JPH10108788A - 電気貯湯容器 - Google Patents

電気貯湯容器

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JPH10108788A
JPH10108788A JP26885396A JP26885396A JPH10108788A JP H10108788 A JPH10108788 A JP H10108788A JP 26885396 A JP26885396 A JP 26885396A JP 26885396 A JP26885396 A JP 26885396A JP H10108788 A JPH10108788 A JP H10108788A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気貯湯容器において、簡単な構造で多機能
に対応する表示ができるようにすることを目的とする。 【解決手段】 電気貯湯容器6の動作ないしは使用に関
する少なくとも1つの時間設定を行い、設定後これを減
算するタイマ手段56と、タイマ手段56のタイマ設定
後、第1の制御手段56による水量表示手段173の表
示を停止させ、かつタイマ手段56の設定時間からの減
算による残り時間が0になるまでタイマ56の設定時間
からの残り時間を表示手段173のランプ22a〜22
fにより段階表示する第2の制御手段とを設けて、同一
の水量表示手段173を複数の表示に共用することによ
り、上記の目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内容液を加熱する
ヒータと、内容液の水量を検出する水量検出手段と、検
出された水量を電気的な発光により表示する水量表示手
段とを有する電気貯湯容器に関し、例えば家庭用の電気
ポットとして利用されるものである。
【0002】
【従来の技術】上記のような水量表示手段は、水量検出
手段によって検出される水量に応じてランプの点灯状態
を電気的に制御することにより水量を表示するものであ
るから、電気貯湯容器の内部構造との関連なく外面のど
の部分に設けても水量を表示することができるし、ラン
プの点灯によるので使用者は暗い環境でもこれを認識で
きる。また、多数のランプを用いて点灯表示すると、水
量の多少を点灯ランプの数によって、また水量の増減変
化を点灯ランプ数の増減変化によって、それぞれリアル
に多段階表示できる。
【0003】一方、電気貯湯容器は、電動注出機能、設
定した時刻に沸騰した内容液が得られるようにするタイ
マ機能、内容液を用いた即席めん等の出来上がり時間を
計時して告知する調理時間表示機能を設けると云ったよ
うに、多機能化が進み、より便利なものになってきてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
多機能化に伴い、前記水量表示等に加え、各機能を選択
するための表示や、各機能での動作状態を区別するため
の表示が必要となって、表示および表示のための構成が
複雑になり、コスト上昇の原因になるし、水量表示、設
定時間、および時間経過等を多段階表示するのに多数の
ランプを用いようとすると、表示構造がさらに複雑にな
るし、家庭用電気ポットのように比較的小さな電気貯湯
容器であるような場合は表示スペースに制限があるので
適用し難い。
【0005】本発明の目的は、簡単な構造で多機能に対
応する表示ができる電気貯湯容器を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、請求項1の発明の電気貯湯容器は、内容液
を加熱するヒータと、内容液の水量を検出する水量検出
手段と、電気的な発光を利用した表示手段と、検出され
た水量を水量表示手段により表示する第1の制御手段と
を備えたものであって、電気貯湯容器の動作ないしは使
用に関する少なくとも1つの時間設定を行い、設定後こ
れを減算するタイマ手段と、タイマ手段の設定時間から
の減算による残り時間が0または所定の時間になるまで
タイマの設定時間からの残り時間を水量表示手段の表示
により表示する第2の制御手段とを設けたことを特徴と
するものである。
【0007】このような構成では、内容液をヒータで加
熱して貯湯するのに併せ、第1の制御手段により、検出
される水量を水量表示手段によって表示するが、タイマ
手段を働かせて、請求項4の発明のような加熱された内
容液を用いて調理物を調理するのに必要な時間、あるい
は、請求項5の発明のような沸騰後の内容液を使用開始
する時刻までの時間と云った、電気貯湯容器の動作ない
しは使用に関した時間が設定され、減算される都度、第
2の制御手段がタイマ手段の設定時間からの減算による
残り時間が0または所定の時間になるまで水量表示手段
によりタイマ動作中、あるいは点滅サイクルの変化によ
る残り時間の減少度合いの表示と云ったタイマ表示をす
るので、1つの表示手段を、通常は水量表示に用いなが
ら、タイマ設定時にはタイマ表示に共用することによ
り、簡単な表示構造のまま多機能に対応することがで
き、コストは上昇しないし、新たな表示スペースが要ら
ない利点がある。
【0008】請求項2の発明の電気貯湯容器は、請求項
1の発明において、さらに、水量表示手段は段階表示す
るものであり、第2の制御手段は水量表示手段によりタ
イマの設定時間からの残り時間を表示する。
【0009】このような構成では、請求項1の発明に加
え、さらに、水量表示およびタイマ表示ともに段階表示
されて、その表示単位の増減をリアルに表示することが
できるし、タイマ表示は設定時間と残り時間の変化を明
瞭に表示できる。
【0010】請求項3の発明の電気貯湯容器は、請求項
1、2の発明のいずれか1つにおいて、さらに、第2の
制御手段は、タイマ手段のタイマ設定後、第1の制御手
段による水量表示手段の表示を停止させる。
【0011】このような構成では、請求項1、2の発明
のいずれか1つに加え、さらに、水量表示手段によって
タイマ表示を行うとき、第2制御手段は第1の制御手段
による水量表示を停止するので、段階表示や数字、文字
と云った同じ表示形式を採用しても表示に混乱がなく視
認しやすいものとなる。
【0012】請求項6の発明の電気貯湯容器は、請求項
