JPH10106350A - 銀系導体ペースト - Google Patents
銀系導体ペーストInfo
- Publication number
- JPH10106350A JPH10106350A JP28016596A JP28016596A JPH10106350A JP H10106350 A JPH10106350 A JP H10106350A JP 28016596 A JP28016596 A JP 28016596A JP 28016596 A JP28016596 A JP 28016596A JP H10106350 A JPH10106350 A JP H10106350A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 色素部材の添加無しに白色基板上で識別出来
る銀系導体ペーストを提供しようとするものである。 【構成】 銀系導体粉末の少なくとも一部を黒っぽい色
を呈した酸化銀粉末で置き換えることにより、白金粉末
やパラジウム粉末を含まないか含有量が少ない場合で
も、仕上がり銀系導体ペーストの色が灰色、黒っぽい灰
色、黒色等の識別可能な色となる様にする。酸化銀粉末
の含有量は、銀系導体粉末の3Wt%以上が好都合であ
る。
る銀系導体ペーストを提供しようとするものである。 【構成】 銀系導体粉末の少なくとも一部を黒っぽい色
を呈した酸化銀粉末で置き換えることにより、白金粉末
やパラジウム粉末を含まないか含有量が少ない場合で
も、仕上がり銀系導体ペーストの色が灰色、黒っぽい灰
色、黒色等の識別可能な色となる様にする。酸化銀粉末
の含有量は、銀系導体粉末の3Wt%以上が好都合であ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、白色基板上に施
した導体ペーストの不良部分や、スルーホール内への導
体ペーストの塗布不足等を焼成前に識別しやすい様に配
慮した銀系導体ペーストに関する。
した導体ペーストの不良部分や、スルーホール内への導
体ペーストの塗布不足等を焼成前に識別しやすい様に配
慮した銀系導体ペーストに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、導体ペーストとしては、金ペー
スト、銀ペースト、銅ペースト、銀−パラジウムペース
ト、銀−白金ペースト、銀−銅ペースト、パラジウムペ
ースト、白金ペースト等が用いられている。このうち金
ペースト、銅ペースト、パラジウムペースト、白金ペー
スト等はそれぞれ固有の色を呈しているので、白色基板
上に導体パターンを施した場合の不良部分の識別は簡単
に目視又は光学的判別を行うことができる。しかしなが
ら、銀ペースト、銀−パラジウムペースト、銀−白金ペ
ースト、銀−銅ペースト等の銀系導体ペーストにあって
は、パラジウム、白金、銅等の添加物が無い場合、又は
添加量が少ない場合には、導体ペーストの色が主成分た
る銀粉末の持つ銀白色となるため、白色基板に施した導
体パターンやスルーホール導体の不良部分の識別が困難
になる。
スト、銀ペースト、銅ペースト、銀−パラジウムペース
ト、銀−白金ペースト、銀−銅ペースト、パラジウムペ
ースト、白金ペースト等が用いられている。このうち金
ペースト、銅ペースト、パラジウムペースト、白金ペー
スト等はそれぞれ固有の色を呈しているので、白色基板
上に導体パターンを施した場合の不良部分の識別は簡単
に目視又は光学的判別を行うことができる。しかしなが
ら、銀ペースト、銀−パラジウムペースト、銀−白金ペ
ースト、銀−銅ペースト等の銀系導体ペーストにあって
は、パラジウム、白金、銅等の添加物が無い場合、又は
添加量が少ない場合には、導体ペーストの色が主成分た
る銀粉末の持つ銀白色となるため、白色基板に施した導
体パターンやスルーホール導体の不良部分の識別が困難
になる。
【0003】この様な不都合を解決するため、例えば
「小型抵抗器の製造方法」(特公平3−59594号公
報)において、ペースト中に有機色素を混入させる技術
思想が開示されている。
「小型抵抗器の製造方法」(特公平3−59594号公
報)において、ペースト中に有機色素を混入させる技術
思想が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】有機色素をペースト中
に混入させた場合は、焼結体内への残留物量を最少にす
るため、酸素雰囲気で焼成しなければならず、設備を持
