JPH1010455A - ポリゴンミラースキャナモータ - Google Patents

ポリゴンミラースキャナモータ

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JPH1010455A
JPH1010455A JP8159356A JP15935696A JPH1010455A JP H1010455 A JPH1010455 A JP H1010455A JP 8159356 A JP8159356 A JP 8159356A JP 15935696 A JP15935696 A JP 15935696A JP H1010455 A JPH1010455 A JP H1010455A
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JP
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polygon mirror
rotor boss
adhesive
scanner motor
fixed
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JP8159356A
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Yasuo Saeki
康雄 佐伯
Shigeki Fujii
茂樹 藤井
Takeshi Kano
剛 加納
Shinobu Taniguchi
忍 谷口
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏光走査に利用されるポリゴンミラースキャ
ナモータにおいて、アンバランスの発生と、ミラー面の
平面度の悪化を解決し、高印字精度で低振動、及び高信
頼性のポリゴンミラースキャナモータの提供を目的とす
る。 【解決手段】 複数の開口部13aにより分割され、放
射状に形成された押さえバネ13の開口部13aの底部
が、ポリゴンミラー4の内周より内側に位置するように
して、この底部近傍に露出したロータボス3とポリゴン
ミラー4の嵌合部に接着剤14を塗布することにより、
ポリゴンミラー4とロータボス3が作業性良く接着固定
されるので、高速回転でもアンバランスの少ないポリゴ
ンミラースキャナモータが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザービームプリ
ンターやレーザ複写機等でレーザーの偏光走査に利用さ
れるポリゴンミラースキャナモータに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、レーザビームプリンタ等でポリゴ
ンミラーを回転駆動するモータは印字スピードの高速化
と高精度印字という点から、従来の20000rpm程
度までの回転速度をさらに超えた高速回転を要求されて
いる。
【0003】以下に従来のポリゴンミラースキャナモー
タについて説明する。図3(a)は従来のポリゴンミラ
ースキャナモータの断面図であり、図3(b)はこのポ
リゴンミラースキャナモータの平面図である。図3にお
いて、回転軸1は2個の玉軸受2の内径孔に対して回転
可能に嵌合されると共に、ロータボス3が固定されてい
る。ロータボス3の上部にはポリゴンミラー4が回転軸
1に固定された押さえバネ5で押圧されて保持され、下
部にはロータヨーク6及びマグネット7が固定されてい
る。
【0004】また、ブラケット9には、2個の玉軸受2
の外輪が隙間ばめ若しくは接着固定されると共に、前記
マグネット7と対向した位置にステータコイル8が配置
されている。また、ポリゴンミラー4の側面には鏡面加
工された複数のミラーが形成されている。そして、この
ミラー面は光ビームの偏光走査を精度良く行うために、
平面度が数分の1μm以下の高精度に抑えられている。
【0005】以上のように構成されたポリゴンミラース
キャナモータについて、以下その動作について説明す
る。まず、ステータコイル8に電流が流れマグネット7
との間で駆動力が発生し、ポリゴンミラー4が回転を始
め偏光走査を行う。
【0006】なお、ポリゴンミラー4の上面に設けた回
転軸1と同心状の凹溝4aに、バランス修正剤10を付
加することでロータのバランス修正を行い、高速時に発
生する振動を抑制している。従来、このようにバランス
修正を行うポリゴンミラースキャナモータとしては、例
