JP3114633B2 - 電気貯湯容器 - Google Patents

電気貯湯容器

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JP3114633B2
JP3114633B2 JP08328499A JP32849996A JP3114633B2 JP 3114633 B2 JP3114633 B2 JP 3114633B2 JP 08328499 A JP08328499 A JP 08328499A JP 32849996 A JP32849996 A JP 32849996A JP 3114633 B2 JP3114633 B2 JP 3114633B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内容液にクエン酸
等の洗浄剤を入れてヒータで加熱し、内部を洗浄する洗
浄処理モードを持った電気貯湯容器に関し、例えば家庭
用の電気ポットとして利用されるものである。
【0002】
【従来の技術】電気ポットは水道水を入れてこれを沸騰
させた後、所定の温度で貯湯しておき、必要な都度その
まま注出するか、あるいは再度沸騰させてから注出して
使用するが、このような使用は毎日繰り返されるし、場
合によっては連続使用もされ、内容液の減量に応じて水
を注ぎたし、あるいは入れ換えることにより使用が続け
られる。
【0003】このような使用状況において、内容液中に
溶化している物質が溶出したり析出して器体の内面に付
着し沈着する。このような沈着はいわゆる水垢等と呼ば
れるものであって、これを洗浄できる酸素系および塩素
系の洗浄剤が市販されている。しかし、塩素系のものは
きつく食品衛生上問題であるし、水素系のものは効果が
弱く長時間浸漬しておく必要があるため不便である。
【0004】近時の電気ポットでは、水を入れてクエン
酸を加え、これを沸騰させることにより比較的短時間で
洗浄できるようにすることが行われている。また、沸騰
後も所定時間沸騰動作を継続したり、所定時間の間所定
の温度範囲に保温することによりさらに早期に洗浄が終
るようにすることもなされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、洗浄のための
沸騰の継続時間は比較的長く、クエン酸を含む多量の降
温蒸気が発生して危険であるし、臭いもするので問題で
ある。また、沸騰後に内容液を所定温度に保温するので
は、蒸気の発生は抑えられるが洗浄に長い時間掛かり、
通常使用できるようになるまでの待ち時間が長く使用に
不便である。。
【0006】また、家庭用の電気ポットも益々多機能化
しており、操作キーや各種の表示が多種類になってい
る。これに、さらに洗浄モードを持ちそれ専用の操作キ
ーと常時とを持つようにすると、それぞれの見分けがつ
きにくく、操作の誤りや、動作状態の誤認につながる。
特に、クエン酸を入れての洗浄モード中であることが見
過ごされ、あるいは見誤られると、クエン酸入りの内容
液を注出して使用されてしまうことも考えられ問題であ
る。
【0007】本発明の目的は、洗浄モードを持つ場合に
使用上生じる前記のような各種問題の少なくとも1つを
解消できる電気貯湯容器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、請求項1の発明の電気貯湯容器は、内容液
にクエン酸等の洗浄剤を入れてヒータで加熱し、内部を
洗浄する洗浄処理モードを持ち、洗浄処理モードで、内
容液が沸騰するまで湯沸しヒータを通電する湯沸し制御
手段と、沸騰後の内容液が洗浄処理下限温度まで下がっ
てから内容液が再度沸騰するまで湯沸しヒータを所定時
間通電した後所定時間通電を停止することを繰り返す間
欠通電と、内容液が間欠通電によって沸騰した後洗浄処
理下限温度になるまで湯沸しヒータの通電を停止する通
電停止とを、所定時間または所定回数繰り返す洗浄持続
制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0009】このような構成では、洗浄モード時、内容
液は先ず湯沸し制御手段によって、湯沸しヒータを通電
することにより従来通り一旦沸騰させられ、沸騰と同時
に湯沸しヒータが通電を停止されることにより降温する
が、内容液が洗浄処理下限温度まで下がると洗浄持続制
御手段によって、内容液が再度沸騰するまで、湯沸しヒ
ータを所定時間通電した後、所定時間通電を停止するこ
とを繰り返す間欠通電して内容液の段階的な昇温を図る
とともに、内容液が間欠通電によって沸騰した後は洗浄
処理下限温度になるまで湯沸しヒータの通電を停止する
通電停止とを、所定時間または所定回数繰り返して、沸
騰後の内容液を洗浄処理下限温度と沸騰温度との間で昇
降温させるので、沸騰の持続や沸騰温度をオーバーシュ
ートするようなことによる蒸気の多量発生を抑えられる
し、内容液を降温域に保って洗浄を早期に終了できる。
【0010】請求項2の発明の電気貯湯容器は、内容液
にクエン酸等の洗浄剤を入れてヒータで加熱し、内部を
洗浄する洗浄処理モードを持ち、洗浄処理モードで、内
容液が沸騰するまで湯沸しヒータを通電する湯沸し制御
手段と、沸騰後の内容液が予め設定された保温温度域ま
で下がってから、所定時間の間保温ヒータを通電して内
容液を前記保温温度に保ち、この後所定時間の間湯沸し
ヒータを間欠に通電して内容液を沸騰状態に保つことを
所定時間、または所定回数繰り返す洗浄持続制御手段と
を備えたことを特徴とするものである。
【0011】このような構成では、内容液は先ず湯沸し
制御手段によって、湯沸しヒータを通電することにより
従来通り一旦沸騰させられ、沸騰と同時に湯沸しヒータ
が通電を停止されることにより降温するが、内容液が保
温温度域にまで降温したとき洗浄持続制御手段によって
保温ヒータを所定時間通電して内容液を保温温度に保
ち、その後所定時間の間湯沸しヒータを間欠に通電して
沸騰状態に保つことを繰り返して、内容液の沸騰状態の
持続時間を短くして蒸気の多量発生を抑えながら、沸騰
後の内容液を平均的に高温域に保って洗浄時間を短くす
ることがきる。
