JPH10103486A - 無段変速機の制御装置 - Google Patents
無段変速機の制御装置Info
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- JPH10103486A JPH10103486A JP25258296A JP25258296A JPH10103486A JP H10103486 A JPH10103486 A JP H10103486A JP 25258296 A JP25258296 A JP 25258296A JP 25258296 A JP25258296 A JP 25258296A JP H10103486 A JPH10103486 A JP H10103486A
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Abstract
ける切換ショックを簡単な構造により低減し得るように
する。 【解決手段】 それぞれプーリ間隔可変のプライマリ
プーリとセカンダリプーリとこれらに掛け渡された駆動
ベルトとを有する無段変速機の制御装置であり、アキュ
ムレータ室76とサポート室78とを有するアキュムレ
ータ75を有し、マニュアル弁61の操作によりコント
ロール圧油路57からの油圧が後退用ブレーキ43のブ
レーキシリンダ45と、前進用クラッチ36のクラッチ
シリンダ32に供給される。マニュアル弁61が前進位
置に操作されたときには、このマニュアル弁61から圧
力制御弁66にパイロット圧が供給されて、圧力制御弁
66の作動によって、ブレーキシリンダ45とクラッチ
シリンダ32とに対しては相互に相違した圧力が供給さ
れる。
Description
段変速機における前進と後進との切換時における切換シ
ョックを軽減するようにした無段変速機の制御装置に関
する。
設けられたプライマリプーリと出力軸に設けられたセカ
ンダリプーリとの間に金属製の駆動ベルトを装着し、油
圧によってプーリ径を変化させて出力軸の回転数を無段
階に変化させるようにしたものがある。
ために、油圧多板式の前進用クラッチと後退用ブレーキ
とが無段変速機内に組み込まれており、車室内のコント
ロールレバーつまりセレクトレバーの操作によって、前
進用クラッチを作動させると車両は前進モードとなり、
後退用ブレーキを作動させると後退モードとなる。これ
らのクラッチとブレーキは、それぞれエンジンにより駆
動される油圧ポンプからの油圧をクラッチシリンダとブ
レーキシリンダとに切換制御して供給することによって
作動されるようになっており、このような制御装置とし
ては、たとえば、特開平3-223565号公報に記載されるよ
うなものがある。
によって油圧バルブを切り換えてクラッチシリンダとブ
レーキシリンダとに対する油圧の供給が切り換えられた
ときには、切換ショックが発生することから、これを軽
減するために、油圧回路にアキュムレータを接続するよ
うにしている。
タリギヤつまり遊星歯車により構成したタイプの無段変
速機にあっては、後退用ブレーキをプライマリプーリ側
に配置し、前進用クラッチをトルクコンバータ側に配置
するようにしており、トランスミッションの全長を短く
するために、プライマリプーリの軸を支持する軸受の外
側にブレーキシリンダを配置する必要がある。このた
め、ブレーキシリンダはクラッチシリンダに比して有効
面積を大きくとることができないので、ブレーキシリン
ダの作動力は、後退用ブレーキが遊星歯車を有するタイ
プであることもあり、大きく設定する必要がある。
チシリンダよりも高い作動圧を供給しなければならない
ので、ブレーキシリンダとクラッチシリンダとに対して
は、圧力が相違した油圧を供給する必要がある。したが
って、切換時のショックを軽減するためには、従来、ブ
レーキシリンダ用とクラッチシリンダ用の2つのアキュ
ムレータを設けるようにしている。
み込むようにすると、それだけトランスミッション内の
油圧回路が複雑となるだけでなく、それぞれの設置スペ
ースが必要となる。
と後退の切換時における切換ショックを簡単な構造によ
り低減し得るようにすることにある。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば以
下のとおりである。
は、それぞれプーリ間隔可変となっており、駆動ベルト
が掛け渡されたプライマリプーリおよびセカンダリプー
リと、エンジン側の回転を入力軸に正転方向に伝達する
前進用クラッチを作動させるクラッチシリンダと、エン
ジン側の回転を入力軸に逆転方向に伝達する後退用ブレ
