JPH10109094A - 畜舎廃水等の処理方法 - Google Patents
畜舎廃水等の処理方法Info
- Publication number
- JPH10109094A JPH10109094A JP8283430A JP28343096A JPH10109094A JP H10109094 A JPH10109094 A JP H10109094A JP 8283430 A JP8283430 A JP 8283430A JP 28343096 A JP28343096 A JP 28343096A JP H10109094 A JPH10109094 A JP H10109094A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wastewater
- flocculant
- amount
- added
- coagulant
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
Landscapes
- Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
- Activated Sludge Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 畜舎廃水等の有機物濃度が高い廃水中の微細
固形物の含有濃度が変化しても、凝集剤を過不足なく添
加して微細固形物の殆ど全てを効率良く凝集分離でき
る、ランニングコストの安い経済的な処理方法を提供す
る。 【解決手段】 畜舎廃水等の有機物濃度の高い廃水に凝
集剤を添加して微細固形物を凝集させ、分離脱水機で脱
水ケーとと分離水に分けた後、分離水を活性汚泥処理す
る方法において、凝集剤添加前の廃水の導電率を測定
し、その導電率に基づいて凝集剤の添加量を自動制御す
る。望ましくは導電率に正比例させて凝集剤の添加量を
自動制御し、活性汚泥処理の曝気工程で測定した液温に
基づいて添加量を補正する。
固形物の含有濃度が変化しても、凝集剤を過不足なく添
加して微細固形物の殆ど全てを効率良く凝集分離でき
る、ランニングコストの安い経済的な処理方法を提供す
る。 【解決手段】 畜舎廃水等の有機物濃度の高い廃水に凝
集剤を添加して微細固形物を凝集させ、分離脱水機で脱
水ケーとと分離水に分けた後、分離水を活性汚泥処理す
る方法において、凝集剤添加前の廃水の導電率を測定
し、その導電率に基づいて凝集剤の添加量を自動制御す
る。望ましくは導電率に正比例させて凝集剤の添加量を
自動制御し、活性汚泥処理の曝気工程で測定した液温に
基づいて添加量を補正する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、豚舎や牛舎などの
畜舎から排出される廃水(汚水)のように有機物濃度が
高い廃水の処理方法に関する。
畜舎から排出される廃水(汚水)のように有機物濃度が
高い廃水の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】豚舎から排出される廃水には、25μm
以下の粒径を有する微細固形物が全固形物の40%(重
量%、以下同様)近く含まれており、この微細固形物の
BOD量は固形物のBOD総量の85%近くを占めてい
る。従って、この廃水を活性汚泥処理する場合には、微
細固形物をいかにして分離除去するかが重要なポイント
となる。
以下の粒径を有する微細固形物が全固形物の40%(重
量%、以下同様)近く含まれており、この微細固形物の
BOD量は固形物のBOD総量の85%近くを占めてい
る。従って、この廃水を活性汚泥処理する場合には、微
細固形物をいかにして分離除去するかが重要なポイント
となる。
【0003】このため、従来の畜舎廃水の処理方法にお
いては、活性汚泥処理する前に、硫酸バンド、PAC
(ポリ塩化アルミニウム)、ポリ鉄、硫化第二鉄などの
凝集剤を畜舎廃水に添加して微細固形物を凝集させ、振
動篩やスクリーン等を通して分離除去している。
いては、活性汚泥処理する前に、硫酸バンド、PAC
(ポリ塩化アルミニウム)、ポリ鉄、硫化第二鉄などの
凝集剤を畜舎廃水に添加して微細固形物を凝集させ、振
動篩やスクリーン等を通して分離除去している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、畜舎廃
水に含まれる全固形物の濃度は一定でなく、その濃度に
よって微細固形物の含有量が増減するため、上記の処理
方法においては、畜舎廃水に含まれる微細固形物の平均
的な含有量を想定して、これを基準に安全率を見込んで
凝集剤を一定の割合で添加し、微細固形物の含有量が基
準値を多少越えても凝集効率が低下しないようにしてい
る。そのため、畜舎廃水中の微細固形物の含有量が少な
い場合には、過剰の凝集剤が無駄になり、ランニングコ
ストの増大を招くという問題があった。また、微細固形
物の含有量が基準値を大幅に超えると、凝集剤の添加量
が不足し、微細固形物の除去率が低下するという問題が
あった。
水に含まれる全固形物の濃度は一定でなく、その濃度に
よって微細固形物の含有量が増減するため、上記の処理
方法においては、畜舎廃水に含まれる微細固形物の平均
的な含有量を想定して、これを基準に安全率を見込んで
凝集剤を一定の割合で添加し、微細固形物の含有量が基
準値を多少越えても凝集効率が低下しないようにしてい
る。そのため、畜舎廃水中の微細固形物の含有量が少な
い場合には、過剰の凝集剤が無駄になり、ランニングコ
ストの増大を招くという問題があった。また、微細固形
物の含有量が基準値を大幅に超えると、凝集剤の添加量
が不足し、微細固形物の除去率が低下するという問題が
あった。
【0005】しかも、上記の処理方法のように凝集させ
た微細固形物を振動篩やスクリーンで分離して得られる
し渣は、含水率が約85%と高いため、高濃度の悪臭が
発生すると共に、ハエ等が異常発生するという問題があ
り、また、水分調整をしなければ堆肥醗酵処理や乾燥処
理、焼却処理などができないという問題があった。
た微細固形物を振動篩やスクリーンで分離して得られる
