JPH10102667A - ユニット式歩行屋根 - Google Patents

ユニット式歩行屋根

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JPH10102667A
JPH10102667A JP26296696A JP26296696A JPH10102667A JP H10102667 A JPH10102667 A JP H10102667A JP 26296696 A JP26296696 A JP 26296696A JP 26296696 A JP26296696 A JP 26296696A JP H10102667 A JPH10102667 A JP H10102667A
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JP
Japan
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roof
unit
building
sloped
type walking
Prior art date
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JP26296696A
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English (en)
Inventor
Takami Mukoyama
孝美 向山
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物に取り付けたとき斜線制限に抵触せずに
すむとともに、敷地の有効利用を図れ、かつ、建物の外
観を変化にとんだものとすることができる屋根ユニット
を提供する。 【解決手段】建物の歩行屋根を形成するユニット式歩行
屋根5Aを、第1の屋根ユニット6と第2の屋根ユニッ
ト7とを含むものとし、これらを組み合わせて構成す
る。第1の屋根ユニット6を、底面枠15と、長方形の
少なくとも一辺に沿う勾配屋根部24とを有するものと
し、第2の屋根ユニット7を、底面枠45と、長方形の
互いに直交する長辺と短辺とに沿う長辺勾配屋根部44
Aおよび短辺勾配屋根部44Bとを有するものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の屋根を構成
するユニット式歩行屋根に関する。
【0002】
【背景技術】図12に示すように、例えば工業化住宅と
してのユニット式建物71は、予め工場で生産された複
数の下階建物ユニット2、上階建物ユニット3を、現場
で組み合わせることにより建てられる。そして、このよ
うなユニット式建物71の屋根が、歩行できる屋根、す
なわち、歩行屋根5で構成される場合があり、この歩行
屋根5の周囲には通常、手摺り壁4が設けられている。
一方、建物は、法規による北側斜線や隣地斜線等の斜線
制限Aに抵触しないように建てなければならない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の歩行屋
根5はその周囲に手摺り壁4が立ち上がって設けられて
いるので、敷地を有効利用するために、建坪率の範囲内
で敷地いっぱいに建物を建てようとすると、敷地の広さ
や形状等の条件によりこの手摺り壁4が北側斜線や隣地
斜線等の斜線制限Aに抵触するおそれがあった。そのた
め、この斜線制限Aに抵触しないように建てようとすれ
ば、図12に示すように、B寸法だけ後退させなければ
ならず、結果的にその分だけ建物の面積を小さくしなけ
ればならず、敷地の有効利用が図られないという問題が
あった。また、歩行屋根5は陸屋根とならざるを得ず、
そうすると、歩行屋根5を建物に取り付けたとき、建物
の上部に凹凸が形成されず、意匠的に画一的な屋根とな
りやすく、その上、瓦等の屋根葺き材を取り付けること
ができないので、外観に特徴のない建物となりやすいと
いう問題があった。
【0004】本発明の目的は、建物に取り付けたとき斜
線制限に抵触せずにすむとともに、敷地の有効利用を図
れ、かつ、建物の外観を変化にとんだものとすることが
できる屋根ユニットを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のユニット式歩行
屋根は、図面を参照して説明すると、図1に示すよう
に、建物の歩行屋根を形成するユニット式歩行屋根5A
であって、平面方形形状に形成された第1の屋根ユニッ
ト6および第2の屋根ユニット7を組み合わせて構成さ
