JP2002344998A - 立体画像表示装置 - Google Patents

立体画像表示装置

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JP2002344998A
JP2002344998A JP2001142660A JP2001142660A JP2002344998A JP 2002344998 A JP2002344998 A JP 2002344998A JP 2001142660 A JP2001142660 A JP 2001142660A JP 2001142660 A JP2001142660 A JP 2001142660A JP 2002344998 A JP2002344998 A JP 2002344998A
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photographing
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JP2001142660A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Yamada
光穗 山田
Atsushi Arai
淳 洗井
Tomoyuki Mishina
智之 三科
Maki Kobayashi
真樹 小林
Fumio Okano
文男 岡野
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Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明では、画像を回り込んで見ることがで
きて、且つ瞳孔間隔が標準ではない観察者でも見ること
ができるように表示する立体画像表示装置を提供するこ
とを課題とする。 【解決手段】 左右眼対応画像選択部1が、インテグラ
ルフォトグラフィ撮影信号5の中から、キーボード4か
らの瞳孔間隔入力信号および頭部運動検出装置2からの
頭部運動検出信号に基づいて、1対の画像をスクリーン
Sに表示する。このスクリーンSには、観察者の瞳孔間
隔および頭部運動に対応した画像が表示される。したが
って、観察者は画像を回り込んで見ることができるとと
もに、瞳孔間隔が標準ではなくても良好な立体画像を見
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、観察者の左右の眼
に対応した1対の画像を表示させる立体画像表示装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、立体画像の撮影方式には、図6
(a)に示すように、二台のカメラ6,6を平行にして
1方向から被写体oを撮影する平行方式と、図6(b)
に示すように、被写体oの位置で二台のカメラ6,6の
光軸を交差させて、1方向から被写体oを撮影する交差
方式とがある。一般にいずれの方式でも、これらのカメ
ラ6,6の間隔は、人間の左右の瞳孔間の距離(以下、
瞳孔間隔と言う。)の標準値である65mmに固定され
ている。これらの二台のカメラ6,6で撮影された左眼
用画像および右眼用画像は、立体画像表示装置に送られ
てスクリーンに投影されたりCRT上に表示されたりす
る。
【0003】前記二台のカメラ6,6により撮影された
左眼用、右眼用画像を表示する立体画像表示装置には、
偏光方式や時分割方式のものがある。偏光方式の立体画
像表示装置では、図7に示すように、左眼用画像が左眼
用プロジェクタ71および左眼用偏光フィルタ72を介
してスクリーンSに投影される。一方、右眼用画像は右
眼用プロジェクタ73および前記左眼用偏光フィルタ7
2の偏光方向に直交した偏光方向となる右眼用偏光フィ
ルタ74を介してスクリーンSに投影される。このスク
リーンSに投影された画像は、観察者が前記左眼用,右
眼用偏光フィルタ72,74を装着した偏光メガネ75
をかけることによって、立体画像として観察される。
【0004】時分割方式の立体画像表示装置では、図8
に示すように、左右像多重装置81および表示装置82
により、左眼用,右眼用画像が、高速で切り替えられな
がら多重にスクリーンSに投影される。このスクリーン
Sに投影された高速で切り替えられる左眼用,右眼用画
像は、観察者がこの切り替え速度に対応した液晶シャッ
タを取り付けた液晶シャッタメガネ83をかけることに
よって、立体画像として観察される。
【0005】また、これらの立体画像表示装置の他に、
