JP2002227978A - 自動車用自動変速装置 - Google Patents

自動車用自動変速装置

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JP2002227978A
JP2002227978A JP2001025021A JP2001025021A JP2002227978A JP 2002227978 A JP2002227978 A JP 2002227978A JP 2001025021 A JP2001025021 A JP 2001025021A JP 2001025021 A JP2001025021 A JP 2001025021A JP 2002227978 A JP2002227978 A JP 2002227978A
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automatic transmission
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rotation
pump
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Ko Inamura
耕 稲村
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Subaru Corp
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車用自動変速装置に用いられるオイルポ
ンプを小型化して動力損失を低減することである。 【解決手段】 ワンウェイクラッチ67が設けられたス
プロケット62が装着されたオイルポンプシャフト26
と、ワンウェイクラッチ66が設けられたスプロケット
63が装着されたモータ主軸61aと、スプロケット6
4が取り付けられたポンプ駆動軸60aとをそれぞれの
スプロケット62,63,64にチェーン65を掛け渡
すことにより連結する。電動モータ61に電動モータ制
御装置69を設け、回転検出装置68により検出された
エンジンの回転数が所定値以下の場合には電動モータ6
1を回転させ電動モータ61によりオイルポンプ60を
駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動変速機の変速要
素を作動するためのオイルポンプを有する自動車用自動
変速装置に関し、たとえば、ベルト式無段変速機を用い
た自動車用自動変速装置に適用して有効な技術に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用自動変速装置としては、遊星歯
車機構を有する多段式自動変速機やベルトを用いて無段
階に自動変速動作を行うベルト式無段変速機などを有す
るものがあり、いずれの自動変速装置においても変速機
を構成する変速要素をオイルポンプにより発生する油圧
によって作動するようにしている。このオイルポンプの
駆動方法としては特開平11-321365号公報に示すような
ものもあるが、通常はエンジン出力軸に直結されて、エ
ンジンによって駆動されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、オイルポンプ
をエンジン出力軸に直結して駆動することは機構を簡素
化する上では望ましいが、オイルポンプの吐出量はエン
ジンの回転数に比例して増減することになるため、低回
転域で自動変速機の機能を確保するために必要な油量を
確保しようとすると、高回転域では自動変速機が必要と
する以上の油量を吐出することになり、高回転域での動
力損失が発生することになる。また、高回転域での動力
損失を低減させるためにオイルポンプを小型化するなど
して高回転域での吐出量を減らす設定とすると、低回転
域での油量が不足して自動変速機の機能を確保できない
ことになる。
【0004】本発明の目的は、自動車用自動変速装置に
用いられるオイルポンプを小型化して動力損失を低減す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の自動車用自動変
速装置は、エンジン出力軸の回転を変速して駆動輪に伝
達する自動変速機を有する自動車用自動変速装置であっ
て、前記エンジン出力軸に連結され、前記自動変速機を
構成する変速要素に作動油を供給するオイルポンプと、
前記オイルポンプのポンプ駆動軸に連結されるモータ主
軸を有する電動モータと、前記エンジン出力軸の回転数
が所定値以下のときに前記モータ主軸の回転を前記ポン
プ駆動軸に伝達する第1クラッチと、前記エンジン出力
軸の回転数が所定値以上のときに前記エンジン出力軸の
回転を前記ポンプ駆動軸に伝達する第2クラッチとを有
することを特徴とする。
【0006】本発明の自動車用自動変速装置は、前記ポ
