JPH10108178A - 符号量制御方法 - Google Patents

符号量制御方法

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JPH10108178A
JPH10108178A JP25564296A JP25564296A JPH10108178A JP H10108178 A JPH10108178 A JP H10108178A JP 25564296 A JP25564296 A JP 25564296A JP 25564296 A JP25564296 A JP 25564296A JP H10108178 A JPH10108178 A JP H10108178A
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JP
Japan
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quantizer
data amount
macroblock
quantization
dref
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Application number
JP25564296A
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English (en)
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Tamotsu Toyooka
有 豊岡
Takayoshi Yamaguchi
孝好 山口
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はデジタル映像信号を圧縮伸張する映
像信号処理装置に関し、特に画像データを離散余弦変換
によって高能率符号化する符号量制御の方法に関する。
従来手段における量子化器の決定では、伝送するデータ
量を可能な限りTDに近づけても伝送容量の利用効率に
無駄が生じ、また、画像によっては復号時画面に量子化
歪が目立つという問題があった。 【解決手段】 本発明は直交手段により得られるブロッ
ク化された直交成分に対し、前記ブロックを所定数集め
て2つ以上のグループに分けるグループ化手段と、複数
種類の量子化器を備えた量子化手段と、各々の前記量子
化器で量子化した場合の符号化後の各データ量を見積も
るデータ量算出手段と、前記データ量算出手段のデータ
量を基に前記符号化後の総データ量が目標符号量以下と
なる最適な量子化器を決定する量子化器決定手段を備え
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタル映像信号を
圧縮伸張する映像信号処理装置に関し、特に画像データ
を離散余弦変換によって高能率符号化する符号量制御の
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、映像信号をデジタル化して記録再
生するにあたり、高能率符号化技術が重要になってお
り、その有効な手段として、直交変換符号化が代表的で
ある。直交変換とは入力される時系列信号を直交する成
分に変換するもので、フーリエ変換、離散余弦変換(以
下、DCT:Discrete Cosine Tra
nsform)、離散正弦変換、アダマール変換等が知
られている。
【0003】従来の技術としては、例えばHDデジタル
VCR協議会で決定したDVCR規格書(Specif
ications of Consumer−Use
Digital VCRs using 6.3mm
magnetic tape)及び、特開平4−915
87号公報に示されている符号量制御方法がある。この
構成を図4に示し、以下に上記DVCR規格に基ずく符
号量制御方法を説明する。
【0004】図4において、30の離散余弦変換器は入
力される画像信号を水平8画素、垂直8画素の合計64
画素を単位(以下、DCTブロック)とする標本値毎に
DCTによって2次元の直交変換を行う。2次元DCT
されたDCTブロックは、水平方向、垂直方向共に低域
を表わす直交成分から順番に31のクラス分け部にDC
Tブロック単位で入力され、31のクラス分け部では1
ビデオセグメント内の各DCTブロックに対し、4種類
あるクラスのうち1つのクラスが選ばれる。
【0005】これは、後述の図11にあるようにクラス
番号によって量子化器を構成する量子化ステップが異な
り、クラス番号が大きいDCTブロックほど精細度が大
