JPH06276552A - 立体画像撮影装置および画像提示装置 - Google Patents

立体画像撮影装置および画像提示装置

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JPH06276552A
JPH06276552A JP5064492A JP6449293A JPH06276552A JP H06276552 A JPH06276552 A JP H06276552A JP 5064492 A JP5064492 A JP 5064492A JP 6449293 A JP6449293 A JP 6449293A JP H06276552 A JPH06276552 A JP H06276552A
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JP
Japan
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distance
camera
image
stereo camera
cameras
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Application number
JP5064492A
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English (en)
Inventor
Masayuki Takada
雅行 高田
Norimasa Kishi
則政 岸
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06276552A publication Critical patent/JPH06276552A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 撮影対象物体との距離が近い場合の眼の疲労
を軽減し,かつ,撮影対象物体との距離が遠い場合の提
示画像の奥行き感の減少を低減させる。 【構成】 2台のカメラからなるステレオカメラ101
と,カメラ前方の撮影対象物体までの距離を測定する撮
影物体測距手段102と,撮影物体測距手段102の測
定信号に基づいて,撮影対象物体との距離が近い場合,
ステレオカメラ101の2台のカメラの間隔が小さくな
るように制御し,撮影対象物体との距離が遠い場合,ス
テレオカメラ101の2台のカメラの間隔が大きくなる
ように制御するカメラ間隔制御手段103と,ステレオ
カメラ101で撮影した画像信号を外部装置へ出力する
立体画像信号出力手段104とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,立体画像撮影装置およ
び画像提示装置に関し,特に,ヘッドマウントディスプ
レイと組み合わせて使用される立体画像撮影装置および
画像提示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の立体画像を提示する画像提示装置
として,例えば,図18に示すような装置がある。この
装置は,大別して立体画像を撮影する立体画像撮影装置
1801と,頭部搭載型のステレオ表示装置であるヘッ
ドマウントディスプレイ(以下,HMDと記載する)1
802とから構成される。
【0003】立体画像撮影装置1801は,ステレオカ
メラ台1803に平行に配置・固定された2台のカメラ
1804a,1804bと,ステレオカメラ台1803
をHMD1802の動きに従って回転させるカメラ姿勢
制御装置1805とから構成される。
【0004】また,HMD1802は,立体画像撮影装
置1801の2台のカメラ1804a,1804bで撮
影された両眼用の画像をそれぞれ表示するテレビ180
6a,1806bと,テレビ1806a,1806bに
表示された画像を利用者の両眼にそれぞれ表示するため
のミラー1807a,1807b,および1808a,
1808bと,テレビ1806a,1806bに表示さ
れた画像を適当な距離に投影するためのレンズ1809
a,1809bと,利用者の頭部の姿勢を計測する姿勢
計測用センサ1810とから構成される。
【0005】以上の構成において,その動作を説明す
る。HMD1802を頭部に搭載した利用者が頭部を動
かすと,姿勢計測用センサ1810によって頭部の姿勢
が計測され,計測信号がカメラ姿勢制御装置1805に
出力される。カメラ姿勢制御装置1805は,利用者の
頭部の姿勢に従ってステレオカメラ台1803を回転さ
せ,2台のカメラ1804a,1804bを用いて,撮
