JP2018192383A - パーラー廃水の処理方法及びその廃水処理装置 - Google Patents

パーラー廃水の処理方法及びその廃水処理装置 Download PDF

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【課題】パーラー廃水の処理方法及びその廃水処理装置を提供する。【解決手段】少なくとも混和槽−反応槽−汚泥脱水機−中和槽−生物処理槽を備えた浄化施設において、混和槽で、被処理水のパーラー廃水に、Mp値がMp≦55乃至55〜70を有する脱水助剤、例えば、植物性繊維を機械的剪断により粉砕した粒径1〜100μmの粉砕物を主成分とする脱水助剤を添加する工程、次いで、反応槽で、被処理水に、凝集剤を添加して、廃棄乳中の油脂分とカルシウムを包接したフロック;特大(φ10mm以上)〜大(φ5〜10mm)を形成させる工程、汚泥脱水機で、該フロックを除去すると同時に、フロックを除去した脱離液と、脱水ケーキ;含水率55%以下乃至55〜70%とに分離する工程、次いで、該脱離液を生物処理槽に投入して生物処理を実行する工程、を備えたパーラー廃水の処理方法、及びその廃水処理装置。【選択図】図1

Description

本発明は、パーラー廃水の処理方法及びその廃水処理装置に関するものであり、更に詳しくは、畜産の搾乳機器や搾乳設備の洗浄排水や、消毒殺菌剤、搾乳施設の床面を洗い流す水や、洗剤、牛の屎尿などが含まれる廃水である所謂パーラー廃水の処理方法及び該処理方法で使用するためのパーラー廃水の処理装置に関するものである。本発明は、上記パーラー廃水の処理方法及びその廃水処理装置に関する新技術・新製品を提供するものである。
近年、牛乳農家を含む牛乳の生産業者の減少に伴い、搾乳施設が大規模化してきている傾向にある。平成16年11月より、「家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律」の施行に伴って、パーラー廃水についても、廃水浄化処理が法的に義務付けられた。それに伴って、牛乳の生産業者にとっては、パーラー廃水を放流できるレベルまで浄化処理することが義務化され、実際に、パーラー廃水の浄化施設の設置などに迫られている状況にある。
しかし、今日まで、パーラー廃水には、廃棄乳や、消毒殺菌剤などが混入しているため、浄化処理が難しく、牛乳農家や中小規模の事業者では、浄化槽の設計や設置がなされてこなかった状況にある。そのため、当業界では、搾乳施設の大規模化に伴って、小規模で、かつ効率のよい浄化槽や施設を備えたパーラー廃水処理施設を設置する必要性が高まっている。
最近では、小規模で、効率のより浄化槽を設置する動きもあるが、一方で、廃棄乳や、消毒殺菌剤が未処理のまま生物処理槽(曝気槽)に流入されている場合が少なからずあるため、当該生物処理槽(曝気槽)における生物処理が必ずしも適正に行われていない場合が見られるのが実情である。一般に、廃水の浄化処理については、畜産の搾乳機器や搾乳施設に対する法制の適用に先行して、水質汚濁防止法による一般排出規制の適用対象とされている水産物製造設備については、水質汚濁防止法による法規制に従って、該水産物製造設備から発生する水産加工廃水の浄化処理が既に実行されている。
このような水産加工廃水から、固形分を凝集して除去するための先行技術として、例えば、凝集剤の、塩化第二鉄、ポリ塩化第二鉄又は硫酸アルミニウムと、活性炭と、ゼオライト又はフライアッシュと、高分子系界面活性剤からなる粉末状処理剤を用いる方法(特許文献1)、が提案されている。
また、他の先行技術として、フロスを含む排水に、吸水性材料を添加混合して、排水をゲル化する方法(特許文献2)、が提案されている。また、他の先行技術として、これらの排水から、油脂分を分離回収する方法として、排水中の油脂分を、有機溶媒に溶解して、分離回収する方法(特許文献3)、が提案されている。
また、他の先行技術として、BODが1,000mg/L以下のパーラー廃水を被処理水として、生物処理によって浄化処理するパーラー廃水処理装置及び上記装置を使用するパーラー廃水の処理方法(特許文献4)、が提案されている。また、他の先行技術として、(A)脂質を付着させた乾燥菌体、(b)水溶性金属塩及び/又は金属酸化物からなる金属化合物、並びに(c)高分子凝集剤を用いることを特徴とするパーラー排水の浄化方法(特許文献5)、が提案されている。
また、一般に、水溶性タンパク質の分離には、荷電中和により凝集する作用を有する鉄塩や、アルミニウム塩で処理する方法が用いられ、この処理により、生成した微細なフロックを、水から分離し易くするために、合成高分子凝集剤が用いられ、このようにして凝集したフロックを固形分離するために、加圧浮上分離法を用いる方法(非特許文献1)、が提案されている。
一般に、従来の水産加工廃水を集積して共同処理する施設のように、例えば、組成が大きく変動する水産加工廃水のフロスを処理する場合には、凝集したフロックを、スクリュープレスにより脱水することはほとんど不可能である。そのため、現状では、ボイラーによる蒸発工程により水分を飛ばして脱水する手法が採られているが、高コストであり、COを多く排出し、環境負荷が非常に大きいという問題がある。そこで、当技術分野においては、現状のボイラー蒸発工程による脱水システムに代わる低環境負荷型の新しい脱水システムを確立することが喫緊の課題として強く要請されていた。
パーラー廃水の浄化処理については、パーラー廃水を放流可能なレベルまで浄化処理する方法として、現状では、例えば、標準的な活性汚泥法による浄化処理が主流になりつつある。しかし、活性汚泥法による浄化設備を設置するには、例えば、調整池や、生物処理槽(曝気槽)、沈殿池、これらの運転設備などを備えた大掛かりの浄化設備の設置が必要となり、設備費用やランニングコストの点で、乳牛農家や中小規模の事業者が個々に設置する設備としては、非効率で、かつ経済的ではない。そこで、当技術分野においては、より小規模で、効率のよい実用化可能な新しい浄化技術及び浄化施設を開発することが強く要請されていた。
特開平9−10508号公報 特開2000−154378号公報 特開2003−290604号公報 特開2007−75710号公報 特開2010−240582号公報