きいことを表わしており、相対的に粗く量子化すること
を目的としている。
【0006】図4の31のクラス分け部でクラス分けさ
れたDCTブロックは、32のデータ量算出部に30D
CTブロック単位で入力される。ここで、6DCTブロ
ックを1マクロブロック、5マクロブロックを1ビデオ
セグメントとする。
【0007】1ビデオセグメント単位で入力される32
のデータ量算出部では、予め用意されている16個の量
子化器に対する1マクロブロック単位での可変長符号化
後のデータ量が計算され、その結果に基づいて33の量
子化番号決定部で全てのマクロブロックのデータ量の合
計が伝送可能な総データ量を超えないようにマクロブロ
ック毎の量子化器が決定される。同時に34のバッファ
に入力された直交成分は量子化器が決定されるまで遅延
する。34のバッファから出力される直交成分は35の
量子化部において、33の量子化番号決定部によって決
定される量子化器を用いて量子化される。
【0008】ところで、16種類の量子化器からなる3
5の量子化部では図5に示すようにDCTブロックの直
交成分をDC成分(斜線部分)を除いて4つのArea
(図5中の番号は各Areaの番号、以下、Area番
号)に分割し、16種類の量子化器におけるこのAre
aと量子化とに一定の関係を持たせている。上記、クラ
ス分けとAreaと量子化の関係を図11に示す。図1
1において、縦方向は量子化の番号(以下、量子化番
号)、横方向はクラス番号とArea番号である。ま
た、表中の分数は量子化で実行される乗算の乗数を表わ
している。次に35の量子化部で量子化されたデータ
は、36の可変長符号化部で可変長符号化され、1ビデ
オセグメント単位の符号として出力される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように構成され
た符号量制御方法において、マクロブロック毎の量子化
器の決定は以下のように行われる。
【0010】図8は量子化器を決定する32のデータ量
算出部と33の量子化番号決定部の動作を示すフローチ
ャートであり、このフローチャートにおいてマクロブロ
ック毎の量子化番号が定義され、後述のSD(q)とq
の関係を図12に示す。
【0011】図12において、横方向は量子化番号q
(0〜15)、縦方向はマクロブロック番号m(0〜
4)を表しており、AD(q,m,class)は量子
化番号q、マクロブロック番号m、クラス番号clas
sに対するデータ量を示している。ここで、クラス番号
はマクロブロック毎に設定される値であるが、本発明に
直接関係しない変数であるため説明を省略する。
【0012】次に、SD(q)は5つのマクロブロック
に対して同一の量子化番号qを持つときの1ビデオセグ
メント当たりのデータ量を表している。つまり、AD
(q,0,class)+AD(q,1,class)
+AD(q,2,class)+AD(q,3,cla
ss)+AD(q,4,class)=SD(q)であ
る。
【0013】図8において、ステップS101で量子化
番号qが最大値である「15」に初期値として設定さ
れ、ステップS102へ進む。ステップS102では5
つのマクロブロックに対して同一の量子化番号qを持つ
と仮定したときの1ビデオセグメント当たりのデータ量
(以下、SD(q))と目標符号量となる実際に伝送可
能である最大の1ビデオセグメント当たりのデータ量
(以下、TD)を比較し、その結果、SD(q)≦TD
の場合はステップS103に、SD(q)>TDの場合
はステップS109へ進む。
【0014】ステップS109へ進んだ場合は、ここで
オーバーフローの検出を行う。つまり、量子化番号qが
「0」かどうかを判別し、q=「0」の場合は、どの量
子化器でも1ビデオセグメント当たりの総データ量がオ
ーバーフローするとして、処理を終了し量子化番号を
「0」として出力する。q≠「0」の場合はステップS
110に進み、qの値を1つ下げ、ステップS102へ
戻り、新たな量子化器による総データ量SD(q)とT
Dとの比較が行われる。SD(q)≦TDでステップS
103に進むと、ここで量子化番号qが「15」かどう
かを判別し、q=「15」の場合は、これ以上の量子化
番号が存在しないため処理を終了する。
【0015】また、q≠「15」の場合はステップS1
04へ進み、ここでDref=SD(q)、i=
「0」、に初期設定し、この時点でのマクロブロック毎
の量子化番号をQ(m)に代入する。この時のDref
が、全てのマクロブロックを同一の量子化番号で量子化