影対象物体を撮影する。カメラ1804aで撮影された
映像は,テレビ1806aに表示され,ミラー1807
a,レンズ1809a,およびミラー1808aを介し
て利用者の右眼に投影される。一方,カメラ1804b
で撮影された映像は,テレビ1806bに表示され,ミ
ラー1807b,レンズ1809b,およびミラー18
08bを介して利用者の左眼に投影される。
【0006】このとき,カメラ1804aとカメラ18
04bがステレオカメラ台1803上に一定の距離を隔
てて配置されているので,カメラ1804aで撮影した
映像とカメラ1804bで撮影した映像は,撮影位置の
違いにより若干異なった映像となっている。この異なる
映像が右眼と左眼に投影されることにより,利用者は両
眼視差によって提示画像を立体的に認識することができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,従来の
画像提示装置によれば,ステレオカメラ台上に配置され
た2台のカメラの間隔が常に固定されているため,撮影
対象物体との距離が近くなると,輻輳角と水晶体調節作
用との矛盾が生じて眼の疲労が多くなり,長時間使用で
きないという問題点があった。具体的には,テレビ上に
映像が投影される位置が固定であるので水晶体調節作用
は固定であるにもかかわらず,撮影対象物体間での距離
が近くなるため,輻輳角が大きくなることにより,眼の
疲労が多くなる。
【0008】また,ステレオカメラ台上に配置された2
台のカメラの間隔が常に固定されているため,撮影対象
物体との距離が遠い場合には両眼に対応する画像の差異
が小さくなり,両眼視差による提示画像の奥行き感(即
ち,立体感)が減少するという問題点もあった。
【0009】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て,撮影対象物体との距離が近い場合の眼の疲労を軽減
し,かつ,撮影対象物体との距離が遠い場合の提示画像
の奥行き感の減少を低減させることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために,図1のクレーム対応図に示すように,2
台のカメラからなるステレオカメラ101と,カメラ前
方の撮影対象物体までの距離を測定する撮影物体測距手
段102と,撮影物体測距手段102の測定信号に基づ
いて,撮影対象物体との距離が近い場合,ステレオカメ
ラ101の2台のカメラの間隔が小さくなるように制御
し,撮影対象物体との距離が遠い場合,ステレオカメラ
101の2台のカメラの間隔が大きくなるように制御す
るカメラ間隔制御手段103と,ステレオカメラ101
で撮影した画像信号を外部装置へ出力する立体画像信号
出力手段104とを備えた立体画像撮影装置を提供する
ものである。
【0011】また,本発明は上記の目的を達成するため
に,図2のクレーム対応図に示すように,2台のカメラ
からなるステレオカメラ201と,カメラ前方の撮影対
象物体までの距離を測定する撮影物体測距手段202
と,撮影物体測距手段202の測定信号に基づいて,撮
影対象物体との距離が近い場合,ステレオカメラ201
の2台のカメラの間隔が小さくなるように制御し,撮影
対象物体との距離が遠い場合,ステレオカメラ201の
2台のカメラの間隔が大きくなるように制御するカメラ
間隔制御手段203と,ステレオカメラ201で撮影し
た画像を表示する頭部搭載型のステレオ画像表示手段2
04とを備えた画像提示装置を提供するものである。
【0012】
【作用】撮影対象物体とステレオカメラ(即ち,利用
者)との距離に応じて両眼に対応する提示画像の撮影に
おける間隔(2台のカメラの間隔)を変化させることに
より,撮影対象物体との距離が近い場合にはカメラ間隔
を小さくして輻輳角を小さくし,撮影対象物体との距離
が遠い場合にはカメラ間隔を大きくして両眼視差を大き
くする。
【0013】
【実施例】以下,本発明の立体画像撮影装置および画像
提示装置について,〔実施例1〕,〔実施例2〕の順に
図面を参照して詳細に説明する。
【0014】〔実施例1〕図3は,実施例1の立体画像
撮影装置301の構成図を示し,2台のカメラからなる
ステレオカメラ302と,カメラ前方の撮影対象物体ま
での距離を測定する距離測定装置303と,距離測定装
置303の測定距離に基づいて,ステレオカメラ302
の2台のカメラの間隔を制御するカメラ間隔制御装置3
04と,ステレオカメラ302で撮影した立体画像信号
を外部装置へ出力するインターフェース装置305と,
ステレオカメラ302で撮影した映像を表示する撮像画
像表示装置306とから構成される。なお,実施例1で
