JP3463960B2 - 立体画像表示装置 - Google Patents
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- Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は眼鏡等を使用する必要が
ない立体画像表示装置に関する。
ない立体画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、眼鏡を使用する必要がない多人数
同時観察可能なステレオ画像表示装置として、本発明者
は既に特開平6-225344号に提案している。この装置は、
ステレオ画像の複数の観察者による同時観察を可能とす
べく、一対のステレオ画像を時分割で表示可能なカラー
液晶板と、その画像を左右の眼に正しく選択的に送るこ
とが可能となる大型凸レンズと、観察者の像を表示可能
な白黒テレビからなるバックライト装置で構成された時
分割ヘッドトラッキング式立体テレビであり、一対のス
テレオ画像を眼鏡無しで多人数同時観察が可能である。
しかしながらこの装置は時分割方式であるため、必然的
に画像のちらつきが生じる点が好ましく無く、またこれ
をちらつきの無い時間並行方式にするにはハーフミラー
等を用いたり、液晶プロジェクタ等を用いなければなら
ず、時分割方式に比べ装置が大きくなる欠点を有してい
た。
同時観察可能なステレオ画像表示装置として、本発明者
は既に特開平6-225344号に提案している。この装置は、
ステレオ画像の複数の観察者による同時観察を可能とす
べく、一対のステレオ画像を時分割で表示可能なカラー
液晶板と、その画像を左右の眼に正しく選択的に送るこ
とが可能となる大型凸レンズと、観察者の像を表示可能
な白黒テレビからなるバックライト装置で構成された時
分割ヘッドトラッキング式立体テレビであり、一対のス
テレオ画像を眼鏡無しで多人数同時観察が可能である。
しかしながらこの装置は時分割方式であるため、必然的
に画像のちらつきが生じる点が好ましく無く、またこれ
をちらつきの無い時間並行方式にするにはハーフミラー
等を用いたり、液晶プロジェクタ等を用いなければなら
ず、時分割方式に比べ装置が大きくなる欠点を有してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の点に鑑
み為されたものであり、特殊な眼鏡無しでステレオ立体
画像表示を時間並行で行う小型の立体映像表示装置を提
供することを目的とするものである。
み為されたものであり、特殊な眼鏡無しでステレオ立体
画像表示を時間並行で行う小型の立体映像表示装置を提
供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決する手段】上記の課題は、以下の(1)に
よって達成され、更に(2)〜(8)であることが好ま
しい。
よって達成され、更に(2)〜(8)であることが好ま
しい。
【0005】(1)ステレオ画像を表示するための光透
過性を有する空間変調素子と、前記空間変調素子を裏面
より照明するためのバックライト装置と、前記バックラ
イト装置の照明光を観察者の左右の眼にそれぞれ分配す
るための光学素子とを有し、前記空間変調素子は前記ス
テレオ画像それぞれを異なる偏光透過性を有するように
同一画面上に表示し、かつ前記バックライト装置が偏光
発生領域可変であり、少なくとも前記ステレオ画像のそ
れぞれの偏光透過性と等しい偏光軸を有する2つの偏光
照明光を発し、かつ、白黒液晶テレビの表面に検光子と
して配設される偏光板を外したものであることを特徴と
する立体画像表示装置。
過性を有する空間変調素子と、前記空間変調素子を裏面
より照明するためのバックライト装置と、前記バックラ
イト装置の照明光を観察者の左右の眼にそれぞれ分配す
るための光学素子とを有し、前記空間変調素子は前記ス
テレオ画像それぞれを異なる偏光透過性を有するように
同一画面上に表示し、かつ前記バックライト装置が偏光
