JPH10108554A - 育苗箱並列敷設装置 - Google Patents

育苗箱並列敷設装置

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JPH10108554A
JPH10108554A JP28466296A JP28466296A JPH10108554A JP H10108554 A JPH10108554 A JP H10108554A JP 28466296 A JP28466296 A JP 28466296A JP 28466296 A JP28466296 A JP 28466296A JP H10108554 A JPH10108554 A JP H10108554A
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JP
Japan
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box
seedling
frame
seedling raising
moving frame
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP28466296A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Tate
芳夫 館
Michio Tezuka
道夫 手塚
Takashi Komura
孝 小村
Junichi Kanzaki
淳一 神崎
Hiroshi Akisawa
博 秋沢
Kenji Kuroda
健二 黒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzutec Co Ltd
Original Assignee
Suzutec Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レールの左右両側の育苗箱の並列、載置スペ
ースの有効利用、作業スペースの縮小化、操作性の向
上、作業効率の向上、育苗箱載置時の衝撃緩和機構の簡
素化、コストダウン。 【解決手段】 載置場1のレール2を走行する走行枠体
4と、レール2の左右往復移動自在の載置移動枠10
と、載置移動枠10に育苗箱Aを供給する育苗箱供給部
17と、育苗箱Aを停止させる育苗箱停止装置18を設
ける。載置移動枠10の左右両端側には、衝撃緩和用回
動部材30を設ける。衝撃緩和用回動部材31は係合フ
ック39により支持するようにした育苗箱並列敷設装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、播種済の育苗箱の並列
敷設装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来公知の、特開平8−172559号公
報には、載置場に設けた前後方向のレール上を走行する
走行車体と、該走行車体の左右いずれか一側に設けられ
複数の育苗箱を並列させ得る左右長さを有し有底の平面
視長四角形状の走行枠体と、該走行枠体に設けられ育苗
箱を載置搬送する搬送ベルトと、前記走行車体に設けら
れ前記走行枠体に一個ずつ育苗箱を供給し得る育苗箱供
給部と、搬送ベルト上の整列した育苗箱を整列状態を保
持して押出す押出装置とからなる育苗箱並列敷設装置に
ついて記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知例は、搬送ベ
ルト上に整列させた育苗箱を整列状態を保持して押出装
置で押出すので、搬送ベルト上への整列と押出とを同時
進行させることができないので、作業効率が低いという
課題がある。また、レールの左右一側だけに育苗箱を敷
設させるので、作業効率が低いという課題がある。即
ち、一側に育苗箱を敷設した後に、装置全体を他側に移
動させる必要があり、狭いビニールハウス内では移動さ
せるスペースが無駄になるばかりでなく、進行方向が反
対になるので、育苗箱並列敷設装置に対する育苗箱の補
給作業も面倒になり、全体として、作業は容易でなく、
効率も低いのである。また、搬送ベルト上の整列した育
苗箱を整列状態を保持して押出す構成のため、搬送ベル
トおよび押出装置の下方には育苗箱を敷設できないとい
う課題があり、載置スペースが無駄になり、広い作業ス
ペースを要し、作業効率が低い。また、公知例では、育
苗箱を降下させる傾斜台を設けているが、モーターで回
動させるので、高価であるという課題がある。
【0004】
【発明の目的】レールの左右両側の育苗箱の並列、載置
スペースの有効利用、作業スペースの縮小化、操作性の
向上、作業効率の向上、育苗箱載置時の衝撃緩和機構の
簡素化、コストダウン。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、載置場1に設
けた前後方向のレール2上を走行する底抜けの平面視長
四角形状の走行枠体4と、前記レール2の左側と右側の
走行枠体4に対して往復移動自在であって、かつ、育苗
箱Aを載置し得る載置移動枠10と、前記レール2の上
方の走行枠体4の上方位置に設けられ前記載置移動枠1
0に育苗箱Aを供給する育苗箱供給部17と、前記載置
移動枠7は通過するが該載置移動枠10上の育苗箱Aは
通過させない育苗箱停止装置18とにより構成し、前記
載置移動枠10の左右両端側には、前後一対の横板形状
の衝撃緩和用回動部材30を軸33により回動自在に設
け、前記衝撃緩和用回動部材31の前後両側部には前後
方向に突き出る係合軸38を設け、前記載置移動枠10
には育苗箱Aを移送する往路では前記係合軸38に係合
して育苗箱Aを支持する係合フック39を設け、該係合
フック39の移動路には前記往路では係合フック39に
対して退避し育苗箱Aを降ろす復路では係合フック39
の係合を解除するロック解除体44を設け、もって、前
記復路では衝撃緩和用回動部材31を下方回動させて先
下がり傾斜するように構成した育苗箱並列敷設装置とし
たものである。本発明は、前記係合フック39は、下部