は,インターフェース装置305を介して出力した立体
画像信号を,図示の如く,外部装置である立体画像録画
装置307で記録する構成である。
【0015】立体画像録画装置307は,立体画像撮影
装置301から2チャンネルの画像信号を入力して,左
画像信号および右画像信号に分配して出力するインター
フェース装置308と,左画像信号および右画像信号を
入力してビデオテープに記録するビデオテープ記録装置
309とから構成される。この装置は,2チャンネルの
画像信号を同期して録画することが可能な画像信号用記
録装置であり,実施例1では,1本のビデオテープに2
画面分の画像信号を記録する。これは音声のステレオテ
ープレコーダと同様に2つの信号を別々に記録すれば良
い。また,ビデオテープ記録装置309に代えて,1チ
ャンネルの画像信号を記憶する2台のビデオテープ記録
装置を配置し,2台のビデオテープ記録装置に同期信号
を混合した2つの画像信号を記録し,再生時にはその同
期信号で2台の再生タイミングを調整しながら2つの画
像信号を再生するようにしても良い。
【0016】図4は,立体画像撮影装置301および立
体画像録画装置307の外観図を示す。立体画像撮影装
置301は双眼鏡のような外観を呈しており,図におい
て,前方にステレオカメラ302の左用カメラ302L
および右用カメラ302Rが配置され,後方に撮像画像
表示装置306の左眼用表示部306Lおよび右眼用表
示部306Rが配置されている。
【0017】図5は,カメラ間隔制御装置304の構成
図を示す。ステレオカメラ302の左用カメラ302L
および右用カメラ302Rは,ステレオカメラ台501
に平行に,かつ,スライド可能に取付けられている。左
用カメラ302Lは,左用スライド装置502Lによっ
てステレオカメラ台501上で左右に移動する。同様に
右用カメラ302Rは,右用スライド装置502Rによ
ってステレオカメラ台501上で左右に移動する。な
お,このスライド装置は,取り付けられた物体を外部か
らの信号によって平行移動させるリニアモータを使用し
ても良い。
【0018】カメラ間隔制御用コントローラ503は,
距離測定装置303で測定した距離に基づいて,左用ス
ライド装置502Lおよび右用スライド装置502Rを
制御する。カメラ間隔制御用コントローラ503は,例
えば,マイクロコンピュータを使った制御装置で実現し
ても良い。
【0019】距離測定装置303は,ステレオカメラ3
02と同じ方向を向くように左用カメラ302Lおよび
右用カメラ302Rの間に設置されている。距離測定装
置303は,前述したように前方の撮影対象物体までの
距離を測定するためのセンサであり,例えば,超音波を
発し,前方の物体からの反射波を受信してその時間によ
り距離を測定するタイプのものを使用することができ
る。また,カメラで取り込んだ像のボケを最少にする点
を見つけ,その光学系の計算から距離を求めるタイプの
もの等が利用できる。また,画像撮影用のカメラの焦点
調節機構を利用しても良い。
【0020】図6(a),(b)は,撮像画像表示装置
306の構成図を示す。撮像画像表示装置306は,ス
テレオカメラ302で現在撮影しているステレオ画像を
確認するための装置であり,2台の小型液晶表示パネル
601R,601Lと,提示画像を適当な位置に投影す
るための凸レンズ602R,602Lとを備えている。
ここで,2台の小型液晶表示パネル601R,601L
の中心間の距離は,利用者に見やすいように日本人男性
の両眼の平均距離である65mmに設定されている。こ
の中心間の距離は,小型液晶表示パネル601R,60
1Lを横方向へ移動させるスライド機構を設けて利用者
の眼間距離に合わせるようにすると良い。また,小型液
晶表示パネルに代えて小型ブラウン管を使用したビュー
ファインダでも良い。
【0021】前述した凸レンズ602R,602Lは,
画像の提示位置が遠い場合に人間の距離間隔のうち水晶
体の調節作用の影響が小さくなることを利用して,水晶
体の調節作用の影響が小さい状態で利用者が提示画像を
より立体的に認識できるように,画像の提示位置を1m
程度の位置に投影するためのものである。本実施例で
は,撮影している立体画像確認のために利用者が分かり
やすように立体画像を提示する構成としているが,単に
撮影画像の確認のみの目的には左右どちらかの画像を単
眼で観察できるような構成としても良い。
【0022】以上の構成において,その動作を説明す
る。立体画像撮影装置301を用いて物体を撮影するた
めにステレオカメラ302を撮影対象物体に向けると,
距離測定装置303が動作してカメラ前方の撮影対象物
体までの距離を測定し,カメラ間隔制御用コントローラ
