JP3173448B2 - 電気貯湯容器 - Google Patents

電気貯湯容器

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JP3173448B2 JP35643097A JP35643097A JP3173448B2 JP 3173448 B2 JP3173448 B2 JP 3173448B2 JP 35643097 A JP35643097 A JP 35643097A JP 35643097 A JP35643097 A JP 35643097A JP 3173448 B2 JP3173448 B2 JP 3173448B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、器体内の内容液を
加熱して貯湯し、内容液から発生する蒸気を器体外に放
出するようにした電気貯湯容器に関し、例えば家庭用の
電気ポットとして利用されるものである。
【0002】
【従来の技術】電気ポットは水道水を入れてこれを沸騰
させた後、所定の温度で貯湯しておき、必要な都度その
まま注出するか、あるいは再度沸騰させてから注出して
使用する。しかし、水道水は衛生上水道の蛇口から流出
する時点で所定量の塩素が残留してカルキ臭がする。
【0003】これを解消するため従来、内容液を加熱し
貯湯する際に内容液が沸騰してからも所定時間の間、沸
騰状態、またはこれに近い状態が続くように加熱を行
い、内容液中のカルキ成分を発散させて外部に排出する
ことが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、内容液が沸
騰すると蒸気の発生量が勢い多くなり、内容液量が少な
い場合ほど内容液の減少速度は速く、空焚きを防止する
ための下限液位に達しやすい。このため、せっかく貯湯
しながら、液量が少なく使用できない事態を招きやす
い。しかも、沸騰すると蒸気の温度が高くなり、これが
外部に放出されて触れた人に熱い思いをさせる。
【0005】本発明の目的は、各種の加熱モードに対応
した内容液の温度を特に下げることなく、発生する蒸気
の量および温度を低減できる電気貯湯容器を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、請求項1の発明の電気貯湯容器は、器体内
の内容液を加熱して貯湯し、内容液から発生する蒸気を
器体から蓋に通じた蒸気通路にて外部に放出するように
したものにおいて、内容液の温度を検出する手段と、内
容液が沸騰に至ってしまわない沸騰近傍の第1の温度に
達した時点の昇温特性から判定した液量に応じて、第1
の温度よりも高い沸騰に至ってしまわない沸騰近傍の第
2の温度を設定し、内容液がこの第2の温度に達したと
きに、ヒータへの通電を、前記判定された液量に応じた
回数または時間の間、所定の比率で断続または増減して
第2の温度と第2の温度よりも高く沸騰温度よりも低い
第3の温度との間の温度を保って行う制御手段を備えた
ことを特徴としている。
【0007】このような構成では、沸騰に至っていない
沸騰近傍の第1の温度まではヒータを連続に通電して内
容液温度を早期に立ち上げながら、第1の温度に達した
以降は、ヒータを検出された液量に応じた回数または時
間、内容液が沸騰に至ってしまわない第1の温度よりも
高く沸騰に至ってしまわない第2の温度に達するまで断
続的に通電することにより、内容液の加熱容量を下げて
内容液が沸騰に至ってしまうのを防止しながら沸騰とほ
ぼ等しい温度を保って蒸気が多量に発生しない状態で、
実質的には内容液が沸騰したのと同程度の殺菌やカルキ
臭の除去を行い、しかも、この断続的な通電を、内容液
の検出された液量に応じた回数または時間の間、所定の
比率で断続または増減して、第2の温度と第2の温度よ
りも高く沸騰温度よりも低い第3の温度との間の温度を
保って行うので、内容液が少ないために沸騰に至ってし
まって多量の蒸気が発生して内容液量が急速に減少する
ことや、沸騰による高温蒸気が外部に放出されてこれに
使用者等が触れて熱い思いをするようなことも防止する
ことができる。
【0008】
【0009】
【0010】請求項2の発明は、請求項1において、さ
らに、制御手段は、ヒータへの交流電源の通電、通電停
止をリレーのオン、オフ動作で行い、前記ヒータへの断
続的な通電のためのリレーのオン、オフはゼロクロス制
御で、その他のオン、オフはランダム制御で行なう。
【0011】このような構成では、請求項1の発明に加
え、さらに、頻度の少ない種類のヒータへの交流電源の
通電、通電停止を行なうリレーのオン、オフをランダム
