JPH1010603A - カメラ - Google Patents

カメラ

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Publication number
JPH1010603A
JPH1010603A JP8165726A JP16572696A JPH1010603A JP H1010603 A JPH1010603 A JP H1010603A JP 8165726 A JP8165726 A JP 8165726A JP 16572696 A JP16572696 A JP 16572696A JP H1010603 A JPH1010603 A JP H1010603A
Authority
JP
Japan
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main switch
mcu
circuit
power supply
terminal
Prior art date
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Pending
Application number
JP8165726A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Isono
健司 磯野
Tatsu Kosaka
達 小坂
Masato Matsuzawa
昌人 松澤
Takeharu Katou
丈晴 加藤
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Publication of JPH1010603A publication Critical patent/JPH1010603A/ja
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メインスイッチを小型化できるとともに、メ
インスイッチの操作タイミングによる不具合を解消する
ことができるカメラを提供する。 【解決手段】 メインスイッチ12では一部の回路の電
源のみを直接ON/OFFするものとし、他の回路への
電源コントロールは、MCU13がメインスイッチ12
のON/OFF状態を読み取り、その状態によって制御
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラに関し、特
にメインスイッチにより各種内部回路に対する電源供給
を制御するカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のカメラでは、内蔵する
電池から各種内部回路に対する電源供給をメインスイッ
チにより制御するものとなっている。図2は一般的なカ
メラの外観図であり、1はカメラ本体である。メインス
イッチ12は、カメラの各種内部回路に対するすべての
電源供給をON/OFFするためのスイッチである。半
押し/レリーズスイッチ2は、1段押し込むと半押しス
イッチ(後述の図3における半押スイッチ19)がON
し、2段押し込むとレリーズスイッチ(後述の図3にお
けるレリーズスイッチ29)がONするようになってい
る。絞り値やシャッタースピードなどの情報はLCD1
4により表示される。
【0003】図3は、従来のカメラの回路ブロック図で
ある。電池10の負極はGNDラインに接続されてい
る。電池10の正極は電源ラインVbat(以下、Vb
atと呼ぶ)に接続され電圧が出力される。このVba
tにはメインスイッチ12が設けられており、このメイ
ンスイッチ12により、Vbatから後段(二次側)の
各種回路に対する電源供給が制御される。メインスイッ
チ12から後段の各種回路への電源ラインVbatsw
(以下、Vbatswと呼ぶ)は、DC−DCコンバー
タ26の入力端子DCINに接続される。
【0004】DC−DCコンバータ26のGND端子は
GNDラインに接続されており、DC−DCコンバータ
26の出力端子DCOUTから電源ラインVdc(以
下、Vdcと呼ぶ)に対して安定化された電圧が出力さ
れる。公知のように、DC−DCコンバータは、入力電
圧(直流電圧)を一旦パルスに変換しインダクタンスに
より電圧変換した後、再度直流電圧に戻すことにより、
広範囲の入力電圧に対して高い効率で安定化した出力電
圧を得るものである。
【0005】特に、図3に示したDC−DCコンバータ
26では、コントロール端子CTRLが「Lレベル」の
期間にパルス発振が行われ、所定の電圧が出力端子DC
OUTから出力されるものとなっている。また、コント
ロール端子CTRLが「Hレベル(OPEN)」の期間
にはパルス発振が停止し、出力端子DCOUTから電圧
が出力されなくなる(高インピーダンス状態となる)。
なお、コントロール端子CTRLが「Hレベル」になる
と、入力端子DCINの入力電流はほぼ0になる。
【0006】マイクロコンピュータ(以下、MCUと呼
ぶ)27の電源端子VDDには、Vdcが接続されてお
り、MCU27のGND端子にはGNDラインが接続さ
れている。リセットIC71の入力端子VinにはVd
cが接続され、GND端子にはGNDが接続されてい
る。リセットIC71の出力端子RSToutは、MC
U27のリセット入力端子RSTinに接続されてい
る。
【0007】リセットIC71は、入力端子Vinの電
位が所定値以下になったことを検出し、出力端子RST
outからリセット信号を出力するものである。MCU
27の電源端子(VDD)と同じ電位(Vdc)に接続
されているので、MCU27の電源電圧が所定値以下に
なった場合、MCU27はリセットIC71によりリセ
ットされ、電源電圧が所定値以上になった場合、リセッ
トが解除される。
【0008】半押スイッチ19の一方の接点は、逆流防
止用のダイオード81を経由してDC−DCコンバータ
26のコントロール端子CTRLに接続されているとと
もに、逆流防止用のダイオード82を経由してMCU2
7の入力ポートP12にも接続されている。この入力ポ
ートP12は、抵抗37によりVdcにプルアップされ
ている。半押スイッチ19の他方の接点は、GNDライ
ンに接続されている。
【0009】レリーズスイッチ29の一方の接点は、M
CU27の入力ポートP11に接続されている。この入
力ポートP11は、抵抗30によりVdcにプルアップ
されている。レリーズスイッチ29の他方の接点は、G