503へ測定距離を出力する。
【0023】カメラ間隔制御用コントローラ503は,
距離測定装置303の測定距離に基づいて,左用スライ
ド装置502Lおよび右用スライド装置502Rを制御
して,2台のカメラ302L,302Rの間隔を調節す
る。例えば,図7に示すような方法で2台のカメラ30
2L,302Rの間隔を制御する。すなわち,2台のカ
メラ302L,302Rの間隔を,機械構造で制限され
る最少距離D1,利用者の眼間距離D2,機械構造で制
限される最大距離D3とすると,撮影対象物体までの距
離が,利用者が装着しているHMD等のステレオ表示装
置で眼の疲労が少なく,また奥行き感が十分で観測でき
る距離にある場合(例えば,図7のL2からL3の範囲
の場合)ならカメラ間距離をD2とする。
【0024】また,上記のL2からL3の範囲から外
れ,小さい場合には,水晶体調節作用と輻輳角の矛盾が
大きくなり,眼の疲労が大きくなるので,測定距離に応
じてカメラ間隔が小さくなるように左用スライド装置5
02Lおよび右用スライド装置502Rを制御する。一
方,上記のL2からL3の範囲から外れ,大きい場合に
は,両眼に対応する画像の差異が小さくなり,両眼視差
による提示画像の奥行き感が減少するので,測定距離に
応じてカメラ間隔が大きくなるように左用スライド装置
502Lおよび右用スライド装置502Rを制御する。
【0025】具体的な例として,D2を日本人男性の平
均眼間距離の65mmとし,D1を40mm,D3を2
50mmとする。ステレオ表示装置で仮想画像の投影距
離を1000mmとすると,撮影対象物体までの距離が
500mm以下では見にくくなるため,L2を500m
mとして,L1を200mmとする。また,撮影対象物
体が20000mm以上離れた場合に遠近感を強調する
ためにL3を20000mmとし,L4を5000mm
とする。
【0026】上記のようにカメラ間隔制御装置304の
制御によって,ステレオカメラ302の2台のカメラ3
02L,302Rの間隔が距離測定装置303の測定距
離に基づいた適当なカメラ間隔に設定される。ステレオ
カメラ302で撮影した立体画像信号は,インターフェ
ース装置305および撮像画像表示装置306に送られ
る。立体画像録画装置307のインターフェース装置3
08は,立体画像撮影装置301から2チャンネルの立
体画像信号を入力して,左画像信号および右画像信号に
分配して,ビデオテープ記録装置309へ出力する。ビ
デオテープ記録装置309は,左画像信号および右画像
信号を入力してビデオテープに記録する。このように記
録された立体画像信号を再生し,例えば,HMD等のス
レテオ表示装置に表示した提示画像を利用者が見た場
合,従来と比較して,撮影対象物体との距離が近くても
眼の疲労が少なく,また撮影対象物体との距離が遠くて
も提示画像の奥行き感が強調されている。
【0027】一方,撮像画像表示装置306に送られた
立体画像信号は,2台の小型液晶表示パネル601R,
601L,および凸レンズ602R,602Lを介し
て,投影される。この場合の提示画像も,従来と比較し
て,撮影対象物体との距離が近くても眼の疲労が少な
く,また撮影対象物体との距離が遠くても提示画像の奥
行き感が強調されている。
【0028】〔実施例2〕図8は,実施例2の画像提示
装置の構成図を示す。この装置は,大別して立体画像を
撮影する立体画像撮影装置801と,頭部搭載型のステ
レオ表示装置であるヘッドマウントディスプレイ(以
下,HMDと記載する)802とから構成される。
【0029】立体画像撮影装置801は,2台のカメラ
からなるステレオカメラ804と,カメラ前方の撮影対
象物体までの距離を測定する距離測定装置805と,距
離測定装置805の測定距離に基づいて,ステレオカメ
ラ804の2台のカメラの間隔を制御するカメラ間隔制
御装置806と,ステレオカメラ804をHMD802
の動きに従って回転させるカメラ姿勢制御装置803と
から構成される。
【0030】また,HMD802は,ステレオカメラ8
04で撮影した画像を表示する頭部搭載型のステレオ表
示装置807と,利用者の頭部の姿勢を計測する姿勢検
出装置808とから構成される。
【0031】図9は,図8に示す各部を車両に搭載した
例を示し,立体画像撮影装置801で車両の後方を撮影
し,車両内の運転席或いは助手席に座る人が頭部に搭載
しているHMD802に後方の映像を立体画像として提
示することにより,利用者が後ろを振り向くことなく,
後方を確認できるようにしたものである。このとき,姿
勢検出装置808およびカメラ姿勢制御装置803によ
って,利用者の頭部の姿勢に連動して,ステレオカメラ