廃棄物処理・再資源化技術ハンドブック編集委員会編、「廃棄物処理・再資源化技術ハンドブック」、株式会社建設産業調査会発行、1993年11月25日、p.407左欄第9−32行
これまでに、本発明者らは、パーラー廃水の浄化処理について種々検討を重ねる過程で、パーラー廃水は、廃棄乳中の乳成分や油脂分などの分子が会合して水と油を乳化して安定なエマルジョン状態を形成するため、通常の脱水助剤や凝集剤などを添加しても好適な大きさのフロックの形成と、その除去/脱水がきわめて難しいこと、そのため、実際には、廃棄乳や消毒剤などを未処理のまま曝気槽に流入させている場合が多いこと、が判明した。すなわち、従来公知の既存の技術では、廃棄乳を含む汚染された廃液に、通常の脱水助剤や凝集剤などを添加してフロックを生成(形成)させても、残渣ケーキの含水率を約70%以下に低下させることは技術的にきわめて難しく、それを解決することは至難とされているのが実情であった。
このような状況の中で、本発明者らは、廃棄乳中の油脂分と、カルシウムに着目し、これらを生物処理槽(曝気槽)流入前に除去するために、Mp値(Moisture percentage value)がMp≦70を有する特定の脱水助剤と、凝集剤とを併用し、少なくとも混和槽−反応槽−汚泥脱水機−中和槽−生物処理槽(曝気槽)を備えた浄化施設において、混和槽で、被処理水に、上記特定の脱水助剤を添加する工程と、次いで、反応槽で、被処理水に凝集剤を添加して、廃棄乳中の油脂分とカルシウムを包接したフロック(flock);特大(φ10mm以上)〜大(φ5〜10mm)を形成させる工程と、汚泥脱水機で、該フロックを除去した透明度の高い脱離液と、脱水ケーキ;含水率70%以下とに分離する工程とを採用し、次いで、該脱離液を生物処理槽(曝気槽)に投入して生物処理を実行すること、それにより、BOD容積負荷の低減、汚泥発生量の抑制、及び必要酸素量の削減による安定した水処理効果が達成でき、生物処理槽(曝気槽)での生物処理を効率よく実行できることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明において、Mp値(Moisture percentage value)が、“Mp≦70を有する脱水助剤”とは、被処理水のパーラー廃水に、該脱水助剤及び凝集剤とを添加して、フロック;特大(φ10mm以上)〜大(φ5〜10mm)を形成する性能と、該フロックを除去した脱離液と、脱水ケーキ;含水率70%以下とに分離できることが予想(期待)される性能、すなわち、ケーキ含水率を55%以下乃至55〜70%に脱水することができる性能を備えた脱水助剤として定義される。
本発明において、脱水試験を実施するために、少なくとも混和槽−反応槽−汚泥脱水機−中和槽−生物処理槽(曝気槽)を備えた浄化施設において、混和槽及び反応槽で、被処理水に各種の脱水助剤及び凝集剤を添加して試験したところ、後記する表5に示したように、フロック及びケーキ脱水率の評価で、フロックを除去した離脱水(上澄水)の透明度は、“濁→透明”、との結果と、反応槽で形成されるフロック(flock)の大きさは、E→A、すなわち、E;フロックできない、D;小(φ3mm以下)、C;中(φ3〜5mm)B;大(φ5〜10mm)、A;特大(φ10mm以上)、との結果と、汚泥脱水機から発生する予想(期待)されるケーキ含水率は、E→A、すなわち、E;90%以上、D;80〜90%、C;70〜80%、B;55〜70%、A;55%以下、との結果、が得られた。
本発明では、上記脱水ケーキの予想(期待)されるケーキ含水率の評価が、後記する表5の“評価”の項のE〜Aの数値を、“Mp値(Moisture percentage value)”と定義することとする。そして、本発明において、脱水助剤の性能について、例えば、脱水ケーキのケーキ含水率の評価で、予想(期待)されるケーキ含水率が、例えば、55%以下である場合は、これを“Mp≦55”の性能を有する、また、55〜70%である場合は、これを“Mp=55〜70”と表記することとする。
本発明は、上記特定の脱水助剤と凝集剤とを併用した、廃棄乳中の油脂分とカルシウムを包接したフロック;特大(φ10mm以上)〜大(φ5〜10mm)の形成と、該フロックの除去/脱水により、フロックを除去した脱離液と、脱水ケーキ;含水率70%以下、より詳しくは、含水率55%以下乃至55〜70%に分離し、それにより、BOD容積負荷の低減、汚泥発生量の抑制、及び必要酸素量の削減による安定した水処理効果が期待でき、生物処理槽(曝気槽)での生物処理を実行可能としたことを特徴とするパーラー廃水の処理方法を提供することを目的とするものである。
また、本発明は、上記特定の脱水助剤と凝集剤を併用することにより、反応槽で、フロック;特大(φ10mm以上)〜大(φ5〜10mm)を形成させることを可能とし、かつ脱水ケーキの含水率を70%以下、より詳しくは、含水率55%以下乃至55〜70%に低減することを可能とし、それによって、生物処理槽(曝気槽)での生物処理を実行可能にしたことを特徴とするパーラー廃水の廃水処理装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するための本発明は、以下の技術的手段から構成される。
(1)パーラー廃水の処理方法であって、被処理水のパーラー廃水に、Mp値(Moisture
percentage value)がMp≦55乃至Mp=55〜70を有する脱水助剤及びフロック(Flock;綿毛状沈殿)形成能を有する凝集剤とを添加して、フロック;特大(φ10mm以上)〜大(φ5〜10mm)を形成させる工程、該フロックを除去した脱離液と、脱水ケーキ;含水率55%以下乃至55〜70%とに分離する工程、次いで、該脱離液を生物処理槽(曝気槽)に投入して生物処理を実行する工程、を含むことを特徴とするパーラー廃水の処理方法。