NDラインに接続されている。MCU27の出力ポート
P01は、抵抗23を介してNPNトランジスタ24の
ベースに接続される。抵抗25は、NPNトランジスタ
24のベース・エミッタ間のリークカット用抵抗であ
る。NPNトランジスタ24のコレクタはDC−DCコ
ンバータ26のコントロール端子CTRLに接続され
る。
【0010】液晶表示器やLEDなどの表示部材(以
下、LCDと呼ぶ)14はMCU27と接続されてい
る。電気的に読み書き可能な不揮発性メモリ(以下EE
PROMと呼ぶ)44の電源端子VDDはVdcに接続
され、またGND端子はGNDラインに接続されてい
る。
【0011】EEPROM44はMCU27と接続さ
れ、設定条件(例えばプログラム、シャッタ優先などの
撮影モード、設定シャッタースピード、設定絞り値な
ど)、撮影データ(例えば、撮影時のシャッタスピー
ド、絞り値など)、調整データなどの書き込み(MCU
27からEEPROM44にデータを送り、EEPRO
M44が保存する)や読み出し(EEPROM44に保
存されているデータを、MCU27に送る)を行う。
【0012】モータ制御回路28は、電源端子VDDが
Vdcに接続され、GND端子がGNDラインに接続さ
れている。モータ制御回路28は、MCU27と接続さ
れ、MCU27の出力する制御信号により、フィルム巻
き上げモータ31、AFモータ32、メカチャージモー
タ33などを駆動する。なお、これらのモータに印加さ
れる電源は、モータ制御回路28の電源端子VMに接続
されたVbatswである。
【0013】マグネット制御回路45は、電源端子VD
DがVdcに接続され、GND端子がGNDラインに接
続されている。マグネット制御回路45は、MCU27
と接続され、MCU27の出力する制御信号により、シ
ャッタの先幕係止マグネット46、シャッタの後幕係止
マグネット47などを駆動する。なお、これらのマグネ
ットに印加される電源は、マグネット制御回路45の電
源端子VMに接続されたVbatswである。
【0014】測光回路48は、電源端子VDDがVdc
に接続され、GND端子がGNDラインに接続されてい
る。測光回路48は、MCU27と接続され、MCU2
7の出力する制御信号により、測光素子(図示せず)を
用いて測光を行う。また測光結果は、測光回路48から
MCU27に伝達される。測距回路49は、電源端子V
DDがVdcに接続され、GND端子がGNDラインに
接続されている。測距回路49は、MCU27と接続さ
れ、MCU27の出力する制御信号により、測距素子
(図示せず)を用いて測距を行う。また測距結果は、測
距回路49からMCU27に伝達される。
【0015】次に、図3を参照して、従来のカメラの動
作について説明する。メインスイッチ12は、すべての
回路への電源供給をON/OFF制御する。メインスイ
ッチ12がOFFの時、DC−DCコンバータ26の入
力端子DCINに電池10の電圧が給電されないことか
ら、半押しスイッチ19が押されてもDC−DCコンバ
ータ26は動作を開始しない。したがって、DC−DC
コンバータ26の出力端子からは電圧が出力されず、カ
メラの全ての動作は停止したままである。
【0016】メインスイッチ12がONの時、DC−D
Cコンバータ26の入力端子DCINに電池10の電圧
が給電された状態になる。この状態で半押しスイッチ1
9が押されると、DC−DCコンバータ26のコントロ
ール端子CTRLが「Lレベル」になって、DC−DC
コンバータ26が動作を開始し、DC−DCコンバータ
26の出力端子DCOUTから電圧が出力される。
【0017】これに応じて、MCU27、リセットIC
71、モータ駆動回路28、EEPROM44、マグネ
ット駆動回路45、測光回路48、測距回路49への給
電が開始される。Vdcが所定値に上昇するまでは、リ
セットIC71によりMCU27にリセットがかけられ
る。Vdcが所定値以上になったらリセットが解除され
る。これにより、MCU27の動作が始まる(ソフトウ
ェアの実行がスタートする)。MCU27は測光回路4
8を使って測光を行う。
【0018】MCU27は、まず、出力ポートP01を
「Hレベル」にしてNPNトランジスタ24をONさせ
る。これにより、たとえ半押しスイッチ19が離された
としても、DC−DCコンバータ26のコントロール端
子CTRLは「Lレベル」のままになる。半押スイッチ
19が押されている間、MCU27の入力ポートP12
は「Lレベル」になり、離されると「Hレベル」にな
る。MCU27は、入力ポートP12が「Lレベル」の
間、半押スイッチが押されていると判断し、測距回路4
9の測距結果を基にモータ駆動回路28を制御しAFモ
ータ32を動かす。
【0019】また、MCU27は、LCD14に各種の
表示をさせるとともに、EEPROM44との間で、前
述のように、各種のデータの書き込み、読み出しを行
う。MCU27は、半押しスイッチ19が離されて(M
CU27の入力ポートP12が「Lレベル」から「Hレ
ベル」になって)から所定の時間経過するまで、出力ポ
ートP01を「Hレベル」に保持する。すなわち、DC
−DCコンバータ26がONし続け、Vdcが供給され
続けることになる(半押ホールド中)。
【0020】半押ホールド中(すなわち、Vdc給電
中)に、レリーズスイッチ29が押されるとMCU27
の入力ポートP11が「Hレベル」から「Lレベル」に
なる。MCU27は、レリーズスイッチ29が押された
ことを認識し、レリーズシーケンスに入る。MCU27
は、マグネット駆動回路45に制御信号を出力し、シャ
ッタの先幕係止マグネット46、シャッタの後幕係止マ
グネット47を動作させフィルム(図示せず)に露光す
る。
【0021】その後、MCU27は、モータ制御回路2
8に制御信号を出力して、フィルム巻き上げモータ3
1、メカチャージモータ33などを動かし、フィルムの
巻上やメカ(図示せず)のチャージを行う。なお、一旦
DC−DCコンバータ26のコントロール端子CTRL
が「Hレベル」になりVdcがOFFすると、メインス
イッチ12がONの状態で、かつ再度半押しスイッチ1
9が押されない限り、DC−DCコンバータ26が起動
することはない。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のカメラでは、メインスイッチ12により全て
の回路への電源をON/OFF制御していることから、
