JPH0795622A - 立体画像撮影装置、立体画像表示装置および立体画像記録および/または再生装置 - Google Patents

立体画像撮影装置、立体画像表示装置および立体画像記録および/または再生装置

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JPH0795622A
JPH0795622A JP5234859A JP23485993A JPH0795622A JP H0795622 A JPH0795622 A JP H0795622A JP 5234859 A JP5234859 A JP 5234859A JP 23485993 A JP23485993 A JP 23485993A JP H0795622 A JPH0795622 A JP H0795622A
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JP
Japan
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stereoscopic
image
signal
photographing
stereoscopic image
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Application number
JP5234859A
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English (en)
Inventor
Satoshi Imai
聡 今井
Kokichi Kenno
孝吉 研野
Naoto Shimada
直人 島田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 立体画像の撮影時における撮影条件を簡単に
設定できると共に、装置を小型化でき、観察時に違和感
の少ない安定した立体画像が得られる立体画像撮影装置
を提供する。 【構成】 被写体を撮像する左右の撮影光学系(102L,10
2R) と、これら左右の撮影光学系で撮像される被写体像
を画像信号に変換して出力する左右の撮像素子(103L,10
3R) とを有する立体画像撮影装置において、被写体まで
の撮影距離を検出する距離検出手段(105) と、この距離
検出手段からの撮影距離情報に基づいて立体視情報信号
を出力する立体視情報処理手段(106) と、この立体視情
報信号に基づいて、左右の撮影光学系の光軸を固定した
状態で、画像信号として出力すべき左右の撮像素子にお
ける被写体像の撮像範囲を制御する制御手段(108L,108
R) とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、立体画像撮影装置、
立体画像表示装置および、立体画像記録および/または
再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】人間の両眼立体視における立体情報の受
領は、両眼視差によるものが支配的であることが知られ
ている(例えば、「テレビジョン学会誌,Vol.41,No.7,
pp604〜609(1987) 」)。この両眼立体視によって得ら
れる立体感は、1m〜100mの間に対象物があるとき
に効果があり、輻輳角によるものは、1m〜10mの間
にあるときに効果があると言われている。
【0003】従来、立体的に対象物を撮影する最も簡単
な方法として、2台のカメラの光軸の間隔(以下、基線
長と呼ぶ)を眼幅分だけ離して平行に配置して同時に撮
影する方法が知られている。この方法では、立体感を強
調するために、立体画像の撮影時に、基線長を大きくと
る場合が多い。
【0004】また、特公平5−3199号公報には、2
台のビデオカメラを用いる立体画像撮影装置が開示され
ている。この立体画像撮影装置においては、両ビデオカ
メラの撮影条件を同一とするための撮像条件合わせ手段
と、両ビデオカメラの光軸の交差位置を調整する立体効
果調整機構とを設け、ビデオカメラのフォーカス調整デ
ータに基づいて立体効果調整機構により駆動モータを駆
動して、両ビデオカメラの光軸の交差位置を被写体の位
置と一致させるようにしている。
【0005】さらに、特公平4−39836号公報に
は、立体視用テレビカメラ2台と、画像処理用テレビカ
メラ1台とを用いる立体画像撮影装置が開示されてい
る。この立体画像撮影装置においては、画像処理用テレ
ビカメラからの像を映し出すモニタと、このモニタ上の
目標点とモニタの画像中心とを一致させる制御装置と、
2台の立体視用テレビカメラの画像中心を目標点に一致
させるカメラ視差角用モニタと、立体視用テレビカメラ
からの像を映し出すモニタ画面で、目標点を含む被写体
の水平長が一定となるように調整するズーム調整機構と
を設けて、カメラ操作の自動化における作業対象の立体
視を可能にしている。
【0006】なお、上記の従来例においては、カメラ自
体を機械的に駆動することにより、両カメラの光軸を交
差させるようにしているが、他の方法として、特開平2
−276395号公報には、クサビ型プリズムを回転さ
せることにより、2つの撮影光学系の光軸を光学的に交
差させることが開示されている。
【0007】一方、画像を立体的に表示する装置とし
て、両眼視差を用いた方式のディスプレイが知られてい
る。この両眼視差を用いる方式には、左右眼をシャッタ
で交互に開閉する時分割方式と、左右独立の画像を表示
する2眼方式とがあり、特に、2眼方式として、SPI
E Vol.1256, p.210 (1990) には、LEEP光学系を用
いたヘッド・マウンテッド・ディスプレイ(HMD)が
記載されている。このHMDにおいては、ゴーグル内に
左右眼に対応して液晶ディスプレイおよび接眼光学系を
それぞれ設け、左右の液晶ディスプレイに両眼視差の情
報を含む左右の映像信号をそれぞれ供給して、映像を立
体的に表示するようにしている。
【0008】なお、他の立体表示装置として、特開平4
−95490号公報には、表示すべき3次元像における
複数の断面位置のそれぞれに対応する2次元図形を、C
RTと振動する指向性スクリーンとにより発生させ、こ
の振動する指向性スクリーンにより、奥行きを持つ3次
元像を表示するようにしたものが提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、立体
画像を撮影するには、2台のカメラにおける光軸の調整
および撮影条件の調整が重要である。しかしながら、上
記の特公平4−39836号公報および特公平5−31
99号公報に開示された立体画像撮影装置にあっては、
2台のビデオカメラの光軸の交差位置を調整するのに、
カメラ本体外に取り付けたモータを用いている。特に、
特公平4−39836号公報に開示された立体画像撮影
装置においては、2台のテレビカメラの他に画像処理用
テレビカメラと、その像を表示するモニタとが必要とな
る。このため、装置全体が大型になるという問題があ
る。また、撮影光学系のフォーカスやズームの調整速度
に比較して、交差位置の調整速度が鈍くなるという問題
もある。
【0010】これに対して、上記の特開平2−2763
95号公報に記載された立体画像撮影装置においては、
2つの撮影光学系の光軸の交差位置を光学的に調整する
ようにしているので、前者の2つの立体画像撮影装置に
おけるよりは、交差位置を迅速に調整することが可能と
なる。しかし、人間が自然な状態で感じる立体感は、両
眼視差、両眼輻輳および調節作用の3つが相互に作用し
て得られるものであるが、この立体画像撮影装置を含む
上述した従来の立体画像撮影装置においては、いずれも
両眼視差の情報しか得られないため、実際の立体感を全
て再現できないという問題がある。
【0011】また、上述した立体画像の表示装置におい
ても、両眼視差のみを利用しているため、上記の立体画
像撮影装置におけると同様の問題が生じ、立体画像の観
察の違和感を生じて、長時間の観察においては疲労感を
増加させるという問題があると共に、この違和感が度を
越すと、立体画像が融像できなくなるという問題があ
る。さらに、特開平4−95490号公報に記載された
立体表示装置では、被写体の奥行きの大きいものまで再
現しようとすると、装置全体が大型になり、自然界の奥
行きを全て再現することは、ほとんど実現不可能であ
る。
【0012】この発明の第1の目的は、立体画像の撮影
時における撮影条件を簡単に設定できると共に、装置を
小型化でき、観察時に違和感の少ない安定した立体画像
が得られるよう適切に構成した立体画像撮影装置を提供
しようとするものである。
【0013】この発明の第2の目的は、立体画像を表示
する際の設定を簡易化できると共に、装置を小型化で
き、立体画像を違和感少なく安定して融像できる状態で
表示できるよう適切に構成した立体画像表示装置を提供
しようとするものである。
【0014】この発明の第3の目的は、立体画像の記録
および/または再生時における条件設定を簡易化できる
と共に、装置を小型化でき、しかも左右の画像データ
と、その撮影距離に関する立体視情報信号とを同期して
記録および/または再生できるよう適切に構成した立体
画像記録および/または再生装置を提供しようとするも
のである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、第1の発明では、被写体を撮像する左右の撮影
光学系と、これら左右の撮影光学系で撮像される被写体
像を画像信号に変換して出力する左右の撮像素子とを有
する立体画像撮影装置において、前記被写体までの撮影
距離を検出する距離検出手段と、この距離検出手段から
の撮影距離情報に基づいて立体視情報信号を出力する立
体視情報処理手段と、この立体視情報信号に基づいて、
前記左右の撮影光学系の光軸を固定した状態で、画像信
号として出力すべき前記左右の撮像素子における前記被
写体像の撮像範囲を制御する制御手段とを設ける。
【0016】また、第2の発明では、被写体を撮像する
左右の撮影光学系と、これら左右の撮影光学系で撮像さ
れる被写体像を画像信号に変換して出力する左右の撮像
素子とを有する立体画像撮影装置において、前記被写体
までの撮影距離を検出する距離検出手段と、前記左用の
撮影光学系および撮像素子と、前記右用の撮影光学系お
よび撮像素子とをそれぞれ一体に移動させて、前記左右
の撮影光学系の光軸間隔である基線長を変更する基線長
変更手段と、前記左右の撮影光学系の基線長を検出する
基線長検出手段と、前記距離検出手段からの撮影距離情
報および前記基線長検出手段からの基線長情報に基づい
て立体視情報信号を出力する立体視情報処理手段と、こ
の立体視情報信号に基づいて、画像信号として出力すべ
き前記左右の撮像素子における前記被写体像の撮像範囲
を制御する制御手段とを設ける。
【0017】上記第2の目的を達成するため、第3の発
明では、入力される立体画像信号を表示する左右の画像
表示素子と、これら左右の画像表示素子に表示される画
像を左右の眼球に導く左右の表示光学系とを有する立体
画像表示装置において、前記立体画像信号に同期して入
力される撮影距離に関する立体視情報信号に基づいて、
立体画像表示における設定情報信号を出力する設定情報
処理手段と、この設定情報信号に基づいて、少なくとも
前記左右の表示光学系の光軸に対して前記左右の画像表
示素子に表示される画像位置を制御する制御手段とを設
ける。
【0018】上記第3の目的を達成するため、第4の発
明では、入力される立体画像信号を記録媒体に記録する
立体画像記録部および/または記録された前記立体画像
信号を再生する立体画像再生部を有する立体画像記録お
よび/または再生装置において、前記立体画像信号に同
期して入力される撮影距離に関する立体視情報信号を前
記記録媒体に記録する立体視情報記録部、および/また
は前記立体画像信号と同期して記録された前記立体視情
報信号を再生する立体視情報再生部を設ける。
【0019】
【作用】上記第1の発明においては、被写体は、左用撮
影光学系および右用撮影光学系によって撮影され、それ
ぞれ対応する左用撮像素子および右用撮像素子上に被写
体像が形成される。また、被写体までの撮影距離は、距
離検出手段によって検出されて立体視情報処理手段に供
給され、ここで検出された撮影距離情報に基づいて立体
視情報信号が生成される。この立体視情報信号は、制御
手段に供給され、これにより立体視情報信号に基づい
て、左右の撮影光学系の光軸を固定した状態で、画像信
号として出力すべき左右の撮像素子における被写体像の
撮像範囲が制御される。最終的に、左右の撮像素子から
画像信号が出力され、それと同期して立体視情報処理手
段から立体視情報信号が出力される。
【0020】また、上記第2の発明においては、被写体
は、基線長変更手段によって基線長が変更可能な左用撮
影光学系および右用撮影光学系によって撮影され、それ
ぞれ対応する左用撮像素子および右用撮像素子上に被写
体像が形成される。また、被写体までの撮影距離が、距
離検出手段によって検出されると共に、左右の撮影光学
系の基線長が基線長検出手段によって検出される。これ
ら、検出された撮影距離情報および基線長情報は、立体
視情報処理手段に供給され、ここでこれらの入力信号に
基づいて立体視情報信号が生成される。この立体視情報
信号は、制御手段に供給され、これにより立体視情報信
号に基づいて画像信号として出力すべき左右の撮像素子
における被写体像の撮像範囲が制御される。最終的に、
左右の撮像素子から画像信号が出力され、それと同期し
て立体視情報処理手段から立体視情報信号が出力され
る。
【0021】さらに、第3の発明においては、入力され
た立体画像信号は、左右の画像表示素子に供給されて表
示される。また、設定情報処理手段では、立体画像信号
に同期して入力される撮影距離に関する立体視情報信号
を受けて、立体画像表示における設定情報信号を出力す
る。この設定情報信号は制御手段に供給され、これによ
り立体画像の表示に最適となるように、左右の表示光学
系の光軸に対して左右の画像表示素子に表示される画像
位置が制御され、最終的に、左右の画像表示素子に表示
された画像が、左右の表示光学系を介して観察者の左右
の眼球に導かれる。
【0022】また、第4の発明においては、入力される
立体画像信号は、立体画像記録部で記録媒体に記録され
ると共に、立体画像信号に同期して入力される撮影距離
に関する立体視情報信号は、立体視情報記録部で記記録
媒体に記録される。また、記録媒体に記録された立体画
像信号は、立体画像再生部で再生されると共に、立体画
像信号に同期して記録された立体視情報信号は、立体視
情報再生部で再生される。
【0023】
【実施例】図1は、この発明にかかる立体画像撮影装
置、立体画像表示装置および立体画像記録・再生装置を
用いる立体画像システムの一例を示すものである。この
例では、立体画像撮影装置としての立体カメラ100を
立体画像記録・再生装置としての磁気テープ装置300
を介して立体画像表示装置としてのHMD200に結合
する。なお、ここでは、磁気テープ装置300を立体カ
メラ100に内蔵させたが、これらは別体でもよい。以
下、各装置について、実施例を参照して説明する。
【0024】図2は、この発明の第1実施例を示すもの
である。この実施例は、立体画像撮影装置の撮像部の構
成を示すもので、装置本体の被写体側には、左右の撮影
レンズ系102L,102R(Lは左側を、Rは右側を
意味する)を、それらの光軸がほぼ平行となるように設
け、これら撮影レンズ系102L,102Rを、対応し
て設けたフォーカス調整部107L,107Rにより所
要の被写体位置にフォーカスし得るようにする。また、
撮影レンズ系102L,102Rの後方には、撮像素子
103L,103Rを、それぞれ撮像素子駆動部108
L,108Rによって対応する撮影レンズ系の光軸と直
交する左右方向に変位可能に設け、これら撮像素子10
3L,103Rの出力をそれぞれ撮像用処理回路104
L,104Rに供給して、左眼用画像データおよび右眼
用画像データを得るようにする。さらに、撮影レンズ系
102L,102Rの中間には、これら撮影レンズ系1
02L,102Rの光軸と平行な方向の被写体距離を測
距し得るように測距センサ105を配置し、その測距信
号を距離データ処理回路106に供給して、距離データ
を出力させると共に、測距信号に基づいてフォーカス調
整部107L,107Rおよび撮像素子駆動部108
L,108Rを制御するようにする。
【0025】ここで、撮影レンズ系102L,102R
としては、テレビカメラ、ビデオカメラあるいはスチル
ビデオカメラに採用されている固定焦点レンズ系と同様
のものを用いて構成し、また撮像素子103L,103
Rとしては、CCD等の半導体撮像素子を用いて構成す
る。また、測距センサ105は、例えば赤外線や超音波
を利用したアクティブ方式のセンサ、あるいはパッシブ
方式のセンサを用いて構成し、撮像素子駆動部108
L,108Rは、例えば電動式モータあるいは圧電素子
等のアクチュエータを用いて構成する。なお、図示しな
いが、各駆動系および回路系には、装置本体内の電源部
から所要の電力を供給する。
【0026】以下、この実施例の動作を、図3をも参照
しながら説明する。上記構成において、全撮影対象物の
中から目標とする被写体の方向へ立体画像撮影装置を向
けると、被写体は撮影レンズ系102L,102Rの各
光軸の延長線上付近にあり、かつ測距センサ105の測
距可能な方向にあることになる。測距センサ105は、
立体画像撮影装置から被写体までの距離を測定し、その
情報を測距信号として距離データ処理回路106へ出力
する。
【0027】距離データ処理回路106では、測距信号
に基づいてフォーカス制御信号、撮像位置制御信号およ
び距離データの3系統の立体視情報信号を出力する。距
離データ処理回路106から出力されるフォーカス制御
信号は、フォーカス調整部107L,107Rに送ら
れ、このフォーカス制御信号に基づいて撮影レンズ系1
02L,102Rがそれぞれフォーカス状態に制御され
る。なお、フォーカス制御信号は、予めプログラムされ
た設定情報に基づいて、被写体の光学像111L,11
1Rの結像位置が撮像素子103L,103Rの撮像面
110L,110R上にくるように、パルス信号、電圧
・電流信号等の形で出力される。このフォーカス制御に
よって、撮影レンズ系102L,102Rは、適切なフ
ォーカス状態で被写体を撮影して、その光学像111
L,111Rを撮像面110L,110R上に結像す
る。
【0028】また、距離データ処理回路106から出力
される撮像位置制御信号は、撮像素子駆動部108L,
108Rに送られ、撮像素子103L,103Rの横ず
らし状態を調整する。ここで、撮影レンズ系102L,
102Rの各光軸は、ほぼ平行に設定されているので、
撮像位置制御信号によって撮像素子103L,103R
を横ずらしすると、被写体の光学像111L,111R
の撮像面110L,110R上での位置は基線長方向に
移動することになる。特に、光学像111L,111R
が倒立像になることを考慮すると、近距離にある被写体
の結像位置は、遠距離にある被写体の結像位置と比較し
て基線長方向の外側に寄る。立体視する際に融像条件を
向上するには、被写体の光学像111L,111Rの周
辺の情報量が基線長方向で均等な比率になっている方が
良い。つまり、左右の画像において、被写体の周りにあ
る風景や撮影物の情報が左右方向で欠落しないように撮
影するのが良い。
【0029】そこで、この実施例では、予めプログラム
された設定情報に基づいて、被写体の光学像111L,
111Rの結像位置が、撮像面110L,110Rのほ
ぼ中心にくるように、パルス信号、電圧・電流信号等の
形で撮像位置制御信号を出力する。具体的には、近距離
の被写体を撮影する場合には、撮像素子103L,10
3Rの間隔を間隔を遠距離の被写体を撮影する場合より
も広める。例えば、各々の撮像素子103L,103R
の広める間隔Δは、基線長d、撮影距離l、撮像面11
0L,110Rの横幅a、撮像素子103L,103R
で撮影できる撮影画角θとすれば、撮像素子駆動部10
8L,108Rによって撮像素子103L,103R
を、Δ=(ad)/(2lθ)分だけ、それぞれ外側に
ずらす。ここで、基線長d、撮像面110L,110R
の横幅aおよび撮像素子103L,103Rで撮影でき
る撮影画角θは固定されている。
【0030】最終的に、上記の設定状態において、光学
像111L,111Rは、撮像素子103L,103R
によって映像信号に変換され、撮像用処理回路104
L,104Rに送られる。撮像用処理回路104L,1
04Rは、映像信号を画像データ信号に変換して、立体
画像表示装置あるいは立体画像記録・再生装置等の外部
装置に出力する。さらに、距離データ処理回路106か
ら出力される距離データ信号も、左右の画像データ信号
とほぼ同一のタイミングで、外部装置に出力される。実
際には、同期処理回路を外部出力部の手前に設け、左右
の画像データ信号と距離データ信号との同期が取られた
状態で出力するのがよい。
【0031】なお、立体画像を撮影するには、上記以外
に、左右の画像の明るさおよび色合いが必要である。こ
れらの調整は、装置本体内に1つの制御装置を設けてお
き、左右の撮影レンズ系102L,102R、撮像素子
103L,103R、撮像用処理回路104L,104
Rを同時に制御すれば、左右の画像データにおける上記
項目のずれを少なくできる。
【0032】この実施例によれば、立体画像の撮影条件
を撮影時に簡単に設定できると共に、立体画像撮影装置
全体を小型化することができる。また、左右の画像デー
タとして、目標とする被写体を中心に、左右方向で均等
の情報量を含む画像データを得ることができると共に、
目標とする対象物の距離情報も得ることができる。した
がって、立体画像を観察する際の違和感を少なくでき、
安定して融像することができる。
【0033】図4は、この発明の第2実施例を示すもの
である。この実施例は、立体画像撮影装置の撮影部の構
成を示すもので、第1実施例に示した撮像素子駆動部1
08L,108Rを用いて撮像素子103L,103R
を移動するのに代えて、撮像素子103L,103Rと
して撮像範囲の大きいものを用い、これら撮像素子10
3L,103Rからの撮像信号を、距離データ処理回路
106からの撮像位置制御信号に基づいて撮像用処理回
路112L,112Rにおいてそれぞれ処理して、第1
実施例と同様の作用を電気的に行うようにしたもので、
その他の構成は第1実施例と同様である。
【0034】撮像素子103L・103Rは、撮像用処
理回路112L,112Rから画像データ信号として出
力する撮像範囲よりも、基本長方向の長さが1.1倍以
上、好適には1.3〜2倍程度大きいサイズのものを使
用し、それらの撮像面110L,110Rの中心位置
を、撮影レンズ系102L,102Rの各光軸に対し
て、基本長方形の外側にずらして配置する。すなわち、
画像面110L,110Rを撮影レンズ系102L,1
02Rに対してオフセンタ状態で配置する。また、撮影
レンズ系102L,102Rは、撮像素子103L,1
03Rの全撮像面110L,110Rをカバーできる程
度の開口数を有するものを用いる。
【0035】撮像用処理回路112L,112Rは、図
5に一方の撮像用処理回路112Lを示すように、プリ
アンプ113、A/D変換器114、メモリ115、D
/A変換器116およびアドレス発生器117を有し、
撮像素子103Lからの撮像信号をプリアンプ113お
よびA/D変換器114を経てメモリ115に格納し、
このメモリ115に格納された画像データを、距離デー
タ処理回路106からの撮像位置制御信号に基づいてア
ドレス発生器117により選択して、その選択された画
像データをD/A変換器116を経て出力するよう構成
する。他方の撮像用処理回路112Rについても、同様
に構成する。なお、図示しないが、各駆動系および回路
系には、装置本体内の電源部から所要の電力を供給す
る。
【0036】以下、この実施例の動作を、図6をも参照
しながら説明するが、基本的作用は第1実施例と同様で
あるので、ここでは相違点のみを説明する。距離データ
処理回路106から出力される撮像位置制御信号は、撮
像用処理回路112L,121Rのアドレス発生器11
7に入力される。この撮像位置制御信号は、予めプログ
ラムされた設定情報に基づき、被写体の光学像111
L,111Rの結像位置が、撮像面110L,110R
における撮像範囲のほぼ中心に位置するように、パルス
信号、電圧・電流信号等の形で出力される。
【0037】一方、撮像素子103L(あるいは103
R)の撮像面110L(あるいは110R)からの全撮
像信号は、プリアンプ113で増幅された後、A/D変
換器114でデジタル化されてメモリ115に保持され
る。また、アドレス発生記117は、距離データ処理回
路106から撮像位置制御信号を受け取り、それに基づ
いてメモリ115に格納された全画像部分から所望の撮
像範囲を取り出すためのアドレス信号を発生する。メモ
リ115は、アドレス発生記117からのアドレス信号
を受けて、所望の撮像範囲にある撮像データのみを出力
する。メモリ115から切り出されて出力された撮像デ
ータは、D/A変換器116でアナログ信号に変換さ
れ、画像データ信号として出力される。したがって、こ
の実施例においては、メモリ115から出力される撮像
データの範囲、すなわち撮像範囲が、被写体の撮影距離
に応じて、撮像面110L,110Rにおいて遠距離時
撮像範囲118L,118Rから近距離時撮像範囲11
9L,119Rの間で移動することになる。
【0038】この実施例によれば、第1実施例における
と同様に立体画像の撮影条件を撮影時に簡単に設定でき
る他、第1実施例におけるよりも立体画像撮影装置全体
を小型化することができると共に、左右の画像データと
して、目標とする被写体を中心に、基線長方向で均等の
情報量を含む画像データを得ることができ、第1実施例
におけるよりもスムーズな提示状態を確保することがで
きる。
【0039】図7AおよびBは、この発明の第3実施例
を示すものである。この実施例は、立体画像撮影装置の
撮影部の構成を示すもので、撮影レンズ系102L,1
02Rとしてズームレンズ系を用いると共に、それらの
基線長を変更し得るようにして、ズーム状態あるいは基
線長の変更に応じて、撮像範囲の移動量を補正するよう
にしたもので、その他の基本的構成は第2実施例と同様
である。このため、この実施例では、図7Aに示すよう
に、撮影レンズ系102L,102Rの間に基線長検出
器120を設置け、その検出出力を立体視データ処理回
路121に供給する。また、撮影レンズ系102L,1
02Rには、フォーカス調整部およびズーム調整部を含
むレンズ系状態調整部122L,122Rを取り付け、
これにより立体視データ処理回路121からのレンズ系
状態制御信号に基づいて対応する撮影レンズ系102
L,102Rのフォーカス状態およびズーム状態を調整
するようにする。
【0040】また、基線長を変更するため、図7Bに示
すように、対応する撮影レンズ系102L,102R
と、撮像素子103L,103Rとをそれぞれ駆動枠1
30L,130Rに保持し、これら駆動枠130L,1
30Rを互いに接近および離間する方向に平行に連動し
て移動するように基線長駆動部131に連結し、この基
線長駆動部131を基線長制御回路132からの信号に
より制御して基線長を変更するようにする。なお、図7
Aにおいて、撮像用処理回路112L,112Rには、
測距センサ105からの測距信号に基づいて、立体視デ
ータ処理回路121から撮像位置制御信号を供給する。
また、図示しないが、各駆動系および回路系には、装置
本体内の電源部から所要の電力を供給する。
【0041】以下、この実施例の動作を説明するが、基
本的作用は第2実施例と同様であるので、ここでは相違
点のみを説明する。立体画像の撮影においては、ズーム
状態を調整して被写体の大きさを変えて撮影したり、基
線長を調整して立体効果を強調して撮影したりする場合
がある。このような場合には、ズーム状態あるいは基線
長の変更に応じて、撮像範囲の移動量を補正する必要が
ある。このため、この実施例では、立体視データ処理回
路121において、測距センサ105からの測距信号お
よび基線長検出器120からの基線長信号を受けて、立
体視情報信号、すなわちレンズ系状態制御信号、撮像位
置制御信号および距離データ信号の3系統に変換して出
力する。
【0042】また、図示してないが、立体視データ処理
回路121は、立体画像撮影装置に設けたズーム操作ボ
タンからのズーム状態信号を受けてレンズ系状態制御信
号にフィードバックする。この立体視データ処理回路1
21から出力されるレンズ系状態制御信号は、レンズ系
状態調整部122L,122Rに供給し、これにより撮
影レンズ系102L,102Rの各フォーカス状態およ
びズーム状態を調整する。ここで、レンズ系状態制御信
号は、予めプログラムされた設定情報に基づき、パルス
信号、電圧・電流信号等の形で出力する。
【0043】また、立体視データ処理回路121から出
力される撮像位置制御信号は、撮像用処理回路112
L,112Rのアドレス発生器117に供給する。ここ
で、撮像位置制御信号は、予めプログラムされた設定情
報に基づき、被写体の光学像111L,111Rの結像
位置が、撮像面110L,110Rにおける撮像範囲の
ほぼ中心にくるように、パルス信号、電圧・電流信号等
の形で出力する。この場合の撮像範囲の横ずらし量Δ
は、例えば、基線長d、撮影距離l、撮像面110L,
110Rの撮像範囲の横幅a、撮像素子103L,10
3Rで撮影できる撮像画角θとすると、Δ=(ad)/
(2lθ)となる。したがって、基線長の変更を基線長
dに反映させ、かつズーム状態を撮影画角θに反映させ
れば、撮像範囲の横ずらし量Δを補正することができ
る。
【0044】この実施例では、上記の基線長を、外部の
設定スイッチあるいは立体視データ処理回路121から
の基線長設定信号に基づいて変更する。この基線長の変
更にあたっては、外部の設定スイッチあるいは立体視デ
ータ処理回路121からの基線長設定信号を、図7Bに
示す基線長制御回路132に基線長設定信号を入力し、
この信号に基づいて基線長制御回路132から基線長駆
動部131に基線長制御信号を供給して、左右の駆動枠
130L,130Rを光軸と直交する水平方向に基線長
の変更分だけ移動させる。このように、左右の駆動枠1
30L,130Rを移動させれば、それぞれの撮影レン
ズ系102L,102Rおよび撮像素子103L,10
3Rが一体に移動するので、左右の光軸間隔である基線
長を変更することができる。
【0045】この実施例によれば、第2実施例における
と同様に立体画像の撮影条件を撮影時に簡単に設定でき
ると共に、左右の画像データとして、目標とする被写体
を中心に、基線長方向で均等の情報量を含む画像データ
を得ることができ、かつスムーズな提示状態を確保する
ことができる。したがって、立体画像を観察する際に、
違和感が少なく、融像が安定して得られる。なお、この
実施例による基線長の変更は、上述した第1実施例に適
用することもできる。
【0046】図8は、この発明の第4実施例を示すもの
である。この実施例は、立体画像表示装置の表示部の構
成を示すもので、装置本体には、左右の眼球202L,
202Rが配置される側にそれぞれ表示レンズ203
L,203Rを配置し、それらの奥に表示素子204
L,204Rを配置する。表示レンズ系203L,20
3Rは、接眼系単独、あるいは接眼系とリレー系とを組
み合わせて構成し、左右の光軸がほぼ平行になるよう設
置する。また、表示素子204L,204Rは、各光軸
に対して垂直な左右方向に移動可能に保持する。ここ
で、表示素子204L,204RとしてはLCDを主体
にしているが、2次元配列LEDあるいは小型CRTで
あってもよい。さらに、表示素子204L,204Rの
奥には、照明光源205L,205Rを配置する。
【0047】表示素子204L,204Rおよび照明光
源205L,205Rは、それぞれ表示用処理回路20
6L,206Rに接続する。また、表示素子204L,
204Rは、それぞれ表示素子駆動部208L,208
Rに連結する。表示素子駆動部208L,208Rは、
図2に示した撮像素子駆動部108L,108Rに使用
されるものと同様のものを使用し、これらを設定データ
処理回路207に接続する。なお、図示しないが、各駆
動系および回路系には、装置本体内の電源部から所要の
電力を供給する。
【0048】以下、この実施例の動作を説明する。上記
構成において、立体視するための画像データ信号は、例
えば上述した立体画像撮影装置やCG生成装置、あるい
は立体画像記録・再生装置などの外部装置から供給され
る。ここで、外部装置から供給される左右の画像データ
信号は、着目する提示物が左右の画像のほぼ同一位置に
提示されるような状態に設定されているものとする。こ
れら左右の画像データ信号は、表示用処理回路206,
206Rにそれぞれ送られ、ここでそれぞれ表示信号に
変換されて表示素子204L,204Rに送られて、そ
れらの表示面上に画像が表示される。また、表示用処理
回路206L,206Rが稼働している期間中、照明光
源205L,205Rには、所要の電力が供給され、こ
れにより対応する表示素子204L,204Rを照明す
る。
【0049】さらに、左右の画像データ信号に同期し
て、立体視情報信号としての距離データ信号が、設定デ
ータ処理回路207に入力される。この距離データ信号
には、全表示対称物の中から着目する提示物に対する提
示距離の情報が含まれている。なお、左右の画像データ
信号と距離データ信号とは、入力部が別々になっている
ので、実際には同期処理回路を外部入力部の直後に設け
て、左右の画像データ信号と距離データ信号との同期を
とってから各処理回路へ信号を振り分けるのがよい。
【0050】設定データ処理回路207は、距離データ
信号を表示位置制御信号に変換して表示素子駆動部20
8L,208Rに送出する。このように、設定データ処
理回路207から表示素子駆動部208L,208Rに
表示位置制御信号を供給することにより、左右の画像デ
ータ信号が着目する提示物とその周囲の表示対象物との
視差情報しか含んでいなくても、この表示位置制御信号
を併用することで、着目する提示物の輻輳情報を視差情
報とともに提示することができる。
【0051】上記の表示位置制御信号は、予めプログラ
ムされた設定情報に基づいて、パルス信号、電圧・電流
信号等の形で出力する。表示素子駆動部208L,20
8Rは、着目する提示物が表面のほぼ同一位置に表示さ
れるのを基準として、表示位置制御信号により提示距離
に応じた輻輳角を成すように表示素子204L,204
Rを左右方向の内側に横ずらしする。具体的には、近距
離の提示物を表示する場合に、表示素子204L,20
4Rの間隔を、遠距離の提示物を表示する場合よりも狭
める。この場合、各々の表示素子204L,204Rの
狭める間隔Δ′は、例えば、眼幅長d′、提示距離
l′、表示素子204L,204Rの表示範囲の横幅
a′、表示素子204L,204Rで表示できる表示画
角θ′とおけば、Δ′=(a′d′)/(2l′θ′)
で表すことができる。
【0052】以上の操作により、表示素子204L,2
04R上に表示される画像は、視差情報と輻輳情報とを
含んだ状態で、表示レンズ系203L,203Rを介し
て眼球202L,202Rに導かれる。なお、立体画像
を表示するには、上記以外に、左右の画像の明るさおよ
び色合いの調整が必要であるが、これらの調整は、装置
本体内に1つの制御装置を設け、左右の表示レンズ系2
03L,203R、表示素子204L,204R、表示
用処理回路206L,206Rを同時に制御することに
より、左右の画像データにおける上記項目のずれが少な
くなるよう調整することができる。
【0053】この実施例によれば、立体画像を表示する
際の設定を簡易化できると共に、立体画像表示装置全体
を小型化することができる。また、観察者において観察
される画像には、視差情報だけでなく、着目する提示物
の提示距離に応じた輻輳情報も含まれるので、立体画像
を違和感が少なく、安定して融像できる状態で観察する
ことができる。
【0054】なお、この実施例では、設定データ処理回
路207からの表示位置制御信号によって表示素子20
4L,204Rを横ずらしすることにより、輻輳情報を
提示するようにしたが、表示素子204L,204Rを
横ずらしするのに代えて、表示レンズ系203L,20
3Rを偏心(チルトあるいはシフト)させて輻輳情報を
提示することもでき、これにより同様の効果を得ること
ができる。
【0055】図9は、この発明の第5実施例を示すもの
である。この実施例は、立体画像表示装置の表示部の構
成を示すもので、第4実施例に示した表示素子駆動部2
08L,208Rを用いて表示素子204L,204R
を移動するのに代えて、表示素子204L,204Rと
して入力される画像データ信号による表示範囲よりも大
きいものを用い、入力される画像データ信号を設定デー
タ処理回路207からの表示位置制御信号に基づいて表
示用処理回路209L,209Rにおいてそれぞれ処理
して、第4実施例と同様の作用を電気的に行うようにし
たもので、その他の構成は第4実施例と同様である。
【0056】表示素子204L・204Rは、表示用処
理回路209L,209Rからの画像データ信号の表示
範囲よりも、基本長方向の長さが1.1倍以上、好適に
は1.3〜2倍程度大きいサイズのものを使用し、それ
らの表示面の中心位置を、表示レンズ系203L,20
3Rの各光軸に対して、左右方向の内側にずらして配置
する。すなわち、表示面を表示レンズ系203L,20
3Rに対してオフセンタ状態で配置する。また、表示レ
ンズ系203L,203Rは、表示素子204L,20
4Rの全表示面をカバーできる程度の大きさを有するも
のを用いる。
【0057】表示用処理回路209L,209Rは、図
10に一方の表示用処理回路209Lを示すように、A
/D変換器210、メモリ211、D/A変換器21
2、ドライブ回路213およびアドレス発生器214を
有し、入力される画像データ信号をA/D変換器210
を経てメモリ211に格納し、このメモリ211に格納
される画像データの所望の表示範囲を、設定データ処理
回路207からの表示位置制御信号に基づいてアドレス
発生器214により設定して、その設定された画像デー
タをD/A変換器212を経てドライブ回路213に供
給して表示素子204Lに表示するよう構成する。他方
の表示用処理回路209Rについても、同様に構成す
る。なお、図示しないが、各回路系には、装置本体内の
電源部から所要の電力を供給する。
【0058】以下、この実施例の動作を説明するが、基
本的作用は第4実施例と同様であるので、ここでは相違
点のみを説明する。この実施例では、表示素子204
L,204Rにおける有効表示面が、画像データ信号の
表示範囲よりも大きくなっており、かつ表示レンズ系2
03L,203Rの各光軸がほぼ平行に設定されている
ので、表示面内で画像の表示範囲を左右方向に移動させ
れば、眼球202L,202Rに入射する光束の入射角
を変化させることができる。このため、この実施例で
は、設定データ処理回路207から出力される表示位置
制御信号を、表示用処理回路209L,209Rのアド
レス発生器214に入力する。この表示位置制御信号
は、予めプログラムされた設定情報に基づき、パルス信
号、電圧・電流信号等の形で出力する。
【0059】一方、外部装置からの各画像データ信号
(LおよびR)は、対応する表示用処理回路209L,
209Rにおいて、A/D変換器210によりデジタル
化してメモリ211に供給する。また、これと同期して
設定データ処理回路207から、各アドレス発生器21
4に表示位置制御信号を供給し、この表示位置制御信号
に基づいて各アドレス発生器214から対応するメモリ
211に、表示素子204L,204Rの全表示面上か
ら部分的に所望の場所を表示範囲として設定するための
アドレス信号を供給し、これにより、各メモリ211に
おいて、表示範囲とそれ以外の部分を含む全画像データ
を格納する。なお、各メモリ211に格納された画像デ
ータの内、表示範囲以外の部分の画像データは何も表示
されないで黒色状態になるようにする。
【0060】各メモリ211に格納された全画像データ
は、所定のタイミングで読み出し、D/A変換器212
でアナログ信号に変換して対応するドライブ回路213
に供給し、ここで画像データ信号を表示信号に変換して
対応する表示素子204L,204Rの表示面に表示す
る。
【0061】この実施例によれば、第4実施例における
と同様に立体画像を表示する際の設定を簡易化できる
他、第4実施例におけるよりも立体画像表示装置全体を
小型化することができる。また、左右の画像データとし
て、視差情報だけでなく、着目する提示物の提示距離に
応じた輻輳情報も得ることができるので、立体画像を観
察する際に、提示状態が第4実施例よりもスムーズとな
り、立体画像を違和感が少なく、安定して融像できる状
態で観察することができる。
【0062】図11は、この発明の第6実施例を示すも
のである。この実施例は、立体画像表示装置における表
示部の構成を示すもので、表示素子204L,204R
に連結してそれぞれ視度調整部215L,215Rを設
けると共に、距離データ信号に基づいて設定データ処理
回路207から視度制御信号をも発生させ、その視度制
御信号に基づいて視度調整部215L,215Rにより
対応する表示素子204L,204Rを表示レンズ系2
03L,203Rの各光軸とほぼ平行な方向に移動させ
て視度調整するようにしたもので、その他の基本的構成
は第2実施例と同様である。なお、図示しないが、各駆
動系および回路系には、装置本体内の電源部から所要の
電力を供給する。
【0063】以下、この実施例の動作を説明するが、基
本的作用は第5実施例と同様であるので、ここでは相違
点のみを説明する。設定データ処理回路207は、入力
される距離データ信号に基づいて、表示素子204L,
204Rに表示される画像の輻輳状態と視度調整部21
5L,215Rによる視度状態とが連動するタイミング
で、表示位置制御信号および視度制御信号を出力し、表
示位置制御信号を表示用処理回路209L,209R
に、視度制御信号を視度調整部215L,215Rにそ
れぞれ供給する。ここで、視度制御信号は、予めプログ
ラムされた設定情報に基いて、着目する提示物の提示距
離に応じた視度状態を変更できるよう、パルス信号、電
圧・電流信号等の形で出力する。具体的には、着目する
提示物の提示距離が近距離の場合は、遠距離の場合に比
べて、表示素子204L,204Rを表示レンズ系20
3L,203R側に位置させるように移動させる。
【0064】なお、この実施例では、表示素子204
L,204Rを表示レンズ系203L,203Rの各光
軸とほぼ平行な方向に移動させて視度調整するようにし
たが、表示レンズ系203L,203Rのフォーカシン
グレンズを駆動して視度調整するよう構成することもで
きると共に、この場合のフォーカシングレンズとして、
液晶レンズ、弾性レンズ、位相変調レンズを用いること
もできる。
【0065】この実施例によれば、第5実施例と同様に
立体画像を表示する際の設定を簡易化することができ
る。また、左右の画像データとして、視差情報だけでな
く、着目する提示物の提示距離に応じた輻輳情報と視度
情報(眼球の調節情報)とを得ることができるので、立
体画像の提示状態が第5実施例におけるよりもスムーズ
となり、したがって立体画像を違和感が少なく、十分安
定して融像できる状態で観察することができる。
【0066】なお、上述した立体画像撮影装置および立
体画像表示装置は、それぞれ単独で使用することもでき
るし、これらを組み合わせて使用することもできる。ま
た、テレエグジスタンス等では、立体画像撮影装置と立
体画像表示装置との組み合わせにおいて、立体画像撮影
装置に撮像素子103L,103Rや画像面110L,
110Rの各撮像範囲の横ずらし機構がない場合もあ
る。この場合には、立体画像撮影装置から、距離データ
以外に、左右の撮影レンズ系102L,102Rの撮影
画角データおよび基線長データを立体画像表示装置に送
出して、これらのデータに基づいて表示素子204L,
204Rや左右の表示範囲を横ずらしすればよい。この
場合、表示素子204L,204Rまたは左右の表示範
囲を横ずらしする間隔Δ′は、立体画像撮影装置から送
出される左右の撮影レンズ系102L,102Rの基線
長d、撮影画角θとし、立体画像表示装置における左右
の表示レンズ系203L,203Rの眼幅長d′、提示
距離l′、表示面の表示範囲の横幅a′、表示画角θ′
とすると、Δ′={a′/(2l′)}(d/θ−d′
/θ′)とすればよい。ただし、Δ′が負のときは、表
示素子204L,204Rを狭めればよい。以上のよう
に構成すれば、立体画像撮影装置の構成を簡略化するこ
とができると共に、立体画像表示装置により種々の立体
画像撮影装置に対応する立体画像を表示することができ
る。
【0067】また、逆に、立体画像表示装置において、
表示素子204L,204Rや左右の表示面の横ずらし
機構を省くこともできる。この場合、立体画像表示装置
で正しい輻輳角が得られるように、立体画像撮影装置側
で調節する必要があるが、この調整を行うための撮像素
子103L,103Rまたは左右の撮像範囲の横ずらし
する間隔Δは、撮影距離l、撮像面110L,110R
の撮像範囲の横幅aとすると、Δ={a/(2l)}
(d′/θ′−d/θ)とすればよい。なお、この場合
において、眼幅長が65mm前後でほぼ一定と見なせる
場合には、立体画像撮影装置には立体画像表示装置にお
ける表示画角θ′のみを入力しておけばよい。また、立
体画像表示装置から表示画角データと眼幅長データと
を、立体画像撮影装置へ送ってもよい。以上のように構
成すれば、立体画像表示装置の構成を簡略化することが
できると共に、立体画像撮影装置により種々の立体画像
表示装置に対応する立体画像を撮影することができる。
【0068】図12は、この発明の第7実施例を示すも
のである。この実施例は、立体画像記録・再生装置にお
ける記録・再生部に関する構成を示し、記録系は記録用
時分割処理回路301、画像記録部302および距離デ
ータ記録部303を有し、再生系は画像再生部305、
再生用時分割処理回路306および距離データ再生部3
07を有する。また、この実施例では、記録媒体として
磁気テープ304を用いる。記録用時分割処理回路30
1は画像記録部302に接続し、画像記録部302は距
離データ記録部303に接続する。また、画像再生部3
05は、再生用時分割処理回路306および距離データ
再生部307にそれぞれ接続する。なお、図示しない
が、磁気テープ304の駆動系および各回路系には、装
置本体内の電源部から所要の電力を供給する。
【0069】以下、この実施例の動作を、図13を参照
しながら説明する。まず、画像データと距離データとの
記録について説明する。外部装置からの左右の画像デー
タ信号は、記録用時分割処理回路301に供給され、こ
こで時分割されて交互に画像記録部302に送出され
る。この画像記録部302に交互に供給された左右の画
像データ信号は、該画像記録部302において磁気テー
プ304に記録できる信号形式に変換されて、磁気テー
プ部308の画像データ保存部309に交互に記録され
る。なお、この実施例では、1つの画像データ保存部3
09に左右の画像データを交互に記録するようにしてい
るが、画像データ保存部を左用と右用との2つに分け
て、左右の画像データをそれぞれ分離して記録してもよ
い。
【0070】また、外部装置からの距離データ信号は、
距離データ記録部303に供給されて磁気テープ304
に記録できる信号形式に変換され、磁気テープ部308
の距離データ保存部311に画像データと同期した状態
で記録される。なお、画像データ信号と距離データ信号
とは、ほぼ同じタイミングで入力されるので同期がとら
れた状態にあるが、好ましくは画像記録部302と距離
データ記録部303との間で同期をとる制御手段を設け
ておく。また、上記以外のデータとして、音響データ
を、磁気テープ部308の音響データ保存部310を利
用して保存することができる。
【0071】次に、磁気テープ304に記録された画像
データと距離データとの再生動作について説明する。磁
気テープ部308の画像データ保存部309に記録され
た左右の画像データは、画像再生部305により交互に
読み取られ、シリアルな画像データ信号に変換されて再
生用時分割処理回路306に供給され、ここで左右の画
像データ信号に分離されて外部装置に出力される。ま
た、画像再生部305において読み取られている画像デ
ータに対応する距離データは、その画像データの読み取
りに同期して、距離データ再生部307で読み取られ、
ここで距離データ信号に変換されて外部装置に画像デー
タ信号とともに出力される。なお、磁気テープ304に
は、画像データと距離データとが同期して記録されてい
るので、再生においてもこれらを同期して読み取ること
ができるが、両者の信号を確実に同期させるためには、
好ましくは画像再生部305と距離データ再生部307
との間または出力部にタイミングを合わせる制御手段を
設けておく。
【0072】この実施例によれば、立体画像の記録・再
生時における条件設定を簡易化できると共に、立体画像
記録・再生装置全体を小形化することができる。また、
記録媒体には、左右の画像データと、着目する提示物の
距離情報とが同期した状態で記録されるので、立体画像
データとして画像データおよび両眼視差の情報だけでな
く、両眼輻輳、眼球の調節作用の情報を含んだ状態での
記録・再生が可能となる。なお、この実施例では、記録
媒体として磁気テープ304を用いて左右の画像を時分
割した状態で記録・再生するようにしたが、記録媒体と
して、光磁気ディスク、磁気ディスク、CD−ROM等
の光ディスクを用いた記録方式を採用することもでき
る。
【0073】図14は、この発明の第8実施例を示すも
のである。この実施例は、立体画像記録・再生装置にお
ける記録・再生部に関する構成を示すもので、回転ヘッ
ド401および固定ヘッド402を有する公知の記録・
再生部403を利用して、磁気テープ404に従来と同
じ記録フォーマットで画像データ、音声データおよび立
体視情報信号を記録すると共に、磁気テープ404に記
録されたこれらの信号を再生し得るようにしたものであ
る。
【0074】このため、この実施例では、外部装置から
の左右の画像データを、切り換え回路405に供給し
て、左右の画像データを交互に切り換えながら回転ヘッ
ド401に供給すると共に、この回転ヘッド401に外
部装置からの左右の音声データをも供給して、これら画
像データおよび音声データを回転ヘッド401により磁
気テープ404にハイファイ記録する。また、左右の画
像データに同期して外部装置から入力される立体視情報
信号は、信号変換回路406で変換して固定ヘッド40
2に供給し、これにより磁気テープ404のオーディオ
トラックに記録する。
【0075】また、上記のようにして磁気テープ404
に記録された信号は、同様にして回転ヘッド401およ
び固定ヘッド402で読み取って再生する。ここで、信
号変換回路406は、固定ヘッド402での記録に適し
た周波数、すなわち音声信号として存在する100〜1
0000Hzの周波数で、音声信号に相当するレベルを
有する基本信号を立体視情報信号に基づいて変調して固
定ヘッド402に供給する。
【0076】図15A〜Fは、信号変換回路406にお
ける各種の変調方式を説明するための図で、図15Aお
よびBは振幅変調方式を、図15CおよびDは周波数変
調方式を、図15EおよびFは振幅変調方式および周波
数変調方式を両用した変調方式を示す。これらの変調方
式においては、基本信号を音声信号周波数帯域の中心の
10kHz程度の正弦波として、この基本信号を立体視
情報信号に基づいて変調するようにしたものである。
【0077】すなわち、振幅変調方式においては、基本
信号の振幅を、立体視情報信号、例えば距離データに基
づいて、遠距離の場合には図15Aに示すように大きく
し、近距離の場合には図15Bに示すように小さくす
る。このようにして記録すれば、再生時において信号振
幅から距離データを得ることができる。
【0078】また、周波数変調方式においては、基本信
号の周波数を、立体視情報信号、例えば距離データに基
づいて、遠距離の場合には図15Cに示すように高く
し、近距離の場合には図15Dに示すように低くする。
このようにして記録すれば、再生時において信号の周波
数から距離データを得ることができる。なお、この周波
数変調方式においては、周波数帯域によって立体視情報
を選別することもでき、これにより複数の立体視情報を
区別して記録することができる。
【0079】さらに、振幅変調方式および周波数変調方
式を両用する変調方式においては、基本信号の振幅を立
体視情報信号のうちの例えば輻輳角データに基づいて、
輻輳角が大きい場合には振幅が大きく、輻輳角が小さい
場合には振幅が小さくなるように変調し、基本信号の周
波数を立体視情報信号のうちの例えば距離データに基づ
いて、遠距離の場合には高く、近距離の場合には低くな
るように変調する。このようにして変調すれば、近距離
で輻輳角が大きい場合には図15Eに示すようになり、
遠距離で輻輳角が小さい場合には図15Fに示すように
なる。したがって、再生時に信号の振幅および周波数を
検出すれば、1つの信号で、輻輳角データおよび距離デ
ータの2つの立体視情報信号を得ることができる。
【0080】なお、立体視情報信号は、上記のアナログ
変調方式による記録の他、デジタル変調方式によっても
記録することができ、これにより距離データ、輻輳角デ
ータおよび基線長データの任意の1つまたは複数の立体
視情報信号を記録することができる。
【0081】この実施例によれば、回転ヘッド401お
よび固定ヘッド402を有する公知の記録・再生部40
3を用いて、立体視情報信号を含む立体画像信号を磁気
テープ404に従来と同じ記録フォーマットで記録・再
生することができるので、第7実施例におけるよりも装
置を安価にできる利点がある。
【0082】図14に示した立体画像記録・再生装置と
上述した立体画像撮影装置とを組み合わせる場合におい
て、両者が近くにある場合には、立体視情報信号用の転
送ラインを増設することで立体画像記録・再生装置に所
要の信号を供給することができる。しかしながら、両者
が離れている場合には、電波によって立体画像撮影装置
の出力信号を立体画像記録・再生装置に転送する必要が
ある。以下、この場合の転送方式として、現状のNTS
C方式を用いる転送方式について説明する。
【0083】周知のように、NTSC方式のテレビジョ
ン放送においては、図16AおよびBに示すように、映
像信号、音声信号の主チャネル信号および副チャネル信
号、制御チャネル信号を周波数多重して伝送している。
そこで、立体視情報信号を音声信号に類似した信号に変
換し、この信号を音声信号の副チャネル信号とし、他の
信号は従来通りとして伝送する。このようにすれば、音
声信号をステレオで聞くことはできないが、従来方式の
ままで、立体視情報信号を含んだ信号を伝送することが
できる。
【0084】この発明の第9実施例においては、8mm
ビデオデッキのようにハイファイ録音とPCM録音が可
能な画像記録・再生装置において、音声信号をハイファ
イ録音部に記録し、立体視情報信号をPCM録音部に記
録する。このため、この実施例では、デジタル化された
信号の記録フォーマットを、図17に示すようにヘッ
ダ、コードおよびデータの3種でレコードを構成するよ
うにし、ヘッダにおいてレコードの始を検出し、コード
において立体視情報信号の種類を認識し、データにおい
て数値データを把握するようにする。
【0085】このようにして記録すれば、立体視情報信
号は、映像信号のように高速で、かつ連続的である必要
はないので、数種類の立体視情報信号を記録して活用す
ることができる。また、データ長も数バイトまで拡張す
ることができるので、微妙な動きの再現も可能となる。
このように、PCM録音部を利用することで、立体視情
報信号の利用効率を増大することができる。
【0086】なお、図12、図14および図17に示し
た実施例では、立体画像記録・再生装置として説明した
