JPH10104990A - 電子写真記録装置とその記録制御方法 - Google Patents

電子写真記録装置とその記録制御方法

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JPH10104990A
JPH10104990A JP8258959A JP25895996A JPH10104990A JP H10104990 A JPH10104990 A JP H10104990A JP 8258959 A JP8258959 A JP 8258959A JP 25895996 A JP25895996 A JP 25895996A JP H10104990 A JPH10104990 A JP H10104990A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄手の用紙に印刷する場合の待ち時間を短縮
し得る電子写真記録装置とその記録制御方法とを提供す
る。 【解決手段】 サ−ミスタ20の検出温度が設定値選択
手段21により選択された空転開始温度に到達したと
き、ヒ−タ17を内蔵した加熱ロ−ラ18を空転させる
メインモ−タ26を回転駆動させる空転処理手段24を
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真記録装置と
その記録制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真記録装置には、定着部の
温度を検出する温度検出手段、例えばサ−ミスタの検出
温度が設定目標温度に到達する毎に加熱ロ−ラの発熱手
段、例えばヒ−タへの通電をオン、又はオフにし、メイ
ンモ−タを駆動して加熱ロ−ラ、トナ−画像が形成され
る感光体ドラムを回転させ、給紙ロ−ラにより用紙搬送
路に給紙された用紙に画像を記録するものがある。
【0003】搬送路に用紙を繰り出す給紙タイミング
は、厚手の用紙の場合にはサ−ミスタの検出温度が最初
の設定目標温度に到達時とし、薄手の用紙の場合にはサ
−ミスタの検出温度が最初のオ−バ−シュ−トを生じた
後、設定目標温度到達時としている。
【0004】加熱ロ−ラは熱容量が大きく、サ−ミスタ
の検出温度が設定目標温度に到達したときに通電を停止
しても設定目標温度を越える、いわゆるオ−バ−シュ−
トを生ずる。また、加熱ロ−ラは、用紙の給紙時まで回
転を停止しており、用紙の給紙とともに回転を開始す
る。
【0005】厚手の用紙は最初のオ−バ−シュ−ト分の
熱を吸収しても問題ないので、サ−ミスタの検出温度が
設定目標温度到達時に用紙を給紙する。薄手の用紙は最
初のオ−バ−シュ−ト分の熱を吸収すると、しわが発生
するので、最初のオ−バ−シュ−ト後に薄手の用紙を給
紙するようにしている。
【0006】また、装置内に熱を外部に放出して、オ−
バ−シュ−ト時間を短縮させるように、電源スイッチを
オンにした時点からファンを回転させている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の電子写真記録装
置にあっては、薄手の用紙に印刷する場合、定着部温度
がたとえ設定目標温度に到達しても、薄手の用紙が最初
のオ−バ−シュ−ト分の熱を吸収すると、しわが発生す
るので、最初のオ−バ−シュ−ト後に薄手の用紙の給紙
を開始しなければならず、待ち時間が長くなるという問
題点があった。
【0008】本発明は、薄手の用紙に印刷する場合の待
ち時間を短縮し得る電子写真記録装置とその記録制御方
法とを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の電子写真記録装置においては、温度検出手段
の検出温度が上昇中で且つ空転開始温度に到達したとき
メインモ−タを駆動させて予め加熱ロ−ラを空転させる
空転処理手段と、温度検出手段の検出温度が下降中で且
つ設定目標温度に到達したとき給紙ロ−ラを回転させる
給紙タイミング設定手段とを備える。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら説明する。尚、各図面に共通な要素には
同一符号を付す。第1の実施の形態 図2は第1の実施の形態による電子写真記録装置の構造
を示す模式図である。搬送路1の一端部には用紙給送部
2が設けてあり、他端部には図示せぬ排紙スタッカが設
けてある。搬送路1には、用紙給送部2側からフィ−ド
ロ−ラ3,4、画像形成部5、フィ−ドロ−ラ6,7、
定着部8が設けてある。用紙給送部2には給紙ロ−ラ9
が回転自在に設けてあり、カセット10から印刷用紙1
1(以後用紙11と記す)を一枚毎搬送路1に繰り出
す。用紙給送部2には、説明上、給紙ロ−ラ、カセット