えば特開平6−208074号公報に記載されたものが
知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このポリゴンミラース
キャナモータにおいては、印字の高速化と、高精度化と
いう点から、従来の20000rpm程度までの回転速
度を更に超えた高速回転が要求されている。しかしなが
ら従来の構造では、高速回転になるに従って、ポリゴン
ミラーに加わる風圧により、ポリゴンミラーとロータボ
スの締結部が動き、アンバランスが発生するという問題
点を有していた。また、ポリゴンミラーとロータボス3
の締結力を高めるために、ミラー押さえバネのバネ圧を
高める手段もとられるが、バネ圧によってミラー面の平
面度を悪化させるという問題点を有していた。
【0008】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、簡単な構造でポリゴンミラーとロータボスを固定
し、ミラー面の平面度を悪化させること無く、高印字精
度で低振動、そして信頼性の高いポリゴンミラースキャ
ナモータを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、回転軸と、この回転軸の外周に固定された
ロータボスと、前記回転軸に固定され、複数の開口部に
より分割され放射状に形成された押さえバネと、この押
さえバネにより前記ロータボスに押圧して保持されたポ
リゴンミラーとを備え、前記押さえバネの開口部の底部
は前記ポリゴンミラーの内周より内側に配置され、ポリ
ゴンミラーとロータボスの嵌合部に接着剤を塗布したも
のである。これにより、ポリゴンミラーを押さえバネで
保持した後に、押さえバネの開口部の底部からポリゴン
ミラーとロータボスの嵌合部に容易に接着剤を塗布でき
るので、作業性良くポリゴンミラーとロータボスが接着
固定され、高速回転でもポリゴンミラーが動くことな
く、アンバランスの少ない低振動のポリゴンミラースキ
ャナモータが得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、回転軸と、この回転軸の外周に固定されたロータボ
スと、前記回転軸に固定され、複数の開口部により分割
され放射状に形成された押さえバネと、この押さえバネ
により前記ロータボスに押圧して保持されたポリゴンミ
ラーとを備え、前記押さえバネの開口部の底部は前記ポ
リゴンミラーの内周より内側に配置され、前記ロータボ
スと前記ポリゴンミラーの嵌合部に接着剤を塗布したこ
とを特徴とするポリゴンミラースキャナモータであり、
この構成により、ポリゴンミラーとロータボスが接着固
定されるので、高速回転でもアンバランスの少ない低振
動のポリゴンミラースキャナモータが得られる。また、
押さえバネの開口部の底部をポリゴンミラーの内周より
内側に配置したことにより、ロータボスとポリゴンミラ
ーの嵌合部の、押さえバネの開口部の底部近傍は、押さ
えバネに覆われないため、ポリゴンミラーを押さえバネ
で保持した後に、前記底部近傍に接着剤を塗布できるの
で作業性が向上するという作用を有する。
【0011】本発明の請求項2に記載の発明は、回転軸
と、この回転軸の外周に固定されたロータボスと、前記
回転軸に固定され、複数の開口部により分割され放射状
に形成された押さえバネと、この押さえバネにより前記
ロータボスに押圧して保持されたバランスリングと、ポ
リゴンミラーとを備え、前記押さえバネの開口部の底部
は前記バランスリングの内周より内側に配置され、前記
ロータボスと前記バランスリングの嵌合部に接着剤を塗
布し、かつ前記ポリゴンミラーと前記バランスリングの
接触面外周部に接着剤を塗布したことを特徴とするポリ
ゴンミラースキャナモータであり、この構成により、ポ
リゴンミラーとロータボスがバランスリングを介して接
着固定されるので、高速回転でもアンバランスの少ない
低振動のポリゴンミラースキャナモータが得られる。ま
た、ポリゴンミラーとバランスリングは、ポリゴンミラ
ー上面で接着固定されるので、接着剤の硬化による応力
が発生しても、ミラー面の平面度を悪化させることがな
い。さらに、押さえバネの開口部の底部をバランスリン
グの内周より内側に配置したことにより、ロータボスと
バランスリングの嵌合部の、押さえバネの開口部の底部
近傍は、押さえバネに覆われないため、バランスリング
とポリゴンミラーを押さえバネで保持した後に、前記底
部近傍に接着剤を塗布できるので作業性が向上するとい
う作用を有する。