例えば、右眼用画像を緑色、左眼用画像を赤色で表示
し、観察者がこれらの色に対応する色フィルタを装着し
たメガネをかけることによって、これらの画像が立体画
像として観察されるアナグリフ方式の立体画像表示装置
等もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
立体画像表示装置では、1方向から撮影された画像だけ
を表示しているので、観察者が移動して、その視線方向
が変わった場合では、その画像が回り込んで見えないと
いう問題があった。
【0007】さらに、従来の撮影方式ではカメラ6,6
の間隔が人間の瞳孔間隔の標準値に固定されているた
め、立体画像表示装置により表示される画像は、瞳孔間
隔が標準値となる観察者だけに快適に観察されていた。
そのため、この標準値よりも広い瞳孔間隔の観察者が観
察すると立体感が減少し、また、この標準値よりも狭い
瞳孔間隔の観察者が観察すると立体感が強くなりすぎ
て、ひどい場合には2重像となって1個の像として見え
ないという問題があった。
【0008】前記の画像が回り込んで見えないという問
題に対する立体テレビ方式の一つとして、平面状あるい
は球面状に配列されたレンズ群を用いたいわゆるインテ
グラルフォトグラフィ方式(以下、IP方式と言う。)
が知られている。以下に、図9を参照しつつIP方式の
原理について説明する。同一平面上に配置された複数の
凸レンズ9aからなるレンズ群9Aの後ろに写真フィル
ム9fを配置し、レンズ群9Aの前に置いた被写体oを
撮影する。これにより、写真フィルム9fには各凸レン
ズ9aにより被写体oの像(以下、要素画像iと言
う。)が結像し撮影される。次に、撮影後に現像するこ
とにより得られた要素画像iを、レンズ群9Aに対して
撮影時と同じ位置に置き、この状態でレンズ群9Aの前
方から上記要素画像iを見ると立体画像を観察できるこ
とになる。
【0009】ここで、図10および図11を参照しつ
つ、上記IP方式の原理を発展させることにより、解像
度の高い立体画像の動画を撮影し表示する装置および方
法について説明する。まず、撮像面積が大きく画素数も
極めて多い撮像手段として、一つのウェハ10w上に前
記写真フィルム9fの代わりに撮像素子10eを設け
る。そして、複数の撮像素子10eが同一平面上に配置
され、これらの各撮像素子10eに対向して設けられる
複数の要素レンズ10aがレンズ群10Aとして配置さ
れる。なお、図10には撮像素子10eおよび要素レン
ズ10aが縦に4個で横に5個配列され、各撮像素子1
0eに光学像D11〜D45が形成される例が示される
が、実際には撮像素子10eおよび要素レンズ10aは
千個から二千個配列される。
【0010】以上のような構成において、撮像素子10
eが十分高精細な画素数で構成されていれば、解像度の
高い立体画像の動画を撮影することができる。そして、
この撮影により得られた光学像D11〜D45を、レン
ズ群10Aに対して撮影時と同じ位置に配置し、その状
態においてこのレンズ群10Aの前方から画像を見る
と、立体画像の動画を観察することができる。
【0011】図12(a)は前記レンズ群10Aを用い
て実現されるインテグラルフォトグラフィを用いた立体
システムの撮影から表示までの概念図である。被写体o
を凸レンズ11を用いて、前記レンズ群10Aで構成さ
れる撮影用複眼レンズ12近辺に結像する。テレビカメ
ラ13でその画像を撮影し、液晶パネル14に表示す
る。この液晶パネル14上にも、撮影用複眼レンズ12
と同じ位置関係となるレンズ群10Aで構成される表示
用複眼レンズ15が貼ってあり、この表示用複眼レンズ
15を通して画像を観察することにより、特殊なメガネ
をかけることなく、回り込んで見ることができる立体再
生像を観察することができる。ここで、前記撮影用複眼
レンズ12上の画像の一例を図12(b)に示す。この
撮影用複眼レンズ12の個々の要素レンズ10aに写っ
た画像が要素画像iである。図12(b)から分かるよ
うに、要素画像iは被写体oを少しずつ違う角度から撮
影したものである。
【0012】しかしながら、前記のようなIP方式にお
ける表示装置では、高解像度の液晶パネルと表示用複眼
レンズを組み合わせた高価な表示装置が必要であった。
【0013】そこで、本発明の課題は、撮影側において
は、あらゆる方向から見た画像を同時に撮影できるとい
うIP方式の優れた特徴を用いると同時に、表示側にお
いては、広く普及した偏光方式などによる二眼式立体テ