は1個のみ示しているが、用紙11の厚さ及びサイズに
応じて複数設けてもよい。
【0011】画像形成部5には、周囲に帯電器12、露
光器13、現像器14、転写器15を配置した感光体ド
ラム16が回転自在に設けてあり、帯電器12、露光器
13、現像器14によりドラム表面に形成されたトナ−
画像が、転写器15により搬送路1上の用紙11に転写
される。
【0012】定着部8には、ヒ−タ17を内蔵した加熱
ロ−ラ18と圧接ロ−ラ19とが回転自在に設けてあ
り、転写されたトナ−画像を用紙11に加熱定着する。
加熱ロ−ラ18の近傍には、定着部温度を検出するサ−
ミスタ20が設けてある。
【0013】図1は図2に示した電子写真記録装置の機
能ブロック図である。設定値選択手段21は、メディア
設定手段22の内容に基づいて、設定目標温度、設定目
標温度より低い、又は同じ空転開始温度を用紙の厚さ別
に配列させた設定値テ−ブル23から設定目標温度、空
転開始温度を選択する。
【0014】空転処理手段24はサ−ミスタの検出温度
が上昇中で且つ設定値選択手段21により選択された空
転開始温度に到達したときメインモ−タ駆動回路25を
介して感光体ドラム16、加熱ロ−ラ18などを回転さ
せるメインモ−タ26を回転駆動させる。
【0015】給紙タイミング設定手段27は、サ−ミス
タ20の検出温度が設定値選択手段21により選択され
た設定目標温度に到達する毎にヒ−タ駆動回路28を介
してヒ−タ17への通電をオン、又はオフにして定温制
御する。
【0016】また、給紙タイミング設定手段27は、サ
−ミスタ20の検出温度が上昇中か下降中かを判定し、
給紙モ−タ駆動回路29を介して給紙ロ−ラ9を回転さ
せる給紙モ−タ30を回転駆動させる。
【0017】図3は図2に示した電子写真記録装置の制
御ブロック図であり、制御部40には中央処理装置41
(以後CPU41と記す)と記憶装置42(以後MEM
42と記す)とが設けてある。MEM42は制御プログ
ラム43aを格納する制御プログラム記憶エリア43、
デ−タを格納するデ−タ記憶エリア44を有する。
【0018】デ−タ記憶エリア44には、設定値テ−ブ
ル23を格納する設定値テ−ブル記憶エリア44aが設
けてある。設定値テ−ブル記憶エリア44aには用紙の
種別、例えば、用紙の厚さ別に設定目標温度、空転開始
温度が配列されている。
【0019】また、デ−タ記憶エリア44には、設定値
テ−ブルから選択された設定目標温度、空転開始温度を
それぞれ格納する設定目標温度記憶エリア44b、空転
開始温度記憶エリア44cが設けてある。
【0020】CPU41は制御プログラム43aのステ
ップに基づいて設定値選択手段21、空転処理手段2
4、給紙タイミング設定手段27になる。CPU41に
は、図示せぬI/Oポ−トを介してサ−ミスタ20、メ
インモ−タ駆動25、ヒ−タ駆動回路28、給紙モ−タ
駆動回路29、インタフェ−ス31に接続されている。
【0021】給紙モ−タ駆動回路29には給紙ロ−ラ9
を回転させる給紙モ−タ30が接続されている。ヒ−タ
駆動回路28には、加熱ロ−ラ18に内蔵されたヒ−タ
17が接続されている。メインモ−タ駆動回路25に
は、加熱ロ−ラ18、感光体ドラム16、フィ−ドロ−
ラ3,4,6,7を回転させるメインモ−タ26が接続
されている。
【0022】インタフェ−ス31にはメディア設定手段
22を有する上位装置、例えば、パ−ソナルコンピュ−
タ32が接続されている。
【0023】図4は設定値テ−ブルの説明図であり、厚
手の用紙、薄手の用紙別に設定目標温度(TH 、TL
)、空転開始温度(TKH、TKL)が配列されてある。
【0024】図5は図2に示した電子写真記録装置のタ
イムチャ−トであり、サ−ミスタの検出温度曲線に対す
るヒ−タの出力(a)、厚手の用紙を給紙する場合のメ
インモ−タの出力(b)及び給紙モ−タの出力(c)、
薄手の用紙を給紙する場合のメインモ−タの出力(d)
及び給紙モ−タの出力(e)を示す。
【0025】次に動作について図5に基づいて説明す
る。上位装置32のメディア設定手段22により用紙の
厚さが選択されると、CPU41はMEM42の設定値
テ−ブル44aから、給紙される用紙に応じた設定目標
温度(厚手の用紙ならばTH 、薄手の用紙ならばTL
)、空転開始温度(厚手の用紙ならばTKH、薄手の用
紙ならばTKL)を選択して設定目標温度記憶エリア44
b、空転開始温度記憶エリア44cに格納する。
【0026】先ず、上位装置32で厚手の用紙が選択さ
れた場合について説明する。MEM42の設定目標温度
記憶エリア44b、空転開始温度記憶エリア44cに
は、設定目標温度TH 、空転開始温度TKHが格納されて
いる。
【0027】上位装置32からスタ−トコマンドを受信
