JPH10104525A - 顕微鏡及び顕微鏡システム - Google Patents

顕微鏡及び顕微鏡システム

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JPH10104525A
JPH10104525A JP25906996A JP25906996A JPH10104525A JP H10104525 A JPH10104525 A JP H10104525A JP 25906996 A JP25906996 A JP 25906996A JP 25906996 A JP25906996 A JP 25906996A JP H10104525 A JPH10104525 A JP H10104525A
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JP
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image
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unit
moving
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Application number
JP25906996A
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English (en)
Inventor
Tomohiko Hattori
知彦 服部
Yoshiyuki Haniyu
能行 羽生
Masaru Kurio
勝 栗尾
Ko Ishikawa
皇 石川
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一般的な単眼の対物レンズ及びその光学系を用
いて視差像を獲得し、拡大像の立体視を可能とする。 【解決手段】顕微鏡1に設けられた撮像部2により、単
眼の対物レンズ3を通して得られる顕微鏡像を右目用画
像として撮像する。画像記憶部4は、撮像部2より伝達
される画像信号をデジタル化して右目用画像データとし
て記憶する。続いて、移動部6はステージ8を所定量移
動することにより、対物レンズの光軸と実質的に垂直な
水平面上において試料5を移動する。移動部6によって
ステージ8を移動した後の顕微鏡像を撮像部2によって
撮像し、得られる画像データを左目用の画像データとし
て画像記憶部4に記憶する。このようにして、画像記憶
部4には、右目用及び左目用の画像データからなる視差
像が記憶される。合成部9は画像記憶部4に記憶された
視差像から立体視用の画像データを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は立体視を可能とする
顕微鏡及び顕微鏡システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光学顕微鏡は接眼レンズと対物レ
ンズの適当な組み合わせにより観察対象物の拡大像を観
察者または出力装置に伝達していた。一般的な光学顕微
鏡は単眼の対物レンズを備えるが、このような単眼の対
物レンズから得られる像は平面的である。このため、光
学顕微鏡によって得られる像からは物体の奥行きに関す
る情報が得難いという問題を有していた。
【0003】拡大像を立体視可能とすることは、拡大像
の観察に対して非常に効果的であり、その要望は多い。
このような要望に応えて、光学顕微鏡からの観察像に立
体感を与えるべく、双眼の対物レンズにて2つの像(視
差像)を取り込み、これを2系列の画像伝達用光学系に
て観察者の左右の目に伝達する立体視顕微鏡が知られて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の立体視顕微鏡は、双眼の対物レンズが設けられてお
り、複数の光学系を有するためにその構造が複雑であ
り、値段も高価になってしまうという問題を有してい
る。このため、拡大像の立体視を可能とする顕微鏡に対
する要望が多いのにもかかわらず、そのような立体視顕
微鏡の普及が阻害されているのが実情である。
【0005】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので
あり、一般的な単眼の対物レンズ及びその光学系を用い
て視差像を獲得し、拡大像の立体視を可能とする顕微鏡
及び顕微鏡システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の顕微鏡は以下の構成を備える。即ち、対象
物の拡大像を得る顕微鏡であって、前記顕微鏡が備える
対物レンズあるいは前記対象物の少なくともいずれかを
移動する移動手段と、前記移動手段の前後において得ら
