JPH10102911A - パワーウインドウ装置 - Google Patents

パワーウインドウ装置

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JPH10102911A
JPH10102911A JP8259583A JP25958396A JPH10102911A JP H10102911 A JPH10102911 A JP H10102911A JP 8259583 A JP8259583 A JP 8259583A JP 25958396 A JP25958396 A JP 25958396A JP H10102911 A JPH10102911 A JP H10102911A
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仁志 中嶋
Koji Terayama
孝二 寺山
Hiroaki Sakamoto
裕昭 坂本
Toshifumi Ikeda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ウインドウの閉動作中に挟み込みを検出すると
該閉動作を中止させる自動車のパワーウインドウ装置に
おいて、挟込検出がなされた場合には確実にウインドウ
の閉動作が中止されるようにする。 【解決手段】ウインドウの開閉動作を制御すると共に該
ウインドウの閉動作中に挟み込みを検出すると該閉動作
を中止させる挟込中止制御を行う開閉制御手段10を備え
たウインドウ部を複数有するものにおいて、この複数の
ウインドウ部が互いに他のウインドウ部を監視し合い、
各ウインドウ部のそれぞれに、他ウインドウ部の開閉制
御手段10が挟込を検出している状態でありかつ該他ウイ
ンドウ部のウインドウが閉動作状態であることを検出し
たときは、そのウインドウ部のウインドウの閉動作を強
制的に中止させあるいは強制的に開動作させる閉動作中
止手段30を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウインドウの閉動
作中に挟み込みを検出すると該閉動作を中止させる挟込
中止制御を行うパワーウインドウ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のウインドウ装置として、開閉ス
イッチ操作によってバッテリーを電力源とするモーター
でウインドウを開閉動作させると共に、ウインドウの閉
動作中に例えばウインドウガラスとウインドウサッシュ
との間に何らかの物体が挟み込まれると、この挟み込み
を検出してウインドウの閉動作を中止させる挟込中止制
御型のパワーウインドウ装置が知られている。
【0003】この様な挟込中止制御型のパワーウインド
ウ装置における挟込検出は種々の方法で行うことがで
き、例えばモーターの負荷に基づく検出や感圧スイッチ
による検出を採用することができる。
【0004】前者のモーター負荷による検出は、通常の
ウインドウ閉動作時にモーターにかかる負荷はほぼ同じ
であるので、この通常時の負荷を検出し、その負荷より
も大きい所定のしきい値を設定してメモリに記憶させて
おき、ウインドウの閉動作時のモーターの負荷を検出し
てその負荷が上記所定のしきい値以上となったときに挟
み込みが生じたと判断し、ウインドウの閉動作を中止す
るものである。このモーター負荷検出タイプのものにお
いては、上記通常のウインドウ閉動作時にモーターにか
かる負荷は、温度、各ウインドウの形状構造や立て付け
あるいは立て付けの経年変化等によって各ウインドウ毎
に異なると共に時間に応じて変化するので、上記しきい
値が固定値であると適切な挟込検出が困難であるとの観
点から、例えば特開昭62−280476号公報に記載
されているように、上記所定のしきい値をメモリに記憶
しておくと共に、ウインドウの閉動作が行われる度にそ
の時のモーターにかかる負荷を検出し、この検出結果に
基づいて上記所定のしきい値を学習して更新するように
したパワーウインドウ装置が提案されている。
【0005】後者の感圧スイッチによる検出は、ウイン
ドウサッシュの上部枠の下面に感圧スイッチを張り付け
ておき、ウインドウに挟み込みが発生すると被挟込物体
がこの感圧スイッチに押しつけられるので、感圧スイッ
チがこの被挟込物体の押圧を感知して挟み込みを検出す
るものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記挟み込みを検出し
たときはウインドウの閉動作を中止する挟込中止制御を
行うパワーウインドウ装置においては、従来よりいかに
して正確な挟込検出を行うかという観点から種々の提
案、例えば上記のようにしきい値を学習させる等の提案
がなされているが、挟込検出がなされたにも拘らずウイ
ンドウの閉動作が中止されないようなフェイル状態が発
生した場合にどうするかという観点からの対応策につい
ては考慮されていなかった。
