JPH1010622A - カメラ - Google Patents
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- JPH1010622A JPH1010622A JP8160188A JP16018896A JPH1010622A JP H1010622 A JPH1010622 A JP H1010622A JP 8160188 A JP8160188 A JP 8160188A JP 16018896 A JP16018896 A JP 16018896A JP H1010622 A JPH1010622 A JP H1010622A
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- JP
- Japan
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- film
- idle
- feed
- camera
- switch
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- Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 フィルムカートリッジのフィルムを、ユーザ
指示により任意の撮影駒まで空送りまたは空戻し給送す
ることが可能なカメラを提供する。 【解決手段】 カメラのデート蓋62Aに、空送りスイ
ッチ4gおよび空戻しスイッチ4hが設けられている。
カメラにフィルムカートリッジが装填されているときに
空送りスイッチ4gが押されると、フィルムは1駒だけ
空送りされ、空送りスイッチ4gが押され続けると、そ
の間フィルムは空送りされ続ける。空戻しスイッチ4h
が押されると、フィルムは1駒だけ空戻しされ、空戻し
スイッチ4hが押され続けると、その間フィルムは空戻
しされ続ける。
指示により任意の撮影駒まで空送りまたは空戻し給送す
ることが可能なカメラを提供する。 【解決手段】 カメラのデート蓋62Aに、空送りスイ
ッチ4gおよび空戻しスイッチ4hが設けられている。
カメラにフィルムカートリッジが装填されているときに
空送りスイッチ4gが押されると、フィルムは1駒だけ
空送りされ、空送りスイッチ4gが押され続けると、そ
の間フィルムは空送りされ続ける。空戻しスイッチ4h
が押されると、フィルムは1駒だけ空戻しされ、空戻し
スイッチ4hが押され続けると、その間フィルムは空戻
しされ続ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、従来のDXコード
対応のパトローネ入りフィルムまたは新規格のフィルム
カートリッジを用いて撮影するカメラに関するものであ
る。
対応のパトローネ入りフィルムまたは新規格のフィルム
カートリッジを用いて撮影するカメラに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】新規格のフィルムカートリッジは、図9
(a)および(b)に示すように、遮光構造を有する略
円筒形状のカートリッジケース30内に、スプール32
に巻回されたフィルム34が収納されるとともに、カー
トリッジケース30の一端に遮光蓋36が設けられてい
る。カメラに未装填の状態やカメラから取り出された状
態では、常にフィルム34がカートリッジケース30内
に収容されると同時に遮光蓋36が閉められ、これによ
り外部光からフィルム34を保護する構造となってい
る。
(a)および(b)に示すように、遮光構造を有する略
円筒形状のカートリッジケース30内に、スプール32
に巻回されたフィルム34が収納されるとともに、カー
トリッジケース30の一端に遮光蓋36が設けられてい
る。カメラに未装填の状態やカメラから取り出された状
態では、常にフィルム34がカートリッジケース30内
に収容されると同時に遮光蓋36が閉められ、これによ
り外部光からフィルム34を保護する構造となってい
る。
【0003】カートリッジケース30の側端には、スプ
ール32と共に一体回転するデータディスク38が設け
られ、このデータディスク38の外側面には、予めフィ
ルム34の種類やフィルム感度、撮影可能駒数等のフィ
ルム情報を有するバーコードが印刷等されている。
ール32と共に一体回転するデータディスク38が設け
られ、このデータディスク38の外側面には、予めフィ
ルム34の種類やフィルム感度、撮影可能駒数等のフィ
ルム情報を有するバーコードが印刷等されている。
【0004】カートリッジケース30の他の側端には、
丸印、四角印、バツ印及び半月印の穴40,42,44
および46それぞれが穿設されるとともに、これらの穴
40,42,44および46の裏面側には、スプール3
2と一体回転する白色の舌片(図示せず)が設けられて
おり、この舌片の停止位置に応じて、丸印、四角印、バ
ツ印及び半月印のいずれか一つが所謂白抜き表示される
ようになっている。白丸印が表示されている状態では、
カートリッジケース30内のフィルム34が「未使用」
であることを示し、白の四角印が表示されている状態で
は、フィルム34が「現像済み」であることを示し、白
のバツ印が表示されている状態では、フィルム34が
「撮影済み(撮影済み且つ未現像)」であることを示
し、白の半月印が表示されている状態では、フィルム3
4に未撮影の撮影駒が残存している「撮影途中」である
ことを示す。したがって、ユーザ等がこれらの表示を外
部から目視することでフィルムの使用状態を確認するこ
とができるようになっている。この表示をVEI(Visu
al Exposure Index )という。
丸印、四角印、バツ印及び半月印の穴40,42,44
および46それぞれが穿設されるとともに、これらの穴
40,42,44および46の裏面側には、スプール3
2と一体回転する白色の舌片(図示せず)が設けられて
おり、この舌片の停止位置に応じて、丸印、四角印、バ
ツ印及び半月印のいずれか一つが所謂白抜き表示される
ようになっている。白丸印が表示されている状態では、
カートリッジケース30内のフィルム34が「未使用」
であることを示し、白の四角印が表示されている状態で
は、フィルム34が「現像済み」であることを示し、白
のバツ印が表示されている状態では、フィルム34が
「撮影済み(撮影済み且つ未現像)」であることを示
し、白の半月印が表示されている状態では、フィルム3
4に未撮影の撮影駒が残存している「撮影途中」である
ことを示す。したがって、ユーザ等がこれらの表示を外
部から目視することでフィルムの使用状態を確認するこ
とができるようになっている。この表示をVEI(Visu
al Exposure Index )という。
【0005】フィルム34は、フィルムベースの表面3
4F に銀塩感光層が塗布され、その裏面34R には磁気
記録層が塗布されている。また、各撮影駒48の範囲を
規定する複数個のパーフォレーション50が穿設され、
各撮影駒48の上端と下端の磁気記録層52,54に、
撮影時の光源の種類や焦点距離その他の撮影情報や、写
真タイトル等のユーザメッセージの情報等を磁気記録又
は磁気再生するようになっている。
4F に銀塩感光層が塗布され、その裏面34R には磁気
記録層が塗布されている。また、各撮影駒48の範囲を
規定する複数個のパーフォレーション50が穿設され、
各撮影駒48の上端と下端の磁気記録層52,54に、
撮影時の光源の種類や焦点距離その他の撮影情報や、写
真タイトル等のユーザメッセージの情報等を磁気記録又
は磁気再生するようになっている。
【0006】また、カートリッジケース30の外部側壁
には、フィルムカートリッジ固有のカートリッジ識別情
報(以下、IDナンバと言う)を示すバーコード56が
予め印刷等されている。
には、フィルムカートリッジ固有のカートリッジ識別情
報(以下、IDナンバと言う)を示すバーコード56が
予め印刷等されている。
【0007】このような構造のフィルムカートリッジを
カメラに装填すると、カメラ内の光学読取部がデータデ
ィスク38のバーコード情報を自動的に読取るととも
に、上記舌片の位置を自動検出することによって、フィ
ルム情報と使用状態の情報を自動的に認識し、「未使
用」又は「撮影途中」のフィルムカートリッジの場合に
は、遮光蓋36を開けてスプール32を所定方向に回転
させることにより、フィルム34を最初の撮影駒まで自
動給送する。一方、装填されたフィルムカートリッジが
「撮影済み」又は「現像済み」のフィルムカートリッジ
の場合には、撮影不能であると判断して上記自動給送を
行わない等の制御を行う。
カメラに装填すると、カメラ内の光学読取部がデータデ
ィスク38のバーコード情報を自動的に読取るととも
に、上記舌片の位置を自動検出することによって、フィ
ルム情報と使用状態の情報を自動的に認識し、「未使
用」又は「撮影途中」のフィルムカートリッジの場合に
は、遮光蓋36を開けてスプール32を所定方向に回転
させることにより、フィルム34を最初の撮影駒まで自
動給送する。一方、装填されたフィルムカートリッジが
「撮影済み」又は「現像済み」のフィルムカートリッジ