制御で行い、この制御での高電位時に遭遇したときのよ
り少ない頻度のタイミングでリレーのリレー接点に放電
が生じるのを利用して、リレー接点が炭化するのを防止
しながら、沸騰近傍での通電、通電停止を頻繁に行なう
リレーのオン、オフをゼロクロス制御による低電位タイ
ミングで行って放電が生じないようにし、リレーが頻繁
な放電によって寿命が短くなるようなことを防止するこ
とができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電気貯湯容器の幾
つかの実施の形態につき図を参照して詳細に説明する。
【0013】(実施の形態1)図1〜図9は本実施の形
態1を示している。本実施の形態1は図1に示すように
ヒータ3によって内容液を加熱して湯沸しや保温を行
い、電動ポンプ14によって導出路7を通じて内容液を
器体6外に吐出し使用できるようにする家庭用の電気ポ
ットの場合を示している。器体6は合成樹脂製の外装体
1内にステンレススチール製の内容器2を収容して構成
し、外装体1と内容器2とを双方の口部どうしで連結し
器体6とする合成樹脂製の肩部材8の後部に軸受部32
を設け、この軸受部32を利用して器体6の蓋31を軸
33によって開閉できるように枢支している。
【0014】蓋31はこれの自由端部に設けたロック部
材36がばね36aの付勢によって肩部材8の係止部8
aに係合することにより閉じ状態に保たれる。ロック解
除部材37をこれの枢軸37aの反時計回りに図示しな
いばねに抗して回動させるように引き上げ操作すると、
カム片37bによってロック部材36はばね36aに抗
して後退されて、係止部8aとの係合が解かれ、引き続
きロック解除部材37を引き上げることで蓋31は開か
れる。
【0015】蓋31は合成樹脂製で表面板139と下板
39とを合体して中空に形成され、下板39の下にはス
テンレス鋼板製の内蓋34が取付けられ、蓋31の閉じ
状態でこの内蓋34が内容器2の口部を閉じる。内蓋3
4の外周には蓋31との間に挟み込んだシールパッキン
グ35が設けられ、このシールパッキング35が内蓋3
4と内容器2の口部との間をシールする。
【0016】蓋31の下板39と内蓋34との間には、
内容器2内から蓋31外に通じる蒸気抜き通路239が
設けられ、内容器2内で発生する蒸気によって内圧が異
常昇圧するようなことを回避する。蒸気抜き通路239
は内容器2内へ開口する通気口239aと、蓋31外へ
の通気口239bとを有し、通気口239aの部分に転
倒時止水弁40が設けられ、器体6が横転したとき内容
液が蒸気抜き通路239を通じて外部に流出するのを防
止する。
【0017】電動ポンプ14は導出路7の途中であっ
て、この導出路7が接続される内容器2の流出口2aの
直ぐ下に位置し、導出路7に流れ込む内容液を導出路7
の吐出口11まで送り出す、いわゆる汲み上げ式のもの
としてある。しかし、これに限られることはなく、どの
ようなタイプの電動ポンプや手動ポンプを利用すること
もできる。例えば、内容器2内に電動ポンプや手動ポン
プにより加圧空気を供給して内容液を導出路7へ押出
し、吐出口11から吐出するようにもできる。また、ポ
ンプなしに器体6を傾ける等して内溶液を流出させ、あ
るいは取り出して使用するような場合にも本発明は同様
に適用される。
【0018】導出路7は内容器2と外装体1との間を立
上がり、肩部材8に設けた器体6の前面へ嘴状に突出す
る嘴状突出部9内に至り、この嘴状突出部9の注出口1
3を通じて吐出口11が嘴状突出部9の底部下に臨出し
て、吐出する内容液が下向きに流れ出し、注液されるよ
うになっている。この注液のために適当なガイド管を設
けてもよい。導出路7の立上がり部7aは内容器2内の
水位と同一の水位となるので、フォトカプラ7bや、前
記水位に見合う静電容量から水量を検出する水量検出手
段173が設けられている。
【0019】水量検出手段173により検出した水量は
器体6の前面に設けられた合成樹脂製の表示パネル22
に表示する。表示パネル22は上下に配列した例えばフ
ォトカプラ7bの設置段数に応じた6つ程度のLEDラ
ンプL1〜L6によって判定された水量を段階表示する
ようになっている。しかし、ランプ数やその表示方法は
自由に選定することができる。なお、静電容量による液
量検出は無段階にでも検出することができる。導出路7
の立上がり部7aを利用した水量検出手段173の直ぐ
上には転倒時止水弁15を収容した弁室16が設けられ
て、器体6が横転したときに内容液が導出路7を通じて
外部に流出するのを防止する。
【0020】嘴状突出部9の上面に設けられた操作パネ