1〜5の発明のいずれか1つにおいて、さらに、第2の
制御手段が、1つのランプを点滅と点灯とで2段階の時
間経過を表示するものである。
【0013】このような構成では、請求項1〜5の発明
のいずれか1つに加え、さらに、ランプ1つを点滅中の
時間経過と点灯中の時間経過とによる2段階の表示が行
えるので、点滅中の時間経過、点灯中の時間経過、およ
び双方をプラスした時間経過との3つの時間経過を表示
することができ、表示段階数に対する必要ランプ数が減
少し、表示構造のさらなる簡略化とコスト低減とを図る
ことができる。
【0014】請求項7の発明の電気貯湯容器は、請求項
6に記載の発明において、さらに、1つのランプの点滅
と点灯とで互いに異なった長さの時間経過を表示するも
のである。
【0015】このような構成では、請求項6の発明に加
え、さらに、1つのランプの点滅と点灯とで互いに異な
った長さの時間経過を表示することにより、点滅中の時
間経過と、点灯中の時間経過と、双方をプラスした時間
経過とで、それぞれ異なった3種類の時間経過を表示す
ることができ、表示段階数に対する必要ランプ数がさら
に減少し、表示構造がさらに簡略化するし、コストも低
減する。
【0016】請求項8の発明の電気貯湯容器は、内容液
を加熱するヒータと、内容液の水量を検出する水量検出
手段と、ランプを利用した表示手段と、検出された水量
を水量表示手段のランプにより段階表示する第1の制御
手段と、内容液を吐出する電動ポンプとを備えたもので
あって、交流電源とこの交流電源によって充電される二
次電池または一次電池とを持ち、交流電源の接続がない
ときだけ、二次電池または一次電池が電源として働く給
電回路と、二次電池または一次電池からの給電時に第1
の制御手段による水量表示を停止させ、電動ポンプが駆
動されるときだけ所定時間の間、前記水量表示手段のラ
ンプによる水量表示を行う第3の制御手段とを設けたこ
とを特徴とするものである。
【0017】このような構成では、内容液をヒータで加
熱して貯湯するのに併せ、第1の制御手段により、検出
される水量をランプを利用した水量表示手段によって段
階表示するが、給電回路が二次電池または一次電池から
の給電状態であるときだけ、第3の制御手段が、第1の
制御手段による水量表示を停止させて、比較的容量の高
い表示手段による二次電池または一次電池の電力消費を
抑えながら、電動ポンプが駆動されるときだけ所定時間
水量表示を行うことによって、内容液の残量の変化を確
認や、これに基づく内容液の補給等が行えるようにす
る。
【0018】請求項9の発明の電気貯湯容器は、内容液
を加熱するヒータと、内容液の水量を検出する水量検出
手段と、ランプを利用した表示手段と、検出された水量
を水量表示手段のランプにより段階表示する第1の制御
手段と、内容液を吐出する電動ポンプと、内容液温度を
検出する温度検出手段とを備えたものであり、交流電源
とこの交流電源によって充電される二次電池または一次
電池とを持ち、交流電源の接続がないときだけ、二次電
池または一次電池が電源として働く給電回路と、二次電
池または一次電池からの給電時に内容液が吐出不適合な
低温域であるき、第1の制御手段による水量表示を停止
させて吐出不適合を表示する第4の制御手段とを設けた
ことを特徴とするものである。
【0019】このような構成では、内容液をヒータで加
熱して貯湯するのに併せ、第1の制御手段により、検出
される水量をランプを利用した水量表示手段によって段
階表示して、水量を確認しながら電動ポンプを適宜働か
せ内容液を吸水状態になるまで吐出し使用できるように
するが、給電回路が二次電池または一次電池からの給電
状態にあり、内容液が吐出不適合な低温であるとき、第
4の制御手段が、第1の制御手段による水量表示を停止
させて、低温による吐出不適合状態であることを表示す
るので、二次電池または一次電池が電源となっていると
きは電力消費を抑えるために内容液の保温を行わないよ
うに設計されることが多いと考えられるが、これによる
内容液の温度低下が吐出不都合な状態かどうかにつき、
使用者は前記水量表示の不停止、停止の違いから戸惑い
なく判断しかつ適時に対処することができる。
【0020】請求項10の発明によれば、請求項9の発
明に加え、さらに、二次電池または一次電池からの給電
時に内容液が吐出不適合な低温域にあるとき、第5の制
御手段が吐出ポンプが駆動されないようにするので、水
量表示停止による吐出不適合状態の表示にもかかわら
ず、使用者が電動ポンプを働かせて内容液を吐出しよう
とすることがあっても、内容液が吐出できないことによ
って、さらに吐出不適合な状態であることを使用者に知
らせるとともに、使用に向かない低温域のまま内容液が
吐出される無駄を回避することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電気貯湯容器の幾
つかの実施の形態につき図を参照して詳細に説明する。
【0022】(実施の形態1)図1〜図13は本実施の
形態1を示している。本実施の形態1は図1、図2に示
すようにヒータ3によって内容液を加熱して湯沸しや保
温を行い、電動ポンプ14によって導出路7を通じて内
容液を器体6外に吐出し使用できるようにする家庭用の
電気ポットの場合を示している。器体6は合成樹脂製の
外装体1内にアルミニウム板製やステンレス鋼板製の内
容器2を収容して構成し、外装体1と内容器2とを双方
の口部どうしで連結し器体6とする合成樹脂製の肩部材
8の後部に軸受部32を設け、この軸受部32によって
器体6の蓋31を軸33によって開閉できるように枢支
している。蓋31は図示しないばねにより開き方向に付
勢されている。
【0023】蓋31はこれの自由端部に設けたロック部
材36がばね36aの付勢によって肩部材8の係止部8
aに係合することにより閉じ状態に保たれる。ロック解
除部材37をこれの枢軸37aの反時計回りに回動させ
るように引き上げ操作すると、図示しないカムによりロ
ック部材36はばね36aに抗して後退されて、係止部
8aとの係合が解かれ、ロック解除部材37の引き上げ
操作もあり蓋体31は前記ばねの付勢とともに即時開き
始めるので、ロック解除部材37を引き上げ操作した後
直ぐに手を離してもロック部材36が係止部8aに再度
係合してしまい蓋体31が閉じ状態にロックされてしま