(2)少なくとも混和槽−反応槽−汚泥脱水機−中和槽−生物処理槽を備えた浄化施設において、混和槽で、被処理水のパーラー廃水に、上記特定の脱水助剤を添加する工程、次いで、反応槽で、被処理水に、フロック形成能を有する凝集剤を添加して、廃棄乳中の油脂分とカルシウムを包接したフロック;特大(φ10mm以上)〜大(φ5〜10mm)を形成させる工程、汚泥脱水機で、該フロックを除去すると同時に、フロックを除去した脱離液と、脱水ケーキ;含水率55%以下乃至55〜70%とに分離する工程、次いで、該脱離液を生物処理槽(曝気槽)に投入して生物処理を実行する工程、を備えた、前記(1)に記載の処理方法。
(3)Mp値がMp=55〜70を有する脱水助剤及びフロック形成能を有する凝集剤とを添加して、フロック;大(φ5〜10mm)を形成させる工程、フロックを除去した脱離液と、脱水ケーキ;含水率55〜70%とに分離する工程、次いで、該脱離液を生物処理槽(曝気槽)に投入して生物処理を実行する工程、を備えた、前記(1)又は(2)に記載の処理方法。
(4)被処理水の生物処理槽流入前に、廃棄乳中の油脂分とカルシウムを包接したフロックを除去する操作を実行する、前記(1)から(3)のいずれか一項に記載の処理方法。
(5)被処理水の生物処理槽(曝気槽)流入前に、中和槽で、消毒剤の中和の操作を実行する、前記(1)から(3)のいずれか一項に記載の処理方法。
(6)被処理水のパーラー廃水に対して、混和槽で、上記脱水助剤を0.1%以下(対廃水容量)添加する、前記(1)から(3)のいずれか一項に記載の処理方法。
(7)被処理水のパーラー廃水に対して、反応槽で、凝集剤を1%以下(0.2%水溶液)添加する、前記(1)から(3)のいずれか一項に記載の処理方法。
(8)上記前記(1)から(7)のいずれかに記載のパーラー廃水の処理方法で使用するための廃水処理装置であって、
少なくとも混和槽−反応槽−汚泥脱水機−中和槽−生物処理槽を備えた浄化施設を含み、
1)混和槽で、被処理水のパーラー廃水に、Mp値がMp≦55乃至Mp=55〜70を有する脱水助剤を添加する工程、
2)反応槽で、被処理水に凝集剤を添加して廃棄乳中の油脂分とカルシウムを包接したフロック;特大(φ10nm以上)〜大(φ5〜10mm)を形成させる工程、
3)汚泥脱水機で、該フロックを除去した脱離液と、脱水ケーキ;含水率55%以下乃至55〜70%とに分離する工程、
を実行することにより、上記脱離液を生物処理槽(曝気槽)に投入して生物処理を実施するようにしたことを特徴とする上記廃水処理装置。
(9)1)混和槽で、被処理水のパーラー廃水に、Mp値がMp=55〜70を有する脱水助剤を添加する工程、
2)反応槽で、被処理水に凝集剤を添加して廃棄乳中の油脂分とカルシウムを包接したフロック;大(φ5〜10mm)を形成させる工程、
3)汚泥脱水機で、該フロックを除去した脱離液と、脱水ケーキ;含水率55〜70%とに分離する工程、
を実行することにより、上記脱離液を生物処理槽(曝気槽)に投入して生物処理を実施するようにした、前記(8)に記載の廃水処理装置。
次に、本発明について更に詳細に説明する。
本発明の被処理対象物であるパーラー廃水とは、搾乳機器や搾乳設備の洗浄排水や、消毒殺菌剤、搾乳施設の床面を洗い流す水や、廃棄乳、洗浄剤、屎尿などが含まれている搾乳施設から発生する廃水を意味する。このパーラー廃水については、当技術分野では、廃棄乳や、消毒殺菌剤などが未処理のまま曝気槽に流入されている場合があるため、生物処理槽(曝気槽)における生物処理(浄化処理)がうまく行かないという問題が多々見られた。
また、パーラー廃水の浄化は、廃棄乳中の高濃度の乳成分及び油脂分や、カルシウムの分子が会合してミセルを形成してコロイド状態になることにより、公知の既存の技術では、特に、反応槽の反応工程における、大きさが、特大(φ10mm以上)〜大(φ5〜10mm)のフロックを形成させることが難しく、また、汚泥脱水機によるフロック除去/脱水の工程における脱離液と脱水ケーキとの分離作業がかなり困難であり、フロック;特大(φ10mm以上)〜大(φ5〜10mm)を除去した脱離液と、脱水ケーキ;含水率70%以下、すなわち含水率55%以下乃至55〜70%とに分離することがきわめて難しく、当技術分野においては、パーラー廃水を効率よく浄化処理する方法を開発することが強く要請されていた。
本発明者らは、これまで、水産加工排水やパーラー廃水のフロスを処理する方法を種々研究/開発する中で、搾乳施設から発生するパーラー廃水を処理するために、廃棄乳中の油脂分や、カルシウムに着目し、これらを生物処理槽(曝気槽)流入前に除去するために、特定の脱水助剤と凝集剤とを併用して、反応槽で、特大(φ10mm以上)〜大(φ5〜10mm)のフロックを形成させ、次いで、汚泥脱水機で、フロック除去/脱水をすることにより、汚泥脱水機で、フロック;特大(φ10mm以上)〜大(φ5〜10mm)を除去した透明度の高い脱離液と、脱水ケーキ;含水率70%以下とに分離することが可能であること、その後、該脱離液を生物処理槽(曝気槽)に流入させて生物処理を行うことにより、高効率、かつ高精度の生物処理を実行することが可能になること、との新規知見を見出した。
パーラー廃水は、廃水中に廃棄乳中の乳成分、油脂分や、カルシウムなどの分子が会合してミセルを形成して乳化及び微粒子分散したコロイド状態であると同時に、消毒殺菌剤や、洗浄排水、家畜屎尿などで複雑に複合的に汚染された廃液である。そのために、汚泥脱水機で、フロック除去/脱水をしたとしても、含水率70%以下、とり分け、55%以下の脱水ケーキにすることはきわめて困難であり、従来、大規模で、高度な浄化設備で浄化処理しない限り、該パーラー廃水を簡便な設備で、低コストで、効率よく浄化することはきわめて困難とされていた。
そこで、本発明では、廃棄乳や、洗浄剤、洗浄排水、消毒殺菌剤、屎尿などで複雑に複合的に汚染された廃液であるパーラー廃水を処理するために、廃乳中の油脂分、カルシウムに着目し、これらを生物処理槽(曝気槽)流入前に除くために、特定の脱水助剤と凝集剤を併用して、フロックの形成と、その除去/脱水により、被処理水を浄化することを試みた。