し渣は、含水率が約85%と高いため、高濃度の悪臭が
発生すると共に、ハエ等が異常発生するという問題があ
り、また、水分調整をしなければ堆肥醗酵処理や乾燥処
理、焼却処理などができないという問題があった。
【0006】更に、上記の処理方法では、比重の大きい
ポリ鉄や塩化第二鉄などの凝集剤がし渣中に混入し、比
重の小さなPACや硫酸バンドは処理水にも混入するこ
とになるが、これらの凝集剤はいずれも微生物によって
分解されないため、分離したし渣を最終的に堆肥醗酵処
理しても、硫酸バンド、PAC、ポリ鉄、硫化第二鉄な
どが分解されずに残存するという問題があり、また、処
理水を最終的に腐植質土壌によって蒸散浸透処理すると
きには、PACや硫酸バンドが土壌の目詰まりを引き起
こすという問題もあった。
ポリ鉄や塩化第二鉄などの凝集剤がし渣中に混入し、比
重の小さなPACや硫酸バンドは処理水にも混入するこ
とになるが、これらの凝集剤はいずれも微生物によって
分解されないため、分離したし渣を最終的に堆肥醗酵処
理しても、硫酸バンド、PAC、ポリ鉄、硫化第二鉄な
どが分解されずに残存するという問題があり、また、処
理水を最終的に腐植質土壌によって蒸散浸透処理すると
きには、PACや硫酸バンドが土壌の目詰まりを引き起
こすという問題もあった。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の請求項1に係る畜舎廃水等の処理方法は、
畜舎廃水等の有機物濃度の高い廃水に凝集剤を添加して
微細固形物を凝集させ、分離脱水機で脱水ケーキと分離
水に分けた後、分離水を活性汚泥処理する方法であっ
て、凝集剤添加前の廃水の導電率を測定し、その導電率
に基づいて凝集剤の添加量を自動制御することを特徴と
するものである。
め、本発明の請求項1に係る畜舎廃水等の処理方法は、
畜舎廃水等の有機物濃度の高い廃水に凝集剤を添加して
微細固形物を凝集させ、分離脱水機で脱水ケーキと分離
水に分けた後、分離水を活性汚泥処理する方法であっ
て、凝集剤添加前の廃水の導電率を測定し、その導電率
に基づいて凝集剤の添加量を自動制御することを特徴と
するものである。
【0008】そして、請求項2の処理方法は、請求項1
の処理方法において、凝集剤の添加量を導電率に正比例
させて自動制御することを特徴とし、請求項3の処理方
法は、請求項1又は請求項2の処理方法において、活性
汚泥処理の曝気工程で液温を測定し、この液温に基づい
て凝集剤の添加量を補正することを特徴とし、請求項4
の処理方法は、請求項1〜請求項3の処理方法におい
て、凝集剤としてカチオン性高分子凝集剤を添加するこ
とを特徴とし、請求項5の処理方法は、請求項4の処理
方法において、カチオン性高分子凝集剤の添加量を、導
電率が1ms/cm上昇するごとに略28mg/畜舎廃
水1リットルの割合で増加するように正比例させて自動
制御することを特徴とし、請求項6の処理方法は、請求
項1〜請求項5の処理方法において、分離脱水機として
ウエッジロール型分離脱水機を設置し、脱水ケーキの含
水率が略75%以下となるように分離脱水することを特
徴とするものである。
の処理方法において、凝集剤の添加量を導電率に正比例
させて自動制御することを特徴とし、請求項3の処理方
法は、請求項1又は請求項2の処理方法において、活性
汚泥処理の曝気工程で液温を測定し、この液温に基づい
て凝集剤の添加量を補正することを特徴とし、請求項4
の処理方法は、請求項1〜請求項3の処理方法におい
て、凝集剤としてカチオン性高分子凝集剤を添加するこ
とを特徴とし、請求項5の処理方法は、請求項4の処理
方法において、カチオン性高分子凝集剤の添加量を、導
電率が1ms/cm上昇するごとに略28mg/畜舎廃
水1リットルの割合で増加するように正比例させて自動
制御することを特徴とし、請求項6の処理方法は、請求
項1〜請求項5の処理方法において、分離脱水機として
ウエッジロール型分離脱水機を設置し、脱水ケーキの含
水率が略75%以下となるように分離脱水することを特
徴とするものである。
【0009】これらの処理方法の対象となる有機物濃度
の高い廃水としては、上記の畜舎廃水のほか、製餡廃
水、洗米廃水、澱粉廃水、各種醗酵処理廃水等が挙げら
れる。
の高い廃水としては、上記の畜舎廃水のほか、製餡廃
水、洗米廃水、澱粉廃水、各種醗酵処理廃水等が挙げら
れる。
【0010】次に、これらの処理方法についての作用を
説明する。
説明する。
【0011】請求項1の処理方法のように凝集剤添加前
の廃水の導電率を測定すると、その導電率から廃水の汚
濁の程度(換言すれば微細固形物の含有濃度)を判定す
ることができ、導電率が高い廃水ほど汚濁度が大きく微
細固形物の含有濃度が高い廃水である。従って、予め、
微細固形物の含有濃度が種々異なる廃水について、微細
固形物の殆ど全てを凝集させるのに必要な凝集剤の添加
量と、その廃水の導電率とを求めて、凝集剤の添加量と
導電率との関係をデータとしてコントローラーに記憶さ
せておけば、凝集剤添加前に測定した廃水の導電率に基
づいて、その廃水の微細固形物を凝集させるのに必要な
凝集剤の添加量を自動的に制御することができる。この
ように請求項1の処理方法は凝集剤の添加量を自動制御
することによって、微細固形物の含有濃度が低下すれば
その凝集に必要な少量の凝集剤を添加し、微細固形物の
含有濃度が上昇すればその凝集に必要な多量の凝集剤を
添加するため、凝集剤の無駄使いを防止してランニング
コストの低減を図ることができる。そして、微細固形物
の含有濃度が異常に高くなった場合でも、自動的にその
微細固形物を凝集させるのに必要な量の添加剤を添加し
て、微細固形物の殆ど全てを確実に凝集、分離すること
ができる。
の廃水の導電率を測定すると、その導電率から廃水の汚
濁の程度(換言すれば微細固形物の含有濃度)を判定す
ることができ、導電率が高い廃水ほど汚濁度が大きく微
細固形物の含有濃度が高い廃水である。従って、予め、
微細固形物の含有濃度が種々異なる廃水について、微細
固形物の殆ど全てを凝集させるのに必要な凝集剤の添加
量と、その廃水の導電率とを求めて、凝集剤の添加量と