ーキを作動させるとともにクラッチシリンダよりも小さ
な油室面積を有するブレーキシリンダとを有する無段変
速機の制御装置であって、エンジンにより駆動される油
圧源からの油圧が所定の圧力に制御されて供給される第
1と第2の流入ポートと、ブレーキシリンダにブレーキ
油路を介して接続されて後退位置に設定されたときに第
1の流入ポートと導通状態になる第1の吐出ポートと、
クラッチシリンダにクラッチ油路を介して接続されて前
進位置に設定されたときに第2の流入ポートに導通状態
になる第2の吐出ポートとを有するマニュアル弁と、マ
ニュアル弁を後退位置あるいは前進位置に設定したとき
に第1あるいは第2の流入ポートと導通状態となる調圧
ポートからの油圧により第1の流入ポートに供給される
油圧を第2の流入ポートに供給される油圧よりも高い圧
力に設定する圧力制御弁と、アキュムレータ室とサポー
ト室とを有するアキュムレータと、マニュアル弁を後退
位置に設定したときに第1の吐出ポートとアキュムレー
タ室とを導通させ、マニュアル弁を前進位置に設定した
ときに第2の吐出ポートとアキュムレータ室とを導通さ
せるアキュムレータ油路と、サポート室にアシスト圧力
を供給するサポート油路とを有することを特徴とする。
装置にあっては、マニュアル弁に設けられた調圧ポート
により圧力制御弁が作動して、マニュアル弁が前進位置
に操作されたときにクラッチシリンダとアキュムレータ
とに導通される圧力と、マニュアル弁が後退位置に操作
されたときにブレーキシリンダとアキュムレータとに導
通される圧力とが相違した圧力に設定される。共通のア
キュムレータによって前後進切換時の切換ショックを低
減することができ、部品点数を低減させるとともに装置
の小型化を達成することができる。
に基づいて詳細に説明する。
の駆動系を示すスケルトン図であり、図示省略したエン
ジンにより駆動されるクランク軸1は、トルクコンバー
タ2のポンプ側ケース3にドライブプレート4を介して
直結されており、ポンプ側ケース3内に設けられたポン
プインペラ3aに対向して配置されたタービンランナ5
はタービン軸6に直結されている。ポンプインペラ3a
とタービンランナ5の間にはステータ7が配置され、ワ
ンウエイクラッチ8により支持されている。これによ
り、エンジンの動力は、トルクコンバータ2を介してタ
ービン軸6に伝達される。
て無段変速機12の入力軸13に伝達されるようになっ
ている。入力軸13にはプライマリプーリ14が設けら
れており、これに対向してプライマリ側の可動シープ1
4aが入力軸13に対してボールスプラインなどにより
軸方向に摺動自在に装着され、プライマリプーリ14は
プーリ間隔可変となっている。入力軸13に平行に配置
された出力軸15にはセカンダリプーリ16が設けられ
ており、これに対向してセカンダリ側の可動シープ16
aが出力軸15に対して、可動シープ14aと同様に軸
方向に摺動自在に装着され、セカンダリプーリ16はプ
ーリ間隔可変となっている。なお、駆動系全体はケース
10内に組み込まれている。
16との間には駆動ベルト17が掛け渡されており、両
方のプーリ14,16の溝幅を変化させることにより、
それぞれのプーリ14,16に対する巻付け径の比率を
変化させて出力軸15の回転数を無段変速するようにし
ている。
ために、可動シープ14aとの間に油室18を形成する
シリンダ19が入力軸13に取り付けられ、セカンダリ
プーリ16の溝幅を変化させるために、可動シープ16
aとの間に油室21を形成するシリンダ22が出力軸1
5に取り付けられている。
軸25に連結されており、中間軸25に取り付けられた
ギヤ26がディファレンシャル装置27のファイナルギ
ヤ28に噛み合い、ディファレンシャル装置27に連結
された車軸29a,29bには車輪31a,31bが取
り付けられている。前輪駆動車の場合には、車輪31
a,31bは前輪となる。
定される前進用クラッチドラム部を備えた環状のクラッ
チシリンダ32と、入力軸13に固定され端部にクラッ
チハブを備えるキャリア34とを有し、クラッチシリン
ダ32の端部に設けられたクラッチドラム部と、前記ク
ラッチハブ35との間には、多板式の前進用クラッチ3
6が設けられており、この前進用クラッチ36を作動す
るための油圧ピストン37がクラッチシリンダ32内に
組み込まれている。したがって、クラッチシリンダ32
内の油室32aに油圧を供給して前進用クラッチ36を
接続状態とすると、タービン軸6の回転はクラッチハブ
35およびキャリア34を介して入力軸13に伝達され