ル122には、図3に示すように樹脂ばねなどよりなる
内容液を吐出する給湯キー23、保温選択キー124、
再沸騰/カルキ抜き選択キー125、吐出ロック/ロッ
ク解除キー126、カップ麺タイマキー127、および
これらに関連した、ロック/ロック解除表示ランプ12
6a、98°保温ランプ124a、75°保温ランプ1
24b、沸騰ランプ125a、カルキ抜きランプ125
b、カップ麺タイマランプ127a、吐出ランプ12
8、警告ランプ129、および警告用のブザーBZが設
けられ、操作パネル122の内側に設けた操作パネル基
板20には、前記各種の操作キーと対向した各種のスイ
ッチと、前記各種の表示ランプがLEDなどとして搭載
され、図4に示すマイクロコンピュータなどが好適な制
御装置130に接続される。
【0021】外装体1の下端の底部の開口1aの部分に
回路ボックス17aが下向きに一体成形され、この回路
ボックス17a内にヒータ3および電動ポンプ14を操
作パネル122での設定モードに従って駆動制御する制
御装置130の制御基板5を収容し取付けてある。底部
の開口1aには底蓋18が取付けられるとともに、回転
座体24が嵌め付けられている。内容器2の底部下面に
はヒータ3とともに温度センサ4が当てがわれている。
制御装置130はまた、前記交流電源をそのまま湯沸し
ヒータ3aおよび保温ヒータ3bに給電して湯沸かしや
保温を行う。
【0022】特に、本実施の形態1では、マイクロコン
ピュータの内部機能が好適な第1の制御手段130aに
よって、内容液が沸騰に至ってしまわない所定の沸騰近
傍の温度に達するまでは、湯沸しヒータ3aを連続に通
電して内容液を加熱し、所定の沸騰近傍の温度に達した
後は湯沸しヒータ3aへの通電を、断続して、あるいは
増減して、液量に応じた回数または時間の間、所定の比
率で断続または増減して行うようにしている。
【0023】これにより、沸騰に至ってしまわない所定
の沸騰近傍の温度までは湯沸しヒータ3aを連続に通電
して内容液温度を早期に立ち上げながら、所定の沸騰近
傍の温度に達した以降は、湯沸しヒータ3aを所定の比
率で断続または増減して所定の回数または時間の間通電
することにより、内容液の加熱容量を下げて内容液が沸
騰に至ってしまうのを防止しながら沸騰とほぼ等しい温
度を保って蒸気が多量に発生しない状態で、実質的に内
容液が沸騰したのと同程度の殺菌やカルキ臭の除去を行
い、しかも、この断続または増減した通電を、内容液の
液量に応じた回数または時間だけ行うので、内容液が少
ないために沸騰に至ってしまって多量の蒸気が発生して
内容液量が急速に減少することや、高温蒸気が外部に放
出されてこれに使用者等が触れて熱い思いをするような
ことも防止することができる。
【0024】このような湯沸しヒータ3aの通電、通電
停止は、本実施の形態1では、リレーを第1の制御手段
130aによってオン、オフ制御することで行ってい
る。このヒータ3への断続的な通電のためのリレーのオ
ン、オフは図9に示す正弦波の低電位タイミング時点を
対象とするゼロクロス制御で、その他のオン、オフは図
8に示す正弦波のどの部分をも対象とするランダム制御
で行う。
【0025】具体的には、湯沸し開始や終了時点など、
頻度の少ない種類の湯沸しヒータ3aへの交流電源の通
電、通電停止を行うリレーのオン、オフをランダム制御
で行い、この制御での高電位時に遭遇したときのより少
ない頻度のタイミングでリレーのリレー接点に放電が生
じることを利用して、リレー接点が炭化するのを防止し
ながら、沸騰近傍での通電、通電停止を頻繁に行うリレ
ーのオン、オフをゼロクロス制御による低電位タイミン
グで行って放電が生じないようにし、リレーが頻繁な放
電によって寿命が短くなるようなことを防止することが
できる。
【0026】以上のような制御の具体例を図5に示して
ある。これにつき説明すると、湯沸しヒータ3aを通電
して内容液が90℃に達したとき、内容液の液量を検出
する。この液量はフォトカプラ7bなどの液量センサに
よるものでもよいが、内容液の昇温特性によっても行え
る。液量の判定とともに、判定した液量に応じ湯沸しヒ
ータ3aへの通電を断続に行う通電、通電停止の回数を
設定する。その後内容液が97℃に達したとき、湯沸し
ヒータ3aの30秒通電停止、30秒の通電を順次行っ
て、加熱が継続することによる内容液の沸騰を防止した
あと、前記設定した回数だけ湯沸しヒータ3aを断続に
通電し、設定回数になったら湯沸しヒータ3aを30秒
通電停止して沸騰を終了する。
【0027】この場合の液量が多いときの内容液温度の
変化と、ヒータ3の通電状態とを示すと、図6に示す通