導電率との関係をデータとしてコントローラーに記憶さ
せておけば、凝集剤添加前に測定した廃水の導電率に基
づいて、その廃水の微細固形物を凝集させるのに必要な
凝集剤の添加量を自動的に制御することができる。この
ように請求項1の処理方法は凝集剤の添加量を自動制御
することによって、微細固形物の含有濃度が低下すれば
その凝集に必要な少量の凝集剤を添加し、微細固形物の
含有濃度が上昇すればその凝集に必要な多量の凝集剤を
添加するため、凝集剤の無駄使いを防止してランニング
コストの低減を図ることができる。そして、微細固形物
の含有濃度が異常に高くなった場合でも、自動的にその
微細固形物を凝集させるのに必要な量の添加剤を添加し
て、微細固形物の殆ど全てを確実に凝集、分離すること
ができる。
【0012】廃液の導電率と必要な凝集剤の添加量との
関係は、後述するように正比例の関係にあり、従って、
請求項2の処理方法のように凝集剤の添加量を導電率に
正比例させて自動制御すると、凝集剤の過不足を生じる
ことなく効率的に微細固形物を凝集させることができ
る。
関係は、後述するように正比例の関係にあり、従って、
請求項2の処理方法のように凝集剤の添加量を導電率に
正比例させて自動制御すると、凝集剤の過不足を生じる
ことなく効率的に微細固形物を凝集させることができ
る。
【0013】上記のように微細固形物を凝集させた廃液
を分離脱水機で脱水ケーキと分離水に分けて、分離水を
曝気槽内で活性汚泥処理するとき、その液温が低ければ
活性汚泥微生物の活性力の低下により処理能力が下がる
ため、液温が低い場合には、微細固形物の凝集分離工程
で凝集剤の添加量を増し、微細固形物の除去率を一層高
めて、活性汚泥処理の負荷を軽減させることが望まし
い。従って、請求項3の処理方法のように、活性汚泥処
理の曝気工程で液温を測定し、この液温に基づいて凝集
剤の添加量を補正すると、液温が低い場合でも分離水は
確実に活性汚泥処理され、良質で安定した放流が可能と
なる。
を分離脱水機で脱水ケーキと分離水に分けて、分離水を
曝気槽内で活性汚泥処理するとき、その液温が低ければ
活性汚泥微生物の活性力の低下により処理能力が下がる
ため、液温が低い場合には、微細固形物の凝集分離工程
で凝集剤の添加量を増し、微細固形物の除去率を一層高
めて、活性汚泥処理の負荷を軽減させることが望まし
い。従って、請求項3の処理方法のように、活性汚泥処
理の曝気工程で液温を測定し、この液温に基づいて凝集
剤の添加量を補正すると、液温が低い場合でも分離水は
確実に活性汚泥処理され、良質で安定した放流が可能と
なる。
【0014】更に、請求項4の処理方法のようにカチオ
ン性高分子凝集剤を添加すると、この凝集剤は微生物に
より分解されるため、脱水ケーキに含まれていても、堆
肥醗酵処理の際や施肥の際に分解されて消失するので安
全である。
ン性高分子凝集剤を添加すると、この凝集剤は微生物に
より分解されるため、脱水ケーキに含まれていても、堆
肥醗酵処理の際や施肥の際に分解されて消失するので安
全である。
【0015】凝集剤としてカチオン性高分子凝集剤を添
加する場合、請求項5の処理方法のように該凝集剤の添
加量を、導電率が1mS/cm上昇するごとに略28m
g/廃水1リットルの割合で増加するように正比例させ
て自動制御すると、凝集剤の過不足を生じることなく効
率的に微細固形物を凝集させることができる。
加する場合、請求項5の処理方法のように該凝集剤の添
加量を、導電率が1mS/cm上昇するごとに略28m
g/廃水1リットルの割合で増加するように正比例させ
て自動制御すると、凝集剤の過不足を生じることなく効
率的に微細固形物を凝集させることができる。
【0016】また、請求項6の処理方法のように、分離
脱水機としてウエッジロール型分離脱水機を設置し、脱
水ケーキの含水率が略75%以下となるように分離脱水
すると、脱水ケーキがパラパラした米粒状のものとな
り、ケーキヤード周辺の悪臭の発生や、ハエの発生が著
しく減少すると共に、脱水ケーキの堆肥醗酵処理が容易
となる。
脱水機としてウエッジロール型分離脱水機を設置し、脱
水ケーキの含水率が略75%以下となるように分離脱水
すると、脱水ケーキがパラパラした米粒状のものとな
り、ケーキヤード周辺の悪臭の発生や、ハエの発生が著
しく減少すると共に、脱水ケーキの堆肥醗酵処理が容易
となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の具
体的な実施形態を詳述する。
体的な実施形態を詳述する。
【0018】図1は本発明の一実施形態に係る畜舎(豚
舎)廃水の処理方法の概略説明図であって、図の上段は
凝集分離脱水処理工程を、中段は活性汚泥処理工程を、
下段は生物濾過処理工程と蒸散浸透処理工程を示してい
る。
舎)廃水の処理方法の概略説明図であって、図の上段は
凝集分離脱水処理工程を、中段は活性汚泥処理工程を、
下段は生物濾過処理工程と蒸散浸透処理工程を示してい
る。
【0019】この実施形態の処理方法によれば、畜舎
(豚舎)から排出された畜舎廃水が原水ピット1の側溝
2に導かれ、スクリーン3で粗大固形物(紙屑、ビニル
袋、木片、石など)が除去されて、原水ピット1へ導入
される。この畜舎廃水には、通常、BODが概略620
0mg/リットル程度、微細固形物(SS)が概略17
000mg/リットル程度、全窒素が概略2700mg
/リットル程度の濃度で含まれている。
(豚舎)から排出された畜舎廃水が原水ピット1の側溝
2に導かれ、スクリーン3で粗大固形物(紙屑、ビニル
袋、木片、石など)が除去されて、原水ピット1へ導入
される。この畜舎廃水には、通常、BODが概略620
0mg/リットル程度、微細固形物(SS)が概略17
000mg/リットル程度、全窒素が概略2700mg
/リットル程度の濃度で含まれている。
【0020】上記の原水ピット1には、後述する活性汚
泥処理工程の沈殿槽から、ニトロソモナス、ニトロバク
ターなどの微生物を含む活性汚泥が循環移送され、原水
ピット1内の畜舎廃水に混合される。そして、活性汚泥
を含んだ畜舎廃水は、密閉タイプの調整槽4にポンプで