ンプ駆動軸に固定されたポンプ側回転体と、前記モータ
主軸に装着されたモータ側回転体と、前記エンジン出力
軸に装着されたエンジン側回転体とに巻掛け伝動要素を
掛け渡し、前記第1クラッチを前記モータ側回転体に設
け、前記第2クラッチを前記エンジン側回転体に設けた
ことを特徴とする。
【0007】本発明の自動車用自動変速装置は、前記自
動変速機がベルト式無段変速機であるのがよい。
【0008】本発明にあっては、エンジン出力軸の回転
数が所定値以下の場合には電動モータによってオイルポ
ンプを駆動するようにしたので、オイルポンプを小型化
して高回転域での動力損失を低減することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0010】図1は本発明の一実施の形態である自動車
用自動変速装置を有する駆動系を示すスケルトン図であ
り、図2は図1に示す自動車用自動変速装置を有する駆
動系の詳細を示す断面図である。
【0011】図1、図2に示すように本実施の形態にお
ける自動車用自動変速装置では自動変速機としてベルト
式無段変速機(CVT)が用いられており、図示しない
エンジンに駆動されるクランク軸10の回転は、発進装
置としてのトルクコンバータ20と前後進切換装置30
とを介して無段変速機40に伝達されるようになってい
る。
【0012】トルクコンバータ20はエンジンのクラン
ク軸10に連結されて回転するフロントカバー21と、
このフロントカバー21に連結されたポンプ側ケース2
2とを有し、ポンプ側ケース22の内側に設けられたポ
ンプインペラ23に対向して配置されたタービンランナ
ー24はタービン軸25に直結されている。またポンプ
側ケース22にはオイルポンプシャフト26が取り付け
られており、このオイルポンプシャフト26はクランク
軸10に直結して回転駆動されるようになっている。ポ
ンプインペラ23とタービンランナー24との間にはス
テータ27が配置され、ステータ27はワンウェイクラ
ッチ28により支持されている。タービンランナー24
にはフロントカバー21に係合するロックアップクラッ
チ29が設けられており、ロックアップクラッチ29の
一方側はアプライ室29aであり、他方側はリリース室
29bである。リリース室29b内に供給した油圧をア
プライ室29aを介して循環させることによりトルクコ
ンバータ20は作動状態となり、また、アプライ室29
aとリリース室29bとに供給する油圧を制御すること
によりロックアップクラッチ29のオン、オフを行うよ
うになっている。
【0013】前後進切換機構30はトルクコンバータ2
0の出力軸であるタービン軸25の回転を無段変速機4
0に正方向に伝達するための前進用クラッチ31と、逆
方向に伝達するための後退用クラッチ32とを有してい
る。前進用クラッチ31を接続状態とするとタービン軸
25は無段変速機40の入力軸つまりプライマリ軸41
と直結状態となりタービン軸25の回転はプライマリ軸
41に正方向に伝達されることになる。後退用クラッチ
32を接続状態とするとタービン軸25の回転は遊星歯
車機構33によって逆方向に減速してプライマリ軸41
に伝達されることになる。
【0014】無段変速機40は、前後進切換装置30に
連結されたプライマリ軸41と、これと平行となった出
力軸つまりセカンダリ軸42とを有している。プライマ
リ軸41にはプライマリプーリ43が設けられており、
このプライマリプーリ43はプライマリ軸41に固定さ
れた固定プーリ43aと、これに対向してプライマリ軸
41にボールスプラインなどにより軸方向に摺動自在に
装着される可動プーリ43bとを有し、プーリのコーン
面間隔つまりプーリ溝幅が可変となっている。プライマ
リプーリ43の溝幅を変化させるために可動プーリ43
bの背面には、プライマリ軸41に固定されたシリンダ
44と可動プーリ43bに固定されシリンダ44の内周
面に摺動自在に接触するプランジャ45とにより駆動油
室46が形成されており、この駆動油室46に対して油
圧の供給、排出を行うことによりプライマリプーリ43
の溝幅を変化させるようになっている。
【0015】セカンダリ軸42にはセカンダリプーリ4
7が設けられており、このセカンダリプーリ47はセカ
ンダリ軸42に固定された固定プーリ47aと、これに
対向してセカンダリ軸42にボールスプラインなどによ
り軸方向に摺動自在に装着される可動プーリ47bとを
有し、プーリのコーン面間隔つまりプーリ溝幅が可変と
なっている。セカンダリプーリ47の溝幅を変化させる
ために可動プーリ47bの背面には、可動プーリ47b
に固定されたシリンダ48とセカンダリ軸42に固定さ
れシリンダ48の内周面に摺動自在に接触するプランジ
ャ49とにより駆動油室50が形成されており、この駆
動油室50に対して油圧の供給、排出を行うことにより
セカンダリプーリ47の溝幅を変化させるようになって
