JPH10109113A - 板金加工用ダイス - Google Patents

板金加工用ダイス

Info

Publication number
JPH10109113A
JPH10109113A JP28183296A JP28183296A JPH10109113A JP H10109113 A JPH10109113 A JP H10109113A JP 28183296 A JP28183296 A JP 28183296A JP 28183296 A JP28183296 A JP 28183296A JP H10109113 A JPH10109113 A JP H10109113A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet metal
die
bending
punch
arc
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28183296A
Other languages
English (en)
Inventor
Kuninori Suzuki
邦典 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FUABUEESU KK
SUZUE SEISAKUSHO KK
Original Assignee
FUABUEESU KK
SUZUE SEISAKUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FUABUEESU KK, SUZUE SEISAKUSHO KK filed Critical FUABUEESU KK
Priority to JP28183296A priority Critical patent/JPH10109113A/ja
Publication of JPH10109113A publication Critical patent/JPH10109113A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 折り曲げ線近傍の穴の有無に影響されず良好
な曲げ加工を実施する。 【解決手段】 曲げ加工を行うダイス22には、V字状
の溝部28が設けられている。当該溝部28の開き角度
は、曲げ加工時の板金24のスプリングバックを考慮し
て、若干狭い角度に設定される。さらに溝部28のダイ
ス谷底部34にはダイス円弧部36が設けられ、その曲
率半径Rは板金24の板厚をtとすると、1.0t〜
1.5tの範囲に設定される。一方ポンチ20の側面形
状も、ダイス22と同様にV字状に形成され、先端形状
は円弧となっている。ここで板金24の曲げ加工を行う
と、板金24はダイス円弧部36に密着し、板金24の
突出が防止され、良好な折り曲げ部44を形成すること
が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板金をV字状に折
り曲げ加工する板金加工用ダイスに係り、特に折り曲げ
部の近傍に穴が設けられた板金に対しても、良好な曲げ
加工が実施できる板金加工用ダイスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、板金をV字状に折り曲げるには、
ダイスに板金を設置し、その上方からポンチを下降させ
ることで行われている。
【0003】図2(1)は、曲げ加工前のダイスに板金
を設置した状態を示す。ダイス1には同図(1)に示す
ように、板金2を設置する板金設置面3が設けられ、そ
の板金設置面3には、板金2を折り曲げる溝部4が設け
られている。当該溝部4は、左右対象となる斜面5、6
から構成されており、そして当該斜面5、6が交差する
谷底部7は、ナイフエッジ状に形成されている。
【0004】このようなダイス1を用いた曲げ加工の形
態を図2(2)に示す。同図(2)に示すように、板金
2が装着されたダイス1に対し、その上方から溝部4に
向かいポンチ8を降下させると、斜面5、6に板金2が
密着し始める。そしてポンチ8が最下点に達すると、板
金2はポンチ8からの押圧によって弓なりに反り、折り
曲げ部9が形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし図3(1)に示
すような、折り曲げ線10の近傍に角穴11が設けられ
た板金12に、上述したダイス1を適用すると、良好な
曲げの形態を得ることが出来なかった。
【0006】すなわち折り曲げ線10の近傍に角穴11
が設けられている場合、図3(2)に示すように、ポン
チ8を降下させていくと、板金12は溝部4の開口部付
近では、斜面5、6に密着していくものの、角穴11を
経由した後のA寸法とB寸法とで表示される板金12の
範囲(以降範囲C)は、斜面5には密着せず、当該斜面
5から浮いた状態となる。このため範囲Cは、斜面5に
保持されることなく、ポンチ8からの押圧力のみが加わ
るので、範囲Cは谷底部7側へと突出する。そしてこの
範囲Cの突出により、折り曲げ線10に沿って曲げ加工
を行うことができないという問題が発生していた。さら
に範囲Cの突出により、角穴11を構成する縁辺11A
が、谷底部7側へと引っ張られ、角穴11が変形してし
まうといった問題が発生していた。
【0007】本発明は、前記従来技術の欠点を解消する
ためになされたもので、折り曲げ線の近傍に設けられた
穴に影響されず良好な板金加工が行えるダイスを提供す
るとともに、前記穴の変形をも防止するダイスを提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】発明者は、折り曲げ線の
近傍に穴が設けられていても、当該穴に依存することな
く良好な板金加工が実施でき、また前記穴の変形防止を
可能にするため種々検討し、実験を行った結果、ダイス
における谷底部に、前記板金の折り曲げ部における外側
円弧と一致する円弧部を設けることがよいことを見出し
た。