たないユーザに於いては用いる事が出来ない。又、残留
物が有る場合は、焼結体の密着強度や経時変化に影響す
るため好ましく無い。そこでこの発明は、色素部材の添
加無しに白色基板上で識別出来る銀系導体ペーストを提
供することを目的とする。
に混入させた場合は、焼結体内への残留物量を最少にす
るため、酸素雰囲気で焼成しなければならず、設備を持
たないユーザに於いては用いる事が出来ない。又、残留
物が有る場合は、焼結体の密着強度や経時変化に影響す
るため好ましく無い。そこでこの発明は、色素部材の添
加無しに白色基板上で識別出来る銀系導体ペーストを提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は、銀系
導体粉末と、ガラスフリットと、これらを分散保持する
有機ビヒクルとを含むものであって、前記銀系導体粉末
の少なくとも一部が酸化銀粉末であることを特徴とする
銀系導体ペーストによって達成することができる。この
発明の目的は、酸化銀粉末は、銀系導体粉末の3Wt%
以上含まれることを特徴とする「請求項1」の銀系導体
ペーストによって達成することができる。
導体粉末と、ガラスフリットと、これらを分散保持する
有機ビヒクルとを含むものであって、前記銀系導体粉末
の少なくとも一部が酸化銀粉末であることを特徴とする
銀系導体ペーストによって達成することができる。この
発明の目的は、酸化銀粉末は、銀系導体粉末の3Wt%
以上含まれることを特徴とする「請求項1」の銀系導体
ペーストによって達成することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】この発明によれば、銀系導体粉末
の少なくとも一部を黒っぽい色を呈した酸化銀粉末とし
た導体ペーストとすることによって、酸化銀粉末の量に
応じて導体ペーストの色を、灰色、黒っぽい灰色、黒色
等とさせ、白色基板との対比を明確なものとした。その
結果、白色基板に施した導体ペーストパターンのかすれ
や欠け等の導体不良、スルーホール中の導体ペースト塗
布不足や形状不良等が焼成前に容易に発見できる。酸化
銀粉末の量は銀系導体粉末の全量であっても良く、銀系
導体粉末の3Wt%以上である事が好ましい。この発明
の銀系導体ペーストによれば、黒っぽい酸化銀の色によ
ってペーストの色が黒っぽくなるものの、焼成すると、
400゜C前後で酸化銀は還元されて銀となり、パラジウ
ム等の他の添加物が無いか少量の場合は仕上がりは銀白
色となる。又、諸特性も、酸化銀粉末を用いた分は銀粉
を用いたと同等な物となる。尚、この発明の銀系導体ペ
ーストによれば、有機色素が含有されていないので、残
留物を防ぐ為に酸素雰囲気炉を用いる必要がなく、ユー
ザーが任意の炉で焼成できるものとなる。
の少なくとも一部を黒っぽい色を呈した酸化銀粉末とし
た導体ペーストとすることによって、酸化銀粉末の量に
応じて導体ペーストの色を、灰色、黒っぽい灰色、黒色
等とさせ、白色基板との対比を明確なものとした。その
結果、白色基板に施した導体ペーストパターンのかすれ
や欠け等の導体不良、スルーホール中の導体ペースト塗
布不足や形状不良等が焼成前に容易に発見できる。酸化
銀粉末の量は銀系導体粉末の全量であっても良く、銀系
導体粉末の3Wt%以上である事が好ましい。この発明
の銀系導体ペーストによれば、黒っぽい酸化銀の色によ
ってペーストの色が黒っぽくなるものの、焼成すると、
400゜C前後で酸化銀は還元されて銀となり、パラジウ
ム等の他の添加物が無いか少量の場合は仕上がりは銀白
色となる。又、諸特性も、酸化銀粉末を用いた分は銀粉
を用いたと同等な物となる。尚、この発明の銀系導体ペ
ーストによれば、有機色素が含有されていないので、残
留物を防ぐ為に酸素雰囲気炉を用いる必要がなく、ユー
ザーが任意の炉で焼成できるものとなる。
【0007】
【実施例1】銀系導体粉末の全量(100Wt%)を酸
化銀粉末とし、ガラスフリットと共に、エチルセルロー
ズ樹脂とターピネオイルからなる有機ビヒクル中に混合
し、三本ロールに所定回数かけて分散させてから粘度調
整をして、この実施例による銀系導体ペーストを得た。
化銀粉末とし、ガラスフリットと共に、エチルセルロー
ズ樹脂とターピネオイルからなる有機ビヒクル中に混合
し、三本ロールに所定回数かけて分散させてから粘度調
整をして、この実施例による銀系導体ペーストを得た。
【0008】ここで得た銀系導体ペーストを用いて、2