て入力軸13はタービン軸6と同一の正転方向に回転す
る。
互に噛み合って対をなすプラネタリピニオンギヤ38,
39が回転自在に装着され、一方のプラネタリピニオン
ギヤ38はタービン軸6に固定されたサンギヤ41に噛
み合い、他方のプラネタリピニオンギヤ39はサンギヤ
41の外側に設けられたリングギヤ42の内歯と噛み合
っており、これらのギヤによりダブルピニオン式プラネ
タリギヤが構成されている。それぞれのプラネタリピニ
オンギヤ38,39は図1にあっては作図の便宜上離し
て示されているが、これらに対となって噛み合ってお
り、これらのプラネタリピニオンギヤ38,39を複数
対設けるようにしても良い。このリングギヤ42とケー
ス10との間には多板式の後退用ブレーキ43が設けら
れており、この後退用ブレーキ43を作動するための油
圧ピストン44がケース10に形成されたブレーキシリ
ンダ45内に組み込まれている。
れた状態のもとで、ブレーキシリンダ45内の油室45
aに油圧を供給して後退用ブレーキ43を制動状態とす
ると、リングギヤ42がケース10に固定された状態に
なるので、タービン軸6と一体のサンギヤ41の回転は
対となったプラネタリピニオンギヤ38,39を介して
キャリア34に伝達され、入力軸13はタービン軸6と
は逆の逆転方向に回転する。
マリプーリ14側に配置され、前進用クラッチ36がト
ルクコンバータ2側に配置されており、トランスミッシ
ョンの全長を短くするために、プライマリプーリ14の
軸を支持する軸受46の外側にブレーキシリンダ45が
配置されている。このため、ブレーキシリンダ45はク
ラッチシリンダ32に比して有効面積を大きくとること
ができないので、ブレーキシリンダ45内の油室45a
内には、クラッチシリンダ32内の油室32aよりも作
動圧の高い油圧を供給する必要がある。
32などの油圧作動機器を作動させるために、ケース1
0内には油圧源としてのオイルポンプ47が配置されて
おり、このオイルポンプ47はクランク軸1によりポン
プ側ケース3を介して駆動されるようになっている。
するための油圧回路を示す図であり、オイルポンプ47
はトロコイド歯形式のギヤポンプであり、エンジンによ
り駆動される駆動側歯車とこれに噛み合う従動側歯車と
を有し、吐出口48と吸入口49とが設けられている。
吸入口49にはオイルパン51に接続された流入側油路
52が接続され、吐出口48にはライン圧油路53が接
続されている。
16側の可動シープ16aを作動させる油室21に接続
されるとともに、変速制御弁54とライン圧制御弁55
のライン圧ポートに接続されている。これらの制御弁5
4,55は、比例電磁リリーフ弁であり、それぞれ制御
ユニット56からの電力により作動するソレノイドを有
している。
御ユニット56から供給される電流に対応したライン圧
油路53の圧力を制御してセカンダリプーリ16の油室
21に供給されるライン圧つまりセカンダリ圧を制御す
る。また、ライン圧制御弁55の吐出ポートにはコント
ロール圧油路57が接続されており、このコントロール
圧油路57は所定の圧力のコントロール圧を供給する。
ライマリプーリ14側の可動シープ14aを作動させる
油室18に連通したプライマリ油路58が接続されてお
り、変速制御弁54はそのソレノイドに制御ユニット5
6から供給される電流に対応したプライマリ圧を油室1
8に供給する。このプライマリ圧はライン圧を調圧して
設定されるので、ライン圧を超えない。ただし、油室1
8の断面積は油室21の断面積よりも大きく設定されて
いるので、駆動ベルト17を挟み付ける力はセカンダリ
プーリ側よりも大きくすることができる。
ときには、ライン圧は高く調圧されて駆動ベルト17の
スリップが防止され、エンジン出力が小さいときにはラ
イン圧は低く調圧されてオイルポンプ47のロスと伝達
効率の向上が図られる。
前進用クラッチ36のクラッチシリンダ32内の油室3
2aに油圧が供給され、車両を後退させる際には後退用
ブレーキ43のブレーキシリンダ45内の油室45aに
油圧が供給され、それ以外ではそれぞれの油室32a,
45aには油圧の供給が停止される。
レーキ43を作動させるために、車室内に設けられたコ
ントロールレバーつまりセレクトレバーにより作動する
マニュアル弁61が設けられている。このマニュアル弁
61は弁ケース62とこの中を摺動するスプール弁体6
3とを有し、弁ケース62には第1の流入ポート62a
と第2の流入ポート62bが形成されており、それぞれ
のポート62a,62bにはコントロール圧油路57が
接続されている。