うようなことを回避することができる。蓋31は合成樹
脂製で表面板139と下板39とを合体して中空に形成
され、下板39の下にはステンレス鋼板製の内蓋34が
取付けられ、蓋31の閉じ状態でこの内蓋34が内容器
2の口部を閉じる。内蓋34の外周には蓋31との間に
挟み込んだシールパッキング35が設けられ、このシー
ルパッキング35が内蓋34と内容器2の口部との間を
シールする。
【0024】蓋31の下板39と内蓋34との間には、
内容器2内から蓋31外に通じる蒸気抜き通路239が
設けられ、内容器2内で発生する蒸気によって内圧が異
常昇圧するようなことを回避する。蒸気抜き通路239
は内容器2内へ開口する通気口9aを複数有し、蓋31
外への通気口239bが後部寄り一か所に設けられてお
り、通気口239aの内の1つが他のものの中央位置で
最低位となるように設けられ、この最低位の通気口23
9aの部分に転倒時止水弁40が設けられ、器体6が横
転したとき内容液が蒸気抜き通路239を通じて外部に
流出するのを防止する。
【0025】電動ポンプ14は導出路7の途中であっ
て、この導出路7が接続される内容器2の吐出口2aの
直ぐ下に位置し、導出路7に流れ込む内容液を導出路7
の吐出口11まで送り出す、いわゆる汲み上げ式のもの
としてある。しかし、これに限られることはなく、どの
ようなタイプの電動ポンプを利用することもできる。例
えば、内容器2内に電動ポンプにより加圧空気を供給し
て内容液を導出路7へ押出し、吐出口11から吐出する
ようにもできる。
【0026】導出路7は内容器2と外装体1との間を立
上がり、肩部材8に設けた器体6の前面へ嘴状に突出す
る嘴状突出部9内に至り、この嘴状突出部9内に吐出口
11が下向きに開口して、この吐出口11からの吐出液
は嘴状突出部9の底部に形成された注液口13を通じて
外部に下向きに流れ出し、注液されるようになってい
る。
【0027】導出路7の立上がり部は内容器2内の水位
と同一の水位となるので、この水位をフォトカプラ方式
により電気的に自動検出する水量検出手段173が設け
られている。この水量検出手段173は導出路7の透明
管とした立上がり部7aの両側に投光器173aと受光
器173bとを配し、透光器173aからの光が立上が
り部7a内に内容液があるかどうかの違いによって、立
上がり部7aを横断するときの屈折状態が異なり、受光
器173bが透光器173aからの光を受光したり受光
しなかったりするときの電気信号から、水量を判別する
ようになっている。
【0028】もっとも、フォトカプラ方式では立上がり
部7a内にフロートを入れ、これの水量に応じた高さ位
置を検出して水量を判定するようなものでもよい。ま
た、フロートの高さ位置を検出するのにフロート内に設
けたマグネットに、立上がり部7aの外部に多段に設け
たリードスイッチが、フロートの高さ位置によって反応
したり反応しなかったりすることによっても水量を判定
することができる。また、内容液の水量に応じた静電容
量を検出して水量を判定することもできる。
【0029】水量検出手段173により検出した水量は
器体6の前面に設けられた合成樹脂製の表示パネル22
に表示する。表示パネル22は上下に配列した6つのL
EDランプ22a〜22fによって判定された水量を段
階表示するようになっている。しかし、ランプ数やその
表示方法は授受に選定することができる。導出路7の立
上がり部7aを利用した水量検出手段173の直ぐ上に
は転倒時止水弁15を収容した弁室16が設けられて、
器体6が横転したときに内容液が導出路7を通じて外部
に流出するのを防止する。
【0030】嘴状突出部9の上面には各種モードの設定
や内容液の吐出等の操作とこれらに関連した表示とを行
う操作パネル122が設けられている。この操作パネル
122の内側には操作パネル122から押圧操作される
スイッチ類と各種表示用のLEDランプと必要な結線パ
ターンを持った操作基板20が設けられている。操作パ
ネル122は図4に示すように、内容液を吐出する給湯
キー70、内容液の吐出を阻止したり、これを解除した
りする給湯ロック/ロック解除キー71、即席めんであ
るカップめんの調理時間を設定するためのカップめんタ
イマーキー72、再沸騰およびカルキ除去を切換え設定
する沸騰/カルキ除去キー73、および保温温度を95
℃と75℃とのどちらかを設定する保温温度設定キー7
4、沸騰後の内容液を使用開始したい時刻までの時間を
設定するおやすみタイマキー75と、給湯ロック状態を
表示するLEDランプ71a、カップめんモード設定状
態を表示するLEDランプ72a、沸騰モードとカルキ
除去モードを表示するLEDランプ73a、73b、保
温温度が95℃か、75℃かを表示するLEDランプ7
4a、74b、およびおやすみタイマの設定状態である
ことを表示するLEDランプ75aとが設けられてい
る。
【0031】これに関連して、操作基板20には図3に
示すように、給湯キー70、給湯ロック/ロック解除キ
ー71、カップめんタイマーキー72、沸騰/カルキ除
去キー73、および保温温度設定キー74と対向して、
対向するキー操作でオンされる給湯スイッチ80、給湯
ロック/ロック解除スイッチ81、カップめんタイマー
スイッチ82、沸騰/カルキ除去スイッチ83、および
保温温度設定スイッチ84が搭載され、前記操作パネル
122に設けられる各種LEDランプ71a〜75aも
搭載されている。
【0032】吐出スイッチ21が設けられ、吐出キー2
3の押圧操作で吐出キー23はオン操作されて電動ポン
プ14が駆動されるようにする。
【0033】合成樹脂製の外装体1の下端に一体成形さ
れた底部1aの開口部1bには回路ボックス1cが下向
きに一体成形され、この回路ボックス1c内にヒータ3
および電動ポンプ14を操作パネル122での設定モー
ドおよび各種操作に従って駆動制御する制御回路19の
駆動制御電子回路基板5を収容し取付けてある。底部1
aの開口1bには合成樹脂製の底蓋18が取付けられる
とともに、この底蓋18に回転座体24が嵌め付けられ
ている。内容器2の底部下面にはヒータ3とともに温度
センサ4が当てがわれている。
【0034】制御回路19は図3に示すように、家庭用
の交流電源51と二次電池55とを併用した給電回路5
