JPH10104652A - テープキャリアパッケージの修復方法および修復装置 - Google Patents

テープキャリアパッケージの修復方法および修復装置

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JPH10104652A
JPH10104652A JP25568296A JP25568296A JPH10104652A JP H10104652 A JPH10104652 A JP H10104652A JP 25568296 A JP25568296 A JP 25568296A JP 25568296 A JP25568296 A JP 25568296A JP H10104652 A JPH10104652 A JP H10104652A
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carrier package
liquid crystal
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tcp
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浩嗣 山田
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徹 爰河
Osamu Hayashi
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    • H05K3/361Assembling flexible printed circuits with other printed circuits

Abstract

(57)【要約】 【課題】 LCDパネル端子側へ残留するエポキシ樹脂
量が少なく、LCDパネル端子への機械的ダメージがな
いTCP修復方法および修復装置を提供する。 【解決手段】 スポットヒーター5にて、TCP4が実
装されているガラス基板1越しに異方性導電膜(AC
F)による接続部へ、1つのTCPあたり5〜10秒
間、手動にてTCP4の端子に沿って移動させながら4
00〜500度の熱風を当てる。この方法では、熱がガ
ラス基板1からACF、そしてTCP4へと伝わるの
で、LCDパネル端子表面とACFとの界面にて剥離が
生じ、ACFの主成分であるエポキシ樹脂はTCP4端
子側に残り、LCDパネル端子表面にはほとんど残らな
い。また、LCDパネル端子表面に残ったエポキシ樹脂
は、綿棒にアセトンまたはエタノール等の有機溶剤を浸
透させて取り去るが、残留エポキシ樹脂量が非常に少な
いため、容易に除去することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、液晶表示装置の
駆動用LSIを搭載するテープキャリアパッケージ(Ta
pe Carrier Package)の修復方法および修復装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、TFT−LCD(Thin Film Tran
sistor-Liquid Crystal Display )の周辺部に設けられ
た端子へのドライバICの実装には、テープキャリアパ
ッケージ(Tape Carrier Package:以下TCPと称す)
が用いられている。このTCPによる実装において、ド
ライバICの出力端子はLCDパネル端子へ異方性導電
膜(Anisotropic Conductive Film :以下ACFと称
す)を介して接続されている。端子の電気的接続は、A
CFに含まれる導電性粒子、例えばNiボールやプラス
チック球に金属を被覆したものをドライバICの出力端
子とLCDパネル端子の間で熱圧着することにより行
い、機械的接続はACFの絶縁層であるエポキシ樹脂を
導電性粒子を接続させるときと同時に熱圧着することに
より、LCDパネル端子とTCPの出力端子との接続を
行っている。
【0003】図10は、通常の取り扱いにおいて振動等
の外力または静電気破壊等の理由により正常な表示動作
をしなくなったTCP実装のドライバICをLCDパネ
ル端子から取り除く従来の修復方法の一例を示す図であ