(A)〜図3(C)および図4(A),(B)に示す通り
である。後退用ブレーキ43のブレーキシリンダ45に
はこの中の油室45aに連通するブレーキ油路64が接
続され、このブレーキ油路64は弁ケース62に形成さ
れた第1の吐出ポート62cに接続されており、マニュ
アル弁61を、図4(A)に示すように後退位置に設定
すると、第1の流入ポート62aと第1の吐出ポート6
2cとが導通状態となり、コントロール圧油路57から
の油圧がブレーキシリンダ45内に供給される。
2にはこの中の油室32aに連通するクラッチ油路65
が接続され、このクラッチ油路65は弁ケース62に形
成された第2の吐出ポート62dに接続されており、マ
ニュアル弁61を、図3(A)および図3(B)に示す
ように前進位置に設定すると、第2の流入ポート62b
と第2の吐出ポート62dとが導通状態となり、コント
ロール圧油路57からの油圧がクラッチシリンダ32内
に供給される。図3(A)はDS レンジを示し、図3
(B)はDレンジを示すが、DL レンジにあっても、D
S レンジとそれぞれのポートの導通状態は同様である。
が形成され、さらに、弁ケース62にはマニュアル弁6
1を、図3(A),(B)に示すように前進位置に設定し
た場合に流入ポート62eと導通状態となる調圧ポート
62fが形成されている。
うに、圧力制御弁66の圧力制御ポート66aに接続さ
れており、この圧力制御弁66はばね部材とスプール弁
体とを有し、マニュアル弁61の調圧ポート62fにパ
イロット油路67により接続される調圧ポート66b
と、潤滑油吐出ポート66cとが圧力制御弁66に形成
されている。調圧ポート66bに油圧を供給すると、圧
力制御ポート66aと潤滑油吐出ポート66cとの相互
の開度が変化することになる。したがって、マニュアル
弁61を前進位置に設定すると、図3(A),(B)に示
すように、パイロット圧67を介して調圧ポート66b
に油圧が供給されて、潤滑油吐出ポート66cの開度が
大きくなるので、マニュアル弁61に形成された第2の
流入ポート62aに供給される油の圧力すなわちコント
ロール圧が低い値に制御される。
前進位置以外の位置に設定すると、調圧ポート62fと
第3の流入ポート62eとの導通が遮断されるので、前
進位置に設定された場合よりも高い圧力のコントロール
圧が第1と第2の流入ポート62a,62bに供給され
ることになる。このように、マニュアル弁61に形成さ
れた調圧ポート62fからの油圧によって圧力制御弁6
6が低圧側に作動され、クラッチシリンダ32内にはブ
レーキシリンダ45内よりも低い圧力のコントロール圧
が供給される。
は、マニュアル弁61が前進位置に設定されたときに
は、それ以外の位置のときよりもコントロール圧を低下
させてクラッチシリンダ32内に供給するようにしてい
るが、パイロット油路67からの油圧によって、前進位
置以外の位置に設定されたときには、前進位置に設定さ
れたときよりも高い圧力の油を流入ポート62a,62
bに供給してそれをブレーキシリンダ45内に供給する
ようにしても良い。つまり、ブレーキシリンダ45内に
供給される圧力をクラッチシリンダ32内に供給される
圧力よりも高い圧力に設定することができれば何れでも
良い。
はトルクコンバータ2の流入口に流入油路68により接
続され、トルクコンバータ2の吐出口は流出油路69に
よりオイルパン51に接続されている。これにより、ト
ルクコンバータ2内には潤滑油が循環されることにな
り、流入油路68内の潤滑油の圧力を調整するために、
この流入油路68には潤滑圧制御弁71が接続され、流
出油路69にはオイルクーラ72が設けられている。
成された第3の吐出ポート62gにはアキュムレータ油
路74が接続され、このアキュムレータ油路74はアキ
ュムレータ75のアキュムレータ室76に接続されてお
り、このアキュムレータ75内に組み込まれたピストン
77によりアキュムレータ室76に対してサポート室7
8が仕切られている。このサポート室78はアキュムレ
ータ室76を収縮させる方向に作動させる力を付与する
ものであって、アキュムレータ75内にはピストン77
に対してアキュムレータ室76を収縮させる方向のばね
力を付与するためのばね部材79が組み込まれている。
示すように、マニュアル弁61がRレンジに設定された
ときには、流入ポート62aに吐出ポート62c,62
gを介して導通状態となり、このときには、流入ポート
62eと調圧ポート66fとが連通しない状態となるの
で、コントロール圧油路57からのコントロール圧がそ