【0007】本発明の目的は、上記事情に鑑み、挟込検
出がなされた場合には確実にウインドウの閉動作が中止
されるようにしたフェイルセーフ機能を備えたパワーウ
インドウ装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るパワーウイ
ンドウ装置は、上記目的を達成するため、ウインドウ
と、該ウインドウを開閉動作させる開閉駆動手段と、該
ウインドウの開閉動作を制御すると共に該ウインドウの
閉動作中に挟み込みを検出すると該閉動作を中止させる
挟込中止制御を行う開閉制御手段とを有するウインドウ
部を備えてなるパワーウインドウ装置において、上記ウ
インドウ部の開閉制御手段における挟込検出状態とウイ
ンドウの動作状態とを検出し、該ウインドウ部の開閉制
御手段が挟込検出状態でありかつ上記ウインドウが閉動
作状態であるフェイル状態を検出したときは、このフェ
イル状態にあるウインドウ部のウインドウ閉動作を中止
させる閉動作中止手段を備えていることを特徴とする。
【0009】上記パワーウインドウ装置においては、上
記開閉駆動手段は電力の供給を受けて上記ウインドウを
開閉動作させるものであり、上記閉動作中止手段は、上
記フェイル状態を検出したときは該フェイル状態にある
ウインドウ部の上記開閉駆動手段への電力供給を遮断す
るように構成することができる。
【0010】上記パワーウインドウ装置においては、上
記閉動作中止手段は、上記フェイル状態を検出したとき
は、該フェイル状態にあるウインドウ部のウインドウを
強制的に開動作させるように構成することができる。
【0011】上記パワーウインドウ装置においては、上
記ウインドウ部が複数設けられ、上記閉動作中止手段
は、閉動作中止制御を行おうとするウインドウ部以外の
ウインドウ部の上記開閉制御手段に設けられるように構
成することができる。
【0012】
【発明の効果】本発明に係るパワーウインドウ装置は、
上記のように、ウインドウ部の開閉制御手段における挟
込検出状態とウインドウの動作状態とを検出し、該ウイ
ンドウ部の開閉制御手段が挟込検出状態でありかつ上記
ウインドウが閉動作状態であるフェイル状態を検出した
ときは、このフェイル状態にあるウインドウ部のウイン
ドウ閉動作を中止させる閉動作中止手段を備えているの
で、あるウインドウ部が上記フェイル状態となりそのウ
インドウ部自身でウインドウの閉動作中止が不可能であ
る場合も、上記閉動作中止手段によりそのフェイル状態
にあるウインドウ部のウインドウ閉動作を中止させるこ
とができ、確実な挟込中止制御を実行することができ
る。
【0013】上記パワーウインドウ装置において、上記
開閉駆動手段は電力の供給を受けて上記ウインドウを開
閉動作させるものであり、上記閉動作中止手段は、上記
フェイル状態を検出したときは該フェイル状態にあるウ
インドウ部の上記開閉駆動手段への電力供給を遮断する
ように構成した場合は、この電力供給遮断により、容易
にかつ確実に閉動作を中止させることができる。
【0014】上記パワーウインドウ装置において、上記
閉動作中止手段は、上記フェイル状態を検出したとき
は、該フェイル状態にあるウインドウ部のウインドウを
強制的に開動作させるように構成した場合は、上記閉動
作の中止のみでなく、ウインドウの開動作も確保される
ので、より実効のある挟込中止制御を実現することがで
きる。
【0015】上記パワーウインドウ装置においては、上
記ウインドウ部が複数設けられ、上記閉動作中止手段
は、閉動作中止制御を行おうとするウインドウ部以外の
ウインドウ部の上記開閉制御手段に設けられるように構
成した場合は、閉動作中止手段として開閉制御手段のマ
イコンを兼用することができ、また各ウインドウ部の開
閉制御手段は相互に通信可能に構成されていることが多
く、従って新たに閉動作中止手段を各ウインドウ部の開
閉制御手段に接続する必要がなく、よって別個に閉動作
中止手段を設ける場合に比して、別個の新たな部品や配
線を必要とせず、構成の簡素化、省配置スペース化、低
コスト化等を図ることができる。
【0016】
【実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明に係る
パワーウインドウ装置の実施形態について詳細に説明す
る。
【0017】<全体構成>図1は本発明に係るパワーウ
インドウ装置の一例を示すブロック図である。図示のパ
ワーウインドウ装置は、自動車のパワーウインドウ装置
であって、前右席に設けられた前右席ウインドウ部2
(FR)と、前左席に設けられた前左席ウインドウ部2
(FL)と、後右席に設けられた後右席ウインドウ部2
(RR)と、後左席に設けられた後左席ウインドウ部2
(RL)との4つのウインドウ部を備えてなる。
【0018】各ウインドウ部2は、ウインドウ4と、乗
員がウインドウ4の開閉操作を行うための開閉スイッチ
6と、ウインドウ4を開閉させる電気的開閉駆動手段と