る。図において、1は薄膜トランジスタ(以下TFTと
称す)およびLCDパネル端子が形成された、表示駆動
基板であるガラス基板、2はカラーフィルタ等が形成さ
れた、対向基板であるガラス基板、3はガラス基板1、
2より形成されるLCDパネルの両面に貼り付けられた
偏光板、4はLCDパネルのTFTを駆動するためのソ
ース用あるいはゲート用駆動LSIを搭載したTCP、
7はTCP4を引き剥がす方向を示す矢印、20はTF
T形成面と同一面に形成してある端子から熱を加えてエ
ポキシ樹脂を軟化させながらTCP4の出力端子を取り
除くために用いるはんだごてである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
LCDパネル端子からTCP4を剥離する修復方法で
は、熱がTCP4を通じて伝わりエポキシ樹脂が軟化す
るため、エポキシ樹脂とTCP4の出力端子の界面にて
剥離が生じることになり、LCDパネル端子にはエポキ
シ樹脂の残留が多くなる。さらに、LCDパネルを表示
させるためには新しいTCPを取り外した場所へ実装す
る必要がある。この時、この残留エポキシ樹脂の存在に
より、ACFに含まれる導電性粒子が十分潰れず、導通
がとれない(電気的にオープン状態となる)不良を生じ
る。このためLCDパネル端子に付着した残留エポキシ
樹脂はアセトンまたはエタノール等の有機溶剤にて完全
に除去しなければならない。残留エポキシ樹脂の除去時
間(クリーニング時間)は、残留エポキシ樹脂の量に伴
って多く必要となる。
【0005】さらに、従来のクリーニング方法として
は、綿棒またはガラエポ樹脂にアセトンまたはエタノー
ル等の有機溶剤を付着させてLCDパネル端子上の残留
エポキシ樹脂を擦り取っているが、このクリーニング時
間が多くなれば、ガラス基板1上に形成されたLCDパ
ネル端子のガラス面からの剥離または端子の切断が生じ
るという問題があった。また、TCP4の出力端子の銅
箔厚さは35μmから18μmと薄くなってきたため、
TCP4の出力端子がLCDパネル端子上の残留エポキ
シ樹脂へ残ることもあり、TCP4の出力端子が紛失す
るため剥離後のTCP4の不良解析ができないという問
題もあった。
【0006】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、LCDパネル端子側へ残留す
るエポキシ樹脂量を少なくし、クリーニング時間の短縮
を図るとともに、LCDパネル端子への機械的ダメージ
がないTCP修復方法および修復装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係わるテープ
キャリアパッケージの修復方法は、ICチップを搭載し
たテープキャリアパッケージを、導電性粒子を含みエポ
キシ樹脂を主成分とする異方性導電膜を用い、熱圧着に
より接続対象である例えば基板上に形成された端子に接
続した半導体装置において、動作不良であるICチップ
を搭載したテープキャリアパッケージに、基板を介して
400〜500度の熱風を5〜10秒間当て、エポキシ
樹脂を軟化させ、基板上の端子に極微量の異方性導電膜
しか残さずにテープキャリアパッケージを基板から剥離
する工程を含んで修復するようにしたものである。ま
た、ICチップを搭載したテープキャリアパッケージ
を、導電性粒子を含みエポキシ樹脂を主成分とする異方
性導電膜を用い、熱圧着により接続対象である例えば基
板上に形成された端子に接続した半導体装置において、
動作不良であるICチップを搭載したテープキャリアパ
ッケージを常温にて取り外し、基板の端子に付着してい
る異方性導電膜およびテープキャリアパッケージの端子
である銅箔等の残留物に剥離材を塗布し、残留物を膨潤
させて除去する工程を含んで修復するようにしたもので
ある。さらに、剥離材は、塩化メチレン80〜85%w
t、界面活性剤5〜10%wt、メチルアルコール5〜
10%wtよりなるものである。
【0008】また、この発明に係わるテープキャリアパ
ッケージの修復装置は、各々に偏光板が貼り付けられた
表示駆動基板と対向基板との間に液晶を挟持してなり、
表示駆動基板周辺部に配置された端子部に駆動LSIを
搭載した複数のテープキャリアパッケージが異方性導電