の場合には、撮影不能であると判断して上記自動給送を
行わない等の制御を行う。
【0008】カメラに装填され、フィルム34の全ての
撮影駒について撮影が完了すると、カメラ内の巻戻し機
構がフィルム34をカートリッジケース30内に巻取る
とともに遮光蓋36を閉じ、更にスプール32に一体固
定されている上記舌片をバツ印の穴44に対向して停止
させることにより、「撮影済み」の白抜き表示を行わせ
る。また、未撮影の撮影駒が残存する撮影途中の状態で
ユーザ等が強制的に巻戻し操作を行うと、カメラ内の巻
戻し機構がフィルム34をカートリッジケース30内に
巻取るとともに遮光蓋36を閉じ、更にスプール32に
一体固定されている上記舌片を半月印の穴46に対向し
て停止させることにより、未撮影の撮影駒が残存してい
る旨の「撮影途中」の白抜き表示を行わせる。
撮影駒について撮影が完了すると、カメラ内の巻戻し機
構がフィルム34をカートリッジケース30内に巻取る
とともに遮光蓋36を閉じ、更にスプール32に一体固
定されている上記舌片をバツ印の穴44に対向して停止
させることにより、「撮影済み」の白抜き表示を行わせ
る。また、未撮影の撮影駒が残存する撮影途中の状態で
ユーザ等が強制的に巻戻し操作を行うと、カメラ内の巻
戻し機構がフィルム34をカートリッジケース30内に
巻取るとともに遮光蓋36を閉じ、更にスプール32に
一体固定されている上記舌片を半月印の穴46に対向し
て停止させることにより、未撮影の撮影駒が残存してい
る旨の「撮影途中」の白抜き表示を行わせる。
【0009】このように、新規のフィルムカートリッジ
は、従来の銀塩フィルムと同様の撮影に加えて様々の磁
気情報を記録・再生することができるとともに、フィル
ム34をカートリッジケース30内に収容して保存した
り、上記の白抜き表示によって使用状態を容易に把握し
たり、未撮影の撮影駒が残存するフィルムカートリッジ
を再使用することができる等、従来のDXコード対応の
パトローネ入りロールフィルムには無かった新規の機能
が備えられている。
は、従来の銀塩フィルムと同様の撮影に加えて様々の磁
気情報を記録・再生することができるとともに、フィル
ム34をカートリッジケース30内に収容して保存した
り、上記の白抜き表示によって使用状態を容易に把握し
たり、未撮影の撮影駒が残存するフィルムカートリッジ
を再使用することができる等、従来のDXコード対応の
パトローネ入りロールフィルムには無かった新規の機能
が備えられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような新規フィル
ムカートリッジを適用する従来のカメラにあっては、未
撮影の撮影駒が残存する途中で上記強制巻戻しのされた
フィルムカートリッジがカメラに再装填されたときに
は、カメラ内の再生磁気ヘッドにより磁気記録層の情報
を読取り、磁気情報の記録されていない部分までフィル
ム給送することによって、上記未撮影の撮影駒から再撮
影を行うようにしていた。
ムカートリッジを適用する従来のカメラにあっては、未
撮影の撮影駒が残存する途中で上記強制巻戻しのされた
フィルムカートリッジがカメラに再装填されたときに
は、カメラ内の再生磁気ヘッドにより磁気記録層の情報
を読取り、磁気情報の記録されていない部分までフィル
ム給送することによって、上記未撮影の撮影駒から再撮
影を行うようにしていた。
【0011】しかし、磁気記録層の記録情報を読取るた
めには、高感度且つ高精度の再生磁気ヘッドをカメラ内
に備える必要があり、このような再生磁気ヘッドは一般
的に大型であり、また、それに付随する駆動再生回路や
操作釦が複雑になることから、カメラ自体の大型化や複
雑化を招来する等の問題があった。
めには、高感度且つ高精度の再生磁気ヘッドをカメラ内
に備える必要があり、このような再生磁気ヘッドは一般
的に大型であり、また、それに付随する駆動再生回路や
操作釦が複雑になることから、カメラ自体の大型化や複
雑化を招来する等の問題があった。
【0012】また、新規格フィルムカートリッジ対応の
従来のカメラでは、フィルムの磁気情報が読み取られ、
最初の未撮影駒までフィルムが自動給送することから、
ユーザが意図的に多重露光写真を撮ろうとしても実現不
可能であるという問題点もあった。
従来のカメラでは、フィルムの磁気情報が読み取られ、
最初の未撮影駒までフィルムが自動給送することから、
ユーザが意図的に多重露光写真を撮ろうとしても実現不
可能であるという問題点もあった。
【0013】本発明は、このような従来技術の課題に鑑
みてなされたものであり、再生磁気ヘッドによらなくと
も、未撮影の撮影駒が残存するフィルムカートリッジの
フィルムを未撮影の撮影駒まで給送することができ、ま
た、ユーザが意図する場合には多重露光写真を撮ること
ができるカメラを提供することを目的とする。
みてなされたものであり、再生磁気ヘッドによらなくと
も、未撮影の撮影駒が残存するフィルムカートリッジの
フィルムを未撮影の撮影駒まで給送することができ、ま
た、ユーザが意図する場合には多重露光写真を撮ること
ができるカメラを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係るカメラは、
(1) 装填されているフィルムカートリッジのフィルムの
空送りまたは空戻しを指示する空送り指示手段と、(2)
空送り指示手段による指示に基づいて1駒づつフィルム
を空送りまたは空戻しする空送り給送手段と、を備える
ことを特徴とする。
(1) 装填されているフィルムカートリッジのフィルムの
空送りまたは空戻しを指示する空送り指示手段と、(2)
空送り指示手段による指示に基づいて1駒づつフィルム
を空送りまたは空戻しする空送り給送手段と、を備える
ことを特徴とする。
【0015】このカメラによれば、装填されているフィ
ルムカートリッジのフィルムの空送りまたは空戻しが空
送り指示手段により指示され、この指示に基づいて空送
り給送手段により、1駒づつフィルムが空送りまたは空
戻しされる。
ルムカートリッジのフィルムの空送りまたは空戻しが空
送り指示手段により指示され、この指示に基づいて空送
り給送手段により、1駒づつフィルムが空送りまたは空
戻しされる。
【0016】また、本発明に係るカメラは、(1) 空送り
駒数入力モードに設定する空送り駒数入力モード設定手
段と、(2) 空送り駒数入力モードに設定されているとき
に、装填されているフィルムカートリッジのフィルムの
空送り駒数または空戻し駒数を入力する空送り駒数入力
手段と、(3) 空送り駒数入力手段により入力された空送
り駒数または空戻し駒数を確定する空送り駒数確定手段
と、(4) 空送り駒数確定手段により確定された空送り駒
数または空戻し駒数で指定される撮影駒までフィルムを
空送りまたは空戻しする空送り給送手段と、を備えるこ
とを特徴とする。
駒数入力モードに設定する空送り駒数入力モード設定手
段と、(2) 空送り駒数入力モードに設定されているとき
に、装填されているフィルムカートリッジのフィルムの
空送り駒数または空戻し駒数を入力する空送り駒数入力
手段と、(3) 空送り駒数入力手段により入力された空送
り駒数または空戻し駒数を確定する空送り駒数確定手段
と、(4) 空送り駒数確定手段により確定された空送り駒
数または空戻し駒数で指定される撮影駒までフィルムを
空送りまたは空戻しする空送り給送手段と、を備えるこ
とを特徴とする。
【0017】このカメラによれば、空送り駒数入力モー
ド設定手段により空送り駒数入力モードに設定されてい
るときに、装填されているフィルムカートリッジのフィ
ルムの空送り駒数または空戻し駒数が空送り駒数入力手
段により入力され、この入力された空送り駒数または空
戻し駒数は空送り駒数確定手段により確定され、この確
定された空送り駒数または空戻し駒数で指定される撮影
駒までフィルムは空送り給送手段により空送りまたは空
戻しされる。
ド設定手段により空送り駒数入力モードに設定されてい
るときに、装填されているフィルムカートリッジのフィ
ルムの空送り駒数または空戻し駒数が空送り駒数入力手
段により入力され、この入力された空送り駒数または空
戻し駒数は空送り駒数確定手段により確定され、この確
定された空送り駒数または空戻し駒数で指定される撮影
駒までフィルムは空送り給送手段により空送りまたは空
戻しされる。
【0018】さらに、本発明に係るカメラにおいては、
空送り給送手段によりフィルムを空送りまたは空戻しし
ているときに、フィルムに何等情報を記録せず、且つ、
既に記録されている情報を消去しない。これにより、未
撮影の撮影駒には何等情報が記録されることはなく、ま
た、撮影済みの撮影駒に記録されて情報は変更されるこ
とも消去されることもない。
空送り給送手段によりフィルムを空送りまたは空戻しし
ているときに、フィルムに何等情報を記録せず、且つ、
既に記録されている情報を消去しない。これにより、未
撮影の撮影駒には何等情報が記録されることはなく、ま
た、撮影済みの撮影駒に記録されて情報は変更されるこ
とも消去されることもない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。尚、図面の説明におい