【0009】すなわち本発明は、上記の知見に基づいて
なされたもので、本発明に係る板金加工用ダイスは、板
金をV字状に折り曲げ加工する板金加工用ダイスにおい
て、V字状からなる溝部の谷底部には、前記板金の外側
円弧に密着する円弧部を設けるように構成した。
【0010】
【作用】上記構成によれば、ポンチが最下点に達した
時、板金はダイスの円弧部に密着されているので、たと
え折り曲げ線の近傍に穴が設けられていたとしても、谷
底部側に板金が突出することはない。このため折り曲げ
線の近傍に穴が存在している部分についても、折り曲げ
線の近傍に穴が存在しない部分と同様の折り曲げ部を形
成することができる。
【0011】さらに板金の谷底部側への突出が発生しな
いことから、折り曲げ線の近傍に設けられる穴の縁辺が
折り曲げ線の方向へと引っ張られることがなくなり、当
該穴の変形を防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る板金加工用
ダイスの好適な具体的実施例を図面を参照して詳細に説
明する。
【0013】図1は本発明の実施の形態に係る板金加工
用ダイスの説明図であり、同図(1)は芯出し作業終了
後のポンチ20とダイス22の側面形状、および曲げ対
象となる板金24を示している。同図(1)に示すよう
に、ダイス22には板金24を設置するための板金設置
面26が設けられており、当該板金加工面26には、板
金24に曲げ加工を施すための溝部28が設けられてい
る。
【0014】当該溝部28は、左右対象となる右側斜面
30と左側斜面32とで構成されており、その開き角度
は、板金24が折り曲げ加工後、スプリングバックによ
り曲げ角度が戻ることを考慮して、目標の曲げ角度より
も若干狭い角度に設定されている。そして右側斜面30
と左側斜面32とが交差するダイス谷底部34には、曲
げ加工終了後の板金24の外側円弧に密着するダイス円
弧部36が設けられている。そしてこの円弧部36の曲
率半径R1は、発明者の数々の実験による経験値から、
板金24の厚みをtとすると、
【数1】1.0t≦R1≦1.5t であることが望ましい。
【0015】一方、ポンチ20におけるポンチ先端部3
8の側面形状も、前述したダイス22と同様にV字状に
形成されている。しかしその開き角度は、ダイス22側
に対して狭く設定されており、また先端部38の先端形
状は、板金24との接触時に表面に傷がつかないように
する目的とともに、板金34との接触面積を小さくし加
圧を抑える目的から、円弧状となっている。
【0016】ここでポンチ先端部38の先端形状の曲率
半径R2を変更すると、それに伴って板金24の外周円
弧の曲率半径R1も変化することが、発明者の数々の実
験による経験値から知られている。そこで一例として曲
率半径R2
【数2】R2=0.2mm であるポンチ20を用いて曲げ加工を行った場合、板金
24の外周円弧の曲率半径R1は、
【数3】R1=1.5t となることが知られている。このためダイス円弧部36
の曲率半径を決定するには、あらかじめ使用するポンチ
20の先端の曲率半径R2を参考にすればよい。
【0017】このように構成されたポンチ20とダイス
22とを用いて、板金24の折り曲げ加工を行う手順は
以下のようになる。まず折り曲げ加工の対象となる板金
34を、ダイス22上に置き、板金24の折り曲げ線4
0をポンチ20とダイス22との芯出し位置に一致させ
る。ここで板金24の中央部付近には、角穴42が設け
られており、折り曲げ線40に対して、近接した配置と
なっている。そしてダイス22に対し板金24を位置決
めした後は、上方からポンチ20を降下させ、ポンチ2
0で板金24を押圧する。
【0018】同図(2)は、ポンチ20が最下点に達し
た時の状態を示し、同図(3)は曲げ加工が終了した板
金の単体形状を示す。ポンチ20が板金24に接触し、
ポンチ20がダイス谷底部34側へと下降していくと、
板金24は、右側斜面30および左側斜面32に沿って
密着していく。ここで右側斜面30側の板金24には、
折り曲げ線40に近接する角穴42が設けられている
が、角穴42を経由した後のA寸法とB寸法とで表示さ
れる板金24の範囲(以降範囲D)も、ダイス円弧部3
6に倣い密着する。このため範囲Dでもポンチ20から
の押圧力を受けるとともに、ダイス22からの反力をも
受けるので、折り曲げ線40の近傍に角穴42が設けら
れていても、角穴42が設けられていない部分と同様の
折り曲げ部44を形成することができる。そして範囲D
は、ダイス谷底部36側へと突出しないことから、折り
曲げ線40の近傍に設けられる角穴42の縁辺46が引
っ張られることがなくなり、角穴42の変形を防止する
ことができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、板
金をV字状に折り曲げ加工する板金加工用ダイスにおい
て、V字状からなる溝部の谷底部には、前記板金の外側
円弧に密着する円弧部を設けるように構成したことよ
り、折り曲げ線の近傍に穴が設けられても、穴が設けら
れていない部分と同様の折り曲げ部を形成することがで
きるとともに、当該穴の変形も防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る板金加工用ダイスの
説明図である。
【図2】従来のダイスを用いた板金加工の説明図であ
る。
【図3】従来のダイスを用い、折り曲げ線の近傍に穴が
設けられている板金の折り曲げ加工を行う際の説明図で
ある。
【符号の説明】
1 ダイス 2 板金 3 板金設置面 4 溝部 5 斜面 6 斜面 7 谷底部 8 ポンチ 9 折り曲げ部 10 折り曲げ線 11 角穴 11A 縁辺 12 板金 13 折り曲げ部 20 ポンチ 22 ダイス 24 板金 26 板金設置面 28 溝部 30 右側斜面 32 左側斜面 34 ダイス谷底部 36 ダイス円弧部 38 ポンチ先端部 40 折り曲げ線 42 角穴 44 折り曲げ部 46 縁辺