膜を用いて実装された液晶表示パネルにおいて、動作不
良である駆動LSIを搭載したテープキャリアパッケー
ジを剥離する修復装置であって、液晶表示パネルを設置
するステージと、液晶表示パネルの端子部とテープキャ
リアパッケージとの実装面に向けて、表示駆動基板を介
し、400〜500度の熱風を噴出するスポットヒータ
ーを備えたものである。
【0009】また、スポットヒーターは、1個のテープ
キャリアパッケージにつき5〜10秒間熱風を当てなが
ら、液晶表示パネルのテープキャリアパッケージ実装面
に沿って移動するものである。また、スポットヒーター
を固定し、剥離されるテープキャリアパッケージの実装
面と反対側の基板面に熱伝導性に優れたシリコンゴム等
のゴムを配置して熱を伝導させるものである。さらに、
スポットヒーターを固定し、ステージに液晶表示パネル
を移動させるためのローラーを設けたものである。
【0010】また、スポットヒータ−と液晶表示パネル
の間に鉄またはステンレス等の金属製の熱遮蔽板を設け
たものである。また、熱遮蔽板は、剥離するテープキャ
リアパッケージのみに熱風が当たるようにコの字型に加
工されているものである。また、熱遮蔽板は液晶表示パ
ネルと接触しており、この接触面に液晶表示パネルの偏
光板に傷をつけないための保護材を貼り付けたものであ
る。さらに、保護材は、偏光板と同一材料よりなるもの
である。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1である
テープキャリアパッケージ(Tape Carrier Package:以
下TCPと称す)修復装置の構成を示す断面図である。
図において、1は薄膜トランジスタ(以下TFTと称
す)およびLCDパネル端子が形成された、表示駆動基
板であるガラス基板、2はカラーフィルタ等が形成され
た、対向基板であるガラス基板、3はガラス基板1、2
より形成されるLCDパネルの両面に貼り付けられた偏
光板、4は表示テストにて動作不良と判定されたソース
用あるいはゲート用駆動LSIを搭載したTCP、5は
スポットヒーター、6はLCDパネルをTCP4実装面
が下向きになるように設置するステージ、7はTCP4
を引き剥がす方向を示す矢印である。
【0012】次に、本実施の形態のTCP修復装置によ
るTCP4の剥離方法について説明する。スポットヒー
ター5、例えばホーザン(株)製熱風式チップ部品除去
機HSー550にて、TCP4が実装されているTFTが形成
されたガラス基板1越しに異方性導電膜(Anisotropic
Conductive Film :以下ACFと称す)による接続部
へ、1つのTCPあたり5〜10秒間、手動にてTCP
4の端子に沿って移動させながら400〜500度の熱
風を当てる。この時、ガラス基板1とスポットヒーター
5の距離は10〜20mmとした。この方法によれば、熱
がTFTが形成されたガラス基板1からACF、そして
TCP4へと伝わるので、LCDパネル端子表面とAC
Fとの界面にて剥離が生じ、ACFの主成分であるエポ
キシ樹脂はTCP4端子側に残り、LCDパネル端子表
面にはほとんど残らない。また、LCDパネル端子表面
に残ったエポキシ樹脂は、綿棒にアセトンまたはエタノ
ール等の有機溶剤を浸透させて取り去るが、残留エポキ
シ樹脂量が非常に少ないため、容易に除去することがで
きる。なお、本実施の形態では、スポットヒーター5の
移動を手動にて行ったが、移動機構を設け自動化するこ
とによりガラス基板1との距離を常に一定に保つことが
可能である。
【0013】本実施の形態によれば、TFTが形成され
たガラス基板1を介して動作不良である駆動LSIを搭
載したTCP4の接続部を加熱することにより、LCD
パネル端子表面とACFとの界面にて剥離が生じ、LC
Dパネル端子側に残留するACFを非常に少なくするこ
とができるため、LCDパネル端子部のクリーニング時
間が短縮される効果がある。また、TCP4の出力端子
である銅箔が残留エポキシ樹脂へ残ることがないので、
剥離後のTCP4の不良解析を行うことも可能である。
【0014】実施の形態2.図2は、この発明の実施の
形態2であるTCP修復装置の構成を示す断面図であ
る。図において、8は熱遮蔽板を示す。なお、図中、同