移送され、この調整槽4内で上記の微生物によりある程
度、脱窒素処理される。
泥処理工程の沈殿槽から、ニトロソモナス、ニトロバク
ターなどの微生物を含む活性汚泥が循環移送され、原水
ピット1内の畜舎廃水に混合される。そして、活性汚泥
を含んだ畜舎廃水は、密閉タイプの調整槽4にポンプで
移送され、この調整槽4内で上記の微生物によりある程
度、脱窒素処理される。
【0021】この調整槽4内の畜舎廃水はポンプで凝集
槽5に移送され、この移送の途中で流量計6と導電率計
7により畜舎廃水の流量(移送量)と導電率が測定され
る。これらの測定データは、凝集剤供給システムのコン
トローラ(CPSコントローラ)8に送られる。
槽5に移送され、この移送の途中で流量計6と導電率計
7により畜舎廃水の流量(移送量)と導電率が測定され
る。これらの測定データは、凝集剤供給システムのコン
トローラ(CPSコントローラ)8に送られる。
【0022】また、上記の凝集槽5には凝集剤が凝集剤
供給槽9から可変ポンプ10で供給され、凝集槽5内の
畜舎廃水に添加されて混合撹拌される。このように凝集
剤が添加されると、畜舎廃水に含まれる微細固形物はす
みやかに凝集する。凝集剤としては、微生物で分解する
安全なポリアクリル酸エステル系のカチオン性高分子凝
集剤が好適に使用される。
供給槽9から可変ポンプ10で供給され、凝集槽5内の
畜舎廃水に添加されて混合撹拌される。このように凝集
剤が添加されると、畜舎廃水に含まれる微細固形物はす
みやかに凝集する。凝集剤としては、微生物で分解する
安全なポリアクリル酸エステル系のカチオン性高分子凝
集剤が好適に使用される。
【0023】前記のCPSコントローラ8には、微細固
形物の含有濃度が種々異なる畜舎廃水の導電率と、各廃
水に含まれる微細固形物の98%以上を凝集分離させる
のに必要なカチオン性高分子凝集剤の添加量との関係
が、データとして記憶されている。この畜舎廃液の導電
率と凝集剤の添加量との関係は、図2のグラフに示すよ
うに正比例の関係にあり、導電率が1mS/cm上昇す
るごとに、カチオン性高分子凝集剤の添加量は略28m
g/畜舎廃水1リットルの割合で増加している。つま
り、関係式で示すと、 凝集剤の添加量(mg/リットル)=28×導電率(m
S/cm)+C であり、Cは−6(mg/リットル)である。
形物の含有濃度が種々異なる畜舎廃水の導電率と、各廃
水に含まれる微細固形物の98%以上を凝集分離させる
のに必要なカチオン性高分子凝集剤の添加量との関係
が、データとして記憶されている。この畜舎廃液の導電
率と凝集剤の添加量との関係は、図2のグラフに示すよ
うに正比例の関係にあり、導電率が1mS/cm上昇す
るごとに、カチオン性高分子凝集剤の添加量は略28m
g/畜舎廃水1リットルの割合で増加している。つま
り、関係式で示すと、 凝集剤の添加量(mg/リットル)=28×導電率(m
S/cm)+C であり、Cは−6(mg/リットル)である。
【0024】このように、CPSコントローラ8は、導
電率と凝集剤の添加量との関係を記憶しているため、凝
集槽5に移送する途中で測定された畜舎廃水の導電率に
基づいて、その畜舎廃水1リットルに含まれる微細固形
物の98%以上を凝集分離させるのに必要な凝集剤の添
加量(mg/リットル)を算出すると同時に、移送途中
で測定された畜舎廃水の流量に基づいて、凝集槽5内へ
移送された畜舎廃水全体に含まれる微細固形物の98%
以上を凝集分離させるのに必要な凝集剤の総添加量を算
出し、可変ポンプ10を制御することによって、凝集剤
供給槽9から凝集槽5へカチオン性高分子凝集剤を必要
な総添加量だけ供給する。
電率と凝集剤の添加量との関係を記憶しているため、凝
集槽5に移送する途中で測定された畜舎廃水の導電率に
基づいて、その畜舎廃水1リットルに含まれる微細固形
物の98%以上を凝集分離させるのに必要な凝集剤の添
加量(mg/リットル)を算出すると同時に、移送途中
で測定された畜舎廃水の流量に基づいて、凝集槽5内へ
移送された畜舎廃水全体に含まれる微細固形物の98%
以上を凝集分離させるのに必要な凝集剤の総添加量を算
出し、可変ポンプ10を制御することによって、凝集剤
供給槽9から凝集槽5へカチオン性高分子凝集剤を必要
な総添加量だけ供給する。
【0025】従って、畜舎廃水の微細固形物の含有濃度
が変化しても、常に、凝集剤の添加量が、微細固形物の
98%以上を凝集分離させるのに必要な量に自動制御さ
れ、凝集剤の過不足を生じることがないので、無駄がな
く経済的であり、微細固形物の含有濃度が異常に高くな
った場合でも、凝集剤の不足によって微細固形物の凝集
分離が不充分となる心配はない。
が変化しても、常に、凝集剤の添加量が、微細固形物の
98%以上を凝集分離させるのに必要な量に自動制御さ
れ、凝集剤の過不足を生じることがないので、無駄がな
く経済的であり、微細固形物の含有濃度が異常に高くな
った場合でも、凝集剤の不足によって微細固形物の凝集
分離が不充分となる心配はない。
【0026】微細固形物が凝集した畜舎廃水は、凝集槽
5からウエッジロール型分離脱水機11に供給され、脱
水ケーキ12と分離水13に分けられる。この分離水1
3は微細固形物の98%以上が除去されているので、そ
の含有濃度が略300mg/リットルまで低下してお
り、BODも略2400mg/リットルまで、全窒素も
1150mg/リットルまで減少している。従って、こ
の分離水13は、後述するように活性汚泥処理する際の
負荷が少ないので、効率良く処理される。また、脱水ケ
ーキ12は堆肥舎に運ばれ、堆肥醗酵処理される。その
場合、脱水ケーキ12に含まれるカチオン性高分子凝集
剤は、微生物により分解される凝集剤であるため、堆肥
醗酵処理中又は施肥後に分解消失し、残存することがな
い。
5からウエッジロール型分離脱水機11に供給され、脱
水ケーキ12と分離水13に分けられる。この分離水1
3は微細固形物の98%以上が除去されているので、そ
の含有濃度が略300mg/リットルまで低下してお
り、BODも略2400mg/リットルまで、全窒素も
1150mg/リットルまで減少している。従って、こ
の分離水13は、後述するように活性汚泥処理する際の