て同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省
略する。
の実施の形態を詳細に説明する。尚、図面の説明におい
て同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省
略する。
【0020】(第1の実施形態)先ず、第1の実施形態
に係るカメラについて説明する。図1は、第1の実施形
態に係るカメラの制御機能の構成を示すブロック図であ
る。このカメラは、CPU2によるプログラム制御によ
って動作が制御されるようになっている。CPU2に
は、カメラ全体への電源供給を指示する為のメインスイ
ッチ、撮影を指示する為のシャッタレリーズスイッチ、
撮影を終了し現像することを前提としたフィルムカート
リッジの巻戻し操作を指示する為の通常巻戻しスイッ
チ、撮影を中断し途中巻戻し操作等を指示する為の途中
巻戻しスイッチ、日付・時刻や撮影条件等を入力する為
のスイッチ等からなる操作スイッチ群4が接続されてい
る。また、CPU2には、自動焦点検出部6、測光部
8、鏡胴駆動部10、フィルム給送部12、光学読取部
14、LED表示部16、LCD表示部18、カートリ
ッジ着脱検知部20、ズームレバー22、EEPROM
24、カウンタ26などが接続されており、CPU2
は、操作スイッチ群4からの入力に基づいて、これらを
駆動・制御する。
に係るカメラについて説明する。図1は、第1の実施形
態に係るカメラの制御機能の構成を示すブロック図であ
る。このカメラは、CPU2によるプログラム制御によ
って動作が制御されるようになっている。CPU2に
は、カメラ全体への電源供給を指示する為のメインスイ
ッチ、撮影を指示する為のシャッタレリーズスイッチ、
撮影を終了し現像することを前提としたフィルムカート
リッジの巻戻し操作を指示する為の通常巻戻しスイッ
チ、撮影を中断し途中巻戻し操作等を指示する為の途中
巻戻しスイッチ、日付・時刻や撮影条件等を入力する為
のスイッチ等からなる操作スイッチ群4が接続されてい
る。また、CPU2には、自動焦点検出部6、測光部
8、鏡胴駆動部10、フィルム給送部12、光学読取部
14、LED表示部16、LCD表示部18、カートリ
ッジ着脱検知部20、ズームレバー22、EEPROM
24、カウンタ26などが接続されており、CPU2
は、操作スイッチ群4からの入力に基づいて、これらを
駆動・制御する。
【0021】これら各部とCPU2との関係は以下のと
おりである。自動焦点検出部6は、シャッタレリーズス
イッチが押されたときにCPU2からの指示により被写
体までの距離を測定し、その結果をCPU2に送る。測
光部8は、シャッタレリーズスイッチが押されたときに
CPU2からの指示により被写体の照度を測定し、その
結果をCPU2に送る。鏡胴駆動部10は、CPU2か
らの指示によりレンズのズーミングを行う。フィルム給
送部12は、装填されたフィルムカートリッジのフィル
ムをCPU2からの指示により所定の撮影駒まで給送す
る。光学読取部14は、装填されたフィルムカートリッ
ジのデータディスク情報をCPU2の指示により読み取
り、その情報をCPU2に送る。LED表示部16は、
撮影の完了等を表示し、LCD表示部18は、カメラ動
作モードや時刻や撮影状態等を液晶表示する。カートリ
ッジ着脱検知部20は、カメラのカートリッジ蓋が閉じ
られたときに、CPU2からの指示によりフィルムカー
トリッジが装填されているか否か検知し、その結果をC
PU2に送る。ズームレバー22は、レンズのズーミン
グの指示等の為のレバーであり、これにより入力された
信号をCPU2に送る。EEPROM24は、フィルム
感度等のフィルム情報やカメラ動作に必要な各種のフラ
ッグデータ等を記憶するものであり、CPU2により書
き込みと読み出しとが行われる。カウンタ26は、CP
U2からの指示によりリセットされ或いはカウントが開
始され、また、カウント値がCPU2に読み取られる。
おりである。自動焦点検出部6は、シャッタレリーズス
イッチが押されたときにCPU2からの指示により被写
体までの距離を測定し、その結果をCPU2に送る。測
光部8は、シャッタレリーズスイッチが押されたときに
CPU2からの指示により被写体の照度を測定し、その
結果をCPU2に送る。鏡胴駆動部10は、CPU2か
らの指示によりレンズのズーミングを行う。フィルム給
送部12は、装填されたフィルムカートリッジのフィル
ムをCPU2からの指示により所定の撮影駒まで給送す
る。光学読取部14は、装填されたフィルムカートリッ
ジのデータディスク情報をCPU2の指示により読み取
り、その情報をCPU2に送る。LED表示部16は、
撮影の完了等を表示し、LCD表示部18は、カメラ動
作モードや時刻や撮影状態等を液晶表示する。カートリ
ッジ着脱検知部20は、カメラのカートリッジ蓋が閉じ
られたときに、CPU2からの指示によりフィルムカー
トリッジが装填されているか否か検知し、その結果をC
PU2に送る。ズームレバー22は、レンズのズーミン
グの指示等の為のレバーであり、これにより入力された
信号をCPU2に送る。EEPROM24は、フィルム
感度等のフィルム情報やカメラ動作に必要な各種のフラ
ッグデータ等を記憶するものであり、CPU2により書
き込みと読み出しとが行われる。カウンタ26は、CP
U2からの指示によりリセットされ或いはカウントが開
始され、また、カウント値がCPU2に読み取られる。
【0022】次に、第1の実施形態に係るカメラの操作
スイッチ等について説明する。図2は、第1の実施形態
に係るカメラの背面図である。この図に示すカメラで
は、カメラ底面にあるカートリッジ蓋60は、フィルム
カートリッジをカメラ底面から装填する際に開閉される
ものであり、このカートリッジ蓋60が閉じられたとき
に、CPU2は、カートリッジ着脱検知部20を介して
フィルムカートリッジが装填されたか否かを検知し、装
填されていることが検知された場合にDEP判定を行
う。
スイッチ等について説明する。図2は、第1の実施形態
に係るカメラの背面図である。この図に示すカメラで
は、カメラ底面にあるカートリッジ蓋60は、フィルム
カートリッジをカメラ底面から装填する際に開閉される
ものであり、このカートリッジ蓋60が閉じられたとき
に、CPU2は、カートリッジ着脱検知部20を介して
フィルムカートリッジが装填されたか否かを検知し、装
填されていることが検知された場合にDEP判定を行
う。
【0023】メインスイッチ4aは、カメラの電源スイ
ッチである。スイッチ4b〜4eは、各種操作(例え
ば、フィルムカートリッジの磁気記憶領域に記憶すべき
情報の指定、月日時分の調整、セルフタイマ設定等)に
用いられるものであり、カメラ左側面のデート蓋62A
に設けられている。また、このデート蓋62Aには、巻
戻しスイッチ4f、空送りスイッチ4gおよび空戻しス
イッチ4hも設けられている。
ッチである。スイッチ4b〜4eは、各種操作(例え
ば、フィルムカートリッジの磁気記憶領域に記憶すべき
情報の指定、月日時分の調整、セルフタイマ設定等)に
用いられるものであり、カメラ左側面のデート蓋62A
に設けられている。また、このデート蓋62Aには、巻
戻しスイッチ4f、空送りスイッチ4gおよび空戻しス
イッチ4hも設けられている。
【0024】巻戻しスイッチ4fは、未撮影の撮影駒が
残っていても撮影を終了してフィルムを途中巻戻しする
場合に押される巻戻しスイッチであり、このスイッチが
押されることにより、フィルムカートリッジのフィルム
が巻き戻されて、フィルムカートリッジのVEIが「撮
影済み」または「撮影途中」にセットされる。また、空
送りスイッチ4gおよび空戻しスイッチ4hそれぞれ
は、フィルムカートリッジのフィルムの空送り(カート
リッジケースからフィルムが出て行く方向)または空戻
し(カートリッジケースへフィルムが入って行く方向)
を指示するための空送り指示手段として用いられる。
残っていても撮影を終了してフィルムを途中巻戻しする
場合に押される巻戻しスイッチであり、このスイッチが
押されることにより、フィルムカートリッジのフィルム
が巻き戻されて、フィルムカートリッジのVEIが「撮
影済み」または「撮影途中」にセットされる。また、空
送りスイッチ4gおよび空戻しスイッチ4hそれぞれ
は、フィルムカートリッジのフィルムの空送り(カート
リッジケースからフィルムが出て行く方向)または空戻
し(カートリッジケースへフィルムが入って行く方向)
を指示するための空送り指示手段として用いられる。
【0025】カメラ背面の略中央に配されたLCD表示
部18は、日付や現在のモード等を表示するものであ
り、また、ユーザに何等かのデータ入力を求めるモード
である場合には、その旨の表示をする。例えば、日付表
示モードの場合には、年、月、日、時および分それぞれ
が表示され、日付調整モードの場合には、これらのうち
の何れかの桁が点滅等してユーザに調整可能であること
を知らせるとともに、操作スイッチ群4のうちの何れか
のスイッチの操作により調整される。また、撮影駒表示