レビ方式を用いることにより、観察者が移動して、その
視線方向が変わった場合でも、画像を回り込んで見るこ
とができるように表示する立体画像表示装置を提供する
ことにある。また、本発明の課題は、瞳孔間隔が標準値
ではない観察者であっても、良好な立体画像を見ること
ができるように表示する立体画像表示装置を提供するこ
とにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決した本発
明のうちの請求項1に記載の発明は、観察者の両眼に対
応した1対の画像を任意の方向から撮影する撮影手段に
より撮影された画像を表示させる立体画像表示装置であ
って、観察者の頭部運動を検出する頭部運動検出手段
と、この頭部運動検出手段から出力される信号に基づい
て、前記撮影手段により撮影された画像のうち観察者の
頭部運動による視線方向に対応した1対の画像を選択す
る選択手段と、この選択手段により選択された画像を表
示させる表示手段とを備えることを特徴とする。
【0015】ここで、表示手段とは、例えば、偏光方式
の場合では、左眼用,右眼用表示装置、左眼用,右眼用
偏光フィルタおよびスクリーン等であり、また、時分割
方式の場合では、左右像多重装置、表示装置およびスク
リーン等である。
【0016】請求項1に記載の発明によれば、まず、頭
部運動検出手段により観察者の頭部の運動が検出され
る。そして、この頭部運動検出手段から出力される信号
に基づいて、撮影手段により撮影された画像のうち観察
者の頭部運動による視線方向に対応した1対の画像が選
択手段により選択される。そして、この選択手段で選択
された1対の画像が表示手段により表示される。
【0017】請求項2に記載の発明は、観察者の両眼に
対応した1対の画像を任意の方向から撮影する撮影手段
により撮影された画像を表示させる立体画像表示装置で
あって、観察者の瞳孔間隔を入力する入力手段と、この
入力手段から出力される信号に基づいて、前記撮影手段
により撮影された画像のうち観察者の瞳孔間隔に対応し
た1対の画像を選択する選択手段と、この選択手段によ
り選択された画像を表示させる表示手段とを備えること
を特徴とする。
【0018】請求項2に記載の発明によれば、まず、入
力手段により観察者の瞳孔間隔が入力される。そして、
この入力手段から出力される信号に基づいて、撮影手段
により撮影された画像のうち観察者の瞳孔間隔に対応し
た1対の画像が選択手段により選択される。そして、こ
の選択手段で選択された1対の画像が表示手段により表
示される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係る立体画像表示装置の詳細について説明する。この実
施形態は、本発明を偏光方式の立体画像表示装置に適用
したものである。また、この立体画像表示装置は、IP
方式における撮影手段により撮影した複数の要素画像を
表示するものである。したがって、図9〜12で示した
IP方式における各構成要素については同一符号を付
し、その説明を省略する。ここで、撮影手段は、図12
に示すように、凸レンズ11、撮影用複眼レンズ12お
よびテレビカメラ13で構成されている。
【0020】図1に示すように、立体画像表示装置M
は、左右眼対応画像選択部(選択手段)1、頭部運動検
出装置(頭部運動検出手段)2、キーボード(入力手
段)4、左眼用,右眼用プロジェクタ(表示手段)7
1,73、左眼用,右眼用偏光フィルタ(表示手段)7
2,74およびスクリーン(表示手段)Sから構成され
ている。左右眼対応画像選択部1には、凸レンズ11、
撮影用複眼レンズ12およびテレビカメラ13により撮
影されたインテグラルフォトグラフィ撮影信号5が入力
される。さらに、この左右眼対応画像選択部1には、頭
部運動検出装置2から出力される頭部運動検出信号と、
キーボード4から出力される観察者の瞳孔間隔に対応し
た瞳孔間隔入力信号とが入力される。そして、この左右
眼対応画像選択部1では、頭部運動検出信号および瞳孔
間隔入力信号に基づいて、インテグラルフォトグラフィ
撮影信号5の中から1対の画像データが選択される。こ
こで、この左右眼対応画像選択部1としては、マイクロ
コンピュータが利用されている。
【0021】頭部運動検出装置2は、図2に示すよう
に、磁気ソース21、磁気センサ22、ドライブ回路2
3、コンピュータ24および検出回路25から構成され
る。磁気ソース21と磁気センサ22は、それぞれ互い
に直交した3つコイルC,C,Cから構成されている。