負荷が少ないので、効率良く処理される。また、脱水ケ
ーキ12は堆肥舎に運ばれ、堆肥醗酵処理される。その
場合、脱水ケーキ12に含まれるカチオン性高分子凝集
剤は、微生物により分解される凝集剤であるため、堆肥
醗酵処理中又は施肥後に分解消失し、残存することがな
い。
【0027】上記のウエッジロール型分離脱水機11
は、ウエッジロール(断面が三角形の細い金属棒を微小
間隔をあけて円筒状に組み立てたロール)の内部に、モ
ーターで回転するスクリューを内蔵した分離脱水機であ
って、脱水効率が極めて良いため、脱水ケーキ12の含
水率が略75%以下となるまで脱水することができる。
このように脱水ケーキ12の含水率が略75%以下にな
ると、脱水ケーキ12がパラパラした米粒状のものとな
り、ケーキヤード周辺の悪臭の発生や、ハエの発生が著
しく減少すると共に、脱水ケーキ12の堆肥醗酵処理も
容易となる。
は、ウエッジロール(断面が三角形の細い金属棒を微小
間隔をあけて円筒状に組み立てたロール)の内部に、モ
ーターで回転するスクリューを内蔵した分離脱水機であ
って、脱水効率が極めて良いため、脱水ケーキ12の含
水率が略75%以下となるまで脱水することができる。
このように脱水ケーキ12の含水率が略75%以下にな
ると、脱水ケーキ12がパラパラした米粒状のものとな
り、ケーキヤード周辺の悪臭の発生や、ハエの発生が著
しく減少すると共に、脱水ケーキ12の堆肥醗酵処理も
容易となる。
【0028】分離水13はポンプで曝気槽14へ移送さ
れ、活性汚泥処理される。この活性汚泥処理は、窒素除
去率の高い脱窒型低負荷連続式の処理法であって、活性
汚泥(細菌、酵母、糸状菌、藻類、原生動物などの微生
物混棲体)を分離水に混合し、散気管から空気を放出し
て好気的条件の下に、分離水に含まれる有機物を吸着摂
取して、同化及び異化作用で消費分解させることにより
除去するものである。この実施形態の曝気槽14は、発
泡した場合に槽内の混合液を循環散水させて消泡できる
ようになっている。そして、管理システムのコントロー
ラ(BCSコントローラ)15の各センサーで曝気槽1
4内の液温、酸化還元電位、pHなどを測定して、活性
汚泥の活性力を高レベルに維持している。
れ、活性汚泥処理される。この活性汚泥処理は、窒素除
去率の高い脱窒型低負荷連続式の処理法であって、活性
汚泥(細菌、酵母、糸状菌、藻類、原生動物などの微生
物混棲体)を分離水に混合し、散気管から空気を放出し
て好気的条件の下に、分離水に含まれる有機物を吸着摂
取して、同化及び異化作用で消費分解させることにより
除去するものである。この実施形態の曝気槽14は、発
泡した場合に槽内の混合液を循環散水させて消泡できる
ようになっている。そして、管理システムのコントロー
ラ(BCSコントローラ)15の各センサーで曝気槽1
4内の液温、酸化還元電位、pHなどを測定して、活性
汚泥の活性力を高レベルに維持している。
【0029】この曝気槽14内の液温が低くなると、活
性汚泥の活性力の低下により処理能力が下がるので、液
温が低い場合には、前記の微細固形物の凝集分離工程に
おいて凝集剤の添加量を増し、微細固形物の除去率を一
層高めて、活性汚泥処理の負荷をより軽減させることが
望ましい。そのため、この実施形態では、液温の測定値
を前記のCPSコントローラ8に送り、この液温に基づ
いて凝集剤の添加量を自動的に補正できるようにしてい
る。即ち、液温が10〜15℃の範囲まで下がった場合
には、凝集剤の添加量を自動的に5%増加させるように
補正し、液温が10℃以下まで下がった場合には、導電
率が1mS/cm上昇するごとに、カチオン性高分子凝
集剤の添加量を略30mg/リットルの割合で増加させ
るように補正している。
性汚泥の活性力の低下により処理能力が下がるので、液
温が低い場合には、前記の微細固形物の凝集分離工程に
おいて凝集剤の添加量を増し、微細固形物の除去率を一
層高めて、活性汚泥処理の負荷をより軽減させることが
望ましい。そのため、この実施形態では、液温の測定値
を前記のCPSコントローラ8に送り、この液温に基づ
いて凝集剤の添加量を自動的に補正できるようにしてい
る。即ち、液温が10〜15℃の範囲まで下がった場合
には、凝集剤の添加量を自動的に5%増加させるように
補正し、液温が10℃以下まで下がった場合には、導電
率が1mS/cm上昇するごとに、カチオン性高分子凝
集剤の添加量を略30mg/リットルの割合で増加させ
るように補正している。
【0030】活性汚泥処理された処理液は沈殿槽16に
移送され、この沈殿槽16の底部に沈殿した活性汚泥は
曝気槽14に戻される。そして、この活性汚泥の一部は
前記の原水ピット1に供給される。
移送され、この沈殿槽16の底部に沈殿した活性汚泥は
曝気槽14に戻される。そして、この活性汚泥の一部は
前記の原水ピット1に供給される。
【0031】一方、沈殿槽16の上澄液(処理水)は、
上記の活性汚泥処理によって、BODや微細な浮遊物質
(SS)の濃度がいずれも50mg/リットル以下まで
低下しており、全窒素も100mg/リットル程度まで
低下している。
上記の活性汚泥処理によって、BODや微細な浮遊物質
(SS)の濃度がいずれも50mg/リットル以下まで
低下しており、全窒素も100mg/リットル程度まで
低下している。
【0032】この上澄液(処理水)は、生物濾過槽17
に移送されて生物濾過処理され、更に沈殿分離槽18で
固液分離されて、BODが20mg/リットル以下、微
細浮遊物質が30mg/リットル以下、全窒素が60m
g/リットル程度の良質で安定した処理水となり、処理
水槽19へ移送される。
に移送されて生物濾過処理され、更に沈殿分離槽18で
固液分離されて、BODが20mg/リットル以下、微
細浮遊物質が30mg/リットル以下、全窒素が60m
g/リットル程度の良質で安定した処理水となり、処理
水槽19へ移送される。
【0033】そして、この処理水は、腐植物質を多量に
含む黒ぼく土20を用いた蒸散浸透トレンチ21に移送
され、黒ぼく土20への浸透により、濾過、吸着、酸化
などの物理化学的浄化と、土壌生物による生物化学的浄