をフック部42に上部はガイド部43に夫々形成し、そ
の上下中間部を軸41により前記載置移動枠7に軸着
し、前記ロック解除体44は弾性部材により形成した育
苗箱並列敷設装置た育苗箱並列敷設装置。本発明は、前
記衝撃緩和用回動部材31は、育苗箱Aを降ろすとき育
苗箱Aが載った荷重で下方回動し、前記走行枠体4に設
けた当接体45に当接することにより上方回動して水平
状態の支持位置に復帰するようにした育苗箱並列敷設装
置としたものである。
【0006】
【実施例】本発明の一実施例を図により説明すると、1
は育苗箱Aを並べる載置場であり、所定の広さを有して
いればよく、室内外を問わない。載置場1にはレール2
を敷設し、レール2上には育苗箱並列装置3の走行枠体
4を走行可能に載置する。走行枠体4は、レール2の左
右両側の複数育苗箱Aを敷設させる敷設スペースの上方
に位置するように車体横枠5と車体側部枠6により平面
視長四角形状に形成し、前記車体横枠5および車体側部
枠6により包囲された枠内は底抜け形状に形成する。前
記車体横枠5は所望部分にて分割して形成し、任意の連
結具により連結して使用する。
【0007】前記走行枠体4には、該走行枠体4に対し
て長さ方向(左右方向)に移動する載置移動枠10を設
ける。載置移動枠10は、該載置移動枠10の上面に複
数の育苗箱Aを摺動自在に載置可能に構成する。前記左
右の車体側部枠6には、上下一対の角形状の案内レール
12、12の両端部を固定し、前記上下の案内レール1
2の間に移動ローラー13を嵌合させる。前記載置移動
枠10の下面にはラック(実施例ではチエン)14を全
長に亘って設け(図3、図4)、ラック14に走行枠体
4側に設けた正逆転自在のピニオン15を噛み合わせ、
ピニオン15は枠移動用モータ16により回転させる。
【0008】しかして、走行枠体4の上方位置には、後
述する育苗箱供給部17を設ける。育苗箱供給部17
は、前記載置移動枠10に一枚ずつ育苗箱Aを供給する
ものである。前記走行枠体4または前記育苗箱供給部1
7には載置移動枠10に供給載置された育苗箱Aを載置
移動枠10を移動させたとき堰き止める育苗箱停止装置
18を設ける。即ち、レール2の一方側から他方側に載
置移動枠10を移動させるとき全長に亘って育苗箱Aを
載置し、この状態で、載置移動枠10上の育苗箱Aを育
苗箱停止装置18より不動状態にしてから、載置移動枠
10を他方側から一方側に移動させると、端側の載置移
動枠10上の育苗箱Aを順に降下させて一枚ずつ並列さ
せるのである。育苗箱停止装置18は載置移動枠10の
上方に位置して載置移動枠10は通過するが育苗箱Aは
通過できないように設け、かつ、前記載置移動枠10が
育苗箱Aを移送する往路では育苗箱Aの端面が当接する
と退避するが、育苗箱Aを降ろす復路では育苗箱Aに当
接して停止させる。実施例では、復路移動中の育苗箱A
に当接するストッパ端面19と該ストッパ端面19の両
側に設けた一対の傾斜板20と傾斜板20に続いて取付
部21を有するストッパー22を形成する。一方、育苗
箱供給部17の固定部には育苗箱Aの移動路より上方に
取付板23を固定し、取付板23に窓孔24を形成し、
窓孔24内をストッパー22が上下回動するように軸2
5により取付け、取付部21の下面が取付板23の上面
に当接してストッパー22の下方回動を規制する。ま
た、前記取付板23は育苗箱Aの往路移動方向(レール
2に対して離れる外側方向)に長く形成し、ストッパー
22に当接して載置移動枠10より降下するとき、育苗
箱Aの端部が取付板23の下面に当接して自然落下する
のを規制し、降下の衝撃を緩和させる作用も期待する。
【0009】この場合、育苗箱Aを左右方向にして収容
する前記育苗箱供給部17の幅はレール2の幅より間隔
Lだけ大であるから、育苗箱供給部17を中央に固定し
てその左右側に育苗箱停止装置18を設けたとすると、
レール2より間隔Lの半分の距離だけ離れたところに位
置することになって、レール2の近傍に載置できず、載
置スペースを有効利用できない。そこで、前記育苗箱供
給部17は走行枠体4に対して左右方向に移動可能に設
け、レール2の可及的近傍位置にも育苗箱Aを載置でき
るようにし、育苗箱供給部17は載置移動枠10の移動
方向側に寄せ、図9イでは育苗箱供給部17に育苗箱A
を供給するためにレール2の上方に位置させているが、
図9ロでは載置移動枠10が一方側から他方側に移動す
るのでレール2から間隔Lだけ右側に寄せ、図9チでは
間隔Lだけ左側に寄せ、育苗箱停止装置18を右側のレ
ール2の略上方に位置させ、右側のレール2の近傍に育
苗箱Aを載置する。したがって、レール2より前記間隔
Lだけ左右方向の外側に位置した前記走行枠体4の車体
横枠5の上面には、前記育苗箱供給部17の移動を停止
させる移動停止用突起26を設ける。なお、前記育苗箱
供給部17は、一方側または他方側に寄った位置でのみ
育苗箱Aを供給し、その中間位置では供給しないように
構成する。
【0010】また、載置移動枠10の移動は、間欠的に
1箱分移動するように構成している。しかして、載置移
動枠10の左右両側には、載置移動枠10より載置面
(地面、床面等)に降ろすときに、降下の衝撃を緩和さ
せる衝撃緩和用回動部材30を設ける。衝撃緩和用回動
部材30は平面視コ型形状の左右の回動板31の基部を
連結部34により連結し、該連結部34は前記載置移動
枠10の下部縦板32に軸33により軸着する。左右の
回動板31の一方には係合板35の下部を固定し、係合
板35の上部の屈曲部を載置移動枠10の横板部36に
係合させて下方回動を規制する。回動板31の先端側に
は前後方向に突き出る係合軸38を設け、係合軸38は
載置移動枠10に設けた係合フック39に係合させる。
係合フック39は載置移動枠10の上部縦板40に中間
部を軸41により軸着し、その下部はフック部42に上
部はガイド部43に夫々形成し、フック部42とガイド
部43の重量バランスにより通常は起立状態に保持さ
れ、復路移動中にロック解除体44に当接して回動しロ
ック解除して育苗箱Aの自重で下方回動し、また、回動