発生領域可変であり、少なくとも前記ステレオ画像のそ
れぞれの偏光透過性と等しい偏光軸を有する2つの偏光
照明光を発し、かつ、白黒液晶テレビの表面に検光子と
して配設される偏光板を外したものであることを特徴と
する立体画像表示装置。
【0006】(2) 前記光学素子が凸レンズ、フレネ
ル凸レンズ、ホログラフィック凸レンズ、回折格子レン
ズ、モノフォックレンズもしくは凹面鏡のいずれかであ
る(1)記載の立体画像表示装置。
ル凸レンズ、ホログラフィック凸レンズ、回折格子レン
ズ、モノフォックレンズもしくは凹面鏡のいずれかであ
る(1)記載の立体画像表示装置。
【0007】(3) 前記空間変調素子がカラー液晶画
像表示板であり、前記ステレオ画像の内、右眼用画像ま
たは左眼用画像表示部分が前記空間変調素子の各ピクセ
ルにおよそ均等に分配され、そのどちらか一方の表示部
分の前記照明光の入力面もしくは前記ステレオ画像出力
面に、偏光方位角回転部材を配設または張り付けること
を特徴とする(1)ないし(2)記載の立体画像表示装
置。
像表示板であり、前記ステレオ画像の内、右眼用画像ま
たは左眼用画像表示部分が前記空間変調素子の各ピクセ
ルにおよそ均等に分配され、そのどちらか一方の表示部
分の前記照明光の入力面もしくは前記ステレオ画像出力
面に、偏光方位角回転部材を配設または張り付けること
を特徴とする(1)ないし(2)記載の立体画像表示装
置。
【0008】(4) 観察者側の映像を連続的に撮影可
能なテレビカメラを更に有することを特徴とする(1)
ないし(3)記載の立体画像表示装置。
能なテレビカメラを更に有することを特徴とする(1)
ないし(3)記載の立体画像表示装置。
【0009】(5) 前記バックライト装置の右目用偏
光発生領域および左目用偏光発生領域は、前記テレビカ
メラによって撮影された観察者の顔画像に基づいて決め
られることを特徴とする(4)記載の立体画像表示装
置。
光発生領域および左目用偏光発生領域は、前記テレビカ
メラによって撮影された観察者の顔画像に基づいて決め
られることを特徴とする(4)記載の立体画像表示装
置。
【0010】(6) 前記バックライト装置に前記観察
者側の顔画像を入力する際、観察者の顔面の2値化像を
入力すべく、前記テレビカメラより得られた観察者像を
画像変調または画像処理することを特徴とする(4)な
いし(5)記載の立体画像表示装置。
者側の顔画像を入力する際、観察者の顔面の2値化像を
入力すべく、前記テレビカメラより得られた観察者像を
画像変調または画像処理することを特徴とする(4)な
いし(5)記載の立体画像表示装置。
【0011】(7) 前記バックライト装置と観察者と
の間にミラーまたはハーフミラーを設置し、前記テレビ
カメラを前記ミラーまたはハーフミラーによって分割さ
れた光軸方向に設置したことを特徴とする(4)ないし
(6)記載の立体画像表示装置。
の間にミラーまたはハーフミラーを設置し、前記テレビ
カメラを前記ミラーまたはハーフミラーによって分割さ
れた光軸方向に設置したことを特徴とする(4)ないし
(6)記載の立体画像表示装置。
【0012】(8) 前記光学素子によるバックライト
照明光を、自動焦点技術を用いて結像させることを特徴
とする(1)ないし(7)記載の立体画像表示装置。
照明光を、自動焦点技術を用いて結像させることを特徴
とする(1)ないし(7)記載の立体画像表示装置。
【0013】
【作用】本発明は、前記の構成により、時間並行で空間
分割的に液晶等の空間変調素子に異なる偏光特性を有す
るように表示されたステレオ画像の各々に対してバック
ライトとして働くよう、該光学素子の背後に予め配設さ
れた偏光発生領域可変のバックライト装置を右目用偏光
発生領域と左目用偏光発生領域とが前記ステレオ画像の
偏光特性のそれぞれに等しい少なくとも2つの偏光照明
光を発生するよう駆動させることにより、時間並行で各
々のステレオ画像が左右の眼に分配される。
分割的に液晶等の空間変調素子に異なる偏光特性を有す
るように表示されたステレオ画像の各々に対してバック