メインスイッチ12の電流容量を大きくしなければなら
なず、メインスイッチ12が大型化するという問題点が
あった。また、EEPROM44へのデータの書き込み
の最中やモータの駆動途中にカメラを操作する人間が、
突然メインスイッチ12をONからOFFにした場合、
MCU27やEEPROM44、モータ制御回路28へ
の給電が強制的に停止されることから、EEPROM4
4へのデータの書き込みが失敗して、記憶データが壊れ
たり、メカチャージモータ33がメカのチャージの途中
で止まってしまう可能性があった。本発明はこのような
課題を解決するためのものであり、メインスイッチを小
型化できるとともに、メインスイッチの操作タイミング
による不具合を解消することができるカメラを提供する
ことを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明によるカメラは、一次側に電源が接続
されるとともに二次側に第1の電気回路が接続され、第
1の電気回路に対する電源供給をオン/オフ制御するメ
インスイッチと、このメインスイッチにより直接制御さ
れない電源により動作するとともに、メインスイッチの
二次側電圧に基づいてメインスイッチのオン/オフ状態
を検出し、この検出結果に応じて各種内部回路への電源
供給を制御する第2の回路とを備えるものである。した
がって、メインスイッチにより直接制御されない電源に
より動作する第2の回路により、メインスイッチの二次
側電圧に基づきメインスイッチのオン/オフ状態が検出
され、この検出結果に応じて各種内部回路への電源供給
が制御される。
【0024】また、メインスイッチにより直接制御され
ない電源により動作するとともに、メインスイッチの二
次側電圧を放電させる第3の回路とを備えるものであ
る。したがって、メインスイッチにより直接制御されな
い電源により動作する第3の回路により、メインスイッ
チの二次側電圧が放電される。さらに、第2および第3
の回路は、マイクロコンピュータの一部から構成されて
いるものである。また、第3の回路により、周期的にメ
インスイッチの二次側電圧を放電させるようにしたもの
である。また、第3の回路によりメインスイッチの二次
側電圧を放電させた後、第2の回路によりメインスイッ
チのオン/オフ状態を検出するようにしたものである。
また、第3の回路によりメインスイッチの二次側電圧を
放電させてから所定時間経過後、第2の回路によりメイ
ンスイッチのオン/オフ状態を検出するようにしたもの
である。また、第3の回路によるメインスイッチ二次側
電圧の放電、およびその後の第2の回路によるメインス
イッチのオン/オフ状態の検出を周期的に行うようにし
たものである。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。図1は本発明の一実施の形態であるカメ
ラの回路ブロック図であり、同図において、前述の説明
と同じまたは同等部分には同一符号を付してある。電池
10の負極はGNDラインに接続されている。電池10
の正極は電源ラインVbat(以下、Vbatと呼ぶ)
に接続され電圧が出力される。このVbatは、三端子
レギュレータ11の入力端子RGINに接続される。三
端子レギュレータ11のGND端子はGNDラインに接
続される。
【0026】公知のように三端子レギュレータは、入力
電圧を降圧して安定化した所定の出力電圧を得るもので
あり、ここでは三端子レギュレータ11の出力端子RG
OUTから、安定化された電圧が電源ラインVreg
(以下、Vregと呼ぶ)に出力される。なお、CMO
Sを用いた低消費電流タイプの三端子レギュレータであ
れば、三端子レギュレータの出力端子に接続される負荷
の消費電流がほぼ0の時には、三端子レギュレータの入
力端子に流れる電流もほぼ0になる。
【0027】VregとGNDラインとの間にはコンデ
ンサ50が接続されている。これは一般にパスコンと呼
ばれるもので、電源のインピーダンスを下げて電源ノイ
ズによるICの誤動作を防ぐためのものである。マイク
ロコンピュータ(以下、MCUと呼ぶ)13の電源端子
VCCにはVregが接続され、GND端子にはGND
ラインが接続されている。MCU13は、主に電源の制
御を司るマイクロコンピュータであり、低消費電流のも
のが好ましい。
【0028】リセットIC70の入力端子VinはVr
egに接続され、GND端子はGNDに接続されてい
る。リセットIC70の出力端子RSToutは、MC
U13のリセット入力端子RSTinに接続されてい
る。リセットIC70は、入力端子Vinの電位が所定
値以下になったことを検出し、出力端子RSToutか
ら信号を出力するものである。MCU13の電源端子
(VCC)と同じ電位(Vreg)に接続されているの
で、MCU13の電源電圧が所定値以下になった場合、
MCU13はリセットIC70によりリセットされ、電
源電圧が所定値以上になった場合にリセットが解除され
る。
【0029】メインスイッチ12の一方の接点にはVr
egが接続されており、他方の接点から電源ラインVr
egsw(以下、Vregswと呼ぶ)に出力される電
圧は、メインスイッチ12によりスイッチングされるこ
とになる。すなわちメインスイッチ12がONしている
ときには、VregswはVregと等しい電圧とな
り、メインスイッチ12がOFFしているときには、電
圧がかかっていない状態(ほぼ高インピーダンス状態)
となる。
【0030】VregswとGNDラインとの間にはコ
ンデンサ51が接続されている。これも、コンデンサ5
0と同じくパスコンと呼ばれるものである。Vregs
wは、PNPトランジスタ15のエミッタと接続され
る。PNPトランジスタ15のベースは抵抗18を介し
て半押しスイッチ19の一方の接点に接続される。半押
しスイッチ19の他方の接点はGNDラインに接続され
る。なお、抵抗20は、PNPトランジスタ15のベー
ス・エミッタ間のリークカット用抵抗である。
【0031】PNPトランジスタ15のコレクタは、抵
抗16を介してNPNトランジスタ17のベースに接続
される。また、PNPトランジスタ15のコレクタは、
抵抗34を介してNPNトランジスタ35のベースにも
接続される。なお、抵抗21は、NPNトランジスタ1
7のベース・エミッタ間のリークカット用抵抗、抵抗3
6は、NPNトランジスタ35のベース・エミッタ間の
リークカット用抵抗である。NPNトランジスタ17の