化が進行し、最終的に大気へ蒸散したり、地中に浸透し
て消失する。その場合、上記の生物濾過処理によってB
ODや浮遊物質が非常に少なくなっているため、黒ぼく
土20の目詰まりを引き起こすことはない。
含む黒ぼく土20を用いた蒸散浸透トレンチ21に移送
され、黒ぼく土20への浸透により、濾過、吸着、酸化
などの物理化学的浄化と、土壌生物による生物化学的浄
化が進行し、最終的に大気へ蒸散したり、地中に浸透し
て消失する。その場合、上記の生物濾過処理によってB
ODや浮遊物質が非常に少なくなっているため、黒ぼく
土20の目詰まりを引き起こすことはない。
【0034】以上、畜舎(豚舎)廃水を例にとって本発
明の処理方法を詳述したが、本発明の処理方法は畜舎廃
水に限らず、既述したような製餡廃水、洗米廃水、澱粉
廃水、各種醗酵処理廃水等の有機物濃度が高い廃水の全
てに適用できるものである。
明の処理方法を詳述したが、本発明の処理方法は畜舎廃
水に限らず、既述したような製餡廃水、洗米廃水、澱粉
廃水、各種醗酵処理廃水等の有機物濃度が高い廃水の全
てに適用できるものである。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の畜舎廃水等の処理方法は、廃水に含まれる微細固形物
の含有濃度が変化しても、その廃水の導電率に基づいて
凝集剤の必要な添加量を自動制御しながら、微細固形物
の殆ど全てを効率良く凝集分離することができ、凝集剤
の添加量に過不足を生じることがないので、ランニング
コストの低減を図ることができると共に、微細固形物の
含有濃度が異常に高くなった場合でも、凝集剤の添加量
不足によって微細固形物の除去率の低下を招く心配がな
くなり、また、雨水の混入等によって微細固形物の含有
濃度が急激に低下した場合でも、凝集剤の添加量が過剰
になることもないといった顕著な効果を奏する。
の畜舎廃水等の処理方法は、廃水に含まれる微細固形物
の含有濃度が変化しても、その廃水の導電率に基づいて
凝集剤の必要な添加量を自動制御しながら、微細固形物
の殆ど全てを効率良く凝集分離することができ、凝集剤
の添加量に過不足を生じることがないので、ランニング
コストの低減を図ることができると共に、微細固形物の
含有濃度が異常に高くなった場合でも、凝集剤の添加量
不足によって微細固形物の除去率の低下を招く心配がな
くなり、また、雨水の混入等によって微細固形物の含有
濃度が急激に低下した場合でも、凝集剤の添加量が過剰
になることもないといった顕著な効果を奏する。
【0036】そして、凝集剤として微生物分解し得るカ
チオン性高分子凝集剤を用いた場合は、該凝集剤が脱水
ケーキに含まれていても、脱水ケーキの堆肥醗酵処理中
や施肥後に微生物により分解消失するので残存する心配
がないといった効果を併せて奏する。
チオン性高分子凝集剤を用いた場合は、該凝集剤が脱水
ケーキに含まれていても、脱水ケーキの堆肥醗酵処理中
や施肥後に微生物により分解消失するので残存する心配
がないといった効果を併せて奏する。
【0037】更に、ウエッジロール型分離脱水機によっ
て脱水ケーキの含水率を略75%以下となるように分離
脱水する場合は、ケーキヤード周辺の悪臭の発生や、ハ
エの発生を顕著に減少させることができ、脱水ケーキ1
2の堆肥醗酵処理も容易に行えるといった効果を併せて
奏する。
て脱水ケーキの含水率を略75%以下となるように分離
脱水する場合は、ケーキヤード周辺の悪臭の発生や、ハ
エの発生を顕著に減少させることができ、脱水ケーキ1
2の堆肥醗酵処理も容易に行えるといった効果を併せて
奏する。
【図1】本発明の一実施形態に係る畜舎(豚舎)廃水の
処理方法の概略説明図である。
処理方法の概略説明図である。
【図2】畜舎(豚舎)廃水の導電率と、その畜舎(豚
舎)廃水に含まれる微細固形物の殆ど全てを凝集させる
のに必要なカチオン性高分子凝集剤の添加量との関係を
示すグラフである。
舎)廃水に含まれる微細固形物の殆ど全てを凝集させる
のに必要なカチオン性高分子凝集剤の添加量との関係を
示すグラフである。
1 原水ピット 4 調整槽 5 凝集槽 6 流量計 7 導電率計 8 CPSコントローラ 9 凝集剤供給槽 10 可変ポンプ 11 ウエッジロール型分離脱水機 12 脱水ケーキ 13 分離水 14 曝気槽 15 BCSコントローラ 16 沈殿槽 20 黒ぼく土 21 蒸散浸透トレンチ
Claims (6)
- 【請求項1】畜舎廃水等の有機物濃度の高い廃水に凝集
剤を添加して微細固形物を凝集させ、分離脱水機で脱水
ケーキと分離水に分けた後、分離水を活性汚泥処理する
方法であって、凝集剤添加前の廃水の導電率を測定し、
その導電率に基づいて凝集剤の添加量を自動制御するこ
とを特徴とする畜舎廃水等の処理方法。 - 【請求項2】凝集剤の添加量を導電率に正比例させて自
動制御することを特徴とする請求項1に記載の畜舎廃水
等の処理方法。 - 【請求項3】活性汚泥処理の曝気工程で液温を測定し、
この液温に基づいて凝集剤の添加量を補正することを特
徴とする請求項1又は請求項2に記載の畜舎廃水等の処
理方法。 - 【請求項4】凝集剤としてカチオン性高分子凝集剤を添
加することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいず
れかに記載の畜舎廃水等の処理方法。 - 【請求項5】カチオン性高分子凝集剤の添加量を、導電
率が1mS/cm上昇するごとに略28mg/廃水1リ
ットルの割合で増加するように正比例させて自動制御す
ることを特徴とする請求項4に記載の畜舎廃水等の処理
方法。 - 【請求項6】分離脱水機としてウエッジロール型分離脱
水機を設置し、脱水ケーキの含水率が略75%以下とな
るように分離脱水することを特徴とする請求項1ないし