した場合に1ビデオセグメント当たりの総データ量がオ
ーバーフローしない最大の総データ量を指し、量子化番
号Q(m)がマクロブロック番号m毎の量子化番号とな
る。また、変数iは5つあるマクロブロックの番号を指
し、初期値を「0」に設定することでマクロブロック番
号「0」のマクロブロックより処理することを表わして
いる。ステップS105ではマクロブロック番号iの量
子化番号Q(i)を1つ増やした時の量子化番号を求
め、変数qに代入する。
【0016】次にステップS106ではマクロブロック
番号iの量子化番号の値を1つ増やした時の増分をΔA
D(q,i,class)とし、その増分と上記Dre
fとを加算したDref+ΔAD(q,i,clas
s)を計算し、TDと比較する。Dref+ΔAD
(q,i,class)>TDの場合は、これ以上量子
化番号の値を増加させる事が不可能であると判断し、ス
テップS111で増加させたマクロブロック番号iの量
子化番号Q(i)を1つ戻し、処理を終了する。
【0017】Dref+ΔAD(q,i,class)
≦TDの場合はステップS107に進み、マクロブロッ
ク番号iが最大値の「4」かどうかを判別し、i=
「4」の場合はiを「0」に戻すことなく処理を終了す
る。i≠「4」の場合はステップS108へ進み、新た
にDref=Dref+ΔAD(q,i,clas
s)、さらにマクロブロック番号iを1つ更新しステッ
プS105に戻り、上記動作を繰り返す。
【0018】上記したフローチャートは1ビデオセグメ
ント当たりの伝送可能な総データ量の範囲内で出来る限
り多くのデータを伝送させるため、マクロブロック毎に
ある量子化番号で量子化した1ビデオセグメント当たり
総データ量がTDを超えない場合、1ビデオセグメント
当たりの総データ量がよりTDに近づくようにマクロブ
ロック番号の小さいほうから順に量子化番号を1つ上の
値にして総データ量を計算していき、TDを超える直前
の量子化番号を求めるためのものである。
【0019】この結果、図9に示すように、1ビデオセ
グメントの画像信号を量子化器で量子化を行う場合、マ
クロブロック番号「0」からこのマクロブロック番号
(図9ではマクロブロック番号は「2」)までのマクロ
ブロックは量子化番号qの量子化器がそれ以降のマクロ
ブロックについては量子化番号q−1の量子化器が選択
されることになる。
【0020】ところで、1ビデオセグメントを構成する
5つのマクロブロックは図10に示すように画面の中心
部から画面の周辺部に向かって順に並べられている。即
ち、マクロブロック番号「0」のマクロブロックが画面
中央に位置し、マクロブロック番号「3」,「4」のマ
クロブロックは画面周辺部に位置する。
【0021】然るに、上記のような従来手段における量
子化器の決定では、量子化番号をマクロブロック毎に更
新していくとき、マクロブロック番号の小さい順から更
新していくため画面中央部のマクロブロックの量子化番
号は1つ上の値に更新されても、画面周辺部のマクロブ
ロックの量子化番号は符号量的にまだ余裕があるにもか
かわらず、更新されないことが多いため、上記の様に伝
送するデータ量を可能な限りTDに近づけても伝送容量
の利用効率に無駄が生じ、また、画像によっては復号時
画面に量子化歪が目立つという問題があった。
【0022】本発明はかかる点に鑑み、量子化歪の目立
ちにくい高画質な画像を得るため、1ビデオセグメント
毎に目標符号量となるよう、より最適な量子化番号を選
択する符号量制御の方法を提供する。
【0023】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は直交手段により得られるブロック化された
直交成分に対し、前記ブロックを所定数集めて2つ以上
のグループに分けるグループ化手段と、複数種類の量子
化器を備えた量子化手段と、各々の前記量子化器で量子
化した場合の符号化後の各データ量を見積もるデータ量
算出手段と、前記データ量算出手段のデータ量を基に前
記符号化後の総データ量が目標符号量以下となる最適な
量子化器を決定する量子化器決定手段を備えた符号量制
御装置であって、前記量子化器決定手段において、前記
グループ毎の量子化番号が可能な限り最大となる符号量
制御方法。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について
図面を参照しながら説明する。
【0025】図1は本発明の実施例における符号量制御
方法を説明するフローチャート、図2は該符号量制御方
法を導入した符号量制御装置のブロック図である。これ