モードの場合には、その時点におけるフィルムカウンタ
値が表示される。
部18は、日付や現在のモード等を表示するものであ
り、また、ユーザに何等かのデータ入力を求めるモード
である場合には、その旨の表示をする。例えば、日付表
示モードの場合には、年、月、日、時および分それぞれ
が表示され、日付調整モードの場合には、これらのうち
の何れかの桁が点滅等してユーザに調整可能であること
を知らせるとともに、操作スイッチ群4のうちの何れか
のスイッチの操作により調整される。また、撮影駒表示
モードの場合には、その時点におけるフィルムカウンタ
値が表示される。
【0026】次に、このカメラの動作について説明す
る。図3は、第1の実施形態に係るカメラにおけるカー
トリッジ装填制御の動作を示すフローチャート図であ
る。
る。図3は、第1の実施形態に係るカメラにおけるカー
トリッジ装填制御の動作を示すフローチャート図であ
る。
【0027】カメラにフィルムカートリッジが装填され
ると、カートリッジ着脱検知部20は、フィルムカート
リッジが装填されたことを検知して、その旨をCPU2
に伝え、CPU2はフィルムカートリッジが装填された
ことを検知する。そして先ず、DEP(Double Exposur
e Prevention)判定が行われる(ステップS1)。すな
わち、CPU2は、装填されたフィルムカートリッジの
フィルム情報(撮影可能駒数、フィルム感度、フィルム
種類)およびフィルム使用状態(未使用/撮影途中/撮
影済み/現像済み)の読み取りを光学読取部14に指示
する。光学読取部14は、その指示に従って、装填され
ているフィルムカートリッジのフィルム情報およびフィ
ルム使用状態を読み取り、その情報をCPU2に送る。
そして、CPU2は、光学読取部14から送られてきた
フィルム情報およびフィルム使用状態をEEPROM2
4に記憶させるとともに、フィルム使用状態を判定す
る。
ると、カートリッジ着脱検知部20は、フィルムカート
リッジが装填されたことを検知して、その旨をCPU2
に伝え、CPU2はフィルムカートリッジが装填された
ことを検知する。そして先ず、DEP(Double Exposur
e Prevention)判定が行われる(ステップS1)。すな
わち、CPU2は、装填されたフィルムカートリッジの
フィルム情報(撮影可能駒数、フィルム感度、フィルム
種類)およびフィルム使用状態(未使用/撮影途中/撮
影済み/現像済み)の読み取りを光学読取部14に指示
する。光学読取部14は、その指示に従って、装填され
ているフィルムカートリッジのフィルム情報およびフィ
ルム使用状態を読み取り、その情報をCPU2に送る。
そして、CPU2は、光学読取部14から送られてきた
フィルム情報およびフィルム使用状態をEEPROM2
4に記憶させるとともに、フィルム使用状態を判定す
る。
【0028】このDEP判定において、装填されたフィ
ルムカートリッジの使用状態が「撮影済み(E)」また
は「現像済み(PR)」であると判定された場合には、
CPU2は、フィルムカートリッジのVEI表示を「撮
影済み(E)」にセットし(ステップS2)、LCD表
示部18に "E" と表示する(ステップS3)。また、
「未使用(U)」であると判定された場合には、CPU
2は、フィルム給送部12に指示しフィルムカートリッ
ジの最初の撮影駒までフィルムを給送(FFS: First
Frame Set )させ(ステップS4)、CPU2は、LC
D表示部18に"残り駒数" を表示する(ステップS
5)。また、「撮影途中(P)」であると判定された場
合には、CPU2は、フィルムカートリッジのVEI表
示を「撮影途中(P)」にセットし(ステップS6)、
LCD表示部18に "P" と表示する(ステップS
7)。
ルムカートリッジの使用状態が「撮影済み(E)」また
は「現像済み(PR)」であると判定された場合には、
CPU2は、フィルムカートリッジのVEI表示を「撮
影済み(E)」にセットし(ステップS2)、LCD表
示部18に "E" と表示する(ステップS3)。また、
「未使用(U)」であると判定された場合には、CPU
2は、フィルム給送部12に指示しフィルムカートリッ
ジの最初の撮影駒までフィルムを給送(FFS: First
Frame Set )させ(ステップS4)、CPU2は、LC
D表示部18に"残り駒数" を表示する(ステップS
5)。また、「撮影途中(P)」であると判定された場
合には、CPU2は、フィルムカートリッジのVEI表
示を「撮影途中(P)」にセットし(ステップS6)、
LCD表示部18に "P" と表示する(ステップS
7)。
【0029】なお、本発明においては、装填されたフィ
ルムカートリッジが「未使用(U)」であるとDEP判
定(ステップS1)において判定された場合であっても
FFS処理(ステップS4)を行うことなく、以下に述
べるように、ユーザによる空送りまたは空戻しの指示を
待ってユーザ指定の撮影駒までフィルム給送してもよ
い。
ルムカートリッジが「未使用(U)」であるとDEP判
定(ステップS1)において判定された場合であっても
FFS処理(ステップS4)を行うことなく、以下に述
べるように、ユーザによる空送りまたは空戻しの指示を
待ってユーザ指定の撮影駒までフィルム給送してもよ
い。
【0030】このように、フィルムカートリッジがカメ
ラに装填されカートリッジ装填制御処理が行われた後の
状態において、カメラの操作スイッチ群4の何れかのス
イッチが押されると割込信号が発生し、その割込信号は
CPU2に入力する。そして、CPU2は、割込が発生
したことを認識し、操作スイッチ群4のうちの何れのス
イッチが押されて割込信号が発生したかをポーリングに
より調べ、割込信号発生源に応じた処理を行う。
ラに装填されカートリッジ装填制御処理が行われた後の
状態において、カメラの操作スイッチ群4の何れかのス
イッチが押されると割込信号が発生し、その割込信号は
CPU2に入力する。そして、CPU2は、割込が発生
したことを認識し、操作スイッチ群4のうちの何れのス
イッチが押されて割込信号が発生したかをポーリングに
より調べ、割込信号発生源に応じた処理を行う。
【0031】図4は、第1の実施形態に係るカメラにお
けるフィルムの空送りの動作を示すフローチャート図で
あり、CPU2の割込処理の一部である。以下、図4を
用いて、このカメラにおける空送りおよび空戻しの動作
について説明する。なお、主に空送りについて説明する
が、空戻しについても同様である。
けるフィルムの空送りの動作を示すフローチャート図で
あり、CPU2の割込処理の一部である。以下、図4を
用いて、このカメラにおける空送りおよび空戻しの動作
について説明する。なお、主に空送りについて説明する
が、空戻しについても同様である。
【0032】CPU2は、割込処理におけるポーリング
の際に空送りスイッチ4gや空戻しスイッチ4hが押さ
れたか否かを検査する。もし、空送りスイッチ4gが押
されたことが判明すると、先ずステップS10で、CP
U2は、フィルムカウンタ値(フィルムの最後の撮影駒
から数えた撮影駒位置を示す)Nの現在値から1だけ減
ずる。続いて、ステップS11で、CPU2は、その1
減じた結果のN値が0以下または全駒数N’以上である
か否かを検査する。もし、そのとおりであれば、撮影駒
を移動させることなく処理を終了し、逆に、Nが1以上
かつ全駒数N’未満である場合にはステップS12に進
む。ステップS12では、CPU2は、フィルム給送部
12に指示して、フィルムを1駒だけ空送りさせる。
の際に空送りスイッチ4gや空戻しスイッチ4hが押さ
れたか否かを検査する。もし、空送りスイッチ4gが押
されたことが判明すると、先ずステップS10で、CP
U2は、フィルムカウンタ値(フィルムの最後の撮影駒
から数えた撮影駒位置を示す)Nの現在値から1だけ減
ずる。続いて、ステップS11で、CPU2は、その1
減じた結果のN値が0以下または全駒数N’以上である
か否かを検査する。もし、そのとおりであれば、撮影駒
を移動させることなく処理を終了し、逆に、Nが1以上
かつ全駒数N’未満である場合にはステップS12に進
む。ステップS12では、CPU2は、フィルム給送部
12に指示して、フィルムを1駒だけ空送りさせる。
【0033】続いて、ステップS13で、CPU2はカ
ウンタ26をリセットし、ステップS14で、空送りス
イッチ4gが引き続き押されているか否かを検査する。
もし、空送りスイッチ4gが押されていないことが判明
すると処理を終了し、逆に、空送りスイッチ4gが引き
続き押されていることが判明するとステップS15に進
む。そして、ステップS15で、CPU2は、カウンタ
26をカウントアップさせ、ステップS16で、CPU
2は、そのカウント値に基づいて一定時間経過したか否
かを検査する。もし、一定時間経過していなければ再び
ステップS14に進み、逆に一定時間経過していればス
テップS17に進む。すなわち、ステップS14からス
テップS16までのループにおいて、空送りスイッチ4
gが一定時間の間押し続けられたか否かが検査され、一
定時間の間押し続けられた場合には、ステップS17に
進み、そうでない場合には処理を終了する。