3から給電し、交流電源51が接続されている間、電力
負荷が小さい使用状態のとき二次電池55を充電しなが
ら交流電源から給電し、交流電源51が接続されていな
い間は二次電池55から給電するようにしてある。ま
た、二次電池55から給電している間はヒータ3への通
電を停止して消費電力を抑えるとともに、内容液温度が
使用に耐えない低温域にまで降温すると内容液の吐出を
制限して、これに対応しやすく、また内容液の無駄な吐
出が行われないようにする。
【0035】二次電池55は図2に示すように肩部材8
の軸受部32の下部に設けられた空室8b内に着脱でき
るように収容され、寿命に達したときは底板52を外す
などして交換できるようにしてある。これは、二次電池
55は所定回数を越えて充電が繰り返されると寿命に達
するためである。
【0036】電動ポンプ14は直流電動ポンプであり、
マイクロコンピュータ56とともに直流回路部をなして
いる。制御回路19の給電回路53は図3に示すよう
に、交流電源51からの交流をそのままヒータ3が分設
された保温ヒータ3a、沸騰ヒータ3bおよび直流電源
回路57に供給する交流回路部を有している。直流電源
回路57は交流電源51からの交流をトランス54を介
し所定の直流電圧にし、前記直流回路部に給電するが、
交流電源51が接続されていて、かつ制御回路19が電
力負荷の小さい状態にある間、充電回路58を通じて二
次電池55を充電しながら、保温ヒータ3aや沸騰ヒー
タ3bへの交流電源51からの給電という電力負荷が大
きい状態にあるときは二次電池55を充電しないで、前
記給電を行うようにしてある。
【0037】本実施の形態1の直流電源回路51からの
ポンプ回路59への給電は昇圧回路60を介して行い、
必要な電圧を確保するようにしてあるが、直流電源回路
57によって必要種類の直流電圧を作りこれを直接ポン
プ回路59に給電するようにもできる。
【0038】交流電源51が接続されたかどうかは、交
流回路部とマイクロコンピュータ56との間に接続した
リセット回路162からの信号によって判別され、交流
電源51の接続があるときと、ないときとの前記のよう
な制御の違いを自動的に切換えるようにする。保温ヒー
タ3aはトライアック61を通じたマイクロコンピュー
タ56の制御によって設定モードとそのプログラムに従
った保温モードを達成するように通電制御され、沸騰ヒ
ータ3bはリレー62を通じたマイクロコンピュータ5
6の制御によって設定モードとそのプログラムに従った
湯沸しを達成するように通電制御される。
【0039】なお、本実施の形態1では、沸騰ヒータ3
bが低容量であるのを利用して、これに二次電池55か
ら昇圧回路60を通じて給電することにより、消費電力
少なく保温を行えるようにするため、直流電源回路57
からもマイクロコンピュータ56によって制御されるリ
レー62を通じて沸騰ヒータ3bに給電できるようにし
てある。具体的には式W=V2 /Rの関係から、例え
ば、保温ヒータ3aは100V交流電源によって、66
w=100V2 /150Ωと、66W程度の発熱容量を
得るために150Ω程度の抵抗値とし、沸騰ヒータ3b
は同じく100V交流電源によって、1000W=10
0v2 /10Ωと、1000W程度の発熱容量を得るた
めに10Ω程度の抵抗値とされる。従って、二次電池5
5からの給電は昇圧回路60等により昇圧しても現在で
は10V程度が限度と低電圧であり、このように低電圧
な二次電池55からの低容量な沸騰ヒータ3bへの給電
によるときの発熱容量は10w=10V2 /10Ωとな
り、少ない消費電力での保温ができる。
【0040】このような二次電池55からの給電によっ
て保温を行う場合に、加熱が十分でなかっても、内容液
の降温速度を大きく遅らせ、内容液が吐出不適合な低温
域に達する時間を長くして、交流電源51なしでの使用
耐用時間を長くなるようにすることができる。二次電池
55や昇圧回路60の電圧保証値が上がれば、十分な保
温を達成することもできる。
【0041】制御回路19はまた、給湯キー70が操作
されと、マイクロコンピュータ56によりリレー63を
介しポンプ回路59を働かせて、電動ポンプ14を駆動
し、内容液を吐出する。
【0042】マイクロコンピュータ56は、各種必要な
制御のために、操作パネル122の操作基板20、水量
検出手段173の投、受光器173a、173b、LE
Dランプ22a〜22f、および吐出不適合水量のとき
に吸水の必要を表示するLEDランンプ22gを搭載
し、ないしは結線した図3に示すような水量表示基板1
73c、のそれぞれと信号を授受する。また、マイクロ
コンピュータ56は温度センサ4からの信号をも入力さ
れ、これに基づき沸騰制御や保温制御等を行うし、出力
側に接続されたブザー64を適時に働かせて、各種の警
告を行うとともに、各種操作の進行具合や状態をランプ
表示とともに音でも告知する。なお、ブザーの代わりに
擬似音声による警告や表示を行うこともできる。
【0043】次に、本実施の形態1におけるマイクロコ
ンピュータ56による主な動作制御について、図5〜図
に示すフローチャートに従って説明する。
【0044】図5はメインルーチンのフローチャートで
あって、電源投入によって先ず初期設定を行い、次いで
出力処理を行う。出力処理後は水量表示処理、カップめ
んタイマ表示処理、沸騰後の内容液を使用開始したい時
刻までの時間を設定しこれを満足する沸騰操作をすると
きの時間表示に関するおやすみタイマ表示処理、湯沸し
処理、カルキ除去処理、保温処理、ポンプ処理、および
その他必要な処理の各サブルーチンを順次にコールし、
初期設定や各種操作入力に応じてそれらのサブルーチン
を実行する。
【0045】水量表示処理のサブルーチンは図6に示し
てあり、カップめんキー72やおやすみタイマキー75
が操作されていない通常状態では、図6に示すように、
まず水量検出手段173による水量判定が行われる。こ
の判定の結果、内容液が給水の必要な給水量以下である
と、電源投入時ではさらなる給水を促すが、電源投入時
でない場合は通常の使用状態にて給水量にまで内容液が
減少したことになり、使用が継続されると空炊き状態を
招きかねないので、給水用のLEDランプ22gととも
に水量表示用のLEDランプ22a〜22fのすべてを