【0012】請求項3に記載の発明は、接着剤は熱硬化
性であり、かつ粘度が1000cps以下である請求項
1項から請求項2項のいずれか1項記載のポリゴンミラ
ースキャナモータであり、これにより、押さえバネの開
口部の底部近傍のポリゴンミラー若しくはバランスリン
グと、ロータボスの嵌合部に接着剤を塗布すると、低粘
度性により嵌合部の全周に接着剤が行き渡るので作業性
が向上すると共に、熱硬化性により接着剤全体が硬化す
るので、高速回転でも接着剤が飛散することがないとい
う作用を有する。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を用いて
説明する。
【0014】(実施例1)図1において、回転軸1は2
個の玉軸受2の内径孔に対して回転可能に嵌合されると
共に、ロータボス3が固定されている。ロータボス3の
上部にはポリゴンミラー4が回転軸1に固定された押さ
えバネ13で押圧されて保持され、下部にはロータヨー
ク6及びマグネット7が固定されている。また、ブラケ
ット9には、2個の玉軸受2の外輪が隙間ばめ若しくは
接着固定されると共に、前記マグネット7と対向した位
置にステータコイル8が配置されている。ポリゴンミラ
ー4の上面には、回転軸1と同心状のバランス修正用の
凹溝4aが形成され、バランス修正剤10を付加するこ
とでロータのバランス修正を行い、高速回転時に発生す
る振動を抑制している。
【0015】押さえバネ13は、複数の開口部13aに
より分割され、放射状に形成されており、この押さえバ
ネの開口部13aの底部は、前記ポリゴンミラー4の内
周より内側に配置されている。これにより、ロータボス
3とポリゴンミラー4の嵌合部の、押さえバネ13の開
口部13aの底部近傍は、押さえバネ13に覆われない
ため、ポリゴンミラー4を押さえバネ13で保持した後
に、前記底部近傍に接着剤14を塗布できるため作業性
が向上する。接着剤14としては、例えば熱硬化性で、
かつ粘度が1000cps以下のものを使用した場合
は、低粘度性により作業性が向上すると共に、熱硬化性
により接着剤全体が硬化するので、高速回転における接
着剤の飛散防止が可能となる。
【0016】(実施例2)図2において、回転軸1は2
個の玉軸受2の内径孔に対して回転可能に嵌合されると
共に、ロータボス3が固定されている。ロータボス3の
上部にはバランスリング12とポリゴンミラー4が回転
軸1に固定された押さえバネ13で押圧されて保持さ
れ、下部にはロータヨーク6及びマグネット7が固定さ
れている。また、ブラケット9には、2個の玉軸受2の
外輪が隙間ばめ若しくは接着固定されると共に、前記マ
グネット7と対向した位置にステータコイル8が配置さ
れている。バランスリング12の上面には、回転軸1と
同心状のバランス修正用の凹溝12aが形成され、バラ
ンス修正剤10を付加することでロータのバランス修正
を行い、高速回転時に発生する振動を抑制している。
【0017】以上の構成により、ポリゴンミラー4とバ
ランスリング12は、ポリゴンミラー4の上面で接着固
定されるので、接着剤の硬化による応力が発生しても、
ポリゴンミラー4の側面のミラー面の平面度を悪化させ
ることがない。また、押さえバネ13は、複数の開口部
13aにより分割され、放射状に形成されており、この
押さえバネ13の開口部13aの底部は、前記バランス
リング12の内周より内側に配置されている。これによ
り、ロータボス3とバランスリング12の嵌合部の、押
さえバネ13の開口部13aの底部近傍は、押さえバネ
13に覆われないため、バランスリング12とポリゴン
ミラー4を押さえバネ13で保持した後に、前記底部近
傍に接着剤14を塗布できるため作業性が向上する。さ
らに、ポリゴンミラー4とバランスリング12の接触面
外周部にも接着剤14が塗布されている。接着剤14と
しては、例えば熱硬化性で、かつ粘度が1000cps
以下のものを使用した場合は、低粘度性により作業性が
向上すると共に、熱硬化性により接着剤全体が硬化する
ので、高速回転における接着剤の飛散防止が可能とな
る。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ポリゴン
ミラーを押さえバネで保持した後に、押さえバネの開口
部の底部からポリゴンミラーとロータボスの嵌合部に容
易に接着剤を塗布できるので作業性良く接着固定される
ので、高速回転でもポリゴンミラーが動くことなく、ア
ンバランスの少ない低振動のポリゴンミラースキャナモ