すると、CPU41は、図5(a)に示すように、時刻
t0 でヒ−タ17に通電を開始し、サ−ミスタ20の検
出温度と空転開始温度TKHとを比較する。
【0028】時刻t1 で、サ−ミスタ20の検出温度が
空転開始温度TKHに到達すると、図4(b)に示すよう
に、CPU41はメインモ−タ駆動回路25を介してメ
インモ−タ26を回転させる。メインモ−タ26が回転
したことにより、加熱ロ−ラ18、圧接ロ−ラ19は回
転し、熱が加熱ロ−ラ18から万遍なく放熱され、ま
た、圧接ロ−ラ19へ、さらに加熱ロ−ラ19及び圧接
ロ−ラ18に接続する部品へ伝達され、また、周囲の大
気中に放熱される。(以後空転処理と記す)時刻t2
で、サ−ミスタ20の検出温度が設定目標温度TH に到
達すると、CPU41は、図5(a)に示すように、ヒ
−タ17への通電を停止する。また、サ−ミスタ20の
検出温度が上昇中であることを判別して、図5(c)に
示すように、給紙モ−タ駆動回路29を介して給紙モ−
タ30を回転させる。厚手の用紙枚数が複数の場合には
次の用紙が所定のタイミングを待って給紙される。
【0029】次に、上位装置32のメディア設定手段2
2により薄手の用紙が選択された場合について説明す
る。MEM42の設定目標温度記憶エリア44b、空転
開始温度記憶エリア44cには、設定目標温度TL 、空
転開始温度TKLが格納されている。
【0030】上位装置32からスタ−トコマンドを受信
すると、CPU41は、図5(a)に示すように、時刻
t0 でヒ−タ17に通電を開始し、サ−ミスタ20の検
出温度と空転開始温度TKLとを比較する。
【0031】時刻t1 で、サ−ミスタ20の検出温度が
空転開始温度TKLに到達すると、図4(d)に示すよう
に、CPU41はメインモ−タ駆動回路25を介してメ
インモ−タ26を回転させる。メインモ−タ26が回転
したことにより、加熱ロ−ラ18、圧接ロ−ラ19は回
転し、熱が加熱ロ−ラ18から万遍なく放熱され、ま
た、圧接ロ−ラ19へ、さらに加熱ロ−ラ19及び圧接
ロ−ラ18に接続する部品へ伝達され、また、周囲の大
気中に放熱される。
【0032】時刻t2 で、サ−ミスタ20の検出温度が
設定目標温度TL に到達すると、CPU41は、図5
(a)に示すように、ヒ−タ17への通電を停止する。
また、サ−ミスタ20の検出温度が上昇中であることを
判別して、第2の給紙モ−タ31は停止させたままであ
る。ヒ−タ17への通電が停止されても、サ−ミスタ2
0の検出温度は設定目標温度TL を越える、いわゆる、
オ−バ−シュ−トを生ずるが、時刻t1 での空転処理に
より熱は万遍なく放熱されているので、2点鎖線で示し
たメインモ−タ空転無しの場合に比べてオ−バ−シュ−
ト時間は大幅に短縮される。
【0033】最初のオ−バ−シュ−ト後、CPU41
は、サ−ミスタ20の検出温度が下降中であることを判
別し、且つ時刻t3 で設定目標温度TL に到達したこと
を検知すると、ヒ−タ17への通電を開始する。また、
サ−ミスタ20の検出温度が設定目標温度TL と一致し
たことから、CPU41は給紙モ−タ駆動回路29を介
して給紙モ−タ30を回転させる。
【0034】ここで、空転開始温度の設定方法について
説明する。メインモ−タ26の回転により、加熱ロ−ラ
18、圧接ロ−ラ19が回転を開始するが、同時に、画
像形成部5の感光体ドラム16も回転を開始する。感光
体ドラムの回転は周囲との摩擦により感光体ドラムの寿
命に影響する。
【0035】そこで、サ−ミスタ20の検出温度が空転
開始温度に到達してから設定目標温度に到達するまでの
時間が、加熱ロ−ラ18の1〜2回転分に相当する時間
程度になるように空転開始温度を設定する。
【0036】第1の実施の形態では、用紙の厚さ別に空
転開始温度、設定目標温度をそれぞれ設けたが、空転開
始温度と設定目標温度とを同じにしてもよい。図6は設
定目標温度を空転開始温度とした場合によるタイムチャ
−トである。図6に実線で示すように、時刻t4 で、サ
−ミスタ20の検出温度が設定目標温度TL に到達する
と、CPU41は、図6(a)、(b)に示すように、
ヒ−タ17への通電を停止し、メインモ−タ26を回転
させ、空転処理を実行する。
【0037】最初のオ−バ−シュ−ト後、時刻t5 でサ
−ミスタ20の検出温度が設定目標温度TL に到達する
と、図6(a)、(e)に示すように、CPU41はヒ
−タ17への通電を開始するとともに薄手の用紙を給紙
する給紙モ−タ30を回転させる。2点鎖線で示した本
実施の形態に比べ、最初のオ−バ−シュ−ト時間が多少
長くなり、効果が落ちるが、空転処理を設けない場合に
比べれば大幅に短縮されており、効果はある。
【0038】第1の実施の形態によれば、空転処理手段
