JPH10104530A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

Info

Publication number
JPH10104530A
JPH10104530A JP8256869A JP25686996A JPH10104530A JP H10104530 A JPH10104530 A JP H10104530A JP 8256869 A JP8256869 A JP 8256869A JP 25686996 A JP25686996 A JP 25686996A JP H10104530 A JPH10104530 A JP H10104530A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
endoscope
bending
wire
flexible tube
alloy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8256869A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Miyazaki
敦之 宮▲崎▼
Hideki Okuwa
秀樹 大桑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP8256869A priority Critical patent/JPH10104530A/ja
Publication of JPH10104530A publication Critical patent/JPH10104530A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】内視鏡挿入部を構成する湾曲部及び蛇管部の耐
性が高く、且つ湾曲操作性のよい内視鏡を提供するこ
と。 【解決手段】内視鏡2は、先端部6と、複数の湾曲駒を
連接した湾曲部7と、細長で柔軟な蛇管部8と、把持部
を兼ねる操作部9とを連設しており、操作部9の側部か
らはユニバーサルコード10を延出している。そして、
湾曲部7及び蛇管部8の外周に、超弾性効果を有する超
弾性合金線を複数本束にして挿入部の軸方向に対して例
えば45度の角度を持たせて編み込んで形成した外皮1
4を被覆して耐性及び湾曲操作性を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湾曲部と蛇管部と
を備えた内視鏡挿入部の湾曲操作性及び耐性を向上させ
る内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、体腔内に細長な内視鏡挿入部を挿
入することにより体腔内臓器を観察したり、必要に応じ
て処置具チャンネル内に挿通した処置具を用いて各種治
療のできる内視鏡が医療分野で広く用いられている。
【0003】一方、工業用分野においても、ボイラ、タ
ービン、エンジン、化学プラント等の配管内部の傷、腐
食の観察や検査に工業用内視鏡が広く用いられている。
【0004】一般に内視鏡、特に工業用の内視鏡が使用
される被検査体にはバリや錆などの突起物があり、この
突起物に内視鏡挿入部が接触すると、湾曲駒を被覆して
いる可撓性のチューブや蛇管部を形成している可撓性の
チューブが損傷するおそれがある。このため、内視鏡挿
入部を構成する湾曲部及び蛇管部を構成する可撓性のチ
ューブを保護する外皮としてステンレス線やタングステ
ン線を網状に形成した網状管を被覆していた。
【0005】前記網状管を形成する素線の直径寸法は、
0.05mmから0.2mm前後であり、これら素線を複数
本束にして挿入部の軸方向に対して通常45度(ほとん
どの場合30度から60度の範囲)の角度を持たせて編
み込んで網状管を形成していた。
【0006】しかし、湾曲部及び蛇管部にステンレス線
やタングステン線で形成した網状管を外皮として被覆す
ることによって湾曲操作性が低下するという問題があっ
た。
【0007】このため、特開昭59−26717号公報
には湾曲部を被覆する網状管の線径を蛇管部より細径に
して湾曲操作性は向上させた内視鏡が示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開昭59−26717号公報の内視鏡では網状管の線径
を細径にしたことにより湾曲部を覆う網状管の耐性が劣
化するという不具合があり、実開昭60−115220
号公報にはステンレス線の線径が細径になるにしたがっ
て強度が低下することが示されている。
【0009】これに対して、タングステン線では耐性に
問題はないが、剛性が強いため、特に湾曲部外周にタン
グステン線で形成した網状管を被覆した場合、湾曲角度
が出難くなったり、湾曲力量が重くなるので、湾曲操作
性が低下するという欠点があった。
【0010】また、ステンレス線及びタングステン線
は、弾性域が狭いため、内視鏡を繰り返し被検査体に挿
抜したり、湾曲操作を繰り返すことによって、破断し易
いという欠点があった。
【0011】さらに、ステンレス線やタングステン線を
使用した網状管の素線が切れるメカニズムを検討したと
ころ、ステンレス等の通常の弾性材料からなる素線で形
成した網状管を被覆した内視鏡挿入部を被検査体内に挿
抜した際、被検査体に接触して発生する摩擦によって、
図4(a)の点線で示すように網状管40の素線束41
の端側の素線42が引っ張られ、素線束41から突出し
てステンレス線の弾性域を越えて曲がってしまうと、図
4(b)に示すように突出した素線42が永久変形して
元の位置に戻らなくなる。そして、突出した素線42を
有する内視鏡の被検査体内への挿抜を繰返すうちにバリ
などの突起物に引っかかって、素線に過大な応力が加わ
って切れが発生することが判った。
【0012】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、内視鏡挿入部を構成する湾曲部及び蛇管部の耐性
が高く、且つ湾曲操作性のよい内視鏡を提供することを
目的にしている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の内視鏡は、内視
鏡挿入部に湾曲部と蛇管部とを備えた内視鏡であって、
前記内視鏡挿入部の少なくとも湾曲部外周にチタン・ニ
ッケル合金からなる超弾性合金線で形成した網状管を被
覆している。
【0014】この構成によれば、超弾性合金線で形成し
た網状管によって覆われている湾曲部がスムーズに曲が
り、湾曲部を繰り返し曲げても網状管が破断しない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1及び図3は本発明の一実施形