一、相当部分には同一符号を付し、説明を省略する。本
実施の形態では、500度の熱風に耐えられる鉄または
ステンレス等を材料とした金属製の熱遮蔽板8を、TF
Tが形成されたガラス基板1側の偏光板3の上に配置す
ることにより、偏光板3を熱風より保護するものであ
る。偏光板3は、130度以上の熱が加わると偏光板焼
けを生じ、貼り替えが必要となるため、本実施の形態に
よれば、偏光板焼けを防ぐ効果がある。その他の装置構
成、TCP修復方法は実施の形態1と同様であり、同様
の効果が得られる。
【0015】実施の形態3.図3は、この発明の実施の
形態3であるTCP修復装置の構成を示す断面図であ
る。図において、9は偏光板と同一材料よりなる保護板
である。なお、図中、同一、相当部分には同一符号を付
し、説明を省略する。本実施の形態では、熱遮蔽板8の
裏面、すなわちTFTが形成されたガラス基板1に貼り
付けられた偏光板3との接触面に、偏光板3と同材質の
ポリビニルアルコール系の保護板9を貼り付け、偏光板
3が金属よりなる熱遮蔽板8と直接接触しないよう構成
したので、偏光板3に傷がつくことを防ぐ効果がある。
その他の装置構成、TCP修復方法は実施の形態1と同
様であり、同様の効果が得られる。
【0016】実施の形態4.図4は、この発明の実施の
形態4であるTCP修復装置を示す上面図である。図に
おいて、10は熱遮蔽板の移動部、11は熱遮蔽板の移
動部10の移動用ガイド穴、12はスポットヒーター5
の進行方向を示す矢印、13は正常動作するソース用あ
るいはゲート用駆動LSIを搭載したTCPである。な
お、図中、同一、相当部分には同一符号を付し、説明を
省略する。
【0017】本実施の形態では、動作不良である駆動L
SIを搭載したTCP4の取り外しにおいて、その両側
に正常動作する駆動LSIを搭載したTCP13が存在
する場合に、TCP13への熱風の影響を防止するため
に、熱遮蔽板8を取り外すTCP4の数に対応するよう
なコの字型に加工した。熱遮蔽板8のコの字の大きさ
は、熱遮蔽板の移動部10を移動させることにより調整
することができ、図4では1個のTCP4を取り外す場
合を示している。本実施の形態によれば、熱遮蔽板8を
コの字型に加工することで、剥離するTCP4の両側に
実装されている正常動作する駆動LSIを搭載したTC
P13に熱影響を与えないTCP修復装置が得られる。
その他の装置構成、TCP修復方法は実施の形態1と同
様であり、同様の効果が得られる。
【0018】実施の形態5.図5は、この発明の実施の
形態5であるTCP修復装置を示す正面図である。図に
おいて、14は固定式スポットヒーター、15はシリコ
ンゴムである。なお、図中、同一、相当部分には同一符
号を付し、説明を省略する。
【0019】次に、本実施の形態のTCP修復装置によ
るTCP4の剥離方法について説明する。スポットヒー
タ14、例えばホーザン(株)製熱風式チップ部品除去
機HSー550をステージ上方に固定し、熱伝導性に優れたシ
リコンゴム15(例えばサーコンTR:富士高分子工業
(株)製)を熱風を当てるガラス基板1面へ配置し、上
記シリコンゴム15の1箇所へ熱風を当てる。熱はシリ
コンゴム15に沿って横方向へ伝わり、またその熱はガ
ラス基板1を伝わってACFに到着し、ACFを温める
ことにより、LCDパネル端子表面とACFとの界面に
て剥離が生じ、ACFの主成分であるエポキシ樹脂はT
CP4端子側に残り、LCDパネル端子表面にはほとん
ど残らない。また、LCDパネル端子表面に残ったエポ
キシ樹脂は、綿棒にエタノールまたはアセトン等の有機
溶剤を浸透させて取り去るが、残留エポキシ樹脂量が非
常に少ないため、容易に除去することができる。
【0020】本実施の形態によれば、熱伝導性に優れた
シリコンゴム15をガラス基板1面へ配置して熱風を当
てることで、熱源であるスポットヒータ14を移動させ
なくてもTCP4を剥離することができ、安価な装置と
なる。また、上記実施の形態1〜4と同様に、LCDパ
ネル端子部に残留するACFを非常に少なくすることが
できるため、LCDパネル端子部のクリーニング時間が
短縮される効果がある。
【0021】実施の形態6.図6は、この発明の実施の
形態6であるTCP剥離装置を示す正面図である。図に