請求項5のいずれかに記載の畜舎廃水等の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8283430A JPH10109094A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 畜舎廃水等の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8283430A JPH10109094A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 畜舎廃水等の処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10109094A true JPH10109094A (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=17665440
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8283430A Pending JPH10109094A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 畜舎廃水等の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10109094A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002214178A (ja) * | 2001-01-22 | 2002-07-31 | Japan Organo Co Ltd | 水処理用薬品の濃度測定および管理方法と装置 |
KR100718036B1 (ko) * | 2006-04-21 | 2007-05-14 | 주식회사 한일환경테크 | 슬러지 처리장치 |
JP2017077513A (ja) * | 2015-10-19 | 2017-04-27 | 栗田工業株式会社 | 純水の製造方法及び製造装置 |
JP2018192383A (ja) * | 2017-05-12 | 2018-12-06 | 征八朗 三浦 | パーラー廃水の処理方法及びその廃水処理装置 |
JP2019195768A (ja) * | 2018-05-09 | 2019-11-14 | 征八朗 三浦 | バイオマス消化液の処理方法及びその廃水処理装置 |
CN113666587A (zh) * | 2021-09-10 | 2021-11-19 | 浙江双良商达环保有限公司 | 一种波动型高浓度农村污水一体化系统与处理工艺 |
JP2022031943A (ja) * | 2017-05-12 | 2022-02-22 | 征八朗 三浦 | パーラー廃水の処理方法及びその廃水処理装置 |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS596986A (ja) * | 1982-07-05 | 1984-01-14 | Ebara Infilco Co Ltd | し尿系汚水の処理方法 |
JPH02119903A (ja) * | 1988-10-26 | 1990-05-08 | Yamamoto Koki Kk | 自動フィルタ装置 |
JPH03130546U (ja) * | 1990-04-13 | 1991-12-27 | ||
JPH04305206A (ja) * | 1991-04-01 | 1992-10-28 | Toyota Motor Corp | 水処理用凝集濾過装置 |
JPH05103910A (ja) * | 1991-10-15 | 1993-04-27 | Matsushita Electric Works Ltd | 排水処理方法 |
JPH05301096A (ja) * | 1991-06-11 | 1993-11-16 | Kaiyo Kogyo Kk | 間欠空気揚水装置における管理方法及び管理システム |
JPH05329302A (ja) * | 1992-06-02 | 1993-12-14 | Hitachi Metals Ltd | 廃液処理装置および廃液の油脂分凝集度検出方法 |
JPH06304414A (ja) * | 1993-04-26 | 1994-11-01 | Michimasa Oguri | 浄水場における凝集沈澱プロセスの制御装置 |
JPH07155784A (ja) * | 1993-12-08 | 1995-06-20 | Kubota Corp | 有機性廃水処理方法 |
-
1996
- 1996-10-04 JP JP8283430A patent/JPH10109094A/ja active Pending
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS596986A (ja) * | 1982-07-05 | 1984-01-14 | Ebara Infilco Co Ltd | し尿系汚水の処理方法 |
JPH02119903A (ja) * | 1988-10-26 | 1990-05-08 | Yamamoto Koki Kk | 自動フィルタ装置 |
JPH03130546U (ja) * | 1990-04-13 | 1991-12-27 | ||
JPH04305206A (ja) * | 1991-04-01 | 1992-10-28 | Toyota Motor Corp | 水処理用凝集濾過装置 |
JPH05301096A (ja) * | 1991-06-11 | 1993-11-16 | Kaiyo Kogyo Kk | 間欠空気揚水装置における管理方法及び管理システム |
JPH05103910A (ja) * | 1991-10-15 | 1993-04-27 | Matsushita Electric Works Ltd | 排水処理方法 |
JPH05329302A (ja) * | 1992-06-02 | 1993-12-14 | Hitachi Metals Ltd | 廃液処理装置および廃液の油脂分凝集度検出方法 |
JPH06304414A (ja) * | 1993-04-26 | 1994-11-01 | Michimasa Oguri | 浄水場における凝集沈澱プロセスの制御装置 |