態に係り、図1は内視鏡装置の概略構成を示す説明図、
図2は超弾性合金線を編んで形成した外皮の概略構成及
び作用を説明する図、図3はステンレス及びTi−Ni
合金の応力−歪線図である。
【0016】図1に示すように本実施形態の内視鏡装置
1は、先端部に固体撮像素子(不図示)を内蔵した電子
内視鏡(以下内視鏡と略記する)2と、この内視鏡2の
周辺装置である前記内視鏡2に照明光を供給する光源装
置3と、前記内視鏡2の固体撮像素子から出力される電
気信号を標準的な映像信号に変換処理する制御装置であ
るカメラコントロールユニット(以下CCUと記す)4
と、このCCU4からの出力信号を基に内視鏡像を表示
するモニタ5とで構成されている。
【0017】前記内視鏡2は先端側から観察窓や照明窓
などを備え、内部に固体撮像素子を配設した先端部6
と、複数の湾曲駒を連接して例えば上下左右に湾曲自在
に形成された湾曲部7と、細長で可撓性を有する柔軟な
蛇管部8と、操作者の把持部を兼ねる操作部9とを連設
しており、この操作部9の側部からはユニバーサルコー
ド10を延出している。このユニバーサルコード10の
端部には前記光源装置3に着脱自在に接続されるライト
ガイドコネクタ11が設けられており、このライトガイ
ドコネクタ11からはCCU4に着脱自在に接続される
CCUコネクタ12aを先端部に設けたCCUケーブル
12が延出している。なお、符号13は湾曲部7を所望
の方向へ湾曲させるときに使用する湾曲操作ノブであ
る。
【0018】工業用の内視鏡においては、図2(a)に
示すように超弾性合金線15を複数本束にした合金線束
16を、挿入部の軸方向に対して例えば45度の角度を
持たせて編み込んで形成した外皮14を、図1に示した
湾曲部7及び蛇管部8の外周に被覆して耐性を向上させ
ている。
【0019】前記超弾性合金は、形状記憶合金(以下S
MAと略記する)と同じ組成の合金であり、負荷によっ
て変形した歪が、除荷されることで消失するという超弾
性効果を有するものである。
【0020】前記外皮14を形成する具体的な超弾性合
金としてはSMAの変態点温度より低い、チタン・ニッ
ケル合金(Ti−Ni合金)を使用する。このTi−N
i合金からなる超弾性合金線の物理的及び材料的特性と
しては、密度6.4〜6.5g/cm3 、引張強さ90〜1
80kgf/mm2 、ビッカース硬さ180〜330Hvであ
り、図3の超弾性合金(Ti−Ni合金)とステンレス
鋼(SUS304)の応力−歪線図に示すように、例え
ば3%歪が発生した場合、ステンレスでは破断するが、
超弾性合金では超弾性効果により応力が緩和されて破断
しない。
【0021】前記超弾性合金の素線で形成した外皮14
は、湾曲部7及び蛇管部8の両部に一体的に被覆するよ
うにしても、また湾曲部7と蛇管部8とにそれぞれ別々
に外皮14を被覆するようにしたものでもよいが、どち
らの場合でも必ず湾曲部7にはこの超弾性合金線からな
る外皮14を被覆している。
【0022】このため、図2(b)に示すように内視鏡
挿入部を構成する例えば湾曲部7を被検査体内で矢印A
方向に移動させたとき、この被検査体と外皮14との間
に発生する摩擦によって、合金線束16の端部の素線1
6aが点線に示すように突出した場合でも、内視鏡挿入
部の移動が停止して摩擦が無くなることによって、前記
点線で示した突出した素線16aが超弾性効果により、
永久変形することなく元の位置に戻る。
【0023】なお、前記外皮14を超弾性合金線で形成
した場合、タングステン線やステンレス線で形成した場
合に比べて高価になる。このため、湾曲部7だけに超弾
性合金線を網状に形成した外皮14を被覆し、蛇管部8
にタングステン線またはステンレス線の網状外皮を被覆
することで、耐性を向上させる一方で、安価な内視鏡に
なる。
【0024】また、蛇管部には湾曲部ほどの柔軟性が要
求されないので、蛇管部を被覆する網状外皮を超弾性合
金より縦弾性係数(ヤング率)の高い素線で形成しても
問題はない。又、素線自体の強度を考慮した場合、ステ
ンレス線よりタングステン線を網状に形成した外皮を使
用することが好ましい。
【0025】このように、内視鏡挿入部の少なくとも湾
曲部に、超弾性効果を有するTi−Ni合金からなる超
弾性合金線を編んで形成した外皮を被覆したことによっ
て、繰り返しの湾曲操作で破断することなく、且つ湾曲
する部分の湾曲性を損なわず、バリや錆などの突起物に
よる損傷から保護することができる。
【0026】また、内視鏡挿入部を被検査体内で移動さ
せたとき発生する摩擦によって突出した超弾性合金線
が、この超弾性合金線の有する超弾性効果によって突出
した状態で永久変形することがなくなるので、永久変形
によって突出した素線が被検査体のバリなどの突起物に
引っかかって素線が切れることを大幅に低減することが
できる。
【0027】上述の実施形態において内視鏡を先端部に
固体撮像素子を内蔵した電子内視鏡としているが、本発
明は電子内視鏡に限定されるものではなく、ファイバー
スコープであってもよい。
【0028】なお、本発明は、以上述べた実施形態のみ
に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施可能である。
【0029】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができ
る。
【0030】(1)内視鏡挿入部に湾曲部と蛇管部とを
備えた内視鏡において、前記内視鏡挿入部の少なくとも
湾曲部外周にチタン・ニッケル合金からなる超弾性合金
線で形成した網状管を被覆した内視鏡。
【0031】(2)湾曲部の外周を前記超弾性合金線を
編んで形成した外皮で覆い、蛇管部を超弾性合金線より
も縦弾性係数の大きい素線を編んで形成した外皮を被覆
した付記1記載の内視鏡。
【0032】(3)前記蛇管部を被覆する外皮の素線
が、タングステン線である付記2記載の内視鏡。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、内
視鏡挿入部を構成する湾曲部及び蛇管部の耐性が高く、
且つ湾曲操作性のよい内視鏡を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1及び図3は本発明の一実施形態に係り、図
1は内視鏡装置の概略構成を示す説明図
【図2】超弾性合金線を編んで形成した外皮の概略構成
及び作用を説明する図
【図3】ステンレス及びTi−Ni合金の応力−歪線図
【図4】従来の網状管の概略構成及び作用を説明する図
【符号の説明】 2…内視鏡 7…湾曲部 8…蛇管部 14…外皮