板31は、前記育苗箱供給部17の下方の往路から復路
への移動路中に設けた当接体45に当接して上方回動し
て水平状態になり、このとき、係合軸38はフック部4
2に係合し、この状態に保持される。前記ロック解除体
44は弾性部材である平板状の板バネを円弧形状に曲げ
て形成して、往路での上方退避を容易にするだけでな
く、復路でガイド部43を十分に下方回動させて、フッ
ク部42のロックを確実に外す。
【0011】しかして、前記走行枠体4の車体側部枠6
には、走行枠体4を育苗箱A一箱(一枚)分移動させる
箱検出装置50を設ける。箱検出装置50は、上側横板
51の外側(レール2より離れた側)に縦板52の上端
を接続し、縦板52の下端に内側に突き出るように下側
横板53の外端を接続し、下側横板53は前記上側横板
51より短く形成し、下側横板53の内端には内側に至
るに従い低くなる傾斜板54の上部を接続し、傾斜板5
4の下部に略垂直の当接部55を形成して検出体56を
構成する。前記車体側部枠6には取付板57を設け、取
付板57の先端に前記上側横板51の内端を軸58によ
り回動自在に取付ける。取付板57には窓59を形成
し、窓59の上方にはセンサーあるいはスイッチ等の検
出部60を設ける。検出体56は、載置移動枠10の衝
撃緩和用回動部材30上の育苗箱Aが縦板52に当たっ
て押されて上方回動する。そして、育苗箱Aの先端が復
路を戻る載置移動枠10により戻ることにより下側横板
53から外れて次いで傾斜板54上を滑りながら降下
し、次に、走行枠体4の前進で当接部55が育苗箱Aの
端面を通過すると、検出体56は軸58中心に自重で下
方回動して、待機状態になる。検出部60は、検出体5
6が育苗箱Aに摺接していないと、上側横板51を検出
しないが、検出体56の上方回動から当接部55が育苗
箱Aに摺接する状態の間では窓59に近づいた上側横板
51を検出し、走行枠体4を別のスイッチによる前進操
作で前進させて当接部55が育苗箱Aの端面を通過する
ことにより自重で下方回動して待機状態になると、上側
横板51は検出部60から離脱して、走行枠体4の走行
を自動停止させる。
【0012】しかして、前記レール2を挟んで左右両側
に位置する走行枠体4の車体横枠5の前側には、根切り
用のネットローラーまたはシートローラー62(以下ネ
ットローラー62という)を取付ける左右フレーム63
を設ける。左右フレーム63の左右両側には取付腕部6
4を設け、各取付腕部64間にネットローラー62を回
転自在に取付ける。前記左右フレーム63の上面には前
後方向のアーム65の先端を固定し、アーム65の基部
を軸66により走行枠体4側に回動自在に軸着する。そ
して、前記左右フレーム63は育苗箱Aよりも低く位置
させ、走行枠体4は育苗箱Aを敷設後一旦後進させて、
育苗箱Aを既に敷設させた育苗箱Aに当接させ、次に、
改めて前進させるように構成する。即ち、箱検出装置5
0では、端側の育苗箱Aの位置を検出するため、中間の
育苗箱Aでは前後に間隔が開くことがあるが、この間隔
を簡単に詰めて、前後に隙間なく敷設する。
【0013】しかして、前記育苗箱供給部17の構成の
一例を説明すると、四角枠形状で前記育苗箱Aが上下に
通過できる底抜け状態のフレーム体67を走行枠体4に
設ける。フレーム体67の上方には段積育苗箱Aを供給
し得る段積空間を形成する。前記フレーム体67には上
方に起立するチャンネル形状のチャンネルフレーム6
8、68をそれぞれの溝が対峙するように設け、各チャ
ンネルフレーム68には上下移動する移動枠体69の縦
枠100および/または縦枠100に設けたローラー7
1を嵌合させ、ローラー71はチャンネルフレーム68
の前後の内面および内側側面に当接させる。縦枠100
の上部には上部横枠102の両端を固定し、上部横枠1
02の左右両側には左右一対の前後方向の軸筒73の前
端を当接させて軸74により回転のみ自在に軸装する。
軸筒73の前後中間位置には下方に突き出る支持アーム
75の上端を固定する。支持アーム75の下部には内側
に突き出るように育苗箱支持体76を設ける。図17〜
図27では、育苗箱支持体76は単なる爪形状に形成し
ているが、図28、図29は育苗箱支持体76の第2実
施例であり、ケース77に挿通孔78を形成し、挿通孔
78に出入り自在に支持棒79を挿入し、支持棒79に
はバネ80を設けて常時突き出るようにする。81はス
トッパー、82は裏側ケース、83は裏側ケース82の
挿通孔、84は裏側ケース82より突出した支持棒79
に固定したストッパー、85はボルトである。前記支持
棒79は縦横に所定間隔を置いて並設し、いずれかの支
持棒79が育苗箱Aのリブ86(図30)あるいは凹部
87(図回動板31)に係合し、それ以外の支持棒79
は退避するように構成する。したがって、育苗箱Aの寸
法に基づいて並設する間隔を決定すると一層良い。
【0014】前記軸筒73には左右方向の回動アーム8
8の基部を固定し、各回動アーム88の先端には前方に
突き出るように係合軸89を設ける。係合軸89の上方
には平板状の上下移動係合板90を配置する。上下移動
係合板90の前側は前記上部横枠102に設けた移動枠
体支持部91の下方に位置させ、上下移動係合板90は
移動枠体69を支持する。上下移動係合板90は上下方
向の外周にラック溝92を形成した上下移動軸93の上
部に固定する。上下移動軸93はギヤボックス94内を
上下に貫通するように軸装し、ギヤボックス94内に設
けたピニオンギヤを前記ラック溝92に噛み合せ、ギヤ
ボックス94には前記ピニオンギヤを回転させる供給用
モーター95を設ける。したがって、供給用モーター9
5が停止すると、前記上下移動軸93は停止し、供給用
モーター95の正逆転により上下する。
【0015】前記フレーム体67の上面には所定位置
(最下段の育苗箱Aを離す位置)にて移動枠体69の下
部横枠96の下面に当接するストッパー97を設ける。
移動枠体69はその下面がストッパー97に当接する
と、下動が停止し、この後に更に供給用モーター95に
より上下移動係合板90を下降させて係合軸89を下方