は、前記従来例における32のデータ量算出部及び33
の量子化器決定部の動作を示すものである。
【0026】図1において、ステップS1で量子化番号
qが最大値である「15」に初期値として設定され、ス
テップS2へ進む。ステップS2では5つのマクロブロ
ックに対して同一の量子化番号qを持つと仮定したとき
の1ビデオセグメント当たりのデータ量SD(q)と目
標符号量となる、実際に転送可能である最大の1ビデオ
セグメント当たりのデータ量TDを比較し、その結果、
SD(q)≦TDの場合はステップS3に、SD(q)
>TDの場合はステップS11へ進む。
【0027】ステップS11へ進んだ場合は、ここでオ
ーバーフローの検出を行う。つまり、量子化番号qが
「0」かどうかを判別し、q=「0」の場合は、どの量
子化器でも1ビデオセグメント当たりの総データ量がオ
ーバーフローするとして、処理を終了し量子化番号を
「0」として出力する。q≠「0」の場合はステップS
12に進み、qの値を1つ下げ、ステップS2へ戻り、
新たな量子化器による総データ量SD(q)とTDとの
比較が行われる。
【0028】SD(q)≦TDでステップS3に進む
と、ここで量子化番号qが「15」かどうかを判別し、
q=「15」の場合は、これ以上の量子化番号が存在し
ないため処理を終了する。また、q≠「15」の場合は
ステップS4へ進み、ここでDref=SD(q)に初
期設定し、この時点でのマクロブロック毎の量子化番号
をQ(m)に代入し(以下、mはマクロブロック番
号)、また、マクロブロック毎に決定され、マクロブロ
ック番号mのマクロブロックの量子化番号を更新するか
どうかを判別する変数K(m)を「0」に初期設定す
る。これは全てのマクロブロックに最初、量子化番号の
更新を許可していることを表わしている。
【0029】この時のDrefが、全てのマクロブロッ
クを同一の量子化番号で量子化した場合に1ビデオセグ
メント当たりの総データ量がオーバーフローしない状態
での最大の総データ量を指し、量子化番号Q(m)がマ
クロブロック番号m毎の量子化番号となり、K(m)=
「0」がマクロブロック番号mのマクロブロックはまだ
ロックされておらず、量子化番号の値が更新される可能
性のあることを示している。ステップS5では変数iを
「0」に設定している。ここで、変数iは5つあるマク
ロブロックの番号を指し、初期値を「0」に設定するこ
とでマクロブロック番号「0」より処理することを表わ
している。
【0030】ステップS6ではマクロブロック番号iの
量子化番号Q(i)を1つ増やした時の量子化番号を求
め、変数qに代入する。次にステップS7ではK(i)
の値を判別し、K(i)=「1」であればマクロブロッ
ク番号iのマクロブロックは量子化番号をこれ以上更新
することが不可能であるので次段のステップS8をバイ
パスし、ステップS9へ処理が進み、K(i)=「0」
であればステップS8へ進む。
【0031】ステップS8ではマクロブロック番号iの
量子化番号の値を1つ増やした時のマクロブロック毎の
符号量の増分をΔAD(q,i,class)とし、そ
の増分と上記Drefとを加算したDref+ΔAD
(q,i,class)を計算し、TDと比較する。
【0032】Dref+ΔAD(q,i,class)
>TDの場合は、これ以上マクロブロック番号iの量子
化番号の値を増加させる事が不可能であると判断し、ス
テップS13において、ステップS6で増加させたマク
ロブロック番号iの量子化番号Q(i)を1つ戻し、マ
クロブロック番号iの量子化番号をロックするため、K
(i)=「1」としステップS14へ進む。
【0033】ステップS14では全てのマクロブロック
番号mに対するK(m)が「1」であるかどうか、つま
り、全てのマクロブロックの量子化番号の更新が不可能
であるかどうかを判断するため、K(0),K(1),
K(2),K(3),K(4)の論理積を求め、上記論
理積の結果が「0」であればステップS9へ進み、
「1」であれば処理を終了する。
【0034】また、Dref+ΔAD(q,i,cla
ss)≦TDの場合はステップS9に進み、マクロブロ
ック番号iが最大値の「4」かどうかを判別し、i=
「4」の場合はステップS5に戻り、iを「0」に再設
定し、上記i=0〜4の5回の動作を繰り返す。i≠
「4」の場合はステップS10へ進み、新たにDref
=Dref+ΔAD(q,i,class)とし、さら
にマクロブロック番号iを1つ更新しステップS6に戻
り、上記動作を繰り返す。
【0035】また、図2において、1は図5における3