5mm角の96%アルミナ基板上にパターンをスクリーン
印刷し、120゜Cで10分間乾燥して、導体部分の色調
を目視評価した所、黒色であり、白色基板上で明確に状
態判別が可能であった。その後、導体パターンを印刷乾
燥させた基板をコンベア炉に入れて850゜Cで焼成する
と、焼結導体は銀白色を呈した。冷却後、Niメッキ
(ワット浴)した後半田メッキ(AS浴)してその付き
具合を肉眼で観察した所、メッキの付き具合は良好であ
った。
5mm角の96%アルミナ基板上にパターンをスクリーン
印刷し、120゜Cで10分間乾燥して、導体部分の色調
を目視評価した所、黒色であり、白色基板上で明確に状
態判別が可能であった。その後、導体パターンを印刷乾
燥させた基板をコンベア炉に入れて850゜Cで焼成する
と、焼結導体は銀白色を呈した。冷却後、Niメッキ
(ワット浴)した後半田メッキ(AS浴)してその付き
具合を肉眼で観察した所、メッキの付き具合は良好であ
った。
【0009】次いで、メッキを施した基板を220゜C半
田溶解槽に5秒間浸漬後、0.6mmφの半田メッキ軟銅
線を半田付けして引っ張り試験すると4.2Kg/2mm
□の密着強度が得られた。又、上記の焼成基板を250
゜C半田溶解槽に5秒間浸漬後に0.6mmφ半田メッキ軟
導線を半田付けして引っ張り試験すると、初期密着強度
は5.6Kg/2mm□であり、これを150゜Cオーブン
に48時間放置して後のエージング密着強度は、4.2
Kg/2mm□であった。220゜C半田溶解槽に5秒間浸
漬した場合の半田濡れ性も良好であった。
田溶解槽に5秒間浸漬後、0.6mmφの半田メッキ軟銅
線を半田付けして引っ張り試験すると4.2Kg/2mm
□の密着強度が得られた。又、上記の焼成基板を250
゜C半田溶解槽に5秒間浸漬後に0.6mmφ半田メッキ軟
導線を半田付けして引っ張り試験すると、初期密着強度
は5.6Kg/2mm□であり、これを150゜Cオーブン
に48時間放置して後のエージング密着強度は、4.2
Kg/2mm□であった。220゜C半田溶解槽に5秒間浸
漬した場合の半田濡れ性も良好であった。
【0010】
【実施例2】銀系導体粉末として、99Wt%の酸化銀
粉末と1Wt%の白金粉末を用いて実施例1と同様にし
てこの実施例による銀系導体ペーストを得、96%アル
ミナ基板にパターンを印刷し乾燥させて目視観察すると
色調は黒であり、白色基板上の導体部の良否判別は容易
であった。この導体付き基板を850゜Cで焼成すると、
焼結導体は銀白色を呈した。この焼成基板を250゜C半
田溶解槽に5秒間浸漬後に0.6mmφ半田メッキ軟銅線
を半田付けして密着強度を測定すると、初期密着強度は
5.5Kg/2mm□、150゜Cオーブン内に48時間放
置したエージング密着強度は4.3Kg/2mm□であっ
た。又、220゜C半田溶解槽に5秒間浸漬した場合の半
田濡れ性は良好であった。
粉末と1Wt%の白金粉末を用いて実施例1と同様にし
てこの実施例による銀系導体ペーストを得、96%アル
ミナ基板にパターンを印刷し乾燥させて目視観察すると
色調は黒であり、白色基板上の導体部の良否判別は容易
であった。この導体付き基板を850゜Cで焼成すると、
焼結導体は銀白色を呈した。この焼成基板を250゜C半
田溶解槽に5秒間浸漬後に0.6mmφ半田メッキ軟銅線
を半田付けして密着強度を測定すると、初期密着強度は
5.5Kg/2mm□、150゜Cオーブン内に48時間放
置したエージング密着強度は4.3Kg/2mm□であっ
た。又、220゜C半田溶解槽に5秒間浸漬した場合の半
田濡れ性は良好であった。
【0011】
【実施例3】銀系導体粉末として、50Wt%の酸化銀
粉末と、49Wt%の銀粉末と、1Wt%の白金粉末と
を用いて実施例1と同様にして銀系導体ペーストを造
り、96%アルミナ基板上にパターンをスクリーン印刷
して乾燥させた所、導体部の色調は黒っぽい灰色で、白
色基板上での導体の良否判別は良好であった。乾燥後の
基板を850゜Cで焼成すると、この場合も焼結導体は銀
白色を呈した。焼成基板を実施例2と同様にして評価し
た所、初期密着強度は5.3Kg/2mm□、エージング
密着強度は4.1Kg/2mm□であり、220゜C半田溶
解槽に5秒間浸漬した場合の半田濡れ性も良好であっ
た。
粉末と、49Wt%の銀粉末と、1Wt%の白金粉末と
を用いて実施例1と同様にして銀系導体ペーストを造
り、96%アルミナ基板上にパターンをスクリーン印刷