れ、第1の屋根ユニット6は、床面部15と、方形の少
なくとも一辺に沿い、かつ、この一辺側から他辺側に向
かって上り勾配となる勾配屋根部24とを有し、第2の
屋根ユニット7は、床面部45と、長方形の互いに隣接
する二辺に沿い、かつ、それぞれの辺側からこの辺と対
向する他辺側に向かって上り勾配となる第1勾配屋根部
44Aおよび第2勾配屋根部44Bとを有していること
を特徴とするものである。
【0006】以上において、歩行屋根とは、所定の水勾
配がつけられるとともに、人が歩行できる屋根をいう。
また、平面方形形状の屋根ユニットは、正方形に限らず
長方形のものを含むものであり、各屋根ユニットを取り
付ける建物は、予め工場で生産され、現場で組み合わせ
ることによりユニット式建物を構成する複数の建物ユニ
ットが好ましい。
【0007】このような本発明では、第1、2の屋根ユ
ニットが、それぞれに勾配屋根部を有しているので、こ
の勾配屋根部を北側斜線等の斜線制限側に向けて屋根ユ
ニットを配置すれば、それらの斜線制限側に抵触しない
歩行屋根とできる。その上、勾配屋根部を斜線制限側に
接近させて配置させることで、建物を敷地境界線に近づ
けることができ、これにより、敷地の有効利用を図るこ
とができる。また、第1、2の屋根ユニットに勾配屋根
部が形成されているので、建物の上部に凹凸を形成で
き、これにより、建物の外観を変化にとんだものとする
ことができる。
【0008】本発明において、図1、2に示すように、
第1の屋根ユニット6および第2の屋根ユニット7の平
面外形大きさを、ユニット式建物を構成する建物ユニッ
ト3の平面外形大きさとほぼ等しくしてもよい。以上に
おいて、建物ユニットは、柱、梁等の骨組みを備えたも
のに限らず、例えばパネル工法によるものでもよい。こ
のような本発明では、第1、2の屋根ユニットを建物ユ
ニットの上に配置しやすく、ユニット式建物の構築が容
易となる。
【0009】本発明において、図2、4に示すように、
第1および第2の屋根ユニット6、7はそれぞれ底面枠
15、45を備え、各勾配屋根部24、44Aおよび4
4Bは、それぞれの底面枠15、45の上面に立設され
る立ち上がり枠21等と、この立ち上がり枠21等の上
端と底面枠15、45の一辺または隣接する二辺に架け
わたされる傾斜枠22等とを有するものとしてもよい。
このような本発明では、底面枠と勾配屋根部とで屋根ユ
ニットが形成されているので、屋根ユニットの構造が簡
単となる。
【0010】本発明において、図2、4に示すように、
第1および第2の屋根ユニット6、7におけるそれぞれ
の勾配屋根部24、44Aおよび44Bの、底面枠1
5、45の端部から立ち上がり枠21等までの幅寸法W
およびこの立ち上がり枠21等の高さ寸法Hを、それぞ
れほぼ等しい寸法としてもよい。
【0011】以上において、幅寸法は、床面部の面積が
著しく減少しない程度の寸法が好ましく、具体的には、
通常の手摺り壁の厚さ寸法よりやや厚い程度が好まし
い。また、高さ寸法は、通常の手摺り壁の高さ寸法とほ
ぼ等しい寸法とされることが好ましい。このような本発
明では、第1および第2の屋根ユニットを並設したと
き、立ち上がり枠の幅および高さが揃うため、外観がき
れいになる。
【0012】本発明において、図6に示すように、第
1、2の屋根ユニット6、7と第3の屋根ユニット13
とを組み合わせて構成し、この第3の屋根ユニット13
を、平面方形形状に形成するとともに、対向する各辺同
士の少なくともいずれかの辺同士に沿った2つの勾配屋
根部54、54を有するものとしてもよい。
【0013】このような本発明では、第1〜3の屋根ユ
ニットが、それぞれに勾配屋根部を有しているので、こ
の勾配屋根部を北側斜線等の斜線制限側に向けて屋根ユ
ニットを配置すれば、その斜線制限側に抵触しない歩行
屋根とできる。その上、勾配屋根部を斜線制限側に接近
させて配置させることで、建物を敷地境界線に近づける
ことができ、これにより、敷地の有効利用を図ることが
できる。また、各屋根ユニットに勾配屋根部が形成され
ており、特に、第3の屋根ユニット13は、長辺または
端辺の両側の勾配屋根部となっているので、建物の上部
に凹凸を形成でき、これにより、建物の外観をより変化
にとんだものとすることができる。
【0014】また、本発明のユニット式歩行屋根は、図
面を参照して説明すると、図10に示すように、建物の
歩行屋根を形成するユニット式歩行屋根5Dであって、
平面方形形状に形成されるとともに、対向する各辺同士
の少なくともいずれかの辺同士に沿った2つの勾配屋根
部54、54を有して形成されている屋根ユニット1