1のクラス分け部でクラス分けされたDCTブロックを
入力とする第1の演算部、2は1の第1の演算部の算出
結果を入力とする第2の演算部、3は同期信号を入力と
し、1の第1の演算部、2の第2の演算部、4の差分メ
モリ、5の第3の演算部及び、8の後処理部を制御する
制御部である。
【0036】4は2の第2の演算部より算出されたマク
ロブロック毎に量子化番号を1つ更新した時の符号量の
増分を記録する差分メモリ、6は1の第1の演算部の出
力に4の差分メモリの出力を加算する加算器、7は6の
加算器の出力とTDとの大小を比較し、その結果を8の
後処理部へ出力する比較器、8は3の制御部より制御さ
れ、量子化番号を決定する後処理部である。
【0037】以上のように構成された各々のブロックを
図1のフローチャートに照らし合わせて説明する。
【0038】1の第1の演算部においては、31のクラ
ス分け部でクラス分けされたDCTブロックが入力さ
れ、3の制御部からの制御信号によって、ステップS
1,S2,S11,S12を実行し、5つのマクロブロ
ックに対して同一の量子化番号qを持つと仮定したとき
の1ビデオセグメント当たりのデータ量であるSD
(q)がTDを超えない最大の量子化番号を決定し、ス
テップS3,S4を経てDrefを算出する。2の第2
の演算部においては、1の第1の演算部による算出結果
が入力され、3の制御部からの制御信号によって、ステ
ップS8で使用するΔAD(q,i,class)を4
の差分メモリに出力する。
【0039】3の制御部においては、全てのステップ及
び、4の差分メモリを制御する。4の差分メモリにおい
ては、3の制御部からの制御信号によって、2の第2の
演算部からの出力であるΔAD(q,i,class)
を記憶する。5の第3の演算部においては、3の制御部
からの制御信号及び、7の比較器からの比較結果によっ
て、ステップS5,S6,S7,S9,S10を実行
し、更新されたDrefを算出する。6の加算器におい
ては、5の第3の演算部からの出力であるDrefと4
の差分メモリからの出力であるΔAD(q,i,cla
ss)を加算する。
【0040】7の比較器においては、6の加算器の加算
結果とTDとの大小を比較し、比較結果を5の第3の演
算部及び、8の後処理部に出力する。上記6,7での処
理がステップS8に対応している。8の後処理部におい
ては、7の比較器からの比較結果及び、3の制御部から
の制御信号によって、ステップS13,S14を実行
し、量子化番号を図4の35の量子化部へ出力する。
【0041】次に、図3は以上の動作で求められた1ビ
デオセグメントあたりのマクロブロックと量子化番号と
の関係が決定されるまでの流れを示すもので、ここでは
マクロブロック番号「0」,「4」のマクロブロックの
量子化番号がq、マクロブロック番号「1」,「2」の
マクロブロックの量子化番号がq−1、マクロブロック
番号「3」のマクロブロックの量子化番号がq+1とい
う量子化器の決定がなされた場合を表わしている。
【0042】以下に本実施例によるビデオセグメントE
の場合の量子化器決定までの流れを図1のフローチャー
トと照らし合わせて説明する。ステップS2で全てのマ
クロブロックがビデオセグメントAに示すように量子化
番号q−1に設定され、処理AによりステップS3へ処
理が移る。ステップS3に処理が移ったビデオセグメン
トAはステップS4からステップS7を経てステップS
8においてマクロブロック番号「0」のマクロブロック
の量子化番号をqとしたときの1ビデオセグメントの符
号量を計算しTDと比較する。
【0043】次にマクロブロック番号「0」のマクロブ
ロックの量子化番号をqとしたときの1ビデオセグメン
トの符号量がTDを超えないので、マクロブロック番号
「0」のマクロブロックの量子化番号をqに設定し、ス
テップS9,S10を経てステップS6に進みマクロブ
ロック番号「1」のマクロブロックの量子化番号をqと
し、ステップS8においてそのときの1ビデオセグメン
トの符号量を計算しTDと比較する。
【0044】ここで、1ビデオセグメントの符号量がT
Dを超えるのでマクロブロック番号「1」のマクロブロ
ックの量子化番号は更新されず、q−1に設定される。
従来の量子化器決定方法ではここで処理が終了し、ビデ
オセグメントBの量子化番号が量子化器に出力される
が、本実施例では更にステップS13によってマクロブ
ロック番号「1」のマクロブロックに対しK(1)=1
とすることによって、該マクロブロックの量子化番号が
q−1にロックされステップS9,S10を経てステッ
プS6に進む。