を設けたことにより、最初のオ−バ−シュ−ト時間が短
縮されるので、薄手の用紙に印刷する場合の待ち時間を
短縮できる。
【0039】第2の実施の形態 第1の実施の形態は、印刷動作中のメディア設定を一定
にしたが、第2の実施の形態では印刷動作中にメディア
設定をペ−ジ間で切替えるものである。よって、機構は
第1の実施の形態と同じであり、異なるのは制御部であ
る。
【0040】メディア設定手段22により薄手の用紙か
ら厚手の用紙に切替えた場合は、設定目標温度は高くな
る方向にあるので、問題なく推移し、第1の実施の形態
をそのまま適用できる。
【0041】メディア設定手段22を厚手の用紙から薄
手の用紙に切替えた場合は、設定目標温度は低くなる方
向にあるので、設定目標温度に到達するまで時間がかか
り、スル−プット低下を招くことになる。
【0042】図7は第2の実施の形態による電子写真記
録装置の機能ブロック図である。図1に示した第1の実
施の形態による電子写真記録装置の機能ブロック図と異
なるところは、第2の空転処理手段50をさらに設けた
点である。
【0043】第2の空転処理手段50は、メディア設定
手段22の設定内容が厚手の用紙から薄手の用紙に切替
えられると、メインモ−タ駆動回路25に駆動信号を出
力し、メインモ−タ26を回転続行させる。
【0044】図8は第2の実施の形態による電子写真記
録装置のタイムチャ−トであり、厚手の用紙から薄手の
用紙に切替えた場合のサ−ミスタの検出温度曲線(実線
は第2の空転処理手段を設けた場合を示し、2点鎖線は
第2の空転処理手段を設けない場合を示す)に対するヒ
−タの出力(a),(d)、メインモ−タの出力
(b),(e)、給紙モ−タの出力(c),(f)を示
し、(a)〜(c)は第2の空転処理手段を設けない場
合を示し、(d)〜(f)は第2の空転処理手段を設け
た場合を示す。
【0045】次に動作について説明する。上位装置32
のメディア設定手段22により用紙の厚さが選択される
と、CPU41はMEM42の設定値テ−ブルから、給
紙される用紙に応じた設定目標温度(厚手の用紙ならば
TH 、薄手の用紙ならばTL)、空転開始温度(厚手の
用紙ならばTKH、薄手の用紙ならばTKL)を選択し、設
定目標温度記憶エリア44b、空転開始温度記憶エリア
44cに格納する。
【0046】説明上、始めに厚手の用紙が選択され、次
に薄手の用紙が選択されるとする。従って、設定目標温
度記憶エリア44b、空転開始温度記憶エリア44cに
は厚手の用紙の設定目標温度TH 、空転開始温度TKHが
格納されている。
【0047】次に上位装置32からスタ−トコマンドを
受信すると、CPU41は時刻t0でヒ−タ17に通電
を開始し、サ−ミスタ20の検出温度と空転開始温度T
KHとを比較する。以後、第1の実施の形態で説明した通
りである。
【0048】ところで、CPU41は、メディア設定の
内容をセンスしており、図8に示すように、時刻t20で
上位装置32から厚手の用紙から薄手の用紙に切替えら
れた用紙切替信号を受信すると、CPU41はMEM4
2の設定値テ−ブルから、薄手の用紙に応じた設定目標
温度TL を選択し、デ−タ記憶エリア44に格納し、設
定目標温度記憶エリア44bに格納してある厚手の用紙
の設定目標温度TH と比較する。
【0049】薄手の用紙の設定目標温度TL <厚手の用
紙の設定目標温度TH であることから、メディア設定スイッチ22の設定内容
が厚手の用紙から薄手の用紙に切替えられたことを検知
して、図8(e)に示すように、メインモ−タ26を回
転させ続ける。
【0050】尚、用紙の切替えはペ−ジ単位で設定さ
れ、前ペ−ジを印刷中に切替えられてもよい。
【0051】メインモ−タ30が回転し続けることによ
り、加熱ロ−ラ18、圧接ロ−ラ19は回転しており、
熱は万遍なく放熱され、サ−ミスタ20の検出温度は薄
手の用紙の設定目標温度TL に到達する時刻t21まで急
激に下降して時刻t20から時刻t21までの時間TL を短
縮させる。CPU41は、時刻t21で、図8(d)に示
すように、ヒ−タ17への通電を開始し、時刻t22で、
図8(f)に示すように、給紙モ−タ30を回転させ
る。
【0052】第2の空転処理手段を設けない場合には、
図8(b)に示すように、時刻t20でメインモ−タ26
を停止させ、薄手の用紙の設定目標温度TL に到達する
時刻t23で、メインモ−タ26を回転させ、時刻t24で
給紙モ−タ30を回転させる。時刻t20から時刻t23ま
での時間Tm が時刻t20から時刻t21までの時間TLに
比べて大幅に長いことがわかる。
【0053】第2の実施の形態によれば、第2の空転処
理手段を設けたことにより、厚手の用紙から薄手の用紙