3、14を、複数組み合わせて構成されていることを特
徴とするものである。
【0015】以上において、歩行屋根とは、所定の水勾
配がつけられるとともに、人が歩行できる屋根をいう。
また、各屋根ユニットを取り付ける建物は、予め工場で
生産され、現場で組み合わせることによりユニット式建
物を構成する複数の建物ユニットが好ましい。このよう
な本発明では、複数組み合わされる屋根ユニットが、そ
の長辺または短辺のいずれかの両方に傾斜屋根部を有し
ているので、この勾配屋根部を北側斜線等の斜線制限側
に向けて屋根ユニットを配置すれば、その斜線制限側に
抵触しない歩行屋根とできる。また、屋根ユニットに勾
配屋根部が形成されているので、建物の上部に凹凸を形
成でき、これにより、建物の外観を変化にとんだものと
することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1に示すように、第1実施形態の
ユニット式建物1は、基礎の上に配置された複数の下階
建物ユニット2と、これらの下階建物ユニット2の上に
載置される複数の上階建物ユニット3とを備え、このよ
うなユニット式建物1の屋根は、その上を歩行できる歩
行屋根とされ、本発明に係る第1実施形態のユニット式
歩行屋根5Aで構成される。そして、このようなユニッ
ト式建物1は、図5に示すように、斜線制限Aの規制を
受ける側に勾配屋根部24、44Bを対応させて配置さ
れる。
【0017】このユニット式歩行屋根5Aは、第1、第
2の屋根ユニット6、7の他に、第4〜6の屋根ユニッ
ト9〜11、および第8の屋根ユニット13を備えて構
成され、これらの各屋根ユニット9〜11、13はそれ
ぞれ平面長方形状に形成され、その平面大きさは、各建
物ユニット2、3の平面大きさとほぼ等しくなってい
る。なお、各建物ユニット2、3は、図11に示すよう
に、四隅に立設される4本の柱65と、これらの柱65
の上端間同士および下端間同士を結合する各4本の上梁
66、下梁67を有する骨組み67を備えており、ほぼ
箱形状に形成されている。
【0018】第1の屋根ユニット5は、図2に示すよう
に、底面枠15、この底面枠15に設けられた屋根枠2
0、および底面枠15に取り付けられる床面材27とを
含んで構成されている。底面枠15は、例えば、溝型状
部材で形成された長辺梁16、短辺梁17を含んで形成
され、屋根枠20は、このような底面枠15の一方の短
辺側に設けられている。
【0019】屋根枠20は、底面枠15の短辺梁17の
端部から所定寸法離れた位置に立ち上がった立ち上がり
部21と、この立ち上がり部21の上端と上記短辺梁1
7の上端とに架けわたされた傾斜部22とを含んで形成
され、屋根枠20の幅寸法はW、高さ寸法はHとなって
いる。
【0020】傾斜部22には、図3に示すように屋根葺
き材23が取り付けられ、立ち上がり部21には防火サ
イディング材等の壁面材26が張られ、これにより、ユ
ニット式建物の屋根を構成する勾配屋根部24が構成さ
れている。歩行屋根用の床面部を構成する床面材27
は、ALC(高温高圧蒸気養生の軽量気泡コンクリー
ト)等で形成されている。なお、底面枠15において立
ち上がり部21の下方には、短辺梁17と平行な補強梁
25が設けられている。
【0021】床面材27は所定の水勾配Mをつけて取り
付けられるため、図2、3に示すようにな構造で取り付
けられる。すなわち、補強梁25および一方の短辺梁1
7の内側側面には、水勾配上流側から下流側へ、例えば
3個の取付けプレート29A、29B、29Cが固着さ
れており、これらの取付けプレート29A〜29Cの底
面枠15上端からの高さ寸法は、水勾配上流側が大き
く、下流側が小さくなるように形成されている。そし
て、これらの取付けプレート29A〜29Cの上端に
は、アングル材等で形成された支持プレート30が水勾
配Mに沿って傾斜して取り付けられ、前記床面材27
は、この支持プレート30に、図示しない締結具等によ
り固定されるようになっている。なお、補強梁25と一
方の短辺梁17との間には、例えば2本の支持プレート
30が、取り付けプレート29D、29Eで支持されて
設けられている。
【0022】このような第1の屋根ユニット6は、図3
に示すように、上下階建物ユニット3、2同士の連結に
用いられる連結プレートと同様の連結プレート32を使
用し、図示しないガイドピン等でガイドさせた後、ボル
ト、ナット33等で結合することにより建物ユニット3
に固定される。
【0023】第2の屋根ユニット7は、図4に示すよう
に、互いに隣接する二辺である第1勾配屋根部44Aと