点滅させて、給水をより強く表示し、給水状態であるこ
とに気づかせやすくする。給水量以上であると、水量表
示用のLEDランプ22a〜22fを検出した水量に比
例する数だけ下から優先して点灯させることにより、水
量を6段階表示する。前記給水用のLEDランプ22g
を入れると7段階表示となる。給水用のLEDランプ2
2gは他の水量表示用のLEDランプ22a〜22fと
少し離して目立ちやすくしてあるが、要は水量表示用の
LEDランプ22a〜22fと同じ水量表示を行うもの
であり、本実施の形態1のように特別違った位置やもの
として設けることは必須とならない。
【0046】図7はカップめん処理サブルーチンを示
し、カップめんキー72が操作されることにより実行さ
れ、カップめんモードであることがLEDランプ72a
の点灯によって表示される。次いで、給水用のLEDラ
ンプ22gを除く水量表示手段173の表示ランプを全
て消灯する。次いで、カップめんタイマの設定操作を設
定が終了するまで行い、設定終了によってカップめんタ
イマの設定時間を水量表示手段173の水量表示用のL
EDランプ22a〜22fによって多段階表示する。
【0047】具体的なカップめんタイマ設定操作は、図
8にブロックのサークルにて示すように、カップめんキ
ー72が操作される都度、設定時間1分から12分ま
で、ブザー64の“ピッ”と言う1回の音表示を伴っ
て、設定時間を1分ずつ増やし、設定時間が12分のと
きにカップめんキー72が操作されると、ブザー64の
“ピピッ”と言う2回の音表示を伴ってタイマの設定時
間をリセットし、この状態でさらにカップめんキー72
が操作されるとブザー64の“ピッ”と言う1回の音表
示を伴ってタイマの設定時間を1分に設定し、以下同様
な制御を繰り返す。
【0048】そして、カップめんタイマーの時間設定の
終了は、カップめんキー72が所定時間、例えば3秒の
間操作されないことによって判定する。
【0049】カップめんタイマの設定時間は、下記の表
1に示すような各設定時間に対するブザー64の動作時
間および回数の組み合わせの違いによって音表示する。
なお、ブザー64の各動作の間の休止時間は100ms
ecに設定してある。図9のグラフは7分の場合のブザ
ー64の動作状態例を示している。
【0050】
【表1】
【0051】同時に、水量表示手段173の水量表示用
のLEDランプ22a〜22fを利用した設定時間の表
示も行う。この表示は、図10に示すように水量表示用
のLEDランプ22a〜22fの各1つのランプの点灯
によって2分の時間設定を示し、水量表示用のLEDラ
ンプ22a〜22fの全ての点灯によって12分の設定
時間を表示する。なお、調理時間が3分と云った奇数分
となる即席めんが市販されていることから、水量表示用
のLEDランプ22a〜22fの各1つのランプの点滅
状態によって1分を表示し、点灯状態で2分を表示でき
るようにすると、1分、3分、5分、7分・・・と云っ
た奇数分の時間設定状態を表示しながら、水量表示用の
6つのLEDランプ22a〜22fによって最長12分
の設定時間を1分単位で表示することができる。
【0052】カップめんタイマーの時間設定および表示
後、カップめんタイマーの減算と、この減算による残り
時間の表示とを行うが、この表示も、水量表示手段17
3とブザー64とを併用して行う。具体的には図9に示
すように水量表示用のLEDランプ22a〜22fによ
るタイマ設定時間の表示状態において、最上段のランプ
の表示時間単位が減算され終わるまで点滅させて、どの
残り時間段階の減算状態であるかを表示し、前記表示時
間単位の減算が終了する都度点滅させていたランプを消
灯するとともに、点滅ランプを下段のものに移していっ
て以降同様の表示を続け、設定時間の減算が終了し残り
時間が0になると、最下のランプを消灯してそれを知ら
せるとともに、ブザー64をチャルメラメロディー風に
動作させて、カップめんタイマーの時間設定操作前かあ
るいは終了時点で内容液を給湯しておいたカップめんの
出来上がりを告知する。従って、使用者が器体6の傍に
いないときにもこれに気づかせることができる。この
後、カップめん表示用のLEDランンプ72aを消灯す
るとともに通常モードに戻し、水量表示手段173の水
量表示用のLEDランプ22a〜22fを水量表示状態
に点灯する。
【0053】また、図7に示すように、上記のカップめ
んタイマーの減算操作中に、カップめんキー72が操作
されると、これを使用者の強制停止信号と判断して減算
途中であっても、減算が終了した場合と同じ操作をして
カップめんタイマモードを停止して通常モードに戻す。
【0054】ブザー64のチャルメラミロディー動作
は、例えば下記の表2に示すような各時間と動作周波数
との組み合わせとする。
【0055】
【表2】
【0056】図11はおやすみタイマ処理サブルーチン
を示し、おやすみタイマキー75が操作されることによ
り実行され、おやすみタイマモードであることがLED
ランプ75aの点灯によって表示される。次いで、給水
用のLEDランプ22gを除く水量表示手段173の表
示ランプを全て消灯する。次いで、おやすみタイマの設
定操作を設定が終了するまで行い、設定終了によってカ
ップめんタイマの設定時間を水量表示手段173の水量
表示用のLEDランプ22a〜22fによって多段階表
示する。このような水量表示停止状態でのタイマ表示に
より、双方が前記段階表示、あるいはこれに限らず数
字、文字等の同じ表示形式で電気的な発光にて表示する
ような場合でも、表示が混乱せず視認されやすい。例え
は、水量表示をランプや液晶の点灯により段階表示、数
字表示、文字表示するような場合に、点滅によってタイ
マ動作中、あるいはさらに、点滅の周期の変化によって
タイマの設定時間の残り時間の減少を表示すると云った
ように、表示形式がことなれば、双方を同時に表示して
おいても、混乱なく視認でき、これらも、本発明の範疇
に属する。
【0057】具体的なおやすみタイマ設定操作は、例え
ば、水量表示用のLEDランプ22a〜22fの各1つ
を1時間に対応させて、おやすみタイマキー75が操作
される都度、ブザー64の“ピッ”と言う1回の音表示
を伴って、設定時間を1時間ずつ増やし、設定時間が6
時間のときにおやすみタイマキー75が操作されると、