そして、磁気ソース21は、図3に示すように、観察者
の近傍に設置され、磁気センサ22は観察者Pが装着す
る偏光メガネ75に取り付けられる。
【0022】この頭部運動検出装置2の動作としては、
まず、図2に示したコンピュータ24がドライブ回路2
3を駆動して磁気ソース21の各コイルCに周波数の異
なる交流を供給して、互いに直交した3種類の交流磁界
を発生させる。その結果、磁気誘導の原理により、観察
者Pの装着した磁気センサ22の各コイルCに起電力が
生じる。この起電力はそれぞれのコイルCと磁界のなす
角度によって変化する。この磁気センサ22の3つのコ
イルCに発生する起電力を検出回路25によって検出
し、この検出回路25で検出された各起電力がコンピュ
ータ24に送られて、このコンピュータ24で各起電力
の値に基づいて、観察者Pの頭部の絶対的な位置や回転
角が頭部運動検出信号として算出される。このコンピュ
ータ24で算出された観察者Pの頭部運動検出信号が左
右眼対応画像選択部1に出力される。
【0023】次に、この立体画像表示装置Mの動作につ
いて説明する。まず、左右眼対応画像選択部1に、凸レ
ンズ11、撮影用複眼レンズ12およびテレビカメラ1
3により撮影されたインテグラルフォトグラフィ撮影信
号5が入力される。一方、キーボード4には予め観察者
Pの瞳孔間隔が入力されており、この瞳孔間隔に対応し
た瞳孔間隔入力信号が左右眼対応画像選択部1に入力さ
れる。また、頭部運動検出装置2では観察者Pの頭部の
絶対的な位置や回転角が検出されており、この頭部の絶
対的な位置や回転角に対応した頭部運動検出信号が左右
眼対応画像選択部1に入力される。
【0024】そして、この左右眼対応画像選択部1で
は、インテグラルフォトグラフィ撮影信号5の中から1
対の画像データが、瞳孔間隔入力信号および頭部運動検
出信号に基づいて選択される。ここで、観察者Pがスク
リーンSに向かって正面に位置する場合、左右眼対応画
像選択部1は、図4に示すように、この観察者Pの瞳孔
間隔および頭部運動に対応する1対の画像データ1L,
1Rをインテグラルフォトグラフィ撮影信号5の中から
選択する。この1対の画像データ1L,1Rのうち左眼
用画像データ1Lが左眼用プロジェクタ71に出力さ
れ、右眼用画像データ1Rが右眼用プロジェクタ73に
出力される。そして、左眼用プロジェクタ71から左眼
用画像データ1Lが左眼用画像として左眼用偏光フィル
タ72を介してスクリーンSに投影され、右眼用プロジ
ェクタ73から右眼用画像データ1Rが右眼用画像とし
て右眼用偏光フィルタ74を介してスクリーンSに投影
される。このスクリーンSに投影された左眼用,右眼用
画像を、観察者Pが偏光メガネ75を介して観察する。
【0025】そして、観察者Pが頭部を動かして、その
視線方向を右側に移すと、頭部運動検出装置2が観察者
Pの頭部の回転角を検出して、この回転角に対応する頭
部運動検出信号を左右眼対応画像選択部1に出力する。
この左右眼対応画像選択部1では、たとえば、観察者P
の視線方向が右側に移されたことにより変化した頭部運
動検出信号に対応する1対の画像データ3L,3Rを選
択する。そして、この左右眼対応画像選択部1で選択さ
れた1対の画像データ3L,3Rが1対の画像として、
左眼用,右眼用プロジェクタ71,73および左眼用,
右眼用偏光フィルタ72,74を介して、スクリーンS
に投影される。このスクリーンSに投影された1対の画
像を、観察者Pが偏光メガネ75を介して観察する。
【0026】また、観察者Pが右側に移動しながら、ス
クリーンSに投影される画像を観察するときは、頭部運
動検出装置2が連続して変化する観察者Pの頭部の位置
と回転角を検出して、この位置と回転角に対応する頭部
運動検出信号を左右眼対応画像選択部1に連続して出力
する。この左右眼対応画像選択部1では、連続して変化
する頭部運動検出信号に対応する1対の画像データ1
L,1R、1対の画像データ2L,2R、1対の画像デ
ータ3L,3R、1対の画像データ4L,4Rおよび1
対の画像データ5L,5Rを順番に選択する。このよう
に、左右眼対応画像選択部1で順番に選択された1対の
画像データ1L,1R〜5L,5Rはそれぞれ1対の画
像として、左眼用,右眼用プロジェクタ71,73およ
び左眼用,右眼用偏光フィルタ72,74を介して、ス
クリーンSに順番に投影される。このスクリーンSに順
番に投影された1対の画像を、右側に移動する観察者P
が偏光メガネ75を介して観察する。