【0012】請求項3の発明の電気貯湯容器は、内容液
にクエン酸等の洗浄剤を入れてヒータで加熱し、内部を
洗浄する洗浄処理モードを持ち、洗浄処理モードでの洗
浄持続の時間または回数を設定する設定手段と、洗浄処
理モードで、内容液が沸騰するまでヒータを通電する湯
沸し制御手段と、沸騰後の内容液を設定手段にて設定さ
れた洗浄持続の時間または回数だけ、ヒータを通電して
内容液の降温を抑える洗浄持続手段とを備えたことを特
徴とするものである。
【0013】このような構成では、設定手段によって洗
浄モードでの洗浄持続の時間または回数を設定すること
ができ、内容液は先ず湯沸し制御手段によって、ヒータ
を通電することにより従来通り一旦沸騰させられ、沸騰
と同時に洗浄持続制御手段により沸騰後の内容液の降温
を抑えるヒータの通電を、前記設定された時間または回
数繰り返し行うので、沸騰が持続したり沸騰温度をオー
バーシュートすることにより蒸気が多量発生するのを抑
えながら、内容液を平均的に高温域に保つことにより洗
浄時間を短くすることができ、しかも、洗浄持続の時間
または回数を選択することにより、汚れの度合いに応じ
た処理ができ、洗浄不足が生じないし、過剰な洗浄によ
る時間および電力の無駄とこれに応じた蒸気の発生の問
題がなくなる。
【0014】請求項4の発明は、請求項1〜3の発明の
いずれか1つにおいて、さらに、洗浄処理モード以外の
モードの設定や動作のための複数の操作キーを備え、2
つの操作キーを同時に操作することにより洗浄モードを
設定する。
【0015】このような構成では、請求項1〜3の発明
のいずれか1つに加え、さらに、洗浄処理モード専用の
操作キーなしに、他のキー2つを同時操作することで、
洗浄モードを設定することができるので、洗浄モードを
持つために多機能な電気貯湯容器の操作を複雑にするこ
とはないし、洗浄モードは通常使用状態でない特殊モー
ドであるので2つのキー操作に不便はないし、専用キー
1つを設けてもこれが却って多機能な操作面で見誤られ
たり、不用意に押されたりして誤操作の原因になりやす
いようなことを回避することができる。
【0016】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、さらに、2つの操作キーの操作回数によって、洗浄
モードでの少なくとも洗浄持続の時間または回数を設定
する。
【0017】このような構成では、請求項4の発明に加
え、さらに、2つのキーによる特別な洗浄モード設定操
作の繰り返しにより、設定する洗浄モードでの少なくと
も洗浄持続の時間または回数を混乱なく、また特別なキ
ーを設けることなく選択することができる。
【0018】請求項6の発明は、請求項1〜5の発明の
いずれか1つにおいて、さらに、洗浄モードに無関係な
動作モードや各種の状態を示す既設の表示手段を備え、
洗浄モードの設定、動作状態、終了の少なくとも1つ
を、前記既設の表示手段の常態表示と異なる表示状態に
て表示する洗浄モード表示制御手段を設ける。
【0019】このような構成では、請求項1〜5の発明
のいずれか1つに加え、さらに、洗浄モードに無関係な
既設の表示手段を、常態表示と異なる表示状態にするこ
とにより、洗浄モードであることを特別な表示手段を設
けないで明瞭に告知することができ、しかも、通常使用
時の常態表示と異なる表示状態によって、通常使用状態
でないことも告知することができ、洗浄モード中のクエ
ン酸入りの内容液が注出され使用されてしまうようなこ
とを防止することができる。
【0020】請求項7の発明は、請求項1〜6の発明の
いずれか1つにおいて、さらに、洗浄モード時に、他の
操作入力があってもこれに対応する動作が行われないよ
うに制御する動作制限手段を設ける。
【0021】このような構成では、請求項1〜6の発明
のいずれか1つに加え、さらに、洗浄モード時に他の操
作入力があっても、これに対応する動作が行われないの
で、洗浄モードが他の操作入力によって中断されてしま
うようなことを防止し、洗浄モードを所定時間または所
定回数達成されるのを保証することができるし、電動注
出機能を有する電気貯湯容器であって注出操作が万一行
われても内容液が注出されず、クエン酸入りの内容液が
使用されてしまうようなことを防止することができる。
【0022】請求項8の発明は、請求項1〜7の発明の
いずれか1つにおいて、さらに、洗浄モード時に、洗浄
持続制御の一部で空炊き状態の検出を行い、空炊き状態
であると所定の安全措置をする安全手段を備える。
【0023】このような構成では、請求項1〜7の発明
のいずれか1つに加え、さらに、洗浄モードはこれが行
われている間は通常使用されないために、閉鎖制御サイ
クルとされることがあると、内容液のくみ出しや蒸発に
よって万一にも空炊き状態になっていても、こを判定す
ることができないので、湯沸し処理や保温処理で行われ
る空炊きの判定を洗浄モードでも行い、空炊き状態であ
るときに安全措置をすることで、万一の場合の空炊き状
態を回避することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電気貯湯容器の幾
つかの実施の形態につき参考例とともに図を参照して詳
細に説明する。
【0025】(実施の形態1) 図1〜図11は本実施の形態1を示している。本実施の
形態1は図1、図2に示すようにヒータ3によって内容
液を加熱して湯沸しや保温を行い、電動ポンプ14によ
って導出路7を通じて内容液を器体6外に吐出し使用で
きるようにする家庭用の電気ポットの場合を示してい
る。器体6は合成樹脂製の外装体1内にアルミニウム板
製やステンレス鋼板製の内容器2を収容して構成し、外
装体1と内容器2とを双方の口部どうしで連結し器体6
とする合成樹脂製の肩部材8の後部に軸受部32を設
け、この軸受部32によって器体6の蓋31を軸33に
よって開閉できるように枢支している。蓋31は図示し
ないばねにより開き方向に付勢されている。
【0026】蓋31はこれの自由端部に設けたロック部
材36がばね36aの付勢によって肩部材8の係止部8
aに係合することにより閉じ状態に保たれる。ロック解