して乾燥させた所、導体部の色調は黒っぽい灰色で、白
色基板上での導体の良否判別は良好であった。乾燥後の
基板を850゜Cで焼成すると、この場合も焼結導体は銀
白色を呈した。焼成基板を実施例2と同様にして評価し
た所、初期密着強度は5.3Kg/2mm□、エージング
密着強度は4.1Kg/2mm□であり、220゜C半田溶
解槽に5秒間浸漬した場合の半田濡れ性も良好であっ
た。
【0011】
【実施例4】酸化銀粉末10Wt%と、銀粉末90Wt
%とから銀系導体粉末を形成し、実施例1と同様にして
この実施例の銀系導体ペーストを得、96%アルミナ基
板上にパターンをスクリーン印刷して120゜Cで乾燥す
ると、導体部の色調は灰色で、白色基板上でのパターン
の良否判定が可能であった。この導体付与基板をコンベ
ア炉に入れて850゜Cで焼成すると導体部分は銀白色に
仕上がった。この焼成基板を冷却させ、Niメッキ(ワ
ット浴)の後半田メッキ(AS浴)してメッキの付き具
合を目視観察した所、メッキの付き具合は良好であっ
た。
%とから銀系導体粉末を形成し、実施例1と同様にして
この実施例の銀系導体ペーストを得、96%アルミナ基
板上にパターンをスクリーン印刷して120゜Cで乾燥す
ると、導体部の色調は灰色で、白色基板上でのパターン
の良否判定が可能であった。この導体付与基板をコンベ
ア炉に入れて850゜Cで焼成すると導体部分は銀白色に
仕上がった。この焼成基板を冷却させ、Niメッキ(ワ
ット浴)の後半田メッキ(AS浴)してメッキの付き具
合を目視観察した所、メッキの付き具合は良好であっ
た。
【0012】このメッキ処理した基板を220゜C半田溶
解槽に5秒間浸漬後、0.6mmφ半田メッキ軟銅線を半
田付けして密着強度を測定すると、4.3Kg/2mm□
と充分な強度が得られた。
解槽に5秒間浸漬後、0.6mmφ半田メッキ軟銅線を半
田付けして密着強度を測定すると、4.3Kg/2mm□
と充分な強度が得られた。
【0013】
【実施例5】酸化銀粉末5Wt%と、銀粉末93Wt%
と、パラジウム粉末2Wt%とからなる銀系導体粉末を
用いて、実施例1と同様にして銀系導体ペーストを得
た。このペーストを96%アルミナ基板上にパターン印
刷して120゜Cで乾燥した。乾燥した導体部分の色調は
灰色であり、白色基板上での導体部分の良否判定が可能
なものであった。
と、パラジウム粉末2Wt%とからなる銀系導体粉末を
用いて、実施例1と同様にして銀系導体ペーストを得
た。このペーストを96%アルミナ基板上にパターン印
刷して120゜Cで乾燥した。乾燥した導体部分の色調は
灰色であり、白色基板上での導体部分の良否判定が可能
なものであった。
【0014】乾燥基板をコンベア炉に入れて850゜Cで
焼成すると、基板上の導体部分は銀白色になっていた。
この焼成基板をNiメッキ(ワット浴)の後半田メッキ
(AS浴)してメッキの付着状態を観察すると良好であ
った。更に、メッキ基板を220゜C半田溶解槽内に5秒
間浸漬後、0.6mmφ半田メッキ軟銅線を半田付けし
て、密着強度を測定すると、4.2Kg/2mmであっ
た。
焼成すると、基板上の導体部分は銀白色になっていた。
この焼成基板をNiメッキ(ワット浴)の後半田メッキ
(AS浴)してメッキの付着状態を観察すると良好であ
った。更に、メッキ基板を220゜C半田溶解槽内に5秒
間浸漬後、0.6mmφ半田メッキ軟銅線を半田付けし
て、密着強度を測定すると、4.2Kg/2mmであっ
た。
【0015】
【比較例1】酸化銀粉末1Wt%と、銀粉末99Wt%
とからなる銀系導体粉末を用いた銀系導体ペーストの場
合、96%アルミナ基板の様な白色基板にパターンをス
クリーン印刷すると基板と導体部分との色調が近く、不
良部分の識別が極めて困難なものであった。即ち、1W
t%程度の酸化銀粉末の混入では色調を変更させるに至
らない。尚、メッキの付着状況、密着強度は良好であっ
た。
とからなる銀系導体粉末を用いた銀系導体ペーストの場
合、96%アルミナ基板の様な白色基板にパターンをス
クリーン印刷すると基板と導体部分との色調が近く、不
良部分の識別が極めて困難なものであった。即ち、1W
t%程度の酸化銀粉末の混入では色調を変更させるに至
らない。尚、メッキの付着状況、密着強度は良好であっ
た。
【0015】
【比較例2】銀粉末80Wt%と、パラジウム粉末20
Wt%とからなる銀系導体粉末を用いた銀系導体ペース
トの場合、基板上に施して乾燥した場合の色調は黒っぽ