してのモーター8と、該モーター8によるウインドウ4
の開閉を制御する開閉制御手段10とを備えている。ま
た、各ウインドウ部の開閉制御手段10は、それぞれバッ
テリー線12を介してバッテリーに、イグニッション線14
を介してイグニッションスイッチに接続されると共に、
多重伝送路等の通信線16に接続されて互いに通信可能に
構成されている。
【0019】上記前右席ウインドウ部2(FR)の開閉
スイッチ6は、前右席ウインドウ部2(FR)の開閉の
みでなく他の3つのウインドウ部2(FL),2(R
R),2(RL)の開閉をも操作し得るメインスイッチ
として構成され、他の3つのウインドウ部2(FL),
2(RR),2(RL)の開閉スイッチ6はそれぞれ自
ウインドウ部の開閉のみを操作可能なサブスイッチとし
て構成されている。
【0020】上記開閉制御手段10は、開閉スイッチ6の
操作に従ってモーター8の駆動を制御してウインドウ4
の開閉動作を制御する。上記前右席ウインドウ部1(F
R)の開閉制御手段10は、上記メインスイッチとして構
成された開閉スイッチ6(FR)における前右席ウイン
ドウの開閉操作にしたがって該前右席ウインドウ4を開
閉制御すると共に、該メインスイッチ6(FR)により
他のウインドウ部の開閉操作が成された場合は、その開
閉操作信号を当該ウインドウ部の開閉制御手段10に上記
通信線16を介して送信する。他のウインドウ部2(F
L),2(RR),2(RL)の開閉制御手段10は、そ
れぞれ自ウインドウ部の開閉スイッチ6の操作に基づい
てウインドウ4の開閉制御を行うと共に、上記開閉制御
手段10(FR)から送られたメインスイッチ6(FR)
の操作による自ウインドウ部の開閉操作信号に基づいて
ウインドウ4の開閉制御を行う。
【0021】上記各開閉制御手段10は、上記開閉スイッ
チ6の操作に基づくウインドウの開閉制御の他に、自ウ
インドウ部におけるウインドウ閉動作時の挟み込みを検
出し、挟込検出時にウインドウの閉動作を中止し、かつ
ウインドウを反転させて開動作させる挟込中止制御を行
う挟込中止制御手段18を備えている。
【0022】なお、各ウインドウ部2に設けられたリミ
ットスイッチ26は、ウインドウガラス4aがほぼ完全に閉
じる直前の所定位置まで閉動作してきたら閉成するもの
であり、このリミットスイッチ26の閉成により以下に述
べる挟込中止制御が解除され、これによって上記ウイン
ドウガラス4aが完全に閉じる時に生じるモーター8の負
荷の増大を挟み込みと誤認することによるウインドウガ
ラス4aの反転開動作が防止される。
【0023】<挟込中止制御>各ウインドウ部の開閉制
御手段10に設けられた挟込中止制御手段18は、自ウイン
ドウ部におけるウインドウ閉動作時のウインドウガラス
4aとウインドウサッシュ4bとの間に何らかの物体22が挟
み込まれた場合、その挟み込みを検出してウインドウ
(ウインドウガラス)の閉動作を中止し、かつウインド
ウ(ウインドウガラス)を反転させて開動作させる。
【0024】上記挟み込み検出は種々の方法によって行
うことができるが、図示のものでは、ウインドウの閉動
作時のモーター8の負荷を検出し、この負荷が予め設定
されている所定のしきい値よりも大きくなったら挟み込
みが生じたものと判断する。つまり、通常のウインドウ
閉動作時にモーター8にかかる負荷は大体同じ大きさで
あるからその通常のウインドウ閉動作時にモーター8に
かかる負荷を調べておき、この負荷よりも大きい所定の
しきい値を予め設定してメモリ20に記憶させておくと共
に、ウインドウの閉動作時のモーター8の負荷を検出
し、この負荷が上記所定のしきい値以上となったときに
挟み込みが生じたと判断し、閉動作を中止するように構
成されている。
【0025】上記モーター8の負荷は電流あるいはその
他の種々の方法により求めることができるが、図示のも
のでは、モーター8の回転状態を示すパルス(例えぱモ
ーター8の半回転あるいは1回転毎に発生するパルス)
を発生するパルスセンサ24を設け、このパルスセンサ24
から出力されるパルスのパルス幅に基づいてモーター8
の負荷を求めるようにしている。つまり、パルス幅はモ
ーター回転速度(ウインドウの閉方向移動速度)に比例
して変化し、モーターの回転速度はモーターの負荷に対
応して変化するので、モーターのパルス幅はモーターの
負荷に対応して変化する。そこで、通常のウインドウ閉
動作時のパルス幅はどの程度のものであるかを調べてそ
のパルス幅よりも大きい所定のしきい値を設定してお
き、実際のウインドウ4の閉動作時には上記パルス幅を
検出してそのパルス幅が上記所定のしきい値よりも大き
くなったら挟み込みが発生したと判断し、直ちにモータ
ー8を反転させてウインドウ4の閉動作を中止し開動作
させる。
【0026】また、上記通常のウインドウ閉動作時にモ
ーター8にかかる負荷は、温度、各ウインドウの形状構
造や立て付けあるいは立て付けの経年変化等によって各
ウインドウ毎に異なると共に時間に応じて変化するの