除部材37をこれの枢軸37aの反時計回りに回動させ
るように引き上げ操作すると、図示しないカムによりロ
ック部材36はばね36aに抗して後退されて、係止部
8aとの係合が解かれ、ロック解除部材37の引き上げ
操作もあり蓋体31は前記ばねの付勢とともに即時開き
始めるので、ロック解除部材37を引き上げ操作した後
直ぐに手を離してもロック部材36が係止部8aに再度
係合してしまい蓋体31が閉じ状態にロックされてしま
うようなことを回避することができる。
【0027】蓋31は合成樹脂製で表面板139と下板
39とを合体して中空に形成され、下板39の下にはス
テンレス鋼板製の内蓋34が取付けられ、蓋31の閉じ
状態でこの内蓋34が内容器2の口部を閉じる。内蓋3
4の外周には蓋31との間に挟み込んだシールパッキン
グ35が設けられ、このシールパッキング35が内蓋3
4と内容器2の口部との間をシールする。
【0028】蓋31の下板39と内蓋34との間には、
内容器2内から蓋31外に通じる蒸気抜き通路239が
設けられ、内容器2内で発生する蒸気によって内圧が異
常昇圧するようなことを回避する。蒸気抜き通路239
は内容器2内へ開口する通気口9aを複数有し、蓋31
外への通気口239bが後部寄り一か所に設けられてお
り、通気口239aの内の1つが他のものの中央位置で
最低位となるように設けられ、この最低位の通気口23
9aの部分に転倒時止水弁40が設けられ、器体6が横
転したとき内容液が蒸気抜き通路239を通じて外部に
流出するのを防止する。
【0029】電動ポンプ14は導出路7の途中であっ
て、この導出路7が接続される内容器2の吐出口2aの
直ぐ下に位置し、導出路7に流れ込む内容液を導出路7
の吐出口11まで送り出す、いわゆる汲み上げ式のもの
としてある。しかし、これに限られることはなく、どの
ようなタイプの電動ポンプを利用することもできる。例
えば、内容器2内に電動ポンプにより加圧空気を供給し
て内容液を導出路7へ押出し、吐出口11から吐出する
ようにもできる。
【0030】導出路7は内容器2と外装体1との間を立
上がり、肩部材8に設けた器体6の前面へ嘴状に突出す
る嘴状突出部9内に至り、この嘴状突出部9内に吐出口
11が下向きに開口して、この吐出口11からの吐出液
は嘴状突出部9の底部に形成された注液口13を通じて
外部に下向きに流れ出し、注液されるようになってい
る。
【0031】導出路7の立上がり部は内容器2内の水位
と同一の水位となるので、この水位をフォトカプラ方式
により電気的に自動検出する水量検出手段173が設け
られている。この水量検出手段173は導出路7の透明
管とした立上がり部7aの両側に投光器173aと受光
器173bとを配し、透光器173aからの光が立上が
り部7a内に内容液があるかどうかの違いによって、立
上がり部7aを横断するときの屈折状態が異なり、受光
器173bが投光器173aからの光を受光したり受光
しなかったりするときの電気信号から、水量を判別する
ようになっている。
【0032】もっとも、フォトカプラ方式では立上がり
部7a内にフロートを入れ、これの水量に応じた高さ位
置を検出して水量を判定するようなものでもよい。ま
た、フロートの高さ位置を検出するのにフロート内に設
けたマグネットに、立上がり部7aの外部に多段に設け
たリードスイッチが、フロートの高さ位置によって反応
したり反応しなかったりすることによっても水量を判定
することができる。また、内容液の水量に応じた静電容
量を検出して水量を判定することもできる。
【0033】水量検出手段173により検出した水量は
器体6の前面に設けられた合成樹脂製の表示パネル22
に表示する。表示パネル22は上下に配列した6つのL
EDランプ22a〜22fによって判定された水量を段
階表示するようになっている。しかし、ランプ数やその
表示方法は授受に選定することができる。導出路7の立
上がり部7aを利用した水量検出手段173の直ぐ上に
は転倒時止水弁15を持った弁室16が設けられて、器
体6が横転したときに内容液が導出路7を通じて外部に
流出するのを防止する。
【0034】嘴状突出部9の上面には各種モードの設定
や内容液の吐出等の操作とこれらに関連した表示とを行
う操作パネル122が設けられている。この操作パネル
122の内側には操作パネル122から押圧操作される
スイッチ類と各種表示用のLEDランプと必要な結線パ
ターンを持った操作基板20が設けられている。操作パ
ネル122は図4に示すように、内容液を吐出する給湯
キー70、内容液の吐出を阻止したり、これを解除した
りする給湯ロック/ロック解除キー71、即席めんであ
るカップめんの調理時間を設定するためのカップめんタ
イマーキー72、再沸騰およびカルキ除去を切換え設定
する沸騰/カルキ除去キー73、および保温温度を98
℃と75℃とのどちらかを設定する保温温度設定キー7
4、沸騰後の内容液を使用開始したい時刻までの時間を
設定するおやすみタイマキー75と、給湯ロック状態を
表示するLEDランプ71a、カップめんモード設定状
態を表示するLEDランプ72a、沸騰モードとカルキ
除去モードを表示するLEDランプ73a、73b、保
温温度が98℃か、75℃かを表示するLEDランプ7
4a、74b、およびおやすみタイマの設定状態である
ことを表示するLEDランプ75aとが設けられてい
る。
【0035】これに関連して、操作基板20には図3に
示すように、給湯キー70、給湯ロック/ロック解除キ
ー71、カップめんタイマーキー72、沸騰/カルキ除
去キー73、および保温温度設定キー74と対向して、
対向するキー操作でオンされる給湯スイッチ80、給湯
ロック/ロック解除スイッチ81、カップめんタイマー
スイッチ82、沸騰/カルキ除去スイッチ83、および
保温温度設定スイッチ84、おやすみタイマスイッチ8
5が搭載され、前記操作パネル122に設けられる各種
LEDランプ71a〜75aも搭載されている。吐出ス
イッチ21が設けられ、吐出キー23の押圧操作で吐出
キー23はオン操作されて電動ポンプ14が駆動される
ようにする。
【0036】合成樹脂製の外装体1の下端に一体成形さ
れた底部1aの開口部1bには回路ボックス1cが下向
きに一体成形され、この回路ボックス1c内にヒータ3
および電動ポンプ14を操作パネル122での設定モー
ドおよび各種操作に従って駆動制御する制御回路19の
駆動制御電子回路基板5を収容し取付けてある。底部1
aの開口1bには合成樹脂製の底蓋18が取付けられる
とともに、この底蓋18に回転座体24が嵌め付けられ
ている。内容器2の底部下面にはヒータ3とともに温度
センサ4が当てがわれている。
【0037】制御回路19は図3に示すように、家庭用
の交流電源51と二次電池55とを併用した給電回路5
3から給電し、交流電源51が接続されている間、電力
負荷が小さい使用状態のとき二次電池55を充電しなが
ら交流電源から給電し、交流電源51が接続されていな
い間は二次電池55から給電するようにしてある。ま
た、二次電池55から給電している間はヒータ3への通
電を停止して消費電力を抑えるとともに、内容液温度が
使用に耐えない低温域にまで降温すると内容液の吐出を
制限して、これに対応しやすく、また内容液の無駄な吐
出が行われないようにする。
【0038】二次電池55は図2に示すように肩部材8
の軸受部32の下部に設けられた空室8b内に着脱でき
るように収容され、寿命に達したときは底板52を外す
などして交換できるようにしてある。これは、二次電池
55は所定回数を越えて充電が繰り返されると寿命に達
するためである。
【0039】電動ポンプ14は直流電動ポンプであり、
マイクロコンピュータ56とともに直流回路部をなして
いる。制御回路19の給電回路53は図3に示すよう
に、交流電源51からの交流をそのままヒータ3が分設
された保温ヒータ3a、沸騰ヒータ3bおよび直流電源
回路57に供給する交流回路部を有している。直流電源
回路57は交流電源51からの交流をトランス54を介
し所定の直流電圧にし、前記直流回路部に給電するが、
交流電源51が接続されていて、かつ制御回路19が電
力負荷の小さい状態にある間、充電回路58を通じて二
次電池55を充電しながら、保温ヒータ3aや沸騰ヒー
タ3bへの交流電源51からの給電という電力負荷が大
きい状態にあるときは二次電池55を充電しないで、前
記給電を行うようにしてある。
【0040】本実施の形態1の直流電源回路51からの
ポンプ回路59への給電は昇圧回路60を介して行い、
必要な電圧を確保するようにしてあるが、直流電源回路
57によって必要種類の直流電圧を作りこれを直接ポン
プ回路59に給電するようにもできる。
【0041】交流電源51が接続されたかどうかは、交
流回路部とマイクロコンピュータ56との間に接続した
リセット回路162からの信号によって判別され、交流
電源51の接続があるときと、ないときとの前記のよう
な制御の違いを自動的に切換えるようにする。保温ヒー
タ3aはトライアック61を通じたマイクロコンピュー
タ56の制御によって設定モードとそのプログラムに従
った保温モードを達成するように通電制御され、沸騰ヒ
ータ3bはリレー62を通じたマイクロコンピュータ5
6の制御によって設定モードとそのプログラムに従った
湯沸しを達成するように通電制御される。
【0042】なお、本実施の形態1では、沸騰ヒータ3
bが低容量であるのを利用して、これに二次電池55か
ら昇圧回路60を通じて給電することにより、消費電力
少なく保温を行えるようにするため、直流電源回路57
からもマイクロコンピュータ56によって制御されるリ
レー62を通じて沸騰ヒータ3bに給電できるようにし
てある。具体的には式W=V2 /Rの関係から、例え
ば、保温ヒータ3aは100V交流電源によって、66
w=100V2 /150Ωと、66W程度の発熱容量を
得るために150Ω程度の抵抗値とし、沸騰ヒータ3b
は同じく100V交流電源によって、1000W=10
0v2 /10Ωと、1000W程度の発熱容量を得るた
めに10Ω程度の抵抗値とされる。従って、二次電池5
5からの給電は昇圧回路60等により昇圧しても現在で
は10V程度が限度と低電圧であり、このように低電圧
な二次電池55からの低容量な沸騰ヒータ3bへの給電
によるときの発熱容量は10w=10V2 /10Ωとな
り、少ない消費電力での保温ができる。
【0043】このような二次電池55からの給電によっ
て保温を行う場合に、加熱が十分でなかっても、内容液
の降温速度を大きく遅らせ、内容液が吐出不適合な低温
域に達する時間を長くして、交流電源51なしでの使用
耐用時間を長くなるようにすることができる。二次電池
55や昇圧回路60の電圧保証値が上がれば、十分な保
温を達成することもできる。
【0044】制御回路19はまた、給湯キー70が操作
されと、マイクロコンピュータ56によりリレー63を
介しポンプ回路59を働かせて、電動ポンプ14を駆動
し、内容液を吐出する。
【0045】マイクロコンピュータ56は、各種必要な
制御のために、操作パネル122の操作基板20、水量
検出手段173の投、受光器173a、173b、LE
Dランプ22a〜22f、および吐出不適合水量のとき
に吸水の必要を表示するLEDランプ22gを搭載し、
ないしは結線した図3に示すような水量表示基板173
c、のそれぞれと信号を授受する。また、マイクロコン
ピュータ56は温度センサ4からの信号をも入力され、
これに基づき沸騰制御や保温制御等を行うし、出力側に
接続されたブザー64を適時に働かせて、各種の警告を
行うとともに、各種操作の進行具合や状態をランプ表示
とともに音でも告知する。なお、ブザーの代わりに擬似
音声による警告や表示を行うこともできる。
【0046】また、マイクロコンピュータ56は、内容
液にクエン酸等の洗浄剤を入れて加熱し、内部を洗浄す
る洗浄処理モードを持ち、洗浄処理モードで、内容液が
沸騰するまで湯沸しヒータ3bを通電する湯沸し制御手
段201と、沸騰後の内容液が洗浄処理下限温度まで下
がってから内容液が再度沸騰するまで湯沸しヒータ3b
を所定時間通電した後所定時間通電を停止することを繰
り返す間欠通電と、内容液が間欠通電によって沸騰した
後洗浄処理下限温度にまるまで湯沸しヒータ3bの通電
を停止する通電停止とを、所定時間または所定回数繰り
返す洗浄持続制御手段202とを予め設定されるプログ
ラムによる内部機能として持っている。
【0047】これによって、洗浄モード時、内容液は先
ず湯沸し制御手段201によって、湯沸しヒータ3bを
通電することにより従来通り一旦沸騰させられ、沸騰と
同時に湯沸しヒータ3bが通電を停止されることにより
降温するが、内容液が洗浄処理下限温度まで下がると洗
浄持続制御手段202によって、内容液が再度沸騰する
まで、湯沸しヒータ3bを所定時間通電した後、所定時
間通電を停止することを繰り返す間欠通電して内容液の
段階的な昇温を図るとともに、内容液が間欠通電によっ
て沸騰した後は洗浄処理下限温度になるまで湯沸しヒー
タ3bの通電を停止する通電停止とを、所定時間または
所定回数繰り返して、沸騰後の内容液を洗浄処理下限温
度と沸騰温度との間で昇降温させるので、沸騰の持続や
沸騰温度をオーバーシュートするようなことによる蒸気
の多量発生を抑えられるし、内容液を降温域に保って洗
浄を早期に終了できる。このような洗浄モード時の内容
液の温度変化を示すと図11のようになる。
【0048】次に、本実施の形態1におけるマイクロコ
ンピュータ56による主な動作制御について、図5〜図
10に示すフローチャートに従って説明する。
【0049】図5はメインルーチンのフローチャートで
あって、電源投入によって先ず初期設定を行い、次いで
入出力処理を行う。入出力処理後は水量表示処理、カッ
プめんタイマ処理、沸騰後の内容液を使用開始したい時
刻までの時間を設定しこれを満足する沸騰操作をすると
きの時間表示に関するおやすみタイマ処理、湯沸し処
理、カルキ除去処理、保温処理、ポンプ処理、洗浄処理
およびその他必要な処理の各サブルーチンを順次にコー
ルし、初期設定や各種操作入力に応じてそれらのサブル
ーチンを実行する。
【0050】水量表示処理のサブルーチンは図6に示し
てあり、カップめんキー72やおやすみタイマキー75
が操作されていない通常状態では、図6に示すように、
まず水量検出手段173による水量判定が行われる。こ
の判定の結果、内容液が給水の必要な給水量以下である
と、電源投入時ではさらなる給水を促すが、電源投入時
でない場合は通常の使用状態にて給水量にまで内容液が
減少したことになり、使用が継続されると空炊き状態を
招きかねないので、給水用のLEDランプ22gととも
に水量表示用のLEDランプ22a〜22fのすべてを
点滅させて、給水をより強く表示し、給水状態であるこ
とに気づかせやすくする。給水量以上であると、水量表
示用のLEDランプ22a〜22fを検出した水量に比
例する数だけ下から優先して点灯させることにより、水
量を6段階表示する。前記給水用のLEDランプ22g
を入れると7段階表示となる。給水用のLEDランプ2
2gは他の水量表示用のLEDランプ22a〜22fと
少し離して目立ちやすくしてあるが、要は水量表示用の
LEDランプ22a〜22fと同じ水量表示を行うもの
であり、本実施の形態1のように特別違った位置やもの
として設けることは必須とならない。
【0051】図7の(a)は洗浄処理サブルーチンを示
し、沸騰/カルキ除去キー73と保温温度設定キー74
との2つが同時操作されることにより実行され、3秒の
空白がない状態で繰り返し操作された回数をカウンタで
カウントし、これを洗浄モードの時間または繰り返し回
数の設定とする。
【0052】このように、洗浄処理モード専用の操作キ
ーなしに、他のキー2つを同時操作することで、洗浄モ
ードを設定するようにすると、洗浄モードを持つために
多機能な電気ポットの操作を複雑にすることはないし、
洗浄モードは通常使用状態でない特殊モードであるので
2つのキー操作に不便はないし、専用キー1つを設けて
もこれが却って多機能な操作面で見誤られたり、不用意
に押されたりして誤操作の原因になりやすいようなこと
を回避することができる。
【0053】前記の洗浄モード設定操作の後3秒以上の
空白があると、設定終了とみなして洗浄フラグを立てて
1とし、前記カウンタのカウント値を取り込み洗浄持続
制御の時間ないしは回数を判定する。これと同時に通常
の液量表示をオフし、設定されたカウント値に対応して
水量表示用のLEDランプ22a〜22fを前記カウン
タの値に対応して、例えば2であると図10の(b)に
示すように下から2つ目のLEDランプ22bを点灯し
てそれを表示する。このような表示は常態の液量表示か
ら変化したもので、例えば洗浄モードの繰り返し回数の
設定が2であること、および洗浄モードであることを明
瞭に表示する。
【0054】このように、2つのキーによる特別な洗浄
モード設定操作の繰り返しにより、設定する洗浄モード
の持続の時間または回数を設定できると、操作に混乱な
く、また特別なキーを設けることなく選択することがで
きる。
【0055】特に、本実施の形態1では、上記表示に続
いて、LEDランプ73a、73bおよびLEDランプ
74a、74bを交互に点滅させて洗浄モードであるこ
とを表示する。このように洗浄モードに無関係な、しか
も2種類以上のLEDランプ73a、73bおよびLE
Dランプ74a、74bを、常態表示と異なる表示状態
にすることで、洗浄モードであることを特別な表示手段
を設けないで明瞭に告知することができ、しかも、通常
使用時の常態表示と異なる表示状態によって、通常使用
状態でないことも告知することができ、洗浄モード中の
クエン酸入りの内容液が注出され使用されてしまうよう
なことを防止することができる。
【0056】これら表示の後、洗浄のための洗浄加熱処
理を所定操作が終了するまで行い、終了するとカウンタ
の値を−1し、カウンタ値が0になるまで、上記洗浄加
熱処理を繰り返し、設定通りの回数ないしは時間だけ洗
浄モードを実行する。
【0057】洗浄モードが終了すると、LEDランプ7
3a、73b、LEDランプ74a、74bを消灯する
とともに、LEDランプ22a〜22fによる液量表示
をオンして通常の表示状態に戻すことにより、洗浄モー
ドの終了を告知するとともに、通常使用できる状態に
し、洗浄フラグを0としてリセットする。