すなわち、本発明は、少なくとも混和槽−反応槽−汚泥脱水機−中和槽−生物処理槽を備えた浄化施設において、混和槽で、被処理水に、Mp値がMp≦70、より詳しくは、Mp≦55乃至Mp=55〜70を有する脱水助剤を添加し、次いで、反応槽で、被処理水に、凝集剤、例えば、高分子凝集剤を添加して、廃棄乳中の油脂分とカルシウムを包接したフロック;特大(φ10mm以上)〜大(φ5〜10mm)を形成させ、汚泥脱水機で、該フロックを除去した脱離液と、脱水ケーキ;含水率70%以下、より詳しくは、含水率55%以下乃至55〜70%とに分離し、次いで、該脱離液を生物処理槽に投入して生物処理を実行することにより、生物処理槽(曝気槽)による生物処理(浄化処理)を効率よく実行することを特徴としている。
本発明では、反応槽におけるフロックの形成と、脱水工程におけるフロックの除去と、ケーキ含水率との関係がきわめて重要である。脱水試験の結果、後記する表5に示したように、ケーキ含水率が90%以上では、フロックができず、ケーキ含水率が80〜90%では、フロックの大きさは小(φ3mm以下)であり、ケーキ含水率が70〜80%では、フロックの大きさは中(φ3〜5mm)であり、ケーキ含水率が55〜70%では、フロックの大きさは大(φ5〜10mm)であり、ケーキ含水率が55%以下では、フロックの大きさは特大(φ10mm以上)である、そして、この順に、例えば、上澄水の透明度は、濁→透明になり、評価は、E→Aのランクになることが判明し、かつ、これらの試験結果は、混和槽で添加する脱水助剤の種類の選定と、反応槽で添加する凝集剤の種類の選定、とり分け、前者の混和槽で添加する脱水助剤の種類の選定によって大きく左右されることが判明した。
本発明者らは、通常のルーチンの検討をはるかに上回る過度又はそれ以上の試験を積み重ねた結果、少なくとも混和槽−反応槽−汚泥脱水機−中和槽−生物処理槽を備えた浄化施設において、混和槽で、被処理水に、Mp値がMp≦70、より詳しくは、Mp≦55乃至Mp=55〜70を有する脱水助剤を添加する工程、次いで、反応槽で、被処理水に、凝集剤、例えば、高分子凝集剤を添加して、廃棄乳中の油脂分とカルシウムを包接したフロックを形成させる工程を採用することによって、はじめて、脱水ケーキの含水率70%以下、より詳しくは、含水率55%以下乃至55〜70%、フロックの大きさ:特大(φ10mm以上)〜大(φ5〜10mm)、上澄水:透明度が高い、という水処理結果(効果)を得た。そして、汚泥脱水機で、該フロックを除去すると同時に、上記フロックを除いた透明度の高い脱離液を生物処理槽(曝気槽)に投入して、生物処理を効率よく実施することに成功した。
ここで、更に、特定の脱水助剤と凝集剤とを併用した、廃棄乳中の油脂分とカルシウムを包接したフロックの形成と、その除去/脱水について詳しく説明すると、本発明で、フロックの形成と、その除去/脱水とは、少なくとも混和槽−反応槽−汚泥脱水機−中和槽−生物処理槽を備えた浄化施設において、原水(脱水前の廃水)に、混和槽で、Mp値がMp≦70、より詳しくは、Mp≦55乃至Mp=55〜70を有する特定の脱水助剤を添加し、例えば、500rpm×2分間撹拌した後、反応槽で、凝集剤、例えば、高分子凝集剤を添加して、例えば、120rpm×3分間撹拌して、廃棄乳中の油脂分とカルシウムを包接したフロックを形成させる。次いで、該フロックを、汚泥脱水機に投入し、廃乳中の油脂分とカルシウムを含むフロックを除去/脱水して、脱離液と脱水ケーキに分離し、脱水ケーキの含水率を70%以下、より詳しくは、含水率55%以下乃至55〜70%に低下させた後、該脱離液を生物処理槽(曝気槽)で生物処理することを意味する。
本発明では、上記特定の脱水助剤として、例えば、植物性繊維を機械的剪断により粉砕した粒径1〜100μmの粉砕物を主成分とする脱水助剤を使用することができ、凝集剤として、例えば、高分子凝集剤を使用することができる。ここで、植物性繊維を機械的剪断により粉砕した粒径1〜100μmの粉砕物を主成分とするとは、当該粒径1〜100μmの粉砕物を少なくとも50重量%以上(すなわち、半分以上)含有するものであることを意味する。上記脱水助剤の主成分である植物性繊維としては、例えば、針葉樹又は広葉樹の木粉、あるいは稈が木質化した単子葉植物である竹の粉末、間伐材チップや木工の切屑の粉砕物又は製材時に発生するノコ屑や廃棄物、サンダー掛けで発生する研削屑や、サンドブラストで発生する切削屑、製紙用パルプ、古紙パルプなどを例示することができるが、これらに制限されるものではなく、植物性繊維が含まれる原材料(素材)であればその種類に拘わらず適宜使用することができる。
これらの植物性繊維は、望ましくは、セルロース繊維としての純度を90%以上に高めたものが好適に使用される。このような植物性繊維を機械的剪断により粉砕した粒径1〜100μmの粉砕物を主成分とする脱水助剤については、約40種類以上の市販製品があり、例えば、「リセルバーMTシリーズ」(リセルバー社製)として、品番を指定して適宜入手することが可能である。
本発明において、脱水助剤の主成分である“植物性繊維”としては、例えば、粉砕もみがら、わら、粉砕コーンコブ、セルロースファイバー、微細木粉などの植物性繊維があり、これらの植物性繊維を機械的剪断により粉砕し、例えば、擂潰機などを用いて粉砕又は摩砕することにより、粒径1〜100μmに微細化した粉砕物を主成分とする粉砕物(試料)を好適に使用することができる。しかし、本発明で使用できる脱水助剤は、これらに制限されるものではなく、Mp値がMp≦55乃至Mp=55〜70を有する試料、すなわち、後記する表5の評価の項のA〜Bランクの試料であれば、同様に使用することができる。
本発明では、上記粉砕もみがらなどの特定の脱水助剤は、粒径1〜100μmの粉砕物を主成分とする試料の状態で、少なくとも混和槽−反応槽−汚泥脱水機−中和槽−生物処理槽を備えた浄化施設において、混和槽で、被処理水に添加して利用することができる。上記特定の脱水助剤を用いてパーラー廃水を処理するには、混和槽で、原水(処理前の廃水)に対し、例えば、上記特定の脱水助剤を0.1%(対廃水容量)添加し、次いで、反応槽で、凝集剤、例えば、有機高分子凝集剤(0.2質量%の水溶液)を添加する。この有機高分子凝集剤としては、ノニオン系、カチオン系又は両性合成高分子凝集剤が用いられる。