に押すと、支持アーム75は外側に開いて退避状態にな
り、反対に、移動枠体支持部91により移動枠体69を
支持すると、支持アーム75は閉じて支持状態になる。
98は前記係合軸89と係合軸89の間に設けた左右の
支持アーム75が閉じる方向に付勢するバネである。
【0016】しかして、前記支持アーム75には、外方
に突き出るタイマー板99を支持アーム75に対して上
下位置調節自在に取付ける。タイマー板99は平板状に
形成し、タイマー板99には左右方向に長い係合孔10
0を形成する。前記フレーム体67の左右側には、前記
係合孔100に挿通係合するタイマー縦軸101を設け
る。タイマー縦軸101は取付枠102に常時上方にバ
ネ103により突き出すと共に、タイマー板99の下面
が当接すると下降するように構成する。104はストッ
パーピン、105は係合ピンである。そして、タイマー
縦軸101は、通常はストッパーピン104が取付枠1
02に当たるまで常時上方に突出し、支持アーム75が
育苗箱Aの支持状態のときは係合孔100から外れた下
方に位置し、次に支持アーム75が育苗箱Aの支持状態
のままで下降するとタイマー板99の下面に当接してそ
のまま下方に引っ込み、育苗箱支持体76が育苗箱Aよ
り退避すると、係合孔100がタイマー縦軸101の上
方に臨んで下方より挿通して係合して支持アーム75を
退避状態に保持し、育苗箱支持体76が所定高さ(例え
ば、下から2段目の育苗箱Aに係合する位置)になる
と、タイマー縦軸101が係合孔100より抜けるよう
に配置構成する。したがって、タイマー板99を支持ア
ーム75の下部に位置させると、支持アーム75が相当
に上昇しないと育苗箱支持体76は閉じないことにな
り、厚さの厚い育苗箱Aの場合はタイマー板99は下方
に位置させることになる。反対に、タイマー板99を支
持アーム75の上部に位置させると、支持アーム75が
上昇するとすぐに育苗箱支持体76が閉じることにな
り、厚さの薄い育苗箱Aの場合タイマー板99は上方に
位置させることになる。
【0017】前記各支持アーム75の内側には、育苗箱
Aの側面に当接又は近傍に位置する案内ガイド106を
設け、案内ガイド106は前記フレーム体67に位置調
節自在に取付ける。107は切欠部である。しかして、
走行枠体4の車体横枠5には、前記育苗箱停止装置18
を基準に育苗箱Aの幅と略同一幅の間隔で取付板108
を配置する。取付板108は育苗箱Aの移動路より上方
に位置し、取付板108には窓孔109を形成し、窓孔
109内にストッパー110を上下回動するように軸1
11により設ける。ストッパー110は、復路移動中の
育苗箱Aに当接するストッパ端面112と該ストッパ端
面112の両側に設けた一対の傾斜板113とストッパ
端面112の下部の摺接面114と前記傾斜板113に
続いて取付部115を有し、取付部115の下面が取付
板108の上面に当接してストッパー110の下方回動
を規制する。したがって、前記取付板108とストッパ
ー110により間隔規制装置108aを構成する。ま
た、前記取付板108は育苗箱Aの往路移動方向(レー
ル2に対して離れる外側方向)に長く形成し、ストッパ
ー110に当接して載置移動枠10より降下するとき、
育苗箱Aの端部が取付板108の下面に当接して自然落
下を規制し、降下の衝撃を緩和させると共に、育苗箱A
の内端部が持ち上がるのを防止して次の育苗箱Aと重合
するのを防止している。しかして、実施例では育苗箱供
給部17を前記のように構成しているため、育苗箱停止
装置18はフレーム体67の内側の一方側側面116と
他方側側面117に取付板23を固定し、取付板23に
ストッパー22を軸25により取付ける。また、フレー
ム体67の下方にそれぞれ案内走行ローラー118を設
け、案内走行ローラー118は前記走行枠体4の前後の
車体横枠5の上方に載置して左右方向に移動可能に構成
する。そして、前記移動停止用突起26は、ストッパー
22がレール2より前記間隔Lだけ左右方向の外側に位
置するように配置する。119は走行枠体4の車輪、1
20は走行用モータ、121は前記走行車輪119に設
けた歯車、122は走行用モータの回転軸に設けた歯
車、123は歯車121と歯車122の間に掛け回した
チエン、124は支持転輪、125は前記レール2上ま
たはその近傍に設けた次に並べる育苗箱Aを段積させた
段積育苗箱Aを載せた載置台である。
【0019】
【作用】育苗箱供給部17に複数上下に段積した育苗箱
Aを供給し、育苗箱供給部17を、載置移動枠10が右
側に移動するので右側の移動停止用突起26に当接する
まで移動させると、間隔Lだけ右側に寄って横移動が停
止する(図9ロ)。次に、枠移動用モータ16を正転さ
せて左側に位置している載置移動枠10を右側に向けて
一箱分移動させ、育苗箱供給部17の下方に一箱分の載
置移動枠10の部分を臨ませ、次に、育苗箱供給部17
は段積育苗箱Aのうち最下段の育苗箱Aを載置移動枠1
0上に供給載置し(図9ロ)、再び、枠移動用モータ1
6を正転させて載置移動枠10を右側に向けて移動さ
せ、載置移動枠10の右側の育苗箱A1箱分の載置スペ
ースが育苗箱供給部17の下方に位置すると、枠移動用
モータ16を停止させ、次に、再び、育苗箱供給部17
により一枚だけ育苗箱Aを供給する(図9ハ)。これを
反復すると(図9ニ)、載置移動枠10全長に亘って育
苗箱Aが載置され(図9ホ)、載置移動枠10は一旦右
側による(図9ヘ)。
【0020】この状態で、育苗箱供給部17を左側に移
動させ、一番内側の育苗箱Aの上面に位置していた退避
状態の育苗箱停止装置18のストッパー22が、育苗箱
Aの端面を過ぎると起立状態に回動して右側のレール2
の略上に位置する(図9ト)。次に、枠移動用モータ1
6を逆転させて移動させ、載置移動枠10の左端に育苗
箱A1箱分の載置スペースが開くと、この載置スペース
は左側に寄っている育苗箱供給部17の下方に位置し
て、枠移動用モータ16を停止させ、次に、育苗箱供給
部17により一枚だけ育苗箱Aを供給する(図9チ)。