に切替えられた場合でも、短時間で薄手の用紙の設定目
標温度に到達するので、スル−プット低下を招くことは
ない。
【0054】第3の実施の形態 第3の実施の形態は非印刷時のモ−ドに関する。非印刷
時のモ−ドにはヒ−タ17への通電をオフにするパワ−
セ−ブモ−ドと、ヒ−タ17に通電して所定の温度にし
ておくアイドルモ−ドとがある。モ−ド切替は上位装置
のモ−ドコマンドにより行う。機構部は第2の実施の形
態と同じである。
【0055】図9は第3の実施の形態による電子写真記
録装置のフロ−チャ−ト図であり、各ステップはCPU
41が実行する。印刷ジョブが終了すると、ステップS
1 で上位装置から受信したモ−ドコマンドがパワ−セ−
ブモ−ドか否かをチェックしい、パワ−セ−ブモ−ドな
らばステップS8 に分岐し、否ならばステップS2 に分
岐する。
【0056】ステップS2 で設定値テ−ブル記憶エリア
44aから、給紙される用紙の中で一番低い設定目標温
度、例えば、薄手の用紙の設定目標温度TL を選択して
設定目標温度記憶エリア44bにセットする。ステップ
S3 でサ−ミスタ20の検出温度が設定目標温度記憶エ
リア44bの内容に到達すると、定温制御に入る。この
とき、印刷ジョブ終了前の印刷ジョブが厚手の用紙であ
れば、空転処理が実行される。
【0057】ステップS4 で次の印刷ジョブが有りか否
かを検知し、有りならばステップS5 に分岐する。ステ
ップS5 における印刷ジョブが厚手の用紙であればステ
ップS6 に分岐し、薄手の用紙であればステップS9 に
分岐する。
【0058】ステップS6 で設定目標温度TH 、空転開
始温度TKHが選択され、MEM42の設定目標温度記憶
エリア44b、空転開始温度記憶エリア44cに格納さ
れる。ステップS7 でサ−ミスタ20の検出温度が設定
目標温度記憶エリア44bの内容に到達すると、印刷ジ
ョブを実行する。ステップS9 で設定目標温度TL 、空
転開始温度TKLが選択され、MEM42の設定目標温度
記憶エリア44b、空転開始温度記憶エリア44cに格
納されると、ステップS7 に移る。
【0059】他方、ステップS8 に分岐した場合には、
ヒ−タ17への通電をオフにし、ステップS4 に移る。
【0060】第3の実施の形態によれば、アイドルモ−
ドに移行する場合、アイドルモ−ドの設定目標温度に、
給紙される用紙の中で一番低い設定目標温度をセットす
るようにしたので、次の印刷ジョブに対して迅速に対処
できる。
【0061】第4の実施の形態 第4の実施の形態はクリ−ニング処理に関する。プリン
タのパワ−オンリセット、又は用紙ジャム除去等による
カバ−オ−プン/クロ−ズのとき、感光体ドラム16の
初期化のためにメインモ−タ26を回転させながら高圧
制御を行う、いわゆる、クリ−ニング処理を実行する。
【0062】この際、未検出の残留用紙片に付着してい
るトナ−が加熱ロ−ラ18にこびり付くのを防止するた
めに、ヒ−タ17を設定目標温度までオンにし、残留用
紙片のトナ−が用紙片に定着されて排出されるようにし
ている。
【0063】第4の実施の形態では、設定目標温度より
低いクリ−ニング処理開始温度TDを設けてメインモ−
タ26を回転するようにする。説明上、設定目標温度は
薄手の用紙の設定目標温度TL とする。
【0064】図10は第4の実施の形態による電子写真
記録装置のタイムチャ−トであり、サ−ミスタの検出温
度曲線(実線はクリ−ニング処理開始温度TD を設けた
場合を示し、2点鎖線はクリ−ニング処理開始温度を設
けない従来の場合を示す)に対するヒ−タの出力
(a),(d)、メインモ−タの出力(b),(e)、
給紙モ−タの出力(c),(f)を示し、(a)〜
(c)はクリ−ニング処理開始温度TD を設けた場合を
示し、(d)〜(f)はクリ−ニング処理開始温度TD
を設けない場合を示す。
【0065】形態時刻t30で、ヒ−タ17をオンにし、
時刻t31でサ−ミスタ20の検出温度がクリ−ニング処
理開始温度TD に到達すると、メインモ−タ26をオン
にしてクリ−ニング処理を開始する。時刻t33でサ−ミ
スタ20の検出温度が設定目標温度TL に到達すると、
以後、ヒ−タ17をオン/オフを繰り返し、定温制御を
行い、時刻t34でクリ−ニング処理が終了すると通常の
印刷処理に入る。時刻t31から時刻t34までの時間がク
リ−ニング処理時間TC である。ここで、クリ−ニング
処理終了前に上位装置から印刷指令が来た場合には、ク
リ−ニング処理終了と同時に印刷を実行する。
【0066】従来の場合には、サ−ミスタ20の検出温
度が設定目標温度TL に到達する時刻t32で、メインモ
−タ26をオンにしてクリ−ニング処理を開始し、以
後、ヒ−タ17をオン/オフを繰り返し、定温制御を行
い、クリ−ニング処理時間TC経過した時刻t35でクリ
−ニング処理が終了すると通常の印刷処理に入る。よっ
て、設定目標温度より低いクリ−ニング処理開始温度T
D からクリ−ニング処理を実行することにより、プリン
タのパワ−オンリセットから通常の印刷処理に入るまで
に時刻t34から時刻t35までの時間TS が短縮される。
【0067】即ち、第4の実施の形態によれば、設定目
標温度より低いクリ−ニング処理開始温度TD を設け、
サ−ミスタの検出温度がクリ−ニング処理開始温度TD
に到達した時点からクリ−ニング処理を行うようにした
ことにより、プリンタのパワ−オンリセット、又は用紙
ジャム除去等によるカバ−オ−プン/クロ−ズ後、迅速
に印刷を実行できる。クリ−ニング処理時、時刻t34か
ら時刻t35までの時間TS が短縮される。
【0068】第5の実施の形態 第5の実施の形態は、図1に示した空転処理手段28及
び図7に示した第2の空転処理手段50に、メインモ−
タ26を高速回転させる高速モ−ドと印刷時の回転速度
で回転させる通常モ−ドとに切替える機能を設ける。
【0069】図11は第5の実施の形態による電子写真
記録装置の機能ブロック図である。メインモ−タ回転モ
−ド切替手段51は、メインモ−タ26を高速回転させ
る高速モ−ドと印刷時の回転速度で回転させる通常モ−
ドとを配列させた回転モ−ドテ−ブル52を有し、空転
処理手段24、又は第2の空転処理手段50の検出温度
に基づいて高速モ−ドを選択し、給紙タイミング設定手
段27の出力に基づいて通常モ−ドに切替える。
【0070】空転処理時、メインモ−タ26を高速回転
させることにより、加熱ロ−ラ18から熱がより迅速に
周囲に伝達され、最初のオ−バ−シュ−ト時間をより短
縮できる。
【0071】図12は第5の実施の形態による電子写真
記録装置の制御ブロック図である。MEM42のデ−タ
記憶エリア44には、回転モ−ドテ−ブル記憶エリア4
4dが設けてあり、回転モ−ドテ−ブル52が格納され
てある。具体的には、メインモ−タ26にステッピング
モ−タを使用し、モ−ド切り替えによりパルス周波数が
変わる。
【0072】図13は第5の実施の形態による電子写真
記録装置のフロ−チャ−トであり、CPU41の動作を
示す。サ−ミスタ20の検出温度が空転開始温度に到達
すると、ステップS1 でCPU41は空転処理を開始す
る。ステップS2 でCPU41はサ−ミスタ20の検出
温度が空転開始温度に到達したことにより、MEM42
の回転モ−ドテ−ブル52から「高速モ−ド」を選択す
る。
【0073】CPU41は「高速モ−ド」に基づいてメ
インモ−タ26を高速回転させるパルス周波数を発生す
るようにメインモ−タ駆動回路25に設定する。メイン
モ−タ26はメインモ−タ駆動回路25が発生するパル
ス周波数により高速で回転する。
【0074】ステップS3 でCPU41はサ−ミスタ2
0の検出温度が用紙に応じた給紙タイミング条件を満し
たか否かをセンスしており、給紙タイミング条件を満た
すとステップS4 に移る。ステップS4 でCPU41
は、MEM42の回転モ−ドテ−ブルから「通常モ−
ド」を選択し、「通常モ−ド」に基づいてメインモ−タ
26を印刷時の回転速度で回転させるパルス周波数を発
生するようにメインモ−タ駆動回路25に設定する。メ
インモ−タ26はメインモ−タ駆動回路25が発生する
パルス周波数により印刷時の回転速度で回転する。
【0075】なお、メインモ−タ26を高速で回転する
ようにすれば、熱が加熱ロ−ラ18からより迅速に伝達
され、最初のオ−バ−シュ−ト時間をより短縮できる
が、感光体ドラム16の寿命に影響するので、薄手の用
紙を給紙する場合、空転処置時、図14に示すように、
高速モ−ドの条件を絞るようにしてもよい。
【0076】即ち、図14に示すように、サ−ミスタ2
0の検出温度が空転開始温度に到達すると、ステップS
11でCPU41は空転処理を開始する。ステップS12で
CPU41はサ−ミスタ20の検出温度が、下降中で且
つ設定目標温度との差が予め決められた設定値Ta 以上
の場合にはステップS13に分岐し、設定値Ta 未満の場
合にはステップS14に分岐する。
【0077】ステップS13でCPU41はMEM42の
回転モ−ドテ−ブル52から「高速モ−ド」を選択し、
メインモ−タ26を高速回転させる。ステップS14で、
CPU41はMEM42の回転モ−ドテ−ブル52から
「通常モ−ド」を選択し、印刷時の回転速度で回転させ
る。
【0078】第5の実施の形態によれば、空転処置時、
メインモ−タを高速で回転するようにしたことにより、
熱が加熱ロ−ラからより迅速に伝達されるので、最初の
オ−バ−シュ−ト時間をより短縮できる。