ライトとして働くよう、該光学素子の背後に予め配設さ
れた偏光発生領域可変のバックライト装置を右目用偏光
発生領域と左目用偏光発生領域とが前記ステレオ画像の
偏光特性のそれぞれに等しい少なくとも2つの偏光照明
光を発生するよう駆動させることにより、時間並行で各
々のステレオ画像が左右の眼に分配される。
【0014】尚本発明において、ステレオ画像とは、右
目用と左目用の画像の対のことを示し、時間並行で表示
するとは、該画像の対を同時に並行表示することを示
す。
目用と左目用の画像の対のことを示し、時間並行で表示
するとは、該画像の対を同時に並行表示することを示
す。
【0015】バックライト装置は、右目用偏光領域と左
目用偏光領域とに領域を分割して照明光を発する。それ
ぞれの領域は、観察者の位置にトラッキングさせること
が望ましく、その方法としては、例えば観察者自身の右
顔の半面像をテレビカメラにて撮影し、得られた右顔半
面像を右目用偏光領域として右目用ステレオ画像と共通
の偏光軸を有する照明光で発光させ、残りの領域(該右
顔半面像の周囲領域)を左目用偏光領域として左目用ス
テレオ画像と共通の偏光軸を有する照明光で発光させれ
ば良い。
目用偏光領域とに領域を分割して照明光を発する。それ
ぞれの領域は、観察者の位置にトラッキングさせること
が望ましく、その方法としては、例えば観察者自身の右
顔の半面像をテレビカメラにて撮影し、得られた右顔半
面像を右目用偏光領域として右目用ステレオ画像と共通
の偏光軸を有する照明光で発光させ、残りの領域(該右
顔半面像の周囲領域)を左目用偏光領域として左目用ス
テレオ画像と共通の偏光軸を有する照明光で発光させれ
ば良い。
【0016】また、前記右目用の偏光と左目用の偏光特
性は互いに直交することが望ましいが、異なるものであ
ればこれに特に限定されるものではない。
性は互いに直交することが望ましいが、異なるものであ
ればこれに特に限定されるものではない。
【0017】
【実施例】図1は本発明の実施例1の立体画像表示装置
の構成を示す透視図である。図1において、1はステレ
オ画像のそれぞれを互いに直交する偏光透過特性を有す
るように時間並行で同一画面上に表示させる空間変調素
子として、透過型のカラー液晶板、2はカラー液晶板1
の裏面に位置する光学素子として、焦点距離150mm
のフレネル凸レンズ、3はバックライト装置として白黒
液晶テレビであり、フレネル凸レンズ2の焦点距離より
も遠い、フレネル凸レンズ2より160mm離れた位置
に設置する。4はビデオテープレコーダ等のステレオ画
像出力装置、5はステレオ画像出力装置4から出力され
るステレオビデオ信号を処理するマトリックス回路であ
り、カラー液晶板1にステレオ画像を時間並行で同一画
面上に表示させるように出力する。6は立体画像を観察
する観察者の顔画像を撮影するための赤外線テレビカメ
ラ、7はテレビカメラ6により撮影された顔画像を画像
処理するための画像処理装置、8は観察者の右顔を照明
するための赤外線ライトであり、9はこれらのシステム
の主な部分を収納する筐体である。
の構成を示す透視図である。図1において、1はステレ
オ画像のそれぞれを互いに直交する偏光透過特性を有す
るように時間並行で同一画面上に表示させる空間変調素
子として、透過型のカラー液晶板、2はカラー液晶板1
の裏面に位置する光学素子として、焦点距離150mm
のフレネル凸レンズ、3はバックライト装置として白黒
液晶テレビであり、フレネル凸レンズ2の焦点距離より
も遠い、フレネル凸レンズ2より160mm離れた位置
に設置する。4はビデオテープレコーダ等のステレオ画
像出力装置、5はステレオ画像出力装置4から出力され
るステレオビデオ信号を処理するマトリックス回路であ
り、カラー液晶板1にステレオ画像を時間並行で同一画
面上に表示させるように出力する。6は立体画像を観察
する観察者の顔画像を撮影するための赤外線テレビカメ
ラ、7はテレビカメラ6により撮影された顔画像を画像