上記ノニオン系合成高分子凝集剤としては、例えば、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキシド、尿素−ホルマリン樹脂などを例示することができ、カチオン系合成高分子凝集剤としては、例えば、ポリアミノメチルアクリルアミド、ポリビニルイミダゾリン、キトサン、アイオネン系共重合体、エポキシアミン共重合体などを例示することができる。また、両性合成高分子凝集剤としては、例えば、レシチン系両性界面活性剤、カゼイン分解物系両性界面活性剤などを例示することができる。これらの有機高分子凝集剤は、例えば、市販製品(浅田化学工業社製、ハイモ社製など)として適宜入手可能である。また、本発明では、凝集剤として、無機凝集剤、例えば、ポリ硫酸鉄(III)、ポリ塩化鉄(III)、ポリ塩化アルミニウム、ポリ硫酸アルミニウムや、塩化第二鉄、硫酸アルミニウムなどを使用することができ、また、上記特定の脱水助剤に適合する凝集剤であれば適宜の凝集剤を使用することができる。
本発明のパーラー廃水の浄化処理を実行するに際しては、上記特定の脱水助剤と凝集剤、例えば、有機高分子凝集剤を添加する順序が重要である。少なくとも混和槽−反応槽−汚泥脱水機−中和槽−生物処理槽を備えた浄化施設において、前段の混和槽で、上記特定の脱水助剤を添加し、次いで、反応槽で、凝集剤、例えば、有機高分子凝集剤を添加し、撹拌すると、次第に、フロックが生成(形成)されるので、十分にフロックを形成させてから、汚泥脱水機による搾液処理を実行する。このフロックの生成(形成)に要する時間は、通常は、5〜15分程度である。
このようにして十分にフロックを形成させてから、例えば、スクリュープレス、ベルトプレス又は加圧ろ過により搾液して、脱離液と脱水ケーキとに分離し、脱水ケーキを取り出す。本発明においては、廃棄乳中の油脂分、カルシウムに着目し、少なくとも混和槽−反応槽−汚泥脱水機−中和槽−生物処理槽を備えた浄化施設において、混和槽で、被処理水に、Mp値がMp≦70を有する脱水助剤、例えば、植物性繊維を機械的剪断により粉砕した粒径1〜100μmの粉砕物を主成分とする脱水助剤を添加し、次いで、反応槽で、被処理水に、凝集剤、例えば、高分子凝集剤を添加して、廃棄乳中の油脂分とカルシウムを包接したフロックを形成させる。
次いで、汚泥脱水機で、該フロック;特大(φ10mm以上)〜大(φ5〜10mm)を除去すると同時に、フロックを除去した脱離液と、脱水ケーキ;含水率70%以下とに分離し、中和槽で、消毒剤の中和も同時に実行する。次いで、該脱離液を生物処理槽(曝気槽)に投入して生物処理を実行する。本発明では、フロック;特大(φ10mm以上)〜大(φ5〜10mm)の形成と、該フロックを除去した脱離液と、脱水ケーキ;含水率70%以下とに分離することが重要であり、これらの条件を全て満たして、はじめて、生物処理槽(曝気槽)による生物処理を効率よく実行することが可能になる。
本発明では、後記する実施例に示したように、凝集剤として、約30種類の市販の凝集剤の中から、特定の市販製品(品番;RB−PT、PB−C1805)を選定したが、本発明では、脱水助剤、凝集剤の選定の中でも、“脱水助剤”の選定が最も重要であり、“凝集剤”については、フロック判定(上澄水、大きさ、硬さ、握り感)で、A〜E:最高ランク〜最低ランク、を基準にして、上記特定の脱水助剤に適合する好適な凝集剤を選定して使用すればよい。
本発明において、上記フロック;特大(φ10mm以上)〜大(φ5〜10mm)の形成と、該フロックを除去した脱離液と、脱水ケーキ;含水率70%以下とに分離できない場合は、パーラー廃水を生物処理槽(曝気槽)で生物処理しても、BOD容積負担の低減、汚泥発生量の抑制及び必要酸素量の削減による安定した水処理効果を期待することは困難である。その結果、上澄水の評価、フロックの評価(大きさ、硬さ、握り感)で良好な結果を得ることができず、生物処理槽(曝気槽)による生物処理がうまく行かなくなり、水質汚濁防止法による一般排水基準を満たすようなパーラー廃水の処理方法及びその廃水処理装置を構築することができなくなる。
本発明により、以下に示すような格別の作用効果が奏される。
(1)本発明では、搾乳機器の洗浄水や消毒剤、搾乳施設の床面を洗い流した水、洗浄排水や、牛の糞尿、廃棄乳などが含まれるパーラー廃水中の、特に、廃棄乳中の油脂分、カルシウムに着目し、これらを生物処理槽(曝気槽)流入前に効率よく除くために、特定の脱水助剤と凝集剤とを併用して、廃棄乳中の油脂分とカルシウムを包接したフロックの形成と、フロック除去/脱水をすること、また、中和槽で消毒剤の中和も同時に行うことにより、生物処理槽(曝気槽)による生物処理を実行することを可能とした。
(2)上記特定の脱水助剤と凝集剤との併用により、パーラー廃水を、水質汚濁防止法による一般排水基準を満たす形で排水することを可能とした。
(3)残渣として発生する含水率70%以下、より詳しくは、含水率55%以下乃至55〜70%の脱水ケーキを堆肥化施設で再利用することが可能である。
(4)パーラー廃水を、効率よく生物処理する方法及びその廃水処理装置(施設)を提供することができる。
(5)本発明により、フロック;大きさが特大(φ10mm以上)〜大(φ5〜10mm)の形成と、該フロックを除去した脱離液と、脱水ケーキ;予想(期待)されるケーキ含水率70%以下、より詳しくは、含水率55%以下乃至55〜70%とに分離することができ、原水のBODを78%以下に除去することを可能にした。
(6)BOD容積負担の低減、汚泥発生量の抑制及び必要酸素量の削減による安定した水処理効果を期待することができる。
混和槽−反応槽−汚泥脱水機−中和槽−生物処理槽を備えた浄化施設を含むパーラー廃水処理装置の処理フローシートを示す。 曝気槽設置条件及び効果を示す(数値の小さいグラフ:リセルバー脱水)。 曝気槽設置条件及び効果を示す(数値の小さいグラフ:リセルバー脱水)。
次に、実施例に基づいて本発明の実施形態を具体的に説明する。
本実施例において、本発明のパーラー廃水処理に使用する設備について説明する。