のままの圧力でアキュムレータ室76内に供給される。
さらに、このときには、吐出ポート62dと62cとが
導通状態となるので、コントロール圧がブレーキ油路6
4を介してブレーキシリンダ45に供給される。
ニュアル弁61がDレンジ、DL 〜DS レンジに設定さ
れたときには、流入ポート62bと吐出ポート62d,
62gとが導通状態となり、このときには、流入ポート
62eと調圧ポート62fとが導通状態となるので、圧
力制御弁66の作動により、これが不作動のときよりも
低い圧力となったコントロール圧がクラッチシリンダ3
2内に供給される。さらに、このときには、コントロー
ル圧がアキュムレータ油路74を介してアキュムレータ
室76に供給される。
路81がサポート室78に接続されており、サポート室
78にはアシスト圧力が供給されるようになっている。
す特性線図である。この図に示すように、後退用ブレー
キ43のブレーキシリンダ45の制御圧範囲PBと、前
進用クラッチ36のクラッチシリンダ32の制御圧範囲
PCとでは、相互に異なっており、後退用ブレーキ43
の方が高い圧力範囲内で作動する。
置に設定された場合には、コントロール圧がブレーキシ
リンダ45とアキュムレータ室76に供給されるので、
時間とともにこれらの中の圧力が上昇してライン圧P1
に到達する。同様に、マニュアル弁61がD,DL,DS
レンジつまり前進位置に設定された場合には、後退位置
に設定された場合よりも低く制御されたコントロール圧
がクラッチシリンダ32とアキュムレータ室76に供給
され、時間とともにこれらの中の圧力が上昇して潤滑圧
P2に到達する。
材79により、ピストン77を介してアキュムレータ室
76には一定のばね力が付与されており、サポート室7
8にはライン圧油路53からライン圧が供給されてアシ
スト圧力が付与されているので、後退用ブレーキ43に
ライン圧を供給したときのアキュムレータ75内のピス
ント77のストローク特性(ブレーキ作動時のストロー
ク特性)SBは図示するようになる。また、前進用クラ
ッチ36にコントロール圧を供給したときのアキュムレ
ータ75内のピストン77のストローク特性(クラッチ
作動時のストローク特性)SCは図示するようになる。
される圧力に対応してサポート室78に供給されるライ
ン圧をアシスト圧力として使用しており、ライン圧を制
御することによって、ブレーキシリンダ45およびアキ
ュムレータ室76に油圧が供給される場合には、クラッ
チシリンダ32およびアキュムレータ室76に油圧が供
給される場合よりも、サポート室78には高い圧力に制
御されたライン圧がアシスト圧として供給されることに
なり、棚圧が加えられることになる。これにより、アキ
ュムレータ75は前進時と後退時のいずれにおいても、
圧力調整が行われて、それぞれの特性SBとSCの傾斜
角度が同一となり、ほぼ同一の時間で所定のストローク
作動することになるので、共通のアキュムレータ75を
用いて前進切換時と後退切換時の切換ショックを同様の
特性で軽減することができる。
のそれぞれの作動時間は、コントロール圧油路57のう
ちそれぞれの流入ポート62a,62bの上流側に設け
られた絞りないしオリフィス82,83により制御され
る。
シリンダ32内に油圧を導通させる際、およびブレーキ
シリンダ45内に油圧を導通させる際には、それぞれの
導通がなされる前にアキュムレータ油路74を導通させ
て、アキュムレータ室76内に油圧を供給するようにし
ても良く、そのような構成は、マニュアルバルブのスプ
ール形状とバルブに設けられるポート位置の設定によ
り、切換タイミングを適正化することによりなされる。
の中心軸回りに非対称となった異形の連通溝を有してお
り、流入ポート62aと吐出ポート62cはRレンジの
位置において導通状態となり、他のレンジでは導通が解
かれる。また、流入ポート62bと吐出ポート62dは
DS ,DL ,Dレンジの位置において吐出ポート62g
を介して導通状態となり、他のレンジでは導通が解かれ
る。また、軸方向に隣合う吐出ポート相互はマニュアル
弁61の操作位置に応じて導通するようになっている。
(A),(B)に示すように、マニュアル弁61が前進位
置以外の位置に設定された場合つまりN、RおよびPレ
ンジに設定された場合に、クラッチ油路65に導通され
るドレンポート62hと、パイロット油路67に導通さ
れるドレンポート62iとが形成されており、このとき
には、クラッチシリンダ32内の油圧およびパイロット
油路67内の油圧はオイルパン51に排出される。ま
た、弁ケース62には、マニュアル弁61が後退位置以