ウンタ26をリセットし、ステップS14で、空送りス
イッチ4gが引き続き押されているか否かを検査する。
もし、空送りスイッチ4gが押されていないことが判明
すると処理を終了し、逆に、空送りスイッチ4gが引き
続き押されていることが判明するとステップS15に進
む。そして、ステップS15で、CPU2は、カウンタ
26をカウントアップさせ、ステップS16で、CPU
2は、そのカウント値に基づいて一定時間経過したか否
かを検査する。もし、一定時間経過していなければ再び
ステップS14に進み、逆に一定時間経過していればス
テップS17に進む。すなわち、ステップS14からス
テップS16までのループにおいて、空送りスイッチ4
gが一定時間の間押し続けられたか否かが検査され、一
定時間の間押し続けられた場合には、ステップS17に
進み、そうでない場合には処理を終了する。
【0034】そして、ステップS17で、CPU2は、
フィルムカウンタ値Nの現在値から更に1だけ減じ、ス
テップS18で、CPU2は、1減じた結果のN値が0
以下または全駒数N’以上であるか否かを検査する。も
し、そのとおりであれば、撮影駒を移動させることなく
処理を終了し、逆に、Nが1以上かつ全駒数N’未満で
ある場合にはステップS19に進む。ステップS19
で、CPU2は、フィルム給送部12に指示して、フィ
ルムを1駒だけ空送りさせ、ステップS20で、空送り
スイッチ4gが引き続き押されているか否かを検査す
る。もし、空送りスイッチ4gが押されていないことが
判明すると処理を終了し、逆に、空送りスイッチ4gが
引き続き押されていることが判明すると再びステップS
17に進む。すなわち、ステップS17からステップS
20までのループにおいて、空送りスイッチ4gが押さ
れ続けており、且つ、フィルムを空送りできる限りは、
CPU2は、フィルム給送部12に指示してフィルムを
1駒づつ空送りさせ、そうでない場合には処理を終了す
る。
フィルムカウンタ値Nの現在値から更に1だけ減じ、ス
テップS18で、CPU2は、1減じた結果のN値が0
以下または全駒数N’以上であるか否かを検査する。も
し、そのとおりであれば、撮影駒を移動させることなく
処理を終了し、逆に、Nが1以上かつ全駒数N’未満で
ある場合にはステップS19に進む。ステップS19
で、CPU2は、フィルム給送部12に指示して、フィ
ルムを1駒だけ空送りさせ、ステップS20で、空送り
スイッチ4gが引き続き押されているか否かを検査す
る。もし、空送りスイッチ4gが押されていないことが
判明すると処理を終了し、逆に、空送りスイッチ4gが
引き続き押されていることが判明すると再びステップS
17に進む。すなわち、ステップS17からステップS
20までのループにおいて、空送りスイッチ4gが押さ
れ続けており、且つ、フィルムを空送りできる限りは、
CPU2は、フィルム給送部12に指示してフィルムを
1駒づつ空送りさせ、そうでない場合には処理を終了す
る。
【0035】以上の説明では、空送りスイッチ4gが押
された場合の処理について説明したが、空戻しスイッチ
4hが押された場合の処理も同様である。すなわち、空
戻しスイッチ4hが押された場合には、ステップS10
およびステップS17における処理は「N=N+1」と
なり、ステップS12およびステップS19における処
理は「1駒分空戻し」となる。
された場合の処理について説明したが、空戻しスイッチ
4hが押された場合の処理も同様である。すなわち、空
戻しスイッチ4hが押された場合には、ステップS10
およびステップS17における処理は「N=N+1」と
なり、ステップS12およびステップS19における処
理は「1駒分空戻し」となる。
【0036】なお、空送りまたは空戻しの最中には、フ
ィルムカートリッジの磁気記録層には何等情報を書き込
まず、また、磁気記録層に書き込まれている情報を消去
せず、フィルムの磁気記録層に記録されている内容を変
更しないようにする。また、空送りまたは空戻しの最中
には、他のスイッチ(例えば、シャッタレリーズスイッ
チ)が押されたとしても受け付けない。
ィルムカートリッジの磁気記録層には何等情報を書き込
まず、また、磁気記録層に書き込まれている情報を消去
せず、フィルムの磁気記録層に記録されている内容を変
更しないようにする。また、空送りまたは空戻しの最中
には、他のスイッチ(例えば、シャッタレリーズスイッ
チ)が押されたとしても受け付けない。
【0037】次に、以上の空送りスイッチ4gおよび空
戻しスイッチ4hそれぞれの操作によるLCD表示部1
8における表示について説明する。図5は、第1の実施
形態に係るカメラのLCD表示の説明図である。
戻しスイッチ4hそれぞれの操作によるLCD表示部1
8における表示について説明する。図5は、第1の実施
形態に係るカメラのLCD表示の説明図である。
【0038】例えば、図5(a)に示すように、或時点
においてフィルムカウンタ値Nが25であり、LCD表
示部18にそのフィルムカウンタ値である「25」が表
示されているときに、空送りスイッチ4gが押される
(図5(b))と、フィルムは1駒だけ空送りされ、図
5(c)に示すように、LCD表示部18にはその空送
り後のフィルムカウンタ値である「24」が表示され
る。空送りスイッチ4gが押され続けられている間は、
LCD表示部18に表示される数値は、1に達するまで
更に減少し続ける。
においてフィルムカウンタ値Nが25であり、LCD表
示部18にそのフィルムカウンタ値である「25」が表
示されているときに、空送りスイッチ4gが押される
(図5(b))と、フィルムは1駒だけ空送りされ、図
5(c)に示すように、LCD表示部18にはその空送
り後のフィルムカウンタ値である「24」が表示され
る。空送りスイッチ4gが押され続けられている間は、
LCD表示部18に表示される数値は、1に達するまで
更に減少し続ける。
【0039】また、例えば、図5(d)に示すように、
或時点においてフィルムのフィルムカウンタ値が15で
あり、LCD表示部18にはそのフィルムカウンタ値で
ある「15」が表示されているときに、空戻しスイッチ
4hが押される(図5(e))と、フィルムは1駒だけ
空戻しされ、図5(f)に示すように、LCD表示部1
8にはその空戻し後のフィルムカウンタ値である「1
6」が表示される。空戻しスイッチ4hが押され続けら
れている間は、LCD表示部18に表示される数値は、
全駒数N’に達するまで更に減少し続ける。
或時点においてフィルムのフィルムカウンタ値が15で
あり、LCD表示部18にはそのフィルムカウンタ値で
ある「15」が表示されているときに、空戻しスイッチ
4hが押される(図5(e))と、フィルムは1駒だけ
空戻しされ、図5(f)に示すように、LCD表示部1
8にはその空戻し後のフィルムカウンタ値である「1
6」が表示される。空戻しスイッチ4hが押され続けら
れている間は、LCD表示部18に表示される数値は、
全駒数N’に達するまで更に減少し続ける。
【0040】以上のように、本実施形態に係るカメラに
おいては、空送りスイッチ4gおよび空戻しスイッチ4
hそれぞれの操作により、カメラに装填されたフィルム
カートリッジのフィルムをユーザ指定の撮影駒まで空送
りまたは空戻しすることができる。したがって、「撮影
途中」のフィルムカートリッジが再装填された場合であ
っても、磁気記録層に記録された撮影情報等を読み取る
ための磁気ヘッド等を設けることなく、最初の未撮影の
撮影駒までフィルム給送することができる。また、ユー
ザが意図する場合には、所定の撮影駒で多重露光するこ
とも容易にできる。
おいては、空送りスイッチ4gおよび空戻しスイッチ4
hそれぞれの操作により、カメラに装填されたフィルム
カートリッジのフィルムをユーザ指定の撮影駒まで空送
りまたは空戻しすることができる。したがって、「撮影
途中」のフィルムカートリッジが再装填された場合であ
っても、磁気記録層に記録された撮影情報等を読み取る
ための磁気ヘッド等を設けることなく、最初の未撮影の
撮影駒までフィルム給送することができる。また、ユー
ザが意図する場合には、所定の撮影駒で多重露光するこ
とも容易にできる。
【0041】(第2の実施形態)次に、第2の実施形態
に係るカメラについて説明する。本実施形態に係るカメ
ラの制御機能の構成も、図1に示した構成と同様であ
る。ただし、本実施形態においては、後述するように、
操作スイッチ群4には、空送り駒数入力モード設定およ
び空送り駒数確定のためのスイッチが含まれる。また、
ズームレバー22は、空送り駒数入力モードの場合には
空送り駒数を入力するために用いられる。なお、本実施
形態の説明においては、「空送り」なる語には「空戻
し」を含み、空送り駒数の値が負値の場合には「空戻
し」を意味するものとする。
に係るカメラについて説明する。本実施形態に係るカメ
ラの制御機能の構成も、図1に示した構成と同様であ
る。ただし、本実施形態においては、後述するように、
操作スイッチ群4には、空送り駒数入力モード設定およ
び空送り駒数確定のためのスイッチが含まれる。また、
ズームレバー22は、空送り駒数入力モードの場合には