【0079】第6の実施の形態 上述した実施の形態では、薄手の用紙を給紙する場合、
給紙タイミングとして、サ−ミスタ20の検出温度が最
初のオ−バ−シュ−ト後、設定目標温度に到達した時
点、あるいは、第2の実施の形態で説明したように、メ
ディア設定をペ−ジ間で切替えたときの空転処理時、下
降するサ−ミスタ20の検出温度が設定目標温度に到達
した時点としている。
【0080】即ち、図1で示した機能ブロック図におい
て、給紙タイミング設定手段27に代えて、給紙される
用紙が定着部に到達するまでに降下する温度をサ−ミス
タ20の検出温度勾配により算出するとともにその降下
温度と設定目標温度との和を算出して給紙タイミング温
度を求め、サ−ミスタ20の検出温度がその給紙タイミ
ング温度に到達したとき、給紙ロ−ラ30を回転させる
給紙タイミング算出手段60を設ける。
【0081】図2に示したように、用紙11が用紙給送
部2から定着部8に到達するまで時間Tx を要し、この
時間は待ち時間の一部となる。
【0082】第6の実施の形態は薄手の用紙に係る給紙
タイミングの改善に関する。サ−ミスタ20の検出温度
が下降時の温度勾配A[℃/時間]を直線近似にして求
める、そして、温度勾配A[℃/時間]に時間TX を乗
算して設定目標温度に到達するまでの残り温度B[℃]
を求め、設定目標温度よりB[℃]前から給紙するよう
にする。
【0083】図16は第6の実施の形態の動作を説明す
るフロ−チャ−トであり、図17は温度降下判定の動作
を説明するフロ−チャ−トである。サ−ミスタ20の検
出温度が空転開始温度に到達すると、ステップS1 で、
CPU41は空転処理を開始する。ステップS2 で、C
PU41はサ−ミスタ20の検出温度が下降しているか
否かをセンスし、下降しているならばステップS3 に分
岐する。
【0084】ステップS3 でCPU41は、上述した温
度勾配A[℃/時間]を求め、用紙11が用紙給送部2
から定着部8に到達するまで時間Tx を乗算して設定目
標温度に到達するまでの残り温度B[℃]を求め、設定
目標温度Tu と加算して薄手の用紙の給紙タイミング温
度C[℃]を算出してMEM44に格納する。
【0085】ステップS4 でCPU41は、サ−ミスタ
20の検出温度が給紙タイミング温度Cに到達したか否
かをセンスしており、到達ならば空転処理を終了する。
【0086】ステップS2 における温度降下の判定は、
図17のステップにより判定する。ステップS21で、C
PU41はレジスタTtemp1 、Ttemp2 にサ−ミスタ2
0の検出温度Tを入力する。ステップS22でCPU41
はtsys 時間経過するのを待つ。ステップS23でCPU
41はレジスタTtemp2 にレジスタTtemp1 を入力し、
レジスタTtemp1 にサ−ミスタ20の検出温度Tを入力
する。ステップS24でCPU41はTtemp2 >Ttemp1
、且つ、Ttemp1 >Tを満足しているか否かをチェッ
クし、満足していれば温度降下の判定処理を終了する。
【0087】第6の実施の形態によれば、空転処理時、
サ−ミスタの検出温度が設定目標温度に到達する前に薄
手の用紙を給紙するようにしたことにより、スル−プッ
トが向上する。
【0088】本実施の各形態では、説明上、給紙用紙の
区分を厚手と薄手との2種類で説明したが、さらに増や
してもよいことはいうまでもない。
【0089】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので以下に記載される効果を奏する。サ−ミスタ
の検出温度が設定値選択手段により選択された空転開始
温度に到達したときメインモ−タを駆動させる空転処理
手段を設けたことにより、サ−ミスタの検出温度のオ−
バ−シュ−ト時間が短縮されるので、特に薄手の用紙に
印刷する場合の待ち時間を短縮できる。
【0090】また、空転処理手段を設けたことにより、
装置内の温度を降下させるファンを不要にすることがで
きるので、装置の小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2に示した電子写真記録装置の機能ブロック
図である。
【図2】第1の実施の形態による電子写真記録装置の構
造を示す模式図である。
【図3】図2に示した電子写真記録装置の制御ブロック
図である。
【図4】設定値テ−ブルの説明図である。
【図5】図2に示した電子写真記録装置のタイムチャ−
トである。
【図6】設定目標温度を空転開始温度とした場合のタイ
ムチャ−トである。
【図7】第2の実施の形態による電子写真記録装置の機
能ブロック図である。
【図8】第2の実施の形態による電子写真記録装置のタ
イムチャ−トである。
【図9】第3の実施の形態による電子写真記録装置のフ
ロ−チャ−トである。
