を行う。また、クランプシリンダ66及びリリ
ーフシリンダ49は、それぞれのシリンダ用切換弁を介
して圧力空気源に接続されており、それぞれに適合した
圧力に調整した空気圧力により、所定の作動を行う。
【0022】本発明の実施例に係る中ぐり加工機による
加工対象となるワーク6は、図11に示すように、加工
穴6aの内面の複数箇所に中ぐり加工を受けるべき加工
箇所を有し、両端面にも穴明け加工を受ける加工箇所を
有している。
【0023】図12及び図13は上記中ぐり加工機の制
御方法を説明するための要部側面図及びタイムチャート
である。図12(1)及び図13のT1 に示す原位置か
ら、サーボモータ39によりボールネジ棒7を回転駆動
し早送りして、治具ユニット4をラインバー24,25
の図12(2)及び図13のT2 に示す所定初期位置ま
でのL0 、本実施例の場合L0 =564mm移動させる。
この時、両シリンダは、ストローク端にあるので、テー
ルストックテーブル52は治具ユニット4の下方テーブ
ル42に引張られて並行移動し、ラインバー24,25
の先端がテールストックユニット5側のテール嵌合部5
4に嵌合する直前の位置に達する。また、テールストッ
クユニット5の慣性力によるオーバーランを防止するた
め両シリンダの左室及び右室にそれぞれ油圧P1 ,P4
が作用している。
【0024】図12(2)及び図13のT2 に示す所定
初期位置で、テール側の油圧シリンダ11の左室の油圧
1 を下げ、該油圧シリンダ11の右室の油圧をP2
上げる切換えをして、図12(3)及び図13のT3
示すように、テールストックユニット5をテール位置決
めシリンダ15のストローク端までL1 、本実施例の場
合L1 =44mm移動させて治具ユニット4に近づけ、ラ
インバー24,25の先端をテール嵌合部54に嵌合さ
せる。この時、テール位置決め用の位置決めピン15a
と穴部材16の位置決め穴17との位置が一致するの
で、該位置決めピン15aを該位置決め穴17に嵌合さ
せ、テールストックユニット5を共通ベッド3に位置決
めし一体的とした上でクランプシリンダ66を作動させ
て共通ベッド3に確実に固定した状態にする。この間に
カッタリリーフ46と位置決めピン15a及び位置決め
穴17に対するエアブローによる清掃が行われる。
【0025】図12(3)及び図13のT3 に示す位置
から、ボールネジ棒7を駆動し、図12(4)及び図1
3のT4 に示す位置まで、治具ユニット4を左方へ
2 、本実施例の場合L2 =12mm切削送りして、テー
ルストックユニット5側の浅穴加工とラインバー24,
25による部分加工を行う。この時、治具ユニット4側
の油圧シリンダ10の左室のみが補助的に作用する。
【0026】図12(4)及び図13のT4 に示す位置
から、ボールネジ棒7を駆動して、図12(5)及び図
13のT5 に示す位置まで治具ユニット4を右方へL2
=12mm移動させ、テール側加工の刃具55を抜き、続
いて更に右方へ本実施例の場合38mm切削送りして、ラ
インバー24,25による中ぐりと主軸側の浅穴加工を
行う。この時、シリンダの右室の油圧P4 が前記と同様
に補助的に作用する。
【0027】図12(5)及び図13のT5 に示す位置
から、ボールネジ棒7を駆動して、図12(6)及び図
13のT6 に示す位置まで治具ユニット4を左方へL2
=12mm移動させ、主軸側加工用の刃具26を抜く。この
時、油圧シリンダ10の右室の油圧P4 はそのまま作用
し、また、位置決めピン15aとテールストッククラン
プ64を解除する。
【0028】図12(6)及び図13のT6 に示す位置
から、ボールネジ棒7を駆動して、図12(7)及び図
13のT7 に示す位置まで治具ユニット4を更に左方へ
1=44mmだけ移動させ、これを図12(3)及び図1
3のT3 に示す位置へ戻すと共に、油圧シリンダ11の
左室及び油圧シリンダ10の右室にそれぞれ油圧P1
び油圧P4 を作用させ、テールストックユニット5を図
12(2)及び図13のT2 に示す所定初期位置に戻
す。この間にカッタリリーフ46と位置決めピン15a
及び位置決め穴17に対するエアブローによる清掃が行
われる。
【0029】サーボモータ39によりボールネジ棒7を
駆動し、治具ユニット4をラインバー24,25の図1
2(2)及び図13のT2 に示す所定初期位置から、図
12(1)及び図13のT1 に示す原位置へ戻す。
【0030】なお、本発明は、上記実施例によって限定
されるものではなく、その要旨から逸脱しない範囲で種
々の変形が可能であり、例えば、端面に穴明けを必要と
せず中ぐりのみを行うべきワークにも適用できる。
【0031】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明は、治具ユニッ
トとテールストックユニットとを接離自在に結合する結
合手段と、該テールストックユニットをフレーム上の所
定位置で位置決め固定する位置決め固定手段とを設け、
ネジ棒を使用した送りにより、治具ユニットとテールス
トックユニットとを結合手段で結合した状態にて一緒に
早送り及び早戻しを能率よく行うことができ、高い精度
を要する送りを行う時には、位置決め固定手段でテール
ストックユニットをフレーム上の所定位置で位置決め固
定し、治具ユニットのみを送って高い精度の加工を行う
ことができ、加工精度の向上とサイクルタイムの短縮を
図ることができるという効果を奏する。また、本発明
係る結合手段には、治具ユニットとテールストックユニ
ットとにそれぞれネジ棒に対し平行にして固定した両油
圧シリンダと、該両油圧シリンダに係合するそれぞれの
ピストンを固着した共通ロッドとを備え、該共通ロッド
を介して両油圧シリンダを結合したことにより、省スペ
ース及びコスト低減を図ることができる。請求項2に記
載の本発明に係る位置決め固定手段には、フレームに固
定した位置決めシリンダと、該位置決めシリンダの位置
決めピンの出動作で該位置決めピンが嵌入されるテール