空送り駒数を入力するために用いられる。なお、本実施
形態の説明においては、「空送り」なる語には「空戻
し」を含み、空送り駒数の値が負値の場合には「空戻
し」を意味するものとする。
【0042】第2の実施形態に係るカメラの操作スイッ
チ等について説明する。図6は、第2の実施形態に係る
カメラの背面図である。この図に示すカメラは、第1の
実施形態に係るカメラ(図2)と比べて、空送りスイッ
チおよび空戻しスイッチに替えて、空送りセットスイッ
チ4iがデート蓋62Bに設けられている点が異なる。
この空送りセットスイッチ4iは、カメラにフィルムカ
ートリッジが装填されカートリッジ装填制御処理(図
3)が行われた後においては、カメラを空送り駒数入力
モードに設定する空送り駒数入力設定手段として用いら
れ、また、空送り駒数入力モードである場合において
は、入力された空送り駒数を確定し空送り開始を指示す
る空送り駒数確定手段として用いられる。また、ズーム
レバー22は、空送り駒数入力モードでない場合におい
ては、レンズのズーミング動作を指示するものである
が、空送り駒数入力モードである場合においては、空送
り駒数入力手段として用いられる。
チ等について説明する。図6は、第2の実施形態に係る
カメラの背面図である。この図に示すカメラは、第1の
実施形態に係るカメラ(図2)と比べて、空送りスイッ
チおよび空戻しスイッチに替えて、空送りセットスイッ
チ4iがデート蓋62Bに設けられている点が異なる。
この空送りセットスイッチ4iは、カメラにフィルムカ
ートリッジが装填されカートリッジ装填制御処理(図
3)が行われた後においては、カメラを空送り駒数入力
モードに設定する空送り駒数入力設定手段として用いら
れ、また、空送り駒数入力モードである場合において
は、入力された空送り駒数を確定し空送り開始を指示す
る空送り駒数確定手段として用いられる。また、ズーム
レバー22は、空送り駒数入力モードでない場合におい
ては、レンズのズーミング動作を指示するものである
が、空送り駒数入力モードである場合においては、空送
り駒数入力手段として用いられる。
【0043】次に、このカメラの動作について説明す
る。図7は、第2の実施形態に係るカメラにおけるフィ
ルムの空送りの動作を示すフローチャート図である。こ
の図に示す動作フローは、第1の実施形態で説明したカ
ートリッジ装填制御の動作フロー(図3)に続くもので
ある。
る。図7は、第2の実施形態に係るカメラにおけるフィ
ルムの空送りの動作を示すフローチャート図である。こ
の図に示す動作フローは、第1の実施形態で説明したカ
ートリッジ装填制御の動作フロー(図3)に続くもので
ある。
【0044】図3に示すカートリッジ装填制御処理が行
われた後の状態において、カメラの操作スイッチ群4の
何れかのスイッチが押されると割込信号が発生し、その
割込信号はCPU2に入力する。そして、CPU2は、
割込が発生したことを認識し、操作スイッチ群4のうち
の何れのスイッチが押されて割込信号が発生したかをポ
ーリングにより調べ、割込信号発生源に応じた処理を行
う。
われた後の状態において、カメラの操作スイッチ群4の
何れかのスイッチが押されると割込信号が発生し、その
割込信号はCPU2に入力する。そして、CPU2は、
割込が発生したことを認識し、操作スイッチ群4のうち
の何れのスイッチが押されて割込信号が発生したかをポ
ーリングにより調べ、割込信号発生源に応じた処理を行
う。
【0045】CPU2は、割込処理におけるポーリング
の際に空送りセットスイッチ4iが押されたか否かを検
査する。もし、空送りセットスイッチ4iが押されたこ
とが判明すると、先ずステップS30で、CPU2は、
空送り駒数nをリセットして、n=0とし、ステップS
31で、CPU2は、空送り駒数入力モードにカメラを
設定し、その旨をLCD表示部18に表示する。
の際に空送りセットスイッチ4iが押されたか否かを検
査する。もし、空送りセットスイッチ4iが押されたこ
とが判明すると、先ずステップS30で、CPU2は、
空送り駒数nをリセットして、n=0とし、ステップS
31で、CPU2は、空送り駒数入力モードにカメラを
設定し、その旨をLCD表示部18に表示する。
【0046】続いて、ステップS32で、CPU2は、
ズームレバー22および空送りセットスイッチ4iの何
れかの操作があったか否かを検査し、もし、何れの操作
もないとと判定された場合には繰り返しステップS32
の処理を行う。もし逆に、ズームレバー22および空送
りセットスイッチ4iの何れかの操作があったと判定さ
れた場合には、ステップS33に進む。すなわち、CP
U2は、ズームレバー22および空送りセットスイッチ
4iの何れかの操作があるまで待機状態を続ける。
ズームレバー22および空送りセットスイッチ4iの何
れかの操作があったか否かを検査し、もし、何れの操作
もないとと判定された場合には繰り返しステップS32
の処理を行う。もし逆に、ズームレバー22および空送
りセットスイッチ4iの何れかの操作があったと判定さ
れた場合には、ステップS33に進む。すなわち、CP
U2は、ズームレバー22および空送りセットスイッチ
4iの何れかの操作があるまで待機状態を続ける。
【0047】ステップS33では、CPU2は、ズーム
レバー22および空送りセットスイッチ4iの何れの操
作があったかを判定し、その結果に依ってそれぞれ異な
るステップに分岐する。すなわち、ズームレバー22が
上方向に押されたとステップS33で判定された場合に
は、ステップS34に進む。ステップS34では、空送
り駒数nに1を加算し、ステップS35で、その1加算
された結果のn値が、フィルムカウンタ値Nより大きい
か否かを検査する。もし、n>Nであると判定された場
合には、ステップS36でn=Nとした後にステップS
32に戻る。もし逆に、n≦Nであると判定された場合
には、直ちにステップS32に戻る。
レバー22および空送りセットスイッチ4iの何れの操
作があったかを判定し、その結果に依ってそれぞれ異な
るステップに分岐する。すなわち、ズームレバー22が
上方向に押されたとステップS33で判定された場合に
は、ステップS34に進む。ステップS34では、空送
り駒数nに1を加算し、ステップS35で、その1加算
された結果のn値が、フィルムカウンタ値Nより大きい
か否かを検査する。もし、n>Nであると判定された場
合には、ステップS36でn=Nとした後にステップS
32に戻る。もし逆に、n≦Nであると判定された場合
には、直ちにステップS32に戻る。
【0048】また、ズームレバー22が下方向に押され
たとステップS33で判定された場合には、ステップS
37に進む。ステップS37では、空送り駒数nに1を
減算し、ステップS38で、その1減算された結果のn
値が、−N’(ただし、N’=全駒数−フィルムカウン
タ値N)の値より小さいか否かを検査する。もし、n<
−N’であると判定された場合には、ステップS39で
n=−N’とした後にステップS32に戻り、もし逆
に、n≧−N’であると判定された場合には、直ちにス
テップS32に戻る。
たとステップS33で判定された場合には、ステップS
37に進む。ステップS37では、空送り駒数nに1を
減算し、ステップS38で、その1減算された結果のn
値が、−N’(ただし、N’=全駒数−フィルムカウン
タ値N)の値より小さいか否かを検査する。もし、n<
−N’であると判定された場合には、ステップS39で
n=−N’とした後にステップS32に戻り、もし逆
に、n≧−N’であると判定された場合には、直ちにス
テップS32に戻る。
【0049】また、空送りセットスイッチ4iが押され
たとステップS33で判定された場合には、ステップS
40に進む。すなわち、ステップS32からステップS
39までのループにおいて、空送りセットスイッチ4i
が押されるまでの間にズームレバー22の操作があった
ときに、そのズームレバー22の操作が上方向に押され
たものであった場合には、空送り駒数nを増加させ、逆
に、そのズームレバー22の操作が下方向に押されたも
のであった場合には、空送り駒数nを減少させる。ただ
し、n値は、−N’≦n≦Nの範囲を越えることはな
い。
たとステップS33で判定された場合には、ステップS
40に進む。すなわち、ステップS32からステップS
39までのループにおいて、空送りセットスイッチ4i
が押されるまでの間にズームレバー22の操作があった
ときに、そのズームレバー22の操作が上方向に押され
たものであった場合には、空送り駒数nを増加させ、逆
に、そのズームレバー22の操作が下方向に押されたも
のであった場合には、空送り駒数nを減少させる。ただ
し、n値は、−N’≦n≦Nの範囲を越えることはな
い。
【0050】そして、ステップS40では、CPU2
は、空送り駒数入力モードを解除するとともに、空送り
駒数nを確定し、フィルム給送部12に指示してn駒分
だけフィルムを空送りさせる。なお、n値が正値の場合
には、n駒だけ空送りが行われ、n値が負値の場合に
は、nの絶対値の駒数だけ空戻しが行われ、n値がゼロ
の場合には、空送りも空戻しも行われない。
は、空送り駒数入力モードを解除するとともに、空送り