JPH07155784A (ja) * | 1993-12-08 | 1995-06-20 | Kubota Corp | 有機性廃水処理方法 |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002214178A (ja) * | 2001-01-22 | 2002-07-31 | Japan Organo Co Ltd | 水処理用薬品の濃度測定および管理方法と装置 |
KR100718036B1 (ko) * | 2006-04-21 | 2007-05-14 | 주식회사 한일환경테크 | 슬러지 처리장치 |
JP2017077513A (ja) * | 2015-10-19 | 2017-04-27 | 栗田工業株式会社 | 純水の製造方法及び製造装置 |
JP2018192383A (ja) * | 2017-05-12 | 2018-12-06 | 征八朗 三浦 | パーラー廃水の処理方法及びその廃水処理装置 |
JP2022031943A (ja) * | 2017-05-12 | 2022-02-22 | 征八朗 三浦 | パーラー廃水の処理方法及びその廃水処理装置 |
JP2019195768A (ja) * | 2018-05-09 | 2019-11-14 | 征八朗 三浦 | バイオマス消化液の処理方法及びその廃水処理装置 |
JP2023015390A (ja) * | 2018-05-09 | 2023-01-31 | 征八朗 三浦 | 消化汚泥の処理方法及びその廃水処理装置 |
CN113666587A (zh) * | 2021-09-10 | 2021-11-19 | 浙江双良商达环保有限公司 | 一种波动型高浓度农村污水一体化系统与处理工艺 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101393712B1 (ko) | 축산폐수 처리방법 및 장치 | |
US4167479A (en) | Process for purifying waste waters | |
CA2692133C (en) | Wastewater treatment system with simultaneous separation of phosphorus and manure solids | |
US6558550B1 (en) | Process for treating septage | |
US8192626B2 (en) | Wastewater chemical/biological treatment method for open water discharge | |
US20020030012A1 (en) | Comprehensive waste treatment system and related methods for animal feeding operations to effectively recover waste solids for beneficial re-use and for treatment of wastewater for nutrient removal and recycle, re-use or discharge | |
US7455773B1 (en) | Package wastewater chemical/biological treatment method | |
US4104167A (en) | Apparatus for purifying waste waters | |
US3645893A (en) | Method of treating animal waste | |
US20090045120A1 (en) | Wastewater chemical/biological treatment method and apparatus | |
Owen | Removal of phosphorus from sewage plant effluent with lime | |
US20020166819A1 (en) | System and method for separating components of liquid manure | |
Middlebrooks et al. | Techniques for algae removal from wastewater stabilization ponds | |
JPH10109094A (ja) | 畜舎廃水等の処理方法 | |
KR100876104B1 (ko) | 축산 분뇨 처리장치 및 방법 | |
DE2026126A1 (de) | Verfahren zum kontinuierlichen Reinigen von Abwässern sowie Anlage zur Ausführung des Verfahrens | |
JPH0667520B2 (ja) | し尿系汚水の処理装置 | |
JPS6048200A (ja) | 汚泥処理方法 | |
JP3382766B2 (ja) | し尿系汚水の処理方法およびその装置 | |
CA1036720A (en) | Process and apparatus for purifying waste waters | |
KR100468403B1 (ko) | 축산폐수 처리 장치 | |
JP3724694B2 (ja) | 有機性汚水の生物処理方法と装置 | |
KR101477901B1 (ko) | 폐수 자원화처리장치 | |
JPS59206092A (ja) | 廃水の処理方法 | |
JPS63297288A (ja) | 高濃度有機成分の堆肥化方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060313 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061003 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070213 |