い灰色で、十分に不良部分を判別出来る。しかしなが
ら、パラジウム粉末量が多いため高価なものとなる。
又、このペーストを用いた焼結導体は灰色となり、パラ
ジウム粉末の色が残る。
Wt%とからなる銀系導体粉末を用いた銀系導体ペース
トの場合、基板上に施して乾燥した場合の色調は黒っぽ
い灰色で、十分に不良部分を判別出来る。しかしなが
ら、パラジウム粉末量が多いため高価なものとなる。
又、このペーストを用いた焼結導体は灰色となり、パラ
ジウム粉末の色が残る。
【0016】
【発明の効果】この発明によれば、銀系導体粉末を構成
する黒っぽい色を呈した酸化銀粉末の量を調節すること
により、銀系導体ペーストの仕上がり色を、黒、黒っぽ
い灰色、灰色等に任意に着色して白色基板上で導体不良
部分を焼成前に識別可能にするものであるので、別の色
素を添加する必要が無く経済的であるばかりか、酸化銀
粉末は焼成中に400゜C前後で還元されて銀となるた
め、焼成前は色が有っても焼成後は銀白色となり残留物
は皆無となり、特性悪化に至ることが無く、又、焼成の
際にユーザーが酸素雰囲気等を用意する必要も無く、取
扱い易く特性の安定した、銀系導体ペーストを提供でき
る効果が得られる。
する黒っぽい色を呈した酸化銀粉末の量を調節すること
により、銀系導体ペーストの仕上がり色を、黒、黒っぽ
い灰色、灰色等に任意に着色して白色基板上で導体不良
部分を焼成前に識別可能にするものであるので、別の色
素を添加する必要が無く経済的であるばかりか、酸化銀
粉末は焼成中に400゜C前後で還元されて銀となるた
め、焼成前は色が有っても焼成後は銀白色となり残留物
は皆無となり、特性悪化に至ることが無く、又、焼成の
際にユーザーが酸素雰囲気等を用意する必要も無く、取
扱い易く特性の安定した、銀系導体ペーストを提供でき
る効果が得られる。
Claims (2)
- 【請求項1】 銀系導体粉末と、ガラスフリットと、こ
れらを分散保持する有機ビヒクルとを含むものであっ
て、前記銀系導体粉末の少なくとも一部が酸化銀粉末で
あることを特徴とする銀系導体ペースト。 - 【請求項2】 酸化銀粉末は、銀系導体粉末の3Wt%
以上含まれることを特徴とする「請求項1」の銀系導体
ペースト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28016596A JPH10106350A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 銀系導体ペースト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28016596A JPH10106350A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 銀系導体ペースト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10106350A true JPH10106350A (ja) | 1998-04-24 |
Family
ID=17621220
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28016596A Pending JPH10106350A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 銀系導体ペースト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10106350A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7771627B2 (en) | 2002-04-10 | 2010-08-10 | Fujikura Ltd. | Conductive composition |
-
1996
- 1996-09-30 JP JP28016596A patent/JPH10106350A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7771627B2 (en) | 2002-04-10 | 2010-08-10 | Fujikura Ltd. | Conductive composition |
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