【0021】このとき、育苗箱停止装置18より右側に
ある育苗箱Aの左端面は、育苗箱停止装置18に当接し
ているから、載置移動枠10が左側に移動すると、載置
移動枠10のみが移動し、この育苗箱停止装置18によ
り堰き止められた育苗箱Aに隣接する育苗箱Aが当接し
て全体の育苗箱Aが堰き止められて載置移動枠10に対
して不動状態になり、左側に1箱分の載置スペースが開
くまで移動すると、右側の1箱の育苗箱Aが降下して載
置される(図9チ)。再び、載置移動枠10を1箱分左
側に移動させると、右側の育苗箱Aが降下し(図9
リ)、左側の載置移動枠10のスペースが育苗箱供給部
17の下方に臨むので、育苗箱Aを供給し(図9リ)、
これを反復すると(図9ヌ、ル、オ、ワ)、載置移動枠
10を左側に移動させて育苗箱Aを供給しながら、レー
ル2の右側の載置場1に育苗箱Aを載置する。
【0022】次に、図示は省略するが、育苗箱供給部1
7を右側に移動させ、載置移動枠10を右側に向けて移
動させると、1列目の育苗箱並列作業が終わり、右側に
移動した載置移動枠10上には次の育苗箱Aが供給さ
れ、この状態で、走行枠体4を前進させ、前記作動を反
復することにより、2列目以降の育苗箱並列作業を行
い、中央のレール2の左右両側に育苗箱Aを並列させる
ことができる。
【0023】したがって、載置移動枠10がレール2の
左右いずれか一方側から他方側に移動する際、一方側に
載置移動枠10上の育苗箱Aを降ろし(1列目の初回は
除く)、載置移動枠10上に新規に育苗箱Aを供給する
から、作業効率を向上させる、即ち、作業初期の一列目
に限っては、載置移動枠10上に育苗箱Aを供給するた
めに載置移動枠10を移動させる必要があるが、二列目
のときには既に載置移動枠10上に育苗箱Aを供給済と
なって、すこぶる作業効率を向上させる。また、載置移
動枠10の移動は、間欠的に1箱分移動するように構成
しているから、載置移動枠10に対して育苗箱Aがずれ
るのを防止して円滑かつ確実にでき、載置移動枠10か
ら載置場1への載置ときも円滑かつ確実にできる。
【0024】しかして、育苗箱供給部17はレール2の
幅より大なる幅で形成しているが、育苗箱供給部17を
左右に移動させると、育苗箱供給部17に設けた左右の
育苗箱停止装置18のそれぞれが左右のレール2の略上
に位置することになり、載置移動枠10上の一番内側の
育苗箱Aはレール2の近傍に載置できる。なお、前記育
苗箱供給部17は実施例では、手動操作により育苗箱供
給部17を左右に移動位置切替しているが、モータを使
用してもよい。
【0025】この場合、往路移動中の育苗箱Aは傾斜板
20に当接してストッパー22を持ち上げて通過する
が、復路移動中はストッパ端面19に当接させて停止さ
せる。また、取付板23は育苗箱Aの往路移動方向(レ
ール2に対して離れる外側方向)に長く形成しているか
ら、ストッパー22に当接して載置移動枠10より降下
するとき、育苗箱Aの端部が取付板23の下面に当接し
て自然落下を規制し、降下の衝撃を緩和させる。
【0026】また、走行枠体4の車体横枠5には、前記
育苗箱停止装置18を基準に育苗箱Aの幅と略同一幅の
間隔で前後一対の取付板108を配置し、取付板108
には復路移動中の育苗箱Aに当接するストッパ端面11
2を有するストッパー110を設けているから、載置移
動枠10上の育苗箱Aは、ストッパ端面112に当接し
て堰き止められて降下し、所定位置に載置され、このと
き、育苗箱Aの端部が取付板108の下面に当接するの
で自然落下が規制され、降下の衝撃を緩和させると共
に、育苗箱Aの内端部が持ち上がるのを防止して次の育
苗箱Aと重合するのを防止する。即ち、内側の育苗箱A
のみを堰き止めると、持ち上がった育苗箱Aの下方に次
の育苗箱Aの端部が潜り込む惧れがあるが、これを防止
して、確実に所定位置に載置する。また、載置移動枠1
0が往路を移動しているときは、育苗箱Aの端面が傾斜
板113に当たって上方回動させて退避させる。そし
て、摺接面114が育苗箱Aの側壁上面を摺接するの
で、播種面を乱さない。
【0027】しかして、実施例では、図において右左の
順に育苗箱Aを載置するので、左の走行枠体4の車体側
部枠6には箱検出装置50を設けており、箱検出装置5
0は上側横板51より短く下側横板53を形成して当接
部55が常時自重でレール2側に回動するように検出体
56を構成しているから、通常上側横板51は検出部6
0より離脱しており、育苗箱Aが傾斜板54に押されて
上方回動し、育苗箱Aの先端は傾斜板54上を滑りなが
ら降下し、育苗箱Aの外面(側面)に検出体56の当接
部55が当接し、これにより検出部60が窓59に近づ
いた上側横板51を検出し、次に、走行枠体4を別のス
イッチによる前進操作で前進させると、当接部55は育
苗箱Aの端面を摺接し、当接部55が育苗箱Aの端面を
通過すると、検出体56は軸58中心に自重で下方回動
して、待機状態になり、上側横板51は検出部60から
離脱して、走行枠体4の走行を自動停止させる。この場
合、検出体56は走行枠体4の内側に設けているから、
既に敷設した育苗箱Aに接触しないが直近傍に育苗箱A
を敷設できる位置で停止させる。
【0028】しかして、レール2を挟んで左右両側に位
置する走行枠体4の車体横枠5の前側には、根切り用の
ネットローラー62を設けているので、走行枠体4によ
り前進したとき、ネットを敷設し、この上に育苗箱Aを
載置する。このとき、ネットローラー62は、育苗箱A
よりも低く位置させた左右フレーム63に取付けてある
ので、一列の育苗箱Aを敷設すると、走行枠体4を一旦
後進させ、左右フレーム63を育苗箱Aに当てて後動さ
せ、既に敷設させた育苗箱Aに当接させ、次に、改めて
前進させる。したがって、育苗箱Aを前後に隙間なく敷
設できる。即ち、育苗箱Aは走行枠体4の下方に敷設さ
れるので、後側の車体横枠5の幅を考慮して育苗箱Aを
降下させると、既に敷設させた育苗箱Aとの間に隙間が
発生しないが、このようにすると、面倒であり、作業効
率も低下するので、下方に隙間が発生することがあり、
この隙間を簡易に詰めるのである。