804が回転する。
【0032】図10は,カメラ間隔制御装置806の構
成図を示す。ステレオカメラ804の左用カメラ804
Lおよび右用カメラ804Rは,ステレオカメラ台10
01に平行に,かつ,スライド可能に取付けられてい
る。左用カメラ804Lは,左用スライド装置1002
Lによってステレオカメラ台1001上で左右に移動す
る。同様に右用カメラ804Rは,右用スライド装置1
002Rによってステレオカメラ台1001上で左右に
移動する。なお,このスライド装置は,取り付けられた
物体を外部からの信号によって平行移動させるリニアモ
ータを使用しても良い。
【0033】カメラ間隔制御用コントローラ1003
は,距離測定装置805で測定した距離に基づいて,左
用スライド装置1002Lおよび右用スライド装置10
02Rを制御する。カメラ間隔制御用コントローラ10
03は,例えば,マイクロコンピュータを使った制御装
置で実現しても良い。
【0034】距離測定装置805は,ステレオカメラ8
04と同じ方向を向くように左用カメラ804Lおよび
右用カメラ804Rの間に設置されている。距離測定装
置805は,前述したように前方の撮影対象物体までの
距離を測定するためのセンサであり,例えば,超音波を
発し,前方の物体からの反射波を受信してその時間によ
り距離を測定するタイプのものを使用することができ
る。また,カメラで取り込んだ像のボケを最少にする点
を見つけ,その光学系の計算から距離を求めるタイプの
もの等が利用できる。また,画像撮影用のカメラの焦点
調節機構を利用しても良い。
【0035】図11は,HMD802の外観図を示し,
図示の如く,ステレオ表示装置807上に利用者の頭部
の姿勢を計測する姿勢計測用センサ808aが配置され
ている。また,ステレオ表示装置807は,立体画像撮
影装置801の2台のカメラで撮影された両眼用の画像
をそれぞれ表示するテレビ1101a,1101bと,
テレビ1101a,1101bに表示された画像を利用
者の両眼にそれぞれ表示するためのミラー1102a,
1102b,および1103a,1103bと,テレビ
1101a,1101bに表示された画像を適当な距離
に投影するためのレンズ1104a,1104bとから
構成される。
【0036】図12(a)はステレオ表示装置807の
上面図,図12(b)は側面図である。ここでは右眼用
の構成に基づいて説明するが,ステレオ表示装置807
は左右対象の構成となっているため左眼用も同様であ
る。テレビ1101aのテレビ画像は,矢印Bに示す方
向に映される。テレビ画像はミラー1102aによって
矢印Dの方向に反射される。さらに,レンズ1104a
を通り,ミラー1103aによって矢印Cの方向に反射
されて,利用者の眼に届く。なお,利用者は図中の矢印
Aの方向から画像が眼に届いたものと認識する。
【0037】図13は,ステレオ表示装置807の光学
系の配置関係を示す説明図である。ここで,眼球からレ
ンズ1104aまでの距離をK,レンズ1104aから
テレビ1101aまでの距離をAm,テレビ画像上の物
体の大きさをLdis ,レンズ1104aの焦点距離をF
mとし,また,ステレオカメラ804から撮影対象物体
までの距離をDobj ,その撮影対象物体の大きさをL
obj ,眼球から仮想投影面までの距離をDvir ,仮想投
影面上での撮影対象物体の投影画像の大きさをL vir
すると,次式の関係が成り立つ。
【0038】〔数1〕 Am=Ldis ×(Dvir −K)/Lvir Fm=Am×(Dvir −K)/((Dvir −K)−Am) これらから,所望の光学系を設計すれば良い。例えば,
Am=250mm,K=100mm,Dvir =2000
mmとすれば,Fm=287.88mmなる凸レンズを
用いれば良い。
【0039】このような構成で,右眼左眼それぞれに映
像を提示することにより,3次元の映像を認識できる。
一般にDvir =1000mmにすると自然な奥行き感が
得られることが知られている。
【0040】実施例2では,ミラー1103aの後ろに
接眼レンズ1104aを配置する構成を示したが,例え
ば,図14に示すように,眼球位置からすぐに接眼・凸
レンズ1104aを設ける構成でも良い。なお,このと
きは,ミラー1103aは不必要になり,ミラー110
2aは直接テレビ1101aに対向する位置に配置され
る。
【0041】図15は,利用者の頭部の姿勢を計測する
姿勢検出装置808,およびその信号に基づいて立体画
像撮影装置801を制御するカメラ姿勢制御装置803
の構成を示す説明図である。カメラ姿勢制御装置803
は,立体画像撮影装置801の撮影方向を制御する装置