第2勾配屋根部44Bとを底面枠45の長辺と短辺とに
沿わせ、かつ、互いに直交させて設けたものである。す
なわち、この屋根ユニット7の底面枠45は、前記各底
面枠15とほぼ同様の大きさ、かつ、同様の構造に形成
されている。また、それぞれの勾配屋根部44A、44
Bも、前記第1の屋根ユニット6と同様に、立ち上がり
部と傾斜部とを含んで形成される屋根枠を備え、立ち上
がり部に前記壁面材26と同様の壁面材を、傾斜部に前
記屋根葺き材23と同様の屋根葺き材をそれぞれ取り付
けて形成されている。
【0024】そして、この屋根ユニット7の床面材37
も、前記第1の屋根ユニット5の床面材27と同様のA
LC材で形成され、かつ、同様の取り付けプレートおよ
び支持プレートで支持されて取り付けられるようになっ
ている。また、勾配屋根部44A、44Bの幅寸法が
W、高さ寸法はHとなっている。
【0025】第8の屋根ユニット13は、図1に示すよ
うに、勾配屋根部34を底面枠35の長辺に沿わせて設
けるとともに、一方側の短辺に、枠体に外壁および内壁
をとりつけて形成された通常の手摺り壁40を設けたも
のである。すなわち、この屋根ユニット13の底面枠3
5は、前記第1の屋根ユニット5の底面枠15とほぼ同
様の大きさ、かつ、同様の構造に形成されている。ま
た、勾配屋根部34も前記屋根枠20と同様の屋根枠を
備え、この屋根枠にも前記壁面材26と同様の壁面材
を、傾斜部に前記屋根葺き材23と同様の屋根葺き材を
それぞれ備えて形成されている。また、手摺り壁40
は、詳細な図は示さないが、例えば溝型状部材で形成さ
れた壁用枠に、防火サイディング等の壁面材および外壁
材を取り付けて形成されている。
【0026】そして、この屋根ユニット13の床面材
(図略)も、前記床面材27と同様のALC材で形成さ
れ、かつ、前記と同様の取り付けプレートおよび支持プ
レートで支持されて取り付けられるようになっている。
また、勾配屋根部34の幅寸法は図示しないがW、高さ
寸法はHと同様となっており、手摺り壁40の高さ寸法
もHとなっている。
【0027】第4の屋根ユニット9は、図1に示すよう
に、第1の屋根ユニット6の長辺に、前記手摺り壁40
と同様の構造の手摺り壁50を設けたと同様の構造とな
っている。第5の屋根ユニット10は、図1に示すよう
に、第1の屋根ユニット6と同様の底面枠を備え、この
底面枠の上面に、勾配屋根部24の代わりに前記手摺り
壁40を設けた構造となっている。また、第6の屋根ユ
ニット11は、図1に示すように、第2の屋根ユニット
7の勾配屋根部44A,44Bの代わりに前記手摺り壁
50、40を設けた構造となっている。
【0028】そして、このようなユニット式建物1は、
図5に示すように、斜線制限Aの規制を受ける側に勾配
屋根部24、44Bを対応させて配置される。
【0029】このような本第1の実施形態によれば、第
1、2および第4、第8の屋根ユニット6、7、9、1
3が、それぞれに勾配屋根部24等を有しているので、
これらの勾配屋根部24等を北側斜線等の斜線制限A側
に向けて屋根ユニット6等を配置すれば、その斜線制限
Aに抵触しない歩行屋根とでき、その結果、建物ユニッ
ト3等を敷地の境界に近づけることができ、これによ
り、敷地の有効利用を図ることができる。
【0030】また、各屋根ユニットに勾配屋根部が形成
されており、さらに一部には通常の手摺り壁40、50
が設けられているので、建物の上部に凹凸を形成でき、
これにより、建物の外観を変化にとんだものとすること
ができる。さらに、タイプの異なる各屋根ユニット6、
7等の勾配屋根部24、44Aおよび44B等の幅寸法
W、および高さ寸法Hが同じとなっているので、各屋根
ユニット6、7等を組み合わせたとき、連続した勾配屋
根部24、44Aとでき、外観が見映えのよいものとな
る。
【0031】図6には、本発明の第2実施形態のユニッ
ト式建物51が示されている。このユニット式建物51
の歩行屋根5Bは、前記第1〜3の屋根ユニット6、
7、13の他に、第7〜9の屋根ユニット12、8、1
4を組み合わせて形成されたものである。なお、この第
2実施形態のユニット式建物51において、前記第1実
施形態のユニット式建物1と同一構造および同一部材に
は、同一符号を付すとともにその詳細な説明は省略また
は簡略化する。
【0032】第7の屋根ユニット12は、図7に示すよ
うに、前記底面枠35の長辺に沿って前記勾配屋根部3
4を設けたもので、前記第8の屋根ユニット8から手摺
り壁40を取り外したと同様の構成である。そして、前