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡挿入部に湾曲部と蛇管部とを備え
    た内視鏡において、 前記内視鏡挿入部の少なくとも湾曲部外周にチタン・ニ
    ッケル合金からなる超弾性合金線で形成した網状管を被
    覆したことを特徴とする内視鏡。
JP8256869A 1996-09-27 1996-09-27 内視鏡 Withdrawn JPH10104530A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8256869A JPH10104530A (ja) 1996-09-27 1996-09-27 内視鏡

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8256869A JPH10104530A (ja) 1996-09-27 1996-09-27 内視鏡

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10104530A true JPH10104530A (ja) 1998-04-24

Family

ID=17298556

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8256869A Withdrawn JPH10104530A (ja) 1996-09-27 1996-09-27 内視鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10104530A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006061204A (ja) * 2004-08-24 2006-03-09 Olympus Corp 内視鏡用可撓管
JP2006105626A (ja) * 2004-09-30 2006-04-20 Sunx Ltd 光ファイバセンサヘッド
JP2006254963A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Olympus Corp 内視鏡用可撓管、内視鏡用可撓管の網状管、及び、内視鏡
JP2010167196A (ja) * 2009-01-26 2010-08-05 Fujifilm Corp 内視鏡装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006061204A (ja) * 2004-08-24 2006-03-09 Olympus Corp 内視鏡用可撓管
JP4583838B2 (ja) * 2004-08-24 2010-11-17 オリンパス株式会社 内視鏡用可撓管
JP2006105626A (ja) * 2004-09-30 2006-04-20 Sunx Ltd 光ファイバセンサヘッド
JP2006254963A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Olympus Corp 内視鏡用可撓管、内視鏡用可撓管の網状管、及び、内視鏡
JP2010167196A (ja) * 2009-01-26 2010-08-05 Fujifilm Corp 内視鏡装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5137664B2 (ja) 可撓性内視鏡用ワイヤスプリングガイド
JP3758962B2 (ja) 内視鏡用バスケット型回収具
JP3273676B2 (ja) 二段湾曲内視鏡
JPH05161596A (ja) 内視鏡首振り構造
JPH10104530A (ja) 内視鏡
JP3776557B2 (ja) 内視鏡
JP3590199B2 (ja) 内視鏡
JPH11244223A (ja) 内視鏡の処置具挿通チャンネル
JP3514909B2 (ja) 内視鏡
JP5390445B2 (ja) 光学繊維ユニット及び内視鏡
JPH05323210A (ja) 内視鏡の光学繊維束組立体
JP3725850B2 (ja) 内視鏡
JP4504076B2 (ja) 内視鏡
JP4021041B2 (ja) 内視鏡の挿入部
JP5977613B2 (ja) 挿入機器
JP4463945B2 (ja) 医療用具の折れ止め
JP3880472B2 (ja) 医療器具用ワイヤー
JP3673023B2 (ja) 内視鏡
JPH03126445A (ja) ブラシ
JP2565499Y2 (ja) 内視鏡の接続コード
JPS6348538B2 (ja)
JP4017735B2 (ja) 内視鏡の挿入部
JP4874934B2 (ja) 生体組織採取具
JPH0966022A (ja) 内視鏡湾曲装置
JPH11164836A (ja) 内視鏡用処置具

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20031202