おいて、16aはTCP4を取り外す際に支点として用
いる直径5〜10mmのTCP剥離用ローラー、16b
は60mm間隔でステージ6に設けられた直径20〜3
0mmのLCDパネル移動用ローラー、17はLCDパ
ネルの進行方向を示す矢印である。なお、図中、同一、
相当部分には同一符号を付し、説明を省略する。
【0022】次に、本実施の形態のTCP修復装置によ
るTCP4の剥離方法について説明する。固定式スポッ
トヒーター14を用い、熱風の出る位置は移動させず
に、LCDパネルをLCDパネル移動用ローラ16bに
載せ、取り除くTCP4を加熱し、TCP剥離用ローラ
16aに沿って下方へ引き剥がしながらLCDパネルを
移動させることにより、熱風を当てる位置を移動させる
構成とした。この方法によれば、ガラス基板1越しにA
CFを温めることにより、LCDパネル端子表面とAC
Fとの界面にて剥離が生じ、ACFの主成分であるエポ
キシ樹脂はTCP4端子側に残り、LCDパネル端子表
面にはほとんど残らない。また、LCDパネル端子表面
に残ったエポキシ樹脂は、綿棒にエタノールまたはアセ
トン等の有機溶剤を浸透させて取り去る。本実施の形態
によれば、LCDパネルを設置するステージ6にTCP
剥離用ローラ16aおよびLCDパネル移動用ローラ1
6bを付加することにより、熱源であるスポットヒータ
14を移動させなくてもTCP4を剥離することがで
き、安価な装置となる。また、上記実施の形態1〜5と
同様に、LCDパネル端子部に残留するACFを非常に
少なくすることができるため、LCDパネル端子部のク
リーニング時間が短縮される効果がある。
【0023】図7は、上記実施の形態1〜6で示したT
CP修復装置の構成要素であるスポットヒーター5、1
4の温度特性を示す図である。本発明の実施の形態1〜
6においては、直径1. 12mmのノズルを3本用い、エ
アー量調整バルブ位置を5の目盛り、温度調整つまみ位
置を9の目盛りに設定し、TFTが形成されたガラス基
板1より10〜20mm離して熱風を照射させながらTC
Pを剥離した。
【0024】図8−aは、上記実施の形態1〜6に示す
TCP修復装置によってLCDパネルよりTCPを剥離
した場合のLCDパネル端子の表面粗さを示す図、bは
従来方法にて剥離した場合のLCDパネル端子の表面粗
さを示す図である。表面粗さのサンプルは、ITO(In
dium-Tin-Oxide)透明電極の端子配線ピッチが90μm
のLCDパネル端子に残った日立化成製異方性導電膜A
C−7144を測定したものである。表面粗さの測定
は、東京精密機器製サーフコンで行った。 図8−aと
bを比較した場合、Ra(中心線平均粗さ)は7. 1μ
mから0. 3μmに、Rmax (最大高さ)は38. 4μ
mから3. 1μmに、Rz (十点平均粗さ)は36. 5
μmから1. 7μmに、いずれも減少している。このこ
とから、本発明によるTCP修復装置によれば、従来方
法に比べ異方性導電膜の残留分が少ないことが明らかで
あり、したがって新たなTCPを実装するための端子表
面のクリーニング時間が短縮される。
【0025】実施の形態7.図9は、この発明の実施の
形態7であるTCP修復方法を示す上面図である。図に
おいて、18はTCP剥離後の残留エポキシ樹脂、19
はLCDパネルの端子部である。なお、図中、同一、相
当部分には同一符号を付し、説明を省略する。 本実施
の形態では、熱風を当てることなく、常温で動作不良と
判定されたTCPをLCDパネルより取り外す。この場
合、通常ACFの主成分であるエポキシ樹脂とTCPの
界面にて剥離が生じやすく、LCDパネル端子部19に
はACFおよびTCPの端子である銅箔等が残留する。
この残留エポキシ樹脂18に成分が塩化メチレン80〜
85%wt、界面活性剤5〜10%wt、メチルアルコ
ール5〜10%wtである剥離材(ロックタイト製ガス
ケットリムーバー)を塗布し、約5〜10分間放置する
ことにより、残留エポキシ樹脂18が膨潤し、これを綿
棒にて拭き取ることによって、LCDパネル端子部19
が容易にクリーニングされる。
【0026】本実施の形態によれば、剥離材を用いるこ
とにより、残留エポキシ樹脂18を綿棒またはガラエポ
樹脂にて擦り取る時間が不要となり、LCDパネル端子