【0058】図7の洗浄加熱処理サブルーチンは例えば
図8に示すフローチャートの通りである。これによる
と、まず湯沸しヒータ3bを通電して湯沸し動作を行い
内容液を一旦沸騰させ、沸騰後洗浄タイマーをスタート
させる。これは、時間の制約なく内容液を必ず沸騰させ
ておき、沸騰後一定時間の間洗浄持続制御が行われて、
洗浄が効果的に進行され、所定の程度の洗浄が確実に達
成されるようにする。
【0059】したがって、洗浄タイマスタート後が洗浄
持続制御になる。この洗浄持続制御は、まず内容液が洗
浄下限温度、例えば98℃程度にまで降温するまで湯沸
しヒータ3bをオフしておくことと、内容液が洗浄下限
温度にまで降温してから再度沸騰するまでの間湯沸しヒ
ータ3bをt1秒(例えば1秒程度)通電し、t2秒
(例えば1秒程度)通電停止する間欠通電とを、洗浄タ
イマが終了するまで繰り返し行う。
【0060】ここで、上記洗浄加熱処理の繰り返しは、
図8の全体を設定回数繰り返すようになっていて、繰り
返し時の湯沸し動作はそれまで行われていた洗浄持続制
御によって内容液は比較的高温状態にあるので、内容液
は直ぐに沸騰するので、この湯沸し動作を除いた洗浄持
続制御が少なくとも繰り返されれば汚れに応じた洗浄を
十分に達成することができる。
【0061】図5のメインルーチンにおける湯沸し処理
における湯沸し動作、あるいは図8の洗浄加熱処理にお
ける湯沸し動作の具体的フローチャートは例えば図9の
(a)に示す通りである。これによると、水温検出と水
量判定とが行われた後、これらの情報を基に内容液を沸
騰させるための所要時間を演算する。次いで、LEDラ
ンプ22a〜22fによる液量表示をオフし、これに代
えて図9の(b)のに示すように、演算により得た所
要時間に対応する表示をLEDランプ22a〜22fに
よって行う。では所要時間が25分であることに対応
して下部のものから5つのLEDランプ22a〜22f
を点灯させている。これに併せ湯沸しを行う。
【0062】続いて、所要時間の減算と、これによる残
り時間の変化に対応して、LEDランプ22a〜22f
による所要時間の表示を、のように変化させてい
き、残り時間が0になるとのようにLEDランプ22
a〜22fの全部を点滅させると云ったことで、沸騰を
知らせる。この告知にブザーを併用する。同時に湯沸し
を停止する。前記告知が例えば10秒行った後、LED
ランプ22a〜22fによる液量表示をオンして、LE
Dランプ22a〜22fを通常使用状態に戻す。
【0063】図5のメインルーチンにおける初期設定、
入出力処理、洗浄モードと云った各種の処理を併せ、本
実施の形態1での特徴ある制御思想のみを示してある。
これによると、キー入力があると、図7の洗浄処理サブ
ルーチンで設定した洗浄フラグが1であるかどうかを判
定する。1でなければ通常使用状態であるので入力キー
に対応した動作を行いリターンする。1であると洗浄モ
ードの動作中であるので、沸騰/カルキ除去キー73お
よび保温温度設定キー74の入力操作であると、洗浄モ
ードを中断してリターンし、他のキーの入力操作である
とそのままリターンして洗浄モード以外のキーの入力に
て動作が行われないようにする。
【0064】このように、洗浄モード時に他の操作入力
があっても、これに対応する動作が行われないので、洗
浄モードが他の操作入力によって中断されてしまうよう
なことを防止し、洗浄モードを所定時間または所定回数
達成されるのを保証することができるし、本実施の形態
1の電気ポットのように電動注出機能を有するものであ
って給湯キー70によって注出操作が万一行われても内
容液が注出されず、クエン酸入りの内容液が使用されて
しまうようなことを防止することができる。
【0065】(参考例1) 本参考例1は図12に示すように、洗浄処理における洗
浄熱処理サブルーチンが実施の形態1と異なっている。
従って、本実施の形態2では実施の形態1における電気
ポットのハードと全く同じであり、これを引用して説明
する。まず内容液が沸騰するまで湯沸しヒータ3bを湯
沸し制御手段201によって通電し、沸騰と同時に湯沸
しヒータ3bの通電を停止する。このとき洗浄持続制御
手段202によって湯沸しヒータに代わってこの湯沸し
ヒータ3bよりも容量の小さな保温ヒータ3aを通電
し、洗浄持続時間を設定する洗浄タイマをスタートさせ
これが終了するまで保温ヒータ3bを通電し続ける。
【0066】これにより、内容液の沸騰と同時に湯沸し
ヒータ3bが通電を停止されるのに代えて、湯沸しヒー
タ3bよりも容量の小さい保温ヒータ3aを所定時間通
電し続けることになり、沸騰後の内容液が洗浄下限温度
にまで降温しないようにするので、沸騰の持続や沸騰温
度以上にオーバーシュートすることによる蒸気の多量発
生を十分に抑えながら、洗浄時間を短くすることができ
るし、高容量の湯沸しヒータを頻繁に通電したり通電停
止したりするときのリレー62の寿命低下と云った問題
も解消することができる。
【0067】ここに、保温ヒータ3a、湯沸しヒータ3
bは容量の異なる2つのヒータとしたが、これには、1
つのヒータをマイクロコンピュータ等にて通電容量を制
御して通電容量の異なる2つの通電状態を生むような場
合も本発明では含むものとし有効である。
【0068】(実施の形態2) 本実施の形態2も洗浄処理サブルーチンだけ実施の形態
1、参考例1の場合と異なる。本実施の形態2の洗浄処
理サブルーチンは図13に示してあり、実施の形態1の
電気ポットのハードを引用しながら説明する。これによ
ると、まず沸騰/カルキ除去キー73および本実施の形
態が30秒以上オン状態が保たれることによって洗浄モ
ードが設定され、以下の洗浄動作が行われるようにす
る。このように、比較的長い時間の操作を要求すること
で、2つのキーの同時操作と相まって、洗浄モードと言
う特殊なモードが不用意に設定されるのをより確実に防
止することができる。換言すると明確な意志のもとに操
作されないと洗浄モードは設定されない。
【0069】洗浄モードが設定されると、ブザーを64
を例えば250msec程度働かせることによりモード
設定を告知する。これに併せ、LEDランプ73a、7