エミッタはGNDラインに接続されている。NPNトラ
ンジスタ35のエミッタはGNDラインに接続されてい
る。
【0032】また、Vregswは、コンデンサ38、
抵抗39を介してNPNトランジスタ40のベースと接
続される。これらは微分回路を構成しており、メインス
イッチ12がOFFからONになった時(Vregsw
が給電されていない状態から給電されている状態に遷移
した時)にのみ、コンデンサ38に充電される一定時間
(この時間をt0とする)だけNPNトランジスタ40
がONするようになっている。抵抗41、抵抗39、抵
抗42でコンデンサ38の放電ループを形成している。
なお、抵抗41は高い抵抗値にする必要がある。これは
メインスイッチ12をONしたときに、この抵抗41に
定常的に流れる電流が消費電流になってしまうためであ
る。
【0033】NPNトランジスタ17のコレクタおよび
NPNトランジスタ40のコレクタは、共にMCU13
の入力ポートP00に接続されている。この入力ポート
P00は、抵抗22によりVregにプルアップされて
いる。この入力ポートは、外部割り込み端子(たち下が
りエッジ検出)であることが好ましい。MCU13の入
出力ポートP03は、抵抗43を介してVregswに
接続される。これについての詳細は、後述する。またM
CU13は、液晶表示器、LEDなどの表示部材(以
下、LCDと呼ぶ)14と接続されている。
【0034】MCU13の出力ポートP01は、抵抗2
3を介してNPNトランジスタ24のベースに接続され
る。抵抗25は、NPNトランジスタ24のベース・エ
ミッタ間のリークカット用抵抗である。NPNトランジ
スタ24のコレクタはDC−DCコンバータ26のコン
トロール端子CTRLに接続される。DC−DCコンバ
ータ26の入力端子DCINはVbatに接続される。
DC−DCコンバータ26のGND端子はGNDライン
に接続されている。DC−DCコンバータ26の出力端
子DCOUTからは安定化された電圧が電源ラインVd
c(以下、Vdcと呼ぶ)に出力される。
【0035】公知のように、DC−DCコンバータは、
入力電圧(直流電圧)を一旦パルスに変換した後、イン
ダクタンスにより電圧変換をし再度直流電圧に戻すこと
により、広範囲の入力電圧に対して高い効率で安定化し
た出力電圧を得るものである。ここで示したDC−DC
コンバータ26は、コントロール端子CTRLが「Lレ
ベル」の期間にパルス発振が行われ、所定の電圧が出力
端子DCOUTから出力される。コントロール端子CT
RLが「Hレベル」の間、パルス発振は停止し、出力端
子DCOUTから電圧は出力されなくなる(高インピー
ダンス状態となる)。
【0036】なお、コントロール端子CTRLが「Hレ
ベル」になると、入力端子DCINの入力電流(すなわ
ちVbatからの消費電流)はほぼ0になる。MCU2
7の電源端子VDDはVdcに、GND端子はGNDラ
インに接続されている。MCU27は、主にシーケンス
の制御を司るマイクロコンピュータであり、高速・高機
能のものが用いられる。このため、MCU13と比較し
て消費電流が大きい。
【0037】リセットIC71の入力端子VinはVd
cに接続され、GND端子はGNDに接続されている。
リセットIC71の出力端子RSToutは、MCU2
7のリセット入力端子RSTinに接続されている。リ
セットIC71は、入力端子Vinの電位が所定値以下
になったことを検出し、出力端子RSToutから信号
を出力するものである。MCU27の電源端子(VD
D)と同じ電位(Vdc)に接続されているので、MC
U27の電源電圧が所定値以下になったときに、MCU
27はリセットIC71によりリセットされ、電源電圧
が所定値以上になったらリセットが解除される。
【0038】電気的に読み書き可能な不揮発性メモリ
(以下EEPROMと呼ぶ)44は、電源端子VDDが
Vdcに、GND端子がGNDラインに接続されてい
る。EEPROM44はMCU27と接続され、設定条
件(プログラム、シャッタ優先などの撮影モード、設定
シャッタースピード、設定絞り値等)、撮影データ(撮
影時のシャッタスピード、絞り値等)、調整データ等
の、書き込み(MCU27からEEPROM44にデー
タを送り、EEPROM44が保存する)や読み出し
(EEPROM44に保存されているデータを、MCU
27に送る)を行う。
【0039】モータ制御回路28は、電源端子VDDが
Vdcに接続され、GND端子がGNDラインに接続さ
れている。モータ制御回路28は、MCU27と接続さ
れ、MCU27の出力する制御信号により、フィルム巻
き上げモータ31、AFモータ32、メカチャージモー
タ33などを駆動する。なお、これらのモータに印加さ
れる電源は、モータ制御回路28の電源端子VMに接続
されたVbatである。
【0040】マグネット制御回路45は、電源端子VD
DがVdcに接続され、GND端子がGNDラインに接
続されている。マグネット制御回路45は、MCU27
と接続され、MCU27の出力する制御信号により、シ
ャッタの先幕係止マグネット46、シャッタの後幕係止
マグネット47などを駆動する。なお、これらのマグネ
ットに印加される電源は、マグネット制御回路45の電
源端子VMに接続されたVbatである。
【0041】測光回路48は、電源端子VDDがVdc
に、GND端子がGNDラインに接続されている。測光
回路48は、MCU27と接続され、MCU27の出力
する制御信号により、測光素子(図示せず)を用いて測
光を行う。また測光結果は測光回路48からMCU27
に伝達される。測距回路49は、電源端子VDDがVd
cに、GND端子がGNDラインに接続されている。測
距回路49は、MCU27と接続され、MCU27の出
力する制御信号により、測距素子(図示せず)を用いて
測距を行う。また測距結果は測距回路49からMCU2
7に伝達される。
【0042】MCU13のシリアル通信用ポートP0
4、P05、P06は、それぞれMCU27のシリアル
通信用ポートP14、P15、P16と接続されてい
る。これらのシリアル通信用ポートを使用して、MCU
13とMCU27は各種データ、例えば測光回路48に
より得られる測光結果や制御のための信号などのやり取
りを行う。
【0043】NPNトランジスタ35のコレクタは、M
CU27の入力ポートP12に接続されている。この入
力ポートP12は、抵抗37によりVdcにプルアップ
