JPH10104977A - 定着ヒータ、定着装置および画像形成装置 - Google Patents

定着ヒータ、定着装置および画像形成装置

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JPH10104977A
JPH10104977A JP26000296A JP26000296A JPH10104977A JP H10104977 A JPH10104977 A JP H10104977A JP 26000296 A JP26000296 A JP 26000296A JP 26000296 A JP26000296 A JP 26000296A JP H10104977 A JPH10104977 A JP H10104977A
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JP
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pattern
fixing heater
fixing
substrate
image forming
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Shiro Ezaki
史郎 江▲崎▼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発熱抵抗体パターンの抵抗値の再現性や均一
性を向上させる。 【解決手段】 基板1の表面に発熱抵抗パターン2とそ
の給電電極パターン3とをパターン形成して定着ヒータ
5を形成する。発熱抵抗パターン2としては、面積抵抗
値が3〜50mΩの銀・パラジウムを主成分とする抵抗
体材料を用い、これを基板1の長手方向に沿って少なく
とも一往復半以上のパターンで折り返し形成する。これ
により、面積抵抗値が3〜50mΩと低いため、発熱抵
抗パターン2の形成に用いる抵抗体材料ではパラジウム
の含有量が少なくなる。このため、発熱抵抗パターン2
における抵抗値の再現性や均一性が向上する。また、面
積抵抗値が低い発熱抵抗パターン2を用いても、発熱抵
抗パターン2は折り返し形成されているため、定着用の
ヒータ機能を十分に果たす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリンタ
等の画像形成装置に用いられる未定着トナー定着用の定
着ヒータ、定着装置およびそれらを用いた画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法により画像を形成する画像形
成装置は、複写用紙などの記録媒体にトナーを転写し、
このトナーを定着装置により加圧・加熱して記録媒体に
定着させることで記録媒体に所望の画像を形成する。こ
のような定着装置にも各種形態が存在するが、例えば、
固定的に配置された平板状の定着ヒータに回転自在な加
圧ローラを圧接させた構造のものがある。このような定
着装置に用いられる定着ヒータは、長尺平板状の絶縁性
を有する基板表面に発熱抵抗パターンとその給電電極パ
ターンとを印刷技術等を用いてパターン形成し、これら
のパターンをガラス等の絶縁性を有する保護層で被覆し
たような構造となっている。このような構造の定着ヒー
タでは、給電電極パターンを介して通電された発熱抵抗
パターンが発熱し、記録媒体に転写されたトナー定着用
の熱源となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、発熱抵抗パター
ンは、銀・パラジウム系の抵抗体材料を用い、これをス
クリーン印刷等によって厚膜形成するのが一般的であ
る。この場合、定着ヒータに用いる発熱抵抗パターンの
長さおよび幅を考慮すると、定着用のヒータ機能を持た
せるために決定される発熱抵抗パターンの抵抗値は、あ
る程度高くなければならない。具体的には、面積抵抗値
が60〜1000mΩ程度の発熱抵抗パターンが従来か
ら用いられている。一般的に、銀・パラジウム系の抵抗
体材料では、抵抗値を高めるためにはパラジウムの含有
量を多くする。そこで、従来用いられている発熱抵抗パ
ターンは、パラジウムの含有量が多い銀・パラジウム系
の抵抗体材料により形成されている。具体的には、銀:
パラジウムの含有比率が45:55である抵抗体材料が
多く用いられている。
【0004】ところが、このようにパラジウムの含有量
が多い銀・パラジウム系の抵抗体材料では、抵抗値の再
現性や均一性に関して良好な特性を得るのが困難であ
る。このため、このような抵抗体材料を用いて作成した
発熱抵抗パターンも抵抗値の再現性や均一性が劣ってし
まうという問題がある。このため、生産時における発熱
抵抗パターンの抵抗値がばらついて目的とする抵抗値が
得られず、歩留まりが悪化してしまうという不都合があ
る。
【0005】なお、特開平8−69191号公報には、
発熱抵抗パターンが基板の長手方向に沿って一往復する
パターンで折り返し形成された定着ヒータの発明が開示
されている。このような定着ヒータによれば、定着用の
ヒータ機能を低下させない程度に発熱抵抗パターンの抵
抗値をある程度下げることができる。つまり、パラジウ
ムの含有量を減らした銀・パラジウム系の抵抗体材料に
より発熱抵抗パターンを形成し、その抵抗値の再現性や
均一性をある程度向上させることができる。しかしなが
ら、特開平8−69191号公報には、そのような内容
が記載されておらず、その示唆も示されていない。
【0006】本発明の目的は、抵抗値の再現性や均一性
に優れた発熱抵抗パターンを有する定着ヒータ、定着装
置およびそれらを用いた画像形成装置を得ることであ
る。
【0007】本発明の別の目的は、画像形成装置に利用
した場合に定着装置部分でスペース効率を向上させるこ
とができる定着ヒータ、定着装置およびそれらを用いた
画像形成装置を得ることである。
【0008】本発明のさらに別の目的は、基板短辺幅方
向の発熱温度分布を均一化することができる定着ヒー
タ、定着装置およびそれらを用いた画像形成装置を得る
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の定
着ヒータは、長尺平板状の絶縁性を有する基板と;銀・
パラジウムを主成分とする抵抗体材料からなり、基板の
長手方向に沿って少なくとも一往復半以上のパターンで
その基板の表面に折り返し形成された発熱抵抗パターン
と;この発熱抵抗パターンのための基板の表面に形成さ
れた給電電極パターンと;を備える。
【0010】したがって、発熱抵抗パターンが少なくと
も一往復半以上のパターンで折り返し形成されているた
め、定着用のヒータ機能を損うことなく、面積抵抗値が
低い抵抗体材料、つまり、パラジウムの含有料が少ない
抵抗体材料を用いることができる。これにより、抵抗体
材料における抵抗値の再現性や均一性が良好になり、こ
れに伴い、発熱抵抗パターンにおける抵抗値の再現性や
均一性も向上する。
【0011】ここで、基板としては、例えば、セラミッ
クス基板、ガラス基板、絶縁層を被覆した金属基板等が
用いられる。また、発熱抵抗パターンや給電電極パター
ンは、例えば、スクリーン印刷等の印刷技術を用いて形
成される。さらに、面積抵抗値というのは、一般的な厚
さ(5〜50μm程度)の厚膜パターンの単位面積抵抗
率Rsに対し、パターンの長さlをその幅wで割った値
をかけた値であり、Rs×(l/w)で表される。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の定
着ヒータにおいて、抵抗体材料の面積抵抗値が3〜50
mΩである。面積抵抗値が3〜50mΩと低いため、発
熱抵抗パターンの形成に用いる抵抗体材料ではパラジウ
ムの含有量が少なくなる。具体的には、抵抗体材料の
銀:パラジウムの含有比率は、例えば、99:1〜7
0:30程度である。このため、抵抗体材料における抵
抗値の再現性や均一性が良好になり、これに伴い、発熱
抵抗パターンにおける抵抗値の再現性や均一性も向上す
る。
【0013】請求項3記載の発明では、請求項1または
2記載の定着ヒータにおいて、発熱抵抗パターンの折り
返し部分の数が偶数である。このため、給電電極パター
ンが基板の長手方向両端に形成され、この位置で電源か
らの給電ラインに接続される。このため、通紙領域の両
側に給電電極パターンが振り分けられ、定着装置として
構成して画像形成装置に利用した場合に定着装置部分で
スペース効率が向上する。
【0014】請求項4記載の発明では、請求項1ないし
3のいずれか一記載の定着ヒータにおいて、発熱抵抗パ
ターンが基板の短辺幅方向中央部では幅広で短辺幅方向
両端部では幅狭に形成されている。このため、発熱抵抗
パターンの発熱温度は、基板の短辺幅方向中央部よりも
両端部側で高くなる。これにより、放熱により冷却され
やすい基板の短辺幅方向両端部で発熱温度の落ち込みが
少なくなり、基板短辺幅方向の発熱温度分布が均一化す
る。
【0015】請求項5記載の発明の定着装置は、請求項
1ないし4のいずれか一記載の定着ヒータと;この定着
ヒータに記録媒体を圧接させて搬送する加圧ローラと;
を備える。したがって、加圧ローラが定着ヒータに記録
媒体を圧接させて搬送するので、記録媒体に転写された
未定着トナーは定着ヒータに加圧されると共に加熱され
て定着する。この場合、定着装置に組み込まれた各請求
項記載の定着ヒータは、それぞれの請求項記載の定着ヒ
ータの作用を奏する。
【0016】請求項6記載の発明の画像形成装置は、電
子写真プロセスにより記録媒体にトナーを転写し、所定
の画像を形成する画像形成部と;請求項5記載の定着装
置と;画像形成部から定着装置に至る所定の媒体案内経
路と;この媒体案内経路に記録媒体を供給する媒体供給
部と;媒体案内経路の終端に連絡する媒体排出部と;を
備える。したがって、媒体供給部によって媒体案内経路
に供給された記録媒体には画像形成部での電子写真プロ
セスによってトナー画像が転写され、未定着トナーが定
着装置で記録媒体に定着される。この場合、定着装置に
組み込まれた各請求項記載の定着ヒータは、それぞれの
請求項記載の定着ヒータの作用を奏する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の定着ヒータの第一の実施
の形態を図1および図2に基づいて説明する。図1は定
着ヒータの平面図、図2はその短辺幅方向における発熱
温度分布を示すグラフである。
【0018】絶縁性を有する平板状の細長い基板1が設
けられ、この基板1の表面には発熱抵抗パターン2がそ
の供給電極パターン3と共に例えばスクリーン印刷等の
印刷技術によって形成されている。基板1は、セラミッ
クス、ガラス、絶縁層を被覆した金属等の材料を用い、
長さ270mm、幅7mm、厚み1mmの寸法で形成さ
れている。発熱抵抗パターン2は銀・パラジウム(Ag
/Pd)を主成分とする発熱抵抗体であり、供給電極パ
ターン3はその発熱抵抗パターン2の両端に接続して一
部が端子部3a,3bとなる導電体である。端子部3
a,3bは、基板1の長手方向両端に配置されいる。
【0019】そして、発熱抵抗パターン2の上には、図
示しない保護層が積層形成されている。この保護層は、
AlNやAl23、あるいはSi34等のセラミックス
粉末を溶射材料として、これを溶射することによって基
板1上に形成されている。つまり、そのような溶射材料
を溶融またはそれに近い状態にまで加熱し、高速度で基
板1の表面に吹き付けることにより保護層が形成され
る。この保護層は場合によっては研磨され、5〜40μ
m程度の厚さにされる。
【0020】ここで、発熱抵抗パターン2は、基板1の
長手方向に沿って一往復半のパターンで折り返し形成さ
れている。つまり、基板1上には、その長手方向に沿っ
て直線状の三本の発熱抵抗体パターン2a,2b,2c
が並列され、発熱抵抗体パターン2aと2bとの端部同
士が導電体層4aで導通接続され、発熱抵抗パターン2
bと2cとの端部同士が導電体層4bで導通接続され、
これによって発熱抵抗パターン2が全体として一往復半
でパターン化されている。なお、導電体層4aは給電電
極パターン3と同時に膜状形成される導電体である。
【0021】次いで、発熱抵抗パターン2となる三本の
発熱抵抗パターン2a,2b,2cは、それぞれ、長さ
220mm、幅0.5mm、膜厚10μmの寸法で形成
されており、その面積抵抗値は3〜50mΩである。そ
して、このような発熱抵抗パターン2の材料である発熱
抵抗体における銀:パラジウムの含有比率は、例えば7
0:30とされている。もっとも、銀:パラジウムの含
有比率は、70:30に限らず、99:1〜70:30
の間であれば良い。
【0022】以上のようにして、定着ヒータ5が構成さ
れる。
【0023】このような構成において、定着ヒータ5
は、定着装置の一部として利用され、定着装置は画像形
成装置の一部として利用される(共に図示せず)。この
場合、定着ヒータ5の発熱抵抗体パターン2に導通する
給電電極パターン3の端子部3a,3bには、ドライバ
回路(図示せず)が接続される。そこで、ドライバ回路
より給電電極パターン3を介して発熱抵抗パターン2に
駆動電力が供給されると、発熱抵抗パターン2の発熱に
よって定着ヒータ5が発熱する。これにより、未定着ト
ナーの定着動作がなされる。この際、定着ヒータ5の温
度が図示しない温度検出素子によって検出され、この検
出温度に対応して制御回路がドライバ回路の駆動電力を
調整することにより、発熱抵抗体3の発熱温度が一定に
維持される。
【0024】ここで、定着ヒータ5は、図2に示すよう
な発熱パターンで発熱する。つまり、定着ヒータ1の短
辺幅方向中央部が高温で両端部ほど低温となる。これ
は、基板1の両端が放熱により冷却されやすいからであ
る。
【0025】一方、定着ヒータ5の発熱抵抗パターン2
では、その面積抵抗値が3〜50mΩと低いが、発熱抵
抗パターン2が一往復半のパターンで折り返し形成され
ているため、定着ヒータ5は十分に定着用のヒータ機能
を果たす。そして、発熱抵抗パターン2の面積抵抗値が
低いため、その形成に用いる抵抗体材料ではパラジウム
の含有量が少なくて済み、本実施の形態では抵抗体材料
の銀:パラジウムの含有比率が99:1〜70:30程
度に決められている。このため、抵抗体材料における抵
抗値の再現性や均一性が良好になり、これに伴い、発熱
抵抗パターン2における抵抗値の再現性や均一性も向上
する。したがって、生産時における発熱抵抗パターン2
の抵抗値のばらつきが少なくなり、目的の抵抗値が容易
に得られる。よって、歩留まりが向上する。
【0026】また、定着ヒータ1においては、発熱抵抗
パターン2の折り返し部分の数が二つで偶数である。こ
のため、給電電極パターン3の端子部3a,3bが基板
1の長手方向両端に形成され、この位置で定着ヒータ5
のドライバ回路が接続する。このため、画像形成装置の
通紙領域の両側に給電電極パターン3の端子部3a,3
bが振り分けられ、画像形成装置において定着装置部分
でスペース効率が向上する。
【0027】図3は、定着ヒータの変形例を示す平面図
である。発熱抵抗パターン2の折り返しパターンは一往
復半以上であれば良く、したがって、例えば図3に例示
するように、二往復であっても良い。つまり、図3に例
示する定着ヒータ5では、直線状の発熱抵抗パターン2
dがさらに設けられ、発熱抵抗パターン2cと2dとが
導電体層4cで導通接続されている。この例では、発熱
抵抗パターン2の折り返し部分の数が奇数になるので、
端子部3a,3bは基板1の一端において近接配置され
ている。
【0028】本発明の定着ヒータの第二の実施の形態を
図4および図5に基づいて説明する。定着ヒータに関す
る実施の第一の形態と同一部分は同一符号で示し、説明
も省略する(以下同様)。図4は定着ヒータの平面図、
図5はその短辺幅方向における発熱温度分布を示すグラ
フである。
【0029】本実施の形態では、発熱抵抗パターン2が
基板1の短辺幅方向中央部では幅広で、短辺幅方向両端
部では幅狭に形成されている。つまり、発熱抵抗パター
ン3a,3cは幅a、発熱抵抗パターン3bは幅bで形
成されている。具体的には、幅aは0.5mm、幅bは
0.6mmである。
【0030】したがって、発熱抵抗パターン2の発熱温
度は、基板1の短辺幅方向中央部よりも両端部側で高く
なる。これにより、放熱により冷却されやすい基板1の
短辺幅方向両端部で発熱温度の落ち込みが少なくなり、