3b、LEDランプ74a、74bを500msecず
つ繰り返し点灯することによって、既設表示手段による
常態表示と異なる表示状態として、洗浄モード動作中で
あることを表示する。
【0070】次いで、湯沸しヒータ3bを湯沸し制御手
段201によって内容液が沸騰するまで通電し、内容液
の沸騰によって通電を停止する。続いて、洗浄持続時間
を設定する洗浄タイマをスタートさせる。
【0071】この後、洗浄持続制御手段202によっ
て、保温ヒータ3aによる98℃保温を所定時間行うこ
とと、空炊きの検知を行い、空炊きのときは安全措置と
してLEDランプ22a〜22fを全部点滅するととも
にブザー64を働かせることと、98℃保温後、湯沸し
ヒータ3bを例えば15秒通電した後、例えば105秒
湯沸しヒータ3bの通電を停止する間欠通電を例えば1
0回繰り返し行うこととのパターン制御を、例えば3回
繰り返す制御を行い、かつパターン制御を所定回数繰り
返して洗浄モードが終了したとき、前記LEDランプ7
3a、73b、LEDランプ74a、74bを例えば3
0msecずつ繰り返し通電することと、ブザー64を
例えば500msec間欠通電することとを例えば10
秒間行って洗浄モードの終了を告知して、洗浄処理を終
了する。
【0072】なお、空炊き時の安全措置は、前記のよう
な告知とともに、ヒータ3の通電を強制停止するように
もできる。
【0073】本実施の形態2での洗浄処理における内容
液の温度変化は図14に示す通りであり、内容液の沸騰
の継続や沸騰温度をオーバーシュートすることによる蒸
気の多量発生を抑えながら、内容液を高温域に保持して
洗浄時間を短くすることができる。また、洗浄モードは
これが行われている間は通常使用されないために、閉鎖
制御サイクルとして、内容液のくみ出しや蒸発によって
万一にも空炊き状態になっていても、こを判定すること
ができないので、湯沸し処理や保温処理で行われる空炊
きの判定を前記のように洗浄モードでも行い、空炊き状
態であるときに安全措置をすることで、万一の場合の空
炊き状態を回避することができる。
【0074】
【発明の効果】請求項1の発明の電気貯湯容器によれ
ば、洗浄モード時、内容液は先ず湯沸し制御手段によっ
て、湯沸しヒータを通電することにより従来通り一旦沸
騰させられ、沸騰と同時に湯沸しヒータが通電を停止さ
れることにより降温するが、内容液が洗浄処理下限温度
まで下がると洗浄持続制御手段によって、内容液が再度
沸騰するまで、湯沸しヒータを所定時間通電した後、所
定時間通電を停止することを繰り返す間欠通電して内容
液の段階的な昇温を図るとともに、内容液が間欠通電に
よって沸騰した後は洗浄処理下限温度になるまで湯沸し
ヒータの通電を停止する通電停止とを、所定時間または
所定回数繰り返して、沸騰後の内容液を洗浄処理下限温
度と沸騰温度との間で昇降温させるので、沸騰の持続や
沸騰温度をオーバーシュートするようなことによる蒸気
の多量発生を抑えられるし、内容液を降温域に保って洗
浄を早期に終了できる。
【0075】請求項2の発明の電気貯湯容器によれば、
内容液は先ず湯沸し制御手段によって、湯沸しヒータを
通電することにより従来通り一旦沸騰させられ、沸騰と
同時に湯沸しヒータが通電を停止されることにより降温
するが、内容液が保温温度域にまで降温したとき洗浄持
続制御手段によって保温ヒータを所定時間通電して内容
液を保温温度に保ち、その後所定時間の間湯沸しヒータ
を間欠に通電して沸騰状態に保つことを繰り返して、内
容液の沸騰状態の持続時間を短くして蒸気の多量発生を
抑えながら、沸騰後の内容液を平均的に高温域に保って
洗浄時間を短くすることがきる。
【0076】請求項3の発明の電気貯湯容器によれば、
設定手段によって洗浄モードでの洗浄持続の時間または
回数を設定することができ、内容液は先ず湯沸し制御手
段によって、ヒータを通電することにより従来通り一旦
沸騰させられ、沸騰と同時に洗浄持続制御手段により沸
騰後の内容液の降温を抑えるヒータの通電を、前記設定
された時間または回数繰り返し行うので、沸騰が持続し
たり沸騰温度をオーバーシュートすることにより蒸気が
多量発生するのを抑えながら、内容液を平均的に高温域
に保つことにより洗浄時間を短くすることができ、しか
も、洗浄持続の時間または回数を選択することにより、
汚れの度合いに応じた処理ができ、洗浄不足が生じない
し、過剰な洗浄による時間および電力の無駄とこれに応
じた蒸気の発生の問題がなくなる。
【0077】請求項4の発明によれば、請求項1〜3の
発明のいずれか1つに加え、さらに、洗浄処理モード専
用の操作キーなしに、他のキー2つを同時操作すること
で、洗浄モードを設定することができるので、洗浄モー
ドを持つために多機能な電気貯湯容器の操作を複雑にす
ることはないし、洗浄モードは通常使用状態でない特殊
モードであるので2つのキー操作に不便はないし、専用
キー1つを設けてもこれが却って多機能な操作面で見誤
られたり、不用意に押されたりして誤操作の原因になり
やすいようなことを回避することができる。
【0078】請求項5の発明によれば、請求項4の発明
に加え、さらに、2つのキーによる特別な洗浄モード設
定操作の繰り返しにより、設定する洗浄モードでの少な
くとも洗浄持続の時間または回数を混乱なく、また特別
なキーを設けることなく選択することができる。
【0079】請求項6の発明によれば、請求項1〜5の
発明のいずれか1つに加え、さらに、洗浄モードに無関
係な既設の表示手段を、常態表示と異なる表示状態にす
ることにより、洗浄モードであることを特別な表示手段
を設けないで明瞭に告知することができ、しかも、通常
使用時の常態表示と異なる表示状態によって、通常使用
状態でないことも告知することができ、洗浄モード中の
クエン酸入りの内容液が注出され使用されてしまうよう
なことを防止することができる。
【0080】請求項7の発明によれば、請求項1〜6の
発明のいずれか1つに加え、さらに、洗浄モード時に他
の操作入力があっても、これに対応する動作が行われな
いので、洗浄モードが他の操作入力によって中断されて
しまうようなことを防止し、洗浄モードを所定時間また