パーラー舎から排出される廃棄乳、消毒殺菌剤、洗浄排水、家畜屎尿などで複雑に汚染された廃液であるパーラー廃水のBOD・SS負荷低減・脱水及び処理施設として、図1に示す、(パーラー舎→)原水槽→混和槽→反応槽→汚泥脱水機→調整槽→中和槽→生物処理槽→膜処理槽→処理水槽(→排水)を設置した。
原水槽は、24時間で流入する原水を8時間で脱水処理でき得る容量とするために、1槽の容量を、W2.5φ×L9.7m×H1.9m=37.84mとした。
脱水助剤を添加する混和槽の容量は、576リットルで、0.4kwの撹拌機を備えたSUS製とした。凝集剤(高分子凝集剤)を添加する反応槽の容量は504リットルで、0.4kwインバータで制御する撹拌機を備えたSUS製とした。
汚泥脱水機は、スクリュープレス型の脱水機で、運転時間8h/dで、BOD除去量150kg/d(残量50kg)、SS除去量294kg/d(残量6kg)の処理能力とした。脱水助剤の使用量は、対廃水容量1%添加、凝集剤(高分子凝集剤)の使用量は、添加率0.2%溶液を1%とした。流量の調整槽は、8時間(脱水機稼働時間)で流入する脱離液を24H/dで送水でき得る容積とするために、1槽の容量を、W2.5φ×L8.8m×H2.1m=37.64mとした。
中和槽は、日平均流入量に対し、15分以上の滞留時間とするために、容量576リットルで、SUS製とし、1槽の容量を、W0.8φ×L0.8m×H0.9m=0.576mとした。生物処理槽としての生物処理・膜処理槽は、24H/dのブロワー間欠運転とし、1槽の容量を、生物処理槽W2.5φ×L7.4m×H2.1m=31.48mとし、膜処理槽W2.5φ×L7.4m×H2.1m=32.02m、合計63.5mとした。必要膜枚数は、透過流量を0.35m/mとして、50枚/基×4基で、合計200枚を設置した。
処理水槽は、放流ポンプ;50A×0.75kw/1台、返送ポンプ;50A×0.75kw/1台を備え、流入量は、50m/dとし、必要滞留時間は、日平均流入量に対し、30分以上の滞留時間とするために、1槽の容量は、W2.5φ×L2.6m×H2.0m=10.44mとした。
生物処理・膜処理槽の、曝気ブロワー、膜ブロワーを運転し、生物処理に必要な酸素量を、以下の式により定めた。
(kg/日)=0.5×BOD負荷量(kg/d)・・・(1)+0.07×MLSS濃度(kg/m)・・・(2)×生物処理槽容量(m)・・・(3)+4.6×N負荷量(kg/d)・・・(4)
ここで、(1)は、BOD50kg/d、(2)は、N負荷量(T−N)22.5kg/dとし、O(kg/日)は、0.5×50kg+0.07×4kg/m×63.5m+4.6×22.5=146.2kg/日と定めた。
また、必要な空気量(溶解効率5% 1m/酸素0.28kg)は、146.2kg/日÷0.28kg/m÷0.05=10.443m/日=7.25m/minと定めた。
本実施例では、実施例1で設置した、(パーラー舎→)原水槽→混和槽→反応槽→汚泥脱水機→調整槽→中和槽→生物処理槽→膜処理槽→処理水槽(→排水)を使用し、Mp値がMp≦70を有する脱水助剤として、“粉砕もみがら”;植物性繊維のもみがらを機械的剪断により粉砕した粒径1〜100μmの粉砕物を主成分とする粉砕もみがら(試料)を用いた。また、以下の実施例では、試料として、上記“粉砕もみがら”と同等の市販製品である「リセルバー」(リセルバー社製、品番;MT2000、MT5000、MT7000)を用いた。これらのリセルバー製品は、主成分の粉砕もみがらの他に、ダンボール粉砕物を添加した製品であり、その含有量の違いによって各品番に分けたものである。
なお、リセルバー製品としては、これらのリセルバー製品の他に、主成分の粉砕もみがらの他に、例えば、むぎわら、わら及び/又はコーンコブの粉砕物を添加した市販製品などが入手可能である。
(1)凝集剤の選定
試験対象物の試料として、パーラー廃水(TS濃度0.36%、p115.84、茶白濁色)を使用し、該廃水100mlに、脱水助剤として、試料(市販製品)のリセルバー(MT2000)を0.1%(対廃水容量)添加し、約30種類の凝集剤(高分子凝集剤など)を各々添加し、反応を確認した。例えば、凝集剤(品番:RB−PT)を0.05ml、凝集剤(品番:RB−C1805)を1ml添加し、フロック判定を行った。
その結果を、表1に示した。判定条件は、A〜E:最高ランク〜最低ランクとした。上澄水の評価が、RB−PT及びRB−C1805において、全品番中最良のA+++となったため、約30種類の凝集剤の中から、凝集剤(RB−PT及びRB−C1805)を脱水助剤リセルバー(MT2000)の凝集剤(脱水助剤に適合する高分子凝集剤)として選定した。
(2)脱水助剤の選定
次に、脱水助剤として、植物性繊維を機械的剪断により粉砕した粉砕物の中から、本発明に使用できる特定の粉砕物を選定するために、廃水100mlに、市販製品(リセルバー社製の「リセルバーMT2000」、「同MT5000」、「同MT7000」の3種類)を各々0.1%(対廃水容量)添加し、フロック判定(上澄水、大きさ、硬さ、握り感)及び総合評価を行った。その結果を、表2に示した。判定条件は、A〜E:最高ランク〜最低ランクとした。
上澄水の評価が、全品番で一番の評価は「同MT5000」であったが、表2の結果からみて、「同MT2000」の評価でも十分と判断し、脱水助剤として、「リセルバーMT2000」を選定した。そこで、本実施例の以下の脱水試験では、脱水助剤として、植物性繊維のもみがらを機械的剪断により粉砕した粒径1〜100μmの粉砕物を主成分とする粉砕物(試料)と同等の市販製品の「リセルバー(MT2000)」を使用することとした。
(3)脱水試験
廃水800mlに、脱水助剤の「リセルバー(MT2000)」を添加し、凝集剤(品番:RB−PT)0.4ml、凝集剤(品番:RB−C1805)8mlを添加してフロックを形成させた。次いで、フロックをスクリュープレス脱水機を備えた脱水試験機に投入し、脱水試験を行い、フロックを除去した脱離液と、脱水ケーキに分離し、分離した脱水ケーキの含水率を測定した。その結果を、表3に示した。上記特定の脱水助剤と凝集剤を併用することによって、脱水ケーキ含水率は、55%以下の54.54%であった。添加率は、対廃水容量に対するものとした。
(4)脱離液の水質分析