されている。レリーズスイッチ29の一方の接点は、M
CU27の入力ポートP11に接続されている。この入
力ポートP11は、抵抗30によりVdcにプルアップ
されている。レリーズスイッチ29の他方の接点は、G
NDラインに接続されている。
【0044】ここでは、メインスイッチ12の二次側に
配置され、Vregswを電源とする回路すなわちトラ
ンジスタ15,17,35,40などが第1の電気回路
に相当し、メインスイッチの一次側に配置され、Vre
gを電源とする回路すなわちMCU13、リセットIC
70などが第2の回路に相当する。また、メインスイッ
チ12の二次側のVregswに接続された抵抗43お
よび後述するMCU13内のMOSFET61(図4参
照)などが第3の電気回路に相当する。
【0045】次に、図1を参照して、本発明の動作とし
て、特にカメラの電源起動関係のシーケンスについて説
明する。 (1)電池装着時 電池装着されると、電池が有る限りVregが給電され
る。この場合、カメラ1に電池10が装着されると三端
子レギュレータ11から、電源VregがMCU13に
供給される。Vregが所定値に上昇するまでは、MC
U13はリセットIC70によりリセットされ、Vre
gが所定値以上になったらリセットが解除される。これ
により、MCU13の動作が始まる(ソフトウェアの実
行がスタートする)。LCD14は、消灯していても良
いし、あらかじめ決められた、表示(例えば、フィルム
カウンタ表示)のみを行うようにしても良い。
【0046】(2)メインスイッチ12をOFF→ON
する 電池が有る場合には、メインスイッチ12がOFF→O
N時からVdcの給電を始める。この場合、メインスイ
ッチ12がOFF→ONすると、Vregswが「オー
プン状態」→「Vregと同電位」に変化する。このと
きに、先に説明したように、コンデンサ38、抵抗39
により構成された微分回路により、t0時間のみNPN
トランジスタ40がONする。よって、MCU13の入
力ポートP00が時間t0の間「Lレベル」になる。M
CU13はこの「Hレベル」から「Lレベル」への変化
をとらえて、何らかの起動信号が入ったと認識する。
【0047】そこでMCU13は出力ポートP01を
「Lレベル」から「Hレベル」にする。すると、NPN
トランジスタ24がONするので、DC−DCコンバー
タのコントロール端子CTRLが「Lレベル」になり、
DC−DCコンバータの動作が始まる。これにより、M
CU27、リセットIC71、モータ駆動回路28、E
EPROM44、マグネット駆動回路45、測光回路4
8、測距回路49にVdcが給電されることになる。
【0048】Vdcが所定値に上昇するまでは、リセッ
トIC71により、MCU27にリセットがかけられ
る。所定値以上になったら、リセットが解除される。こ
れにより、MCU27の動作が始まる(ソフトウェアの
実行がスタートする)。MCU27は測光回路48を使
って測光を行う。MCU13とMCU27はシリアル通
信用ポートP04、P05、P06、P14、P15、
P16を使用して通信を行い各種データのやり取りを行
う。そして、MCU13は、LCD14に各種の表示
(例えば測光値の表示)をさせる。また、MCU27
は、EEPROM44との間で、前述のように、各種の
データの書き込み、読みだしを行う。このようにVdc
が供給されている状態を半押ホールド中と呼ぶ。
【0049】(2’)メインスイッチ12がON時、半
押しスイッチをOFF→ONする 電池が有り、かつメインスイッチ12がON時には、半
押しスイッチをOFF→ONするとVdcの給電を始め
る。なお、半押しスイッチがOFF→ONした時点で既
にVdcの給電がおこなわれているときにはそのまま継
続ということになる。この場合、メインスイッチ12が
ONなので、Vregswが給電されている。半押しス
イッチ19がONすると、PNPトランジスタ15およ
びNPNトランジスタ17、NPNトランジスタ35が
ONする。
【0050】これにより、半押スイッチ19が押されて
いる間、MCU13の入力ポートP00が「Lレベル」
になる。MCU13はこの「Hレベル」から「Lレベ
ル」への変化をとらえて、何らかの起動信号が入ったと
認識し、(2)と同様に出力ポートP01を「Lレベ
ル」から「Hレベル」にして、DC−DCコンバータの
動作を開始する。したがって(2)と同様に、MCU2
7、リセットIC71、モータ駆動回路28、EEPR
OM44、マグネット駆動回路45、測光回路48、測
距回路49にVdcが給電されることになる。
【0051】Vdcが所定値に上昇するまでは、リセッ
トIC71により、MCU27にリセットがかけられ
る。所定値以上になったら、リセットが解除される。こ
れにより、MCU27の動作が始まる(ソフトウェアの
実行がスタートする)。MCU27は測光回路48を使
って測光を行う。前述のように、NPNトランジスタ3
5がONするので、MCU27の入力ポートP12も
「Lレベル」になる。MCU27は、入力ポートP12
が「Lレベル」の間、半押スイッチが押されていると判
断し、測距回路4の測距結果を基に、モータ駆動回路2
8を制御し、AFモータ32を動かす。
【0052】さらに、MCU13とMCU27はシリア
ル通信用ポートP04、P05、P06、P14、P1
5、P16を使用して通信を行い各種データのやり取り
を行う。また、MCU13は、LCD14に各種の表示
をさせるとともに、MCU27は、EEPROM44と
の間で、前述のように、各種のデータの書き込み、読み
だしを行う。このようにVdcが供給されている状態を
半押ホールド中と呼ぶ。
【0053】(3)レリーズ 半押ホールド中に、レリーズスイッチ29が押されると
MCU27の入力ポートP11が「Hレベル」→「Lレ
ベル」になる。MCU27は、レリーズスイッチ29が
押されたことを認識し、レリーズシーケンスに入る。こ
の場合、MCU27は、マグネット駆動回路45に制御
信号を出力し、シャッタの先幕係止マグネット46、シ
ャッタの後幕係止マグネット47を動作させフィルム
(図示せず)に露光する。その後、MCU27は、モー
タ制御回路28に制御信号を出力して、フィルム巻き上
げモータ31、メカチャージモータ33などを動かし、
フィルムの巻上やメカ(図示せず)のチャージを行う。
【0054】(4)タイマーによる半押しホールドOF
F 以下のいずれかの場合にはタイマーにより半押ホールド