は所定回数達成されるのを保証することができるし、電
動注出機能を有する電気貯湯容器であって注出操作が万
一行われても内容液が注出されず、クエン酸入りの内容
液が使用されてしまうようなことを防止することができ
る。
【0081】請求項8の発明によれば、請求項1〜7の
発明のいずれか1つに加え、さらに、洗浄モードはこれ
が行われている間は通常使用されないために、閉鎖制御
サイクルとされることがあると、内容液のくみ出しや蒸
発によって万一にも空炊き状態になっていても、こを判
定することができないので、湯沸し処理や保温処理で行
われる空炊きの判定を洗浄モードでも行い、空炊き状態
であるときに安全措置をすることで、万一の場合の空炊
き状態を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の電気ポットの一部を断
面して見た正面図。
【図2】図1の電気ポットの断面図。
【図3】図1の電気ポットの制御回路図。
【図4】図1の電気ポットの操作パネルの平面図。
【図5】図3の制御回路による主な制御のメインルーチ
ンを示すフローチャート。
【図6】図5のメインルーチンの水量表示処理サブルー
チンのフローチャート。
【図7】(a)は図5のメインルーチンの洗浄処理サブ
ルーチンのフローチャート、(b)はこの制御での洗浄
処理回数の表示例を示す水量表示部の正面図。
【図8】図7の洗浄処理サブルーチンのフローチャー
ト。
【図9】(a)は図8の湯沸し動作のサブルーチンのフ
ローチャート、(b)はこの制御での内容液を沸騰させ
る所要時間および沸騰の進行の表示例を示す水量表示部
の正面図。
【図10】図5のメインルーチンの洗浄処理以外の主な
各種の処理の特徴ある処理例を示すフローチャート。
【図11】図7の(a)に示す洗浄処理における内容液
の温度変化を示すグラフ。
【図12】本発明の参考例1を示す洗浄熱処理のサブル
ーチン。
【図13】本発明の実施の形態2を示す洗浄処理のサブ
ルーチン。
【図14】図13の洗浄処理における内容液の温度変化
を示すグラフ。
【符号の説明】
3 ヒータ 3a 保温ヒータ 3b 湯沸しヒータ 4 温度センサー 7 導出路 14 電動ポンプ 19 制御回路 22 表示パネル 22a〜22g LEDランプ 56 マイクロコンピュータ 64 ブザー 70 給湯キー 73 沸騰/カルキ除去キー 74 保温温度設定キー 73a、73b 沸騰/カルキ除去用のLEDランプ 74a、74b 98℃、75℃保温用のLEDランプ 73a、73b カルキ除去用のLEDランプ 201 湯沸し制御手段 202 洗浄持続手段

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容液にクエン酸等の洗浄剤を入れてヒ
    ータで加熱し、内部を洗浄する洗浄処理モードを持った
    電気貯湯容器において、 洗浄処理モードで、内容液が沸騰するまで湯沸しヒータ
    を通電する湯沸し制御手段と、 沸騰後の内容液が洗浄処理下限温度まで下がってから内
    容液が再度沸騰するまで湯沸しヒータを所定時間通電し
    た後所定時間通電を停止することを繰り返す間欠通電
    と、内容液が間欠通電によって沸騰した後洗浄処理下限
    温度になるまで湯沸しヒータの通電を停止する通電停止
    とを、所定時間または所定回数繰り返す洗浄持続制御手
    段と、 を備えたことを特徴とする電気貯湯容器。
  2. 【請求項2】 内容液にクエン酸等の洗浄剤を入れてヒ
    ータで加熱し、内部を洗浄する洗浄処理モードを持った
    電気貯湯容器において、 洗浄処理モードで、内容液が沸騰するまで湯沸しヒータ
    を通電する湯沸し制御手段と、 沸騰後の内容液が予め設定された保温温度域まで下がっ
    てから、所定時間の間保温ヒータを通電して内容液を前
    記保温温度に保ち、この後所定時間の間湯沸しヒータを
    間欠に通電して内容液を沸騰状態に保つことを所定時
    間、または所定回数繰り返す洗浄持続制御手段と、 を備えたことを特徴とする電気貯湯容器。
  3. 【請求項3】 内容液にクエン酸等の洗浄剤を入れてヒ
    ータで加熱し、内部を洗浄する洗浄処理モードを持った
    電気貯湯容器において、 洗浄処理モードでの洗浄持続の時間または回数を設定す
    る設定手段と、 洗浄処理モードで、内容液が沸騰するまでヒータを通電
    する湯沸し制御手段と、 沸騰後の内容液を設定手段にて設定された洗浄持続の時
    間または回数だけ、ヒータを通電して内容液の降温を抑
    える洗浄持続制御手段と、 を備えたことを特徴とする電気貯湯容器。
  4. 【請求項4】 洗浄処理モード以外のモードの設定や動
    作のための複数の操作キーを備え、 2つの操作キーを同時に操作することにより洗浄モード
    を設定する請求項1〜3のいずれか一項に記載の電気貯
    湯容器。
  5. 【請求項5】 2つの操作キーの操作回数によって、洗
    浄モードでの少なくとも洗浄持続の時間または回数を設
    定する請求項4に記載の電気貯湯容器。
  6. 【請求項6】 洗浄モードに無関係な動作モードや各種
    の状態を示す既設の表示手段を備え、洗浄モードの設
    定、動作状態、終了の少なくとも1つを、前記既設の表
    示手段の常態表示と異なる表示状態にて表示する洗浄モ
    ード表示制御手段を設けた請求項1〜5のいずれか一項
    に記載の電気貯湯容器。
  7. 【請求項7】 洗浄モード時に、他の操作入力があって
    もこれに対応する動作が行われないように制御する動作
    制限手段を設けた請求項1〜6のいずれか一項に記載の
    電気貯湯容器。
  8. 【請求項8】 洗浄モード時に、洗浄持続制御の一部で
    空炊き状態の検出を行い、空炊き状態であると所定の措
    置をする安全手段を備えた請求項1〜7のいずれか一項
    に記載の電気貯湯容器。
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