いる。
【0016】プライマリプーリ43とセカンダリプーリ
47との間にはベルト51が掛け渡されており、両方の
プーリ43,47の溝幅を相対的に変化させて、それぞ
れのプーリ43,47に対するベルト51の巻き付け径
の比率を変化させることにより、プライマリ軸41の回
転を無段階に変速してセカンダリ軸42に伝達すること
ができる。
【0017】セカンダリ軸42の回転は減速歯車列5
2,53とディファレンシャル装置54を介してドライ
ブシャフト55a,55bに伝達されるようになってお
り、前輪駆動車の場合にはドライブシャフト55a,5
5bはそれぞれ駆動輪としての左右の前輪を駆動するこ
とになる。また、この自動車用自動変速装置は4輪駆動
車にも用いることができ、その場合はディファレンシャ
ル装置54と後輪との間にエクステンション機構が設け
られることになる。
【0018】本実施の形態に示す自動車用自動変速装置
には、トルクコンバータ20のアプライ室29aとリリ
ース室29b、前後進切換装置30の前進用クラッチ3
1と後退用クラッチ32、無段変速機40の駆動油室4
6,50などの変速要素に作動油を供給するためにオイ
ルポンプ60が設けられている。
【0019】図3は図1に示す自動車用自動変速装置に
用いられるオイルポンプの駆動構造を示す斜視図であ
り、クランク軸10に直結されたエンジン出力軸として
のオイルポンプシャフト26にはスプロケット62が装
着されている。このオイルポンプシャフト26に対して
モータ主軸61aが平行となるように電動モータ61が
自動変速装置に組み付けられており、モータ主軸61a
にはスプロケット63が装着されている。オイルポンプ
60はそのポンプ駆動軸60aがモータ主軸61aに平
行となるように自動変速装置に組み付けられており、ポ
ンプ駆動軸60aにはスプロケット64が固定されてい
る。これらのスプロケット62,63,64にはチェー
ン65が掛け渡されており、それぞれのスプロケット6
2,63,64の回転が相互に伝達されるようになって
いる。本実施の形態ではチェーン65は1本となってい
るが、複数本掛け渡すようにしてもよい。
【0020】モータ主軸61aとスプロケット63との
間には、モータ主軸61aの回転をポンプ駆動軸60a
に伝達するために第1クラッチとしてのワンウェイクラ
ッチ66が設けられ、オイルポンプシャフト26とスプ
ロケット62との間には、エンジン出力軸としてのオイ
ルポンプシャフト26の回転をポンプ駆動軸60aに伝
達するために第2クラッチとしてのワンウェイクラッチ
67が設けられている。
【0021】ワンウェイクラッチ66はモータ主軸61
aに装着されたスプロケット63の回転数よりもモータ
主軸61aの回転数の方が速いときにはモータ主軸61
aの回転をスプロケット63に伝達し、エンジン回転数
が所定値以上となりスプロケット63の回転数がモータ
主軸61aの回転数より速くなってモータ主軸61aが
スプロケット63に対して相対的に逆方向に回転すると
きには空転する。同様に、ワンウェイクラッチ67はエ
ンジン回転数が所定値以上のときにはオイルポンプシャ
フト26の回転をスプロケット62に伝達し、所定値以
下となってオイルポンプシャフト26がスプロケット6
2に対して相対的に逆方向に回転するときには空転す
る。
【0022】回転体としてのそれぞれのスプロケット6
2,63,64には、巻掛け伝動要素としてのチェーン
65が掛け渡されているが、それぞれのスプロケットに
代えてプーリを用いる場合には、ベルトが巻掛け伝動要
素として使用される。
【0023】トルクコンバータ20のフロントカバー2
1の外周には、回転検出装置68が設けられておりエン
ジンの回転数を検出できるようになっている。また電動
モータ61には電動モータ制御装置69が取り付けられ
ており、電動モータ61の回転を制御することができる
ようになっている。
【0024】図4はエンジン出力軸の回転数とオイルポ
ンプの吐出量との関係を示す特性線図であり、実線は本
発明の特性を示し、破線および一点鎖線はそれぞれオイ
ルポンプ60をエンジンのみによって駆動した場合の特
性を示す。
【0025】オイルポンプ60をエンジンのみによって
駆動するようにした場合には、オイルポンプ60の吐出
量はエンジン回転数に比例して増減することになる。そ
のため、低回転域において無段変速機40の機能を果た
すために必要な油量を確保しようとすると大きなオイル
ポンプを用いるか小型のオイルポンプを高い増速率で駆
動することになる。その結果、オイルポンプは高回転域
では無段変速機40が必要とする以上の油量を吐出する
ことになり、高回転域での動力損失が発生する。また、
高回転域での動力損失を低減させるためにオイルポンプ
を小型化して高回転域での吐出量を減らす設定とする
と、低回転域での油量が不足して無段変速機40の機能
を確保できないことになる。