処理するための画像処理装置、8は観察者の右顔を照明
するための赤外線ライトであり、9はこれらのシステム
の主な部分を収納する筐体である。
【0018】本実施例において、白黒液晶テレビ3は、
一般の液晶テレビの表面に検光子として配設される偏光
板を外したものを用いる。一般の白黒液晶テレビは、バ
ックライトとして背後から入射された通常光が水平方向
の偏光板によって偏光化された光を、表示画像の濃度が
低いほど偏光軸を垂直に回転させ、出力時に検光子(垂
直方向の偏光軸を有する偏光板)を通すことによって、
濃度の高い部分はバックライト光が通過せず、濃度の低
い部分(明るい部分)はバックライト光が通過する為、
画像を表示することが可能となる。本実施例の白黒液晶
テレビ3は、この検光子を外しているため、濃度の高い
部分も低い部分も同じ輝度で、偏光軸方向のみ異なる発
光装置として作用することとなる。ここで、白黒液晶テ
レビ3の表示する画像は、赤外線ライト8によって照ら
された観察者の右顔を赤外線テレビカメラ6で撮影した
半面像を画像処理装置7によって2値化したものを上下
反転させた鏡像であり、これによって、白黒液晶テレビ
3の表示面における観察者の右顔に相当する部分、すな
わち右目用偏光発生領域は、垂直方向の偏光軸を有する
発光表示を行い、その他の部分、すなわち左目用偏光発
生領域は、水平方向の偏光軸を有する発光表示を行うこ
ととなる。
一般の液晶テレビの表面に検光子として配設される偏光
板を外したものを用いる。一般の白黒液晶テレビは、バ
ックライトとして背後から入射された通常光が水平方向
の偏光板によって偏光化された光を、表示画像の濃度が
低いほど偏光軸を垂直に回転させ、出力時に検光子(垂
直方向の偏光軸を有する偏光板)を通すことによって、
濃度の高い部分はバックライト光が通過せず、濃度の低
い部分(明るい部分)はバックライト光が通過する為、
画像を表示することが可能となる。本実施例の白黒液晶
テレビ3は、この検光子を外しているため、濃度の高い
部分も低い部分も同じ輝度で、偏光軸方向のみ異なる発
光装置として作用することとなる。ここで、白黒液晶テ
レビ3の表示する画像は、赤外線ライト8によって照ら
された観察者の右顔を赤外線テレビカメラ6で撮影した
半面像を画像処理装置7によって2値化したものを上下
反転させた鏡像であり、これによって、白黒液晶テレビ
3の表示面における観察者の右顔に相当する部分、すな
わち右目用偏光発生領域は、垂直方向の偏光軸を有する
発光表示を行い、その他の部分、すなわち左目用偏光発
生領域は、水平方向の偏光軸を有する発光表示を行うこ
ととなる。
【0019】図2はこの立体映像表示装置を上面から視
認した際の光学経路を示す光路図であり、図3は白黒液
晶テレビ3の表示画面の状態を示す図である。図2およ
び図3において、白黒液晶テレビ3には観察者A,Bの
右顔の半面像Ar,Brに相当する領域が垂直方向の偏
光軸を有する光で発光し、Al,Blを含むその他の領
域は水平方向の偏光軸を有する光で発光する。この時、
観察者Aの右目には領域Arがフレネル凸レンズ2によ
って焦立し、観察者Aの左目には領域Alがフレネル凸
レンズ2によって焦立する。同様に、観察者Bの右目に
は領域Brが、左目には領域Blが焦立する。従って、
観察者A,Bの右目には垂直方向の偏光軸を有する光が
入射し、左目には水平方向の偏光軸を有する光が入射す
る事となるが、この時カラー液晶板1には、右目用ステ
レオ画像が垂直方向の偏光透過特性を有するように表示
され、左目用ステレオ画像が水平方向の偏光透過特性を
有するように表示されるため、観察者A,Bの右目には
右目用ステレオ画像が見え、左目には左目用ステレオ画
像が見え、それによって立体画像が観察されることとな
る。
認した際の光学経路を示す光路図であり、図3は白黒液
晶テレビ3の表示画面の状態を示す図である。図2およ
び図3において、白黒液晶テレビ3には観察者A,Bの
右顔の半面像Ar,Brに相当する領域が垂直方向の偏
光軸を有する光で発光し、Al,Blを含むその他の領