れた像を出力する像出力手段と、前記移動手段による移
動に同期した制御信号を出力する信号出力手段とを備え
る。
【0007】また、好ましくは、前記移動手段による移
動は、前記対物レンズの光軸に実質的に垂直な水平面上
である。
【0008】また、好ましくは、前記対物レンズを経て
得られた拡大像を撮像する撮像手段を更に備え、前記像
出力手段は、前記拡大像を電気信号として出力する。
【0009】また、上記の目的を達成するための本発明
の顕微鏡システムは、対象物の拡大像を得る顕微鏡と、
前記顕微鏡が備える対物レンズあるいは前記対象物の少
なくともいずれかを移動する移動手段と、前記移動手段
による移動の前に前記顕微鏡より得られた拡大像を保持
する第1保持手段と、前記移動手段による移動の後に前
記顕微鏡より得られた拡大像と、前記第1保持手段によ
って保持された拡大像とに基づいて合成像を生成する合
成手段とを備える。
【0010】また、上記顕微鏡システムにおいて、好ま
しくは、前記移動手段による移動量を、前記顕微鏡によ
って得られる拡大像の拡大率に基づいて設定する設定手
段を更に備える。
【0011】また、好ましくは、前記合成手段によって
得られた合成像を立体視可能に表示する表示手段を更に
備える。
【0012】また、好ましくは、前記移動手段による移
動の後に前記顕微鏡より得られた拡大像を保持する第2
保持手段を更に備え、前記合成手段は、前記第1保持手
段に保持された拡大像と前記第2保持手段に保持された
拡大像とに基づいて合成像を生成する。
【0013】また、好ましくは、前記顕微鏡より得られ
た拡大像をデジタルのイメージデータに変換する変換手
段を更に備え、前記第1及び第2保持手段は、前記変換
手段より得られるイメージデータを保持する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発
明の好適な実施形態を説明する。
【0015】<第1の実施形態>図1は第1の実施形態
による顕微鏡システムの構成を示すブロック図である。
同図において、1は顕微鏡であり、一般的な顕微鏡が備
える対物レンズ3を有し、観察対象物である試料5の拡
大像を得る。2は撮像部でありカラーCCDを備え、顕
微鏡1によって得られる拡大像を撮像し、アナログのN
TSC信号として出力する。
【0016】4は画像記憶部であり、撮像部2より出力
されたアナログのNTSC信号をデジタルデータに変換
し、これを画像メモリに保持する。なお、本実施形態で
は、画像記憶部4は少なくとも2フレーム分の画像を保
持する画像メモリを備える。6は移動部であり、対物レ
ンズ8の光軸と略垂直な平面において、試料5を載せた
ステージ8を所定量移動する。移動部6によるステージ
8の移動量と移動のタイミングは、制御部7よりシリア
ル通信によって指示される。
【0017】7は制御部であり、本実施形態の顕微鏡シ
ステムにおける立体視画像合成のための制御を行う。制
御部7は、制御プログラムを格納するROMと、これを
実行するCPU、作業領域を提供するRAM等から構成
される。9は合成部であり、画像記憶部4に記憶されて
いる視差像から、立体視用の画像を合成する。10は立
体視画像表示部であり、合成部9で合成された立体視用
の画像に基づいて、観察者が立体視可能な表示を行う。
【0018】以上の構成を備えた本実施形態による顕微
鏡システムの概略の動作を説明すると以下の通りであ
る。顕微鏡1に設けられた撮像部2により、単眼の対物
レンズ3を通して得られる顕微鏡像を右目用画像として
撮像する。画像記憶部4は、撮像部2より伝達される画
像信号をデジタル信号に変換し、右目用画像データとし
て記憶する。続いて、移動部6はステージ8を所定量移
動することにより、対物レンズの光軸と実質的に垂直な
水平面上において試料5を移動する。移動部6によって
ステージ8を移動した後の顕微鏡像を撮像部2によって
撮像し、得られた画像データを左目用の画像データとし
て画像記憶部4に記憶する。このようにして、画像記憶
部4には、右目用及び左目用の画像データからなる視差
像が記憶されることになる。合成部9は画像記憶部4に
記憶された視差像から立体視が可能な映像信号を生成
し、該映像信号を立体視表示部10に伝達することによ
り、単眼の対物レンズで立体像を得ることができる。
【0019】図2は、第1の実施形態における制御部7
の制御動作を説明するフローチャートである。以下、本
実施形態の顕微鏡システムの制御手順を図2のフローチ
ャートを参照しながら説明すると共に、図1に示した各
部の詳細構成を図3〜図7を参照して説明する。
【0020】まず、ステップS11において、顕微鏡1
に具備された単眼の対物レンズ3を通して、試料5の顕
微鏡像が、光信号として撮像部2のカラーCCDに入力
する。入力した光信号は、カラーCCD内の光電変換素
子で電気的信号に変換され、NTSCのビデオ信号とし