外に設定されたときには、吐出ポート62cと導通状態
となってブレーキシリンダ45内の油圧を排出するドレ
ンポート62jが形成されている。
圧を排出するとき、およびクラッチシリンダ32内の油
圧を排出するときには、アキュムレータ油路74を導通
させた状態のもとでブレーキ油路64とクラッチ油路6
5を閉じるようにし、それからそれぞれのシリンダ4
5,32内の油圧を排出するようにしても良い。このよ
うな作動は、マニュアルバルブのスプール形状とバルブ
に設けられるポート位置の設定により、切換タイミング
を適正化することにより達成される。
によって、車両を前後進させる場合の無段変速機の作動
について説明する。
バーはPレンジに設定されており、図4(B)に示すよ
うに、マニュアル弁61のスプール弁体63は図におい
て最右端の位置に設定され、このときには、エンジンが
作動していても、コントロール圧油路57に接続された
それぞれの流入ポート62a,62b,62eはいずれ
の吐出ポートとも導通されていないので、後退用ブレー
キ43のブレーキシリンダ45および前進用クラッチ3
6のクラッチシリンダ32には油圧は供給されず、後退
用ブレーキ43と前進用クラッチ36はオフとなってい
る。
ル弁61がRレンジに設定されると、図4(A)に示す
ように、第1の流入側ポート62aはブレーキ油路64
とアキュムレータ油路74とそれぞれ導通状態となり、
ブレーキシリンダ45内の油室45aとアキュムレータ
室76に油圧が供給される。これにより、後退用ブレー
キ43がオンとなり、入力軸13は逆転方向に回転す
る。このとき、ライン圧はブレーキシリンダ45内のみ
ならず、アキュムレータ室76内にも供給されることか
ら、PレンジからRレンジの切換時における切換ショッ
クが低減される。そして、Rレンジが保持されている間
では、常に、ブレーキ油路64とアキュムレータ油路7
4はコントロール圧油路57と導通状態に保持される。
アル弁61が操作されると、図3(C)に示すように、
後退用ブレーキ43がオフとなるとともに、ブレーキシ
リンダ45の油室45a内の油圧はドレンポート62j
から、そしてアキュムレータ室76内の油圧はドレンポ
ート62hから排出されてオイルパン51に戻される。
ンジからDレンジにマニュアル弁61が操作されると、
図3(B)に示すように、第2の流入ポート62bがク
ラッチ油路65とアキュムレータ油路74とにそれぞれ
導通状態となり、さらに、流入ポート62eが調圧ポー
ト62fに導通状態となるので、ブレーキシリンダ45
内に供給される油圧よりも圧力が低下されたコトンロー
ル圧がクラッチシリンダ32内の油室32aに供給され
るとともに、アキュムレータ室76内にも供給される。
これにより、前進用クラッチ36がオンとなり、入力軸
13は正転方向に回転する。このとき、クラッチシリン
ダ32内のみならず、アキュムレータ室76内にも油圧
が供給されることから、NレンジからDレンジの切換時
における切換ショックが低減される。そして、Dレンジ
が保持されている間では、常に、クラッチ油路65とア
キュムレータ油路74はコントロール圧油路57と導通
状態に保持される。
弁61が操作された場合にも、Dレンジの導通状態が維
持される。Dレンジから中立位置のNレンジにマニュア
ル弁61が操作されると、クラッチシリンダ32の油室
32a内とアキュムレータ室76内の油圧は、それぞれ
ドレンポート62h,62jから排出されてオイルパン
51に戻される。
の作動速度は、コントロール圧油路57のうち流入ポー
ト62a,62bの上流側に設けられたオリフィス8
2,83によって制御される。
5にそれぞれオリフィスを設けることにより、ブレーキ
シリンダ45およびクラッチシリンダ32に油圧が作用
する前に、アキュムレータ75内のアキュムレータ室7
6に油圧を供給することができる。これにより、切換シ
ョックをより低減することが可能となる。
ッチシリンダ32への油圧の供給を停止する際には、ア
キュムレータ油路74を導通状態にさせた状態でブレー
キ油路64およびクラッチ油路65を閉じた後に、それ
ぞれのシリンダ45,32内の油圧がドレンポート62
h,62jから排出される。
変速機の制御装置における油圧系を示す回路図であり、
図2に示された部材と共通する部材には同一の符号が付
されている。
弁54と同様の機能を果たすシフトコントロール弁84
と、ライン圧制御弁55と同様の機能を果たすライン圧
調整弁85とを有している。この場合には、図2に示し
た場合ではサポート油路81をライン圧油路53に接続