【0026】そのため本発明の自動車用自動変速装置で
は、エンジン出力軸の回転数が所定値以下では、電動モ
ータ61によってオイルポンプ60を駆動し、所定値以
上ではエンジンによってオイルポンプ60を駆動するよ
うにしている。
【0027】図4に示すように、回転検出装置68によ
り検出されたエンジン出力軸の回転数が所定値以下の場
合には、電動モータ制御装置69により電動モータ61
を作動させることにより一定の回転数でオイルポンプ6
0を駆動することができるので、エンジン出力軸の回転
数が低いときでも所望の油量を確保することができる。
一方、エンジン出力軸の回転数が所定値以上になると、
電動モータ制御装置69により電動モータ61を停止さ
せ、エンジンによってオイルポンプ60を駆動するよう
にしたので、オイルポンプ60を小型化して高回転域で
の動力損失を低減することができる。
【0028】図5は、図1に示す自動車用自動変速装置
の変形例であって、オイルポンプと電動モータとを同軸
状に設けた場合を示すスケルトン図である。
【0029】図5に示す変形例は、図1に示す実施の形
態では互いに平行に設けられていたモータ主軸61aと
ポンプ駆動軸60aとを同軸状に配置した場合を示して
おり、ポンプ駆動軸60aはモータ主軸61aに装着さ
れたスプロケット63に固定されている。スプロケット
63とモータ主軸61aとの間には第1クラッチとして
のワンウェイクラッチ66が設けられており、オイルポ
ンプシャフト26に装着されたスプロケット62とオイ
ルポンプシャフト26との間には第2クラッチとしての
ワンウェイクラッチ67が設けられている。これらのス
プロケット62,63には巻掛け伝達要素としてのチェ
ーン65が掛け渡され、それぞれのスプロケット62,
63の回転が相互に伝達されるようになっている。
【0030】ワンウェイクラッチ66はスプロケット6
3の回転数よりもモータ主軸61aの回転数の方が速い
ときにはモータ主軸61aの回転をポンプ駆動軸60a
に伝達し、エンジン回転数が所定値以上となりスプロケ
ット63の回転数がモータ主軸61aの回転数より速く
なってモータ主軸61aがスプロケット63に対して相
対的に逆方向に回転するときには空転する。同様に、ワ
ンウェイクラッチ67はエンジン回転数が所定値以上の
ときにはオイルポンプシャフト26の回転をポンプ駆動
軸60aに伝達し、所定値以下となってオイルポンプシ
ャフト26がスプロケット62に対して相対的に逆方向
に回転するときには空転する。
【0031】トルクコンバータ20のフロントカバー2
1の外周には、回転検出装置68が設けられておりエン
ジンの回転数を検出できるようになっている。また電動
モータ61には電動モータ制御装置69が取り付けられ
ており、電動モータ61の回転数を制御することができ
るようになっている。
【0032】したがって、図1に示す場合と同様に、回
転検出装置68により検出されたエンジン出力軸の回転
数が所定値以下の場合には、電動モータ制御装置69に
より電動モータ61を作動させることにより一定の回転
数でオイルポンプ60を駆動することができるので、エ
ンジン出力軸の回転数が低いときでも所望の油量を確保
することができる。一方、エンジン出力軸の回転数が所
定値以上になると、電動モータ制御装置69により電動
モータ61を停止させ、エンジンによってオイルポンプ
60を駆動するようにしたので、オイルポンプ60を小
型化して高回転域での動力損失を低減することができ
る。
【0033】図6は図1に示す自動車用自動変速装置の
変形例であって、オイルポンプへの回転の伝達を歯車に
よって行うようにした場合を示す断面図である。
【0034】図6に示す変形例では、モータ主軸61
a、オイルポンプシャフト26にはそれぞれ歯車70,
71が装着されており、ポンプ駆動軸60aには歯車7
2が固定されている。歯車70,71はそれぞれ歯車7
2に噛み合わされており、回転を伝達ができるようにな
っている。モータ主軸61aと歯車70との間にはワン
ウェイクラッチ66が設けられており、オイルポンプシ
ャフト26と歯車71との間にはワンウェイクラッチ6
7が設けられている。
【0035】ワンウェイクラッチ66は歯車71,72
を介してエンジンにより駆動される歯車70の回転数よ
りもモータ主軸61aの回転数が速いときにはモータ主
軸61aの回転を歯車70に伝達し、エンジン回転数が
所定値以上となり歯車71,72を介してエンジンによ
り駆動される歯車70の回転数がモータ主軸61aの回
転数より速くなりモータ主軸61aが歯車70に対して
相対的に逆方向に回転するときには空転する。同様に、
ワンウェイクラッチ67はエンジン回転数が所定値以上
のときにはオイルポンプシャフト26の回転を歯車71
に伝達し、所定値以下となってオイルポンプシャフト2
6が歯車71に対して相対的に逆方向に回転するときに