が、立体画像記録装置と立体画像再生装置とを分離して
構成することもできる。
【0087】
【発明の効果】以上のように、この発明の立体画像撮影
装置によれば、立体画像の撮影時に撮影条件を簡単に設
定することができると共に、立体画像撮影装置を小型化
することができる。また、左右の画像データとして、目
標とする被写体を中心に左右方向で均等の情報量を含む
画像を提示することができるので、目標とする対象物の
距離情報も確保することができる。
【0088】また、この発明の立体画像表示装置によれ
ば、立体画像を表示する際の設定を簡易化できると共
に、立体画像表示装置を小型化することができる。ま
た、左右の画像データとして、視差情報だけでなく、着
目する提示物の提示距離に応じた輻輳状態および視度状
態も再現することができる。
【0089】さらに、この発明の立体画像記録・再生装
置によれば、立体画像の記録・再生時における条件設定
を簡易化できると共に、立体画像記録・再生装置の小型
化を実現できる。また、左右の画像データと、着目する
提示物の距離情報とを同期した状態で、これらを記録媒
体に対して記録・再生することができる。
【0090】このように、上記の各装置においては、立
体画像データとして、画像データと両眼視差の情報だけ
でなく、着目する提示物の距離情報を含ませることがで
きるので、立体画像を観察する際に、違和感が少なく、
安定して融像することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる立体画像撮影装置、立体画像
表示装置および立体画像記録・再生装置を用いる立体画
像システムの一例を示す図である。
【図2】この発明の第1実施例としての立体画像撮影装
置の撮像部の構成を示す図である。
【図3】第1実施例の動作を説明するための図である。
【図4】この発明の第2実施例としての立体画像撮影装
置の撮影部の構成を示す図である。
【図5】図4に示す撮像用処理回路の一例の構成を示す
ブロック図である。
【図6】第2実施例の動作を説明するための図である。
【図7】この発明の第3実施例としての立体画像撮影装
置の撮影部の構成を示す図である。
【図8】この発明の第4実施例としての立体画像表示装
置の表示部の構成を示す図である。
【図9】この発明の第5実施例としての立体画像表示装
置の表示部の構成を示す図である。
【図10】図9に示す表示用処理回路の一例の構成を示
すブロック図である。
【図11】この発明の第6実施例としての立体画像表示
装置の表示部の構成を示す図である。
【図12】この発明の第7実施例としての立体画像記録
・再生装置の記録・再生部に関する構成を示す図であ
る。
【図13】第7実施例の動作を説明するための図であ
る。
【図14】この発明の第8実施例としての立体画像記録
・再生装置の記録・再生部に関する構成を示す図であ
る。
【図15】図14に示す信号変換回路における変調方式
を説明するための図である。
【図16】立体画像信号および立体視情報信号の転送方
式を説明するための図である。
【図17】この発明の第9実施例としての立体画像記録
・再生装置における立体視情報信号の記録フォーマット
を説明するための図である。
【符号の説明】
100 立体カメラ 200 HMD 300 磁気テープ装置 102L,102R 撮影レンズ系 103L,103R 撮像素子 104L,104R 撮像用処理回路 105 測距センサ 106 距離データ処理回路 107L,107R フォーカス調整部 108L,108R 撮像素子駆動部 110L,110R 撮像面 111L,111R 光学像 112L,112R 撮像用処理回路 113 プリアンプ 114 A/D変換器 115 メモリ 116 D/A変換器 117 アドレス発生器 118L,118R 遠距離時撮像範囲 119L,119R 近距離時撮像範囲 120 基線長検出器 121 立体視データ処理回路 122L,122R レンズ系状態調整部 130L,130R 駆動枠 131 基線長駆動部 202L,202R 眼球 203L,203R 表示レンズ 204L,204R 表示素子 205L,205R 照明光源 206L,206R 表示用処理回路 207 設定データ処理回路 208L,208R 表示素子駆動部 209L,209R 表示用処理回路 210 A/D変換器 211 メモリ 212 D/A変換器 213 ドライブ回路 214 アドレス発生器 215L,215R 視度調整部 301 記録用時分割処理回路 302 画像記録部 303 距離データ記録部 304 磁気テープ 305 画像再生部 306 再生用時分割処理回路 307 距離データ再生部 308 磁気テープ部 309 画像データ保存部 310 音響データ保存部 311 距離データ保存部 401 回転ヘッド 402 固定ヘッド 403 記録・再生部 404 磁気テープ 405 切り換え回路 406 信号変換回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を撮像する左右の撮影光学系と、
    これら左右の撮影光学系で撮像される被写体像を画像信
    号に変換して出力する左右の撮像素子とを有する立体画
    像撮影装置において、 前記被写体までの撮影距離を検出する距離検出手段と、 この距離検出手段からの撮影距離情報に基づいて立体視
    情報信号を出力する立体視情報処理手段と、 この立体視情報信号に基づいて、前記左右の撮影光学系
    の光軸を固定した状態で、画像信号として出力すべき前
    記左右の撮像素子における前記被写体像の撮像範囲を制
    御する制御手段とを具えることを特徴とする立体画像撮
    影装置。
  2. 【請求項2】 被写体を撮像する左右の撮影光学系と、
    これら左右の撮影光学系で撮像される被写体像を画像信
    号に変換して出力する左右の撮像素子とを有する立体画
    像撮影装置において、 前記被写体までの撮影距離を検出する距離検出手段と、 前記左用の撮影光学系および撮像素子と、前記右用の撮
    影光学系および撮像素子とをそれぞれ一体に移動させ
    て、前記左右の撮影光学系の光軸間隔である基線長を変
    更する基線長変更手段と、 前記左右の撮影光学系の基線長を検出する基線長検出手
    段と、 前記距離検出手段からの撮影距離情報および前記基線長
    検出手段からの基線長情報に基づいて立体視情報信号を
    出力する立体視情報処理手段と、 この立体視情報信号に基づいて、画像信号として出力す
    べき前記左右の撮像素子における前記被写体像の撮像範
    囲を制御する制御手段とを具えることを特徴とする立体
    画像撮影装置。
  3. 【請求項3】 入力される立体画像信号を表示する左右
    の画像表示素子と、これら左右の画像表示素子に表示さ
    れる画像を左右の眼球に導く左右の表示光学系とを有す
    る立体画像表示装置において、 前記立体画像信号に同期して入力される撮影距離に関す
    る立体視情報信号に基づいて、立体画像表示における設
    定情報信号を出力する設定情報処理手段と、 この設定情報信号に基づいて、少なくとも前記左右の表
    示光学系の光軸に対して前記左右の画像表示素子に表示
    される画像位置を制御する制御手段とを具えることを特
    徴とする立体画像表示装置。
  4. 【請求項4】 入力される立体画像信号を記録媒体に記
    録する立体画像記録部および/または記録された前記立
    体画像信号を再生する立体画像再生部を有する立体画像
    記録および/または再生装置において、 前記立体画像信号に同期して入力される撮影距離に関す
    る立体視情報信号を前記記録媒体に記録する立体視情報
    記録部、および/または前記立体画像信号と同期して記
    録された前記立体視情報信号を再生する立体視情報再生
    部を具えることを特徴とする立体画像記録および/また
    は再生装置。
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