ータが得られる。また、ポリゴンミラーをバランスリン
グを介してロータボスと接着固定する場合は、ポリゴン
ミラーとバランスリングは、ポリゴンミラー上面で接着
固定されるので、接着剤の硬化による応力が発生して
も、ミラー面の平面度を悪化させることがなく、さらに
バランスリングとポリゴンミラーを押さえバネで保持し
た後に、押さえバネの開口部の底部からバランスリング
とロータボスの嵌合部に容易に接着剤を塗布できるので
作業性が向上するという有利な効果が得られる。
【0019】なお、接着剤が熱硬化性で、かつ粘度が1
000cps以下のものであれば、作業性及び信頼性が
向上するという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施例1によるポリゴンミラー
スキャナモータの断面図 (b)本発明の実施例1におけるポリゴンミラースキャ
ナモータの平面図
【図2】(a)本発明の実施例2によるポリゴンミラー
スキャナモータの断面図 (b)本発明の実施例2におけるポリゴンミラースキャ
ナモータの平面図
【図3】(a)従来のポリゴンミラースキャナモータの
断面図 (b)従来のポリゴンミラースキャナモータの平面図
【符号の説明】
1 回転軸 2 玉軸受 3 ロータボス 4 ポリゴンミラー 4a,12a 凹溝 5,13 押さえバネ 6 ロータヨーク 7 マグネット 8 ステータコイル 9 ブラケット 10 バランス修正剤 12 バランスリング 13a 開口部 14 接着剤
フロントページの続き (72)発明者 谷口 忍 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸と、この回転軸の外周に固定された
    ロータボスと、前記回転軸に固定され、複数の開口部に
    より分割され放射状に形成された押さえバネと、この押
    さえバネにより前記ロータボスに押圧して保持されたポ
    リゴンミラーとを備え、前記押さえバネの開口部の底部
    は前記ポリゴンミラーの内周より内側に配置され、前記
    ロータボスと前記ポリゴンミラーの嵌合部に接着剤を塗
    布したことを特徴とするポリゴンミラースキャナモー
    タ。
  2. 【請求項2】回転軸と、この回転軸の外周に固定された
    ロータボスと、前記回転軸に固定され、複数の開口部に
    より分割され放射状に形成された押さえバネと、この押
    さえバネにより前記ロータボスに押圧して保持されたバ
    ランスリングと、ポリゴンミラーとを備え、前記押さえ
    バネの開口部の底部は前記バランスリングの内周より内
    側に配置され、前記ロータボスと前記バランスリングの
    嵌合部に接着剤を塗布し、かつ前記ポリゴンミラーと前
    記バランスリングの接触面外周部に接着剤を塗布したこ
    とを特徴とするポリゴンミラースキャナモータ。
  3. 【請求項3】接着剤は熱硬化性であり、かつ粘度が10
    00cps以下である請求項1項から請求項2項のいず
    れか1項記載のポリゴンミラースキャナモータ。
JP15935696A 1996-06-20 1996-06-20 ポリゴンミラースキャナモータ Expired - Lifetime JP3514040B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6693733B2 (en) * 2000-11-16 2004-02-17 Sankyo Seiki Mfg. Co., Ltd. Polygonal mirror fixing device
JP2015210373A (ja) * 2014-04-25 2015-11-24 ミネベア株式会社 ポリゴンミラースキャナモータ
CN116609939A (zh) * 2023-07-19 2023-08-18 上海毫米星光光学有限公司 一种组合式多面旋转反射镜

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015210373A (ja) * 2014-04-25 2015-11-24 ミネベア株式会社 ポリゴンミラースキャナモータ
CN116609939A (zh) * 2023-07-19 2023-08-18 上海毫米星光光学有限公司 一种组合式多面旋转反射镜

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