であり,ステレオ表示装置807で利用者が向いた方向
(即ち,利用者が見ようとする方向)を,姿勢計測用セ
ンサ(磁気センサ)808aおよび磁気ソース808b
からなる姿勢検出装置808で検出し,この検出信号に
従って制御する。姿勢計測用センサ808aおよび磁気
ソース808bからなる姿勢検出装置808としては,
例えば,POLHEMUS社製の3SPACEを使用す
ることができる。この装置は,直交コイルによる磁気ソ
ースに交流を加えることで発生した磁界中で直交コイル
でできた磁気センサに誘起された電流の量から磁気ソー
スに対する磁気センサの方向を求めることにより頭部の
回転角度を検出する装置である。また,姿勢検出装置8
08として,ロータリーエンコーダを用い,ステレオ表
示装置802をリンク構造を使用して吊り下げ,各関節
角の角度を前記ロータリーエンコーダで計測する構成と
しても良い。これによって水平方向の回転角度を得るこ
とができる。
【0042】次に,カメラ姿勢制御装置803は,回転
角度に対応した出力信号に基づいて,利用者の頭部の動
きに合わせてステレオカメラ804を回転させる。図1
6はカメラ姿勢制御装置803の制御方法を示し,先
ず,姿勢信号入力部803aで回転角度を取り込み,マ
イコン803bにおいて,この入力値(回転角度)に対
応するスッテプモータのパルス数を演算し,ドライバー
803cへ出力する。ドライバー803cは,入力した
パルス数に従ってステップモータ等を利用した回転ステ
ージ803dを回転させる。
【0043】上記の回転制御によって,利用者が右を向
けば,ステレオカメラ804の方向が右方向に向くよう
に動かして,利用者の頭部の動きに合わせて後方の景色
の撮影を制御することができる。ここで,回転(即ち,
左右)かつ1自由度の頭部検出カメラ回転ステージで説
明したが,更に,人間の頭の動きに合わせるために上下
・前後等を加えた3自由度のように自由度を増やしても
構成できることは明らかである。
【0044】以上の構成において,その動作を説明す
る。HMD802を頭部に搭載した利用者が頭部を動か
すと,利用者の頭部の姿勢に連動して,姿勢検出装置8
08およびカメラ姿勢制御装置803がステレオカメラ
804を回転させ,撮影対象物の方向へステレオカメラ
804を向ける。このとき,距離測定装置805は,カ
メラ前方の撮影対象物体までの距離を測定し,カメラ間
隔制御用コントローラ1003へ測定距離を出力する。
【0045】カメラ間隔制御用コントローラ1003
は,距離測定装置805の測定距離に基づいて,図10
に示す左用スライド装置1002Lおよび右用スライド
装置1002Rを制御して,2台のカメラ804L,8
04Rの間隔を調節する。このとき,カメラ間隔制御用
コントローラ1003は,例えば,図17に示すような
方法で2台のカメラ804L,804Rの間隔を制御す
る。すなわち,2台のカメラ804L,804Rの間隔
を,機械構造で制限される最少距離D1,利用者の眼間
距離D2,機械構造で制限される最大距離D3とする
と,撮影対象物体までの距離が,利用者が装着している
HMD802で眼の疲労が少なく,また奥行き感が十分
で観測できる距離にある場合(例えば,図17のL2か
らL3の範囲の場合)ならカメラ間距離をD2とする。
【0046】また,上記のL2からL3の範囲から外
れ,小さい場合には,水晶体調節作用と輻輳角の矛盾が
大きくなり,眼の疲労が大きくなるので,測定距離に応
じてカメラ間隔が小さくなるように左用スライド装置1
002Lおよび右用スライド装置1002Rを制御す
る。一方,上記のL2からL3の範囲から外れ,大きい
場合には,両眼に対応する画像の差異が小さくなり,両
眼視差による提示画像の奥行き感が減少するので,測定
距離に応じてカメラ間隔が大きくなるように左用スライ
ド装置1002Lおよび右用スライド装置1002Rを
制御する。
【0047】具体的な例として,D2を日本人男性の平
均眼間距離の65mmとし,D1を40mm,D3を2
50mmとする。ステレオ表示装置で仮想画像の投影距
離を1000mmとすると,撮影対象物体までの距離が
500mm以下では見にくくなるため,L2を500m
mとして,L1を200mmとする。また,撮影対象物
体が20000mm以上離れた場合に遠近感を強調する
ためにL3を20000mmとし,L4を5000mm
とする。
【0048】上記のようにカメラ間隔制御装置806の
制御によって,ステレオカメラ804の2台のカメラ8
04L,804Rの間隔が距離測定装置805の測定距
離に基づいた適当なカメラ間隔に設定される。ステレオ
カメラ804で撮影した立体画像信号は,ステレオ表示