で、より適切な挟込検出を行うため、ウインドウの閉動
作が行われるときは毎回あるいは所定回数おきにその閉
動作時のモーターのパルス幅を検出し、このパルス幅に
基づいて新たに適切な所定のしきい値を設定し直し、上
記所定のしきい値の学習・更新を行う。
【0027】さらに、上記のように挟込中止制御を行う
と共に挟込検出用のしきい値を学習して更新するように
したパワーウインドウ装置においては、メモリ20が何ら
かの原因によりリセットされて記憶していた挟込検出用
データの一例としてのしきい値が消失した場合には、そ
のしきい値をどの様に設定し直すかと言う点が問題とな
る。メモリ20がリセット等されてしきい値が消失した場
合には、大別すると以下のような2つの方法で新たなし
きい値を設定し、メモリに記憶することができる。
【0028】<第1のしきい値設定方法>メモリリセッ
ト時の第1のしきい値設定方法を実施する場合、上記パ
ワーウインドウ装置は、各ウインドウ部の挟込中止制御
手段のメモリ20に、自ウインドウ部のしきい値のみでな
く他の全てのつまり他の3つのウインドウ部のしきい値
も記憶せしめ、かつ、各ウインドウ部の挟込中止制御手
段18は、他の全ての挟込中止制御手段のメモリ20にアク
セスして該メモリ20に記憶された内容を読み出し可能に
構成される。
【0029】まず、このメモリリセット時の第1のしき
い値設定方法を実施する場合における、メモリリセット
時ではなく通常時のしきい値設定方法について、図2を
参照しながら説明する。
【0030】各ウインドウ部の挟込中止制御手段18は自
ウインドウ部のしきい値を学習してメモリ20に記憶して
いるものとする。そして、まず、各ウインドウ部の挟込
中止制御手段18はU1において開閉スイッチ6による自
ウインドウ部のウインドウ閉操作入力があるか否かを判
断する。閉操作入力がある場合は、U2でウインドウを
閉動作させ、U3でメモリ20に記憶されているしきい値
を用いて挟込検出を行い、挟込が検出されなかった場合
には、U4においてそのウインドウ閉動作時のモーター
8のパルス幅データに基づいて新たなしきい値を算出
し、これを自メモリ20に記憶させてしきい値の更新を行
い、U5でこの新たな自ウインドウ部のしきい値を他ウ
インドウ部に送信し、他ウインドウ部は以下に説明する
U7に相当するステップでこの送信されたしきい値を該
他ウインドウ部のメモリ20に記憶する。
【0031】一方、上記U3で挟込が検出された場合
は、U6でウインドウの閉動作を中止し、モーター8を
反転させてウインドウを開動作させる。この場合は、ウ
インドウ閉動作中に挟込中止制御が行われたことからウ
インドウ閉動作時のパルス幅データは通常時のそれとは
異なったものとなっているので、上記U4,U5におけ
るしきい値の算出更新および他ウインドウ部への送信は
行わない。
【0032】次いで、U7で他ウインドウ部から該他ウ
インドウ部のしきい値を受信したか否かを判断し、受信
していなければリターンに進むと共に、受信していれば
U8でその他ウインドウ部のしきい値を自メモリ20に記
憶する。
【0033】次に、図3を参照しながら、上記メモリリ
セット時における第1のしきい値設定方法を含む挟込中
止制御の手順について説明する。図3に示す手順は全て
のウインドウ部における挟込中止制御の共通手順であっ
て、メモリ20がリセットされて自ウインドウ部のしきい
値が消失した場合のものである。
【0034】挟込中止制御手段18のマイコンがリセット
され、それによってメモリ20がリセットされて自ウイン
ドウ部のしきい値が消失した場合、まずS1で挟込中止
制御手段18のマイコンを初期化する。ついで、S2で全
てのウインドウ部(W部)のメモリ20から挟込検出用デ
ータとしてのしきい値が消失しているか否かを判断し、
いずれかのメモリ20からは消失していない場合には、S
3で消失していない他ウインドウ部のメモリ20から自ウ
インドウ部のしきい値と該他ウインドウ部のしきい値と
を読み出し、それらを自メモリ20に記憶する。
【0035】また、全てのウインドウ部のメモリ20から
しきい値が消失している場合は、S4で他のいずれかの
ウインドウ部が開もしくは閉動作することによって該他
ウインドウ部からその時のパルス幅データと該他ウイン
ドウ部のしきい値を受信したか否かを判断し、他のいず
れのウインドウ部からも受信していなければ、S5で予
め用意されている初期値を自ウインドウ部のしきい値と
して設定し、これを自メモリ20に記憶する。なお、各ウ
インドウ部は少なくとも閉動作したときにその時のパル
ス幅データとそれに基づいて算出されたしきい値とを送
信する(図3のS11参照)ので、上記S4による受信は
他ウインドウ部のこのS11における送信に基づいて行わ
れる。
【0036】また、S4でいずれかのウインドウ部から
パルス幅データとしきい値とを受信したときは、S6で
その受信した他ウインドウ部のパルス幅データから自ウ