定着ヒータ5全体として見ると、図5に示すように、基
板1の短辺幅方向の発熱温度分布が均一化する。
【0031】本発明の定着装置の実施の一形態を図6に
基づいて説明する。図6は、定着装置の内部構造を示す
縦断側面図である。
【0032】定着装置11は、定着ヒータ5を有してい
る。この定着ヒータ5は、円筒形の支持部材12の下面
に固定的に装着されており、この支持部材12の外周部
には、エンドレスの定着フィルム13が循環自在に支持
されている。支持部材12の下方には、加圧ローラ14
が回転自在に駆動部に軸支されており、この加圧ローラ
14は定着フィルム13を介して定着ヒータ5に圧接さ
れている。
【0033】このような構成において、本実施の形態の
定着装置11は、後述するように、画像形成装置の一部
として利用され、記録媒体15に転写されたトナー16
を定着する。この場合、定着ヒータ5が一定温度で発熱
した状態で、加圧ローラ14が回転駆動され、これに従
動して定着フィルム13が循環する。そこで、トナー1
6が転写された記録媒体15が定着装置11に搬入され
ると、記録媒体15は定着フィルム13を介して発熱す
る定着ヒータ5に順次圧接されるので、この加圧と加熱
とにより未定着トナー16が記録媒体15に定着され
る。この際、抵抗値の再現性や均一性が良好な発熱抵抗
パターン2を備えた定着ヒータ5が用いられているの
で、良好な定着動作が行なわれる。
【0034】本発明の画像形成装置の実施の一形態を図
7に基づいて説明する。図7は、画像形成装置の内部構
造を示す縦断側面図である。
【0035】画像形成装置21の本体ハウジング22に
は、一端に給紙カセット23が装着されて、他端に媒体
排出部としての排紙トレー24が装着されている。本体
ハウジング22内には、給紙カセット23から排紙トレ
ー24に到る記録媒体15のための媒体案内経路25が
形成されており、この媒体案内経路25上に画像形成部
26と定着装置11とが順番に配置されている。
【0036】給紙カセット23に連絡する媒体案内経路
25の入口近傍には、給紙コロ27やレジストローラ対
28等が設けられ、これらの給紙カセット23、給紙コ
ロ27およびレジストローラ対28を主要な構成要素と
して媒体供給部29が構成されている。また、画像形成
部26は、感光ドラム30を有しており、この感光ドラ
ム30の周囲には、トナークリーナ31、帯電器32、
露光器33、現像器34、転写器35等が順番に配置さ
れている。
【0037】このような構成において、画像形成装置2
1は、静電写真プロセスによって記録媒体15にトナー
画像を形成することができる。この際、給紙カセット2
3から記録媒体15を排紙トレー24まで搬送する過程
で、画像形成部26により記録媒体15にトナー16を
転写し、この未定着トナー16を定着装置11により記
録媒体15に定着させる。このような定着装置11によ
る定着時、この定着装置11には抵抗値の再現性や均一
性が良好な発熱抵抗パターン2を備えた定着ヒータ5が
用いられているので、良好な定着動作が行なわれる。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の定着ヒータは、基板の長
手方向に沿って少なくとも一往復半以上のパターンでそ
の基板の表面に折り返し形成された発熱抵抗パターンを
備えるので、定着のためのヒータ機能を損なうことな
く、発熱抵抗パターンにおける抵抗値の再現性や均一性
を向上させることができる。これにより、生産時におけ
る発熱抵抗パターンの抵抗値のばらつきが少なくなって
目的の抵抗値を容易に得ることができ、歩留まりを向上
させることができる。
【0039】請求項2記載の定着ヒータは、抵抗体材料
の面積抵抗値を3〜50mΩとしたので、発熱抵抗パタ
ーンの形成に用いる抵抗体材料におけるパラジウムの含
有量を少なくすることができ、これにより、発熱抵抗パ
ターンにおける抵抗値の再現性や均一性を向上させるこ
とができる。
【0040】請求項3記載の定着ヒータは、発熱抵抗パ
ターンの折り返し部分の数を偶数にしたので、定着装置