【0027】次に、前記観察者Pより瞳孔間隔が広い第
二の観察者がこの立体画像表示装置Mを使用する場合
は、キーボード4にこの第二の観察者の瞳孔間隔を入力
する。このキーボード4から第二の観察者の瞳孔間隔に
対応する瞳孔間隔入力信号が左右眼対応画像選択部1に
出力される。そして、第二の観察者がスクリーンSに向
かって正面に位置する場合、左右眼対応画像選択部1は
第二の観察者の瞳孔間隔に対応する瞳孔間隔入力信号に
基づいて、1対の画像データ1L,2Rを選択する。こ
の1対の画像データ1L,2Rは1対の画像として、左
眼用,右眼用プロジェクタ71,73および左眼用,右
眼用偏光フィルタ72,74を介して、スクリーンSに
投影される。このスクリーンSに投影された1対の画像
を、第二の観察者が偏光メガネ75を介して観察する。
【0028】なお、この第二の観察者よりもさらに瞳孔
間隔が広い観察者が使用する場合は、第二の観察者に対
応する1対の画像データ1L,2Rよりも間隔が広い1
対の画像データ1L,3Rや1対の画像データ1L,4
R等が選択される。また、前記観察者Pより瞳孔間隔が
狭い観察者が使用する場合は、観察者Pに対応する1対
の画像データ1L,1Rよりも間隔が狭い1対の画像デ
ータ2L,1Rや4L,1R等が選択される。
【0029】以上によれば、本実施形態において、次の
ような効果を得ることができる。観察者Pの頭部を動か
さない場合では、観察者Pの頭部の回転角に対応した1
対の画像データ3L,3Rが1対の画像としてスクリー
ンSに投影されるので、観察者Pはその視線方向に対応
した画像を観察することができる。また、観察者Pが右
側に移動した場合では、連続して変化する観察者Pの頭
部の位置、回転角に対応した1対の画像データ1L,1
R〜5L,5Rが1対の画像として順番にスクリーンS
に投影されるので、観察者Pは移動により変化する各位
置での視線方向に対応した画像を観察することができ
る。さらに、観察者が変わった場合でも、キーボード4
にその観察者の瞳孔間隔を入力するだけで観察すること
ができるので、誰でも簡単にこの立体画像表示装置Mを
利用することができる。
【0030】以上、本発明は、前記実施形態に限定され
ることなく、様々な形態で実施される。 (1)本実施形態では、撮影手段として撮影用複眼レン
ズを採用したが、本発明はこれに限定されず、例えば、
撮影手段が、従来のように平行に並べた複数台のカメラ
を一体的に上下左右に配置させる構造であっても良い。 (2)本実施形態は、偏光方式における立体画像表示装
置に本発明を適用したものであるが、本発明はこれに限
定されず、例えば、時分割方式およびアナグリフ方式等
における立体画像表示装置に適用しても良い。 (3)本実施形態では、頭部運動検出手段として磁気ソ
ースや磁気センサ等を用いた頭部運動検出装置を採用し
たが、本発明はこれに限定されず、例えば、頭部運動検
出手段が観察者の装着するメガネ等に蛍光マーク、LE
Dをつけてカメラで撮影して検出するもの等であっても
良い。また、図5に示すように、反射マーク26を貼っ
た偏光メガネ75を観察者に装着させ、この反射マーク
26をスクリーンS側から赤外照明27により赤外光で
照明するとともに、観察者の画像をカメラ28により撮
影するものであっても良い。この場合、反射マーク26
の部分の輝度が極めて高いため、2値化等のディジタル
手段(図示せず)により、容易に反射マーク26を抜き
出し観察者の頭部運動による視線方向を決定できる。 (4)本実施形態では、入力手段としてキーボードを採
用したが、本発明はこれに限定されず、例えば、入力手
段がカメラと画像処理装置で構成されるもの等であって
も良い。この場合は、カメラによって観察者の顔を撮影
し、撮影された画像から観察者の瞳孔間隔を画像処理装
置により自動的に測定し、測定された瞳孔間隔に対応す
る信号を選択手段に入力させる。 (5)本実施形態では、表示手段を左眼用,右眼用プロ
ジェクタから出力される画像を左眼用,右眼用偏光フィ
ルタを介してスクリーンに投影させる構造としたが、本
発明はこれに限定されず、選択手段から出力される画像
をディスプレイ等に表示させても良い。例えば、偏光方
式の場合では、左眼用,右眼用画像を左眼用,右眼用偏
光フィルタを貼った左眼用および右眼用ディスプレイに
表示させて、これらの画像をハーフミラーで合成して表
示させる構造にしても良い。 (6)本実施形態では、頭部運動検出手段および入力手
段を全て備える構造にしたが、本発明はこれに限定され
ず、この頭部運動検出手段および入力手段のうちいずれ