りであり、液量が少ないときの内容液温度の変化と、ヒ
ータ3の通電状態とを示すと、図7に示す通りである。
【0028】ここで、通電時間と通電停止時間との比率
や時間は検出された液量に応じて種々に設定できる。し
かも、これを繰り返す回数や時間も検出された液量に応
じて自由に設定できる。例えば、通電時間を12.5秒
と11.8秒との2通りで、通電停止時間を同一とした
場合に、12.5秒の通電1回と一定時間の通電停止と
の繰り返しで内容液を98℃に保てるし、11.8秒の
通電2回と一定時間の通電停止とで内容液を98℃に保
てるので、いずれのパターンによってもよい。
【0029】また、逆に通電時間を一定にして所定時間
内での通電回数を変化させてもよい。
【0030】このような通電状態の組み合わせは無数に
ある。また、通電、通電停止の繰り返しに代えて、通電
の電流値や電圧値の大小、つまり通電の増減または強弱
によっても同様に対応できるのは勿論である。前記のよ
うな断続または増減の通電状態の繰り返しの必要な回数
やトータル時間は液量、室温、加熱量で変動し、適宜設
定すればよい。
【0031】要するに、通電の断続の時間比率や増減の
時間比率および、それらの時間や、単位時間当たりの繰
り返し回数などの設定によって、内容液を沸騰に至って
しまわないで沸騰により近い沸騰近傍の温度に維持でき
れば、沸騰およびそれによる蒸気の多量発生なくカルキ
を効率よく除去でき、それを繰り返す回数や時間は、カ
ルキ除去をしている時間に比例し、予め設定しておき、
あるいは、その上でその設定値を液量やその他に応じて
変化させるようにすることができるし、好みやその地域
の水質の事情などに合わせて使用者などが自由に設定で
きるようにしてもよい。場合によっては、通電の断続時
間比率や増減の時間比率も変動させることもできる。
【0032】(実施の形態2) 本実施の形態2は、図4を共用して示したマイクロコン
ピュータの内部機能が好適な第2の制御手段130cに
より、内容液が沸騰近傍の第1の温度に達した時点の昇
温特性から判定した液量に応じて、第1の温度よりも高
い沸騰近傍の第2の温度を設定し、内容液がこの第2の
温度に達したときに、湯沸しヒータ3aへの通電を、断
続して、第2の温度と第2の温度よりも高く沸騰温度よ
りも低い第3の温度との間の温度を保って前記第1の温
度時点の液量に応じた回数または時間の間行うようにし
ている。
【0033】これにより、内容液の昇温特性と内容液量
との相関性の最も高い沸騰近傍である第1の温度時点に
て、その時点での昇温特性から液量をより適正に判定し
た上で、実施の形態1と同様な断続した通電を、その後
の沸騰にさらに近く、しかも内容液を沸騰させずにそれ
に限りなく近い加熱状態を得るのに最適な、第2の温度
時点から、前記適正に判定した液量に基づいて第2の温
度と第2の温度よりも高く沸騰温度よりも低い第3の温
度との間の温度を保って行うので、実施の形態1の場合
よりも、内容液が沸騰せず、かつ沸騰に近い状態を、よ
り安定して得られる。
【0034】以上のような制御の具体例を図10に示し
てある。これにつき説明すると、沸騰プログラムにおい
て内容液が第1の温度である90℃に達したとき、内容
液の昇温特性から液量を判定し、この判定した液量に応
じた第2の温度に対応する沸騰直前の早切れぎみとなる
沸騰判定用の昇温特性を設定する。次いで、検出した液
量に応じて湯沸しヒータ3aへの通電を断続的に行う通
電、通電停止の回数を設定する。その後沸騰プログラム
を前記液量に応じて設定した早切れぎみの沸騰判定を行
う昇温特性となるまで、従って第2の温度になるまで行
って、内容液が沸騰しないが沸騰に限りなく近い状態と
した後、第2の温度と第2の温度よりも高く沸騰温度よ
りも低い第3の温度との間の温度を保つように、湯沸し
ヒータ3aの30秒通電停止、30秒の通電を順次行っ
て、加熱が継続することによる内容液の沸騰を防止した
あと、前記設定した回数だけ湯沸しヒータ3aを断続的
に通電し、設定回数になったら湯沸しヒータ3aを30
秒通電停止して湯沸しを終了する。
【0035】この場合の液量が多いときの内容液温度の
変化と、ヒータ3の通電状態とを示すと、図11に示す
通りであり、液量が少ないときの内容液温度の変化と、
ヒータ3の通電状態とを示すと、図12に示す通りであ
る。
【0036】
【発明の効果】請求項1の発明の電気貯湯容器によれ
ば、沸騰に至っていない沸騰近傍の第1の温度まではヒ
ータを連続に通電して内容液温度を早期に立ち上げなが
ら、第1の温度に達した以降は、ヒータを検出された液
量に応じた回数または時間、内容液が沸騰に至ってしま