ブザー64の“ピッ”と言う1回の音表示を伴ってタイ
マの設定時間をリセットし、この状態でさらにおやすみ
タイマキー75が操作されるとブザー64の“ピッ”
“ピッ”と言う2回の音表示を伴ってタイマの設定時間
を1時間に設定し、以下同様な制御を繰り返す。
【0058】そして、おやすみタイマキー75の時間設
定の終了は、おやすみタイマキー75が所定時間、例え
ば3秒の間操作されないことによって判定する。
【0059】おやすみタイマの設定時間は、カップめん
タイマのの場合に準じた各設定時間に対するブザー64
の動作時間および回数の組み合わせの違いによって音表
示する。
【0060】同時に、水量表示手段173の水量表示用
のLEDランプ22a〜22fを利用した設定時間の表
示も行う。この表示は、前記したように水量表示用のL
EDランプ22a〜22fの各1つのランプの点灯によ
って1時間の時間設定を示し、水量表示用のLEDラン
プ22a〜22fの全ての点灯によって6時間の設定時
間を表示する。なお、カップめんタイマの場合のような
1つのランプで複数の時間設定を行うと、奇数時間を含
む6時間以上の時間設定もできる。
【0061】もっとも、カップめんタイマー、おやすみ
タイマーの各モードの場合に水量表示用のLEDランプ
の数を増減して対応することは自由である。
【0062】おやすみタイマーの時間設定および表示
後、おやすみタイマーの減算と、この減算による残り時
間の表示とを行うが、この表示も、水量表示手段173
とブザー64とを併用して行う。具体的にはカップめん
タイマーの場合に準じて、水量表示用のLEDランプ2
2a〜22fによるタイマ設定時間の表示状態におい
て、最上段のランプの表示時間単位が減算され終わるま
で点滅させて、どの残り時間段階の減算状態であるかを
表示し、前記表示時間単位の減算が終了する都度点滅さ
せていたランプを消灯するとともに、点滅ランプを下段
のものに移していって以降同様の表示を続け、設定時間
の減算が終了し残り時間が0になると、最下のランプを
消灯してそれを知らせるとともに、ブザー64を所定の
メラメロディー風か、あるいは所定の回数および間隔か
で動作させて、おやすみタイマの設定終了を告知する。
従って、使用者が器体6の傍にいないときにもこれに気
づかせることができる。この後、おやすみタイマ表示用
のLEDランプ75aを消灯するとともに通常モードに
戻し、水量表示手段173の水量表示用のLEDランプ
22a〜22fを水量表示状態に戻す。
【0063】また、上記のカップめんタイマーの場合同
様に、おやすみタイマー設定状態での減算操作中に、お
やすみタイマキー75が操作されると、これを使用者の
強制停止信号と判断して減算途中であっても、減算が終
了したと同じようにおやすみタイマーモードを停止し
て、水量表示用のLEDランプ22a〜22fを水量表
示状態に戻す。
【0064】図12は湯沸し処理サブルーチンを示して
いる。このサブルーチンは電源投入時か再沸騰/カルキ
除去キー73の操作によって実行され、内容液が給水量
以下であるときは給水表示を行ってリターンする。従っ
て、給水が必要な状態で湯沸し処理による沸騰動作は行
われず、空炊き防止ができ安全である。
【0065】給水量以下でなく、おやすみタイマーが設
定されていると、設定時間に伴う湯沸し開始時刻になる
のを待って、おやすみタイマーが設定されていなければ
そのまま、湯沸し動作を開始する。そして沸騰が検知さ
れると湯沸し動作を終えてリターンする。
【0066】図13はポンプ処理サブルーチンを示して
いる。本サブルーチンは給湯キー70が操作されると実
行され、二次電池55からの給電状態で、かつ判定した
内容液の温度が吐出不適合な低温域以下、例えば80℃
以下であるとき、水量表示手段173の水量表示用のL
EDランプ22a〜22fの全てをオフして、内容液が
吐出不適合な低温域以下であることを知らせるととも
に、電動ポンプ14をオフ状態に保って、吐出が行われ
ないようにする。なお、二次電池55に代えて一次電池
を用いることもでき、図13では二次電池55または一
次電池を用いるものとして説明する。
【0067】二次電池55または一次電池からの給電状
態でないときは勿論、二次電池55または一次電池から
の給電状態であっても、80℃を上回っているときは電
動ポンプ14をオンして内容液が吐出され、使用される
ようにする。
【0068】これによって、二次電池55または一次電
池からの給電状態では内容液温度が下がり易い事情のあ
るとき、使用者はこれを早期に知って対応することがで
きるし、内容液が無駄に吐出されるようなことを回避す
ることができる。もっとも、そのためには、液量表示手
段173の水量表示用のLEDランプ22a〜22fの
全消灯にて警告するだけでも対応でき、電動ポンプ14
をオフ状態に保てばそのようなことをさらに確実に達成
することができる。
【0069】(実施の形態2)本実施の形態2は、実施
の形態1における水量表示処理を一部変更している。実
施の形態1は、水量判定後、内容液が給水量を上回って
いるとき水量表示を行っていたのを、本実施の形態2で
は図14に示すように、交流電源からの給電状態である
かどうかを先に判別し、二次電池55からの給電状態で
なければ実施の形態1の場合同様に液量表示を行うが、
二次電池55からの給電状態であると、水量表示をオフ
状態にしておき、給湯キーが操作されたときだけ、予め
所定の時間例えば1分に設定された内部タイマーをスタ
ートさせ、この内部タイマーが終了するまでの一定時間
の間水量表示を行うようにし、一定時間が経過すると液
量表示を再度オフ状態にする。
【0070】これにより、二次電池または一次電池から
の給電状態であるときだけ、水量表示を停止させて、比
較的容量の高い水量表示手段による二次電池または一次
電池の電力消費を抑えながら、電動ポンプが駆動される
ときだけ所定時間水量表示を行うことによって、内容液
の残量の変化を確認や、これに基づく内容液の補給等が
行えるようにする。
【0071】(実施の形態3)本実施の形態3は水量検
出手段173の別の例を示している。図15に示すよう
に、導出路7の非導電性部材よりなる立上がり部7bの
回りに巻き付けた電極201と、導出路7の立上がり部