しているのに対して、サポート油路81をコントロール
圧油路57に接続している。
6の油室21に供給される油圧を制御するとともに、コ
ントロール圧油路57に油圧を供給するようになってお
り、ばね部材のばね力はプライマリプーリ14の可動シ
ープ14aに連結されているレシオセンサ86により調
整されるようになっている。そして、ライン圧調整弁8
5にはライン圧油路53が接続されるポート85aとコ
ントロール圧油路57が接続されるポート85bが形成
され、プライマリプーリ14の回転により発生する油の
圧力が供給されるピトー圧油路87が前記のばね力に対
向する側に接続されている。したがって、プーリ比が大
きいロー側のときには、ばね力が強くなってライン圧が
上げられ、プーリ比が小さいときにはライン圧が下げら
れる。また、エンジン回転が高くピトー圧が高いときに
はライン圧が下げられ、エンジン回転が低いときにはラ
イン圧の上昇が抑制されるようにライン圧調整弁85は
作動する。
整してプライマリプーリ14の油室18に供給されるプ
ライマリ圧を制御するようになっており、ピトー圧油路
87のピトー圧とアクセルペダルの踏み込み量との関係
で変速比が制御されるようになっている。すなわち、ア
クセルペダルを踏み込むと、アクセルペダルと連動した
シフトカム84aの作用により、アクセルペダルの踏み
込みが深いと、油室18のプライマリ圧を排出する方向
に作動し、ロー側に変速される。また、エンジン回転数
が上昇してピトー圧が高くなると、油室18にライン圧
を供給する方向に作動し、プライマリ圧の上昇と共にハ
イ側に変速制御されるようになっている。
圧は、ライン圧調整弁85でポート85b側に流出させ
ながら変速比等に応じた所定のライン圧に調圧される。
ポート8b5から流出した油圧は、油路57へ供給さ
れ、この油路に設けられている圧力制御弁66によりコ
ントロール圧に調圧される。このコントロール圧に基づ
いて、図2の実施の形態と同様に、前後進切換機構11
の切り換え作動およびアキュムレータ75による切換時
の切換ショックが低減される。
信号によりそれぞれ比例電磁リリーフ弁である変速制御
弁54とライン圧制御弁55によりプライマリ圧とライ
ン圧を制御するようにしたタイプの無段変速機に適用す
ることができるとともに、エンジンの回転数、アクセル
ベダルの踏み込み量などに応じて機械的にプライマリ圧
とライン圧を制御するようにしたタイプのものにも適用
することができる。
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
速機における前進と後退の切換時の切換ショックを低減
することができる。
切換ショックを低減することができるので、前進用のア
キュムレータと後退用のアキュムレータを用いた場合に
比して構造が簡単となる。
装置の駆動系を示すスケルトン図である。
系を示す油圧回路図である。
ュアル弁の作動状態を示す拡大断面図である。
アル弁の作動状態を示す拡大断面図である。
す線図である。
を制御する油圧系を示す油圧回路図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 入力軸に装着されるプーリ間隔可変のプ
ライマリプーリと、出力軸に装着されるとともに前記プ
ライマリプーリとの間に駆動ベルトが掛け渡されるプー
リ間隔可変のセカンダリプーリと、エンジン側の回転を
前記入力軸に正転方向に伝達する前進用クラッチを作動
させるクラッチシリンダと、エンジン側の回転を前記入
力軸に逆転方向に伝達する後退用ブレーキを作動させる
とともに前記クラッチシリンダよりも小さな油室面積の
ブレーキシリンダとを有する無段変速機の制御装置であ
って、 前記エンジンにより駆動される油圧源からの油圧が所定
の圧力に制御されて供給される第1と第2の流入ポート
と、前記ブレーキシリンダにブレーキ油路を介して接続
されて後退位置に設定されたときに前記第1の流入ポー
トと導通状態になる第1の吐出ポートと、前記クラッチ
シリンダにクラッチ油路を介して接続されて前進位置に
設定されたときに前記第2の流入ポートに導通状態にな
る第2の吐出ポートとを有するマニュアル弁と、 前記マニュアル弁を前記後退位置あるいは前記前進位置
に設定したときに前記第1あるいは第2の流入ポートと
導通状態となる調圧ポートからの油圧により前記第1の
流入ポートに供給される油圧を前記第2の流入ポートに
供給される油圧よりも高い圧力に設定する圧力制御弁
と、 アキュムレータ室とサポート室とを有するアキュムレー
タと、 前記マニュアル弁を前記後退位置に設定したときに前記