をOFFする。 (4−1)メインスイッチ12のOFF→ONにより半
押ホールドを開始してから(半押しスイッチ19はOF
Fのままで)所定時間t3が経過した時 (4−2)メインスイッチ12のOFF→ONにより半
押ホールドを開始してから所定時間t3が経過するまで
の間に半押スイッチ19をONした場合には、最後に半
押しスイッチ19をON→OFFした時から所定時間t
3が経過した時 (4−3)半押しスイッチ19をOFF→ONして半押
ホールドを開始し、最後に半押しスイッチ19をON→
OFFした時から所定時間t3が経過した時
【0055】以下、詳細を説明する。上記(4−1)の
場合は、MCU13がメインスイッチをOFF→ONを
検出(検出手段は後述)してから所定時間t3が経過し
たら半押しホールドをOFFする準備に入る。 上記
(4−2)および(4−3)の場合は、MCU13が半
押しスイッチのON→OFFを入力ポートP00の「L
レベル」→「Hレベル」の変化により検出してから所定
時間t3が経過したら半押しホールドをOFFする準備
に入る。MCU13は、まずMCU27と通信を行い、
DC−DCコンバータ(Vdc)を切りたい旨(OFF
要求)を伝達する。
【0056】MCU27は、モータ駆動、EEPROM
44へのデータの読み書きを終了させた後、通信により
DC−DCコンバータ(Vdc)を切って良い旨(OF
F許可)を伝達する。MCU13は、それを受けて、出
力ポートP01を「Hレベル」から「Lレベル」にす
る。すると、NPNトランジスタ24がOFFするの
で、DC−DCコンバータのコントロール端子CTRL
が「Hレベル」になり、DC−DCコンバータの動作が
停止する。よってVdcの供給も止まる。
【0057】(4’)メインスイッチ12のON→OF
Fによる半押しホールドOFF 半押ホールド中で、メインスイッチ12のON→OFF
がおこなわれた場合には、半押しホールドをOFFす
る。この場合、MCU13がメインスイッチをON→O
FFを検出(検出手段は後述)したら、MCU13は半
押しホールドをOFFする準備に入る。
【0058】MCU13は、まずMCU27と通信を行
い、DC−DCコンバータ(Vdc)を切りたい旨(O
FF要求)を伝達する。MCU27は、モータ駆動、E
EPROM44へのデータの読み書きを終了させた後、
通信によりDC−DCコンバータ(Vdc)を切って良
い旨(OFF許可)を伝達する。MCU13は、それを
受けて、出力ポートP01を「Hレベル」から「Lレベ
ル」にする。すると、NPNトランジスタ24がOFF
するので、DC−DCコンバータのコントロール端子C
TRLが「Hレベル」になり、DC−DCコンバータの
動作が停止する。よってVdcの供給も止まる。
【0059】(5)メインスイッチ12がOFF時、半
押スイッチをOFF→ONする メインスイッチ12がOFFなので、Vregswは給
電されないことから、半押しスイッチ19がONして
も、PNPトランジスタ15およびNPNトランジスタ
17、NPNトランジスタ35はOFFのままである。
よって、この部分の消費電流は無い。NPNトランジス
タ17はOFFなので、半押スイッチ19が押されてい
ても、MCU13の入力ポートP00は「Hレベル」の
ままである。よって、MCU13が出力ポートP01を
「Lレベル」から「Hレベル」にして、DC−DCコン
バータの動作を開始させることはない。すなわちVdc
は供給されない。
【0060】上記(4)および(4’)のように、見か
け上、メインスイッチ12をOFFしたら、直ちにカメ
ラの電源がすべて切れるように見える。しかしながら、
本実施例(図1参照)では、メインスイッチ12は、電
源を直接ON/OFFはしていない。このため以下のよ
うなメリットがある。 (A)メインスイッチ12に流れる電流が少なくて済む
ので、メインスイッチ12を小型化できる。
【0061】(B)EEPROM44へのデータの書き
込みの最中やモータの駆動途中にカメラを操作する人間
が、突然メインスイッチ12をONからOFFにして
も、強制的にVdcが切られはしない。すなわちMCU
27やEEPROM44、モータ制御回路28へのVd
cの給電が突然切られることはない。EEPROM44
へのデータの書き込みの終了やモータの駆動の終了を待
ち、それから、MCU13が、DC−DCコンバータを
OFFして、Vdcを切ることができる。
【0062】このため、EEPROM44へのデータの
書き込みが中断されて記憶データが壊れたり、メカチャ
ージモータ33がメカのチャージの途中で止まってしま
うという従来の問題点が解消される。もちろん、このよ
うな待ち時間はメインスイッチ12を切った人間にとっ
ては一瞬であるから、すぐに電源が切れたように見え
る。
【0063】次に、本発明の中心となる、MCU13に
よるメインスイッチ12のON/OFFの検出手段を説
明する。前述のように、メインスイッチ12がONの時
には、Vregswには、Vregと等しい電圧が発生
するので、MCU13のポートP03を入力ポートとす
れば、「Hレベル」と認識することができる。
【0064】しかし、メインスイッチ12がOFFの時
には、Vregswは、高インピーダンス状態になって
おり、コンデンサ51に残った電荷により、Vregs
wの電圧は不定となる。よって、MCU13のポートP
03を入力ポートとしても、「Lレベル」と認識できる
保証はない。メインスイッチがON位置かOFF位置か
を検出手段としては、たとえば2連(2回路)のスイッ
チを用い、一方を本来の電源のON/OFF用とし、他
の一方をスイッチの位置の検出用として用いることも考
えられる。しかしこの手段では、2連スイッチの位相差
の問題がある。また、構造が複雑になることによるコス
トやスペースの問題も発生する。
【0065】このため、本発明においては、 ・所定時間(t11とする)ポートP03を出力ポート
にして「Lレベル」を出力してコンデンサ51の放電を
行い、次にポートP03を入力ポートにし、その状態に
て所定時間(t12とする)経過した後にVregsw
の状態を読む ・これを周期的(周期をT10とする)に行うという手
段を用いた。これにより、複雑な回路やスイッチを用い
ること無しに、簡単な手段で、確実なメインスイッチの
検出を行うことができる。
【0066】以下に詳細を説明する。図1の回路ブロッ
クのMCU13の入出力ポートP03の等価回路を図4