は空転する。
【0036】したがって、図1に示す場合と同様に、エ
ンジン出力軸の回転数が所定値以下の場合には、電動モ
ータ61により一定の回転数でオイルポンプ60を駆動
することができるので、エンジン出力軸の回転数が低い
ときでも所望の油量を確保することができる。一方、エ
ンジン出力軸の回転数が所定値以上になると、エンジン
によってオイルポンプ60を駆動するようにしたので、
オイルポンプ60を小型化して高回転域での動力損失を
低減することができる。
【0037】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることはいうまでもない。たとえば、本実施の形態で
は、自動変速機としてベルト式無段変速機が用いられて
いるがこれに限らず、遊星歯車機構を有する多段式自動
変速機や他の形式の自動変速機であってもよい。
【0038】本実施の形態では、ワンウェイクラッチ6
6,67はそれぞれモータ主軸61a、オイルポンプシ
ャフト26とに配置されているが、エンジン出力軸の回
転数が所定値以下の場合にモータ主軸61aがオイルポ
ンプ60を駆動し、エンジン出力軸の回転数が所定値以
上の場合にオイルポンプシャフト26がオイルポンプ6
0を駆動するように配置されていれば、その配置場所は
いずれのものであってもよい。
【0039】また、本実施の形態では第1、第2クラッ
チとしてワンウェイクラッチ66,67を用いている
が、これらを電磁クラッチとしてもよい。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、エンジン出力軸の回転
数が所定値以下の場合には電動モータによってオイルポ
ンプを駆動するようにしたので、オイルポンプを小型化
して高回転域での動力損失を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である自動車用自動変速
装置を有する駆動系を示すスケルトン図である。
【図2】図1に示す自動車用自動変速装置を有する駆動
系の詳細を示す断面図である。
【図3】図1に示す自動車用自動変速装置に用いられる
オイルポンプの駆動構造を示す斜視図である。
【図4】エンジン出力軸の回転数とオイルポンプの吐出
量との関係を示す特性線図である。
【図5】図1に示す自動車用自動変速装置の変形例であ
って、オイルポンプと電動モータとを同軸状に設けた場
合を示すスケルトン図である。
【図6】図1に示す自動車用自動変速装置の変形例であ
って、オイルポンプへの回転の伝達を歯車によって行う
ようにした場合を示す断面図である。
【符号の説明】
10 クランク軸 20 トルクコンバータ 26 オイルポンプシャフト 30 前後進切換装置 40 無段変速機 43 プライマリプーリ 47 セカンダリプーリ 51 ベルト 60 オイルポンプ 60a ポンプ駆動軸 61 電動モータ 61a モータ主軸 62 スプロケット 63 スプロケット 64 スプロケット 65 チェーン 66 ワンウェイクラッチ 67 ワンウェイクラッチ 68 回転検出装置 69 電動モータ制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン出力軸の回転を変速して駆動輪
    に伝達する自動変速機を有する自動車用自動変速装置で
    あって、 前記エンジン出力軸に連結され、前記自動変速機を構成
    する変速要素に作動油を供給するオイルポンプと、 前記オイルポンプのポンプ駆動軸に連結されるモータ主
    軸を有する電動モータと、 前記エンジン出力軸の回転数が所定値以下のときに前記
    モータ主軸の回転を前記ポンプ駆動軸に伝達する第1ク
    ラッチと、 前記エンジン出力軸の回転数が所定値以上のときに前記
    エンジン出力軸の回転を前記ポンプ駆動軸に伝達する第
    2クラッチとを有することを特徴とする自動車用自動変
    速装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動車用自動変速装置に
    おいて、前記ポンプ駆動軸に固定されたポンプ側回転体
    と、前記モータ主軸に装着されたモータ側回転体と、前
    記エンジン出力軸に装着されたエンジン側回転体とに巻
    掛け伝動要素を掛け渡し、前記第1クラッチを前記モー
    タ側回転体に設け、前記第2クラッチを前記エンジン側
    回転体に設けたことを特徴とする自動車用自動変速装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の自動車用自動変
    速装置において、前記自動変速機がベルト式無段変速機
    であることを特徴とする自動車用自動変速装置。
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