原水(脱水前の廃水)と、上記脱水試験でフロックを除去した脱離液(“リセルバー脱水脱離液”と記載することがある)のBOD値をBOD計で測定した。その結果を、表4に示した。上記脱水助剤と特定の凝集剤を併用することによって、BOD値(生物学的酸素要求量)は、78.4%の除去が確認された。図2に、生物処理槽(曝気槽)設置条件について試験した結果を示した。図より、BOD容量負荷の低減、汚泥発生量の抑制及び必要酸素量の削減による安定した水処理効果が期待できることが判明した。
(5)まとめ
上記脱水試験によって、BOD値が4.560mg/lの原水から、BOD値が78.4%除去され、BOD値が985mg/lの脱水脱離液となった。また、上記特定の脱水助剤と凝集剤とを用いた脱水試験によって、脱水ケーキの含水率は、54.54%となった。上記脱水試験により、好適な脱水助剤は、「リセルバー、品番;MT2000」で、添加率は0.1%以下(対廃水容量)であるという結果が得られた。
また、好適な凝集剤は、品番;RB−PT及びRB−C1805で、添加率は、RB−PTが0.05%、RB−C1805が1%(0.2%水溶液)であった(廃水処理量1mに対する使用量は、RB−PTが0.725kg、RB−C1805が0.02kg)という結果が得られた。
上澄水の評価;濁→透明、フロックの評価;“大きさ”;フロックできない、小(φ3mm以下)、中(φ3〜5mm)、大(φ5〜10mm)、特大(φ10mm以上)、“硬さ”;柔→硬、“握り感”;握れない→しっかり握れる、E〜Aランクの評価、予想(期待)されるケーキ含水率の評価の結果をまとめて、表5に示した。上記脱水試験により、BOD値、上澄水の評価、フロックの評価、ランク評価及びケーキ含水率の評価の結果から、本発明により、有害物質が含まれる不溶物が凝集したフロックを容易に除去することが可能となり、浄化された液相を河川に廃棄(排水)できる程度に浄化できることが確認された。また、本発明では、Mp≦55の脱水助剤を用いた場合に限らず、Mp=55〜70の脱水助剤を用いた場合にも、Mp≦55の脱水助剤を用いた場合と同様に、BOD値、上澄水の評価、フロックの評価及びケーキ含水率の結果から、有害物質が含まれる不溶物が凝集したフロックを容易に除去することが可能となり、浄化された液相を河川に廃棄できる程度に浄化できることが確認された。
本実施例では、上記特定の脱水助剤として、粉砕もみがら;植物性繊維のもみがらを機械的剪断により粉砕した粒径1〜100μmの粉砕物を主成分とする粉砕もみがら、を用いた。また、以下の実施例では、試料として、上記“粉砕もみがら”と同等の市販製品である「リセルバー」(リセルバー社製、品番;MT2000など)を用いた。
(1)凝集剤の選定
パーラー廃水(TS濃度1.92%、pH4.56、白黄濁色)100mlに、脱水助剤として、試料(市販製品)の「リセルバー(MT2000)」を0.1%(対廃水容量)添加し、約30種類の高分子凝集剤(0.2%水溶液)を各々添加し、反応を確認した。その結果を、表6に示した。反応を確認したところ、フロック判定での上澄水の評価がRB−C1805において、全品番中最良のA〜A+となったため、約30種類の高分子凝集剤の中から、凝集剤(RB−C1805)を脱水助剤リセルバー(MT2000)の適合高分子凝集剤として選定した。
(2)脱水助剤の選定
次に、脱水助剤として、植物性繊維を機械的剪断により粉砕した粉砕物の中から、本発明に使用できる特定の粉砕物を選定するために、パーラー廃水100mlに、市販製品(リセルバー社製の「リセルバーMT2000」、「同MT5000」、「同MT7000」の3種類)を各々0.1%(対廃水容量)添加し、フロック判定を行った。その結果を、表7に示した。反応を確認したところ、フロック判定(上澄水、大きさ、硬さ、握り感)で、上澄水の評価が全品番で一番の評価のA〜A+となったため、脱水助剤として、「MT2000」を選定した。
そこで、本実施例の以下の脱水試験では、脱水助剤として、植物性繊維のもみがらを機械的剪断力により粉砕した粒径1〜100μmの粉砕物を主成分とする粉砕物(試料)と同等の市販製品である「リセルバー(MT2000)」を使用することとした。
(3)脱水試験
パーラー廃水500mlに、脱水助剤の「リセルバー(MT2000)」を0.10%(対廃水容量)添加し、凝集剤(品番:RB−C1805)を30ml添加してフロックを形成させた。次いで、フロックを試験機(加圧面積81cm、圧力・保持時間可変)に投入し、脱水試験を行い、フロックを除去した脱離液と、脱水ケーキに分離し、分離した脱水ケーキの含水率の測定を行った。脱水加圧・保持時間は、スクリュープレス脱水機を使用した。その結果を、表8に示した。上記特定の脱水助剤と凝集剤を併用することによって、脱水ケーキ含水率は、55%以下の35.60%であった。
(4)脱離液の水質分析
原水(脱水前の廃水)と、上記脱水試験でフロックを除去した脱離液(“リセルバー脱水脱離液”と記載することがある)のBOD値をBOD計で測定した。その結果を、表9に示した。上記特定の脱水助剤と凝集剤を併用することによって、原水のBOD値(12,300mg/l)からBOD値78.8%が除去され、BOD値が2,700mg/lの脱離液が得られた。図3に、生物処理槽(曝気槽)設置条件について試験した結果を示した。図より、BOD容量負荷の低減、汚泥発生量の抑制及び必要酸素量の削減による安定した水処理効果が期待できることが判明した。
(5)まとめ
上記脱水試験によって、BOD値が12.300mg/lの原水から、BOD値が78%除去され、BOD値が2,700mg/lmp脱水脱離水となった。上記特定の脱水助剤と凝集剤とを併用することによって、脱水ケーキの含水率は、35.6%となった。上記脱水試験により、好適な脱水助剤は、「リセルバー、品番;MT2000」で、添加率は0.1%以下;廃水処理量1mに対し、1kg以下使用(対廃水容量)であった。また、好適な凝集剤の品番は、RB−C1805で、添加率は、6%;廃水処理量1mに対し、0.12kg使用(0.2%水溶液)であった。
[上澄水の評価と、フロックの評価及びケーキ含水率の評価]