【0029】そして、前記箱検出装置50とネットロー
ラー62の左右フレーム63と相俟って無駄なく、作業
効率を向上させる。しかして、載置移動枠10の左右両
側には、載置移動枠10より載置面(地面、床面等)に
降ろすときに、降下の衝撃を緩和させる衝撃緩和用回動
部材30を設けており、育苗箱供給部17により育苗箱
Aを供給するときは、回動板31の左右両側の係合軸3
8が係合フック39のフック部42に係合しているの
で、重量が嵩む箱形状の育苗箱Aでも確実に支持して、
端側まで移送させる。
【0030】次に、端側まで移動するとき、係合フック
39の上部のガイド部43はロック解除体44に当たる
が、フック部42が上方回動する方向なので、ロック解
除されずに通過し、育苗箱Aを降下させるために載置移
動枠10が復路移動を開始してガイド部43にロック解
除体44が当接すると、軸41中心に回転させてフック
部42と係合軸38とのロックを解除し、回動板31は
育苗箱Aの自重で下方回動し、育苗箱Aの降下を円滑に
させる。そして、育苗箱供給部17の下方を通過すると
き、回動板31は、その移動路中に設けた当接体45に
当接して上方回動して水平状態になり、このとき、係合
軸38はフック部42に係合し、この状態に保持され、
次の育苗箱Aの載置移送を行う。
【0031】しかして、前記育苗箱供給部17の作用に
ついて説明すると、図20のように、育苗箱支持体76
をフレーム体67より上方に待機させ、この状態で、リ
フト装置等の任意の手段により上下に段積した育苗箱A
を左右の育苗箱支持体76の間に挿入し、次に、供給用
モーター95に通電してギヤボックス94内のピニオン
ギヤを供給用モーター95により回転させ、ピニオンギ
ヤは上下移動軸93のラック溝92に噛み合って上下移
動軸93を上昇させ、上下移動軸93に設けた上下移動
係合板90が移動枠体支持部91を上昇させ、前記育苗
箱支持体76は最下段の育苗箱Aのリブ86に係合して
上昇させ、この状態で、リフト装置等の任意の手段を最
下段の育苗箱Aの下方より抜いて、段積育苗箱Aの供給
を終了する。
【0032】次に、供給用のスイッチ(図示省略)を押
すと、供給用モーター95により上下移動軸93を下降
させ、上下移動軸93は移動枠体支持部91を下降させ
る。移動枠体支持部91が下降すると、移動枠体支持部
91により支持されている移動枠体69が下降し、移動
枠体69の下降により左右の支持アーム75全体が下降
する。即ち、育苗箱支持体76に掛かる荷重は、支持ア
ーム75を外側に回動させるように作用し、これにより
係合軸89が上昇するように作用し、係合軸89の上方
には上下移動軸93に設けた上下移動係合板90がある
ので、係合軸89は上下移動係合板90の下面に当接し
て不動状態であり、支持アーム75は開かずに、この状
態が保持される。なお、このとき、係合軸89と係合軸
89の間にはバネ98が設けられているから、支持アー
ム75の支持状態を一層確実に保持する。
【0033】次に、最下段の育苗箱Aが載置移動枠10
に載置されると、移動枠体69の下部横枠96の下面が
ストッパー97に当接して、移動枠体69の下動を停止
させ、上下移動係合板90は移動枠体支持部91より下
方に離れ、更に上下移動軸93は下降して、上下移動係
合板90が係合軸89を上方から押すので、係合軸89
は軸74中心に下方回動し、支持アーム75は軸74中
心に外側回動し、支持アーム75の育苗箱支持体76は
最下段の育苗箱Aのリブ86より退避する。また、前記
タイマー板99は、支持アーム75の下降によりタイマ
ー縦軸101の上端面に当接し、タイマー縦軸101は
そのままバネ103の弾力に抗して下降する。そして、
支持アーム75が外側に開くと、タイマー板99の係合
孔100がタイマー縦軸101の上方に臨み、タイマー
縦軸101はバネ103の弾力により係合孔100内を
通って上方に突出する。
【0034】しかして、タイマー縦軸101が係合孔1
00に係合すると、供給用モーター95を逆回転させ、
上下移動軸93は上動し、上下移動係合板90は移動枠
体支持部91の下面に当接して上動させるが、前記した
ように、タイマー縦軸101はバネ103の弾力により
係合孔100内を上方に突出しているから、支持アーム
75が退避状態のまま支持アーム75は上動する。次
に、支持アーム75の育苗箱支持体76が下から2段目
の育苗箱Aの横に位置すると、タイマー縦軸101の上
端は係合孔100より外れ、支持アーム75はバネ上部
縦板40の弾力(支持アーム75の自重等の他の要因も
あるが)により閉じて、育苗箱支持体76が下から2段
目の育苗箱Aに係合し、そのまま最下段の育苗箱Aを除
いて段積育苗箱Aを持ち上げ、載置移動枠10に載置さ
れた最下段の育苗箱Aが移送し得る高さになると、上昇
を停止させる。
【0035】この場合、支持アーム75の育苗箱支持体
76が最下段の育苗箱Aのリブ86の下面を通過したと
き、タイマー縦軸101の上端を係合孔100より外れ
るように設定すると、支持アーム75が閉じて、育苗箱
支持体76が最下段の育苗箱Aのリブ86の側面を摺接
しながら上動し、リブ86の上面を通過すると閉じて、
この状態で上昇して下から2段目の育苗箱Aのリブ86
に係合し、そのまま最下段の育苗箱Aを除いて段積育苗
箱Aを持ち上げる。したがって、育苗箱Aの上下幅に多
少の相違があっても、再調節することなく使用できる。
即ち、育苗箱支持体76は最下段の育苗箱Aを載置する
最低位置と、最下段の育苗箱Aが通過し得る待機位置の
2点間上下させ、上動する際に、下から2段目の育苗箱
Aごと段積育苗箱A全体を持ち上げるので、設定が容易
で、正確に作動する。
【0036】また、育苗箱支持体76は、図28、図2
9のように、ケース77に挿通孔78を形成し、挿通孔
78に出入り自在に支持棒79を挿入し、支持棒79に
はバネ80を設けて常時突き出るようにしているから、
育苗箱Aの壁面形状に応じて、必要な支持棒79が突出
して、不要な支持棒79は退避するので、一層、調節不
要な範囲は広がり、種々の育苗箱Aに対応させることが