域は水平方向の偏光軸を有する光で発光する。この時、
観察者Aの右目には領域Arがフレネル凸レンズ2によ
って焦立し、観察者Aの左目には領域Alがフレネル凸
レンズ2によって焦立する。同様に、観察者Bの右目に
は領域Brが、左目には領域Blが焦立する。従って、
観察者A,Bの右目には垂直方向の偏光軸を有する光が
入射し、左目には水平方向の偏光軸を有する光が入射す
る事となるが、この時カラー液晶板1には、右目用ステ
レオ画像が垂直方向の偏光透過特性を有するように表示
され、左目用ステレオ画像が水平方向の偏光透過特性を
有するように表示されるため、観察者A,Bの右目には
右目用ステレオ画像が見え、左目には左目用ステレオ画
像が見え、それによって立体画像が観察されることとな
る。
【0020】図4は、図1に示したカラー液晶板1のバ
ックライト入射面における構造を示したもので、50は
液晶パネル表示面の裏面、50aは液晶パネル表示面5
0に表示させる一対のステレオ画像の内、右目用画像の
表示部分、50bは前記一対のステレオ画像の内、左目
用画像の表示部分であり、カラー液晶板1の水平方向の
ピクセル毎に交互に配置されている。51は液晶パネル
表示面50の裏面に装着した偏光板であり、51aは、
52aで示した向きの偏光透過特性を有する偏光部分、
51bは52bで示したような、52aとは直交した向
きの偏光透過特性を有する偏光部分であり、51aと5
1bは短冊状に交互に配置されており、偏光部分51a
が前記右目用画像の表示部分50aに位置合わせされ、
偏光部分51bを左目用画像の表示部分50bに位置合
わせすることにより、右目用画像は52aと同一の偏光
特性(垂直方向)を有して出画され、左目用画像は52
bと同一の偏光特性(水平方向)を有して出画される。
ここで、50a、50bおよび51a、51bは水平方
向のピクセル毎に交互に配置されているが、これを垂直
方向にピクセル毎に交互に配置しても同様の効果を得る
ことができる。図1におけるステレオ画像出力装置4か
ら時分割に出力されるステレオビデオ信号はマトリック
ス回路5に入力され、その際ステレオビデオ信号はイン
ターレース方式で右目用画像と左目用画像を含んでいる
ため、その右目用画像は右目用バックライト光を選択で
きる偏光板が存する位置のカラー液晶テレビ1のピクセ
ルを駆動させ、左目用画像は左目用バックライト光を選
択できる偏光板が存する位置のカラー液晶テレビ1のピ
クセルを駆動させる。
ックライト入射面における構造を示したもので、50は
液晶パネル表示面の裏面、50aは液晶パネル表示面5
0に表示させる一対のステレオ画像の内、右目用画像の
表示部分、50bは前記一対のステレオ画像の内、左目
用画像の表示部分であり、カラー液晶板1の水平方向の
ピクセル毎に交互に配置されている。51は液晶パネル
表示面50の裏面に装着した偏光板であり、51aは、
52aで示した向きの偏光透過特性を有する偏光部分、
51bは52bで示したような、52aとは直交した向
きの偏光透過特性を有する偏光部分であり、51aと5
1bは短冊状に交互に配置されており、偏光部分51a
が前記右目用画像の表示部分50aに位置合わせされ、
偏光部分51bを左目用画像の表示部分50bに位置合
わせすることにより、右目用画像は52aと同一の偏光
特性(垂直方向)を有して出画され、左目用画像は52
bと同一の偏光特性(水平方向)を有して出画される。
ここで、50a、50bおよび51a、51bは水平方
向のピクセル毎に交互に配置されているが、これを垂直
方向にピクセル毎に交互に配置しても同様の効果を得る
ことができる。図1におけるステレオ画像出力装置4か
ら時分割に出力されるステレオビデオ信号はマトリック
ス回路5に入力され、その際ステレオビデオ信号はイン
ターレース方式で右目用画像と左目用画像を含んでいる
ため、その右目用画像は右目用バックライト光を選択で
きる偏光板が存する位置のカラー液晶テレビ1のピクセ
ルを駆動させ、左目用画像は左目用バックライト光を選
択できる偏光板が存する位置のカラー液晶テレビ1のピ
クセルを駆動させる。
【0021】ここで、フレネル凸レンズ2と白黒液晶テ
レビ3との距離yは、フレネル凸レンズ2の焦点距離f
と、観察者の観察予定位置とカラー液晶板1との距離x
に基づいて決定することが好ましく、計算式y=fx/
(x−f)によって決定することにより、白黒液晶テレ
ビ3の表示面は観察者にとってフレネル凸レンズ2の焦
立面に位置する事となり、より輝度の高いバックライト
として作用する。本実施例においては、観察者の位置は
カラー液晶板1から2400mm離れた位置であると想
定している。なお、フレネル凸レンズ2は大型凸レン
ズ、ホログラフィックレンズ、回折格子レンズ、モノフ
ォックレンズもしくは凹面鏡によっても同様の効果を得
ることができる。
レビ3との距離yは、フレネル凸レンズ2の焦点距離f
と、観察者の観察予定位置とカラー液晶板1との距離x
に基づいて決定することが好ましく、計算式y=fx/
(x−f)によって決定することにより、白黒液晶テレ
ビ3の表示面は観察者にとってフレネル凸レンズ2の焦
立面に位置する事となり、より輝度の高いバックライト
として作用する。本実施例においては、観察者の位置は
カラー液晶板1から2400mm離れた位置であると想
定している。なお、フレネル凸レンズ2は大型凸レン
ズ、ホログラフィックレンズ、回折格子レンズ、モノフ
ォックレンズもしくは凹面鏡によっても同様の効果を得
ることができる。
【0022】また、テレビカメラ6として自動焦点カメ
ラを用い、その焦点調節駆動に同期してフレネル凸レン
ズ2と白黒液晶テレビ3の表示面との距離yを観察者の
顔画像が白黒液晶テレビ3の表示面に結像するように自
動的に調節する機能を有しても良く、バックライトとし
ての効率をあげるため白黒液晶テレビ3の表示面に大型
の凸レンズやフレネル凸レンズやホログラフィックレン
ズ、回折格子レンズまたはモノフォックレンズ等を、フ
レネル凸レンズとは別に配設しても良い。
ラを用い、その焦点調節駆動に同期してフレネル凸レン
ズ2と白黒液晶テレビ3の表示面との距離yを観察者の
顔画像が白黒液晶テレビ3の表示面に結像するように自
動的に調節する機能を有しても良く、バックライトとし
ての効率をあげるため白黒液晶テレビ3の表示面に大型
の凸レンズやフレネル凸レンズやホログラフィックレン
ズ、回折格子レンズまたはモノフォックレンズ等を、フ
レネル凸レンズとは別に配設しても良い。
【0023】また、テレビカメラ6は、ハーフミラー等
を用いてフレネル凸レンズ2の光軸に一致させて配設し
てもよい。また、赤外線ライト8は可視光や紫外線であ
ってもテレビカメラ2の感度がこれを撮影できるもので
あればよく、赤外線ライト8の位置も本発明の要旨に反
しない限り任意であり、後述する画像処理を行う際には
必ずしも必要無い。また、マイクロウェーブや超音波に
よる検出装置を用いて観察者の位置を検出し、それに基
づき画像処理を行って白黒液晶テレビ3の表示領域を決
定すれば、テレビカメラ6は必ずしも必要でない。
を用いてフレネル凸レンズ2の光軸に一致させて配設し
てもよい。また、赤外線ライト8は可視光や紫外線であ
ってもテレビカメラ2の感度がこれを撮影できるもので
あればよく、赤外線ライト8の位置も本発明の要旨に反
しない限り任意であり、後述する画像処理を行う際には
必ずしも必要無い。また、マイクロウェーブや超音波に
よる検出装置を用いて観察者の位置を検出し、それに基
づき画像処理を行って白黒液晶テレビ3の表示領域を決
定すれば、テレビカメラ6は必ずしも必要でない。
【0024】また、白黒液晶テレビ3における表示領域
は必ずしも観察者の顔の半面像に基づく必要は無く、観
察者の左右の眼にステレオ画像分配に関して適切なバッ
クライトとして働く2値化像であればよい。さらに、2
値化像を得るためテレビカメラ6を複数にしたり、観察
者の映像を画像処理して2値化像を得ても良い。
は必ずしも観察者の顔の半面像に基づく必要は無く、観
察者の左右の眼にステレオ画像分配に関して適切なバッ
クライトとして働く2値化像であればよい。さらに、2
値化像を得るためテレビカメラ6を複数にしたり、観察
者の映像を画像処理して2値化像を得ても良い。
【0025】ここで、本実施例における、テレビカメラ
6の撮影する観察者顔面像の左右の条件、および白黒液
晶テレビ3やカラー液晶板1の偏光方向の条件はあくま
で1例に過ぎず、これらを入れ替えても全く同様の効果
を得ることができる。
6の撮影する観察者顔面像の左右の条件、および白黒液
晶テレビ3やカラー液晶板1の偏光方向の条件はあくま
で1例に過ぎず、これらを入れ替えても全く同様の効果
を得ることができる。
【0026】またカラー液晶板1のバックライト入射面
側の偏光板に関し、本発明の要旨に反しない範囲におい
て結晶または液晶により構成されたフィルムの偏光板に
おける張り付け形状は任意であり、また、偏光板はカラ
ー液晶板1の表示面側に設置しても良い。
側の偏光板に関し、本発明の要旨に反しない範囲におい
て結晶または液晶により構成されたフィルムの偏光板に
おける張り付け形状は任意であり、また、偏光板はカラ
ー液晶板1の表示面側に設置しても良い。
【0027】本実施例ではビデオテープレコーダからの
一方向通信を入力用端子14a,14bまたは15から
入力することによって用いているが、双方向通信たとえ
ばマルティメディア、ゲーム機やテレビ電話等に用いて
も良い。
一方向通信を入力用端子14a,14bまたは15から
入力することによって用いているが、双方向通信たとえ
ばマルティメディア、ゲーム機やテレビ電話等に用いて
も良い。
【0028】
【発明の効果】本発明は、上述の如く構成されているの
で、観察可能領域においては観察者の位置は拘束され
ず、かつ、小型で特殊な眼鏡を必要とせず、多人数同時
観察が可能な時間並行、空間分割ステレオ画像表示によ
る立体画像表示装置を実現することができる。
で、観察可能領域においては観察者の位置は拘束され
ず、かつ、小型で特殊な眼鏡を必要とせず、多人数同時
観察が可能な時間並行、空間分割ステレオ画像表示によ
る立体画像表示装置を実現することができる。
【図1】本発明の実施例1における立体画像表示装置の
構成を示す透視図である。
構成を示す透視図である。
【図2】本発明の実施例1の立体映像表示装置を側上面
から見た光学経路を示す図である。
から見た光学経路を示す図である。
【図3】本発明の実施例1における白黒液晶テレビ3の
表示面の状態を示す図である。
表示面の状態を示す図である。
【図4】本発明の実施例1におけるカラー液晶板1の構
成を示す図である。
成を示す図である。
1 カラー液晶板
2 フレネル凸レンズ
3 白黒液晶テレビ
4 ステレオ画像出力装置
5 マトリックス回路
6 赤外線テレビカメラ
7 画像処理装置
8 赤外線ライト
9 筺体
A,B 観察者
Ar,Br 右目用偏光発生領域
Al,Bl 左目用偏光発生領域
Claims (6)
- 【請求項1】 ステレオ画像を表示するための光透過性
を有する空間変調素子と、前記空間変調素子を裏面より
照明するためのバックライト装置と、前記バックライト
装置の照明光を観察者の左右の眼にそれぞれ分配するた
めの光学素子とを有し、前記空間変調素子は前記ステレ
オ画像それぞれを異なる偏光透過性を有するように同一
画面上に表示し、かつ前記バックライト装置が偏光発生
領域可変であり、少なくとも前記ステレオ画像のそれぞ
れの偏光透過性と等しい偏光軸を有する2つの偏光照明
光を発し、かつ、白黒液晶テレビの表面に検光子として配設される
偏光板を外したものである ことを特徴とする立体画像表
示装置。 - 【請求項2】 前記光学素子が凸レンズ、フレネル凸レ
ンズ、ホログラフィック凸レンズ、回折格子レンズ、モ
ノフォックレンズもしくは凹面鏡のいずれかである請求
項1記載の立体画像表示装置。 - 【請求項3】 前記空間変調素子がカラー液晶画像表示
板であり、前記ステレオ画像の内、右目用画像または左
目用画像表示部分が前記空間変調素子の各ピクセルにお
よそ均等に分配され、そのどちらか一方の表示部分の前
記照明光の入力面もしくは前記ステレオ画像出力面に、
偏光方位角回転部材を配設または張り付けることを特徴
とする請求項1ないし2記載の立体画像表示装置。 - 【請求項4】 観察者側の映像を連続的に撮影可能なテ
レビカメラを更に有することを特徴とする請求項1ない
し3記載の立体画像表示装置。 - 【請求項5】 前記バックライト装置の右目用偏光発生
領域および左目用偏光発生領域は、前記テレビカメラに
よって撮影された観察者の顔画像に基づいて決められる
ことを特徴とする請求項4記載の立体画像表示装置。 - 【請求項6】 前記バックライト装置に前記観察者側の
顔画像を入力する際、観察者の顔面の2値化像を入力す
べく、前記テレビカメラより得られた観察者像を画像変
調または画像処理することを特徴とする請求項4ないし
5記載の立体画像表示装置。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29986494A JP3463960B2 (ja) | 1994-12-02 | 1994-12-02 | 立体画像表示装置 |
US08/470,721 US6011580A (en) | 1994-06-07 | 1995-06-06 | Image display apparatus |
AU26295/95A AU2629595A (en) | 1994-06-07 | 1995-06-07 | Image display apparatus |
DE69523592T DE69523592T2 (de) | 1994-06-07 | 1995-06-07 | Bildanzeigevorrichtung |
EP95921116A EP0764382B1 (en) | 1994-06-07 | 1995-06-07 | Image display apparatus |
PCT/JP1995/001128 WO1995034173A1 (en) | 1994-06-07 | 1995-06-07 | Image display apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29986494A JP3463960B2 (ja) | 1994-12-02 | 1994-12-02 | 立体画像表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08160354A JPH08160354A (ja) | 1996-06-21 |
JP3463960B2 true JP3463960B2 (ja) | 2003-11-05 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP29986494A Expired - Fee Related JP3463960B2 (ja) | 1994-06-07 | 1994-12-02 | 立体画像表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3463960B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH10221644A (ja) * | 1997-02-05 | 1998-08-21 | Canon Inc | 立体画像表示装置 |
JP6812239B2 (ja) * | 2016-12-28 | 2021-01-13 | 京セラ株式会社 | 液晶表示装置 |
-
1994
- 1994-12-02 JP JP29986494A patent/JP3463960B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08160354A (ja) | 1996-06-21 |
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