【0045】次のマクロブロック番号「2」のマクロブ
ロックに関しては上記マクロブロック番号「1」のマク
ロブロックと同様にステップS8において、1ビデオセ
グメントの符号量がTDを超えるため、量子化番号が更
新されずK(2)=1に設定され、マクロブロック番号
「2」のマクロブロックの量子化番号はq−1にロック
される。
【0046】以上のステップS6からステップs10、
もしくはステップs13,S14によりマクロブロック
番号「3」,「4」の量子化番号が各々qに決定され、
その結果、ビデオセグメントC,Dという結果を得る。
【0047】ここで、マクロブロック番号が最大値の4
に達したのでステップS9によりステップS5に進み、
再度マクロブロック番号を「0」に戻し、ステップS6
からの処理を実行する。つまり、マクロブロック番号
「0」のマクロブロックはステップS8により量子化番
号をq+1とし、1ビデオセグメントの符号量とTDを
比較し、本事例ではTDを超えるのでマクロブロック番
号「0」のマクロブロックの量子化番号はqにロックさ
れ、同時にk(0)=1に設定され、ステップS9,S
10を経てステップS6に戻る。
【0048】ここで、ステップS7によりK(1)=1
であるのでステップS8はバイパスされ、ステップS
9,S10を経てマクロブロック番号「2」のマクロブ
ロックに対する処理に進むのだが、同様にステップS7
によりK(2)=1であるため、ステップS8はバイパ
スされ、ステップS9,S10を経てマクロブロック番
号「3」のマクロブロックに対する処理に進む。
【0049】次のステップS8では1ビデオセグメント
の符号量がTDを超えないため、マクロブロック番号
「3」のマクロブロックの量子化番号はq+1に更新さ
れ、ステップS9,S10を経てマクロブロック番号
「4」のマクロブロックに対する処理に進み、ステップ
S8において1ビデオセグメントの符号量がTDを超え
るためマクロブロック番号「4」のマクロブロックの量
子化番号はqにロックされ、同時にk(4)=1に設定
される。
【0050】次にステップS9よりステップS5に進
み、再度マクロブロック番号「0」のマクロブロックに
対する処理を実行するのだが、K(i)=0であるのは
i=3のときのみであるため、ステップS8へはマクロ
ブロック番号「3」のマクロブロックに対する処理だけ
が進み、この結果、1ビデオセグメントの符号量がTD
を超えるためマクロブロック番号「3」のマクロブロッ
クの量子化番号はq+1にロックされ、同時にk(3)
=1になる。
【0051】ここで、全てのK(i)[i=0〜4]が
「1」に設定されたのでステップS14により全ての処
理が終了し、ビデオセグメントEという結果を得る。
【0052】さらに、具体的なもう一つの事例を図6,
図7に示し、図2のブロック図を参照しながら本実施例
を説明する。図6は1の第1の演算部において求められ
る各々の量子化番号に対するマクロブロック毎のデータ
量と5つのマクロブロックに対して同一の量子化番号を
持つと仮定したときの1ビデオセグメント当たりの符号
量SDを表わしており、図7は2の第2の演算部におい
て求められる各々のマクロブロックに対する量子化番号
を1つ更新した場合の符号量の増分を表わしている。
【0053】以下に、本事例における量子化器決定まで
の処理を説明する。1ビデオセグメントの画像データが
1の第1の演算部に入力され、図6に示す符号量が算出
されたとし、TD=2300であったとする。1の第1
の演算部において量子化番号「15」からSDを算出し
ていくと、TD=2300であるので、各々のマクロブ
ロックにおける量子化番号Q(i)[i=0〜4]は
「8」に設定され、2の第2の演算部では1の第1の演
算部より得られた算出結果より図7に示されるマクロブ
ロック毎の符号量の増分を計算し、4の差分メモリに記
憶する。
【0054】ここで、図6中の矢印はSDとTDとの比
較を行った時の処理の境目を示し、また、図6,4中に
おいて量子化番号「7」以下の符号量も計算されている
が、実際の1の第1の演算部においてはSD≦TDにな
った時点で処理を終了する。次に、4の差分メモリ,5
の第3の演算部,6の加算器及び、7の比較器において
1の第1の演算部より得られた量子化番号「8」とDr
ef=SD(8)を初期値とし、量子化番号を決定す
る。つまり、5の第3の演算部においてDref=22
05となり、4の差分メモリよりマクロブロック番号
「0」,量子化番号「8」のときの符号量の増分ΔAD
(8,0)が「30」であるため6の加算器においてD
ref+ΔAD(8,0)=2235を得る。