7bを内容器2の吐出口2aに接続するために用いられ
た金属製の電極パイプ7cとの間で、内容器2内の内容
液の水量に比例した水量となる立上がり部7b内の内容
液の水量を検出し、内容器2内の水量をマイクロコンピ
ュータによって判定するようにしている。電極201の
外側は絶縁性フィルムによって被覆してある。
【0072】他の構成は実施の形態1の場合と変わらな
いので、同一部材には同一の符号を付して重複する図示
および説明は省略する。
【0073】(実施の形態4)本実施の形態4は水量検
出手段173の他の例を示している。図16に示すよう
に、導出路7の立上がり部7aと並行でこれの上下に連
通した水量検出管202を設け、これにフロート203
を入れ、フロート203の高さ位置を予め設定した複数
のの検出位置に設けた投光器173aと受光器173b
とが組み合わさったフォトカプラによって検出し、どの
フォトカプラがフロート203を検出しているかで、水
量を判定する。フォトカプラはフロート23の有無を検
出するので、内容液の有無による屈折状態の違いによる
場合よりもより確実に水量を検出することができるし、
フロート203が導出路7での吐出に関係のない水量検
出管202内に位置するので内容液の吐出の邪魔になる
ようなことがない。
【0074】他の構成は実施の形態1の場合と変わらな
いので、重複する図示および説明は省略する。
【0075】(実施の形態5)本実施の形態5は今1つ
の水量検出手段173を示している。実施の形態4のフ
ロートに代えて図17の(b)に示すようなリードスイ
ッチ204を図17の(a)に示すように複数の検出位
置に配し、水量検出管202内のフロート203に内蔵
した磁石205に反応して、フロート203を電気的に
検出するようにしてある。本実施の形態5のようなリー
ドスイッチ204を用いるとフォトカプラのように2つ
の部材を組み合わせ配する必要がないので、水量検出手
段173がコンパクトになる。
【0076】
【発明の効果】請求項1の発明の電気貯湯容器によれ
ば、内容液をヒータで加熱して貯湯するのに併せ、第1
の制御手段により、検出される水量を水量表示手段によ
って表示するが、タイマ手段を働かせて、請求項4の発
明のような加熱された内容液を用いて調理物を調理する
のに必要な時間、あるいは、請求項5の発明のような沸
騰後の内容液を使用開始する時刻までの時間と云った、
電気貯湯容器の動作ないしは使用に関した時間が設定さ
れ、減算される都度、第2の制御手段がタイマ手段の設
定時間からの減算による残り時間が0または所定の時間
になるまで水量表示手段によりタイマ動作中、あるいは
点滅サイクルの変化による残り時間の減少度合いの表示
と云ったタイマ表示をするので、1つの表示手段を、通
常は水量表示に用いながら、タイマ設定時にはタイマ表
示に共用することにより、簡単な表示構造のまま多機能
に対応することができ、コストは上昇しないし、新たな
表示スペースが要らない利点がある。
【0077】請求項2の発明の電気貯湯容器によれば、
請求項1の発明に加え、さらに、水量表示およびタイマ
表示ともに段階表示されて、その表示単位の増減をリア
ルに表示することができるし、タイマ表示は設定時間と
残り時間の変化を明瞭に表示できる。
【0078】請求項3の発明の電気貯湯容器によれば、
請求項1、2の発明のいずれか1つに加え、さらに、水
量表示手段によってタイマ表示を行うとき、第2制御手
段は第1の制御手段による水量表示を停止するので、段
階表示や数字、文字と云った同じ表示形式を採用しても
表示に混乱がなく視認しやすいものとなる。
【0079】請求項6の発明の電気貯湯容器によれば、
請求項1〜5の発明のいずれか1つに加え、さらに、ラ
ンプ1つを点滅中の時間経過と点灯中の時間経過とによ
る2段階の表示が行えるので、点滅中の時間経過、点灯
中の時間経過、および双方をプラスした時間経過との3
つの時間経過を表示することができ、表示段階数に対す
る必要ランプ数が減少し、表示構造のさらなる簡略化と
コスト低減とを図ることができる。
【0080】請求項7の発明の電気貯湯容器によれば、
請求項6の発明に加え、さらに、1つのランプの点滅と
点灯とで互いに異なった長さの時間経過を表示すること
により、点滅中の時間経過と、点灯中の時間経過と、双
方をプラスした時間経過とで、それぞれ異なった3種類
の時間経過を表示することができ、表示段階数に対する
必要ランプ数がさらに減少し、表示構造がさらに簡略化
するし、コストも低減する。
【0081】請求項8の発明の電気貯湯容器によれば、
内容液をヒータで加熱して貯湯するのに併せ、第1の制
御手段により、検出される水量をランプを利用した水量
表示手段によって段階表示するが、給電回路が二次電池
または一次電池からの給電状態であるときだけ、第3の
制御手段が、第1の制御手段による水量表示を停止させ
て、比較的容量の高い表示手段による二次電池または一
次電池の電力消費を抑えながら、電動ポンプが駆動され
るときだけ所定時間水量表示を行うことによって、内容
液の残量の変化を確認や、これに基づく内容液の補給等
が行えるようにする。
【0082】請求項9の発明の電気貯湯容器によれば、
内容液をヒータで加熱して貯湯するのに併せ、第1の制
御手段により、検出される水量をランプを利用した水量
表示手段によって段階表示して、水量を確認しながら電
動ポンプを適宜働かせ内容液を吸水状態になるまで吐出
し使用できるようにするが、給電回路が二次電池または
一次電池からの給電状態にあり、内容液が吐出不適合な
低温であるとき、第4の制御手段が、第1の制御手段に
よる水量表示を停止させて、低温による吐出不適合状態
であることを表示するので、二次電池または一次電池が
電源となっているときは電力消費を抑えるために内容液
の保温を行わないように設計されることが多いと考えら
れるが、これによる内容液の温度低下が吐出不都合な状
態かどうかにつき、使用者は前記水量表示の不停止、停
止の違いから戸惑いなく判断しかつ適時に対処すること
ができる。
【0083】請求項10の発明によれば、請求項9の発
明に加え、さらに、二次電池または一次電池からの給電
時に内容液が吐出不適合な低温域にあるとき、第5の制
御手段が吐出ポンプが駆動されないようにするので、水
量表示停止による吐出不適合状態の表示にもかかわら