駒数nを確定し、フィルム給送部12に指示してn駒分
だけフィルムを空送りさせる。なお、n値が正値の場合
には、n駒だけ空送りが行われ、n値が負値の場合に
は、nの絶対値の駒数だけ空戻しが行われ、n値がゼロ
の場合には、空送りも空戻しも行われない。
【0051】なお、空送りまたは空戻しの最中には、フ
ィルムカートリッジの磁気記録層には何等情報を書き込
まず、また、磁気記録層に書き込まれている情報を消去
せず、フィルムの磁気記録層に記録されている内容を変
更しないようにする。また、空送りまたは空戻しの最中
には、他のスイッチ(例えば、シャッタレリーズスイッ
チ)が押されたとしても受け付けない。
ィルムカートリッジの磁気記録層には何等情報を書き込
まず、また、磁気記録層に書き込まれている情報を消去
せず、フィルムの磁気記録層に記録されている内容を変
更しないようにする。また、空送りまたは空戻しの最中
には、他のスイッチ(例えば、シャッタレリーズスイッ
チ)が押されたとしても受け付けない。
【0052】次に、以上の空送りセットスイッチ4iの
操作によるLCD表示部18における表示について説明
する。図8は、第2の実施形態に係るカメラのLCD表
示の説明図である。
操作によるLCD表示部18における表示について説明
する。図8は、第2の実施形態に係るカメラのLCD表
示の説明図である。
【0053】例えば、「撮影途中」のフィルムカートリ
ッジがカメラに装填されてカートリッジ装填制御処理
(図3のステップS7)が行われた時点においては、図
8(a)に示すように、LCD表示部18には、年月日
が表示されるとともに、フィルムカウンタ値を表示する
桁には「P」が点滅表示されている。このような状態の
ときに空送りセットスイッチ4iが押される(図8
(b))と、図8(c)に示すように、LCD表示部1
8には、空送り駒数nの初期値「0」が表示される(図
7のステップS30)とともに、空送り駒数入力モード
に設定された旨が表示される(ステップS31)。この
空送り駒数入力モードである旨は、表示Aおよび表示B
の双方が表示されることにより行われる。
ッジがカメラに装填されてカートリッジ装填制御処理
(図3のステップS7)が行われた時点においては、図
8(a)に示すように、LCD表示部18には、年月日
が表示されるとともに、フィルムカウンタ値を表示する
桁には「P」が点滅表示されている。このような状態の
ときに空送りセットスイッチ4iが押される(図8
(b))と、図8(c)に示すように、LCD表示部1
8には、空送り駒数nの初期値「0」が表示される(図
7のステップS30)とともに、空送り駒数入力モード
に設定された旨が表示される(ステップS31)。この
空送り駒数入力モードである旨は、表示Aおよび表示B
の双方が表示されることにより行われる。
【0054】ここでズームレバー22が上方向に押され
る(図8(d)、ステップS32,S33)と、空送り
駒数nが1だけ加算され(ステップS34)、図8
(e)に示すように、LCD表示部18のフィルムカウ
ンタ値を表示する桁には空送り駒数nの値「1」が表示
されるとともに、空送り駒数nが正値である(すなわ
ち、空戻しではなく空送りであることを表す)ことが表
示される。このn値が空送りを表す旨は、表示Aが表示
されることなく表示Bのみが表示されることにより行わ
れる。
る(図8(d)、ステップS32,S33)と、空送り
駒数nが1だけ加算され(ステップS34)、図8
(e)に示すように、LCD表示部18のフィルムカウ
ンタ値を表示する桁には空送り駒数nの値「1」が表示
されるとともに、空送り駒数nが正値である(すなわ
ち、空戻しではなく空送りであることを表す)ことが表
示される。このn値が空送りを表す旨は、表示Aが表示
されることなく表示Bのみが表示されることにより行わ
れる。
【0055】更にズームレバー22が上方向に押される
(図8(f)、ステップS32,S33)と、空送り駒
数nが更に1だけ加算され(ステップS34)、図8
(g)に示すように、LCD表示部18のフィルムカウ
ンタ値を表示する桁には空送り駒数nの値「2」が表示
されるとともに、表示Bが点灯して空送り駒数nが正値
であることが表示される。そして、このような状態にお
いて、空送りセットスイッチ4iが押される(図8
(h)、ステップS32,S33)と、その時点におけ
る空送り駒数n=2が確定し、2駒分だけフィルムが空
送りされる(ステップS40)。
(図8(f)、ステップS32,S33)と、空送り駒
数nが更に1だけ加算され(ステップS34)、図8
(g)に示すように、LCD表示部18のフィルムカウ
ンタ値を表示する桁には空送り駒数nの値「2」が表示
されるとともに、表示Bが点灯して空送り駒数nが正値
であることが表示される。そして、このような状態にお
いて、空送りセットスイッチ4iが押される(図8
(h)、ステップS32,S33)と、その時点におけ
る空送り駒数n=2が確定し、2駒分だけフィルムが空
送りされる(ステップS40)。
【0056】なお、この図における説明では、「撮影途
中」のフィルムカートリッジがカメラに再装填された直
後の場合について説明したが、この場合に限られるもの
ではない。撮影が進んで任意のフィルムカウンタ値であ
る場合であっても、空送りセットスイッチ4iが押され
ることにより空送り駒数入力モードに設定され、空送り
駒数入力モードであるときにズームレバー操作により空
送り駒数が入力され、再び空送りセットスイッチ4iが
押されることにより空送り駒数が確定するとともに、空
送り駒数分だけフィルムが空送りされる。
中」のフィルムカートリッジがカメラに再装填された直
後の場合について説明したが、この場合に限られるもの
ではない。撮影が進んで任意のフィルムカウンタ値であ
る場合であっても、空送りセットスイッチ4iが押され
ることにより空送り駒数入力モードに設定され、空送り
駒数入力モードであるときにズームレバー操作により空
送り駒数が入力され、再び空送りセットスイッチ4iが
押されることにより空送り駒数が確定するとともに、空
送り駒数分だけフィルムが空送りされる。
【0057】以上のように、本実施形態に係るカメラに
おいては、空送りセットスイッチ4iおよびズームレバ
ー22それぞれの操作により、カメラに装填されたフィ
ルムカートリッジのフィルムをユーザ指定の撮影駒まで
空送りまたは空戻しすることができる。したがって、
「撮影途中」のフィルムカートリッジが再装填された場
合であっても、磁気記録層に記録された撮影情報等を読
み取るための磁気ヘッド等を設けることなく、最初の未
撮影の撮影駒までフィルム給送することができる。ま
た、ユーザが意図する場合には、所定の撮影駒で多重露
光することも容易にできる。
おいては、空送りセットスイッチ4iおよびズームレバ
ー22それぞれの操作により、カメラに装填されたフィ
ルムカートリッジのフィルムをユーザ指定の撮影駒まで
空送りまたは空戻しすることができる。したがって、
「撮影途中」のフィルムカートリッジが再装填された場
合であっても、磁気記録層に記録された撮影情報等を読
み取るための磁気ヘッド等を設けることなく、最初の未
撮影の撮影駒までフィルム給送することができる。ま
た、ユーザが意図する場合には、所定の撮影駒で多重露
光することも容易にできる。
【0058】特に、本実施形態においては、ユーザがズ
ームレバー22を上方に押している間は空送り駒数が増
加し、ユーザがズームレバー22を下方に押している間
は空送り駒数が減少することにより、レンズのズームイ
ン/ズームアウトを指示する通常のズームレバー22の
操作と、空送り駒数の増/減を入力するときのズームレ
バー22の操作とは、ユーザにとって感覚的に違和感が
なく、したがって操作が容易に行える。
ームレバー22を上方に押している間は空送り駒数が増
加し、ユーザがズームレバー22を下方に押している間
は空送り駒数が減少することにより、レンズのズームイ
ン/ズームアウトを指示する通常のズームレバー22の
操作と、空送り駒数の増/減を入力するときのズームレ
バー22の操作とは、ユーザにとって感覚的に違和感が
なく、したがって操作が容易に行える。
【0059】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく種々の変形が可能である。例えば、第1の
実施形態において、空送りスイッチおよび空戻しスイッ
チそれぞれ独立に設けたが、これらに替えて、ズームレ
バーを上/下それぞれの方向へ押すことによって空戻し
および空戻しそれぞれを行うようにしてもよい。逆に、
第2の実施形態において、ズームレバーによる空送り駒
数入力に替えて、空送り駒数を増加させるためのスイッ
チおよび減少させるためのスイッチそれぞれを独立に設
けて、これらのスイッチ操作により空送り駒数を入力す
るようにしてもよい。
ものではなく種々の変形が可能である。例えば、第1の
実施形態において、空送りスイッチおよび空戻しスイッ
チそれぞれ独立に設けたが、これらに替えて、ズームレ
バーを上/下それぞれの方向へ押すことによって空戻し
および空戻しそれぞれを行うようにしてもよい。逆に、