上澄水の評価;濁→透明、フロックの評価;“大きさ”;フロックできない、小(φ3mm以下)、中(φ3〜5mm)、大(φ5〜10mm)、特大(φ10mm以上)、“硬さ”;柔→硬、“握り感”、E〜Aランクの評価、予想(期待)されるケーキ含水率の評価の結果をまとめて、表10に示した。上記脱水試験によって、上澄水は、透明(フロックの大きさは、特大(φ10nm以上))であり、脱水ケーキの含水率は55%以下の35.6%であった。また、本発明では、Mp≦55の脱水助剤を用いた場合に限らず、Mp=55〜70の脱水助剤を用いた場合にも、上澄水は、ほぼ透明(フロックの大きさは、大(φ5〜10nm)であり、脱水ケーキの含水率は55〜70%の範囲であり、浄化された液相を河川に廃棄できる程度に浄化できることが確認された。
以上詳述したとおり、本発明は、パーラー廃水の処理方法及びその廃水処理装置に係るものであり、本発明は、1)搾乳機器の洗浄水や消毒剤、搾乳施設の床面を洗い流した水、洗浄排水や、牛の糞尿、廃棄乳などが含まれるパーラー廃水中の、特に、廃棄乳中の油脂分、カルシウムに着目し、これらを曝気槽流入前に効率よく除くために、Mp値がMp≦70、より詳しくは、Mp≦55乃至Mp=55〜70を有する特定の脱水助剤と凝集剤とを併用して、廃棄乳中の油脂分とカルシウムを包接したフロックの形成と、フロック除去/脱水をすること、また、中和槽で消毒剤の中和も同時に行うことにより、生物処理槽(曝気槽)による生物処理を実行可能とした、2)上記特定の脱水助剤と凝集剤との併用により、パーラー廃水を、水質汚濁防止法による一般排水基準を満たす形で排水することを可能とした、3)残渣として発生する脱水ケーキを堆肥化施設で再利用することが可能である、4)パーラー廃水を、効率よく生物処理する方法及びその廃水処理装置(施設)を提供することができる、5)本発明により、フロック;特大(φ10mm以上)〜大(φ5〜10mm)を除去した脱離液と、脱水ケーキ;含水率70%以下、より詳しくは、含水率55%以下乃至55〜70%とに分離することができ、原水のBODを78%以下に除去することを可能にした、6)BOD容積負担の低減、汚泥発生量の抑制及び必要酸素量の削減による安定した水処理効果を期待することができる、という産業上の利用可能性を有するものである。

Claims (9)

  1. パーラー廃水の処理方法であって、被処理水のパーラー廃水に、Mp値(Moisture
    percentage value)がMp≦55乃至Mp=55〜70を有する脱水助剤及びフロック(Flock;綿毛状沈殿)形成能を有する凝集剤とを添加して、フロック;特大(φ10mm以上)〜大(φ5〜10mm)を形成させる工程、該フロックを除去した脱離液と、脱水ケーキ;含水率55%以下乃至55〜70%とに分離する工程、次いで、該脱離液を生物処理槽(曝気槽)に投入して生物処理を実行する工程、を含むことを特徴とするパーラー廃水の処理方法。
  2. 少なくとも混和槽−反応槽−汚泥脱水機−中和槽−生物処理槽を備えた浄化施設において、混和槽で、被処理水のパーラー廃水に、上記特定の脱水助剤を添加する工程、次いで、反応槽で、被処理水に、フロック形成能を有する凝集剤を添加して、廃棄乳中の油脂分とカルシウムを包接したフロック;特大(φ10mm以上)〜大(φ5〜10mm)を形成させる工程、汚泥脱水機で、該フロックを除去すると同時に、フロックを除去した脱離液と、脱水ケーキ;含水率55%以下乃至55〜70%とに分離する工程、次いで、該脱離液を生物処理槽(曝気槽)に投入して生物処理を実行する工程、を備えた、請求項1に記載の処理方法。
  3. Mp値がMp=55〜70を有する脱水助剤及びフロック形成能を有する凝集剤とを添加して、フロック;大(φ5〜10mm)を形成させる工程、フロックを除去した脱離液と、脱水ケーキ;含水率55〜70%とに分離する工程、次いで、該脱離液を生物処理槽(曝気槽)に投入して生物処理を実行する工程、を備えた、請求項1又は2に記載の処理方法。
  4. 被処理水の生物処理槽流入前に、廃棄乳中の油脂分とカルシウムを包接したフロックを除去する操作を実行する、請求項1から3のいずれか一項に記載の処理方法。
  5. 被処理水の生物処理槽(曝気槽)流入前に、中和槽で、消毒剤の中和の操作を実行する、請求項1から3のいずれか一項に記載の処理方法。
  6. 被処理水のパーラー廃水に対して、混和槽で、上記脱水助剤を0.1%以下(対廃水容量)添加する、請求項1から3のいずれか一項に記載の処理方法。
  7. 被処理水のパーラー廃水に対して、反応槽で、凝集剤を1%以下(0.2%水溶液)添加する、請求項1から3のいずれか一項に記載の処理方法。
  8. 上記請求項1から7のいずれかに記載のパーラー廃水の処理方法で使用するための廃水処理装置であって、
    少なくとも混和槽−反応槽−汚泥脱水機−中和槽−生物処理槽を備えた浄化施設を含み、
    1)混和槽で、被処理水のパーラー廃水に、Mp値がMp≦55乃至Mp=55〜70を有する脱水助剤を添加する工程、
    2)反応槽で、被処理水に凝集剤を添加して廃棄乳中の油脂分とカルシウムを包接したフロック;特大(φ10nm以上)〜大(φ5〜10mm)を形成させる工程、
    3)汚泥脱水機で、該フロックを除去した脱離液と、脱水ケーキ;含水率55%以下乃至55〜70%とに分離する工程、
    を実行することにより、上記脱離液を生物処理槽(曝気槽)に投入して生物処理を実施するようにしたことを特徴とする上記廃水処理装置。
  9. 1)混和槽で、被処理水のパーラー廃水に、Mp値がMp=55〜70を有する脱水助剤を添加する工程、
    2)反応槽で、被処理水に凝集剤を添加して廃棄乳中の油脂分とカルシウムを包接したフロック;大(φ5〜10mm)を形成させる工程、
    3)汚泥脱水機で、該フロックを除去した脱離液と、脱水ケーキ;含水率55〜70%とに分離する工程、
    を実行することにより、上記脱離液を生物処理槽(曝気槽)に投入して生物処理を実施するようにした、請求項8に記載の廃水処理装置。
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