ず、使用者が電動ポンプを働かせて内容液を吐出しよう
とすることがあっても、内容液が吐出できないことによ
って、さらに吐出不適合な状態であることを使用者に知
らせるとともに、使用に向かない低温域のまま内容液が
吐出される無駄を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の電気ポットの一部を断
面して見た正面図。
【図2】図1の電気ポットの断面図である。
【図3】図1の電気ポットの制御回路図である。
【図4】図1の電気ポットの操作パネルの平面図。
【図5】図3の制御回路による主な制御のメインルーチ
ンを示すフローチャート。
【図6】図5のメインルーチンの水量表示処理サブルー
チンのフローチャート。
【図7】図5のメインルーチンのカップめん処理サブル
ーチンのフローチャート。
【図8】図7のカップめん処理サブルーチンでのタイマ
時間の設定操作のフロー説明図。
【図9】図8のタイマ時間の設定操作における7分設定
時の音表示ブザーの動作例を示すグラフ。
【図10】図8のタイマ時間の設定表示状態を示す水量
検出手段のランプ点灯状態図。
【図11】図5のメインルーチンのおやすみタイマ処理
サブルーチン。
【図12】図5のメインルーチンの湯沸し処理サブルー
チン。
【図13】図5のメインルーチンのポンプ処理サブルー
チン。
【図14】本発明の実施の形態2での水量表示制御を示
す水量表示処理サブルーチン。
【図15】本発明の実施の形態3を示す水量表示手段の
断面図。
【図16】本発明の実施の形態4を示す水量表示手段の
断面図。
【図17】本発明の実施の形態5を示す水量表示手段の
断面図。
【符号の説明】
1 外装体 2 内容器 3 ヒータ 4 温度センサー 6 器体 7 導出路 7a 立上がり部 14 電動ポンプ 19 制御回路 21 吐出スイッチ 22 表示パネル 22a〜22g LEDランプ 23 給湯キー 51 交流電源 53 給電回路 55 二次電池 56 マイクロコンピュータ 57 直流電源回路 58 充電回路 62、63 リレー 70 給湯キー 72 カップめんキー 75 おやすみタイマキー 162 リセット回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容液を加熱するヒータと、内容液の水
    量を検出する水量検出手段と、電気的な発光を利用した
    水量表示手段と、検出された水量を水量表示手段により
    表示する第1の制御手段とを備えた電気貯湯容器におい
    て、 電気貯湯容器の動作ないしは使用に関する少なくとも1
    つの時間設定を行い、設定後これを減算するタイマ手段
    と、タイマ手段の設定時間からの減算による残り時間が
    0または所定の時間になるまで水量表示手段の表示によ
    りタイマ表示する第2の制御手段とを設けたことを特徴
    とする電気貯湯容器。
  2. 【請求項2】 水量表示手段は段階表示するものであ
    り、第2の制御手段は水量表示手段によりタイマの設定
    時間からの残り時間を表示する請求項1記載の電気貯湯
    容器。
  3. 【請求項3】 第2の制御手段は、タイマ手段のタイマ
    設定後、第1の制御手段による水量表示手段の表示を停
    止させる請求項1、2のいずれか一項に記載の電気貯湯
    容器。
  4. 【請求項4】 タイマ手段は、加熱された内容液を用い
    て調理物を加熱するのに必要な時間の設定を行い、設定
    後これを減算するものである請求項1、2のいずれか一
    項に記載の電気貯湯容器。
  5. 【請求項5】 タイマ手段は、沸騰後の内容液を使用開
    始する時刻までの時間の設定を行い、設定後これを減算
    するものである請求項1、2のいずれか一項に記載の電
    動注出電気貯湯容器。
  6. 【請求項6】 第2の制御手段は、1つのランプを点滅
    と点灯とで2段階の時間経過を表示する請求項1〜5の
    いずれか一項に記載の電気貯湯容器。
  7. 【請求項7】 1つのランプの点滅と点灯とで互いに異
    なった長さの時間経過を表示する請求項6に記載の電気
    貯湯容器。
  8. 【請求項8】 内容液を加熱するヒータと、内容液の水
    量を検出する水量検出手段と、ランプを利用した表示手
    段と、検出された水量を水量表示手段のランプにより段
    階表示する第1の制御手段と、内容液を吐出する電動ポ
    ンプとを備えた電気貯湯容器において、 交流電源とこの交流電源によって充電される二次電池ま
    たは一次電池とを持ち、交流電源の接続がないときだ
    け、二次電池または一次電池が電源として働く給電回路
    と、二次電池または一次電池からの給電時に第1の制御
    手段による水量表示を停止させ、電動ポンプが駆動され
    るときだけ所定時間の間、前記水量表示手段のランプに
    よる水量表示を行う第3の制御手段とを設けたことを特
    徴とする電気貯湯容器。
  9. 【請求項9】 内容液を加熱するヒータと、内容液の水
    量を検出する水量検出手段と、ランプを利用した表示手
    段と、検出された水量を水量表示手段のランプにより段
    階表示する第1の制御手段と、内容液を吐出する電動ポ
    ンプと、内容液温度を検出する温度検出手段とを備えた
    電気貯湯容器において、 交流電源とこの交流電源によって充電される二次電池ま
    たは一次電池とを持ち、交流電源の接続がないときだ
    け、二次電池または一次電池が電源として働く給電回路
    と、二次電池または一次電池からの給電時に内容液が吐
    出不適合な低温域であるき、第1の制御手段による水量
    表示を停止させて吐出不適合を表示する第4の制御手段
    とを設けたことを特徴とする電気貯湯容器。
  10. 【請求項10】 二次電池または一次電池からの給電時
    に、内容液が吐出不適合な低温域であるとき、電動ポン
    プの駆動が行われないようにする第5の制御手段を備え
    た請求項9に記載の電気貯湯容器。
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