に示す。コンデンサ64はポートP03とGNDライン
間に存在する容量成分を等価的に表したものである。図
4において、 (ア)P03を出力ポート(出力論理「Hレベル」)と
して用いる…ただし本実施例ではこの状態は無し ・PチャンネルMOSFET60をON ・NチャンネルMOSFET61をOFF ・入力ゲート62は、入力インピーダンスが充分高いの
で、出力論理には影響を与えない
【0067】(イ)P03を出力ポート(出力論理「L
レベル」)として用いる ・PチャンネルMOSFET60をOFF ・NチャンネルMOSFET61をON ・入力ゲート62は、入力インピーダンスが充分高いの
で、出力論理には影響を与えない (ウ)P03を入力ポートとして用いる ・PチャンネルMOSFET60をOFF ・NチャンネルMOSFET61をOFF ・入力ゲート62により、P03の端子状態を読む。な
お、入力ゲート62は、入力インピーダンスが充分高い
【0068】次にポートP03読み込み処理のフローチ
ャート図5とタイミングチャート図6を併用して説明す
る。まず、t11時間の間、ポートP03を出力ポート
(出力論理「Lレベル」)にする(ステップS1)。メ
インスイッチ12がOFFの場合には、コンデンサ51
にたまっている電荷は、抵抗43を通して放電される。
コンデンサ51の容量をC51、抵抗43の抵抗値をR43
とすると、時定数C51×R43で放電することになる。よ
ってt11が時定数C51×R43に対して充分大きけれ
ば、Vregswは、ほぼ0Vになる。
【0069】一方、メインスイッチ12がONの場合に
は、ポートP03を出力ポートにして「Lレベル」を出
力している間、等価的にVregsw−GNDライン間
に負荷抵抗43が接続されることになるが、消費電流が
わずかに増加するだけのことである。よってVregs
wの電圧には何ら影響を与えず、VregswはVre
gと等しい。なお、当然、ポートP03の端子電圧は0
Vである。
【0070】次に、t12時間の間、ポートP03を入
力ポートにする(ステップS2)。メインスイッチ12
がOFFの場合には、スッテップ1でコンデンサ51に
たまっている電荷は放電されているので、Vregsw
≒0Vである。よって、ポートP03の端子電圧は、ス
テップS1と同じくほぼ0Vである。一方、メインスイ
ッチ12がONの場合には、Vregsw=Vregで
ある。コンデンサ64の容量をC64とすると、ポートP
03の電圧は、C64×R43の時定数で0VからVreg
に向かって上昇する。
【0071】続いて、ポートP03を入力ポートにした
まま、ポートP03を読む(ステップ3)。メインスイ
ッチ12がOFFの場合には、ポートP03の端子電圧
は、ほぼ0Vである。よって、ポートP03を読んだ結
果は「Lレベル」である。一方、メインスイッチ12が
ONの場合には、t12が時定数C64×R43に対して充
分大きければ、ポートP03を読んだ結果は「Hレベ
ル」になる。
【0072】最後に、周期がT10になるように、t1
3(=T10−t11−t12)の間待ち(ステップS
4)、その後、ステップS1に戻る。なお、一般にMC
Uの入力インピーダンスは非常に高いので(数十MΩオ
ーダ)、抵抗43が数十KΩ〜数百KΩオーダであれ
ば、ポートP03が入力の時には、抵抗43の両端での
電圧降下は微々たるものであり、電圧誤差の問題は全く
ない。すなわち、ポートP03の端子電圧≒Vregs
wとなる。
【0073】また、周期T10のうちt11の時間しか
ポートP03を出力ポートにしないのは、メインスイッ
チ12がONの時の見かけ上の消費電流を押さえるため
である。前述のように、メインスイッチ12がON時に
は抵抗43は負荷になる。たとえば抵抗43の抵抗値を
100KΩ、メインスイッチ12がONの時のVreg
sw=5Vをとすると、消費電流は、 5V/100KΩ=50μA である。
【0074】これに比較して、周期T10=100m
S、t11=1mSとすれば、平均消費電流は、 50μA×1mS/100mS=0.5μA となり、消費電流が1/100になる。なお、T10を
むやみに大きくするとメインスイッチ12が変化してか
らMCU13が検知するまでの時間が長くなってしまう
ので好ましくない。また、抵抗43の抵抗値は、コンデ
ンサ51、コンデンサ64の容量による時定数と、消費
電流、T10、t11、t12から決定されるべきもの
である。
【0075】以上の説明では、周期T10が一定であっ
たが、一定にしなくても良い。他の実施の形態を以下に
それぞれ示す。まず、「メインスイッチ12のOFFを
検出した後」と「メインスイッチ12のONを検出した
後」で周期を換えてもよい。これは、「メインスイッチ
12のOFFを検出した後」の周期をT10’、「メイ
ンスイッチ12のONを検出した後」の周期をT10”
として、T10’>T10”とすると、メインスイッチ
12がOFFからONになってからそれを検出するまで
の応答が悪くなる変わりに、メインスイッチ12がOF
Fの間の平均消費電流が小さくなることになる。
【0076】ポートP03読み込み処理のフローチャー
トを図7に示す。ステップS1〜S3は前述の図5と同
じである。ステップS3−1において、ポートP03が
「Lレベル」か否かで分岐する。ポートP03が「Lレ
ベル」すなわちメインスイッチ12がOFFならば(ス
テップS3−1:YES)、ステップS4’に移行して
周期がT10’になるように待ってからステップS1に
戻る。一方、ポートP03が「Hレベル」すなわちメイ
ンスイッチ12がONならば(ステップS3−1:N
O)、ステップS4”に移行して、周期がT10”にな
るように待ってからステップS1に戻る。
【0077】また、前述のように、メインスイッチ12
がOFFからONしたことは、入力ポートP00の「H
レベル」から「Lレベル」への変化により検出すること
もできる。よって、ポートP03による読み込みは、メ
インスイッチ12がONの間だけ行えば良い。すなわ
ち、入力ポートP00端子が「Hレベル」から「Lレベ
ル」になったら、メインスイッチ12がONされたと判
断し、上記のように周期T1でポートP03の読み込み
を行う。そして、ポートP03の読み込みで、メインス
イッチ12のOFFが検出されたら、ポートP03の読
み込みはやめてしまう。
【0078】その後、入力ポートP00端子が「Hレベ
ル」から「Lレベル」になったらメインスイッチ12が