部のクリーニング時間が短縮され、TCP修復作業の時
間短縮化が図られる。また、剥離材により残留付着物を
膨潤させて拭き取るので、LCDパネル端子部の剥離や
傷を防止することができる。
【0027】
【発明の効果】以上のように、この発明によるテープキ
ャリアパッケージの修復方法によれば、動作不良である
ICチップを搭載したテープキャリアパッケージに、基
板を介して熱風を当てることにより、基板上の端子に極
微量の異方性導電膜しか残さずにテープキャリアパッケ
ージを基板から剥離することができるので、基板端子部
のクリーニング時間が短縮される効果がある。
【0028】また、動作不良であるICチップを搭載し
たテープキャリアパッケージを常温にて取り外した後、
基板の端子に付着している異方性導電膜およびテープキ
ャリアパッケージの端子である銅箔等の残留物に剥離材
を塗布し、残留物を膨潤させて除去するようにしたの
で、基板端子部のクリーニング時間が短縮されるととも
に、基板端子部の剥離や傷を防止することができる。
【0029】また、スポットヒータ−と液晶表示パネル
の間に熱遮蔽板を配置したので、液晶表示パネルを熱風
から保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1であるTCP修復装
置を示す断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態2であるTCP修復装
置を示す断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態3であるTCP修復装
置を示す断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態4であるTCP修復装
置を示す上面図である。
【図5】 この発明の実施の形態5であるTCP修復装
置を示す正面図である。
【図6】 この発明の実施の形態6であるTCP修復装
置を示す正面図および側面からみた断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態1〜6のTCP修復装
置で使用したスポットヒータの温度特性を示す図であ
る。
【図8】 aは、本発明の実施の形態1〜6に示すTC
P修復装置にて、bは従来方法にて、TCPを剥離した
場合のLCDパネル端子の表面粗さを示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態7であるTCP修復方
法を示す上面図である。
【図10】 従来のTCP修復方法を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 TFTが形成されたガラス基板、 2 カラーフィルタが形成されたガラス基板、3 偏光
板、 4 動作不良である駆動LSIを搭載したTCP、5
スポットヒーター、 6 ステージ、7 TCPを引き剥がす方向を示す矢
印、8 熱遮蔽板、 9 保護板、10 熱遮蔽板の移動部、11 移動用ガ
イド穴、 12 スポットヒーターの進行方向を示す矢印、13
正常動作するTCP、 14 固定式スポットヒーター、15 シリコンゴム、 16a TCP剥離用ローラ、16b LCDパネル移
動用ローラー、 17 LCDパネルの進行方向、18 TCP剥離後の
残留エポキシ樹脂、 19 LCDパネルの端子部、20 はんだごて。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ICチップを搭載したテープキャリアパ
    ッケージを、導電性粒子を含みエポキシ樹脂を主成分と
    する異方性導電膜を用い、熱圧着により接続対象である
    例えば基板上に形成された端子に接続した半導体装置に
    おいて、動作不良であるICチップを搭載した上記テー
    プキャリアパッケージに、上記基板を介して400〜5
    00度の熱風を5〜10秒間当て、上記エポキシ樹脂を
    軟化させ、上記基板上の端子に極微量の上記異方性導電
    膜しか残さずに上記テープキャリアパッケージを上記基
    板から剥離することを特徴とするテープキャリアパッケ
    ージの修復方法。