【0055】さらに、7の比較器においてDref+Δ
AD(8,0)とTDを比較し、Dref+ΔAD
(8,0)<TDであるので、マクロブロック番号を
「1」に、Dref=Dref+ΔAD(8,0)=2
235に更新し、マクロブロック番号「1」のマクロブ
ロックの量子化番号Q(0)は「9」に設定される。次
に、ΔAD(8,1)=35であるので、6の加算器に
おいてDref+ΔAD(8,1)=2270を得、7
の比較器においてDref+ΔAD(8,1)<TDを
得る。したがって、新たにマクロブロック番号を「2」
に、Dref=Dref+ΔAD(8,1)=2270
に更新し、Q(1)は「9」に設定される。
【0056】ここで、次のΔAD(8,2)は「35」
であるので、6の加算器、7の比較器において、Dre
f+ΔAD(8,2)>TDという結果となり、Q
(2)は更新されず、8の後処理部においてQ(2)は
「8」にロックされる。
【0057】さらにマクロブロック番号「3」において
ΔAD(8,3)=15であるから、6の加算器、7の
比較器において、Dref+ΔAD(8,3)<TDを
得、Dref=Dref+ΔAD(8,3)=2285
に、Q(3)は「9」に更新され、次のマクロブロック
番号「4」においてはΔAD(8,4)=20であるた
め、Dref+ΔAD(8,4)>TDという結果とな
りDref及びQ(4)は更新されず、8の後処理部に
おいてQ(4)は「8」にロックされる。以上の処理に
おいて、Dref=2285であり、マクロブロック毎
のQ(i)[i=0〜4]はQ(0)=Q(1)=Q
(3)=9、Q(2)=Q(4)=8に設定されてい
る。
【0058】次にマクロブロック番号を「0」に戻し、
上記の処理を繰り返すのだが、量子化番号がまだロック
されていないマクロブロック番号「0」「1」「3」の
マクロブロックにおいて、TD−Dref=15の符号
量の増分を許すマクロブロックは図7よりマクロブロッ
ク番号「0」「3」である。したがって、Dref=2
300=TDとなり、全てのQ(i)[i=0〜4]が
ロックされ、Q(0)=Q(3)=10、Q(1)=
9、Q(2)=Q(4)=8という結果を得る。
【0059】図6中の網かけ部が、本事例において最終
的に求められたマクロブロック毎の量子化番号であり、
その合計は2300でTD以下の値となっている。
【0060】以上説明したように、本実施例によれば、
図3に示すように各マクロブロックに対する量子化番号
の更新がマクロブロック番号の大小に依存することなく
実行されるため、画面中央部のマクロブロックに量子化
番号の更新が集中することがなく、復号時画面の量子化
歪を軽減でき、より高画質な画像を得ることが可能で、
その実用的効果は大きい。
【0061】また、復号時画面の量子化歪の出現をある
程度容認するかわりに全処理の遅延を削減させるという
他の実施例は、例えば、ステップS9におけるマクロブ
ロック番号とその最大値である「4」との比較におい
て、マクロブロック番号=「4」であった場合は全ての
処理を終了する等、繰り返し処理の回数を制限すること
で可能であり、この場合は図2のビデオセグメントDと
いう結果を得る。
【0062】尚、本実施例では1ビデオセグメントの符
号量がTDを超えたとき、初期値K(i)[i=0〜
4]=0からK(i)[i=0〜4]=1に設定した
が、この逆でも当然可能である。その場合はステップS
14はK(i)[i=0〜4]の論理和が「0」かどう
かの判定となる。
【0063】
【発明の効果】以上のように本発明は、直交手段により
得られるブロック化された直交成分に対し、データ量算
出手段のデータ量を基に符号化後の総データ量が目標符
号量以下となる最適な量子化器を決定する量子化器決定
手段を備える符号量制御方法であるため、各マクロブロ
ックに対する量子化番号の更新がマクロブロック番号の
大小に依存することなく実行され、画面中央部のマクロ
ブロックに量子化番号の更新が集中することがなく、復
号時画面の量子化歪を軽減でき、より高画質な画像を得
ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における符号量制御方法のフ
ローチャートである。
【図2】本発明の一実施例における符号量制御方法を採
用した符号量制御装置のブロック図である。
【図3】本発明の一実施例における符号量制御方法での
1ビデオセグメントあたりのマクロブロックと量子化番
号との関係が決定されるまでの動作を示す流れ図であ
る。
【図4】本発明及び従来例における符号量制御装置全体