第2の実施形態において、ズームレバーによる空送り駒
数入力に替えて、空送り駒数を増加させるためのスイッ
チおよび減少させるためのスイッチそれぞれを独立に設
けて、これらのスイッチ操作により空送り駒数を入力す
るようにしてもよい。
【0060】また、上記実施形態では、新規格のフィル
ムカートリッジに対応するカメラについて説明した。こ
の新規格のフィルムカートリッジでは、そのフィルムの
1駒当たり2個のパーフォレーションが設けられてい
て、カメラは駒位置を正確に認識することができるの
で、本発明に好適なものである。しかし、本発明は、従
来のDXコード対応の135フィルムに対応するカメラ
にも適用することができる。すなわち、この場合、カメ
ラは、パーフォレーション8個分の移動量を検出するこ
とにより、フィルムの1駒送り量を検知することができ
る。
ムカートリッジに対応するカメラについて説明した。こ
の新規格のフィルムカートリッジでは、そのフィルムの
1駒当たり2個のパーフォレーションが設けられてい
て、カメラは駒位置を正確に認識することができるの
で、本発明に好適なものである。しかし、本発明は、従
来のDXコード対応の135フィルムに対応するカメラ
にも適用することができる。すなわち、この場合、カメ
ラは、パーフォレーション8個分の移動量を検出するこ
とにより、フィルムの1駒送り量を検知することができ
る。
【0061】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり本発明に係
るカメラでは、装填されているフィルムカートリッジの
フィルムの空送りまたは空戻しが空送り指示手段により
指示され、この指示に基づいて空送り給送手段により、
1駒づつフィルムが空送りまたは空戻しされる。
るカメラでは、装填されているフィルムカートリッジの
フィルムの空送りまたは空戻しが空送り指示手段により
指示され、この指示に基づいて空送り給送手段により、
1駒づつフィルムが空送りまたは空戻しされる。
【0062】また本発明に係るカメラでは、空送り駒数
入力モード設定手段により空送り駒数入力モードに設定
されているときに、装填されているフィルムカートリッ
ジのフィルムの空送り駒数または空戻し駒数が空送り駒
数入力手段により入力され、この入力された空送り駒数
または空戻し駒数は空送り駒数確定手段により確定さ
れ、この確定された空送り駒数または空戻し駒数で指定
される撮影駒までフィルムは空送り給送手段により空送
りまたは空戻しされる。
入力モード設定手段により空送り駒数入力モードに設定
されているときに、装填されているフィルムカートリッ
ジのフィルムの空送り駒数または空戻し駒数が空送り駒
数入力手段により入力され、この入力された空送り駒数
または空戻し駒数は空送り駒数確定手段により確定さ
れ、この確定された空送り駒数または空戻し駒数で指定
される撮影駒までフィルムは空送り給送手段により空送
りまたは空戻しされる。
【0063】このような構成としたので、再生磁気ヘッ
ドやこれに付随する駆動再生回路を設ける必要がなく、
小型なカメラでありながらも、未撮影の撮影駒が残存す
るフィルムカートリッジが再装填されたときに、未撮影
の撮影駒までフィルム給送を行うことができる。また、
任意のフィルムカウンタ値のときであっても、ユーザ指
定の撮影駒までフィルムを空送りまたは空戻しすること
ができ、したがって、ユーザが望む場合には、多重露光
の写真を撮影することもできる。
ドやこれに付随する駆動再生回路を設ける必要がなく、
小型なカメラでありながらも、未撮影の撮影駒が残存す
るフィルムカートリッジが再装填されたときに、未撮影
の撮影駒までフィルム給送を行うことができる。また、
任意のフィルムカウンタ値のときであっても、ユーザ指
定の撮影駒までフィルムを空送りまたは空戻しすること
ができ、したがって、ユーザが望む場合には、多重露光
の写真を撮影することもできる。
【0064】さらに、空送り給送手段によりフィルムを
空送りまたは空戻ししているときに、フィルムに何等情
報を記録せず、且つ、既に記録されている情報を消去し
ないので、未撮影の撮影駒には何等情報が記録されるこ
とはなく、また、撮影済みの撮影駒に記録されて情報は
変更されることも消去されることもない。
空送りまたは空戻ししているときに、フィルムに何等情
報を記録せず、且つ、既に記録されている情報を消去し
ないので、未撮影の撮影駒には何等情報が記録されるこ
とはなく、また、撮影済みの撮影駒に記録されて情報は
変更されることも消去されることもない。
【図1】第1の実施形態に係るカメラの制御機能の構成
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態に係るカメラの背面図である。
【図3】第1の実施形態に係るカメラにおけるカートリ
ッジ装填制御の動作を示すフローチャート図である。
ッジ装填制御の動作を示すフローチャート図である。
【図4】第1の実施形態に係るカメラにおけるフィルム
の空送りの動作を示すフローチャート図である。
の空送りの動作を示すフローチャート図である。
【図5】第1の実施形態に係るカメラのLCD表示の説
明図である。
明図である。
【図6】第2の実施形態に係るカメラの背面図である。
【図7】第2の実施形態に係るカメラにおけるフィルム
の空送りの動作を示すフローチャート図である。
の空送りの動作を示すフローチャート図である。
【図8】第2の実施形態に係るカメラのLCD表示の説
明図である。
明図である。
【図9】新規格のフィルムカートリッジの構造を示す斜
視図である。
視図である。
2…CPU、4…操作スイッチ、6…自動焦点検出部、
8…測光部、10…鏡胴駆動部、12…フィルム給送
部、14…光学読取部、16…LED表示部、18…L
CD表示部、20…カートリッジ着脱検知部、22…ズ
ームレバー、24…EEPROM、26…カウンタ。
8…測光部、10…鏡胴駆動部、12…フィルム給送
部、14…光学読取部、16…LED表示部、18…L
CD表示部、20…カートリッジ着脱検知部、22…ズ
ームレバー、24…EEPROM、26…カウンタ。
Claims (3)
- 【請求項1】 装填されているフィルムカートリッジの
フィルムの空送りまたは空戻しを指示する空送り指示手
段と、 前記空送り指示手段による指示に基づいて1駒づつ前記
フィルムを空送りまたは空戻しする空送り給送手段と、 を備えることを特徴とするカメラ。 - 【請求項2】 空送り駒数入力モードに設定する空送り
駒数入力モード設定手段と、 前記空送り駒数入力モードに設定されているときに、装
填されているフィルムカートリッジのフィルムの空送り
駒数または空戻し駒数を入力する空送り駒数入力手段
と、 前記空送り駒数入力手段により入力された空送り駒数ま
たは空戻し駒数を確定する空送り駒数確定手段と、 前記空送り駒数確定手段により確定された空送り駒数ま
たは空戻し駒数で指定される撮影駒まで前記フィルムを
空送りまたは空戻しする空送り給送手段と、 を備えることを特徴とするカメラ。 - 【請求項3】 前記空送り給送手段により前記フィルム
を空送りまたは空戻ししているときに、前記フィルムに
何等情報を記録せず、且つ、既に記録されている情報を
消去しない、ことを特徴とする請求項1または2記載の
カメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8160188A JPH1010622A (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | カメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8160188A JPH1010622A (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | カメラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1010622A true JPH1010622A (ja) | 1998-01-16 |
Family
ID=15709732
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8160188A Pending JPH1010622A (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | カメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1010622A (ja) |
-
1996
- 1996-06-20 JP JP8160188A patent/JPH1010622A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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R250 | Receipt of annual fees |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |