JPH1010401A - レンズ駆動機構 - Google Patents

レンズ駆動機構

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JPH1010401A
JPH1010401A JP8164537A JP16453796A JPH1010401A JP H1010401 A JPH1010401 A JP H1010401A JP 8164537 A JP8164537 A JP 8164537A JP 16453796 A JP16453796 A JP 16453796A JP H1010401 A JPH1010401 A JP H1010401A
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group frame
lens group
lens
driving
energy conversion
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JP8164537A
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English (en)
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Tetsuji Emura
哲二 江村
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気−機械エネルギ変換素子を用いた駆動が
確実なレンズ駆動機構。 【解決手段】 レンズユニット本体と、レンズユニット
本体に固定された電気−機械エネルギ変換素子と、電気
−機械エネルギ変換素子を固定し磁性材料を用いた駆動
部材と、駆動部材を励磁する励磁部材を有し駆動部材に
より駆動される可動レンズ群枠と、電気−機械エネルギ
変換素子を急速に伸長又は緩速復帰させる電気制御部
と、を備え、電気制御部により電気−機械エネルギ変換
素子を急速伸長させ、急速伸長により駆動部材を急加速
させ、駆動部材の急加速により駆動部材と可動レンズ群
枠との摩擦に抗して滑りを生じさせ、その後、電気制御
部により電気−機械エネルギ変換素子を緩速復帰させ、
緩速復帰による駆動部材の緩加速により、駆動部材と可
動レンズ群枠との摩擦により駆動部材と可動レンズ群枠
を一体で復帰移動させ、この駆動部材の急加速と緩加速
を繰り返し、レンズユニット本体に対し可動レンズ群枠
を駆動させることを特徴とするレンズ駆動機構である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレンズ駆動機構に係
わり、更に詳しくは、カメラ、ビデオカメラ等に用いる
レンズユニットにおけるレンズ駆動機構のうち、電気−
機械エネルギ変換素子を用いた簡易で確実で小型のレン
ズ駆動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電気−機械エネルギ変換素子
を用いたレンズ駆動機構が知られており、一例を図面に
基づき説明する。図5は従来例のレンズ駆動機構の斜視
図である。図で、電気−機械エネルギ変換素子である圧
電素子12の一端はレンズユニット本体であるフレーム
13の圧電素子固定部13eに固定され、もう一端は駆
動部材である駆動軸17が取り付けてある。この駆動軸
17はフレーム13の駆動軸支持部13a、13cに設
けられた軸受13b、13dをそれぞれ通り、圧電素子
12の軸方向の伸縮によって、この駆動軸17は軸方向
に移動可能な状態となっている。可動レンズ群枠1には
ブッシュ部1a、1cに設けられた摺動穴1b、1dを
持ち、その摺動穴1b、1dに前記駆動軸17が貫通し
ていて、駆動軸17に対して、この可動レンズ群枠1は
軸方向に移動可能になっており、また回転規制のため、
レンズユニット本体に固定されたガイドポール3は可動
レンズ群枠1の突起1e、1fで形成されたU溝に嵌合
している。可動レンズ群枠1には電気接点9が取り付け
られ、その接触部9a、9bがレンズユニット本体の固
定部に設置された位置エンコーダ10の導体部10a、
抵抗薄膜部10bに絶えず接触するように設定されてい
るため、可動レンズ群枠1の位置変化に伴う抵抗値変化
を知ることにより、この可動レンズ群枠1の位置を知る
ことができる。
【0003】また、可動レンズ群枠1に設けられたブッ
シュ部1a、1cには板バネ143が取り付けられ、そ
の板バネ143の一部143cが駆動軸17に接触力N
で接触している。
【0004】このような構成での可動レンズ群枠1の駆
動方法を図2を流用して説明する。図2(a)の(A
1)の電気−機械エネルギ変換素子である圧電素子1
2、駆動軸17、駆動物30の初期状態から、圧電素子
12を加速度α1〔=V1/(V1にするまでのきわめて
短い時間)〕で長さL1の急速伸長させる。このとき、
駆動軸17の質量をm、駆動物30の質量をMとし、駆
動物30と駆動軸17との間の静摩擦係数をμとする
と、 (M+m)α1>μN ・・・・・(1)式 つまり、駆動軸17が駆動物30に加える力(M+m)
α1が、駆動部材である駆動軸17と駆動物30との間
に働く摩擦力μNより大きければ、駆動物30は駆動軸
17上を滑ることになり、駆動物30の絶対位置は殆ど
変化せず、図2(a)の(A2)の状態となる。
【0005】次に、圧電素子12を加速度α1より小さ
な加速度α2〔=(V1+V2)/(V1からV2にするま
での時間)〕で初期状態の長さに復帰させると、 (M+m)α2<μN ・・・・(2)式 となり、この場合は摩擦力の方が大きく、駆動物30は
駆動軸17上を滑らず一体となる。つまり、この図2
(a)の(A1)から(A3)のプロセスで駆動物30
は図のように左方向に僅かに移動(L3)したことにな
る。
【0006】但し、図2(a)の(A3)のポイントで
速度V2が急速にゼロになるため、ここで駆動物30に
加速度α3〔=V2/(V2がゼロになるまでのきわめて
短い時間)〕が働くので、左へずり動いてしまわないた
めに、 Mα3<μN・・・・・・(3)式 の条件を満たさなけばならない。
【0007】この図2(a)の(A1)から(A3)の
プロセスを高速で連続して行えば、駆動物30は左方向
へ移動し続けることになる。なお、移動を右方向にする
ときは、逆に図2(a)の(A3)から(A1)へのプ
ロセスにする。なお、このプロセスの周期を人間の可聴
周波数20KHz以上にすればこの急速伸長に伴う振動
による騒音は人間に聞こえなくなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記駆
動を安定して行うためには前記(1)式、(2)式、
(3)式の各数値を安定なものにしておく必要がある。
先ず、駆動軸17の質量mと駆動物30の質量Mは材料
と大きさによって決まり安定なものである。また加速度
α1、α2、α3は圧電素子に加える印加電圧とその時間
によって決まり、これも安定な数値である。
【0009】ところが、接触力Nは板バネ143の形状
によって決まるものであるが、このバネ圧はわずかな形
状ばらつき、わずかな材料の板厚ばらつきによって大き
く変化してしまい、安定に接触力Nを保つために厳しい
部品の管理が強いられる。また、静摩擦係数μは駆動軸
17の表面及び可動レンズ群枠に設けられた摺動穴1
b、1dの内表面の状態によって決まる値であるが、こ
れはそれぞれの表面処理等である程度安定に保てる数値
である。
【0010】ところが、従来例では摩擦力は駆動軸17
と摺動穴1b、1dとの間だけでなく、前述の板バネ1
43も駆動軸17に接触しているため、板バネ143と
駆動軸17の間にも摩擦力が働く。一般に静摩擦係数μ
は接触面の表面物性で決まる定数であるが、この板バネ
143のように点接触或いは線接触による摩擦の場合
は、その接触力Nによって、その部分の静摩擦係数が変
化する。この従来例の構成での静摩擦係数μは、駆動軸
17と摺動穴1b、1dとの間のある程度安定なμ
1と、板バネ143と駆動軸17の間の接触力Nによっ
て変化する不安定なμ2に関係するため、結果として、
静摩擦係数μは不安定な数値となる。
【0011】不安定な接触力Nと不安定な静摩擦係数μ
との積による摩擦力μNは結果として、不安定な値とな
り、(1)式、(2)式、(3)式の不等式を満たすた
めの圧電素子12の加速度α1、α2、α3の設定は困難
なものとなる。また、例えば、例え設定できたとして
も、接触力Nを変更したい場合が生じた時、接触力Nを
変更すると板バネ143と駆動軸17との間の静摩擦係
数μ2も変化してしまうため、つまり静摩擦係数μと接
触力Nを独立して調節することができないという問題も
ある。
【0012】本発明の目的は上記の課題に鑑みなされた
もので、電気−機械エネルギ変換素子を用いた簡易で確
実で小型なレンズ駆動機構を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的は次のような
手段により達成される。即ち、本発明はレンズユニット
本体と、前記レンズユニット本体に固定された電気エネ
ルギを機械エネルギに変換する電気−機械エネルギ変換
素子と、前記電気−機械エネルギ変換素子を固定し磁性
材料を用いた駆動部材と、前記駆動部材を励磁する励磁
部材を有し駆動部材により駆動される可動レンズ群枠
と、前記電気−機械エネルギ変換素子を急速に伸長又は
緩速復帰させる電気制御部と、を備え、前記電気制御部
により前記電気−機械エネルギ変換素子を急速伸長さ
せ、前記急速伸長により前記駆動部材を急加速させ、前
記駆動部材の急加速により前記駆動部材と前記可動レン
ズ群枠との摩擦に抗して滑りを生じさせ、その後、前記
電気制御部により前記電気−機械エネルギ変換素子を緩
速復帰させ、前記緩速復帰による前記駆動部材の緩加速
により、前記駆動部材と前記可動レンズ群枠との摩擦に
より前記駆動部材と前記可動レンズ群枠を一体で復帰移
動させ、この前記駆動部材の急加速と緩加速を繰り返
し、前記レンズユニット本体に対し前記可動レンズ群枠
を駆動させることを特徴とするレンズ駆動機構で達成さ
れる。
【0014】ここで、電気−機械エネルギ変換素子とは
電気エネルギを機械エネルギに変換する全ての素子をい
い、例えばセラミックス圧電素子等をいう。また、駆動
部材の磁性材料とは磁化する材料の全てをいい、例え
ば、SUS420等のマルテンサイト系ステンレス鋼
類、磁性プラスチック、S45C等の一般鋼類又はこれ
に類する磁性材料をいう。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。
【0016】(実施形態1)図1は実施形態のレンズ駆
動機構図で、図2はレンズ駆動機構の説明図である。更
に詳しくは、図1(a)はレンズ駆動機構の平面断面
図、図1(b)はレンズ駆動機構の正面断面図で、図2
(a)は圧電素子、駆動軸、駆動物の説明図で、図2
(b)は電気−機械エネルギ変換素子の加速度、速度、
変位と時間の説明図である。なお、前記従来例と同一の
部材には同一の符号を付すと共に、機能的、構成的に変
わらないものについては説明を省略する。
【0017】図で、電気−機械エネルギ変換素子である
圧電素子12の一端はレンズユニット本体であるフレー
ム13の圧電素子固定部13eに固定され、もう一端は
駆動部材である駆動軸17が取り付けてある。この駆動
軸17はレンズユニット本体であるフレーム13の駆動
軸支持部13a、13cに設けられた軸受13b、13
dを通り、圧電素子12の軸方向の伸縮によって、この
駆動軸17は軸方向に移動可能な状態となる。電気−機
械エネルギ変換素子である圧電素子12はセラミックス
圧電素子で、積層構造となっており伸長が大きく、電圧
印加時の伸長レスポンスが他の圧電素子より良い。ま
た、この駆動軸17の磁性材料はSUS420等のマル
テンサイト系ステンレス鋼類であり、レンズユニット本
体であるフレーム13の非磁性材料は例えばSUS30
4等のオーステナイト系ステンレス鋼である。可動レン
ズ群枠1はブッシュ部1a、1cに駆動軸17が貫通し
ていて、駆動軸17に対して、この可動レンズ群枠1は
軸方向に移動可能になっており、また、回転規制のた
め、レンズユニットに固定されたガイドポール3は可動
レンズ群枠1の突起1e、1fに設けられたU溝に嵌合
している。また、可動レンズ群枠1に設けられたブッシ
ュ部1a、1cには励磁部材である永久磁石141が取
り付けられている。マイコン20はレンズ駆動機構を電
気的に制御し、位置センサ23は可動レンズ群枠1の位
置を検知するセンサで非接触型となっている。可動レン
ズ群枠1の位置を知るためのレンズ群枠位置検知部であ
る位置エンコーダ22は非接触型の位置センサ23の信
号に基づき可動レンズ群枠1の位置信号をマイコンに送
る。また、電気制御部である圧電素子駆動回路21は圧
電素子12を駆動する回路である。駆動軸17は磁性材
料でできているため可動レンズ群枠1に取り付けられた
励磁部材である永久磁石141との間に吸引力が働き、
駆動軸17と駆動穴1b、1dとの間に接触力Nが働
く。このNは永久磁石141の体積で決まる磁力と、永
久磁石141と駆動軸17との距離によって決まる値で
あり、安定な値である。また静摩擦係数も駆動軸17と
摺動穴1b、1d間に働くもののみであるから、これも
表面処理等である程度安定に保てる値であり、結局摩擦
力μNは従来に比べて安定した値である。
【0018】次に、図2(a)で、(A1)は圧電素子
12、駆動軸17、駆動物30の初期状態で、(A2)
は圧電素子12が加速度α1で長さ(L1)だけ急速伸
長した状態で、(A3)は電気−機械エネルギ変換素子
である圧電素子12が緩速復帰(L2=L3)した状態
をそれぞれ示している。更に図2(b)で、(B1)は
圧電素子変位と時間の関係、(B2)は圧電素子速度と
時間の関係、(B3)は圧電素子加速度と時間の関係を
それぞれ示している。
【0019】ここでレンズ駆動の動作を説明すると、先
ず、マイコン20に可動レンズ群枠1の位置指令を入力
する。その位置指令と位置エンコーダからの位置信号が
異なっているときは、可動レンズ群枠を移動させるた
め、その位置方向とは逆方向に電気制御部である圧電素
子駆動回路21によって圧電素子12を急速伸長させ
る。ここで磁性材料である駆動軸17に永久磁石141
が引きつけられているので、駆動軸17と摺動穴1b、
1dとの間に接触力Nが働いているが、その接触力Nに
よる摩擦力μNより駆動軸の駆動力(M+m)α1の方
が大きいので駆動軸17が移動し、可動レンズ群枠1が
駆動軸に対し滑る。次に、電気−機械エネルギー変換素
子である圧電素子12を緩速復帰させる。この時は駆動
力(M+m)α1より摩擦力μNの方が大きいので駆動
軸と可動レンズ群枠は一体となり復帰する。この動作を
高速で繰り返すと可動レンズ群枠1が移動するので、位
置エンコーダを読み取りつつ、所定の位置になるまで続
けてこれを繰り返す。この機構によれば、前述の
(1)、(2)、(3)式の駆動軸17の質量m、可動
レンズ群枠1の質量M、前述の摩擦係数μ、前述の接触
力Nは全て安定な値に保つことができるため、(1)
式、(2)式、(3)式の不等式を満たすための圧電素
子の加速度α1、α2、α3の設定は容易なまものとなっ
ている。また、静摩擦係数μ、接触力Nを変更したい場
合でも、それぞれ独立して変更できるため便利な機構と
なる。以上のように、簡易で確実で小型なレンズ駆動機
構となる。
【0020】(実施形態2)実施形態2は実施形態1の
永久磁石を励磁部材の電磁石にしたもので、図3は実施
形態のレンズ駆動機構図で、図4はレンズ駆動機構の説
明図である。更に詳しくは、図3(a)はレンズ駆動機
構の平面断面図、図3(b)はレンズ駆動機構の正面断
面図で、図4(a)は圧電素子、駆動軸、駆動物の説明
図で、図4(b)は電気−機械エネルギ変換素子の加速
度、速度、変位と時間の説明図である。なお、前述の実
施形態1と同一の部材には同一の符号を付すと共に、機
能的、構成的に変わらないものについてはその説明を省
略する。
【0021】図3で、励磁部材である電磁石142は可
動レンズ群枠1に設けられた電磁石で、また電磁石駆動
回路24は電磁石142を駆動する駆動回路である。そ
の他は図1と同様である。
【0022】また、図4(a)で(A4)は電気−機械
エネルギ変換素子である圧電素子12が緩速復帰後に駆
動軸17が停止した状態を示している。更に詳しくはA
1からA3は実施形態1と同様であるが(A3)のポイ
ントで圧電素子の速度がゼロになった瞬間(駆動物に加
速度α3がかかった瞬間)に電磁石に流す電流を止め、
駆動軸との間に働く吸引力をゼロにし、駆動軸と駆動物
の間の接触力をきわめて小さくする(接触力は駆動物の
質量Mに働く重力だけ)。すると(A3)のポイントか
ら駆動物30は更に左へ駆動軸上を滑り動いてから止ま
ることになる。この移動は速度V2の駆動物の運動エネ
ルギが摩擦力μ′Mgに消費されるまで続くから、重力
加速度をg、駆動物と駆動軸の間の動摩擦係数をμ′と
して、その移動量X(=L4)は、 μ′Mg・X=(1/2)・M(V22 となる。つまり1回のプロセスでレンズ群枠の移動量を
大きくすることができる。
【0023】また、電磁石142に流す電流値を変える
ことにより接触力Nを変化させることができるので摩擦
力μNを制御することができ(1)式、(2)式、
(3)式をいままで以上に活用することができる。この
レンズ移動機構をカメラやビデオカメラに使ったときは
このレンズ移動機構は静的な状態にはなく、絶えず振動
や衝撃が働いているため(1)式、(2)式、(3)式
の条件は絶えず変化しているので、圧電素子の加速度α
1、α2、α3の制御だけでは、これらの式を満たすこと
が難しい場合があるからである。
【0024】なお、実施形態では電磁石を緩速度終了直
前で、励磁をゼロとしたが励磁のままでもよい。この場
合、実施形態1の永久磁石と同様の可動レンズ群枠の駆
動となる。
【0025】
【発明の効果】以上のように構成したので下記の効果を
奏する。
【0026】請求項1によれば、電気制御部により電気
−機械エネルギ変換素子を急速伸長させ、急速伸長によ
り駆動部材を急加速させ、駆動部材の急加速により駆動
部材と励磁部材を有する可動レンズ群枠との摩擦に抗し
て滑りを生じさせ、その後、電気制御部により電気−機
械エネルギ変換素子を緩速復帰させ、緩速復帰により駆
動部材を緩加速により、駆動部材と可動レンズ群枠との
摩擦により駆動部材と可動レンズ群枠が一体で復帰移動
させ、この駆動部材の急加速と緩加速の繰り返しにより
レンズユニット本体に対し可動レンズ群枠を駆動させる
ので、レンズ駆動が簡易で、確実で、小型のレンズ駆動
機構となる。
【0027】請求項2によれば、請求項1において、励
磁部材として永久磁石を用いたので、可動レンズ群枠の
駆動が安定する。
【0028】請求項3によれば、請求項1において、励
磁部材として電磁石を用いたので、可動レンズ群枠の駆
動が安定する。
【0029】請求項4によれば、請求項1、2又は3に
おいて、可動レンズ群枠のレンズユニット本体に対する
位置を検知するレンズ群枠位置検知部を有し、前記レン
ズ群枠位置検知部により前記可動レンズ群枠をクローズ
ドループ制御するので、可動レンズ群枠の位置検知が精
度良く行われる。
【0030】請求項5によれば、請求項3又は4に記載
のレンズ駆動機構において、電気−機械エネルギ変換素
子の復帰完了直前に、電流値を変えることで接触力Nを
変化させることができるので、(1)、(2)式におい
て、加速度αの他、摩擦力μNを制御しながら駆動で
き、駆動部材の移動効率が良くなる。
【0031】請求項6によれば、請求項3から5の何れ
か1項に記載のレンズ駆動機構において、駆動部材が停
止状態で、電磁石が駆動部材を励磁中はレンズユニット
本体に対し可動レンズ群枠は移動停止しているので、可
動レンズ群枠を確実に固定できる。
【0032】請求項7によれば、請求項1から6の何れ
か1項に記載のレンズ駆動機構において、電気−機械エ
ネルギ変換素子がセラミックス圧電素子であるので、電
気−機械変換性能が良好である。
【0033】請求項8によれば、請求項4に記載のレン
ズ駆動機構において、レンズ群枠位置検知部が非接触型
であるので、摺動抵抗を摺動片が摺動するような接触型
に比して摩擦力の変動がなくレンズ駆動が円滑となる。
【0034】請求項9によれば、請求項1から8の何れ
か1項に記載のレンズ駆動機構において、駆動部材の磁
性材料がマルテンサイト系ステンレス鋼類、磁性プラス
チック、一般鋼類あるので、駆動部材の磁化力が良好と
なる。
【0035】請求項10によれば、請求項1から9の何
れか1項に記載のレンズ駆動機構において、駆動部材と
摺動する可動レンズ群枠の部分が非磁性材料を用いたも
のであるので、駆動部材と摺動する部分が磁化されず駆
動部材と可動レンズ群枠との摺動が円滑となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のレンズ駆動機構図である。
【図2】レンズ駆動機構の説明図である。
【図3】実施形態のレンズ駆動機構図である。
【図4】レンズ駆動機構の説明図である。
【図5】従来例のレンズ駆動機構の斜視図である。
【符号の説明】
1 可動レンズ群枠 1a,1c ブッシュ部 1b,1d 摺動穴 1e,1f 突起 3 ガイドポール 9 電気接点 10 位置エンコーダ 12 圧電素子(電気−機械エネルギ変換素子) 13 フレーム(レンズユニット本体) 13a,13c 駆動軸支持部 13b,13d 軸受 13e 圧電素子固定部 141 永久磁石 142 電磁石 143 板バネ 17 駆動軸(駆動部材) 20 マイコン 21 圧電素子駆動回路(電気制御部) 22 位置エンコーダ(レンズ群枠位置検知部) 23 位置センサ 24 電磁石駆動回路 30 駆動物(可動レンズ群枠)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズユニット本体と、前記レンズユニ
    ット本体に固定された電気エネルギを機械エネルギに変
    換する電気−機械エネルギ変換素子と、前記電気−機械
    エネルギ変換素子を固定し磁性材料を用いた駆動部材
    と、前記駆動部材を励磁する励磁部材を有し駆動部材に
    より駆動される可動レンズ群枠と、前記電気−機械エネ
    ルギ変換素子を急速に伸長又は緩速復帰させる電気制御
    部と、を備え、前記電気制御部により前記電気−機械エ
    ネルギ変換素子を急速伸長させ、前記急速伸長により前
    記駆動部材を急加速させ、前記駆動部材の急加速により
    前記駆動部材と前記可動レンズ群枠との摩擦に抗して滑
    りを生じさせ、その後、前記電気制御部により前記電気
    −機械エネルギ変換素子を緩速復帰させ、前記緩速復帰
    による前記駆動部材の緩加速により、前記駆動部材と前
    記可動レンズ群枠との摩擦により前記駆動部材と前記可
    動レンズ群枠を一体で復帰移動させ、この前記駆動部材
    の急加速と緩加速を繰り返し、前記レンズユニット本体
    に対し前記可動レンズ群枠を駆動させることを特徴とす
    るレンズ駆動機構。
  2. 【請求項2】 前記可動レンズ群枠の励磁部材が永久磁
    石であることを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動
    機構。
  3. 【請求項3】 前記可動レンズ群枠の励磁部材が電磁石
    であることを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動機
    構。
  4. 【請求項4】 前記レンズユニット本体に対する前記可
    動レンズ群枠の位置を検知するレンズ群枠位置検知部を
    有し、前記レンズ群枠位置検知部により前記可動レンズ
    群枠をクローズドループ制御することを特徴とする請求
    項1、2又は3に記載のレンズ駆動機構。
  5. 【請求項5】 前記電気−機械エネルギ変換素子の緩速
    復帰の完了直前に、前記電磁石の励磁をなくすことを特
    徴とする請求項3又は4に記載のレンズ駆動機構。
  6. 【請求項6】 前記電気−機械エネルギ変換素子の不作
    動時に前記電磁石を励磁し続けてレンズユニット本体に
    対し可動レンズ群枠を停止させることを特徴とする請求
    項3から5の何れか1項に記載のレンズ駆動機構。
  7. 【請求項7】 前記電気−機械エネルギ変換素子がセラ
    ミックス圧電素子であることを特徴とする請求項1から
    6の何れか1項に記載のレンズ駆動機構。
  8. 【請求項8】 前記レンズ群枠位置検知部が非接触型で
    あることを特徴とする請求項4に記載のレンズ駆動機
    構。
  9. 【請求項9】 前記駆動部材の磁性材料がマルテンサイ
    ト系ステンレス鋼類、磁性プラスチック、一般鋼類であ
    ることを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載
    のレンズ駆動機構。
  10. 【請求項10】 前記駆動部材と摺動する前記可動レン
    ズ群枠の部分が非磁性材料を用いたものであることを特
    徴とする請求項1から9の何れか1項に記載のレンズ駆
    動機構。
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