インドウ部のしきい値を算出し、それを自メモリ20に記
憶する。この場合、読み取った他ウインドウ部のパルス
幅データをそのまま自ウインドウ部のパルス幅データと
して取り扱って自ウインドウ部のしきい値を算出しても
良いし、読み取った他ウインドウ部のパルス幅データに
対してさらに該他ウインドウ部と自ウインドウ部との構
造等の相違に基づく補正計算を行って自ウインドウ部の
しきい値を算出しても良い。また、このS6では上記受
信した他ウインドウ部のしきい値も自メモリ20に記憶す
る。
【0037】この様にしてS3,S6によってメモリ20
に自ウインドウ部のしきい値を記憶したら、次にS7で
自ウインドウ部の閉操作入力があったか否かを判断し、
閉操作入力があった場合は、S8で自ウインドウ部の閉
動作を行わせ、かつその場合S9で上記メモリ20に記憶
したしきい値に基づいて挟み込みがあったか否かを判断
し、挟み込みがなければS10でその閉動作時のパルス幅
データに基づいて自ウインドウ部のしきい値を算出し、
このしきい値をメモリ20に記憶してしきい値の更新を行
い、S11でこのパルス幅データとしきい値とを他ウイン
ドウ部へ送信する。一方、上記S9で挟込検出が行われ
たら、S12で閉動作を中止し、モーター8を反転させて
開動作させ、エンドへ進む。また、S7で閉操作入力が
無かった場合もそのままエンドへ進む。
【0038】一方、上記S5でしきい値として初期値を
メモリ20に記憶している場合は、S13で自ウインドウ部
の閉操作入力があったか否かを判断し、閉操作入力があ
った場合は、S14で自ウインドウ部の閉動作を行わせ、
かつその場合S15で上記メモリ20に記憶したしきい値に
基づいて挟み込みがあったか否かを判断し、挟み込みが
なければS16でその閉動作時のパルス幅データに基づい
て自ウインドウ部のしきい値を算出し、このしきい値を
メモリ20に記憶してしきい値の更新を行い、S11でこの
パルス幅データとしきい値とを他ウインドウ部へ送信す
る。
【0039】また、上記S13で閉操作入力がなかった場
合およびS15で挟込検出が成されてS17で挟込中止制御
が行われた場合(この場合は前述したように適正なパル
ス幅データが得られないので、しきい値の算出はしな
い)は、しきい値として信頼性の低い初期値が設定され
たままであるので、その様なしきい値は他ウインドウ部
へ送信すること無く、S4に戻り、より信頼性の高いし
きい値の算出を試みる。
【0040】なお、このメモリリセット時のしきい値設
定フローが終了した後は、上記図2に示す通常時のしき
い値設定フローが実行される。
【0041】上記実施形態は、全てのウインドウ部のメ
モリ20に全ての他のウインドウ部のしきい値を記憶させ
ておくものであったが、各ウインドウ部20のメモリには
必ずしも他の全てのウインドウ部のしきい値を記憶させ
ておく必要はなく、所定のウインドウ部同志を対応付
け、対応するウインドウ部同志でしきい値を互いに記憶
させておくこともできる。例えば、前席のウインドウ部
同志、および後席のウインドウ部同志を対応付け、前右
席ウインドウ部のメモリ20には、前右席および前左席ウ
インドウ部のしきい値を記憶させ、前左席ウインドウ部
のメモリ20には、前左席および前右席ウインドウ部のし
きい値を記憶させ、後右席ウインドウ部のメモリ20に
は、後右席および後左席ウインドウ部のしきい値を記憶
させ、後左席ウインドウ部のメモリ20には、後左席およ
び後右席ウインドウ部のしきい値を記憶させるように構
成することもできる。
【0042】この場合は、先程のS2で対応関係にある
ウインドウ部のメモリ20がクリアされているか否かを判
定し、クリアされていなければ先程のS3でその対応関
係にあるウインドウ部のメモリ20から自ウインドウ部お
よび他ウインドウぶのしきい値を取り込む。先程のS2
で対応関係にあるウインドウ部のメモリ20がクリアされ
ている場合は、その対応関係にあるウインドウ部以外の
ウインドウ部のメモリ20がクリアされているか否かを判
断し、クリアされていないメモリ20があれば、そのメモ
リ20に記憶されているしきい値を読み出し、そのしきい
値を当該他ウインドウ部のしきい値として自メモリ20に
記憶すると共に、読み出したそのしきい値もしくはその
しきい値に対してそのしきい値のウインドウ部と自ウイ
ンドウ部との構造等の相違に基づく補正計算を行って自
ウインドウ部のしきい値を算出し、これを自メモリ20に
記憶する。他の全てのメモリ20もクリアされている場合
は、先程のS4に進み、ここで対応関係にあるウインド
ウ部を含めて他の全てのウインドウ部から上述のように
パルス幅データとしきい値を受信したか否かを判断し、
NOの場合は先程のS5に、YESの場合は先程のS6
に進む。その他は先程のS7〜S17を実行する。
【0043】なお、この様に対応関係を持たせた場合の
図2に示す通常時の制御においては、U5における他ウ
インドウ部へのしきい値送信は対応関係にある他ウイン