ONされたと判断し、ポートP03の読み込みを再開す
る。ポートP03読み込み処理のフローチャートを図8
に示す。ステップS1〜S3は図5と同じである。ステ
ップS3−1において、ポートP03が「Lレベル」か
否かで分岐する。ポートP03が「Lレベル」すなわち
メインスイッチ12がOFFならば(ステップS3−
1:YES)、ポートP03読み込み処理を終了する。
一方、ポートP03が「Hレベル」すなわちメインスイ
ッチ12がONならば(ステップS3−1:NO)、ス
テップS4に移行して、周期がT10になるように待っ
てからステップS1に戻る。
【0079】このように、抵抗を介してメインスイッチ
12の二次側電圧Vregswを放電する回路により、
Vregswを周期的、メインスイッチ12のON/O
FF状態を読み取る直前、あるいは読み取るタイミング
より所定時間以前に放電するようにしたので、複雑な構
成を要することなく、メインスイッチ12の状態を確実
に読み取ることが可能となる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、メイン
スイッチにより直接制御されない電源により動作する第
2の回路を設けて、この第2の回路により、メインスイ
ッチの二次側電圧に基づいてメインスイッチのオン/オ
フ状態を検出し、この検出結果に応じて各種内部回路へ
の電源供給を制御するようにしたので、メインスイッチ
に必要な電流容量を低減させることが可能となり、メイ
ンスイッチを小型化できるとともに、所定の動作実行中
に突然メインスイッチをオフにした場合でも、実行中の
動作を完了した後に、各種内部回路への電源供給を停止
することが可能となり、メインスイッチの操作タイミン
グによる各種不具合を回避することが可能となる。
【0081】また、メインスイッチにより直接制御され
ない電源により動作する第3の回路により、メインスイ
ッチの二次側電圧を放電させるようにしたので、第2の
回路により、メインスイッチのオン/オフ状態を正確に
検出することが可能となる。さらに、第2および第3の
回路をマイクロコンピュータの一部から構成したので大
規模な回路構成を追加することなく実現することができ
る。また、第3の回路により、メインスイッチの二次側
電圧を周期的に放電させ、あるいは放電させた後または
放電させてから所定時間経過後にメインスイッチのオン
/オフ状態を検出し、さらにはこれら放電および検出を
周期的に行うようにしたので、複雑な制御を必要とせず
メインスイッチのオン/オフ状態を確実に検出すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態によるカメラの回路ブ
ロック図である。
【図2】 一般的なカメラの外観図である。
【図3】 従来のカメラの回路ブロック図である。
【図4】 MCUの入出力ポートを示す等価回路図であ
る。
【図5】 ポートの読み込み処理を示すフローチャート
である。
【図6】 ポートの読み込み処理を示すタイミングチャ
ートである。
【図7】 ポートの他の読み込み処理を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1…カメラ(本体)、2…半押し/レリーズスイッチ、
10…電池、11…三端子レギュレータ、12…メイン
スイッチ、13…MPU、43…抵抗、26…DC−D
Cコンバータ、27…MPU、Vreg…電源ライン
(一次側)、Vregsw…電源ライン(二次側)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 丈晴 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メインスイッチにより各種内部回路に対
    する電源供給を制御するカメラにおいて、 一次側に電源が接続されるとともに二次側に第1の電気
    回路が接続され、第1の電気回路に対する電源供給をオ
    ン/オフ制御するメインスイッチと、 このメインスイッチにより直接制御されない電源により
    動作するとともに、メインスイッチの二次側電圧に基づ
    いてメインスイッチのオン/オフ状態を検出し、この検
    出結果に応じて各種内部回路への電源供給を制御する第
    2の回路とを備えることを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカメラにおいて、 メインスイッチにより直接制御されない電源により動作
    するとともに、メインスイッチの二次側電圧を放電させ
    る第3の回路を備えることを特徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のカメラにおいて、 第2および第3の回路は、マイクロコンピュータの一部
    から構成されていることを特徴とするカメラ。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のカメラにおいて、 第3の回路により、周期的にメインスイッチの二次側電
    圧を放電させるようにしたことを特徴とするカメラ。
  5. 【請求項5】 請求項2記載のカメラにおいて、 第3の回路によりメインスイッチの二次側電圧を放電さ
    せた後、第2の回路によりメインスイッチのオン/オフ
    状態を検出するようにしたことを特徴とするカメラ。
  6. 【請求項6】 請求項2記載のカメラにおいて、 第3の回路によりメインスイッチの二次側電圧を放電さ
    せてから所定時間経過後、第2の回路によりメインスイ
    ッチのオン/オフ状態を検出するようにしたことを特徴
    とするカメラ。
  7. 【請求項7】 請求項2記載のカメラにおいて、 第3の回路によるメインスイッチ二次側電圧の放電、お
    よびその後の第2の回路によるメインスイッチのオン/
    オフ状態の検出を周期的に行うようにしたことを特徴と
    するカメラ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007020332A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Nikon Corp 電源回路及び電源回路を有するカメラシステム

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