て撮像部2から出力される。そして、撮像部2から出力
されたビデオ信号は、画像記録部4に入り、右目用画像
として記憶される。
【0021】図3は画像記憶部の構成を示すブロック図
である。41はA/D変換部であり、撮像部2より入力
されたアナログのNTSC信号をディジタルビデオ信号
に変換する。42はマルチプレクサであり、A/D変換
部41より入力したディジタルビデオ信号を、右目用画
像を格納するフレームメモリR44あるいは左目用画像
を格納するフレームメモリL43のいずれに格納するか
を制御部7よりのコントロール信号に従って決定する。
なお、上記A/D変換部41、マルチプレクサ42、フ
レームメモリL43、フレームメモリR44の各部の動
作タイミングは、制御部7から送られるコントロール信
号によって制御される。
【0022】画像記憶部4の動作について更に詳しく説
明すると以下の通りである。制御部7は、移動ステージ
6が移動中でないことを確認した後、A/D変換部41
にビデオ信号(アナログのNTSC信号)のディジタル
変換開始を指示する。A/D変換部41ではこのコント
ロール信号に基づき、アナログNTSC信号をディジタ
ルビデオ信号に変換する。変換されたディジタル信号
は、マルチプレクサ42に送られる。マルチプレクサ4
2は、制御部7からのコントロール信号に基づいて、A
/D変換部41から入力されるビデオ信号をフレームメ
モリR44またはフレームメモリL43に送るためのス
イッチとして機能する。ステップS11では入力された
ディジタル信号はフレームメモリRに記憶される。
【0023】以上のようにして、1フレーム分の画像デ
ータがフレームメモリR44に記憶されると、制御部7
は移動部6に視差分の移動信号を出力し、ステージ8を
その移動信号に応じた分だけ移動させる(ステップS1
2、S13)。ここで、ステージ8の移動量は、視差画
像を得るために必要な量である。この移動量の設定は、
不図示の入力装置から制御部7に拡大倍率等を与えるこ
とでなされる。
【0024】図4は移動部6の詳細な構成を示すブロッ
ク図である。63はステージ台座である。62は移動ス
テージであり、ステージ台座63上をa,bの方向へ移
動する。64はステッピングモータであり、ボールネジ
65を回転駆動する。移動ステージ62はボールネジ6
5に係合するネジ部を有し、ステッピングモータ64に
よるボールネジ65の回転駆動により図のa,b方向に
移動する。ステージ8は移動ステージ62に固定されて
おり、観察対象の試料5が配置される。61はステージ
コントローラであり、制御部7よりシリアル通信によっ
て通知された移動量に従ってステッピングモータ64の
駆動量を決定し、該駆動量でステッピングモータ64を
駆動する。
【0025】ステッピングモータ64の駆動により、移
動ステージ62は対物レンズ3の光軸と垂直な水平面上
で平行移動し、対物レンズと試料の相対位置が視差分だ
け変化する。そして、ステッピングモータ64の駆動が
完了すると(視差分の移動が終了すると)、ステージコ
ントローラ61から移動完了信号を制御部7に返す。な
お、移動完了信号は、ステージコントローラによってシ
リアル通信で制御部7に送られてもよい。
【0026】さて、移動部6による移動が終了すると、
ステップS14からステップS15へ進み、フレームメ
モリL43へ画像を取り込む。即ち、制御部7が移動部
6からの移動完了信号を確認すると、マルチプレクサ4
2の出力先をフレームメモリR44からフレームメモリ
L43ヘ切り替えるとともに、A/D変換部41に画像
信号の変換を開始するべくコントロール信号を送る。こ
の結果、移動後に顕微鏡1より得られた画像のNTSC
信号が、A/D変換部41によってディジタルデータに
変換され、このディジタルデータがマルチプレクサ42
を介してフレームメモリL43に格納される。
【0027】フレームメモリL43への画像データの格
納を終えると、制御部7の処理はステップS16、S1
7へ進み、立体視用の合成画像が生成される。
【0028】図5は第1の実施形態における合成部9の
詳細な構成を示すブロック図である。同図に示されるよ
うに、合成部9は、一時メモリ91、合成フレームメモ
リ92を備え、制御部7の制御によって、フレームメモ
リL43、フレームメモリR44に格納された画像デー
タから立体視用の合成画像データを合成フレームメモリ
92に形成するものである。
【0029】制御部7は、フレームメモリL43とフレ
ームメモリR44への画像の格納を完了すると(ステッ
プS15を終了すると)、フレームメモリL43の奇数
フィールドのデータを合成フレームメモリ92の奇数フ
ィールドに格納する(ステップS16)。合成フレーム
メモリ92へのデータ格納の手順は次の通りである。ま
ず、フレームメモリL43の奇数フィールドの最初の1