を説明するブロック図である。
【図5】DCTブロックの量子化とArea番号の関係
を示す図である。
【図6】本発明の一実施例における符号量制御方法での
マクロブロックと量子化番号に対する符号量を表わす図
である。
【図7】本発明の一実施例における符号量制御方法での
マクロブロックと量子化番号に対する符号量の差を表わ
す図である。
【図8】従来の符号量制御の方法を説明するフローチャ
ートである。
【図9】従来の符号量制御方法において決定された各マ
クロブロックと量子化番号の関係をしめす図である。
【図10】画像信号の1フレームにおける5つのマクロ
ブロックの配置を示す図である。
【図11】クラス番号とArea番号に対し量子化番号
の関係を示す図である。
【図12】マクロブロックと量子化番号の関係を表わす
図である。
【符号の説明】
1 第1の演算部 2 第2の演算部 3 制御部 4 差分メモリ 5 第3の演算部 6 加算器 7 比較器 8 後処理部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直交手段により得られるブロック化され
    た直交成分を量子化及び可変長符号化し、所定数のブロ
    ック毎(以下、符号量制御ブロック)の総データ量が目
    標データ量以下となるように制御する符号量制御装置に
    おいて、 前記符号量制御ブロックを2つ以上のグループに分ける
    グループ化手段と、複数種類の量子化器を備えた量子化
    手段と、各々の前記量子化器で量子化した場合の可変長
    符号化後の各データ量を算出するデータ量算出手段と、
    前記データ量算出手段のデータ量を基に前記符号量制御
    ブロックの総データ量が目標データ量以下となるように
    量子化器を決定する量子化器決定手段とを備え、 前記量子化器決定手段は、全ての前記グループに対して
    同一の量子化器を選択した場合の前記総データ量と目標
    データ量との大小を比較する第1の比較処理にて前記総
    データ量が目標データ量以下で、かつ、目標データ量に
    最も近くなる量子化器Aを求め、前記グループの優先順
    位の高い順に、前記量子化器Aより1つ精度の高い量子
    化器Bを選択した場合の前記総データ量と目標データ量
    との大小を比較する第2の比較処理にて、前記総データ
    量が目標データ量を超える場合には、前記量子化器Aを
    選択し、目標データ量以下の場合には、前記量子化器B
    を選択し、その結果を反映しながら、全ての前記グルー
    プに対して量子化器Aまたは量子化器Bを選択すること
    を特徴とする符号量制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の第2の比較処理にて、
    量子化器Aが選択されたグループについては、1つ精度
    の高い量子化器を選択することは不可能であることを示
    すフラグを付加する機能を有し、前記フラグの付加され
    ていないグループに対して、さらに1つ精度の高い量子
    化器を選択した場合の比較処理を繰り返し行い、全ての
    グループに前記フラグが付加された時点で量子化器決定
    処理を終了することを特徴とする符号量制御方法。
JP25564296A 1996-09-27 1996-09-27 符号量制御方法 Pending JPH10108178A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7058279B2 (en) 2000-03-30 2006-06-06 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Special reproduction data generating device, medium and information aggregate

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7058279B2 (en) 2000-03-30 2006-06-06 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Special reproduction data generating device, medium and information aggregate

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