第1の吐出ポートと前記アキュムレータ室とを導通さ
せ、前記マニュアル弁を前記前進位置に設定したときに
前記第2の吐出ポートと前記アキュムレータ室とを導通
させるアキュムレータ油路と、 前記サポート室にアシスト圧力を供給するサポート油路
とを有することを特徴とする無段変速機の制御装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の無段変速機の制御装置で
あって、前記マニュアル弁は、前記ブレーキシリンダに
油圧を導通させる前、および前記クラッチシリンダに油
圧を導通させる前に、前記アキュムレータ油路を連通さ
せることを特徴とする無段変速機の制御装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の無段変速機の制御装置で
あって、前記マニュアル弁は、前記ブレーキシリンダ内
の油圧を排出するとき、および前記クラッチシリンダ内
の油圧を排出するときに、前記アキュムレータ室内の油
圧も排出することを特徴とする無段変速機の制御装置。 - 【請求項4】 請求項3記載の無段変速機の制御装置で
あって、前記マニュアル弁は、前記ブレーキシリンダお
よび前記クラッチシリンダ内の油圧を排出するときに、
前記アキュムレータ油路を導通させた状態で前記ブレー
キ油路およびクラッチ油路を閉じ、次いでそれぞれのシ
リンダ内の油圧を排出することを特徴とする無段変速機
の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25258296A JP3930924B2 (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | 無段変速機の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25258296A JP3930924B2 (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | 無段変速機の制御装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10103486A true JPH10103486A (ja) | 1998-04-21 |
JP3930924B2 JP3930924B2 (ja) | 2007-06-13 |
Family
ID=17239385
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25258296A Expired - Fee Related JP3930924B2 (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | 無段変速機の制御装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3930924B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001221323A (ja) * | 2000-02-08 | 2001-08-17 | Fuji Heavy Ind Ltd | 無段変速機の作動油濾過装置 |
JP2001221325A (ja) * | 2000-02-08 | 2001-08-17 | Fuji Heavy Ind Ltd | 無段変速機の作動油濾過装置 |
WO2014050799A1 (ja) * | 2012-09-26 | 2014-04-03 | ジヤトコ株式会社 | 自動変速機及びその制御方法 |
-
1996
- 1996-09-25 JP JP25258296A patent/JP3930924B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN104662335A (zh) * | 2012-09-26 | 2015-05-27 | 加特可株式会社 | 自动变速器及其控制方法 |
JP5844915B2 (ja) * | 2012-09-26 | 2016-01-20 | ジヤトコ株式会社 | 自動変速機及びその制御方法 |
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JP3930924B2 (ja) | 2007-06-13 |
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