ドウ部に対して行う。
【0044】上記対応関係は、前席同志、および後席同
志という対応関係だけでなく、右側の前席および後席同
志、左側の前席および後席同志というように対応付けて
も良いし、あるいはその他の対応付けを行うこともでき
る。
【0045】<第2のしきい値設定方法>次に、第2の
しきい値設定方法について説明する。上記第1のしきい
値設定方法では、上記メモリ20に自ウインドウ部のしき
い値と共に他ウインドウ部のしきい値も記憶させ、ある
ウインドウ部のメモリがリセットされた場合には、その
ウインドウ部の挟込中止制御手段は他ウインドウ部の挟
込中止制御手段のメモリから自ウインドウ部のしきい値
を読み出してそれを使用するものであったが、この第2
のしきい値設定方法は、上記各メモリ20は自ウインドウ
部のしきい値のみを記憶し、あるウインドウ部のメモリ
20がリセットされた場合には、他ウインドウ部のメモリ
20から該他ウインドウ部のしきい値を読み出し、これに
基づいて自ウインドウ部のしきい値を算出するものであ
る。
【0046】この第2のしきい値設定方法を実施する場
合、上記各ウインドウ部のメモリ20はそれぞれ自ウイン
ドウ部のしきい値のみを記憶し、各ウインドウ部の挟込
中止制御手段18は、自ウインドウ部のメモリ20がクリア
された場合は、他ウインドウ部のメモリ20から該他ウイ
ンドウ部のしきい値を読み出し、このしきい値に基づい
て自ウインドウ部のしきい値を算出するように構成され
る。
【0047】このメモリリセット時の第2のしきい値設
定方法を実施する場合における、メモリリセット時では
なく通常時のしきい値設定方法は、図2におけるU5,
U7,U8を省略した手順で行われる。
【0048】上記メモリリセット時の第2のしきい値設
定方法の手順は図4に示す通りである。この図4に示す
手順は図2に示す上記第1のしきい値設定方法とほぼ同
様であり、単に図4のステップT3において、他ウイン
ドウ部のしきい値を読み出し、このしきい値から自ウイ
ンドウ部のしきい値を算出する、つまり読み出した他ウ
インドウ部のしきい値をそのまま自ウインドウ部のしき
い値とし、あるいはその読み出した他ウインドウ部のし
きい値に対して当該他ウインドウ部と自ウインドウ部と
の構造等の相違に基づく補正計算を行って自ウインドウ
部のしきい値を算出し、これをメモリ20に記憶する点
と、図3のS11に対応するステップがない点で相違する
のみである。
【0049】なお、この図4に示す第2のしきい値設定
方法は、自ウインドウ部のメモリがクリアされた場合に
は、他のいずれかのウインドウ部のメモリに記憶されて
いるしきい値を読み出し、そのしきい値に基づいて自ウ
インドウ部のしきい値を算出するものであったが、この
場合他のウインドウ部に優先順位を付けておき、優先順
位の高いウインドウ部からしきい値を読み出すように構
成することもできる。より具体的には、例えば、各ウイ
ンドウ部に対応関係を持たせておき、あるウインドウ部
のメモリがクリアされた場合には、そのウインドウ部と
対応関係にあるウインドウ部のメモリからそのウインド
ウ部のしきい値を読みだし、そのしきい値に基づいて自
ウインドウ部のしきい値を算出するように構成すること
ができる。この場合の対応関係は、例えば前席同志およ
び後席同志で対応付けても良いし、あるいは右側の前後
席同志および左側の前後席同志で対応付けてもよい。前
者の対応付けを行った場合は、前席の左右のウインドウ
同志および後席の左右のウインドウ同士はそれぞれ形状
や構造が同じであるのでこの点で両者の相関が高く、そ
の様な相関の高いしきい値を用いることによってより適
切な自ウインドウ部のしきい値を算出することができ、
後者の対応付を行った場合は、右側の前後席同志および
左側の前後席同志は、風雨や日光の影響の受け方がほぼ
同一であるのでこの点で特に温度や経年変化の仕方に相
関が高く、その様な相関の高いしきい値を用いることに
よってより適切な自ウインドウ部のしきい値を算出する
ことができる。
【0050】<フェイル時の閉動作中止制御>次に、上
記ウインドウ部のフェイル時の閉動作中止制御について
説明する。
【0051】上記のように、挟込中止制御手段18は、挟
込検出を行った場合は、モーター8を反転させてウイン
ドウ4の閉動作を中止し開動作させるように構成されて
いる。しかしながら、何らかの原因により、挟込検出が
行われたにも拘らずウインドウ4の閉動作が中止され
ず、ウインドウ4が閉まり続ける場合(フェイル状態)
が生じ得る。上記パワーウインドウ装置においては、か
かるフェイル状態に陥ったウインドウ部のウインドウ閉
動作を強制的に中止させ、あるいは強制的に開動作させ
る閉動作中止手段が設けられている。
【0052】本実施形態では、図5に示すように、各ウ
インドウ部の開閉制御手段10内に上記の閉動作中止手段
30が設けられ、前席左右のウインドウ部の閉動作中止手