【図10】第4の実施の形態による電子写真記録装置の
タイムチャ−トである。
【図11】第5の実施の形態による電子写真記録装置の
機能ブロック図である。
【図12】第5の実施の形態による電子写真記録装置の
制御ブロック図である。
【図13】第5の実施の形態の動作を説明するフロ−チ
ャ−トである。
【図14】他の実施の形態の動作を説明するフロ−チャ
−トである。
【図15】第6の実施の形態による電子写真記録装置の
機能ブロック図である。
【図16】第6の実施の形態の動作を説明するフロ−チ
ャ−トである。
【図17】温度降下判定の動作を説明するフロ−チャ−
トである。
【符号の説明】
8 定着部 20 サ−ミスタ 22 メディア設定手段 21 設定値選択手段 24 空転処理手段 27 給紙タイミング設定手段 50 第2の空転処理手段 60 給紙タイミング算出手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定着部の温度を検出する温度検出手段の
    検出温度が設定目標温度に到達する毎に加熱ロ−ラの発
    熱手段への通電をオン、又はオフにし、メインモ−タを
    駆動して加熱ロ−ラ、トナ−画像が形成される感光体ド
    ラムを回転させ、給紙ロ−ラにより用紙搬送路に給紙さ
    れた用紙に画像を記録する電子写真記録装置において、 上記温度検出手段の検出温度が上昇中で且つ空転開始温
    度に到達したとき上記メインモ−タを駆動させて予め加
    熱ロ−ラを空転させる空転処理手段と、 上記温度検出手段の検出温度が下降中で且つ設定目標温
    度に到達したとき上記給紙ロ−ラを回転させる給紙タイ
    ミング設定手段とを備えたことを特徴とする電子写真記
    録装置。
  2. 【請求項2】 さらに、給紙される用紙の種別を設定す
    るメディア設定手段と、メディア設定手段により設定さ
    れた内容に基づいて設定目標温度と空転開始温度とを用
    紙の種別に配列させた設定値テ−ブルから設定目標温度
    と空転開始温度とを選択し、上記給紙タイミング設定手
    段と上記空転処理手段とにそれぞれ出力する設定値選択
    手段とを備えた請求項1記載の電子写真記録装置。
  3. 【請求項3】 上記用紙の種別は薄手と厚手との2種別
    とし、薄手の用紙の空転開始温度を上記設定値テ−ブル
    の設定目標温度および空転開始温度に配列させた請求項
    2記載の電子写真記録装置。
  4. 【請求項4】 上記設定値選択手段により選択された設
    定目標温度が厚手の用紙の設定目標温度から薄手の用紙
    の設定目標温度に変更されたことを検知し、上記メイン
    モ−タを駆動させる第2の空転処理手段を備えた請求項
    3記載の電子写真記録装置。
  5. 【請求項5】 上記メインモ−タを高速で回転させる高
    速モ−ドと通常速度で回転させる通常モ−ドとを配列さ
    せた回転モ−ドテ−ブルを有し、上記空転処理手段、又
    は第2の空転処理手段の出力に基づいて高速モ−ドを選
    択し、上記給紙タイミング設定手段の出力に基づいて通
    常モ−ドを選択するメインモ−タ回転モ−ド切替手段を
    備えた請求項4記載の電子写真記録装置。
  6. 【請求項6】 上記請求項1記載の電子写真記録装置に
    おいて、給紙タイミング設定手段に代えて、給紙される
    用紙が定着部に到達するまでに降下する温度を上記温度
    検出手段の検出温度勾配により算出するとともにその降
    下温度と設定目標温度との和を算出して給紙タイミング
    温度を求め、温度検出手段の検出温度がその給紙タイミ
    ング温度に到達したとき、給紙ロ−ラを回転させる給紙
    タイミング算出手段を設けたことを特徴とする電子写真
    記録装置。
  7. 【請求項7】 定着部の温度を検出する温度検出手段の
    検出温度が設定目標温度に到達する毎に加熱ロ−ラの発
    熱手段への通電をオン、又はオフにし、メインモ−タを
    駆動して加熱ロ−ラ、トナ−画像が形成される感光体ド
    ラムを回転させ、給紙ロ−ラにより用紙搬送路に給紙さ
    れた用紙に画像を記録する電子写真記録装置の記録制御
    方法において、上記メインモ−タを予め駆動して加熱ロ
    −ラを空転させ、サ−ミスタの出力が設定目標温度に到
    達する毎に生ずるオ−バ−シュ−ト時間を短縮させて、
    通電開始から用紙給紙開始までの待ち時間を短縮させる
    ことを特徴とする電子写真記録装置の記録制御方法。
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