わない第1の温度よりも高く沸騰に至ってしまわない第
2の温度に達するまで断続的に通電することにより、内
容液の加熱容量を下げて内容液が沸騰に至ってしまうの
を防止しながら沸騰とほぼ等しい温度を保って蒸気が多
量に発生しない状態で、実質的には内容液が沸騰したの
と同程度の殺菌やカルキ臭の除去を行い、しかも、この
断続的な通電を、内容液の検出された液量に応じた回数
または時間の間、所定の比率で断続または増減して、第
2の温度と第2の温度よりも高く沸騰温度よりも低い第
3の温度との間の温度を保って行うので、内容液が少な
いために沸騰に至ってしまって多量の蒸気が発生して内
容液量が急速に減少することや、沸騰による高温蒸気が
外部に放出されてこれに使用者等が触れて熱い思いをす
るようなことも防止することができる。
【0037】
【0038】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
に加え、さらに、頻度の少ない種類のヒータへの交流電
源の通電、通電停止を行うリレーのオン、オフをランダ
ム制御で行い、この制御での高電位時に遭遇したときの
より少ない頻度のタイミングでリレーのリレー接点に放
電が生じることを利用して、リレー接点が炭化するのを
防止しながら、沸騰近傍での通電、通電停止を頻繁に行
うリレーのオン、オフをゼロクロス制御による低電位タ
イミングで行って放電が生じないようにし、リレーが頻
繁な放電によって寿命が短くなるようなことを防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の電気ポットを示す断面
図。
【図2】図1の電気ポットの正面図。
【図3】図1の電気ポットの操作パネルの平面図。
【図4】図1の電気ポットの制御回路図。
【図5】図4の制御回路の通電制御の主なシーケンスを
示すフローチャート。
【図6】図5の制御による液量の多いときの通電制御状
態と内容液温度の関係とを示すグラフ。
【図7】図5の制御による液量の少ないときの通電制御
状態と内容液温度の関係とを示すグラフ。
【図8】図4の制御回路の通電制御におけるリレーのラ
ンダム制御状態を示すグラフ。
【図9】図4の制御回路の通電制御におけるリレーのゼ
ロクロス制御状態を示すグラフ。
【図10】本発明の実施の形態2の電気ポットの通電制
御の主なシーケンスを示すフローチャート。
【図11】図10の制御による液量の多いときの通電制
御状態と内容液温度の関係とを示すグラフ。
【図12】図11の制御による液量の少ないときの通電
制御状態と内容液温度の関係とを示すグラフ。
【符号の説明】
2 内容器 3 ヒータ 3a 湯沸しヒータ 4 温度センサ 6 器体 7b フォトカプラ 130 制御装置 130a 第1の制御手段 130c 第2の制御手段
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/21 A47J 27/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 器体内の内容液を加熱して貯湯し、内容
    液から発生する蒸気を器体から蓋に通じた蒸気通路にて
    外部に放出するようにした電気貯湯容器において、 内容液の温度を検出する手段と、内容液が沸騰に至って
    しまわない沸騰近傍の第1の温度に達した時点の昇温特
    性から判定した液量に応じて、第1の温度よりも高い沸
    騰に至ってしまわない沸騰近傍の第2の温度を設定し、
    内容液がこの第2の温度に達したときに、ヒータへの通
    電を、前記判定された液量に応じた回数または時間の
    間、所定の比率で断続または増減して第2の温度と第2
    の温度よりも高く沸騰温度よりも低い第3の温度との間
    の温度を保って行う制御手段を備えたことを特徴とする
    電気貯湯容器。
  2. 【請求項2】 制御手段は、ヒータへの交流電源の通
    電、通電停止をリレーのオン、オフ動作で行い、前記ヒ
    ータへの断続的な通電のためのリレーのオン、オフはゼ
    ロクロス制御で、その他のオン、オフはランダム制御で
    行う請求項1に記載の電気貯湯容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009086780A1 (en) * 2008-01-02 2009-07-16 Computime, Ltd. Heating apparatus and method thereof

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