段30が互いに相手方のウインドウ部のフエイル状態を監
視し、また後席左右のウインドウ部の閉動作中止手段30
が互いに相手方のウインドウ部のフエイル状態を監視
し、相手方ウインドウ部が上記フェイル状態であること
を検出したらそのフェイル状態のウインドウ部のウイン
ドウ閉動作を強制的に中止させ、あるいは強制的に開動
作させるように構成されている。なお、図5においては
前席左右の開閉制御手段10を示したが、後席左右の開閉
制御手段10も同様に構成されている。
【0053】図5において、上記閉動作中止手段30は、
相手方ウインドウ部において挟込が検出されている状態
であるか否かを検出する他ウインドウ部挟込検出状態検
出部32と、相手方ウインドウ部のウインドウ4の動作状
態を検出する他ウインドウ部ウインドウ動作状態検出部
34と、両検出部32,34 からの出力に基づいて他ウインド
ウ部に対してウインドウ4の動作を強制する他ウインド
ウ部動作強制部36とを備えている。
【0054】また、開閉制御手段10には、上記閉動作中
止手段30のほかに、前述の開閉スイッチ6による開閉操
作および挟込検出時における挟込中止制御手段18からの
ウインドウ閉動作中止および反転開動作指示に従ってモ
ーター8の駆動を制御するモーター駆動制御回路38と、
上記他ウインドウ部動作強制部36からの指示に従ってモ
ーター8の動作を制御する強制制御回路40が設けられて
いる。
【0055】上記他ウインドウ部挟込検出状態検出部32
は相手方の挟込中止制御手段18からその相手方ウインド
ウ部で挟込検出がなされているか否かの情報を入手し、
上記他ウインドウ部ウインドウ動作状態検出部34は相手
方のモーター駆動制御回路38からモーターの動作状態の
情報を入手する。
【0056】次に、上記閉動作中止手段30による具体的
な閉動作中止制御について図6および図7を参照しなが
ら説明する。
【0057】図6に示す制御は、相手方ウインドウ部の
モーター電力を遮断して強制的に閉動作を中止させるも
のであり、まずR1において他ウインドウ部挟込検出状
態検出部32により相手方ウインドウ部で挟込検出がなさ
れているか否かの情報を入手し、かつ他ウインドウ部ウ
インドウ動作状態検出部34により相手方ウインドウ部の
モーターの動作状態の情報を入手する。次に、R2で相
手方ウインドウ部が挟込検出状態であるか否かを判断
し、NOであればリターンに進み、YESであればR3
で相手方ウインドウ部は閉動作か否かを判断し、NOで
あれば同様にリターンに進み、YESの場合R4で上記
他ウインドウ部動作強制部36により相手方ウインドウ部
の強制制御回路40に電力遮断の指示を出し、該強制制御
回路40にその相手方ウインドウ部のモーター8の電力供
給を遮断させ、強制的に閉動作を中止させる。
【0058】この様に強制的に電力遮断を行う場合の強
制制御回路40は、例えば図7に示す様なリレースイッチ
回路とし、他ウインドウ部動作強制部36からの電力遮断
指示に基づきリレースイッチが開成されるように構成す
ることができる。なお、この場合同時にワーニングを行
って強制的に電力遮断したことを乗員に知らせることが
できる。また、上記電力遮断指示信号はオン(電力遮断
状態を維持)し続けるようにしても良いし、あるいは所
定時間経過後オフ(電力遮断状態を解除)してリレース
イッチを図示の元の開成状態に戻すようにしても良い。
【0059】図8に示す制御は、相手方ウインドウ部の
ウインドウ4を強制的に開動作させるものであり、まず
V1において他ウインドウ部挟込検出状態検出部32によ
り相手方ウインドウ部で挟込検出がなされているか否か
の情報を入手し、かつ他ウインドウ部ウインドウ動作状
態検出部34により相手方ウインドウ部のモーターの動作
状態の情報を入手する。次に、V2で相手方ウインドウ
部が挟込検出状態であるか否かを判断し、NOであれば
リターンに進み、YESであればR3で相手方ウインド
ウ部は開動作か否かを判断し、YESであればリターン
に進み、NOの場合はR4で上記他ウインドウ部動作強
制部36により相手方ウインドウ部の強制制御回路40に開
動作の指示を出し、該強制制御回路40にその相手方ウイ
ンドウ部のモーター8を強制的に開動作させる。
【0060】この様に強制的に開動作させる場合の強制
制御回路40は、例えば図9に示す様なリレースイッチ回
路とし、他ウインドウ部動作強制部36からの開動作指示
に基づきリレースイッチがモーターを開動作させるべく
切り換わるように構成することができる。なお、この場
合同時にワーニングを行って強制的に開動作させたこと
を乗員に知らせることができる。また上記開動作指示信
号は所定時間経過後オフ(強制的開動作を解除)してリ
レースイッチを図示の元の状態に戻すように構成するこ
とができる。
【0061】上記の閉動作中止制御は、図10(a) に示す
ように前席左右のウインドウ部同志および後席左右のウ
インドウ部同志が互いに相手方ウインドウ部のフェイル