行のデータを一時メモリ91に呼び出す。その後、一時
メモリ91のデータを合成フレームメモリ92の1行目
(奇数フィールドの1番目)に格納する。続いて、フレ
ームメモリL43の奇数フィールドの2行目のデータ
(フレームメモリの3行目のデータ)を一時メモリ91
に格納し、合成フレームメモリ92の3行目(奇数フィ
ールドの2行目)に格納する。以後、同様にフレームメ
モリL43の奇数フィールドのデータを合成フレームメ
モリの奇数フィールドに格納していく。
【0030】以上のようにして、フレームメモリL43
の奇数フィールドのデータの格納が終了すると、ステッ
プS17へ進み、フレームメモリR44の奇数フィール
ドのデータをステップS16と同様な方法で合成フレー
ムメモリ92の偶数フィールドに格納する。この結果、
合成像は奇数フィールドに左目用の視差画像が、偶数フ
ィールドには右目用の視差画像が格納された時分割立体
視映像となる。
【0031】以上のようにして合成フレームメモリ92
に時分割立体視映像のためのデータが合成されると、制
御部7は立体表示部10に対して、立体視画像の表示の
開始を指示する(ステップS17)。図6、図7は第1
の実施形態による立体視表示部10の構成を示すブロッ
ク図である。図6には表示部による時分割立体視映像を
表示する構成が示されている。合成フレームメモリ92
に時分割立体視映像用のデータが格納されると、制御部
7はD/A変換部101にアナログ変換開始のコントロ
ール信号を送る。D/A変換部101は、合成フレーム
メモリ92よりインターレース方式でデータ(ディジタ
ルビデオ信号)を読み出し、これをアナログ信号に変換
してNTSC信号としてビデオモニタ102へ出力す
る。
【0032】更に説明すると、D/A変換部101は、
まず、合成フレームメモリ92の奇数フィールドのデー
タを読み出し、これをアナログ変換してビデオモニタ1
02に出力する。奇数フィールドのデータ処理が終了す
ると、続いて偶数フィールドデータのD/A変換を行
い、これをビデオモニタ102に出力する。この結果、
D/A変換部101より出力されるアナログ信号はNT
SC信号となり、ビデオモニタ102はこのNTSC信
号をインタレース方式で表示する。このため、ビデオモ
ニタ102には、奇数フィールド(左目用の視差画像)
と偶数フィールド(右目用の視差画像)とが交互に可視
表示されることになる。
【0033】観察者はビデオモニタ102によって表示
された映像を映像シャッタ眼鏡を装着して観察する。図
7に示すように、液晶シャッタ眼鏡はフィールド同期回
路103、マルチプレクサ104、液晶シャッタL10
5、液晶シャッタR106から構成されている。フィー
ルド同期回路103から出力されるフィールド同期信号
により、マルチプレクサ104の出力が切り替わり、液
晶シャッタL105と液晶シャッタR106の開閉がビ
デオモニタ102における奇数、偶数フィールドの表示
切り替えに同期して行われる。
【0034】即ち、ビデオモニタ102において時分割
立体視映像の奇数フィールド(左目用の視差画像)が表
示されている時には、マルチプレクサ104の出力によ
って液晶シャッタL105が開き、液晶シャッタR10
6が閉じる。この結果、観察者は左目用映像である奇数
フィールドの映像を左目のみで見ることになる。また、
ビデオモニタ102において時分割立体視映像の偶数フ
ィールド(右目用の視差画像)が表示されている時に
は、マルチプレクサ104の出力により液晶シャッタR1
06が開き、液晶シャッタL105が閉じた状態に切り
替わる。この結果、観察者は、右目用映像である偶数フ
ィールドの映像を右目のみで見ることによなる。このよ
うにして、観察者の左右の目のそれぞれに左目用の視差
画像、右目用の視差画像が提示されることになり、立体
視観察が可能となる。
【0035】なお、本実施形態においては、フィールド
の切換周波数を通常の倍の120Hzノンインターレー
スとすることにより、時分割による解像度悪化などの弊
害をなくすことができる。
【0036】なお、上記実施形態ではフレームメモリL
43、フレームメモリR42の奇数フィールドを一時メ
モリ91に読み出し、合成フレームメモリ92への格納
を行ったが、奇数、偶数のいずれのフィールドを読み出
すかは任意である。また、上記実施形態では合成フレー
ムメモリ92の奇数フィールドに左目用映像を、偶数フ
ィールドに右目用映像を格納したが、奇数及び偶数フィ
ールドの割り当てに関しては、立体視観察を実現できる
限り任意である。
【0037】<第2の実施形態>第1の実施形態では立
体視表示部10として立体視映像のフィールド表示に同
期した液晶シャッタ眼鏡を用いて時分割立体視観察を可
能としたが、立体視表示の手法としてはこれに限らな
い。例えば、特開平7−333556号に開示されてい
る立体画像表示装置を用いて左右目用映像を合成すれ