記床面材27と同様の床面材47を備えている。第3の
屋根ユニット8は、図8に詳細を示すように、前記底面
枠15等と同様の大きさおよび構造の底面枠55を備
え、この底面枠55の両短辺側に、前記勾配屋根部24
と同様の構造の勾配屋根部54が設けられている。ま
た、底面枠55の上面には、前記床面材27と同様の床
面材57が設けられている。第9の屋根ユニット14
は、図6に示すように、前記第3の屋根ユニット8の一
方側の長辺に、手摺り壁60を設けたと同様の構造であ
る。
【0033】このような本実施形態によれば、前記効果
と同様の効果の他、第3の屋根ユニット8が、短辺の両
側に勾配屋根部54を有しているので、平面L型のユニ
ット式建物とでき、これにより、さらに変化にとんだ外
形の建物とできる。
【0034】図9には、本発明の第3実施形態のユニッ
ト式建物61が示されている。このユニット式建物61
の歩行屋根5Cは、前記第1、2の屋根ユニット6、7
を組み合わせて形成されたものであり、建物の四周全部
に勾配屋根部44A等が設けられているものである。な
お、この第3実施形態のユニット式建物61において、
前記第1実施形態のユニット式建物1と同一構造および
同一部材には、同一符号を付すとともにその詳細な説明
は省略または簡略化する。そして、このような本発明で
も、前記各実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0035】図10には、本発明の第4実施形態のユニ
ット式建物71が示されている。このユニット式建物7
1の歩行屋根5Dは、前記第3、9の屋根ユニット8、
14を組み合わせて形成されたものである。なお、この
第4実施形態のユニット式建物71において、前記第1
実施形態のユニット式建物1と同一構造および同一部材
には、同一符号を付すとともにその詳細な説明は省略ま
たは簡略化する。そして、このような本発明でも、前記
各実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0036】なお、本発明は前記各実施形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できるものであれ
ば他の実施形態でもよい。例えば、前記第1の屋根ユニ
ット6の床面材27の取り付けは、長辺方向に水勾配を
つけた例で説明したが、各屋根ユニット7、8等の床面
材の取り付けは、これらが取り付けられる建物の形状に
より、水勾配の方向は異なるものであり、そのつど、そ
の水勾配に対応させて、図2に示すのと同様の構造で取
り付ければよい。
【0037】また、前記第2実施形態のユニット式建物
51で、歩行屋根5Bの周囲を勾配屋根部24、44
A、44B54等で囲んであるが、これに限らず、第1
〜3の屋根ユニット6、7、13を含んでおり、その勾
配屋根部24で一部を囲み、残りを通常の手摺り壁4
0、60等で囲んでもよい。さらに、前記第1、2およ
び第4実施形態で使用された通常の手摺り壁40、60
は、枠体に外壁、内壁を取り付けたものだけでなく、例
えば、格子状の手摺りでもよい。
【0038】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のユニッ
ト式歩行屋根によれば、第1、2の屋根ユニットが、そ
れぞれに勾配屋根部を有しているので、この勾配屋根部
を北側斜線等の斜線制限側に向けて屋根ユニットを配置
すれば、その斜線制限側に抵触しない歩行屋根とでき
る。その上、勾配屋根部を斜線制限側に接近させて配置
させることで、建物を敷地境界線に近づけることがで
き、これにより、敷地の有効利用を図ることができる。
また、第1、2の屋根ユニットに勾配屋根部が形成され
ているので、建物の上部に凹凸を形成でき、これによ
り、建物の外観を変化にとんだものとすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る歩行屋根ユニット
を設けたユニット式建物を示す斜視図である。
【図2】本実施形態に係るユニット式歩行屋根を構成す
る第1の屋根ユニットを示す斜視図である。
【図3】本実施形態に係るユニット式歩行屋根の取り付
け状態を示す図である。
【図4】本実施形態に係るユニット式歩行屋根を構成す
る第2の屋根ユニットを示す斜視図である。
【図5】本実施形態に係るユニット式建物と斜線制限と
の関係を示す側面図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る歩行屋根ユニット
を設けたユニット式建物を示す斜視図である。