状態を監視し合う(単に監視し合うだけでなく相手方ウ
インドウ部がフェイル状態に陥ったときはそのウインド
ウの閉動作を強制的に中止させ、あるいは強制的に開動
作させることも含む)ものであったが、図10(b) に示す
ように右側の前後席のウインドウ部同志および左側の前
後席のウインドウ部同志で互いに監視し合うように構成
することもできるし、図10(c) に示すように前右席(運
転席)のウインドウ部が他の3つのウインドウ部を監視
すると共に、前左席のウインドウ部が前右席のウインド
ウ部を監視するように構成することもできる。
【0062】また、これまでの実施形態では全て閉動作
中止手段30はウインドウ部の開閉制御手段10内に設けら
れていたが、図10(d) に示すように、閉動作中止手段30
を開閉制御手段10とは別個に独立させて設け、この閉動
作中止手段30によって全てのウインドウ部を監視するよ
うに構成することもできる。また、他ウインドウ部の監
視は、例えばそれぞれのウインドウ部が他の全てのウイ
ンドウ部を監視するように構成しても良く、その他どの
ような態様で他のウインドウ部の監視を行っても良い。
【0063】また、具体的な監視の方法も上記実施形態
に限るものではなく、種々の方法で行うことができる。
例えば、上記実施形態では通信線16では無く直接他ウイ
ンドウ部動作強制部36から相手方ウインドウ部の強制制
御回路40に指示を出すようにしているが、これも上記通
信線16を介して行うように構成しても良いし、あるいは
強制制御回路40を設けること無く他の方法で強制的に閉
動作を中止させたりあるいは開動作させるように構成す
ることもできる。
【0064】なお、本発明における挟込検出は、上記実
施形態ではモーター駆動時のパルス幅を検出しこれを所
定のしきい値と比較することによって行っているが、そ
れ以外のどのような方法で挟込検出を行っても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパワーウインドウ装置の一例を示
すブロック図
【図2】第1の挟込中止制御を行う場合の通常制御手順
を示す図
【図3】第1の挟込中止制御手順を示す図
【図4】第2の挟込中止制御手順を示す図
【図5】開閉制御手段の詳細を示すブロック図
【図6】第1の閉動作中止制御手順を示す図
【図7】第1の閉動作中止制御を行う場合の強制制御回
路を示す図
【図8】第2の閉動作中止制御手順を示す図
【図9】第2の閉動作中止制御を行う場合の強制制御回
路を示す図
【図10】ウインドウ部の監視態様を示す図
【符号の説明】
2 ウインドウ部 4 ウインドウ 6 開閉スイッチ 8 開閉駆動手段(モーター) 10 開閉制御手段 18 挟込中止制御手段 20 メモリ 30 閉動作中止手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 利文 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウインドウと、該ウインドウを開閉動作
    させる開閉駆動手段と、該ウインドウの開閉動作を制御
    すると共に該ウインドウの閉動作中に挟み込みを検出す
    ると該閉動作を中止させる挟込中止制御を行う開閉制御
    手段とを有するウインドウ部を備えてなるパワーウイン
    ドウ装置において、 上記ウインドウ部の開閉制御手段における挟込検出状態
    とウインドウの動作状態とを検出し、該ウインドウ部の
    開閉制御手段が挟込検出状態でありかつ上記ウインドウ
    が閉動作状態であるフェイル状態を検出したときは、こ
    のフェイル状態にあるウインドウ部のウインドウ閉動作
    を中止させる閉動作中止手段を備えていることを特徴と
    するパワーウインドウ装置。
  2. 【請求項2】 上記開閉駆動手段は電力の供給を受けて
    上記ウインドウを開閉動作させるものであり、上記閉動
    作中止手段は、上記フェイル状態を検出したときは該フ
    ェイル状態にあるウインドウ部の上記開閉駆動手段への
    電力供給を遮断することを特徴とする請求項1記載のパ
    ワーウインドウ装置。
  3. 【請求項3】 上記閉動作中止手段は、上記フェイル状
    態を検出したときは、該フェイル状態にあるウインドウ
    部のウインドウを強制的に開動作させることを特徴とす
    る請求項1記載のパワーウインドウ装置。
  4. 【請求項4】 上記ウインドウ部が複数設けられ、上記
    閉動作中止手段は、閉動作中止制御を行おうとするウイ
    ンドウ部以外のウインドウ部の上記開閉制御手段に設け
    られていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載のパワーウインドウ装置。
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