できる。しかして、前記育苗箱供給部17は、フレーム
体67側に設けたストッパー97の高さを変更すると、
支持アーム75の開く高さを変更でき、載置移動枠10
の高さに合わせられる。また、支持アーム75に対して
タイマー板99を上下自在に取付けているので、タイマ
ー板99を上下させると、係合孔100からタイマー縦
軸101が抜ける高さを代えることができ、厚さの相違
する育苗箱Aでも供給でき、厚さの薄いときはタイマー
板99を高くし、厚さの厚いときはタイマー板99を低
くする。
【0037】なお、図示は省略するが、移動枠体69の
移動路あるいは上下移動軸93の近傍にスイッチあるい
はセンサを位置変更自在に設け、これらを育苗箱Aの厚
さに対応させて位置を合わせ、前記モーター95の停
止、正逆転を制御する。しかして、前後方向の左右一対
の軸筒73に支持アーム75と回動アーム88をそれぞ
れ固定して構成しているので、手前側が開放され、この
開放部より育苗箱Aを供給でき、操作性および作業性を
向上させ、また、構成が簡単で、故障がなく、製造容易
で、コストを低くする。また、前後方向の左右一対の軸
筒73に支持アーム75と回動アーム88をそれぞれ固
定して構成しているので、支持アーム75の開閉に対す
る育苗箱Aの重量の掛かり具合が合理的で、荷重も良好
に支持できる。
【0038】また、育苗箱供給部17のフレーム体67
の内側の一方側側面116と他方側側面117に育苗箱
停止装置18の取付板23を固定し、取付板23にスト
ッパー22を軸25により取付け、移動停止用突起26
は、ストッパー22がレール2より前記間隔Lだけ左右
方向の外側に位置するように配置しているから、フレー
ム体67の内側に育苗箱停止装置18を設けているの
で、育苗箱供給部17の移動量を小さくでき、作業効率
を向上させる。
【0039】
【発明の効果】本発明は、載置場1に設けた前後方向の
レール2上を走行する底抜けの平面視長四角形状の走行
枠体4と、前記レール2の左側と右側の走行枠体4に対
して往復移動自在であって、かつ、育苗箱Aを載置し得
る載置移動枠10と、前記レール2の上方の走行枠体4
の上方位置に設けられ前記載置移動枠10に育苗箱Aを
供給する育苗箱供給部17と、前記載置移動枠7は通過
するが該載置移動枠10上の育苗箱Aは通過させない育
苗箱停止装置18とにより構成し、前記載置移動枠10
の左右両端側には、前後一対の横板形状の衝撃緩和用回
動部材30を軸33により回動自在に設け、前記衝撃緩
和用回動部材31の前後両側部には前後方向に突き出る
係合軸38を設け、前記載置移動枠10には育苗箱Aを
移送する往路では前記係合軸38に係合して育苗箱Aを
支持する係合フック39を設け、該係合フック39の移
動路には前記往路では係合フック39に対して退避し育
苗箱Aを降ろす復路では係合フック39の係合を解除す
るロック解除体44を設け、もって、前記復路では衝撃
緩和用回動部材31を下方回動させて先下がり傾斜する
ように構成した育苗箱並列敷設装置としたものであるか
ら、載置移動枠10への供給と載置場1への降下載置と
を同時進行させることができ、レールの左右両側に一度
に敷設させて前進するので、作業効率を向上させること
ができ、装置全体を移動させる必要がなく、載置スペー
スの有効利用、作業スペースの縮小化、操作性の向上お
よび作業効率を向上させることができるだけでなく、育
苗箱Aを係合軸38と係合フック39により確実に支持
でき、衝撃緩和用回動部材31は、メカ的に回動するの
で、構成が簡単で、コストダウンできる効果を奏する。
本発明は、前記係合フック39は、下部をフック部42
に上部はガイド部43に夫々形成し、その上下中間部を
軸41により前記載置移動枠7に軸着し、前記ロック解
除体44は弾性部材により形成した育苗箱並列敷設装置
としたものであるから、往路でロック解除体44にガイ
ド部43が当接しても、フック部42が係合軸38に係
合しているので、ロック解除体44が弾性変形して退避
するだけであり、復路では、ロック解除体44がガイド
部43を回動させるので、確実にロック解除でき、板部
材の係合フック39と弾性部材のロック解除体44によ
り衝撃緩和用回動部材31の支持状態を載置状態にする
ので、コストダウンできる効果を奏する。本発明は、前
記衝撃緩和用回動部材31は、育苗箱Aを降ろすとき育
苗箱Aが載った荷重で下方回動し、前記走行枠体4に設
けた当接体45に当接することにより上方回動して水平
状態の支持位置に復帰するようにした育苗箱並列敷設装
置としたものであるから、モーターを使用せずに、支持
状態に復帰できるので、コストダウンできる効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 育苗箱並列装置の斜視図。
【図2】 同概略背面図。
【図3】 同走行枠体および載置移動枠の概略縦断側
面図。
【図4】 走行枠体および載置移動枠の一部平面図。
【図5】 走行枠体および載置移動枠の一部斜視図。
【図6】 育苗箱停止装置の斜視図。
【図7】 同側面図。
【図8】 同作用状態図。
【図9】 正面から見た並列状態説明図。
【図10】 衝撃緩和用回動部材の側面図。
【図11】 育苗箱検出装置の斜視図。
【図12】 同側面図。
【図13】 同待機状態の側面図。
【図14】 同作用状態平面図。
【図15】 ネットローラーの斜視図。
【図16】 同使用方法状態図。
【図17】 育苗箱供給装置の組立状態斜視図。
【図18】 育苗箱供給装置の斜視図。
【図19】 同平面図。
【図20】 待機状態の正面図。
【図21】 最下段の育苗箱を離す状態の正面図。
【図22】 同支持アームが退避位置に回動した状態の
正面図。
【図23】 支持アームが退避位置に回動した状態で上
下移動係合板が上動した状態の正面図。
【図24】 育苗箱支持体が最下段の育苗箱のリブより
上昇した状態の正面図。
【図25】 育苗箱支持体が最下段の育苗箱のリブに摺
接した状態の正面図。
【図26】 育苗箱支持体が下から2段目の育苗箱のリ
ブに係合した状態の正面図。