やこれを用いる画像形成装置に適用した場合、通紙領域
の両側に給電電極パターンを振り分けることができ、し
たがって、画像形成装置に利用した場合に定着装置部分
でスペース効率を向上させることができる。
【0041】請求項4記載の定着ヒータは、発熱抵抗パ
ターンを基板の短辺幅方向中央部では幅広で短辺幅方向
両端部では幅狭に形成したので、放熱により冷却されや
すい基板の短辺幅方向両端部での発熱温度の落ち込みを
少なくすることができ、基板短辺幅方向の発熱温度分布
を均一化することができる。
【0042】請求項5記載の発明の定着装置は、請求項
1ないし4のいずれか一記載の定着ヒータを含む定着装
置として形成され、請求項6記載の発明は、その定着装
置を含む画像形成装置として形成されているので、用い
る定着ヒータに、請求項1ないし4のいずれか一記載の
定着ヒータの効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の定着ヒータの第一の実施の形態を示す
全体の平面図である。
【図2】その短辺幅方向における発熱温度分布を示すグ
ラフである。
【図3】変形例を示す定着ヒータの平面図である。
【図4】本発明の定着ヒータの第二の実施の形態を示す
全体の平面図である。
【図5】その短辺幅方向における発熱温度分布を示すグ
ラフである。
【図6】本発明の定着装置の実施の一形態を示す全体の
縦断側面図である。
【図7】本発明の画像形成装置の実施の一形態を示す全
体の縦断側面図である。
【符号の説明】
1: 基板 2: 発熱抵抗パターン 3: 給電電極パターン 5: 定着ヒータ 11: 定着装置 14: 加圧ローラ 15: 記録媒体 16: トナー 25: 媒体案内経路 26: 画像形成部 29: 媒体供給部 34: 媒体排出部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺平板状の絶縁性を有する基板と;銀
    ・パラジウムを主成分とする抵抗体材料からなり、前記
    基板の長手方向に沿って少なくとも一往復半以上のパタ
    ーンでその基板の表面に折り返し形成された発熱抵抗パ
    ターンと;この発熱抵抗パターンのための前記基板の表
    面に形成された給電電極パターンと;を備えることを特
    徴とする定着ヒータ。
  2. 【請求項2】 抵抗体材料は面積抵抗値が3〜50mΩ
    であることを特徴とする請求項1記載の定着ヒータ。
  3. 【請求項3】 発熱抵抗パターンの折り返し部分の数が
    偶数であることを特徴とする請求項1または2記載の定
    着ヒータ。
  4. 【請求項4】 発熱抵抗パターンは、基板の短辺幅方向
    中央部では幅広で短辺幅方向両端部では幅狭に形成され
    ていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一
    記載の定着ヒータ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか一記載の定
    着ヒータと;この定着ヒータに記録媒体を圧接させて搬
    送する加圧ローラと;を備えることを特徴とする定着装
    置。
  6. 【請求項6】 電子写真プロセスにより記録媒体にトナ
    ーを転写し、所定の画像を形成する画像形成部と;請求
    項5記載の定着装置と;前記画像形成部から前記定着装
    置に至る所定の媒体案内経路と;この媒体案内経路に前
    記記録媒体を供給する媒体供給部と;前記媒体案内経路
    の終端に連絡する媒体排出部と;を備えることを特徴と
    する画像形成装置。
JP26000296A 1996-09-30 1996-09-30 定着ヒータ、定着装置および画像形成装置 Abandoned JPH10104977A (ja)

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Cited By (4)

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