ストックユニット側の位置決め穴とを備えることによ
り、一層高い精度の加工を行うことが可能になり、該位
置決め穴には摺動自在に外向きに付勢され内面保護のた
めの保護部材を設けたことにより、位置決めが確実に
る。 請求項3に記載の本発明に係る制御方法では、治具
ユニットとテールストックユニットとをそれぞれの油圧
シリンダを介して接離自在に結合し、加工工程の所定期
間中は該テールストックユニットをフレーム上の所定位
置で固定し、ネジ棒を使わない高精度の送りを行う時に
は油圧シリンダを使用し、ネジ棒を使う高速送りの時に
は油圧シリンダを補助的に作動させることにより、高能
率、高精度の加工を低コストで行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る中ぐり加工機の概略構成
を示す側面図である。
【図2】本発明の実施例に係る中ぐり加工機の治具ユニ
ット側の部分を示す側面図である。
【図3】図2におけるテールストックユニット側部分を
示す側面図である。
【図4】図2の一部を破断して示したA−A矢視図であ
る。
【図5】本発明の実施例に係る中ぐり加工機の治具ユニ
ット側の部分を示す平面図である。
【図6】図5におけるテールストックユニット側部分を
示す平面図である。
【図7】本発明の実施例に係る中ぐり加工機の部分縦断
面図である。
【図8】本発明の実施例に係る中ぐり加工機の部分縦断
面図である。
【図9】図8の一部を省略し一部を破断して示したB−
B矢視図である。
【図10】図9の上部側面図である。
【図11】本発明の実施例に係る中ぐり加工機の加工対
象たるワーク及び加工刃具の要部を示す破断側面図であ
る。
【図12】本発明の実施例に係る中ぐり加工機の制御方
法を説明するための要部側面図である。
【図13】本発明の実施例に係る中ぐり加工機の制御方
法を説明するためのタイミングチャートである。
【図14】従来の中ぐり加工機を示す側面図である。
【図15】従来の別の中ぐり加工機を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 主軸ユニット 2 フレーム 3 共通ベッド 4 治具ユニット 5 テールストックユニット 6 ワーク 6a 加工穴 7 ボールネジ棒 9 結合手段 10,11 油圧シリンダ 14 位置決め固定手段 15 位置決めシリンダ 15a 位置決めピン 16 穴部材 17 位置決め穴 18 圧縮ばね 19 保護部材 26 浅穴加工刃具 28 中ぐり刃具 55 浅穴加工刃具 57 共通ロッド 58,59 ピストン 60 ジョイント 64 テールストッククランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23B 41/00 B23B 41/12 B23B 39/00 B23B 23/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中ぐり加工をするための主軸ユニットを
    フレーム上面の一端に固定し、ワークを支持する治具ユ
    ニットと、該治具ユニットを挟んで前記主軸ユニットに
    対向させたテールストックユニットとをフレーム上に摺
    動可能に配置し、前記治具ユニットをネジ棒によって駆
    動し摺動させる中ぐり加工機において、前記治具ユニッ
    トとテールストックユニットとを接離自在に結合する結
    合手段と、該テールストックユニットを前記フレーム上
    の所定位置で位置決め固定する位置決め固定手段とを設
    け、前記結合手段には、前記ネジ棒に対し平行にして前
    記治具ユニットとテールストックユニットとにそれぞれ
    固定した両油圧シリンダと、該両油圧シリンダに係合す
    るそれぞれのピストンを固着した共通ロッドとを備え、
    該共通ロッドを介して前記両油圧シリンダを結合した
    とを特徴とする中ぐり加工機。
  2. 【請求項2】 中ぐり加工をするための主軸ユニットを
    フレーム上面の一端に固定し、ワークを支持する治具ユ
    ニットと、該治具ユニットを挟んで前記主軸ユニットに
    対向させたテールストックユニットとをフレーム上に摺
    動可能に配置し、前記治具ユニットをネジ棒によって駆
    動し摺動させる中ぐり加工機において、前記治具ユニッ
    トとテールストックユニットとを接離自在に結合する結
    合手段と、該テールストックユニットを前記フレーム上
    の所定位置で位置決め固定する位置決め固定手段とを設
    け、前記位置決め固定手段には、前記フレーム側に設け
    た位置決めシリンダと、該位置決めシリンダの位置決め
    ピンの出動作で該位置決めピンが嵌入されるテールスト
    ックユニット側の位置決め穴とを備え、該位置決め穴に
    は摺動自在に外向きに付勢され内面保護のための保護部
    材を設けたことを特徴とする中ぐり加工機。
  3. 【請求項3】 中ぐり加工をするための主軸ユニットを
    フレーム上面の一端に固定し、ワークを支持する治具ユ
    ニットと、該治具ユニットを挟んで前記主軸ユニットに
    対向させたテールストックユニットとをフレーム上に摺
    動可能に配置し、前記治具ユニットをネジ棒によって駆
    動し摺動させる中ぐり加工機の制御方法において、前記
    治具ユニットとテールストックユニットとをそれぞれの
    油圧シリンダを介して接離自在に結合し、加工工程の所
    定期間中は該テールストックユニットを前記フレーム上
    の所定位置で固定し、ネジ棒を使わない高精度の送りを
    行う時には油圧シリンダを使用し、ネジ棒を使う高速送
    りの時には油圧シリンダを補助的に作動させることを特
    徴とする中ぐり加工機の制御方法。
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