【図27】 載置状態から下から2段目の育苗箱を離し
た状態の正面図。
【図28】 育苗箱支持体の第2実施例斜視図。
【図29】 同断面図。
【図30】 育苗箱の断面図および一部正面図。
【図31】 側面形状の相違する育苗箱の断面図および
一部正面図。
【図32】 正面から見た衝撃緩和用回動部材の作用状
態説明図。
【図33】 平面から見た並列状態説明図。
【図34】 間隔規制装置の斜視図およびストッパーの
斜視図。
【図35】 同作用状態正面図。
【符号の説明】
1…載置場、2…レール、3…育苗箱並列装置、4…走
行枠体、5…車体横枠、6…車体側部枠、7…連結具、
8…係合部、9…係合フック、10…載置移動枠、12
…案内レール、13…移動ローラー、14…ラック、1
5…ピニオン、16…枠移動用モータ、17…育苗箱供
給部、18…育苗箱停止装置、19…ストッパ端面、2
0…傾斜板、21…取付部、22…ストッパー、23…
取付板、24…窓孔、25…軸、26…移動停止用突
起、30…衝撃緩和用回動部材、31…回動板、32…
下部縦板、33…軸、35…係合板、36…横板部、3
8…係合軸、39…係合フック、40…上部縦板、41
…軸、42…フック部、43…ガイド部、44…ロック
解除体、45…当接体、50…箱検出装置、51…上側
横板、52…縦板、53…下側横板、54…傾斜板、5
5…当接部、56…検出体、57…取付板、58…軸、
59…窓、60…検出部、62…根切り用のネットロー
ラーまたはシートローラー、63…左右フレーム、64
…取付腕部、65…アーム、66…軸、67…フレーム
体、68…チャンネルフレーム、69…移動枠体、70
…縦枠、71…ローラー、72…上部横枠、73…軸
筒、74…支持アーム、76…育苗箱支持体、77…ケ
ース、78…挿通孔、79…支持棒、80…バネ、81
…ストッパー、82…裏側ケース、83…挿通孔、84
…ストッパー、85…ボルト、86…リブ、87…凹
部、88…回動アーム、89…係合軸、90…上下移動
係合板、91…移動枠体支持部、92…ラック溝、93
…上下移動軸、94…ギヤボックス、95…供給用モー
ター、96…移動枠体、97…ストッパー、98…バ
ネ、99…タイマー板、100…係合孔、101…タイ
マー縦軸、102…取付枠、103…バネ、104…ス
トッパーピン、105…係合ピン、106…案内ガイ
ド、107…切欠部、108…取付板、109…窓孔、
110…ストッパー、111…軸、112…ストッパ端
面、113…傾斜板、114…摺接面、115…取付
部、116…一方側側面、117…他方側側面、118
…案内走行ローラー、119…車輪、120…走行用モ
ータ、121…歯車、122…歯車、123…チエン、
124…支持転輪、125…載置台。
【手続補正書】
【提出日】平成9年1月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図6】
【図7】
【図14】
【図3】
【図4】
【図10】
【図13】
【図5】
【図8】
【図12】
【図9】
【図11】
【図15】
【図16】
【図19】
【図17】
【図18】
【図29】
【図20】
【図21】
【図30】
【図22】
【図23】
【図31】
【図24】
【図25】
【図35】
【図26】
【図27】
【図28】
【図32】
【図33】
【図34】
フロントページの続き (72)発明者 神崎 淳一 栃木県宇都宮市平出工業団地44番地3 株 式会社スズテック内 (72)発明者 秋沢 博 栃木県宇都宮市平出工業団地44番地3 株 式会社スズテック内 (72)発明者 黒田 健二 栃木県宇都宮市平出工業団地44番地3 株 式会社スズテック内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 載置場1に設けた前後方向のレール2上
    を走行する底抜けの平面視長四角形状の走行枠体4と、
    前記レール2の左側と右側の走行枠体4に対して往復移
    動自在であって、かつ、育苗箱Aを載置し得る載置移動
    枠10と、前記レール2の上方の走行枠体4の上方位置
    に設けられ前記載置移動枠10に育苗箱Aを供給する育
    苗箱供給部17と、前記載置移動枠7は通過するが該載
    置移動枠10上の育苗箱Aは通過させない育苗箱停止装
    置18とにより構成し、前記載置移動枠10の左右両端
    側には、前後一対の横板形状の衝撃緩和用回動部材30
    を軸33により回動自在に設け、前記衝撃緩和用回動部
    材31の前後両側部には前後方向に突き出る係合軸38
    を設け、前記載置移動枠10には育苗箱Aを移送する往
    路では前記係合軸38に係合して育苗箱Aを支持する係
    合フック39を設け、該係合フック39の移動路には前
    記往路では係合フック39に対して退避し育苗箱Aを降
    ろす復路では係合フック39の係合を解除するロック解
    除体44を設け、もって、前記復路では衝撃緩和用回動
    部材31を下方回動させて先下がり傾斜するように構成
    した育苗箱並列敷設装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記係合フック39
    は、下部をフック部42に上部はガイド部43に夫々形
    成し、その上下中間部を軸41により前記載置移動枠7
    に軸着し、前記ロック解除体44は弾性部材により形成
    した育苗箱並列敷設装置た育苗箱並列敷設装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、前記
    衝撃緩和用回動部材31は、育苗箱Aを降ろすとき育苗
    箱Aが載った荷重で下方回動し、前記走行枠体4に設け
    た当接体45に当接することにより上方回動して水平状
    態の支持位置に復帰するようにした育苗箱並列敷設装
    置。
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