か一つの手段のみを備える構造にしても良い。
【0031】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、観察者
の頭部運動による視線方向に対応した1対の画像が表示
手段により表示されるので、観察者が移動したときで
も、画像を回り込んで見ることができる。
【0032】請求項2に記載の発明によれば、観察者の
瞳孔間隔を入力手段に入力するだけで、その瞳孔間隔に
対応した1対の画像が表示されるので、瞳孔間隔が標準
値ではない観察者であっても、良好な立体画像を見るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の立体画像表示装置を示したブロッ
ク図である。
【図2】本実施形態における頭部運動検出装置を示した
概略図である。
【図3】本実施形態における頭部運動検出装置を示した
概略図である。
【図4】本実施形態の左右眼対応画像選択部に入力され
るインテグラルフォトグラフィ撮影信号を示した要部拡
大図である。
【図5】本実施形態における頭部運動検出装置の別の実
施形態を示した概略図である。
【図6】従来の立体画像の撮影方式である平行方式を示
した概略図(a)と、交差方式を示した概略図(b)で
ある。
【図7】従来の偏光方式の表示装置を示した概略図であ
る。
【図8】従来の時分割方式の表示装置を示した概略図で
ある。
【図9】従来のインテグラルフォトグラフィ方式の撮影
および表示装置の原理を示した断面図である。
【図10】従来のインテグラルフォトグラフィ方式を発
展させた撮影および表示装置の原理を示した平面図であ
る。
【図11】図10の矢印A−A線に沿った断面図であ
る。
【図12】従来のインテグラルフォトグラフィ方式の撮
影および表示装置を示した斜視図(a)と、この撮影装
置における撮影用複眼レンズの要部拡大図(b)であ
る。
【符号の説明】
11 凸レンズ(撮影手段) 12 撮影用複眼レンズ(撮影手段) 13 テレビカメラ(撮影手段) M 立体画像表示装置 1 左右眼対応画像選択部(選択手段) 2 頭部運動検出装置(頭部運動検出手段) 21 磁気ソース 22 磁気センサ 23 ドライブ回路 24 コンピュータ 25 検出回路 C コイル 4 キーボード(入力手段) 71 左眼用プロジェクタ(表示手段) 72 左眼用偏光フィルタ(表示手段) 73 右眼用プロジェクタ(表示手段) 74 右眼用偏光フィルタ(表示手段) S スクリーン(表示手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三科 智之 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 小林 真樹 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 岡野 文男 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 Fターム(参考) 5C061 AA01 AA02 AA23 AB01 AB08 AB11 AB14 AB18

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察者の両眼に対応した1対の画像を任
    意の方向から撮影する撮影手段により撮影された画像を
    表示させる立体画像表示装置であって、 観察者の頭部運動を検出する頭部運動検出手段と、 この頭部運動検出手段から出力される信号に基づいて、
    前記撮影手段により撮影された画像のうち観察者の頭部
    運動による視線方向に対応した1対の画像を選択する選
    択手段と、 この選択手段により選択された画像を表示させる表示手
    段とを備えることを特徴とする立体画像表示装置。
  2. 【請求項2】 観察者の両眼に対応した1対の画像を任
    意の方向から撮影する撮影手段により撮影された画像を
    表示させる立体画像表示装置であって、 観察者の瞳孔間隔を入力する入力手段と、 この入力手段から出力される信号に基づいて、前記撮影
    手段により撮影された画像のうち観察者の瞳孔間隔に対
    応した1対の画像を選択する選択手段と、 この選択手段により選択された画像を表示させる表示手
    段とを備えることを特徴とする立体画像表示装置。
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