【図7】第2実施形態の第7の建物ユニットを示す斜視
図である。
【図8】第2実施形態の第3の建物ユニットを示す斜視
図である。
【図9】本発明の第3実施形態に係る歩行屋根ユニット
を設けたユニット式建物を示す斜視図である。
【図10】本発明の第4実施形態に係る歩行屋根ユニッ
トを設けたユニット式建物を示す斜視図である。
【図11】本発明のユニット式建物を構成する建物ユニ
ットの骨組みを示す斜視図である。
【図12】本発明の従来の実施形態に係るユニット式建
物と斜線制限との関係を示す側面図である。
【符号の説明】
1、51、61、71 ユニット式建物 5A〜5D 歩行屋根 6 第1の屋根ユニット 7 第2の屋根ユニット 8 第3の屋根ユニット 15 底面枠 24 勾配屋根部 27 床面材 44A 第1勾配屋根部である長辺勾配屋根部 44B 第2勾配屋根部である短辺勾配屋根部 54 勾配屋根部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04B 2/56 605 E04B 2/56 605M 633 633C 633A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の歩行屋根を形成するユニット式歩
    行屋根であって、平面方形形状に形成された第1の屋根
    ユニットおよび第2の屋根ユニットを組み合わせて構成
    され、前記第1の屋根ユニットは、床面部と、方形の少
    なくとも一辺に沿い、かつ、この一辺側から他辺側に向
    かって上り勾配となる勾配屋根部を有し、前記第2の屋
    根ユニットは、床面部と、方形の互いに隣接する二辺に
    沿い、かつ、それぞれの辺側からこの辺と対向する他辺
    側に向かって上り勾配となる第1勾配屋根部および第2
    勾配屋根部を有していることを特徴とするユニット式歩
    行屋根。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のユニット式歩行屋根に
    おいて、前記第1の屋根ユニットおよび第2の屋根ユニ
    ットの平面外形大きさは、ユニット式建物を構成する建
    物ユニットの平面外形大きさとほぼ等しいことを特徴と
    するユニット式歩行屋根。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のユニット式歩
    行屋根において、前記第1および第2の屋根ユニットは
    それぞれ底面枠を備え、前記各勾配屋根部は、前記それ
    ぞれの底面枠の上面に立設される立ち上がり枠と、この
    立ち上がり枠の上端と前記底面枠の前記一辺または隣接
    する二辺に架けわたされる傾斜枠とを有して形成されて
    いることを特徴とするユニット式歩行屋根。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のユニット式歩行屋根に
    おいて、前記第1および第2の屋根ユニットにおけるそ
    れぞれの勾配屋根部の、前記底面枠の端部から前記立ち
    上がり枠までの幅寸法およびこの立ち上がり枠の高さ寸
    法は、それぞれほぼ等しい寸法となっていることを特徴
    とするユニット式歩行屋根。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のユニッ
    ト式歩行屋根において、前記第1、2の屋根ユニットと
    第3の屋根ユニットとを組み合わせて構成され、この第
    3の屋根ユニットは、平面方形形状に形成されるととも
    に、対向する各辺同士の少なくともいずれかの辺同士に
    沿った2つの勾配屋根部を有して形成されていることを
    特徴とするユニット式歩行屋根。
  6. 【請求項6】 建物の歩行屋根を形成するユニット式歩
    行屋根であって、平面方形形状に形成されるとともに、
    対向する各辺同士の少なくともいずれかの辺同士に沿っ
    た2つの勾配屋根部を有して形成されている屋根ユニッ
    トを、複数組み合わせて構成されていることを特徴とす
    るユニット式歩行屋根。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021085226A (ja) * 2019-11-28 2021-06-03 積水ハウス株式会社 屋根構造及び建物

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