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板金をV字状に折り曲げ加工する板金加
    工用ダイスにおいて、V字状からなる溝部の谷底部に
    は、前記板金の外側円弧に密着する円弧部を設けたこと
    を特徴とする板金加工用ダイス。
JP28183296A 1996-10-03 1996-10-03 板金加工用ダイス Pending JPH10109113A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28183296A JPH10109113A (ja) 1996-10-03 1996-10-03 板金加工用ダイス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28183296A JPH10109113A (ja) 1996-10-03 1996-10-03 板金加工用ダイス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10109113A true JPH10109113A (ja) 1998-04-28

Family

ID=17644637

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28183296A Pending JPH10109113A (ja) 1996-10-03 1996-10-03 板金加工用ダイス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10109113A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110918700A (zh) * 2019-12-10 2020-03-27 王世恭 一种用于五金机械加工的剪距防飞边顶白的折角装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110918700A (zh) * 2019-12-10 2020-03-27 王世恭 一种用于五金机械加工的剪距防飞边顶白的折角装置
CN110918700B (zh) * 2019-12-10 2021-06-22 长沙建鑫机械制造有限公司 一种用于五金机械加工的剪距防飞边顶白的折角装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2001226970A1 (en) Method and apparatus for forming a can end with minimal warping
JPH10109113A (ja) 板金加工用ダイス
JPH10296350A (ja) 半導体リードフレーム打抜き金型
JP3341987B2 (ja) 金属板への凹陥部の形成法
US5979277A (en) Method and apparatus for punching a thin metal tape to provide a lead frame for a semiconductor device
JP2007030127A (ja) プリント基板打ち抜き金型
US20220219216A1 (en) Stamping apparatus, method of stamping and stamping mold
JP2007007703A (ja) プレス金型のダイブッシュ及びプレス金型のダイブッシュのダイプレートにおける固定構造
US5004521A (en) Method of making a lead frame by embossing, grinding and etching
JPH0152089B2 (ja)
JPH06170448A (ja) 曲げ型
JPH07238915A (ja) ピアスナット
JP2001001073A (ja) ダイ装置
JPH06297392A (ja) 紙器打抜装置における打抜屑の外脱装置
JPH0826275A (ja) 缶蓋とその製造方法
JP2000042658A (ja) 薄手の金属板と厚手の金属板の接合方法
JPS6152938A (ja) 金属ガスケットのビード形成用金型
JP2002282994A (ja) 接点のカシメ方法
JPH11254061A (ja) タレットパンチプレスとその金型及び打ち抜き加工方法
JP3016673U (ja) 紙器打抜装置における打抜屑の外脱装置
JPS6337144Y2 (ja)
JP2753450B2 (ja) 紙器打抜屑の外脱装置に用いる打抜材および該打抜材を備えた外脱装置
JP2000015527A (ja) かしめナット装置
JPH0222517B2 (ja)
JPH07155862A (ja) プレス金型のポンチ構造