ば、時間並行立体視観察が可能である。以下、このよう
な立体画像表示装置を用いた第2の実施形態を説明す
る。なお、第2の実施形態における顕微鏡システムの構
成は図1とほぼ同様となるが、合成部9は不要となる。
【0038】図8は第2の実施形態による立体視表示部
10の構成を説明するブロック図である。図8におい
て、210a,210bは透過型のカラー液晶ディスプ
レイである。211a,211bはカラー液晶デイスプ
レイ210a,210bの夫々裏面に位置するレンズと
しての焦点距離150mmのフレネルレンズである。2
12a,212bはバックライト光源としての白黒液晶
デイスプレイであり、レンズ211a,211bを挟ん
で夫々カラー液晶デイスプレイ210a,210bと反
対側に位置し、レンズ211a,211bの焦点距離よ
りも遠い、レンズ211a,211bより160mm離
れた位置に設置する。215はカラー液晶デイスプレイ
210a,210bに表示される画像を一つに合成する
ためのハーフミラー、216,217は夫々立体画像を
観察する観察者を示している。白黒液晶デイスプレイ2
12a(212b)の前面には、夫々、白黒液晶デイス
プレイ212a(212b)からの光の偏光を制御する
偏光板209a(209b)が設けられている。白黒液
晶デイスプレイ212a(212b)は不図示の光源
(例えば、蛍光管等)によってバックライトされてい
る。
【0039】214a,214bは、共に、観察者21
6,217の顔面の画像を撮影する撮影装置であり、こ
の実施形態では白黒のCCDカメラを用いた。213
a,213bは撮影装置214a,214bのための光
源である。特に、光源213a,213bは夫々波長8
50nm、950nmのLEDライトを用いている。撮
影装置214a、214bには、夫々850nm、95
0nmの波長の光を選択的に透過する干渉フィルタが設
けられており、撮影装置214aはLED213aで照
明された画像を、撮影装置214bはLED213bで
照明された画像を選択的に撮像することになる。
【0040】ここで、照明としてのLED213a,2
13bは左右に離間した位置に配されており、観察者の
顔面の右半分がLED213aにより照明され、左半分
がLED213bによって照明されることになる。この
状態を撮像装置214a、214bで撮影して、白黒液
晶ディスプレイ212a及び212bに表示すると、そ
れぞれに観察者の顔面像の右半分、左半分が表示される
ことになり、それらを右目用と左目用のバックライト光
源(液晶デイスプレイのバックライト光源)として利用
する。
【0041】図8における観察者216および217が
観察することになる視差画像(以下、ステレオ画像とも
いう)は、フレームメモリR44に格納された右目用画
像をカラー液晶ディスプレイ210aに表示し、フレー
ムメモリL43に格納された左目用画像を左右を反転さ
せた鏡像の状態でカラー液晶ディスプレイ210bに表
示させることで得られる。なお、液晶ドライバ301
(302)はフレームメモリR44(フレームメモリL
43)に格納された画像データに基づいて、カラー液晶
ディスプレイ210a(210b)を上記形態で表示駆
動する。
【0042】夫々のデイスプレイに表示された2つの視
差画像は、ハーフミラー215により一つの画面上に合
成される。左目用画像をカラーデイスプレイ210bに
おいて左右反転させる理由は、右目用画像がハーフミラ
ー215を透過するのに対し、左目用画像はハーフミラ
ー15によって反転されるので、観察者が左右を正しく
目視するためには、前もってカラーデイスプレイ210
bにおいて左右反転させて表示する必要があるからであ
る。
【0043】図8において、白黒液晶デイスプレイ21
2aに表示された観察者217の顔面右側の像がカラー
液晶ディスプレイ210aのバックライトとして作用す
ると共に、このカラー液晶ディスプレイ210aは右目
で見るための映像で駆動されている。同様に、白黒液晶
デイスプレイ212bにも観察者217の左顔面の映像
がバックライトとして表示され、カラー液晶ディスプレ
イ210bは左目で見るための像で駆動されている。こ
の2つの像がハーフミラーで合成されるので、立体像と
して観察者には映る。
【0044】以上説明した本装置の動作により、図8に
おけるカラー液晶ディスプレイ210aに表示された右
眼用の画像は、観察者216および217の右眼だけに
とり裏面より照明されて観察可能となり、カラー液晶デ
ィスプレイ210bに表示された左眼用の画像は、観察
者216および217の左眼だけにとり裏面より照明さ
れて観察可能となるため、観察者216および217は
一対のステレオ画像を同時に観察でき、共に立体視が可
能となる。また観察者216および217が移動して
も、LED213a、213bによる照明条件が維持さ
れる限り立体視ができることになる。
【0045】なお、上記実施形態では視差像を得るため
の移動手段としてステージを移動させるが、顕微鏡1あ
るいは対物レンズ3を移動させることでも同様の効果が
得られる。また、左右目用画像の撮像の順序に関しては
任意である。
【0046】また、上記実施形態においては立体視の手
法として2つの視差像を合成し、呈示する2眼立体視法
について例示したが、3つ以上の視差像の中から、観察
者の動きに応じて適当な2視差像を選択して合成し、呈
示する多眼立体視法に用いることも可能である。
【0047】また、立体視が可能な映像が取得可能であ
れば、前記顕微鏡1は光学顕微鏡、電子顕微鏡、超音波
顕微鏡のいずれを用いてもよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一般的な単眼の対物レンズ及びその光学系を用いて視差
像を獲得し、拡大像の立体視を行うことが可能となる。
【0049】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態による顕微鏡システムの構成を
示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態における制御部7の制御動作を
説明するフローチャートである。
【図3】画像記憶部の構成を示すブロック図である。
【図4】移動部6の詳細な構成を示すブロック図であ
る。
【図5】第1の実施形態における合成部9の詳細な構成
を示すブロック図である。
【図6】第1の実施形態による立体視表示部10の構成
を示すブロック図である。
【図7】第1の実施形態による立体視表示部10の構成
を示すブロック図である。
【図8】第2の実施形態による立体視表示部10の構成
を説明するブロック図である。
【符号の説明】
1 顕微鏡 2 画像撮像部 3 対物レンズ 4 画像記憶部 5 試料 6 移動部 7 制御部 8 ステージ 9 合成部 10 立体表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 皇 神奈川県足柄上郡中井町井ノ口1500番地 テルモ株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物の拡大像を得る顕微鏡であって、 前記顕微鏡が備える対物レンズあるいは前記対象物の少
    なくともいずれかを移動する移動手段と、 前記移動手段の前後において得られた像を出力する像出
    力手段と、 前記移動手段による移動に同期した制御信号を出力する
    信号出力手段とを備えることを特徴とする顕微鏡。
  2. 【請求項2】 前記移動手段による移動は、前記対物レ
    ンズの光軸に実質的に垂直な水平面上であることを特徴
    とする請求項1に記載の顕微鏡。
  3. 【請求項3】 前記対物レンズを経て得られた拡大像を
    撮像する撮像手段を更に備え、前記像出力手段は、前記
    拡大像を電気信号として出力することを特徴とする請求
    項1に記載の顕微鏡。
  4. 【請求項4】 対象物の拡大像を得る顕微鏡と、 前記顕微鏡が備える対物レンズあるいは前記対象物の少
    なくともいずれかを移動する移動手段と、 前記移動手段による移動の前に前記顕微鏡より得られた
    拡大像を保持する第1保持手段と、 前記移動手段による移動の後に前記顕微鏡より得られた
    拡大像と、前記第1保持手段によって保持された拡大像
    とに基づいて合成像を生成する合成手段とを備えること
    を特徴とする顕微鏡システム。
  5. 【請求項5】 前記移動手段による移動量を、前記顕微
    鏡によって得られる拡大像の拡大率に基づいて設定する
    設定手段を更に備えることを特徴とする請求項4に記載
    の顕微鏡システム。
  6. 【請求項6】 前記合成手段によって得られた合成像を
    立体視可能に表示する表示手段を更に備えることを特徴
    とする請求項4に記載の顕微鏡システム。
  7. 【請求項7】 前記移動手段による移動の後に前記顕微
    鏡より得られた拡大像を保持する第2保持手段を更に備
    え、 前記合成手段は、前記第1保持手段に保持された拡大像
    と前記第2保持手段に保持された拡大像とに基づいて合
    成像を生成することを特徴とする請求項4に記載の顕微
    鏡システム。
  8. 【請求項8】 前記顕微鏡より得られた拡大像をデジタ
    ルのイメージデータに変換する変換手段を更に備え、 前記第1及び第2保持手段は、前記変換手段より得られ
    るイメージデータを保持することを特徴とする請求項7
    に記載の顕微鏡システム。
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