装置807に送られる。このスレテオ表示装置807に
表示された提示画像を利用者が見た場合,従来と比較し
て,撮影対象物体との距離が近くても眼の疲労が少な
く,また撮影対象物体との距離が遠くても提示画像の奥
行き感が強調されている。
【0049】前述したように実施例2では,撮影対象物
体の距離が近い場合にはカメラ間隔を狭くして輻輳角を
小さくすることで水晶体調節作用との矛盾を小さくし,
撮影対象物体の距離が近い場合にはカメラ間隔を大きく
することで遠近感を強調するので,撮影対象物体との距
離が近くても眼の疲労が少なく,また撮影対象物体との
距離が遠くても提示画像の奥行き感を強調することがで
きる。
【0050】また,HMD802を装着した利用者の頭
部の姿勢に連動して,姿勢検出装置808およびカメラ
姿勢制御装置803がステレオカメラ804を回転さ
せ,撮影対象物の方向へステレオカメラ804を向ける
ので,後ろを振り向くことなく後方視界を確認すること
ができ,車両の操作性を向上させることができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
撮影対象物体との距離が近い場合にはカメラ間隔を小さ
くして輻輳角を小さくし,撮影対象物体との距離が遠い
場合にはカメラ間隔を大きくして両眼視差を大きくする
ため,撮影対象物体との距離が近い場合の眼の疲労を軽
減し,かつ,撮影対象物体との距離が遠い場合の提示画
像の奥行き感の減少を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の立体画像撮影装置のクレーム対応図で
ある。
【図2】本発明の画像提示装置のクレーム対応図であ
る。
【図3】実施例1の立体画像撮影装置の構成図である。
【図4】立体画像撮影装置および立体画像録画装置の外
観図である。
【図5】カメラ間隔制御装置の構成図である。
【図6】撮像画像表示装置の構成図である。
【図7】実施例1におけるカメラ間隔制御方法例を示す
説明図である。
【図8】実施例2の画像提示装置の構成図である。
【図9】実施例2の画像提示装置を車両に搭載した例を
示す説明図である。
【図10】カメラ間隔制御装置の構成図である。
【図11】HMD(ヘッドマウントディスプレイ)の外
観図である。
【図12】同図(a)はステレオ表示装置の上面図,同
図(b)は側面図である。
【図13】ステレオ表示装置の光学系の配置関係を示す
説明図である。
【図14】光学系の他の配置方法を示す説明図である。
【図15】姿勢計測用センサおよびカメラ姿勢制御装置
の構成を示す説明図である。
【図16】カメラ姿勢制御装置の制御方法を示す説明図
である。
【図17】実施例2におけるカメラ間隔制御方法例を示
す説明図である。
【図18】従来の画像提示装置の構成図である。
【符号の説明】
101 ステレオカメラ 102 撮影物体測距手段 103 カメラ間隔制御手段 104 立体画像信号出力手段 201 ステレオカメラ 202 撮影物体測距手段 203 カメラ間隔制御手段 204 ステレオ画像表示手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2台のカメラからなるステレオカメラ
    と,カメラ前方の撮影対象物体までの距離を測定する撮
    影物体測距手段と,前記撮影物体測距手段の測定信号に
    基づいて,撮影対象物体との距離が近い場合,前記ステ
    レオカメラの2台のカメラの間隔が小さくなるように制
    御し,撮影対象物体との距離が遠い場合,前記ステレオ
    カメラの2台のカメラの間隔が大きくなるように制御す
    るカメラ間隔制御手段と,前記ステレオカメラで撮影し
    た画像信号を外部装置へ出力する立体画像信号出力手段
    とを備えたことを特徴とする立体画像撮影装置。
  2. 【請求項2】 2台のカメラからなるステレオカメラ
    と,カメラ前方の撮影対象物体までの距離を測定する撮
    影物体測距手段と,前記撮影物体測距手段の測定信号に
    基づいて,撮影対象物体との距離が近い場合,前記ステ
    レオカメラの2台のカメラの間隔が小さくなるように制
    御し,撮影対象物体との距離が遠い場合,前記ステレオ
    カメラの2台のカメラの間隔が大きくなるように制御す
    るカメラ間隔制御手段と,前記ステレオカメラで撮影し
    た画像を表示する頭部搭載型のステレオ画像表示手段と
    を備えたことを特徴とする画像提示装置。
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