  2. 【請求項2】 ICチップを搭載したテープキャリアパ
    ッケージを、導電性粒子を含みエポキシ樹脂を主成分と
    する異方性導電膜を用い、熱圧着により接続対象である
    例えば基板上に形成された端子に接続した半導体装置に
    おいて、動作不良であるICチップを搭載した上記テー
    プキャリアパッケージを常温にて取り外し、上記基板上
    の端子に付着している上記異方性導電膜および上記テー
    プキャリアパッケージの端子である銅箔等の残留物に剥
    離材を塗布し、上記残留物を膨潤させて除去することを
    特徴とするテープキャリアパッケージの修復方法。
  3. 【請求項3】 剥離材は、塩化メチレン80〜85%w
    t、界面活性剤5〜10%wt、メチルアルコール5〜
    10%wtよりなることを特徴とする請求項2記載のテ
    ープキャリアパッケージの修復方法。
  4. 【請求項4】 各々に偏光板が貼り付けられた表示駆動
    基板と対向基板との間に液晶を挟持してなり、上記表示
    駆動基板周辺部に配置された端子部に駆動LSIを搭載
    した複数のテープキャリアパッケージが異方性導電膜を
    用いて実装された液晶表示パネルにおいて、動作不良で
    ある駆動LSIを搭載した上記テープキャリアパッケー
    ジを剥離する修復装置であって、 上記液晶表示パネルを設置するステージ、 上記液晶表示パネルの端子部とテープキャリアパッケー
    ジとの実装面に向けて、上記表示駆動基板を介し、40
    0〜500度の熱風を噴出するスポットヒーターを備え
    たことを特徴とするテープキャリアパッケージの修復装
    置。
  5. 【請求項5】 スポットヒーターは、1個のテープキャ
    リアパッケージにつき5〜10秒間熱風を当てながら、
    液晶表示パネルの上記テープキャリアパッケージ実装面
    に沿って移動することを特徴とする請求項4記載のテー
    プキャリアパッケージの修復装置。
  6. 【請求項6】 スポットヒーターを固定し、剥離される
    テープキャリアパッケージの実装面と反対側の基板面に
    熱伝導性に優れたシリコンゴム等のゴムを配置して熱を
    伝導させることを特徴とする請求項4記載のテープキャ
    リアパッケージの修復装置。
  7. 【請求項7】 スポットヒーターを固定し、ステージに
    液晶表示パネルを移動させるためのローラーを設けたこ
    とを特徴とする請求項4記載のテープキャリアパッケー
    ジの修復装置。
  8. 【請求項8】 スポットヒータ−と液晶表示パネルの間
    に鉄またはステンレス等の金属製の熱遮蔽板を設けたこ
    とを特徴とする請求項4〜請求項7のいずれかに記載の
    テープキャリアパッケージの修復装置。
  9. 【請求項9】 熱遮蔽板は、剥離するテープキャリアパ
    ッケージのみに熱風が当たるようにコの字型に加工され
    ていることを特徴とする請求項8記載のテープキャリア
    パッケージの修復装置。
  10. 【請求項10】 熱遮蔽板は液晶表示パネルと接触して
    おり、この接触面に上記液晶表示パネルの偏光板に傷を
    つけないための保護材を貼り付けたことを特徴とする請
    求項8または請求項9記載のテープキャリアパッケージ
    の修復装置。
  11. 【請求項11】 保護材は、偏光板と同一材料よりなる
    ことを特徴とする請求項10記載のテープキャリアパッ
    ケージの修復装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100397160C (zh) * 2005-04-01 2008-06-25 杨勇 具各向异性导电膜的液晶模块封装工艺中不良品回收方法
CN100405152C (zh) * 2005-03-10 2008-07-23 夏普株式会社 薄膜型配线基板的再生装置
CN109526197A (zh) * 2018-09-30 2019-03-26 武汉联特科技有限公司 一种用于光学cob封装的返修装置

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